JPH1082479A - 導管ハンドリング装置 - Google Patents

導管ハンドリング装置

Info

Publication number
JPH1082479A
JPH1082479A JP23626996A JP23626996A JPH1082479A JP H1082479 A JPH1082479 A JP H1082479A JP 23626996 A JP23626996 A JP 23626996A JP 23626996 A JP23626996 A JP 23626996A JP H1082479 A JPH1082479 A JP H1082479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conduit
grip
grip member
belt
handling device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23626996A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Ishikawa
哲夫 石川
Junichi Kuratani
純一 倉谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP23626996A priority Critical patent/JPH1082479A/ja
Publication of JPH1082479A publication Critical patent/JPH1082479A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いの軸芯同士が一致するように配置された
第1導管と第2導管とを前記軸芯に沿って相対移動操作
可能な導管ハンドリング装置において、装置全体として
比較的軽量化し易い構造を持ち、対象導管の外周を直接
把持する作用部が、外径寸法や断面形状が互いに異なる
種々の対象導管の外周部にフィットし易い導管ハンドリ
ング装置を提供する。 【解決手段】 第1導管300の外周面に巻き付き固定
される第1ベルト部材15を備えた第1グリップ部材1
0と、第2導管400の外周面に巻き付き固定される第
2ベルト部材15’を備えた第2グリップ部材20と、
第1グリップ部材10と第2グリップ部材20とを軸芯
方向に相対移動可能に連結する連結機構と、第1グリッ
プ部材10と第2グリップ部材20との相対距離を縮め
る引き寄せ機構とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二本の導管同士の
相対位置を調節するための導管ハンドリング装置に関
し、より具体的には、互いの軸芯同士が一致するように
配置された第1導管と第2導管とを前記軸芯に沿って相
対移動操作可能な導管ハンドリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の導管ハンドリング装置と
しては、互いに第1導管の軸芯と直行する面内で相対移
動することによって前記第1導管の外周面を両側面から
挟み込んで把持可能な一対の第1クランプ部材と、互い
に第2導管の軸芯と直行する面内で相対移動することに
よって第2導管の外周面を両側面から挟み込んで把持可
能な一対の第2クランプ部材と、前記第1クランプ部材
上に、長手方向が第1クランプ部材が把持している導管
の軸芯に略平行になるように、回転自在に支持されたオ
ネジ部材と、前記第2クランプ部材上に、前記オネジ部
材を螺着しながら受入れ可能なように回転不能に設けら
れた長尺のメネジ部材と、さらに、前記オネジ部材を前
記メネジ部材に対して回転操作することによって、前記
オネジ部材を前記メネジ部材に対して引き寄せることの
可能なハンドル部材とを設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構造の装置は、互いに水平方向に相対移動する一
対のクランプ部材によって導管を把持させる構造を持っ
ており、装置全体をなるべく小型にするためにも、導管
を把持する作用部と同箇所を水平方向に相対移動させる
ための基端部とは上下方向に離間した構造とせざるを得
ず、そのためクランプ部材の略全体に導管を確実に把持
させても曲がったりしないだけの剛性を持たせるため
に、結果として、クランプ部材の幅や厚みをそれだけ大
きくする必要があり、装置全体として軽量化し難く、改
善の余地があった。また、上述した従来技術の装置で
は、クランプ部材の状態を、導管に対して上方から被せ
ることのできる開放姿勢と導管を把持した締結姿勢の間
で切り換える際にも、或いは、径が互いに異なる種々に
導管に対して対応するためにクランプ部材の開き度合い
を変える際にも、常に一対のクランプ部材を相対移動さ
せる機構によって実現せざるを得ないので、その移動ス
トロークを大きく設定するために前記機構が大型にな
り、これも装置全体の軽量化を阻害しており、改善の余
地があった。さらに、上述した従来構造の装置では、導
管を把持するクランプ部材の形状、中でも導管と直接接
当する作用部の形状は対象導管の径の大きさや形状に関
わらず常に一定であり、その作用部が確実にフィットし
得る対象導管の寸法や形状は一種類しか無く、それ以外
の寸法や形状を持った導管を把持して操作する際には作
用部の特定の一箇所か二箇所の局所のみが導管に接当す
ることとなり、対象導管の把持状態が不確実なものにな
ったり、対象導管の表面を損傷する可能性が高まり、こ
の点でも改善の余地があった。本発明の目的は、上に例
示した従来構造の装置に見られる上記欠点に鑑み、装置
全体として比較的軽量化し易い構造を持つ導管ハンドリ
ング装置を提供することにある。また、本発明のもう一
つの目的は、対象導管の外周を直接把持する作用部が、
外径寸法や断面形状が互いに異なる種々の対象導管の外
周部にフィットし易いため、前記作用部の特定の比較的
広い範囲が導管に接当することとなり、結果として、対
象導管をより確実に把持でき、或いは、対象導管の表面
を損傷し難い導管ハンドリング装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る導管ハンドリング装置は、前記第1導
管300の外周面に巻き付き固定される第1ベルト部材
15を備えた第1グリップ部材10と、前記第2導管4
00の外周面に巻き付き固定される第2ベルト部材1
5’を備えた第2グリップ部材20と、前記第1グリッ
プ部材10と第2グリップ部材20とを前記第1軸芯方
向に相対移動可能に連結する連結機構と、前記第1グリ
ップ部材と第2グリップ部材との相対距離を縮める引き
寄せ機構とを設けている点を特徴構成としている。
【0005】〔発明の効果〕上記の特徴構成のために、
本発明に係る導管ハンドリング装置では、導管の外周面
を把持するための機構として、導管の外周面に巻き付き
固定されるベルト部材を用い、前記ベルト部材による言
わば引っ張り力に基づく把持機構を採用していることに
なる。したがって、互いに導管の軸芯と直行する面内で
相対移動することによって導管の外周面を両側面から挟
み込んで把持する一対のクランプ部材を用いた場合のよ
うに、クランプ部材が導管を確実に把持できるように、
クランプ部材の略全体に曲がったりしないだけの剛性を
持たせる目的で、クランプ部材の幅や厚みを大きくする
等の必要が無く、結果として、装置全体として軽量化し
易いという特有の効果が得られる。また、本発明に係る
導管ハンドリング装置では、導管の外周面を把持するた
めの機構として、導管の外周面に巻き付き固定されるベ
ルト部材を用いているので、導管と直接接当する作用部
の形状が、前記ベルト部材の形状変形能に応じて、対象
導管の種々の外周形状にフィットし得る可能性を持って
おり、したがって、対象導管の外周形状に関わらず常に
前記作用部がその少なくとも三箇所で導管と接当するこ
ととなり、対象導管の把持状態がより確実なものになる
という特有の効果が得られる。
【0006】さらに、上記の特徴構成のために、本発明
に係る導管ハンドリング装置では、グリップ部材が導管
に対して着脱容易な開放姿勢と導管を把持した締結姿勢
の間で切り換える際にも、ベルト部材の例えば一端のみ
をグリップ部材から一時的に切離し可能な構成にしさえ
すれば良いので、一対のクランプ部材を相対移動させる
機構によって実現せざるを得ない例示した従来構造に比
して、開放姿勢と締結姿勢の間での移動ストロークを設
けるための機構が大型になる等の問題がなく、装置全体
の軽量化し易いという特有の効果が得られる。
【0007】また、上記の特徴構成に加えて、前記連結
機構と前記引き寄せ機構として、前記第2導管400を
把持した状態の前記第2グリップ部材20から前記第2
導管の軸芯と平行に延びたラック部材21と、前記第1
グリップ部材10上に、前記ラック部材21を受入れ可
能に設けられた受入れ機構31を有し、前記受入れ機構
31は、この受入れ機構が前記ラック部材21を受け入
れている受入れ量の変化によって回転するピニオンギヤ
32と、このピニオンギヤ32を回転操作するための操
作ハンドル40とを設けた形態で実施することができ
る。そして、この形態で実施する場合には、前記ピニオ
ンギヤ32の直径に対する操作ハンドル40の長さの比
を十分に大きくすれば、比較的弱い操作力で操作ハンド
ル40の先端付近を揺動操作するだけで、ピニオンギヤ
32に十分に強い回転トルクを与えることができ、ひい
ては2本の導管300,400の間に十分に強い引き寄
せ力を加えることが出来て都合が良い。
【0008】さらに、本発明に係る導管ハンドリング装
置では、上記の特徴構成に対して、前記操作ハンドル4
0の往復揺動操作に応じて前記第1グリップ部材10と
前記第2グリップ部材20との間隔が減少する第1状態
と、前記操作ハンドルの揺動操作に応じて前記間隔が増
大する第2状態との間で切り換え可能な切り換え機構を
設けた形態で実施することができる。そして、このよう
な形態で実施することによって、前記切り換え機構を前
記第1状態か前記第2状態のいずれか一方に設定してお
けば、例えば、前記操作ハンドル40の往復揺動操作の
単純な繰り返しによって導管300,400同士を互い
に引き寄せることができ、前記第1状態か前記第2状態
の他方に設定しておけば、前記操作ハンドル40の同様
な往復揺動操作の単純な繰り返しによって導管300,
400同士を互いに遠ざけることができるなど、本質的
に同一の往復揺動操作から得られる導管同士の相対移動
の方向をワンタッチで簡単に変えることができ、しか
も、各第1状態および第2状態の各々においては単純な
往復揺動操作をすれば済むので作業能率が高く都合が良
い。
【0009】さらに、本発明に係る導管ハンドリング装
置では、導管の外周面を把持するための機構として、導
管の外周面に巻き付き固定されるベルト部材を用いてい
るので、上記の特徴構成に対して、前記ベルト部材1
5,15’の長さを調節するための調節機構を設けた形
態で実施することが比較的容易にできる。そして、この
ような形態で実施することによって、外径寸法が互いに
異なる種々の対象導管をハンドリングすることが可能と
なり、一つの導管ハンドリング装置を適用可能な作業範
囲が広くなり、作業効率上都合が良い。
【0010】また、上記の特徴構成に加えて、前記第1
グリップ部材10と第2グリップ部材20とに、各々前
記ベルト部材15,15’の両端を固定可能な第1グリ
ップ本体11、および第2グリップ本体11’を設け、
更に、これら第1グリップ本体11と第2グリップ本体
11’に、ベルト部材15,15’が前記第1導管30
0および第2導管400の外周面に巻き付け連結されて
いる時に、前記第1導管300と第2導管400の各々
の外周面と接当する接当部12,12,12’,12’
を設けた形態で実施すれば、ベルト部材が導管を把持し
ている状態では、ベルト部材が導管を前記接当部に押し
付けた状態が得られるので、ベルト部材自体が導管の全
周を包囲することによって導管を把持している形態に比
して、グリップ部材が導管をより安定した形で把持する
ことになり都合が良く、さらに、前記接当部12,1
2,12’,12’には、前記第1導管300または第
2導管400の外周面からビード部500が円周状に突
出している場合に、このビード部500を受け入れ可能
な凹部124を形成した形態で実施すれば、前記接当部
12,12,12’,12’が導管のビード部以外の平
滑な円周面にのみ接当することになり、結果として、ビ
ード部500を有する導管をも安定した状態で把持でき
ることとなり更に都合が良い。
【0011】尚、上記特徴構成の記載において、図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態におけ
る導管ハンドリング装置の正面図を示す。図1では、互
いの軸芯同士が一致するように配置された第1導管30
0と第2導管400が二点破線で示されており、導管ハ
ンドリング装置の左右の各一部分は、第1導管300と
第2導管400の各外周上に係合されている。また、第
1導管300の端部には、両部材の軸芯に沿ってこれと
対向している第2導管400側の直管状端部410を挿
通して受入れ可能なソケット部310が形成されてい
る。第1導管300と第2導管400とはいずれもポリ
エチレン製であり、第1導管300のソケット部310
の内周面付近には発熱体が埋め込まれていて、第2導管
400側の直管状端部410を第1導管300のソケッ
ト部310内に挿通後、前記発熱体に通電すれば、前記
発熱体にジュール熱が発生して、前記発熱体近傍に相当
する第1導管300と第2導管400を構成するポリエ
チレン組織同士が熱融着されて、第1導管300と第2
導管400が気密状に接続されることになる。
【0013】本発明に係る導管ハンドリング装置は、図
1において第1導管300を把持している第1グリップ
部材10と第2導管400を把持している第2グリップ
部材20を備えており、図2には、第1グリップ部材1
0と第2グリップ部材20を個々に図1の紙面左端から
見た側面図を示している。さらに具体的に説明すると、
第1グリップ部材10は、一対の接当部12,12と、
第1ベルト連結部13と、第1ベルト引上部14とを有
する第1グリップ本体11の他に、第1ベルト部材15
(ここで言うベルト部材は、アウタリンクプレート、イ
ンナリンクプレート、およびこれらのプレートを互いに
揺動自在に連結するピンで構成されたチェーンである)
を備えている。図2に良く示されるように、第1ベルト
引上部14には第1ベルト部材15の一端152が連結
されており、一方、第1ベルト連結部13には、第1ベ
ルト部材15の他端、或いは中間部を着脱自在に引っ掛
けて連結することが可能となっているので(第1ベルト
連結部13に確実に引っ掛けられるように、前記チェー
ンのピンは、アウタリンクプレートを貫通後さらに両外
向きに突出した被連結部151を備えている)、第1ベ
ルト連結部13から第1ベルト部材15を一旦外して連
結し直す際に第1ベルト部材15の内の被連結位置を適
宜変えたりすることにより、第1ベルト連結部13と第
1ベルト引上部14の間に渡された第1ベルト部材15
の長さを調節することができる(調節機構の一例)。ま
た、第1ベルト引上部14は第1グリップ本体11に対
して充分な長さのオネジ部141を介した螺着によって
連結されているので、第1ベルト部材15に張力が掛か
っていない状態で第1ベルト引上部14を回動操作する
ことによっても、第1ベルト連結部13と第1ベルト引
上部14の間に渡された第1ベルト部材15の長さを狭
い範囲内でなら調節することができる(もう一つの調節
機構)。
【0014】ここで、第1ベルト連結部13から第1ベ
ルト部材15を外した状態で、一対の接当部12,12
が第1導管300の外周部に接当するように第1グリッ
プ本体11を第1導管300上に載置し、第1ベルト部
材15が第1導管300の外周部の下部に余裕をもって
巻き回されるように、第1ベルト部材15の適当な位置
の被連結部151を第1ベルト連結部13に連結し、さ
らに、第1ベルト引上部14を回動操作すれば、第1ベ
ルト連結部13と第1ベルト引上部14の間に渡された
第1ベルト部材15の長さが縮まり、第1導管300は
一対の接当部12,12に向かって押し付けられ、結果
として第1グリップ部材10は第1導管300を安定的
に把持することができる。尚、第2グリップ部材20
も、一対の接当部12’,12’と、第2ベルト連結部
13’と、第2ベルト引上部14’とを有する第2グリ
ップ本体11’、及び、チェーン状の第2ベルト部材1
5’を備えており、第1グリップ部材10の場合と同様
に、第2ベルト連結部13’から第2ベルト部材15’
を外した状態で、第2グリップ本体11’を第2導管4
00上に載置し、第2ベルト部材15’が第2導管40
0の外周部の下部に余裕をもって巻き回されるように、
第2ベルト部材15’の適当な位置の被連結部151’
を第2ベルト連結部13’に連結し、さらに、第1ベル
ト引上部14’を所定方向に回動操作すると、第2グリ
ップ部材20も同様に第2導管400を安定的に把持す
ることができる。
【0015】また、第1ベルト引上部14と第2ベルト
引上部14’は、第1ベルト部材15と第2ベルト部材
15’の各端部152,152’に回転不能に連結され
たオネジ部141,141’、ならびに、オネジ部14
1,141’に螺着されつつ第1グリップ本体11およ
び第2グリップ本体11’上に回動可能に支持されたス
リーブ部材142,142’からなる。把持する対象導
管の径と無関係に、常に、ベルト部材からの引っ張り力
がスリーブ部材142,142’またはオネジ部14
1,141’に対してそれらの軸芯に沿った方向から掛
かり、言い換えればこじれが生じないように、第1グリ
ップ本体11および第2グリップ本体11’上には、ス
リーブ部材142,142’の下部端面が接当維持しな
がら摺動でき、且つ、前記摺動に応じてスリーブ部材1
42,142’の第1グリップ本体11および第2グリ
ップ本体11’に対する位置や姿勢が変更される曲面状
の摺動支持面が設けられている。スリーブ部材142,
142’の各上端には非円形(正六角形など)の断面を
持った被操作部143,143’を形成してあるので、
前述したようにベルト部材に掛かる張力を高めようとす
る際には、この被操作部143,143’にレンチ等の
工具を回転不能に係合せしめて回動操作すれば、第1ベ
ルト引上部14と第2ベルト引上部14’に対して十分
に大きな回転トルクを加えることができる。また、第1
ベルト部材15と第2ベルト部材15’の中間部を含む
主な部位はポリ塩化ビニル等のチューブ150,15
0’を外嵌させてあるので、金属製のチェン15,1
5’がポリエチレン製の第1導管300や第2導管40
0に直接強く押し付けられて導管の表面を損傷すことが
防止される。本発明に係る導管ハンドリング装置は、第
1グリップ部材10と第2グリップ部材20とを第1導
管300や第2導管400の共通軸芯方向に相対移動可
能に連結する連結機構と、第1グリップ部材10と第2
グリップ部材20との相対距離を縮める引き寄せ機構と
を有する。前記連結機構と前記引き寄せ機構は、第2グ
リップ部材20上に固定されたラック部材21と、第1
グリップ部材10上に設けられた受入れ機構31とから
なる。図1で説明すれば、ラック部材21は第2導管4
00を把持した状態の第2グリップ部材20から第2導
管400の軸芯と平行に延びており、受入れ機構31
は、ラック部材21を受入れ可能で、しかも、ピニオン
ギヤ32を回転可能に支持している。ラック部材21が
受入れ機構31に受入れられている際には、ピニオンギ
ヤ32は常にラック部材21のラック歯の一部と噛合し
ているので、ピニオンギヤ32は受入れ機構31がラッ
ク部材21を受け入れている受入れ量の変化によって回
転する。
【0016】さらに、受入れ機構31は、第1グリップ
部材10に対して揺動可能に支持された操作ハンドル4
0を備えており、操作ハンドル40上には、操作ハンド
ル40の揺動運動をピニオンギヤ32の回転運動に変換
するための変換機構が設けられている。前記変換機構
は、正転用爪41aと逆転用爪41bを下部に備えたラ
チェット片41からなり、ラチェット片41は操作ハン
ドル40上に揺動可能に支持されているが、より具体的
にいえば、ラチェット片41は、図3に示す正転姿勢
と、図4に示す逆転姿勢の間で切り換え可能に支持され
ている(切り換え機構の一例)。前記正転姿勢では、正
転用爪41aがピニオンギヤ32と噛み合うことによっ
て、操作ハンドル40の揺動運動をピニオンギヤ32の
正方向の回転運動(これによって引き寄せが実現され、
すなわち、第1グリップ部材10と第2グリップ部材2
0との相対距離が縮められる)に変換し、前記逆転姿勢
では、逆転用爪41bがピニオンギヤ32と噛み合うこ
とによって、操作ハンドル40の揺動運動をピニオンギ
ヤ32の逆方向の回転運動(これによって引き寄せと反
対の相対移動が実現され、すなわち、第1グリップ部材
10と第2グリップ部材20との離間が行われる)に変
換する。また、操作ハンドル40には付勢部材43が支
持されており、この付勢部材43はラチェット片41の
中央にある突起部付近に向けて常に比較的弱い力で押し
付けられており、他方、ラチェット片41の前記突起部
の両側には前記付勢部材43を受けるための一対のカム
面41c,41dが設けられているので、前記付勢部材
43の働きによってラチェット片41は前記正転姿勢と
前記逆転姿勢のいずれかの状態に選択的に付勢されてい
る。
【0017】前記変換機構について、図3の状態、すな
わちラチェット片41が前記正転姿勢の時を例に更に詳
細に述べれば、図3の状態では、付勢部材43の働きに
よってラチェット片41の正転用爪41aは図のような
ピニオンギヤ32との係合状態を維持されているので、
操作ハンドル40を矢印Aの向きに揺動操作すると、
(ラチェット片41の揺動軸芯は正転用爪41aの作用
点よりも前記揺動の下手側に位置するために)ラチェッ
ト片41の正転用爪41aは図のようなピニオンギヤ3
2との係合状態を維持したまま時計方向に回転し、ピニ
オンギヤ32も正転用爪41aによって押されて同様に
時計方向に回動し、ピニオンギヤ32と噛み合っている
ラック部材21がピニオンギヤ32の軸芯に対して紙面
左側に送られ、結果として、第1グリップ部材10と第
2グリップ部材20の間の引き寄せ、すなわち、第1導
管300と第2導管400を近接させる操作が行われ
る。一方、図3の状態から操作ハンドル40を矢印Bの
向きに揺動操作した時は、付勢部材43がラチェット片
41の正転用爪41aをピニオンギヤ32と係合した状
態に維持しようとするが、ラチェット片41の揺動軸芯
は正転用爪41aの作用点よりも前記揺動の上手側に位
置するために、操作ハンドル40の揺動に応じて正転用
爪41aはピニオンギヤ32の歯底から浮き上がり、ピ
ニオンギヤ32との係合状態から解除されて、操作ハン
ドル40とピニオンギヤ32の間に言わば空回りが生
じ、ピニオンギヤ32は回転しない。これらの結果、操
作ハンドル40を矢印A,B両方向に交互に揺動するこ
とを繰り返せば、ピニオンギヤ32の正転のみが断続的
に進行して、第1グリップ部材10と第2グリップ部材
20の間の引き寄せが可能となる。
【0018】さらに、第1グリップ部材10には、ピニ
オンギヤ32の回転を阻止可能なストッパ機構が設けら
れている。前記ストッパ機構は、第1グリップ本体11
上に揺動可能に支持された一対のレバー、すなわち、第
1ストッパレバー61と第2ストッパレバー62を備え
ている。第1ストッパレバー61には、第1グリップ本
体11に対する前記揺動に応じて、ピニオンギヤ32の
歯底に係入した回転阻止姿勢と係入解除された回転許容
姿勢の間で切り換え可能な係入爪61a、および、係入
爪61aと反対向きに延びた操作ハンドル61bが設け
られている。また、第1ストッパレバー61は圧縮バネ
61cによって係入爪61aが前記回転阻止姿勢になる
向きに常に付勢されている。ただし、係入爪61aのピ
ニオンギヤ32の歯底に対する作用点と第1ストッパレ
バー61の揺動軸芯との位置関係から、ピニオンギヤ3
2が操作ハンドル40の揺動に基づいて前記正転しよう
とする際には、ピニオンギヤ32の歯先が係入爪61a
に作用して、圧縮バネ61cの付勢力に打ち勝って係入
爪61aをピニオンギヤ32の歯底から浮き上がらせ、
ピニオンギヤ32の前記正転が許される。そして、操作
ハンドル40の揺動操作を停止する度に係入爪61aは
ピニオンギヤ32の歯底に係入してピニオンギヤ32が
その位置から逆転を阻止する。したがって、操作ハンド
ル40の揺動操作を繰り返せば、ピニオンギヤ32は正
転動作のみを続けるので、第1グリップ部材10と第2
グリップ部材20とは相対的に往復運動を繰り返したり
することなく、両者の間の引き寄せ操作のみが一方的に
積み重ねられ、両部材同士の距離が次第に縮められてい
く。以上のような構成となっているので、図6−イに示
されるように、ラチェット片41の切り換え操作と操作
ハンドル40の揺動操作によってピニオンギヤ32を正
転操作することによって、第1導管300と第2導管4
00同士を引き寄せ、第2導管400の直管状端部41
0の端面412が第1導管300のソケット部310内
の端面312と接当した後で、さらに、操作ハンドル4
0を僅かに揺動してピニオンギヤ32の正転を促せば、
係入爪61aがピニオンギヤ32の新たな歯底に適宜移
動、係入して、端面412と端面312とが充分な応力
で押し付けられた状態に維持される(係入爪61aがピ
ニオンギヤ32の逆転を確実に阻止する)。この押圧状
態のまま、ソケット部310の内周面付近に埋め込まれ
ている発熱体に通電すれば、前記発熱体にジュール熱が
発生して、前記発熱体近傍に相当する第1導管300と
第2導管400のポリエチレン組織同士が熱融着され
て、第1導管300と第2導管400が気密状に接続さ
れる(図6−ロを参照)。
【0019】第1導管300と第2導管400の前記接
続が終了し、融着部が放冷されたら、操作ハンドル40
を一旦図3の矢印A方向に僅かに揺動させつつ係入爪6
1aをピニオンギヤ32の歯底から解放し、引き続き、
図4に示されるように、第2ストッパレバー62を水平
方向になるように揺動させる。第2ストッパレバー62
の前記操作によって第2ストッパレバー62の円弧状の
断面形状を持ったストッパエッジ62aが第1ストッパ
レバー61のハンドル部が固定され、第1ストッパレバ
ー61の係入爪61aが再びピニオンギヤ32の歯底に
係入することが阻止される。この状態から、やはり図4
が示すように、ラチェット片41を逆転用爪41bがピ
ニオンギヤ32と噛み合った前記逆転姿勢に切り換え、
引き続き操作ハンドル40の往復揺動を繰り返せば、操
作ハンドル40の矢印B方向の揺動時にのみピニオンギ
ヤ32の回転運動に変換され、第1グリップ部材10と
第2グリップ部材20の間の離間が可能となる。第1グ
リップ部材10と第2グリップ部材20が幾らか離間し
たら、第1ベルト部材15および第2ベルト部材15’
に掛かっている張力が低下するので、被操作部143,
143’を回動して第1ベルト部材15および第2ベル
ト部材15’を更に弛め、第1ベルト連結部13,1
3’から第1ベルト部材15および第2ベルト部材1
5’を外して、導管ハンドリング装置を第1導管300
と第2導管400から除去する(図6−ロを参照)。
【0020】尚、第1グリップ本体11、および第2グ
リップ本体11’に設けられた接当部12,12,1
2’,12’は、ゴム等の弾性材料で形成されており、
接当部12,12,12’,12’の各々の中央部には
凹部124が形成されているので、図5に示すように、
操作使用とする対象導管(例えば、第1導管300と第
2導管400)の外周面に円周状に突出したビード部5
00(同寸法のポリエチレン管同士を軸芯方向に突き合
わせて熱融着させて接合する際に前記接合部分の外周に
沿って形成される環状突起)が有る場合でも、このビー
ド部500は凹部124に受け入れられ、結果として、
対象導管のビード部500の両側の平坦な円周部分は、
接当部12,12,12’,12’の凹部124を除く
平坦な部分と接当し、安定した状態で把持される。ま
た、第2グリップ部材20上には、ラック部材22の他
に一対のガイドロッド23,23が固定されている。ガ
イドロッド23,23は、ラック部材22の両側に隣接
する形で、第2グリップ部材20からラック部材22と
平行に延びている。一方、第1グリップ本体11には、
前記ガイドロッド23,23と前記第1グリップ本体1
1の間の角度姿勢を一定に規制したまま、ガイドロッド
23,23を摺動自在に受け入れるスライダー部12
0,120が設けられており、これらガイドロッド2
3,23とスライダー部120,120の間の相互作用
のために、第1グリップ部材10と第2グリップ部材2
0の間の相対角度姿勢が常に略平行に維持され、結果と
して、第1導管300と第2導管400の間の共軸状態
が維持される。また、ガイドロッド23,23の一方に
は、ガイドロッド23からのスライダー部120,12
0の脱落を防止するための脱落防止ストッパ24が取り
付けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における導管ハンドリング
装置の正面図
【図2】図1の導管ハンドリング装置の側面図
【図3】図1の導管ハンドリング装置の受入れ機構の正
面図
【図4】図1の導管ハンドリング装置の受入れ機構の正
面図
【図5】図1の導管ハンドリング装置のグリップ本体の
接当部の拡大図
【図6】図1の導管ハンドリング装置を用いた導管接続
の工程図
【符号の説明】
10 第1グリップ部材 15 第1ベルト部材 15’ 第2ベルト部材 20 第2グリップ部材 300 第1導管 400 第2導管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの軸芯同士が一致するように配置さ
    れた第1導管と第2導管とを前記軸芯に沿って相対移動
    操作可能な導管ハンドリング装置であって、 前記第1導管の外周面に巻き付き固定される第1ベルト
    部材を備えた第1グリップ部材と、前記第2導管の外周
    面に巻き付き固定される第2ベルト部材を備えた第2グ
    リップ部材と、前記第1グリップ部材と第2グリップ部
    材とを前記軸芯方向に相対移動可能に連結する連結機構
    と、前記第1グリップ部材と第2グリップ部材との相対
    距離を縮める引き寄せ機構とを設けている導管ハンドリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記連結機構と前記引き寄せ機構は、前
    記第2導管を把持した状態の前記第2グリップ部材から
    前記第2導管の軸芯と平行に延びたラック部材と、前記
    第1グリップ部材上に、前記ラック部材を受入れ可能に
    設けられた受入れ機構を有し、前記受入れ機構は、この
    受入れ機構が前記ラック部材を受け入れている受入れ量
    の変化によって回転するピニオンギヤと、このピニオン
    ギヤを回転操作するための操作ハンドルとを備えている
    請求項1に記載の導管ハンドリング装置。
  3. 【請求項3】 前記操作ハンドルの往復揺動操作に応じ
    て前記第1グリップ部材と前記第2グリップ部材との間
    隔が減少する第1状態と、前記操作ハンドルの揺動操作
    に応じて前記間隔が増大する第2状態との間で切り換え
    可能な切り換え機構が設けられている請求項1または2
    に記載の導管ハンドリング装置。
  4. 【請求項4】 前記第1グリップ部材と第2グリップ部
    材の各々に、前記ベルト部材の長さを調節するための調
    節機構が設けられている請求項1、2または3に記載の
    導管ハンドリング装置。
  5. 【請求項5】 前記第1と第2グリップ部材とは、各々
    前記ベルト部材の両端を固定可能な第1グリップ本体、
    および第2グリップ本体を備え、これら第1と第2グリ
    ップ本体は、前記第1および第2ベルト部材がそれぞれ
    前記第1導管および第2導管の外周面に巻き付け連結さ
    れている時に、前記第1導管と第2導管の各々の外周面
    と接当する接当部を備えており、前記接当部には、前記
    第1または第2導管の外周面から円周状に突出したビー
    ド部を受け入れ可能な凹部が形成されている請求項1か
    ら5のいずれか1項に記載の導管ハンドリング装置。
JP23626996A 1996-09-06 1996-09-06 導管ハンドリング装置 Pending JPH1082479A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23626996A JPH1082479A (ja) 1996-09-06 1996-09-06 導管ハンドリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23626996A JPH1082479A (ja) 1996-09-06 1996-09-06 導管ハンドリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1082479A true JPH1082479A (ja) 1998-03-31

Family

ID=16998285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23626996A Pending JPH1082479A (ja) 1996-09-06 1996-09-06 導管ハンドリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1082479A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102251680A (zh) * 2011-06-03 2011-11-23 浙江精工钢结构有限公司 链式钢管对口器及钢管对接方法
CN104400737A (zh) * 2014-09-23 2015-03-11 上海白蝶管业科技股份有限公司 一种管道承插连接夹具
CN105058283A (zh) * 2015-09-15 2015-11-18 中冶建工集团有限公司 一种安装承插式球墨铸铁管的夹具工装
CN106425269A (zh) * 2016-11-25 2017-02-22 广西大学 一种管道焊接辅助对口装置
CN107931942A (zh) * 2017-11-28 2018-04-20 佛山市程显科技有限公司 一种焊接固定装置
KR102332633B1 (ko) * 2020-11-06 2021-12-01 주식회사 덕천 용접용 퍼지가스의 누설방지장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102251680A (zh) * 2011-06-03 2011-11-23 浙江精工钢结构有限公司 链式钢管对口器及钢管对接方法
CN104400737A (zh) * 2014-09-23 2015-03-11 上海白蝶管业科技股份有限公司 一种管道承插连接夹具
CN105058283A (zh) * 2015-09-15 2015-11-18 中冶建工集团有限公司 一种安装承插式球墨铸铁管的夹具工装
CN106425269A (zh) * 2016-11-25 2017-02-22 广西大学 一种管道焊接辅助对口装置
CN107931942A (zh) * 2017-11-28 2018-04-20 佛山市程显科技有限公司 一种焊接固定装置
KR102332633B1 (ko) * 2020-11-06 2021-12-01 주식회사 덕천 용접용 퍼지가스의 누설방지장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN201033433Y (zh) 拾物钳
US4493139A (en) Boiler pipe assembly tool
TW201012602A (en) Quick adjusting multi-position pliers
TW355661B (en) Pivoted hand tool
CA2686026C (en) Self-clamping wrench
JPH0440157B2 (ja)
US20060226588A1 (en) Quick release bar clamp
US6745441B1 (en) Locking pliers
US2496309A (en) Lever actuated pivoted jaw wrench
JPH1082479A (ja) 導管ハンドリング装置
US20080173143A1 (en) Universal Pliers
US4919017A (en) Hose clamp tool
US3608405A (en) Toggle link hand tool having rectilinear jaw movement
EP0074371B1 (fr) Perfectionnement aux pinces de serrage
JPH05154770A (ja) レンチ筒が上下に逆転可能なレンチ
JP2015012735A (ja) 掴線器
JP3850848B2 (ja) ケーブル・タイ設置用ツール及びその操作方法
CN109129530A (zh) 多模式抓取并联连杆复合自适应机器人手指装置
JP2018186791A (ja) 魚掴み器
JPH0398771A (ja) 手持工具およびその調整ねじ
US6752045B2 (en) Adjustable wrench
JPS63207567A (ja) 把持用手動工具
US5105646A (en) Pipe bending plier
US3969963A (en) Adjustable pipe wrench
JPS6040318Y2 (ja) 調心機能を有する軸物把持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050826

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060307