JPH1080826A - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JPH1080826A
JPH1080826A JP23652596A JP23652596A JPH1080826A JP H1080826 A JPH1080826 A JP H1080826A JP 23652596 A JP23652596 A JP 23652596A JP 23652596 A JP23652596 A JP 23652596A JP H1080826 A JPH1080826 A JP H1080826A
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discharge machine
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Yoshihiro Ohata
義広 尾畑
Minoru Ushida
稔 牛田
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペースで、構造が簡単であり、製造コス
トが安く、加工液が外部に洩れ難いこと。 【解決手段】 被加工物19に放電加工を行う機械的構
造を有する放電加工機本体1と、放電加工機本体1が有
する放電加工時に加工液OLを貯留する上下に昇降自在
な加工槽4と、放電加工機本体1の加工槽4に加工液O
Lを供給及び加工槽4から排出された加工液OLを貯留
する加工液供給装置30を具備し、放電加工機本体1を
加工液供給装置30の内部に設置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、型彫放電加工
機、ワイヤ放電加工機等の放電加工装置に関するもの
で、特に、加工液を貯留する加工槽が上下に昇降する放
電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放電加工装置として被加工物の出
し入れのための加工槽扉を備えた形彫放電加工装置を例
に説明する。図9は従来の加工槽が上下に昇降できるラ
ムタイプの放電加工装置の一部断面を含む側面図であ
る。また、図10は図9に示した従来の放電加工装置の
加工槽のシール部分における昇降時の状態を示す要部断
面図で、図11は図9に示した従来の放電加工装置の加
工槽のシール部分における放電加工時の状態を示す要部
断面図、図12は図9に示した従来の放電加工装置の加
工槽のシール部分の上面図である。
【0003】図9において、ここで、被加工物19に放
電加工を行う機械的構造を有する放電加工機本体1と
は、放電加工する機能を有するもので、後述する加工液
OLを貯留・供給する加工液供給装置12を有しない機
械系の装置を意味するものとし、放電加工機本体1と加
工液OLを貯留・供給する加工液供給装置12を具備す
るものを放電加工装置ということにする。放電加工機本
体1の基本構造体であるベッド2の上には、被加工物1
9を取付けるためのテーブル定盤3及び軸駆動部分を支
持するコラム5が配設されている。コラム5の上方には
X軸方向(図示の表裏方向=前後方向)に移動できるサ
ドル6が配設されており、更に、その上にY軸方向(左
右方向)に移動するラム7が配設されている。ラム7の
先端にはZ軸方向(上下方向)に移動できるヘッド8が
取付けられている。ヘッド8の下部には放電加工を行う
ためのツールである電極9が取付けられている。テーブ
ル定盤3の周りには加工液OLを貯留するための加工槽
4が設けられており、その下部には加工液OLの洩れを
防止するためのシール材としてシール部材16、そのシ
ール部材16を加工槽4の内壁に押し付けるためのアク
チュエータ17が取付けられている。また、ベッド2の
下部には加工槽4より洩れた加工液OLを回収する回収
箱15が設けられている。加工液OLを貯留・供給する
加工液供給装置12と回収箱15の間には回収された加
工液OLを加工液供給装置12に戻すパイプ18が接続
されている。加工液供給装置12には加工液OLを加工
槽4内に供給する加工液搬送ポンプ13と加工液OLの
温度を制御する温度制御装置14が設けられている。ベ
ッド2は床に置いたパット10上で機械レベルを調整す
るためのレベリングボルト11によって支持されてい
る。なお、ベッド2に取付けられたレベリングボルト1
1は、パット10上で機械本体、即ち、放電加工機本体
1を支えており、これにより機械のレベル調整ができ
る。
【0004】図10乃至図12において、テーブル定盤
3にはシール部材16が取付けられており、ベッド2に
取付けられたアクチュエータ17のロッドが上下動する
ことによって押圧力の制御がされている。図12に示す
ように、加工槽4の内面の直線部にはテーブル定盤3に
取付けられたシール部材16の自由端が対向し、加工槽
4の内面コーナ部には常時接触するコーナ用シール部材
20が設けられている。コーナ用シール部材20はテー
ブル定盤3側に配設され、加工槽4の内面に密着するこ
とによりシール性を確保している。したがって、図10
に示した加工槽4のシール部分における昇降時の状態で
は、アクチュエータ17が下降し、シール部材16の自
己弾性力によって加工槽4の内面との間に間隙を形成し
ている。しかし、図11に示した加工槽4のシール部分
における放電加工時の状態では、アクチュエータ17が
上昇し、テーブル定盤3に取付けられたシール部材16
がベッド2に取付けられたアクチュエータ17に押し潰
されて変形し、加工槽4の内面に密着している。テーブ
ル定盤3に取付けられたシール部材16がアクチュエー
タ17に押し潰されて加工槽4の内面に密着していると
き、加工槽4内の加工液OLはシール部材16と加工槽
4の内面との密着状態によりシール性が確保され、シー
ル部材16と加工槽4の内面とのシール部分から漏れる
ことがない。
【0005】次に、従来の放電加工装置の動作について
説明する。サドル6はコラム5の上をX軸方向に移動す
る。ラム7はサドル6の上をY軸方向に移動する。ヘッ
ド8はラム7上をZ軸方向に移動する。これによりヘッ
ド8の下部に取付けられた電極9を任意の三次元位置に
移動させることができる。一方、テーブル定盤3はベッ
ド2上に固定されていて移動することがない。また、そ
のテーブル定盤3に固定された被加工物19も固定状態
である。加工槽4はその位置を上下に昇降(移動)させ
ることができ、被加工物19の取付け作業等の段取り時
には、加工槽4をテーブル定盤3の高さまで下げ、その
作業性を向上させることができる。放電加工時は、加工
槽4を上げ、その深さを確保することにより、加工液O
Lを被加工物19の周辺に満たすことができる。
【0006】加工液供給装置12から加工液搬送ポンプ
13により加工槽4内に供給した加工液OLを、電極9
と被加工物19の間に介在させることにより放電加工を
行うことができる。加工液OLを加工槽4に満たしてい
るときには、シール部材16をアクチュエータ17で押
圧し、シール部材16を変形させることにより、加工槽
4のシール性を確保している。また、加工によって発生
した熱は、加工液OLを介して温度制御装置14によっ
て温度制御されている。加工中洩れた加工液OLは回収
箱15に回収され、パイプ18を通って加工液供給装置
12に戻される。加工を終了して被加工物19を取出す
場合には、アクチュエータ17の押圧力を解放し、シー
ル部材16のシール性を解除することにより加工槽4内
の加工液OLを回収箱15側に抜くことができる。加工
液OLを抜いた後、加工槽4を下げて被加工物19を取
出すことができる。
【0007】通常、シール部材16は弾力性に富み、摺
動抵抗の高い合成ゴム系の材料で制作されており、テー
ブル定盤3に接着等により取付けられている。加工槽4
の昇降時にはアクチュエータ17の力が解放されており
シール部材16は加工槽4の内面との間に間隙を形成し
ている。また、放電加工中等においては、テーブル定盤
3に取付けられたシール部材16は、アクチュエータ1
7で押し潰され外側に食出し、加工槽4の内面に密着
し、それによって加工液OLの洩れを防いでいる。特
に、加工槽4のシール部分の直線部は、シール部材16
の機能領域であるが、加工槽4の内面のコーナ部は、コ
ーナ形状に合わせて加工されたコーナ用シール部材20
が、放電加工時も加工槽4の昇降時も常に加工槽4の内
面に密着されている。
【0008】図13は他の従来例で、ベッドとコラムに
加工液を貯留する機能を持った放電加工装置の一部断面
を含む側面図である。なお、図中、前記従来例と同一符
号及び記号は前記従来例の構成部分と同一または相当す
る構成部分を示すものであるから、ここでは重複する説
明を省略する。図13において、放電加工機本体1の基
本構造体であるベッド2の上には、Y軸方向に移動でき
るサドル6が取付けられている。その上にはX軸方向に
移動できるテーブル24が配設されている。テーブル2
4上には被加工物19を取付けるためのテーブル定盤3
が取付けられており、その周りには加工液OLを貯留す
るための加工槽4が設けられている。加工槽4の前面に
は被加工物19の出し入れ等を容易にする開閉扉25が
取付けられている。また、ベッド2にはコラム5が取付
けられており、放電加工を行うためのツールである電極
9をZ軸方向へ移動させるためのヘッド8を支持してい
る。ベッド2とコラム5は加工液OLを収容する内部空
間を有しており、加工液OLを貯留、供給する機能を備
えている。加工液OLをベッド2側からコラム5側に汲
み上げるためにベッド2に加工液搬送ポンプ13が設け
られている。加工槽4とコラム5の間には加工液OLの
供給を行う供給電磁弁26があり加工槽4とベッド2の
間には加工液OLの排出を行う排出電磁弁27がある。
なお、ベッド2は床に置いたパット10上で機械的レベ
ルを調整するためのレベリングボルト11によって支持
されている。
【0009】次に、この従来の放電加工装置の動作につ
いて説明する。テーブル24及びサドル6はそれぞれX
軸方向、Y軸方向に移動する。テーブル24にはテーブ
ル定盤3を介して被加工物19が取付けられている。こ
れにより被加工物19を任意の位置に移動できる。ま
た、ヘッド8に取付けられた電極9はZ軸方向に移動す
ることができる。ベッド2及びコラム5には加工液OL
を貯留する機能が設けられているから、ベッド2内の加
工液OLは搬送ポンプ13により、コラム5に運ばれ、
貯留され、また、供給電磁弁26を開くことで加工槽4
に加工液OLが供給される。これにより加工槽4内に満
たされた加工液OLを介して放電加工を行うことができ
る。加工液OLの排出は排出電磁弁27を開くことによ
りベッド2側に戻される。なお、被加工物19の取付
け、取外しは加工槽4の前面に設けられた開閉扉25を
解放して行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来技術では、
回収箱15の高さをテーブル定盤3より高くすることが
できず、それと連通されている加工液供給装置12も、
回収箱15の高さ以上にすることができなかった。した
がって、加工液供給装置12の容量を水平方向の面積を
広げることで稼がなければならず、放電加工装置の全体
の設置面積が広くなり、結果的に、装置が大型化にな
る。また、前者の従来技術では、放電加工時の加工液O
Lの洩れ回収はパイプ18によって加工液供給装置12
に戻しているので、加工液OLの洩れ量が多いと回収箱
15から加工液OLが溢れ出してしまうことになる。し
たがって、回収箱15と加工液供給装置12の容積によ
って、総加工液量を決定する必要があった。総加工液量
を回収箱15と加工液供給装置12の容積以上にする
と、加工液OLの洩れ量を少なくする必要があり、ま
た、加工液OLの洩れ量を少なくするためには加工槽4
の内面とシール部材16との接触圧力を大きくする必要
があり、加工槽4を昇降する摺動抵抗が大きくなり、加
工槽4の昇降運動に支障をきたすことになる。一方、摺
動抵抗を少なくするために、加工槽4の昇降時にはシー
ル部材16を接触させない構造とすると、部品点数が増
え、装置及びその製造コストが高くなる。
【0011】後者の従来技術では、ベッド2とコラム5
の2箇所に加工液OLを貯めるので、加工槽4で加工液
OLの洩れが発生したとき、加工液OLが外部に洩れ出
してしまう可能性がある。また、扉の開閉方式の加工槽
4も被加工物19の取付け、取外し等の段取りを含めた
操作性に問題がある。
【0012】そこで、この発明は、省スペースで、構造
が簡単であり、製造コストが安く、加工液が外部に洩れ
難い放電加工装置の提供を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる放電加
工装置は、被加工物に放電加工を行う機械的構造を有す
る放電加工機本体と、前記放電加工機本体が有する前記
放電加工時に加工液を貯留する上下に昇降自在な加工槽
と、前記放電加工機本体の加工槽に加工液を供給及び前
記加工槽から排出された加工液を貯留する加工液供給装
置を具備する放電加工装置において、前記放電加工機本
体は、前記加工液供給装置の内部に設置したものであ
る。
【0014】請求項2にかかる放電加工装置は、請求項
1の前記放電加工機本体を、前記加工液供給装置の内部
に設置し、かつ、前記放電加工機本体を構成するベッド
の構造体内部にも加工液を貯留するものとした。
【0015】請求項3にかかる放電加工装置は、被加工
物に放電加工を行う機械的構造を有する放電加工機本体
と、前記放電加工機本体が有する前記放電加工時に加工
液を貯留する上下に昇降自在な加工槽と、前記放電加工
機本体の加工槽に加工液を供給及び前記加工槽から排出
された加工液を貯留する加工液供給装置を具備する放電
加工装置において、前記加工液供給装置は、前記放電加
工機本体を構成するベッドの構造体と一体に、しかも、
前記放電加工機本体の外周に形成したものである。
【0016】請求項4にかかる放電加工装置は、被加工
物に放電加工を行う機械的構造を有する放電加工機本体
と、前記放電加工機本体が有する前記放電加工時に加工
液を貯留する上下に昇降自在な加工槽と、前記放電加工
機本体の加工槽に加工液を供給及び前記加工槽から排出
された加工液を貯留する加工液供給装置を具備する放電
加工装置において、前記昇降自在な加工槽は、ベッド及
びコラムを上から見て略コ字状に覆うと共に、ベッド上
面にテーブル定盤を配設する段部を形成し、略コ字状に
覆う3面を平面とした固定部材と、前記ベッドを略コ字
状に覆う3面及び前記コラムを略コ字状に覆う2面を重
なり合って摺動する略コ字形の可動部材と、前記固定部
材と可動部材との間に介在するシール部材とを具備する
ものである。
【0017】請求項5にかかる放電加工装置は、被加工
物に放電加工を行う機械的構造を有する放電加工機本体
と、前記放電加工機本体が有する前記放電加工時に加工
液を貯留する上下に昇降自在な加工槽と、前記放電加工
機本体の加工槽に加工液を供給及び前記加工槽から排出
された加工液を貯留する加工液供給装置を具備する放電
加工装置において、前記昇降自在な加工槽は、前記放電
加工機本体が有するテーブル定盤の周りに配設した円筒
形の固定部材と、前記固定部材の円筒形の周面を摺動す
る可動枠と、前記固定部材と可動枠との間に介在するシ
ール部材とを具備するものである。
【0018】請求項6にかかる放電加工装置は、シール
部材は、摺動抵抗が低い合成樹脂製とし、シール部分に
連続して配設したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かる放電加工装置を、図を用いて説明する。なお、放電
加工装置全体の基本構成は従来の放電加工装置及び各実
施の形態に共通するものであり、重複する説明を省略す
る。
【0020】実施の形態1.図1は本発明の第一の実施
の形態にかかる放電加工装置の一部断面を含む構成図で
ある。図1において、まず、本発明及び全実施の形態を
通して、放電加工機本体1とは、放電加工する機能を有
する機械装置本体で、加工液OLを貯留・供給する加工
液供給装置を有しないものを意味するものとし、放電加
工機本体1と加工液OLを貯留・供給する加工液供給装
置を具備するものを放電加工装置ということにする。加
工液供給装置30を含まない放電加工機本体1の基本構
造体であるベッド2の上には、被加工物19を取付ける
テーブル定盤3及び軸駆動部分を支持するコラム5が配
設されている。コラム5の上方にはX軸方向(図示の表
裏方向=前後方向)に移動できるサドル6が配設されて
おり、更に、その上にY軸方向(左右方向)に移動でき
るラム7が配設されている。ラム7の先端にはZ軸方向
(上下方向)に移動できるヘッド8が取付けられてい
る。ヘッド8の下部には放電加工を行うためのツールで
ある電極9が取付けられている。テーブル定盤3の周り
には加工液OLを貯留するための加工槽4が設けられて
おり、テーブル定盤3の回り下部には加工液OLの洩れ
を防止するためのシール材としてシール部材16、その
シール部材16を加工槽4の内壁に押し付けるためのア
クチュエータ17が取付けられている。また、ベッド2
の下部には加工槽4より洩れた加工液OLを回収する加
工液供給装置30が設けられている。この加工液供給装
置30は加工液OLの貯留・供給を行う。加工液供給装
置30はベッド2の下部全体を収容する容器状となって
いる。即ち、加工液供給装置30内に放電加工機本体1
が設置され、加工液供給装置30は従来の放電加工機本
体1の下部を収容する形状となっている。加工液供給装
置30には加工液OLを加工槽4内に供給する加工液搬
送ポンプ13と加工液OLの温度を制御する温度制御装
置14が設けられている。ベッド2は床に置いたパット
10上で機械レベルを調整するためのレベリングボルト
11によって支持され、特に、機械のレベル調整につい
ては、加工液供給装置30の底部にレベリングボルト1
1の受けを設けることにより、従来どおりのレベル調整
機能を有している。本実施の形態のテーブル定盤3には
シール部材16が取付けられており、ベッド2に取付け
られたアクチュエータ17のロッドが上下動するによっ
て押圧制御されており、従来例で説示した構造を有して
いる。即ち、加工槽4の内面の直線部にはテーブル定盤
3に取付けられたシール部材16の自由端が対向し、加
工槽4の内面コーナ部には常時接触するコーナ用シール
部材20(図12参照)が設けられている。コーナ用シ
ール部材20はテーブル定盤3側に配設され、加工槽4
の内面に密着することによりシール性を確保している。
【0021】このように構成された実施の形態の放電加
工装置は、加工液OLの貯留・供給を行う加工液供給装
置30内部に放電加工機本体1が設置されているから、
段取りの際等で放電加工していないときには、加工液O
Lは加工液供給装置30に貯留されている。被加工物1
9の取付け等の段取りが終了して放電加工を行うときに
は、加工槽4を上げ加工槽4内に加工液OLを満たす。
このとき、加工液OLは搬送ポンプ13により加工液供
給装置30から送出され、温度制御装置14により冷却
される。加工液OLを加工槽4に満たしている間に加工
槽4とシール部材16の間から洩れた加工液OLは、直
下の加工液供給装置30に回収される。このとき、ベッ
ド2と加工液供給装置30との間が加工液OLの収容空
間となるから、両者間の隙間によって大きな平面の面積
が得られ、結果的に、装置全体の大きさを大きくするこ
となく、加工液OLの収容容積を大きくできる。なお、
加工液供給装置30内の清掃を容易にする場合には、加
工液供給装置30内の底面を放電加工機本体1の正面
側、即ち、例えば、図示の左側に解放できる扉を取付
け、図示の左側を低く、右側を高くする等のように、底
面を傾斜させることによって、加工液供給装置30内の
放電屑及びスラッジ等の清掃が容易になる。また、加工
液供給装置30の側面の4面を構成する側面板及び底面
板をパネル化し、組立て及び分解、取扱いに便利にする
ことができる。
【0022】このように、本実施の形態の放電加工装置
においては、被加工物19に放電加工を行う機械的構造
を有する放電加工機本体1と、放電加工機本体1が有す
る放電加工時に加工液OLを貯留する上下に昇降自在な
加工槽4と、放電加工機本体1の加工槽4に加工液OL
を供給及び加工槽4から排出された加工液OLを貯留す
る加工液供給装置30を具備し、放電加工機本体1を加
工液供給装置30の内部に設置したものである。したが
って、放電加工機本体1のベッド2と加工液供給装置3
0との間が加工液OLの収容空間となるから、両者間の
隙間によって大きな平面の面積が得られ、装置全体の大
きさを大きくすることなく、加工液OLの収容容積を大
きくできる。また、加工槽4のシール性が十分に確保で
きない場合でも、外部に加工液OLが洩れだすことな
く、加工液供給装置30に収容できる。故に、省スペー
ス的で、かつ、構造が簡単であり、製造コストも安く、
加工液が外部に洩れ難くなる。
【0023】実施の形態2.図2は本発明の第二の実施
の形態にかかる放電加工装置の一部断面を含む構成図で
ある。なお、図中、前記実施の形態と同一符号及び記号
は前記実施の形態の構成部分と同一または相当する構成
部分を示すものであるから、ここでは重複する説明を省
略し、その相違点のみ説明する。図2において、放電加
工機本体1は加工液OLの貯留・供給を行う加工液供給
装置31内部に設置されている。ベッド2の構造体内部
は空洞になっており、その側面には側部貫通孔1aによ
って、また、底面には底部開口1bによってベッド2の
構造体内部の空洞と外部とが連通している。また、ベッ
ド2の構造体内部の空洞は、上部から沈降する放電屑及
びスラッジが溜り難いように傾斜面1cを形成してい
る。ベッド2の構造体内部の空洞は、側部貫通孔1aに
よって、また、底部開口1bによって加工液供給装置3
1内に通じている。これにより、加工液供給装置31内
の加工液OLはベッド2の内部まで入り込むことがで
き、ベッド2内部の容積を加工液供給装置31の容積と
して使用することができる。したがって、本実施の形態
においては、加工液OLの貯留・供給を行う加工液供給
装置31内部に放電加工機本体1が設置されているか
ら、段取りの際等で放電加工していないときには、加工
液OLは加工液供給装置31に貯留されている。被加工
物19の取付け等の段取りが終了して放電加工を行うと
きには、加工槽4を上げ加工槽4内に加工液OLを満た
す。このとき、加工液OLは搬送ポンプ13により加工
液供給装置31から送出され、温度制御装置14により
冷却される。加工液OLを加工槽4に満たしている間に
加工槽4とシール部材16の間から洩れた加工液OL
は、直下の加工液供給装置31に回収される。このと
き、ベッド2の構造体内部は空洞及び加工液供給装置3
1との間が加工液OLの収容空間となるから、両者間の
隙間によって大きな容積が得られ、結果的に、装置全体
の大きさを大きくすることなく、加工液OLの収容容積
を大きくできる。
【0024】なお、加工液供給装置31内の清掃を容易
にする場合には、加工液供給装置31内の底面を放電加
工機本体1の正面側、即ち、図示の左側に解放できる扉
を取付け、図示の左側を低く、右側を高くすることによ
り、加工液供給装置31内の放電屑及びスラッジ等の清
掃が容易になる。また、加工液供給装置31の側面の4
面を構成する側面板及び底面板をパネル化し、組立て及
び分解等その取扱いを便利にすることができる。特に、
本実施の形態では、放電加工機本体1の後部に至るまで
ベッド2と加工液供給装置31との間の間隔を設定して
いるが、本発明を実施する場合には、ベッド2の構造体
内部の空洞によって大きな空間が得られるから、放電加
工機本体1の後部(図2の右側)のベッド2と加工液供
給装置31との間の間隔をなくすことができる。また、
加工液供給装置31内の清掃を容易にする場合には、例
えば、加工液供給装置31内の底面を左側を低く、右側
を高くするように、底面を傾斜させることによって、加
工液供給装置31内の放電屑及びスラッジ等の清掃が容
易になる。また、加工液供給装置31の側面の4面を構
成する側面板及び底面板をパネル化し、組立て及び分
解、取扱いを便利にすることができる。
【0025】このように、本実施の形態の放電加工装置
においては、被加工物19に放電加工を行う機械的構造
を有する放電加工機本体1と、放電加工機本体1が有す
る放電加工時に加工液OLを貯留する上下に昇降自在な
加工槽4と、放電加工機本体1の加工槽4に加工液OL
を供給及び加工槽4から排出された加工液OLを貯留す
る加工液供給装置31を具備し、前記放電加工機本体1
を、加工液供給装置31の内部に設置し、かつ、放電加
工機本体1を構成するベッド2の構造体内部にも加工液
OLを貯留するものである。したがって、ベッド2の構
造体内部が加工液OLの収容空間となり、また、放電加
工機本体1のベッド2と加工液供給装置31との間が加
工液OLの収容空間となるから、両者の収容空間によっ
て大きな収容容積が得られ、装置全体の大きさを大きく
することなく、加工液OLの収容容積を大きくできる。
また、加工槽4のシール性が十分に確保できない場合で
も、外部に加工液OLが洩れだすことなく、加工液供給
装置31に収容できる。故に、ベッド2の構造体内部が
加工液OLの収容空間が有効利用でき、省スペース的で
あり、かつ、構造が簡単であり、製造コストも安く、加
工液が外部に洩れ難くなる。
【0026】実施の形態3.図3は本発明の第三の実施
の形態にかかる放電加工装置の一部断面を含む構成図で
ある。なお、図中、前記実施の形態と同一符号及び記号
は前記実施の形態の構成部分と同一または相当する構成
部分を示すものであるから、ここでは重複する説明を省
略し、その相違点のみ説明する。放電加工機本体1のベ
ッド2にはその外周に加工液OLの貯留・供給を行う加
工液供給装置の機能を持っており、ベッド2はその構造
体としての強度等の性能を保ちつつ加工液OLの貯留・
供給が可能である。即ち、ベッド2は、放電加工機本体
1のベッドとなるベッド本体部2Aと、その外周に加工
液OLの貯留・供給が可能な加工液供給装置33を形成
する貯留壁33aとからなり、両者が一体に鋳込み成形
されている。この加工液供給装置33は、加工液OLの
貯留容積を確保するように貯留壁33aの設置を決定し
ている。放電加工機本体1のベッド本体部2Aの外周に
形成した加工液OLの貯留・供給を行う加工液供給装置
33は、その底面を所定の位置が最下部位置になるよう
に傾斜させ、加工液供給装置33内の放電屑及びスラッ
ジ等の清掃を容易にすることもできる。なお、機械のレ
ベル調整は、レベリングボルト11の取付け位置をベッ
ド2の外周部に設けることにより外側から調整が可能で
ある。
【0027】放電加工機本体1は加工液OLの貯留・供
給を行う加工液供給装置30の内部に設置されている。
基本構造体であるベッド2の周りには、放電加工機本体
1の上から見て下部の深い略コ字形の固定部材41がベ
ッド2と密閉状態で取付けられており、更に、深い略コ
字形の固定部材41はベッド2の上面からコラム5の前
面の一部を上部の浅くなった略コ字形の固定部材41が
ベッド2と密閉状態で取付けられている。固定部材41
のベッド2側の前面及びベッド2及びコラム5側の両側
面は、固定部材41の上端から下端までが平滑平面とな
っている。加工槽4(詳しくは、図5参照)は、上部の
浅くなった略コ字形の固定部材41が背面41A及び底
面41Bを形成し、前面及び両側面を放電加工機本体1
の上から見て略コ字形の可動部材43が形成し、これら
固定部材41の一部と可動部材43によって加工液OL
を収容する全体容積を構成し、固定部材41と可動部材
43の間に加工液OLを貯留することができる。なお、
この加工槽4の構成については、図5で詳述する。
【0028】この種の実施の形態では、ベッド本体部2
Aの外周部に加工液供給装置33を設けていることか
ら、加工中に発生する加工屑の除去等のメンテナンスが
可能である。また、ベッド本体部2Aとその外周部の加
工液供給装置33が一体に鋳込みによって形成されてい
るから、加工液供給装置33からの加工液OLの漏れの
可能性が少ない。また、本実施の形態では、ベッド本体
部2Aの構造体内部を加工液OLの収容空間としていな
いが、本発明を実施する場合には、ベッド本体部2Aの
構造体内部を加工液OLの収容空間とすることもでき
る。このとき、ベッド2の構造体内部が加工液OLの収
容空間となり、また、放電加工機本体1のベッド2と加
工液供給装置33とが加工液OLの収容空間となるか
ら、両者の収容空間によって大きな収容容積が得られ、
装置全体の大きさを大きくすることなく、加工液OLの
収容容積を大きくできる。
【0029】このように、本実施の形態の放電加工装置
においては、被加工物19に放電加工を行う機械的構造
を有する放電加工機本体1と、放電加工機本体1が有す
る放電加工時に加工液OLを貯留する上下に昇降自在な
加工槽4と、放電加工機本体1の加工槽4に加工液OL
を供給及び加工槽4から排出された加工液OLを貯留す
る加工液供給装置33を具備し、前記加工液供給装置3
3は、放電加工機本体1を構成するベッド2の構造体と
一体に、しかも、放電加工機本体1の外周に形成したも
のである。したがって、放電加工機本体1のベッド本体
部2Aとそのベッド本体部2Aの外周部の貯留壁33a
との間に形成した加工液供給装置33が加工液OLの収
容空間となるから、両者の収容空間によって大きな収容
容積が得られ、装置全体の大きさを大きくすることな
く、加工液OLの収容容積を大きくできる。また、加工
槽4のシール性が十分に確保できない場合でも、外部に
加工液OLが洩れだすことなく、加工液供給装置33に
収容できる。故に、放電加工機本体1のベッド本体部2
Aとそのベッド本体部2Aの外周部の貯留壁33aとの
間に形成した加工液供給装置33によって、加工液OL
の収容空間が有効利用でき、省スペース的であり、か
つ、構造が簡単であり、製造コストも安く、加工液が外
部に洩れ難くなる。
【0030】実施の形態4.図4は本発明の第四の実施
の形態にかかる放電加工装置の一部断面を含む構成図で
あり、図5は本発明の第四の実施の形態にかかる放電加
工装置の加工槽部分の詳細図である。なお、図中、前記
実施の形態と同一符号及び記号は前記実施の形態の構成
部分と同一または相当する構成部分を示すものであるか
ら、ここでは重複する説明を省略し、その相違点のみ説
明する。図4及び図5において、放電加工機本体1は加
工液OLの貯留・供給を行う加工液供給装置30の内部
に設置されている。基本構造体であるベッド2の周りに
は、放電加工機本体1の上から見て下部の深い略コ字形
の固定部材41がベッド2と密閉状態で取付けられてお
り、更に、深い略コ字形の固定部材41はベッド2の上
面からコラム5の前面の一部を上部の浅くなった略コ字
形の固定部材41がベッド2と密閉状態で取付けられて
いる。固定部材41のベッド2側の前面及びベッド2及
びコラム5側の両側面は、固定部材41の上端から下端
までが平滑平面となっている。加工槽4は上部の浅くな
った略コ字形の固定部材41が背面41A及び底面41
Bを形成し、前面及び両側面を放電加工機本体1の上か
ら見て略コ字形の可動部材43が形成し、これら固定部
材41の一部と可動部材43によって加工液OLを収容
する全体容積を構成し、固定部材41と可動部材43の
間に加工液OLを貯留することができる。
【0031】加工槽4を構成する略コ字形の可動部材4
3の内側には、固定部材41との間に加工液OLの洩れ
を防止する弾力性のある材料からなるシール部材42
が、上からみてコ字状で、側面からみてL字状に設けら
れている。このシール部材42によって略コ字形の可動
部材43と固定部材41とが密着され、加工槽4のシー
ル性が保たれている。したがって、加工槽4が昇降して
も、即ち、略コ字形の可動部材43が昇降しても、常
に、シール部材42が固定部材41の面に接触し、シー
ル性を保っているので、加工槽4の位置に関係なく、加
工槽4内の加工液OLを貯留することができる。また、
放電加工機本体1が加工液供給装置30の内部に設置さ
れていることから加工液回収を確実に行うことができ
る。特に、本実施の形態では、シール部材42が加工槽
4となる略コ字形の可動部材43の内側に上からみてコ
字状で、側面からみてL字状に連続して設けられおり、
全体のシール性を得ており、シール部材42自体に不連
続点がないから、良好なシール性が得られる。また、シ
ール部材42が加工槽4となる略コ字形の可動部材43
が下降動作したとき、ベッド2の上面の3面が解放さ
れ、テーブル定盤3に対して被加工物19の取付け、取
外し等の段取りが容易である。故に、放電加工機本体1
が加工液供給装置30の内部に設置されていることから
加工液回収を確実に行うことができ、省スペース的であ
り、かつ、構造が簡単であり、製造コストも安く、加工
液OLが外部に洩れ難くなる。なお、この実施の形態で
は、ベッド2に空洞を有しないものとしたが、本発明を
実施する場合には、第二の実施の形態のように、ベッド
2の構造体内部を空洞としたものを用いることもでき
る。このとき、第二の実施の形態の特徴を具備すること
になる。勿論、第三の実施の形態のように、ベッド2の
構造体内部を空洞としたものを用いることもでき、この
とき、第三の実施の形態の特徴を具備することになる。
故に、加工液供給装置30が加工液OLの収容空間が有
効利用でき、省スペース的であり、かつ、構造が簡単で
あり、製造コストも安く、加工液OLが外部に洩れ難く
なる。
【0032】このように、本実施の形態の放電加工装置
においては、被加工物19に放電加工を行う機械的構造
を有する放電加工機本体1と、放電加工機本体1が有す
る放電加工時に加工液OLを貯留する上下に昇降自在な
加工槽4と、放電加工機本体1の加工槽4に加工液OL
を供給及び加工槽4から排出された加工液OLを貯留す
る加工液供給装置30を具備し、前記昇降自在な加工槽
4は、ベッド2及びコラム5を上から見て略コ字状に覆
うと共に、ベッド2上面にテーブル定盤3を配設する段
部、即ち、底面41Bを形成し、略コ字状に覆う3面を
平面とした固定部材41と、ベッド2を略コ字状に覆う
3面及びコラム5を略コ字状に覆う2面を重なり合って
摺動する略コ字形の可動部材43と、固定部材41と可
動部材43との間に介在するシール部材42とを具備す
るものである。したがって、加工槽4を構成する略コ字
形の可動部材43の内側には、固定部材41との間に加
工液OLの洩れを防止する弾力性のある材料からなるシ
ール部材42によって略コ字形の可動部材43と固定部
材41とが密着され、加工槽4のシール性が保たれてい
るから、加工槽4、即ち、略コ字形の可動部材43が昇
降しても、常に、シール部材42が固定部材41の面に
接触し、シール性を保つので、加工槽4の位置に関係な
く、加工槽4内の加工液OLを貯留することができる。
特に、本実施の形態では、シール部材42が加工槽4と
なる略コ字形の可動部材43の内側に上からみてコ字状
で、側面からみてL字状に連続して1本のシール部材4
2が配設されおり、全体のシール性を得ており、シール
部材42自体に不連続点がないから、良好なシール性が
得られる。また、シール部材42が加工槽4となる略コ
字形の可動部材43が下降動作したとき、ベッド2の上
面の3面が解放され、テーブル定盤3に対して被加工物
19の取付け、取外し等の段取りが容易である。
【0033】実施の形態5.図6は本発明の第五の実施
の形態にかかる放電加工装置の一部断面を含む構成図で
あり、図7は本発明の第五の実施の形態にかかる放電加
工装置の加工槽部分の詳細図である。なお、図中、前記
実施の形態と同一符号及び記号は前記実施の形態の構成
部分と同一または相当する構成部分を示すものであるか
ら、ここでは重複する説明を省略し、その相違点のみ説
明する。図6及び図7において、放電加工機本体1は加
工液供給装置30の内部に設置されている。加工槽4は
略四角の枠体で形成した可動枠からなり、更に、具体的
には、側部の枠体を形成する四角枠4B及びその底面に
配設した底部4Aからなる。ベッド2のテーブル定盤3
側は、ベッド2の端部を有底円筒の固定部材50の底部
50Aをベッド2の上端に被せ、その状態で両者を一体
化している。このとき、有底円筒の固定部材50の底部
50Aが被せられるベッド2側は、固定部材50の筒部
50Bとの間隔が狭くなるように、略同一径のベッド2
の形状とするのが望ましい。即ち、両者間にがたつきや
変形し難くすることが望ましいことから、固定部材50
の板厚を厚くするか、ベッド2により変形しないように
規制する。固定部材50の底部50Aの上にはテーブル
定盤3が配設される。固定部材50の周りには、図7に
示すような底部4Aの略中央部に円形の開口を形成した
四角箱状の加工槽4が配設されている。加工槽4の底部
4Aの円形の開口には、加工液OLの洩れを防止するリ
ング状で弾力材料からなるシール部材51が接合されて
おり、シール部材51が固定部材50の筒部50Bの周
りに弾接し、両者間のシール性を確保している。加工槽
4が昇降しても、常に、シール部材51が固定部材50
の筒部50Bの周りに弾接し、両者間のシール性を保っ
ているので加工槽4の位置に関係なく、加工槽4内に加
工液OLを貯留することができる。また、放電加工機本
体1が加工液供給装置30の内部に設置されていること
から加工液OLの回収を確実に行うことができる。な
お、本実施の形態では、四角枠4B及び底部4Aからな
る加工槽4は、底部4Aに円形の開口を形成したもので
あるが、本発明を実施する場合には、加工槽4を円筒状
に形成することもできる。この場合には、両者間が面で
対向することから、固定部材50の筒部50Bの周りに
シール部材51を配設してもよいし、加工槽4の円筒状
の内面に配設してもよい。また、本実施の形態では、固
定部材50が底部50A及び筒部50Bからなるもので
あるが、本発明を実施する場合には、固定部材50を筒
部50Bのみで形成することもできる。
【0034】このように、本実施の形態の放電加工装置
においては、被加工物19に放電加工を行う機械的構造
を有する放電加工機本体1と、放電加工機本体1が有す
る放電加工時に加工液OLを貯留する上下に昇降自在な
加工槽4と、放電加工機本体1の加工槽4に加工液OL
を供給及び加工槽4から排出された加工液OLを貯留す
る加工液供給装置33を具備し、昇降自在な加工槽4
は、放電加工機本体1が有するテーブル定盤3の周り、
即ち、下部に配設した有底円筒形の固定部材60と、固
定部材50の円筒形の周面、即ち、筒部50Bを摺動す
る可動枠を構成する底部4Aの開口と、固定部材60の
筒部50Bと可動枠を構成する底部4Aの開口との間に
介在するシール部材51を具備する。したがって、加工
槽4の底部4Aの円形の開口には、加工液OLの洩れを
防止するリング状で弾力材料からなるシール部材51が
接合され、両者間のシール性を確保しているから、加工
槽4が昇降しても、常に、シール部材51が固定部材5
0の筒部50Bの周りに弾接し、両者間のシール性を保
っているので加工槽4の位置に関係なく、加工槽4内に
加工液OLを貯留することができ、放電加工機本体1が
加工液供給装置30の内部に設置されていることから加
工液OLの回収を確実に行うことができる。また、加工
槽4の底部4Aの円形の開口に1本の環状のシール部材
51が配設され、それによって全体のシール性を得てお
り、シール部材42自体に不連続点がないから、良好な
シール性が得られる。そして、加工槽4の可動枠の四角
枠4Bが任意の形状にすることができるから、被加工物
19の形状が特定されない。
【0035】実施の形態6.図8は本発明の第六の実施
の形態にかかる放電加工装置のシール部分の要部断面図
である。なお、図中、前記実施の形態と同一符号及び記
号は前記実施の形態の構成部分と同一または相当する構
成部分を示すものであるから、ここでは重複する説明を
省略し、その相違点のみを説明する。図8において、加
工槽4は筒状の枠体のみなる可動枠64からなる。ベッ
ド2のテーブル定盤3側は、ベッド2の端部を略円筒の
固定部材60の上端に位置するフランジ部60aをベッ
ド2の上端に位置させ、その状態でテーブル定盤3の下
面に固定部材60のフランジ部60aを一体に取付け
る。この固定部材60の板厚は、容易に変形しない程度
のものである。固定部材60の上端に位置するフランジ
部60aの下部には、所定の間隔をおいて環状のシール
部材止め60bが配設されている。固定部材60のフラ
ンジ部60aとシール部材止め60bの間には、加工液
OLの洩れを防止するために摺動抵抗の低いテフロン、
ナイロン等の環状の樹脂製のシール部材61が装着され
る。シール部材61の外周は円筒状の加工槽4の内面に
接触している。したがって、加工槽4(64)の内面と
の接触により、加工液OLの洩れを防止するシール部材
61は、固定部材60の外周面及び加工槽4の内面に挾
持され、両者間のシール性を確保する。加工槽4が昇降
しても、常に、シール部材61が固定部材60の周りに
位置し、両者間のシール性を保っているので加工槽4の
位置に関係なく、加工槽4内に加工液OLを貯留するこ
とができる。また、図5の実施の形態のように、放電加
工機本体1が加工液供給装置30の内部に設置されるこ
とから加工液OLの回収を確実に行うことができる。特
に、本実施の形態では、シール部材61が固定部材60
の周りに配設されているが、本発明を実施する場合に
は、加工槽4(64)の内面に配設することもできる。
即ち、前記実施の形態における固定部材50が底部50
A及び筒部50Bからなるものであるが、本実施の形態
では、固定部材60を筒部のみで形成したものである。
このように、加工槽4の内側には、加工液OLの洩れを
防止するために摺動抵抗の低いテフロン、ナイロン等の
樹脂製のシール部材61が、常時、加工槽4の内面に摺
動する形態で取付けられており、通常、使われている弾
力性のある合成ゴム材料に比較し、摺動抵抗が低いので
加工槽4の昇降を滑らかに行うことができる。弾力性の
弱い分だけ加工槽4の内面の状態に対する追従性が劣る
が、加工液OLの回収能力で十分補うことができる。
【0036】このように、本実施の形態の放電加工装置
においては、被加工物19に放電加工を行う機械的構造
を有する放電加工機本体1と、放電加工機本体1が有す
る放電加工時に加工液OLを貯留する上下に昇降自在な
加工槽4と、放電加工機本体1の加工槽4に加工液OL
を供給及び加工槽4から排出された加工液OLを貯留す
る加工液供給装置33を具備し、昇降自在な加工槽4
は、放電加工機本体1が有するテーブル定盤3の周りに
配設した円筒形の固定部材60と、固定部材60の円筒
形の周面を摺動する可動枠64と、固定部材60と可動
枠64との間に介在するシール部材61を具備する。し
たがって、固定部材60と加工槽4(可動枠64)との
間には、加工液OLの洩れを防止するシール部材61が
接合され、両者間のシール性を確保しているから、加工
槽4が昇降しても、常に、シール部材51が固定部材6
0の周りに接触し、両者間のシール性を保っているので
加工槽4の位置に関係なく、加工槽4内に加工液OLを
貯留することができ、かつ、他の実施の形態と同様、放
電加工機本体1が加工液供給装置30,31,33の内
部に設置されることから加工液OLの回収を確実に行う
ことができる。また、固定部材60と加工槽4(可動枠
64)との間に1本の環状のシール部材61が配設さ
れ、それによって全体のシール性を得ており、シール部
材61自体に不連続点がないから、経年変化が少なく、
良好なシール性が得られる。本実施の形態の良好なシー
ル性とは、加工液OLが全く洩れない状態を意味するも
のではなく、加工液OLが洩れても放電加工に支障を与
えるものではなく、通常の加工液OLの供給手段を具備
しておれば、無視できる程度であることを意味する。そ
して、加工槽4(可動枠64)の上部は任意の形状にす
ることもできるから、被加工物19の形状が特定されな
い。また、本実施の形態においては、シール部材61が
摺動抵抗が低いテフロン、ナイロン等の合成樹脂製と
し、しかも、シール部分に連続して配設されているか
ら、加工槽4の昇降を容易とし、かつ、経年変化が少な
く、良好なシール性が得られる。なお、前述の第四の実
施の形態または第五の実施の形態においても、シール部
材42,51が摺動抵抗が低いテフロン、ナイロン等の
合成樹脂製とし、しかも、シール部分に連続して配設す
ることもできる。加工槽4の昇降を容易とし、かつ、経
年変化が少なく、良好なシール性が得られる。
【0037】ところで、上記実施の形態においてはすべ
て形彫り放電加工機を例にして記述したが、ワイヤカッ
ト放電加工装置などの他の種類の放電加工装置に対して
も本発明を実施することができる。また、上記実施の形
態においては加工液供給装置の底面が平坦面であること
を前提に説明したが、本発明を実施する場合には、加工
液供給装置の底面を傾斜面とすれば、その最下部に加工
屑及びスラッジを集めることができる。そして、上記実
施の形態における加工液供給装置の底面の平坦面は、所
定の範囲で流れを止める底面から10〜30cm程度の
高さに形成した遮蔽板を設けることにより、そこで加工
液OLの流れが低下し、その範囲内に加工屑及びスラッ
ジを集めることができる。特に、この所定の範囲で流れ
を止める遮蔽板は、加工槽4の下部の領域とすることに
より、沈降速度を高速化し、かつ、効率の良く加工屑及
びスラッジを集めることができる。更に、加工槽4の下
部の領域に加工液OLの流れを低下させ、その範囲内で
加工屑及びスラッジを集める収集箱を配設することがで
きる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の放電加工装置
は、被加工物に放電加工を行う機械的構造を有する放電
加工機本体と、前記放電加工機本体が有する前記放電加
工時に加工液を貯留する上下に昇降自在な加工槽と、前
記放電加工機本体の加工槽に加工液を供給及び前記加工
槽から排出された加工液を貯留する加工液供給装置を具
備し、前記放電加工機本体を前記加工液供給装置の内部
に設置したものである。したがって、放電加工機本体の
ベッドと加工液供給装置との間が加工液の収容空間とな
るから、両者間の隙間によって大きな平面面積が得ら
れ、放電加工機本体の周囲で面積が確保でき、装置全体
の大きさを格別大きくすることなく、加工液の収容容積
を大きくできる。また、加工槽のシール性が十分に確保
できない場合でも、外部に加工液が洩れだすことなく、
加工液供給装置に収容できる。加工液供給装置内部に放
電加工機本体が設置されているため、加工槽からの加工
液洩れを確実に回収することができ、パイプや回収箱等
が不要になり構造が簡単になる。そして、加工液供給装
置の設置場所が不要になり、パイプや回収箱等をなくし
構造が簡単になる。更に、ベッド全体に加工液が貯留さ
れるものでないから、加工屑、スラッジの清掃等の加工
液のメンテナンスが容易である。故に、省スペース的
で、かつ、構造が簡単であり、製造コストも安く、加工
液が外部に洩れ難くなる。
【0039】請求項2の放電加工装置は、被加工物に放
電加工を行う機械的構造を有する放電加工機本体と、前
記放電加工機本体が有する前記放電加工時に加工液を貯
留する上下に昇降自在な加工槽と、前記放電加工機本体
の加工槽に加工液を供給及び前記加工槽から排出された
加工液を貯留する加工液供給装置を具備し、前記放電加
工機本体を、前記加工液供給装置の内部に設置し、か
つ、前記放電加工機本体を構成するベッドの構造体内部
にも加工液を貯留するものである。したがって、ベッド
の構造体内部が加工液の収容空間となり、また、ベッド
と加工液供給装置との間が加工液の収容空間となるか
ら、両者の収容空間によって大きな収容容積が得られ、
装置全体の大きさを大きくすることなく、加工液の収容
容積を大きくできる。また、加工液供給装置内部に放電
加工機本体が設置されているから、加工槽のシール性が
十分に確保できず、加工槽からの加工液の洩れをなくす
ことができない場合でも、外部に加工液が洩れだすこと
なく、加工液供給装置に確実に回収することができ、パ
イプや回収箱等が不要になり構造が簡単になる。また、
加工液供給装置の設置場所が不要になり、パイプや回収
箱等をなくし構造が簡単になる。故に、省スペース的
で、かつ、構造が簡単であり、製造コストも安く、加工
液が外部に洩れ難くなる。
【0040】請求項3の放電加工装置は、被加工物に放
電加工を行う機械的構造を有する放電加工機本体と、前
記放電加工機本体が有する前記放電加工時に加工液を貯
留する上下に昇降自在な加工槽と、前記放電加工機本体
の加工槽に加工液を供給及び前記加工槽から排出された
加工液を貯留する加工液供給装置を具備する放電加工装
置において、前記加工液供給装置を、前記放電加工機本
体を構成するベッドの構造体と一体に、しかも、前記放
電加工機本体の外周に形成したものである。したがっ
て、放電加工機本体のベッド本体部とそのベッド本体部
の外周部の貯留壁との間に形成した加工液供給装置が加
工液の収容空間となるから、両者の収容空間によって大
きな容積が得られ、装置全体の大きさを大きくすること
なく、加工液の収容容積を大きくできる。また、加工槽
のシール性が十分に確保できない場合でも、外部に加工
液が洩れだすことなく、加工液供給装置に収容できる。
故に、ヘッド構造体外周に加工液の貯留・供給機能を持
たせたことにより、加工槽からの加工液の洩れを確実に
回収することができ、パイプや回収箱等を無くし構造が
簡単になる。そして、加工液供給装置の設置場所が不要
になり、装置全体の省スペース化が可能になるとともに
装置の搬送が一度にできるため据え付けの手間も簡素化
できる。更に、ベッド全体に加工液が貯留されるもので
ないから、加工屑、スラッジの清掃等の加工液のメンテ
ナンスが容易である。よって、放電加工機本体のベッド
本体部とそのベッド本体部の外周部の貯留壁との間に形
成した加工液供給装置によって、加工液の収容空間が有
効利用でき、省スペース的であり、かつ、構造が簡単で
あり、製造コストも安く、加工液が外部に洩れ難くな
る。
【0041】請求項4の放電加工装置は、被加工物に放
電加工を行う機械的構造を有する放電加工機本体と、前
記放電加工機本体が有する前記放電加工時に加工液を貯
留する上下に昇降自在な加工槽と、前記放電加工機本体
の加工槽に加工液を供給及び前記加工槽から排出された
加工液を貯留する加工液供給装置を具備する放電加工装
置において、前記昇降自在な加工槽が、ベッド及びコラ
ムを上から見て略コ字状に覆うと共に、ベッド上面にテ
ーブル定盤を配設する段部を形成し、略コ字状に覆う3
面を平面とした固定部材と、前記ベッドを略コ字状に覆
う3面及び前記コラムを略コ字状に覆う2面を重なり合
って摺動する略コ字形の可動部材と、前記固定部材と可
動部材との間に介在するシール部材とを具備するもので
ある。したがって、加工槽を構成する略コ字形の可動部
材の内側には、固定部材との間に加工液の洩れを防止す
るシール部材によって略コ字形の可動部材と固定部材と
が密着され、加工槽のシール性が保たれているから、加
工槽、即ち、略コ字形の可動部材が昇降しても、常に、
シール部材が固定部材の面に接触し、シール性を保つの
で、加工槽の位置に関係なく、加工槽内の加工液を貯留
することができる。特に、本実施の形態では、シール部
材が加工槽となる略コ字形の可動部材の内側に上からみ
てコ字状で、側面からみてL字状に連続して1本のシー
ル部材が配設され、全体のシール性を得ており、シール
部材自体に不連続点がないから、良好なシール性が得ら
れる。また、シール部材が加工槽となる略コ字形の可動
部材が下降動作したとき、ベッドの上面の3面が解放さ
れ、テーブル定盤に対して被加工物の取付け、取外し等
の段取りが容易である。
【0042】請求項5の放電加工装置は、被加工物に放
電加工を行う機械的構造を有する放電加工機本体と、前
記放電加工機本体が有する前記放電加工時に加工液を貯
留する上下に昇降自在な加工槽と、前記放電加工機本体
の加工槽に加工液を供給及び前記加工槽から排出された
加工液を貯留する加工液供給装置を具備する放電加工装
置において、前記昇降自在な加工槽が、前記放電加工機
本体が有するテーブル定盤の周りに配設した円筒形の固
定部材と、前記固定部材の円筒形の周面を摺動する可動
枠と、前記固定部材と可動枠との間に介在するシール部
材とを具備するものである。したがって、加工槽の底部
の円形の開口には、加工液の洩れを防止するリング状で
弾力材料からなるシール部材が接合され、両者間のシー
ル性を確保しているから、加工槽が昇降しても、常に、
シール部材が固定部材の筒部の周りに弾接し、両者間の
シール性を保っているので加工槽4の位置に関係なく、
加工槽内に加工液を貯留することができ、放電加工機本
体1が加工液供給装置の内部に設置されていることから
加工液の回収を確実に行うことができる。また、加工槽
の底部の円形の開口に1本の環状のシール部材が配設さ
れ、それによって全体のシール性を得ており、シール部
材自体に不連続点がないから、良好なシール性が得られ
る。そして、加工槽の可動枠の四角枠が任意の形状にす
ることができるから、被加工物の形状が特定されない。
【0043】請求項6の放電加工装置は、請求項4また
は請求項5に記載のシール部材を、摺動抵抗が低い合成
樹脂製とし、シール部分に連続して配設したものであ
る。したがって、シール部材が摺動抵抗が低い合成樹脂
製とし、しかも、シール部分に連続して配設されている
から、加工槽の昇降時の摺動抵抗を減少させ、加工槽の
昇降を容易とし、かつ、経年変化が少なく、良好なシー
ル性が得られる。よって、加工槽の摺動抵抗を小さくす
ることにより、加工槽の昇降をスムーズに行うことがで
きる。また、加工槽昇降機構を簡素化できる。そして、
摺動抵抗が小さいことから常時接触摺動させることがで
き、シール部材を押える機構等が不要になり、製造コス
トの安い放電加工装置を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一の実施の形態にかかる放
電加工装置の一部断面を含む構成図である。
【図2】 図2は本発明の第二の実施の形態にかかる放
電加工装置の一部断面を含む構成図である。
【図3】 図3は本発明の第三の実施の形態にかかる放
電加工装置の一部断面を含む構成図である。
【図4】 図4は本発明の第四の実施の形態にかかる放
電加工装置の一部断面を含む構成図である。
【図5】 図5は本発明の第四の実施の形態にかかる放
電加工装置の加工槽部分の詳細図である。
【図6】 図6は本発明の第五の実施の形態にかかる放
電加工装置の一部断面を含む構成図である。
【図7】 図7は本発明の第五の実施の形態にかかる放
電加工装置の加工槽部分の詳細図である。
【図8】 図8は本発明の第六の実施の形態にかかる放
電加工装置のシール部分の要部断面図である。
【図9】 図9は従来の加工槽が上下に昇降できるラム
タイプの放電加工装置の一部断面を含む側面図である。
【図10】 図10は図9に示した従来の放電加工装置
の加工槽のシール部分における昇降時の状態を示す要部
断面図である。
【図11】 図11は図9に示した従来の放電加工装置
の加工槽のシール部分における放電加工時の状態を示す
要部断面図である。
【図12】 図12は図9に示した従来の放電加工装置
の加工槽のシール部分の上面図である。
【図13】 図13は他の従来例でベッドとコラムに加
工液を貯留する機能を持った放電加工装置の一部断面を
含む側面図である。
【符号の説明】
1 放電加工機本体、2 ベッド、3 テーブル定盤、
4 加工槽、5 コラム、6 サドル、30,31 加
工液供給装置、15 回収箱、16,42,51,61
シール部材、41 固定部材、43 可動部材、50
固定部材、4A 底部、4B 四角枠、60 固定部
材、OL 加工液。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物に放電加工を行う機械的構造を
    有する放電加工機本体と、前記放電加工機本体が有する
    前記放電加工時に加工液を貯留する上下に昇降自在な加
    工槽と、前記放電加工機本体の加工槽に加工液を供給及
    び前記加工槽から排出された加工液を貯留する加工液供
    給装置を具備する放電加工装置において、 前記放電加工機本体は、前記加工液供給装置の内部に設
    置したことを特徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 前記放電加工機本体は、前記加工液供給
    装置の内部に設置し、かつ、前記放電加工機本体を構成
    するベッドの構造体内部にも加工液を貯留することを特
    徴とする請求項1に記載の放電加工装置。
  3. 【請求項3】 被加工物に放電加工を行う機械的構造を
    有する放電加工機本体と、前記放電加工機本体が有する
    前記放電加工時に加工液を貯留する上下に昇降自在な加
    工槽と、前記放電加工機本体の加工槽に加工液を供給及
    び前記加工槽から排出された加工液を貯留する加工液供
    給装置を具備する放電加工装置において、 前記加工液供給装置は、前記放電加工機本体を構成する
    ベッドの構造体と一体に、しかも、前記放電加工機本体
    の外周に形成したことを特徴とする放電加工装置。
  4. 【請求項4】 被加工物に放電加工を行う機械的構造を
    有する放電加工機本体と、前記放電加工機本体が有する
    前記放電加工時に加工液を貯留する上下に昇降自在な加
    工槽と、前記放電加工機本体の加工槽に加工液を供給及
    び前記加工槽から排出された加工液を貯留する加工液供
    給装置を具備する放電加工装置において、 前記昇降自在な加工槽は、ベッド及びコラムを上から見
    て略コ字状に覆うと共に、ベッド上面にテーブル定盤を
    配設する段部を形成し、略コ字状に覆う3面を平面とし
    た固定部材と、前記ベッドを略コ字状に覆う3面及び前
    記コラムを略コ字状に覆う2面を重なり合って摺動する
    略コ字形の可動部材と、前記固定部材と可動部材との間
    に介在するシール部材とを具備することを特徴とする放
    電加工装置。
  5. 【請求項5】 被加工物に放電加工を行う機械的構造を
    有する放電加工機本体と、前記放電加工機本体が有する
    前記放電加工時に加工液を貯留する上下に昇降自在な加
    工槽と、前記放電加工機本体の加工槽に加工液を供給及
    び前記加工槽から排出された加工液を貯留する加工液供
    給装置を具備する放電加工装置において、 前記昇降自在な加工槽は、前記放電加工機本体が有する
    テーブル定盤の周りに配設した円筒形の固定部材と、前
    記固定部材の円筒形の周面を摺動する可動枠と、前記固
    定部材と可動枠との間に介在するシール部材とを具備す
    ることを特徴とする放電加工装置。
  6. 【請求項6】 前記シール部材は、摺動抵抗が低い合成
    樹脂製とし、シール部分に連続して配設したことを特徴
    とする請求項4または請求項5に記載の放電加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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