JPH1080729A - フレキシブルチューブの製造装置 - Google Patents
フレキシブルチューブの製造装置Info
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- JPH1080729A JPH1080729A JP8236932A JP23693296A JPH1080729A JP H1080729 A JPH1080729 A JP H1080729A JP 8236932 A JP8236932 A JP 8236932A JP 23693296 A JP23693296 A JP 23693296A JP H1080729 A JPH1080729 A JP H1080729A
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Abstract
に構成された大嵩の受圧ブロックを用いることなく確実
に抑え、成型時における割り型の倒れを防ぎ、高品質の
フレキシブルチューブを安定して製造し得る小型化され
た製造装置を提供する。 【解決手段】 成型に用いる金型3を、成型用の円孔30
を中心に有する円板形の内型3aと、これを軸回りに回転
自在に内嵌保持する外型3bとにより構成する。両者を合
わせて行われる成型に際して内型3aを回転させ、この内
型3aの割り面31が外型3bの割り面31と整合しないように
し、円孔30内に挿通された素材チューブの内圧による内
型3aの分離を、これと異なる割り面31を有する外型3bに
より拘束する。
Description
する複数の環状突起をその外周に備えてなるフレキシブ
ルチューブを製造する装置に関する。
れの影響による振動、外部からの加振に伴う振動等、各
種の振動が発生することから、これらの振動に起因する
配管及び支持部の損傷を未然に防止するための対策が必
要であり、この種の対策の一つとして、配管系の中途に
フレキシブルチューブを介装し、前記振動に起因する配
管系の撓みを吸収する構成が広く採用されている。
チューブの一つに、図5にその軸断面を示す如く、円管
状をなす金属チューブの周壁を屈曲させ、波形の軸断面
を有する複数の環状突起10,10…を軸長方向に適宜のピ
ッチ毎に形成してなるフレキシブルチューブ1がある。
このフレキシブルチューブ1は、環状突起10,10…の形
成域の両側に残した適長の管状部11,11の端部を、溶
接、フランジ接続等の適宜の手段により他の配管に接続
して配管系の中途に介装して用いられ、軸と交叉する種
々の方向の力の作用時に、各環状突起10,10…の夫々が
基部の幅を増減するように変形して、前記各力の作用方
向の撓みを吸収する作用をなす。
来一般的には、図6に示す金型7を用い、図7〜図9に
示す手順により製造されている。金型7は、軸心部を貫
通する円孔70を有する矩形平板であり、該円孔70の中心
を含み、矩形の一辺に沿う割り面71により二つ割り可能
な割り型として構成されている。
(b)は、金型7の合わせ状態を夫々示しており、
(a)に示す如く、分離下にて半円形をなす前記円孔70
の内周面には、厚さ方向の両側を大径に削り込み、中央
部を内向きに突出せしめて波形の軸断面を有する凸条72
が形成されており、この凸条72は、(b)に示す合わせ
状態において、前記円孔70の内面の全周に亘って連続す
るようになしてある。
は、図7〜図9に示すように、以上の如き金型7を前記
環状突起10,10…の必要数(ここでは5つ)だけ用意
し、これらを同軸上に所定間隔毎に並設すると共に、並
設方向両側にこれらと同軸上に一対のプレスヘッド8,
8を対向配置してなる装置が用いられる。
71,71…と直交する断面として示してある。フレキシブ
ルチューブ1の製造に当たっては、まず、薄肉の金属管
である素材チューブSを前記プレスヘッド8,8間に支
持せしめ、分離下にある各金型7,7…の円孔70,70…
の内側に位置決めし、その後各金型7,7…を合わせる
ことにより、図7に示す如く、前記素材チューブSを金
型7,7…の円孔70,70…内に一括して挿通せしめた状
態とする。このとき素材チューブSは、各金型7,7…
の円孔70,70…の内面、より具体的には、各円孔70,70
…の内面に周設された凸条72,72…の端縁により軸長方
向の複数か所をその外側から掴持された状態となる。
リンダの動作により、相互に接離する方向に移動可能で
あり、また一方のプレスヘッド8は、図示しない液圧源
に接続された液圧導入口80を有している。プレスヘッド
8,8間に前述の如く支持された素材チューブSは、前
記液圧導入口80から内側に液圧(一般的には水圧)を導
入しつつプレスヘッド8,8を接近させて軸長方向の圧
縮力を加えることによりフレキシブルチューブ1に成型
される。
の周壁は、内側に導入される前記液圧の作用により、図
8に示す如く、金型7,7…による掴持部間にて外側に
膨らみ、更にこの状態で行われるプレスヘッド8,8間
での圧縮により、前記膨らみを増すように変形し、最終
的に金型7,7…が軸長方向に重なった状態となったと
き、図9に示す如く、夫々の凸条72,72…間に形成され
る凹溝の内面に押し付けられる態様に変形し、夫々の凹
溝に対応する複数(図においては4つ)の環状突起10,
10…を備えたフレキシブルチューブ1が形成される。得
られたフレキシブルチューブ1は、金型7,7…を分離
し、プレスヘッド8,8を離反させることにより取り出
すことができる。
れるフレキシブルチューブ1の製造に際し、金型7,7
…は、素材チューブSの装着と得られたフレキシブルチ
ューブ1の取り出しとを可能とするため、前述した二つ
割り型の如く、複数片に分離可能な割り型とせざるを得
ないことから、素材チューブSの内側に導入される液圧
の作用による割り面71,71…での分離を防ぐための手段
が必要である。
如く、各金型7,7…の夫々の割り面72,72…と平行を
なす両側縁を一括して支える受圧ブロック9,9を設
け、これらの受圧ブロック9,9の剛性により、成型時
の金型7,7…の分離を防ぐ構成としてある。ところ
が、このように構成した場合、複数の金型7,7…の一
括して拘束する受圧ブロック9,9が大嵩となり、ま
た、金型7,7…を受圧ブロック9,9と共に開閉(分
離及び合わせ)操作する開閉シリンダとして大容量のシ
リンダを要することから、これらを支える支持枠を含め
た装置の大型化が避けられないという問題があった。
ヘッド8,8の動作により素材チューブSを圧縮すると
き、これに伴って金型7,7…は、図9に示す如く軸長
方向に重なった状態となるまで相互に接近せしめられる
が、これらの金型7,7…が前記受圧ブロック9,9に
より支えられた従来の構成においては、前記接近のため
の金型7,7…の移動が、これらの側縁に押し付けられ
た受圧ブロック9,9との摺接を伴って生じることか
ら、この摺動抵抗により各金型7,7…が軸心線に対し
て傾く虞れが高く、周面の複数の環状突起10,10…の内
のいくつかに倒れを生じた見栄えの悪いフレキシブルチ
ューブ1が得られ、商品価値の低下を招来するという不
都合があった。
いては、図7〜図9に示す如く、受圧ブロック9,9の
金型7,7…との当接面に摩擦係数の低い材料からなる
滑り板90を取り付け、前記摺動抵抗の低下を図る構成と
してある。ところが、この構成においても金型7,7…
の傾きを完全に防ぐことは難しく、高品質のフレキシブ
ルチューブ1が得難いという問題があった。
であり、成型時における金型の分離を、これらと別体に
構成された大嵩の受圧ブロックを用いることなく確実に
防止でき、成型時における割り型の倒れを有効に抑え、
高品質のフレキシブルチューブを安定して製造し得る小
型化されたフレキシブルチューブの製造装置を提供する
ことを目的とする。
ルチューブの製造装置は、軸心部を貫通する円孔の内面
に波形の軸断面を有する凸条が周設され割り型として構
成された複数の金型を同軸上に所定間隔毎に並設し、夫
々の円孔に一括して挿通された素材チューブにこれの内
側に液圧を導入しつつ軸長方向の圧縮力を加え、前記素
材チューブの外周の各金型の凸条間に挾まれた部分に波
形の環状突起を成型するフレキシブルチューブの製造装
置において、前記金型は、前記円孔をその中心部に有す
る円板形の内型と、該内型を軸回りでの回転自在に内嵌
保持する外型とを備え、各金型の内型に一括して回転力
を加え、これらの割り面と夫々の外型の割り面とが整合
する合わせ位置と、同じく整合しない成型位置との間に
て回転させる内型回転手段を具備することを特徴とす
る。
の製造に用いる複数の金型を、成型用の円孔をその軸心
部に有する円板形の内型と、これを軸回りでの回転自在
に保持する外型とを備えた割り型として構成し、これら
を合わせて前記円孔中に素材チューブを挿通した状態で
行われる成型に先立って、内型回転手段により内型を回
転させ、内型及び外型の割り面が整合しない成型位置と
なし、この状態で素材チューブの内側に液圧を導入す
る。このとき、前記液圧の作用によりその割り面を分離
させるように内型に加わる力がこれと異なる割り面を有
する外型によって、即ち、金型自体によって支持され、
素材チューブの内圧により外型を分離させる方向に作用
する力は小さく、外型にわずかな支え力を加えるのみで
成型中の金型の合わせ状態を維持することができる。
面を備える二つ割り型としてあり、前記合わせ位置と前
記成型位置との間の回転角度を略90°としてあること
を特徴とする。
せた後の内型の回転角度を90°とすることにより、素
材チューブの内圧により内型を分離させるべく加わる合
力の作用方向が外型の割り面に沿う方向となり、外型に
特別の力を加えることなく合わせ状態を維持することが
できる。
設方向両側にこれらと対向配置された一対の回転板と、
これらの一方又は両方に回転力を加え、前記金型と同軸
上にて回転させる駆動源と、両回転板間に架設され、各
金型の内型の対応位置を貫通する保持孔に一括して挿通
された作動ロッドとを備えることを特徴とする。
転板を対向配置し、これらの間に架設した作動ロッドを
各金型の内型を貫通する保持孔に一括挿通せしめ、適宜
の駆動源からの伝動により生じる回転板の回転を作動ロ
ッドを介して各金型の内型に伝え、該内型を一括して回
転させる構成により、金型を合わせた状態から成型状態
への移行を複雑な操作を要することなく確実に実現す
る。
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るフレ
キシブルチューブの製造装置(以下本発明装置という)
の要部の構成を示す平面図である。
の周壁の屈曲成型により、図5に示す如く、波形断面を
有する複数の環状突起10,10…を軸長方向に並設してな
るフレキシブルチューブ1を得るべく構成されたもので
あり、矩形の支持枠2の内側の略水平な床面上に、長手
方向に所定のピッチ毎に並設された複数の金型3,3…
と、これらの並設方向両側に対向配置された一対のプレ
スヘッド4,4とを備えてなる。
同軸上に突設された保持突起40,40を備え、フレキシブ
ルチューブ1の素材となる素材チューブS(図7,8参
照)を、これの両端を前記保持突起40,40に内嵌せしめ
て支持すると共に、該素材チューブSに軸長方向の圧縮
力を加える動作をなすものである。
て一対の開閉テーブル50,50が架設してあり、これらに
は、夫々の長手方向に、支持枠2の外側を含む所定スト
ロークの進退動作をなす成型シリンダ41,41が夫々固設
されている。前記プレスヘッド4,4の一方は、成型シ
リンダ41,41の出力ロッドに連結された可動台42に取り
付けてあり、成型シリンダ41,41の進退動作に伴う前記
可動台42の移動により他方のプレスヘッド4に接離する
方向に移動する可動ヘッドとして構成されている。
42に対向する固定台44に取り付けられ、固定ヘッドとし
て構成されている。該固定台44は、支持枠2の外壁に固
設され固定シリンダ43,43の出力端に、前記支持枠2の
内側において連結され、固定シリンダ43,43の進退動作
に伴い可動台42に接離する方向に適宜のストロークの移
動を行い得るようになしてあるが、この移動は、成型前
の素材チューブSの取り付け、及び成型後のフレキシブ
ルチューブ1の取り外しに際して行われるものであり、
成型中の固定台44は固定状態に保たれ、素材チューブS
の圧縮は、成型シリンダ41,41の動作により可動台42を
移動させ、固定台44に近付けることにより行われる。
ューブ1の環状突起10,10…の必要個数に応じて複数個
用意し、プレスヘッド4,4間にこれと同軸をなすよう
に並設されている。
の斜視図である。図示の金型3は、図6に示す従来の金
型7と同様、全体としては、軸心部を貫通する円孔30を
有する矩形平板であり、該円孔30の中心を含み、矩形の
一辺に沿う割り面31により二つ割り可能な割り型として
構成されている。
の分離状態を、図2(b)は金型3の合わせ状態を夫々
示しており、(a)に示す如く、分離下にて半円形をな
す円孔30の内周面には、厚さ方向の両側を大径に削り込
み、中央部を内向きに突出せしめて波形の軸断面を有す
る凸条32が形成されており、この凸条32は、(b)に示
す合わせ状態において、前記円孔30の内面の全周に亘っ
て連続するようになしてある。
金型3の半部の夫々が、互いに分離可能に組み合わされ
た内型3aと外型3bとにより構成されていることにある。
内型3aは、図示の如く、前記円孔30の半部を中心とする
半円形の板材であり、その外周には所定幅の凸条33が周
設されている。一方外型3bは、内型3aの外径と等しい内
径を有し、その内周に前記凸条33に係合する凹溝34を備
える半円形の嵌合孔を他方との割り面側に備える矩形平
板であり、内型3aと外型3bとは、前者の凸条33を後者の
凹溝34に係合せしめ、(a)に示す如く一体化されてい
る。
構成された半部の割り面31,31を、その幅及び長さ方向
に整合せしめて突き当てることにより、(b)に示す如
く構成される。この状態において、内型3aと外型3bとの
嵌合部は周方向に連続し、内型3aは、凹溝34に沿う凸条
33の摺動によりその軸回りでの回転が可能であり、本発
明装置においては、図2(b)に示す如く合わせ状態を
得た後に内型3aを回転させ、該内型3aの割り面31が外型
3bの割り面31とが整合しない回転位置となり、この状態
で成型を行う。図3は、成型時における金型3の状態を
示す斜視図であり、成型時において内型3aは、図2
(b)に示す合わせ位置から略90°回転せしめられ、図
3に示す如き回転位置とされる。
く、長手方向に所定の距離を隔てた位置を幅方向に横切
る態様に、互いに平行をなして一対のガイドレール20,
20が架設されており、前記開閉テーブル50,50は、これ
らのガイドレール20,20に沿って移動自在に取り付けて
ある。開閉テーブル50,50の上部には、長手方向の両端
に各一対の支持台5,5が立設され、これらの支持台
5,5間には、前記金型3,3…を支持するための上下
一対の支持ロッド51,51が架設されている。
夫々の外型3bの四隅を厚さ方向に貫通する支持孔35,35
…を備えており、これらの支持孔35,35…の夫々を前記
支持ロッド51,51…を挿通せしめることにより、プレス
ヘッド4,4の軸心上に並ぶ態様に支持されている。
向の中途部において、前記支持枠2内側の床面上に固設
された各別の開閉シリンダ52,52の出力端に連結されて
おり、これらの動作に応じて、夫々に支持された金型
3,3…の半部と共に、前記ガイドレール20,20に案内
されて移動し、相互に接離するようになしてある。金型
3,3…は、開閉シリンダ52,52の進出に伴う接近時
に、夫々の半部がプレスヘッド4,4の軸心を中心とし
て突き合わされ、図2(b)に示す合わせ状態となり、
また一方、開閉シリンダ52,52の退入に伴う離反時に、
夫々の半部がプレスヘッド4,4の両側に所定長離隔
し、図2(a)に示す分離状態となる。図1には、その
上半部に金型3,3…合わせ状態が、下半部に金型3,
3の分離状態が夫々示されている。
は、前記支持ロッド51,51…により四隅を支持された外
型3b,3b…が、軸回りでの回転自在に内型3a,3a…を保
持しており、本発明装置は、これらの内型3a,3a…を前
述した合わせ状態下にて一括して回転させる内型回転手
段を備え、該手段の動作により、図2(b)に示す回転
位置(合わせ位置)と図3に示す回転位置(成型位置)
との間にて回転させ得るようになしてある。
に取り付けられ、金型3,3…の並設方向両側にこれら
と対向配置された一対の回転板6,6と、これらの間に
架設された一対の作動ロッド60,60とを備えてなる。
る回転板6の取り付け態様を示す斜視図である。図示の
如く回転板6は、その外周に歯が形成された半円形の外
歯車であり、図中に二点鎖線により示す支持台5に、図
示しない他方の支持台5との間に前述の如く支持された
金型3,3…の中心と一致する軸回りでの回転自在に枢
支され、その外歯を支持台5に固設されたギヤードモー
タMの出力歯車61に噛合させ、該ギヤードモータMから
の伝動により、金型3,3と平行をなす面内にて回転す
るようになしてある。
には、その軸心を中心とする所定の円周上に、一対の作
動ロッド60,60の一端が、例えば、ねじ止め等の手段に
て夫々連結され、これらの他端は、図示の回転板6と対
向する他方の回転板6に同様に連結されている。この連
結により作動ロッド60,60は、図1に示す如く、回転板
6,6間に金型3,3…の並設方向に沿って架設された
状態となり、前記ギヤードモータMからの伝動により回
転板6が回転するとき、作動ロッド60,60は、これらの
配設円周に沿って回転することとなる。
れた一対の回転板6,6の内、一方の回転板6にのみギ
ヤードモータMからの伝動がなされ、他方の回転板6は
追随回転するかの如く述べたが、このようにした場合、
作動ロッド60,60の弾性の影響により他方の回転板6の
追随回転が滑らかに生じない虞れがあり、実際には、両
回転板6,6の夫々にギヤードモータMを付設し、これ
らを同期回転させて両回転板6,6に回転力を付与する
構成とするのがよい。
は、これの軸心を中心とする所定の円周上、具体的に
は、回転板6における作動ロッド60,60の配設円と同径
の円周上にて割り面31の両側に等配をなす位置に、厚さ
方向に貫通する各一対の保持孔36,36が形成されてお
り、図中に二点鎖線により示す如く、同側の半部に形成
された保持孔36,36の夫々に前記作動ロッド60,60が挿
通されている。作動ロッド60,60の挿通は、同軸上に並
ぶ複数の金型3,3…の夫々に対して同様に実施されて
いる。これにより、ギヤードモータMからの伝動による
回転板6の回転は、作動ロッド60,60を介して各金型
3,3…の内型3a,3a…に伝達され、これらが各別の外
型3b,3b…に対して軸回りに一括して回転せしめられる
こととなり、このようにして内型回転手段が構成されて
いる。
の円周に沿って、略90°の中心角度を有してガイド溝
62が形成され、該ガイド溝62には、支持台5に打設され
たガイドピン63が係合させてある。而して、回転板6の
回転は、ガイドピン63によるガイド溝62の拘束により、
図4に実線にて示す回転位置から破線にて示す回転位置
との間、即ち、略90°の回転角度内において正逆両方
向に行われ、内形3a,3a…においては、一方の回転位置
にて図2(b)に示す合わせ位置が、他方の回転位置に
て図3に示す成型位置が夫々実現される。
の開閉に伴って分離する支持台5の一方の半部にのみ回
転板6を取り付け、該回転板6の回転を内型3b,3b…の
一方の半部に伝達し、他方の半部は追随回転させる構成
としてあるが、支持台5の両半部において同様の機構を
併設し、内形3bの全体に回転力を加える構成としてもよ
い。但しこの構成は、ギヤードモータMの必要数の増
加、これらを同期回転させるための制御系の複雑化を伴
うこととなる。更に、内型回転手段の構成は、図示の構
成に限らず、同軸上に併設された金型3,3…の内型3
b,3b…を一括して回転せしめ得るものであれば他の構
成を採用することも可能である。
レキシブルチューブ1の製造は、前記図7〜図9に示す
従来の手順と同様に行われ、まず、薄肉の金属管である
素材チューブSを前記プレスヘッド4,4間に取り付け
る。この取り付けは、図1の下半部及び図2(a)に示
す如く、金型3,3を分離状態に保ち、これらの間に挿
入された素材チューブSをプレスヘッド4,4間に位置
決めし、成型シリンダ41及び固定シリンダ43の動作によ
り可動台42と固定台44とを接近させて、プレスヘッド
4,4の軸心部に突設された保持突起40,40を素材チュ
ーブSの両端に嵌合せしめて行われる。
進出させ、複数の金型3,3…を、図2(b)に示す如
き合わせ状態とする。これにより、プレスヘッド4,4
間に取り付けられた素材チューブSは、各金型3,3…
の中心に形成された円孔30,30…内に一括して挿通せし
められ、これらの円孔30,30…の内面、より具体的に
は、各円孔30,30…の内面に周設された凸条32,32…の
端縁により軸長方向の複数か所をその外側から掴持され
た状態となる。
モータMを駆動し、回転板6を90°回転せしめる特有の
動作が行われ、これにより各金型3,3…の内型3a,3a
は、図3に示す成型位置とされる。この後、プレスヘッ
ド4,4間に支持された素材チューブSは、固定側のプ
レスヘッド4に形成された液圧導入口(図示せず)から
その内側に液圧を導入されつつ成型シリンダ41の動作に
より軸長方向に圧縮され、前記図8及び図9に示す如く
に変形して、相互に重なり合った金型3,3…の凸条3
2,32…間にて波形の軸断面を有する複数の環状突起1
0,10…が成型されたフレキシブルチューブ1が得られ
る。
は、内側に導入される液圧の作用により膨らもうとし、
割り型として構成された金型3,3…には、その割り面
31において分離させようとする力が作用する。本発明装
置においては、前記液圧の導入に先立ち、複数の金型
3,3…の夫々において、外型3bに対して内型3aを90°
回転させた成型位置が実現されており、図3に示す如
く、内型3aの割り面31と外型3bの割り面31とが互いに直
交する状態となっている。従って、素材チューブSの内
圧により内型3aをその割り面31において分離させるべく
加わる合力の作用方向は、図3中に白抜矢符にて示す如
く、外型3bの割り面31に沿う方向となり、内型3aの分離
を外型3bの剛性により余裕を持って防ぐことができ、従
来の装置における受圧ブロック9,9の如く、金型3,
3…の分離を防ぐ部材は不要となる。
1,51…は、各金型3,3…の同心性を維持し、またこ
れらの倒れを防ぐ作用をなすものであり、プレスヘッド
4,4間での素材チューブSの圧縮に伴い金型3,3…
は、前記支持ロッド51,51…を案内として、同心性を維
持しつつ倒れを伴うことなく、互いに重なり合うまで移
動せしめられ、金型3,3…間にて成型される環状突起
10,10…は、軸心に対する倒れの小さい良好なものとな
り、高品質のフレキシブルチューブ1を安定して製造す
ることができる。
1は、金型3,3…を分離し、その両端からプレスヘッ
ド4,4を抜き出した後、例えば、上方に取り出され
る。本発明装置においては、この取り出しに先立ちギヤ
ードモータMを逆転駆動し、複数の金型3,3…の内型
3a,3aを図2(b)に示す合わせ位置に戻す動作がなさ
れ、金型3,3…の分離は、この状態で開閉シリンダ5
2,52を退入動作させることにより一括して行われる。
またプレスヘッド4,4の抜き出しは、成型シリンダ41
及び固定シリンダ43の動作により、プレスヘッド4,4
を離反させることにより実現される。
は、成型用の円孔をその軸心部に有する円板形の内型
と、これを軸回りでの回転自在に保持する外型とを備え
た割り型として構成された金型を用い、更に、前記内型
を一括して回転させる内型回転手段を備えるから、金型
を合わせて前記円孔中に素材チューブを挿通した状態で
行われる成型に先立って内型を回転させ、内型及び外型
の割り面同士が整合しない成型位置となし、この状態で
素材チューブの内側に導入される液圧の作用により内型
を割り面において分離させるように加わる力が異なる割
り面を有する外型によって支持され、素材チューブの内
圧により外型を分離させる方向に作用する力は小さく、
外型にわずかな支え力を加えるのみで成型中の金型の合
わせ状態を維持することが可能となり、金型の分離を防
ぐべく別体に構成された大嵩の受圧ブロックが不要とな
り、装置の小型化が達成されると共に、成型中の金型の
倒れを防ぎ、高品質のフレキシブルチューブが得られる
ようになる。
り型とし、成型時に合わせ状態から内型を90°回転さ
せるから、素材チューブの内側に導入される液圧の作用
により内型を分離力の作用方向が外型の割り面に沿う方
向となり、外型に特別の力を加えることなく合わせ状態
を維持することができ、成型中の金型の分離をより有効
に防止し得る。
両側に対向配置した一対の回転板間に架設した作動ロッ
ドを各金型の内型を貫通する保持孔に一括挿通せしめ、
回転板の回転を作動ロッドを介して各金型の内型に伝
え、該内型を一括して回転させる構成としたから、合わ
せ状態から成型状態への移行を簡素な構成により確実に
実現できる等、本発明は優れた効果を奏する。
る。
る。
示す斜視図である。
ーブの軸断面図である。
従来の金型の斜視図である。
の説明図である。
の説明図である。
の説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 軸心部を貫通する円孔の内面に波形の軸
断面を有する凸条が周設され割り型として構成された複
数の金型を同軸上に所定間隔毎に並設し、夫々の円孔に
一括して挿通された素材チューブにこれの内側に液圧を
導入しつつ軸長方向の圧縮力を加え、前記素材チューブ
の外周の各金型の凸条間に挾まれた部分に波形の環状突
起を成型するフレキシブルチューブの製造装置におい
て、前記金型は、前記円孔をその中心部に有する円板形
の内型と、該内型を軸回りでの回転自在に内嵌保持する
外型とを備え、各金型の内型に一括して回転力を加え、
これらの割り面と夫々の外型の割り面とが整合する合わ
せ位置と、同じく整合しない成型位置との間にて回転さ
せる内型回転手段を具備することを特徴とするフレキシ
ブルチューブの製造装置。 - 【請求項2】 前記金型は、軸心を通る単一の割り面を
備える二つ割り型としてあり、前記合わせ位置と前記成
型位置との間の回転角度を略90°としてある請求項1
記載のフレキシブルチューブの製造装置。 - 【請求項3】 前記内型回転手段は、前記金型の並設方
向両側にこれらと対向配置された一対の回転板と、これ
らの一方又は両方に回転力を加え、前記金型と同軸上に
て回転させる駆動源と、両回転板間に架設され、各金型
の内型の対応位置を貫通する保持孔に一括して挿通され
た作動ロッドとを備える請求項1又は請求項2記載のフ
レキシブルチューブの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23693296A JP3782172B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | フレキシブルチューブの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23693296A JP3782172B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | フレキシブルチューブの製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1080729A true JPH1080729A (ja) | 1998-03-31 |
JP3782172B2 JP3782172B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=17007896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23693296A Expired - Lifetime JP3782172B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | フレキシブルチューブの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3782172B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017098857A1 (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | 株式会社昭和螺旋管製作所 | バルジ加工用の金属ベローズ成形方法、及び、その成形装置 |
WO2017098735A1 (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | 株式会社 昭和螺旋管製作所 | バルジ加工用の金属ベローズ成型方法、及び、その成型装置 |
WO2018026022A1 (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-08 | 株式会社昭和螺旋管製作所 | 液量調整機構を備えた金属ベローズ管の成形方法、及び、その成形装置 |
JP2018024021A (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-15 | 株式会社昭和螺旋管製作所 | 液量調整機構を備えた金属ベローズ管成形方法、及び、その成形装置 |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP23693296A patent/JP3782172B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
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WO2017098735A1 (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | 株式会社 昭和螺旋管製作所 | バルジ加工用の金属ベローズ成型方法、及び、その成型装置 |
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WO2018026022A1 (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-08 | 株式会社昭和螺旋管製作所 | 液量調整機構を備えた金属ベローズ管の成形方法、及び、その成形装置 |
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---|---|
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