JPH1080700A - 有機性汚泥スラリー液からその濃縮液を製造する方法及び有機性汚泥の処理方法 - Google Patents

有機性汚泥スラリー液からその濃縮液を製造する方法及び有機性汚泥の処理方法

Info

Publication number
JPH1080700A
JPH1080700A JP15601697A JP15601697A JPH1080700A JP H1080700 A JPH1080700 A JP H1080700A JP 15601697 A JP15601697 A JP 15601697A JP 15601697 A JP15601697 A JP 15601697A JP H1080700 A JPH1080700 A JP H1080700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
flash tank
liquid level
concentrated liquid
sludge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15601697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3646131B2 (ja
Inventor
Takeo Terada
武生 寺田
Chisato Tomizawa
千里 富澤
Shinji Ito
新治 伊藤
Shinji Asada
信二 浅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Ro Co Ltd
Organo Corp
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Ro Co Ltd, Organo Corp, Japan Organo Co Ltd filed Critical Chugai Ro Co Ltd
Priority to JP15601697A priority Critical patent/JP3646131B2/ja
Publication of JPH1080700A publication Critical patent/JPH1080700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3646131B2 publication Critical patent/JP3646131B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 有機性汚泥液状化工程から得られる汚泥スラ
リー液から、フラッシュタンクを用いてその濃縮液を製
造する方法を提供する。 【解決手段】 (a)該汚泥スラリー液を、その濃縮液
を滞留させたフラッシュタンク内に放出してそれに含ま
れる水分を水蒸気として蒸発させるとともに、生成した
水蒸気をフラッシュタンク外部へ排出させるフラッシュ
工程、(b)フラッシュタンク内に滞留する濃縮液を、
フラッシュタンクに配設した濃縮液排出口から、液面調
節バルブを介して排出する濃縮液排出工程、(c)フラ
ッシュタンク内に滞留する濃縮液の液面位を検知すると
ともに、この液面位検知情報に基づいて前記液面調節バ
ルブを調節して、該濃縮液の液面位を前記濃縮液排出口
よりも常に上方に位置させる液面位制御工程、からなる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性汚泥液状化
工程から得られる高温の有機性汚泥スラリー液からその
濃縮液を製造する方法及び有機性汚泥の処理方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】代表的な有機性汚泥である下水汚泥は、
全国で年間約5000万m3(濃縮汚泥基準:含水率9
8%)という莫大な量であり、年々増加の傾向にある。
一般に下水汚泥等の有機性汚泥は、水分とともに蛋白
質、脂肪及び炭水化物等の有機物を多量に含むため、腐
敗しやすく、悪臭防止及び公衆衛生の観点より、安定化
・無害化・減容化が必要とされている。大都市の多くの
下水処理場においては、埋立地確保の困難性などの観点
より、汚泥を燃焼処理することが行われている。特開平
7−35318号公報によれば、有機性汚泥の燃焼処理
に際し、有機性汚泥をあらかじめ高温高圧処理して汚泥
スラリー液となした後、このスラリー液を燃焼処理する
方法が提案されている。この方法によれば、有機性汚泥
は流動性の良いスラリー液として燃焼炉に供給されるこ
とから、その燃焼処理に際しては、燃焼効率の良い噴霧
燃焼法を採用することができ、燃焼炉が小型化できると
ともに運転操作が容易になるという利点がある。この方
法においては、通常、汚泥スラリー液は、燃焼に際して
の火炎温度を高めるために、いったん低圧のフラッシュ
タンク内に放出して、ここで水蒸気を蒸発させて濃縮液
としている。そして、この濃縮液を燃焼炉に供給し、噴
霧燃焼させている。しかしながら、有機性汚泥液状化工
程からの汚泥スラリー液をフラッシュタンク内にフラッ
シュして濃縮液とし、この濃縮液をフラッシュタンクか
ら排出する場合、その排出口近傍の連通配管内に濃縮液
中の固形分が付着し、配管が閉塞するという閉塞トラブ
ルを生じる場合のあることが判明した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機性汚泥
液状化工程から得られる汚泥スラリー液から、フラッシ
ュタンクを用いてその濃縮液を製造する方法において、
そのフラッシュタンクに配設された濃縮液配管の閉塞ト
ラブルの発生を防止するとともに、その濃縮液調製工程
を含め有機性汚泥の処理方法を提供することをその課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、有機性汚泥液状化工
程から得られる加圧状態の高温汚泥スラリー液からその
濃縮液を製造する方法において、(a)該汚泥スラリー
液を、その濃縮液を滞留させたフラッシュタンク内に放
出してそれに含まれる水分を水蒸気として蒸発させると
ともに、生成した水蒸気をフラッシュタンク外部へ排出
させるフラッシュ工程、(b)フラッシュタンク内に滞
留する濃縮液を、フラッシュタンクに配設した濃縮液排
出口から、液面調節バルブを介して排出する濃縮液排出
工程、(c)フラッシュタンク内に滞留する濃縮液の液
面位を検知するとともに、この液面位検知情報に基づい
て前記液面調節バルブを調節して、該濃縮液の液面位を
前記濃縮液排出口よりも常に上方に位置させる液面位制
御工程、からなることを特徴とする有機性汚泥スラリー
液からその濃縮液を製造する方法が提供される。また、
本発明によれば、固体状態を示す有機性汚泥の処理方法
において、(i)該有機性汚泥を高温蒸気を用いて15
0〜275℃の反応温度に間接的に加熱するとともに、
該反応温度における飽和水蒸気圧以上の圧力下に保持し
て液状化させる液状化工程、(ii)該液状化工程で得ら
れた汚泥スラリー液からその濃縮液を得る濃縮液調製工
程、(iii)該濃縮液調製工程で得られた濃縮液を燃焼
処理する燃焼工程、(iv)該燃焼工程で得られた高温燃
焼排ガスを廃熱ボイラーに供給して、高温蒸気を発生さ
せる高温蒸気発生工程、(v)該高温蒸気発生工程で得
られた高温蒸気を流量調節バルブを介して前記液状化工
程に送って有機性汚泥の間接加熱用熱源として用いる高
温蒸気供給工程、(vi)該流量調節バルブにより液状化
工程に供給される高温蒸気量を前記液状化工程の反応温
度との関連で調節して液状化工程の反応温度を常に15
0〜275℃の範囲に調節する高温蒸気量調節工程、か
らなり、該濃縮液調製工程が、(a)汚泥スラリー液
を、その濃縮液を滞留させたフラッシュタンク内にフラ
ッシュしてそれに含まれる水分を水蒸気として蒸発させ
るとともに、生成した水蒸気をフラッシュタンク外部へ
排出させるフラッシュ工程と、(b)フラッシュタンク
内に滞留する濃縮液を、フラッシュタンクに配設した濃
縮液排出口から、液面調節バルブを介して排出する濃縮
液排出工程と、(c)フラッシュタンク内に滞留する濃
縮液の液面位を検知するとともに、この液面位検知情報
に基づいて前記液面調節バルブを調節して、該濃縮液の
液面位を前記濃縮液排出口よりも常に上方に位置させる
液面位制御工程からなることを特徴とする有機性汚泥の
処理方法が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、有機性汚泥液状化工程
から得られる汚泥スラリー液から、その濃縮液を製造す
る方法である。この場合の汚泥スラリー液は、固形状態
を示す有機性汚泥液を高温高圧条件に保持することによ
って得ることができる。以下において、この有機性汚泥
液状化工程について詳述する。有機性汚泥液状化工程に
おいて被処理原料として用いる固形状態を示す有機性汚
泥には、通常の下水処理場から排出される下水汚泥や各
種の有機性廃水の生物処理装置から排出される余剰汚泥
等の各種有機性汚泥の脱水物や各種の製造工程から排出
される固形状の有機性汚泥等が包含される。有機性汚泥
の脱水には、通常、機械脱水(真空脱水、加圧脱水、ス
クリュープレス脱水、ベルトプレス脱水及び遠心脱水
等)が用いられるが、特に制約されない。ただし、脱水
前の有機性汚泥には汚泥調質薬品の添加が望ましく、特
に、高分子凝集剤の添加が有利である。従って、脱水方
式に関しても、高分子凝集剤の添加に適しているベルト
プレス脱水か遠心脱水が望ましい。この有機性汚泥の脱
水は、得られる脱水汚泥の含水率が60〜90重量%、
好ましくは65〜75重量%の範囲になるように行うの
がよい。
【0006】固形状態を示す有機性汚泥を液状化するに
は、加熱媒体として高温蒸気を用い、有機性汚泥を15
0〜275℃、好ましくは250〜275℃の反応温度
に間接加熱するとともに、該反応温度における飽和水蒸
気圧以上の圧力下に保持する。この液状化工程は、必要
に応じ、液状化促進剤としてのアルカリ性物質の存在下
で行うことができる。このアルカリ性物質は、有機性汚
泥中の固形分に対して、0〜20重量%、好ましくは0
〜5重量%の割合で添加するのがよい。アルカリ性物質
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム
等のアルカリ金属化合物や、酸化カルシウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属化
合物等があげられる。有機性汚泥を反応条件下に保持す
る時間は、対象となる汚泥の種類により異なるが、一般
には120分以内、通常、0〜60分である。液状化装
置は、間接加熱方式の熱交換型反応装置であればよい
が、固形状態を呈する汚泥を扱うことから、内部にスク
レーパを有する掻面式熱交換型反応装置やヘリカル翼を
有するスクリュウ型熱交換型反応装置の使用が望まし
い。また、液状化反応における圧力は、下水汚泥からの
水蒸気による自己発生圧を利用することができるが、必
要に応じ、例えば、窒素ガス、炭酸ガス、アルゴンガス
等を用いて加圧することもできる。このようにして得ら
れる汚泥スラリー液は、非常にすぐれた流動性を有し、
ポンプ圧送が充分に可能なものである。
【0007】本発明の方法においては、前記液状化工程
から得られる汚泥スラリー液をフラッシュタンク内に放
出(フラッシュ)してそのスラリー液中に含まれる水分
を蒸発させて濃縮液を得る。フラッシュタンク内の圧力
は、5気圧以下、好ましくは常圧である。図1に、本発
明による汚泥スラリー液から、その濃縮液を製造するた
めの説明図を示す。図1において、1はフラッシュタン
クを示し、2は制御器を示し、3は液面検知器を示し、
4は液面調節バルブを示し、Fは濃縮液を示し、Sは濃
縮液の液面を示す。汚泥スラリー液は、ライン5を通っ
て、汚泥スラリー液濃縮液が滞留している低圧のフラッ
シュタンク1内にフラッシュタンクの中間部から放出さ
れる。汚泥スラリー液の温度は高くとも150℃であ
り、また、その圧力は高くとも5気圧である。フラッシ
ュタンク1内に放出されたこの汚泥スラリー液は、フラ
ッシュタンク内の圧力にまで減圧され、スラリー液中の
水分の蒸発除去が起ると同時に、その圧力における水の
沸点(例えば、タンク内が大気圧であれば100℃)ま
で冷却される。この場合の汚泥液状化物中からの水分の
蒸発量は、フラッシュタンクに導入する前の汚泥スラリ
ー液の顕熱量から、濃縮液の顕熱量を差引いた値に相当
する量である。汚泥スラリー液から発生した水蒸気はフ
ラッシュタンクの上部からライン6を通って排出され
る。水分の蒸発除去された後の汚泥スラリー液は、濃縮
液としてフラッシュタンクの下部に滞留し、フラッシュ
タンク下部側壁又は底部からライン7を通って排出され
る。濃縮液中の固形分濃度は、10〜40重量%、好ま
しくは20〜40重量%である。
【0008】本発明においては、フラッシュタンク内の
濃縮液の液面Sは、液面検知器3、制御器2及び液面調
節バルブ4の組合せにより、フラッシュタンクの濃縮液
排出口よりも常に上方に位置させる。即ち、濃縮液の液
面Sが所定の液面位より下降したときには、液面検知器
3がこのことを検知し、この液面位情報は、電気信号と
して制御器2に送られ、ここで液面調節バルブ4を作動
させる電気信号に変換されて液面調節バルブ4に送ら
れ、その液面調節バルブを閉鎖又はその開度を減少させ
る。これによって濃縮液の液面位は所定の位置まで上昇
する。液面位Sは、濃縮液排出口の上端から5〜100
cm、好ましくは10〜50cm上方に位置させるのが
よい。汚泥スラリー濃縮液をフラッシュタンクに配設さ
れた排出口から排出させる場合、この濃縮液は、高濃度
の固形分を含み、しかも、この固形分は粘着性のもの
で、かつ乾燥により容易に固化する特性を有することか
ら、フラッシュタンク内に濃縮液を滞留させずに汚泥ス
ラリー液のタンク内への放出により生成した濃縮液を直
ちにその排出口から排出させると、その排出口に連通す
る配管の閉塞トラブルが生じる。即ち、タンク内に濃縮
液を滞留させずに、タンク内に生じた濃縮液を直ちにそ
の排出口から排出させようとすると、濃縮液の液体成分
の方が排出されやすいため、固形分がその排出口近傍の
配管内に残留し、時間が経過すると、配管内に高濃度で
堆積するようになる。そして、この堆積物は濃縮液との
接触がなくなると、乾燥固化して、配管を閉塞させるよ
うになる。これに対し、タンク内に濃縮液を常に滞留さ
せるときには、この滞留濃縮液は、その中に含まれる固
形分が均一性よく分散して、流動性にすぐれていること
から、配管内への固形分の堆積がなく、かつ濃縮液中の
固形分の乾燥固化が生じなく、濃縮液を円滑に排出口か
ら排出させることができる。本発明においては、フラッ
シュタンク1内にスクレーパ8を設置し、モータ9でス
クレーパ8を回転させ、フラッシュタンク1の内壁面に
付着する固形物を掻き取ることが好ましい。
【0009】フラッシュタンクから排出された濃縮液
は、燃焼工程へ送り、燃焼炉のバーナの噴霧ノズルか
ら、燃焼用含酸素ガスとともに、微粒子状で炉内に噴出
されて燃焼される。燃焼用含酸素ガスとしては、空気、
酸素富化空気又は酸素ガスが使用される。バーナノズル
から噴出させる濃縮液の噴出粒子径は、300μm以
下、好ましくは30〜150μmである。バーナ型式は
特に制約されないが、外部あるいは内部混合式2流体噴
霧式バーナや低圧空気噴霧式バーナ等の使用が好まし
い。
【0010】燃焼工程で得られた高温燃焼排ガスは、高
温蒸気発生工程において、これを廃熱ボイラーに供給し
て高温蒸気を発生させる。この場合の廃熱ボイラーとし
ては、従来公知の各種のものを用いることができる。こ
の廃熱ボイラーにより発生させる蒸気の温度は、前記有
機性汚泥を150〜275℃の範囲に加熱するのに必要
な温度であり、通常、190〜315℃、好ましくは2
90〜315℃である。
【0011】前記のようにして得られた高温蒸気は、こ
れを流量調節バルブを介して前記液状化工程に送って有
機性汚泥の加熱用熱源として用いる。この場合の流量調
節バルブは、液状化工程で用いる反応装置に付設された
反応温度検知センサーと電気的に接続している温度制御
器によりコントロールされる。
【0012】前記流量調節バルブにより、液状化工程に
供給される高温蒸気量は、これを前記液状化工程の反応
温度との関連で調節して、液状化工程の反応温度を常に
150〜275℃の範囲に調節する。このようにして、
液状化反応工程の反応温度を常に特定範囲内に保持する
ことにより、液状化工程における有機性汚泥の炭素質化
が回避され、汚泥液状化物中の固形分の高粘稠化現象の
発生が防止される。その結果、高粘稠化固形分による配
管やフラッシュタンクの出口の閉塞トラブルの発生や濃
縮液輸送パイプの閉塞トラブルの発生が防止され、さら
に、濃縮液を燃焼炉内に噴霧するための噴霧ノズルの閉
塞トラブルの発生も防止される。
【0013】次に、本発明による前記濃縮液調製工程を
含む有機性汚泥の処理方法について、そのフローシート
を図2に示す。図2において、11は液状化工程、12
は濃縮液調製工程、13は燃焼工程、14は高温蒸気発
生工程(廃熱ボイラー)、15は固気分離工程、16は
高温蒸気流量調節バルブ、17は濃縮液液面調節バルブ
を各示す。図2のフローシートに従って有機性汚泥の処
理を行うには、原料有機性汚泥をライン21を通して液
状化工程11に導入し、ここでライン27及び流量調節
バルブ16を通って供給される高温蒸気により、150
〜275℃の温度に間接的に加熱し、液状化させる。こ
の液状化工程における圧力は、水の沸とうを防止するた
めに、その反応温度における飽和水蒸気圧以上の圧力で
ある。
【0014】液状化工程11で得られた加圧状態にある
高温の汚泥スラリー液は、これをライン22を通って濃
縮液調製工程12に導入し、その汚泥スラリー液中に含
まれる水分を蒸発させ、生成した水蒸気はライン24を
通って排出させる。汚泥スラリー液は、この水分の蒸発
により濃縮され、濃縮液となる。この濃縮液調製工程
は、フラッシュタンクを用いて実施され、そのタンク内
には濃縮液が滞留し、その滞留液の液面は、タンク内に
配設された液面検知器と液面制御器SIを介して電気的
に接続する液面調節バルブ17によってコントロールさ
れる。濃縮液調製工程12で得られた濃縮液は、これを
ライン23を通って燃焼工程13に導入し、ここでライ
ン25を通って供給される燃焼用空気により、図示しな
いバーナによって噴霧燃焼させる。この燃焼処理により
900℃以上の高温燃焼排ガスが生成する。この燃焼排
ガスは微量の燃焼灰を含むが、このものは、これをライ
ン26を通して高温蒸気発生工程14に導入し、ここ
で、熱媒を加熱し、水を蒸発させて高温蒸気を発生させ
る。
【0015】この高温蒸気発生工程14で発生した高温
蒸気は、これをライン27及び流量調節バルブ16を通
して液状化工程11に供給する。液状化工程11の反応
温度は、反応器内に配設された温度検知器と温度制御器
TIを介して電気的に接続する流量調節バルブ16によ
ってコントロールされる。即ち、流量調節バルブ16
は、液状化工程11の反応温度との関連で作動し、その
反応温度を所定値に保持するように、反応温度が上昇す
ると、そのバルブの開度を縮小させて液状化工程へ供給
される高温蒸気の流量を減少させ、一方、反応温度が低
下すると、そのバルブの開度を拡大させて液状化工程へ
供給される高温蒸気の流量を増加させる。
【0016】高温蒸気発生工程14において、蒸気発生
用熱源として使用された後の燃焼排ガスは、これをライ
ン28を通して固気分離工程15に導入する。この固気
分離工程15は、燃焼排ガス中に含まれる微量の燃焼灰
を除去する工程であり、このためには、湿式集塵機や乾
式電気集塵機等の慣用の固気分離装置が用いられる。燃
焼灰の除去された後の燃焼排ガスはライン29を通して
放出され、一方、燃焼灰はライン30を通して排出され
る。
【0017】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0018】実施例1 有機性汚泥として下水汚泥を選択し、標準活性汚泥法の
処理場から排出された混合生汚泥の脱水ケーキを試験に
用いた。この汚泥は高分子凝集剤を添加した後、ベルト
プレスにて脱水したものである。その代表的な性状は、
含水率79重量%、有機物比78重量%及び低位発熱量
3940kcal/kgである。
【0019】上記脱水汚泥を連続汚泥液状化設備(処理
能力:200kg/hr)を用いて液状化した。この設
備は、圧入装置、反応器(掻面式熱交換器)、減圧バル
ブ及び蒸気ジャケットより構成されており、反応器への
熱量は、反応器外周面に付設されている蒸気ジャケット
へ高温蒸気を導入することにより供給した。脱水汚泥を
圧入装置で反応器に導入し、閉塞防止や伝熱促進のため
にスクレーピングを実施しながら約270℃まで加熱し
た。反応温度における滞留時間は、約60分とした。反
応器出口で脱水汚泥は充分に液状となっている。次に、
この高温(270℃)の汚泥スラリー液を反応器に付設
された減圧バルブを介して常圧のフラッシュタンク内に
フラッシュさせた。このタンク内には、内壁面に付着す
る固形物を掻き取るための回転式スクレーパが設置され
ているものであり、あらかじめ汚泥スラリー液の濃縮液
(固形分濃度29重量%)をその濃縮液排出口より30
cm上方の位置にまで貯留し、その上に汚泥スラリー液
のフラッシュにより生成された濃縮液が流下するように
した。この濃縮液の液面位は、タンク内に配設した液面
検知器に電気的に接続する制御系により液面調節バルブ
を作動させ、そのバルブ開度を調節することにより、所
定の高さの位置(排出口より10〜50cm上方の位
置)に保持した。フラッシュタンク内での汚泥スラリー
液からの水分の蒸発によって生成した濃縮液を前記のよ
うにしてタンクから排出させることにより、タンクから
の濃縮液の排出を円滑に行うことができた。この濃縮液
の固形分濃度は29重量%であった。また、その温度は
100℃であった。
【0020】この濃縮液をスネークポンプを用いて流量
150kg/hで中間混合型の高圧2流体噴霧バーナへ
送り、燃焼炉内に噴霧するとともに、これを燃焼させ
た。この時、燃焼用含酸素ガスとしては30vol%の
酸素を含有する酸素富化空気を使用した。この条件下に
おいて液状化物は火炎を形成して燃焼し、その燃焼を継
続した。火炎燃焼を1時間以上継続したが、この時の燃
焼火炎温度は1,200℃以上を示した。
【0021】前記燃焼炉で得られた高温(温度900
℃)の燃焼排ガスは、これを廃熱ボイラーに導入して熱
媒油を加熱して温度310℃及び圧力2.5気圧の高温
蒸気を発生させた。この高温蒸気は、流量調節バルブを
介して前記汚泥液状化装置の蒸気ジャケット内に導入し
て、汚泥加熱用熱源として用いた。流量調節バルブは、
汚泥液状化装置内に付設した温度検知器と電気的に接続
し、そのバルブを流通する高温蒸気の流量を調節して、
装置内温度を約270℃の温度に保持した。
【0022】廃熱ボイラーを通過した燃焼排ガスは、こ
れを温度400℃に冷却して乾式電気集塵機に導入し、
ここで排ガス中に含まれる燃焼灰を除去した後、ミスト
分離器を通して大気へ放出した。
【0023】比較例1 実施例1において、フラッシュタンク内にあらかじめ濃
縮液を貯留せずに、かつ液面調節バルブの開度を100
%にしてタンク内で生成した濃縮液を直ちにその排出口
から排出させた以外は同様にして操作を行った。この場
合には、操作時間の経過とともに、排出口近傍の連通配
管内に固形物が次第に堆積し、濃縮液の円滑な排出がし
ずらくなった。また、フラッシュタンク内への汚泥液状
化物の導入をいったん中止したところ、1日間の中止で
その固形物は乾燥固化して、配管を閉塞させた。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、有機性汚泥液状化工程
からの汚泥スラリー液をフラッシュタンク内にフラッシ
ュさせて形成した濃縮液をタンクから円滑に排出させる
ことができ、フラッシュタンクを長時間にわたって安定
的に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりフラッシュタンクを用いて汚泥液
状化物からその濃縮液を製造する場合のフローシートを
示す。
【図2】有機性汚泥を処理する場合のフローシートを示
す。
【符号の説明】
1 フラッシュタンク 2 制御器 3 液面検知器 4 液面調節バルブ 11 汚泥液状化工程 12 汚泥スラリー濃縮液調製工程 13 濃縮液の噴霧燃焼工程 14 高温蒸気発生工程 15 固気分離工程 16 蒸気流量調節バルブ 17 濃縮液液面調節バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 武生 東京都新宿区西新宿2丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 富澤 千里 東京都新宿区西新宿2丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 伊藤 新治 東京都文京区本郷5丁目5番16号 オルガ ノ株式会社内 (72)発明者 浅田 信二 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性汚泥液状化工程から得られる加圧
    状態の高温汚泥スラリー液からその濃縮液を製造する方
    法において、(a)該汚泥スラリー液を、その濃縮液を
    滞留させたフラッシュタンク内にフラッシュしてそれに
    含まれる水分を水蒸気として蒸発させるとともに、生成
    した水蒸気をフラッシュタンク外部へ排出させるフラッ
    シュ工程、(b)フラッシュタンク内に滞留する濃縮液
    を、フラッシュタンクに配設した濃縮液排出口から、液
    面調節バルブを介して排出する濃縮液排出工程、(c)
    フラッシュタンク内に滞留する濃縮液の液面位を検知す
    るとともに、この液面位検知情報に基づいて前記液面調
    節バルブを調節して、該濃縮液の液面位を前記濃縮液排
    出口よりも常に上方に位置させる液面位制御工程、から
    なることを特徴とする有機性汚泥スラリー液からその濃
    縮液を製造する方法。
  2. 【請求項2】 フラッシュタンクの内壁面に付着する固
    形物をスクレーパで掻き取る工程を含む請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】 固体状態を示す有機性汚泥の処理方法に
    おいて、(i)該有機性汚泥を高温蒸気を用いて150
    〜275℃の反応温度に間接的に加熱するとともに、該
    反応温度における飽和水蒸気圧以上の圧力下に保持して
    液状化させる液状化工程、(ii)該液状化工程で得られ
    た汚泥スラリー液からその濃縮液を得る濃縮液調製工
    程、(iii)該濃縮液調製工程で得られた濃縮液を燃焼
    処理する燃焼工程、(iv)該燃焼工程で得られた高温燃
    焼排ガスを廃熱ボイラーに供給して、高温蒸気を発生さ
    せる高温蒸気発生工程、(v)該高温蒸気発生工程で得
    られた高温蒸気を流量調節バルブを介して前記液状化工
    程に送って有機性汚泥の間接加熱用熱源として用いる高
    温蒸気供給工程、(vi)該流量調節バルブにより液状化
    工程に供給される高温蒸気量を前記液状化工程の反応温
    度との関連で調節して液状化工程の反応温度を常に15
    0〜275℃の範囲に調節する高温蒸気量調節工程、か
    らなり、該濃縮液調製工程が、(a)汚泥スラリー液
    を、その濃縮液を滞留させたフラッシュタンク内にフラ
    ッシュしてそれに含まれる水分を水蒸気として蒸発させ
    るとともに、生成した水蒸気をフラッシュタンク外部へ
    排出させるフラッシュ工程と、(b)フラッシュタンク
    内に滞留する濃縮液を、フラッシュタンクに配設した濃
    縮液排出口から、液面調節バルブを介して排出する濃縮
    液排出工程と、(c)フラッシュタンク内に滞留する濃
    縮液の液面位を検知するとともに、この液面位検知情報
    に基づいて前記液面バルブを調節して、該濃縮液の液面
    位を前記濃縮液排出口よりも常に上方に位置させる液面
    位制御工程からなることを特徴とする有機性汚泥の処理
    方法。
JP15601697A 1996-05-31 1997-05-29 有機性汚泥の処理方法 Expired - Fee Related JP3646131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15601697A JP3646131B2 (ja) 1996-05-31 1997-05-29 有機性汚泥の処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16086496 1996-05-31
JP8-160864 1996-05-31
JP15601697A JP3646131B2 (ja) 1996-05-31 1997-05-29 有機性汚泥の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1080700A true JPH1080700A (ja) 1998-03-31
JP3646131B2 JP3646131B2 (ja) 2005-05-11

Family

ID=26483866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15601697A Expired - Fee Related JP3646131B2 (ja) 1996-05-31 1997-05-29 有機性汚泥の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3646131B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271782A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Kawasho Gecoss Corp 余剰液撹拌吸込み装置
WO2013105454A1 (ja) 2012-01-13 2013-07-18 住友金属鉱山株式会社 フラッシュベッセル及びその運転方法
WO2013105453A1 (ja) 2012-01-13 2013-07-18 住友金属鉱山株式会社 フラッシュベッセルの運転方法
CN113429097A (zh) * 2021-08-11 2021-09-24 重庆灏宁生物技术有限公司 污泥发酵设备

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271782A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Kawasho Gecoss Corp 余剰液撹拌吸込み装置
WO2013105454A1 (ja) 2012-01-13 2013-07-18 住友金属鉱山株式会社 フラッシュベッセル及びその運転方法
WO2013105453A1 (ja) 2012-01-13 2013-07-18 住友金属鉱山株式会社 フラッシュベッセルの運転方法
US20150044112A1 (en) * 2012-01-13 2015-02-12 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Method for operating flash vessel
EP2803738A4 (en) * 2012-01-13 2015-07-15 Sumitomo Metal Mining Co METHOD FOR OPERATING A FLASHING BALLOON
EP2803739A4 (en) * 2012-01-13 2015-07-15 Sumitomo Metal Mining Co FLASHING BALLOON AND METHOD OF OPERATION
US9464341B2 (en) 2012-01-13 2016-10-11 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Flash vessel and method for operating same
AU2012365088B2 (en) * 2012-01-13 2016-11-03 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Method for operating flash vessel
US9896740B2 (en) 2012-01-13 2018-02-20 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Method for operating flash vessel
CN113429097A (zh) * 2021-08-11 2021-09-24 重庆灏宁生物技术有限公司 污泥发酵设备
CN113429097B (zh) * 2021-08-11 2024-05-14 怡灏环境技术有限公司 污泥发酵设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3646131B2 (ja) 2005-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5342482A (en) Leachate evaporation system
US8043505B2 (en) Treatment equipment of organic waste and treatment method
EP0250475B1 (fr) Procede et installation de recuperation d'energie a partir de dechets et residus
JP6712817B1 (ja) 廃棄物バイオガス化処理装置及び廃棄物バイオガス化処理方法
JPH1080700A (ja) 有機性汚泥スラリー液からその濃縮液を製造する方法及び有機性汚泥の処理方法
JP3646183B2 (ja) 有機性汚泥の処理方法
WO2021234971A1 (ja) 廃棄物バイオガス化処理装置及び廃棄物バイオガス化処理方法
JP3646132B2 (ja) 有機性汚泥の処理方法
JPH1080699A (ja) 有機性汚泥の処理方法
RU2245247C2 (ru) Способ переработки резиновых отходов
JP2662687B2 (ja) 有機性汚泥の効率的な焼却方法
US3922221A (en) Process for conditioning sewage sludges
JPH06500732A (ja) ヘドロまたはプレスケーキの処理方法及び装置
JP3646182B2 (ja) 有機性汚泥の処理方法
JP2004361013A (ja) 水分を含む廃棄物の乾燥方法および乾燥システム
RU2778395C1 (ru) Способ получения метанола из сточных вод и установка для получения метанола из сточных вод
JPH05337497A (ja) 有機性汚泥の効率的な輸送及び貯留方法と、効率的な焼却方法
JP3081733B2 (ja) 有機性汚泥中の無機物の溶融方法
JPH108064A (ja) 可燃廃棄物のガス化処理装置
JPH0623347A (ja) 脱硫排水の処理方法
JP3672410B2 (ja) 液状有機性汚泥の処理方法
JP3054797B2 (ja) 液状有機性汚泥の処理方法
JPH10300051A (ja) 液状有機性汚泥及び焼却灰の同時処理方法
JP4899484B2 (ja) 有機物の処理方法および処理装置
JPH07305823A (ja) 液状有機性汚泥の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040209

A521 Written amendment

Effective date: 20040409

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040706

R155 Notification before disposition of declining of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041203

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050207

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Written amendment

Effective date: 20050207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Effective date: 20050207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050318

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees