JPH1079663A - 内部クロック発生回路および信号発生回路 - Google Patents

内部クロック発生回路および信号発生回路

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JPH1079663A
JPH1079663A JP8232937A JP23293796A JPH1079663A JP H1079663 A JPH1079663 A JP H1079663A JP 8232937 A JP8232937 A JP 8232937A JP 23293796 A JP23293796 A JP 23293796A JP H1079663 A JPH1079663 A JP H1079663A
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JP
Japan
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signal
clock signal
delay
internal clock
circuit
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JP8232937A
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Inventor
Hisashi Iwamoto
久 岩本
Yasuhiro Konishi
康弘 小西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作周波数の広い内部クロック発生回路を提
供する。 【解決手段】 外部クロック信号ECLKと内部クロッ
ク信号intCLK(RCLK)の位相差に従ってその
遅延時間が調整され、その調整された遅延時間に従って
内部クロック信号に相当する信号を発生する電圧制御デ
ィレイ素子(130)に対し、モード切換信号に従って
選択的にその電圧制御ディレイ素子の遅延時間に対し遅
延オフセットを与える可変遅延回路(1)を設ける。遅
延オフセット量により電圧制御ディレイ素子(130)
の動作速度が等価的に遅くなり、その動作周波数領域を
低い方へシフトさせることができ、応じて内部クロック
発生回路の動作周波数領域を広くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、第1の信号とし
ての外部クロック信号からこれに同期した第2の信号と
しての内部クロック信号を発生するための回路に関す
る。特に、この発明は外部クロック信号に同期して動作
する同期型半導体記憶装置においてこの外部クロック信
号に同期した内部クロック信号を発生して内部回路へ与
える内部クロック発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】主記憶として用いられるダイナミック・
ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)はその動作速
度が速くされてきているものの、その動作速度は依然外
部処理装置であるマイクロプロセッサ(MPU)の動作
速度に追随することができない。このため、システムの
処理速度がDRAMのアクセスタイムおよびサイクルタ
イムにより制限を受け、このためDRAMのアクセスタ
イムおよびサイクルタイムがボトルネックとなり、シス
テム全体の性能が低下するという問題が生じる。このよ
うな問題を解決するために、高速MPUのための主記憶
として、クロック信号に同期して動作するクロック同期
型半導体記憶装置(SDRAM)が提案されている。S
DRAMにおいては、高速アクセスを実現するために、
システムクロック信号に同期して連続してたとえば8ビ
ットの連続ビット(1つのデータ入出力端子について)
に高速アクセスする仕様(バーストモード)が提案され
ている。
【0003】図16は、従来のSDRAMの標準的な連
続アクセス動作を示すタイミングチャート図である。図
16において、入出力データD/Qは、8ビットデータ
であり、8個のデータ(8バイトのデータ;64ビッ
ト)が連続して読出または書込まれる動作が示される。
【0004】SDRAMにおいては、外部クロック信号
extCLKの立上がりエッジにおける複数の外部信号
の状態の組合せにより装置内部で行なわれる動作が指定
される。用いられる外部制御信号は、ロウアドレススト
ローブ信号/RAS、コラムアドレスストローブ信号/
CASおよびライトイネーブル信号/WEである。この
複数の外部制御信号の状態の組合せは、通常「コマン
ド」と呼ばれる。アドレス信号ADDは、メモリセル行
を指定するための行アドレス信号Xとメモリセル列を指
定する列アドレス信号Yとが時分割的に多重化されて与
えられる。
【0005】クロックサイクル♯aにおいて、外部クロ
ック信号extCLKの立上がりエッジにおいて、ロウ
アドレスストローブ信号/RASをLレベルとし、コラ
ムアドレスストローブ信号/CASおよびライトイネー
ブル信号/WEをともにHレベルとすると、アクティブ
コマンドが与えられ、SDRAM内部において、メモリ
セルアレイの活性化動作、すなわち行選択動作が行なわ
れる。このアクティブコマンドが与えられると、このと
きのアドレス信号ADDが行アドレス信号Xaとして取
込まれ、この行アドレス信号Xaに従って行選択動作が
行なわれる。
【0006】次いで、クロックサイクル♯bにおいて、
外部クロック信号extCLKの立上がりエッジにおい
て、コラムアドレスストローブ信号/CASをLレベル
に設定し、ロウアドレスストローブ信号/RASおよび
ライトイネーブル信号/WEをHレベルに設定すると、
データ読出を示すリードコマンドが与えられる。Lレベ
ルのコラムアドレスストローブ信号/CASに従って、
そのときに与えられているアドレス信号ADDが列アド
レス信号Ybとして取込まれ、この列アドレス信号Yb
に従ってメモリセル列が選択される。このリードコマン
ドが与えられてから、CASレイテンシーと呼ばれるク
ロックサイクル数(図16においては、CASレイテン
シーは3)が経過すると、クロックサイクル♯cにおい
て、最初の1バイトデータq0が出力される。以降、外
部クロック信号extCLKの立上がりに同期して、デ
ータq1、…q7が順次出力される。最初のデータが出
力されるまでには、あるクロックサイクル数が必要とさ
れるが、以降、外部クロック信号extCLKに従って
データを出力することができ、高速のデータ読出を実現
することができる。
【0007】データ書込動作時においては、まず、クロ
ックサイクル♯dにおいて、アクティブコマンドを与
え、アドレス信号Xcに従ってSDRAM内で行選択動
作を開始する。次いで、クロックサイクル♯eにおい
て、外部クロック信号extCLKの立上がりエッジに
おいて、ロウアドレスストローブ信号/RASをHレベ
ルとし、コラムアドレスストローブ信号/CASおよび
ライトイネーブル信号/WEをともにLレベルに設定す
る。これにより、データ書込を示すライトコマンドが与
えられる。Lレベルのコラムアドレスストローブ信号/
CASに従ってアドレス信号ADDが列アドレス信号Y
aとして取込まれ、内部で列選択動作が開始される。こ
のライトコマンドが与えられるときには、ライトコマン
ドが与えられたクロックサイクル♯eにおいて与えられ
たデータd0がSDRAM内部に取込まれる。以降、各
外部クロック信号extCLKの立上がりエッジでデー
タd1〜d7が順次装置内部へ取込まれ、これらの取込
まれた書込データは所定のシーケンスで選択メモリセル
に書込まれる。
【0008】1つのアクセスコマンド(リードコマンド
またはライトコマンド)に従って連続的にアクセスされ
るデータの数は「バースト長」と呼ばれる。通常のDR
AMにおけるロウアドレスストローブ信号/RASおよ
びコラムアドレスストローブ信号/CASという外部制
御信号に同期してアドレス信号および入力データなどを
取込んで内部動作を行なう方式と異なり、SDRAMに
おいては外部から与えられるたとえばシステムクロック
である外部クロック信号extCLKの立上がりエッジ
で外部制御信号/RAS、/CAS、/WE、アドレス
信号ADDおよび書込データdなどの外部信号を取込
み、外部制御信号(特定のアドレス信号ビットを含む場
合もある)の状態により決定されるコマンドに従って内
部動作が行なわれる。
【0009】外部クロック信号extCLKに同期して
外部からの信号/RAS、/CAS、/WEおよびAD
Dならびに書込データ(入力データ)を取込む同期動作
を実行することにより、以下の利点が得られる。制御信
号に対するアドレス信号のスキュー(タイミングのず
れ)によるデータ入出力時間に対するマージンを確保す
る必要がなく、1つのアクセスに必要とされる時間すな
わちサイクルタイムを短縮することができる。また、ク
ロック信号extCLKに同期して連続データの書込お
よび読出を実行することにより、連続アクセスタイムは
クロック信号extCLKの1周期で決定されることに
なり、SDRAMの連続アクセスタイムを高速化するこ
とができる。
【0010】図17は、従来のSDRAMの全体の構成
を概略的に示す図である。図17において、SDRAM
は、外部クロック信号extCLKをバッファ処理して
内部クロック信号intCLKを生成するクロックバッ
ファ100と、クロックバッファ100からの内部クロ
ック信号intCLKに同期して外部制御信号ext/
RAS、ext/CAS、およびext/WEを取込み
内部制御信号を生成する入力バッファ102と、内部ク
ロック信号intCLKに同期して入力バッファ102
から与えられる内部制御信号の状態を判定し、指定され
た内部動作を活性化するトリガ信号を生成するコマンド
デコーダ104と、コマンドデコーダ104からのアド
レス取込指示信号と内部クロック信号intCLKとに
同期して、外部のアドレス信号ADDを取込み内部行ア
ドレス信号および内部列アドレス信号を生成するアドレ
スバッファ106を含む。
【0011】アドレスバッファ106は、行アドレスバ
ッファおよび列アドレスバッファを含み、コマンドデコ
ーダ104からのトリガ信号に従って、これらの行アド
レスバッファおよび列アドレス場合が選択的に活性状態
とされて時分割多重化されて与えられる行アドレス信号
および列アドレス信号から内部行アドレス信号および内
部列アドレス信号が生成される。
【0012】SDRAMは、さらに、行列状に配列され
る複数のメモリセルを有するメモリセルアレイ108
と、コマンドデコーダ104からのトリガ信号に応答し
て、必要とされる内部制御信号を発生する制御信号発生
回路110と、制御信号発生回路110からの制御信号
に応答して活性化され、アドレスバッファ106から与
えられる内部行アドレス信号をデコードし、メモリセル
アレイ108の対応の行を選択状態へ駆動する行選択回
路112と、制御信号発生回路110の内部制御信号に
応答して活性化され、アドレスバッファ106から与え
られる内部列アドレス信号に従ってメモリセルアレイ1
08の列を選択する列選択回路114と、制御信号発生
回路110の出力信号に応答して駆動され、列選択回路
114により選択された列に対しデータの入出力を行な
う入出力回路116を含む。
【0013】制御信号発生回路110は、内部クロック
信号intCLKに同期してCASレイテンシーおよび
バースト長の制御を行ない、かつ入出力回路116にお
けるデータ入出力動作をこの内部クロック信号intC
LKに同期して実行する。
【0014】行選択回路112は、アドレスバッファ1
06からの内部行アドレス信号をデコードするデコード
回路およびデコード回路の出力信号に従ってメモリセル
アレイ108の対応の行を選択状態へ駆動するワード線
ドライブ回路などを含む。列選択回路114は、内部列
アドレス信号に従ってメモリセルアレイ108の列を選
択する信号を発生する列デコーダと、この列デコーダの
出力する列選択信号に従ってメモリセルアレイ108の
選択列を入出力回路116へ接続するIOゲートとを含
む。
【0015】この図17に示すように、SDRAMの内
部動作のトリガは、内部クロック信号intCLKによ
り行なわれる。この内部クロック信号intCLKはク
ロックバッファ100から生成されており、外部クロッ
ク信号extCLKに同期している。したがって、内部
クロック信号intCLKに応答して(外部クロック信
号extCLKに同期して)外部制御信号ext/RA
S、ext/CAS、およびext/WEおよびアドレ
ス信号ADDおよび入力データDの取込を行なってい
る。また、CASレイテンシーがこの内部クロック信号
intCLKをカウントすることにより実現され、また
バースト長のカウントもこの内部クロック信号intC
LKをカウントすることにより行なわれる。
【0016】図18に示すように、クロックバッファ1
00においては、外部クロック信号extCLKがバッ
ファ処理されており、外部クロック信号extCLKと
内部クロック信号intCLKの間には遅延時間tdが
存在する。この内部クロック信号intCLKの立上が
り(立下がり)により内部動作がトリガされる。入出力
回路116においては、この内部クロック信号intC
LKに同期して制御信号発生回路110の制御の下に内
部データが転送される。したがって、この遅延時間td
が大きい場合、内部動作の開始タイミングが遅くなり、
高速アクセスができなくなる。また、内部データ転送開
始タイミングが遅れるため、外部にデータが出力される
場合、外部クロック信号extCLKの立上がりエッジ
に対し、十分な長さの外部データのセットアップタイム
を保証することができず、正確なデータ読出を行なうこ
とができなくなる。
【0017】クロックバッファ100は、内部クロック
信号intCLKをSDRAM内部の各回路へ伝達して
おり、比較的大きな駆動力が必要とされる。したがっ
て、通常のたとえばインバータバッファを用いた場合、
その遅延時間が大きくなり、特に高速動作時においては
その遅延時間を無視することができなくなり(遅延時間
のサイクルタイムに対する割合が大きくなる)、高速ア
クセスを実現することができなくなる。
【0018】そこで、上述のような通常のバッファに代
えて、外部クロック信号extCLKに同期した内部ク
ロック信号を発生するために、ディレイドロックループ
(以下、DLLと称す)またはフェーズロックドループ
(以下、PLLと称す)を用いた内部クロック発生回路
が提案されている。DLLまたはPLLを用いることに
より、内部クロック信号を外部クロック信号に位相同期
させることができ、この内部クロック信号の外部クロッ
ク信号に対する遅延をなくすことが可能である。
【0019】図19は、DLLを用いる内部クロック発
生回路の構成を概略的に示す図である。図19におい
て、内部クロック発生回路は、外部クロック信号ext
CLKをバッファ処理するクロックバッファ120と、
内部クロック信号RCLK(またはintCLK)とク
ロックバッファ120からのクロック信号ECLKの位
相差を検出する位相検出器124と、位相検出器124
からの制御信号/UPおよびDOWNに従って電流を充
放電するチャージポンプ126と、このチャージポンプ
126の充放電電流をキャパシタにより電圧信号に変換
しかつ平滑化するループフィルタ128と、ループフィ
ルタ128の出力電圧VCOINに従ってその遅延時間
が調整され、入力ノードINに与えられるクロック信号
ECLKを遅延して出力ノードOUTに出力する電圧制
御ディレイ素子130を含む。この電圧制御ディレイ素
子130の出力信号はクロックバッファ122へ与えら
れる。クロックバッファ122は、内部クロック信号R
CLK(またはintCLK)を生成する。
【0020】位相検出器124は、クロック信号ECL
Kの位相がクロック信号RCLKの位相よりも進んでい
る場合には、制御信号/UPをLレベル、制御信号DO
WNをLレベルとし、チャージポンプ126に充電電流
を生じさせる。逆の場合には、位相検出器124は、制
御信号/UPをHレベル、制御信号DOWNをHレベル
とし、チャージポンプ126に放電電流を生じさせる。
チャージポンプ126が充電電流を生じた場合には、ル
ープフィルタ128からの制御電圧VCOINの電圧レ
ベルが上昇し、一方チャージポンプ126が放電電流を
生じた場合には、ループフィルタ128からの制御電圧
VCOINが低下する。
【0021】電圧制御ディレイ素子130は、この制御
電圧VCOINが上昇すると、その動作電流が上昇し、
遅延時間が短くなり、内部出力ノードOUTからのクロ
ック信号の位相を進める。一方、制御電圧VCOINが
電圧レベルが低下すると、電圧制御ディレイ素子130
の動作電流が低下し、この電圧制御ディレイ素子130
からの出力ノードOUTに出力される信号の位相が遅れ
る。
【0022】この位相検出器124、チャージポンプ1
26、ループフィルタ128、電圧制御ディレイ素子1
30およびクロックバッファ122はフィードバックル
ープを構成しており、したがってこの図19に示す内部
クロック発生回路は一種の自動制御回路である。したが
って、この位相検出器124における位相差が0となる
ようにこのループフィルタ128からの制御電圧VCO
INの電圧レベルが調整され、クロックバッファ122
からの内部クロック信号RCLK(またはintCL
K)は外部クロック信号extCLKに位相同期しかつ
周波数が同じクロック信号となる。ここで、クロックバ
ッファ120は、位相検出器124へクロック信号EC
LKを与えるだけであり、その駆動力は十分小さくする
ことができ、このクロックバッファ120における遅延
時間はほぼ無視することができる。クロックバッファ1
22は、内部回路へ内部クロック信号RCLK(または
intCLK)を伝達するため駆動力は比較的大きくさ
れる。しかしながら、このクロックバッファ122の出
力するクロック信号RCLKとクロックバッファ120
の出力するクロック信号ECLKの位相が等しくされる
ようにフィードバック制御が行なわれているため、クロ
ックバッファ122の駆動力が大きくされていても、そ
の遅延時間は実効的に無視されることになり、大きな駆
動力を持ったかつ外部クロック信号extCLKに位相
同期した内部クロック信号RCLK(またはintCL
K)が生成される。
【0023】図20は、図19に示す電圧制御ディレイ
素子の具体的構成の一例を示す図である。図20におい
て、電圧制御ディレイ素子130は、ループフィルタ1
28からの制御電圧VCOINに従って制御電圧VIN
PおよびVINNを生成するカレントミラー回路130
aと、このカレントミラー回路130aから出力される
電圧VINPおよびVINNI従ってその遅延時間が規
定される遅延回路130bを含む。遅延回路130b
は、入力ノードINに与えられるクロック信号ECLK
を遅延して出力ノードOUTに内部クロック信号に相当
するクロック信号を生成する。
【0024】カレントミラー回路130aは、電源電圧
を受ける電源ノードVccと内部ノード130aaの間
に接続されかつそのゲートが内部ノード130aaに接
続されるpチャネルMOSトランジスタP1と、電源ノ
ードVccと内部ノード130abの間に接続されかつ
そのゲートが内部ノード130aaに接続されるpチャ
ネルMOSトランジスタP2と、内部ノード130aa
と接地ノードVssの間に互いに直列に接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタN1および抵抗素子Rと、内
部ノード130abと接地ノードVssの間に接続され
かつそのゲートが内部ノード130abに接続されるn
チャネルMOSトランジスタN2を含む。MOSトラン
ジスタN1のゲートへ、図19に示すループフィルタ1
28からの制御電圧VCOINが与えられる。
【0025】MOSトランジスタP1およびP2はカレ
ントミラー回路を構成しており、これらのサイズは等し
くされていれば、MOSトランジスタP1およびP2に
は、同じ大きさの電流が流れる。MOSトランジスタN
2は、MOSトランジスタP2から電流を供給され、抵
抗モードで動作し、このMOSトランジスタP2から供
給される電流に応じた電圧VINNを生成する。MOS
トランジスタP2およびN2には、同じ大きさの電流が
流れる。内部ノード130aaから制御電圧VINPが
出力され、内部ノード130abから制御電圧VINN
が出力される。
【0026】遅延回路130bは、各々の動作電流が制
御電圧VINPおよびVINNにより調整される複数の
カスケード接続されたインバータIV1〜IVnで構成
されるインバータチェーンを含む。インバータIVi
(i=1〜n)は、電源ノードVccと出力ノードの間
に互いに直列に接続されるpチャネルMOSトランジス
タPTiおよびPIiと、出力ノードと接地ノードVs
sの間に互いに直列に接続されるnチャネルMOSトラ
ンジスタNIiおよびNTiを含む。MOSトランジス
タPTiのゲートは、内部ノード130aaに接続さ
れ、MOSトランジスタNTiのゲートは、内部ノード
130abに接続される。MOSトランジスタPIiお
よびMIiのゲートは共通に前段のインバータの出力ノ
ードに接続される。初段のインバータを構成するMOS
トランジスタPI1およびNI1のゲートへ、入力ノー
ドINを介してクロック信号ECLKが与えられる。最
終段のインバータ(MOSトランジスタPInおよびN
In)の出力ノードが出力ノードOUTへ接続される。
【0027】MOSトランジスタPT1〜PTnおよび
NT1〜NTnは、それぞれのインバータの電流源とし
て作用する。MOSトランジスタPT1〜PTnはそれ
ぞれのゲートに制御電圧VINPを受け、MOSトラン
ジスタNT1〜NTnは、それぞれのゲートに制御電圧
VINNを受ける。MOSトランジスタPT1〜PTn
は、MOSトランジスタP1とカレントミラー回路を構
成し、MOSトランジスタNT1〜NTnは、MOSト
ランジスタN1とカレントミラー回路を構成する。MO
SトランジスタPT1〜PTnのサイズがMOSトラン
ジスタP2のサイズと同じであり、またMOSトランジ
スタNT1〜NTnのサイズがMOSトランジスタN2
のサイズと同じ場合には、これらに各インバータIV1
〜IVnに、MOSトランジスタP2およびN2を介し
て流れる電流と同じ大きさの電流が動作電流として流れ
る。次に動作について簡単に説明する。
【0028】制御電圧VCOINがLレベルのときに
は、MOSトランジスタN1がオフ状態であり、制御電
圧VINPは電源電圧レベルとなり、MOSトランジス
タP1およびP2がオフ状態となり、MOSトランジス
タP2から電流が供給されないため、MOSトランジス
タN2もオフ状態となる。この状態において、MOSト
ランジスタPT1〜PTnおよびNT1〜NTnはすべ
てオフ状態となり、遅延回路130bは動作電流が供給
されないため、出力ノードOUTはフローティング状態
となる。
【0029】制御電圧VCIONの電圧レベルが上昇す
ると、MOSトランジスタN1のコンダクタンスが大き
くなり、MOSトランジスタP1を介して電流が流れ
る。このMOSトランジスタP1を介して電流が流れる
と、このMOSトランジスタP1を介して流れる電流に
応じた制御電圧VINPが生成される。すなわち、MO
SトランジスタP1は、飽和領域で動作するため、この
MOSトランジスタP1を介して流れる電流は、次式で
与えられる。
【0030】β(VINP−Vcc−Vthp)2 ここで、Vthpは、MOSトランジスタP1のしきい
値電圧を示す。また係数βは、pチャネルMOSトラン
ジスタP1のコンダクタンス係数であり、ゲート幅とゲ
ート長の比に比例する。
【0031】この制御電圧VINPに従って、MOSト
ランジスタP2にも電流が流れ、MOSトランジスタN
2のドレイン(内部ノード130ab)からの制御電圧
VINNの電圧レベルも上昇する。このMOSトランジ
スタN2も、ゲートおよびドレインが相互接続されてお
り、飽和領域で動作し、次式で示す電流を供給する。
【0032】β(VINN−Vthn)2 ここで、接地電圧Vssは0Vとしている。Vthnは
MOSトランジスタN2のしきい値電圧を示す。この制
御電圧VINPおよびVINNに従って、遅延回路13
0bに含まれる電流源トランジスタPT1〜PTnおよ
びNT1〜NTnも電流を供給する。インバータ列IV
1〜IVnが、この電流源トランジスタPT1〜PTn
およびNT1〜NTnが供給する電流に従って動作し内
部ノードINに与えられたクロック信号ECLKを遅延
して伝達する。制御電圧VCOINの電圧レベルが上昇
すれば、MOSトランジスタN1のコンダクタンスも上
昇し、制御電圧VINPの電圧レベルが低下し、MOS
トランジスタP2を介して流れる電流量が上昇し、応じ
て制御電圧VINNの電圧レベルも上昇する。したがっ
て電流源トランジスタPT1〜PTnおよびNT1〜N
Tnの供給する動作電流も増大する。
【0033】インバータIV1〜IVnは、その動作電
流が大きければ、高速でその出力ノードを充放電するこ
とができる。したがって動作電流が大きくなれば、これ
らのインバータIV1〜IVnの有する遅延時間が小さ
くなり、この遅延回路130bの有する遅延時間が短く
なる。一方、電流源トランジスタPT1〜PTnおよび
NT1〜NTnの供給する動作電流が小さくなれば、イ
ンバータIV1〜IVnの出力ノードの充放電電流が低
下し、インバータIV1〜IVnの動作速度が遅くな
り、インバータIV1〜IVnの有する遅延時間が大き
くなり、応じて遅延回路130bの有する遅延時間が大
きくなる。
【0034】遅延回路130bの有する遅延時間が短く
なれば、出力ノードOUTへ現われるクロック信号は、
その位相が相対的に進められる。一方、遅延回路130
bの有する遅延時間が長くなれば、出力ノードOUTに
現われるクロック信号の位相が遅くなる。制御電圧VC
OINは、クロック信号ECLKおよびRCLKの位相
差に従って生成されている。クロック信号ECLKの位
相がクロック信号RCLKよりも進んでいる場合には、
制御電圧VCOINが電圧レベルが上昇し、遅延回路1
30bの有する遅延時間が短くされる。一方、クロック
信号ECLKの位相がクロック信号RCLKよりも遅く
なると、制御電圧VCOINの電圧レベルが低下し、遅
延回路130bの有する遅延時間が長くされる。これに
より、出力ノードOUTから出力される信号は、クロッ
ク信号ECLKおよびRCLKの位相が同じとなるよう
に調整された信号、すなわち、クロック信号ECLKに
位相同期した(ロックした)信号となる。クロック信号
ECLKに位相の等しい信号を出力する状態をDLLが
「ロック」した状態と称す。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】この図20に示すよう
な電圧制御ディレイ素子130を利用することにより、
外部クロック信号extCLKに位相同期した内部クロ
ック信号RCLK(intCLK)を生成することがで
きる。この電圧制御ディレイ素子130は、インバータ
IV1〜IVnの動作速度を調整することにより、内部
クロック信号の位相および周波数を調整している。この
遅延回路130bの最大動作速度状態は、MOSトラン
ジスタPT1〜PTnおよびNT1〜NTnが最大電流
を供給する状態である。この制御電圧VCOINに従っ
て遅延回路130bの遅延時間を調整するためには、M
OSトランジスタPT1〜PTnおよびNT1〜NTn
を線形領域で動作させる必要がある(飽和領域で動作さ
せた場合、制御電圧VINPおよびVINNに従って動
作電流を変更することはできない)。したがって、内部
クロック発生回路の動作速度(動作周波数)に上限が存
在する。
【0036】また、制御電圧VCOINの電圧レベルを
低下させた場合、制御電圧VINPの電圧レベルが上昇
し、また制御電圧VINNの電圧レベルが低下し、この
遅延回路130bの有する遅延時間を大きくすることが
できる。しかしながら、このような大きな遅延時間の場
合、制御電圧VCOINの少しの変化でMOSトランジ
スタN1のコンダクタンスが大きく変化し(MOSトラ
ンジスタはしきい値電圧近傍でそのコンダクタンスは大
きく変化する)、制御電圧VCOINの少しの変化で制
御電圧VINPおよびVINNが大きく変化し、電流源
トランジスタPT1〜PTnおよびNT1〜NTnの供
給電流が大きく変化し、応じて遅延回路130bの有す
る遅延時間が大きく変化するため、不安定な動作とな
り、最大遅延時間にも限度がある。
【0037】したがって、この図20に示すような電圧
制御ディレイ素子130には、その安定に遅延させるこ
とのできる信号周波数範囲に限界があり、広範な周波数
範囲にわたって安定にロックすることができなくなると
いう欠点が生じる。
【0038】SDRAMは、66MHz、100MH
z、150MHzと適用されるシステムの動作速度に応
じてそのクロック信号の周波数が異なる。したがって、
内部クロック発生回路のロック範囲が制限される場合、
各クロック周波数に応じて、内部クロック発生回路を別
々に形成する必要があり、応じてSDRAMの種類が増
加し、製品コストが高くなるという欠点が生じる。
【0039】上述のような問題は、一般にSDRAMの
内部クロック発生回路に限らず、外部信号に同期した内
部信号を発生するDLLまたはPLLにおいて同様に生
じる。
【0040】それゆえ、この発明の目的は、広範な範囲
の周波数の信号に対し安定にロックすることのできる内
部クロック発生回路を提供することである。
【0041】この発明の他の目的は、広範な範囲の周波
数の外部クロック信号に同期して安定に動作する同期型
半導体記憶装置を実現するための内部クロック発生回路
を提供することである。
【0042】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内部クロ
ック発生回路は、外部クロック信号と内部クロック信号
との位相差を検出する手段と、その検出された位相差に
従って遅延時間が変更可能であり、その遅延時間に従っ
て動作して内部クロック信号に相当する信号を発生する
遅延制御クロック発生手段と、モード設定信号に従っ
て、この遅延時間に対しオフセットを与える遅延オフセ
ット手段を備える。
【0043】請求項2に係る内部クロック発生回路は、
請求項1の回路において、遅延制御クロック発生手段
が、各々の動作電流が位相差に応じて調整される複数の
インバータ列を含み、遅延オフセット手段は複数のイン
バータ列と直列に接続され、モード設定信号により設定
された遅延時間をインバータ列が与える遅延時間に付加
する可変遅延手段を含む。この可変遅延手段およびイン
バータ列で構成される直列経路に外部クロック信号が入
力される。
【0044】請求項3に係る内部クロック発生回路は、
請求項1の回路において制御遅延クロック発生手段は、
各々の動作電流が位相差に応じて調整される複数のイン
バータ列を含み、遅延オフセット手段は、複数のインバ
ータ列の最終段のインバータの出力信号をモード設定信
号により設定された遅延時間遅延して複数のインバータ
列の初段のインバータの入力部へ与える。
【0045】請求項4に係る内部クロック発生回路は、
請求項1ないし3のいずれかの回路において、遅延オフ
セット手段は、同期型半導体記憶装置の動作態様を決定
するデータを格納するモードレジスタに格納されたデー
タをモード設定信号としてその遅延オフセット量が設定
される。
【0046】請求項5に係る内部クロック発生回路は、
請求項4の回路において、モードレジスタに格納される
データは、同期型半導体記憶装置のデータ読出指示が与
えられてから有効データが出力されるまでに必要とされ
る外部クロック信号のサイクル数を示すCASレイテン
シーを設定するデータである。
【0047】請求項6に係る内部クロック発生回路は、
モード設定信号に従って外部クロック信号および遅延制
御クロック信号の一方を選択して内部クロック信号とし
て出力する手段をさらに備える。
【0048】請求項7に係る信号発生回路は、第1の信
号と前記第2の信号との位相差を検出する手段と、この
位相差に応じた電圧を発生する手段と、この発生された
電圧により決定される遅延時間を有し、この決定される
遅延時間をもって動作して第2の信号に相当する信号を
発生する電圧制御遅延手段と、動作領域設定信号に応答
してこの遅延時間に対しオフセットを与える遅延オフセ
ット手段を備える。
【0049】遅延制御クロック発生手段が有する遅延時
間に対し、モード設定信号に従ってオフセットを与える
ことにより、この遅延制御クロック発生手段の有する遅
延時間を等価的に変更することができ、応じて遅延制御
クロック発生手段の動作速度を変更することができ、応
じて外部クロック信号の周波数に応じてこの遅延制御ク
ロック発生手段の動作周波数を変更することができる。
これにより、ロック範囲を外部クロック信号(第1の信
号)の周波数に応じて変更することができ、結果的にロ
ック可能な動作周波数範囲を広くすることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、この発明の実施の形態1に従
う内部クロック発生回路の全体の構成を概略的に示す図
である。図1において、この発明の実施の形態1に従う
内部クロック発生回路は、外部からのクロック信号ex
tCLKをバッファ処理するクロックバッファ120
と、このクロックバッファ120からのクロック信号E
CLKをモード設定信号としてのモード切換信号φMO
Dに従って定められた遅延時間遅延して伝達する可変遅
延回路1と、ループフィルタ128から与えられる制御
電圧VCOINに従ってその動作電流量すなわち遅延時
間が規定され、可変遅延回路1を介して与えられるクロ
ック信号を伝達する電圧制御ディレイ素子130を含
む。
【0051】可変遅延回路1は、クロックバッファ12
0からのクロック信号ECLKを遅延するディレイ素子
1aと、このディレイ素子1aの出力信号をさらに遅延
するディレイ素子1bと、モード切換信号φMODに従
ってクロック信号ECLK、ディレイ素子1aの出力信
号およびディレイ素子1bの出力信号のいずれかを選択
して電圧制御ディレイ素子130の入力ノードINへ伝
達する選択回路1cを含む。ディレイ素子1a,1bは
たとえばインバータ遅延回路,RC遅延回路などで構成
される。
【0052】この内部クロック発生回路は、さらに、電
圧制御ディレイ素子130の出力ノードOUTから与え
られるクロック信号をバッファ処理して内部クロック信
号intCLK(またはRCLK)を生成するクロック
バッファ122と、このクロックバッファ122からの
内部クロック信号RCLK(またはintCLK)とク
ロックバッファ120からのクロック信号ECLKの位
相差を検出する位相検出器124と、位相検出器124
からの制御信号/UPおよびDOWNに従って電流を充
放電するチャージポンプ126を含む。チャージポンプ
126からの供給電流がループフィルタ128により電
圧情報に変換されて、制御電圧VCOINが生成され
る。
【0053】電圧制御ディレイ素子130は、図20に
示す従来の電圧制御ディレイ素子と同じ構成を備える。
したがって、この制御電圧VCOINに従ってその動作
電流すなわち遅延時間が決定される。可変遅延回路1に
より、モード切換信号φMODにより設定された遅延時
間がクロック信号ECLKに与えられて電圧制御ディレ
イ素子130へ与えられる。したがって、等価的に電圧
制御ディレイ素子130の有する遅延時間が、この可変
遅延回路1が与える遅延時間だけ増加したことになる。
この可変遅延回路1が与える遅延時間を調整することに
より、電圧制御ディレイ素子130がロックすることの
できるクロック信号の動作周波数領域を変更する。この
遅延時間と動作周波数との関係について以下に説明す
る。
【0054】図2(A)に示すように、今、電圧制御デ
ィレイ素子130の与えることのできる遅延時間を、Δ
t0ないしΔt1とする。遅延時間Δt1は、遅延時間
Δt0よりも長い。電圧制御ディレイ素子130は、図
20に示すように、複数のインバータ列で構成されてい
る。したがって、この電圧制御ディレイ素子130の遅
延時間が短ければ高速で動作し、したがってロックする
ことのできる信号の周波数が高くなる。一方、この電圧
制御ディレイ素子130に対し、可変遅延回路1を介し
てクロック信号を伝達する場合、この可変遅延回路1の
遅延時間Tが電圧制御ディレイ素子130の与える遅延
時間に付け加えられる。したがって、等価的に電圧制御
ディレイ素子130の与える遅延時間はT+Δt0ない
しT+Δt1となる。この場合、その遅延時間の範囲が
時間Tだけオフセットがかけられたことになり、その動
作周波数領域(ロックすることのできるクロック信号の
周波数)領域が低い方にシフトする。したがって、可変
遅延回路1により、クロック信号ECLKに対する遅延
時間を調整することにより、内部クロック信号intC
LK(またはRCLK)の周波数範囲を調整することが
できる。これにより、外部クロック信号extCLKの
周波数に応じて可変遅延回路1の与える遅延時間を変更
することにより、内部クロック発生回路の動作周波数領
域を変更することができ、等価的に、この動作周波数領
域を広くすることができる。
【0055】すなわち図2(B)に示すように、ループ
フィルタ128からの制御電圧VCOINが高くなる
と、電圧制御ディレイ素子130の動作電流が大きくな
り、その遅延時間が短くされ、与えられた信号の位相を
進めまたその動作速度も速くなる。可変遅延回路1によ
り遅延時間Tが与えられない場合(図1の選択回路1c
がクロック信号ECLKを選択する状態)、その電圧制
御ディレイ素子130の動作周波数領域はF0で与えら
れる。一方、可変遅延回路1が遅延時間Tを与えれば、
等価的に電圧制御ディレイ素子130の有する遅延時間
が大きくなり、その動作速度が遅くなり、電圧制御ディ
レイ素子130の動作周波数領域は領域F1となる。し
たがって、可変遅延回路1により、遅延時間Tを調整す
ることにより、動作周波数領域を、外部クロック信号e
xtCLKの周波数に合せて調整することができ、広範
な範囲のクロック信号周波数にロックした内部クロック
信号を生成することができる。次に各部の構成について
説明する。
【0056】図3は、図1に示す位相検出器124、チ
ャージポンプ126およびループフィルタ128の構成
を具体的に示す図である。電圧制御ディレイ素子130
は、図20に示す構成と同じである。図3において、位
相検出器124は、クロックバッファ120から与えら
れるクロック信号ECLKを受けるインバータIV1
と、クロックバッファ122からのクロック信号RCL
K(またはintCLK)を受けるインバータIV2を
含む。この位相検出器124は、クロック信号ECLK
およびRCLKの立上がりの位相を比較し、その位相差
に応じて制御電圧(信号)/UPおよびDOWNを生成
する。
【0057】位相検出器124は、さらに、インバータ
IV1の出力信号の立下がり(クロック信号ECLKの
立上がり)に応答してセットされ、ノードQ2またはQ
5の電位レベルに応じてリセットされるフリップフロッ
プFF1と、フリップフロップFF1の出力ノードQ1
の出力信号に従ってセットされかつノードQ5の電位に
応じてリセットされるフリップフロップFF2を含む。
フリップフロップFF1は、交差結合されるNAND回
路NA1およびNA2を含む。NAND回路NA1は、
インバータIV1の出力信号とNAND回路NA2の出
力信号とを受ける。NAND回路NA2は、NAND回
路NA1の出力信号とノードQ5上の信号(リセット信
号)とノードQ2上の信号とを受ける。NAND回路N
A2から、2段の縦列接続されるインバータ回路IV3
およびIV4を介して制御電圧/UPが出力される。
【0058】フリップフロップFF2は、交差結合され
るNAND回路NA3およびNA4を含む。NAND回
路NA3は、ノードQ1の信号とNAND回路NA4の
出力信号とを受ける。NAND回路NA4は、NAND
回路NA3の出力信号(ノードQ2上の信号)とノード
Q5上の信号とを受ける。
【0059】位相検出器124は、さらに、インバータ
回路IV2の出力信号の立下がりに応答してセットされ
かつノードQ4またはノードQ5上の信号電位に応じて
リセットされるフリップフロップFF3と、ノードQ3
上の信号に応答してセットされ、かつノードQ5上の信
号に応答してリセットされるフリップフロップFF4を
含む。フリップフロップFF3は、交差結合されるNA
ND回路NA6およびNA7で構成され、フリップフロ
ップFF4は、交差結合されたNAND回路NA8およ
びNA9で構成される。NAND回路NA6は、インバ
ータ回路IV2の出力信号とNAND回路NA7の出力
信号とを受ける。NAND回路NA7は、ノードQ4上
の信号とノードQ5上の信号とNAND回路NA6の出
力信号とを受ける。NAND回路NA7からインバータ
回路IV5を介して制御電圧DOWNが出力される。N
AND回路NA8は、ノードQ3上の信号とNAND回
路NA9の出力信号とを受ける。NAND回路NA9
は、NAND回路NA8の出力信号とノードQ5上の信
号とを受ける。
【0060】位相検出器124は、さらに、ノードQ
1、Q2、Q3およびQ4上の信号を受け、受けた信号
がすべてHレベルのときにノードQ5にLレベルのリセ
ット信号を出力するNAND回路NA5を含む。ノード
Q1は、クロック信号ECLKがHレベルに立上がる
と、Hレベルに立上がる。クロック信号RCLKがHレ
ベルに立上がると、フリップフロップFF3がセットさ
れてノードQ3の電位もHレベルに立上がる。フリップ
フロップFF2およびFF4は、それぞれノードQ5の
出力信号に従ってリセットされ、ノードQ2およびQ4
は初期状態ではHレベルにある。したがって、このNA
ND回路NA5は、比較対象となるクロック信号ECL
KおよびRCLKの立上がりがともに与えられるとリセ
ット信号をノードQ5上に出力し、制御電圧/UPおよ
びDOWNをリセットする。
【0061】この位相検出器124の動作については後
に詳細に説明するが、クロック信号ECLKに対しては
フリップフロップFF1およびFF2が設けられ、クロ
ック信号RCLKに対してはフリップフロップFF3お
よびFF4が設けられる。フリップフロップFF1およ
びFF2の接続態様と、フリップフロップFF3および
FF4の接続態様は同じである。したがって、クロック
信号ECLKの位相がクロック信号RCLKの位相より
も進んでいる場合には、フリップフロップFF1が先に
セットされて、制御電圧/UPが活性状態とされる。逆
に、クロック信号RCLKの位相がクロック信号ECL
Kの位相よりも進んでいる場合には、フリップフロップ
FF3が先にセットされ、制御電圧DOWNが活性状態
とされる。この制御電圧/UPおよびDOWNは、活性
期間が位相差に対応するデジタル信号である。チャージ
ポンプ126により、このデジタル制御電圧/UPおよ
びDOWNの活性期間に応じて、クロック信号ECLK
およびRCLKの位相差に応じた電流の充放電を行な
う。
【0062】チャージポンプ126は、電源ノードVc
cと出力ノードQ6の間に直列に接続される電流源IS
1およびpチャネルMOSトランジスタPQと、出力ノ
ードQ6と接地ノードVssの間に直列に接続されるn
チャネルMOSトランジスタNQおよび電流源IS2を
含む。pチャネルMOSトランジスタPQはそのゲート
に制御電圧/UPを受け、nチャネルMOSトランジス
タNQは、そのゲートに制御電圧DOWNを受ける。制
御電圧/UPおよびDOWNが活性状態とされる期間
が、クロック信号ECLKおよびRCLKの位相差に応
じており、MOSトランジスタPQおよびNQのオン状
態となる期間も、その位相差に応じて定められる。した
がってノードQ6では、クロック信号ECLKおよびR
CLKの位相差に応じた電流の充放電が行なわれる。こ
のチャージポンプ126からの電流情報を、ループフィ
ルタ128により電圧情報に変換して制御電圧VCOI
Nを生成し、電圧制御ディレイ素子130の動作電流を
決定する。
【0063】ループフィルタ128は、ノードQ6と接
地ノードVssの間に直列に接続される抵抗素子Raお
よび容量素子Caを含む。このループフィルタ128
は、抵抗素子Raおよび容量素子Caで時定数が決定さ
れるローパスフィルタまたは平滑回路である。チャージ
ポンプ126からの充放電電流を容量素子Caに蓄える
ことにより、このチャージポンプ126からの電流情報
を電圧情報に変換する。次に、位相検出器124の動作
について図4(A)および(B)を参照して説明する。
【0064】図4(A)は、クロック信号ECLKの位
相がクロック信号RCLKよりも進んでいる場合の動作
を示すタイミングチャート図である。時刻t0以前のリ
セット状態においては、インバータIV1の出力信号が
Hレベルであり、NAND回路NA2の出力信号がHレ
ベルであり、ノードQ1が、Lレベルにある。ノードQ
2は、リセットされており、ノードQ1の電位レベルが
Lレベルであり、Hレベルにある。同様、ノードQ3の
電位レベルがLレベル、ノードQ4の電位レベルがHレ
ベルにある。この状態においては、制御電圧/UPおよ
び/DOWNはともにHレベルにある。
【0065】時刻t0において、クロック信号ECLK
がHレベルに立上がると、フリップフロップFF1がセ
ットされ、ノードQ1の電位レベルがHレベルに立上が
る。ノードQ1の電位レベルがHレベルに立上がると、
NAND回路NA2の入力信号がすべてHレベルとな
り、制御電圧/UPがLレベルに立下がる。これによ
り、チャージポンプ126において、pチャネルMOS
トランジスタPQがオン状態となり、出力ノードQ6へ
電流源IS1からの電流を供給し、ループフィルタ12
8の容量素子Caの充電電位を上昇させる。
【0066】時刻t1においてクロック信号RCLKが
Hレベルに立上がると、フリップフロップFF3がセッ
トされ、ノードQ3の電位がHレベルに立上がる。この
ノードQ3の電位のHレベルへの立上がりに応答して、
NAND回路NA7の出力信号/DOWNがLレベルに
立下がり、制御電圧DOWNがHレベルに立上がる。こ
れにより、チャージポンプ126において、nチャネル
MOSトランジスタNQが導通し、電流源IS1からの
電流が、MOSトランジスタPQおよびNQを介して電
流源IS2へ流れ、ループフィルタ128の容量素子C
aの充電動作が停止する。ノードQ3の電位レベルがH
レベルに立上がると、ノードQ1、Q2、Q3およびQ
4の電位レベルがすべてHレベルとなり、NAND回路
NA5からノードQ5へ出力される信号の電位がLレベ
ルに立下がる。このノードQ5の電位レベルの立下がり
に応答して、フリップフロップFF1、FF2、FF3
およびFF4がすべてリセットされ、このノードQ5の
電位降下に対するNAND回路および/またはインバー
タ回路の遅延時間もって、制御電圧/UPがHレベル、
制御信号/DOWNがHレベルに立上がり、ノードQ2
がLレベルに立下がる。
【0067】時刻t2において、クロック信号ECLK
がLレベルに立下がると、インバータ回路IV1の出力
信号がHレベルとなり、NAND回路NA1からノード
Q1へ出力される信号がLレベルに立下がる。このノー
ドQ1の電位レベルがLレベルに立下がると、フリップ
フロップFF2がセットされ、ノードQ2の電位がHレ
ベルに立上がる。ノードQ4の電位がノードQ5の電位
レベルの低下に応答してLレベルに立下がると、ノード
Q5の電位レベルは、再びHレベルに保持される。
【0068】次に、時刻t3において、クロック信号R
CLKがLレベルに立下がると、インバータ回路IV2
の出力信号がHレベルとなり、NAND回路からノード
Q3へ出力される信号がLレベルに立下がり(信号/D
OWNがHレベルにある)、応じてフリップフロップF
F4がセットされ、ノードQ4の電位レベルがHレベル
に立上がる。この時刻t0〜t3の一連の動作により、
クロック信号ECLKおよびRCLKの位相差に応じた
制御電圧VCOINの調整を完了する。
【0069】時刻t4において、再びクロック信号EC
LKがHレベルに立上がると、フリップフロップFF1
がセットされ、ノードQ1の電位レベルがHレベルに立
上がる。このノードQ1の電位レベルの立上がりに応答
して、制御電圧/UPがHレベルに立上がる。クロック
信号RCLKはLレベルにあるため、フリップフロップ
FF3およびFF4の状態は変化せず、またノードQ5
の電位レベルもHレベルにある。
【0070】時刻t5以前において、クロック信号EC
LKがLレベルに立下がっても、クロック信号RCLK
はLレベルにあり、フリップフロップFF3およびFF
4の状態は変化していないため、内部ノードQ1〜Q4
の信号電位レベルは変化しない。
【0071】時刻t5において、クロック信号RCLK
がHレベルに立上がると、フリップフロップFF3がセ
ットされ、ノードQ3の電位がHレベルに立上がる。こ
のノードQ3の電位の立上がりに応答して、NAND回
路NA5がLレベルの信号をノードQ5へ出力し、フリ
ップフロップFF1〜FF3がリセットされる。それに
より、制御電圧/UPがHレベルに立上がり、また制御
電圧/DOWNがLレベルに立下がる。ノードQ5上の
リセット信号(Lレベルの信号)に従って、ノードQ1
の電位がLレベルに立下がると、ノードQ5上のLレベ
ルの信号によりリセットされていたノードQ2のLレベ
ル電位が、Hレベルに立上がる。このノードQ5上のリ
セット信号により、ノードQ4の電位レベルがLレベル
に立下がると、このノードQ5上の電位レベルが再びH
レベルに立上がる。これにより、時刻t4から時刻t5
の間のクロック信号ECLKおよびRCLKの位相差に
応じた充電動作が完了する。
【0072】時刻t6において、クロック信号ECLK
がHレベルに立上がると、フリップフロップFF1がセ
ットされ、ノードQ1の電位レベルがHレベルに立上が
り、再び制御電圧/UPがLレベルに立下がる。
【0073】時刻t7において、クロック信号RCLK
がLレベルに立下がると、フリップフロップFF3およ
びFF4がリセットされ、ノードQ4の電位がHレベ
ル、ノードQ3の電位がLレベルとなる。ノードQ3の
電位がLレベルに立下がるため、ノードQ5の電位はH
レベルを維持し、リセット信号は発生されない。以降、
この状態が、次にクロック信号RCLKが立上がるまで
維持される。
【0074】上述のように、クロック信号ECLKがク
ロック信号RCLKよりも位相が進んでいる場合には、
その位相差に応じた時間制御電圧/UPが活性状態(L
レベル)とされ、チャージポンプ126がその位相差に
応じた電流を供給し、ループフィルタ128により、こ
のチャージポンプ126からの充電電流を電圧情報に変
換する。したがって、その位相差に応じて制御電圧VC
OINの電圧レベルが調整される。
【0075】図4(B)は、クロック信号RCLKの位
相がクロック信号ECLKの位相よりも進んでいる場合
の動作を示す波形図である。図3に示すように、フリッ
プフロップFF1およびFF2の接続態様と、フリップ
フロップFF3およびFF4の接続態様は同じである。
したがって、クロック信号RCLKの位相がクロック信
号ECLKの位相よりも進んでいる場合には、制御信号
/DOWNがその位相差に応じた時間活性状態とされ
る。クロック信号RCLKおよびECLKがともにHレ
ベルとなると、リセット信号が発生され、制御電圧/U
Pが所定期間Lレベルの活性状態とされ、チャージポン
プ126からの放電動作を停止させる。
【0076】このクロック信号RCLKの位相がクロッ
ク信号ECLKの位相よりも進んでいる場合には、制御
電圧DOWNがHレベルとなり、チャージポンプ126
のnチャネルMOSトランジスタNQがオン状態とな
り、出力ノードQ6から電流源IS2が駆動する電流だ
け放電し、ループフィルタ128の容量素子Caの充電
電位を低下させる。それにより、制御電圧VCOINが
電圧レベルが低下し、電圧制御ディレイ素子130の動
作電流を低減し、応じて動作速度を低下させて、クロッ
ク信号RCLKの位相を遅らせる。この図4(B)に示
す波形図は、図4(A)に示す波形図において、クロッ
ク信号RCLKおよびECLKを入換え、制御電圧/U
Pおよび/DOWNを入換え、またノードQ3およびQ
4をそれぞれノードQ1およびQ2と入換えることによ
り得られる。したがってその詳細説明は省略する。
【0077】なお、図3においては、位相検出器124
にはデジタル位相検出器が用いられ、チャージポンプ1
26およびループフィルタ128は、アナログ回路で構
成されている。しかしながら、これらの回路はすべてデ
ジタル回路から構成されてもよく、いわゆるデジタル・
ディレイド・ロックドループ(DDLL)が用いられて
もよい。また、位相検出器124の構成は、NAND型
フリップフロップを用いる構成でなく、別のたとえば一
致検出回路を用いる構成が利用されてもよい。クロック
信号ECLKおよびRCLKの位相差に応じた制御電圧
/UPおよびDOWNを発生する構成であればよい。
【0078】また、電圧制御ディレイ素子において、ク
ロック信号ECLKおよびRCLKの位相が一致した場
合(ロックした状態のとき)、ノードQ1〜Q3がすべ
て同時にHレベルとなり、ノードQ5の電位レベルがL
レベルとされ、フリップフロップFF1〜FF4がリセ
ットされる。したがってこの状態において、制御電圧/
UPおよび/DOWNはともにHレベルを維持し、チャ
ージポンプ126においては、電流の充放電は行なわれ
ず、制御電圧VCOINはその電圧レベルを保持する。
これにより、安定に外部クロック信号にロックした(位
相同期した)内部クロック信号RCLK(またはint
CLK)を生成することができる。
【0079】[変更例]図5は、この発明の実施の形態
1に従う内部クロック発生回路の変更例の構成を示す図
である。図5に示す内部クロック発生回路においては、
電圧制御ディレイ素子130の出力部と内部クロック信
号RCLK(またはintCLK)を生成するクロック
バッファ122の間に、モード切換信号φMODに従っ
てその遅延時間が設定される可変遅延回路1が配置され
る。他の構成は、図1に示す構成と同じであり、対応す
る部分には同一の参照番号を付す。クロックバッファ1
20からのクロック信号ECLKが電圧制御ディレイ素
子130へ直接与えられる。この電圧制御ディレイ素子
130は、ループフィルタ128からの制御電圧VCO
INに従って制御電圧VINPおよびVINNを生成す
るカレントミラー回路130aおよびこのカレントミラ
ー回路130aからの電圧VINPおよびVINNに従
ってその動作電流が調整される複数のインバータIV1
〜IVnの列を含む遅延回路130bを含む。この遅延
回路130bは、カレントミラー回路130aからの制
御電圧VINPおよびVINNに従った遅延時間をもっ
て動作し、クロック信号ECLKの位相を調整する。可
変遅延回路1が、電圧制御ディレイ素子130の出力信
号に対しモード切換信号φMODにより設定された遅延
時間を与える。したがって、可変遅延回路1が、電圧制
御ディレイ素子130の出力部に設けられていても、等
価的に、電圧制御ディレイ素子130の遅延にオフセッ
トが与えられるため、同様この内部クロック発生回路が
ロックすることのできるクロック信号の動作周波数領域
を調整することができる。
【0080】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、電圧制御ディレイ素子に対し、モード切換信号
に従って遅延時間のオフセットを与えるように構成した
ため、内部クロック発生回路がロックすることのできる
クロック信号の周波数をこのモード切換信号により調整
することができ、ロックすることのできるクロック信号
の周波数領域を広くすることができ、内部クロック発生
回路の動作周波数領域を広くすることができる。
【0081】[実施の形態2]図6は、SDRAMのデ
ータ読出部の構成を概略的に示す図である。図6におい
ては、メモリセルアレイ108、列選択回路に含まれる
列選択ゲート114a、および入出力回路116の構成
を概略的に示す。
【0082】メモリセルアレイ108においては、メモ
リセル108aが行および列のマトリクス状に配列さ
れ、各メモリセル行に対応してワード線WLが配設さ
れ、メモリセル列それぞれに対応してビット線対が配置
される。図6においては、1つのワード線WLおよび1
つのビット線BLを代表的に示す。メモリセル108a
は、情報を電荷の形態で格納するメモリセルキャパシタ
MCと、ワード線WL上の信号電位に応答してメモリセ
ルキャパシタMCをビット線BLに接続するnチャネル
MOSトランジスタで構成されるアクセストランジスタ
MTを含む。ビット線対それぞれに対応して、センスア
ンプ(SA)108bが配置される。このセンスアンプ
(SA)108bは、活性化時対応のビット線対の電位
を差動的に増幅する。
【0083】列選択回路114に含まれる列選択ゲート
114aは、メモリセルアレイ108の各ビット線対
(メモリセル列)に対応して設けられ、図示しない列デ
コーダからの列選択信号CYに従ってアドレス指定され
た列に対応するビット線対を入出力回路116に接続す
る。
【0084】入出力回路116は、この列選択ゲート1
14aを介して伝達された選択メモリセルのデータを増
幅するプリアンプ(PA)116aと、内部クロック信
号に従ってプリアンプ(PA)116aにより増幅され
たデータを順次出力する出力回路116bを含む。この
プリアンプ(PA)116aから出力回路116bに至
る部分の構成については、任意の構成を利用することが
できる。2ビットのメモリセルデータを同時に選択して
増幅して順次内部クロック信号に同期して伝達する「2
ビットプリフェッチ方式」の構成が用いられてもよい。
また、出力回路116bにおいては、データ読出時内部
クロック信号に応答して順次このプリアンプ(PA)1
16aにより増幅されたデータをパイプライン態様で転
送する構成が用いられてもよい。出力回路116bに含
まれる最終段の出力バッファから内部クロック信号に同
期してデータ入出力端子D/Qへデータが出力される。
【0085】図7は、図6に示すSDRAMのデータ読
出時の動作を概略的に示す波形図である。アクティブコ
マンドが与えられると、そのとき同時に与えられた行ア
ドレス信号に従って行選択動作が開始され、この行アド
レス信号により指定された行に対応するワード線WLの
電位がHレベルに立上がる。この選択ワード線WLに接
続されるメモリの記憶データが対応のビット線BLまた
は補のビット線/BLに読出され、センスアンプ(S
A)108bにより検知、増幅およびラッチされる。
【0086】次いで、データ読出を指示するリードコマ
ンドが与えられると、そのときに与えられた列アドレス
信号に従って列選択動作が行なわれる。このリードコマ
ンドに従って、列選択信号CYが選択状態とされ、メモ
リセルアレイ108の対応のメモリセルのデータが入出
力回路116へ与えられる。この入出力回路116にお
いては、プリアンプ(PA)116aによりメモリセル
データが増幅された後、出力回路116bを介してデー
タが出力される。アクティブコマンドおよびリードコマ
ンドは、SDRAMにおいては、外部クロック信号ex
tCLKの立上がりに同期して与えられる。リードコマ
ンドが与えられてから有効データが出力されるまでのク
ロックサイクルの数はCASレイテンシーで示される。
このCASレイテンシーは、図6に示すデータ読出部に
おいて列選択動作を行なってからメモリセルデータを入
出力回路116を介してデータ入出力端子D/Qに出力
するまでに必要とされる時間である。このCASレイテ
ンシーは、標準のDRAMのCASアクセスタイムに相
当する。図7においては、外部クロック信号extCL
K(A)の場合にはCASレイテンシーは3に設定され
る。
【0087】たとえば100MHzのクロック信号に従
って動作することのできるSDRAMにおいては、CA
Sレイテンシーが3クロックサイクルの場合には、10
0MHzの周波数で動作可能である。また、CASレイ
テンシーが2クロックサイクルのときは、66MHzま
で動作可能であることを、装置として保証することが要
求される。100MHzで動作可能なSDRAMのアク
セスタイムがたとえば30nsとすると、1クロックサ
イクルが10nsの100MHzの外部クロック信号を
用いる場合、CASレイテンシーは3クロック、一方ク
ロックサイクルが15nsの66MHzの外部クロック
信号の場合には、CASレイテンシーは2クロックとな
る。したがって、CASレイテンシーが3クロックに設
定された場合には、このSDRAMは、100MHzま
での動作周波数で動作することが要求されるが、CAS
レイテンシーが2クロックに設定されたSDRAMは、
最大66MHzの動作周波数で動作することが要求され
るだけである。この要求は、SDRAM内部に搭載され
る内部クロック発生回路に対しても同じである。したが
って、CASレイテンシーが2クロックサイクルに設定
された場合には、CASレイテンシーが3クロックサイ
クルに設定されたときに比べて、内部クロック発生回路
は高速で動作する必要はなく、その動作周波数領域は低
く設定することができる。
【0088】したがって、このCASレイテンシー情報
を先の実施の形態1において示したモード切換信号φM
ODとして利用することにより、SDRAMに要求され
る内部クロック発生回路の動作周波数領域を正確に設定
することができる。
【0089】図8は、モード切換信号発生部の構成を概
略的に示す図である。図8において、モード切換信号発
生部は、図示しない入力バッファからの内部制御信号お
よび特定のアドレス信号ビットAdを受け、内部クロッ
ク信号intCLK(RCLK)に同期してその状態を
判定し、該判定結果を示す信号を出力するコマンドデコ
ーダ104と、コマンドデコーダ104からのリード動
作トリガ信号φrに従って入出力回路116および列選
択回路114を制御してデータ読出に必要な制御を行な
う読出制御回路150と、コマンドデコーダ104から
のモードレジスタセットトリガ信号φSCに応答して、
モードレジスタ152に対するデータ書込/読出動作を
制御するレジスタ制御回路154を含む。
【0090】このモードレジスタ152は、レジスタ制
御回路154の制御の下に、アドレス入力端子ADDに
与えられた信号をモード指定情報として格納する。この
モードレジスタ152に格納されたデータ、すなわちバ
ースト長データ、CASレイテンシーデータおよび列ア
ドレス変化シーケンス情報が読出制御回路150へ与え
られる。このモードレジスタ152からのCASレイテ
ンシーデータをモード切換信号φMODとして利用す
る。
【0091】図9は、この図8に示すモード切換信号発
生部の動作を示すタイミングチャート図である。以下、
この図9に示すタイミングチャート図を参照して、モー
ドレジスタへのデータセット動作について説明する。こ
こで、図9においては、SDRAMが2つのバンクを含
み、バンクがバンクアドレスビットBAにより指定され
る。また、行アドレス信号はビットA0−A10の11
ビットアドレス信号であり、列アドレス信号は、ビット
A0−A9の10ビットアドレスである。アドレスビッ
トA10が不要のとき、これをコマンドの一部として利
用する。
【0092】SDRAMにおいて、いずれかのバンクが
選択状態(活性状態)の場合には、プリチャージコマン
ドを与えてその活性状態のバンクをプリチャージ状態に
復帰させる。プリチャージコマンドは、図9のクロック
サイクル♯aにおいて示すように、外部クロック信号e
xtCLKの立上がりエッジにおいて、ロウアドレスス
トローブ信号/RASおよびライトイネーブル信号/W
EをLレベルに設定し、コラムアドレスストローブ信号
/CASをHレベルに設定しかつアドレスビットA10
をHレベルに設定する。バンクアドレスビットBAは、
選択状態のバンクを指定する。プリチャージコマンドに
従って、コマンドデコーダ104の制御の下に、選択状
態とされたバンクがプリチャージ状態へ駆動される。
【0093】いわゆるRASプリチャージ時間が経過
し、SDRAM内部がプリチャージ状態に復帰すると、
クロックサイクル♯bにおいてレジスタセットコマンド
が与えられる。レジスタセットコマンドは、このクロッ
クサイクル♯bの外部クロック信号extCLKの立上
がりエッジにおいて、外部制御信号/RAS、/CAS
および/WEをすべてLレベルに設定しかつアドレスビ
ットA10およびバンクアドレスビットBAをLレベル
に設定する。レジスタセットコマンドが指定されると、
コマンドデコーダ104からのレジスタセットトリガ信
号φSCが活性状態とされ、レジスタ制御回路154が
動作して、モードレジスタ152をアドレス入力端子A
DDに接続する。このアドレス入力端子ADDのうちア
ドレスビットA0−A9に対応する入出力端子がモード
レジスタ152内に含まれるレジスタ回路に接続され、
バースト長データおよびCASレイテンシーデータなど
のSDRAMを動作させるのに必要とされるデータMO
DEが格納される。
【0094】このモードレジスタ152へ必要なデータ
が格納されると、クロックサイクル♯cにおいてアクテ
ィブコマンドが与えられ、アドレスビットA0−A10
が行アドレス信号として取込まれ、バンクアドレスビッ
トBAにより指定されたバンクに対する行選択動作が開
始される。アクティブコマンドが与えられてから、いわ
ゆる「RAS−CAS遅延時間tRCD」が経過したク
ロックサイクル♯dにおいてリードコマンドが与えられ
る。このリードコマンドが与えられると、アドレスビッ
トA0−A9が列アドレス信号として取込まれ、列選択
動作が行なわれる。CASレイテンシーが3の場合に
は、クロックサイクル♯eから確定データ(Q)がクロ
ック信号extCLKの立上がりに同期して順次出力さ
れる。
【0095】このモードレジスタ152に格納されたC
ASレイテンシーデータをモード切換信号φMODとし
て利用することにより、余分の回路を設けることなく、
内部クロック発生回路に対するモード切換信号を発生す
ることができる。通常、モードレジスタ152に対する
必要なデータの格納は、SDRAMの初期設定シーケン
スにおいて行なわれる。このモード切換信号φMOD
は、CASレイテンシーが大きくなると、遅延時間を短
くする。したがって、たとえば先の図1の構成におい
て、CASレイテンシーが3クロックの場合には、クロ
ックバッファ120からのクロック信号ECLKが選択
回路1cにより選択されて電圧制御ディレイ素子130
へ与えられる。CASレイテンシーが2の場合には、デ
ィレイ素子1aまたは1bの出力信号を選択して電圧制
御ディレイ素子130へ与える。CASレイテンシー
は、1クロックサイクル、2クロックサイクル、3クロ
ックサイクル、4クロックサイクルと種々存在するた
め、実現可能なCASレイテンシーとそれぞれに対して
用いられる外部クロック信号の動作クロック周波数に合
せて適当に遅延時間が選択されればよい。
【0096】たとえば、電圧制御ディレイ素子130の
遅延時間の範囲が10nsないし50sであり、モード
切換信号により加えられる遅延時間の範囲が5nsから
25nsであるとする。この場合、モード切換信号によ
り遅延時間を追加すれば、内部クロック発生回路のロッ
ク可能な動作周波数が10nsないし50nsの範囲で
あったなら、これを15nsないし75nsの遅延時間
の範囲(66MHzないし22MHz)に変更すること
ができる(電圧制御遅延素子の出力信号は、クロック信
号ECLKの最大1クロックサイクル遅延させることが
できればよいためである)。
【0097】なお、このモード設定信号のためのデータ
はCASレイテンシーデータでなく、専用のデータであ
ってもよい。
【0098】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、内部クロック発生回路の動作周波数領域を設定
するためのモード切換信号を、CASレイテンシーデー
タを用いて生成しているため、このモード切換信号を発
生するための余分の回路が不要となり、回路占有面積を
低減することができる。
【0099】[実施の形態3]図10は、この発明の実
施の形態3に従う可変遅延回路1の構成を示す図であ
る。図10において、可変遅延回路1は、互いに異なる
基準電圧Vref1、Vref2およびVref3を、
デコーダ153からのモード切換信号φMODに従って
選択して制御電圧として出力するセレクタ1eと、この
セレクタ1eからの制御電圧VCに従ってその遅延時間
が調整される電圧制御遅延回路1dを含む。電圧制御遅
延回路1dは、電圧制御ディレイ素子130と同様の構
成を備え、この制御電圧VCに従ってクロック信号EC
LKを遅延して電圧制御ディレイ素子130へ遅延クロ
ック信号ECLKDを与える。デコーダ153は、モー
ドレジスタ152に含まれるCASレイテンシーデータ
CLをデコードし、モード切換信号φMODを生成す
る。
【0100】この図10に示す可変遅延回路1の構成の
場合、遅延時間を制御電圧VCに従って調整することが
できる。この制御電圧VCは、CASレイテンシーデー
タCLをデコードして得られるモード切換信号φMOD
に従って基準電圧Vref1、Vref2およびVre
f3から選択されて出力される。したがって、このCA
Sレイテンシーに応じて正確に必要とされる遅延時間を
設定することができる。
【0101】[変更例]図11は、この発明の実施の形
態3に従う可変遅延回路の変更例の構成を示す図であ
る。この図11に示す構成においては、モードレジスタ
152からのCASレイテンシーデータCLをアナログ
情報に変換するD/Aコンバータ157により制御電圧
VCが生成される。可変遅延回路1は、このD/Aコン
バータ157からの制御電圧VCに従って定められる遅
延時間、クロック信号ECLKを遅延して遅延クロック
信号ECLKDを生成する電圧制御遅延回路1fと、モ
ードレジスタ152からのCASレイテンシーデータC
Lをデコードしデコーダ153からのモード切換信号φ
MODに従って電圧制御遅延回路1fの出力信号とクロ
ック信号ECLKの一方を選択するスイッチ回路1gを
含む。
【0102】D/Aコンバータ157は、通常のD/A
コンバータを用いることができ、たとえば電源ノードと
出力ノードの間の並列に接続されるMOSトランジスタ
と出力ノードと接地ノードの間の抵抗素子で構成される
回路を利用することができる。CASレイテンシーが大
きくなれば、この並列MOSトランジスタのうちオン状
態となるMOSトランジスタの数が増大する。それによ
り、制御電圧VCの電圧レベルを上昇させ、電圧制御遅
延回路1fの遅延時間を短くする。モード切換信号φM
ODは、このクロック信号ECLKに対し遅延を与える
必要がない場合には、スイッチ回路1gを制御してクロ
ック信号ECLKを選択して電圧制御ディレイ素子13
0へ与える。このスイッチ回路1gは、また同様図10
に示す可変遅延回路1において用いられてもよい。スイ
ッチ回路1gが用いられない場合、電圧制御ディレイ素
子130のインバータ列の段数が低減され、電圧制御遅
延回路1dの与える遅延時間が追加され、等価的に遅延
オフセットを0とする。
【0103】この図11に示す構成に従えば、D/Aコ
ンバータを用いてCASレイテンシーデータCLをデコ
ードして制御電圧VCを生成している。したがってこの
電圧制御遅延回路1fの動作速度を決定するための基準
電圧を生成する回路が不要となり、回路占有面積が低減
される。
【0104】なおこの図11に示す構成において、モー
ドレジスタ152の出力信号をデコードし、そのデコー
ド結果がD/Aコンバータ157へ与えられるように構
成されてもよい。モードレジスタ152に格納されるC
ASレイテンシーデータCLは、2進数でCASレイテ
ンシーが設定される構成が示されるが、各CASレイテ
ンシーに応じた1ビットのみが活性状態とされるように
CASレイテンシーデータが設定されてもよい。
【0105】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、可変遅延回路1において、電圧制御遅延回路を
用いて遅延時間のオフセットをかけるように構成してい
るため、通常のインバータ列を用いて遅延素子を実現す
る構成に比べて、インバータの段数を低減して必要とさ
れる遅延時間を実現することができ、回路占有面積を低
減することができる。
【0106】[実施の形態4]図12は、この発明の実
施の形態4に従う内部クロック発生回路の全体の構成を
概略的に示す図である。この図12に示す内部クロック
発生回路の構成においては電圧制御ディレイ素子130
の入力部へは、この電圧制御ディレイ素子130の出力
信号をモード切換信号φMODに従って遅延する可変遅
延回路10の出力信号が与えられる。すなわち、可変遅
延回路10および電圧制御ディレイ素子130がループ
を構成する。他の構成は、先の実施の形態1ないし3の
それと同じであり、対応する部分には同一の参照番号を
付す。この図12に示す内部クロック発生回路の構成
は、いわゆるフェーズ・ロックド・ループ(PLL)で
ある。位相検出器124は、クロック信号ECLKおよ
びRCLKの位相差を検出する。チャージポンプ126
およびループフィルタ128により、この位相差に応じ
た制御電圧VCOINが電圧制御ディレイ素子130の
カレントミラー回路130aへ与えられる。このカレン
トミラー回路130aからの制御電圧VINPおよびV
INNに従って遅延制御クロック発生回路130bの動
作速度が決定される。この回路130bの出力信号が可
変遅延回路10を介して再び電圧制御ディレイ素子13
0へ与えられる。
【0107】したがって、DLLの構成と異なり、クロ
ック信号ECLKとクロック信号RCLKの位相差に応
じてこのクロック信号RCLKに相当する信号の位相が
調整される。DLLの構成の場合に比べて、このPLL
で構成される内部クロック発生回路の場合、クロック信
号ECLKおよびRCLKの位相差に従って内部クロッ
ク信号RCLKの位相が調整されるだけであり、同じ
く、外部クロック信号に位相同期した内部クロック信号
RCLK(またはintCLK)が得られる。可変遅延
回路10は、先の実施の形態1ないし3に示す可変遅延
回路1と同じ構成を備える。この可変遅延回路10の遅
延時間を調整することにより、遅延制御クロック発生回
路130bの与える遅延時間を等価的に調整することが
でき、このPLLの動作周波数領域(ロックすることの
できる信号周波数領域)を調整することができる。
【0108】[変更例]図13は、この発明の実施の形
態4に従う内部クロック発生回路の変更例の構成を示す
図である。この図13に示す内部クロック発生回路の構
成においても、電圧制御ディレイ素子130と可変遅延
回路10はループを構成する。しかしながら、図12I
示す構成と異なり、可変遅延回路10からの出力信号が
クロックバッファ122へ与えられる。すなわち位相検
出器124は、この可変遅延回路10の出力信号に相当
する内部クロック信号RCLKとクロック信号ECLK
の位相差を検出して、電圧制御ディレイ素子130の遅
延時間を調整する。可変遅延回路10は、モード切換信
号φMODに従ってその遅延時間が調整され、ある有意
の遅延時間が与えられたときには、この電圧制御ディレ
イ素子130の遅延時間に対しオフセットを与える。し
たがって、先の図12に示す実施の形態と同様、電圧制
御ディレイ素子130の遅延時間が、モード切換信号φ
MODに従って調整され、応じてこの内部クロック発生
回路の動作周波数領域が調整される。これにより、広範
囲のクロック信号周波数領域にわたって確実にロックし
た内部クロック信号を生成することができる。
【0109】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、PLLを用いて内部クロック発生回路を構成
し、このPLLの構成要素である電圧制御ディレイ素子
の遅延時間にモード切換信号に従ってオフセットをかけ
るように構成しているため、クロック信号の広範囲の周
波数領域にわたって安定にロックした内部クロック信号
を生成することができる。
【0110】[実施の形態5]図14は、この発明の実
施の形態5に従う内部クロック発生回路の構成を概略的
に示す図である。図14においては、内部クロック信号
RCLK(またはintCLK)を生成するクロックバ
ッファ122の出力部にモード切換信号φMODBに従
ってクロック信号ECLKおよびクロックバッファ12
2の出力信号RCLKの一方を選択して内部クロック信
号intCLKを生成するセレクタ2が設けられる。可
変遅延回路1においては、クロック信号ECLKとディ
レイ素子1aの出力信号とディレイ素子1bの出力信号
のいずれかをモード切換信号φMODAに従って選択す
るセレクタ1cが設けられる。他の構成は、先の実施の
形態1と同じであり、対応する部分には同一参照番号を
付す。このモード切換信号φMODAおよびφMODB
は、それぞれ先の実施の形態2において説明したよう
に、ともに、CASレイテンシー情報に基づいて生成さ
れる。外部クロック信号extCLKの周波数が低い場
合、電圧制御ディレイ素子130は、可変遅延回路1に
より、遅延時間にオフセットが与えられてその動作周波
数領域が低くされても、十分この遅いクロック信号EC
LKにロックすることができなくなる状態が生じる。制
御電圧VCOINが十分低くされ、その電圧制御ディレ
イ素子130のインバータ列の電流源トランジスタのコ
ンダクタンスが十分小さくされた場合、電流Idsが、
β(Vgs−Vth)2 に従って変化するため、少しの
制御電圧VCOINの変化で動作電流Idsが大きく変
化し、その電圧制御ディレイ素子130の動作が不安定
となり、安定にロックすることができなくなり、動作周
波数領域に下限が存在する(図2参照)。
【0111】このような状態のときには、セレクタ2に
より、モード切換信号φMODBに従って、クロックバ
ッファ120からのクロック信号ECLKを選択して内
部クロック信号intCLKとして出力する。これによ
り、クロック信号ECLK(外部クロック信号extC
LK)の周波数が遅く、DLLで対応できない場合にお
いても、クロック信号ECLKに位相同期した内部クロ
ック信号を生成することができる。内部クロック信号i
ntCLKは、クロック信号ECLKに等しく、その位
相はほぼ同期しており、遅延は無視することができる
(低速クロックの場合、遅延量はクロックサイクルに比
べて十分短い)。セレクタ2において、クロック信号E
CLKを選択する経路に比較的大きなバッファ回路が設
けられていてもよい。内部クロック信号intCLKと
してクロック信号ECLKが選択されたとき、内部回路
へ、波形歪のない内部クロック信号を与えることができ
る。
【0112】[変更例]図15は、この発明の実施の形
態5に従う内部クロック発生回路の変更例の構成を示す
図である。この図15に示す構成においては、図14に
示す構成と同様、クロックバッファ122からのクロッ
ク信号RCLKとクロックバッファ120からのクロッ
ク信号ECLKの一方をモード切換信号MODBに従っ
て選択するセレクタ20が設けられる。セレクタ20か
ら、内部クロック信号intCLKが出力される。他の
構成は、先の実施の形態4において図12に示す構成と
同じであり、対応する部分には同一参照番号を付す。な
お、この可変遅延回路10においては、クロック信号R
CLKを遅延するディレイ素子10aと、ディレイ素子
10aの出力信号を遅延するディレイ素子ディレイ素子
10bと、モード切換信号φMODAに従ってクロック
信号RCLK、ディレイ素子10aの出力信号およびデ
ィレイ素子10bの出力信号のいずれかを選択するセレ
クタ10cが設けられる。この構成は、図14に示す可
変遅延回路1の構成と同じである。可変遅延回路1,1
0は電圧制御遅延回路であってもよい(図10,11参
照)。
【0113】この図15に示す構成においても、外部ク
ロック信号extCLKの動作周波数がPLLの動作周
波数よりも低い場合、モード切換信号φMODBによ
り、セレクタ20によりクロック信号ECLKを選択し
て内部クロック信号intCLKとして出力する。可変
遅延回路10による遅延時間のオフセットによっても対
応することのできない低い周波数のクロック信号ext
CLKに対しても、位相同期した内部クロック信号in
tCLKを生成することができる。
【0114】なお、このモード切換信号φMODBは、
CASレイテンシーデータを格納するモードレジスタ
に、外部クロック信号の動作周波数に合せてデータが格
納され、その格納データをモード切換信号φMODBと
して用いてもよい。この場合には、CASレイテンシー
データとモード切換信号φMODB用のデータとが同じ
サイクルでセットされる。
【0115】CASレイテンシーデータに従ってモード
切換信号φMODA(またはφMOD)を決定する場
合、このCASレイテンシーと外部クロック信号ext
CLKの周波数との間に存在する対応関係を予め前提と
してる。この前提から外れる外部クロック信号の周波数
を用いる場合、モード切換信号φMODBを用いてセレ
クタ2または20の選択するクロック信号を切換える。
それにより、容易に適用用途に応じてDLLまたはPL
Lが対応できないクロック周波数に対しても、位相同期
した内部クロック信号を生成することができる。
【0116】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、内部クロック発生部に、PLLまたはDLLか
ら発生されたクロック信号と外部クロック信号に対応す
るクロック信号との一方を選択するセレクタを設けたた
め、DLLまたはPLLが対応することのできない低い
動作周波数のクロック信号に対しても位相同期した内部
クロック信号を生成することができ、動作周波数の広い
内部クロック発生回路を生成することができる。
【0117】[適用例]上述の実施の形態1ないし5に
おいては、内部クロック発生回路はSDRAMの内部ク
ロック信号発生のために用いられている。しかしなが
ら、この内部クロック発生回路は、たとえばシンクロナ
スSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモ
リ)のように、外部クロック信号に同期して外部信号を
取込む動作を行なう半導体記憶装置であれば適用するこ
とができる。
【0118】また半導体記憶装置に限らず、たとえば通
信分野などにおいて、送信クロック信号に同期して内部
クロック信号を生成しこの内部クロック信号に従ってデ
ータのサンプリングを行なう装置においても、1つの内
部クロック発生回路の構成で、複数の伝送速度の通信シ
ステムに適用することができる。この場合、モード切換
信号は単に、ユーザがパッドのワイヤリングなどにより
設定するように構成してもよい。
【0119】またこの発明は、一般に、クロック信号に
限らず、第1の信号に位相同期した第2の信号を生成す
る回路、特にDLLおよびPLLを用いて信号を発生す
る回路に対し適用することができる。
【0120】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、電圧
制御ディレイ素子を用いて外部信号に位相同期した内部
信号を発生する内部クロック発生回路において、この電
圧制御ディレイ素子に対し、選択的に遅延時間をオフセ
ットを与えるように構成したため、広い周波数領域にわ
たって確実にロックすることのできる内部クロック信号
発生回路を実現することができる。
【0121】請求項1の発明に従えば、外部クロック信
号と内部クロック信号との位相差に従って変更可能であ
る遅延時間に従って動作して内部クロック信号に相当す
る信号を発生する遅延制御クロック発生手段と、モード
設定信号に従ってこの遅延制御クロック発生手段の遅延
時間に対しオフセットを与えるように構成しているた
め、外部クロック信号の周波数の広い範囲にわたって確
実にロックした内部クロック信号を生成することができ
る。
【0122】請求項2に係る発明に従えば、遅延制御ク
ロック発生手段がその各々の動作電流が位相差に応じて
調整される複数のインバータの列を含み、遅延オフセッ
ト手段がこの複数のインバータ列と直列に接続されてイ
ンバータ列の遅延時間に遅延時間を付加する可変遅延手
段を含むように構成したので、確実に、必要とされる遅
延時間を遅延制御クロック発生手段に対し与えることが
できる。
【0123】請求項3に係る発明に従えば、制御遅延ク
ロック発生手段が、それぞれの動作電流が外部クロック
信号と内部クロック信号の位相差に応じて調整される複
数のインバータの列を含み、遅延オフセット手段が、こ
の複数のインバータ列の最終段のインバータ出力をモー
ド設定信号により設定された遅延時間遅延して複数のイ
ンバータ列が初段インバータへ与えるようにしたため、
PLLループを用いた内部クロック発生信号を構成する
ことができ、このPLLループの動作周波数領域を広い
範囲に設定することができる。
【0124】請求項4に係る発明に従えば、遅延オフセ
ット量は、この同期型半導体記憶装置に含まれるモード
レジスタに設定されたデータを用いているため、余分の
回路を用いることなく確実に遅延オフセット量を設定す
るための制御信号を生成することができる。
【0125】請求項5に係る発明に従えば、そのモード
レジスタに格納されるデータが、有効データが出力され
るCASレイテンシーを規定するデータであり、CAS
レイテンシー情報に従って定められた外部クロック信号
の周波数領域に合せて内部クロック発生回路の動作周波
数領域を容易に設定することができる。
【0126】また、CASレイテンシーデータは、同期
型半導体記憶装置の使用前にユーザが設定するため、こ
の同期型半導体記憶装置の適用用途に応じて確実に内部
クロック発生回路の動作周波数領域をユーザにとってト
ランスペアレントに設定することができる。
【0127】請求項6に係る発明に従えば、外部クロッ
ク信号と遅延制御クロック発生手段からのクロック信号
の一方をモード切換信号に従って選択して内部クロック
信号として出力するセレクタをさらに設けているため、
外部クロック信号の周波数が低く遅延オフセットの付加
で対応することができない場合においても、確実に外部
クロック信号に位相同期した内部クロック信号を生成す
ることができ、動作周波数範囲の広い内部クロック発生
回路を実現することができる。
【0128】請求項7に係る発明に従えば、第1および
第2の信号の位相差に応じた電圧を発生しこの電圧によ
り決定される遅延時間で動作して第2の信号に相当する
信号を発生する電圧制御遅延手段と、この動作領域設定
信号に応答してこの電圧制御遅延手段の遅延時間に対し
オフセットを与えるように構成しているため、第1の信
号の広い周波数領域にわたって確実に位相同期した第2
の信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う内部クロック
発生回路の全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】 この発明に従う内部クロック発生回路の動作
を説明するための図である。
【図3】 図1に示す位相検出器、チャージポンプおよ
びループフィルタの構成の一例を示す図である。
【図4】 図3に示す位相検出器の動作を示すタイミン
グチャート図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に従う内部クロック
発生回路の変更例の構成を示す図である。
【図6】 この発明に従う内部クロック発生回路を備え
る同期型半導体記憶装置のデータ読出部の構成を概略的
に示す図である。
【図7】 図6に示す同期型半導体記憶装置のデータ読
出時の動作を示すタイミングチャート図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に従う内部クロック
発生回路のモード切換信号発生部の構成を概略的に示す
図である。
【図9】 図8に示すモードレジスタへのモードデータ
設定動作を示すタイミングチャート図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に従う内部クロッ
ク発生回路の可変遅延回路の構成を概略的に示す図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態3に従う内部クロッ
ク発生回路の変更例の構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態4に従う内部クロッ
ク発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態4に従う内部クロッ
ク発生回路の変更例の構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態5に従う内部クロッ
ク発生回路の全体の構成を概略的に示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態5に従う内部クロッ
ク発生回路の変更例の構成を示す図である。
【図16】 従来の同期型半導体記憶装置のデータ読出
および書込時の動作を示すタイミングチャート図であ
る。
【図17】 従来の同期型半導体記憶装置の全体の構成
を概略的に示す図である。
【図18】 図17に示す同期型半導体記憶装置の内部
クロック信号と外部クロック信号とのタイミング関係を
示す図である。
【図19】 従来の同期型半導体記憶装置における内部
クロック発生回路の全体の構成を概略的に示す図であ
る。
【図20】 図19に示す電圧制御ディレイ素子の構成
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 可変遅延回路、1a,1b ディレイ素子、1c,
1e,1g セレクタ、10 可変遅延回路、10a,
10b、ディレイ素子、10c セレクタ、2セレク
タ、20 セレクタ、120,122 クロックバッフ
ァ、124 位相検出器、126 チャージポンプ、1
28 ループフィルタ、130 電圧制御ディレイ素
子、IV1〜IVn インバータ、130a カレント
ミラー回路、130b 遅延回路、104 コマンドデ
コーダ、152 モードレジスタ、154 レジスタ制
御回路、1d,1f 電圧制御遅延回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03L 7/08 J

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から与えられる外部クロック信号に
    同期して動作する同期型半導体記憶装置において、前記
    外部クロック信号に同期した内部クロック信号を発生し
    て内部回路へ与える内部クロック発生回路であって、 前記外部クロック信号と前記内部クロック信号との位相
    差を検出する手段、 前記位相差に従って遅延時間が変更可能であり、前記遅
    延時間に従って動作して前記内部クロック信号に相当す
    る信号を発生する遅延制御クロック発生手段、およびモ
    ード設定信号に従って前記遅延時間に対しオフセットを
    与える遅延オフセット手段を備える、内部クロック発生
    回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延制御クロック発生手段は、各々
    の動作電流が前記位相差に応じて調整される複数のイン
    バータの列を含み、 前記遅延オフセット手段は前記インバータ列と直列に接
    続され、前記モード設定信号に応じて設定された遅延時
    間を前記インバータ列の遅延時間に付加する可変遅延手
    段を含み、前記可変遅延手段およびインバータ列の直列
    経路に前記外部クロック信号が印加され、かつ前記直列
    経路の出力信号が前記内部クロック信号に相当する、請
    求項1記載の内部クロック発生回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延制御クロック発生手段は、各々
    の動作電流が前記位相差に応じて調整される複数のイン
    バータの列を含み、 前記遅延オフセット手段は、前記複数のインバータ列の
    最終段のインバータの出力信号を、前記モード設定信号
    により設定された遅延時間遅延して前記複数のインバー
    タ列の初段のインバータの入力部へ与え、 前記最終段インバータまたは遅延オフセット手段から前
    記内部クロック信号に相当する信号が出力される、請求
    項1記載の内部クロック発生回路。
  4. 【請求項4】 前記同期型半導体記憶装置は動作態様を
    決定するデータを格納するモードレジスタを含み、 前記遅延オフセット手段は、前記モードレジスタに格納
    されたデータを前記モード設定信号として遅延オフセッ
    ト量が設定される、請求項1ないし3のいずれかに記載
    の内部クロック発生回路。
  5. 【請求項5】 前記同期型半導体記憶装置は、データ読
    出指示が与えられてから有効データが出力されるまでに
    CASレイテンシーで規定される前記外部クロック信号
    のサイクル数を必要とし、 前記モードレジスタに格納されるデータは、前記CAS
    レイテンシーを規定するデータである、請求項4記載の
    内部クロック発生回路。
  6. 【請求項6】 前記モード設定信号に従って前記外部ク
    ロック信号と前記遅延制御発生手段からのクロック信号
    の一方を選択して前記内部クロック信号として出力する
    手段をさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記
    載の内部クロック発生装置。
  7. 【請求項7】 第1の信号から前記第1の信号に同期し
    た信号を生成する信号発生回路であって、 前記第1の信号と前記第2の信号との位相差を検出する
    手段、 前記位相差に応じた電圧を発生する手段、 前記電圧により決定される遅延時間を有し、前記遅延時
    間をもって動作し、前記第2の信号に相当する信号を発
    生する電圧制御遅延手段、および動作領域設定信号に応
    答して、前記遅延時間に対しオフセットを与える遅延オ
    フセット手段を備える、信号発生回路。
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