JPH107959A - インクジェット用水性記録液 - Google Patents
インクジェット用水性記録液Info
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- JPH107959A JPH107959A JP18125596A JP18125596A JPH107959A JP H107959 A JPH107959 A JP H107959A JP 18125596 A JP18125596 A JP 18125596A JP 18125596 A JP18125596 A JP 18125596A JP H107959 A JPH107959 A JP H107959A
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N65/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing material from algae, lichens, bryophyta, multi-cellular fungi or plants, or extracts thereof
- A01N65/40—Liliopsida [monocotyledons]
- A01N65/42—Aloeaceae [Aloe family] or Liliaceae [Lily family], e.g. aloe, veratrum, onion, garlic or chives
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N65/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing material from algae, lichens, bryophyta, multi-cellular fungi or plants, or extracts thereof
- A01N65/08—Magnoliopsida [dicotyledons]
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録液中に黴が発生して、インクジェット装
置における液流路やノズルに目詰まりが生じたり、記録
液の色が変化するということがなく、また一般の防黴剤
のように、記録液における毒性が高くなって安全性に問
題が生じたり、記録液の性能が低下するということもな
く、優れた防黴性能を有し、安定したインクジェット記
録が行なえるインクジェット用水性記録液を提供する。 【解決手段】 少なくとも水溶性染料と水溶性防黴剤と
水とを含有するインクジェット用水性記録液において、
上記の水溶性防黴剤として、アオイ,ラン,アロエの少
なくとも1種から採取された採取液を用いた。
置における液流路やノズルに目詰まりが生じたり、記録
液の色が変化するということがなく、また一般の防黴剤
のように、記録液における毒性が高くなって安全性に問
題が生じたり、記録液の性能が低下するということもな
く、優れた防黴性能を有し、安定したインクジェット記
録が行なえるインクジェット用水性記録液を提供する。 【解決手段】 少なくとも水溶性染料と水溶性防黴剤と
水とを含有するインクジェット用水性記録液において、
上記の水溶性防黴剤として、アオイ,ラン,アロエの少
なくとも1種から採取された採取液を用いた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
プリンター等のインクジェット記録装置に使用されるイ
ンクジェット用水性記録液に係り、特に、インクジェッ
ト用水性記録液の性能を損なうことなく、その防黴性を
向上させたインクジェット用水性記録液に関するもので
ある。
プリンター等のインクジェット記録装置に使用されるイ
ンクジェット用水性記録液に係り、特に、インクジェッ
ト用水性記録液の性能を損なうことなく、その防黴性を
向上させたインクジェット用水性記録液に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンター等のインクジ
ェット記録装置に使用される記録液として、従来より油
性の記録液や水性の記録液が用いられていた。
ェット記録装置に使用される記録液として、従来より油
性の記録液や水性の記録液が用いられていた。
【0003】ここで、一般に使用されているインクジェ
ット用の水性記録液の場合、必ずしも十分な防黴性を有
しておらず、このような水性記録液をインクジェット記
録装置に使用していると、記録液に黴が発生し、装置内
の液流路やノズルに目詰まりが生じたり、黴の作用によ
って記録液の色が変化するという問題があった。
ット用の水性記録液の場合、必ずしも十分な防黴性を有
しておらず、このような水性記録液をインクジェット記
録装置に使用していると、記録液に黴が発生し、装置内
の液流路やノズルに目詰まりが生じたり、黴の作用によ
って記録液の色が変化するという問題があった。
【0004】また、従来においては、インクジェット記
録装置に使用される水性の記録液において黴が発生する
のを抑制するために、特公昭62−34350号公報や
特公平2−12266号公報に示されるように、水溶性
の染料と防黴剤と水とを含有させたインクジェット記録
用水性インクが知られている。
録装置に使用される水性の記録液において黴が発生する
のを抑制するために、特公昭62−34350号公報や
特公平2−12266号公報に示されるように、水溶性
の染料と防黴剤と水とを含有させたインクジェット記録
用水性インクが知られている。
【0005】しかし、上記の公報に示されている防黴剤
或いは市販されているイミダゾール系の防黴剤を使用す
ると、防黴効果の高いものでは、その毒性が強いため、
安全性に問題が生じたり、記録液における性能が低下し
たりする等の問題があった。
或いは市販されているイミダゾール系の防黴剤を使用す
ると、防黴効果の高いものでは、その毒性が強いため、
安全性に問題が生じたり、記録液における性能が低下し
たりする等の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、インクジ
ェットプリンター等のインクジェット記録装置に使用さ
れるインクジェット用水性記録液における上記のような
問題を解決することを課題とするものである。
ェットプリンター等のインクジェット記録装置に使用さ
れるインクジェット用水性記録液における上記のような
問題を解決することを課題とするものである。
【0007】すなわち、この発明においては、上記のよ
うなインクジェット用水性記録液において、この記録液
中に黴が発生して、インクジェット装置における液流路
やノズルに目詰まりが生じたり、記録液の色が変化した
りするということがなく、また一般の防黴剤を用いた場
合のように、記録液における毒性が高くなって安全性に
問題が生じたり、記録液の性能が低下するということも
なく、優れた防黴性能を有し、安定したインクジェット
記録が行なえるインクジェット用水性記録液を提供する
ものである。
うなインクジェット用水性記録液において、この記録液
中に黴が発生して、インクジェット装置における液流路
やノズルに目詰まりが生じたり、記録液の色が変化した
りするということがなく、また一般の防黴剤を用いた場
合のように、記録液における毒性が高くなって安全性に
問題が生じたり、記録液の性能が低下するということも
なく、優れた防黴性能を有し、安定したインクジェット
記録が行なえるインクジェット用水性記録液を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、少なくとも水溶性染料
と水溶性防黴剤と水とを含有するインクジェット用水性
記録液において、上記の水溶性防黴剤に、アオイ,ラ
ン,アロエの少なくとも1種から採取された採取液を用
いるようにしたのである。
記のような課題を解決するため、少なくとも水溶性染料
と水溶性防黴剤と水とを含有するインクジェット用水性
記録液において、上記の水溶性防黴剤に、アオイ,ラ
ン,アロエの少なくとも1種から採取された採取液を用
いるようにしたのである。
【0009】そして、この発明におけるインクジェット
用水性記録液のように、記録液中に水溶性防黴剤を含有
させて防黴性を付与するにあたり、上記のようなアオ
イ,ラン,アロエの少なくとも1種から採取された採取
液を用いると、一般の防黴剤を用いた場合のように、記
録液における毒性が高くなってその安全性に問題が生じ
たり、記録液の性能が低下するということがなく、記録
液における黴の発生が十分に抑制され、インクジェット
記録装置に用いた場合に、その液流路やノズルに目詰ま
りが生じたり、記録液の色が変化したりするということ
がなく、安定したインクジェット記録が行なえるように
なり、またこの採取液を添加すると、記録液における粘
度が増加し、記録液の粘度調整にも利用できる。なお、
上記のアオイとしては、例えば、ホテイアオイやトロロ
アオイ等を用いることができる。
用水性記録液のように、記録液中に水溶性防黴剤を含有
させて防黴性を付与するにあたり、上記のようなアオ
イ,ラン,アロエの少なくとも1種から採取された採取
液を用いると、一般の防黴剤を用いた場合のように、記
録液における毒性が高くなってその安全性に問題が生じ
たり、記録液の性能が低下するということがなく、記録
液における黴の発生が十分に抑制され、インクジェット
記録装置に用いた場合に、その液流路やノズルに目詰ま
りが生じたり、記録液の色が変化したりするということ
がなく、安定したインクジェット記録が行なえるように
なり、またこの採取液を添加すると、記録液における粘
度が増加し、記録液の粘度調整にも利用できる。なお、
上記のアオイとしては、例えば、ホテイアオイやトロロ
アオイ等を用いることができる。
【0010】また、水溶性防黴剤として、記録液中に上
記の採取液を含有させるにあたり、その量が少ないと、
十分な防黴効果が得られない一方、その量が多くなりす
ぎると、この記録液の乾燥性等が悪くなって記録紙等に
対する記録液の定着性が悪くなるため、上記の採取液を
記録液中に0.01〜5重量%の範囲で含有させること
が好ましい。
記の採取液を含有させるにあたり、その量が少ないと、
十分な防黴効果が得られない一方、その量が多くなりす
ぎると、この記録液の乾燥性等が悪くなって記録紙等に
対する記録液の定着性が悪くなるため、上記の採取液を
記録液中に0.01〜5重量%の範囲で含有させること
が好ましい。
【0011】ここで、この発明におけるインクジェット
用水性記録液に使用する水溶性染料としては、従来より
公知の酸性染料,直接染料,塩基性染料,反応性染料等
を用いることができ、一般に、この記録液中に0.5〜
10重量%、好ましくは1〜7重量%含有させるように
する。
用水性記録液に使用する水溶性染料としては、従来より
公知の酸性染料,直接染料,塩基性染料,反応性染料等
を用いることができ、一般に、この記録液中に0.5〜
10重量%、好ましくは1〜7重量%含有させるように
する。
【0012】また、上記の水溶性防黴剤や水溶性染料に
対する溶媒として用いる水の量については、記録液中に
おける水の量が50〜90重量%、好ましくは70〜9
0重量%になるようにする。
対する溶媒として用いる水の量については、記録液中に
おける水の量が50〜90重量%、好ましくは70〜9
0重量%になるようにする。
【0013】また、このインクジェット用水性記録液に
おいては、上記の水溶性染料と水溶性防黴剤と水の他
に、記録液の特性を向上させるために、水溶性有機溶
媒、粘度調整剤、界面活性剤、両親媒剤、pH調整剤、
キレート剤等を加えるようにし、さらに必要に応じて酸
素吸収剤、防錆剤、消光剤等を加えることができる。
おいては、上記の水溶性染料と水溶性防黴剤と水の他
に、記録液の特性を向上させるために、水溶性有機溶
媒、粘度調整剤、界面活性剤、両親媒剤、pH調整剤、
キレート剤等を加えるようにし、さらに必要に応じて酸
素吸収剤、防錆剤、消光剤等を加えることができる。
【0014】ここで、記録液に水溶性有機溶媒を加える
にあたっては、記録液の乾燥性を高めて記録液の定着性
を向上させるために、例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール等の一価アルコールを加えるようにしたり、
記録液における保湿性を向上させたり、その粘度や表面
張力を調整するために、例えば、ポリエチレングリコー
ル,ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリ
コールや、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のア
ルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コールや、グリセリン,グリセロール等の多価アルコー
ルや、例えば、エチレングリコールメチルエーテル,エ
チレングリコールエチルエーテル,ジエチレングリコー
ルメチルエーテル,ジエチレングリコールエチルエーテ
ル,ジエチレングリコールブチルエーテル,トリエチレ
ングリコールブチルエーテル等の多価アルコールエーテ
ル類を加えるようにしたり、また記録液における防錆・
防腐食性を高め、ノズル等における目詰まりを防止する
等の目的で、例えば、2−ピロリドン、1(N)−メチ
ル−2−ピロリドン等の環状アミドを用いることができ
る。
にあたっては、記録液の乾燥性を高めて記録液の定着性
を向上させるために、例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール等の一価アルコールを加えるようにしたり、
記録液における保湿性を向上させたり、その粘度や表面
張力を調整するために、例えば、ポリエチレングリコー
ル,ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリ
コールや、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のア
ルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コールや、グリセリン,グリセロール等の多価アルコー
ルや、例えば、エチレングリコールメチルエーテル,エ
チレングリコールエチルエーテル,ジエチレングリコー
ルメチルエーテル,ジエチレングリコールエチルエーテ
ル,ジエチレングリコールブチルエーテル,トリエチレ
ングリコールブチルエーテル等の多価アルコールエーテ
ル類を加えるようにしたり、また記録液における防錆・
防腐食性を高め、ノズル等における目詰まりを防止する
等の目的で、例えば、2−ピロリドン、1(N)−メチ
ル−2−ピロリドン等の環状アミドを用いることができ
る。
【0015】なお、これらの水溶性有機溶媒を上記の記
録液中に含有させるにあたり、上記の一価アルコールの
場合はその含有量が10重量%以下、多価アルコールの
場合はその含有量が5〜30重量%、好ましくは5〜1
0重量%、多価アルコールエーテルの場合はその含有量
が5〜20重量%、好ましくは5〜10重量%、環状ア
ミドの場合はその含有量が10重量%以下、好ましくは
2重量%以下になるようにし、これらの有機溶媒全体と
して、記録液中に5〜40重量%、好ましくは10〜3
0重量%含有されるようにする。
録液中に含有させるにあたり、上記の一価アルコールの
場合はその含有量が10重量%以下、多価アルコールの
場合はその含有量が5〜30重量%、好ましくは5〜1
0重量%、多価アルコールエーテルの場合はその含有量
が5〜20重量%、好ましくは5〜10重量%、環状ア
ミドの場合はその含有量が10重量%以下、好ましくは
2重量%以下になるようにし、これらの有機溶媒全体と
して、記録液中に5〜40重量%、好ましくは10〜3
0重量%含有されるようにする。
【0016】また、上記の記録液に加える粘度調整剤と
しては、上記の水溶性染料や水溶性有機溶媒等に悪影響
を及ぼさないものであれば通常知られているものを用い
ることができ、例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
水溶性アクリル樹脂、ポリビニルピロリドン、アラビア
ゴム、デキストリン、カゼイン、ペプチン等を使用する
ことができ、このような粘度調整剤を上記の記録液中に
含有させるにあたっては、その含有量が1〜15重量
%、好ましくは2〜8重量%になるようにする。
しては、上記の水溶性染料や水溶性有機溶媒等に悪影響
を及ぼさないものであれば通常知られているものを用い
ることができ、例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
水溶性アクリル樹脂、ポリビニルピロリドン、アラビア
ゴム、デキストリン、カゼイン、ペプチン等を使用する
ことができ、このような粘度調整剤を上記の記録液中に
含有させるにあたっては、その含有量が1〜15重量
%、好ましくは2〜8重量%になるようにする。
【0017】また、上記の記録液のにじみを抑制すると
共にインクジェット記録装置のノズルからの吐出性を安
定させるため、記録液に界面活性剤を加えて、その表面
張力を30〜50dyne/cm(液温25℃)になる
ようにすることが好ましい。
共にインクジェット記録装置のノズルからの吐出性を安
定させるため、記録液に界面活性剤を加えて、その表面
張力を30〜50dyne/cm(液温25℃)になる
ようにすることが好ましい。
【0018】そして、上記の記録液に加える界面活性剤
は、非イオン系、アニオン系、カチオン系の何れの界面
活性剤であってもよいが、アニオン系やカチオン系の界
面活性剤を加えた場合には塩が析出しやすくなるため、
好ましくは、非イオン系の界面活性剤を加えるようにす
る。
は、非イオン系、アニオン系、カチオン系の何れの界面
活性剤であってもよいが、アニオン系やカチオン系の界
面活性剤を加えた場合には塩が析出しやすくなるため、
好ましくは、非イオン系の界面活性剤を加えるようにす
る。
【0019】ここで、非イオン系の界面活性剤として
は、例えば、一般式 C9H19C6H4O(CH2CH
2O)nHで示されるノニルフェニルポリエチレングリコ
ールエーテル、一般式 C8H17C6H4O(CH2CH2
O)nHで示されるオクチルフェニルポリエチレングリ
コールエーテル、一般式 C12H25C6H4O(CH2C
H2O)n Hで示されるドデシルフェニルポリエチレン
グリコールエーテル、下記の化1に示されるアセチレン
グリコールエーテル系等の炭化水素系非イオン系界面活
性剤や、下記の化2に示されるポリエーテル変成シリコ
ーンオイル等のシリコーン系の非イオン系界面活性剤
や、一般式 CnF2n+1O(CH2CH2O)mHで表され
るパーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール
等のフッ素系の非イオン系界面活性剤を用いることがで
きる。
は、例えば、一般式 C9H19C6H4O(CH2CH
2O)nHで示されるノニルフェニルポリエチレングリコ
ールエーテル、一般式 C8H17C6H4O(CH2CH2
O)nHで示されるオクチルフェニルポリエチレングリ
コールエーテル、一般式 C12H25C6H4O(CH2C
H2O)n Hで示されるドデシルフェニルポリエチレン
グリコールエーテル、下記の化1に示されるアセチレン
グリコールエーテル系等の炭化水素系非イオン系界面活
性剤や、下記の化2に示されるポリエーテル変成シリコ
ーンオイル等のシリコーン系の非イオン系界面活性剤
や、一般式 CnF2n+1O(CH2CH2O)mHで表され
るパーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール
等のフッ素系の非イオン系界面活性剤を用いることがで
きる。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】また、アニオン系の界面活性剤としては、
例えば、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウムや
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムやカルボキシル
変成シリコーンオイルやパーフルオロアルキルカルボン
酸カリウム等を使用することができ、またカチオン系の
界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキル第
4級アンモニウムヨウ化物等を用いることができる。
例えば、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウムや
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムやカルボキシル
変成シリコーンオイルやパーフルオロアルキルカルボン
酸カリウム等を使用することができ、またカチオン系の
界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキル第
4級アンモニウムヨウ化物等を用いることができる。
【0023】なお、上記のような界面活性剤を記録液中
に含有させるにあたっては、記録液の表面張力が30〜
50dyne/cmになるようにし、界面活性剤の含有
量が7重量%以下、好ましくは0.01〜5重量%にな
るようにする。
に含有させるにあたっては、記録液の表面張力が30〜
50dyne/cmになるようにし、界面活性剤の含有
量が7重量%以下、好ましくは0.01〜5重量%にな
るようにする。
【0024】また、上記の記録液において結晶が析出す
るのを防止するためには、記録液に両親媒剤を加えるよ
うにし、この両親媒剤としては、例えば、尿素、アミ
ド、環式アミド、アルカノールアミン等を用いることが
できる。なお、両親媒剤を記録液中に含有させるにあた
っては、その含有量が7重量%以下、好ましくは0.0
1〜5重量%になるようにする。
るのを防止するためには、記録液に両親媒剤を加えるよ
うにし、この両親媒剤としては、例えば、尿素、アミ
ド、環式アミド、アルカノールアミン等を用いることが
できる。なお、両親媒剤を記録液中に含有させるにあた
っては、その含有量が7重量%以下、好ましくは0.0
1〜5重量%になるようにする。
【0025】また、上記記録液におけるpHが8以上に
なると、この記録液における黴の発生がより一層抑制さ
れるため、この記録液にpH調整剤を加えて、この記録
液のpHが8以上になるようにすることが好ましく、よ
り好ましくはpHが8〜11の範囲になるようにする。
なると、この記録液における黴の発生がより一層抑制さ
れるため、この記録液にpH調整剤を加えて、この記録
液のpHが8以上になるようにすることが好ましく、よ
り好ましくはpHが8〜11の範囲になるようにする。
【0026】ここで、上記の記録液に加えるpH調整剤
は、記録液の特性に悪影響を及ぼさずに、所望のpHに
制御できるものであれば一般に用いられている公知のp
H調整剤を使用することができ、例えば、モノエタノー
ルアミン,ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
等のアミン、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸
化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸リチウ
ム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等のアルカリ金属の
炭酸塩、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の水酸
化物、四ほうさんナトリウム、水酸化アンモニウム等を
用いることができる。なお、このようなpH調整剤を記
録液に加えるにあたっては、記録液のpHが上記のよう
に8以上になるようにして、その含有量が4重量%以
下、好ましくは、0.01〜2重量%になるようにす
る。
は、記録液の特性に悪影響を及ぼさずに、所望のpHに
制御できるものであれば一般に用いられている公知のp
H調整剤を使用することができ、例えば、モノエタノー
ルアミン,ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
等のアミン、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸
化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸リチウ
ム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等のアルカリ金属の
炭酸塩、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の水酸
化物、四ほうさんナトリウム、水酸化アンモニウム等を
用いることができる。なお、このようなpH調整剤を記
録液に加えるにあたっては、記録液のpHが上記のよう
に8以上になるようにして、その含有量が4重量%以
下、好ましくは、0.01〜2重量%になるようにす
る。
【0027】また、記録液中における金属イオンを封鎖
するために、記録液にキレート試薬を加えるようにし、
このキレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン
四酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ
三酢酸ナトリウム、ヒドロオキシエチルエチレンジアミ
ン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナト
リウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等を用いることがで
きる。なお、このようなキレート試薬を記録液中に含有
させるにあたっては、その含有量が4重量%以下、好ま
しくは0.01〜2重量%になるようにする。
するために、記録液にキレート試薬を加えるようにし、
このキレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン
四酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ
三酢酸ナトリウム、ヒドロオキシエチルエチレンジアミ
ン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナト
リウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等を用いることがで
きる。なお、このようなキレート試薬を記録液中に含有
させるにあたっては、その含有量が4重量%以下、好ま
しくは0.01〜2重量%になるようにする。
【0028】さらに、必要に応じて上記の記録液に対
し、亜硫酸ナトリウム,亜硫酸水素ナトリウム等の酸素
吸収剤や、酸性亜硫酸塩,チオ硫酸ナトリウム,チオグ
リコール酸アンモン,ジイソプロピルアンモニウムニト
ライト,四硝酸ペンタエリスリトール,ジシクロヘキシ
ルアンモニウムニトライト等の防錆剤や、記録液の退色
を防止するヨウ化カリウム、臭化カリウム、塩化カリウ
ム等の消光剤等の添加剤を加えるようにする。なお、記
録液に対してこれらの添加剤を加える量については、酸
素吸収剤の場合には2重量%以下、防錆剤の場合には2
重量%以下、好ましくは1重量%以下、消光剤の場合に
は2重量%以下になるようにする。
し、亜硫酸ナトリウム,亜硫酸水素ナトリウム等の酸素
吸収剤や、酸性亜硫酸塩,チオ硫酸ナトリウム,チオグ
リコール酸アンモン,ジイソプロピルアンモニウムニト
ライト,四硝酸ペンタエリスリトール,ジシクロヘキシ
ルアンモニウムニトライト等の防錆剤や、記録液の退色
を防止するヨウ化カリウム、臭化カリウム、塩化カリウ
ム等の消光剤等の添加剤を加えるようにする。なお、記
録液に対してこれらの添加剤を加える量については、酸
素吸収剤の場合には2重量%以下、防錆剤の場合には2
重量%以下、好ましくは1重量%以下、消光剤の場合に
は2重量%以下になるようにする。
【0029】
【実施例】以下、この発明の実施例に係るインクジェッ
ト用水性記録液について具体的に説明すると共に、比較
例を挙げ、この実施例におけるインクジェット用水性記
録液が防黴性の点において優れていることを明らかにす
る。
ト用水性記録液について具体的に説明すると共に、比較
例を挙げ、この実施例におけるインクジェット用水性記
録液が防黴性の点において優れていることを明らかにす
る。
【0030】(実施例1)この実施例においては、水溶
性防黴剤として、ホテイアオイを圧搾し、これを濾過し
て採取した採取液を用いるようにした。
性防黴剤として、ホテイアオイを圧搾し、これを濾過し
て採取した採取液を用いるようにした。
【0031】そして、この実施例においては、蒸留水が
89.74重量%、黒色染料(ゼネカ社製;PRO−J
ET FAST BK2)が3.9重量%、水溶性防黴
剤である上記のホテイアオイの採取液が0.01重量
%、ジエチレングリコールが3.8重量%、エタノール
が1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸が0.0
5重量%、ノニルフェニルポリエチレングリコールエー
テルが1.0重量%の割合になるようにし、これらをビ
ーカーに入れて加熱し、45℃に保ちながら1時間撹拌
し、この溶液を冷却した後、濾過して黒色の水性記録液
を得た。
89.74重量%、黒色染料(ゼネカ社製;PRO−J
ET FAST BK2)が3.9重量%、水溶性防黴
剤である上記のホテイアオイの採取液が0.01重量
%、ジエチレングリコールが3.8重量%、エタノール
が1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸が0.0
5重量%、ノニルフェニルポリエチレングリコールエー
テルが1.0重量%の割合になるようにし、これらをビ
ーカーに入れて加熱し、45℃に保ちながら1時間撹拌
し、この溶液を冷却した後、濾過して黒色の水性記録液
を得た。
【0032】(比較例1)この比較例においては、上記
の実施例1において、蒸留水の量が91.35重量%、
ジエチレングリコールが2.2重量%になるようにする
一方、水溶性防黴剤であるホテイアオイの採取液を加え
ないようにし、それ以外については、実施例1の場合と
同様にして黒色の水性記録液を得た。
の実施例1において、蒸留水の量が91.35重量%、
ジエチレングリコールが2.2重量%になるようにする
一方、水溶性防黴剤であるホテイアオイの採取液を加え
ないようにし、それ以外については、実施例1の場合と
同様にして黒色の水性記録液を得た。
【0033】(実施例2)この実施例においては、水溶
性防黴剤として、ランを圧搾し、これを濾過して採取し
た採取液を用いるようにした。
性防黴剤として、ランを圧搾し、これを濾過して採取し
た採取液を用いるようにした。
【0034】そして、この実施例においては、蒸留水が
87.0重量%、実施例1と同じ黒色染料が3.9重量
%、水溶性防黴剤であるランの採取液が0.3重量%、
トリエチレングリコールモノブチルエーテルが4.8重
量%、エタノールが3.0重量%、エチレンジアミンテ
トラ酢酸ナトリウムが0.3重量%、ポリエーテル変成
シリコーンオイルが0.7重量%の割合になるように
し、実施例1の場合と同様にして黒色の水性記録液を得
た。
87.0重量%、実施例1と同じ黒色染料が3.9重量
%、水溶性防黴剤であるランの採取液が0.3重量%、
トリエチレングリコールモノブチルエーテルが4.8重
量%、エタノールが3.0重量%、エチレンジアミンテ
トラ酢酸ナトリウムが0.3重量%、ポリエーテル変成
シリコーンオイルが0.7重量%の割合になるように
し、実施例1の場合と同様にして黒色の水性記録液を得
た。
【0035】(実施例3)この実施例においては、上記
の実施例2における蒸留水の量を86.6重量%にする
一方、トリエタノールアミンを0.4重量%加えるよう
にし、それ以外については、実施例2の場合と同様にし
て黒色の水性記録液を得た。
の実施例2における蒸留水の量を86.6重量%にする
一方、トリエタノールアミンを0.4重量%加えるよう
にし、それ以外については、実施例2の場合と同様にし
て黒色の水性記録液を得た。
【0036】(実施例4)この実施例においては、水溶
性防黴剤として、アロエを圧搾し、これを濾過して採取
した採取液を用いるようにした。
性防黴剤として、アロエを圧搾し、これを濾過して採取
した採取液を用いるようにした。
【0037】そして、この実施例においては、蒸留水が
82.6重量%、実施例1と同じ黒色染料が4.2重量
%、水溶性防黴剤であるアロエの採取液が2.7重量
%、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが5.3
重量%、メタノールが4.2重量%、エチレンジアミン
テトラ酢酸ナトリウムが0.4重量%、オクチルフェニ
ルポリエチレングリコールエーテルが0.6重量%の割
合になるようにし、実施例1の場合と同様にして黒色の
水性記録液を得た。
82.6重量%、実施例1と同じ黒色染料が4.2重量
%、水溶性防黴剤であるアロエの採取液が2.7重量
%、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが5.3
重量%、メタノールが4.2重量%、エチレンジアミン
テトラ酢酸ナトリウムが0.4重量%、オクチルフェニ
ルポリエチレングリコールエーテルが0.6重量%の割
合になるようにし、実施例1の場合と同様にして黒色の
水性記録液を得た。
【0038】(実施例5)この実施例においては、水溶
性防黴剤として、トロロアオイを圧搾し、これを濾過し
て採取した採取液を用いるようにした。
性防黴剤として、トロロアオイを圧搾し、これを濾過し
て採取した採取液を用いるようにした。
【0039】そして、この実施例においては、蒸留水が
80.4重量%、実施例1と同じ黒色染料が4.2重量
%、水溶性防黴剤であるトロロアオイの採取液が4.9
重量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが
5.3重量%、メタノールが4.2重量%、エチレンジ
アミンテトラ酢酸ナトリウムが0.4重量%、オクチル
フェニルポリエチレングリコールエーテルが0.6重量
%の割合になるようにし、実施例1の場合と同様にして
黒色の水性記録液を得た。
80.4重量%、実施例1と同じ黒色染料が4.2重量
%、水溶性防黴剤であるトロロアオイの採取液が4.9
重量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが
5.3重量%、メタノールが4.2重量%、エチレンジ
アミンテトラ酢酸ナトリウムが0.4重量%、オクチル
フェニルポリエチレングリコールエーテルが0.6重量
%の割合になるようにし、実施例1の場合と同様にして
黒色の水性記録液を得た。
【0040】(実施例6)この実施例においては、水溶
性防黴剤として、ホテイアオイを圧搾し濾過して採取し
た採取液と、ランを圧搾し濾過して採取した採取液とを
1:1の割合で混合させた混合液を用いるようにした。
性防黴剤として、ホテイアオイを圧搾し濾過して採取し
た採取液と、ランを圧搾し濾過して採取した採取液とを
1:1の割合で混合させた混合液を用いるようにした。
【0041】そして、この実施例においては、蒸留水が
88.2重量%、実施例1と同じ黒色染料が3.9重量
%、水溶性防黴剤である上記のホテイアオイとランとの
混合液が4.1重量%、2−ピロリドンが1.3重量
%、エタノールが1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムが0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルが0.7重量%の割合に
なるようにし、実施例1の場合と同様にして黒色の水性
記録液を得た。
88.2重量%、実施例1と同じ黒色染料が3.9重量
%、水溶性防黴剤である上記のホテイアオイとランとの
混合液が4.1重量%、2−ピロリドンが1.3重量
%、エタノールが1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムが0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルが0.7重量%の割合に
なるようにし、実施例1の場合と同様にして黒色の水性
記録液を得た。
【0042】(実施例7)この実施例においては、水溶
性防黴剤として、実施例5と同じトロロアオイの採取液
を用い、蒸留水が81.8重量%、実施例1と同じ黒色
染料が3.9重量%、水溶性防黴剤であるトロロアオイ
の採取液が5.7重量%、2−ピロリドンが1.3重量
%、エタノールが1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムが0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルが0.7重量%の割合に
なるようにし、実施例1の場合と同様にして黒色の水性
記録液を得た。
性防黴剤として、実施例5と同じトロロアオイの採取液
を用い、蒸留水が81.8重量%、実施例1と同じ黒色
染料が3.9重量%、水溶性防黴剤であるトロロアオイ
の採取液が5.7重量%、2−ピロリドンが1.3重量
%、エタノールが1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムが0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルが0.7重量%の割合に
なるようにし、実施例1の場合と同様にして黒色の水性
記録液を得た。
【0043】(実施例8)この実施例においては、水溶
性防黴剤として、実施例1と同じホテイアオイの採取液
を用い、蒸留水が87.9重量%、青色染料(ゼネカ社
製;PRO−JET FAST CY2)が3.0重量
%、水溶性防黴剤であるホテイアオイの採取液が0.3
重量%、トリエチレングリコールモノブチルエーテルが
4.8重量%、エタノールが3.0重量%、エチレンジ
アミンテトラ酢酸ナトリウムが0.3重量%、ポリエー
テル変成シリコーンオイルが0.7重量%の割合になる
ようにし、実施例1の場合と同様にして青色の水性記録
液を得た。
性防黴剤として、実施例1と同じホテイアオイの採取液
を用い、蒸留水が87.9重量%、青色染料(ゼネカ社
製;PRO−JET FAST CY2)が3.0重量
%、水溶性防黴剤であるホテイアオイの採取液が0.3
重量%、トリエチレングリコールモノブチルエーテルが
4.8重量%、エタノールが3.0重量%、エチレンジ
アミンテトラ酢酸ナトリウムが0.3重量%、ポリエー
テル変成シリコーンオイルが0.7重量%の割合になる
ようにし、実施例1の場合と同様にして青色の水性記録
液を得た。
【0044】(実施例9)この実施例においては、上記
の実施例8における蒸留水の量を87.5重量%にする
一方、トリエタノールアミンを0.4重量%加えるよう
にし、それ以外については、実施例8の場合と同様にし
て青色の水性記録液を得た。
の実施例8における蒸留水の量を87.5重量%にする
一方、トリエタノールアミンを0.4重量%加えるよう
にし、それ以外については、実施例8の場合と同様にし
て青色の水性記録液を得た。
【0045】(実施例10)この実施例においては、水
溶性防黴剤として、実施例2と同じランの採取液を用
い、蒸留水が84.3重量%、赤色染料(保土谷化学社
製;Aizen Acid Red52)が2.5重量
%、水溶性防黴剤であるランの採取液が2.7重量%、
ジエチレングリコールモノブチルエーテルが5.3重量
%、メタノールが4.2重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムが0.4重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルが0.6重量%の割合に
なるようにし、実施例1の場合と同様にして赤色の水性
記録液を得た。
溶性防黴剤として、実施例2と同じランの採取液を用
い、蒸留水が84.3重量%、赤色染料(保土谷化学社
製;Aizen Acid Red52)が2.5重量
%、水溶性防黴剤であるランの採取液が2.7重量%、
ジエチレングリコールモノブチルエーテルが5.3重量
%、メタノールが4.2重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムが0.4重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルが0.6重量%の割合に
なるようにし、実施例1の場合と同様にして赤色の水性
記録液を得た。
【0046】(実施例11)この実施例においては、水
溶性防黴剤として、実施例5と同じトロロアオイの採取
液を用い、蒸留水が82.1重量%、実施例10と同じ
赤色染料が2.5重量%、水溶性防黴剤であるトロロア
オイの採取液が4.9重量%、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルが5.3重量%、メタノールが4.2
重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムが0.
4重量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエ
ーテルが0.6重量%の割合になるようにし、実施例1
の場合と同様にして赤色の水性記録液を得た。
溶性防黴剤として、実施例5と同じトロロアオイの採取
液を用い、蒸留水が82.1重量%、実施例10と同じ
赤色染料が2.5重量%、水溶性防黴剤であるトロロア
オイの採取液が4.9重量%、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルが5.3重量%、メタノールが4.2
重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムが0.
4重量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエ
ーテルが0.6重量%の割合になるようにし、実施例1
の場合と同様にして赤色の水性記録液を得た。
【0047】(実施例12)この実施例においては、水
溶性防黴剤として、実施例4と同じアロエの採取液を用
い、蒸留水が90.5重量%、黄色染料(バイエル社
製;BAYSORIPT YELLOW CA 510
92)が2.7重量%、水溶性防黴剤であるアロエの採
取液が3.0重量%、2−ピロリドンが1.3重量%、
エタノールが1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢
酸ナトリウムが0.3重量%、オクチルフェニルポリエ
チレングリコールエーテルが0.7重量%の割合になる
ようにし、実施例1の場合と同様にして黄色の水性記録
液を得た。
溶性防黴剤として、実施例4と同じアロエの採取液を用
い、蒸留水が90.5重量%、黄色染料(バイエル社
製;BAYSORIPT YELLOW CA 510
92)が2.7重量%、水溶性防黴剤であるアロエの採
取液が3.0重量%、2−ピロリドンが1.3重量%、
エタノールが1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢
酸ナトリウムが0.3重量%、オクチルフェニルポリエ
チレングリコールエーテルが0.7重量%の割合になる
ようにし、実施例1の場合と同様にして黄色の水性記録
液を得た。
【0048】(実施例13)この実施例においては、上
記の実施例12における蒸留水の量を87.6重量%に
する一方、水溶性防黴剤であるアロエの採取液の量を
5.9重量%にし、それ以外については、実施例12の
場合と同様にして黄色の水性記録液を得た。
記の実施例12における蒸留水の量を87.6重量%に
する一方、水溶性防黴剤であるアロエの採取液の量を
5.9重量%にし、それ以外については、実施例12の
場合と同様にして黄色の水性記録液を得た。
【0049】次に、上記のようにして得た実施例1〜1
3及び比較例1の各水性記録液について、日本工業規格
に規定されるJIS Z 2911のかび抵抗性試験方
法に準拠して、これらの水性記録液におけるかび抵抗性
を調べ、さらに各水性記録液を用いて5×5mmになっ
た正方形状のベタ画像を記録紙に印字し、30秒後にウ
レタンゴムブレードによってこの印字面をこすり、各水
性記録液の定着性を調べ、これらの結果を下記の表1に
示した。なお、下記の表1において、かび抵抗性につい
ては、黴の発生が全くなかった場合を◎、黴の発生が殆
どなかった場合を○、黴の発生があった場合を×で示し
た。また、定着性については、印字部分から白紙部分へ
の尾引きがない場合を○、尾引きが生じた場合を×で示
した。
3及び比較例1の各水性記録液について、日本工業規格
に規定されるJIS Z 2911のかび抵抗性試験方
法に準拠して、これらの水性記録液におけるかび抵抗性
を調べ、さらに各水性記録液を用いて5×5mmになっ
た正方形状のベタ画像を記録紙に印字し、30秒後にウ
レタンゴムブレードによってこの印字面をこすり、各水
性記録液の定着性を調べ、これらの結果を下記の表1に
示した。なお、下記の表1において、かび抵抗性につい
ては、黴の発生が全くなかった場合を◎、黴の発生が殆
どなかった場合を○、黴の発生があった場合を×で示し
た。また、定着性については、印字部分から白紙部分へ
の尾引きがない場合を○、尾引きが生じた場合を×で示
した。
【0050】
【表1】
【0051】この結果、アオイ,ラン,アロエの少なく
とも1種から採取された採取液からなる水溶性防黴剤を
加えなかった比較例1の水性記録液においては黴が発生
したが、これらの水溶性防黴剤を加えた各実施例の水性
記録液においては、黴が発生するということがなく、特
に、トリエタノールアミンを加えた実施例3及び実施例
9の水性記録液においては黴の発生が全くなく、インク
ジェットプリンター等のインクジェット記録装置に使用
した場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じ
るということがなく、また黴の作用によって各水性記録
液の色が変化するということもなかった。
とも1種から採取された採取液からなる水溶性防黴剤を
加えなかった比較例1の水性記録液においては黴が発生
したが、これらの水溶性防黴剤を加えた各実施例の水性
記録液においては、黴が発生するということがなく、特
に、トリエタノールアミンを加えた実施例3及び実施例
9の水性記録液においては黴の発生が全くなく、インク
ジェットプリンター等のインクジェット記録装置に使用
した場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じ
るということがなく、また黴の作用によって各水性記録
液の色が変化するということもなかった。
【0052】また、水溶性防黴剤として、アオイ,ラ
ン,アロエの少なくとも1種から採取された採取液を5
重量%より多く含有させた実施例7及び実施例13の水
性記録液においては、上記の定着性の試験において尾引
きが発生し、定着性が低下していたのに対し、これらの
採取液を0.01〜5重量%の範囲にした実施例1〜6
及び実施例8〜12の各水性記録液においては、尾引き
の発生がなく、良好な定着性を示した。
ン,アロエの少なくとも1種から採取された採取液を5
重量%より多く含有させた実施例7及び実施例13の水
性記録液においては、上記の定着性の試験において尾引
きが発生し、定着性が低下していたのに対し、これらの
採取液を0.01〜5重量%の範囲にした実施例1〜6
及び実施例8〜12の各水性記録液においては、尾引き
の発生がなく、良好な定着性を示した。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
インクジェット用水性記録液においては、記録液中に水
溶性防黴剤として、アオイ,ラン,アロエの少なくとも
1種から採取された採取液を含有させるようにしたた
め、従来一般に使用されている防黴剤を用いた場合のよ
うに、記録液における毒性が高くなって安全性に問題が
生じたり、記録液の性能が低下するということがなく、
記録液における黴の発生が十分に抑制され、インクジェ
ット記録装置に用いた場合に、その液流路やノズルに目
詰まりが生じたり、記録液の色が変化したりするという
ことがなく、安定したインクジェット記録が行なえるよ
うになった。
インクジェット用水性記録液においては、記録液中に水
溶性防黴剤として、アオイ,ラン,アロエの少なくとも
1種から採取された採取液を含有させるようにしたた
め、従来一般に使用されている防黴剤を用いた場合のよ
うに、記録液における毒性が高くなって安全性に問題が
生じたり、記録液の性能が低下するということがなく、
記録液における黴の発生が十分に抑制され、インクジェ
ット記録装置に用いた場合に、その液流路やノズルに目
詰まりが生じたり、記録液の色が変化したりするという
ことがなく、安定したインクジェット記録が行なえるよ
うになった。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも水溶性染料と水溶性防黴剤と
水とを含有するインクジェット用水性記録液において、
上記の水溶性防黴剤に、アオイ,ラン,アロエの少なく
とも1種から採取された採取液を用いたことを特徴とす
るインクジェット用水性記録液。 - 【請求項2】 請求項1に記載したインクジェット用水
性記録液において、水溶性防黴剤として、上記の採取液
を0.01〜5重量%含有させたことを特徴とするイン
クジェット用水性記録液。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18125596A JPH107959A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | インクジェット用水性記録液 |
US08/833,822 US5919291A (en) | 1996-04-10 | 1997-04-09 | Aqueous recording solution for ink jet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18125596A JPH107959A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | インクジェット用水性記録液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107959A true JPH107959A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16097511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18125596A Pending JPH107959A (ja) | 1996-04-10 | 1996-06-21 | インクジェット用水性記録液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH107959A (ja) |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP18125596A patent/JPH107959A/ja active Pending
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