JPH1078923A - 電子メールシステム - Google Patents

電子メールシステム

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JPH1078923A
JPH1078923A JP8234522A JP23452296A JPH1078923A JP H1078923 A JPH1078923 A JP H1078923A JP 8234522 A JP8234522 A JP 8234522A JP 23452296 A JP23452296 A JP 23452296A JP H1078923 A JPH1078923 A JP H1078923A
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JP
Japan
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mail
information
text
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Pending
Application number
JP8234522A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Takagi
伸一郎 高木
Koji Matsuoka
浩司 松岡
Hisako Asano
久子 浅野
Akiyoshi Ichii
亮美 市井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールの属性情報を抽出して表示した
り、短時間で容易に電話で読み上げるようにする。 【解決手段】 辞書30を用いて、メール中のテキスト
を解析して単語分割や単語情報を取得するテキスト解析
処理部45、これを用いてヘッダ部および本文部より属
性情報を抽出する属性情報抽出部35、属性情報を電子
メールのヘッダ部に拡張情報として追加するヘッダ更新
部50、辞書60を用いて、読み上げ用のテキストを生
成するヘッダ解析部65、該テキストに読み上げ用の読
み情報とアクセント・ポーズを付与する読み振り韻律情
報付与部70、このデータを音声に変換する音声合成装
置80などを備え、電子メールの属性情報を端末8に表
示し、さらに電話機95で読み上げることを可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に企業内で交換
される業務用のメッセージを中心とする電子メールの利
用において、受信された電子メールの特徴を抽出して端
末に表示するほか、読み上げ用のデータに変換して通信
網に接続された電話で聞くことができる電子メールシス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータや通信網の普及に伴い、企
業内での電子メールを介した業務情報のやりとりが頻繁
となっている。電子メールは時間帯や受信者の有無に関
わらず送ることができる反面、期間を伴うメールや緊急
性を要するメールなどが多量なメールに埋もれる、業務
上の危険性をはらんでいる。
【0003】このため、電子メールが情報交換手段とし
て普及した近年では、音声合成装置と組み合わせてメー
ルを読み上げることにより、端末がなくても到着の電子
メールを電話で聞き出すことができるシステムが出現し
ている。あるいは、関連のあるメール(送信したメール
への回答のメールなど)にリンクを張るなどの処理をす
ることで必要なメールの検索や回答などの対応を促進で
きる方式や、ファジィ推論によって優先度をつけて電子
メールの蓄積、転送分類などを行う方式の提案がある。
【0004】前者では、例えば、特開平7−66830
号公報に、電子メールの利用者の利用可能な環境に応じ
てメールのメジィア変換を行う方式が記載されている。
ここでは、音声のみに対応する環境では、メール本文に
ついて音声データに変換して音声出力することができ、
電話端末で外出先から利用できるメールシステムを開示
している。また、後者では、特開平7−210476号
公報の例のように、リンク情報によりメッセージ間の関
連づけを行って参照を容易にした電子メールシステム
や、特開平4−351134号公報の例のように、送信
者の設定する優先度や特定単語の出現回数や受信者と送
信者の関係やメール文章の長さなどから優先度を求めて
分類する電子メール装置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
メールを読み上げる方法は、単純にメールの内容を強制
的に読み上げるだけなので、期間を伴うメールや緊急性
を要するメールなどの対処すべきメールは、やはりメー
ル全体を開かないと判断できないという問題があった。
また、リンク情報によりメッセージ間の関連づけを行っ
たメールやファジィ推論により優先度を設定して分割さ
れたメールでも、内容に関してはやはりメール本文を開
いて読んだりする必要があるなどの操作が伴い、メール
一覧を見るだけで内容を察知したり、簡易に電子メール
内容の種類の識別を行ったり、期間を伴うものや上司か
らの指示のような緊急性のあるメールを識別したり、あ
るいは外出先で電子メールを聞く場合でも、電子メール
内容の種別や期間の有無など、短時間に必要最小限の読
み上げを行うことができなかった。
【0006】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
し、利用者がメール一覧等を見るだけで内容を察知した
り、簡易に電子メール内容の種別の識別を行ったり、期
限を伴うものや上司からの指示のような緊急性のあるメ
ールを容易に識別したりすることができる。電子メール
システムを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、電子メールを通信網
インタフェースで接続された電話網の電話から聞き出す
場合に、利用者が電子メールの本文部全体を聞いて判断
することなく、短時間に、到着した電子メールの内容を
察知したり、期限を伴うものや上司からの指示のような
緊急性のあるメールを容易に識別したりすることが可能
になる電子メールシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子メールシステムにおいては、日本語等
のテキストを解析して単語分割や単語情報を取得するテ
キスト解析処理部と、予め電子メールの特徴となる属性
情報を抽出するためのキー単語を格納した随時編集可能
な属性情報抽出キー単語辞書と、該辞書を用いて電子メ
ールのヘッダ部および本文部より属性情報を抽出する属
性情報抽出部と、該抽出した属性情報を電子メールのヘ
ッダ部に拡張情報として追加するヘッダ部更新部とを備
えて、受信された電子メールより必要となる属性情報を
抽出し、これを用いて電子メール型やタイトルや送信者
の区分、受信者の区分、付帯情報などを電子メールのヘ
ッダ部に拡張追加して格納するとともに端末に表示でき
るようにする。
【0009】さらに、予め属性情報を読み上げる形式を
格納した随時編集可能な属性情報読み上げパターン辞書
と、受信メールボックスの電子メールを検索し、ヘッダ
部に追加した属性情報を抽出して、属性情報読み上げパ
ターン辞書に応じた読み上げ用のテキストを生成するヘ
ッダ解析部と、日本語等のテキストを解析して単語分割
や単語情報を取得する日本語テキスト解析処理部と、読
み上げるための読み情報とアクセント・ポーズなどを付
与する読み振り韻律情報付与部と、このデータを音声に
変換する音声合成装置とを備えて、必要となる属性情報
を抽出して、これを用いて電子メール型やタイトルや送
信者の区分、受信者の区分、付帯情報などの必要最低限
の電子メールの情報を短時間で容易に電話で読み上げる
ことができるようにする。
【0010】これにより、従来の電子メールシステムで
は実現できないような処理、すなわち利用者が、このメ
ール一覧を見るだけで内容を察知したり、簡易に電子メ
ール内容の種別の識別を行ったり、期限を伴うものや上
司からの指示のような緊急性のあるメールを容易に識別
したりすることができるようになる。また、電子メール
を通信網インタフェースで接続された電話網の電話から
聞き出す場合に、従来の電子メールシステムでは実現で
きないような処理、すなわち利用者が、電子メールの本
文部全体を聞いて判断することなく、短時間に、到着し
た電子メールの内容を察知したり、期間を伴うものや上
司からの指示のような緊急性のあるメールを容易に識別
したりすることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面により説明する。なお、実施例では、電子メールに
含まれるテキストとして日本語テキストを対象にする
が、本発明はこれに限られるものではない。
【0012】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図1において、1は通信網90に接続さ
れて通信プロトコルの変換などを行う通信網インタフェ
ース、2はメールボックスとの間でメールの送受信を制
御する電子メール受配信部、3はメールを送信メールボ
ックスから読み出して送信する発信処理部、4は送信メ
ールボックス、5は受信したメールをヘッダ部と本文部
に分離し整形する受信処理部、6は受信メールボック
ス、7は属性情報と電子メールの情報を端末に表示する
端末インタフェース、8は端末である。
【0013】また、10は受信処理部5で分離されたヘ
ッダ部を保持して、英字表現の到着時間を読み上げ出来
る日本語テキスト形式に変換し、さらにSubject部に日
本語テキストがある場合にこれを抽出するヘッダ抽出
部、20は受信処理部5で分離された本文部を保持し
て、解析する日本語テキストを抽出し整形する本文抽出
部、30は予め電子メールの特徴となる属性情報を抽出
するためのキー単語を格納した属性情報抽出キー単語辞
書、35は辞書30を用いて、分離抽出したヘッダ部お
よび本文部より属性情報を抽出する属性情報抽出部、4
0は日本語テキストを解析するために日本語の単語と単
語間の文法的な接続関係の有無の記述をそれぞれ格納し
た文法及び単語辞書、45は属性情報抽出部35で行う
属性情報抽出の際に、辞書40を用いて本文部の日本語
テキストを解析して単語分割や単語情報を取得する日本
語テキスト解析処理部、50は属性情報抽出部35で抽
出した属性情報を電子メールのヘッダ部に拡張情報とし
て追加するヘッダ更新部である。
【0014】さらに、60は予め属性情報を読み上げる
形式を格納した属性情報読み上げパターン辞書、65は
受信メールボックス6の該当の電子メールを検索し、ヘ
ッダ部に追加した属性情報を抽出して属性情報読み上げ
パターン辞書60に応じた読み上げ用のテキストを生成
するヘッダ解析部、70は日本語テキスト解析処理部4
5で取得する単語分割や単語情報に応じて読み情報とア
クセント・ポーズなどを付与する読み振り韻律情報付与
部、80は読み振り韻律情報付与部70で生成したデー
タを音声に変換する音声合成装置、92は本システムに
接続された電話網で、95は既に受信され属性情報をヘ
ッダ部に追加した電子メールを通信網インタフェース1
と電話網92を介して聞き出す電話機である。
【0015】図1の実施例において、まず、到着メール
から属性情報を抽出し、ヘッダ部に追加更新して端末イ
ンタフェース7を介して電話機8で表示するまでの動作
について説明する。
【0016】本発明の実施例に使用する電子メールとし
て、「依頼型」「指示型」「案内型」のそれぞれの典型
的な電子メールの例を図2、図3、図4に示す。ここ
で、100は到着した電子メール本体で、110はメー
ルヘッダ部、120はメール本文部、130は抽出され
た属性情報である。
【0017】通信網90を介して、通信網インタフェー
ス1および電子メール受配信部2により受信された電子
メール100について、受信処理部5でヘッダ部110
と本文部120をそれぞれ分離し整形した後、ヘッダ抽
出部10でヘッダ部を保持し、本文抽出部20で本文部
を保持する。
【0018】ヘッダ抽出部10では、ヘッダ部を保持す
るとともに、英字表現の到着時間を読み上げ可能な日本
語テキスト形式に変換するほか、日本語テキストがある
場合にはこれを抽出する。図2の電子メールの例では、
まず、下記のように英字表現の到着時間を読み上げ可能
な日本語テキスト形式に変換する。
【0019】Date:Fri,21 Jun 1996 21:
40:49→1996年6月21日金曜日 午後9時4
0分 さらに、日本語テキストがある場合に下記のように日本
語テキストを抽出する。
【0020】Subject:打ち合わせの件→「打ち合わせ
の件」 本文抽出部20では本文部を保持するとともに、解析す
る対象となる日本語テキストを抽出し整形する。ここで
整形処理とは、飾り記号のみで構成される行の削除や英
数字の時間表現の日本語テキストへの変換などである。
たとえば、 13:00〜14:00→13時から14時まで のように書き換える。
【0021】こうして日本語テキストを分離したヘッダ
部及び本文部の日本語テキストを対象に、属性情報抽出
部35を介して、文法及び単語辞書40を用いて日本語
テキスト解析処理部45で単語分割や単語情報を取得す
る。図2の電子メールの例では、『試作しました制品名
「PPP」について、ご意見を伺いたく、下記の日程で
打ち合わせを致します。』の文に対して、 /試作/し/まし/た/製品/名/「PPP」/に/つ
いて/、/ご/意見/を/伺い/たく/、/下記/の/
日程/で/打ち合わせ/を/致し/ます/。/ のような単語分割処理(/が単語境界)と、『打ち合わ
せ』サ変名詞、『を』格助詞、『致し』動詞連用形、の
ような品詞などの単語情報を取得する。
【0022】次に、属性情報抽出部35では、属性情報
抽出キー単語辞書30を用いて属性情報を抽出する。抽
出対象とする属性情報は、図5に示すようなものであ
る。図5は、本実施例で抽出対象とする属性情報項目と
考えられる抽出状態を示したものである。ここで、20
0は属性情報項目、210は属性情報が抽出される状態
を示す抽出状態、220は抽出されたタイトル属性が複
数ある状態で、結合整形して1つに表現にする処理が必
要である場合を示しており、230は抽出された受信者
属性が「不特定」と識別された状態で、メールの宛先が
受信者個人でなく組織などの一般的な宛先である場合を
示し、240は抽出された送信者属性が「組織」と識別
された状態で、メールの発信者が個人でなく組織などで
ある場合を示している。
【0023】また、図6に、予め特徴となる属性情報を
抽出するためのキー単語を格納した属性情報抽出キー単
語辞書30の構成例を示す。ここで、『キー単語』に記
載された単語と品詞で指定された単語列が出現した場合
に、XXにあたる属性情報を網羅的に抽出する。また、
『出現形態』『繰り返し』『抽出位置』は属性情報とし
て抽出すべき単語列の条件を示している。
【0024】例えば、図2の電子メール本文部120の
『試作しました製品名「PPP」について』では、キー
単語の『XX/に(格助詞/つい(補助動詞/て(接続
助詞)』がマッチする。この時、『抽出位置』は「本文
部前半」で条件を満す。従って、属性情報XXを抽出す
るが、『出現形態』でXXは「名詞/複合語/名詞句」
であるので、『試作しました』は「連体修飾句」である
ので、実際に抽出される属性情報はXX=『製品名「P
PP」』となる。さらに、『繰り返し』は「あり」なの
で、該キー単語での検索・抽出は継続して行われる。さ
らに『打ち合わせを致します。』において、キー単語の
『XX/を(格助詞)/YY(動詞)』がマッチする。
この時、『抽出位置』「本文部前半」で条件を満す。従
って、上記と同じように抽出される属性情報はXX=
『打ち合わせ』となる。
【0025】このようにして、図2の電子メールでは、
タイトル属性として、ヘッダ部より『打ち合わせ』、本
文部より先頭から『打ち合わせ』『打ち合わせ』『製品
名「PPP」』『御意見』『打ち合わせ』が抽出され
る。
【0026】この時、図5の示す抽出状態は「抽出複
数」となる。このように、タイトル属性の場合、上記の
ように複数の抽出が行われる場合が多く、まとめ上げる
必要がある。
【0027】図7および図8は、図2の依頼型の電子メ
ールと図4の案内型の電子メールの場合のタイトル属性
の結合を行う例を示したものである。ここで、図2の電
子メール本文部での例(図7)では、『打ち合わせ』が
複数抽出されたので、本文部での最後の『打ち合わせ』
にまとめて、これ以外は、出現順序で「の(助詞)」で
記械的に接続してゆくことで、『製品名「PPP」』の
ご意見の打ち合わせ』となる。多少、表現にぎこちなさ
は残るが、該電子メールのタイトルとして使用できる。
図4の電子メールの例(図8)についても同様にしてま
とめる。
【0028】さらに、タイトル属性以外の属性抽出の例
を示す。図2の電子メール本文部での例では、受信者属
性として、キー単語の『XX/様(接尾詞)』がマッチ
する。この時、『抽出位置』は「本文部前半」で、『繰
り返し』は「なし」なので、属性情報XX=『営業部山
本』を抽出するが、『山本』は固有名詞の「姓名」であ
るので、図5に示す抽出状態は「指定」となる。また、
図4の電子メール本文部での例では、受信者属性とし
て、キー単語の『XX/様(接尾詞)』がマッチする。
この時、『抽出位置』「本文部先頭」で、『繰り返し』
は「なし」なので、属性情報XX=『研究開発部先端技
術研究グループの皆』を抽出するが、『皆』は一般名詞
であるので、図5に示す抽出状態は「不特定」となる。
【0029】また、送信者属性として「本文部末尾」の
固有名詞が抽出される。図2の電子メール本文部での例
では、『企画開発部山田一郎』が、抽出状態は「指定」
(図5参照)で抽出され、図4の電子メール本文部での
例での、『研究開発部企画課』が、抽出状態は「組織」
(図5参照)で抽出される。
【0030】また、図4の電子メール本文部での例で
は、付帯情報「期限」、付帯情報「返信者」、付帯情報
「日時」、付帯情報「場所」がそれぞれ、『6月30
日』『研究開発部企画課』『7月3日金曜日15時から
17時まで』『研究棟3F第1会議室』で抽出される。
【0031】図9は、抽出した属性情報による電子メー
ル型の区分を示す。これを用いて電子メールの分類を行
う識別手段について動作を説明する。なお、この電子メ
ール型識別手段は例えば属性情報抽出部35にもたせ
る。属性情報から受信者属性と送信者属性及び期限属性
に着目する。ここで、例えば、抽出された受信者属性が
電子メールの受信者を特定しているいわゆる「指定」の
場合で、かつ、抽出された送信者属性が=「姓名または
役職名」であり、かつ、期限を設定している付帯情報属
性「期限」=「抽出」の場合に、電子メール型=「指示
型」とする。また、この際に抽出された送信者属性が=
「組織名」であれば、電子メール型=「依頼型」、送信
者属性が抽出されない場合は、付帯情報属性「返信者」
があれば、電子メール型=「依頼型」、なければ、電子
メール型=「不定型」となる。このように、電子メール
のおおまかな分類を主要な属性情報の抽出と判定で区分
することができる。
【0032】上記のようにして、抽出した属性情報と、
これらによって整形した「タイトル」や判定を行った
「電子メール型」をそれぞれ格納する必要がある。本実
施例では、ヘッダ更新部50において、上記抽出した属
性情報を電子メールのヘッダ部に拡張情報として追加す
る。
【0033】図10は、図4の電子メール(案内型)に
おける属性情報の蓄積の例で、300は通常基本情報と
してヘッダ抽出部10に格納されている受信された時点
でのメールヘッダ部、310はメールヘッダ部に追記さ
れる属性情報、320はメールヘッダ部に追加する新規
のヘッダ項目名、330は図4の電子メールの例におけ
る実際に追記される属性情報の内容である。ここで、例
えば、メール型=「案内型」なので、「X−Mail−Ty
pe:」の行に「案内型」と記載し、タイトルの属性情報
は「X−Mail−Title:」の行に「先端技術SSS方
式の研究実用化状況の講演」を記載する。また、送信者
属性情報は「X−Mail−Sender:」の行に、まず図5
の抽出状態の「組織」を記載して形式的な埋め込み語
『である』を挿入し、さらに「研究開発部企画課』を記
載する。このように、受信者属性情報と送信者属性情報
では、抽出状態も合わせて記載する。
【0034】ヘッダ更新部50では、こうして拡張情報
として属性情報を追記した電子メールのヘッダ部を本文
部と合わせて、受信メールボックス6に格納する。
【0035】利用者が電子メールを確認する際に、端末
8に表示する機能を有する端末インタフェース7では、
図11に示すように端末表示を行う。図11において、
400は判定された電子メール型、410は各電子メー
ルの送信者属性情報で、420は送信者の属性として
「姓名」「役職名」「組織名」「なし」のいずれかであ
るかを示す送信区分、430は受信者の属性として「指
定」「不特定」「なし」のいずれかであるかを示す受信
区分、440は抽出され整形されたタイトル属性、45
0は付帯情報属性の有無を示すフラグである。また、図
12は、図11で付帯情報属性がある場合に表示される
もので、付帯情報属性「日時」「場所」「期限」「返信
者」のいずれかが抽出された場合に表示する。なお、図
12は、図4の案内型の電子メールの例である。
【0036】上記に説明したように、受信された電子メ
ールより必要となる属性情報を抽出して、これを用いて
電子メール型やタイトルや送信者の区分、受信者の区
分、付帯情報などを電子メールのヘッダ部に拡張追記し
て格納するとともに、端末に表示するので、利用者は、
このメール一覧を見るだけで内容を察知したり、簡易に
電子メール内容の種別の識別を行ったり、期間を伴うも
のや上司からの指示のような緊急性のあるメールを容易
に識別したりすることができるようになる。
【0037】次に、上記のように受信された電子メール
より属性情報を抽出し、これを用いて電子メール型やタ
イトル型や送信者の区分、受信者の区分、付帯情報など
を電子メールのヘッダ部に拡張追記して受信メールボッ
クス6に格納されている電子メールに対して、通信網イ
ンタフェース1で接続された電話網92の電話機95か
ら指定して聞き出す(読み上げる)動作について説明す
る。
【0038】図13および14は属性情報読み上げパタ
ーン辞書60の構成例と記載例を示したものである。こ
こで、図13の属性情報読み上げパターン辞書の構成例
において、500は読み上げ処理の最初で用いられる共
通データ部で、510は読み上げ対象となる電子メール
の件数、520は各電子メール型のそれぞれの件数であ
る。また、530は各電子メール型の個別データ部で、
電子メールのヘッダ部に拡張追記される項目を〈〉で記
述したひな型の文書データであり、電子メール型をキー
として検索される。
【0039】図1のヘッダ解析部65では、通信網イン
タフェース1で接続された電話網92の電話機95から
利用者が電子メールを聞き出す(読み上げる)場合に、
まず、受信メールボックス6に格納されて未だ読み出さ
れていない電子メールより、電子メールの総件数と各電
子メール型のそれぞれの件数を、属性情報読み上げパタ
ーン辞書60の共通データ部500を用いて読み上げ用
テキストを生成する。さらに、電子メール型をキーとし
て属性情報読み上げパターン辞書60の個別データ部5
30を検索して、取得したひな型の文書データの〈〉の
部分にヘッダ部に拡張追記された項目を埋め込んで読み
上げ用テキストを生成する。
【0040】図14ので示す記載例は、一例として案内
型である図4の電子メールの例を用いて生成された読み
上げ用テキストを示している。ここでは、ヘッダ部に拡
張追記された項目を機械的に埋め込んで読み上げ用テキ
ストを生成している。特に、送信者属性(X−Mail−
Sender:)や受信者属性(X−Mail−Receiver:)
では、「組織である」や「不特定である」の抽出区分の
情報を先頭に付与している。
【0041】こうして生成された読み上げ用テキスト
を、文法及び単語辞書40を用いて日本語テキスト解析
処理部45で単語分割や単語情報を取得し、読み振り韻
律情報付与部70で、該取得した単語分割や単語情報に
応じて読み情報とアクセント・ポーズなどを付与し、音
声合成装置80で、該生成したデータを音声に変換し、
電子メール受配信部2より、通信網インタフェース1を
介して、電話網92経由で電話機95で聞き出す構成を
実現する。この際、電話機95では、端末8に表示され
るような文字情報を伝達できないが、電子メール型やタ
イトルや送信者の区分、受信者の区分、付帯情報などの
必要最低限の電子メールの情報を短時間で容易に電話で
聞き出すことができる。
【0042】上記に説明したように、受信した電子メー
ルから必要となる属性情報を抽出し、これを用いて電子
メール型やタイトルや送信者の区分、受信者の区分、付
帯情報などの必要最低限の電子メールの情報を短時間で
容易に電話で読み上げることが可能になるので、利用者
は、電子メールの本文部全体を聞いて判断することな
く、到達した電子メールの内容を察知したり、期間を伴
うものや上司からの指示のような緊急性のあるメールを
容易に識別したりすることができるようになる。
【0043】次に、図1の属性情報抽出キー単語辞書3
0の内容を、端末8より端末インタフェース7を介して
編集する属性情報抽出キー単語辞書編集手段について説
明する。
【0044】すでに図6で示したように、電子メールの
特徴を有する属性情報を抽出するために、ヘッダ部と本
文部を対象とする検索に向けて、単語情報を含めたキー
単語のほかに出現位置や抽出の繰り返しの指定などを、
端末8による利用者からの指示により、例えば端末イン
タフェース7が具備する属性情報抽出キー単語辞書編集
手段を用いて予め設定する。また、必要に応じて随時追
記編集する。これにより、例えば、付帯属性情報の「期
限」で、電子メール内で「期限は7月3日である」とい
うような記述が見込まれるならば、キー単語として、
『期限(一般名詞)/は(助詞)/XX』、XX=時
詞、繰り返し指定=なし、抽出位置=全域対象、のよう
に容易に辞書への追加編集することが可能である。
【0045】次に、図1の属性情報読み上げパターン辞
書60の内容を、同様に端末8より端末インタフェース
7を介して編集する属性情報読み上げパターン辞書編集
手段について説明する。
【0046】すでに図13で示したように、電子メール
の特徴で読み上げる際に、抽出した属性情報読み上げ用
の日本語テキストに変換するために用いる属性情報読み
上げパターン辞書60を、端末8による利用者からの指
示で予め設定しておく。これにより、抽出した属性情報
を用いたわかりやすい読み上げ用テキストのひな型を、
必要に応じて随時追記編集することができる。例えば、
付帯属性情報の「期限」で、電子メール内で「期限は7
月3日期限厳守」というような記述が見込まれ、読み上
げの際に「厳守」を強調したいならば、読み上げパター
ン辞書60の内容として、『〈X−Mail−Attributes
l:(期限)〉は厳守であり、本文内容を確認すること』
などの、利用者に注意を促すような特定表現を容易に追
加編集することが可能となる。
【0047】このように、電子メールの特徴を有する属
性情報を抽出するためや、電子メールの特徴を音声でわ
かりやすく読み上げるために、予め行う情報設定は、例
えば端末インタフェース上に、属性情報抽出キー単語辞
書や属性情報読み上げパターン辞書の追加編集手段をぞ
れぞれ実施すればよいのであるから、電子メールの特徴
の表現の仕方や読み上げの表現の仕方を容易に変更する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の電子メ
ールシステムにおいては、日本語などのテキストを解析
して単語分割や単語情報を取得するテキスト解析処理
部、予め特徴となる属性情報を抽出するためのキー単語
を格納した随時編集可能な属性情報抽出キー単語辞書、
該辞書を用いてヘッダ部および本文部より属性情報を抽
出する属性情報抽出部、該抽出した属性情報を電子メー
ルのヘッダ部に拡張情報として追加するヘッダ更新部な
どを備えて、受信された電子メールより必要となる属性
情報を抽出し、これを用いて電子メール型やタイトルや
送信者の区分、受信者の区分、付帯情報などを電子メー
ルのヘッダ部に拡張追記して格納するとともに端末に表
示するので、従来の電子メールシステムでは実現できな
いような処理、すなわち利用者が、メール一覧等を見る
だけで内容を察知したり、簡易に電子メール内容の種別
の識別を行ったり、期限を伴うものや上司からの指示の
ような緊急性のあるメールを容易に識別したりすること
ができるようになる。
【0049】さらに、本発明の電子メールシステムにお
いては、予め属性情報を読み上げる形式を格納した随時
編集可能な属性情報読み上げパターン辞書、受信メール
ボックスの該当の電子メールを検索し、ヘッダ部に追加
した属性情報を抽出して、属性情報読み上げパターン辞
書に応じた読み上げ用テキストを生成するヘッダ解析
部、この日本語等のテキストを解析して、読み上げるた
めの読み情報とアクセンシ・ボーズなどを付与する読み
振り韻律情報付与部、このデータを音声に変換する音声
合成装置などを備えて、必要となる属性情報を抽出し、
これを用いて電子メール型やタイトルや送信者の区分、
受信者の区分、付帯情報などの必要最低限の電子メール
の情報を、短時間で容易に電話で読み上げるので、従来
の電子メールシステムでは実現できるような処理、すな
わち利用者は、電子メールの本文部全体を聞いて判断す
ることなく、到着した電子メールの内容を察知したり、
期限を伴うものや上司からの指示のような緊急性のある
メールを容易に識別したりすることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】依頼型の電子メールの一例を示す図である。
【図3】指示型の電子メールの一例を示す図である。
【図4】案内型の電子メールの一例を示す図である。
【図5】抽出対象の属性情報項目と抽出状態を示す図で
ある。
【図6】属性情報抽出キー単語辞書の構成例を示す図で
ある。
【図7】依頼型の電子メールのタイトル属性の結合例を
示す図である。
【図8】案内型の電子メールのタイトル属性の結合例を
示す図である。
【図9】属性情報による電子メール型の区分を示す図で
ある。
【図10】属性情報の蓄積の例を示す図である。
【図11】端末表示の一例を示す図である。
【図12】付帯属性情報がある場合の端末表示の一例を
示す図である。
【図13】属性情報読み上げパターン辞書の構成例を示
す図である。
【図14】属性情報読み上げパターン辞書による電子メ
ールにおける記載例を示す図である。
【符号の説明】
1 通信網インタフェース 2 電子メール受配信部 3 発信処理部 4 送信メールボックス 5 受信処理部 6 受信メールボックス 7 端末インタフェース 8 端末 10 ヘッダ抽出部 20 本文抽出部 30 属性情報抽出キー単語辞書 35 属性情報抽出部 40 文法及び単語辞書 45 日本語テキスト解析処理部 50 ヘッダ更新部 60 属性情報読み上げパターン辞書 65 ヘッダ解析部 70 読み振り韻律情報付与部 80 音声合成装置 90 通信網 92 電話網 95 電話機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市井 亮美 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網に接続された計算機を用いてテキ
    ストと制御情報で構成されるメッセージを相互に交換す
    る電子メールシステムにおいて、受信された電子メール
    のヘッダ部と本文部をそれぞれ分離し整形する受信処理
    部と、ヘッダ部にテキストがある場合にこれを抽出する
    ヘッダ抽出部と、本文部のテキストを抽出し整形する本
    文抽出部と、予め電子メールの特徴となる属性情報を抽
    出するためのキー単語を格納した属性情報抽出キー単語
    辞書と、前記辞書を用いて前記分離抽出したヘッダ部お
    よび本文部より属性情報を抽出する属性情報抽出部と、
    前記属性情報抽出の際に、本文部のテキストを解析して
    単語分割や単語情報を取得するテキスト解析処理部と、
    前記抽出した属性情報を電子メールのヘッダ部に拡張情
    報として追加するヘッダ更新部と、前記抽出した属性情
    報を含め電子メールを格納する受信メールボックスと、
    前記属性情報と電子メールの情報を端末に表示するため
    の端末インタフェースとを備えることを特徴とする電子
    メールシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子メールシステムにお
    いて、予め属性情報を読み上げる形式を格納した属性情
    報読み上げパターン辞書と、受信メールボックスの電子
    メールを検索し、ヘッダ部に追加した属性情報を抽出し
    て、前記属性情報読み上げパターン辞書に応じた読み上
    げ用のテキストを生成するヘッダ解析部と、前記テキス
    トを解析して読み上げるための読み情報とアクセント・
    ポーズなどを付与する読み振り韻律情報付与部と、該デ
    ータを音声に変換する音声合成装置と、該生成された読
    み上げ用音声を通信網インタフェースを介して電話に配
    送する電子メール受配部とを備えることを特徴とする電
    子メールシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは2記載の電子メールシ
    ステムにおいて、ヘッダ部および本文部より属性情報抽
    出部において抽出した属性情報の送信者と受信者と回答
    の期限の情報を用いて、電子メールの分類を行う電子メ
    ール型識別手段を備えることを特徴とする電子メールシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求1乃至3記載の電子メールシステム
    において、予め特徴となる属性情報を抽出するためのキ
    ー単語を格納した属性情報抽出キー単語辞書の内容を端
    末インタフェースを介して編集できる属性情報抽出キー
    単語辞書編集手段を備えることをことを特徴とする電子
    メールシステム。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4記載の電子メールシステ
    ムにおいて、予め属性情報を読み上げる形式を格納した
    属性情報読み上げパターン辞書の内容を端末インタフェ
    ースを介して編集できる属性情報読み上げパターン辞書
    編集手段を備えることを特徴とする電子メールシステ
    ム。
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