JPH1078440A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents
走査型プローブ顕微鏡Info
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- JPH1078440A JPH1078440A JP8231975A JP23197596A JPH1078440A JP H1078440 A JPH1078440 A JP H1078440A JP 8231975 A JP8231975 A JP 8231975A JP 23197596 A JP23197596 A JP 23197596A JP H1078440 A JPH1078440 A JP H1078440A
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01Q—SCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
- G01Q60/00—Particular types of SPM [Scanning Probe Microscopy] or microscopes; Essential components thereof
- G01Q60/24—AFM [Atomic Force Microscopy] or apparatus therefor, e.g. AFM probes
- G01Q60/32—AC mode
- G01Q60/34—Tapping mode
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- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
測定を行うことが可能な走査型プローブ顕微鏡を提供す
る。 【解決手段】カンチレバー10を励振させることによっ
て探針6を所定の振幅で振動させがらACモードのタッ
ピング走査を行う際に、試料4に加える探針の荷重が一
定に維持されるように、カンチレバーのタッピング最下
点ラインTを検出可能なピーク検出器28を備えてい
る。また、コンピュータ18は、タッピング最下点ライ
ンと探針先端と試料表面との間に相互作用が働かない状
態のカンチレバーの振幅最下点ラインPとに基づいて、
カンチレバーの撓み角θA を演算する。そして、コンピ
ュータは、この撓み角を維持するように、サーボ回路2
4を介してXYZスキャナ8をフィードバック制御しな
がら、XYZスキャナをXY方向に変位制御する。
Description
定によって試料の表面情報を測定するための走査型プロ
ーブ顕微鏡に関する。
維持されるように、探針先端と試料表面との間の位置関
係をフィードバック制御しながら試料の表面情報を測定
するACモードの走査型プローブ顕微鏡(ACモードS
PM)が知られている(特開昭63−309803号公
報参照)。
(a)に示すように、所定の液体(図示しない)を収容
した試料容器2内にセットされた試料4に対して、探針
6先端を一定の振動振幅でタッピング走査することによ
って試料4の表面情報を測定するACモードSPMがあ
る。なお、試料容器2は、X走査信号SX 、Y走査信号
SY 、Zサーボ信号SZ によってXYZ方向に変位自在
なXYZスキャナ8上に支持されている。
料4に対向して配置されたカンチレバー10は、その基
端が保持部材12に着脱自在に固定されており、その先
端には尖鋭化した探針6が形成されている。
れており、この圧電素子14は、励振信号発生器16を
介してコンピュータ18に接続されている。この構成に
おいて、コンピュータ18からの指示信号S1に基づい
て励振信号発生器16を駆動すると、この励振信号発生
器16から発生した励振信号S2に基づいて圧電素子1
4が所定周波数で振動する。このとき、圧電素子14の
振動が保持部材12を介してカンチレバー10に伝達さ
れ、カンチレバー10を所定の振幅で振動させることに
なる。
10の変位状態を光学的に検出するカンチレバー変位セ
ンサ20に支持されており、このカンチレバー変位セン
サ20は、振幅検出器22を介してサーボ回路24及び
コンピュータ18に接続されている。
サ20からの変位信号S3に基づいて、カンチレバー1
0の振幅を検出可能に構成されている。また、サーボ回
路24は、振幅検出器22からの振幅検出信号S4に基
づいてZサーボ信号SZ を出力し、カンチレバー10の
振動振幅が所望の値に維持されるようにXYZスキャナ
8をフィードバック制御する。なお、Zサーボ信号SZ
は、高圧アンプ26を介してXYZスキャナ8に印加さ
れる。
は、高圧アンプ26を介してXYZスキャナ8にX走査
信号SX 及びY走査信号SY を印加して、XYZスキャ
ナ8をXY方向に変位させる。同時に、コンピュータ1
8は、X走査信号SX 、Y走査信号SY 、Zサーボ信号
SZ に基づいて、試料4の表面情報(具体的には、試料
4表面の三次元凹凸情報)を検出する。そして、このと
き検出された試料4の表面情報に対して画像処理を施す
ことによって、試料4の表面画像が形成されることにな
る。
いて、図2(a)〜(c)を参照して説明する。まず、
探針6先端と試料4表面との間に相互作用が働かない状
態において、カンチレバー10を励振させる。
バー変位センサ20によって検出され、その変位信号S
3が振幅検出器22に出力される。このとき、振幅検出
器22は、変位信号S3に基づいてカンチレバー10の
振動振幅を検出し、その振幅検出信号S4をサーボ回路
24及びコンピュータ18に出力する。
振動振幅が一定値に維持されるように、指示信号S1を
励振信号発生器16に出力する。励振信号発生器16
は、指示信号S1に基づいて演算した励振信号S2を圧
電素子14に出力し、圧電素子14を所定の周波数で振
動させる。
幅で振動することになる。なお、この場合、カンチレバ
ー10の固有の共振点付近の周波数でカンチレバー10
を振動させることが好ましい。
安定した後、コンピュータ18は、サーボ回路24を制
御して、高圧アンプ26を介してZサーボ信号SZ をX
YZスキャナ8に印加する。この結果、XYZスキャナ
8がZ方向に変位することによって、探針6と試料4と
が接近若しくは接触する。
ることによって、探針6先端と試料4表面との間に相互
作用力が働いた場合、前述した状態(相互作用力が働か
ない状態)と比べて、カンチレバー10の共振点の位置
が変動(シフト)する。これは、カンチレバー10の固
有振動数が、探針6先端と試料4表面との間の相互作用
力によって変化するためである。
フト量は、カンチレバー変位センサ20によって検出さ
れた後、そのシフト量データが振幅検出器22を介して
コンピュータ18に入力される。
ト量データに基づいて、探針6先端と試料4表面との間
に作用する力が一定値となるように、ACモード測定の
基準となるシフト量(即ち、カンチレバー10の基準振
動振幅値)を決定する。
にフィードバック制御しながら、XYZスキャナ8にX
走査信号SX 及びY走査信号SY を印加して、探針6先
端を試料4表面に沿ってACモード走査(即ち、タッピ
ング走査又は非接触走査)する。
において、X走査信号SX 、Y走査信号SY 、Zサーボ
信号SZ に基づいて、試料4の表面情報(具体的には、
試料4表面の三次元凹凸情報)が検出されることにな
る。
と試料4表面との間に働く相互作用力によって、カンチ
レバー10の共振点がシフトする現象(振動振幅が変化
する現象)は、距離依存性と称される。
面との間の距離が一定であっても、試料4の種類によっ
て異なった特性を奏する。このような特性は、特に、タ
ッピング走査において、以下のような問題となって現わ
れることが知られている。
亘って、必ずしも均一な硬さを有しない場合、即ち部分
的に硬い部分や柔らかい部分が混在する場合がある。例
えば、細胞等の生体試料は、ごく柔らかい試料であっ
て、その全体が均等な硬さを有していない。
を一定に維持しながらタッピング走査しても、硬い部分
と柔らかい部分では、試料4に対する探針6の押し込み
量が変化してしまう。換言すれば、カンチレバー10の
振動振幅値が変化してしまうことになる。
示すように、同一平面内に硬い部分4aと柔らかい部分
4bが連続した試料4に対して、一定の振動振幅値W1
でタッピング走査した場合、硬い部分4aに比べて柔ら
かい部分4bの押し込み量が増加するため、振動振幅値
は、W1+W2となってしまう。
ー10の振動振幅が変化した場合、基準振幅値(この例
では、W1)に復帰するようにフィードバック制御され
る。即ち、「探針6先端と試料4表面との間の距離が小
さくすると振動振幅が減少する」という距離依存性に基
づいて、探針6先端と試料4表面との間の距離を小さく
するようにフィードバック制御が成される。
ク制御の状態が示されている。この場合、試料4の硬い
部分4aから柔らかい部分4bに亘って、カンチレバー
10の振動振幅が一定値に維持されるようにフィードバ
ック制御されているため、カンチレバー10の振れ角θ
は、一定に保たれる。
が試料4に最も押し込まれたときの、撓み角は、θA か
らθB へ変化する(θA <θB )。なお、撓み角θA ,
θBは、夫々、相互作用が働かない状態でのカンチレバ
ー10の振動振幅の最下点ラインPとタッピング振幅の
最下点ラインTとの成す角度である。
Kとすると、探針6が試料4に加えるタッピング荷重
は、KθA からKθB へ増加する(KθA <KθB )。
ACモードによるタッピング走査では、試料4に加える
荷重は、常に、一定であることが好ましい。特に、生体
試料等の硬い部分4aと柔らかい部分4bが混在した試
料4では、試料4の損傷を防ぐためにも、試料4の全体
に亘って均一な荷重でタッピング走査することが望まれ
ている。
は、上述したように試料4に対する探針6の荷重を一定
に保つようなフィードバック制御が成されていないた
め、試料4の柔らかい部分4bに対して必要以上の損傷
を与えてしまう場合がある。特に、タッピング走査で
は、探針6によって試料4表面を叩いているため、この
ような場合には、必要以上に試料4を傷付けてしまうこ
とになる。
が混在した試料4を用いた場合であっても、試料4全体
に亘って常に一定の荷重でACモード測定を行うことが
できる技術の開発が望まれている。
成されており、その目的は、試料全体に亘って常に一定
の荷重でACモード測定を行うことが可能な走査型プロ
ーブ顕微鏡を提供することにある。
るために、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、カンチレ
バーを励振させることによって探針を所定の振幅で振動
させがらACモード測定を行う際に、試料に加える前記
探針の荷重が一定に維持されるように、前記カンチレバ
ーの振幅最下点を検出可能な検出手段を備えている。
る走査型プローブ顕微鏡ついて、図1を参照して説明す
る。なお、本実施の形態の説明に際し、従来の走査型プ
ローブ顕微鏡(図2参照)と同一の構成には、同一符号
を付して、その説明を省略する。
走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバー10を励振させ
ることによって探針6を所定の振幅で振動させがらAC
モード測定を行う際に、試料4に加える探針6の荷重が
一定に維持されるように、カンチレバー10の振幅最下
点を検出可能な検出手段即ちピーク検出器28を備えて
いる。
れた振幅最下点を一定に維持するように、サーボ回路2
4が、XYZスキャナ8を駆動制御するように構成され
ている。
顕微鏡は、従来の振幅検出器22の代わりにピーク検出
器28を配置した点に特徴を有しており、他の構成は従
来と同様であるため、その説明は省略する。
る。まず、探針6先端と試料4表面との間に相互作用が
働かない状態(以下、フリー状態という)において、カ
ンチレバー10を励振させる。
バー変位センサ20によって検出され、その変位信号S
3がピーク検出器28に出力される。このとき、ピーク
検出器28は、変位信号S3に基づいてカンチレバー1
0の振動振幅の最大値と最小値を検出し、そのピーク検
出信号SP をコンピュータ18に出力する。
に所定の演算処理を施して、フリー状態のカンチレバー
10の振幅最下点ラインPを記憶する。続いて、ACモ
ード測定の基準となるカンチレバー10の振動振幅を決
定した後、この基準振動振幅値が維持されるようにフィ
ードバック制御しながら、XYZスキャナ8にX走査信
号SX 及びY走査信号SY を印加して、探針6先端を試
料4表面に沿ってACモード走査(本実施の形態では、
タッピング走査)する。
ため、図1(b)に示すように、同一平面内に硬い部分
4aと柔らかい部分4bが連続した試料4に対して、探
針6をタッピング走査する場合について説明する。
試料4表面に探針6をタッピング走査する際、カンチレ
バー変位センサ20からの変位信号S3に基づいて、ピ
ーク検出器28は、タッピング振幅の最大値と最小値を
検出し、そのピーク検出信号SP をコンピュータ18に
出力する。
に所定の演算処理を施して、カンチレバー10のタッピ
ング最下点ラインTを記憶する。そして、先に記憶した
振幅最下点ラインPとタッピング最下点ラインTに基づ
いて、カンチレバー10の撓み角θA を演算する。
θA を維持するように、サーボ回路24を介してXYZ
スキャナ8をフィードバック制御しながら、XYZスキ
ャナ8をXY方向に変位制御する。なお、このとき、カ
ンチレバー10の振れ角は、θとなっている。
する探針6のタッピング荷重は、常に一定に維持される
ことになる。このようなACモード走査中において、柔
らかい部分4bの試料4が走査対象となったとき、試料
4に対する探針6の押し込み量が変化してカンチレバー
10の基準振動振幅値が変化する。
したカンチレバー10の撓み角θAが維持されるよう
に、サーボ回路24を介してXYZスキャナ8をZ方向
に変位制御する。
バーの振れ角は、硬い部分4aでの角度θからθ′に変
化する(θ<θ′)ことになるが、柔らかい部分4bの
試料4に探針6が最も押し込まれた際の撓み角は、“θ
A ”に維持される。
に対する探針6のタッピング荷重は、硬い部分4aに対
する荷重と同一荷重に維持されることになる。このよう
に、本実施の形態によれば、距離依存性が変化してしま
う場合でも、探針6が試料4にタッピングする際のカン
チレバー10の撓み角θA は、常時、一定に維持される
ため、試料4に加えられる探針6のタッピング荷重は、
試料4全体に亘って変化しない。従って、探針6が試料
4に加える荷重がACモード測定中に増加することが防
止できるため、特に、培養液中の培養細胞等の表面が柔
らかく壊れやすい試料4を用いた場合でも、かかる試料
4を傷付けること無くACモード測定を行うことが可能
となる。
一定の荷重でACモード測定を行うことが可能な走査型
プローブ顕微鏡を提供することができる。
プローブ顕微鏡の構成を示す図、(b)は、同図(a)
の走査型プローブ顕微鏡によって、硬い部分と柔らかい
部分が連続している試料をACモード測定している状態
を示す図。
を示す図、(b)は、試料の硬い部分と柔らかい部分に
おいて振動振幅値が変化している状態を示す図、(c)
は、同図(a)の走査型プローブ顕微鏡によって、硬い
部分と柔らかい部分が連続している試料をACモード測
定している状態を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 カンチレバーを励振させることによって
探針を所定の振幅で振動させがらACモード測定を行う
際に、試料に加える前記探針の荷重が一定に維持される
ように、前記カンチレバーの振幅最下点を検出可能な検
出手段を備えていることを特徴とする走査型プローブ顕
微鏡。 - 【請求項2】 前記検出手段には、前記カンチレバーの
振動振幅の最大値と最小値を検出可能なピーク検出器が
設けられていることを特徴とする請求項1に記載の走査
型プローブ顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23197596A JP3859275B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23197596A JP3859275B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1078440A true JPH1078440A (ja) | 1998-03-24 |
JP3859275B2 JP3859275B2 (ja) | 2006-12-20 |
Family
ID=16931987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23197596A Expired - Fee Related JP3859275B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3859275B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009063574A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | タッピングモードにおける衝撃力を低減化した原子間力顕微鏡の操作方法 |
-
1996
- 1996-09-02 JP JP23197596A patent/JP3859275B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009063574A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | タッピングモードにおける衝撃力を低減化した原子間力顕微鏡の操作方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3859275B2 (ja) | 2006-12-20 |
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