JPH1123589A - 力検出装置並びにそれを用いた走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

力検出装置並びにそれを用いた走査型プローブ顕微鏡

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JPH1123589A
JPH1123589A JP9196574A JP19657497A JPH1123589A JP H1123589 A JPH1123589 A JP H1123589A JP 9196574 A JP9196574 A JP 9196574A JP 19657497 A JP19657497 A JP 19657497A JP H1123589 A JPH1123589 A JP H1123589A
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JP9196574A
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Katsushi Nakano
勝志 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カンチレバーの探針に作用する縦方向の力の
みならず横方向の力も迅速かつ高精度に検出する。 【解決手段】 力検出装置は、先端側に探針部2を有す
るレバー部3と、該レバー部3を支持する支持体4とを
有するカンチレバー1を備える。支持体4を保持するク
リップ7の上側部材7aの下面に、振動子14,15及
び支持ブロック16が設けられる。振動子14がZ方向
に振動することにより、レバー部3が撓み振動を起こ
し、探針部2が実質的にZ方向に振動する。振動子15
がZ方向に振動することにより、レバー部3がねじれ振
動を起こし、探針部2が実質的にX方向に振動する。レ
バー部3の撓み振動の成分の振動状態及びレバー部3の
ねじれ振動の成分の振動状態が、レーザ光源17から発
してレバー部3で反射されたレーザ光を受光する4分割
フォトダイオード18により検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡及びこれに用いることができる力検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】原子間力顕微鏡等の走査型プローブ顕微
鏡では、先端側に探針部を有するレバー部と該レバー部
を支持する支持体とを有するカンチレバーが用いられ
る。そして、原子間力顕微鏡には、いわゆるコンタクト
モードのものやノンコンタクトモードのもの等がある。
【0003】コンタクトモードの原子間力顕微鏡では、
カンチレバーの探針部を試料表面に接触させ、カンチレ
バーと試料とを試料表面と平行な方向に相対的に移動
(走査)させたときに、試料表面の凹凸により変化する
探針部と試料表面との間の相互作用力をレバー部の撓み
として検出することにより、試料の表面形状を高分解能
で観察する。カンチレバーのレバー部の撓み検出は、一
般的に、光源としての半導体レーザと、該半導体レーザ
から発してレバー部にて反射された光を受光する2分割
フォトダイオードとを使った光てこ法により行われる。
【0004】一方、ノンコンタクトモードの原子間力顕
微鏡では、探針を試料に接触させずに、試料と探針との
間に作用する力を検出する技術(Y. Martin, C. C. Wil
liams, and H. K. Wickramasinghe, J. Appl. Phys. 61
(10), 15 May 1987)を利用したものである。この力検
出の技術は、探針と試料との間のファンデルワールス力
等による相互作用力の変化により、事実上のカンチレバ
ーの撓み振動の共振周波数がシフトすることを利用して
いる。図6(a)にその原理を示す。図6(a)はカン
チレバーの撓み振動の共振特性を示す図であり、図6
(a)中の横軸は周波数、縦軸は振幅を示している。図
6(a)中の実線で示す曲線51は、カンチレバーに外
力が加わらないときのカンチレバーの周波数特性を示し
ており、そのピークの周波数を共振周波数ω0とする。
この状態から、カンチレバーの探針に引力が作用する
と、カンチレバーの共振周波数ω0は低い側の周波数
ω0’にシフトし、カンチレバーの周波数特性は図6
(a)中の破線52で示すようになる。カンチレバーを
共振周波数ω0付近の周波数ωDで撓み振動を起こすよう
に励振した場合、カンチレバーに外力(試料との相互作
用力)が作用しないときにはカンチレバーの振幅はA0
となる。一方、カンチレバーに外力が作用し、カンチレ
バーの共振周波数が周波数ω0’にシフトしたときに
は、カンチレバーの振幅は大きく変化してA0’とな
る。この現象により、探針に作用する試料との相互作用
力を検出する。
【0005】そして、ノンコンタクトモードの原子間力
顕微鏡では、カンチレバーを試料に対して試料表面と平
行な方向に相対的に移動(走査)させつつ、前記原理に
従って、カンチレバーを共振周波数付近の周波数で撓み
振動を起こすように励振させ、レバー部の振動状態を前
記光てこ法等により検出し、その振動状態が一定になる
ように、カンチレバーを試料表面と垂直方向に移動させ
ることにより、試料表面の形状を測定する。
【0006】ところで、走査型プローブ顕微鏡が広く使
われている工業分野では、例えば半導体分野において
は、試料表面の凸部又は凹部の垂直に近い側面形状を測
定する必要性が増大している。しかしながら、従来の走
査型プローブ顕微鏡では、その構造上、探針と探針の真
下にある試料との相互作用力のみしか検出することがで
きなかったため、垂直に近い側面形状を観察することは
できなかった。
【0007】この問題を解決するため、探針と真横にあ
る試料表面の凸部又は凹部の側面との相互作用力を検出
し、試料の凸部又は凹部の側面形状を測定する原子間力
顕微鏡の技術が報告されている(Yves Martin and H. K
rmar Wickramasinghe, Appl.Phys. Lett. 64 (19), 9 M
ay 1994, "Method for imaging sidewalls by atomic f
orce microscopy")。この技術では、従来の非接触によ
る力検出技術(すなわち、従来のノンコンタクトモード
の原理)を応用しており、カンチレバーを共振周波数に
近い周波数で縦方向(試料表面と垂直な方向)に励振し
(すなわち、撓み振動させ)、その状態で、カンチレバ
ーをゆっくりと(すなわち、低周波数で)横方向(試料
表面とに平行な方向)に往復運動させる。この時、探針
のすぐ横に試料表面の凸部又は凹部の側面があれば、探
針に作用する作用力が変化し、カンチレバーの撓み振動
の共振周波数が変化する。すなわち、探針のすぐ横に試
料表面の凸部又は凹部の側面があれば、検出したカンチ
レバーの撓み振動の振幅は、前記横方向のゆっくりした
往復動の周期に従って変調されることになる。この従来
の技術では、この変調を検出することによって、探針と
探針の横にある試料表面の凸部又は凹部の側面との相互
作用力を検出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の横方向の力検出技術では、横方向のゆっくりした往
復動の周期に従って生ずる、縦方向の振動であるカンチ
レバーの撓み振動の振動状態に対する変調を、横方向に
作用する力として検出していたので、検出感度が低く、
検出のSN比を上げるためには、探針を数回横方向に往
復動させて試料表面の凸部又は凹部の側面に近づけたり
遠ざけたりして、その変化の平均を測定しなければなら
なかった。そのため、測定にかかる時間が1画像当たり
数十分必要であり、測定効率が良くなかった。
【0009】なお、以上説明した事情は、原子間力顕微
鏡における力検出に限らず、走査型電気容量顕微鏡、走
査型静電気力顕微鏡及び走査型磁気力顕微鏡などの他の
種々の走査型プローブ顕微鏡における力検出について
も、同様である。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、カンチレバーの探針に作用する縦方向の力の
みならず横方向の力も迅速かつ高精度に検出することが
できる、走査型プローブ顕微鏡等において用いることが
できる力検出装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、試料表面の凸部又は凹部
の側面等に関しても迅速かつ高精度な測定を行うことが
できる走査型プローブ顕微鏡を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による力検出装置は、先端側に
探針部を有するレバー部と、該レバー部を支持する支持
体とを有するカンチレバーを備え、前記探針部と試料と
の間に作用する力を検出する力検出装置において、前記
探針部が実質的に試料表面と略垂直な方向に振動するよ
うな第1のモードの振動を、前記レバー部に発生させる
第1の励振手段と、前記探針部が実質的に試料表面と略
平行な方向に振動するような第2のモードの振動を、前
記レバー部に発生させる第2の励振手段と、前記レバー
部の前記第1のモードの振動の成分の振動状態を検出す
る第1の検出手段と、前記レバー部の前記第2のモード
の振動の成分の振動状態を検出する第2の検出手段と、
を備えたものである。
【0013】前記第1の励振手段は、例えば、前記レバ
ー部に前記第1のモードの振動を引き起こすように前記
支持体を振動させる圧電素子等の振動子であってもよい
し、前記レバー部に形成した圧電特性又は電歪特性を持
った薄膜であってもよい。同様に、前記第2の励振手段
は、例えば、前記レバー部に前記第2のモードの振動を
引き起こすように前記支持体を振動させる圧電素子等の
振動子であってもよいし、前記レバー部に形成した圧電
特性又は電歪特性を持った薄膜であってもよい。
【0014】この第1の態様による力検出装置は、従来
のノンコンタクトモードの原子間力顕微鏡における力検
出装置と同じく縦方向力検出用の第1の励振手段及び第
1の検出手段を有しているのみならず、これと同一原理
に従った横方向力検出用の第2の励振手段及び第2の検
出手段を有している。図6(a)を参照して説明した原
理に従って、前記第1の検出手段から探針部が受ける縦
方向の力を示す信号が得られることになる。同様に、前
記第2の検出手段から探針部が受ける横方向の力を示す
信号が得られることになる。したがって、前記第1の態
様によれば、従来のノンコンタクトモードの原子間力顕
微鏡における力検出装置と同じく縦方向の力検出を迅速
かつ高精度に行うことができるのみならず、横方向の力
検出を迅速かつ高精度に行うことができる。前記第1の
態様では、前記第2の励振手段及び第2の検出手段を採
用することにより、縦方向の力検出と同じ手法により横
方向の力を検出することができるので、横方向の力検出
のためにカンチレバーを横方向にゆっくりと往復動させ
るような必要が全くなくなり、迅速かつ高精度な横方向
の力検出を達成することができるのである。
【0015】なお、前記第1の態様においては、前記第
1のモードの振動の周波数は前記レバー部の前記第1の
モードの共振周波数付近の周波数とし、前記第2のモー
ドの振動の周波数は前記レバー部の前記第2のモードの
共振周波数付近の周波数とすることが、好ましい。
【0016】本発明の第2の態様による力検出装置は、
前記第1の態様による力検出装置において、前記第1の
励振手段と前記第2の励振手段とを別々に作動させるも
のである。
【0017】本発明の第3の態様による力検出装置は、
前記第1の態様による力検出装置において、前記第1の
励振手段と前記第2の励振手段とを同時に作動させるも
のである。
【0018】前記第1の態様では、横方向の力検出のた
めの前記第1のモードの振動と縦方向の力検出のための
前記第2のモードの振動を、前記第2の態様のように別
々にカンチレバーのレバー部に発生させてもよいし、前
記第3の態様のように同時にレバー部に発生させてもよ
い。両モードの振動を同時にレバー部に発生させる場合
には、両者の振動を重畳した振動がカンチレバーのレバ
ー部に発生することになる。
【0019】本発明の第4の態様による力検出装置は、
前記第1乃至第3のいずれかの態様による力検出装置に
おいて、前記第1のモードの振動が前記レバー部の撓み
振動であり、前記第2のモードの振動が前記レバー部の
ねじれ振動であるものである。
【0020】カンチレバーのレバー部は通常薄板状に構
成されるので、この第4の態様のように、前記各モード
の振動をそれぞれ撓み振動及びねじれ振動とすることが
好ましい。
【0021】本発明の第5の態様による力検出装置は、
前記第1乃至第4のいずれかの態様による力検出装置に
おいて、前記第1及び第2の検出手段は、前記第1及び
第2の検出手段で共用された、前記レバー部の一部に光
を照射する光源、及び、前記レバー部からの反射光を受
光する4分割フォトディテクタを有するものである。
【0022】前記第1及び第2の検出手段の構成として
この第5の態様のような構成を採用すると、当該検出手
段の構成が簡単となり、好ましい。もっとも、前記第1
及び第2の検出手段の構成はこのような構成に限定され
るものではない。例えば、前記第1の検出手段は、光干
渉法等による検出手段であってもよいし、前記レバー部
に形成した圧電特性又は電歪特性を持った薄膜であって
もよい。また、前記第2の検出手段も、光干渉法等によ
る検出手段であってもよいし、前記レバー部に形成した
圧電特性又は電歪特性を持った薄膜であってもよい。
【0023】本発明の第6の態様による走査型プローブ
顕微鏡は、先端側に探針部を有するレバー部と該レバー
部を支持する支持体とを有するカンチレバーと、前記カ
ンチレバーを試料表面に対して前記試料表面と略平行な
方向及び前記試料表面と略垂直な方向に相対的に移動さ
せる移動手段と、前記探針部が実質的に前記試料表面と
略垂直な方向に振動するような第1のモードの振動を、
前記レバー部に発生させる第1の励振手段と、前記探針
部が実質的に前記試料表面と略平行な方向に振動するよ
うな第2のモードの振動を、前記レバー部に発生させる
第2の励振手段と、前記レバー部の前記第1のモードの
振動の成分の振動状態を検出する第1の検出手段と、前
記レバー部の前記第2のモードの振動の成分の振動状態
を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段から
の検出信号及び前記第2の検出手段からの検出信号に基
づいて、前記移動手段を制御して、前記カンチレバーの
前記試料表面に対する相対的な移動を制御する制御手段
と、を備えたものである。
【0024】この第6の態様による走査型プローブ顕微
鏡では、前記第1乃至第5のいずれかの態様による力検
出装置を備えた構成とされ、前記第1の検出手段からの
検出信号(すなわち、探針部が試料との相互作用により
受ける縦方向の力)及び前記第2の検出手段からの検出
信号(すなわち、探針部が試料との相互作用により受け
る横方向の力)に基づいて、移動手段を制御して、前記
カンチレバーの前記試料表面に対する相対的な移動を制
御する。したがって、前記第6の態様によれば、試料表
面の凸部又は凹部の側面等に関しても迅速かつ高精度な
測定を行うことができる。
【0025】本発明の第7の態様による走査型プローブ
顕微鏡は、先端側に探針部を有するレバー部と該レバー
部を支持する支持体とを有するカンチレバーと、前記カ
ンチレバーを試料表面に対して前記試料表面と略平行な
方向及び前記試料表面と略垂直な方向に相対的に移動さ
せる移動手段と、前記探針部が実質的に前記試料表面と
略垂直な方向に振動するような第1のモードの振動を、
前記レバー部に発生させる第1の励振手段と、前記探針
部が実質的に前記試料表面と略平行な方向に振動するよ
うな第2のモードの振動を、前記レバー部に発生させる
第2の励振手段と、前記レバー部の前記第1のモードの
振動の成分の振動状態を検出する第1の検出手段と、前
記レバー部の前記第2のモードの振動の成分の振動状態
を検出する第2の検出手段と、(a)前記カンチレバー
が前記試料表面に対して前記試料表面と略平行な方向に
相対的に移動しつつ、前記第1の検出手段により検出さ
れた成分の振動状態が一定となるように前記カンチレバ
ーが前記試料表面に対して前記試料表面と略垂直な方向
に相対的に移動するように、前記移動手段を制御する第
1の制御モードと、(b)前記カンチレバーが前記試料
表面に対して前記試料表面と略垂直な方向に相対的に移
動しつつ、前記第2の検出手段により検出された成分の
振動状態が一定となるように前記カンチレバーが前記試
料表面に対して前記試料表面と略平行な方向に相対的に
移動するように、前記移動手段を制御する第2の制御モ
ードとを、切り換えて行う制御手段と、を備え、前記第
1の励振手段は少なくとも前記第1の制御モード中には
作動され、前記第2の励振手段は少なくとも前記第2の
制御モード中には作動されるものである。
【0026】この第7の態様による走査型プローブ顕微
鏡は、前記第6の態様による走査型プローブ顕微鏡の具
体例である。もっとも、前記第6の態様は前記第7の態
様のような走査型プローブ顕微鏡に限定されるものでは
ない。
【0027】本発明の第8の態様による走査型プローブ
顕微鏡は、前記第7の態様による走査型プローブ顕微鏡
において、前記制御手段は、前記第1の制御モード中
に、前記カンチレバーの前記試料表面に対する相対的な
前記略垂直な方向の移動の指令量が所定量より大きくな
るときに、前記第2の制御モードに切り換えるととも
に、前記第2の制御モード中に、前記カンチレバーの前
記試料表面に対する相対的な前記略平行な方向の移動指
令量が所定量より大きくなるときに、前記第1の制御モ
ードに切り換えるものである。
【0028】本発明の第9の態様による走査型プローブ
顕微鏡は、前記第7の態様による走査型プローブ顕微鏡
において、前記第1の制御モード中及び前記第2の制御
モード中に、前記第1の励振手段と前記第2の励振手段
とが同時に作動され、前記制御手段は、前記第1の制御
モード中に、前記第2の検出手段からの検出信号の変化
量が所定量より大きくなるときに、前記第2の制御モー
ドに切り換えるとともに、前記第2の制御モード中に、
前記第1の検出手段からの検出信号の変化量が所定量よ
り大きくなるときに、前記第1の制御モードに切り換え
るものである。
【0029】前記第8及び第9の態様はそれぞれ、前記
第7の態様における第1及び第2の制御モード間の切り
換えタイミングの例を示すものである。
【0030】本発明の第10の態様による走査型プロー
ブ顕微鏡は、前記第6乃至第9のいずれかの態様による
走査型プローブ顕微鏡において、前記第1のモードの振
動が前記レバー部の撓み振動であり、前記第2のモード
の振動が前記レバー部のねじれ振動であるものである。
【0031】本発明の第11の態様による走査型プロー
ブ顕微鏡は、前記第6乃至第10のいずれかの態様によ
る走査型プローブ顕微鏡において、前記第1及び第2の
検出手段は、前記第1及び第2の検出手段で共用され
た、前記レバー部の一部に光を照射する光源、及び、前
記レバー部からの反射光を受光する4分割フォトディテ
クタを有するものである。
【0032】前記第10及び第11の態様は、前記第4
及び第5の態様にそれぞれ対応するものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る力検出装置及びこれを用いた走査型プローブ顕微鏡に
ついて、図面を参照して説明する。
【0034】図1は、本実施の形態による走査型プロー
ブ顕微鏡を示す概略構成図である。図2(a)はその一
部を拡大した概略斜視図、図2(b)は4分割フォトデ
ィテクタ18の受光部を示す図である。説明の便宜上、
これらの図に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及
びZ軸を定義する(後述する他の図も同様)。XY平面
が試料表面と略平行な面、Z方向が試料表面と略垂直な
方向となる。なお、本実施の形態による走査型プローブ
顕微鏡は、原子間力顕微鏡として構成されている。
【0035】本実施の形態による走査型プローブ顕微鏡
は、図1及び図2(a)に示すように、先端側に探針部
2を有する薄板状のレバー部3と、該レバー部3を支持
する支持体4とを有するカンチレバー1を備えている。
探針部2は、レバー部3の先端側に突設された四角柱状
のポスト部5と、底面側部分がポスト部5の先端に連結
された四角錐状の先端部6とから構成されている。本実
施の形態では、先端部6の先端の頂点6aに向かう全て
の稜線が内側に湾曲しており、先端部6の先端の頂点6
aが極めて先鋭化されている。また、本実施の形態で
は、先端部6の底面側部分の4つの角部6bがポスト部
5の先端の付近の部分の側方位置よりも側方に突出して
いる(後述する図5も参照)。レバー部3が窒化珪素膜
で構成され、ポスト部5及び先端部6も同じく窒化珪素
で構成されている。前記支持体4は、パイレックスガラ
ス(商品名)部材と、該パイレックスガラス部材が接合
されている箇所の前記窒化珪素膜とから構成されてい
る。
【0036】このような構成のカンチレバー1は、例え
ば、次のような方法で製造することができる。まず、半
導体製造技術を用いて、型部材を用意する。該型部材
は、第1の部材と第2の部材とが接合されてなる。前記
第1の部材は前記ポスト部5の形状を転写するための転
写用貫通穴を有する。前記第2の部材は前記先端部6の
形状を転写するための四角錐状の転写用凹部であって前
記転写用貫通穴と連通する転写用凹部を有する。前記転
写用貫通穴及び前記転写用凹部は前記転写用貫通穴の一
方の開口のみで外部に開口する空間を形成する。次に、
前記転写用貫通穴を含む前記型部材上の領域に前記レバ
ー部3、前記ポスト部5及び前記先端部6を構成すべき
窒化珪素を成膜させる。その後、成膜された窒化珪素膜
を所定形状にパターニングし、支持体4を構成するパイ
レックスガラス部材を接合する。最後に、前記型部材を
除去する。これにより、前記カンチレバー1を製造する
ことができる。
【0037】もっとも、本発明で用いるカンチレバー
は、このような構成のカンチレバー1に限定されるもの
ではない。例えば、レバー部の先端側に突設した細長い
部分と、前記細長い部分の先端に前記細長い部分の軸方
向に向いて突出した1つの円錐状の突起(スパイク)
と、前記細長い部分の先端付近における周囲表面に前記
細長い部分の軸と垂直な方向に向いて突出した2つの円
錐状の突起(スパイク)とからなる探針を有する、カン
チレバー(特開平8−285872号公報参照)であっ
てもよい。また、本発明で用いるカンチレバーでは、探
針部は、必ずしも、前記角部6bや前記スパイクのよう
な側方突出部を有していなくてもよい。
【0038】前記カンチレバー1の支持体4は、カンチ
レバーホルダとしてのクリップ7により保持されてい
る。クリップ7の上側部分7aの上面は、Z方向に伸縮
するZ方向用圧電駆動部材8の下端(自由端)に固定さ
れている。Z方向用圧電駆動部材8の上端は、ブロック
9に固定されている。X方向に伸縮するX方向用圧電駆
動部材10の一端(自由端)及びY方向に伸縮するY方
向用圧電駆動部材11の一端(自由端)は、それぞれブ
ロック9に固定されている。圧電駆動部材10,11の
他端(固定端)はそれぞれフレーム12に固定されてい
る。フレーム12は、3つのマイクロメータ13により
支持されている。本実施の形態では、前記圧電駆動部材
8,10,11が、カンチレバー1を試料表面に対して
試料表面と略平行な方向及び試料表面と略垂直な方向に
相対的に移動させる移動手段を構成している。もっと
も、該移動手段の構成はこのような構成に限定されない
ことは勿論である。
【0039】また、本実施の形態による走査型プローブ
顕微鏡は、カンチレバー1の探針部2が実質的にZ方向
に振動するような第1のモードの振動(本実施の形態で
は、撓み振動)をカンチレバー1のレバー部3に発生さ
せる第1の励振手段として、圧電素子からなる第1の振
動子14を備えている。また、本実施の形態による走査
型プローブ顕微鏡は、カンチレバー1の探針部2が実質
的にX方向に振動するような第2のモードの振動(本実
施の形態では、ねじれ振動)をカンチレバー1のレバー
部3に発生させる第2の励振手段として、圧電素子から
なる第2の振動子15を備えている。
【0040】前記振動子14,15は、図2(a)に示
すように、支持ブロック16と共にクリップ7に設けら
れている。なお、図2(a)では、理解を容易にするた
め、クリップ7が透明であるかの如く示している(後述
する図3(a)及び図4(a)も同様)。振動子14,
15は、それぞれZ方向に伸縮して振動する。また、振
動子14,15及び支持ブロック16の各上面はクリッ
プ7の上側部分7aの下面に固定されている。なお、本
実施の形態では、振動子14,15は、それらの上面の
一部がクリップ7の上側部分7aの下面から側方にはみ
出すように設けられているが、そのようなはみ出しをな
くすようにしてもよい。クリップ7のバネ力によって、
振動子14,15及び支持ブロック16の各下面がカン
チレバー1の支持体4の上面に接触するとともに、クリ
ップ7の下側部分7bの上面がカンチレバー1の支持体
4の下面に接触し、カンチレバー1の支持体4が振動子
14,15及び支持ブロック16の各下面とクリップ7
の下側部分7bの上面との間に挟持されている。振動子
14,15及び支持ブロック16は、XY平面と平行な
所定面内において、支持ブロック16を直角の頂点とす
る直角三角形の、それぞれの頂点の位置に配置されてい
る。すなわち、振動子14及び支持ブロック16はY軸
と平行な直線上に配置され、振動子14及び支持ブロッ
ク16はX軸と平行な直線上に配置されている。
【0041】次に、前記2つの振動子14,15による
カンチレバー1の励振動作について、説明する。
【0042】図3(a)は、振動子15を停止させた状
態において振動子14をZ方向に振動させたときのカン
チレバー1の支持体4とレバー部3の振動の様子を模式
的に示している。図3(a)において、振動子14をZ
方向に振動させると、カンチレバー1の支持体4は支持
ブロック16と振動子15を結ぶX軸と平行な直線を回
転軸として往復回転運動をする。したがって、振動子1
4が振動すると、カンチレバー1の探針部2は実質的に
Z方向に振動することとなる。この時の励振の周波数
が、レバー部3のZ方向の1次の撓み振動の共振周波数
に近いと、レバー部3は図3(b)に示すように1次の
縦方向撓み振動モードの共振状態となる。
【0043】また、図4(a)は、振動子14を停止さ
せた状態において振動子15をZ方向に振動させたとき
のカンチレバー1の支持体4とレバー部3の振動の様子
を模式的に示す。図4(a)において、振動子15をZ
方向に振動させると、カンチレバー1の支持体4は支持
ブロック16と振動子14を結ぶY軸と平行な直線を回
転軸として往復回転運動をする。したがって、振動子1
5が振動すると、カンチレバー1の探針部2は実質的に
X方向に振動することとなる。この時の励振の周波数
が、レバー部3の1次のねじれ振動の共振周波数に近い
と、レバー部3は図4(b)に示すように1次のねじれ
振動モードの共振状態となる。
【0044】振動子14,15を同時に振動させると、
レバー部3には、前記撓み振動と前記ねじれ振動とが重
畳した振動が起きる。
【0045】以上のように、本実施の形態では励振手段
として前記振動子14,15が用いられている。もっと
も、本発明では、振動子14に代えて、レバー部3に前
記撓み振動を引き起こす圧電特性又は電歪特性を持った
薄膜をレバー部3自体に形成しておいてもよい。同様
に、振動子15に代えて、レバー部3に前記ねじれ振動
を引き起こす圧電又は電歪特性を持った薄膜をレバー部
3自体に形成しておいてもよい。
【0046】また、本実施の形態による走査型プローブ
顕微鏡は、図1に示すように、前述した各要素の他に、
レーザ光源17と、4分割フォトディテクタとしての4
分割フォトダイオード18と、信号処理回路19と、ロ
ックインアンプ20,21と、A/D変換器22,23
と、発振回路24,25と、デジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)26と、パーソナルコンピュータ(PC)
27と、CRT等の表示装置28と、D/A変換器2
9,30,31と、駆動回路32とを備えている。
【0047】前記発振回路24は、DSP26の制御下
において、前記撓み振動の共振周波数に近い周波数の励
振信号(正弦波信号)を前記振動子14に与えるととも
に、当該励振信号を参照信号としてロックインアンプ2
0に与える。また、前記発振回路25は、DSP26の
制御下において、前記ねじれ振動の共振周波数に近い周
波数の励振信号(正弦波信号)を前記振動子14に与え
るとともに、当該励振信号を参照信号としてロックイン
アンプ21に与える。
【0048】前記レーザ光源17及び4分割フォトダイ
オード18は、それぞれ位置調整されてブロック9に固
定されている。レーザ光源17は、図3(b)及び図4
(b)に示すように、カンチレバー1のレバー部3の上
面の先端側の位置にレーザ光40を照射する。4分割フ
ォトダイオード18は、レーザ光源17から発せられて
レバー部3にて反射されたレーザ光を受光する。該4分
割フォトダイオード18の受光部を図2(b)に示す。
該受光部は、互いに直交するX’軸及びY’軸をそれぞ
れ境界線として4つの領域18a,18b,18c,1
8dに分割されている。カンチレバー1が図3(b)に
示す撓み振動モードの共振状態になると、レバー部3の
上面で反射されるレーザ光40は、軌跡41のように反
射する向きを変える。一方、カンチレバー1が図4
(b)に示すねじれ振動モードの共振状態になると、レ
バー部3の上面で反射されたレーザ光40は、軌跡42
のように反射する向きを変える。両軌跡41,42の向
きは互いに直交している。軌跡41が4分割フォトダイ
オード18の受光部のX’軸と一致するとともに軌跡4
2が4分割フォトダイオード18の受光部のY’軸と一
致するように、4分割フォトダイオード18が位置調整
されている。したがって、前記撓み振動と前記ねじれ振
動とが別々に行われる場合のみならず同時に重畳して行
われる場合であっても、4分割フォトダイオード18の
受光部の各領域18a,18b,18c,18dからの
出力信号を、後述するようにして処理することにより、
カンチレバー1のレバー部3の撓み振動の成分の振動状
態を示す検出信号とレバー部3のねじれ振動の成分の振
動状態を示す検出信号とを、互いに干渉することなく得
ることができる。
【0049】前記信号処理回路19は、4分割フォトダ
イオード18の受光部の各領域18a,18b,18
c,18dからの出力信号をそれぞれ増幅する。そし
て、信号処理回路19は、領域18aからの出力信号と
領域18bからの出力信号との和と、領域18cからの
出力信号と領域18dからの出力信号との和との差を示
す第1の信号を出力する。この第1の信号がレバー部3
の撓み振動の成分の振動状態を示すことになる。また、
信号処理回路19は、領域18aからの出力信号と領域
18dからの出力信号との和と、領域18bからの出力
信号と領域18cからの出力信号との和との差を示す第
2の信号を出力する。この第2の信号がレバー部3の撓
み振動の成分の振動状態を示すことになる。
【0050】前記ロックインアンプ20は、信号処理回
路19からの前記第1の信号の周波数成分のうち、発振
回路24から振動子14に与えられた励振信号の周波数
と同じ周波数成分の振幅に比例したレベルの信号(撓み
振幅信号)を出力する。この信号は、後述するようにカ
ンチレバー1の探針部2に作用するZ方向の力を示す検
出信号であり、A/D変換器22によりA/D変換され
て前記DSP26に供給される。また、前記ロックイン
アンプ21は、信号処理回路19からの前記第2の信号
の周波数成分のうち、発振回路25から振動子14に与
えられた励振信号の周波数と同じ周波数成分の振幅に比
例したレベルの信号を出力する。この信号は、後述する
ようにカンチレバー1の探針部2に作用するX方向の力
を示す検出信号(ねじれ振幅信号)であり、A/D変換
器23によりA/D変換されて前記DSP26に供給さ
れる。
【0051】以上の説明からわかるように、本実施の形
態では、前記各要素17,18,19,20,21が、
カンチレバー1のレバー部3の撓み振動の成分の振動状
態を検出する検出手段、及び、レバー部3のねじれ振動
の成分の振動状態を検出する検出手段を、構成してい
る。なお、本実施の形態では、これらの要素17,1
8,19,20,21と、カンチレバー1と、前記振動
子14,15及び発振回路24,25とが、探針部2と
試料との間に作用する力を検出する力検出装置を構成し
ている。
【0052】ここで、本実施の形態による走査型プロー
ブ顕微鏡が採用している、この力検出装置自体の動作に
ついて、説明する。
【0053】まず、探針部2に作用する縦方向(Z方
向)の力の検出について、図5(a)及び図6(a)を
参照して説明する。図5(a)は、レバー部3に撓み振
動が生じている場合において、−Y方向に見たカンチレ
バー1と、探針部2の軌跡61とを模式的に示す概略図
である。図6(a)はカンチレバー1のレバー部3の撓
み振動の共振特性を示す図であり、図6(a)中の横軸
は周波数、縦軸は振幅を示している。図6(a)中の実
線で示す曲線51は、探針部2に外力が作用しないとき
の周波数特性を示しており、外力が作用しない時のレバ
ー部3の撓み振動の共振周波数をω0とする。図5
(a)では、振動子14をZ方向に共振周波数ω0付近
の周波数ωDで振動させて、レバー部3にZ方向の撓み
の共振振動を起こしている。そのため、探針部2の軌跡
61は、Z方向となる。その時のカンチレバー1の共振
の振幅はA0である。ここで、探針部2を試料70上を
走査させると、探針部2と探針部2の真下にある試料部
分70aとの間の相対距離の変化により、探針部2に作
用する力が変化する。図6(a)に示すように、その力
の変化により、撓み振動の共振周波数がω0からω0’に
シフトし、レバー部3の撓み振動の周波数特性は図6
(a)中の破線52で示すようになる。このシフトによ
り、レバー部3の撓み共振の振幅がA0からA0’に変化
し、これに応じて前記ロックインアンプ20からの出力
信号が変化する。このため、ロックインアンプ20から
の出力信号の変化から、探針部2に作用するZ方向の力
の変化を検出することができ、その結果、探針部2とそ
の真下にある試料部分70aとの間の相対距離の変化を
測定することができる。
【0054】次に、探針部2に作用する横方向(本例で
は、X方向)の力の検出について、図5(b)及び図6
(b)を参照して説明する。図5(b)は、レバー部3
にねじれ振動が生じている場合において、−Y方向に見
たカンチレバー1と、探針部2の軌跡62とを示す概略
図である。図6(b)はカンチレバー1のレバー部3の
ねじれ振動の共振特性を示す図であり、図6(b)中の
横軸は周波数、縦軸は振幅を示している。図6(b)中
の実線で示す曲線53は、探針部2に外力が作用しない
ときの周波数特性を示しており、外力が作用しない時の
レバー部3のねじれ振動の共振周波数をω1とする。こ
の共振周波数ω1は、一般的に、前記共振周波数ω0より
高い。図5(b)では振動子15をZ方向に共振周波数
ω1付近の周波数ωdで振動させている。これにより、カ
ンチレバー1の支持体4の軌跡は、矢印63で示すよう
な往復回転運動となり、レバー部3にねじれ共振を起こ
している。そのため、探針部2の軌跡62は、X方向と
なる。その時のカンチレバー1の共振の振幅はA1であ
る。ここで、探針部2を試料70上を走査させると、探
針部2と探針部2の真横にある試料部分70bとの間の
相対距離の変化により、探針部2に作用する力が変化す
る。図6(b)に示すように、その力の変化により、ね
じれ振動の共振周波数がω1からω1’にシフトし、レバ
ー部3のねじれ振動の周波数特性は図6(b)中の破線
54で示すようになる。このシフトにより、レバー部3
のねじれ共振の振幅がA1からA1’に変化し、これに応
じて前記ロックインアンプ21からの出力信号が変化す
る。このため、ロックインアンプ21の出力信号の変化
から、探針部2に作用するX方向の力の変化を検出する
ことができ、その結果、探針部2とその真横にある試料
部分(試料表面の凸部又は凹部の側面)70bとの間の
相対距離の変化を測定することができる。
【0055】前述した縦方向の力の検出と横方向の力の
検出を同時に行うこともできる。図5(c)では、2つ
の振動子14,15を同時に振動させることにより、レ
バー部3に前記撓み共振と前記ねじれ共振を同時に発生
させている。図5(c)は、レバー部3に撓み振動及び
ねじれ振動が同時に生じている場合において、−Y方向
に見たカンチレバー1と、探針部2の軌跡64とを示す
概略図である。一般にレバー部3の撓み振動の共振周波
数はねじれ振動の共振周波数に比べて低いため、実際の
探針1の軌跡64は図5(c)に示すように例えば
「8」の字のようになる。このように2つの共振モード
を重畳させても、それぞれの共振モードはお互いに干渉
することはなく、それぞれの振幅は4分割フォトダイオ
ード15により別々に検出することができる。ここで、
探針部2を試料70上を走査させると、探針部2とその
真下にある試料部分70aとの間の相対距離の変化と、
探針部2の真横にある試料部分70bとの間の相対距離
の変化とにより、探針1に作用する力が変化する。その
力の変化により、図6に示すように撓み振動の共振周波
数とねじれ振動の共振周波数がそれぞれの割合でシフト
する。これらシフトにより、レバー部3の撓み共振の振
幅とねじれ共振の振幅が変化し、ロックインアンプ2
0,21からの出力信号がそれぞれ変化する。このた
め、ロックインアンプ20,21からの出力信号の変化
から、探針部2に作用する縦方向の力の変化と横方向の
力の変化をそれぞれ検出することができ、その結果、探
針部2とその真下にある試料部分70aとの間の相対距
離の変化と、探針部2とその横にある試料部分70bと
の間の相対距離の変化を、同時に測定することができ
る。
【0056】前述した探針部2に作用する縦方向の力の
検出では、当該縦方向の力が変化するとレバー部3の撓
み振動の共振周波数のシフトが瞬時に起こるため、縦方
向の力の検出を迅速に行うことができる。同様に、前述
した探針部2に作用する横方向の力の検出では、当該横
方向の力が変化するとレバー部3のねじれ振動の共振周
波数のシフトが瞬時に起こるため、従来難しかった横方
向の力の検出を迅速に行うことができる。また、共振を
使った力検出は、力が微妙に変化しただけでもレバー部
の撓み共振の振幅及びねじれ共振の振幅が大きく変化す
るため、探針部2に作用する縦方向からの力のみなら
ず、従来不可能だった探針部2に作用する横方向からの
力も、高精度に検出することができる。
【0057】再び図1を参照すると、本実施の形態によ
る走査型プローブ顕微鏡では、前記DSP26は、次の
動作を行う。DSP26は、予め、オートチューニング
動作を行う。すなわち、DSP26は、発振回路24,
25をそれぞれ同時又は順次に作動させてその各励振周
波数を変化させつつ、A/D変換器22,23からの信
号を得、このデータに基づいて以後の動作において使用
する各励振周波数を自動的に設定する。
【0058】そして、DSP26は、発振回路24,2
5を同時又は別々に作動させ、A/D変換器22,23
からの信号に基づいて、D/A変換器29,30,31
及び駆動回路32を介してX,Y,Z方向用圧電駆動部
材10,11,8にそれぞれ駆動信号を与え、カンチレ
バー1の試料表面に対する相対的な移動を制御する。な
お、D/A変換器29,30,31は、DSP26から
のX,Y,Z方向の各移動指令値をそれぞれD/A変換
し、駆動回路32はD/A変換された各信号を増幅して
各圧電駆動部材10,11,8にそれぞれ供給する。
【0059】ここで、このようなDSP26の動作の一
具体例について、説明する。DSP26は、第1の制御
モードと第2の制御モードとを切り換えて行う。前記第
1の制御モードでは、DSP26は、発振回路24,2
5のうち少なくとも発振回路24を作動させておく。ま
た、前記第1の制御モードでは、DSP26は、X,Y
方向の移動指令値をそれぞれ出力してカンチレバー1を
XY平面と平行な方向(試料表面と略平行な方向)に移
動(走査)させつつ、A/D変換器22からの値(レバ
ー部3の撓み振動の振幅に相当)に基づいて、この値が
一定となるように(すなわち、撓み振動の成分の振動状
態が一定となるように)Z方向の移動指令値を出力して
カンチレバー1をZ方向に移動させる。これにより、前
記第1の制御モードでは、カンチレバー1がX,Y方向
に走査されつつ、カンチレバー1がZ方向の移動に関し
てレバー部3の撓み振動の振幅によるフィードバック制
御が達成される。
【0060】また、前記第2の制御モードでは、DSP
26は、Z方向の移動指令値を出力してカンチレバー1
をZ方向に移動(走査)させつつ、A/D変換器23か
らの値(レバー部3のねじれ振動の振幅に相当)に基づ
いて、この値が一定となるように(すなわち、ねじれ振
動の成分の振動状態が一定となるように)X方向の移動
指令値を出力してカンチレバー1をX方向に移動させ
る。これにより、前記第2の制御モードでは、カンチレ
バー1がZ方向に走査されつつ、カンチレバー1がX方
向の移動に関してレバー部3の撓み振動の振幅によるフ
ィードバック制御が達成される。なお、第2の制御モー
ドでは、当該モードの開始時におけるY方向の移動指令
値をそのまま保ってカンチレバー1のY方向位置を一定
にしておけばよい。もっとも、第2の制御モードにおい
て、カンチレバー1をY方向にも走査することも可能で
ある。
【0061】前記第1の制御モードと前記第2の制御モ
ードとの切り換えは、例えば、次のようにして行われ
る。すなわち、DSP26は、前記第1の制御モード中
に、カンチレバー1のZ方向の移動指令量(例えば、フ
ィードバック制御における偏差量に相当)が所定量より
大きくなるときに、前記第2の制御モードに切り換え
る。また、DSP26は、前記第2の制御モード中に、
カンチレバー1のX方向の移動指令量(例えば、フィー
ドバック制御における偏差量に相当)が所定量より大き
くなるときに、前記第1の制御モードに切り換える。
【0062】また、前記第1の制御モードと前記第2の
制御モードとの切り換えは、例えば、次のようにして行
ってもよい。すなわち、DSP26は、前記第1の制御
モード中及び前記第2の制御モード中には、発振回路2
4,25を同時に作動させる。そして、DSP26は、
前記第1の制御モード中に、A/D変換器23からの値
(レバー部3のねじれ振動の振幅に相当)の変化量が所
定量より大きくなるときに、前記第2の制御モードに切
り換える。また、DSP26は、前記第2の制御モード
中に、A/D変換器22からの値(レバー部3の撓み振
動の振幅に相当)の変化量が所定量より大きくなるとき
に、前記第1の制御モードに切り換える。
【0063】以上説明したDSP26の動作によって、
図5中の試料部分70aのようなXY平面に近い部分で
あっても試料部分70bのようなXY平面に対して垂直
に近い部分であっても、探針部2の振動の中心は当該試
料部分に対して所定の距離を保つことになる。DSP2
6から出力されるX,Y,Z方向の移動指令値はそれぞ
れ試料形状を示す。X,Y,Z方向の移動指令値は、試
料形状データとしてパーソナルコンピュータ27に取り
込まれ、表示装置28により画像表示される。
【0064】本実施の形態による走査型プローブ顕微鏡
によれば、前述した力検出装置が採用され、DSP26
により前述した制御が行われるので、試料表面の凸部又
は凹部の側面等に関しても迅速かつ高精度な形状測定を
行うことができる。
【0065】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0066】前述した実施の形態は本発明を原子間力顕
微鏡に適用した例であったが、本発明は、例えば、探針
部2の先端に金属膜等の導電膜や磁性膜を形成すれば、
走査型トンネル顕微鏡、走査型電気容量顕微鏡、走査型
静電気力顕微鏡及び走査型磁気力顕微鏡などの他の種々
の走査型プローブ顕微鏡に適用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カンチレバーの探針に作用する縦方向の力のみならず横
方向の力も迅速かつ高精度に検出することができる、走
査型プローブ顕微鏡等において用いることができる力検
出装置を提供することができる。
【0068】また、本発明によれば、試料表面の凸部又
は凹部の側面等に関しても迅速かつ高精度な測定を行う
ことができる走査型プローブ顕微鏡を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による走査型プローブ顕
微鏡を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す走査型プローブ顕微鏡の一部を示す
図であり、図2(a)はその要部拡大斜視図、図2
(b)は4分割フォトダイオードの受光部を示す図であ
る。
【図3】一方の振動子を振動させたときの様子を模式的
に示す図であり、カンチレバーの支持体の振動の様子を
示す概略斜視図、図3(b)はカンチレバーのレバー部
のねじれ振動の様子を示す概念斜視図である。
【図4】他方の振動子を振動させたときの様子を模式的
に示す概略斜視図である。
【図5】レバー部に各振動が生じている場合において−
Y方向に見たカンチレバーと探針部の軌跡とを模式的に
示す概略図であり、図5(a)は一方の振動子を振動さ
せたときの様子、図5(b)は他方の振動子を振動させ
たときの様子、図5(c)は両方の振動子を振動させた
ときの様子を示す。
【図6】カンチレバーのレバー部の共振特性を示す図で
あり、図6(a)はレバー部の撓み振動の共振特性を示
す図、図6(b)はレバー部のねじれ振動の共振特性を
示す図である。
【符号の説明】
1 カンチレバー 2 探針部 3 レバー部 4 支持体 7 クリップ 8 Z方向用圧電駆動部材 9 ブロック 10 X方向用圧電駆動部材 11 Y方向用圧電駆動部材 12 フレーム 13 マイクロメーター 14,15 振動子 16 支持ブロック 17 レーザ光源 18 4分割フォトダイオード 19 信号処理回路 20,21 ロックインアンプ 22,23 A/D変換器 24,25 発振回路 26 デジタルシグナルプロセッサ(DSP) 27 パーソナルコンピュータ(PC) 28 表示装置 29,30,31 D/A変換器 32 駆動回路 70 試料

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に探針部を有するレバー部と、該
    レバー部を支持する支持体とを有するカンチレバーを備
    え、前記探針部と試料との間に作用する力を検出する力
    検出装置において、 前記探針部が実質的に試料表面と略垂直な方向に振動す
    るような第1のモードの振動を、前記レバー部に発生さ
    せる第1の励振手段と、 前記探針部が実質的に試料表面と略平行な方向に振動す
    るような第2のモードの振動を、前記レバー部に発生さ
    せる第2の励振手段と、 前記レバー部の前記第1のモードの振動の成分の振動状
    態を検出する第1の検出手段と、 前記レバー部の前記第2のモードの振動の成分の振動状
    態を検出する第2の検出手段と、 を備えたことを特徴とする力検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の励振手段と前記第2の励振手
    段とを別々に作動させることを特徴とする請求項1記載
    の力検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の励振手段と前記第2の励振手
    段とを同時に作動させることを特徴とする請求項1記載
    の力検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のモードの振動が前記レバー部
    の撓み振動であり、前記第2のモードの振動が前記レバ
    ー部のねじれ振動であることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の力検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の検出手段は、前記第
    1及び第2の検出手段で共用された、前記レバー部の一
    部に光を照射する光源、及び、前記レバー部からの反射
    光を受光する4分割フォトディテクタを有することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の力検出装
    置。
  6. 【請求項6】 先端側に探針部を有するレバー部と、該
    レバー部を支持する支持体とを有するカンチレバーと、 前記カンチレバーを試料表面に対して前記試料表面と略
    平行な方向及び前記試料表面と略垂直な方向に相対的に
    移動させる移動手段と、 前記探針部が実質的に前記試料表面と略垂直な方向に振
    動するような第1のモードの振動を、前記レバー部に発
    生させる第1の励振手段と、 前記探針部が実質的に前記試料表面と略平行な方向に振
    動するような第2のモードの振動を、前記レバー部に発
    生させる第2の励振手段と、 前記レバー部の前記第1のモードの振動の成分の振動状
    態を検出する第1の検出手段と、 前記レバー部の前記第2のモードの振動の成分の振動状
    態を検出する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段からの検出信号及び前記第2の検出
    手段からの検出信号に基づいて、前記移動手段を制御し
    て、前記カンチレバーの前記試料表面に対する相対的な
    移動を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  7. 【請求項7】 先端側に探針部を有するレバー部と、該
    レバー部を支持する支持体とを有するカンチレバーと、 前記カンチレバーを試料表面に対して前記試料表面と略
    平行な方向及び前記試料表面と略垂直な方向に相対的に
    移動させる移動手段と、 前記探針部が実質的に前記試料表面と略垂直な方向に振
    動するような第1のモードの振動を、前記レバー部に発
    生させる第1の励振手段と、 前記探針部が実質的に前記試料表面と略平行な方向に振
    動するような第2のモードの振動を、前記レバー部に発
    生させる第2の励振手段と、 前記レバー部の前記第1のモードの振動の成分の振動状
    態を検出する第1の検出手段と、 前記レバー部の前記第2のモードの振動の成分の振動状
    態を検出する第2の検出手段と、 (a)前記カンチレバーが前記試料表面に対して前記試
    料表面と略平行な方向に相対的に移動しつつ、前記第1
    の検出手段により検出された成分の振動状態が一定とな
    るように前記カンチレバーが前記試料表面に対して前記
    試料表面と略垂直な方向に相対的に移動するように、前
    記移動手段を制御する第1の制御モードと、(b)前記
    カンチレバーが前記試料表面に対して前記試料表面と略
    垂直な方向に相対的に移動しつつ、前記第2の検出手段
    により検出された成分の振動状態が一定となるように前
    記カンチレバーが前記試料表面に対して前記試料表面と
    略平行な方向に相対的に移動するように、前記移動手段
    を制御する第2の制御モードとを、切り換えて行う制御
    手段と、 を備え、 前記第1の励振手段は少なくとも前記第1の制御モード
    中には作動され、前記第2の励振手段は少なくとも前記
    第2の制御モード中には作動されることを特徴とする走
    査型プローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記第1の制御モード
    中に、前記カンチレバーの前記試料表面に対する相対的
    な前記略垂直な方向の移動の指令量が所定量より大きく
    なるときに、前記第2の制御モードに切り換えるととも
    に、前記第2の制御モード中に、前記カンチレバーの前
    記試料表面に対する相対的な前記略平行な方向の移動指
    令量が所定量より大きくなるときに、前記第1の制御モ
    ードに切り換えることを特徴とする請求項7記載の走査
    型プローブ顕微鏡。
  9. 【請求項9】 前記第1の制御モード中及び前記第2の
    制御モード中に、前記第1の励振手段と前記第2の励振
    手段とが同時に作動され、 前記制御手段は、前記第1の制御モード中に、前記第2
    の検出手段からの検出信号の変化量が所定量より大きく
    なるときに、前記第2の制御モードに切り換えるととも
    に、前記第2の制御モード中に、前記第1の検出手段か
    らの検出信号の変化量が所定量より大きくなるときに、
    前記第1の制御モードに切り換えることを特徴とする請
    求項7記載の走査型プローブ顕微鏡。
  10. 【請求項10】 前記第1のモードの振動が前記レバー
    部の撓み振動であり、前記第2のモードの振動が前記レ
    バー部のねじれ振動であることを特徴とする請求項6乃
    至9のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の検出手段は、前記
    第1及び第2の検出手段で共用された、前記レバー部の
    一部に光を照射する光源、及び、前記レバー部からの反
    射光を受光する4分割フォトディテクタを有することを
    特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載の走査型
    プローブ顕微鏡。
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