JPH1078221A - 感震器を有するガスメータ - Google Patents

感震器を有するガスメータ

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JPH1078221A
JPH1078221A JP23459396A JP23459396A JPH1078221A JP H1078221 A JPH1078221 A JP H1078221A JP 23459396 A JP23459396 A JP 23459396A JP 23459396 A JP23459396 A JP 23459396A JP H1078221 A JPH1078221 A JP H1078221A
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earthquake
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Kazumitsu Nukui
一光 温井
Mitsuhiro Nakamura
充博 中村
Kazuya Fujisawa
和也 藤澤
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地震の震度を判断しなくとも地震よる被害を推
定し、その推定された被害の程度に応じて遮断弁の遮断
や復帰の処理をより適確に行う。 【解決手段】所定震度以上の大きさの地震を検出する感
震器と、該感震器の出力によりガス配管内に設けられた
遮断弁を遮断する制御手段とを少なくとも有するガスメ
ータにおいて、前記制御手段は、連続して発生する地震
の発生時間間隔を計測し、前記制御手段により前記遮断
弁が遮断された後、前記計測された発生時間間隔が第一
の時間より長いときは前記遮断弁を復帰させる第一モー
ドにし、該第一の時間以下のときは前記遮断弁の復帰を
禁止する第二モードにすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感震器を有するガ
スメータにかかり、特に感震器から所定震度以上の地震
の震動を検知し、それから得られた震動の頻度に応じて
最適な遮断弁の遮断と復帰の制御を行うことができるガ
スメータ及び感震器の信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスの供給配管と各家庭等の屋内配管と
の間に設けられるガスメータは、通常内部に感震器を有
し、感震器がある程度以上の震動を感知して感知信号を
出力した時、マイクロコンピュータが所定のアルゴリズ
ムに従って感知信号を分析し、必要なら遮断弁を閉じる
ようになっている。
【0003】地震による災害は予測が困難なものである
が、少なくともガスメータの上流側に損傷がなくガスの
供給が可能な状況であって、ガスメータの下流側の屋内
配管に損傷がある場合には、地震後に屋内配管にガスが
供給されると空気とガスが混合し、着火時の爆発を誘発
する恐れがある。従って、ある程度の強い地震が発生し
たらガスの遮断弁を強制的に閉じることが要請される。
【0004】従来からガスメータの搭載されている感震
器は、ある程度以上の地震の震動が発生すると、感震し
たことを伝える出力をマイクロコンピュータに供給して
いる。マイクロコンピュータは所定のアルゴリズムに従
って感知信号を分析し、地震によるものであると判断し
たときは、遮断弁を閉じている。従来の一方向遮断弁の
場合には、その後の復帰は手動にて行われている。
【0005】例えば、感震器が震度5以上の揺れを感知
すると、感知出力をデジタル値としてガスメータ内のマ
イクロコンピュータに与え、マイクロコンピュータは地
震の発生を検出する。ただし、マイクロコンピュータで
は、通常、地震以外の衝撃による震動によって過敏に反
応して遮断弁を閉じることがないように、所定の周期に
従った感震器出力のオンオフであるかどうかを分析す
る。これにより、通常、衝撃などの地震によらない震動
ではマイクロコンピュータは地震と判断することはな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法は、地震による被害の大小は推定できず、
従ってガスメータは一律にガスを遮断していまい、地震
の大きさによって処理を選択することができない。よっ
て、以下の点でより十分な地震対策を行う必要がある。
【0007】感震器の検知出力は、震度5以上の震度が
あったか否かのデジタル値であり、震度6なのか7なの
か、あるいはそれより大きい震度なのかをマイクロコン
ピュータが認識することはできない。従って、より安全
サイドにたった遮断弁の遮断を行わなければならず、震
度に応じたきめ細かい遮断弁の制御ができない。例え
ば、震度5以上の地震が発生した場合であっても、配管
に損傷がなく遮断弁を復帰させてもよい場合がある。ま
た、非常に強い地震のような場合には、いかなる手段で
あっても遮断弁を復帰できないようにすることが安全サ
イドにたった処理である場合がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、地震の震度を判
断しなくとも地震による被害を推定し、その推定された
被害の程度に応じて遮断弁の遮断や復帰の処理をより的
確に行うことができるガスメータ及び感震器の信号処理
方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明の
第一の発明によれば、所定震度以上の大きさの地震を検
出する感震器と、該感震器の出力によりガス配管内に設
けられた遮断弁を遮断する制御手段とを少なくとも有す
るガスメータにおいて、前記制御手段は、連続して発生
する地震の発生時間間隔を計測し、前記制御手段により
前記遮断弁が遮断された後、前記計測された発生時間間
隔が第一の時間より長いときは前記遮断弁を復帰させる
第一モードにし、該第一の時間以下のときは前記遮断弁
の復帰を禁止する第二モードにすることを特徴とするガ
スメータを提供することにより達成される。
【0010】更に、上記目的は、第二の発明によれば、
上記第一の発明において、前記制御手段は、前記第一モ
ードの場合であって遮断弁の復帰前に、前記発生時間間
隔が第一の時間以下の新たな地震を検出した時は、前記
第二モードになることを特徴とガスメータを提供するこ
とにより達成される。
【0011】更に、上記目的は、第三の発明によれば、
所定震度以上の大きさの地震を検出する感震器と、該感
震器の出力によりガス配管内に設けられた遮断弁を遮断
する制御手段とを少なくとも有するガスメータにおい
て、前記制御手段は、連続して発生する地震の発生時間
間隔を計測し、前記制御手段により前記遮断弁が遮断さ
れた後、前記発生時間間隔が第一の時間より長いときは
前記遮断弁を復帰させる第一モードにし、該第一の時間
より短い第二の時間より長く該第一の時間以下のときは
前記遮断弁の手動復帰を許可する第二モードにし、該第
二の時間以下のときは前記遮断弁の復帰を禁止する第三
モードにすることを特徴とするガスメータにより達成さ
れる。
【0012】更に、上記目的は、第四の発明によれば、
上記第三の発明において、前記制御手段は、前記第一モ
ードの場合であって遮断弁の復帰前に、前記発生時間間
隔が第一の時間以下の新たな地震を検出した時は、前記
第二モード又は第三モードになり、前記第二モードの場
合であって遮断弁の復帰前に、前記発生時間間隔が第二
の時間以下の新たな地震を検出した時は、第三モードに
なることを特徴とするガスメータを提供することにより
達成される。
【0013】更に、上記目的は、第五の発明によれば、
所定震度以上の大きさの地震を検出する感震器と、該感
震器の出力によりガス配管内に設けられた遮断弁を遮断
する制御手段とを少なくとも有するガスメータにおい
て、前記制御手段は、所定時間内に発生する前記所定震
度以上の大きさの地震の発生回数をカウントし、前記制
御手段により前記遮断弁が遮断された後、前記カウント
した発生回数が第一の発生回数以下のときは前記遮断弁
を復帰させる第一モードにし、該第一の発生回数より多
いときは前記遮断弁の復帰を禁止する第二モードにする
ことを特徴とするガスメータを提供することにより達成
される。
【0014】更に、上記目的は、第六の発明によれば、
前記第五の発明において、前記制御手段は、前記第一モ
ードの場合であって遮断弁の復帰前に、前記発生回数が
第一の回数より大きい新たな地震を検出した時は、前記
第二モードになることを特徴とするガスメータを提供す
ることにより達成される。
【0015】更に、上記目的は、第七の発明によれば、
所定震度以上の大きさの地震を検出する感震器と、該感
震器の出力によりガス配管内に設けられた遮断弁を遮断
する制御手段とを少なくとも有するガスメータにおい
て、前記制御手段は、所定時間内に発生する前記所定震
度以上の大きさの地震の発生回数をカウントし、前記制
御手段により前記遮断弁が遮断された後、前記発生回数
が第一の発生回数以下のときは前記遮断弁を復帰させる
第一モードにし、該第一の発生回数より多い第二の発生
回数以下であって該第一の発生回数より多いときは前記
遮断弁の手動復帰を許可する第二モードにし、該第二の
発生回数より多いときは、前記遮断弁の復帰を禁止する
第三モードにすることを特徴とするガスメータを提供す
ることにより達成される。
【0016】更に、上記目的は、第八の発明によれば、
前記第七の発明において、前記制御手段は、前記第一モ
ードの場合であって遮断弁の復帰前に、前記発生回数が
第一の回数より多い新たな地震を検出した時は、前記第
二モード又は第三モードになり、前記第二モードの場合
であって遮断弁の復帰前に、前記発生回数が第二の回数
より多い新たな地震を検出した時は、第三モードになる
ことを特徴とするガスメータを提供することにより達成
される。
【0017】更に、上記目的は、第九の発明によれば、
前記第一、三、五、七の発明において、前記制御手段
は、前記遮断弁の復帰が許されたとき、少なくともガス
配管のもれ診断を含む自己診断を行い、異常が検出され
たときは遮断弁の復帰を禁止することを特徴とするガス
メータを提供することにより達成される。
【0018】更に上記目的は第十の発明によれば、前記
第一、三、五、七の発明において、前記第二モードのと
き、警報を遠隔地のセンターに送信することを特徴とす
るガスメータを提供することにより達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術
的範囲がこの実施の形態に限定されるものではない。
【0020】図1は、本実施の形態にかかるガスメータ
の構成を概略的に示すブロック図である。本実施の形態
での感震器20は、所定の震動以上であればオン、未満
であればオフといったデジタル信号21を出力する。
【0021】30は制御手段に該当するマイクロコンピ
ュータであり、その内部構造は一般的なマイクロコンピ
ュータの構造である。CPU31、RAM32、ROM
33がバス34を介して接続される。また、インターフ
ェースとしてI/O部35も接続される。上述したよう
な所定の条件を超えた地震が検知された場合は、マイク
ロコンピュータ30からガス遮断信号22がガス配管5
0内に設けられたガス遮断弁40に送られ、ガス遮断弁
40は遮断される。
【0022】前記感震器20は、上記の通り例えば震度
5以上の地震が発生した時にのみ反応するが、その震度
が5なのか、6なのか、それとも7以上なのかは判断で
きない。しかし、地震の震度を判断できなくとも、以下
のような方法で、地震による被害の程度を判断すること
ができる。即ち、地震は、通常、一度発生すると、その
後ある時間をおいて再度発生する。また、それが二度以
上繰り返されることがある。そして、地震の大きさが震
度5以上のように大きい場合、地震の発生間隔の時間が
短いほど地震の被害は大きいと推定される。
【0023】そこで、本発明の実施の形態では、一度震
度5以上の地震を検知し、従来どおりガス遮断弁を遮断
した後、所定の時間以内に再度震度5以上の地震が発生
した時、その発生時間の間隔を計測することにより、地
震の被害を推定し、遮断弁の遮断や復帰の処理を選択で
きるようにする。
【0024】図2及び図3は、上記の方法を実施するマ
イクロコンピュータ30内の制御プログラムのフローチ
ャートである。
【0025】まず、ステップS1及びステップS2にお
いて、震度5以上の地震を感知すると、即座にマイクロ
コンピュータ30は遮断弁40に対して遮断信号を発し
て、遮断弁を遮断する。(ステップS3)。震度が4以
下の場合には、遮断弁が閉じられることはない。
【0026】その後、タイマーをスタートさせ(ステッ
プS4)、所定時間の間、再度発生する地震の間隔を計
測する。タイマーで計測中に、震度5以上の地震の発生
が検知されると(ステップS6及びステップS7)、本
実施の形態においては、発生時間間隔に応じて予め決め
られた3つの処理方法のうちの一つがステップS8にお
いて選択される。上述したように、発生時間間隔が異な
ると、地震の被害も異なると推定されるので、その被害
の程度に応じた処理を施すためである。
【0027】上記3つの処理方法は、発生時間間隔tの
二つのしきい値、長い方からそれぞれ第一の時間t1 及
び第二の時間t2 によって分けられている。即ち、発生
時間間隔tがt1 より長い場合はステップS9、発生時
間間隔tがt2 より長いがt1 以下の場合はステップS
10、発生時間間隔tがt2 以下の場合はステップS1
1がそれぞれ選択される。
【0028】ステップS9は発生時間間隔が比較的長い
ので、地震の被害の程度はそれほど大きくないと推定さ
れ、後述するようなもれ検査を行った後に、異常がなけ
れば自動復帰を行う。もちろん、従来のような手動での
復帰も可能である。
【0029】ステップS10は、ステップS9よりは被
害が大きいと推定されるため、自動復帰は許可せず、手
動復帰のみを認める。予測できない傷害が発生している
可能性があり、マイクロコンピュータの行うもれ検査で
は発見できないような傷害を人為的にチェックする必要
があるからである。
【0030】ステップS11は、地震による被害がさら
に大きいと推定されるため、配管系に傷害が発生してい
る可能性が高く、いかなる理由であっても、一定レベル
以上の検査が行われないと遮断弁の復帰が許されないよ
うにし、警報を通信回線を介してセンターに送信する。
【0031】また、所定時間内に再度震度5以上の地震
が再度発生しなかったときは、3 つ処理方法のうちで最
も被害が小さいと推定される場合に選択されるステップ
S9が選択される。
【0032】ステップS8においてステップS9(t>
t1 )が選択された場合、一旦クリアされたタイマー
(ステップS9)を再度スタートさせ(ステップ1
2)、その後、例えば、ガスメータから下流の屋内配管
系にもれが発生していないか等のもれ検査がマイクロコ
ンピュータ30内の自己診断プログラムによって開始さ
れる(ステップS15)。もれ検査の間もタイマー計測
を行うのは、もれ検査中に再度地震が発生する可能性が
あり、その発生時間間隔によって、改めて適切な処理方
法を選択できるようにするためである。例えば、もし、
もれ検査中に震度5以上の地震を検知したときは(ステ
ップS16及びステップS17)、再度ステップS8に
戻り、その発生時間間隔tにより決められた処理方法が
選ばれることとなる。
【0033】もれ検査が終了し(ステップS18)、も
れがあるかどうかが判断される(ステップS20)。も
れがないと判断されると、遮断弁40は自動復帰される
(ステップS21)。マイクロコンピュータ30から復
帰信号が発せられ遮断弁が開かれる。もれがあると判断
されると、遮断弁の復帰は禁止され(ステップS2
0)、一定レベル以上の検査を受けないと遮断弁の復帰
が許されないようにする。
【0034】ステップS10(t2 <t≦t1 )が選択
された場合は、自動復帰は許可されず、手動復帰のみ認
められているので、人間による実際の現場でのチェック
がなされて初めてだされる手動復帰信号があるまで(ス
テップS25)、上記もれ検査及び遮断弁の復帰はなさ
れない。上記同様に一旦タイマーがステップS10にお
いてクリアされた後再度タイマー計測がスタートし(ス
テップS13)、手動復帰信号があるまでの震度5以上
の地震の有無を判断し(ステップS23及びステップS
24)、そのような地震が発生したときは、上述と同じ
ように再度適切な処理方法が選択される(ステップS3
0)。ここで注意することは、一旦ステップS10が選
択されているので、その後の発生時間間隔tがステップ
S9に対応する時間であっても安全管理上ステップS9
には進まないようにすることである。そのために、ステ
ップS30では、発生時間間隔tが第二の時間t2 以下
か否かの判断が行われる。これにより、最も短い発生時
間間隔が利用される。
【0035】マイクロコンピュータは手動復帰信号を受
けると(ステップS25)、もれ検査を開始する(ステ
ップS26)。もれ検査の間も上述同様に震度5異常の
地震が発生した場合に適切な処理方法を選択するために
震度5以上の地震の有無(ステップS27及びステップ
S28)及び発生時間間隔tを計測する(ステップS3
0)。そして、もれがない場合はマイクロコンピュータ
30から復帰信号が発せられ遮断弁が開かれる(ステッ
プS21)。もれがあると判断されると、遮断弁の復帰
は禁止され(ステップS20)、一定レベル以上の検査
を受けないと遮断弁の復帰が許されないようにする。
【0036】最後にステップS11(t≦t2 )が選択
された場合は、きわめて短い発生時間間隔で地震が発生
しており、配管系に傷害が生じた可能性が高いので自動
復帰も手動復帰も禁止され、警報がセンターに伝えられ
る。
【0037】以上のように、最初の地震で遮断した後
に、次の地震までの時間を計測し、その発生時間間隔に
よりステップS9、10、11の3つのレベル(モー
ド)に区分するが、その後、さらに短い発生時間関間隔
で地震が検知されると、より厳しいステップ(モード)
S10、11へ移るようにする。そうすることで、常に
最も安全サイドに立った処理方法を選択することができ
る。
【0038】図4及び5は、本発明の別の実施の形態の
遮断弁の制御プログラムのフローチャートである。
【0039】本実施の形態では、上述の実施の形態にお
いて計測した発生時間間隔tは計測されず、代わりに、
所定時間内の震度5以上の地震の発生回数nをカウント
し、その発生回数nの数により前記3つの処理方法を選
択するようにする。これは、例えば震度5以上のような
大きい地震の発生回数により地震の被害を推定でき、発
生回数が多いほど地震による被害は大きいと考えられる
からである。
【0040】上述の実施の形態同様に、まず、ステップ
S1 及びステップS2において、震度5以上の地震を検
知すると遮断弁は遮断される(ステップS3)。その後
タイマーをスタートさせ(ステップS4)、所定時間の
間、再度発生する地震の発生回数をカウントする(ステ
ップS7)。発生回数nには2つのしきい値、小さい方
からそれぞれ第一の発生回数n1 及び第二の発生回数n
2 を設けられ、それらにより前記3つの処理方法が分け
られている。所定時間が経過すると(ステップS7
1)、ステップS8において、前記発生回数nに応じて
前記3 つの処理方法の一つが選択される。発生回数nが
n1 以下であれば、地震の被害は比較的小さいと判断
し、ステップS9が選択される。さらに、発生回数nが
n1 より大きいがn2 以下である場合はステップS1
0、発生回数nがn2 より大きい場合は最も厳しいステ
ップS11が選択される。ここで、本実施の形態のフロ
ーチャートにおけるステップS9、10、11は、上述
の実施の形態のステップS9、10、11とそれぞれ対
応しているのでこれらの説明は省略する。
【0041】それぞれの処理方法が選択された後も、上
述の実施の形態とほぼ同じである。即ち、上述の実施の
形態において計測される震度5以上の地震の発生時間間
隔tの代わりに、震度5以上の地震の所定時間内の発生
回数nをカウントし(ステップS16、23、27)、
以前の発生回数より多ければ、地震の被害に応じた適切
な処理方法を再度選択する工程を経る(ステップS8、
30)。そして、ステップS9においては、マイクロコ
ンピュータが自己診断プログラムによるもれ検査を行い
(ステップS18、26)、もれがなければ遮断弁を復
帰し、もれが発見された場合は遮断弁の復帰を禁止す
る。(ステップS19、20、21)。ステップS10
においては、マイクロコンピュータが手動復帰信号を受
けた後に同様のもれ検査を行い(ステップS26)、も
れの有無により遮断弁を復帰するか否かが判断される
(ステップS19、20、21)。最後に、ステップS
11においては、自動復帰も手動復帰も禁止され、警報
がセンターに伝えられる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、所
定以上の震度の地震の発生時間間隔又は発生回数を計測
することにより、地震の大きさを検出せずに地震による
被害を推定し、その被害の程度に応じた最適な遮断弁の
制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のガスメータの概略ブロッ
ク図である。
【図2】本発明の実施の形態における遮断弁の制御プロ
グラムのフローチャート(その1)である。
【図3】本発明の実施の形態における遮断弁の制御プロ
グラムのフローチャート(その2)である。
【図4】本発明の別の実施の形態における遮断弁の制御
プログラムのフローチャート(その1)である。
【図5】本発明の別の実施の形態における遮断弁の制御
プログラムのフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
20 感震器 30 マイクロコンピュータ 40 遮断弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定震度以上の大きさの地震を検出する感
    震器と、該感震器の出力によりガス配管内に設けられた
    遮断弁を遮断する制御手段とを少なくとも有するガスメ
    ータにおいて、 前記制御手段は、連続して発生する地震の発生時間間隔
    を計測し、前記制御手段により前記遮断弁が遮断された
    後、前記計測された発生時間間隔が第一の時間より長い
    ときは前記遮断弁を復帰させる第一モードにし、該第一
    の時間以下のときは前記遮断弁の復帰を禁止する第二モ
    ードにすることを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】請求項1のガスメータにおいて、 前記制御手段は、前記第一モードの場合であって遮断弁
    の復帰前に、前記発生時間間隔が第一の時間以下の新た
    な地震を検出した時は、前記第二モードになることを特
    徴とする。
  3. 【請求項3】所定震度以上の大きさの地震を検出する感
    震器と、該感震器の出力によりガス配管内に設けられた
    遮断弁を遮断する制御手段とを少なくとも有するガスメ
    ータにおいて、 前記制御手段は、連続して発生する地震の発生時間間隔
    を計測し、前記制御手段により前記遮断弁が遮断された
    後、前記発生時間間隔が第一の時間より長いときは前記
    遮断弁を復帰させる第一モードにし、該第一の時間より
    短い第二の時間より長く該第一の時間以下のときは前記
    遮断弁の手動復帰を許可する第二モードにし、該第二の
    時間以下のときは前記遮断弁の復帰を禁止する第三モー
    ドにすることを特徴とするガスメータ。
  4. 【請求項4】請求項3のガスメータにおいて、 前記制御手段は、前記第一モードの場合であって遮断弁
    の復帰前に、前記発生時間間隔が第一の時間以下の新た
    な地震を検出した時は、前記第二モード又は第三モード
    になり、前記第二モードの場合であって遮断弁の復帰前
    に、前記発生時間間隔が第二の時間以下の新たな地震を
    検出した時は、第三モードになることを特徴とする。
  5. 【請求項5】所定震度以上の大きさの地震を検出する感
    震器と、該感震器の出力によりガス配管内に設けられた
    遮断弁を遮断する制御手段とを少なくとも有するガスメ
    ータにおいて、 前記制御手段は、所定時間内に発生する前記所定震度以
    上の大きさの地震の発生回数をカウントし、前記制御手
    段により前記遮断弁が遮断された後、前記カウントした
    発生回数が第一の発生回数以下のときは前記遮断弁を復
    帰させる第一モードにし、該第一の発生回数より多いと
    きは前記遮断弁の復帰を禁止する第二モードにすること
    を特徴とするガスメータ。
  6. 【請求項6】請求項5のガスメータにおいて、 前記制御手段は、前記第一モードの場合であって遮断弁
    の復帰前に、前記発生回数が第一の回数より大きい新た
    な地震を検出した時は、前記第二モードになることを特
    徴とする。
  7. 【請求項7】所定震度以上の大きさの地震を検出する感
    震器と、該感震器の出力によりガス配管内に設けられた
    遮断弁を遮断する制御手段とを少なくとも有するガスメ
    ータにおいて、 前記制御手段は、所定時間内に発生する前記所定震度以
    上の大きさの地震の発生回数をカウントし、前記制御手
    段により前記遮断弁が遮断された後、前記発生回数が第
    一の発生回数以下のときは前記遮断弁を復帰させる第一
    モードにし、該第一の発生回数より多い第二の発生回数
    以下であって該第一の発生回数より多いときは前記遮断
    弁の手動復帰を許可する第二モードにし、該第二の発生
    回数より多いときは、前記遮断弁の復帰を禁止する第三
    モードにすることを特徴とするガスメータ。
  8. 【請求項8】請求項7のガスメータにおいて、 前記制御手段は、前記第一モードの場合であって遮断弁
    の復帰前に、前記発生回数が第一の回数より多い新たな
    地震を検出した時は、前記第二モード又は第三モードに
    なり、前記第二モードの場合であって遮断弁の復帰前
    に、前記発生回数が第二の回数より多い新たな地震を検
    出した時は、第三モードになることを特徴とする。
  9. 【請求項9】請求項1、3、5、7に記載のガスメータ
    において、 前記制御手段は、前記遮断弁の復帰が許されたとき、少
    なくともガス配管のもれ診断を含む自己診断を行い、異
    常が検出されたときは遮断弁の復帰を禁止することを特
    徴とする。
  10. 【請求項10】請求項1、3、5、7に記載のガスメー
    タにおいて、前記第二モード又は第三モードのとき、対
    応する警報を遠隔地のセンターに送信することを特徴と
    する。
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