JPH1078211A - フロン処理方法 - Google Patents

フロン処理方法

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Publication number
JPH1078211A
JPH1078211A JP25550796A JP25550796A JPH1078211A JP H1078211 A JPH1078211 A JP H1078211A JP 25550796 A JP25550796 A JP 25550796A JP 25550796 A JP25550796 A JP 25550796A JP H1078211 A JPH1078211 A JP H1078211A
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JP
Japan
Prior art keywords
fluorocarbon
container
arc
multiarc
chlorofluorocarbon
Prior art date
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Pending
Application number
JP25550796A
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English (en)
Inventor
Ryoda Sato
亮拿 佐藤
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Individual
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロンを抜き取らずに入れ物ごと完全無害化
する。その入れ物を有用物に再生する。 【構成】 フロンが封入された状態の容器・機器を密閉
炉内に投入する。密閉炉内で、第1のマルチアークによ
り固形物を溶融する。溶融物を比重差により種別に分別
して取り出す。固形物の溶融の過程で発生するフロンを
第2のマルチアークにより無害化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロンをその入れ
物ごと無害化するフロン処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フロンは冷媒として、また最近では半導
体の洗浄剤等として大量に使用されてきた。しかし、そ
のフロンはオゾン層を破壊し、紫外線の急増を招く極め
て危険な物質である。そのため、世界的規模でフロンの
使用が制限され始めたが、これまでに使用された極めて
大量のフロンについては、有効な処理方法はまだ提案さ
れていない。これは、フロンそのものが極めて安定な結
合力を有しているからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでに使用された
極めて大量のフロンは、今はまだ空調機や冷蔵庫の中に
封入されているが、これを放置すればいずれ空中に放出
される。現在、使用されなくなった機器からのフロンの
抜き取りが進められているが、その抜き取り作業は極め
て大変である。また、仮に抜き取りが順調に進んだとし
ても、抜き取ったフロンの処理が困難であり、フロンの
抜き取りを終えた後の機器の始末も大変である。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、フロンを抜き取らずに入れ物ごと完全無害化
し、合わせてその入れ物の有効利用を図る極めて経済的
なフロン処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるフロン処
理方法は、フロンが封入された状態の各種の容器・機器
を密閉炉内に投入し、密閉炉内で第1のマルチアークを
照射して固形物を加熱溶融すると共に、その加熱溶融の
過程で発生するフロンを第2のマルチアーク中に通して
無害化することを特徴とする。
【0006】マルチアークとは、本出願人が開発した超
高温の熱源であり、先端を接近させて中心線の周囲に対
称的に傾斜配置された複数本の電極棒に位相が異なる電
圧を印加することにより、対極なしで自立発生する。こ
のマルチアークは空気中のみならず水中、真空中でも発
生する上に、4000℃以上、中心部では10000℃
以上に達するプラズマを伴う。更に、強力な回転磁界、
電磁振動、紫外線を始めとする波動エネルギーを伴う。
【0007】フロンをその容器や機器ごとマルチアーク
中に投入すると、樹脂等の有機物はガス化し、金属やセ
ラミック等の無機物は溶融する。この過程でフロンは気
化し、一部はマルチアークにより分解する。残ったフロ
ンも再度マルチアーク中に投入することにより分解し無
害化される。一方、溶融物は比重差により種別に分別さ
れる。例えば比重の大きい鉛は下に溜まり、その上に
銅、鉄、アルミが順に溜まり、一番上に比重の小さいセ
ラミックが溜まる。
【0008】かくして、フロンはその入れ物ごと無害化
され、且つその入れ物は材質別に分離されて有効利用さ
れる。
【0009】フロンをマルチアークで処理する場合、水
中で発生させたマルチアークの中心部にフロンを注入す
るのが処理効率の点から望ましい。また、その中心部に
水酸化カルシウムを添加することにより、更に処理効率
を上げることができる。空気中でマルチアークを発生さ
せる場合は、その中心部に水蒸気を注入するのが望まし
い。その水蒸気は水素と酸素に分解して燃料となり、白
熱状態で激しく燃焼して分解能を上げる。
【0010】また、マルチアークによる処理に先立っ
て、被処理物を、フロンの無害化に適した微生物を混ぜ
た液中に漬けて、その無害化を事前に推進しておくのが
好ましい。この液としては、微生物を混ぜたマルチアー
ク水が特に好ましい。マルチアーク水中では、微生物が
活性化され、微生物による無害化が活発となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明を実施するのに適した
設備レイアウトおよび処理フローを説明するための図で
ある。
【0012】フロンが封入された容器・機器を投入槽に
入れる[(1)(2)]。空調機、冷蔵庫等の比較的小型のもの
はそのまま投入し、大型のものはフロンが漏れないよう
に分解して投入する。投入物を搬送炉にて密閉式の予熱
炉に運ぶ[(3)(4)]。この予熱はガスバーナー、オイルバ
ーナー、マルチアーク又は電気により行う。いずれの場
合も、燃焼が起こらないように空気を供給せずに行う。
燃焼させると、不完全燃焼の黒煙と有毒ガスが出るから
である。
【0013】予熱を終えた投入物を密閉式のマルチアー
ク炉に搬送し、その投入物にマルチアークを照射する
[(6)] 。マルチアークの照射により、容器・機器を構成
する金属およびセラミックは溶融する。樹脂等の有機物
はガス化する。容器・機器内のフロンは気化し、一部は
他の安定ガスと共に分解する。残ったフロン等の安定ガ
スを第1の処理炉内でマルチアークの中心部に通して分
解する[(7)] 。更に、第2の処理炉内で、水中に発生さ
せたマルチアークの中心部に通してフロンの完全無害化
を図る[(8)] 。これらの処理炉では、マルチアークの中
心部に水酸化カルシウム等の触媒を合わせて注入する。
第2の処理炉を出たガスをフィルターに通して放出する
[(9)(10)] 。
【0014】マルチアークは超高温だけでなく、強力な
回転磁界、電磁振動、紫外線を始めとする波動エネルギ
ーを伴い、高い分解能および物質転換力を生じるので、
従来の熱処理では不可能であったフロンも容易に分解
し、無害化することができるのである。
【0015】一方、マルチアーク炉で生じた溶融物を坩
堝内に流し込み、下の層から順に取り出し口より設備外
へ取り出す[(18)]。一番下の層は比重の大きい鉛等の金
属であり、これを金型に入れ徐冷の後に商品として取り
出す[(19)(20)(22)]。同様にして、比重の比較的小さい
鉄、銅、アルミ等の金属を商品化する。最後に、比重の
最も小さいセラミックを商品化する。各商品の徐冷を行
い、作業場で出荷準備を行い、出荷を行う[(23) 〜(2
5)] 。
【0016】他方、マルチアークによる処理の過程で活
性炭、炭素粒が生成するので、これを採取し、設備外に
取り出して、商品とする[(12) 〜(14)] 。またC60等の
特殊カーボンも生じるので、これを選別し、設備外に取
り出して、商品とする[(15)〜(17)] 。
【0017】一連の処理を行う設備は、フロンガスを始
めとする有毒ガスが設備外に漏れ出るのを防ぐために、
負圧の気密室内に設けるのが良い。
【0018】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明にかかるフ
ロン処理方法による場合には、フロンがその入れ物ごと
無害化処理されるので、フロンの抜き取り作業が不要に
なる。抜き取り作業中にフロンが漏れ出すおそれがな
く、またマルチアークによるフロンの分解は完全で高効
率である。そのため、使用済みの大量のフロンが効率よ
く無害化処理される。入れ物が有用物に転換するので、
入れ物の処理が不要になり、しかも、その入れ物から新
たな経済的価値が生まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロン処理方法を実施するのに適した
設備レイアウトおよび処理フローを説明するための図で
ある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロンが封入された状態の各種の容器・
    機器を密閉炉内に投入し、密閉炉内で第1のマルチアー
    クを照射して固形物を加熱溶融すると共に、その加熱溶
    融の過程で発生するフロンを第2のマルチアーク中に通
    して無害化することを特徴とするフロン処理方法。
  2. 【請求項2】 フロンを第2のマルチアークの中心部に
    注入することを特徴とする請求項1に記載のフロン処理
    方法。
  3. 【請求項3】 第2のマルチアークを水中で発生させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のフロン処理方法。
  4. 【請求項4】 フロンと共に水酸化カルシウムを第2の
    マルチアーク中に注入することを特徴とする請求項1、
    2または3に記載のフロン処理方法。
  5. 【請求項5】 溶融物を比重差により種別に分別するこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のフロ
    ン処理方法。
JP25550796A 1996-09-04 1996-09-04 フロン処理方法 Pending JPH1078211A (ja)

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JP25550796A JPH1078211A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 フロン処理方法

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JPH1078211A true JPH1078211A (ja) 1998-03-24

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JP25550796A Pending JPH1078211A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 フロン処理方法

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