JPH1076941A - 鉄道車両 - Google Patents
鉄道車両Info
- Publication number
- JPH1076941A JPH1076941A JP23385696A JP23385696A JPH1076941A JP H1076941 A JPH1076941 A JP H1076941A JP 23385696 A JP23385696 A JP 23385696A JP 23385696 A JP23385696 A JP 23385696A JP H1076941 A JPH1076941 A JP H1076941A
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- Japan
- Prior art keywords
- air spring
- height
- bellows
- vehicle body
- hydraulic cylinder
- Prior art date
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- Pending
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】空気ばねを用いた鉄道車両において、乗客の変
動に対する高さ制御を油圧を用いることにより、構造の
簡略化と乗り心地の向上を図ることを目的としている。 【解決手段】空気ばね3の補助タンク3−1の一部にベ
ロー21を取り付け、これに油圧シリンダ22を設け、
乗客の変動による車体1の上下を検知してこの油圧シリ
ンダ22を上下させ、空気ばね3の内圧を制御して高さ
を制御する。
動に対する高さ制御を油圧を用いることにより、構造の
簡略化と乗り心地の向上を図ることを目的としている。 【解決手段】空気ばね3の補助タンク3−1の一部にベ
ロー21を取り付け、これに油圧シリンダ22を設け、
乗客の変動による車体1の上下を検知してこの油圧シリ
ンダ22を上下させ、空気ばね3の内圧を制御して高さ
を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速走行車両に関
するものであり、特に曲線を高速で通過する在来線の特
急電車や300km/h以上で高速走行する新幹線電車等
の鉄道車両に関するものである。
するものであり、特に曲線を高速で通過する在来線の特
急電車や300km/h以上で高速走行する新幹線電車等
の鉄道車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、鉄道車両の高速化には目覚ましい
ものがあり、新幹線電車はのぞみが270km/hで実用
化され、実験走行では300km/h以上で走行するよう
に高速化された車両が開発されつつある。また、在来線
の特急電車の高速化も著しい。これら高速化に対しては
同一路線を走行する限り、走行速度の1.5〜2.3乗
で振動加速度が増加し、乗り心地が悪化する。したがっ
て、これに対応するために、従来のパッシブな振動系か
ら、油圧式アクティブダンパ等を用いたアクティブな振
動系が取入れられつつある。
ものがあり、新幹線電車はのぞみが270km/hで実用
化され、実験走行では300km/h以上で走行するよう
に高速化された車両が開発されつつある。また、在来線
の特急電車の高速化も著しい。これら高速化に対しては
同一路線を走行する限り、走行速度の1.5〜2.3乗
で振動加速度が増加し、乗り心地が悪化する。したがっ
て、これに対応するために、従来のパッシブな振動系か
ら、油圧式アクティブダンパ等を用いたアクティブな振
動系が取入れられつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の鉄道
車両では、車体を支持する支持系に空気ばねが用いられ
ており、車体低振動化のキーになっているが、アクティ
ブ制御が行われる場合にはアクティブ制御用の油圧源と
空気ばねの高さ調整(乗客変動に対応した)用のエア源
との両方が必要となり、よりシンプルな構造で乗り心地
の良いシステムが望まれている。これらの関連技術とし
ては、特開平3−14762号が挙げられる。
車両では、車体を支持する支持系に空気ばねが用いられ
ており、車体低振動化のキーになっているが、アクティ
ブ制御が行われる場合にはアクティブ制御用の油圧源と
空気ばねの高さ調整(乗客変動に対応した)用のエア源
との両方が必要となり、よりシンプルな構造で乗り心地
の良いシステムが望まれている。これらの関連技術とし
ては、特開平3−14762号が挙げられる。
【0004】本発明の目的は、空気ばねを用いた鉄道車
両において、乗客の変動に対する車体の高さ制御を油圧
式の高さ調整手段によって制御することにより、構造が
簡単で乗心地の良い鉄道車両を提供することにある。
両において、乗客の変動に対する車体の高さ制御を油圧
式の高さ調整手段によって制御することにより、構造が
簡単で乗心地の良い鉄道車両を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気ばねの高
さ調整を油圧式の容積可変手段によって行うものであ
る。具体的には、空気ばねの一部にベローを取り付け、
これに油圧シリンダ部を設けた。この油圧シリンダの油
圧源は、アクティブダンパや車体傾斜シリンダ等の油圧
系の油圧源と共用させている。
さ調整を油圧式の容積可変手段によって行うものであ
る。具体的には、空気ばねの一部にベローを取り付け、
これに油圧シリンダ部を設けた。この油圧シリンダの油
圧源は、アクティブダンパや車体傾斜シリンダ等の油圧
系の油圧源と共用させている。
【0006】空気ばねの高さを検出して上記油圧シリン
ダを移動させることにより空気ばねの容積が変化し、こ
れに伴って空気ばねの圧力が制御され、従来の空気ばね
と同様の高さ制御は空気ばね内の空気量の増減によって
行なわれるのではなく、高さ調整に伴う空気使用量をを
低減することができる。
ダを移動させることにより空気ばねの容積が変化し、こ
れに伴って空気ばねの圧力が制御され、従来の空気ばね
と同様の高さ制御は空気ばね内の空気量の増減によって
行なわれるのではなく、高さ調整に伴う空気使用量をを
低減することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を一実施例を図1〜
図4に示す実施例により詳細に説明する。図1は本発明
による鉄道車両の車体支持系の全体構造を示す車両の側
面図、図2は図1の車体支持系の一つを示す車両の車体
幅方向断面図である。同図において、1は車体、2は台
車あり、該台車2は絞り付空気ばね3、アクティブダン
パ4、軸ばね5、軸オイルダンパ6、台車枠7及び高さ
調整機構8を備えている。アクティブダンパ4は左右方
向にも取付けられており、左右振動加速度計12の検出
量をコントローラ11を介して油圧サーボ弁10を動作
させてアクティブ制御する。コントローラ11は増巾器
11a、補償回路11b、サーボアンプ11cから構造
されている。これらアクティブの制御系は、図1に示し
た上下方向のアクティブダンパについても同様の機器配
置が構成されている。
図4に示す実施例により詳細に説明する。図1は本発明
による鉄道車両の車体支持系の全体構造を示す車両の側
面図、図2は図1の車体支持系の一つを示す車両の車体
幅方向断面図である。同図において、1は車体、2は台
車あり、該台車2は絞り付空気ばね3、アクティブダン
パ4、軸ばね5、軸オイルダンパ6、台車枠7及び高さ
調整機構8を備えている。アクティブダンパ4は左右方
向にも取付けられており、左右振動加速度計12の検出
量をコントローラ11を介して油圧サーボ弁10を動作
させてアクティブ制御する。コントローラ11は増巾器
11a、補償回路11b、サーボアンプ11cから構造
されている。これらアクティブの制御系は、図1に示し
た上下方向のアクティブダンパについても同様の機器配
置が構成されている。
【0008】図1に示した空気ばね3の高さ調整機構8
の詳細を図3及び図4に示す。図3において、車体1と
台車2の間には高さ調整弁23が設置されており、空気
ばね3の補助タンク3aにはベロー21が取付けられて
いる。高さ調整シリンダ22により補助タンクの3aの
容積が可変できる構成となっている。図4により、高さ
調整弁23の詳細と高さ調整シリンダ22との関係を示
す。高さ調整弁23は基本的には従来の高さ調整弁と同
様に台車枠7と車体1との間に設けたリンク23cおよ
び23dの動作により回転するピストン押具23a、ピ
ストン23bから構成されている。この高さ調整弁23
の従来と異なる点は、高さ調整シリンダ22の両室に油
圧の供給あるいは廃出をさせるために、ピストン押具2
3aは2つが一体化されている点である。図4は、今、
乗客の降車等により車体が上昇しすぎた場合を示してお
り、ピストン押具23aは右側のピストン23bを押し
ている。したがって、ピストン23aに取付けられた弁
は開放され、高さ調整シリンダ22の上室には一定圧力
にセットされた油が供給され、下室の油は油圧タンクに
戻る。このようにして、高さ調整が行なわれて車体が適
正な範囲に戻るとピストン押具23aは戻り、ピストン
23bの弁は閉じられる。この時、左側のピストン押具
23aは開放されているので左側のピストン23bは閉
じたままである。一方、乗客の乗車等により、車体1が
下がりすぎた場合にはピストン押具23aが左側に回転
し、左側のピストン23bを押して弁を開放する。した
がって、この場合には高さ調整シリンダ22の下室に圧
油が供給され、上室の油は油圧タンクに戻る。この動作
によって、高さ調整シリンダ22は台車枠7を固定端と
してベロー21を押し上げる。
の詳細を図3及び図4に示す。図3において、車体1と
台車2の間には高さ調整弁23が設置されており、空気
ばね3の補助タンク3aにはベロー21が取付けられて
いる。高さ調整シリンダ22により補助タンクの3aの
容積が可変できる構成となっている。図4により、高さ
調整弁23の詳細と高さ調整シリンダ22との関係を示
す。高さ調整弁23は基本的には従来の高さ調整弁と同
様に台車枠7と車体1との間に設けたリンク23cおよ
び23dの動作により回転するピストン押具23a、ピ
ストン23bから構成されている。この高さ調整弁23
の従来と異なる点は、高さ調整シリンダ22の両室に油
圧の供給あるいは廃出をさせるために、ピストン押具2
3aは2つが一体化されている点である。図4は、今、
乗客の降車等により車体が上昇しすぎた場合を示してお
り、ピストン押具23aは右側のピストン23bを押し
ている。したがって、ピストン23aに取付けられた弁
は開放され、高さ調整シリンダ22の上室には一定圧力
にセットされた油が供給され、下室の油は油圧タンクに
戻る。このようにして、高さ調整が行なわれて車体が適
正な範囲に戻るとピストン押具23aは戻り、ピストン
23bの弁は閉じられる。この時、左側のピストン押具
23aは開放されているので左側のピストン23bは閉
じたままである。一方、乗客の乗車等により、車体1が
下がりすぎた場合にはピストン押具23aが左側に回転
し、左側のピストン23bを押して弁を開放する。した
がって、この場合には高さ調整シリンダ22の下室に圧
油が供給され、上室の油は油圧タンクに戻る。この動作
によって、高さ調整シリンダ22は台車枠7を固定端と
してベロー21を押し上げる。
【0009】このようにベロー21が上下動すると、空
気ばね3の容積が減少あるいは増大し、空気ばね3の内
圧が上昇あるいは低下し、応荷重の高さ制御が油圧機構
により可能となる。
気ばね3の容積が減少あるいは増大し、空気ばね3の内
圧が上昇あるいは低下し、応荷重の高さ制御が油圧機構
により可能となる。
【0010】図示していないが、高さ制御機構8の油圧
源はアクティブダンパ4及び9の油圧源と共用されてお
り、従来のように空気ばね3の高さ調整用にエア源を必
要としないので、簡素なシステムで乗り心地の良い高速
走行車両を実現させることができる。
源はアクティブダンパ4及び9の油圧源と共用されてお
り、従来のように空気ばね3の高さ調整用にエア源を必
要としないので、簡素なシステムで乗り心地の良い高速
走行車両を実現させることができる。
【0011】上記実施例では空気ばね3の補助タンクを
車体側に取付けているが、図5に示すように補助タンク
3χを台車側につけても良い。この場合にはベロー21
χを空気ばね3の直下に配置することができるので、車
体支持機構の水平面内におけるより小形化が可能であ
る。
車体側に取付けているが、図5に示すように補助タンク
3χを台車側につけても良い。この場合にはベロー21
χを空気ばね3の直下に配置することができるので、車
体支持機構の水平面内におけるより小形化が可能であ
る。
【0012】また、上記実施例ではピストン23bを有
する高さ調整弁とリンク系の高さ検出器を用いている
が、変位計を設けて油圧サーボ弁を作動させて高さ調整
シリンダ22χの変位を制御しても良い。
する高さ調整弁とリンク系の高さ検出器を用いている
が、変位計を設けて油圧サーボ弁を作動させて高さ調整
シリンダ22χの変位を制御しても良い。
【0013】以上の実施例では車体振動を抑制するアク
ティブ制御を行う鉄道車両について述べたが、曲線で高
速走行するために油圧による車体傾斜制御機構を有する
鉄道車両に用いても有効である。勿論、車体振動抑制の
アクティブ制御及び車体傾斜制御の両方を行う鉄道車両
に用いても有効である。
ティブ制御を行う鉄道車両について述べたが、曲線で高
速走行するために油圧による車体傾斜制御機構を有する
鉄道車両に用いても有効である。勿論、車体振動抑制の
アクティブ制御及び車体傾斜制御の両方を行う鉄道車両
に用いても有効である。
【0014】また、台車2にボルスタレス台車を用いれ
ば、空気ばね3の大きな横変位が可能であり、空気ばね
を用いる本方式の特徴がより生かされることになる。
ば、空気ばね3の大きな横変位が可能であり、空気ばね
を用いる本方式の特徴がより生かされることになる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、空気ばねを用いて車体
を支持する高速走行車両において乗客の変動等による空
気ばねの高さ調整を油圧によって行うことができるの
で、車体振動のアクティブ制御、車体傾斜制御等に用い
る油圧源を共用することができる。したがって、従来の
ように空気ばねの高さ調整にエア源を必要としないの
で、簡素なシステムで乗り心地の良い高速走行車両を提
供することができる。
を支持する高速走行車両において乗客の変動等による空
気ばねの高さ調整を油圧によって行うことができるの
で、車体振動のアクティブ制御、車体傾斜制御等に用い
る油圧源を共用することができる。したがって、従来の
ように空気ばねの高さ調整にエア源を必要としないの
で、簡素なシステムで乗り心地の良い高速走行車両を提
供することができる。
【図1】本発明の鉄道車両の車体支持系の全体構造を示
す車両の側面図である。
す車両の側面図である。
【図2】図1に示した車体支持系の車両幅方向の断面図
である。
である。
【図3】図1の車体支持系における空気ばね高さ調整機
構を示した正面図である。
構を示した正面図である。
【図4】図3に示された高さ調整機構の詳細構造を示し
た正面図である。
た正面図である。
【図5】本発明の鉄道車両の他の実施例における車体支
持系の高さ調整機構を示した正面図である。
持系の高さ調整機構を示した正面図である。
1…車体、2…台車、3…空気ばね、8…高さ調整機
構、21…ベロー、22…油圧シリンダ、23…高さ調
整弁、3−1…補助タンク、4,9…アクティブダン
パ。
構、21…ベロー、22…油圧シリンダ、23…高さ調
整弁、3−1…補助タンク、4,9…アクティブダン
パ。
Claims (1)
- 【請求項1】空気ばねを介して台車上に車体を支持する
鉄道車両において、前記空気ばねの一部に設けられ、該
空気ばね内の容積を変化させることにより空気ばねの内
圧を制御する、油圧式高さ調整手段を備えたことを特徴
とする鉄道車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23385696A JPH1076941A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 鉄道車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23385696A JPH1076941A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 鉄道車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1076941A true JPH1076941A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16961649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23385696A Pending JPH1076941A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 鉄道車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1076941A (ja) |
-
1996
- 1996-09-04 JP JP23385696A patent/JPH1076941A/ja active Pending
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