JPH1076357A - 筒体の鋳包み方法及びその装置 - Google Patents

筒体の鋳包み方法及びその装置

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JPH1076357A
JPH1076357A JP8234319A JP23431996A JPH1076357A JP H1076357 A JPH1076357 A JP H1076357A JP 8234319 A JP8234319 A JP 8234319A JP 23431996 A JP23431996 A JP 23431996A JP H1076357 A JPH1076357 A JP H1076357A
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JP
Japan
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cylindrical body
plug
casting
core
cast
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Pending
Application number
JP8234319A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaya Morishita
久也 森下
Akira Seki
章 関
Shigeki Tamura
茂樹 田村
Mitsuru Inui
満 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Gifu Seiki Kogyo KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Gifu Seiki Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Gifu Seiki Kogyo KK filed Critical Toyota Motor Corp
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Priority to EP97115258A priority patent/EP0827795A3/en
Priority to US08/922,341 priority patent/US5957190A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/0072Casting in, on, or around objects which form part of the product for making objects with integrated channels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】筒体2a,2bの端部をキャビティ13内に配
置しなければならない場合でも、内部に溶湯が浸入しな
いようにその筒体2a,2bを鋳包むことができ、さら
に、中子16,18を引き抜く際にその筒体2a,2b
の端部を塞いだ栓材26,36,28,38が妨げとは
ならないようにする。 【解決手段】 本発明に係る筒体の鋳包み方法は、筒体
2a,2bを鋳物の中空部と連通させるように鋳包む筒
体の鋳包み方法において、中空部を成形する中子16,
18からその中子16,18の引き抜き方向と交差する
方向に突出した栓材26,36,28,38を筒体2
a,2bの端部に嵌合させてその筒体2a,2bの端部
を塞ぎ、型締め後、鋳型内に溶湯を注入し、溶湯が凝固
した後、前記栓材26,36,28,38を移動させて
その栓材26,36,28,38と前記筒体2a,2b
との嵌合を解除することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒体を鋳物の中空
部と連通させるように鋳包む筒体の鋳包み方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、筒体を鋳物内に鋳包む場合に
は、特開昭57−56147号公報に示されているよう
に、その筒体の両端部をキャビティの外側に配置して筒
体の内部に溶湯が浸入しないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、図17に示されるように、内部に中空部wsを有す
る鋳物wにおいて、筒体2をその中空部wsと連通させ
るように鋳包む場合には、その筒体2の端部2sをキャ
ビティ内に配置しなければならない。この場合、前記筒
体2の内部に溶湯が浸入しないようにするためには栓材
等により筒体2の開孔2hを塞ぐ必要がある。ここで、
鋳物wの中空部wsの位置には、鋳造中、中子(図示さ
れていない)がセットされるため、前記栓材は中子の表
面に装着しなければならない。しかしながら、前記中子
の表面に装着された栓材が筒体2の端部2sと嵌合して
いる状態では、型開き時に、その中子を鋳物wから引き
抜くことができなくなる。このような場合に、砂中子等
を使用することが考えられるが、砂中子を使用した場合
には後工程においてその砂中子を破壊して鋳物wから取
り出す作業が必要になり手間が掛かるとともにコスト高
にもなる。
【0004】請求項1、請求項2の発明は、筒体の端部
と嵌合する栓材を非嵌合位置まで移動できるようにし
て、型開き時に筒体と栓材等とが干渉しないようにし、
中子の引き抜きを可能にすることをその目的とするもの
である。請求項3の発明は、請求項1、請求項2の発明
の目的に加えて、栓材を移動させる機構を簡易なものと
することをその目的とするものである。請求項4の発明
は、請求項1、請求項2の発明の目的に加えて、栓材を
移動させる機構をコンパクトなものとすることをその目
的とするものである。請求項5の発明は、請求項1、請
求項2の発明の目的に加えて、栓材の移動量を把握でき
るようにすることをその目的とするものである。請求項
6の発明は、請求項1、請求項2の発明の目的に加え
て、栓材を移動させる機構をさらにコンパクトなものと
することをその目的とするものである。請求項7の発明
は、筒体の端部と嵌合する栓材を定位置に固定したまま
で、中子の引き抜きを可能にすることをその目的とする
ものである。請求項8、請求項9の発明は、筒体の端部
と中子とを直接嵌合させてその筒体の端部を塞ぐととも
に、型開き時に中子の引き抜きを可能にすることをその
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有する筒体の鋳包み方法及びその装置によって解
決される。即ち、請求項1に記載の筒体の鋳包み方法
は、筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包む筒体
の鋳包み方法において、中空部を成形する中子からその
中子の引き抜き方向と交差する方向に突出した栓材を筒
体の端部に嵌合させてその筒体の端部を塞ぎ、型締め
後、鋳型内に溶湯を注入し、溶湯が凝固した後、前記栓
材を移動させてその栓材と前記筒体との嵌合を解除する
ことを特徴とする。このように、栓材を筒体の端部に嵌
合させてその筒体の端部を塞ぐため、筒体の内部に溶湯
が浸入することがない。さらに、前記栓材により筒体の
位置決めも行えるようになる。また、溶湯が凝固した後
は栓材が筒体から離れて嵌合が解除されるため、中子を
引き抜くことができるようになる。即ち、筒体の端部を
キャビティ内に配置しなければならない場合でも、内部
に溶湯が浸入しないようにその筒体を鋳包むことがで
き、さらに、中子を引き抜く際にその筒体の端部を塞い
だ栓材が妨げとはならない。
【0006】また、請求項2に記載の筒体を鋳包む装置
は、筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包む筒体
の鋳包み装置において、中空部を成形する中子からその
中子の引き抜き方向と交差する方向に突出し、前記筒体
の端部と嵌合してその筒体の端部を塞ぐ栓材と、前記栓
材を前記嵌合位置から非嵌合位置まで移動させる栓材移
動手段と、を有している。このため、本発明により請求
項1に記載された発明を実施できるようになる。
【0007】また、請求項3に記載の筒体を鋳包む装置
は、請求項2に記載された筒体の鋳包み装置において、
栓材移動手段は、傾斜面を栓材の突出方向と交差する方
向に移動させ、前記傾斜面に前記栓材あるいはその栓材
を支持する部材を倣わせることにより、その栓材を嵌合
位置から非嵌合位置まで移動させることを特徴とする。
即ち、栓材を傾斜面に倣わせることにより嵌合位置から
非嵌合位置まで移動させる方式のため、栓材移動手段が
簡易な構造となり、信頼性が向上する。
【0008】また、請求項4に記載の筒体を鋳包む装置
は、請求項2に記載された筒体の鋳包み装置において、
栓材移動手段は、流体の圧力により栓材を非嵌合位置ま
で移動させることを特徴とする。このため、栓材を移動
させる操作部と流体の制御部との間に流体の通路だけを
配置すれば良く、機械式の場合と比べて機構がコンパク
トなものとなる。したがって、小型の中子にも使用でき
るようになる。
【0009】また、請求項5に記載の筒体を鋳包む装置
は、請求項2に記載された筒体の鋳包み装置において、
栓材移動手段は、ラック&ピニオンの動作により栓材を
非嵌合位置まで移動させることを特徴とする。このた
め、ピニオンの回転角度から栓材の移動量を正確に把握
することができる。
【0010】また、請求項6に記載の筒体を鋳包む装置
は、請求項2に記載された筒体の鋳包み装置において、
栓材移動手段は、筒体に収納されている栓材の先端傾斜
面をその筒体の先端面に強制的に倣わせることにより、
前記栓材を嵌合位置から非嵌合位置まで移動させること
を特徴とする。即ち、筒体の先端面に栓材の先端傾斜面
を強制的に倣わせることで、その筒体に収納されている
栓材を筒体から抜くことができるようになる。このた
め、栓材の移動機構がさらにコンパクトなものとなる。
【0011】また、請求項7に記載の筒体を鋳包む方法
は、筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包む筒体
の鋳包み方法において、中空部を成形する中子からその
中子の引き抜き方向と交差する方向に突出した栓材を筒
体の端部に嵌合させてその筒体の端部を塞ぎ、型締め
後、鋳型内に溶湯を注入し、溶湯が凝固した後に、前記
中子を引き抜く力でその栓材を破壊させることを特徴と
する。このように、栓材を破壊して中子の引き抜きを行
うため、その栓材を非嵌合位置まで移動させる栓材移動
手段が不要になり、型構造が簡易なものとなる。
【0012】また、請求項8に記載の筒体を鋳包む方法
は、筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包む筒体
の鋳包み方法において、中空部を成形する中子に設けら
れた凹部に筒体の端部を嵌合させてその筒体の端部を塞
ぎ、型締め後、鋳型内に溶湯を注入し、溶湯が凝固した
後に、前記中子を引き抜く力でその筒体の端部を切断す
ることを特徴とする。このように、筒体を直接型面に嵌
合させ、さらに、型開き時にはその筒体の嵌合部分を切
断するため、栓材やその栓材の移動機構が不要になり、
型構造がさらに簡易なものとなる。
【0013】また、請求項9に記載の筒体を鋳包む方法
は、筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包む筒体
の鋳包み方法において、中空部を成形する中子に設けら
れ、中子先端側に開放部を有する溝に筒体の端部を嵌合
させてその筒体の端部を塞ぎ、型締め後、鋳型内に溶湯
を注入し、溶湯が凝固した後に、前記中子を引き抜いて
その筒体を溝に沿って移動させながら溝の開放部から筒
体を溝の外へ出すことにより嵌合を解除することを特徴
とする。このように、筒体を直接型面に嵌合させ、さら
に、型開き時にはその筒体を溝に沿って移動させながら
嵌合を解除するため、栓材やその栓材の移動機構が不要
になり、型構造が簡易なものとなる。また、筒体を切断
させることもないため後工程における補修等も必要なく
なる。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、図1〜図6に基づいて、本
発明の第1の実施の形態に係る筒体の鋳包み方法及びそ
の装置の説明を行う。ここで、図1は本実施の形態に係
る筒体の鋳包み装置の要部縦断面図、図2は本実施の形
態に係る筒体の鋳包み装置の中子の詳細図、図3、図4
は中子部品の詳細図、図5は本実施の形態に係る筒体の
鋳包み装置の金型の正面図である。また、図6は本実施
の形態に係る筒体の鋳包み方法を表す縦断面図である。
前記筒体の鋳包み装置10は、略円筒形に成形された鋳
物wの中空部wsに二本のチューブ2a,2bを連通さ
せるように鋳包む装置であり、前記チューブ2a,2b
を位置決めした状態で鋳物wの成形を行う金型12を備
えている。
【0015】前記金型12は、固定型14と可動型(図
示されていない)とを備えており、その固定型14の正
面図が図5に示されている。前記固定型14の中央に
は、鋳物wの外形を成形する成形面14fが水平に形成
されており、さらに、その成形面14fの上方にはその
鋳物wに鋳包まれる第1チューブ2a、第2チューブ2
bを位置決めするための第1支持溝14xと第2支持溝
14yとが形成されている。
【0016】前記可動型は、固定型14と協働して鋳物
wの外形を成形するとともに、その鋳物wに鋳包まれる
第1チューブ2a、第2チューブ2bを位置決めするた
めの型であり、この可動型に形成された成形面や第1支
持溝、第2支持溝が固定型14の成形面14fや第1支
持溝14x,第2支持溝14yに合わされるようになっ
ている。前記可動型は、図5において紙面に対して垂直
方向に移動できるようになっている。
【0017】また、前記固定型14の両側には前記鋳物
wに中空部wsを成形するための中子である第1スライ
ドピン16と第2スライドピン18とが固定型14の成
形面14fと中心線を一致させた状態で配置されてい
る。第1スライドピン16と第2スライドピン18と
は、両者の先端面が嵌合した状態で鋳物wの中空部ws
を成形する中子として機能し、型締め/型開き時には互
いに軸方向(図5において左右方向)に進退できるよう
になっている。
【0018】前記第1スライドピン16と第2スライド
ピン18は、図1に示されるように、先端面が同径に成
形された等しい構造のピンであり、両スライドピン1
6,18が前進限位置まで前進した状態で互いの先端面
が嵌合するようになっている。そして、第1スライドピ
ン16の先端面と第2スライドピン18の先端面とが嵌
合した状態で、第1スライドピン16、第2スライドピ
ン18の内部に形成された第1冷却水通路16wと第2
冷却水通路18wとが連通する。前記第1冷却水通路1
6wと第2冷却水通路18wとには冷却水源(図示され
ていない)から冷却水を供給できるようになっており、
さらに、冷却水が通過した後は、圧縮空気源からを圧縮
空気を供給できるようになっている。これによって、冷
却水通路16w,18wに残留した水滴を外部に吹き飛
ばすことができるようになる。
【0019】即ち、冷却水等を各々のピン毎に戻す必要
がなくなるため、往復管が不要になり、ピン全体を均等
に効率良く冷却できるようになる。さらに、前記第1ス
ライドピン16と第2スライドピン18には前記第1チ
ューブ2aと第2チューブ2bとの端部を塞ぐNo. 1〜
No. 4栓材26,36,28,38等が装着されてい
る。ここで、前記第1スライドピン16と第2スライド
ピン18とは等しい構造であるため、代表して第1スラ
イドピン16の構造を説明する。
【0020】前記第1スライドピン16は、図2にその
詳細図が示されるように、段差部16dより先端側16
fが若干小径に成形されており、その内部には先端から
基端部まで軸方向に空間16sが形成されている。前記
空間16sは基端部から先端部16fの近傍までが角形
に成形されており、さらにその角形部分よりも先端側が
パイプ状に成形されている。そして、前記空間16sの
角形部分に後記するスライドキー46が軸方向に摺動自
在に収納されている。また、前記角形部分の両側の壁面
には、図2(D)に示されるように、一対の溝が形成さ
れており、この溝とスライドキー46とによって画成さ
れる空間が先端側のパイプ部分と連通し、両者が前述の
冷却水通路16wとして機能する。
【0021】また、前記第1スライドピン16には、空
間16sの角形部分と連通する位置に縦孔16hが所定
位置に二箇所形成されており、それらの縦孔16hにN
o. 1栓材26とNo. 2栓材36とがそれぞれ上下に摺
動できるように収納されている。ここで、No. 1栓材2
6とNo. 2栓材36とは等しい形状であるため、代表し
てNo. 1栓材の説明を行う。No. 1栓材26は、図3
(A),(B)に示されるように、略円柱形をした保持
部26mを備えており、その保持部26mが前記縦孔1
6hに収納されるようになっている。前記保持部26m
の上端面26uにはピン状の嵌合凸部26tが同軸に形
成されており、さらに、その保持部26mの上端面26
uの角の部分は円錐台状に面取りが施されている。ま
た、前記保持部26mには中心を挟んで両側にガイド溝
26zが形成されており、それらのガイド溝26zに挟
まれた部分が平板部26bとなっている。
【0022】前記No. 1栓材26の嵌合凸部26tはそ
の外径が第1チューブ2aの内径とほぼ等しい値に設定
されており、両者2a,26tが嵌合された状態で所定
のクリアランスが設けられるようになっている。また、
前記No. 1栓材26の上端面26uの外径は第1チュー
ブ2aの外径にほぼ等しく設定されており、前記第1チ
ューブ2aの端面が保持部26mの上端面26uに面接
触するようになっている。
【0023】前記スライドキー46は、前記空間16s
の角形部分に倣って摺動できる帯状の厚板であり、図
2、図4に示されるように、その長手方向の二箇所には
基端部側が高くなるように傾斜した第1傾斜部46aと
第2傾斜部46bとが形成されている。前記第1傾斜部
46aの位置には中央長手方向に所定長さの第1スリッ
ト46eが形成されており、さらに第1スリット46e
の先端位置にはNo. 1栓材26が通される貫通孔46j
が形成されている。また、第1スリット46eの幅はN
o. 1栓材26の平板部26bが通される寸法に設定さ
れている。
【0024】前記スライドキー46の第1スリット46
eにNo. 1栓材26を係合させるには、先ず、スライド
キー46の貫通孔46jを第1スライドピン16の縦孔
16hに合わせる。次に、No. 1栓材26を縦孔16h
と貫通孔46jに通し、そのNo. 1栓材26のガイド溝
26zを第1スリット46eと平行に保持する。この状
態で、前記スライドキー46を前進させることにより、
図2(C)に示されるように、貫通孔46jに通された
No. 1栓材26が第1スリット46eの位置まで相対移
動する。これによって、第1スリット46eにNo. 1栓
材26の平板部26bが係合するようになる。
【0025】ここで、スライドキー46にNo. 1栓材2
6が係合した状態では、図2(A),(C)に示される
ように、No. 1栓材26は第1傾斜部46aの前方に位
置しているため、No. 1栓材26は下限位置に保持され
ている。このため、No. 1栓材26は第1スライドピン
16の内部に収納されて、そのNo. 1栓材26の嵌合凸
部26tは第1スライドピン16の外側面から半径方向
に突出することはない。しかしながら、前記スライドキ
ー46を、図2(B)に示されるように、前進させると
No. 1栓材26のガイド溝26zが第1傾斜部46aに
倣うため、No.1栓材26は上昇して、そのNo. 1栓材
26の嵌合凸部26tが第1スライドピン16の外側面
から半径方向に突出するようになる。これによって、N
o. 1栓材26の嵌合凸部26tに第1チューブ2aの
端部を嵌合させることができるようになる。
【0026】同様に、前記第2傾斜部46bの位置に
も、図4に示されるように、第1傾斜部46aと同様
に、中央長手方向に所定長さの第2スリット46fが形
成されており、さらに第2スリット46fの先端位置に
はNo. 2栓材36が通される貫通孔46kが形成されて
いる。また、第2スリット46fの幅はNo. 2栓材36
の平板部36bが通される寸法に設定されている。この
ため、前記第2スリット46fにNo. 2栓材36を係合
させることができるようになり、両者46f,36を係
合させた状態でスライドキー46を進退させることによ
り、No. 2栓材36のガイド溝36zと第2傾斜部46
bとの作用によりそのNo. 2栓材36を昇降させること
ができるようになる。なお、第2スライドピン18に装
着されているNo. 3栓材28、No. 4栓材38もスライ
ドキー48を移動させることにより、前記No. 1栓材2
6、No. 2栓材36と同様に作動させることができる。
即ち、前記スライドキー46,48及び第1スライドピ
ン16,第2スライドピン18に形成された縦孔16
h,18h等が本発明の栓材移動手段として機能する。
【0027】次に、図6に基づいて、本発明の第1の実
施の形態に係る筒体の鋳包み方法の説明を行う。先ず、
型開きされている状態(図6(A) 参照)から、第1
スライドピン16と第2スライドピン18とを前進させ
て両スライドピン16,18の先端面を嵌合させる(図
6(B) 参照)。次に、第1スライドピン16のスラ
イドキー46を前進させて、そのスライドキー46の第
1傾斜部46a、第2傾斜部46bにそれぞれNo. 1栓
材26、No. 2栓材36を倣わせることにより、両栓材
26,36を上昇させて、第1スライドピン16の外側
面から半径方向に突出させる。また、第2スライドピン
18のスライドキー48を前進させて、そのスライドキ
ー48の傾斜部48aにそれぞれNo. 3栓材28、No.
4栓材38を倣わせることにより、両栓材28,38を
上昇させて、第2スライドピン18の外側面から半径方
向に突出させる。
【0028】そして、前記第1スライドピン16、第2
スライドピン18からNo. 1栓材〜No. 4栓材26,3
6,28,38が突出した状態で、第1チューブ2aを
固定型14の第1支持溝14xにセットし、さらにその
端部をNo. 1栓材26の嵌合凸部26tとNo. 3栓材2
8の嵌合凸部28tに嵌合させる。また、第2チューブ
2bを固定型14の第2支持溝14yにセットし、さら
にその端部をNo. 2栓材36の嵌合凸部36tとNo. 4
栓材38の嵌合凸部38tに嵌合させる(図6(C)
参照)。
【0029】このように、第1スライドピン16と第2
スライドピン18とに第1チューブ2aと第2チューブ
2bとが嵌合されると、可動型が移動して型締めが行わ
れ、図1に示されるように、金型12の内部にはキャビ
ティ13が形成される。そして、前記キャビティ13内
に溶湯が圧入される(図6(D) 参照)。前記キャビ
ティ13内に溶湯が充填されると、その充填完了信号に
より、第1スライドピン16の第1冷却水通路16wと
第2スライドピン18の第2冷却水通路18wとに冷却
水源から冷却水が供給されて、両スライドピン16,1
8の冷却が行われる。そして、一定時間、第1スライド
ピン16と第2スライドピン18に冷却水が通される
と、冷却水の供給が止められて、代わりに圧縮空気源か
ら両スライドピン16,18に圧縮空気が供給される。
これによって、第1スライドピン16、第2スライドピ
ン18の内部に残った水滴が外部に吹き飛ばされる。
【0030】このようにして、前記キャビティ13内の
溶湯が凝固して鋳物wが成形されると、先ず、型開きが
行われ、次に、第1スライドピン16のスライドキー4
6と第2スライドピン18のスライドキー48とが後退
し、No. 1栓材〜No. 4栓材26,36,28,38が
下降して第1スライドピン16及び第2スライドピン1
8の内部に収納される。これによって、前記第1チュー
ブ2aとNo. 1栓材26、No. 3栓材28との嵌合が解
除され、第2チューブ2bとNo. 2栓材36、No. 4栓
材38との嵌合が解除される。次に、第1スライドピン
16と第2スライドピン18とが鋳物wから引き抜かれ
て、鋳物wの内部には中空部wsが形成される(図6
(E) 参照)。このような手順で、第1チューブ2a
と第2チューブ2bとが鋳包まれた鋳物wが金型12か
ら取り出される。
【0031】このように、本実施の形態に係る筒体の鋳
包み方法及びその装置によると、No. 1栓材〜No. 4栓
材26,36,28,38を第1チューブ2a,第2チ
ューブ2bの端部に嵌合させてそれらの端部を塞ぐた
め、第1チューブ2a,第2チューブ2bの内部に溶湯
が浸入することがない。さらに、No. 1栓材〜No. 4栓
材26,36,28,38により第1チューブ2a,第
2チューブ2bの端部を位置決めできるようになる。ま
た、溶湯が凝固した後はNo. 1栓材〜No. 4栓材26,
36,28,38と第1チューブ2a,第2チューブ2
bの端部との嵌合を解除できるため、No. 1栓材〜No.
4栓材26,36,28,38が第1スライドピン16
及び第2スライドピン18を引き抜く際に妨げとならな
い。即ち、第1チューブ2a,第2チューブ2bの端部
をキャビティ内に配置しなければならない場合でも、内
部に溶湯が浸入しないように第1チューブ2a,第2チ
ューブ2bを鋳包むことができ、さらに、第1スライド
ピン16及び第2スライドピン18を引き抜く際にその
第1チューブ2a,第2チューブ2bの端部を塞いだN
o. 1栓材〜No. 4栓材26,36,28,38が妨げ
とはならない。
【0032】〔第2の実施の形態〕図7は、本発明の第
2の実施の形態に係る筒体の鋳包み装置の要部側面図及
び要部断面図を表している。本実施の形態に係る筒体の
鋳包み装置50は、スライドピン52を構成する上側分
割ピン54と下側分割ピン56とを軸方向に相対摺動さ
せて、そのときの力で栓材54zを半径方向に移動させ
るようにしたものである。前記スライドピン52は、後
記するように、上側分割ピン54と下側分割ピン56と
が密着状態で嵌合することにより略円柱形のピンとな
り、この状態で中子として使用される。なお、図7に
は、一本のスライドピン52のみが記載されているが、
鋳造においては同軸に配置された左右一対のスライドピ
ン52が突き合わされた状態で使用される。
【0033】前記上側分割ピン54は、スライドピン5
2の上部外側面を構成する断面略扇形のピンであり、図
7(B),(C),(D)に示されるように、扇の要の
位置に断面台形状の突条54tが先端から基端位置まで
長手方向に形成されている。また、前記上側分割ピン5
4の断面積はスライドピン52の先端側で大きく、基端
部側で小さくなるように設定されている。このため、上
側分割ピン54の突条54tは、図7(A)に示される
ように、スライドピン52の先端から基端部にかけて緩
やかに上昇するような傾斜が設けられている。
【0034】前記下側分割ピン56はスライドピン52
の横外側面、下部外側面を構成する断面円弧形のピンで
あり、その上側には上側分割ピン54が嵌め込まれる断
面扇形の凹部56hが形成されている。前記凹部56h
の断面積は、上側分割ピン54の形状に合わせてスライ
ドピン52の先端側で大きく、基端部側で小さく設定さ
れている。また、前記凹部56hの扇の要の位置には上
側分割ピン54の突条54tと係合する断面台形状の溝
56mが形成されている。前記下側分割ピン56の溝5
6mも、上側分割ピン54の突条54tに合わせてスラ
イドピン52の先端から基端部にかけて緩やかに上昇す
るような傾斜が設けられている。
【0035】上記した構造により、前記上側分割ピン5
4の突条54tを下側分割ピン56の先端側からその溝
56mに挿入し、その上側分割ピン54を下側分割ピン
56の凹部56hに密着状態で嵌合させることにより、
前述のように略円柱形のスライドピン52が形成され
る。また、前記上側分割ピン54の突条54tを下側分
割ピン56の溝56mから引き抜くように移動させるこ
とにより、前記突条54t及び溝56mの傾斜面の働き
により、上側分割ピン54は下方に変位するようにな
る。また、前記上側分割ピン54の外側面には、第1チ
ューブ2a及び第2チューブ2bの端部を塞ぐ栓材54
zが所定位置に二箇所形成されている。即ち、前記上側
分割ピン54に形成された突条54t及び下側分割ピン
56に形成された溝56mが本発明の栓材移動手段とし
て機能する。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態に係る筒
体の鋳包み方法の説明を行う。先ず、上側分割ピン54
を下側分割ピン56の凹部56hに密着状態で嵌合させ
てスライドピン52を形成する。次に、両スライドピン
52を前進させて先端面を嵌合させる。この状態で、第
1チューブ2aを固定型(図示されていない)の第1支
持溝にセットし、さらにその端部を栓材54zに嵌合さ
せる。同様に、第2チューブ2bを固定型の第2支持溝
にセットし、さらにその端部を栓材54zに嵌合させ
る。
【0037】このようにして、両スライドピン52に第
1チューブ2aと第2チューブ2bとが嵌合されると、
可動型が移動して型締めが行われ、金型内に形成された
キャビティに溶湯が圧入される。そして、溶湯が凝固す
ると両スライドピン52の下側分割ピン56がそれぞれ
後退する。これによって、上側分割ピン54の突条54
tはその下側分割ピン56の溝56mから相対的に引き
抜かれるようになり、前記突条54t及び溝56mの傾
斜面の働きにより、上側分割ピン54は下方に変位す
る。この結果、上側分割ピン54の栓材54zが第1チ
ューブ2a及び第2チューブ2bの端部から引き抜かれ
る。即ち、スライドピン52の下側分割ピン56を鋳物
から引き抜くことにより、自動的に上側分割ピン54の
栓材54zと第1チューブ2a及び第2チューブ2bと
の嵌合を解除できるようになる。
【0038】このようにして、先ず、型開きが行われ、
次に鋳物からスライドピン52が引き抜かれると、その
鋳物wの内部には中空部wsが形成される。そして、第
1チューブ2a、第2チューブ2bが鋳包まれた鋳物w
が金型から取り出される。このように、本実施の形態に
係るスライドピン52は、前記上側分割ピン54の突条
54tと下側分割ピン56の溝56mの傾斜面の働きに
より、その上側分割ピン54に設けられた栓材54zを
下方に変位させる方式のため、栓材54zの移動手段が
簡易なものとなり、信頼性、メンテナンス性が向上す
る。また、スライドピン52が分割されるため、外冷に
よる冷却効率が向上する。
【0039】〔第3の実施の形態〕図8は、本発明の第
3の実施の形態に係る筒体の鋳包み装置の要部縦断面図
を表している。本実施の形態に係る鋳包み装置60は、
栓材移動手段として油圧力あるいはバネ力を使用したも
のである。前記栓材66は、ピストン部66pと、その
ピストン部66pの上端面に同軸に固定されたピン状の
嵌合凸部66tとから構成されており、その嵌合凸部6
6tが鋳包まれるチューブ2と嵌合できる外径に製作さ
れている。また、前記栓材66のピストン部66pは、
下端面が傾斜面となっており、斜め方向からの油圧を受
け易くなっている。
【0040】前記栓材66のピストン部66pは、前記
スライドピン62の内部に形成されたシリンダ部63に
収納されている。前記シリンダ部63はスライドピン6
2の半径方向(図中 縦方向)に形成されており、その
シリンダ部63の天井部63dに栓材66の嵌合凸部6
6tを通すための貫通孔63kが同軸に形成されてい
る。また、前記シリンダ部63の天井部63dと、栓材
66のピストン部66pの上端面との間には前記栓材6
6を押し下げる方向に付勢されたバネ(図示されていな
い)が装着されている。
【0041】前記シリンダ部63の下端部には加圧装置
68からの油圧通路62rが接続されている。このた
め、前記加圧装置68によりシリンダ部63の内部が加
圧されると、栓材66はバネ力に抗して上限位置まで押
し上げられる。逆に、前記シリンダ部63の圧力が低下
すると栓材66はバネ力によって下限位置まで押し下げ
られる。ここで、前記嵌合凸部66tの長さは、栓材6
6が上限位置にある状態で嵌合凸部66tが前記スライ
ドピン62の外側面から所定寸法だけ突出するように、
また、栓材66が下限位置にある状態でその嵌合凸部6
6tがスライドピン62の内部に収納されるように設定
されている。
【0042】前記スライドピン62にチューブ2をセッ
トするには、前記加圧装置68によりシリンダ部63の
内部を加圧する。これによって、前記栓材66はバネ力
に抗して上限位置まで押し上げられ、その栓材66の嵌
合凸部66tはスライドピン62の外側面から所定寸法
だけ突出するようになる。この状態で、前記チューブ2
の端部を嵌合凸部66tに嵌合させる。また、溶湯が凝
固した後に前記チューブ2と嵌合凸部66との嵌合を解
除する場合には、前記加圧装置68によりシリンダ部6
3の内部の圧力を低下させる。これによって、前記栓材
66はバネ力によって下限位置まで押し下げられ、前記
チューブ2の端部から栓材66の嵌合凸部66tが引き
抜かれる。
【0043】このように、本実施の形態に係る筒体の鋳
包み装置によると、油圧力により栓材66をスライドピ
ン62の半径方向に移動させる構造のため、栓材66を
動かすシリンダ部63と加圧装置68との間に油圧通路
62rだけを配置すれば良く、機械式の場合と比べて機
構がコンパクトなものとなる。したがって、小型のスラ
イドピン62にも本機構を使用できるようになる。
【0044】なお、図9(A)に示されるように、油圧
通路62rをシリンダ部63の上端部に接続し、シリン
ダ部63の底面とピストン部66pの下面との間にバネ
を装着すれば、栓材66をバネ力によって上限位置まで
押し上げ、油圧により下限位置まで押し下げることもで
きるようになる。また、油圧の代わりに空気圧や水圧を
使用して栓材66を昇降させることも可能であり、スラ
イドピン62内の冷却水配管と水圧配管とを兼用するこ
とも可能になる。さらに、図9(B)に示されるよう
に、押し出しピン69により直接栓材66を昇降させる
ことも可能である。
【0045】〔第4の実施の形態〕図10は、本発明の
第4の実施の形態に係る筒体の鋳包み装置の要部縦断面
図を表している。本実施の形態に係る鋳包み装置70
は、栓材移動手段としてラック&ピニオン機構を使用し
たものである。前記栓材76は、図10(A)に示され
るように、スライドピン72の半径方向(図中 縦方
向)に形成された深孔72hに摺動可能な状態で収納さ
れており、その側面には縦にラック76rが形成されて
いる。さらに、前記スライドピン72の内部には栓材7
6のラック76rと噛合するピニオン72pが定位置に
装着されている。前記ピニオン72pには、A点の位置
にワイヤー73が接続されており、そのワイヤー73を
スライドピン72の基端部側(図中 右側)に引っ張る
ことにより、そのピニオン72pを半時計回り約90°回
動させることができるようになっている。
【0046】また、栓材76の下面と深孔72hの底面
との間には、その栓材76をスライドピン72から突出
させるように付勢されたバネ74が装着されている。こ
のため、前記ワイヤー73に張力が加えられていない状
態では、前記栓材76は上限位置に保持されてその栓材
76の先端はスライドピン72の外側面から所定寸法だ
け突出するようになる。そして、この状態から、前記ワ
イヤー73に張力を加えてピニオン72pを半時計回り
に約90°回動させることにより、ラック&ピニオンの働
きにより、前記栓材76をバネ74の力に抗して下限位
置まで下降させることができる。また、前記ワイヤー7
3に加える張力により、ピニオン72pの回動角度を調
整することもでき、その張力の値で栓材76の位置を把
握することが可能になる。なお、前記栓材76の先端部
は鋳包まれるチューブ2と嵌合できる外径に製作されて
いる。
【0047】前記スライドピン72にチューブ2をセッ
トするときには、前記ワイヤー73の張力を解除する。
これによって、前記栓材76はバネ74により上限位置
まで押し上げられその栓材76の先端はスライドピン7
2の外側面から所定寸法だけ突出するようになる。この
状態で、前記チューブ2の端部を栓材76の先端に嵌合
させる。
【0048】また、溶湯が凝固した後に前記チューブ2
と栓材76との嵌合を解除するには、ワイヤー73に張
力を加えることによりピニオン72pを半時計回りに約
90°回動させる。これによって、前記栓材76はバネ7
4に抗して下限位置まで押し下げられ、前記栓材76が
スライドピン72の内部に収納されて前記チューブ2の
端部から栓材76の先端部が引き抜かれる。このよう
に、本実施の形態に係る筒体の鋳包み装置によると、ワ
イヤー73に加える張力でピニオン72pの回動角度を
調整することができ、その張力の値で栓材76の位置を
把握できるようになる。
【0049】図10(B)は、二本のワイヤー73a,
73bでピニオン72pを時計回り、半時計回りに約90
°回動させるようにしたものであり、これによって、栓
材76を押し上げるバネ74が不要になる。このため、
前記栓材76を下降させる際に、バネ74の力に抗して
押し下げる必要がなくなり、ラック&ピニオン機構に大
きな力が加わることはない。なお、本実施の形態におい
ては、ワイヤーの張力によりピニオン72pを回動させ
る方式について説明したが、チェーンや歯車等を使用す
る方式でも可能である。
【0050】〔第5の実施の形態〕図11は、本発明の
第5の実施の形態に係る筒体の鋳包み装置の要部断面図
を表している。本実施の形態に係る鋳包み装置80は、
栓材移動手段として栓材86の先端に形成された傾斜面
86rを利用するようにしたものである。前記栓材86
は、チューブ2と嵌合できる外径で成形された略円柱形
のピンであり、その上端面が所定角度の傾斜面86rと
なっている。前記栓材86はスライドピン82の半径方
向に形成された深孔82hに摺動可能な状態で収納され
ており、その深孔82hに収納されたバネ84によって
前記スライドピン82から突出するような力を受けてい
る。なお、深孔82hには栓材86の最大突出量を調整
できるストッパー(図示されていない)が設けられてお
り、通常は、栓材86の傾斜面86rの部分が突出でき
るように調節されている。
【0051】即ち、前記栓材86は傾斜面86rの高さ
分だけスライドピン82の半径方向に突出するようにな
り、この部分が鋳包まれるチューブ2と嵌合する。ま
た、前記スライドピン82は軸心回りに一定角度だけ回
動できるようになっており、前記栓材86の傾斜面86
rの向きはスライドピン82の回動方向と一致するよう
に位置決めされている。このため、栓材86がスライド
ピン82の外側面から突出している状態で、そのスライ
ドピン82を回動させると、図11(B)に示されるよ
うに、栓材86の傾斜面86rがチューブ2の先端面2
f及び鋳物wの内壁面の内壁面を倣い、前記栓材86は
スライドピン82の深孔82hに収納されるようにな
る。
【0052】このように、スライドピン82を回動させ
てチューブ2等の先端面2fに前記栓材86の傾斜面8
6rを強制的に倣わせることにより、チューブ2に嵌合
されている栓材86をそのチューブ2から抜く方式であ
るため、栓材を移動させる機構がさらにコンパクトなも
のとなる。
【0053】〔第6の実施の形態〕図12は、本発明の
第6の実施の形態に係る筒体の鋳包み方法の要部縦断面
図を表している。本実施の形態に係る鋳包み装置90
は、崩壊性の栓材96を使用することにより形開き時に
その栓材96を移動させなくても良いようにしたもので
ある。前記栓材96は、スライドピン92に固定される
ベース部96bとチューブ2に嵌合する嵌合凸部96k
から構成されており、前記ベース部96bがスライドピ
ン92の外側面所定位置に形成された凹部92hに収納
固定されている。
【0054】即ち、栓材96は崩壊性を有しており、か
つ、定位置に固定されているため、溶湯の凝固後にスラ
イドピン92が引き抜かれると、図12(B)に示され
るように、そのスライドピン92の引き抜き力を直接受
けて崩壊する。このため、前記スライドピン92が引き
抜が妨げられることはない。このように、前記栓材96
をスライドピン92の引き抜きを妨げない位置まで移動
させる機構が不要になるため、管体の鋳包み装置90の
構造が簡易なものとなる。
【0055】ここで、前記栓材96の材料としては砂等
が好適に使用される。また、前記栓材96を金属で成形
した場合でも、図12(C)に示されるように、嵌合凸
部96kとベース部96bとの境目に切り込み96cを
設けることにより、その切り込み96cの位置で栓材9
6を確実に切断することができるようになる。また、図
12(D)に示されるように、栓材96の嵌合凸部96
kを強度の小さい材料で成形し、ベース部96bを強度
の大きな材料で成形することにより、栓材96を嵌合凸
部96kの位置で確実に切断することができるようにな
る。
【0056】〔第7の実施の形態〕図13は、本発明の
第7の実施の形態に係る筒体の鋳包み方法の要部縦断面
図を表している。本実施の形態に係る鋳包み装置100
は、スライドピン102の内部に形成された通路102
tを通して崩壊性の栓材106をそのスライドピン10
2の外側面所定位置にセットできるようにしたものであ
る。前記通路102tは、栓材106よりも若干大きな
サイズで成形されており、前記スライドピン102の基
端部から軸方向に延びている。そして、前記スライドピ
ン102の先端部近傍において所定の曲率で上方に90°
曲がり、そのスライドピン102の外側面所定位置で開
孔している。
【0057】前記通路102tの基端部側端部には栓材
送りピン102pが摺動可能な状態で挿入されており、
さらに、栓材送りピン102pの摺動範囲内には、前記
通路102tと直交する栓材供給通路102sが縦に形
成されている。前記栓材供給通路102sの幅は栓材1
06の長さとほぼ等しく設定されており、その栓材供給
通路102sの厚みは栓材106の外径とほぼ等しく設
定されている。このため、前記栓材供給通路102sに
は、栓材106が一個づつ積み重ねられた状態で通路1
02tと平行に収納される。
【0058】このため、前記栓材供給通路102sを開
くように、前記栓材送りピン102pを位置より基端部
側に引き抜くと、栓材供給通路102sから一個の栓材
106が通路102tに供給されるようになる。また、
この状態から前記栓材送りピン102pを栓材供給通路
102sを塞ぐ位置まで押し込むことにより、通路10
2tに供給された栓材106をその栓材106の長さ分
だけ通路102tに押し込むことができるようになる。
【0059】このように、前記栓材送りピン102pの
引き抜き/押込みを繰り返すことにより、栓材106を
一個づつ順番に通路102tに供給できるようになる。
そして、最初に供給された栓材106が通路102tの
開孔まで到達して、スライドピン102の外側面から予
め決められた寸法だけ突出した状態で、栓材送りピン1
02pはその位置に保持される。このようにして、最初
に供給された栓材106がスライドピン102の外側面
から突出した状態に保持されると、その栓材106にチ
ューブ2がセットされた後鋳造が行われる。そして、溶
湯が凝固してスライドピン102が引き抜かれると、そ
の引き抜き過程で前記栓材106は引き抜き力を受けて
崩壊する。
【0060】そして、次の鋳造を行う場合には、前記栓
材送りピン102pの引き抜き/押込みを一回行って新
たに一個の栓材106を通路102tに供給して、次の
栓材106をスライドピン102の外側面から突出させ
ながら前回の栓材の破断片を通路から押し出す。このよ
うに、栓材送りピン102pを往復動作させるだけで栓
材をスライドピン102の所定位置にセットできるため
に、栓材のセット時間を短縮化できる。
【0061】なお、本実施の形態においては、崩壊性の
栓材106を使用することによりチューブ2の先端の閉
塞と位置決めとを行ったが、図13(B)に示されるよ
うに、チューブ2の先端部2fを崩壊性の材料で成形
し、スライドピン102の外側面所定位置に形成された
凹部102kに嵌め合わせても前記チューブ2の閉塞と
位置決めとが可能になる。
【0062】〔第8の実施の形態〕図14から図16
は、本発明の第8の実施の形態に係る筒体の鋳包み装置
の正面及び矢視図を表している。本実施の形態に係る鋳
包み装置110は、一対のスライドピン112の上部外
側面に軸方向に断面角形の角溝112w(図14参照)
を形成したものであり、この角溝112wにチューブ2
の先端部2fが嵌合できるようになっている。前記角溝
112wはチューブ2の先端部2fを収納できるよう
に、その先端部2fより若干大きな幅で形成されてお
り、さらにその角溝112wの底面はチューブ2の先端
を塞げるように平坦に成形されている。
【0063】前記チューブ2をスライドピン112に連
結するには、先ず、固定型14の支持溝14xに前記チ
ューブ2をセットし、この状態で両スライドピン112
を前進させる。両スライドピン112が前進すると、そ
の過程で、チューブ2の先端部2fはスライドピン11
2に形成された角溝112wの入口部112fと嵌合
し、その角溝112wに倣って相対移動する。そして、
両スライドピン112の先端面が互いに当接した段階で
前記チューブ2の先端部2fは角溝112wの基端部1
12eまで移動し、嵌合が終了する。
【0064】このようにして、チューブ2とスライドピ
ン112との嵌合が行われると、可動型14mが移動し
て金型12の型締めが行われ、溶湯が圧入される(図1
5参照)。そして、圧入された溶湯が凝固した後、両ス
ライドピン112を引き抜くことにより、前記角溝11
2wの基端部112eに位置していたチューブ2の先端
部2fはその角溝112wに倣って相対移動し、その角
溝112wの入口部112fから自動的に外される。な
お、角溝112w内にも溶湯が浸入するがその溶湯の凝
固片はチューブ2の先端部と同様にその角溝112wの
入口部112fから外される。このように、本実施の形
態では、チューブ2を直接スライドピン112に嵌合さ
せ、さらに、型開き時にはそのチューブ2を角溝112
wに沿って移動させながら嵌合を解除するため、栓材や
その栓材の移動機構が不要になり、型構造が簡易なもの
となる。また、チューブ2を切断させることもないため
後工程における補修等も必要なくなる。
【0065】図16は、本実施の形態に係る筒体の鋳包
み装置の改良例であり、チューブ2の先端にフランジ2
xを設けるとともに、スライドピン112の角溝112
wの側壁にそのフランジ2xと嵌合する側溝112sを
形成したものである(図16(E)参照)。これによっ
て、スライドピン112の角溝112wにチューブ2の
先端部2fが嵌合した状態で、チューブ2は軸方向に位
置ずれを起こすことがなくなり、そのチューブ2の先端
は角溝112wの底面によって確実に塞がれるようにな
る。
【0066】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この本発明の実施の形態には請求の範囲に記載し
た技術的事項以外に次のような各種の技術的事項を有す
るものであることを付記しておく。 (1)請求項7に記載された栓材は、中子に固定される
部分と筒体に嵌合される部分との間に切り込みが設けら
れていることを特徴とする。このため、切り込みの位置
で確実に切断されるようになる。 (2)請求項7に記載された栓材は、中子に固定される
部分は強度の高い材料が使用され、筒体に嵌合される部
分には強度の低い材料が使用されることを特徴とする。
このため、強度の低い材料の部分で確実に切断されるよ
うになる。 (3) 筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包む
筒体の鋳包み装置において、中空部を成形する中子から
その中子の引き抜き方向と交差する方向に突出した栓材
を筒体の端部に嵌合させてその筒体の端部を塞ぎ、鋳型
内に溶湯を注入し、溶湯が凝固した後に、前記中子を引
き抜く力でその栓材を破壊させることを特徴とする筒体
の鋳包み装置。 (4) 筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包む
筒体の鋳包み装置において、中空部を成形する中子に設
けられた凹部に筒体の端部を嵌合させてその筒体の端部
を塞ぎ、鋳型内に溶湯を注入し、溶湯が凝固した後に、
前記中子を引き抜く力でその筒体の端部を切断すること
を特徴とする筒体の鋳包み装置。 (5) 筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包む
筒体の鋳包み装置において、中空部を成形する中子に設
けられた溝に筒体の端部を嵌合させてその筒体の端部を
塞ぎ、鋳型内に溶湯を注入し、溶湯が凝固した後に、前
記中子を引き抜いてその筒体を溝に沿って移動させなが
ら嵌合を解除することを特徴とする筒体の鋳包み装置。
【0067】
【発明の効果】本発明によると、筒体の端部をキャビテ
ィ内に配置しなければならない場合でも、内部に溶湯が
浸入しないようにその筒体を鋳包むことができ、さら
に、中子を引き抜く際にその筒体の端部を塞いだ栓材が
妨げとはならない。このため、砂中子等を使用する必要
がなくなり、鋳造コストを低減させることができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る筒体の鋳包み
装置の要部縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る筒体の鋳包み
装置における中子の詳細図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る筒体の鋳包み
装置における中子部品の詳細図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る筒体の鋳包み
装置における中子部品の詳細図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る筒体の鋳包み
装置の金型の正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る筒体の鋳包み
方法を表す縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る筒体の鋳包み
装置における中子の詳細図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る筒体の鋳包み
装置における中子の要部詳細図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る筒体の鋳包み
装置における中子の要部詳細図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る筒体の鋳包
み装置における中子の要部詳細図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る筒体の鋳包
み装置における中子の要部詳細図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る筒体の鋳包
み装置における中子の要部詳細図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る筒体の鋳包
み装置における中子の要部詳細図である。
【図14】本発明の第8の実施の形態に係る筒体の鋳包
み装置の要部平面図、正面図である。
【図15】本発明の第8の実施の形態に係る筒体の鋳包
み装置の正面図、側面図である。
【図16】本発明の第8の実施の形態に係る筒体の鋳包
み装置の要部平面図、正面図、側面図である。
【図17】筒体を鋳物の中空部と連通させるように鋳包
んだ鋳物の縦断面図である。
【符号の説明】
2 チューブ(筒体) 12 金型 14 固定型 16 第1スライドピン(中子) 18 第2スライドピン(中子) 26 No. 1栓材 36 No. 2栓材 28 No. 3栓材 38 No. 4栓材 46 スライドキー(栓材移動手段) 48 スライドキー(栓材移動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 茂樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 乾 満 岐阜県岐阜市六条南一丁目九番六号 岐阜 精機工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体を鋳物の中空部と連通させるように
    鋳包む筒体の鋳包み方法において、 中空部を成形する中子からその中子の引き抜き方向と交
    差する方向に突出した栓材を筒体の端部に嵌合させてそ
    の筒体の端部を塞ぎ、 型締め後、鋳型内に溶湯を注入し、 溶湯が凝固した後、前記栓材を移動させてその栓材と前
    記筒体との嵌合を解除することを特徴とする筒体の鋳包
    み方法。
  2. 【請求項2】 筒体を鋳物の中空部と連通させるように
    鋳包む筒体の鋳包み装置において、 中空部を成形する中子からその中子の引き抜き方向と交
    差する方向に突出し、前記筒体の端部と嵌合してその筒
    体の端部を塞ぐ栓材と、 前記栓材を前記嵌合位置から非嵌合位置まで移動させる
    栓材移動手段と、を有することを特徴とする筒体の鋳包
    み装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された筒体の鋳包み装置
    において、 栓材移動手段は、傾斜面を栓材の突出方向と交差する方
    向に移動させ、前記傾斜面に前記栓材あるいはその栓材
    を支持する部材を倣わせることにより、前記栓材を嵌合
    位置から非嵌合位置まで移動させることを特徴とする筒
    体の鋳包み装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載された筒体の鋳包み装置
    において、 栓材移動手段は、流体の圧力により栓材を非嵌合位置ま
    で移動させることを特徴とする筒体の鋳包み装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載された筒体の鋳包み装置
    において、 栓材移動手段は、ラック&ピニオンの動作により栓材を
    非嵌合位置まで移動させることを特徴とする筒体の鋳包
    み装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載された筒体の鋳包み装置
    において、 栓材移動手段は、筒体に収納されている栓材の先端傾斜
    面をその筒体の先端面に強制的に倣わせることにより、
    前記栓材を嵌合位置から非嵌合位置まで移動させること
    を特徴とする筒体の鋳包み装置。
  7. 【請求項7】 筒体を鋳物の中空部と連通させるように
    鋳包む筒体の鋳包み方法において、 中空部を成形する中子からその中子の引き抜き方向と交
    差する方向に突出した栓材を筒体の端部に嵌合させてそ
    の筒体の端部を塞ぎ、 型締め後、鋳型内に溶湯を注入し、 溶湯が凝固した後に、前記中子を引き抜く力でその栓材
    を破壊させることを特徴とする筒体の鋳包み方法。
  8. 【請求項8】 筒体を鋳物の中空部と連通させるように
    鋳包む筒体の鋳包み方法において、 中空部を成形する中子に設けられた凹部に筒体の端部を
    嵌合させてその筒体の端部を塞ぎ、 型締め後、鋳型内に溶湯を注入し、 溶湯が凝固した後に、前記中子を引き抜く力でその筒体
    の端部を切断することを特徴とする筒体の鋳包み方法。
  9. 【請求項9】 筒体を鋳物の中空部と連通させるように
    鋳包む筒体の鋳包み方法において、 中空部を成形する中子に設けられ、中子先端側に開放部
    を有する溝に筒体の端部を嵌合させてその筒体の端部を
    塞ぎ、 型締め後、鋳型内に溶湯を注入し、 溶湯が凝固した後に、前記中子を引き抜いてその筒体を
    溝に沿って移動させながら溝の開放部から筒体を溝の外
    に出すことにより嵌合を解除することを特徴とする筒体
    の鋳包み方法。
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