JPH1076304A - クロスロール圧延機 - Google Patents

クロスロール圧延機

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Publication number
JPH1076304A
JPH1076304A JP23295096A JP23295096A JPH1076304A JP H1076304 A JPH1076304 A JP H1076304A JP 23295096 A JP23295096 A JP 23295096A JP 23295096 A JP23295096 A JP 23295096A JP H1076304 A JPH1076304 A JP H1076304A
Authority
JP
Japan
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roll
crosshead
concave
cross
flat
Prior art date
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Pending
Application number
JP23295096A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Hashimoto
正一 橋本
Yutaka Matsuda
裕 松田
Tatsu Takeguchi
逹 武口
Kanji Hayashi
寛治 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備の稼働率を高揚させると共に、小さな動
力で上下ワークロールをクロスさせられるクロスロール
圧延機を提供する。 【解決手段】 上クロスヘッド61と下クロスヘッド6
2とをロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動さ
せ、上下ワークロールチョック8,9を互いに反対方向
に回動して上下ワークロール51,52をクロスさせる
クロスロール圧延機であって、前記各々のクロスヘッド
の先端部に上下二つの凹球面を有した凹球面ライナ5を
付設すると共に前記各々のロールチョックの両側面に上
下二つの凹平面部8a,9aを形成し、前記クロスヘッ
ド先端部との摺動面を前記凹球面よりも小さい半径の凸
球面に形成すると共に前記ロールチョック両側面との摺
動面を平面に形成した上下二つの凸球面ライナ3を前記
凹球面ライナと凹平面部との間にそれぞれ摺動自在に介
装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上,下ワークロー
ルをクロスして板材を圧延するワークロールクロス圧延
機または上,下ワークロール及びバックアップロールを
クロスして板材を圧延するペアクロスロール圧延機の、
ロールクロス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は従来のワークロールクロス圧延
機の一例を示す一部破断側面図、図20は図19のIIX-
IIX 断面図である(特公昭62ー52641号公報等参
照)。
【0003】上図において、51は上ワークロール、5
2は下ワークロールであり、その両端部は上下ワークロ
ールチョック55,56によってそれぞれ支承され、ハ
ウジング60に収容されている。53,54は上下バッ
クアップロール、57,58は上下バックアップロール
チョックである。
【0004】61は上クロスヘッド、62は下クロスヘ
ッドであり、上下ワークロールチョック55,56の両
側面と接触する先端部にはかまぼこ状の上下曲面ライナ
63,64がそれぞれ装着されている。そして、モータ
71,74、マイタギヤ72,75及びシャフト73,
76の回転によって作動する上下スクリュウジャッキ6
5,66によって上下ロッド67,68を介してロール
軸方向と直交する方向に摺動するようにハウジング60
に嵌装されている。59はロールベンディングシリンダ
である。
【0005】板材50の圧延に際し、上下スクリュウジ
ャッキ65,66によって双方の上クロスヘッド61と
下クロスヘッド62とを互いに反対方向に移動して上ワ
ークロールチョック55と下ワークロールチョック56
とを図20に示すクロス点Oを中心に回動して上下ワー
クロール51,52を圧延機中心Cから所要のクロス角
θでクロスさせ、その両端部のロールギャップを中央部
よりも大きくして板材50の板クラウンの発生を防止す
る。
【0006】板材50の圧延中は、上下クロスヘッド6
1,62を互いに反対方向に微細に移動してクロス角θ
を調整し、ロールベンディングシリンダ59による上下
ワークロール51,52のベンディングと併用して板材
50の板形状を制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置では、上下
曲面ライナ63,64と上下ワークロールチョック5
5,56の両側平面部とは線接触状態になり、高面圧が
作用する。この状態で圧下方向または上下ワークロール
51,52のクロス時にロール軸方向へ摺動すると、上
下ワークロールチョック55,56の両側面及び上下曲
面ライナ63,64の曲面の少なくともいずれか一方に
摩耗或いはかじりが発生するため保全ピッチが短くな
り、設備の稼働率が低下する。また、摺動部の摩擦係数
が大きくなり易いため圧下方向のヒステリシスが大きく
なり、上下ワークロール51,52のクロスに大きな動
力を必要とする等の問題点が発生する。
【0008】尚、本出願人等は、先に特公昭62−52
641号公報で、圧延ロール軸受箱と該圧延ロール軸受
箱を押圧して圧延ロールを圧延方向に対し任意の角度旋
回させる駆動軸をもつ圧延ロール軸受箱押し台とを具え
た水平圧延機の圧延ロール交叉機構において、上記圧延
ロール軸受箱押し台を駆動軸に対し傾動可能に連結する
ようにしたものを提案した。これによれば、圧延ロール
軸受箱と圧延ロール軸受箱押し台とを常に面接触状態に
保持することができ、圧延中に発生する圧延方向の荷重
を安定的に支持することができるが、圧延ロール軸受箱
と圧延ロール軸受箱押し台とが全面的に接触するため、
当該部が圧下方向または上下ロールのクロス時にロール
軸方向へ摺動する際の摺動性能が未だ不十分であるとい
う不具合があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、設備の稼働率を
高揚させると共に、小さな動力で上下ロールをクロスさ
せられるクロスロール圧延機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による圧延機のロ
ールクロス装置は、次に示す構成によって前記課題を解
決するための手段とする。
【0011】(1)ロールチョックを押圧移動するクロ
スヘッドを備え、ロールチョックとクロスヘッドとの当
接部の一方を凹球面あるいは凹曲面とし、他方を凹球面
あるいは凹曲面にはまり合う凸球面あるいは凸曲面と
し、少なくともいずれか一方の凹,凸球面あるいは凹,
凸曲面を摺動移動可能なライナ部材で構成したことを特
徴とする。
【0012】(2)上クロスヘッドと下クロスヘッドと
をロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、
上下ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機であって、前記
各々のクロスヘッドの先端部を凹球面に形成すると共に
前記各々のロールチョックの両側面を平面に形成し、前
記クロスヘッド先端部との摺動面を前記凹球面よりも小
さい半径の凸球面に形成すると共に前記ロールチョック
両側面との摺動面を平面に形成した球面ライナを前記各
々のロールチョック両側平面部とクロスヘッド先端凹球
面部とに少なくとも1個づつ摺動自在に介装して成るこ
とを特徴とする。
【0013】(3)上クロスヘッドと下クロスヘッドと
をロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、
上下ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機であって、前記
各々のロールチョックの両側面に凹球面を形成すると共
に前記各々のクロスヘッドの先端部を平面に形成し、前
記ロールチョック両側面との摺動面を前記凹球面よりも
小さい半径の凸球面に形成すると共に前記クロスヘッド
先端部との摺動面を平面に形成した球面ライナを前記各
々のロールチョック両側凹球面部とクロスヘッド先端平
面部とに少なくとも1個づつ摺動自在に介装して成るこ
とを特徴とする。
【0014】(4)上クロスヘッドと下クロスヘッドと
をロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、
上下ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機であって、前記
各々のクロスヘッドの先端部をロール軸方向に曲面を有
する凹曲面に形成すると共に前記各々のロールチョック
の両側面を平面に形成し、前記クロスヘッド先端部との
摺動面を前記凹曲面よりも小さい半径の凸曲面に形成す
ると共に前記ロールチョック両側面との摺動面を平面に
形成した曲面ライナを前記各々のロールチョック両側平
面部とクロスヘッド先端凹曲面部とに摺動自在に介装し
て成ることを特徴とする。
【0015】(5)上クロスヘッドと下クロスヘッドと
をロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、
上下ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機であって、前記
各々のロールチョックの両側面にロール軸方向に曲面を
有する凹曲面を形成すると共に前記各々のクロスヘッド
の先端部を平面に形成し、前記ロールチョック両側面と
の摺動面を前記凹曲面よりも小さい半径の凸曲面に形成
すると共に前記クロスヘッド先端部との摺動面を平面に
形成した曲面ライナを前記各々のロールチョック両側凹
曲面部とクロスヘッド先端平面部とに摺動自在に介装し
て成ることを特徴とする。
【0016】(6)上クロスヘッドと下クロスヘッドと
をロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、
上下ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機であって、前記
各々のロールチョックの両側面に少なくとも1箇所づつ
の凸球面を形成すると共に前記各々のクロスヘッドの先
端部を平面に形成し、前記ロールチョック両側面との摺
動面を前記凸球面と略同一半径の凹球面に形成すると共
に前記クロスヘッド先端部との摺動面を平面に形成した
凹球面ライナを前記各々のロールチョック両側凸球面部
とクロスヘッド先端平面部とに少なくとも1個づつ摺動
自在に介装して成ることを特徴とする。
【0017】(7)上クロスヘッドと下クロスヘッドと
をロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、
上下ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機であって、前記
各々のクロスヘッドの先端部に少なくとも1箇所づつの
凸球面を形成すると共に前記各々のロールチョックの両
側面を平面に形成し、前記クロスヘッド先端部との摺動
面を前記凸球面と略同一半径の凹球面に形成すると共に
前記ロールチョック両側面との摺動面を平面に形成した
凹球面ライナを前記各々のクロスヘッド先端凸球面部と
ロールチョック両側平面部とに少なくとも1個づつ摺動
自在に介装して成ることを特徴とする。
【0018】(8)上クロスヘッドと下クロスヘッドと
をロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、
上下ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機であって、前記
各々のロールチョックの両側面にロール軸方向に曲面を
有する凸曲面を形成すると共に前記各々のクロスヘッド
の先端部を平面に形成し、前記ロールチョック両側面と
の摺動面を前記凸曲面と略同一半径の凹曲面に形成する
と共に前記クロスヘッド先端部との摺動面を平面に形成
した凹曲面ライナを前記各々のロールチョック両側凸曲
面部とクロスヘッド先端平面部とに摺動自在に介装して
成ることを特徴とする。
【0019】(9)上クロスヘッドと下クロスヘッドと
をロール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、
上下ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機であって、前記
各々のクロスヘッドの先端部にロール軸方向に曲面を有
する凸曲面を形成すると共に前記各々のロールチョック
の両側面を平面に形成し、前記クロスヘッド先端部との
摺動面を前記凸曲面と略同一半径の凹曲面に形成すると
共に前記ロールチョック両側面との摺動面を平面に形成
した凹曲面ライナを前記各々のクロスヘッド先端凸曲面
部とロールチョック両側平面部とに摺動自在に介装して
成ることを特徴とする。
【0020】[作用] (1)クロスヘッドを移動してロールチョックとの当接
部における凹,凸球面部あるいは凹,凸曲面部を介して
ロールチョックを回動し、上下ロールを所要のクロス角
でクロスさせて上下ワークロールの両端部のロールギャ
ップを中央部よりも大きくして板材を圧延し、その板形
状を向上させる。ロールのクロス角変動中は、各々のラ
イナ部材はその座面に対しロール軸方向に摺動し、凹,
凸球面部あるいは凹,凸曲面部はロール軸方向に円弧状
に摺動する。また、圧下方向に対しては各々のライナ部
材が上下方向にそれぞれ摺動することで、各々の摺動部
の摩耗を少なくし、かじりを防止する。
【0021】(2)上下クロスヘッドを互いに反対方向
に移動してその凹球面で球面ライナを介して上下ロール
チョックを互いに反対方向に回動し、上下ロールを所要
のクロス角でクロスさせて上下ワークロールの両端部の
ロールギャップを中央部よりも大きくして板材を圧延
し、その板形状を向上させる。上下ロールのクロス角変
動中は、各々の球面ライナの平面部は上下ロールチョッ
クの両側平面部とロール軸方向に摺動し、凸球面部は各
々のクロスヘッド先端部の半径の大きい凹球面部とロー
ル軸方向に円弧状に摺動する。また、圧下方向に対して
は各々の球面ライナの平面部は上下ロールチョックの両
側平面部と上下方向にそれぞれ摺動することで、各々の
摺動部の摩耗を少なくし、かじりを防止する。
【0022】(3)上下ロールのクロス角変動中は、各
々の球面ライナの平面部は上下クロスヘッド先端の平面
部とロール軸方向に摺動し、凸球面部は各々のロールチ
ョック両側面の半径の大きい凹球面部とロール軸方向に
円弧状に摺動する。また、圧下方向に対しては各々の球
面ライナの平面部は上下クロスヘッド先端平面部と上下
方向にそれぞれ摺動することで、各々の摺動部の摩耗を
少なくし、かじりを防止する。
【0023】(4)上下クロスヘッドを互いに反対方向
に移動してその凹曲面で曲面ライナを介して上下ロール
チョックを互いに反対方向に回動し、上下ロールを所要
のクロス角でクロスさせて上下ワークロールの両端部の
ロールギャップを中央部よりも大きくして板材を圧延
し、その板形状を向上させる。上下ロールのクロス角変
動中は、各々の曲面ライナの平面部は上下ロールチョッ
クの両側平面部とロール軸方向に摺動し、凸曲面部は各
々のクロスヘッド先端部の半径の大きい凹曲面部とロー
ル軸方向に円弧状に摺動する。また、圧下方向に対して
は各々の曲面ライナの平面部及び凸曲面部は上下ロール
チョックの両側平面部及び上下ロールチョックの凹曲面
部と上下方向にそれぞれ摺動することで、各々の摺動部
の摩耗を少なくし、かじりを防止する。
【0024】(5)上下ロールのクロス角変動中は、各
々の曲面ライナの平面部は上下クロスヘッド先端の平面
部及び上下ロールチョック両側面の凹曲面部とロール軸
方向に摺動し、凸曲面部は各々のロールチョック両側面
の半径の大きい凹曲面部とロール軸方向に円弧状に摺動
する。また、圧下方向に対しては各々の曲面ライナの平
面部及び凸曲面部は上下クロスヘッド先端平面部及び上
下ロールチョックの凹曲面部と上下方向にそれぞれ摺動
することで、各々の摺動部の摩耗を少なくし、かじりを
防止する。
【0025】(6)上下クロスヘッドを互いに反対方向
に移動してその凹球面で球面ライナを介して上下ロール
チョックを互いに反対方向に回動し、上下ロールを所要
のクロス角でクロスさせてその両端部のロールギャップ
を中央部よりも大きくして板材を圧延し、その板形状を
向上させる。上下ロールのクロス角変動中は、各々の凹
球面ライナの平面部は各々のクロスヘッド先端平面部と
ロール軸方向にそれぞれ摺動し、凹球面部は上下ロール
チョックの両側面の凸球面部とロール軸方向に円弧状に
それぞれ摺動する。また、圧下方向に対しては各々の凹
球面ライナの平面部は各々のクロスヘッド先端の両側平
面部と上下方向にそれぞれ摺動することで各々の摺動部
の摩耗を少なくし、かじりを防止する。
【0026】(7)上下ロールのクロス角変動中は、各
々の凹球面ライナの平面部は上下ロールチョック両側平
面部とロール軸方向にそれぞれ摺動し、凹球面部は各々
のクロスヘッド先端の凸球面部とロール軸方向に円弧状
にそれぞれ摺動する。また、圧下方向に対しては各々の
凹球面ライナの平面部は上下ロールチョック両側平面部
と上下方向にそれぞれ摺動することで各々の摺動部の摩
耗を少なくし、かじりを防止する。
【0027】(8)上下クロスヘッドを互いに反対方向
に移動してその凹曲面で曲面ライナを介して上下ロール
チョックを互いに反対方向に回動し、上下ロールを所要
のクロス角でクロスさせてその両端部のロールギャップ
を中央部よりも大きくして板材を圧延し、その板形状を
向上させる。上下ロールのクロス角変動中は、各々の凹
曲面ライナの平面部は各々のクロスヘッド先端平面部と
ロール軸方向にそれぞれ摺動し、凹曲面部は上下ロール
チョックの両側面の凸曲面部とロール軸方向に円弧状に
それぞれ摺動する。また、圧下方向に対しては各々の凹
曲面ライナの平面部及び凹曲面部は各々のクロスヘッド
先端平面部及び上下ロールチョックの凸曲面部と上下方
向にそれぞれ摺動することで、各々の摺動部の摩耗を少
なくし、かじりを防止する。
【0028】(9)上下ロールのクロス角変動中は、各
々の凹曲面ライナの平面部は上下ロールチョック両側面
の平面部とロール軸方向にそれぞれ摺動し、凹曲面部は
各々のクロスヘッド先端の凸曲面部とロール軸方向に円
弧状にそれぞれ摺動する。また、圧下方向に対しては各
々の凹曲面ライナの平面部及び凹曲面部は上下ロールチ
ョック両側平面部及び各々のクロスヘッド先端の凸曲面
部と上下方向にそれぞれ摺動することで各々の摺動部の
摩耗を少なくし、かじりを防止する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るクロスロール
圧延機を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
尚、各図において、従来の装置と同一の部材及び部位に
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0030】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例
を示すワークロールクロス圧延機のロールクロス装置の
一部を破断した側面図、図2は図1のII−II断面図であ
る。
【0031】[構成]図1及び図2において、上下クロ
スヘッド61,62の先端部には上下方向2箇所の凹球
面が形成された凹球面ライナ5がそれぞれ締着されてい
る。上下ワークロールチョック8,9の両側面には上下
方向2箇所の上凹平面部8a及び下凹平面部9aがそれ
ぞれ形成されている。3は凸球面ライナであり、球凹面
ライナ5の凹球面部と摺動する面はその凹球面よりも小
さい半径の凸球面に、上下凹平面部8a,9aと摺動す
る面は平面にそれぞれ成形され、ホールドプレート6に
よって上下ワークロールチョック8,9の両側面から脱
落しないようにそれぞれ遊着されている。
【0032】[作用・効果]上クロスヘッド61と下ク
ロスヘッド62とを互いに反対方向に移動し、その凹球
面ライナ5で球面ライナ3を介して上ワークロールチョ
ック8と下ワークロールチョック9とを互いに反対方向
に回動し、上下ワークロール51,52を所要のクロス
角θでクロスさせてその両端部のロールギャップを中央
部よりも大きくし、ロールベンディングシリンダ59に
よる上下ワークロール51,52のベンディングと併用
して板材50を圧延し、その板形状を向上させる。
【0033】板材50の圧延中は、回転する上下ワーク
ロール51,52との軸受のころがり摩擦抵抗によって
転倒しようとする上下ワークロールチョック8,9の両
側面を上下2個の凸球面ライナ3を介して上下クロスヘ
ッド61,62によって支持し、入側と出側のロールベ
ンディングシリンダ59への不均等な負荷を防止する。
【0034】上下ワークロール51,52のクロス角θ
変動中は、各々の凸球面ライナ3の平面部は上下ワーク
ロールチョック8,9の上下凹平面部8a,9aとロー
ル軸方向に摺動し、凸球面部は上下クロスヘッド61,
62の先端の凹球面ライナ5の半径の大きい凹球面部と
ロール軸方向に円弧状に摺動する。また、上下ワークロ
ール51,52の圧下及びベンディング中は、各々の凸
球面ライナ3の平面部は上下ワークロールチョック8,
9の各々の上下凹平面部8a,9aと上下方向にそれぞ
れ摺動し、各々の摺動部の摩耗を少なくし、かじりを防
止する。
【0035】[第2実施例]図3は本発明の第2実施例
を示すワークロールクロス圧延機のロールクロス装置の
一部を破断した側面図、図4は図3のIV−IV断面図であ
る。
【0036】[構成]図3及び図4において、上下ワー
クロールチョック55,56の両側面には上下方向2箇
所の凹球面が形成された凹球面ライナ15がそれぞれ締
着されている。11は上クロスヘッド、12は下クロス
ヘッドであり、その先端部には上下方向2箇所の上凹平
面部11b及び下凹平面部12bがそれぞれ形成され、
この各々の凹平面部11b,12bにはスプリング収容
穴11a,12aが穿設されている。この各々のスプリ
ング収容穴11a,12aにはスプリング17がそれぞ
れ内装され、その一端は底面に締着されている。13は
凸球面ライナであり、凹球面ライナ15と摺動する面は
その凹球面よりも小さい半径の凸球面に、上下クロスヘ
ッド11,12先端の上下凹平面部11b,12bと摺
動する面は平面にそれぞれ成形され、アジャストボルト
ナット18によってスプリング17の引張り力を調整し
て上下クロスヘッド11,12から脱落しないようにそ
れぞれ遊着されている。その他の構成は第1実施例と同
一である。なお、凸球面ライナ13の上下クロスヘッド
11,12からの脱落防止として、第1実施例と同様に
ホールドプレート6を用いてもよい。
【0037】[作用・効果]上下ワークロール51,5
2のクロス角θ変動中は、各々の凸球面ライナ13の平
面部は上下クロスヘッド11,12の上下凹平面部11
b,12bとロール軸方向にそれぞれ摺動し、凸球面部
は各々の凹球面ライナ15の半径の大きい凹球面部とロ
ール軸方向に円弧状に摺動する。また上下ワークロール
の圧下及びベンディング中は、各々の凸球面ライナ13
の平面部は上下凹平面部11b,12bと上下方向にそ
れぞれ摺動し、各々の摺動部の摩耗を少なくし、かじり
を防止する。
【0038】[第3実施例]図5は本発明の第3実施例
を示すワークロールクロス圧延機のロールクロス装置の
一部を破断した側面図、図6は図5のVI−VI断面図であ
る。
【0039】[構成]図5及び図6において、上下ワー
クロールチョック28,29の両側面には上凹平面部2
8a及び下凹平面部29aがそれぞれ形成されている。
上下クロスヘッド61,62の先端部にはロール軸方向
に曲面を有する凹曲面が形成された凹曲面ライナ25が
それぞれ締着されている。23はかまぼこ状の凸曲面ラ
イナであり、凹曲面ライナ25と摺動する凸曲面部はそ
の凹曲面よりも小さい半径に形成され、上下凹平面部2
8a,29aと摺動する面は平面に形成されている。そ
して、ホールドプレート26によって上下ワークロール
チョック28,29の両側面から脱落しないようにそれ
ぞれ摺動自在に遊着されている。その他の構成は第1実
施例と同一である。
【0040】[作用・効果]上クロスヘッド61と下ク
ロスヘッド62とを互いに反対方向に移動し、その凹曲
面ライナ25で凸曲面ライナ23を介して上ワークロー
ルチョック28と下ワークロールチョック29とを互い
に反対方向に回動し、上下ワークロール51,52を所
要のクロス角θでクロスさせてその両端部のロールギャ
ップを中央部よりも大きくし、ロールベンディングシリ
ンダ59による上下ワークロール51,52のベンディ
ングと併用して板材50を圧延し、その板形状を向上さ
せる。
【0041】上下ワークロール51,52のクロス角θ
変動中は、各々の凸曲面ライナ23の平面部は上下ワー
クロールチョック28,29の上下凹平面部28b,2
9bとロール軸方向にそれぞれ摺動し、凸曲面部は上下
クロスヘッド61,62の先端の凹曲面ライナ25の半
径の大きい凹曲面部とロール軸方向に円弧状に摺動す
る。また上下ワークロールの圧下及びベンディング中
は、各々の凸曲面ライナ23の平面部及び凸曲面部は上
下凹平面部28a,29a及び凹曲面ライナ25の凹曲
面部と上下方向にそれぞれ摺動し、各々の摺動部の摩耗
を少なくし、かじりを防止する。
【0042】[第4実施例]図7は本発明の第4実施例
を示すワークロールクロス圧延機のロールクロス装置の
一部を破断した側面図、図8は図7のVIII−VIII断面図
である。
【0043】[構成]図7及び図8において、上下ワー
クロールチョック55,56の両側面にはロール軸方向
に曲面を有する凹曲面が形成された凹曲面ライナ35が
それぞれ締着されている。上下クロスヘッド31,32
の先端部には上下凹平面部31b,32bがそれぞれ形
成され、この凹平面部31b,32bには上下方向に2
箇所のスプリング収容穴31a,32aがそれぞれ穿設
されている。そして、スプリング37がそれぞれ内装さ
れ、その一端は底面に締着されている。33はかまぼこ
状の凸曲面ライナであり、凹曲面ライナ35の凹曲面部
と摺動する面はその凹球面よりも小さい半径の凸曲面
に、凹平面部31b,32bと摺動する面は平面にそれ
ぞれ成形され、アジャストボルトナット38によってス
プリング37の引張り力を調整して上下クロスヘッド3
1,32から脱落しないようにそれぞれ遊着されてい
る。その他の構成は第2実施例と同一である。なお、球
面ライナ33の上下クロスヘッド31,32からの脱落
防止として、第3実施例と同様にホールドプレート26
を用いてもよい。
【0044】[作用・効果]上下ワークロール51,5
2のクロス角θ変動中は、各々の凸曲面ライナ33の凸
曲面部は上下ワークロールチョック55,56両側面の
凹曲面ライナ35の半径の大きい凹曲面部とロール軸方
向に円弧状にそれぞれ摺動し、平面部は上下クロスヘッ
ド31,32の先端の凹平面部31b,32bとロール
軸方向に摺動する。また上下ワークロールの圧下及びベ
ンディング中は、各々の凸曲面ライナ33の平面部及び
凸曲面部は凹平面部31b,32b及び凹曲面ライナ3
5の凹曲面部と上下方向にそれぞれ摺動し、各々の摺動
部の摩耗を少なくし、かじりを防止する。
【0045】[第5実施例]図9は本発明の第5実施例
を示すワークロールクロス圧延機のロールクロス装置の
一部を破断した側面図、図10は図9の X−X 断面図で
ある。
【0046】[構成]図9及び図10において、上下ワ
ークロールチョック55,56の両側面には球面が形成
された凸球面ライナ3が上下方向2箇所にそれぞれ締着
されている。上下クロスヘッド1,2の先端部には上下
方向2箇所の上凹平面部1a及び下凹平面部2aがそれ
ぞれ形成されている。5は凹球面ライナであり、凸球面
ライナ3と摺動する面はその凸球面と略同一半径の凹球
面に形成されると共に上下凹平面部1a,2aと摺動す
る面は平面にそれぞれ形成され、ホールドプレート6に
よって上下凹平面部1a,2aから脱落しないようにそ
れぞれ遊着されている。
【0047】[作用・効果]上クロスヘッド1と下クロ
スヘッド2とを互いに反対方向に移動し、その凹球面ラ
イナ5及び凸球面ライナ3を介して上ワークロールチョ
ック55と下ワークロールチョック56とを互いに反対
方向に回動し、上下ワークロール51,52を所要のク
ロス角θでクロスさせてその両端部のロールギャップを
中央部よりも大きくし、ロールベンディングシリンダ5
9による上下ワークロール51,52のベンディングと
併用して板材50を圧延し、その板形状を向上させる。
【0048】板材50の圧延中は、回転する上下ワーク
ロール51,52との軸受のころがり摩擦抵抗によって
転倒しようとする上下ワークロールチョック55,56
の両側面を上下2箇所の凸球面ライナ3及び凹球面ライ
ナ5を介して上下クロスヘッド1,2によって支持し、
入側と出側のロールベンディングシリンダ59への不均
等な負荷を防止する。
【0049】上下ワークロール51,52のクロス角θ
変動中は、各々の凹球面ライナ5の平面部は各々の上下
凹平面部1a,2aとロール軸方向にそれぞれ摺動し、
凹球面部は各々の凸球面ライナ3の凸球面部とロール軸
方向に円弧状にそれぞれ摺動する。また、上下ワークロ
ール51,52の圧下及びベンディング中は、各々の凹
球面ライナ5の平面部は各々の上下凹平面部1a,2a
と上下方向にそれぞれ摺動して各々の摺動部の摩耗を少
なくし、かじりを防止する。
【0050】[第6実施例]図11は本発明の第6実施
例を示すワークロールクロス圧延機のロールクロス装置
の一部を破断した側面図、図12は図11の XII−XII
断面図である。
【0051】[構成]図11及び図12において、上下
クロスヘッド61,62の先端部には凸球面が形成され
た凸球面ライナ13が上下方向2箇所にそれぞれ締着さ
れている。上下ワークロールチョック18,19の両側
面には上下方向2箇所の上下凹平面部18a,19aが
それぞれ形成されている。15は凹球面ライナであり、
凸球面ライナ13と摺動する面はその凸球面と略同一半
径の凹球面に形成されると共に各々の上下凹平面部18
a,19aと摺動する面は平面にそれぞれ形成され、ホ
ールドプレート16によって各々の上下凹平面部18
a,19aから脱落しないようにそれぞれ遊着されてい
る。その他の構成は第1実施例と同一である。
【0052】[作用・効果]上下ワークロール51,5
2のクロス角θ変動中は、各々の凹球面ライナ15の平
面部は各々の上下凹平面部18a,19aとロール軸方
向にそれぞれ摺動し、凹球面部は各々の凸球面ライナ1
3の凸球面部とロール軸方向に円弧状に摺動する。また
上下ワークロールの圧下及びベンディング中は、各々の
凹球面ライナ15の平面部は上下凹平面部18a,19
aと上下方向にそれぞれ摺動し、各々の摺動部の摩耗を
少なくし、かじりを防止する。
【0053】[第7実施例]図13は本発明の第7実施
例を示すワークロールクロス圧延機のロールクロス装置
の一部を破断した側面図、図14は図13の XIV−XIV
断面図である。
【0054】[構成]図13及び図14において、上下
ワークロールチョック55,56の両側面にはロール軸
方向に曲面を有する凸曲面が形成されたかまぼこ状の凸
曲面ライナ23がそれぞれ締着されている。上下クロス
ヘッド21,22の先端部には上凹平面部21a及び下
凹平面部22aがそれぞれ形成されている。25は凹曲
面ライナであり、凸曲面ライナ23と摺動する凹曲面部
はその凸曲面と略同一半径の凹曲面に形成されると共に
上下凹平面部21a,22aと摺動する面は平面に形成
され、ホールドプレート26によって各々の上下凹平面
部21a,22aから脱落しないようにそれぞれ摺動自
在に遊着されている。その他の構成は第1実施例と同一
である。
【0055】[作用・効果]上クロスヘッド21と下ク
ロスヘッド22とを互いに反対方向に移動し、凹曲面ラ
イナ25及び凸曲面ライナ23を介して上ワークロール
チョック55と下ワークロールチョック56とを互いに
反対方向に回動し、上下ワークロール51,52を所要
のクロス角θでクロスさせてその両端部のロールギャッ
プを中央部よりも大きくし、ロールベンディングシリン
ダ59による上下ワークロール51,52のベンディン
グと併用して板材50を圧延し、その板形状を向上させ
る。
【0056】上下ワークロール51,52のクロス角θ
変動中は、各々の凹曲面ライナ25の平面部は各々の上
下凹平面部21a,22aとロール軸方向にそれぞれ摺
動し、凹曲面部は各々の凸曲面ライナ23の凸曲面部と
ロール軸方向に円弧状にそれぞれ摺動する。また上下ワ
ークロール51,52の圧下及びベンディング中は、各
々の凹曲面ライナ25の平面部及び凹曲面部は上下凹平
面部21a,22a及び凸曲面ライナ23の凸曲面部と
上下方向にそれぞれ摺動して各々の摺動部の摩耗を少な
くし、かじりを防止する。
【0057】[第8実施例]図15は本発明の第8実施
例を示すワークロールクロス圧延機のロールクロス装置
の一部を破断した側面図、図16は図15の XVI−XVI
断面図である。
【0058】[構成]図15及び図16において、上下
クロスヘッド61,62の先端部にはロール軸方向に曲
面を有する凸曲面が形成されたかまぼこ状の凸曲面ライ
ナ33がそれぞれ締着されている。上下ワークロールチ
ョック38,39の両側面には凹平面部38a,39a
がそれぞれ形成されている。35は凹曲面ライナであ
り、凸曲面ライナ33と摺動する面はその凸球面と略同
一半径の凹曲面に形成されると共に上下凹平面部38
a,39aと摺動する面は平面にそれぞれ成形され、ホ
ールドプレート36によって各々の上下凹平面部38
a,39aから脱落しないようにそれぞれ遊着されてい
る。その他の構成は第1実施例と同一である。
【0059】[作用・効果]上下ワークロール51,5
2のクロス角θ変動中は、各々の凹曲面ライナ35の凹
曲面部は上下凸曲面ライナ33の凸曲面部とロール軸方
向に円弧状にそれぞれ摺動し、平面部は上下凹平面部3
8a,39aとロール軸方向にそれぞれ摺動する。また
上下ワークロール51,52の圧下及びベンディング中
は、各々の凹曲面ライナ35の平面部及び凹曲面部は上
下凹平面部38a,39a及び凸曲面ライナ33の凸曲
面部と上下方向にそれぞれ摺動して各々の摺動部の摩耗
を少なくし、かじりを防止する。
【0060】尚、上述した各実施例において、固定側の
凹凸球面あるいは凹凸曲面は、ライナを用いずにロール
チョック及びクロスヘッドに直接形成しても良い。例え
ば、図17に示すように、上クロスヘッド11側の凸球
面ライナ13にはまり合う凹球面55aを上ワークロー
ルチョック55の側面に直接形成しても良いし、図18
に示すように、上ワークロールチョック8側の凸球面ラ
イナ3にはまり合う凹球面61aを上クロスヘッド61
の側面に直接形成しても良い。また、凹凸曲面に関して
は、一つのロールチョック及びクロスヘッドに対して上
下方向に二箇所以上設けてもよい。
【0061】また、上述の各実施例では、クロス駆動を
スクリュウジャッキによって行うもので説明している
が、本発明は駆動方式に関係なく、どのような駆動方式
にも適用できる。例えば、油圧によるクロス駆動のもの
に対しても本発明は有効である。
【0062】また、本発明はバックアップロールとワー
クロールとを同時に一体的にクロスするペアクロス式圧
延機にも適用できると共に、一方のロール端部を支点と
して他方のロール端部を板の出側或いは入側に動かすこ
とにより、上下のワークロールをクロスする形式の圧延
機にも適用できる。
【0063】
【発明の効果】本発明では、ロールチョックを押圧移動
するクロスヘッドを備え、ロールチョックとクロスヘッ
ドとの当接部の一方を凹球面あるいは凹曲面とし、他方
を凹球面あるいは凹曲面にはまり合う凸球面あるいは凸
曲面とし、少なくともいずれか一方の凹,凸球面あるい
は凹,凸曲面を摺動移動可能なライナ部材で構成したこ
とにより、ロールクロスにおける各々の摺動面積が大き
くなるので、その摺動性能を向上することが可能にな
り、摺動部の摩擦係数が小さくなるので、圧下方向のヒ
ステリシスを小さくすることができる。
【0064】従って、ロールクロス及びロール圧下の際
に各々の摺動部が円滑に摺動するので、このロールクロ
スに要する動力を小さくして摺動部の摩耗を少なくする
と共にかじりを防止することが可能になり、保全ピッチ
を長くして設備の稼働率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すワークロールクロス
圧延機のロールクロス装置の一部を破断した側面図であ
る。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示すワークロールクロス
圧延機のロールクロス装置の一部を破断した側面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示すワークロールクロス
圧延機のロールクロス装置の一部を破断した側面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】本発明の第4実施例を示すワークロールクロス
圧延機のロールクロス装置の一部を破断した側面図であ
る。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】本発明の第5実施例を示すワークロールクロス
圧延機のロールクロス装置の一部を破断した側面図であ
る。
【図10】図9の X−X 断面図である。
【図11】本発明の第6実施例を示すワークロールクロ
ス圧延機のロールクロス装置の一部を破断した側面図で
ある。
【図12】図11の XII−XII 断面図である。
【図13】本発明の第7実施例を示すワークロールクロ
ス圧延機のロールクロス装置の一部を破断した側面図で
ある。
【図14】図13の XIV−XIV 断面図である。
【図15】本発明の第8実施例を示すワークロールクロ
ス圧延機のロールクロス装置の一部を破断した側面図で
ある。
【図16】図15の XVI−XVI 断面図である。
【図17】凹球面を直接ロールチョックに形成した例の
要部平面図である。
【図18】凹球面を直接クロスヘッドに形成した例の要
部平面図である。
【図19】従来のワークロールクロス圧延機の一例を示
す一部破断側面図である。
【図20】図19のXX−XX断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,61 上クロスヘッド 1a,8a,11b,18a,21a,28a,31
b,38a 上凹平面部 2,12,22,32,62 下クロスヘッド 2a,9a,12b,19a,22a,29a,32
b,39a 下凹平面部 3,13 凸球面ライナ 5,15 凹球面ライナ 6,16,26,36 ホールドプレート 8,18,28,38,55 上ワークロールチョック 9,19,29,39,56 下ワークロールチョック 17,37 スプリング 18,38 アジャストボルトナット 23,33 凸曲面ライナ 25,35 凹曲面ライナ 50 板材 51 上ワークロール 52 下ワークロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 寛治 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールチョックを押圧移動するクロスヘ
    ッドを備え、ロールチョックとクロスヘッドとの当接部
    の一方を凹球面あるいは凹曲面とし、他方を凹球面ある
    いは凹曲面にはまり合う凸球面あるいは凸曲面とし、少
    なくともいずれか一方の凹,凸球面あるいは凹,凸曲面
    を摺動移動可能なライナ部材で構成したことを特徴とす
    るクロスロール圧延機。
  2. 【請求項2】 上クロスヘッドと下クロスヘッドとをロ
    ール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、上下
    ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロール
    をクロスさせるクロスロール圧延機であって、 前記各々のクロスヘッドの先端部を凹球面に形成すると
    共に前記各々のロールチョックの両側面を平面に形成
    し、前記クロスヘッド先端部との摺動面を前記凹球面よ
    りも小さい半径の凸球面に形成すると共に前記ロールチ
    ョック両側面との摺動面を平面に形成した球面ライナを
    前記各々のロールチョック両側平面部とクロスヘッド先
    端凹球面部とに少なくとも1個づつ摺動自在に介装して
    成ることを特徴とするクロスロール圧延機。
  3. 【請求項3】 上クロスヘッドと下クロスヘッドとをロ
    ール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、上下
    ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロール
    をクロスさせるクロスロール圧延機であって、 前記各々のロールチョックの両側面に凹球面を形成する
    と共に前記各々のクロスヘッドの先端部を平面に形成
    し、前記ロールチョック両側面との摺動面を前記凹球面
    よりも小さい半径の凸球面に形成すると共に前記クロス
    ヘッド先端部との摺動面を平面に形成した球面ライナを
    前記各々のロールチョック両側凹球面部とクロスヘッド
    先端平面部とに少なくとも1個づつ摺動自在に介装して
    成ることを特徴とするクロスロール圧延機。
  4. 【請求項4】 上クロスヘッドと下クロスヘッドとをロ
    ール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、上下
    ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロール
    をクロスさせるクロスロール圧延機であって、 前記各々のクロスヘッドの先端部をロール軸方向に曲面
    を有する凹曲面に形成すると共に前記各々のロールチョ
    ックの両側面を平面に形成し、前記クロスヘッド先端部
    との摺動面を前記凹曲面よりも小さい半径の凸曲面に形
    成すると共に前記ロールチョック両側面との摺動面を平
    面に形成した曲面ライナを前記各々のロールチョック両
    側平面部とクロスヘッド先端凹曲面部とに摺動自在に介
    装して成ることを特徴とするクロスロール圧延機。
  5. 【請求項5】 上クロスヘッドと下クロスヘッドとをロ
    ール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、上下
    ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロール
    をクロスさせるクロスロール圧延機であって、 前記各々のロールチョックの両側面にロール軸方向に曲
    面を有する凹曲面を形成すると共に前記各々のクロスヘ
    ッドの先端部を平面に形成し、前記ロールチョック両側
    面との摺動面を前記凹曲面よりも小さい半径の凸曲面に
    形成すると共に前記クロスヘッド先端部との摺動面を平
    面に形成した曲面ライナを前記各々のロールチョック両
    側凹曲面部とクロスヘッド先端平面部とに摺動自在に介
    装して成ることを特徴とするクロスロール圧延機。
  6. 【請求項6】 上クロスヘッドと下クロスヘッドとをロ
    ール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、上下
    ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロール
    をクロスさせるクロスロール圧延機であって、 前記各々のロールチョックの両側面に少なくとも1箇所
    づつの凸球面を形成すると共に前記各々のクロスヘッド
    の先端部を平面に形成し、前記ロールチョック両側面と
    の摺動面を前記凸球面と略同一半径の凹球面に形成する
    と共に前記クロスヘッド先端部との摺動面を平面に形成
    した凹球面ライナを前記各々のロールチョック両側凸球
    面部とクロスヘッド先端平面部とに少なくとも1個づつ
    摺動自在に介装して成ることを特徴とするクロスロール
    圧延機。
  7. 【請求項7】 上クロスヘッドと下クロスヘッドとをロ
    ール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、上下
    ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロール
    をクロスさせるクロスロール圧延機であって、 前記各々のクロスヘッドの先端部に少なくとも1箇所づ
    つの凸球面を形成すると共に前記各々のロールチョック
    の両側面を平面に形成し、前記クロスヘッド先端部との
    摺動面を前記凸球面と略同一半径の凹球面に形成すると
    共に前記ロールチョック両側面との摺動面を平面に形成
    した凹球面ライナを前記各々のクロスヘッド先端凸球面
    部とロールチョック両側平面部とに少なくとも1個づつ
    摺動自在に介装して成ることを特徴とするクロスロール
    圧延機。
  8. 【請求項8】 上クロスヘッドと下クロスヘッドとをロ
    ール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、上下
    ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロール
    をクロスさせるクロスロール圧延機であって、 前記各々のロールチョックの両側面にロール軸方向に曲
    面を有する凸曲面を形成すると共に前記各々のクロスヘ
    ッドの先端部を平面に形成し、前記ロールチョック両側
    面との摺動面を前記凸曲面と略同一半径の凹曲面に形成
    すると共に前記クロスヘッド先端部との摺動面を平面に
    形成した凹曲面ライナを前記各々のロールチョック両側
    凸曲面部とクロスヘッド先端平面部とに摺動自在に介装
    して成ることを特徴とするクロスロール圧延機。
  9. 【請求項9】 上クロスヘッドと下クロスヘッドとをロ
    ール軸方向と直交する互いに反対方向に移動させ、上下
    ロールチョックを互いに反対方向に回動して上下ロール
    をクロスさせるクロスロール圧延機であって、 前記各々のクロスヘッドの先端部にロール軸方向に曲面
    を有する凸曲面を形成すると共に前記各々のロールチョ
    ックの両側面を平面に形成し、前記クロスヘッド先端部
    との摺動面を前記凸曲面と略同一半径の凹曲面に形成す
    ると共に前記ロールチョック両側面との摺動面を平面に
    形成した凹曲面ライナを前記各々のクロスヘッド先端凸
    曲面部とロールチョック両側平面部とに摺動自在に介装
    して成ることを特徴とするクロスロール圧延機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101504930B1 (ko) * 2013-09-26 2015-03-23 현대제철 주식회사 페어 크로스 장치

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KR101504930B1 (ko) * 2013-09-26 2015-03-23 현대제철 주식회사 페어 크로스 장치

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