JPH1076083A - 椅子のクッション体における表皮シートの端縁処理構造 - Google Patents
椅子のクッション体における表皮シートの端縁処理構造Info
- Publication number
- JPH1076083A JPH1076083A JP23314596A JP23314596A JPH1076083A JP H1076083 A JPH1076083 A JP H1076083A JP 23314596 A JP23314596 A JP 23314596A JP 23314596 A JP23314596 A JP 23314596A JP H1076083 A JPH1076083 A JP H1076083A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner shell
- skin sheet
- edge
- surface sheet
- cushion body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C31/00—Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
- A47C31/02—Upholstery attaching means
- A47C31/023—Upholstery attaching means connecting upholstery to frames, e.g. by hooks, clips, snap fasteners, clamping means or the like
Landscapes
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 背凭れ板の背面側にもクロス等の表皮シート
で包み込まれたインナーシェルの一部を露出させて、背
面の外観性において柔らかさ、温かさといったイメージ
を創出すべく、インナーシェル裏面側に回り込んだ表皮
シートの端縁に、許容以上の皺を発生させずに張ること
が可能な椅子のクッション体における表皮シートの端縁
処理構造を提供する。 【解決手段】 表面側にクッション材を装着したインナ
ーシェル１の裏面側を、その周縁に沿った一部の突出部
６を除きアウターシェルで外覆するとともに、クッショ
ン材とインナーシェルの周縁を包み込むように張った表
皮シート５の端縁７をインナーシェルとアウターシェル
とで挾持してなる椅子のクッション体における表皮シー
トの端縁処理構造であって、インナーシェルの突出部６
を包み込むように張った表皮シート５の皺が集中する突
出部側位にスリット孔８を形成し、表皮シートの一部を
スリット孔内に押し込んで皺の発生を防止してなる。
で包み込まれたインナーシェルの一部を露出させて、背
面の外観性において柔らかさ、温かさといったイメージ
を創出すべく、インナーシェル裏面側に回り込んだ表皮
シートの端縁に、許容以上の皺を発生させずに張ること
が可能な椅子のクッション体における表皮シートの端縁
処理構造を提供する。 【解決手段】 表面側にクッション材を装着したインナ
ーシェル１の裏面側を、その周縁に沿った一部の突出部
６を除きアウターシェルで外覆するとともに、クッショ
ン材とインナーシェルの周縁を包み込むように張った表
皮シート５の端縁７をインナーシェルとアウターシェル
とで挾持してなる椅子のクッション体における表皮シー
トの端縁処理構造であって、インナーシェルの突出部６
を包み込むように張った表皮シート５の皺が集中する突
出部側位にスリット孔８を形成し、表皮シートの一部を
スリット孔内に押し込んで皺の発生を防止してなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子のクッション
体における表皮シートの端縁処理構造に係わり、更に詳
しくは背凭れ板や座板のクッション体の表皮シートを皺
が寄ることなく張ることが可能な表皮シートの端縁処理
構造に関する。
体における表皮シートの端縁処理構造に係わり、更に詳
しくは背凭れ板や座板のクッション体の表皮シートを皺
が寄ることなく張ることが可能な表皮シートの端縁処理
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、表面側にクッション体を装着した
インナーシェルを、それを外覆するアウターシェルに重
合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板や座板の構造は各
種提供されている。そして、前記クッション体は、イン
ナーシェルの表面側に配設するクッション材とその表面
を覆う表皮シートで構成されており、表皮シートはクッ
ション材とインナーシェルの周縁部を包み込むように張
られ、インナーシェルの裏面側にアウターシェルを装着
することによって、表皮シートの端縁をインナーシェル
とアウターシェルで挾持する構造が一般的である。
インナーシェルを、それを外覆するアウターシェルに重
合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板や座板の構造は各
種提供されている。そして、前記クッション体は、イン
ナーシェルの表面側に配設するクッション材とその表面
を覆う表皮シートで構成されており、表皮シートはクッ
ション材とインナーシェルの周縁部を包み込むように張
られ、インナーシェルの裏面側にアウターシェルを装着
することによって、表皮シートの端縁をインナーシェル
とアウターシェルで挾持する構造が一般的である。
【０００３】ここで、インナーシェルの裏面側に回り込
んだ表皮シートの端縁には、皺が生じるので、従来はこ
の皺が隠れるようにアウターシェルでインナーシェルの
全体を外覆していた。
んだ表皮シートの端縁には、皺が生じるので、従来はこ
の皺が隠れるようにアウターシェルでインナーシェルの
全体を外覆していた。
【０００４】ところが、インナーシェルの全体をアウタ
ーシェルで外嵌する構造では、例えば背凭れ板にあって
は、その背面側はアウターシェルのみとなって、着座者
以外の者が最も目につく椅子の背凭れ板背面が硬く、冷
たい外観を呈することになる。そこで、背凭れ板の背面
の外観性において柔らかさ、温かさといったイメージを
創出するために、背面側にもクロス等の表皮シートで包
み込まれたインナーシェルの一部を露出させることが考
慮されるが、インナーシェルの裏面側に巻き込んだ表皮
シートの皺も露出することは避けられない。
ーシェルで外嵌する構造では、例えば背凭れ板にあって
は、その背面側はアウターシェルのみとなって、着座者
以外の者が最も目につく椅子の背凭れ板背面が硬く、冷
たい外観を呈することになる。そこで、背凭れ板の背面
の外観性において柔らかさ、温かさといったイメージを
創出するために、背面側にもクロス等の表皮シートで包
み込まれたインナーシェルの一部を露出させることが考
慮されるが、インナーシェルの裏面側に巻き込んだ表皮
シートの皺も露出することは避けられない。
【０００５】このような構造において、インナーシェル
裏面側に回り込んだ表皮シートに皺を発生させないよう
にするためには、表皮シートを縫製してクッション材と
インナーシェルの外形に合った袋状する方法、あるいは
別の部材に表皮シートを張って、それを裏面側に嵌め込
む方法が考えられるが、前者はミシン工程が必要であり
且つマチやミシン跡が生じ、また後者は別部材が必要で
あり且つその部材にシートを張る工程も必要となってコ
スト高となる。
裏面側に回り込んだ表皮シートに皺を発生させないよう
にするためには、表皮シートを縫製してクッション材と
インナーシェルの外形に合った袋状する方法、あるいは
別の部材に表皮シートを張って、それを裏面側に嵌め込
む方法が考えられるが、前者はミシン工程が必要であり
且つマチやミシン跡が生じ、また後者は別部材が必要で
あり且つその部材にシートを張る工程も必要となってコ
スト高となる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が前述
の状況に鑑み、解決しようとするところは、背凭れ板の
背面側にもクロス等の表皮シートで包み込まれたインナ
ーシェルの一部を露出させて、背面の外観性において柔
らかさ、温かさといったイメージを創出すべく、インナ
ーシェル裏面側に回り込んだ表皮シートの端縁に、許容
以上の皺を発生させずに張ることが可能な椅子のクッシ
ョン体における表皮シートの端縁処理構造を提供する点
にある。
の状況に鑑み、解決しようとするところは、背凭れ板の
背面側にもクロス等の表皮シートで包み込まれたインナ
ーシェルの一部を露出させて、背面の外観性において柔
らかさ、温かさといったイメージを創出すべく、インナ
ーシェル裏面側に回り込んだ表皮シートの端縁に、許容
以上の皺を発生させずに張ることが可能な椅子のクッシ
ョン体における表皮シートの端縁処理構造を提供する点
にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、表面側にクッション材を装着したインナー
シェルの裏面側を、その周縁に沿った一部の突出部を除
きアウターシェルで外覆するとともに、クッション材と
インナーシェルの周縁を包み込むように張った表皮シー
トの端縁をインナーシェルとアウターシェルとで挾持し
てなる椅子のクッション体における表皮シートの端縁処
理構造であって、前記インナーシェルの突出部を包み込
むように張った前記表皮シートの皺が集中する突出部側
位にスリット孔を形成し、該表皮シートの一部をスリッ
ト孔内に押し込んで皺の発生を防止してなる椅子のクッ
ション体における表皮シートの端縁処理構造を構成し
た。
決のために、表面側にクッション材を装着したインナー
シェルの裏面側を、その周縁に沿った一部の突出部を除
きアウターシェルで外覆するとともに、クッション材と
インナーシェルの周縁を包み込むように張った表皮シー
トの端縁をインナーシェルとアウターシェルとで挾持し
てなる椅子のクッション体における表皮シートの端縁処
理構造であって、前記インナーシェルの突出部を包み込
むように張った前記表皮シートの皺が集中する突出部側
位にスリット孔を形成し、該表皮シートの一部をスリッ
ト孔内に押し込んで皺の発生を防止してなる椅子のクッ
ション体における表皮シートの端縁処理構造を構成し
た。
【０００８】ここで、前記クッション体が背凭れ板を構
成するものであり、前記突出部の両側に近接して取付け
た背凭れ支持杆によって、スリット孔に押し込んだ表皮
シートの部位を隠蔽してなることが特に好ましい。
成するものであり、前記突出部の両側に近接して取付け
た背凭れ支持杆によって、スリット孔に押し込んだ表皮
シートの部位を隠蔽してなることが特に好ましい。
【０００９】更に、前記スリット孔が側面視略Ｈ字状に
開設されたものであると、インナーシェルの突出部に張
った表皮シートの端縁の皺を、許容される必要最小限に
止めることが可能である。
開設されたものであると、インナーシェルの突出部に張
った表皮シートの端縁の皺を、許容される必要最小限に
止めることが可能である。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に添付図面に示した本発明の実
施形態に基づき更に詳細に説明する。本実施形態では、
椅子の背凭れ板における構造を例示するが、座板におい
ても基本的な技術的思想は同一である。しかし、座板に
おいてはその裏面側に表皮シートで包み込んだ部分を露
出させる必要性は少ない。
施形態に基づき更に詳細に説明する。本実施形態では、
椅子の背凭れ板における構造を例示するが、座板におい
ても基本的な技術的思想は同一である。しかし、座板に
おいてはその裏面側に表皮シートで包み込んだ部分を露
出させる必要性は少ない。
【００１１】図１は本発明に係る椅子の全体斜視図、図
２は背凭れ板の構造を示し、図３〜図５は本発明の要部
を説明するための図面であり、図中１はインナーシェ
ル、２はクッション体、３はアウターシェル、４はクッ
ション材、５は表皮シートをそれぞれ示している。
２は背凭れ板の構造を示し、図３〜図５は本発明の要部
を説明するための図面であり、図中１はインナーシェ
ル、２はクッション体、３はアウターシェル、４はクッ
ション材、５は表皮シートをそれぞれ示している。
【００１２】本発明に係る椅子は、図１に示すように、
脚部Ａで支持した座板Ｂに、その後部両側から上方へ立
ち上がった蛇腹で外被された背凭れ支持杆Ｃ１，Ｃ１を
介して背凭れ板Ｃを取付けたものであり、座板Ｂは前後
スライド移動可能、また背凭れ板Ｃは前後傾動可能な構
造を有している。そして、本発明は前記座板Ｂ及び背凭
れ板Ｃを構成するクッション体２の表皮シート５の端縁
処理構造に関するものである。
脚部Ａで支持した座板Ｂに、その後部両側から上方へ立
ち上がった蛇腹で外被された背凭れ支持杆Ｃ１，Ｃ１を
介して背凭れ板Ｃを取付けたものであり、座板Ｂは前後
スライド移動可能、また背凭れ板Ｃは前後傾動可能な構
造を有している。そして、本発明は前記座板Ｂ及び背凭
れ板Ｃを構成するクッション体２の表皮シート５の端縁
処理構造に関するものである。
【００１３】本発明は、表面側にクッション材４を装着
したインナーシェル１の裏面側を、その周縁に沿った一
部の突出部６を除きアウターシェル３で外覆するととも
に、クッション材４とインナーシェル１の周縁を包み込
むように張った表皮シート５の端縁７をインナーシェル
１とアウターシェル３とで挾持してなる椅子のクッショ
ン体２における表皮シート５の端縁処理構造であって、
前記インナーシェル１の突出部６を包み込むように張っ
た前記表皮シート５の皺が集中する突出部６側位にスリ
ット孔８を形成し、該表皮シート５の一部をスリット孔
８内に押し込んで皺の発生を防止してなることを要旨と
している。
したインナーシェル１の裏面側を、その周縁に沿った一
部の突出部６を除きアウターシェル３で外覆するととも
に、クッション材４とインナーシェル１の周縁を包み込
むように張った表皮シート５の端縁７をインナーシェル
１とアウターシェル３とで挾持してなる椅子のクッショ
ン体２における表皮シート５の端縁処理構造であって、
前記インナーシェル１の突出部６を包み込むように張っ
た前記表皮シート５の皺が集中する突出部６側位にスリ
ット孔８を形成し、該表皮シート５の一部をスリット孔
８内に押し込んで皺の発生を防止してなることを要旨と
している。
【００１４】ここで、前記インナーシェル１とアウター
シェル３は、共に合成樹脂で一体成形されたものであ
り、図示しないが前記インナーシェル１に複数の開口を
形成し、前記アウターシェル３には、前記開口に対応す
る位置に複数の係合爪を突設し、インナーシェル１とア
ウターシェル３を重合状態で開口と係合爪が抜止め嵌合
する構造である。
シェル３は、共に合成樹脂で一体成形されたものであ
り、図示しないが前記インナーシェル１に複数の開口を
形成し、前記アウターシェル３には、前記開口に対応す
る位置に複数の係合爪を突設し、インナーシェル１とア
ウターシェル３を重合状態で開口と係合爪が抜止め嵌合
する構造である。
【００１５】そして、前記インナーシェル１の表面側に
は、発泡ウレタン製のクッション材４を接着し、それを
クロスやレザー等の表皮シート５で外覆して形成したク
ッション体２と一体となしている。ここで、インナーシ
ェル１をクッション材４の成形金型内に配置しておく
と、クッション材４の発泡成形時にインナーシェル１の
表面側に自動的に接着され、クッション材４の一部はイ
ンナーシェル１に形成した貫通孔を通してその裏面側に
回り込み、アンカー効果によってより強固にインナーシ
ェル１とクッション材４が一体化する。
は、発泡ウレタン製のクッション材４を接着し、それを
クロスやレザー等の表皮シート５で外覆して形成したク
ッション体２と一体となしている。ここで、インナーシ
ェル１をクッション材４の成形金型内に配置しておく
と、クッション材４の発泡成形時にインナーシェル１の
表面側に自動的に接着され、クッション材４の一部はイ
ンナーシェル１に形成した貫通孔を通してその裏面側に
回り込み、アンカー効果によってより強固にインナーシ
ェル１とクッション材４が一体化する。
【００１６】前記背凭れ支持杆Ｃ１の上端は、背凭れ板
Ｃを前後傾動可能に支持する弾性関節機構及び背凭れ板
Ｃを上下にスライド移動させる背スライド機構を介して
アウターシェル３の装着部９に連結されている。そし
て、前記アウターシェル３の装着部９は、前記インナー
シェル１の両側に設けた湾曲部１０，１０で覆われてい
る。また、前記インナーシェル１の下縁部に沿って一体
形成した突出部６は、両湾曲部１０，１０の間に設けら
れ、下方と裏面側へ突出したものであり、その両端面１
１，１１には、側面視略Ｈ字状にスリット孔８がそれぞ
れ開設されている。ここで、前記スリット孔８は、前記
端面１１の上下縁に沿った部分８Ａ，８Ｂと、その中央
部間を連通した部分８Ｃとよりなっている。
Ｃを前後傾動可能に支持する弾性関節機構及び背凭れ板
Ｃを上下にスライド移動させる背スライド機構を介して
アウターシェル３の装着部９に連結されている。そし
て、前記アウターシェル３の装着部９は、前記インナー
シェル１の両側に設けた湾曲部１０，１０で覆われてい
る。また、前記インナーシェル１の下縁部に沿って一体
形成した突出部６は、両湾曲部１０，１０の間に設けら
れ、下方と裏面側へ突出したものであり、その両端面１
１，１１には、側面視略Ｈ字状にスリット孔８がそれぞ
れ開設されている。ここで、前記スリット孔８は、前記
端面１１の上下縁に沿った部分８Ａ，８Ｂと、その中央
部間を連通した部分８Ｃとよりなっている。
【００１７】そして、前記インナーシェル１の表面側に
クッション材４を配設した状態で、該クッション材４と
インナーシェル１の周縁を包み込むように前記表皮シー
ト５が張られている。特に、前記突出部６の端面１１に
おいては、突出部６の表面側の下方からと側方から、更
には突出部６の上面側から下方へ回り込んだ表皮シート
５の端縁７が集合し、この端縁７の余分な部分を前記ス
リット孔８内に押し込むのである（図５参照）。特に、
前記突出部６の端面１１であって、表面側と下面側のコ
ーナー部に近い部分の端縁７の集合が多くなるので、こ
の部分に対応するスリット孔８の下縁部分８Ｂの開口幅
を広く設定している。また、スリット孔８の中間部分８
Ｃの両側の端面１１部分は、両端が上下縁部分８Ａ，８
Ｂとで切断されていることから、内外に弾力性を備えて
おり、表皮シート５の端縁７１を押し込む際に内方へ弾
性変形して中間部分８Ｃの開口幅が広くなり、端縁７の
押し込み作業が簡単になる。
クッション材４を配設した状態で、該クッション材４と
インナーシェル１の周縁を包み込むように前記表皮シー
ト５が張られている。特に、前記突出部６の端面１１に
おいては、突出部６の表面側の下方からと側方から、更
には突出部６の上面側から下方へ回り込んだ表皮シート
５の端縁７が集合し、この端縁７の余分な部分を前記ス
リット孔８内に押し込むのである（図５参照）。特に、
前記突出部６の端面１１であって、表面側と下面側のコ
ーナー部に近い部分の端縁７の集合が多くなるので、こ
の部分に対応するスリット孔８の下縁部分８Ｂの開口幅
を広く設定している。また、スリット孔８の中間部分８
Ｃの両側の端面１１部分は、両端が上下縁部分８Ａ，８
Ｂとで切断されていることから、内外に弾力性を備えて
おり、表皮シート５の端縁７１を押し込む際に内方へ弾
性変形して中間部分８Ｃの開口幅が広くなり、端縁７の
押し込み作業が簡単になる。
【００１８】それから、前記クッション体２と一体とな
った状態のインナーシェル１とアウターシェル３とを前
述の如く重合状態で嵌着することによって、前記表皮シ
ート５の全周の端縁７は、インナーシェル１とアウター
シェル３とで挾持されるのである。ここで、前記クッシ
ョン材４の発泡成形時に、前述の如くインナーシェル１
と一体化するとともに、クッション材４と表皮シート５
とを一体化することも好ましく、更にインナーシェル１
の周縁の裏面側へ回り込んだ表皮シート５の端縁７をイ
ンナーシェル１の裏面側に接着剤で接着することも好ま
しい。
った状態のインナーシェル１とアウターシェル３とを前
述の如く重合状態で嵌着することによって、前記表皮シ
ート５の全周の端縁７は、インナーシェル１とアウター
シェル３とで挾持されるのである。ここで、前記クッシ
ョン材４の発泡成形時に、前述の如くインナーシェル１
と一体化するとともに、クッション材４と表皮シート５
とを一体化することも好ましく、更にインナーシェル１
の周縁の裏面側へ回り込んだ表皮シート５の端縁７をイ
ンナーシェル１の裏面側に接着剤で接着することも好ま
しい。
【００１９】そして、前記インナーシェル１の突出部６
の端面１１には、前記背凭れ支持杆Ｃ１が近接して取付
けられるので、前記スリット孔８に押し込んだ表皮シー
ト５の端縁７の近傍を含めて、前記端面１１に位置する
表皮シート５が略隠蔽されるので、外観性に全く問題が
ないのである。
の端面１１には、前記背凭れ支持杆Ｃ１が近接して取付
けられるので、前記スリット孔８に押し込んだ表皮シー
ト５の端縁７の近傍を含めて、前記端面１１に位置する
表皮シート５が略隠蔽されるので、外観性に全く問題が
ないのである。
【００２０】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の椅子のクッショ
ン体における表皮シートの端縁処理構造によれば、以下
に示す顕著な効果を奏するものである。
ン体における表皮シートの端縁処理構造によれば、以下
に示す顕著な効果を奏するものである。
【００２１】請求項１によれば、インナーシェル裏面側
に回り込んだ表皮シートの端縁に、許容以上の皺を発生
させずに張ることができるので、例えば背凭れ板の背面
側にもクロス等の表皮シートで包み込まれたインナーシ
ェルの一部を露出させて、背面の外観性において柔らか
さ、温かさといったイメージを創出することが可能とな
り、そのためのコストの上昇を最小限に抑制できる。
に回り込んだ表皮シートの端縁に、許容以上の皺を発生
させずに張ることができるので、例えば背凭れ板の背面
側にもクロス等の表皮シートで包み込まれたインナーシ
ェルの一部を露出させて、背面の外観性において柔らか
さ、温かさといったイメージを創出することが可能とな
り、そのためのコストの上昇を最小限に抑制できる。
【００２２】請求項２によれば、背凭れ板を構成するイ
ンナーシェルの突出部の端面には、背凭れ支持杆が近接
して取付けられるので、前記スリット孔に押し込んだ表
皮シートの端縁の近傍を含めて、端面に位置する表皮シ
ートが略隠蔽されるので、外観性に全く問題がないので
ある。
ンナーシェルの突出部の端面には、背凭れ支持杆が近接
して取付けられるので、前記スリット孔に押し込んだ表
皮シートの端縁の近傍を含めて、端面に位置する表皮シ
ートが略隠蔽されるので、外観性に全く問題がないので
ある。
【００２３】請求項３によれば、インナーシェルの突出
部に張った表皮シートの端縁の皺を、許容される必要最
小限に止めることが可能であるとともに、スリット孔内
への表皮シートの端縁の押し込み作業が容易である。
部に張った表皮シートの端縁の皺を、許容される必要最
小限に止めることが可能であるとともに、スリット孔内
への表皮シートの端縁の押し込み作業が容易である。
【図１】本発明に係る椅子の全体斜視図である。
【図２】背凭れ板の構造を示す部分横断面図である。
【図３】インナーシェルを裏面側から見た斜視図であ
る。
る。
【図４】インナーシェルの部分拡大側面図である。
【図５】インナーシェルの裏面側に巻き込んだ表皮シー
トの端縁の状態を示す要部の斜視図である。
トの端縁の状態を示す要部の斜視図である。
Ａ 脚部 Ｂ 座板 Ｃ 背凭れ板 Ｃ１ 背凭れ支持杆 １ インナーシェル ２ クッション体 ３ アウターシェル ４ クッション材 ５ 表皮シート ６ 突出部 ７ 端縁 ８ スリット孔 ８Ａ 上縁部分 ８Ｂ 下縁部分 ８Ｃ 中間部分 ９ 装着部 １０ 湾曲部 １１ 端面
Claims (3)
- 【請求項１】 表面側にクッション材を装着したインナ
ーシェルの裏面側を、その周縁に沿った一部の突出部を
除きアウターシェルで外覆するとともに、クッション材
とインナーシェルの周縁を包み込むように張った表皮シ
ートの端縁をインナーシェルとアウターシェルとで挾持
してなる椅子のクッション体における表皮シートの端縁
処理構造であって、前記インナーシェルの突出部を包み
込むように張った前記表皮シートの皺が集中する突出部
側位にスリット孔を形成し、該表皮シートの一部をスリ
ット孔内に押し込んで皺の発生を防止してなることを特
徴とする椅子のクッション体における表皮シートの端縁
処理構造。 - 【請求項２】 前記クッション体が背凭れ板を構成する
ものであり、前記突出部の両側に近接して取付けた背凭
れ支持杆によって、スリット孔に押し込んだ表皮シート
の部位を隠蔽してなる請求項１記載の椅子のクッション
体における表皮シートの端縁処理構造。 - 【請求項３】 前記スリット孔が側面視略Ｈ字状に開設
されたものである請求項１又は２記載の椅子のクッショ
ン体における表皮シートの端縁処理構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23314596A JP3580044B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 椅子のクッション体における表皮シートの端縁処理構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23314596A JP3580044B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 椅子のクッション体における表皮シートの端縁処理構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1076083A true JPH1076083A (ja) | 1998-03-24 |
| JP3580044B2 JP3580044B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=16950435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23314596A Expired - Fee Related JP3580044B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 椅子のクッション体における表皮シートの端縁処理構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3580044B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2721967A1 (de) * | 2012-10-18 | 2014-04-23 | Sedus Stoll AG | Polsteranordnung eines Sitzmöbels, Sitzmöbel und Montageverfahren zur Herstellung einer Polsteranordnung |
-
1996
- 1996-09-03 JP JP23314596A patent/JP3580044B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2721967A1 (de) * | 2012-10-18 | 2014-04-23 | Sedus Stoll AG | Polsteranordnung eines Sitzmöbels, Sitzmöbel und Montageverfahren zur Herstellung einer Polsteranordnung |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3580044B2 (ja) | 2004-10-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20040012237A1 (en) | Structure for mounting backrest | |
| JP2017537736A (ja) | シート | |
| US5248186A (en) | Bumper edge guard for upholstered seating furniture having a core member | |
| JP3580044B2 (ja) | 椅子のクッション体における表皮シートの端縁処理構造 | |
| JP4524014B2 (ja) | 椅子の座板 | |
| JP2000157376A (ja) | 長さ変更可能なシートクッションのシートカバー構造 | |
| JP5252175B2 (ja) | トリムカバーおよびその製造方法 | |
| JP2004321661A (ja) | 自動車用シートのトリムカバー端末処理構造 | |
| JP4832924B2 (ja) | 車両用シートバック | |
| JP5079308B2 (ja) | 椅子における背板へのカバーの取付構造 | |
| JP2004106656A (ja) | アクティブヘッドレスト構造 | |
| JP4222793B2 (ja) | 椅子及び椅子のカバー | |
| JP2751782B2 (ja) | ヘッドレスト | |
| JP2001054448A (ja) | 車両用シート | |
| JP7154935B2 (ja) | 椅子の背凭れ、およびそれを備える椅子 | |
| JP6643046B2 (ja) | 椅子の体圧支持装置 | |
| JPH0615070A (ja) | 自動車用シートのトリムカバー被覆方法 | |
| JP2569748Y2 (ja) | 車両用シート | |
| KR950000796Y1 (ko) | 자동차용 시트 커버 | |
| JP2023094890A (ja) | ヘッドレスト | |
| JPH11342279A (ja) | 車両用シート | |
| JP2023140140A (ja) | パッド部材及び車両用シート | |
| JP3125157U (ja) | 椅子のカバー | |
| JP2001063413A (ja) | 車両用シート | |
| JP2535570Y2 (ja) | シートカバー構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040127 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20040316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20040629 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20040712 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |