JPH1075714A - 粘性材料の供給装置 - Google Patents

粘性材料の供給装置

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JPH1075714A
JPH1075714A JP23230896A JP23230896A JPH1075714A JP H1075714 A JPH1075714 A JP H1075714A JP 23230896 A JP23230896 A JP 23230896A JP 23230896 A JP23230896 A JP 23230896A JP H1075714 A JPH1075714 A JP H1075714A
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pump
hopper
cream
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Kazunori Tsutsumi
寿徳 堤
Tadayoshi Seto
忠良 瀬戸
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘性材料を加圧することなく供給する。 【解決手段】 ケーキ製造ライン2は、ショートケーキ
の生地3を搬送するベルトコンベア4と、搬送される生
地3に生クリームによって装飾を施すための絞り装置1
とを備える。絞り装置1は、生クリームが投入されるホ
ッパ5と、生クリームを供給するための回転式定量ポン
プであるギアポンプ6と、生クリームを排出するノズル
7と、ギアポンプ6が取付けられるロボット8とを備え
る。ホッパ5は、ギアポンプ6よりも上方となる位置に
設けられ、このホッパ5に投入された生クリームは、自
重によってギアポンプ6に導かれ、ロボット8によって
ノズル7が所望の位置、方向に向けて位置付けられた状
態で、ギアポンプ6の駆動によってノズル7から排出さ
れて生地3に飾付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、たとえばショート
ケーキを製造する際にケーキの生地に装飾用生クリーム
を供給するために好適に用いることができる粘性材料の
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば実開昭61−42395号公報
に、シュークリームパフにクリームを充填するための充
填装置が開示されている。この充填装置は、基本的にク
リームが投入されるホッパと、ホッパ内のクリームを圧
送するためのポンプと、圧送されたクリームを一時的に
貯留するマニホールドと、マニホールドに貯留されたク
リームを排出するノズルとを備えている。ポンプは、ホ
ッパーに投入されたクリームを加圧し、管路を介してマ
ニホールドに供給する。このマニホールド内に貯留空間
が形成されており、この貯留空間に加圧された状態で、
クリームが一時的に貯留される。マニホールドには、貯
留空間に連通するノズルが設けられ、貯留空間とノズル
との間には、開閉弁が介在されて、クリームの流路が開
閉される。クリームは、ホッパに供給されると、ポンプ
によってマニホールドに圧送されて、加圧された状態で
貯留空間に貯留され、貯留空間とノズルとを接続する流
路に設けられた開閉弁を開くことによって、ノズルから
排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の装置
では、クリームをホッパからノズルに導き、さらにノズ
ルから排出するためにクリームが比較的大きな圧力で加
圧されるので、この充填装置をホイップされた生クリー
ムをケーキの生地に飾付けするために用いると、生クリ
ームの気泡が潰れるなど性状が変化してしまう。また、
開閉弁の開閉によって、ノズルから排出されるクリーム
の排出量が制御されるが、クリームが加圧されているの
で、開閉弁を開いた直後に多量のクリームが排出され、
クリームの排出量を所望のとおり制御するのが困難であ
った。
【0004】したがって本発明の目的は、粘性材料を比
較的大きな圧力で加圧することなく供給することがで
き、さらに粘性材料の排出量を容易に制御することがで
きる粘性材料の供給装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、粘性材料が投
入されるホッパと、粘性材料を供給するための回転式定
量吐出ポンプと、粘性材料を排出するノズルとを備え、
前記ホッパから比較的小さい圧力で前記回転式定量吐出
ポンプに供給された粘性材料は、この回転式定量吐出ポ
ンプの作用によって前記ノズルから排出されることを特
徴とする粘性材料の供給装置である。本発明に従えば、
ホッパに投入された粘性材料は、比較的小さい圧力によ
って前記回転式定量吐出ポンプに供給され、この回転式
定量吐出ポンプに供給された粘性材料は、この回転式定
量吐出ポンプの作用によってノズルから排出される。こ
れによって粘性材料は、比較的大きい圧力でもって加圧
されることなくホッパから回転式定量吐出ポンプに供給
され、さらにノズルまで導かれて排出されので、比較的
大きい圧力で加圧することによる粘性材料の性状の変化
がない。また、粘性材料を供給するために回転式定量吐
出ポンプを用いているので、粘性材料の排出量が回転式
定量吐出ポンプの回転数に正比例し、回転式定量吐出ポ
ンプを駆動制御することによって、粘性材料の排出量を
正確にかつ容易に制御することができる。さらに回転式
定量吐出ポンプを駆動することによって粘性材料が送出
され、回転式定量吐出ポンプを停止することによって粘
性材料の送出しが停止され、したがって回転式定量吐出
ポンプが粘性材料の流路の開閉弁の作用をも兼ねるの
で、別途に開閉弁を設ける必要がない。
【0006】また本発明は、前記ホッパは、前記回転式
定量吐出ポンプよりも上方に設けられ、前記ホッパに投
入された粘性材料は、その自重によって前記回転式定量
吐出ポンプに供給されることを特徴とする。本発明に従
えば、ホッパ内の粘性材料は、自重によって回転式定量
吐出ポンプに供給される。これによって、ホッパ内の粘
性材料を自重による比較的小さい圧力で回転式定量吐出
ポンプに供給することが可能になる。また、粘性材料の
自重を利用することによって、粘性材料をホッパから回
転式吐出ポンプに供給するためのポンプなどを別途に設
ける必要がない。
【0007】また本発明は、前記ホッパと前記回転式定
量吐出ポンプとの間には、供給ポンプが設けられ、前記
ホッパに投入された粘性材料は、前記供給ポンプの作用
によって前記回転式定量吐出ポンプに供給されることを
特徴とする。本発明に従えば、ホッパ内の粘性材料は、
供給ポンプによって回転式定量吐出ポンプに供給され
る。これによって、ホッパの回転式定量吐出ポンプに対
する位置に拘わらず、たとえば、ホッパが回転式定量吐
出ポンプよりも下方に位置しても、ホッパ内の粘性材料
を回転式定量吐出ポンプに比較的小さい圧力で供給する
ことができ、設計上の自由度が大きくなる。
【0008】さらに本発明は、前記回転式定量吐出ポン
プの入力軸は、ロボットの制御軸に駆動連結されること
を特徴とする。本発明に従えば、回転式定量吐出ポンプ
は、ロボットの制御軸、たとえば第6軸からの駆動力に
よって駆動される。これによってロボットを動作させな
がら、回転式定量吐出ポンプを作動させることが可能と
なり、利便性が向上される。またロボットの動作と回転
式定量吐出ポンプの駆動とを同期させて制御することが
でき、粘性材料を所望の形状、たとえば動植物、乗物、
文字などを象った形状に装飾することができる。
【0009】さらに本発明は、前記回転式定量吐出ポン
プは、所定方向に回転駆動されて粘性材料を供給し、粘
性材料の供給停止直後に所定方向とは逆方向に所定時間
回転駆動を可能としたことを特徴とする。本発明に従え
ば、粘性材料の供給停止直後に所定方向とは逆方向に所
定時間回転駆動される。これによって粘性材料の供給停
止直後に、回転式定量吐出ポンプとノズルとの間に存在
する粘性材料が、回転式定量吐出ポンプ側に向けて吸引
される。したがって供給停止後に回転式定量吐出ポンプ
とノズルとの間に存在する粘性材料が不所望に垂れ落ち
ることを防ぐことができる。しかもそのための手段を別
途に設ける必要がない。
【0010】さらに本発明は、前記回転式定量吐出ポン
プは、供給ポートおよび排出ポートを有し、一端面が開
放されたハウジング本体と、このハンジング本体内に回
転自在に設けられた一対のポンプギアと、前記ハウジン
グ本体の開放された一端面を覆って着脱自在に装着され
るカバー体とを含むことを特徴とする。本発明に従え
ば、各ポンプギアは、ハウジング本体内に設けられ、ハ
ウジング本体には、着脱自在にカバー体が装着される。
これによって、カバー体をハウジングから離脱すること
によって、ハウジング本体内、すなわちポンプギアを容
易に清掃することができる。
【0011】さらに本発明は、前記粘性材料は菓子装飾
用のクリームであり、前記回転式定量吐出ポンプの回転
数を制御するための制御手段が設けられており、この制
御手段は、前記クリームの複数の種類に対応した制御パ
ターンを記憶する記憶手段を含み、前記記憶手段に記憶
された複数の制御パターンから選択された制御パターン
によって前記回転式定量吐出ポンプを駆動制御すること
を特徴とする。本発明に従えば、粘性材料は菓子装飾用
のクリームであり、このようなクリームは、ふんわりと
した舌触りが要求されるために、ホイップされたものが
多く、本発明の装置は、クリームを比較的大きい圧力で
もって加圧せずに菓子に装飾することができるので、菓
子製品の製造に好適に用いることができる。また回転式
定量吐出ポンプは、制御手段によって、記憶手段に記憶
されたクリームの複数の種類に対応した制御パターンを
選択して、駆動制御される。これによって菓子を装飾す
るために、クリームの粘性に対応して、クリームの形状
が崩れないようにノズルから排出することができる。し
たがってクリームによって菓子を優れた美観で装飾する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の生
クリームの絞り装置1を備えたケーキ製造ライン2の構
成を簡略化して示す斜視図であり、図2はギアポンプ6
付近を図1の左側から見て拡大して示す斜視図であり、
図3はロボット8の先端部付近を示す断面図である。ケ
ーキ製造ライン2は、菓子であるショートケーキを製造
するためのラインであって、ショートケーキの生地3を
搬送するベルトコンベア4と、ベルトコンベア4によっ
て搬送される生地3に生クリームによって装飾を施すた
めの生クリームの絞り装置1とを備える。ベルトコンベ
ア4は、生地3を整列配置して乗載し、搬送方向である
A方向に生地3を搬送する。
【0013】粘性流体の供給装置の一例である生クリー
ムの絞り装置1は、粘性材料である生クリームが投入さ
れるホッパ5と、生クリームを供給するための回転式定
量吐出ポンプであるギアポンプ6と、生クリームを排出
するノズル7と、ギアポンプ6が取付けられるロボット
8とを備える。絞り装置1は、ベルトコンベア4に隣接
して設けられ、ホッパ5に投入された生クリームをノズ
ル7から排出し、生地3に飾付けする。
【0014】ホッパ5は、ベルトコンベア4の上方に架
け渡すように設けられる取付台9上に取付けられ、ギア
ポンプ6よりも上方となる位置に設けられている。この
ホッパ5は、上方になるにつれて拡開し、上方が開放さ
れた逆円錐台状であり、下部には、生クリームの供給流
路を構成する可撓性を有する供給管路10の一端部10
aが接続されている。供給管路10の他端部10bは、
ギアポンプ6に接続されており、ホッパ5に上方から投
入された生クリームは、実質上、その自重によって、比
較的小さい圧力でもってホッパ5の下部から供給管路1
0を介してギアポンプ6に供給される。
【0015】ギアポンプ6は、ロボット8からの駆動力
が伝達されて回動され、これによって供給管路10を介
して供給された生クリームをノズル7に送出し、前記回
動が停止されると生クリームの送出を停止する。このギ
アポンプ6の作用によって送出された生クリームは、ギ
アポンプ6に接続されたノズル7から排出され、生地3
に飾付けられる。
【0016】このように生クリームは、比較的大きい圧
力で加圧されることなくホッパ5からノズル7まで導か
れて排出されるので、ホイップされた生クリームの気泡
が潰れてしまうなどの性状の変化がない状態で、生クリ
ームを排出することができる。したがって生クリームが
良好な状態での飾付を自動化することが可能になり、人
手を少なくすることができる。また生クリームのノズル
7からの排出量がギアポンプ6の回転数に正比例するの
で、ギアポンプ6の駆動、すなわち付勢、除勢を制御す
ることによって、生クリームの排出量を正確にかつ容易
に制御することができる。さらに生クリームを比較的大
きい圧力でもって加圧せずに排出することができるの
で、ギアポンプ6が、生クリームの流路の開閉弁の作用
をも兼ね、別途に開閉弁を設ける必要がない。
【0017】ロボット8は、ケーキ製造ライン2が設置
される床に固定されるベース11と、ベース11に連結
される第1アーム12と、第1アーム12に連結される
第2アーム13と、第2アームに連結されるツール装着
アーム14とを有する。ベース11は、床に対して鉛直
な第1軸L1まわりに角変位可能に設けられる。第1ア
ーム12は、基端部がベース11に対して水平な第2軸
L2まわりに角変位可能に設けられる。第2アーム13
は、基端部が第1アーム12の先端部に、第2軸L2と
平行な第3軸L3まわりに角変位可能に設けられてい
る。ツール装着アーム14は、基端部が第2アーム13
の先端部に、第3軸L3に垂直な第4軸L4まわりに角
変位可能に取付けられ、第4軸L4と垂直な第5軸L5
まわりに角変位可能な回転関節を有し、先端部に第5軸
L5と垂直な第6軸L6回りに回転自在な出力軸18を
有する。
【0018】ロボット8のツール装着アーム14の先端
部には、歯車箱15が取付けられ、この歯車箱15内に
は、第6軸L6まわりの回転力が伝達される主傘歯車1
6と、主傘歯車16と噛合する従傘歯車17とが収納さ
れている。この歯車箱15内に出力軸18が突出して設
けられており、主傘歯車16がたとえばキーを用いて出
力軸18と一体的に回転するように装着されている。ま
た歯車箱15にはギアポンプ6が取付けられ、ギアポン
プ6の入力軸である主ギア軸32が歯車箱15内に突出
して設けられており、従傘歯車17がたとえばキーを用
いて主ギア軸32と一体的に回転するように装着されて
いる。これらの傘歯車16,17を有する歯車伝動装置
によって、ギアポンプ6は第6軸L6に駆動連結されて
いる。
【0019】このように、ギアポンプ6をロボット8の
先端部に取付けることによって、ロボット8を制御し
て、ギアポンプ6を作動させ、ノズル7を任意の位置、
方向に向けて移動させながら生クリームを排出すること
ができ、利便性が向上される。またギアポンプ6の主ギ
ア軸32をロボット8の第6軸に駆動連結することによ
って、ロボット8の動作とギアポンプの駆動とを同期さ
せて制御することができ、たとえば図2に示すように、
生地3の形に応じた形状や、あるいは文字を象った形状
をはじめ他の複雑な形状など所望の形状に生クリームを
飾付けることができる。
【0020】図4はギアポンプ6を示す断面図であり、
図5は図4の左側から見て示す左側面図であり、図6は
図4の右側から見て示す右側面図である。図3をも参照
して、ギアポンプ6は、基部20および枠部材21から
成るハウジング本体23と、ハウジング本体23内に収
納される主ポンプギア24および従ポンプギア25と、
ハウジング本体23に着脱自在に装着されるカバー体2
6とを含んで構成される。
【0021】基部20は、長方形状の板部材であり、ね
じ孔27a,27bが形成されており、各ねじ孔27
a,27bには、連結用ねじ棒28a,28bの一端部
がそれぞれ螺着されている。枠部材21は、長方形状で
あって、各連結用ねじ棒28a,28bが緩やかにそれ
ぞれ挿通する挿通孔29a,29bがそれぞれ形成され
ている。各挿通孔29a,29bに各連結用ねじ棒28
a,28bを挿通させた状態で、枠部材21を、その一
方側の開口が基部20によって塞がれるように配置し
て、一端面が開放されたハウジング本体23が構成され
る。
【0022】カバー体26は、長方形状の板部材であっ
て、各連結用ねじ棒28a,28bが緩やかに挿通する
挿通孔39a,39bがそれぞれ形成されている。この
カバー体26は、各挿通孔39a,39bに各連結用ね
じ棒28a,28bを挿通させて、ハウジング本体23
の一端面を覆った状態で装着され、各連結用ねじ棒28
a,28bの他端部に締付部材40a,40bを螺着し
て、基部20、枠部材21およびカバー体26が相互に
液密に固定され、内部に液密な空間41が規定され、こ
の空間41内に各ポンプギア24,25が収納されてい
る。
【0023】基部20には挿通孔30が形成されてお
り、この挿通孔30には枠部材21側から主ギア軸32
が挿通されている。主ギア軸32は、大径部33と小径
部34とを有し、大径部がハウジング本体23内に突出
し、小径部34側から挿通されてハウジング本体23外
へ突出している。この主ギア軸32は、基部20に枠部
材21とは反対側から固定される抜止めリング36と、
大径部33と小径部34との間の段差によって、基部2
0から枠部材21とは反対側へ抜出ることが防がれてい
る。また大径部33は、ハウジング本体23内を挿通し
てカバー体26に形成された挿通孔61に部分的に挿入
されている。挿通孔61には、キャップ部材62が螺着
されており、主ギア軸32がカバー体26側へ抜出るこ
とが防がれている。
【0024】各挿通孔30,61には、スリーブ65,
66が嵌着されており、主ギア軸32は、スリーブ6
5,66を介して、回転自在に支持されている。この主
ギア軸32の大径部33には、キー37によって一体的
に回転するように主ポンプギア24が着脱自在に装着さ
れ、その小径部34に前述のように従傘歯車17が装着
されている。
【0025】また基部20には、挿通孔31が形成され
ており、この挿通孔31には、従ギア軸38が、ハウジ
ング本体21内に突出した状態で、たとえば焼きばめに
よって挿通固定されている。この動ギア軸38には、従
ポンプギア25が、回転自在に装着されている。このよ
うに設けられる各ポンプギア24,25は、主ギア軸3
2に、ロボット8から回転力が伝達されることによっ
て、噛み合って所定方向および所定方向と逆方向に回転
される。
【0026】枠部材21には、空間41と外部とを連通
し、各ポンプギア24,25の噛合部の両側に臨んで、
内ねじが刻設された供給ポート42および排出ポート4
3がそれぞれ形成されている。供給ポート42には、コ
ネクタ45が螺着され、このコネクタ45に供給管路1
0の他端部が接続されている。排出ポート43には、コ
ネクタ46が螺着され、このコネクタ46に装着部材4
7によって、ノズル7が装着されており、ノズル7の種
類を交換することによって、排出口7aの形状が任意に
選択できる。
【0027】これによって各ポンプギア24,25を所
定方向に回転駆動することによって、供給ポート42に
供給された生クリームを、排出ポート43から送出し、
したがってノズル7からケーキの生地3に排出すること
ができる。また各ポンプギア24,25が停止されてい
る状態では、生クリームの供給ポート42から排出ポー
ト43への移動が各ポンプギア24,25によって阻止
され、生クリームのノズル7からの排出が停止される。
さらに各ポンプギア24,25を所定方向と逆方向に駆
動することによって、生クリームを排出ポート43から
供給ポート42に向けて逆送することができ、生クリー
ムの垂れを防止することができる。
【0028】このようなギアポンプ6のカバー体26
は、ハウジング本体23から離脱することができ、さら
にハウジング本体23は、基部20と枠部材21とに分
割可能であり、そのうえ各ポンプギア24,25は各ギ
ア軸33,38から離脱することができる。したがって
ハウジング本体23内および各ポンプギア24,25を
容易に清掃することができ、排出するクリームを変える
際の清掃、衛生管理等が容易であり、生クリームを供給
する装置に好適に用いることができる。また各締付部材
40a,40bは、略星形状の把持部60a,60bを
有し、作業者が、特別な工具類を用いずに、各締付部材
40a,40bを容易に各連結ねじ棒28a,28bに
着脱することができ、前述のようなギアポンプ6のメン
テナンスの作業性に優れている。
【0029】図7は、絞り装置1の制御系を示すブロッ
ク図である。絞り装置1には、作業者がロボット8の制
御条件を入力するための操作盤50と、操作盤50によ
って与えられた制御条件に従ってロボット8を制御する
制御手段51が備えられている。操作盤50は、入力キ
ー52を有し、この入力キー52を操作することによっ
て、生クリームの性状とギアポンプ6の回転数すなわち
第6軸L6まわりの回転数とを対応させた制御パター
ン、あるいは、第1〜第6軸L1〜L6まわりの相互の
角変位動作を設定して、生クリームの排出される形状を
特定する制御パターンなどが入力され、制御手段51に
与えられる。また操作盤50には、選択スイッチ53
a,53b,53cが設けられており、制御手段51に
選択番号をあたえることができる。
【0030】制御手段51は、記憶手段55を有してお
り、記憶手段55には操作盤50によって入力された制
御パターンの制御条件が記憶される。この制御手段51
は、操作盤50によって入力された制御パターンに従っ
て、あるいは記憶手段55に予め記憶されている制御パ
ターンに従って、第1〜第5軸L1〜L5まわりに角変
位駆動して、ノズル7を所望の位置で所望の方向に向け
て位置付け、第6軸まわりに回転駆動することによって
ギアポンプ6を駆動し、生クリームを排出する。
【0031】記憶手段55には、生クリームをきれいに
飾付けるために、複数の生クリームの性状とギアポンプ
6の回転数との関係を制御パターンとして記憶されてお
り、選択スイッチ53a〜53cを押圧することによっ
て生クリームの性状に応じた制御パターンが記憶手段5
5から読出され、読出された制御パターンに従って制御
手段51がギアポンプ6を駆動制御し、生クリームがノ
ズル7から排出される。なお記憶手段55には、生クリ
ームを所定形状に飾付けるために、ノズル7が動植物、
乗物、文字などを象って移動するような制御パターン、
あるいはこの動きに同期してギアポンプ6の回転数を対
応させるような制御パターンを記憶させることができ
る。この場合、選択スイッチ53a〜53cを押圧する
ことによって上記制御パターンを選択し、制御手段51
がノズル7の動きを制御しながらギアポンプ6を駆動制
御して、生クリームを所定形状に容易に飾付けすること
ができる。このように記憶手段55を備えることによっ
て、複数の制御パターンを予め記憶しておくことが可能
であり、客先からの複数の飾付けの形状の要求に容易に
対応することができる。なお、このような制御パターン
の選択は入力キー52によって行うようにすることもで
きる。
【0032】またこのような制御パターンには、ノズル
7からの生クリームの排出直後に所定方向と逆方向に回
動させる時間を含めることもできる。これによって、ク
リームの性状に応じた逆方向の回転時間、すなわちクリ
ームの戻り方向の移動量を設定することができ、ノズル
7内の生クリームが不所望に垂れ落ちることを防止する
ことができる。
【0033】また本発明の実施の他の形態として、ホッ
パ5とギヤポンプ6との間、すなわち供給管路10の中
途部に供給ポンプを介在させ、生クリームを比較的小さ
い圧力、たとえば1kg/cm2 以下の圧力でギヤポン
プ6に供給するようにしてもよい。このように構成して
も、上述の形態と同様に生クリームの性情を変化させず
に、ノズル7から吐出させることができ、同様の効果を
得ることができる。また、ホッパ5がギヤポンプ6より
も下方に位置しても生クリームを供給することが可能で
あり、設計上の自由度が大きくなる。もちろん、ホッパ
5がギヤポンプ6の上方にある場合に、供給ポンプを設
けてもよく、ホッパ5内の生クリームをさらに円滑にギ
ヤポンプ6に供給することができる。
【0034】また本発明の実施のさらに他の形態とし
て、生クリームに代えて、チョコレートまたは他のクリ
ームなどをケーキや他の菓子類に飾付けるようにしても
よく、同様の効果を得ることができる。またたとえば工
芸品の創造を目的として、合成樹脂を飾付けするために
用いてよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、粘性材料
は、比較的大きい圧力でもって加圧されることなくホッ
パから回転式定量吐出ポンプに供給され、さらにノズル
まで導かれて排出されので、比較的大きい圧力で加圧す
ることによる粘性材料の性状の変化がない。したがって
生クリームなど加圧されることによって、性状が変化す
る粘性材料の供給に好適に用いて、その供給を自動化す
ることができる。また回転式定量吐出ポンプを駆動制御
することによって、粘性材料の排出量を正確にかつ容易
に制御することができ、粘性材料を過不足なく供給する
ことができる。さらに回転式定量吐出ポンプが粘性材料
の流路の開閉弁の作用をもかねるので、別途に開閉弁を
設ける必要がなく、構成が簡素である。
【0036】本発明によれば、ホッパ内の粘性材料を自
重による比較的小さい圧力で回転式定量吐出ポンプに供
給することが可能になる。また、粘性材料の自重を利用
することによって、粘性材料をホッパから回転式吐出ポ
ンプに供給するためのポンプなどを別途に設ける必要が
ない。
【0037】本発明によれば、ホッパの回転式定量吐出
ポンプに対する位置に拘わらず、たとえば、ホッパが回
転式定量吐出ポンプよりも下方に位置しても、ホッパ内
の粘性材料を回転式定量吐出ポンプに比較的小さい圧力
で供給することができ、設計上の自由度が大きくなる。
【0038】本発明によれば、ロボットを動作させて、
回転式定量吐出ポンプを作動させることが可能であり、
利便性が向上される。またロボットの動作と回転式定量
吐出ポンプの駆動とを同期させて制御することができ、
粘性材料を所望の形状、たとえば動植物、乗物、文字な
どを象った形状に装飾することができる。
【0039】本発明によれば、粘性材料の供給停止直後
に、回転式定量吐出ポンプとノズルとの間に存在する粘
性材料を、回転式定量吐出ポンプ側に向けて吸引するこ
とができる。したがって供給停止後に回転式定量吐出ポ
ンプとノズルとの間に存在する粘性材料が不所望に垂れ
落ちることを防ぐことができる。しかもそのための手段
を別途に設ける必要がない。
【0040】本発明によれば、カバー体をハウジングか
ら離脱することによって、ハウジング本体内、すなわち
ポンプギアを容易に清掃することができる。したがって
生クリームなどの食材の供給にも衛生的に用いることが
できる。
【0041】本発明によれば、ふんわりとした舌触りが
要求されるたとえばホイップされたクリームを比較的大
きい圧力で加圧せずに菓子に装飾することができるの
で、クリームのふんわり感を損なわず、菓子製品の製造
に好適に用いることができる。また菓子を装飾するため
に、ノズルの排出口の形状を装飾する所定の形状に合っ
たものにさえすれば、クリームの粘性に対応して、クリ
ームの形状が崩れないようにノズルから排出することが
できる。したがってクリームによって菓子を優れた美観
で装飾することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の生クリームの絞り装置
1を備えるケーキ製造ライン2の構成を簡略化して示す
斜視図である。
【図2】ギアポンプ6付近を図1の左側から見て示す斜
視図である。
【図3】ロボット8の先端部付近を示す断面図である。
【図4】ギアポンプ6を示す断面図である。
【図5】図4の左側から見たギアポンプ6の左側面図で
ある。
【図6】図4の右側から見たギアポンプ6の右側面図で
ある。
【図7】制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 生クリーム絞り装置 2 ケーキ製造ライン 3 ショートケーキの生地 4 ベルトコンベア 5 ホッパ 6 ギアポンプ 7 ノズル 8 ロボット 20 基部 21 枠部材 23 ハウジング本体 24,25 ポンプギア 26 カバー体 42 供給ポート 43 排出ポート 50 操作盤 51 制御手段 55 記憶手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性材料が投入されるホッパと、粘性材
    料を供給するための回転式定量吐出ポンプと、粘性材料
    を排出するノズルとを備え、前記ホッパから比較的小さ
    い圧力で前記回転式定量吐出ポンプに供給された粘性材
    料は、この回転式定量吐出ポンプの作用によって前記ノ
    ズルから排出されることを特徴とする粘性材料の供給装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ホッパは、前記回転式定量吐出ポン
    プよりも上方に設けられ、前記ホッパに投入された粘性
    材料は、その自重によって前記回転式定量吐出ポンプに
    供給されることを特徴とする請求項1記載の粘性材料の
    供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ホッパと前記回転式定量吐出ポンプ
    との間には、供給ポンプが設けられ、前記ホッパに投入
    された粘性材料は、前記供給ポンプの作用によって前記
    回転式定量吐出ポンプに供給されることを特徴とする請
    求項1記載の粘性材料の供給装置。
  4. 【請求項4】 前記回転式定量吐出ポンプの入力軸は、
    ロボットの制御軸に駆動連結されることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の粘性材料の供給装置。
  5. 【請求項5】 前記回転式定量吐出ポンプは、所定方向
    に回転駆動されて粘性材料を供給し、粘性材料の供給停
    止直後に所定方向とは逆方向に所定時間回転駆動を可能
    としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の粘性材料の供給装置。
  6. 【請求項6】 前記回転式定量吐出ポンプは、供給ポー
    トおよび排出ポートを有し、一端面が開放されたハウジ
    ング本体と、このハンジング本体内に回転自在に設けら
    れた一対のポンプギアと、前記ハウジング本体の開放さ
    れた一端面を覆って着脱自在に装着されるカバー体とを
    含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    粘性材料の供給装置。
  7. 【請求項7】 前記粘性材料は菓子装飾用のクリームで
    あり、前記回転式定量吐出ポンプの回転数を制御するた
    めの制御手段が設けられており、この制御手段は、前記
    クリームの複数の種類に対応した制御パターンを記憶す
    る記憶手段を含み、前記記憶手段に記憶された複数の制
    御パターンから選択された制御パターンによって前記回
    転式定量吐出ポンプを駆動制御することを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載の粘性材料の供給装置。
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