JPH1075648A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JPH1075648A
JPH1075648A JP8232836A JP23283696A JPH1075648A JP H1075648 A JPH1075648 A JP H1075648A JP 8232836 A JP8232836 A JP 8232836A JP 23283696 A JP23283696 A JP 23283696A JP H1075648 A JPH1075648 A JP H1075648A
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JP
Japan
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grains
glen tank
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full
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Pending
Application number
JP8232836A
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English (en)
Inventor
Shinzo Kayano
信三 柏野
Yuji Tanaka
祐二 田中
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グレンタンクに貯留される穀粒が表皮の比較
的に硬い稲や麦などである場合には、収穫作業効率の向
上を図ることができ、かつ、グレンタンクに貯留される
穀粒が表皮の比較的に柔らかい大豆などの豆類である場
合には、穀粒のグレンタンクへ貯留する際の損傷による
品質低下を阻止できるコンバインを提供する。 【解決手段】 グレンタンク6内における穀粒の貯留高
さを有段階に検出するように、前記グレンタンク6の側
面に複数の貯留高さ検出センサS1〜S5を上下方向に
所定間隔を隔てる状態に整列配備してあるコンバインに
おいて、前記複数の貯留高さ検出センサS1〜S5のう
ち、最上位に配備された貯留高さ検出センサS5により
検出される満杯位置を変更可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グレンタンク内に
おける穀粒の貯留高さを有段階に検出するように、前記
グレンタンクの側面に複数の貯留高さ検出センサを上下
方向に所定間隔を隔てる状態に整列配備してあるコンバ
インに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなコンバインには、例えば全
稈投入型コンバインのように、稲・麦以外に大豆などの
豆類やその他種々の作物を収穫できるように構成された
ものがある。また、コンバインのグレンタンクは、その
前後方向の中間部上方に穀粒供給口を配備し、この穀粒
供給口からグレンタンク内に向けて脱穀装置にて脱穀・
選別処理された穀粒を放擲供給するように構成した場合
には、グレンタンクの前後端部のそれぞれに穀粒が貯留
(充填)され難くなる不都合が生じることから、近年で
は、その前部上端近くあるいは後部上端近くに穀粒供給
口を配備し、この穀粒供給口からグレンタンク内の反対
方向(穀粒供給口が配備されていない側)に向けて脱穀
装置にて脱穀・選別処理された穀粒を放擲供給するよう
に構成されている。従来、このようなコンバインにおい
て、グレンタンク内に整列配備された複数の貯留高さ検
出センサのうちの最上位に配備された貯留高さ検出セン
サ(いわゆる満杯検出センサ)を、収穫する作物の種類
に応じて位置変更可能に構成しているものはなく、単
に、最上位の貯留高さ検出センサをグレンタンクの天井
面に近接配備していた。
【0003】ちなみに、各貯留高さ検出センサは、それ
ぞれの貯留高さ検出に基づいて対応する報知手段を作動
させて、貯留状況を作業者に認識させるようになってい
る。一方、作業者は、最上位の貯留高さ検出センサ(い
わゆる満杯検出センサ)からの検出に基づく報知手段の
作動によってグレンタンクが満杯状態であることを認識
すると、収穫作業を一端停止して、グレンタンクに貯留
された穀粒を農道などに停車させた運搬車の荷台などに
排出する穀粒排出作業を行うのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、脱穀装置にて脱穀・選別処理された穀粒を、その
貯留高さがグレンタンクの天井面近くに位置する状態ま
でグレンタンクに貯留できることから、グレンタンクに
貯留された穀粒を農道などに停車させた運搬車の荷台な
どに排出する穀粒排出作業の回数を減らすことができ、
これによって、コンバインによる収穫作業効率の向上を
図れるようになっている。しかしながら、グレンタンク
に貯留される穀粒は、その貯留高さがグレンタンクの天
井面に近づくに連れて穀粒同士が押し合うようになるこ
とから、グレンタンクに貯留される穀粒が表皮の比較的
に硬い稲や麦などである場合には、その穀粒同士の押し
合いによる影響はあまり受けないものの、グレンタンク
に貯留される穀粒が表皮の比較的に柔らかい大豆などの
豆類である場合には、その穀粒同士の押し合いによる影
響を受けて穀粒が損傷し、品質が低下するようになって
いた。
【0005】本発明の目的は、グレンタンクに貯留され
る穀粒が表皮の比較的に硬い稲や麦などである場合に
は、収穫作業効率の向上を図ることができ、かつ、グレ
ンタンクに貯留される穀粒が表皮の比較的に柔らかい大
豆などの豆類である場合には、穀粒のグレンタンクへ貯
留する際の損傷による品質低下を阻止できるコンバイン
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、グレンタ
ンク内における穀粒の貯留高さを有段階に検出するよう
に、前記グレンタンクの側面に複数の貯留高さ検出セン
サを上下方向に所定間隔を隔てる状態に整列配備してあ
るコンバインにおいて、前記複数の貯留高さ検出センサ
のうち、最上位に配備された貯留高さ検出センサにより
検出される満杯位置を変更可能に構成した。
【0007】上記請求項1記載の発明によると、例え
ば、グレンタンクに貯留される穀粒がグレンタンクの天
井面近くでの穀粒同士の押し合いによる影響をあまり受
けない表皮の比較的に硬い稲や麦などである場合には、
その穀粒がグレンタンクの天井面近くまで貯留された段
階で、最上位の貯留高さ検出センサがグレンタンクの満
杯を検出するように、最上位の貯留高さ検出センサによ
り検出される満杯位置を変更することによって、グレン
タンクに貯留された穀粒を農道などに停車させた運搬車
の荷台などに排出する穀粒排出作業の回数を減らすこと
ができるので、コンバインによる収穫作業効率の向上を
図れるようになる。一方、グレンタンクに貯留される穀
粒がグレンタンクの天井面近くでの穀粒同士の押し合い
による影響を受けやすい表皮の比較的に柔らかい大豆な
どの豆類である場合には、その穀粒が穀粒同士の押し合
いが生じない程度にグレンタンクの天井面から離れた高
さ位置まで貯留された段階で、最上位の貯留高さ検出セ
ンサがグレンタンクの満杯を検出するように、最上位の
貯留高さ検出センサにより検出される満杯位置を変更す
ることによって、穀粒同士が押し合うようになるグレン
タンクの天井面近くまで穀粒が貯留されることを回避で
き、それによって、穀粒同士の押し合いによる影響を受
けて穀粒が損傷することを防止できるので、穀粒の品質
低下を阻止できるようになる。
【0008】従って、グレンタンクに貯留される穀粒が
表皮の比較的に硬い稲や麦などである場合には、収穫作
業効率の向上を図ることができ、また、グレンタンクに
貯留される穀粒が表皮の比較的に柔らかい大豆などの豆
類である場合には、穀粒のグレンタンクへ貯留する際の
損傷による品質低下を阻止できるコンバインを提供でき
るようになった。
【0009】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記最上位に配備さ
れる貯留高さ検出センサを、それぞれ異なる満杯位置を
検出するように配設された複数の満杯センサで構成する
とともに、それら複数の満杯センサのうち、機能させる
満杯センサを選択することにより、前記最上位に配備さ
れた貯留高さ検出センサにより検出される満杯位置を変
更するように構成した。
【0010】上記請求項2記載の発明によると、例え
ば、グレンタンクに貯留される穀粒がグレンタンクの天
井面近くでの穀粒同士の押し合いによる影響をあまり受
けない表皮の比較的に硬い稲や麦などである場合には、
それぞれ異なる満杯位置を検出するように配設された複
数の満杯センサのうち、最上位に配備された満杯センサ
を選択して機能させることによって、穀粒をグレンタン
クの天井面近くまで貯留することができ、それによっ
て、グレンタンクに貯留された穀粒を農道などに停車さ
せた運搬車の荷台などに排出する穀粒排出作業の回数を
減らすことができるので、コンバインによる収穫作業効
率の向上を図れるようになる。一方、グレンタンクに貯
留される穀粒がグレンタンクの天井面近くでの穀粒同士
の押し合いによる影響を受けやすい表皮の比較的に柔ら
かい大豆などの豆類である場合には、それぞれ異なる満
杯位置を検出するように配設された複数の満杯センサの
うち、その穀粒同士の押し合いが生じない高さ位置に配
備された満杯センサを選択して機能させることによっ
て、穀粒同士が押し合うようになる高さ位置まで穀粒が
貯留されることを回避でき、それによって、穀粒同士の
押し合いによる損傷を防止できるので、穀粒の品質低下
を阻止できるようになる。つまり、グレンタンクに貯留
される穀粒の種類に応じて機能させる満杯センサを選択
することによって、最上位の貯留高さ検出センサにより
検出される満杯位置を容易に変更することができ、もっ
て、収穫作業効率の向上を図る状態と、穀粒のグレンタ
ンクへ貯留する際の損傷による品質低下を阻止する状態
との切り換えを簡便に行えるようになる。
【0011】ちなみに、機能させる満杯センサの選択
は、例えば、最上位の貯留高さ検出センサを構成する各
満杯センサと、最上位の貯留高さ検出センサからの検出
に基づいて作業者にグレンタンクの満杯を報知する報知
手段との間に簡易着脱自在なコネクタを装備すれば、そ
れらのコネクタを付け替えるだけの簡単な操作によって
比較的容易に行えるようになる。また、前記各満杯セン
サと前記報知手段との間に切り換えスイッチを装備すれ
ば、その切り換えスイッチを切り換え操作するだけの簡
単な操作によって容易に行えるようになる。さらに、コ
ンバインが収穫する作物(グレンタンクに貯留される穀
粒)の種類に応じて脱穀装置の仕様モードを変更できる
ように構成されている場合には、脱穀装置の仕様モード
選択用のスイッチと各満杯センサとを、選択された脱穀
装置の仕様モードに応じた満杯センサが機能するように
連係すれば、脱穀装置の仕様モードの選択操作に連動し
て自動的に行えるようになる。つまり、これらの構成に
よって機能させる満杯センサの選択を容易にできること
から、収穫作業効率の向上を図る状態と、穀粒のグレン
タンクへ貯留する際の損傷による品質低下を阻止する状
態との切り換えを、より一層簡便にすることが可能にな
る。
【0012】従って、グレンタンクに貯留される穀粒の
種類に応じて、収穫作業効率の向上を図る状態と、穀粒
のグレンタンクへ貯留する際の損傷による品質低下を阻
止する状態とに切り換えられるとともに、その切り換え
を簡便に行えるコンバインを提供できるようになった。
【0013】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記最上位に配備さ
れる貯留高さ検出センサを位置変更可能に構成して、こ
の貯留高さ検出センサの位置変更により、この貯留高さ
検出センサにより検出される満杯位置を変更するように
構成した。
【0014】上記請求項3記載の発明によると、例え
ば、グレンタンクに貯留される穀粒がグレンタンクの天
井面近くでの穀粒同士の押し合いによる影響をあまり受
けない表皮の比較的に硬い稲や麦などである場合には、
最上位の貯留高さ検出センサにより検出される満杯位置
がグレンタンクの天井面近くになるように最上位の貯留
高さ検出センサを位置変更することによって、穀粒をグ
レンタンクの天井面近くまで貯留することができ、それ
によって、グレンタンクに貯留された穀粒を農道などに
停車させた運搬車の荷台などに排出する穀粒排出作業の
回数を減らすことができるので、コンバインによる収穫
作業効率の向上を図れるようになる。一方、グレンタン
クに貯留される穀粒がグレンタンクの天井面近くでの穀
粒同士の押し合いによる影響を受けやすい表皮の比較的
に柔らかい大豆などの豆類である場合には、最上位の貯
留高さ検出センサにより検出される満杯位置が穀粒同士
の押し合いが生じない高さ位置となるように最上位の貯
留高さ検出センサを位置変更することによって、穀粒同
士が押し合うようになる高さ位置まで穀粒が貯留される
ことを回避でき、それによって、穀粒同士の押し合いに
よる損傷を防止することができるので、穀粒の品質低下
を阻止できるようになる。つまり、最上位に配備された
一つの貯留高さ検出センサを位置変更することによっ
て、収穫作業効率の向上を図る状態と、穀粒のグレンタ
ンクへ貯留する際の損傷による品質低下を阻止する状態
との切り換えを行えることから、上記請求項2記載の発
明のように最上位の貯留高さ検出センサを複数の満杯セ
ンサで構成したものに比較して、構成の簡素化ならびに
製造コストの削減を図れるようになる。
【0015】従って、グレンタンクに貯留される穀粒の
種類に応じて、収穫作業効率の向上を図る状態と、穀粒
のグレンタンクへ貯留する際の損傷による品質低下を阻
止する状態とに切り換えられるとともに、それに要する
構成の簡素化ならびに製造コストの削減が図られたコン
バインを提供できるようになった。
【0016】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
上記請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記グレンタンクの側壁における穀粒貯留始端
部近傍箇所と穀粒貯留終端部近傍箇所とに点検窓を配備
した。
【0017】上記請求項4記載の発明によると、上述し
たように、近年ではグレンタンクにおける穀粒貯留率の
向上を図ることから、その前部上端近くあるいは後部上
端近くに穀粒供給口を配備し、この穀粒供給口からグレ
ンタンク内の反対方向(穀粒供給口が配備されていない
側)に向けて脱穀装置にて脱穀・選別処理された穀粒を
放擲供給するように構成されているので、点検窓は、グ
レンタンクの側壁における穀粒供給口が配備されていな
い側の前後方向端部下端(穀粒貯留始端部近傍箇所)
と、穀粒供給口が配備されている側の前後方向端部上端
(穀粒貯留終端部近傍箇所)とに配備されるようにな
る。これによって、貯留初期のうちに、グレンタンクの
側壁における穀粒供給口が配備されていない側の前後方
向端部下端に配備された点検窓から、穀粒の脱穀・選別
状態を容易に確認することができるとともに、穀粒の脱
穀・選別状態に不具合が見受けられる場合には、それに
対する適切な処置を早期のうちに施すことができるよう
になる。また、グレンタンクの側壁における穀粒供給口
が配備されている側の前後方向端部上端に配備された点
検窓から、満杯近くの穀粒の貯留状況を容易に確認する
ことができるとともに、満杯近くの穀粒に損傷などの不
具合が見受けられる場合には、直ちに収穫作業を停止さ
せて穀粒排出作業に移行することや、最上位の貯留高さ
検出センサにより検出される満杯位置を貯留穀粒の種類
に応じた適切な位置に変更するなどの処置を施すことが
できるようになる。
【0018】従って、適切な脱穀・選別処理が施された
状態で穀粒をグレンタンクに貯留することができるとと
もに、穀粒のグレンタンクへ貯留する際の損傷による品
質低下をより好適に阻止できるようになった。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1にはコンバインの一例である全稈投入
型コンバインの全体側面が、図2には全稈投入型コンバ
インの全体平面がそれぞれ示されており、この全稈投入
型コンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1を備
えた走行機体2、走行機体2の前部に揺動昇降自在に連
結された刈取前処理装置3、刈取前処理装置3から搬送
された刈取穀稈の全稈が投入される軸流型の脱穀装置
4、走行機体2の右前部に配備された操縦部5、走行機
体2の右後部に搭載されたグレンタンク6、および、グ
レンタンク6に貯留された穀粒を外部のトラック(図示
せず)の荷台などに排出するスクリュー搬送式の穀粒排
出装置7などによって構成されている。刈取前処理装置
3は、多数条の植立穀稈を後方に掻き込む回転リール
8、掻き込まれた植立穀稈を株元から刈り取る刈刃9、
刈り取られた多数条の穀稈を刈り幅の中間部位に横送り
して合流させるオーガ10、および、合流させた刈取穀
稈を後方の脱穀装置4に向けて掻き上げ搬送するフィー
ドコンベヤ11などによって構成されている。脱穀装置
4は、その内部に装備された扱胴12やシーブケース
(図示せず)などによって、投入された穀稈に対して脱
穀処理ならびに選別処理を施して、穀粒を一番物として
選別回収するようになっている。図3にも示すように、
脱穀装置4にて選別回収された穀粒は、走行機体2の略
中央箇所に立設配備されたバケットコンベヤ15によっ
てグレンタンク6の左前部上方に向けて揚送された後、
バケットコンベヤ15の上部から右側方に向けて横向き
に延設された横送りスクリューコンベヤ16によってグ
レンタンク6内の前部上端に向けて搬送され、その搬送
終端に装備された放擲羽根16aにより穀粒供給口16
Aからグレンタンク6の後部に向けて放擲供給されるよ
うになっている。
【0021】図5に示すように、脱穀装置4の前壁4A
には、エンジン(図示せず)から扱胴12への伝動系に
介装される扱胴変速装置17が連結されている。この扱
胴変速装置17は、操縦部5に配備された脱穀変速レバ
ー18の操作によって、扱胴12を低速駆動させる低速
駆動状態、扱胴12を中速駆動させる中速駆動状態、な
らびに、扱胴12を高速駆動させる高速駆動状態の三段
階の変速状態を現出できるように構成されており、収穫
作物の種類(稲・麦・大豆など)に応じて適切な変速操
作を行うことによって、収穫作物に対して好適な脱穀処
理を施すことができるようになっている。
【0022】図3に示すように、グレンタンク6におけ
る左側壁6Aの内側面には、五個の貯留高さ検出センサ
S1〜S5が、左側壁6Aにおける後部下端側(穀粒貯
留始端部側)から前部上端側(穀粒貯留終端部側)に向
けて所定間隔を隔てる状態に整列配備されており、これ
らの貯留高さ検出センサS1〜S5によって、グレンタ
ンク6内における穀粒の貯留高さを五段階に検出できる
ようになっている。各貯留高さ検出センサS1〜S5
は、内蔵されたリミットスイッチ(図示せず)が貯留さ
れた穀粒の圧力で押圧操作されることによって、その配
設位置に穀粒の貯留高さが達したことを検出するように
なっている。また、各貯留高さ検出センサS1〜S5
は、各貯留高さ検出センサS1〜S5に対応するように
操縦部5に装備された報知手段の一例である五個のラン
プL1〜L5に接続されており、それぞれが検出作動に
伴って対応するランプL1〜L5を点灯させることによ
って、作業者にグレンタンク6内における穀粒の貯留高
さを認識させるようになっている。
【0023】複数の貯留高さ検出センサS1〜S5のう
ち、最上位に配備された貯留高さ検出センサS5により
検出されるグレンタンク6の満杯位置は、貯留される穀
粒の種類に応じて変更できるように構成されている。詳
述すると、最上位の貯留高さ検出センサS5は、それぞ
れ異なる満杯位置を検出するように配設された二個の満
杯センサSa,Sbで構成されるとともに、最上位の貯
留高さ検出センサS5を構成する各満杯センサSa,S
bと、最上位の貯留高さ検出センサS5に対応するラン
プL5との間には、下位の満杯センサSaとランプL5
とを接続する状態と、上位の満杯センサSbとランプL
5とを接続する状態とに簡易着脱自在なコネクタ19が
装備されており、これらのコネクタ19を付け替えるだ
けの簡単な操作で機能させる満杯センサSa,Sbを選
択することによって、最上位の貯留高さ検出センサS5
により検出されるグレンタンク6の満杯位置を容易に変
更することができるのである。
【0024】ちなみに、例えば、グレンタンク6に貯留
される穀粒が表皮の比較的に硬い稲や麦などである場合
には、上位の満杯センサSbとランプL5とを接続して
上位の満杯センサSbを機能させるのである。このよう
にすると、穀粒をグレンタンク6の天井面近くまで貯留
することができるようになり、それによって、グレンタ
ンク6に貯留された穀粒を農道などに停車させたトラッ
クの荷台などに排出する穀粒排出作業の回数を減らすこ
とができるので、コンバインによる収穫作業効率の向上
を図れるようになる。尚、グレンタンク6に貯留される
穀粒は、穀粒の貯留高さがグレンタンク6の天井面に近
づくに連れて穀粒同士が押し合うようになることから、
表皮の比較的に柔らかい穀粒をグレンタンク6の天井面
近くまで貯留するようにした場合には、天井面近くでの
穀粒同士の押し合いによって穀粒が損傷するようにな
る。そこで、グレンタンク6に貯留される穀粒がグレン
タンク6の天井面近くでの穀粒同士の押し合いによる影
響を受けやすい表皮の比較的に柔らかい大豆などの豆類
である場合には、その穀粒同士の押し合いが生じない高
さ位置に配備された下位の満杯センサSaとランプL5
とを接続して下位の満杯センサSaを機能させるのであ
る。このようにすると、穀粒同士が押し合うようになる
高さ位置まで穀粒が貯留されることを回避でき、それに
よって、穀粒同士の押し合いによる損傷を防止できて、
損傷による穀粒の品質低下を阻止できるようになる。つ
まり、グレンタンク6に貯留される穀粒の種類に応じて
機能させる満杯センサSa,Sbを選択することによっ
て、最上位の貯留高さ検出センサS5により検出される
満杯位置を容易に変更することができ、それによって、
収穫作業効率の向上を図る状態と、穀粒のグレンタンク
6へ貯留する際の損傷による品質低下を阻止する状態と
の切り換えを簡便に行うことができるのである。
【0025】図1に示すように、グレンタンク6の右側
壁6Bにおける穀粒貯留始端部近傍箇所である後部下端
と穀粒貯留終端部近傍箇所である前部上端には、それぞ
れ透明のアクリル板からなる点検窓20,21が配備さ
れている。これによって、貯留初期のうちに、グレンタ
ンク6の右側壁6Bにおける後部下端に配備された点検
窓20から、穀粒の脱穀・選別状態を容易に確認するこ
とができるとともに、穀粒の脱穀・選別状態に不具合が
見受けられる場合には、それに対する適切な処置を早期
のうちに施すことができるようになっている。また、グ
レンタンク6の右側壁6Bにおける前部上端に配備され
た点検窓21から、満杯近くの穀粒の貯留状況を容易に
確認することができるとともに、満杯近くの穀粒に損傷
などの不具合が見受けられる場合には、直ちに収穫作業
を停止させて穀粒排出作業に移行することや、最上位の
貯留高さ検出センサS5により検出される満杯位置を貯
留穀粒の種類に応じた適切な位置に変更するなどの処置
を施すことができるようになっている。
【0026】図1および図4に示すように、グレンタン
ク6における右側壁6Bの下部側には、右側壁6Bの下
部側を覆うサイドカバー22が装備されている。このサ
イドカバー22は、グレンタンク6の右側壁6Bの前端
から後端に亘って掛け渡された巻き上げ機構部22A
と、この巻き上げ機構部22Aに出退自在に収納された
ゴムシートあるいは帆布などからなるシート状のカバー
部22Bとから構成されており、カバー部22Bを巻き
上げ機構部22Aから引き出して、その下端を走行機体
2の右側部に配備されたフック23に係合することによ
って、右側壁6Bの下部側を覆う状態で固定できるよう
になっている。また、メンテナンス時などにおいては、
カバー部22Bの下端とフック23との係合を解除して
巻き上げ機構部22Aにより巻き上げ収納することによ
って、右側壁6Bの下部側を解放できるようになってい
る。つまり、このようにサイドカバー22を構成するこ
とによって、サイドカバー22を樹脂板や板金で構成す
る場合に比較して、サイドカバー22を安価に構成でき
る、右側壁6Bの下部側の解放・閉塞作業を簡便に行え
る、ならびに、畦際などにおける他物との接触による変
形・損傷を抑制できるといった利点を有するようになっ
ている。
【0027】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 コンバインとしては自脱型のものであってもよい。 最上位の貯留高さ検出センサS5を、それぞれ異な
る満杯位置を検出するように配設された三個以上の満杯
センサで構成するようにしてもよい。 最上位の貯留高さ検出センサS5を構成する各満杯
センサSa,Sbと、最上位の貯留高さ検出センサS5
に対応するランプL5との間に切り換えスイッチを装備
し、この切り換えスイッチの操作で機能させる満杯セン
サSa,Sbを選択するように構成してもよい。 上記実施形態における脱穀変装レバー18と最上位
の貯留高さ検出センサS5を構成する各満杯センサS
a,Sbとを連係して、収穫作物(グレンタンク6に貯
留される穀粒)の種類に応じた駆動速度で扱胴12を駆
動させるための脱穀変装レバー18の操作に連動して、
その穀粒に応じた満杯センサSa,Sbを自動的に選択
して機能させるように構成してもよい。 最上位の貯留高さ検出センサS5を位置変更可能に
構成して、この貯留高さ検出センサS5の位置変更によ
り、この貯留高さ検出センサS5により検出される満杯
位置を変更するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】全稈投入型コンバインの全体側面図
【図2】全稈投入型コンバインの全体平面図
【図3】各貯留高さ検出センサの配置および最上位の貯
留高さ検出センサの構成を示すグレンタンクの縦断側面
【図4】サイドカバーの構成を示すグレンタンクの縦断
正面図
【図5】脱穀変速装置の伝動構成を示す概略図
【符号の説明】
6 グレンタンク 6B 側壁 20 点検窓 21 点検窓 S1 貯留高さ検出センサ S2 貯留高さ検出センサ S3 貯留高さ検出センサ S4 貯留高さ検出センサ S5 貯留高さ検出センサ(最上位) Sa 満杯センサ Sb 満杯センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グレンタンク内における穀粒の貯留高さ
    を有段階に検出するように、前記グレンタンクの側面に
    複数の貯留高さ検出センサを上下方向に所定間隔を隔て
    る状態に整列配備してあるコンバインであって、 前記複数の貯留高さ検出センサのうち、最上位に配備さ
    れた貯留高さ検出センサにより検出される満杯位置を変
    更可能に構成してあるコンバイン。
  2. 【請求項2】 前記最上位に配備される貯留高さ検出セ
    ンサを、それぞれ異なる満杯位置を検出するように配設
    された複数の満杯センサで構成するとともに、それら複
    数の満杯センサのうち、機能させる満杯センサを選択す
    ることにより、前記最上位に配備された貯留高さ検出セ
    ンサにより検出される満杯位置を変更するように構成し
    てある請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 前記最上位に配備される貯留高さ検出セ
    ンサを位置変更可能に構成して、この貯留高さ検出セン
    サの位置変更により、この貯留高さ検出センサにより検
    出される満杯位置を変更するように構成してある請求項
    1記載のコンバイン。
  4. 【請求項4】 前記グレンタンクの側壁における穀粒貯
    留始端部近傍箇所と穀粒貯留終端部近傍箇所とに点検窓
    を配備してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記
    載のコンバイン。
JP8232836A 1996-09-03 1996-09-03 コンバイン Pending JPH1075648A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000047A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2018019668A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン

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JP2008000047A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Iseki & Co Ltd コンバイン
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