JPH1075497A - 複合ワイヤレスマイクロホン装置及び受信装置 - Google Patents

複合ワイヤレスマイクロホン装置及び受信装置

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JPH1075497A
JPH1075497A JP8249301A JP24930196A JPH1075497A JP H1075497 A JPH1075497 A JP H1075497A JP 8249301 A JP8249301 A JP 8249301A JP 24930196 A JP24930196 A JP 24930196A JP H1075497 A JPH1075497 A JP H1075497A
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JP
Japan
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circuit
frequency
signal
modulation
microphone
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JP8249301A
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Masaru Moriyama
優 森山
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な複合ワイヤレスマイクロホン装置と受
信装置とを提供する。 【解決手段】 同一筐体内に、電波によるマイクユニ
ット1,マイク増幅回路2,VOC35,第1の混合回
路36,送信アンテナ9…等で構成されるFMワイヤレ
スマイク回路系と、第2の濾波器39,VOC40,L
ED駆動回路17,LED18…等で構成される光ワイ
ヤレスマイク回路系とを収容したワイヤレスマイクロホ
ン装置であり、逓倍回路系、周波数変換回路系及びとP
LL回路系の組み合わせにより、高音質な光方式と飛距
離が得られる電波方式との両方式を共有化して、機能的
な装置を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤレスマイクロ
ホン装置、及びその受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電気通信技術と高周波デバイスの
発展に伴い、無線利用に対する需要がが急激に増加して
いる。特に、ビル内、学校内、或いは一般社会に於いて
比較的狭い範囲内をサービスエリアとする無線通信に対
する需要が急激に増大している。 このような社会的需
要に対処するために、無線局の免許を要しない著しく微
弱な電波を利用した微弱無線局、或いは空中線電力がお
およそ10mW以下の特定小電力無線局等が制度化され
ている。これらの電波を利用した小型無線機器で、音声
を無線で伝達する装置にFMワイヤレスマイクロホンが
ある。FMワイヤレスマイクロホンの開発の歴史は古
く、微弱ワイヤレスマイクロホンと呼ばれる方式のもの
はFM放送局の周波数帯域、76MHz〜90MHzの
内、放送周波数に使用していない周波数を搬送周波数と
し、音声信号で周波数変調を行う方式のものが多用され
ていた。しかし、近年コンピュータからの放射雑音が同
周波数帯領域に多量に放射されていることから、C/N
比が不十分で明瞭な復調音声が得られない等の理由によ
り、又、高周波電子デバイスが低価格になったこともあ
り、FMワイヤレスマイクロホンの運用周波数が200
MHz帯、更に、800MHz帯とより高い周波数領域
での周波数割当による実用化が可能になった。
【0003】ところで、FMワイヤレスマイクロホンを
電波を利用して使用するためには、前記した無線局の免
許を要しない著しく微弱な電波を利用した微弱無線局以
外は電波法の規定により定めらた運用周波数帯を使用し
なければならなく、且つ無線局の免許が必要であった
り、電波を使用する人に無線従事者としての資格が必要
であったり、あるいは特定な小電力の無線設備について
は、該設備装置が所定の技術基準を満たしていることの
技術適合基準の認定を受けて、前記した無線局の免許や
無線従事者の資格が不要な特定小電力無線機器で電波を
利用する方法もある。何れにしても、限られた資源であ
る電波を公平でかつ有効に活用する観点から、法律によ
って目的に応じた電波の利用、運用方法が定められてお
り、誰もが自由に電波を利用したFMワイヤレスマイク
ロホンを使用することには制約がある。 そこで、電波
法の規定による制約を受けない無線方式での信号伝搬方
法として光の伝搬特性を利用した光無線伝送方式が考案
され、実用になっている。そしてFMワイヤレスマイク
ロホンを光無線伝送方式で実現する方式としては、光輝
度変調方式が一般的である。この方式はマイクロホンか
らの音声信号を所定の信号振幅に増幅し、光の強弱に変
換して光で無線伝送する方式であるが、伝送空間の光の
遮蔽、反射等、光の強弱の振幅変化の影響を低減するた
めに、音声信号で直接的に光の強弱の振幅変化として変
調するのではなく、音声信号で周波数変調を行った副搬
送波で光の強弱の振幅変化を生成し無線伝送する方式で
ある。ここで無線伝送に利用する光とは、可視光でもよ
い訳であるが、使用目的が人間の口元から収音した音声
信号の光無線による放射伝送であり、可視光では話者の
口元のマイクロホンから眩しい光源が放射され、煩わし
く実用的ではない。そこで、光無線伝送方式に利用する
光源としては非可視光が使用され、例えば使用する光源
は中心波長が800nm(ナノ・メートル)から900
nmの波長領域にある、近赤外線を利用し、発光素子と
しては同波長領域の赤外線LEDを使用する。
【0004】図8はFMワイヤレスマイクロホンの従来
例のブロック図である。図中、301はマイクユニッ
ト、302はマイク増幅回路、303はマイク信号圧縮
回路、304は低域濾波回路、305はVCO(ボルテ
ージ・コントロール・オシレータ)で構成するFM変調
回路、306は周波数変換回路、307は高周波電力増
幅回路、308は整合回路、309は送信アンテナ、3
10は基準発振回路、Pは位相比較器、Nは分周回路、
Lはフィルタ回路である。マイクユニット301で集音
された音声信号は出力端子よりマイク増幅回路302の
入力端子に接続供給されており、所定の信号振幅に増幅
されて出力端子からマイク信号圧縮回路303の入力端
子に接続供給される。マイク信号圧縮回路303は例え
ば6dB(デシベル)の対数圧縮回路が使用され、所定
の入力信号振幅値以上の入力信号を1/2の振幅値に圧
縮することにより、FMワイヤレスマイクロホンのダイ
ナミックレンジを拡大する作用がある。マイク信号圧縮
回路303の出力端子から信号は低域濾波回路304の
入力端子に接続供給され、可聴周波数帯域成分のみが出
力端子からFM変調回路305の第1の入力端子に接続
供給される。FM変調回路305の出力端子は周波数変
換回路306の入力端子に接続供給されるとともに、分
周回路Nの入力端子にも接続供給されている。分周回路
Nの出力端子は位相比較器Pの第2の入力端子に接続供
給されている。基準発振回路310の出力端子は前記し
た位相比較器Pの第1の入力端子に接続供給されてい
る。位相比較器Pの出力端子はフィルタ回路Lを介し
て、前記したFM変調回路305の第2の入力端子に接
続供給されている。FM変調回路305の第2の入力端
子は直流結合の入力端子であり、第1の入力端子は交流
結合の入力端子である。本従来例のFM変調回路305
はVCOの出力を分周回路Nで分周した信号周波数と基
準発振回路310の基準周波数との位相差出力をフィル
タ回路Lのループフィルタで積分して前記したVCOの
制御電圧として供給する一巡のPLL(フェーズ・ロッ
クド・ループ)の構成である。直流結合の入力端子への
制御電圧帰還ループで搬送波周波数が決定され、交流結
合の入力端子への音声信号の入力によりFM変調波が生
成されるように構成されている。周波数変換回路6はF
M変調がかけられたFM変調回路5の変調出力を搬送波
周波数に変換する回路であり、周波数逓倍回路でも、ヘ
テロダイン回路でもよい。例えば、800MHz帯のF
Mワイヤレスマイクロホンを構成しようとすると、前記
したFM変調回路5を構成するVCOの発振周波数を4
00MHz帯とし、周波数変換回路306は二逓倍回路
としてFM変調回路305の変調出力を搬送波周波数に
変換する方法等がある。周波数変換回路306の出力端
子は高周波電力増幅回路7の入力端子に接続供給され、
出力端子より所定の出力振幅まで増幅された後、整合回
路308を介して送信アンテナ309より送信電波が放
射される。
【0005】図7はFMワイヤレス受信機の従来例のブ
ロック図である。図中209は受信アンテナ、201と
204及び208はBPF(バンドパスフィルタ)、2
02は高周波増幅回路、203は第1の周波数変換回
路、205はVCO回路、206は中間増幅回路、20
7は第2の周波数変換回路、210は基準発振回路、2
11は局部発振回路、212はFM復調回路、213は
低域濾波回路、214は伸長回路、215は低周波増幅
回路、216はスピーカ、Pは位相比較器、Nは分周回
路、Lはフィルタ回路である。受信アンテナ209に誘
起された微弱な高周波電圧はBPF1の入力端子に接続
供給され、受信周波数帯域成分のみが出力端子より高周
波増幅回路202の入力端子に接続供給される。高周波
増幅回路202の出力端子からは所定の振幅まで増幅さ
れた前記した受信周波数帯域成分が第1の周波数変換回
路203の入力端子に接続供給される。基準発振回路2
10の出力端子は前記した位相比較器Pの第2の入力端
子に接続供給されている。位相比較器Pの出力端子はフ
ィルタ回路Lを介して、前記したVCO回路205の入
力端子に接続供給されている。VCO回路205の第1
の出力端子は論理出力の出力端子であり、第2の出力端
子は正弦波出力の出力端子である。論理出力の出力端子
は分周回路Nの入力端子に接続されている。分周回路N
の出力端子は位相比較器Pの第1の入力端子に接続供給
されている。本従来例を構成する、VCO回路205、
分周回路N、基準発振回路210、位相比較器P、フィ
ルタ回路Lの各回路からなる動作は、VCO回路205
の出力を分周回路Nで分周した信号周波数と基準発振回
路210の基準周波数との位相差出力をフィルタ回路L
のループフィルタで積分して前記したVCOの制御電圧
として供給する一巡のPLL(フェーズ・ロックド・ル
ープ)を構成している。VCO回路205の第2の出力
端子は第1の周波数変換回路203の他の入力端子に接
続供給されている。ここで、前記した受信周波数帯域成
分が、例えば800MHz帯のFMワイヤレスの受信周
波数である806.125MHz〜809.750MH
zの高周波信号であり、該高周波信号が第1の周波数変
換回路203の入力端子に接続供給され、かつ前記した
VCO回路205の第2の出力端子からは正弦波出力と
して736.000MHz〜739.6250MHzの
高周波信号が第1の周波数変換回路203の他の入力端
子に接続供給された場合に出力端子からは変換周波数と
して70.125MHzの中間周波数信号が得られるよ
うに構成されている。第1の周波数変換回路203の出
力端子はBPF204を介して、中間増幅回路206の
入力端子に接続供給され、出力端子からは所定の振幅ま
で増幅された前記した中間周波数信号が第2の周波数変
換回路207の入力端子に接続供給されている。局部発
振回路211は水晶発振回路等による高精度発振回路で
あり、例えば、59.425MHzの周波数信号が出力
端子から前記した第2の周波数変換回路207の他の入
力端子に接続供給された場合には、該周波数変換回路2
07の出力端子からは10.7MHzの変換周波数出力
が得られるように構成されている。出力端子7bからの
10.7MHzの変換周波数出力はBPF208を介し
てFM復調回路212の入力端子に接続供給されてい
る。FM復調回路212は例えば、一般的なIFリミッ
タ回路とクォードラチュア検波回路等で構成されるFM
復調用集積回路が使用される。FM復調回路212の出
力端子からの復調出力は低域濾波回路213を介して伸
長回路214の入力端子に接続供給されている。伸長回
路214は例えば6dB(デシベル)の対数伸長回路が
使用され、所定の入力信号振幅値以上の入力信号を2倍
の振幅値に伸長することにより、FMワイヤレスマイク
ロホンで圧縮された音声信号を復元し、送信系と受信系
との総合特性としてダイナミックレンジが拡大される動
作を行う。伸長回路214の出力端子からの音声信号は
低周波増幅回路215の入力端子に接続供給され、所定
の信号振幅に増幅された後、出力端子からスピーカ16
に接続供給されて聴取できるように構成されている。
【0006】図6は光ワイヤレスマイクロホンの従来例
のブロック図である。図中401はマイクユニット、4
02はマイク増幅回路、403はマイク信号圧縮回路、
404は低域濾波回路、405はVCO(ボルテージ・
コントロール・オシレータ)で構成するFM変調回路、
406はBPF、407は高周波増幅回路、408はL
ED駆動回路、409はLED、410は基準発振回
路、Pは位相比較器、Nは分周回路、Lはフィルタ回路
である。マイクユニット401で集音された音声信号は
出力端子よりマイク増幅回路402の入力端子に接続供
給されており、所定の信号振幅に増幅され、出力端子か
らマイク信号圧縮回路403の入力端子に接続供給され
る。マイク信号圧縮回路403は前記した他の従来例と
同様に、6dBの対数圧縮回路が使用されるものとす
る。マイク信号圧縮回路403の出力端子から信号は低
域濾波回路404の入力端子に接続供給され、可聴周波
数帯域成分のみが出力端子からFM変調回路405の第
1の入力端子に接続供給される。FM変調回路405の
出力端子はBPF6の入力端子に接続供給されるととも
に、分周回路Nの入力端子にも接続供給されている。分
周回路Nの出力端子は位相比較器Pの第2の入力端子に
接続供給されている。基準発振回路410の出力端子は
前記した位相比較器Pの第1の入力端子に接続供給され
ている。位相比較器Pの出力端子はフィルタ回路Lを介
して、前記したFM変調回路5の第2の入力端子に接続
供給されている。FM変調回路405の第2の入力端子
は直流結合の入力端子であり、第1の入力端子は交流結
合の入力端子である。本従来例のFM変調回路405は
VCOの出力を分周回路Nで分周した信号周波数と基準
発振回路410の基準周波数との位相差出力をフィルタ
回路Lのループフィルタで積分して前記したVCOの制
御電圧として供給する一巡のPLLの構成である。直流
結合の入力端子への制御電圧帰還ループで副搬送波周波
数が決定され、交流結合の入力端子への音声信号の入力
によりFM変調波が生成されるように構成されている。
BPF406は前記した副搬送波周波数帯域のみを通過
させる帯域通過フィルタである。FM変調回路5からの
FM変調波はBPF406を介して、高周波増幅回路4
07の入力端子に供給され、所定の信号振幅に増幅さ
れ、出力端子よりLED駆動回路408の入力端子に接
続供給される。LED駆動回路408はLED409の
駆動電流を制御する回路であり、アノード端子が電源+
Vccに接続されたLED409のカソード端子からの
電流を出力端子を介して所定の電流値に制御する回路で
ある。LED駆動回路408は前記した電流経路でLE
D409に所定の暗電流を供給するとともに、前記した
入力端子に供給されるFM変調された副搬送波の信号振
幅値に応じて該LED409の駆動電流を可変させ、該
LED409からの発光量を変化させる輝度変調回路を
構成している。該LED409は赤外線LEDであり、
該LED409からは音声信号でFM変調された副搬送
波の信号振幅値に応じて発光量が変化する非可視光線が
放射される。
【0007】図5は光ワイヤレス受信機の従来例のブロ
ック図である。図中509はフォトダイオードであり、
カソード端子が抵抗Rdを介して電源+Vccに接続さ
れている。フォトダイオード509のアノード端子は接
地されている。501及び504はBPF、502は高
周波増幅回路、503は周波数変換回路、506は中間
増幅回路、507はFM復調回路、508は低域濾波回
路、511は局部発振回路、512は伸長回路、513
は低周波増幅、514はスピーカである。フォトダイオ
ード509のカソード端子と抵抗Rdの接続点はBPF
501の入力端子に接続されている。フォトダイオード
509は赤外線受光素子であり、入来する赤外線の受光
量の変化に応じた電流変化が得られる半導体素子であ
り、該フォトダイオード509の受光面に副搬送波の信
号振幅値に応じて輝度変調された赤外線が照射される
と、該フォトダイオード509の電流変化の状態は副搬
送波の信号振幅が電気信号として得られる。図中のBP
F501は副搬送波周波数帯の帯域通過フィルタであ
り、例えば副搬送波周波数として2.5MHzが選択さ
れている光ワイヤレスシステムで、FM変調される副搬
送波の最大周波数偏移が±125KHzである場合には
通過周波数帯域が2.375MHz〜2.625MHz
の通過特性を有するフィルタが使用される。BPF50
1の出力端子は高周波増幅回路502の入力端子に接続
されており、前記した電気信号として得られた副搬送波
を所定の信号振幅に増幅し、出力端子より周波数変換回
路503の第1の入力端子に接続供給する。局部発振回
路511は水晶発振回路等で構成される高安定発振回路
であり、例えば前記した2.5MHzの副搬送波周波数
で輝度変調された光無線信号を受信しようとする場合
は、8.2MHzの発振周波数が選択される。局部発振
回路511の出力端子は周波数変換回路3の第2の入力
端子に接続されており、周波数変換回路503の出力端
子には前記した2.5MHzの副搬送波周波数が10.
7MHzに変換されて出力されるように構成されてい
る。周波数変換回路503の出力端子からの出力はBP
F504を介して、中間増幅回路506の入力端子に接
続供給されており、所定の信号振幅まで増幅されて出力
端子よりFM復調回路507の入力端子に接続供給され
る。FM復調回路507は、例えば、一般的なIFリミ
ッタ回路とクォードラチュア検波回路等で構成されるF
M復調用集積回路が使用される。FM復調回路507の
出力端子からの復調出力は低域濾波回路508を介して
伸長回路512の入力端子に接続供給されている。伸長
回路512は例えば6dB(デシベル)の対数伸長回路
が使用され、所定の入力信号振幅値以上の入力信号を2
倍の振幅値に伸長することにより、光ワイヤレスマイク
ロホンで圧縮された音声信号を復元し、送信系と受信系
との総合特性としてダイナミックレンジが拡大される動
作を行う。伸長回路512の出力端子からの音声信号は
低周波増幅回路513の入力端子に接続供給され、所定
の信号振幅に増幅された後、出力端子からスピーカ51
4に接続供給されて聴取できるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】FMワイヤレスマイク
ロホンを電波を利用して使用する図8に示した従来例に
おいて、無線局の免許を要しない著しく微弱な電波を利
用する場合は電波の到達距離としては10〜20m程度
が限度であり、100m程度の到達距離が必要な場合に
は電波法の規定により定めらた運用周波数帯を使用しな
ければならない。その運用周波数帯は800MHz帯に
限定される。しかも、電波を有効に活用する観点から8
06.125MHz〜809.750MHzの運用周波
数帯に制限され、その周波数帯に125KHz間隔で3
0チャンネルで使用することが規定されている。その結
果、FMワイヤレスマイクロホンの伝送品質としては、
音声信号の周波数特性の上限が12KHz程度であり、
音声入力信号のダイナミックレンジも130dB程度が
限界である。一方、図6に示した光ワイヤレスマイクロ
ホンは電波法の制約がなく、光輝度変調回路の設計が自
由であり、伝送品質も可聴周波数の上限である、20K
Hz程度までの周波数特性が実現可能であり、最大FM
周波数偏移の法的制約もなく、広いダイナミックレンジ
の回路設計が可能である。従って、伝送品質に優れた高
忠実ワイヤレスマイクロホンとして高音質が要求される
業務用カラオケマイクロホン等が実用化されている。し
かし、光ワイヤレスマイクロホンに利用する光源として
は非可視光の必要があり、例えば使用する光源には中心
波長が800nm(ナノ・メートル)から900nmの
波長領域にある、赤外線を利用し、発光素子としては同
波長領域の赤外線LEDを使用することになる。この赤
外線LEDは電気/光変換効率がさほど良くなく、10
0mAp−p(ミリ・アンペア・ピーク トウ ピー
ク)の駆動電流での光到達距離は10〜20m程度が限
度である。更に、光輝度変調に使用する副搬送波周波数
は前記した駆動電流を実現する回路設計上の制約で50
0KHz〜10MHz程度に限定される。この周波数領
域で急峻な選択度が得られる帯域通過型フィルタの実現
は容易ではなく、チャンネル間干渉妨害を避けるため、
副搬送波周波数は1MHz程度の間隔で10チャンネル
程度しか設定することができない。従って、光ワイヤレ
スマイクロホンは高品質伝送が可能であるが、チャンネ
ル数が少なく、ワイヤレスマイクロホンの到達距離は短
い。反対に電波によるFMワイヤレスマイクロホンは伝
送品質は中程度であるが、比較的チャンネル数も多く、
実用的な到達距離が得られるという、相反する関係にあ
る。
【0009】ところで、ワイヤレスマイクロホンの目的
は肉声音、或いは楽器音等の集音であり、有線ケーブル
の煩わしさからの開放が狙いである。その用途は放送
局、劇場等における集音用から学校、施設等における拡
声用等、多方面に利用されている。そして、その作用は
離れた距離位置にケーブルを使用せずに、音声等の信号
を伝達できることであり、伝送媒体が電波でも光でも作
用は同じことになる。更に、両方式とも目には見えない
空間伝送媒体である。このことは、ワイヤレスマイクロ
ホンを使用する、或いは装置を購入する人に電波や光の
伝搬特性を考慮して、屋外や中距離の拡声用には電波方
式を、又、至近距離の集音用には光方式をと、二方式の
ワイヤレスマイクロホンの使いわけを使用者に求めるこ
とは極めて不合理なことに思われる。そこで、前記した
両者の特性を兼ね備え、使用者にはよりシンプルな操作
性を提供できるワイヤレスマイクロホンが望まれてい
た。
【0010】次に、複数のワイヤレスマイクロホンを同
時に使用する需要がある場合の課題について記述する。
前記した800MHz帯のFMワイヤレスマイクロホン
は30チャンネルの運用周波数が認可されている。しか
し、同時に同一周波数で、同一エリア内で複数のワイヤ
レスマイクロホンを使用することはFM電波の特性上、
混信状態となり不可能である。そこで、前記した30チ
ャンネルの運用周波数を相互干渉が少ないグループに分
割し、同時に複数のワイヤレスマイクロホンを使用する
場合には、同一グループ内の運用周波数から個別に送信
周波数を設定して使用する。具体的には30チャンネル
を5グループに分割し、同一グループ内に6チャンネル
の運用周波数を設定している。これにより、同一エリア
内で最大6本迄のワイヤレスマイクロホンを使用するこ
とが可能になっている。
【0011】光ワイヤレスマイクロホンの場合には、前
述したように副搬送波周波数は1MHz程度の間隔で1
0チャンネル程度しか設定することができないが、その
到達距離が10〜20m程度であり、しかも光の伝搬特
性は遮光壁があれば反射して減衰する性質であり、電波
のように壁を通過して伝搬する特性はない。従って、同
一エリア内で数本の光ワイヤレスマイクロホンを使用す
る場合には、副搬送波周波数群を例えば、低域群と高域
群と2グループに分割し、隣接エリア毎に交互にグルー
プ別に設定することで、相互干渉が少ない運用が可能で
ある。少なくとも電波によるFMワイヤレスマイクロホ
ンのように、100mにも及ぶ距離で妨害、混信をもた
らすことはなく、隣接妨害等の問題は特に発生していな
い。
【0012】前述したように、800MHz帯のFMワ
イヤレスマイクロホンは同一エリア内で最大6本迄のワ
イヤレスマイクロホンを使用することが可能になってい
るが、その運用エリアは電波の到達距離が100mにも
及び、半径100mのエリア内で最大6本迄のワイヤレ
スマイクロホンしか使用出来ないということが特定の需
要先で問題になっている。例えば、教壇の先生が使用す
るタイピン型のFMワイヤレスマイクロホンの場合、あ
るいは集合ビル内にカラオケ装置を設置した飲食店が密
集し、それぞれがハンド型FMワイヤレスマイクロホン
を使用する場合等、ワイヤレスマイクロホンの利便性か
ら、需要が高まる反面、数多くのワイヤレスマイクロホ
ンが使われて、相互干渉が発生し、回避するのにチャン
ネル数が足りないという新たな問題が発生している。
【0013】
【課題を解決するための手段】従来例では、ワイヤレス
マイクロホンの空間伝送方式である、電波と光の二方式
について、その比較説明を行った。この他、電磁誘導方
式等の方式も考えられるが、伝送品質、到達距離、設置
が容易である等の理由から、前者の二方式が普及してい
るのが現状である。そして、第一の課題である伝送方式
を問わないワイヤレスマイクロホンの具現化を試みた。
図8の電波方式と図6の光方式の両者を比較すると非常
に類似した構成であることは明かである。所詮、アナロ
グ方式のFM変調方式であり、両者では図8の周波数変
換回路6以降から送信アンテナ9迄と、図6のBPF6
以降からLED9迄の送信出力手段が異なるだけであ
り、そこで両者の機能ブロックを共有化することで伝送
方式を問わない、ワイヤレスマイクロホンが実現できる
はずである。しかし、電波の送信周波数と光の搬送波周
波数は互換設計を配慮した周波数関係にはなく、両方式
のFM周波数偏移、すなわち、変調度も異なっている。
そこで、周波数変換回路の構成を工夫し、逓倍方式とヘ
テロダイン方式の特性の違いを利用した構成にすること
で、前記した周波数関係と変調度の違いの問題を解決し
た、伝送方式を問わないワイヤレスマイクロホンを実現
した。
【0014】次にチャンネル数が足りないという課題に
ついての解決策を記述する。従来例で示した、図6、図
7、図8のPLLを構成する分周回路Nは分周比が可変
できるプログラマブルカウンタで構成されており、分周
回路には分周比のプログラム入力端子が設けてあり、コ
ードスイッチから、或いはCPUの制御出力端子より所
定の分周データが供給されるように構成されている。
(従来例には図示せず) そして、ワイヤレスマイクロ
ホンの場合は送信チャンネル、ワイヤレス受信機の場合
には受信チャンネルを任意に設定できるように構成され
ている。電波、光のどちらの場合もワイヤレスマイクロ
ホンを使用する場合は、まずワイヤレス受信機の受信チ
ャンネルをワイヤレスマイクロホンの送信チャンネルに
合わせて、当該チャンネルが空チャンネルであることを
確認してからワイヤレスマイクロホンを送信状態にして
使い始める。その確認を容易に行えるように、キャリア
の有無を表示する機能を設けたワイヤレス受信機も実用
化されている。
【0015】ところで、前記した800MHz帯のFM
ワイヤレスマイクロホンは電波法に規定されている特定
小電力ワイヤレスマイクロホンであり、運用の目的から
適用されてないが、同類の規定で特定小電力無線機の場
合は、電波を送信する前に、送信しようとするチャンネ
ルが空チャンネルであることを確認してからでなければ
電波を送信してはならないと規定されているものがあ
る。当該無線機には前記した空チャンネルの確認を電気
的に行う機能が具備されている。その技術によれば、例
えばワイヤレス受信機のPLLを構成する分周回路の分
周比を可変して、ワイヤレスマイクロホンの送信チャン
ネルに受信チャンネルに合わせ、所定時間だけ空チャン
ネルであることを確認してから使い始めれば、前記した
相互干渉や混信妨害は未然に防止できることになる。
【0016】前記した特定小電力無線機、或いは業務用
無線等の運用方法で限られたチャンネル数を有効に使い
分ける方法として、MCA(マルチ・チャンネル・アク
セス)方式というものがある。前記した空チャンネルを
順次、或いは無作為に検索し、複数の無線機同士が妨害
を与えないように使用するチャンネルを変更しながら運
用する方法である。しかるに、ワイヤレスマイクロホン
の送信チャンネルの情報を未然にワイヤレス受信機に送
出し、ワイヤレス受信機が空チャンネルであることを確
認してからワイヤレスマイクロホンに送信の許可を与え
る方法、或いはワイヤレスマイクロホン自身が未然に自
局の送信チャンネルが空チャンネルであることを確認し
てからワイヤレス受信機に受信チャンネルの情報を送出
する等、チャンネル数が足りないという課題についての
解決策が考えられる。本発明は前記した伝送方式を問わ
ないワイヤレスマイクロホンの関連技術で空チャンネル
の情報を送受し、光/電波の複合通信により、混信を防
止することでチャンネル数が足りないという課題の解決
を図るものである。
【0017】
【作用】本発明は光/電波の複合ワイヤレス装置を提供
するものであり、光ワイヤレスマイクロホンの広いダイ
ナミックレンジを特徴とする近距離用高音質ワイヤレス
マイクロホンと中距離用のFMワイヤレスマイクロホン
の機能を一本のワイヤレスマイクロホンで共用できるこ
と、その切換えは使用する人は無関心でよいこと、即ち
双方の送信出力は光/電波が無干渉であるため、同時送
信が可能であり、受信機側の自動切換で万能なワイヤレ
ス装置を実現できる作用がある。次に光/電波の複合通
信によるMCAワイヤレス装置によれば、隣接妨害の発
生を未然に防止でき、例えば、前述した集合ビル内の密
集した飲食店のカラオケマイクロホンの場合は隣接店同
士の感情的なトラブルを未然に回避できる副次的な作用
もある。更に、例えば、教壇の先生が使用するタイピン
型のFMワイヤレスマイクロホンの場合は各教室に入る
時に該FMワイヤレスマイクロホンの電源スイッチを投
入すると、その瞬間に混信のないチャンネルに自動的に
セットされる装置を構成できる等、ワイヤレスマイクロ
ホンの利便性を更に助長する機能が操作者の意識がない
ままに自動的に作用する装置を提供することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につ
き、好ましい実施例により説明する。図1は本発明であ
る複合ワイヤレスマイクロホン装置の第一の実施例を図
示したものである。図中、1はマイクユニットであり、
2はマイク増幅回路、3はマイク信号圧縮回路、34は
第1の低域濾波回路、35はVCO(ボルテージ・コン
トロール・オシレータ)で構成する第1のFM変調回
路、36は第1の混合回路、7はBPF、38は第1の
高周波増幅回路、9は送信アンテナ、10は基準発振回
路、11は第1の局部発振回路、12は第2の混合回
路、13は第2の局部発振回路、14は整合回路、16
は第2の高周波増幅回路、17はLED駆動回路、18
はLED、39は第2の低域濾波回路、40はVCO
(ボルテージ・コントロール・オシレータ)で構成する
第2のFM変調回路、P1は第1の位相比較器、N1は
第1の分周回路、L1は第1のフィルタ回路、P2は第
2の位相比較器、L2は第2のフィルタ回路、N2は第
2の分周回路である。
【0019】マイクユニット1で集音された音声信号は
出力端子よりマイク増幅回路2の入力端子に接続供給さ
れており、所定の信号振幅に増幅されて出力端子からマ
イク信号圧縮回路3の入力端子に接続供給されるととも
に、第2の低域濾波回路19の入力端子にも接続供給さ
れる。マイク信号圧縮回路3は例えば6dB(デシベ
ル)の対数圧縮回路が使用され、所定の入力信号振幅値
以上の入力信号を1/2の振幅値に圧縮することによ
り、ワイヤレスマイクロホンのダイナミックレンジを拡
大する作用がある。マイク信号圧縮回路3の出力端子か
ら信号は第1の低域濾波回路34の入力端子に接続供給
され、可聴周波数帯域成分のみが出力端子から第1のF
M変調回路35の第1の入力端子に接続供給される。第
1のFM変調回路35の出力端子は第1の混合回路36
の入力端子に接続供給されるとともに、第1の分周回路
N1の入力端子にも接続供給されている。第1の分周回
路N1の出力端子は第1の位相比較器P1の第2の入力
端子に接続供給されている。
【0020】基準発振回路10の第1の出力端子は前記
した第1の位相比較器P1の第1の入力端子に接続供給
されている。第1の位相比較器P1の出力端子は第1の
フィルタ回路L1を介して、前記した第1のFM変調回
路35の第2の入力端子に接続供給されている。第1の
FM変調回路35の第2の入力端子は直流結合の入力端
子であり、第1の入力端子は交流結合の入力端子であ
る。本実施例の第1のFM変調回路35はVCOの出力
を第1の分周回路N1で分周した信号周波数と基準発振
回路10の基準周波数との位相差出力を第1のフィルタ
回路L1のループフィルタで積分して前記したVCOの
制御電圧として供給する一巡のPLL(フェーズ・ロッ
クド・ループ)の構成である。直流結合の入力端子への
制御電圧帰還ループで搬送波周波数が決定され、交流結
合の入力端子への音声信号の入力によりFM変調波が生
成されるように構成されている。
【0021】混合回路36はFM変調がかけられた第1
のFM変調回路5の変調出力を中間周波数に変換する回
路であり、第1の局部発振回路11の出力端子から第1
の局部発振周波数が該混合回路36の局発注入端子(図
中番号付与せず)に入力されることで、所望の中間周波
数に変換するヘテロダイン回路で構成されている。例え
ば、800MHz帯のFMワイヤレスマイクロホンを構
成しようとする場合、前記した第1のFM変調回路35
を構成するVCOの発振周波数を1.125MHz〜
4.750MHzの周波数帯とし、前記した第1の局部
発振回路11の局部発振周波数を19.875MHzの
周波数とすると混合回路36の出力端子からは前記した
第1のFM変調回路35のVCOの発振周波数は21.
000MHz〜24.625MHzの周波数帯に変換さ
れた信号が出力されるように構成されている。7はBP
Fであり、前記した21.000MHz〜24.625
MHzの周波数成分のみが通過する帯域通過フィルタで
構成されている。
【0022】BPF7の出力信号は出力端子より第2の
混合回路12の入力端子に接続供給されている。第2の
混合回路12はBPF7を通過した信号を送信周波数に
変換する回路であり、第2の局部発振回路13の出力端
子から第2の局部発振周波数が該混合回路12の局発注
入端子(図中番号付与せず)に入力されることで、送信
周波数に変換するヘテロダイン回路で構成されている。
前記したBPF7を通過した21.000MHz〜2
4.625MHzの周波数成分の信号は前記した第2の
局部発振回路13の局部発振周波数を785.125M
Hzの周波数とすると混合回路12の出力端子からは8
06.125MHz〜809.750MHzの周波数帯
に変換された信号が出力されるように構成されている。
混合回路12の出力端子は第1の高周波増幅回路38の
入力端子に接続され、出力端子より所定の出力振幅まで
増幅された後、整合回路14を介して送信アンテナ9よ
り送信電波が放射される。
【0023】図中、第2の低域濾波回路39からは可聴
周波数帯域成分のみが出力端子から第2のFM変調回路
40の第1の入力端子に接続供給される。第2のFM変
調回路40の出力端子は第2の高周波増幅回路16の入
力端子に接続供給されるとともに、第2の分周回路N2
の入力端子にも接続供給されている。第2の分周回路N
2の出力端子は第2の位相比較器P2の第2の入力端子
に接続供給されている。基準発振回路10の第2の出力
端子は前記した第2の位相比較器P2の第1の入力端子
に接続供給されている。第2の位相比較器P2の出力端
子は第2のフィルタ回路L2を介して、前記した第2の
FM変調回路40の第2の入力端子に接続供給されてい
る。第2のFM変調回路40の第2の入力端子は直流結
合の入力端子であり、第1の入力端子は交流結合の入力
端子である。本実施例の第2のFM変調回路40はVC
Oの出力を第2の分周回路N2で分周した信号周波数と
基準発振回路10の基準周波数との位相差出力を第2の
フィルタ回路L2のループフィルタで積分して前記した
VCOの制御電圧として供給する一巡のPLL(フェー
ズ・ロックド・ループ)の構成である。直流結合の入力
端子への制御電圧帰還ループで副搬送波周波数が決定さ
れ、交流結合の入力端子への音声信号の入力によりFM
変調波が生成されるように構成されている。
【0024】ここで、光無線伝送方式のワイヤレスマイ
クロホンを構成しようとする場合は、前記した第2のF
M変調回路20を構成するVCOの発振周波数を2.2
50MHz〜9.500MHzの副搬送波周波数帯と
し、該第2のFM変調回路40の入力端子への音声信号
の入力振幅を大きくするために、前記した第2の低域濾
波回路39の回路利得を増強する等の方法により、FM
変調の最大周波数偏移を隣接副搬送波周波数の周波数間
隔の限界まで、例えば±125KHzdiv.(キロヘ
ルツ・デビィエーション)程度の深い変調を行うように
構成する。このことにより、前記したマイク信号圧縮回
路3を経由しない音声信号でも、ダイナミックレンジが
広い、ワイヤレスマイクロホンを構成することができ
る。前記したマイク信号圧縮回路3は入力信号振幅に応
じて、回路利得を圧縮する動作特性であり、応答特性に
所定の応答遅れ時間が生じる。この応答遅れは音声信号
として聴感上問題にならない時定数に設定され、例えば
75mS〜150mS(ミリ・セカンド)程度に設定さ
れる。しかし、楽音を集音する場合等、この応答遅れは
聴感上無視できない場合もあり、高音質なワイヤレスマ
イクロホンは圧縮した信号でのFM変調は不適当であ
り、前記した深い変調のリニアFM変調が望まれてい
る。本構成はリニアFM変調のワイヤレスマイクロホン
である。
【0025】図1で第2の高周波増幅回路16の入力端
子に接続供給された第2のFM変調回路40からのFM
変調された2.250MHz〜9.500MHzの副搬
送波周波数は所定の信号振幅に増幅されて、出力端子か
らLED駆動回路17の入力端子に接続供給される。L
ED駆動回路17はLED18の駆動電流を制御する回
路であり、アノード端子が電源+Vccに接続されたL
ED18のカソード端子からの電流を出力端子を介して
所定の電流値に制御する回路である。LED駆動回路1
7は前記した電流経路でLED18に所定の暗電流を供
給するとともに、前記した入力端子17aに供給される
FM変調された副搬送波の信号振幅値に応じて該LED
18の駆動電流を変化させ、該LED18からの発光量
を変化させる光輝度変調回路を構成している。該LED
18は赤外線LEDであり、該LED18からは音声信
号でFM変調された副搬送波の信号振幅値に応じて発光
量が変化する非可視光線が放射される。
【0026】図2は本発明である複合ワイヤレスマイク
ロホン装置の第二の実施例を図示したものである。図
中、図1の第一の実施例と同一の部分については同一の
番号を付与し、その説明を省略する。図4の第一の実施
例では2系統の独立したPLL回路で各々、電波による
ワイヤレスマイクロホンのFM変調回路と光によるワイ
ヤレスマイクロホンのFM変調回路を構成したが、本第
二の実施例では1系統のPLL回路で異なった変調度と
異なった搬送波周波数を生成している構成である。マイ
クユニット1で集音された音声信号は出力端子よりマイ
ク増幅回路2の入力端子に接続供給されており、所定の
信号振幅に増幅されて出力端子からマイク信号圧縮回路
3の入力端子に接続供給される。マイク信号圧縮回路3
の出力端子から信号は低域濾波回路4の入力端子に接続
供給され、可聴周波数帯域成分のみが出力端子からFM
変調回路5の第1の入力端子に接続供給される。FM変
調回路5の出力端子は混合回路6の入力端子に接続供給
されるとともに、分周回路Nの入力端子にも接続供給さ
れている。分周回路Nの出力端子は位相比較器Pの第2
の入力端子P2に接続供給されている。基準発振回路1
0の出力端子は前記した位相比較器Pの第1の入力端子
に接続供給されている。位相比較器Pの出力端子はフィ
ルタ回路Lを介して、前記したFM変調回路5の第2の
入力端子に接続供給されている。FM変調回路5の第2
の入力端子は直流結合の入力端子であり、第1の入力端
子は交流結合の入力端子である。
【0027】混合回路6はFM変調がかけられたのFM
変調回路5の変調出力を中間周波数に変換する回路であ
り、第1の局部発振回路11の出力端子から第1の局部
発振周波数が該混合回路6の局発注入端子(図中番号付
与せず)に入力されるることで、所望の中間周波数に変
換するヘテロダイン回路で構成されている。例えば80
0MHz帯のFMワイヤレスマイクロホンを構成しよう
とする場合、前記した第1のFM変調回路5を構成する
VCOの発振周波数を1.125MHz〜4.750M
Hzの周波数帯とし、前記した第1の局部発振回路11
の局部発振周波数を19.875MHzの周波数とする
と混合回路6の出力端子からは前記した第1のFM変調
回路5のVCOの発振周波数は21.000MH z〜
24.625MHzの周波数帯に変換された信号が出力
されるように構成されている。7はBPFであり、前記
した21.000MHz〜24.625MHzの周波数
成分のみが通過する帯域通過フィルタで構成されてい
る。
【0028】BPF7の出力信号は出力端子より第2の
混合回路12の入力端子に接続供給されている。第2の
混合回路12はBPF7を通過した信号を送信周波数に
変換する回路であり、第2の局部発振回路13の出力端
子から第2の局部発振周波数が該混合回路12の局発注
入端子(図中番号付与せず)に入力されることで、送信
周波数に変換するヘテロダイン回路で構成されている。
前記したBPF7を通過した21.000MHz〜2
4.625MHzの周波数成分の信号は前記した第2の
局部発振回路13の局部発振周波数を785.125M
Hzの周波数とすると混合回路12の出力端子からは8
06.125MHz〜809.750MHzの周波数帯
に変換された信号が出力されるように構成されている。
混合回路12の出力端子は第1の高周波増幅回路8の入
力端子に接続され、出力端子より所定の出力振幅まで増
幅された後、整合回路14を介して送信アンテナ9より
送信電波が放射される。
【0029】ここで、光無線伝送方式用の副搬送波周波
数を生成する方法として、前記したFM変調回路5を構
成するVCOの発振周波数が1.125MHz〜4.7
50MHzの副搬送波周波数帯であるため、2逓倍方式
により生成することにする。図2の15は2逓倍回路で
あり、本実施例の前記した副搬送波周波数帯の周波数逓
倍回路には例えば、掛算回路であるアナログマルチプラ
イヤの回路が適用しうる周波数領域である。FM変調回
路5の変調出力は出力端子から、前記した混合回路6へ
供給されているとともに、前記した2逓倍回路15に入
力端子にも接続供給されている。2逓倍回路15は入来
した前記の1.125MHz〜4.750MHzのFM
変調された副搬送波信号を2倍の周波数帯である、2.
250MHz〜9.500MHzの周波数帯に変換す
る。ここで、前記したFM変調回路5のFM変調波は最
大周波数偏移が電波法の規定により、±60KHzdi
v.に制限されたFM変調波である。しかし、ここで2
逓倍回路15が掛算回路であるアナログマルチプライヤ
の回路が適用されているため、副搬送波周波数が2倍に
変換されるとともに、周波数偏移も±120KHzdi
v.に拡大されることになる。
【0030】図2で2逓倍回路15からのFM変調され
た2.250MHz〜9.500MHzの副搬送波周波
数は第2の高周波増幅回路16の入力端子接続供給さ
れ、所定の信号振幅に増幅されて、出力端子からLED
駆動回路17の入力端子に接続供給される。LED駆動
回路17はLED18の駆動電流を制御する回路であ
り、アノード端子が電源+Vccに接続されたLED1
8のカソード端子からの電流を出力端子を介して所定の
電流値に制御する回路である。LED駆動回路17は前
記した電流経路でLED18に所定の暗電流を供給する
とともに、前記した入力端子に供給されるFM変調され
た副搬送波の信号振幅値に応じて該LED18の駆動電
流を変化させ、該LED18からの発光量を変化させる
光輝度変調回路を構成している。該LED18は赤外線
LEDであり、該LED18からは音声信号でFM変調
された副搬送波の信号振幅値に応じて発光量が変化する
非可視光線が放射される。
【0031】図3は本発明である複合ワイヤレスマイク
ロホン装置の第一、及び第二の実施例に適応するワイヤ
レス受信機のブロック図である。図中109は受信アン
テナ、101と104及び108はBPF(バンドパス
フィルタ)、102は高周波増幅回路、103は第1の
周波数変換回路、105はVCO回路、106は中間増
幅回路、107は第2の周波数変換回路、110は基準
発振回路、111は局部発振回路、112はFM復調回
路、113は低域濾波回路、114は伸長回路、115
は低周波増幅回路、116はスピーカ、Pは位相比較
器、Nは分周回路、Lはフィルタ回路、119はLE
D、120はLED駆動回路、121は変調回路、12
2はCPU、124は選択回路である。受信アンテナ1
09に誘起された微弱な高周波電圧はBPF101の入
力端子に接続供給され、受信周波数帯域成分のみが出力
端子より高周波増幅回路102の入力端子に接続供給さ
れる。高周波増幅回路102の出力端子からは所定の振
幅まで増幅された前記した受信周波数帯域成分が第1の
周波数変換回路103の入力端子に接続供給される。基
準発振回路110の出力端子は前記した位相比較器Pの
第2の入力端子に接続供給されている。位相比較器Pの
出力端子はフィルタ回路Lを介して、前記したVCO回
路105の入力端子に接続供給されている。VCO回路
105の第1の出力端子は論理出力の出力端子であり、
第2の出力端子は正弦波出力の出力端子である。論理出
力の出力端子は分周回路Nの入力端子に接続されてい
る。分周回路Nの出力端子は位相比較器Pの第1の入力
端子に接続供給されている。本実施例を構成する、VC
O回路105、分周回路N、基準発振回路110、位相
比較器P、フィルタ回路Lの各回路からなる動作は、V
CO回路105の出力を分周回路Nで分周した信号周波
数と基準発振回路110の基準周波数との位相差出力を
フィルタ回路Lのループフィルタで積分して前記したV
COの制御電圧として供給する一巡のPLL(フェーズ
・ロックド・ループ)を構成している。VCO回路10
5の第2の出力端子は第1の周波数変換回路103の他
の入力端子に接続供給されている。
【0032】ここで、前記した受信周波数帯域成分が、
例えば800MHz帯のFMワイヤレスの受信周波数で
ある806.125MHz〜809.750MHzの高
周波信号であり、該高周波信号が第1の周波数変換回路
103の入力端子に接続供給され、かつ前記したVCO
回路105の第2の出力端子からは正弦波出力として7
36.000MHz〜739.6250MHzの高周波
信号が第1の周波数変換回路103の他の入力端子に接
続供給された場合に出力端子からは変換周波数として7
0.125MHzの中間周波数信号が得られるように構
成されている。第1の周波数変換回路103の出力端子
はBPF104を介して、中間増幅回路106の入力端
子に接続供給され、出力端子からは所定の振幅まで増幅
された前記した中間周波数信号が第2の周波数変換回路
107の入力端子に接続供給されている。局部発振回路
111は水晶発振回路等による高精度発振回路であり、
例えば、59.425MHzの周波数信号が出力端子か
ら前記した第2の周波数変換回路107の他の入力端子
に接続供給された場合には、該周波数変換回路107の
出力端子からは10.7MHzの変換周波数出力が得ら
れるように構成されている。出力端子からの10.7M
Hzの変換周波数出力はBPF108を介してFM復調
回路112の入力端子に接続供給されている。FM復調
回路112は例えば、一般的なIFリミッタ回路とクォ
ードラチュア検波回路等で構成されるFM復調用集積回
路が使用される。FM復調回路112の出力端子からの
復調出力は低域濾波回路113を介して伸長回路114
の入力端子に接続供給されている。伸長回路114は例
えば6dB(デシベル)の対数伸長回路が使用され、所
定の入力信号振幅値以上の入力信号を2倍の振幅値に伸
長することにより、FMワイヤレスマイクロホンで圧縮
された音声信号を復元し、送信系と受信系との総合特性
としてダイナミックレンジが拡大される動作を行う。伸
長回路114の出力端子からの音声信号は低周波増幅回
路115の入力端子に接続供給され、所定の信号振幅に
増幅された後、出力端子からスピーカ116に接続供給
されて聴取できるように構成されている。
【0033】図中、分周回路Nは分周比が可変できるプ
ログラマブルカウンタで構成されており、分周回路Nの
は入力端子であり、該分周回路Nの分周比をプリセット
するデータの入力端子である。図中、122はCPUで
あり、CPU122の制御出力端子iより前記した分周
回路Nの入力端子jにプリセットする分周データが接続
供給されるように構成されている。CPU122のhは
入力端子であり、選択回路124の出力端子gよりの選
択データが接続供給されるように構成されている。選択
回路24はBCD(バイナリー・コード・デシマル)コ
ードスイッチ等で構成されているデジタルデータの選択
回路である。FM復調回路112の端子dはRSSI
(レシーブ・シグナル・ストレングス・インジケータ)
信号の出力端子であり、所定の入力振幅以上の前記した
10.7MHzの変換周波数出力が入来すると例えば、
論理1のデジタルデータを生成し、前記したCPU22
の入力端子kに接続供給されるように構成されている。
FM復調回路112の端子cはNRZ(ノン・リターン
・ゼロ)データ出力端子であり、前記した10.7MH
zの変換周波数出力信号にFSK(フレクェンシイ・シ
フト・キーイング)変調波が包含している場合に、その
復調データを前記したCPU122の入力端子mに接続
供給されるように構成されている。
【0034】CPU122の端子fはシリアルデータ出
力端子であり、チャンネル設定等のデジタルデータを変
調回路121の入力端子に接続供給している。変調回路
121は入力端子に入来したデジタルで副搬送波をFS
K変調する変調回路であり、FSK変調波を出力端子よ
りLED駆動回路120の入力端子に接続供給してい
る。ここで副搬送波発振回路は変調回路121に包含さ
れており、一般的なVXO(ボルテージ・コントロール
ド・オシレータ)回路であるので、その説明を省略す
る。LED駆動回路120はLED119の駆動電流を
制御す回路であり、アノード端子が電源+Vccに接続
されたLED(図示せず)のカソード端子からの電流を
出力端子を介して所定の電流値に制御する回路である。
LED駆動回路120は前記した電流経路でLED11
9に所定の暗電流を供給するとともに、前記した入力端
子に供給されるFSK変調された副搬送波の信号振幅値
に応じて該LED119の駆動電流を変化させ、該LE
D119からの発光量を変化させる光輝度変調回路を構
成している。該LED119は赤外線LEDであり、該
LED119からはデジタルデータでFSK変調された
副搬送波の信号振幅値に応じて発光量が変化する非可視
光線が放射される。
【0035】図1及び図2に示した本発明の複合ワイヤ
レスマイクロホン装置の実施例において、日本国内で8
00MHz帯の電波を利用して運用する場合には電波法
に規定される技術適合基準を満足していなければならな
い。その標準規格として、RCR STD−15Aが制
定されている。その中に呼出名称識別符号の送出義務規
定がある。本規定は公知の公文書であり、その詳細説明
は省略するが、その呼出名称識別符号の電波による送出
を利用して、図2に示したワイヤレス受信機は後述する
機能動作を行う。800MHz帯のワイヤレスマイクロ
ホンは電波を発射して送話を開始する前に必ず自局固有
の呼出名称識別符号を送出しなければならないとされて
いる。その呼出名称識別符号は符号の形式、送出の変調
方法が選択できるようになっており、例えば、1200
bpsのNRZ符号を直接変調方式で送出するものとす
る。図1及び図2に示した本発明の複合ワイヤレスマイ
クロホン装置の実施例において、図示しない電源スイッ
チを投入すると、投入直後の略0.5秒の時間内に前記
した呼出名称識別符号データがFSK変調された800
MHz帯の電波として送出される。図1及び図2に示し
た分周回路Nが予め定められた分周比に設定されている
ものとする。その分周比により決定される800MHz
帯の電波が例えば、806.125MHzであるとすれ
ば、その周波数で前記したFSK変調された呼出名称識
別符号データが送出される。
【0036】呼出名称識別符号データの符号構成は最初
に論理1、論理0の交番符号列であるプリアンブル信号
部、次に特定パターンの論理1、論理0の符号列である
フレーム同期信号部、次にATIS(オートマチック・
アイデンティテシイ・システム)信号部、このATIS
信号とはメーカコード、シリアルコード等、技術適合基
準認定において付与される、ワイヤレスマイクロホン固
有の識別符号データである。そして、最後に必要に応じ
て、制御データが付加された符号構成である。本符号構
成のビット長、フレーム長等は符号の形式、送出の変調
方法によって異なっているが、ワイヤレスマイクロホン
の送信側とワイヤレス受信機側で予め、方式を統一して
おくことにすれば、前記した呼出名称識別符号データの
プリアンブル信号部とフレーム同期信号部のパターン検
出で、前記した付加された制御データの送受信を行うこ
とが可能になる。
【0037】図3の動作説明に戻ると、前記したワイヤ
レスマイクロホンから呼出名称識別符号データがFSK
変調されて、予め定められた送信電波の周波数として例
えば、806.125MHzから送出されると、図3の
受信アンテナ109には微弱な該周波数の高周波電圧が
誘起される。その高周波電圧はBPF101を経由して
高周波増幅回路102で所定の振幅まで増幅され、第1
の周波数変換回路103の入力端子に接続供給される。
第1の周波数変換回路103の入力端子には、予め定め
られた分周比データが分周回路Nに与えられることによ
り、VCO回路105の出力端子からは正弦波出力とし
て736.000MHzの高周波信号が与えられてい
る。すると、第1の周波数変換回路103の出力端子か
らは、前記した806.125MHzの周波数が70.
125MHzの中間周波数に変換された信号が得られ
る。そして、BPF104を介して、中間増幅回路10
6で所定の振幅まで増幅され、第2の周波数変換回路1
07に接続供給される。局部発振回路111は前記した
59.425MHzの固定の発振周波数で発振してお
り、その発振周波数が前記した第2の周波数変換回路1
07の入力端子に接続供給されることで、該周波数変換
回路107の出力端子からは10.7MHzの変換周波
数出力が得られる。
【0038】前記した、10.7MHzの変換周波数出
力はBPF108を介してFM復調回路112供給され
る。FM復調回路112にはNRZコンパレータ回路が
包含されており、前記した10.7MHzの変換周波数
出力信号はFSK変調波であるため、FM復調回路11
2の端子には復調されたNRZデータが出力される。そ
の復調データは前記したCPU122の入力端子mに転
送される。CPU122は入力端子mに入来するシリア
ルデータを監視し、データの論理1、論理0の交番符号
列を検出するとフレーム検出の準備を開始し、特定パタ
ーンのフレーム同期信号を検出すると、ワイヤレスマイ
クロホンのチャンネル要求コマンド有りと判断するよう
に構成されている。
【0039】CPU122は空チャンネル監視制御機能
を有する機能ブロックである。前記したCPU122の
入力端子hには選択回路124の選択データが接続供給
されるように構成されている。例えば、選択回路124
よりの選択データがB11チャンネルのデータである場
合は選択回路124よりBCDデータとして、MSBよ
り順番に00010001の8ビットのデータが前記し
たCPU122の入力端子hに接続供給される。する
と、CPU122ではB11チャンネルの周波数を生成
する分周回路Nの分周データ、n=5888とB12チ
ャンネルの周波数を生成する分周回路Nの分周データ、
n=5894を交互に略0.25秒の周期で、制御出力
端子iより前記した分周回路Nの入力端子jに送出す
る。ここでB11とB12の周波数間隔は750KHz
離れているものとする。すると、VCO回路105の発
振周波数である736.000MHzを分周回路Nで5
888分周した125KHzと基準発振回路110の発
振周波数である125KHzとが同期した状態でVCO
回路105の発振が略0.25秒間、736.000M
Hzの発振を持続し、次に分周回路Nが5888分周か
ら5894分周に切り替わる為、VCO回路5の発振周
波数は分周回路Nの出力が125KHzになるように急
激に上昇し、736.750MHzでPLLがロック
し、略0.25秒間、発振を持続する。この交互にVC
O回路105の発振周波数が変化する動作で、ワイヤレ
ス受信機は受信チャンネルの空状態を監視することがで
きる。前記したVCO回路105の発振周波数の切り換
え動作は806.125MHzと806.875MHz
を交互に受信している動作となる。すると、FM復調回
路112のRSSI信号は前記した周波数のキャリアの
有無の状態を出力する。所定の入力振幅以上の10.7
MHzの変換周波数出力が入来すると例えば、論理1の
デジタルデータを、前記したCPU122の入力端子k
に送出する。
【0040】CPU122は前記したB12チャンネル
の周波数を生成する分周回路Nの分周データ送出後から
略0.25秒の間に入力端子kに論理1のデータが入来
したらB12チャンネルは使用中と判断し、次の交互の
チャンネル監視はB11とB13のチャンネル監視へと
移行する。同様にB13チャンネルも使用中と判断した
ら、B11とB14のチャンネル監視へと移行する。こ
のようにして、B12からB16迄のいずれかのチャン
ネルとB11との交互のチャンネル監視を行う。 もし
も、B12からB16迄の全てのチャンネルが使用中で
ある場合は、B1グループは使用不可と判断し、前記し
た選択回路124への選択データの入力手段(図示せ
ず)の近傍にビジーランプを点灯させ、使用者へグルー
プ設定の変更を促すように構成する。
【0041】CPU122は前記したB11チャンネル
の周波数を生成する分周回路Nの分周データ送出後から
略0.25秒の間に入力端子kに論理1のデータが入来
したらB11チャンネルは電波有と判断し、前記した入
力端子mのシリアルデータの監視を開始する。データの
論理1、論理0の交番符号列を検出するとフレーム検出
の準備を開始し、特定パターンのフレーム同期信号を検
出した場合、ワイヤレスマイクロホンからのチャンネル
要求コマンド有りと判断する。そして、前記したB11
チャンネルは電波有と判断した直前に交互のチャンネル
監視を行い、空チャンネルと判断したチャンネルデータ
を、前記したCPU122のシリアルデータ出力端子f
より変調回路21の入力端子に接続供給する。チャンネ
ルデータとしては、例えば空チャンネルと判断したチャ
ンネルがB12である場合にはBCDデータとして、M
SBより順番に00010010の8ビットのデータを
送出するように構成している。CPU122は変調回路
121の入力端子への前記した8ビットのデータ送出に
先立ち、前記したデータの論理1、論理0の交番符号列
をプリアンプル部として送出し、次に特定パターンのフ
レーム同期信号を送出する一連のデータ転送手順に従っ
て行うことは言うまでもない。
【0042】図4は図3のワイヤレス受信機から送出さ
れる光送出データに適応する本発明である複合ワイヤレ
スマイクロホン装置の第三の実施例のブロック図であ
る。図中、図2の第二の実施例と同一の部分については
同一の番号を付与し、その詳細な説明は省略する場合も
ある。これまでの実施例と同様に、マイクユニット1で
集音された音声信号は出力端子よりマイク増幅回路2の
入力端子に接続供給されており、所定の信号振幅に増幅
されて出力端子からマイク信号圧縮回路3の入力端子に
接続供給される。マイク信号圧縮回路3の出力端子3b
から信号は低域濾波回路4の入力端子に接続供給され、
可聴周波数帯域成分のみが出力端子からFM変調回路5
の第1の入力端子に接続供給される。FM変調回路5の
出力端子は混合回路6の入力端子に接続供給されるとと
もに、分周回路Nの入力端子にも接続供給されている。
分周回路Nの出力端子は位相比較器Pの第2の入力端子
に接続供給されている。基準発振回路10の出力端子は
前記した位相比較器Pの第1の入力端子に接続供給され
ている。位相比較器Pの出力端子はフィルタ回路Lを介
して、前記したFM変調回路5の第2の入力端子に接続
供給されている。FM変調回路5の第2の入力端子は直
流結合の入力端子であり、第1の入力端子は交流結合の
入力端子である。
【0043】混合回路6はFM変調がかけられたのFM
変調回路5の変調出力を中間周波数に変換する回路であ
り、第1の局部発振回路11の出力端子から第1の局部
発振周波数が該混合回路6の局発注入端子(図中番号付
与せず)に入力されるることで、所望の中間周波数に変
換するヘテロダイン回路で構成されている。 例えば8
00MHz帯のFMワイヤレスマイクロホンを構成しよ
うとする場合、前記した第1のFM変調回路5を構成す
るVCOの発振周波数を1.125MHz〜4.750
MHzの周波数帯とし、前記した第1の局部発振回路1
1の局部発振周波数を19.875MHzの周波数とす
ると混合回路6の出力端子からは前記した第1のFM変
調回路5のVCOの発振周波数は21.000MHz〜
24.625MHzの周波数帯に変換された信号が出力
されるように構成されている。7はBPFであり、前記
した21.000MHz〜24.625MHzの周波数
成分のみが通過する帯域通過フィルタで構成されてい
る。BPF7の出力信号は出力端子より第2の混合回路
12の入力端子に接続供給されている。第2の混合回路
12はBPF7を通過した信号を送信周波数に変換する
回路であり、第2の局部発振回路13の出力端子から第
2の局部発振周波数が該混合回路12の局発注入端子
(図中番号付与せず)に入力されることで、送信周波数
に変換するヘテロダイン回路で構成されている。前記し
たBPF7を通過した21.000MHz〜24.62
5MHzの周波数成分の信号は前記した第2の局部発振
回路13の局部発振周波数を785.125MHzの周
波数とすると混合回路12の出力端子からは806.1
25MHz〜809.750MHzの周波数帯に変換さ
れた信号が出力されるように構成されている。混合回路
12の出力端子は第1の高周波増幅回路8の入力端子に
接続され、出力端子より所定の出力振幅まで増幅された
後、整合回路14を介して送信アンテナ9より送信電波
が放射される。
【0044】ここで、光無線伝送方式用の副搬送波周波
数を生成する方法として、前記したFM変調回路5を構
成するVCOの発振周波数が1.125MHz〜4.7
50MHzの副搬送波周波数帯であるため、2逓倍方式
により生成することにする。図4の15は2逓倍回路で
あり、本実施例の前記した副搬送波周波数帯の周波数逓
倍回路には例えば、掛算回路であるアナログマルチプラ
イヤの回路が適用しうる周波数領域である。FM変調回
路5の変調出力は出力端子から、前記した混合回路6へ
供給されているとともに、前記した2逓倍回路15に入
力端子15aにも接続供給されている。2逓倍回路15
は入来した前記の1.125MHz〜4.750MHz
のFM変調された副搬送波信号を2倍の周波数帯であ
る、2.250MHz〜9.500MHzの周波数帯に
変換する。ここで、前記したFM変調回路5のFM変調
波は最大周波数偏移が電波法の規定により、±60KH
zdiv.に制限されたFM変調波である。しかし、こ
こで2逓倍回路15が掛算回路であるアナログマルチプ
ライヤの回路が適用されているため、副搬送波周波数が
2倍に変換されるとともに、周波数偏移も±120KH
zdiv.に拡大されることになる。図4で2逓倍回路
15からのFM変調された2.250MHz〜9.50
0MHzの副搬送波周波数は第2の高周波増幅回路16
の入力端子に接続供給され、所定の信号振幅に増幅され
て、出力端子からLED駆動回路17の入力端子に接続
供給される。LED駆動回路17はLED18の駆動電
流を制御する回路であり、アノード端子が電源+Vcc
に接続されたLED18のカソード端子からの電流を出
力端子を介して所定の電流値に制御する回路である。L
ED駆動回路17は前記した電流経路でLED18に所
定の暗電流を供給するとともに、前記した入力端子に供
給されるFM変調された副搬送波の信号振幅値に応じて
該LED18の駆動電流を変化させ、該LED18から
の発光量を変化させる光輝度変調回路を構成している。
該LED18は赤外線LEDであり、該LED18から
は音声信号でFM変調された副搬送波の信号振幅値に応
じて発光量が変化する非可視光線が放射される。
【0045】図4の分周回路Nは分周比が可変できるプ
ログラマブルカウンタで構成されており、分周回路Nの
iは入力端子であり、該分周回路Nの分周比をプリセッ
トするデータの入力端子である。図中、22はCPUで
あり、CPU22の制御出力端子jより前記した分周回
路Nの入力端子iにプリセットする分周データが接続供
給されるように構成されている。CPU22のhは入力
端子であり、選択回路24の出力端子gよりの選択デー
タが接続供給されるように構成されている。選択回路2
4はBCD(バイナリー・コード・デシマル)コードス
イッチ等で構成されているデジタルデータの選択回路で
ある。図中、23はROM(リード・オンリー・メモ
リ)回路である。ROM回路23には前述した、呼出名
称識別符号データが格納されており、図示しない電源ス
イッチの投入直後に出力端子mより、前記した呼出名称
識別符号データをCPU22の入力端子kに送出する。
CPU22は前記した呼出名称識別符号データを、例え
ば1200bpsのNRZ符号としてシリアルデータ出
力端子eより、前記した低域濾波回路4の他の入力端子
へ接続供給するように構成してある。
【0046】図4で19はフォトダイオードであり、カ
ソード端子が抵抗Rdを介して電源+Vccに接続され
ている。フォトダイオード19のアノード端子は接地さ
れている。20はBPF、21はFSK復調回路であ
る。フォトダイオード19のカソード端子と抵抗Rdの
接続点はBPF20の入力端子に接続されている。フォ
トダイオード19は赤外線受光素子であり、入来する赤
外線の受光量の変化に応じた電流変化が得られる半導体
素子であり、該フォトダイオード19の受光面に副搬送
波の信号振幅値に応じて輝度変調された赤外線が照射さ
れると、該フォトダイオード19の電流変化の状態は副
搬送波の信号振幅が電気信号として得られる。図中のB
PF20は副搬送波周波数帯の帯域通過フィルタであ
り、例えば副搬送波周波数として2.5MHzが選択さ
れている光データ伝送方式で、FSK変調される副搬送
波の最大周波数偏移が±5KHz程度である場合には通
過周波数帯域が2.49MHz〜2.51MHzの通過
特性を有するような狭帯域フィルタが使用される。
【0047】BPF20の出力端子はFSK復調回路2
1の入力端子に接続されている。FSK復調回路21は
前記した電気信号として得られた副搬送波を内部のリミ
ッタ回路で振幅制限増幅を行った後、内部のクォードラ
チュア検波回路等のFM復調回路でFM信号として復調
した後に、コンパレータ回路で論理1、論理0のFSK
復調データの論理出力を行う回路構成である。FSK復
調回路21の出力端子は前記したCPU22のシリアル
データ入力端子fに接続されており、CPU22は前記
したFSK復調データに前述したデータの論理1、論理
0の交番符号列のプリアンプル部を検出したら、フレー
ム検出の準備を開始し、特定パターンのフレーム同期信
号の検出後にBCDデータの受信を行い、例えば受信デ
ータが、MSBより順番に00010010の8ビット
のデータであった場合にはチャンネルをB12とする分
周比データを分周回路Nに出力する。
【0048】前記したROM回路23には呼出名称識別
符号データが格納されており、図示しない電源スイッチ
の投入直後に出力端子mより、前記した呼出名称識別符
号データをCPU22の入力端子kに送出し、CPU2
2は前記した呼出名称識別符号データを、例えば120
0bpsのNRZ符号としてシリアルデータ出力端子e
より、前記した低域濾波回路4の他の入力端子へ接続供
給するが、ここで低域濾波回路4に入力端子の他に入力
端子を設けているのは、呼出名称識別符号の変調方式と
してNRZ直接変調方式を用いているからである。NR
Z符号の伝送には低周波成分が必要であり、ここでの入
力端子は直流結合の入力端子である。電源スイッチの投
入直後に呼出名称識別符号を送出する場合に、略0.5
秒の時間内に2回以上、同一の呼出名称識別符号を前記
した一連のデータ転送手順である、プリアンプル部送
出、特定パターンのフレーム同期信号送出、そして前記
したATIS信号の送出の順に送出することが必要にな
る。なぜならば、前記した、図3のワイヤレス受信機で
は略0.25秒の時間間隔で空チャンネルを検索してお
り、ワイヤレス受信機が予め取り決めたチャンネル、例
えば実施例ではB11のチャンネルは略半分の時間しか
受信していない訳であり、ワイヤレスマイクから呼出名
称識別符号を確実に受信するために必要になることであ
るが、ATIS信号の複数回送出は電波法には何の抵触
もない。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、800MHzワイヤレ
スマイクロホンでありながら、高音質な光ワイヤレスマ
イクロホンとしても使える兼用ワイヤレスマイクロホン
を実現できる。機能ブロックを共有化しており、集積化
が容易な回路構成であるため、小型、軽量なワイヤレス
マイクロホンが実現出来る。電源スイッチを入れるだけ
で、チャンネル設定を行う必要がない操作が簡単なワイ
ヤレスマイクロホンを実現出来る。常に空チャンネルを
検索して自動的にチャンネル設定を行う方式であるた
め、混信妨害を未然に防止出来る等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合ワイヤレスマイク装置の第一の実
施例のブロック図である。
【図2】本発明の複合ワイヤレスマイク装置の第二の実
施例のブロック図である。
【図3】本発明の複合ワイヤレスマイクロホン装置のワ
イヤレス受信機のブロック図である。
【図4】本発明の複合ワイヤレスマイク装置の第三の実
施例のブロック図である。
【図5】光ワイヤレス受信機の従来例を示すブロック図
である。
【図6】光ワイヤレスマイクロホン装置の従来例を示す
ブロック図である。
【図7】FMワイヤレス受信機の従来例を示すブロック
図である。
【図8】FMマイクロホン装置の従来例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1…マイクユニット、2…マイク増幅回路、3…マイク
信号圧縮回路、4…低域濾波回路、5…FM変調回路、
6…混合回路、7,101,104,108…BPF、
8…第1の高周波増幅回路、9…送信アンテナ、10…
基準発振回路、11…第1の局部発振回路、12…第2
の混合回路、13…第2の局部発振回路、14…整合回
路、15…2逓倍回路、16…第2の高周波増幅回路、
17…LED駆動回路、18…LED、19…フォトダ
イオード、20…BPF、21…FSK復調回路、22
…CPU、23…ROM回路、24…選択回路、34…
第1の低域濾波回路、35…第1のFM変調回路、36
…第1の混合回路、38…第1の高周波増幅回路、39
…第2の低域濾波回路、40…第2のFM変調回路、1
02…高周波増幅回路、105…VCO回路、106…
中間増幅回路、107…第2の周波数変換回路、109
…受信アンテナ、111…局部発振器、112…FM復
調回路、113…低域濾波回路、114…伸張器、11
5…低周波増幅回路、116…スピーカ、119…LE
D、120…LED増幅回路、121…変調回路、N…
分周回路、P…位相比較器、L…フィルタ回路、Rd…
抵抗、+Vcc…電源、P1…位相比較器、N1…第1
の分周回路、L1…第1のフィルタ回路、P2…第2の
位相比較器、L2…第2のフィルタ回路、N2…第2の
分周回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内部に、マイクユニット、マイク増幅
    回路、マイク信号圧縮回路、第1の低域濾波回路、第1
    のFM変調回路、周波数変換回路、高周波電力増幅回
    路、送信アンテナ及び電池駆動電源回路等の一連のFM
    ワイヤレスマイクロホン回路を収容すると共に、第2の
    低域濾波回路、第2のFM変調回路、輝度変調回路、L
    ED駆動回路及びLEDを前記した具備したワイヤレス
    マイクロホン装置であって、 該マイクユニットの出力信号を前記したマイク増幅回路
    で増幅した後、前記したマイク信号圧縮回路を経由して
    第1の低域濾波回路を経由して前記した第1のFM変調
    回路、周波数変換回路、高周波電力増幅回路及び送信ア
    ンテナの一連のFMワイヤレスマイクロホン回路の変調
    信号として接続供給するとともに、前記したマイクユニ
    ットの出力信号を前記したマイク増幅回路で増幅した
    後、第2の低域濾波回路を経由して前記した第2のFM
    変調回路、輝度変調回路、LED駆動回路及びLEDで
    構成する光ワイヤレストランスミッタ回路の変調信号と
    して接続供給するようにしたことを特徴とする複合ワイ
    ヤレスマイクロホン装置。
  2. 【請求項2】筐体内部に、マイクユニット、マイク増幅
    回路、マイク信号圧縮回路、第1の低域濾波回路、第1
    のFM変調回路、周波数変換回路、高周波電力増幅回
    路、送信アンテナ及び電池駆動電源回路等の一連のFM
    ワイヤレスマイクロホン回路を収容すると共に、第2の
    低域濾波回路、第2のFM変調回路、輝度変調回路、L
    ED駆動回路及びLEDを具備した筐体内部に収容した
    ワイヤレスマイクロホン装置であって、 該マイクユニットの出力信号を前記したマイク増幅回路
    で増幅した後、前記したマイク信号圧縮回路を経由して
    低域濾波回路を経由して前記したFM変調回路、周波数
    変換回路、高周波電力増幅回路及び送信アンテナの一連
    のFMワイヤレスマイクロホン回路の変調信号として接
    続供給するとともに、前記したFM変調回路の出力信号
    を前記した周波数逓倍回路で周波数逓倍を行った後に、
    前記した輝度変調回路、LED駆動回路及びLEDで構
    成する光ワイヤレストランスミッタ回路の変調信号とし
    て接続供給するようにしたことを特徴とする複合ワイヤ
    レスマイクロホン装置。
  3. 【請求項3】筐体内部に、マイクユニット、マイク増幅
    回路、マイク信号圧縮回路、第1の低域濾波回路、第1
    のFM変調回路、周波数変換回路、高周波電力増幅回
    路、送信アンテナ及び電池駆動電源回路等の一連のFM
    ワイヤレスマイクロホン回路を収容すると共に、第2の
    低域濾波回路、第2のFM変調回路、輝度変調回路、L
    ED駆動回路及びLEDを具備した筐体内部に収容した
    ワイヤレスマイクロホン装置であって、 該マイクユニットの出力信号を前記したマイク増幅回路
    で増幅した後、前記したマイク信号圧縮回路を経由して
    低域濾波回路を経由して前記したFM変調回路、周波数
    変換回路、高周波電力増幅回路及び送信アンテナの一連
    のFMワイヤレスマイクロホン回路の変調信号として接
    続供給するとともに、前記したFM変調回路の出力信号
    を前記した周波数逓倍回路で周波数逓倍を行った後に、
    前記した輝度変調回路、LED駆動回路及びLEDで構
    成する光ワイヤレストランスミッタ回路の変調信号とし
    て接続供給するように構成し、前記したFM変調回路は
    VCO、プログラマブル分周回路、位相比較回路、基準
    発振回路及びLPFで構成される一巡のPLL回路から
    成るFM変調回路であって、前記したフォトダイオード
    に入来した光輝度変調波を前記したBPFを介して、前
    記したFSK復調回路で復調して得られる復調データ
    で、前記したCPUを経由して、前記したプログラマブ
    ル分周回路の分周比を可変制御するようにしたことを特
    徴とする複合ワイヤレスマイクロホン装置。
  4. 【請求項4】筐体内部に、マイクユニット、マイク増幅
    回路、マイク信号圧縮回路、低域濾波回路、FM変調回
    路、周波数変換回路、高周波電力増幅回路、送信アンテ
    ナ、電池駆動電源回路等の一連のFMワイヤレスマイク
    ロホン回路を収容すると共に、CPU及びROMを前記
    した筐体内部に収容したワイヤレスマイクロホン装置で
    あり、該マイクユニットの出力信号を前記したマイク増
    幅回路で増幅した後、前記したマイク信号圧縮回路を経
    由して低域濾波回路を経由して前記したFM変調回路、
    周波数変換回路、高周波電力増幅回路及び送信アンテナ
    の一連のFMワイヤレスマイクロホン回路の変調信号と
    して接続供給するとともに、前記したROMは呼出識別
    符号データが記憶されたROMであり、該呼出識別符号
    データが前記したCPUを経由して前記したFM変調回
    路に変調信号として接続供給されるように構成し、前記
    した電池駆動電源回路の電源投入直後に、前記した呼出
    識別符号データを複数回、前記した変調信号として送出
    するようにしたことを特徴とする複合ワイヤレスマイク
    ロホン装置。
  5. 【請求項5】受信アンテナに誘起した高周波信号をバン
    ドパスフィルタを介して高周波増回路に供給し、所定の
    信号振幅まで増幅した後に、周波数変換回路で中間周波
    数に変換し、中間周波増幅回路で所定の信号振幅まで増
    幅した後に、FM復調回路でFM変調波の復調を行う請
    求項1,2,3又は4に記載した複合ワイヤレスマイク
    ロホン装置用の受信装置であって、 前記した周波数変換回路に供給する局部発振周波数を発
    生する局部発振回路を、VCO回路、基準発振回路、分
    周回路、位相比較器及びフィルタ回路で構成する一巡の
    PLL回路で構成し、前記した分周回路はその分周比を
    可変できるプログラマブル分周回路で構成し、前記した
    プログラマブル分周回路に分周比を付与する分周比選択
    回路を備え、前記したFM復調回路には入来する前記し
    たFM変調波の信号振幅値が所定の振幅値より大なるか
    否かの振幅判別回路を具備し、前記した分周比選択回路
    で選択された分周比をNとし、該N値を前記したプログ
    ラマブル分周回路に所定の周期時間だけ付与した状態
    で、前記した振幅判別回路の判別出力を監視した後に、
    前記したN値と正の整数M値との和である、(N+M)
    値を次の分周比として前記したプログラマブル分周回路
    に所定の周期時間だけ付与した状態で、前記した振幅判
    別回路の判別出力を監視し、次に再び前記したN値を前
    記したプログラマブル分周回路に所定の周期時間だけ付
    与した該判別出力の監視を行う如く、巡回した分周比の
    可変付与による入来するFM変調波の信号振幅値の振幅
    判別動作機能を構成し、前記した(N+M)値の付与状
    態で振幅判別が大であると判別した場合は、分周比の付
    与を(N+2M)値に変更した前記の巡回した分周比の
    可変付与による振幅判別動作とし、同様に(N+5M)
    値迄に変更した場合にも振幅判別が大であると判別した
    場合は、前記した分周比選択回路の分周比の選択手段の
    近傍に振幅判別が大であることを表示する表示手段を設
    けたことを特徴とする複合ワイヤレスマイクロホン装置
    用の受信装置。
  6. 【請求項6】受信アンテナに誘起した高周波信号をバン
    ドパスフィルタを介して高周波増回路に供給し、所定の
    信号振幅まで増幅した後に、周波数変換回路で中間周波
    数に変換し、中間周波増幅回路で所定の信号振幅まで増
    幅した後に、FM復調回路でFM変調波の復調を行う請
    求項1,2,3又は4に記載した複合ワイヤレスマイク
    ロホン装置用の受信装置であって、 前記した周波数変換回路に供給する局部発振周波数を発
    生する局部発振回路を、VCO回路、基準発振回路、分
    周回路、位相比較器及びフィルタ回路で構成する一巡の
    PLL回路で構成し、前記した分周回路はその分周比を
    可変できるプログラマブル分周回路で構成し、前記した
    プログラマブル分周回路に分周比を付与する分周比選択
    回路を備え、前記したFM復調回路には入来する前記し
    たFM変調波の信号振幅値が所定の振幅値より大なるか
    否かの振幅判別回路を具備し、前記した分周比選択回路
    で選択された分周比をNとし、該N値を前記したプログ
    ラマブル分周回路に所定の周期時間だけ付与した状態
    で、前記した振幅判別回路の判別出力を監視した後に、
    前記したN値と正の整数M値との和である、(N+M)
    値を次の分周比として前記したプログラマブル分周回路
    に所定の周期時間だけ付与した状態で、前記した振幅判
    別回路の判別出力を監視し、次に再び前記したN値を前
    記したプログラマブル分周回路に所定の周期時間だけ付
    与した該判別出力の監視を行う如く、巡回した分周比の
    可変付与による入来するFM変調波の信号振幅値の振幅
    判別動作機能を構成し、前記した(N+M)値の付与状
    態で振幅判別が大であると判別した場合は、分周比の付
    与を(N+2M)値に変更した前記の巡回した分周比の
    可変付与による振幅判別動作とし、該可変付与による振
    幅判別動作が(N+5M)値迄変更できる構成であっ
    て、前記したFM復調回路にはFSK変調波の復調デー
    タ出力端子が設けてあり、該復調データより特定パター
    ンのフレーム同期信号を検出するフレーム同期検出回
    路、FSK変調回路、LED駆動回路及びLEDを具備
    し、前記した分周比をNとした状態で振幅判別が大であ
    った場合で、前記したFSK変調波の復号により、特定
    パターンのフレーム同期信号を検出した場合には検出し
    た直前に付与した(N+M)から(N+5M)迄のいず
    れかの値のデータを前記したFSK変調回路で変調し、
    その変調波の信号振幅で光輝度変調信号を生成し、前記
    したLED駆動回路でLEDを駆動して光無線伝送で前
    記のデータを送出するようにした複合ワイヤレスマイク
    ロホン装置用の受信装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022190A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Toa Corp ワイヤレスマイクロホンシステム
JP2011259261A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Tamura Seisakusho Co Ltd 可視光通信用led照明装置
US8150077B2 (en) 2006-05-22 2012-04-03 Kabushiki Kaisha Audio-Technica Microphone
CN112929790A (zh) * 2021-01-20 2021-06-08 四川湖山电器股份有限公司 一种单发双收红外话筒音量自适应电路

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