JPH1075440A - 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置 - Google Patents

電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置

Info

Publication number
JPH1075440A
JPH1075440A JP9145770A JP14577097A JPH1075440A JP H1075440 A JPH1075440 A JP H1075440A JP 9145770 A JP9145770 A JP 9145770A JP 14577097 A JP14577097 A JP 14577097A JP H1075440 A JPH1075440 A JP H1075440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
output
signal
digital
signal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9145770A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Takahashi
昭博 高橋
Kohei Iketani
浩平 池谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP9145770A priority Critical patent/JPH1075440A/ja
Publication of JPH1075440A publication Critical patent/JPH1075440A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置に
おいて、その使用現場から離れた場所でTVモニタ装置
の表示画面上の再現映像を観察して診断診察を的確にし
かも適正に行ない得るように電子内視鏡による撮影がど
のような条件で行なわれているかを文字情報としてTV
モニタ装置の表示画面上で報知する。 【解決手段】 映像信号処理装置は電子内視鏡(10、
12)に接続可能とされ、そこから出力される少なくと
も一系統のビデオ信号を受け入れて外部に出力するよう
になっている。ビデオ信号に文字情報信号を付加させる
文字情報出力付加手段(46、682 、683 、6
4 )が設けられ、これにより再現映像に文字情報が表
示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子内視鏡に接続可
能な映像信号処理装置に関し、一層詳しくは電子内視鏡
とTVモニタ、画像処理用コンピュータ等の周辺機器と
の間に介在される映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電子内視鏡は可撓性導管
からなるスコープを具備し、このスコープの先端部には
固体撮像デバイス例えばCCD(charge coupled devic
e )イメージセンサが設けられ、このCCDイメージセ
ンサは対物レンズ系と組み合わされる。また、かかるス
コープ内には光ファイバー束からなる照明用光ガイドが
挿通させられ、その先端部の端面は電子内視鏡のスコー
プの先端に位置し、その他方の端部は光源に接続させら
れる。患者の体腔内へのスコープの挿入時にその先端側
の対物レンズ系の前方が光ガイドの先端部端面からの射
出光でもって照明され、これにより対物レンズ系によっ
て捉えられた被写体像は固体撮像デバイスの受光面に結
像させられる。電子内視鏡は更に固定撮像デバイスで得
られる映像信号を処理してビデオ信号を作成するプロセ
ッサを具備し、このビデオ信号に基づいてTVモニタ装
置上で映像が再現される。
【0003】通常は、電子内視鏡はカラーモニタ装置と
組み合わされて、フルカラー映像を再現するように構成
される。電子内視鏡で用いるCCDイメージセンサ等の
固体撮像デバイスの画素数は通常のTV用固体撮像素子
の画素数に比べて少ないので、いわゆる面順次方式が採
用される。即ち、光源と照明用光ガイドとの間には例え
ば回転式RGBカラーフィルタが介在させられ、その光
ガイドの先端の端面からは赤色光、緑色光及び青色光が
順次射出させられ、被写体像が赤色光、緑色光及び青色
光でもってCCDイメージセンサの受光面に順次結像さ
れ、そこから赤色画像信号、緑色画像信号及び青色画像
信号が所定の時間間隔で読み出される。次いで、個々の
色の映像信号は上述のプロセッサで処理されてカラービ
デオ信号とされ、このカラービデオ信号に基づいてフル
カラー映像がカラーモニタ装置上で再現される。
【0004】近年、電子内視鏡で得られる映像信号につ
いては、映像再現のためにTVモニタ装置だけで使用す
るのではなく、ビデオテープレコーダ、プリンタ、画像
処理用コンピュータ等の周辺機器でも使用することが望
まれており、このため電子内視鏡のプロセッサは少なく
とも二系統のビデオ信号を出力するように構成されるこ
とが一般的である。この場合、TVモニタ装置として、
患者に対する電気的な安全策を配慮した医療用TVモニ
タ装置が知られているが、しかし実際の医療現場では業
務用あるいは民生用のTVモニタ装置が導入されること
もある。また、ビデオテープレコーダ、プリンタ、画像
処理用コンピュータ等の周辺機器の場合には特に医療用
に開発されているものはない。従って、電子内視鏡とそ
の周辺機器との間に患者に対する電気的な安全策が施さ
れるべきである。
【0005】一方、例えば、手術室で電子内視鏡を用い
る場合などでは、手術室だけでTVモニタ装置によって
映像再現を行なうだけでなく、手術室から離れた別室例
えば集中モニタ室等でもリアルタイムで映像再現を行な
うことも望まれる。電子内視鏡のプロセッサから出力さ
れるビデオ信号はアナログ信号であり、手術室から遠く
離れた別室まで転送する際にはアナログビデオ信号の減
衰問題が生じる。なお、フルカラー映像の再現性に最も
優れたコンポーネントビデオ信号をデジタルビデオ信号
に変換して転送する場合には信号の減衰問題は解消し得
るけれども、そのようなデジタルビデオ信号の転送に
は、デジタルビデオ信号のビット数に応じた多数の信号
線を含む転送ケーブルが必要となり、コンポーネントビ
デオ信号をデジタルビデオ信号に変換してその侭で転送
することは現実的ではない。
【0006】そこで、電子内視鏡とその周辺機器との間
に介在するインターフィース処理装置として映像信号処
理装置が提案され、この映像信号処理装置は電子内視鏡
のプロセッサから出力されるビデオ信号のすべてを周辺
機器に対して絶縁処理するように構成されると共にフル
カラー映像の再現性に最も優れたコンポーネントビデオ
信号をシリアルデジタルビデオ信号に変換して出力する
ようになっている。
【0007】フルカラー映像の再現性に最も優れたコン
ポーネントビデオ信号をシリアルデジタルビデオ信号に
変換して出力するようになった映像信号処理装置では、
信号の減衰問題を伴うことなく、単一の信号線からなる
転送ケーブルでもってシリアルデジタルビデオ信号を遠
くまで転送し得る。しかしながら、シリアルデジタルビ
デオ信号の転送によって適正な再現映像を得るために
は、シリアルデジタルビデオ信号の出力周波数の位相を
コンポーネントビデオ信号の同期信号の位相に一致させ
なければならず、そのためにはフェーズロックループ
(PLL(phase-locked loop) )回路が必要となる。
【0008】周知のように、PLL回路はそこへの入力
信号の位相を所定の位相となるように制御してロックす
るものである。従って、同期信号をPLL回路に入力し
てその位相とパラレル/シリアル変換器の駆動周波数の
位相とを一致させるまでの間、シリアルデジタルビデオ
信号の転送によって得られる再現映像は乱れたものとな
る。特に、電子内視鏡のプロセッサと映像信号処理装置
との接続に際して、コンポーネントビデオ信号の信号線
の接続が最後となる場合には、再現映像の乱れは長時間
にわたって続くという問題が発生する。
【0009】また、映像信号処理装置から出力される少
なくとも2つの系統のビデオ信号の全ての出力あるいは
その一方の出力を強制的に阻止することが要請される場
合がある。そのような場合として、例えば、2つの手術
室で2台の電子内視鏡が同時に使用されているとき、集
中モニタ室で1台のTVモニタ装置で2台の電子内視鏡
から転送されて来るビデオ信号に基づく映像を交互に切
り換える場合、あるいは電子内視鏡の使用現場外部での
映像再現が好ましくないと考えられる場合等が挙げられ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人は
以上で述べた種々の問題点を解決し得る電子内視鏡につ
いて幾つかの特許出願を既になしているが、しかしかか
る電子内視鏡には更に改良すべき点があることを本発明
者等は見出した。これについて述べると、電子内視鏡の
使用現場から離れた場所でTVモニタ装置上の再現映像
を観察して診断あるいは診察を的確にしかも適正に行な
うためには、電子内視鏡による撮影がどのような条件で
行なわれているかを知ることが望ましい。例えば、再現
映像に輪郭強調処理が施してあるか否か、ホワイトバラ
ンス調整がどの程度のランクで行なわれているか、ある
いは光源から照明光量調節がどの程度で行なわれている
か等の情報は的確でかつ適正な診断あるいは診察のため
に必要とされるものである。しかしながら、上述した電
子内視鏡のシステムでは、かかる情報をTVモニタ装置
上で表示することはできない。
【0011】また、上述した電子内視鏡のシステムにあ
っては、PLL回路に入力される同期信号の位相とパラ
レル/シリアル変換器の駆動周波数の位相と間に一致が
得られたか否かを確認することができず、このため映像
信号処理装置からシリアルデジタルビデオ信号が何時出
力されるべきかとうことが判断できないということが問
題となる。更に、映像信号処理装置から出力されるビデ
オ信号の出力系統が2つ以上ある場合には、どの出力系
統がビデオ信号の出力状態にあり、どの出力系統がビデ
オ信号の出力停止状態にあるかという状況を直ちに把握
することは難しく、このため映像再現が必要とされる周
辺機器にビデオ信号が送られなかったり、映像再現が必
要されない周辺機器にビデオ信号が送られてしまうと言
ったような混乱も起き得る。
【0012】従って、本発明の第1の目的は、電子内視
鏡に接続可能な映像信号処理装置であって、電子内視鏡
の使用現場から離れた場所でTVモニタ装置の表示画面
上の再現映像を観察して診断あるいは診察を的確にしか
も適正に行ない得るように電子内視鏡による撮影がどの
ような条件で行なわれているかを文字情報としてTVモ
ニタ装置の表示画面上で報知し得るように構成された映
像信号処理装置を提供することである。
【0013】本発明の第2の目的は、電子内視鏡に接続
可能な映像信号処理装置であって、該電子内視鏡から出
力されるアナログコンポーネントビデオ信号をシリアル
デジタルビデオ信号に変換して外部に出力するように構
成され、しかもアナログコンポーネントビデオ信号の同
期信号の位相とシリアルデジタルビデオ信号の出力周波
数の位相との間に一致が得られたことを確認し得るよう
に構成された映像信号処理装置を提供することである。
更に、そのような映像信号処理装置に少なくとも2つ以
上のビデオ信号の出力系統を設けている場合、どの出力
系統がビデオ信号の出力状態にあり、どの出力系統がビ
デオ信号の出力停止状態にあるかという状況を直ちに把
握し得るように構成された映像信号処理装置を提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面によ
れば、電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置であっ
て、該電子内視鏡から出力される少なくとも一系統のビ
デオ信号を受け入れて外部に出力するものにおいて、ビ
デオ信号に文字情報信号を付加させる文字情報出力付加
手段を具備して成ることが特徴とされる。また、映像信
号処理装置は好ましくは電子内視鏡からのビデオ信号を
該電子内視鏡に対して電気的に絶縁するための絶縁回路
手段を具備し、このとき文字情報付加手段は絶縁回路手
段を経たビデオ信号に文字情報信号を付加するように構
成される。更に、映像信号処理装置は好ましくはビデオ
信号に色空間マトリックス変換処理を施して該ビデオ信
号を輝度信号と二種類の色差信号とに変換する色空間マ
トリックス処理手段を具備し、このとき文字情報付加手
段は輝度信号と二種類の色差信号とに文字情報信号を付
加するように構成される。
【0015】本発明の第1の局面において、文字情報信
号付加手段が電子内視鏡からの制御信号に応じてコード
信号を作成するコード信号作成手段と、このコード信号
作成手段によって作成されたコード信号に基づいて文字
情報信号を発生させる文字信号発生手段とから構成され
得る。この場合、制御信号が電子内視鏡の作動状況に関
する情報信号とされ、このような情報信号としては、画
像処理に関するも、流体供給ポンプの駆動制御に関する
もの、照明光量に関するもの等を挙げることができる。
また、文字情報信号付加手段は更にコード信号を手動で
入力するためのコード信号手動入力手段を包含してもよ
く、この場合には任意の文字情報の付加が可能となる。
【0016】本発明による第2の局面によれば、電子内
視鏡に接続可能な映像信号処理装置であって、該電子内
視鏡から出力されるアナログコンポーネントビデオ信号
をシリアルデジタルビデオ信号に変換して外部に出力す
るように構成されるものにおいて、シリアルデジタルビ
デオ信号の出力周波数の位相をアナログコンポーネント
ビデオ信号に含まれる同期信号の位相に一致させてロッ
クする位相ロック手段と、この位相ロック手段の位相ロ
ックを検出する位相ロック検出手段と、この位相ロック
検出手段が位相ロック手段の位相ロックを検出した際に
その位相ロック検出を視覚的に報知する表示手段と、位
相ロック検出手段が位相ロックを検出するまでシリアル
デジタルビデオ信号の外部への出力を阻止する第1の出
力阻止手段とを具備し、この第1の出力阻止手段により
シリアルデジタルビデオ信号の外部への出力が阻止され
ている間にその阻止が表示手段により視覚的に報知さ
れ、更に、シリアルデジタルビデオ信号の外部への出力
を任意に阻止する手動操作可能な第2の出力阻止手段を
具備し、この第2の出力阻止手段の手動操作によりシリ
アルデジタルビデオ信号の外部への出力が阻止された際
にその阻止が表示手段により視覚的に報知されることが
特徴とされる。また、好ましくは、本発明の第2の局面
による映像信号処理装置は、更に、シリアルデジタルビ
デオ信号の外部への出力を外部からの出力阻止指令信号
に基づいて強制的に阻止する第3の出力阻止手段を具備
し、この第3の出力阻止手段によりシリアルデジタルビ
デオ信号の外部への出力が外部からの出力阻止指令信号
に基づいて強制的に阻止された際にその阻止が表示手段
により視覚的に報知される。
【0017】アナログコンポーネントビデオ信号が同期
信号の他の成分信号として赤ビデオ信号、緑ビデオ信号
及び青ビデオ信号を含む場合、本発明の第2の局面によ
る映像信号処理装置は、更に、かかる成分信号に基づい
て輝度信号及び二種類の色差信号を作成する演算手段
と、この演算手段から得られる輝度信号及び二種類の色
差信号をそれぞれデジタル輝度信号及び二種類のデジタ
ル色差信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
このアナログ/デジタル変換手段から得られるデジタル
輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を所定の順序で
出力させる出力制御手段と、この出力制御手段から所定
の順序で出力されるデジタル輝度信号及び二種類のデジ
タル色差信号をシリアルデジタルビデオ信号として変換
するパラレル/シリアル変換手段とを具備してもよく、
このとき第1、第2及び第3の出力阻止手段の各々がパ
ラレル/シリアル変換手段の出力をディスネーブルとし
得るように構成される。
【0018】アナログコンポーネントビデオ信号が同期
信号の他の成分信号として赤ビデオ信号、緑ビデオ信号
及び青ビデオ信号を含む場合、本発明の第2の局面によ
る映像信号処理装置は、更に、かかる成分信号のそれぞ
れをデジタル成分信号に変換するアナログ/デジタル変
換手段と、このデジタル成分信号に基づいてデジタル輝
度信号及び二種類のデジタル色差信号を作成するデジタ
ル演算手段と、このデジタル演算手段から得られるデジ
タル輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を所定の順
序で出力させる出力制御手段と、この出力制御手段から
所定の順序で出力されるデジタル輝度信号及び二種類の
デジタル色差信号をシリアルデジタルビデオ信号として
変換するパラレル/シリアル変換手段とを具備してもよ
く、このとき第1、第2及び第3の出力阻止手段の各々
がパラレル/シリアル変換手段の出力をディスネーブル
とし得るように構成される。
【0019】アナログコンポーネントビデオ信号が同期
信号の他の成分信号として輝度信号及び二種類の色差信
号を含む場合、本発明の第2の局面による映像信号処理
装置は、更に、かかる成分信号のそれぞれをデジタル輝
度信号及び二種類のデジタル色差信号に変換するアナロ
グ/デジタル変換手段と、このアナログ/デジタル変換
手段から得られるデジタル輝度信号及び二種類のデジタ
ル色差信号を所定の順序で出力させる出力制御手段と、
この出力制御手段から所定の順序で出力されるデジタル
輝度信号及び二種類のデジタル色差信号をシリアルデジ
タルビデオ信号として変換するパラレル/シリアル変換
手段とを具備してもよく、このとき第1、第2及び第3
の出力阻止手段の各々がパラレル/シリアル変換手段の
出力をディスネーブルとし得るように構成される。
【0020】本発明の第2の局面による映像信号処理装
置は、更に、アナログコンポーネントビデオ信号自体を
その侭で外部に出力するための出力系統と、アナログコ
ンポーネントビデオ信号に含まれる同期信号の入力を検
出する同期信号検出手段と、この同期信号検出手段によ
る同期信号の入力が検出されたときに、アナログコンポ
ーネントビデオ信号の外部への出力を許容する出力許容
手段とを具備し得る。この場合、映像信号処理装置は、
更に、出力許容手段から外部へのアナログコンポーネン
トビデオ信号の出力を任意に阻止する手動操作可能な第
4の出力阻止手段を具備してもよく、このとき第4の出
力阻止手段の手動操作によりアナログコンポーネントビ
デオ信号の外部への出力が阻止された際にその阻止が表
示手段により視覚的に報知される。
【0021】本発明の第2の局面において、電子内視鏡
からその他のビデオ信号としてコンポジットビデオ信号
が出力されるようになっている場合には、、映像信号処
理装置は、更に、コンポジットビデオ信号を外部に出力
するための出力系統と、コンポジットビデオ信号の外部
への出力を任意に阻止する手動操作可能な第5の出力阻
止手段とを具備してもよく、このとき第5の出力阻止手
段の手動操作によりコンポジットビデオ信号の外部への
出力が阻止された際にその阻止が表示手段により視覚的
に報知される。
【0022】本発明の第2の局面において、電子内視鏡
からはその他のビデオ信号として輝度信号及びAM変調
色差信号を含むSビデオ信号が出力されるようになって
いる場合には、映像信号処理装置は、更に、Sビデオ信
号を外部に出力するための出力系統と、Sビデオ信号の
外部への出力を任意に阻止する手動操作可能な第6の出
力阻止手段とを具備してもよく、このとき第6の出力阻
止手段の手動操作によりSビデオ信号の外部への出力が
阻止された際にその阻止が表示手段により視覚的に報知
される。
【0023】本発明の第2の局面においては、好ましく
は、電子内視鏡からのビデオ信号の入力系統が該電子内
視鏡に対して電気的に絶縁される。また、映像信号処理
装置は、更に、パラレル/シリアル変換手段から得られ
るシリアルデジタルビデオ信号を光シリアルデジタルビ
デオ信号に変換するための電気/光変換手段を具備して
もよい。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明による映像信号処理
装置の実施形態について添付図面を参照して以下に説明
する。
【0025】図1を参照すると、本発明による映像信号
処理装置を接続すべき電子内視鏡が概略的に図示され、
この電子内視鏡は可撓性導管からなるスコープ10と、
このスコープ10に接続されたプロセッサ12とを具備
する。スコープ10の先端部には固体撮像デバイスとし
てCCDイメージセンサが設けられ、このCCDイメー
ジセンサは対物レンズ系と組み合わされ、この対物レン
ズ系によって捉えられた被写体像はCCDイメージセン
サの受光面に結像させられる。
【0026】また、スコープ10内には光ファイバー束
からなる光ガイドが挿通させられ、その先端部はスコー
プ10の先端側の端面まで延び、その他方の端部はプロ
セッサ12内に設けられた光源に接続させられる。電子
内視鏡は面順次方式によるカラー映像を再現し得るよう
に構成され、このため光源と光ガイドの端面との間には
例えば回転式RGBカラーフィルタが介在させられ、光
源からの光は適当な集光レンズ系によって光ガイドの端
面に集光され、これにより被写体は赤色光、緑色光及び
青色光によって順次照明される。即ち、被写体は赤色
光、緑色光及び青色光で所定の時間間隔で順次照明さ
れ、CCDイメージセンサの受光面にはそれぞれの色の
光で被写体像が結像される。
【0027】プロセッサ12では、CCDイメージセン
サから各色の映像信号が順次読み出され、それら読出し
信号は所定の画像処理例えばホワイトバランス調整処
理、ガンマ補正処理等を受けた後にビデオ信号としてプ
ロセッサ12から出力される。電子内視鏡のプロセッサ
12は第1の系統のビデオ信号として、複合同期信号
(SYNC)と、赤ビデオ信号(R)と、緑ビデオ信号
(G)と、青ビデオ信号(B)とからなるコンポーネン
トビデオ信号、第2の系統のビデオ信号として、輝度信
号(Y)とAM変調色差信号(C)とからなるSビデオ
信号、及び第3の系統のビデオ信号として、輝度信号
(Y)とAM変調色差信号(C)とを合成したコンポジ
ットビデオ信号をそれぞれ出力するように構成される。
更に、電子内視鏡のプロセッサ12はコンピュータにも
接続されるようになっており、コンピュータ用の種々の
制御信号の授受も行なうように構成される。
【0028】図2には本発明による映像信号処理装置の
一実施形態がブロック図として図示され、この映像信号
処理装置は電子内視鏡のプロセッサ12に接続可能であ
る。本実施形態では、プロセッサ12はビデオ信号の一
系統として、コンポーネントビデオ信号、即ち複合同期
信号(SYNC)と、赤ビデオ信号(R)と、緑ビデオ
信号(G)と、青ビデオ信号(B)とからなるコンポー
ネントビデオ信号を出力するように構成される。
【0029】図示するように、複合同期信号(SYN
C)、赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青
ビデオ信号(B)はそれぞれフォトカプラ141 、14
2 、143 及び144 に入力され、これにより複合同期
信号(SYNC)、赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ信号
(G)及び青ビデオ信号(B)は一旦光信号に変換され
た後に再びアナログ電気信号としてそれぞれのフォトカ
プラ141 、142 、143 及び144 から出力され
る。従って、各フォトカプラ141 、142 、143
144 から出力されるアナログ電気信号は電子内視鏡に
対して絶縁されたものとなる。同様に、コンポジットビ
デオ信号はフォトカプラ145 に入力されて一旦光信号
に変換された後に再びアナログ電気信号としてフォトカ
プラ165 から出力され、次いで増幅器165 によって
増幅され、一方Sビデオ信号の輝度信号(Y)とAM変
調色差信号(C)もそれぞれフォトカプラ146 及び1
7 に入力されて一旦光信号に変換された後に再びアナ
ログ電気信号としてフォトカプラ146 及び147 から
出力され、次いで増幅器166 及び167 によって増幅
される。かくして、各フォトカプラ145 、146 、1
7 から出力されるアナログ電子信号は電子内視鏡に対
して絶縁されたものとなる。
【0030】フォトカプラ141 、142 、143 及び
144 から出力されるアナログ電気信号即ち複合同期信
号(SYNC)、赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ信号
(G)及び青ビデオ信号(B)は増幅器161 、1
2 、163 及び164 で増幅された後にデジタル変換
処理回路18に入力される。
【0031】詳述すると、デジタル変換処理回路18に
は、タイミングジェネレータ201が設けられ、そこに
は複合同期信号(SYNC)が入力される。タイミング
ジェネレータ201 では、複合同期信号(SYNC)に
基づいて、水平同期信号、垂直同期信号、種々の周波数
のクロックパルスが生成される。
【0032】また、デジタル変換処理回路18には、色
変換マトリックス回路22が設けられ、そこには赤ビデ
オ信号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青ビデオ信号
(B)が入力される。色変換マトリックス回路22で
は、赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青ビ
デオ信号(B)に基づいて、輝度信号(Y)及び二種類
の色差信号(Cr=R−Y;Cb=B−Y)が生成され
る。これら輝度信号(Y)及び色差信号(Cr;Cb)
はそれぞれアナログ/デジタル(A/D)変換器2
2 、203 及び204 に入力されて10ビットのデジタ
ルビデオ信号に変換される。
【0033】本実施形態では、例えば、A/D変換器2
2 からのデジタル輝度信号(Y)のサンプリングにつ
いては、タイミングジェネレータ201 から出力される
13.5MHz のクロックパルスに基づいて行なわれ、一方A
/D変換器203 及び204からのデジタル色差信号
(Cr;Cb)のサンプリングについては、タイミング
ジェネレータ201 から出力される6.75MHz のクロック
パルスに基づいて行なわれる。即ち、デジタル輝度信号
のサンプリング周波数はデジタル色差信号のサンプリン
グ周波数の2倍とされる。
【0034】デジタル変換処理回路18には更にマルチ
プレクサ24が設けられ、このマルチプレクサ24はA
/D変換器202 、203 及び204 から出力されるデ
ジタル信号を所定の順序で出力させる出力制御手段とし
て機能する。詳述すると、本実施形態では、マルチプレ
クサ24からは、デジタル輝度信号(Y)及びデジタル
色差信号(Cr;Cb)がデジタル輝度信号(Y)、デ
ジタル色差信号(Cr)、デジタル輝度信号(Y)及び
デジタル色差信号(Cb)の順序で繰り返し出力される
ようになっている。なお、マルチプレクサ24からのデ
ジタル信号の出力はタイミングジェネレータ201 から
出力されるクロックパルスに基づいて行なわれ、このク
ロックパルスの周波数はデジタル輝度信号(Y)のサン
プリング周波数(13.5MHz) の二倍である27MHz とされ
る。
【0035】本実施形態では、例えば、一水平走査線の
有効映像期間において、デジタル輝度信号(Y)のサン
プリング数は720 とされ、各デジタル色差信号(Cr;
Cb)のサンプリング数は360 とされ、総サンプリング
数は1,440 とされる。図3を参照すると、そのようにし
て得られる一水平走査線分のデジタルビデオ信号がその
元となったアナログビデオ信号と共に模式的に図示され
ている。このような10ビットのパラレルデジタルビデオ
信号をデジタル変換処理回路18から外部に転送しよう
とする場合にはクロックパルスの信号線が必要となるた
めに、合計11本の信号線を含む転送ケーブルが必要とな
る。しかし、本実施形態によれば、マルチプレクサ24
から得られるパラレルデジタルビデオ信号はパラレル/
シリアル変換器26によってシリアルデジタルビデオ信
号に変換され、これによりシリアルデジタルビデオ信号
は単一信号線からなる同軸ケーブルによってデジタル変
換処理回路18から外部に転送することが可能となる。
図4に示すように、パラレル/シリアル変換器26によ
ってパラレルデジタルビデオ信号をシリアルデジタルビ
デオ信号に変換する際、10ビットのパラレルビデオ信号
のうち最低位ビット(LSB)から最高位ビット(MS
B)に向かって順に出力される。
【0036】図5に示すように、電子内視鏡の使用現場
から遠く離れた場所例えば集中モニタ室に設置されたT
Vモニタ装置28にはアナログ変換処理回路30が設け
られ、デジタル変換処理回路18から出力されて転送さ
れて来たシリアルデジタルビデオ信号は先ずアナログ変
換処理回路30に入力される。アナログ変換処理回路3
0は図2に示したデジタル変換処理回路18の逆構成と
なっているものである。即ち、アナログ変換処理回路3
0にはシリアル/パラレル変換器32及びビデオデコー
ダ回路34が設けられ、ビデオデコーダ回路34は図6
に示されるようにマルチプレクサ36と、タイミングジ
ェネレータ381 と、デジタル/アナログ(D/A)変
換器382 、383 及び384 と、色変換マトリックス
回路40とから構成される。
【0037】図5から明らかなように、シリアルデジタ
ルビデオ信号は先ずシリアル/パラレル変換器32によ
ってパラレルデジタルビデオ信号に変換され、次いでパ
ラレルデジタルビデオ信号はビデオデコーダ回路34の
マルチプレクサ36に入力される。上述の記載から明ら
かなように、パラレルデジタルビデオ信号はデジタル輝
度信号(Y)及デジタル色差信号(Cr;Cb)を含
み、これらデジタル信号はタイミングジェネレータ38
1 から出力される所定のクロックパルスでD/A変換器
382 、383 及び384 に振り分けられる。これらD
/A変換382 、383 及び384 から出力されるアナ
ログ輝度信号(Y)及びアナログ色差信号(Cr;C
b)は色変換マトリックス回路40を経て赤ビデオ信号
(R)、緑ビデオ信号(G)及び青ビデオ信号(B)と
してアナログ変換処理回路30からTVモニタ装置28
に出力され、そこでかかるカラービデオ信号に基づいて
フルカラー映像の再現が行なわれる。
【0038】図7にはTVモニタ装置28の表示画面の
一例が図示され、その表示画面の一部領域が映像再現領
域42とされ、電子内視鏡によって捉えられた被写体映
像は映像再現領域42上だけで再現される。というの
は、先に述べたように、電子内視鏡で用いるCCDイメ
ージセンサ等の固体撮像デバイスの画素数は通常のTV
用固体撮像素子の画素数に比べて少なく、このため電子
内視鏡のCCDイメージセンサの一フレーム分の画素配
列は通常のTV用固体撮像素子の一フレーム分の画素配
列の一部を構成するようになっているからである。
【0039】本発明によれば、図7に示すように、TV
モニタ装置28の映像再現領域42以外の領域には文字
情報が表示されるようになっている。本実施形態におい
ては、そのような文字情報の表示のために、またそれ以
外の目的のために、図2に示すように、マイクロコンピ
ュータからなる制御回路44が設けられる。この制御回
路44による文字情報表示機能及びその他の機能につい
て以下に詳述する。
【0040】図8に示すように、制御回路44には中央
処理装置(CPU)441 と、このCPU441 とバス
を介して接続されたメモリ442 とが設けられ、メモリ
442 はプログラムや定数等を格納する読出し専用メモ
リ(ROM)及びデータ等を一時的に格納する書込み読
出し可能なメモリ(RAM)を含む。制御回路44には
更に入出力インターフェースポート443 、444 、4
5 、446 、447、448 、449 及び4410が設
けられ、これら入出力インターポートはバスを介してC
PU441 及びメモリ442 に接続される。入出力イン
ターフェースポート443 、444 、445 、446
447 、448 、449 及び4410にはそれぞれキャラ
クタ処理回路46、同期信号検出回路48、デコーダ5
0、キーボード52、位相ロック検出回路54、出力制
御信号処理回路56、切換スイッチ58、液晶ディスプ
レイ(LCD)ドライバ66が接続される。
【0041】図8から明らかなように、キャラクタ処理
回路46の入力端子側は入出力インターフェースポート
443 に接続され、その出力端子側は加算回路68に接
続される。図8では、加算回路68は単にブロックとし
て図示されているが、実際には、加算回路68は図2に
示すようにA/D変換器202 、203 及び204 のそ
れぞれと色変換マトリックス回路22と間に設けられた
3つの加算回路682、683 及び684 からなるもの
である。
【0042】図2に示すように、同期信号検出回路48
は1つの入力端子及び2つの出力端子を有し、その入力
端子側は増幅器161 に出力端子側に接続される。同期
信号検出回路48の一方の出力端子側は入出力インター
フェースポート444 に接続され(図8)、その他方の
出力端子側は出力制御信号処理回路56の入力端子側に
接続される。
【0043】図1に示すような電子内視鏡のプロセッサ
12は画像処理用コンピュータとも接続され、その間で
種々の制御信号が授受されるようになっている。従っ
て、本発明による映像信号処理装置には電子内視鏡のプ
ロセッサ12と画像処理用コンピュータとを相互に接続
させるためのインターフェース機能も与えられる。即
ち、図2に示すように、映像信号処理装置にはインター
フェース回路70が設けられ、このインターフェース回
路70を介して電子内視鏡のプロセッサ12と外部コン
ピュータとの間で種々の制御信号の授受が行なわれる。
【0044】図9を参照すると、インターフェース回路
70の回路構成の一例として、RS−232Cが示さ
れ、同図から明らかなように、インターフェース回路7
0には第1のドライバ/レシーバ72、フォトカプラ7
4及び第2のドライバ/レシーバ76が設けられ、第1
のドライバ/レシーバ72はバスを介して電子内視鏡の
プロセッサ12の入出力ポートに接続され、このバス内
には図9に示すような信号ラインFG、SD、RD、R
S、CS、DR、SG、CD及びERが含まれる。第1
のドライバ/レシーバ72はフォトカプラ74を介して
第2のドライバ/レシーバ76に接続され、この第2の
ドライバ/レシーバ76は上述の信号ラインに対応した
信号ラインを含むバスを介して適当な画像処理用コンピ
ュータに接続される。
【0045】このように本発明による映像信号処理装置
にあっては、電子内視鏡のプロセッサ12と画像処理用
コンピュータとの制御信号の授受についても絶縁回路手
段として機能するフォトカプラ74が介在させられるの
で、電子内視鏡は映像処理コンピュータに対して電気的
に絶縁された状態となる。
【0046】図2に示すように、デコーダ50は1つの
入力端子及び2つの出力端子を有し、その入力端子側は
インターフェース回路70に接続される。即ち、図9に
示すように、デコーダ50はフォトカプラ74と第2の
ドライバ/レシーバ76との間のバスに接続される。ま
た、デコーダ50の一方の出力端子側は制御回路44の
入出力インターフェースポート445 に接続され(図
8)、その他方の出力端子側は出力制御信号処理回路5
6の入力端子側に接続される。
【0047】キーボード52は入出力インターフェース
ポート446 を介して種々の指令及び文字コードデータ
を制御回路44に入力し得るようになっている。なお、
キーボード52は図2では省かれている。
【0048】図2から明らかなように、位相ロック検出
回路54も1つの入力端子及び2つの出力端子を有し、
その入力端子側はタイミングジェネレータ201 に内蔵
されたフェーズロックループ(PLL(phase-locked lo
op) )回路78の出力端子側に接続される。位相ロック
検出回路54の一方の出力端子側は入出力インターフェ
ースポート447 に接続され(図8)、その他方の出力
端子側は出力制御信号処理回路56の入力端子側に接続
される。
【0049】図2に示すように、出力制御信号処理回路
56は4つの入力端子及び3つの出力端子を有し、4つ
の入力端子側の1つは入出力インターフェースポート4
7に接続され、その他の3つの入力端子側は上述した
ように同期信号検出回路48、デコーダ50及び位相ロ
ック検出回路54の出力端子側にそれぞれ接続される。
出力制御信号処理回路56の3つの出力端子側の1つは
パラレル/シリアル変換器26に接続され、その他の2
つの出力端子側はスイッチ回路80及び82に接続され
る。スイッチ回路80には増幅器162 、163 及び1
4 からの出力側信号線に設けられ、またスイッチ回路
82は増幅器161 、162 、163 、164 、1
5 、166 及び167 からの出力側信号線に設けられ
る。
【0050】切換スイッチ58は図8では単にブロック
として図示されているが、実際には、切換スイッチ58
は映像信号処理装置のフロントパネル84に設けられた
4つの手動操作可能なオン/オフスイッチ581 、58
2 、583 及び584 からなるものである。なお、図1
0を参照すると、本発明による映像信号処理装置の外観
が斜視図として示され、そのフロントパネル80にはオ
ン/オフスイッチ581 、582 、583 及び584
適宜配置される。図2に示すように、各オン/オフスイ
ッチ581 、582 、583 、584 の一方の端子側は
入出力インターフェースポート449 に接続され、かつ
そこには所定の電位VCCが印加され、その他方の端子
は設置される。各オン/オフスイッチが開かれていると
き、入出力インターフェースポート449 には電位VC
Cが印加され、各オン/オフスイッチが閉じられると、
入出力インターフェースポート449 に印加されていた
電位VCCが設置レベルまで低下する。かくして、制御
回路44は各オン/オフスイッチ581 、582 、58
3 、584 からの電位レベルを検出することによりその
オン/オフ状態を知ることができる。
【0051】LCDドライバ66はフロントパネル84
に設けられた液晶ディスプレイ(LCD)86を駆動す
るものであり、このLCD86には種々のメッセージが
表示されるようになっている。
【0052】図7に示すように適当な文字情報をTVモ
ニタ装置28の表示画面(映像再現領域を除く)上に表
示するために、制御回路44は入出力インターフェース
ポート443 を介して適当な文字コードデータをキャラ
クタ処理回路46に出力する。キャラクタ処理回路46
では、該文字コードデータに基づいて文字情報信号がア
ナログ信号として生成され、該文字情報信号はキャラク
タ処理回路46から加算回路682 、683 及び684
に対して出力され、そこで文字情報信号は色変換マトリ
ックス回路22から出力される輝度信号(Y)及び色差
信号(Cr;Cb)に付加される。キャラクタ処理回路
46から加算回路682 、683 及び684 への文字情
報信号の出力タイミングについては、増幅器161 から
出力される複合同期信号から同期信号検出回路48によ
って検出される水平同期信号に基づいて決められる。
【0053】本実施形態では、TVモニタ装置28の表
示画面に表示される文字情報には2つのタイプがあり、
その一方のタイプは電子内視鏡の操作時にどのような機
能を選択したかを表示する定型文字情報であり、その他
方のタイプはキーボード52によって入力される任意の
文字情報である。
【0054】詳述すると、電子内視鏡の操作部には種々
の機能スイッチが設けられており、そのような機能スイ
ッチをオンした際にその機能がオン状態にあることを示
す定型文字情報がTVモニタ装置28の表示画面上に表
示される。例えば、電子内視鏡で捉えた被写体映像に対
して輪郭強調処理を施すべくその操作部の輪郭強調処理
スイッチがオンされたとき、そのオン信号は電子内視鏡
のプロセッサ12から出力される制御信号に含まれる。
かかるオン信号はインターフェース70の第1のドライ
バ/レシーバ72及びファトカプラ74を経た後にデコ
ーダ50に入力され、そこで所定のデータに変換された
後に制御回路44に取り込まれる。次いで、制御回路4
4では、かかるデータに基づいて文字コードデータが作
成されてキャラクタ処理回路46に出力される。キャラ
クタ処理回路では、文字コードデータに基づいて文字情
報信号が作成され、その文字情報信号は加算回路6
2 、683 及び684 に対して出力される。加算回路
682 、683 及び684 のそれぞれでは、輝度信号
(Y)、色差信号(Cr)及び色差信号(Cb)に文字
情報信号が付加され、かくしてTVモニタ装置28の表
示画面上には図7に示すように再現映像に輪郭強調処理
を施していることを報知する定型文字情報として英文字
^ENHANCE ON"が表示される。
【0055】また、図7に示したTVモニタ装置28の
表示画面の例では、電子内視鏡が胃カメラとして用いら
れており、このとき患者の胃に空気を送り込んで膨らま
せるべく流体供給ポンプの作動スイッチがオンされる
と、TVモニタ装置28の表示画面上には流体供給ポン
プの作動スイッチがオン状態であることを報知する定型
文字情報として英文字^AIR PUMP ON" が表示される。更
に、再現映像を静止画とする静止画スイッチがオンされ
れば、再現映像が静止画であることを報知する定型文字
情報として英文字^FREEZE"が表示される。その他の定型
文字情報の例としては、ホワイトバランス処理の有無、
光源の照明光量のランク等を挙げることができる。
【0056】一方、TVモニタ装置28の表示画面には
任意の文字情報を表示することもできる。例えば、電子
内視鏡を操作する医者が種々の所見を述べた際にキーボ
ード操作者がその所見をキーボード52(図8)によっ
て入力してTVモニタ装置28の表示画面に表示するこ
とが可能である。即ち、キーボード52によって入力さ
れた文字コードデータは制御回路44に取り込まれ、次
いでそれら文字コードデータはキャラクタ処理回路46
に出力される。キャラクタ処理回路では、文字コードデ
ータに基づいて文字情報信号が作成され、その文字情報
信号は加算回路682 、683 及び684 に対して出力
される。加算回路682 、683 及び684 のそれぞれ
では、輝度信号(Y)、色差信号(Cr)及び色差信号
(Cb)に文字情報信号が付加され、かくしてTVモニ
タ装置28の表示画面上にはキーボード52により入力
された文字情報が図7に示すようにコメント1あるいは
コメント2として表示される。
【0057】以上の記載から明らかなように、本発明に
よれば、TVモニタ装置28が電子内視鏡の使用現場か
ら遠く離れていたとしても、TVモニタ装置28には電
子内視鏡がどのような撮影条件で映像が再現されている
かを報知する定型文字情報が表示されるだけでなく、任
意の文字情報もコメントとして表示され得るので、TV
モニタ装置28で観察している医者によっても適切な診
断及び診察を行なうことができる。なお、図7では、T
Vモニタ装置28の表示画面には定型文字情報及び任意
の文字情報の他に^NAME"、 ^日付" 及び ^時刻" も表示
されるようになっているが、これは電子内視鏡のプロセ
ッサ12によって従来から行なわれているものである
が、必要に応じて、それらの表示も本発明による映像信
号処理装置によって行なうこともできる。
【0058】ところで、TVモニタ装置28で適正なフ
ルカラー再現映像が得られるためには、複合同期信号の
位相とシリアルデジタルビデオ信号の出力周波数の位相
(即ち、パラレル/シリアル変換器の駆動周波数の位
相)とを一致させることが必要であり、このためタイミ
ングジェネレータ201 はフェーズロックループ(PL
L(phase-locked loop) )回路78を内蔵する。
【0059】詳述すると、図11に示されるように、P
LL回路78には同期分離回路88、位相比較器90、
ループフィルタ回路92、電圧制御発振器(VCO)9
4及び分周器96が設けられる。同期分離回路88には
増幅器161 で増幅された複合同期信号(SYNC)が
入力され、そこで複合同期信号から水平同期信号(H−
SYNC)が分離され、この水平同期信号は位相比較器
90に入力される。なお、水平同期信号(H−SYN
C)は所定の周波数(fh)を有する。一方、VCO94か
らは適当な周波数(fo)を有するクロックパルスが出力さ
れ、このクロックパルスは分周器96で1/n に分周され
た後に位相比較器90に入力される。位相比較器90で
は、fhとfo/nとが比較され、その周波数差が位相差を表
す電圧信号として位相比較器90から出力される。電圧
信号はループフィルタ回路92に入力され、そこで高周
波ノイズが除去された後にVCO94に対して出力され
る。電圧信号がVCO94に入力されると、VCO94
は位相比較器90での周波数差を減少させるような方向
にクロックパルスの周波数(fo)を変更する。要するに、
VCO94は位相比較器90から出力される電圧信号の
電圧レベルを零となるように作動する。かくして、VC
O94から出力されるクロックパルスは水平同期信号
(H−SYNC)の位相に一致し、その周波数は水平同
期信号(H−SYNC)のn 倍となる。なお、電子内視
鏡にNTSC方式が採用されている場合、n は1,716 に
等しく、また電子内視鏡にPAL方式が採用されている
場合には、n は1,728 に等しい。
【0060】パラレル/シリアル変換器26はVCO9
4から出力されるクロックパルス、即ち水平同期信号
(H−SYNC)の位相と一致させられたクロックパル
スに基づいて作動させられる。詳述すると、パラレル/
シリアル変換器26では、10ビットのパラレルデジタル
ビデオ信号がシリアルデジタルビデオ信号に変換される
ために、パラレル/シリアル変換器26に入力されたク
ロックパルスは更に1/10に分周されて、その周波数は水
平同期信号(H−SYNC)の周波数の10n 倍とされ、
この10n 倍の周波数に基づいて10ビットのパラレルデジ
タルビデオ信号からシリアルデジタルビデオ信号への変
換が行なわれ、かくして、TVモニタ装置28での適正
なフルカラー映像再現が可能となる。
【0061】図2及び図11から明らかなように、PL
L回路78の位相比較器90には位相ロック検出回路5
4が接続され、この位相ロック検出回路54により、位
相比較器90からの電圧信号の電圧レベルが実質的に零
となった状態、即ちVCO94から出力されるクロック
パルスの位相が水平同期信号の位相に一致させられた位
相ロック状態が検出される。例えば、このような位相ロ
ック状態の検出については、位相比較器90からの電圧
信号の電圧レベルが実質的に零となった際に位相比較器
90から位相ロック検出回路54への出力信号を低レベ
ルから高レベルに切り換えることにより可能である。
【0062】位相ロック検出回路54は出力制御信号処
理回路56に接続され、位相ロック検出回路54が位相
ロック状態を検出したとき、位相ロック検出回路54か
ら出力制御信号処理回路56への出力信号が低レベルか
ら高レベルに変化する。出力制御信号処理回路56はデ
ィスネーブル/イネーブル信号をパラレル/シリアル変
換器26に出力するようになっており、位相ロック検出
回路54から出力制御信号処理回路56への出力信号が
低レベルのとき、即ち位相ロック検出回路54が位相ロ
ック状態を検出していないとき、出力制御信号処理回路
56からパラレル/シリアル変換器26へのディスネー
ブル/イネーブル信号は低レベルとされ、一方位相ロッ
ク検出回路54から出力制御信号処理回路56への出力
信号が高レベルのとき、即ち位相ロック検出回路54が
位相ロック状態を検出しているとき、出力制御信号処理
回路56からパラレル/シリアル変換器26へのディス
ネーブル/イネーブル信号は高レベルとなる。
【0063】出力制御信号処理回路56からパラレル/
シリアル変換器26へのディスネーブル/イネーブル信
号が低レベルであるとき、即ち位相ロック検出回路54
が位相ロック状態を検出していないとき、パラレル/シ
リアル変換器26はディスネーブルな状態とされ、そこ
からのシリアルデジタルビデオ信号の出力は阻止され
る。一方、出力制御信号処理回路56からパラレル/シ
リアル変換器26へのディスネーブル/イネーブル信号
は高レベルであるとき、即ち位相ロック検出回路54が
位相ロック状態を検出しているとき、パラレル/シリア
ル変換器26はイネーブルな状態とされ、そこからのシ
リアルデジタルビデオ信号の出力が可能となる。
【0064】要するに、位相比較器90で位相ロック状
態が得られるまでの間、パラレル/シリアル変換器26
からのシリアルデジタルビデオ信号の出力は阻止され、
位相比較器90で位相ロック状態が得られた後にパラレ
ル/シリアル変換器26からのシリアルデジタルビデオ
信号の出力が可能となるので、TVモニタ装置28での
乱れた映像再現は阻止され得る。特に、電子内視鏡のプ
ロセッサと映像信号処理装置との接続に際して、複合同
期信号の信号線の接続が赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ
信号(G)及び青ビデオ信号(B)の信号線の接続の後
になった際にTVモニタ装置28の画面に比較的長い時
間にわたって乱れた映像を再現するというような事態は
確実に回避される。
【0065】本発明にあっては、好ましくは、映像信号
処理装置からは少なくとも二系統のビデオ信号が出力さ
れるものとし、その一方の系統のビデオ信号はパラレル
/シリアル変換器26から出力されるシリアルデジタル
ビデオ信号とされる。その他の系統のビデオ信号として
は、例えば、増幅器161 、162 163 及び164
らの複合同期信号(SYNC)、赤ビデオ信号(R)、
緑ビデオ信号(G)及び青ビデオ信号(B)からなるア
ナログコンポーネントビデオ信号を挙げることができ
る。即ち、図2から明らかなように、増幅器161 、1
2 163 及び164 からの複合同期信号(SYN
C)、赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青
ビデオ信号(B)は一方ではデジタル変換処理回路18
に入力されるが、しかし他方ではそれぞれアナログ信号
としてその侭で映像信号処理装置から出力されることに
なる。
【0066】詳述すると、増幅器161 からの複合同期
信号(SYNC)は映像信号処理装置から直接出力され
るが、しかし増幅器162 163 及び164 からの赤ビ
デオ信号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青ビデオ信号
(B)はスイッチ回路80を介して映像信号処理装置か
ら出力される。スイッチ回路80は出力制御信号処理回
路56に接続され、その作動は増幅器161 の出力側に
接続された同期信号検出回路48によって制御される。
同期信号検出回路48が増幅器161 からの複合同期信
号の出力を検出すると、同期信号検出回路48から出力
制御信号処理回路56への出力が低レベルから高レベル
に変化させられ、このとき出力制御信号処理回路56か
らスイッチ回路80への切換信号も低レベルから高レベ
ルに変化する。出力制御信号処理回路56からスイッチ
回路80への切換信号が低レベルのとき、スイッチ回路
80は開状態にされ、このためスイッチ回路80から赤
ビデオ信号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青ビデオ信
号(B)は出力されないが、しかし出力制御信号処理回
路56からスイッチ回路80への切換信号が高レベルの
とき、スイッチ回路80は閉状態にされ、これによりス
イッチ回路80からは赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ信
号(G)及び青ビデオ信号(B)は出力される。
【0067】従って、電子内視鏡のプロセッサと映像信
号処理装置との接続に際して、複合同期信号の信号線の
接続が赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青
ビデオ信号(B)の信号線の接続の後になったとして
も、複合同期信号の信号線の接続が行なわれるまでは、
スイッチ回路80からの赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ
信号(G)及び青ビデオ信号(B)の出力は阻止される
ので、制御不能なビデオ信号がTVモニタ装置、プリン
タあるいはビデオレコーダ等の周辺機器に送られるよう
な事態は阻止される。
【0068】先に述べたように、位相ロック検出回路5
4の一方の出力端子側は制御回路44の入出力インター
フェースポート447 に接続され、また同期信号検出回
路48の一方の出力端子側は制御回路44の入出力イン
ターフェースポート444 に接続される。要するに、位
相ロック検出回路54で位相ロック状態が検出される
と、その検出信号が制御回路44に取り込まれ、同様に
同期信号検出回路48で増幅器161 からの複合同期信
号の出力が検出されると、その検出信号が制御回路44
に取り込まれる。本実施形態にあっては、かかる検出信
号が制御回路44に取り込まれたとき、制御回路44は
LCDドライバ66を作動させて、LCD86の表示画
面上に位相ロック検出回路54での位相ロック状態の検
出及び同期信号検出回路48での複合同期信号の検出を
それぞれ表示する(図10)。
【0069】本実施形態では、シリアルデジタルビデオ
信号以外のその他の系統のビデオ信号として、コンポジ
ットビデオ信号及びSビデオ信号も映像信号処理装置か
ら外部に出力されるようになっている。先に述べたよう
に、コンポジットビデオ信号は絶縁回路手段即ちフォト
カプラ145 に入力され、そこで一旦光信号に変換され
た後に再びアナログ電気信号として出力される。従っ
て、フォトカプラ145から出力されるアナログ電気信
号は電子内視鏡に対して絶縁されたものとなる。フォト
カプラ145 から出力されるアナログコンポジットビデ
オ信号は増幅器165 で増幅された後に映像信号処理装
置からその侭で外部に出力される。一方、Sビデオ信
号、即ちアナログ輝度信号(Y)及びアナログAM変調
色差信号(C)はそれぞれフォトカプラ146 及び14
7 に入力され、そこで一旦光信号に変換された後に再び
アナログ電気信号としてそれぞれのフォトカプラ146
及び147 から出力さる。従って、各フォトカプラ14
6 、147 から出力されるアナログ電気信号は電子内視
鏡に対して絶縁されたものとなる。フォトカプラ146
及び147 から出力されるアナログ電気信号即ちアナロ
グ輝度信号(Y)及びアナログAM変調色差信号(C)
は増幅器166 及び167 で増幅された後に映像信号処
理装置からその侭で外部に出力される。
【0070】手動操作可能なオン/オフスイッチ581
の操作により、パラレル/シリアル変換器26からのシ
リアルデジタルビデオ信号の出力が強制的に阻止され得
るようになっている。詳述すると、オン/オフスイッチ
581 が閉じられ、その一方の端子、即ち制御回路44
に接続された端子の電位が接地レベルまで落とされる
と、位相ロック検出回路54がPLL回路78の位相ロ
ック状態を検出しているにも拘らず、出力制御信号処理
回路56からパラレル/シリアル変換器26へのディス
ネーブル/イネーブル信号は高レベルから低レベルに強
制的に変えられ、これによりパラレル/シリアル変換器
26からのシリアルデジタルビデオ信号の出力が阻止さ
れる。即ち、オン/オフスイッチ581 を手動操作する
ことによって、パラレル/シリアル変換器26からのシ
リアルデジタルビデオ信号の出力を任意に阻止すること
が可能である。
【0071】一方、オン/オフスイッチ582 、583
及び584 はアナログコンポーネントビデオ信号、コン
ポジットビデオ信号及びSビデオ信号の出力側の信号線
に設けられたスイッチ回路82を作動させるようになっ
ている。
【0072】詳述すると、オン/オフスイッチ582
閉じられ、その一方の端子、即ち制御回路44に接続さ
れた側の端子の電位が接地レベルに落とされると、同期
信号検出回路48が複合同期信号を検出しているにも拘
らず、スイッチ回路82はアナログコンポーネントビデ
オ信号の複合同期信号(SYNC)、赤ビデオ信号
(R)、緑ビデオ信号(G)及び青ビデオ信号(B)の
それぞれの信号線を断ち切るように作動させられ、これ
により映像信号処理装置からのアナログコンポーネント
ビデオ信号の出力が強制的に阻止される。
【0073】また、オン/オフスイッチ583 が閉じら
れ、その一方の端子、即ち制御回路44に接続された側
の端子の電位が接地レベルに落とされると、スイッチ回
路82はコンポジットビデオ信号の信号線を断ち切るよ
うに作動させられ、これにより映像信号処理装置からの
コンポジットビデオ信号の出力が強制的に阻止される。
更に、オン/オフスイッチ584 が閉じられ、その一方
の端子、即ち制御回路44に接続された側の端子の電位
が接地レベルに落とされると、スイッチ回路82はSデ
オ信号の信号線を断ち切るように作動させられ、これに
より映像信号処理装置からのSビデオ信号の出力が強制
的に阻止される。
【0074】本発明による映像信号処理装置を介して電
子内視鏡のプロセッサ12に接続される画像処理用コン
ピュータは電子内視鏡の使用現場に設置される場合もあ
るし、あるいは電子内視鏡の使用現場と違った別の場所
例えば集中モニタ室等に設置されてもよい。かかる画像
処理用コンピュータでは、必要に応じて、パラレル/シ
リアル変換器からのシリアルデジタルビデオ信号の出力
を阻止するような出力阻止指令信号が作成される。この
ような出力阻止指令信号はインターフェース回路70の
第2のドライバ/レシーバ76を介してデコーダ50に
入力されると(図2及び図9)、デコーダ50から出力
制御信号処理回路56への出力が低レベルから高レベル
に変えられ、このとき出力制御信号処理回路56からパ
ラレル/シリアル変換器26へのディスネーブル/イネ
ーブル信号は高レベルから低レベルに強制的に変えら
れ、これによりパラレル/シリアル変換器26からのシ
リアルデジタルビデオ信号の出力が阻止される。
【0075】以上で述べたような映像信号処理装置は電
子内視鏡とTVモニタ装置、ビデオテープレコーダ、プ
リンタ、画像処理用コンピュータ等の周辺機器との間に
介在させられ、それら周辺機器に種々のビデオ信号を送
ることが可能であり、またフォトカプラ141 ないし1
7 の使用によりそれら周辺機器からの漏れ電流が電子
内視鏡まで届くことはない。更に、本発明による映像信
号処理装置にあっては、電子内視鏡の使用現場から遠く
離れた場所に設置したTVモニタ装置28にはシリアル
デジタルビデオ信号が転送されるので、アナログビデオ
信号の転送時に伴う信号減衰問題は排除されるだけでな
く、シリアルデジタルビデオ信号の転送が一本の同軸ケ
ーブルで行なうことが可能である。
【0076】上述した実施形態において、パラレル/シ
リアル変換器26(図2)の出力側に電気/光(E/
O)変換器を接続させて、シリアルデジタルビデオ信号
を光シリアルデジタルビデオ信号に変換してから外部に
出力するようにしてもよい。この場合、光シリアルデジ
タルビデオ信号は光ファイバケーブルを介して外部に転
送される。光ファイバケーブルによる光シリアルデジタ
ルビデオ信号の転送にあっては、同軸ケーブルによる電
気シリアルデジタルビデオ信号の転送に比べて、転送損
失は一層小さいために、電子内視鏡の使用現場から一層
遠くに離れた場所にビデオ信号を転送する場合に特に有
利である。例えば、複数の建屋からなる巨大病院で電子
内視鏡の使用現場とTVモニタ室とが別々の建屋にある
ような場合には、シリアルデジタルビデオ信号を光信号
として転送することが好ましい。また、シリアルデジタ
ルビデオ信号を光信号として転送する場合には、その転
送系統が電子内視鏡に対して一層強力に電気的に絶縁さ
れ得るという副次的な効果もある。一方、パラレル/シ
リアル変換器26から電気シリアルデジタルビデオ信号
と光シリアルデジタルビデオ信号との二系統を出力する
ようにすることも可能である。
【0077】なお、光シリアルデジタルビデオ信号を転
送する場合には、それをを受信する側では、光シリアル
デジタルビデオ信号を電気シリアルデジタルビデオ信号
に戻す光/電気(O/E)変換器が必要である。例え
ば、図5に示すような例にあっては、かかるO/E変換
器はシリアル/パラレル変換器32の入力側に接続され
る。
【0078】図2に示すような実施形態において、加算
回路682 、683 及び684 をA/D変換器202
203 及び204 の出力側に設けることも可能である。
勿論、その場合には、加算回路682 、683 及び68
4 はデジタル用のものとして構成され、またキャラクタ
処理回路46もデジタル用のものとされる。
【0079】また、図2に示すような実施形態におい
て、デジタル変換処理回路18に入力される赤ビデオ信
号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青ビデオ信号(B)
を最初にA/D変換器202 、203 及び204 でデジ
タルビデオ信号に変換し、それらデジタルビデオ信号に
基づいて、デジタル輝度信号(Y)及びデジタル色差信
号(Cr;Cb)を得ることも可能であり、この場合に
はアナログ用色変換マトリックス回路22の代わりにデ
ジタル用のものが用いられる。
【0080】更に、上述の実施形態において、電子内視
鏡のプロセッサ12がコンポーネントビデオ信号として
赤ビデオ信号(R)、緑ビデオ信号(G)及び青ビデオ
信号(B)を含むコンポーネントビデオ信号を出力する
ものとして構成されているが、電子内視鏡のプロセッサ
12は別の種類のコンポーネントビデオ信号、例えばア
ナログ輝度信号(Y)及びアナログ色差信号(Cr;C
b)を含むコンポーネントビデオ信号を出力するように
構成されてもよく、この場合にはデジタル変換処理回路
18から色変換マトリックス回路22を省き得ることに
なる。
【0081】更に、上述の実施形態において、Sビデオ
信号及びコンポジットビデオ信号のいずれか一方もしく
は双方についても、上述したようなデジタル変換処理を
施して、電気シリアルデジタルビデオ信号や光シリアル
デジタルビデオ信号として外部に出力することも可能で
ある。
【0082】更に、上述の実施形態において、フォトカ
プラが絶縁回路手段として用いられているが、その他の
絶縁回路手段として、絶縁トランスを用いることも可能
である。この場合、絶縁トランスの一次側に電子内視鏡
のプロセッサ12からの電気信号が入力され、該絶縁ト
ランスの二次側が増幅器(161 、162 、163 、1
4 、165 、166 、167 )の入力側に接続される
ことになる。
【0083】
【発明の効果】以上の記載から明らかように、本発明に
よれば、電子内視鏡の使用現場から遠く離れた場所に設
置されたTVモニタ装置に種々のメッセージを文字情報
として送って報知することが可能であるので、かかるT
Vモニタ装置でも適切な診断及び診察を行なうことが可
能である。また、本発明によれば、コンポーネントビデ
オ信号の同期信号の位相とシリアルデジタルビデオ信号
の出力周波数の位相との間に一致が得られたことを液晶
ディスプレイにより直ちに確認することができるので、
映像信号処理装置からシリアルデジタルビデオ信号の出
力タイミングを適切に判断することができる。更に、映
像信号処理装置から出力されるビデオ信号の出力系統が
複数ある場合でも、どの系統からビデオ信号が出力され
ているか否かを液晶ディスプレイで直ちに確認すること
ができるので、それら系統からのビデオ信号の出力状況
を適切に把握することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像信号処理装置が接続されるよ
うになった電子内視鏡の概略図である。
【図2】本発明による映像信号処理装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【図3】本発明による映像信号処理装置で処理されたデ
ジタルビデオ信号とその元のアナログビデオ信号とを対
比して示すもしく模式図である。
【図4】図2に示したパラレル/シリアル変換器の詳細
図である。
【図5】図2のデジタル変換処理回路から転送された電
気シリアルデジタルビデオ信号をアナログ処理するため
のアナログ変換処理回路のブロック図である。
【図6】図5に示したビデオデコーダ回路の詳細ブロッ
ク図である。
【図7】図5に示したTVモニタ装置の正面図であっ
て、その表示画面の表示内容の一例を示す図である。
【図8】図2に示した制御回路の詳細ブロック図であ
る。
【図9】図2に示した映像信号処理装置に組み込まれる
インターフェース回路の回路構成例を示すブロック図で
ある。
【図10】本発明による映像信号処理装置の外観を概略
的に示す斜視図である。
【図11】図2に示したフェーズロックループ(PL
L)回路の詳細図である。
【符号の説明】
10 スコープ 12 プロセッサ 141 〜147 フォトカプラ 161 〜167 増幅器 18 デジタル変換処理回路 201 タイミングジェネレータ 202 〜204 アナログ/デジタル(A/D)変換器 22 色変換マトリックス回路 24 マルチプレクサ 26 パラレル/シリアル変換器 28 TVモニタ装置 30 アナログ変換処理回路 32 シリアル/パラレル変換器 34 ビデオデコーダ 36 マルチプレクサ 381 タイミングジェネレータ 382 〜384 デジタル/アナログ(D/A)変換器 40 色変換マトリックス回路 42 映像再現領域 44 制御回路 46 キャラクタ処理回路 48 同期信号検出回路 50 デコーダ 52 キーボード 54 位相ロック検出回路 56 出力制御信号処理回路 58 切換スイッチ 66 液晶ディスプレイ(LCD)ドライバ 70 インターフェース回路 72 第1のドライバ/レシーバ 74 フォトカプラ 76 第2のドライバ/レシーバ 86 液晶ディスプレイ(LCD)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装
    置であって、該電子内視鏡から出力される少なくとも一
    系統のビデオ信号を受け入れて外部に出力する映像信号
    処理装置において、 前記ビデオ信号に文字情報信号を付加させる文字情報出
    力付加手段を具備して成ることを特徴とする映像信号処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像信号処理装置にお
    いて、更に、該電子内視鏡からのビデオ信号を該電子内
    視鏡に対して電気的に絶縁するための絶縁回路手段を具
    備し、前記文字情報付加手段が前記絶縁回路手段を経た
    ビデオ信号に文字情報信号を付加することを特徴とする
    映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の映像信号処理装
    置において、更に、ビデオ信号に色空間マトリックス変
    換処理を施して該ビデオ信号を輝度信号と二種類の色差
    信号とに変換する色空間マトリックス処理手段を具備
    し、前記文字情報付加手段が輝度信号と二種類の色差信
    号とに文字情報信号を付加することを特徴とする映像信
    号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項に記
    載の映像信号処理装置において、前記文字情報信号付加
    手段が電子内視鏡からの制御信号に応じてコード信号を
    作成するコード信号作成手段と、このコード信号作成手
    段によって作成されたコード信号に基づいて文字情報信
    号を発生させる文字信号発生手段とを包含することを特
    徴とする映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の映像信号処理装置にお
    いて、前記制御信号が電子内視鏡の作動状況に関する情
    報信号であることを特徴とする映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の映像信号処理装置にお
    いて、前記情報信号が画像処理に関するものであること
    を特徴とする映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の映像信号処理装置にお
    いて、前記情報信号が流体供給ポンプの駆動制御に関す
    るものであることを特徴とする映像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の映像信号処理装置にお
    いて、前記情報信号が照明光量に関するものであること
    を特徴とする映像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれか1項に記
    載の映像信号処理装置において、前記文字情報信号付加
    手段が更にコード信号を手動で入力するためのコード信
    号手動入力手段を包含することを特徴とする映像信号処
    理装置。
  10. 【請求項10】 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理
    装置であって、該電子内視鏡から出力されるアナログコ
    ンポーネントビデオ信号をシリアルデジタルビデオ信号
    に変換して外部に出力するように構成された映像信号処
    理装置において、 前記シリアルデジタルビデオ信号の出力周波数の位相を
    前記アナログコンポーネントビデオ信号に含まれる同期
    信号の位相に一致させてロックする位相ロック手段と、 前記位相ロック手段の位相ロックを検出する位相ロック
    検出手段と、 前記位相ロック検出手段が前記位相ロック手段の位相ロ
    ックを検出した際にその位相ロック検出を視覚的に報知
    する表示手段と、 前記位相ロック検出手段が位相ロックを検出するまで前
    記シリアルデジタルビデオ信号の外部への出力を阻止す
    る第1の出力阻止手段とを具備し、 前記第1の出力阻止手段により前記シリアルデジタルビ
    デオ信号の外部への出力が阻止されている間にその阻止
    が前記表示手段により視覚的に報知され、 更に、前記シリアルデジタルビデオ信号の外部への出力
    を任意に阻止する手動操作可能な第2の出力阻止手段を
    具備し、 前記第2の出力阻止手段の手動操作により前記シリアル
    デジタルビデオ信号の外部への出力が阻止された際にそ
    の阻止が前記表示手段により視覚的に報知されることを
    特徴とする映像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の映像信号処理装置
    において、 前記アナログコンポーネントビデオ信号が同期信号の他
    の成分信号として赤ビデオ信号、緑ビデオ信号及び青ビ
    デオ信号を含み、 更に、前記成分信号に基づいて輝度信号及び二種類の色
    差信号を作成する演算手段と、 前記演算手段から得られる輝度信号及び二種類の色差信
    号をそれぞれデジタル輝度信号及び二種類のデジタル色
    差信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、 前記アナログ/デジタル変換手段から得られるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を所定の順序で
    出力させる出力制御手段と、 前記出力制御手段から所定の順序で出力されるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を前記シリアル
    デジタルビデオ信号として変換するパラレル/シリアル
    変換手段とを具備し、 前記第1及び第2の出力阻止手段の各々が前記パラレル
    /シリアル変換手段の出力をディスネーブルとし得るこ
    とを特徴とする映像信号処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の映像信号処理装置
    において、 前記アナログコンポーネントビデオ信号が同期信号の他
    の成分信号として赤ビデオ信号、緑ビデオ信号及び青ビ
    デオ信号を含み、 更に、前記成分信号のそれぞれをデジタル成分信号に変
    換するアナログ/デジタル変換手段と、 前記デジタル成分信号に基づいてデジタル輝度信号及び
    二種類のデジタル色差信号を作成するデジタル演算手段
    と、 前記デジタル演算手段から得られるデジタル輝度信号及
    び二種類のデジタル色差信号を所定の順序で出力させる
    出力制御手段と、 前記出力制御手段から所定の順序で出力されるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を前記シリアル
    デジタルビデオ信号として変換するパラレル/シリアル
    変換手段とを具備し、 前記第1及び第2の出力阻止手段の各々が前記パラレル
    /シリアル変換手段の出力をディスネーブルとし得るこ
    とを特徴とする映像信号処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の映像信号処理装置
    おいて、 前記アナログコンポーネントビデオ信号が同期信号の他
    の成分信号として輝度信号及び二種類の色差信号を含
    み、 更に、前記成分信号のそれぞれをデジタル輝度信号及び
    二種類のデジタル色差信号に変換するアナログ/デジタ
    ル変換手段と、 前記アナログ/デジタル変換手段から得られるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を所定の順序で
    出力させる出力制御手段と、 前記出力制御手段から所定の順序で出力されるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を前記シリアル
    デジタルビデオ信号として変換するパラレル/シリアル
    変換手段とを具備し、 前記第1及び第2の出力阻止手段の各々が前記パラレル
    /シリアル変換手段の出力をディスネーブルとし得るこ
    とを特徴とする映像信号処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の映像信号処理装置
    において、 更に、前記シリアルデジタルビデオ信号の外部への出力
    を外部からの出力阻止指令信号に基づいて強制的に阻止
    する第3の出力阻止手段を具備し、 前記第3の出力阻止手段により前記シリアルデジタルビ
    デオ信号の外部への出力が外部からの出力阻止指令信号
    に基づいて強制的に阻止された際にその阻止が前記表示
    手段により視覚的に報知されることを特徴とする映像信
    号処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の映像信号処理装置
    において、 前記アナログコンポーネントビデオ信号が同期信号の他
    の成分信号として赤ビデオ信号、緑ビデオ信号及び青ビ
    デオ信号を含み、 更に、前記成分信号に基づいて輝度信号及び二種類の色
    差信号を作成する演算手段と、 前記演算手段から得られる輝度信号及び二種類の色差信
    号をそれぞれデジタル輝度信号及び二種類のデジタル色
    差信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、 前記アナログ/デジタル変換手段から得られるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を所定の順序で
    出力させる出力制御手段と、 前記出力制御手段から所定の順序で出力されるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を前記シリアル
    デジタルビデオ信号として変換するパラレル/シリアル
    変換手段とを具備し、 前記第1、第2及び第3の出力阻止手段の各々が前記パ
    ラレル/シリアル変換手段の出力をディスネーブルとし
    得ることを特徴とする映像信号処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の映像信号処理装置
    において、 前記アナログコンポーネントビデオ信号が同期信号の他
    の成分信号として赤ビデオ信号、緑ビデオ信号及び青ビ
    デオ信号を含み、 更に、前記成分信号のそれぞれをデジタル成分信号に変
    換するアナログ/デジタル変換手段と、 前記デジタル成分信号に基づいてデジタル輝度信号及び
    二種類のデジタル色差信号を作成するデジタル演算手段
    と、 前記デジタル演算手段から得られるデジタル輝度信号及
    び二種類のデジタル色差信号を所定の順序で出力させる
    出力制御手段と、 前記出力制御手段から所定の順序で出力されるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を前記シリアル
    デジタルビデオ信号として変換するパラレル/シリアル
    変換手段とを具備し、 前記第1、第2及び第3の出力阻止手段の各々が前記パ
    ラレル/シリアル変換手段の出力をディスネーブルとし
    得ることを特徴とする映像信号処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の映像信号処理装置
    おいて、 前記アナログコンポーネントビデオ信号が同期信号の他
    の成分信号として輝度信号及び二種類の色差信号を含
    み、 前記成分信号のそれぞれをデジタル輝度信号及び二種類
    のデジタル色差信号に変換するアナログ/デジタル変換
    手段と、 前記アナログ/デジタル変換手段から得られるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を所定の順序で
    出力させる出力制御手段と、 前記出力制御手段から所定の順序で出力されるデジタル
    輝度信号及び二種類のデジタル色差信号を前記シリアル
    デジタルビデオ信号として変換するパラレル/シリアル
    変換手段とを具備し、 前記第1、第2及び第3の出力阻止手段の各々が前記パ
    ラレル/シリアル変換手段の出力をディスネーブルとし
    得ることを特徴とする映像信号処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項10から17までのいずれか1
    項に記載の映像信号処理装置において、 更に、前記アナログコンポーネントビデオ信号自体をそ
    の侭で外部に出力するための出力系統と、 前記アナログコンポーネントビデオ信号に含まれる同期
    信号の入力を検出する同期信号検出手段と、 前記同期信号検出手段による同期信号の入力が検出され
    たときに、前記アナログコンポーネントビデオ信号の外
    部への出力を許容する出力許容手段とを具備して成るこ
    とを特徴とする映像信号処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の映像信号処理装置
    において、 更に、前記出力許容手段から外部への前記アナログコン
    ポーネントビデオ信号の出力を任意に阻止する手動操作
    可能な第4の出力阻止手段を具備し、 前記第4の出力阻止手段の手動操作により前記アナログ
    コンポーネントビデオ信号の外部への出力が阻止された
    際にその阻止が前記表示手段により視覚的に報知される
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項10から19までのいずれか1
    項に記載の映像信号処理装置において、 前記電子内視鏡からはその他のビデオ信号としてコンポ
    ジットビデオ信号が出力されるようになっており、 更に、前記コンポジットビデオ信号を外部に出力するた
    めの出力系統と、 前記コンポジットビデオ信号の外部への出力を任意に阻
    止する手動操作可能な第5の出力阻止手段とを具備し、 前記第5の出力阻止手段の手動操作により前記コンポジ
    ットビデオ信号の外部への出力が阻止された際にその阻
    止が前記表示手段により視覚的に報知されることを特徴
    とする映像信号処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項10から20までのいずれか1
    項に記載の映像信号処理装置において、 前記電子内視鏡からはその他のビデオ信号として輝度信
    号及びAM変調色差信号を含むSビデオ信号が出力され
    るようになっており、 更に、前記Sビデオ信号を外部に出力するための出力系
    統と、 前記Sビデオ信号の外部への出力を任意に阻止する手動
    操作可能な第6の出力阻止手段とを具備し、 前記第6の出力阻止手段の手動操作により前記Sビデオ
    信号の外部への出力が阻止された際にその阻止が前記表
    示手段により視覚的に報知されることを特徴とする映像
    信号処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項10から21までのいずれか1
    項に記載の映像信号処理装置において、前記電子内視鏡
    からのビデオ信号の入力系統が該電子内視鏡に対して電
    気的に絶縁されることを特徴とする映像信号処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項11から22までのいずれか1
    項に記載の映像信号処理装置において、更に、前記パラ
    レル/シリアル変換手段から得られるシリアルデジタル
    ビデオ信号を光シリアルデジタルビデオ信号に変換する
    ための電気/光変換手段を具備して成ることを特徴とす
    る映像信号処理装置。
JP9145770A 1996-05-21 1997-05-20 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置 Pending JPH1075440A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9145770A JPH1075440A (ja) 1996-05-21 1997-05-20 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-149917 1996-05-21
JP14991796 1996-05-21
JP9145770A JPH1075440A (ja) 1996-05-21 1997-05-20 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1075440A true JPH1075440A (ja) 1998-03-17

Family

ID=26476804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9145770A Pending JPH1075440A (ja) 1996-05-21 1997-05-20 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1075440A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253495A (ja) * 2001-03-05 2002-09-10 Asahi Optical Co Ltd 電子内視鏡システム
JP2014506806A (ja) * 2010-12-23 2014-03-20 ヴォルカノ コーポレイション 統合システム構造および使用の方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253495A (ja) * 2001-03-05 2002-09-10 Asahi Optical Co Ltd 電子内視鏡システム
JP2014506806A (ja) * 2010-12-23 2014-03-20 ヴォルカノ コーポレイション 統合システム構造および使用の方法
JP2016129712A (ja) * 2010-12-23 2016-07-21 ボルケーノ コーポレイション 統合システム構造および使用の方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5877802A (en) Video-signal processing device connectable to an electronic endoscope
US6567114B2 (en) Video-signal processing device connectable to an electronic endoscope
US6215517B1 (en) Electronic endoscope system
US6879339B2 (en) Electronic endoscope system with color-balance alteration process
EP1492350B1 (en) Pickup system
EP1889564B1 (en) Image processing apparatus for endoscope
US20040141054A1 (en) Image processing unit whose ability to process endoscopic image signal can be expanded, and endoscopic imaging system
US5902230A (en) Electronic endoscope system with information combined in digital output
US6246432B1 (en) Video signal switching device for endoscope system
JP3510733B2 (ja) 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置
WO2018235389A1 (ja) 医療表示装置
JP2007167590A (ja) 内視鏡装置
JPH1075440A (ja) 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置
JP3517332B2 (ja) 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置
JP3600708B2 (ja) 電子内視鏡に接続可能な映像信号処理装置
JP3331142B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2002044682A (ja) デジタル映像信号を出力する電子内視鏡装置とデジタル映像信号を受信するデコーダを備えた電子内視鏡システム
JP3462707B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP3176126B2 (ja) 電子内視鏡装置の信号伝送回路
JPH06197863A (ja) 電子内視鏡装置
JP4904082B2 (ja) 電子内視鏡システム
JPH09238277A (ja) カメラ制御装置
KR100257268B1 (ko) 입출력 공용단자의 분리 적용회로
JP2001218735A (ja) 電子内視鏡の切替装置を含む電子内視鏡システム
JP5089838B2 (ja) 内視鏡装置