JPH1075111A - 無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装置及び方法 - Google Patents

無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装置及び方法

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JPH1075111A
JPH1075111A JP9134215A JP13421597A JPH1075111A JP H1075111 A JPH1075111 A JP H1075111A JP 9134215 A JP9134215 A JP 9134215A JP 13421597 A JP13421597 A JP 13421597A JP H1075111 A JPH1075111 A JP H1075111A
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/2605Array of radiating elements provided with a feedback control over the element weights, e.g. adaptive arrays
    • H01Q3/2611Means for null steering; Adaptive interference nulling

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  • Radio Transmission System (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は上記のような従来技術の問題点を効
理的に解決するために案出されたもので、簡単化された
計算過程を持ち実際に容易に通信分野に具現可能なだけ
ではなく、理想的なビームパターン(原信号の方向には
最大の利得、その他の方向には最小の利得を持つビーム
パターン)を実時間で調整して干渉を最小化して雑音の
影響を減らすことにより、通信品質を向上させ、通信容
量を増加させ得る信号処理装置及びその方法を提供する
ことをその目的としている。 【解決手段】 本発明の無線通信システムで干渉を最小
化して雑音の影響を減らすための信号処理装置及びその
方法は、誤差ベクトル合成部91と、スカラー合成部9
2と、追跡方向ベクトル合成部93と、適応利得合成部
94と、利得ベクトル更新部95とから構成されている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信システムに
利用される信号処理技術に関するもので、特に通信シス
テムにてビームパターンを実時間で調整して干渉を最小
化することにより雑音の影響を減らすようにした信号処
理装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に無線通信を行う時に受信される
信号には所望の信号(原信号)と干渉信号が共に存在し
ており、通常、一つの原信号に対して多数の干渉信号が
存在する。このような干渉信号による通信の歪みの度合
は原信号電力に対する全ての干渉信号電力の和によつて
決まるため、原信号のレベルが各干渉信号それぞれのレ
ベルよりかなり高い場合であっても干渉信号の数が多け
れば各干渉信号の電力の合計が大きくなり、通信歪みが
発生してしまう。従来の技術によるとこのような通信歪
みによつて原信号の情報再生が非常に難しくなるという
深刻な問題点を内含していた。
【0003】従って、前述した問題点を改善するための
一環として従来も配列アンテナを利用して干渉信号の影
響を減らそうとする試みが多くの人々によつてなされて
来たが、今まで開発された大部分の技術は固有値分離
(Eigen Decomposition:以下、単
に”ED”という)方法に基づくものであって、システ
ムの複雑さとその処理時間上の問題により無線通信分野
では実際に適用されていなかったが、このような従来の
技術は次の参照文献に詳しく紹介されている。
【0004】《参照文献1》M.Kaveh and
A.J.Barabell, ”The Statis
tical Performance of the
MUSIC and Minimun−Norm Al
gorithms for Resolving Pl
ane Waves in Noise,” IEEE
Trans., Acoust., speech a
nd signalprocess., vol. A
SSP−34, pp. 331−341,April
1986. 《参照文献2》T.Denidni andG. Y.
Delisle, ”A Non linear A
lgorithm for Output Power
Maximization of an Indoo
r Adaptive Phased Array,”
IEEE Electronmagnetic Co
mpatibility, vol. 37, no.
2, pp201−209, May, 1995.
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法は
所望の信号に対する事前情報を必要とするという問題ば
かりでなく、実際の通信環境に適用させようとすると非
常に多くの計算が要求され、特に原信号の方向や干渉信
号の数がわからないときはさらに多くの計算が要求され
るので、実際的に移動通信環境には適用が不可能だとい
う問題点をも内含している。
【0006】従って、本発明は上記のような従来技術の
問題点を効理的に解決するために案出されたもので、簡
単化された計算過程を持ち実際に容易に通信分野に具現
可能なだけではなく、理想的なビームパターン(原信号
の方向には最大の利得、その他の方向には最小の利得を
持つビームパターン)を実時間で調整して干渉を最小化
して雑音の影響を減らすことにより、通信品質を向上さ
せ、通信容量を増加させ得る信号処理装置及び方法を提
供することをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成させる
ために本発明は通信システムにてビームパターンを実時
間で調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号
処理装置において、各スナップショットごとに外部から
入力される現在スナップショットでの信号ベクトル(
(t))と直前スナップショットの出力値(y(t))
と現在スナップショットでの利得ベクトル値()とを
受け取り誤差ベクトルを計算して出力する誤差ベクトル
合成手段と、上記誤差ベクトル合成手段から誤差ベクト
ルを受け取り受け取り追跡方向ベクトル(υ)の合成に
必要なスカラー値を合成して出力するスカラー合成手段
と、上記誤差ベクトル合成手段と上記スカラー合成手段
の出力を受け取り上記追跡方向ベクトル(υ)を合成し
て出力する追跡ベクトル合成手段と、上記信号ベクトル
(t))と追跡方向ベクトル(υ)と直前スナップ
ショットの出力値(y)と上記現在スナップショットで
の利得ベクトル値()とをそれぞれ受け取り各スナッ
プショットごとの適応利得を求めて出力する適応利得合
成手段と、現在スナップショットでの追跡方向ベクトル
υ)と適応利得値とをそれぞれ受け取り利得ベクトル
を更新する利得ベクトル更新手段(95)とを含むこと
を特徴とする。
【0008】また上記の目的を達成させるために本発明
は通信システムにてビームパターンを実時間で調整して
干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号処理装置にお
いて、各スナップショットごとに信号ベクトルを受け取
り自己相関行列を計算して出力するための自己相関行列
発生手段と、上記自己相関行列発生手段にて出力する現
在スナップショットでの上記自己相関行列の最大固有値
を推定するための最大固有値合成手段と、各スナップシ
ョットごとに自己相関行列発生手段にて出力する自己相
関行列と上記最大固有値合成手段から出力する最大固有
値と現在のスナップショットでの利得ベクトル値とをそ
れぞれ受け取り受け取り誤差ベクトルを合成して出力す
る誤差ベクトル合成手段と、上記誤差ベクトル合成手段
の出力である誤差ベクトルを受け取り追跡方向ベクトル
を合成することに必要なスカラー値を合成して出力する
スカラー合成手段と、上記誤差ベクトルおよびスカラー
値を受け取り追跡方向ベクトルを合成して出力する追跡
方向ベクトル合成手段と、自己相関行列と追跡方向ベク
トルと現在のスナップショットでの上記最大固有値と利
得ベクトル値とをそれぞれ受け取り各スナップショット
ごとの適応利得を求めて出力する適応利得合成手段と、
各スナップショットごとに上記追跡方向ベクトルと上記
適応利得値とを基づいて上記利得ベクトルを更新する利
得ベクトル更新手段を含むことを特徴とする。
【0009】又、本発明は上記目的を達成させるため
に、通信システムでビームパターンを実時間に調整して
干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号処理装置にお
いて、各スナップショットごとに信号ベクトルをうけて
自己相関行列の演算をベクトル演算に近似して所定のガ
ンマベクトルとゼータベクトルを出力するための行列計
算近似手段と、上記行列計算近似手段から出力する上記
ガンマベクトルと現在のスナップショットでの利得ベク
トルを受け取り各スナップショットごとに上記自己相関
行列の最大固有値を推定するための最大固有値合成手段
と、各スナップショットごとに上記行列計算近似手段か
ら出力する上記ガンマベクトル、上記最大固有値合成手
段から出力する最大固有値、および現在のスナップショ
ットでの利得ベクトル値をそれぞれ受け取り誤差ベクト
ルを合成して出力する誤差ベクトル合成手段と、上記誤
差ベクトル合成手段の出力の誤差ベクトルを受け取り追
跡方向ベクトルの合成に必要なスカラー値を合成して出
力するスカラー合成手段と、上記誤差ベクトルとスカラ
ー値を受け取り追跡方向ベクトルを合成して出力する追
跡方向ベクトル合成手段と、上記行列計算近似手段から
出力するゼータベクトルと、上記追跡方向ベクトルと、
現在のスナップショットでの上記最大固有値と利得ベク
トル値をそれぞれ受け取り各スナップショットごとの適
応利得を求めて出力する適応利得合成手段と、各スナッ
プショットごとに上記追跡方向ベクトルと上記適応利得
値を基盤に上記利得ベクトルを更新する利得ベクトル更
新手段を含むことを特徴とする。
【0010】又、本発明は上記目的を達成するために、
通信システムでビームパターンを実時間に調整して干渉
を最小化して雑音の影響を減らす信号処理装置におい
て、多数の配列アンテナ素子と遅延信号加算手段の出力
と直前スナップショットでの位相遅延ベクトルを入力し
て、位相遅延手段の位相遅延素子にその出力が印加され
るようにそれぞれ連結された誤差ベクトル合成手段と、
上記誤差ベクトル合成手段の一方の出力端に連結された
スカラー合成手段と、上記誤差ベクトル合成手段の他方
の出力端および上記スカラー合成手段の出力端に連結さ
れた追跡方向ベクトル合成手段と、上記多数のアンテナ
素子と上記遅延信号加算手段と上記追跡方向ベクトル合
成手段の出力と直前スナップショットでの位相遅延ベク
トルが入力されるように連結された適応利得合成手段
と、上記追跡方向ベクトル合成手段と上記適応利得合成
手段の出力端にその入力端が連結されて出力端は上記位
相遅延手段を形成する多数の位相遅延素子にそれぞれ連
結された位相遅延ベクトル更新手段を含むことを特徴と
する。
【0011】又、本発明は上記目的を達成するために、
通信システムでビームパターンを実時間に調整して干渉
を最小化して雑音の影響を減らす信号処理方法におい
て、各スナップショットごとに外部から入力される上記
信号ベクトル((t))と直前スナップショットの出
力値(y(t))と現在のスナップショットでの利得ベ
クトル値(w)を受け取り誤差ベクトルを計算して出力
する誤差ベクトル合成段階と、上記誤差ベクトル合成段
階から誤差ベクトルを受け取り追跡方向ベクトルを合成
することに必要なスカラー値を合成して出力するスカラ
ー合成段階と、上記誤差ベクトル合成段階と上記スカラ
ー合成段階の出力を受け取り上記追跡方向ベクトルを合
成して出力する追跡ベクトル合成段階と、上記信号ベク
トル((t))、追跡方向ベクトル(υ)、直前スナ
ップショットの出力値(y)、および上記現在のスナッ
プショットでの利得ベクトル値()をそれぞれ受け取
り各スナップショットごとの適応利得を求めて出力する
適応利得合成段階と、現在のスナップショットでの追跡
方向ベクトルと適応利得値をそれぞれ受け取り利得ベク
トルを更新する利得ベクトル更新段階を含む信号処理方
法を提供する。
【0012】又、本発明は上記目的を達成するために、
通信システムでビームパターンを実時間に調整して干渉
を最小化して雑音の影響を減らす信号処理方法におい
て、各スナップショットごとに信号ベクトルを受け取り
自己相関行列を計算して出力する自己相関行列発生段階
と、上記自己相関行列発生段階から出力する現在スナッ
プショットでの上記自己相関行列の最大固有値を推定す
る最大固有値合成段階と、各スナップショットごとに上
記自己相関行列発生段階から出力される自己相関行列と
上記最大固有値合成段階の結果出力の最大固有値と現在
のスナップショットでの利得ベクトル値をそれぞれ受け
取り誤差ベクトルを合成して出力する誤差ベクトル合成
段階と、上記誤差ベクトル合成段階の出力の誤差ベクト
ルを受け取り追跡方向ベクトルを合成することに必要な
スカラー値を合成して出力するスカラー合成段階と、上
記誤差ベクトルとスカラー値を受け取り追跡方向ベクト
ルを合成して出力する追跡方向ベクトル合成段階と、自
己相関行列と追跡方向ベクトルと現在のスナップショッ
トでの上記最大固有値と利得ベクトル値をそれぞれ受け
取り各スナップショットごとの適応利得を求めて出力す
る適応利得合成段階と、各スナップショットごとに上記
追跡方向ベクトルと上記適応利得値を基づいて上記利得
ベクトルを更新する利得ベクトル更新段階を含む信号処
理方法を提供する。
【0013】又、本発明は上記目的を達成するために、
通信システムでビームパターンを実時間に調整して干渉
を最小化して雑音の影響を減らす信号処理方法におい
て、各スナップショットごとに信号ベクトルを受け取り
自己相関行列の演算をベクトル演算に近似して所定のガ
ンマベクトルとゼータベクトルを出力するための行列計
算近似段階と、上記行列計算近似段階から出力する上記
ガンマベクトルと現在のスナップショットでの利得ベク
トルを受け取り各スナップショットごとに上記自己相関
行列の最大固有値を推定するための最大固有値合成段階
と、各スナップショットごとに上記行列計算近似段階か
ら出力する上記ガンマベクトル、上記最大固有値合成段
階出力する最大固有値、および現在のスナップショット
での利得ベクトル値をそれぞれ受け取り誤差ベクトルを
合成して出力する誤差ベクトル合成段階と、上記誤差ベ
クトル合成段階の出力の誤差ベクトルを受け取り追跡方
向ベクトルの合成に必要なスカラー値を合成して出力す
るスカラー合成段階と、上記誤差ベクトルとスカラー値
を受け取り追跡方向ベクトルを合成して出力する追跡方
向ベクトル合成段階と、上記行列計算近似段階から出力
するゼータベクトルと上記追跡方向ベクトルと現在のス
ナップショットでの上記最大固有値と利得ベクトル値を
それぞれ受け取り各スナップショットごとにの適応利得
を求めて出力する適応利得合成段階と、各スナップショ
ットごとに上記追跡方向ベクトルと上記適応利得値を基
づいて上記利得ベクトルを更新する利得ベクトル更新段
階を含む信号処理方法を提供する。
【0014】又、本発明は上記目的を達成するために、
通信システムでビームパターンを実時間に調整して干渉
を最小化して雑音の影響を減らす信号処理方法におい
て、多数の配列アンテナ素子と遅延信号加算手段の出力
と直前スナップショットでの位相遅延ベクトルを受け取
り、誤差ベクトルを合成する誤差ベクトル合成段階と、
上記誤差ベクトル合成段階の結果出力を受け取りスカラ
ー合成を遂行する段階と、上記誤差ベクトル合成段階の
結果出力と上記スカラー合成を遂行する段階の結果出力
を利用して追跡方向ベクトルを合成する段階と、上記多
数のアンテナ素子と上記遅延信号加算手段の出力と上記
追跡方向ベクトルを合成する段階の結果出力と直前スナ
ップショットでの位相遅延ベクトルを受け取り適応利得
を合成する段階と、上記追跡方向ベクトルを合成する段
階と上記適応利得を合成する段階の結果出力を利用して
上記位相遅延素子についた位相遅延ベクトルを更新する
段階を含む信号処理方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図25を参照しなが
ら本発明に係る実施の形態について説明する。なお、各
実施の形態間において共通する部分、部位には同一の符
号を付し、重複する説明は省略するものの、説明(数
式)と図面に表示されたアルファベット大文字は行列
を示しアルファベットなどはベクトル値
であることを示す。
【0016】本発明で提示する信号処理装置は所望の信
号方向への利得は最大に、その他の方向へは利得を最小
化するビームパターンを持つようにするもので、このた
めに二つの方案を提示する。
【0017】その一番目としては、配列アンテナの各ア
ンテナ素子にかける複素利得値を最適化する方案を提示
し、二番目として各アンテナ素子に加える位相遅延値を
最適化する方案を提示する。この二つはつまるところ理
論的に等価的なものだと言えるが、実施過程が異なるの
でそれぞれ具体的に説明することとする。
【0018】すなわち、本発明は所望のビームパターン
を形成するように複素利得ベクトル“”の値を決定す
ることにより、究極的にはアンテナ素子に有機された信
号と上記複素利得ベクトルwの内積(Euclidea
n inner product)結果であり配列アン
テナの出力を所望の値に近接させようとするものであ
る。
【0019】ところで、上記複素利得ベクトルのすべ
ての要素(element)の大きさを1に定規化する
と各アンテナ素子に有機された信号値に上記複素利得ベ
クトルをかけるということは、その信号に複素利得ベ
クトルwの位相だけの位相遅延を加えるということにな
る。従って、配列アンテナを構成している各アンテナ素
子に付加する位相遅延の値を決定することに帰結するわ
けである。
【0020】又、i番目アンテナ素子に付加する位相遅
延をφiとすると、キャリア周波数の2π倍でφiを割
った値だけの時間遅延を付加しても同一な効果を得るこ
とができる。
【0021】隣接したアンテナ素子間の距離を
【数17】 (但し、λは入力信号のキャリア周波数の波長)で定
める線状配列アンテナの場合、m番目アンテナ素子に有
機される信号は周波数低域遷移後に次のように表すこと
ができる。
【0022】
【数18】
【0023】但し、θはk番目信号の入射角、S
(t)は受信端で見たk番目送信信号である。数18
で下添字mは次のページで定義される基準アンテナをm
=1として受信または送信信号の位相大きさ順にm=
2、3、…、Nとして番号がつけられる。
【0024】上記数18で、M個の信号成分中、何れか
一つが原信号で(本発明では、便宜上一番目の信号S1
(t)を”原信号”とし、原信号の入射角は”θ”と
する。)、他のM−1個の信号は干渉信号として雑音n
(t)と共に通信を妨害する要素である。
【0025】又、上記数18は均等間隔
【数19】 の線状配列アンテナの場合のための式であるが、本発明
で提供される技術はアンテナ間距離が均等でない場合
や、線状配列ではない場合にも一般的に適用し得る技術
である。
【0026】あるアンテナ(m番目アンテナ)と基準ア
ンテナとの距離をdとするとそのアンテナの信号は基
準アンテナの信号と
【数20】 だけの位相差ができる。従って、非均等間隔とか非線状
配列の場合のm番めのアンテナに有機される信号は次の
ようにあらわすことができる。
【0027】
【数21】
【0028】本発明では上記各アンテナ素子に加える位
相遅延または時間遅延を全て陽数(+)とするために、
受信モードでは一番位相が遅れる信号が有機されるアン
テナ素子を基準アンテナ素子にして、送信モードでは信
号の伝達方向が反対であるからより位相が早いアンテナ
素子が基準アンテナ素子となるようにする。
【0029】このように基準アンテナ素子を定義する
と、実際に配列アンテナを設計するのに、上記基準アン
テナ素子に有機される信号には常に0位相を加えて(変
化を加えないことを意味する)、その他のアンテナ素子
には全て陽の位相差(または位相遅延をキャリア周波数
の2π倍に分ける時間遅延)を加え手軽に設計できるよ
うになっている。
【0030】もし、上記配列アンテナがN個のアンテナ
素子で構成されているのであれば、各スナップショット
ごとにN−by−1信号ベクトル(一般的に要素の数が
N個のベクトルを“N−by−1ベクトル”という)を
受け取ることとなりJ番目のスナップショットでは次の
ように自己相関行列を構成することができる(下記数2
2参照)。
【0031】ここで“スナップショット”というのは配
列アンテナに入射される信号を観測して新しい利得ベク
トルw(または位相遅延ベクトル)を計算する時間を意
味し、本発明では、各スナップショットごとに新たに入
射される信号値に適する利得ベクトル(または、位相遅
延ベクトル)を算出することにより、現在入射された信
号値に適応する配列アンテナを各スナップショットごと
に設計できる。
【0032】
【数22】
【0033】但し、上記数22でアルファベットは行
列を、アルファベットはベクトルをそれぞれ表わすも
のであり、本明細書の文中でアルファベットの直前に
「ベクトル」と記載した場合には、単一下線を省略す
る。また、Tはスナップショットの周期、上添字Hは
ハミシャン(Hermitian)演算子で、要素の数
がN個のN−by−1信号ベクトルx(t)は上記式
(1)で説明された入力信号(t),m=1、2、
…、Nとして、次のように構成される。
【0034】
【数23】 (t)=[x(t)x(t)…x(t)] (但し、上添字Tは前置(transpose)演算子
である)
【0035】しかし、上記数22はM個の信号成分の入
射角が変わらないときだけ有効して、時変換(time
−variant)環境、すなわち移動通信環境のよう
にそれぞれの信号原が通信途中で動くときは入射角が各
スナップショットごとにかえるから上記式(2)ではた
だしい自己相関行列を構成されなくなる。
【0036】従って、時変換(time−varian
t)環境では次のように忘却因子を導入して反復的な方
法で自己相関行列を近似的で計算するのがいい。
【0037】
【数24】 (但し、 (J+1)と (J)はそれぞれJ+1
番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
m)演算子である)一般的に通信環境は時変換だから、
本発明では、特に移動通信環境で上記式(2)よりは上
記式(4)を利用して自己相関行列を計算する。
【0038】いろいろなコンピュータ模擬実験結果、本
発明の技術を一般的に陸上移動通信環境に適用する場
合、忘却因子の値を0.8〜0.99範囲内にするのが
最適の性能を発揮するのが分かった。
【0039】もう、最適配列アンテナ設計について実施
例をあげてもっと具体的に説明する。
【0040】上記数22または数24によって決定され
る自己相関行列の固有値を大きさ順で羅列してみると、
λ1≧λ2≧・・・≧λNのようになるから、上記最大
の固有値λ1は信号の総数Mとアンテナ素子の個数Nに
相関がなく信号成分などによって決定される固有値であ
る。
【0041】従って、上記最大固有値λ1に対応する定
規化された固有ベクトルをe1とすると、e1は次のよ
うに信号副空間(signalsubspace)に存
在するのが分かった。
【0042】
【数25】 但し、複素値γiは原信号と干渉信号らの大きさと入射
角分布によって決定される常数で、(θi)はi番め
入射信号の入射刻θiによって決定される方向ベクトル
として、
【0043】
【数26】 に決定される。
【0044】ここで、所望の信号のレベルが余他の信
号、すなわち干渉信号、それぞれのレベルより著しく大
きいと仮定してみる。すなわち、
【0045】
【数27】 |S(t)|≫|S(t)| for i≠1
【0046】数27の条件が満足される信号環境では数
25の固有ベクトル1を次のように近似化される。
【0047】
【数28】 =γ (θ)
【0048】すなわち、1は所望の信号の入射角によ
って決定される方向ベクトルa(θ1)とほとんど同一
な方向になる。
【0049】従って、所望の信号レベルが干渉信号それ
ぞれのレベルより十分に大きいという条件では、各アン
テナ素子に加える位相遅延ベクトルを最大固有値の相
応ベクトル1に決定すると、配列アンテナのビームパ
ターンは最大利得を原信号方向のθ1側に近似するよう
になるのである。
【0050】だから、本発明では配列アンテナの位相遅
延ベクトルを次のように置くように提示している。
【0051】
【数29】
【0052】ここで、固有ベクトルを常数でわけたのを
配列アンテナの性能を分析するときに計算上の便利のた
めのである。
【0053】それでは、ある方法で最適の位相遅延ベク
トルを求め方について検討してみる。
【0054】先に説明したように、原信号の電力が干渉
波それぞれの電力よりもっと強い信号環境では、原信号
方向で最大利得を形成する理想的なビームパターンをも
つ配列アンテナは、上記最大固有値λ1に対応する正規
化された固有ベクトル1にを決定するから、近似的
に求められる。
【0055】しかし、自己相関行列を求めるのも上記数
22と数24に現れたのように多くの計算が必要で、も
っと最大固有値に対応する固有ベクトルを求めるのは簡
単でない。問題をもっとむずかしくさせるのは移動通信
のように信号環境が時変換の場合各スナップショットご
とに原信号の入射角が変化するから変化した入射角に合
わせて固有ベクトルを求めるべきである。
【0056】従って、本発明ではアンテナ素子に加える
べきの位相遅延を公知の共役傾きの方法(CGM:c
onjugate gradient method)
を応用して1と近似した値で決定する方案を説明する
ことにする。
【0057】先ず、求めようとする位相遅延ベクトルw
は次のように反復的な過程を通じて各スナップショット
ごとに直前のスナップショットから求めたベクトルを更
新して求める。
【0058】
【数30】(k+1)=(k)+ρ(k)(k)
【0059】但し、独立変数kはスナップショットを現
すタイムインデックス(timeindex)で、ρ
(k)と(k)はそれぞれk番めスナップショットで
の適応利得(adaptive gain)と追跡方向
ベクトル(search direction vec
tor)で、上記数30で(k+1)は各反復ごとに
大きさが1になれるように定規化しなければならない。
【0060】上記数30から、現在のスナップショット
で求めようとする解は直前の解から(k)の方向にρ
(k)だけ更新することにより得られることが分かる。
【0061】しかし、このような概念で解を求めようと
すると次の2つの問題を解決しなければならない。
【0062】第一、初期の位相遅延ベクトル(0)は
どのように設定するのであるか。
【0063】第二、適応利得と追跡方向ベクトルは各ス
ナップショットでどのように決定するのであるか。
【0064】本発明では初期状態での解w(0)は初期
状態に受信された信号x(0)を使う。すなわち、
【数31】
【0065】但し、χ(0)は基準アンテナ素子に有
機された受信信号で、信号ベクトルx}χ(0)の第一
要素である。
【0066】上記数31とともにする理由は、自己相関
行列のランクが第一スナップショットでは1で、従って
信号固有値は1つだけで、雑音成分だけ無視すると入力
信号ベクトル自体から直ぐに信号固有ベクトルを得られ
るからである。
【0067】本実施例で提示する技術は、初期に上記数
31から始めて、ここで説明される要領で共役傾き方法
を修正して各スナップショットごとに適応利得と追跡方
向ベクトルを求めた後、上記数30で解を更新して配列
アンテナを設計するのである。
【0068】共役傾き方法(CGM:Conjugat
e Gradient Method)を応用するため
に、次のようにレーリー商(Rayleigh quo
tient)に定義された価格関数を考慮してみる。
【0069】
【数32】
【0070】数学的にやさしく証明されるのように、数
32に定義された価格関数の最小値と最大値はそれぞれ
行列 (k)の最小固有値と最大固有値で収斂して、
そのときの解(k)はそれに対して固有ベクトルであ
る。
【0071】所望の信号の方向で最大の利得を提供する
ビームパターンを形成するためには、さきに説明したの
ように配列アンテナの利得ベクトルを最大固有値に相
応する固有ベクトルに決定するべきだから、本発明では
数32の価格関数を最大化する適応利得と追跡方向ベク
トルを求める。
【0072】そして、次のように上記数32を適応利得
ρ(k)に偏微分してその結果を0(zero)にする
条件を求めるから最大値または最小値を求められる。
【0073】
【数33】
【0074】上記数33を満足する適応利得ρ(k)は
下記数35のように求められる。
【0075】
【数34】
【0076】但し、
【数35】A=b(k)Re[c(k)−d(k)Re
[a(k)], B−=b(k)−λ(k)d(k), C=Re[a(k)−λ(k)Re[c(k)], λ(k)= (k) (k)(k), a(k)= (k) (k)(k), b(k)= (k) (k)(k), c(k)= (k)(k), d(k)= (k)(k)
【0077】又、Re[*]は複素値”*”の実数部
(realpart)を意味する。
【0078】上記数34で陽符号(+)と陰符号(−)
はそれぞれ価格関数の最小化と最大化を惹起するから、
本発明では価格関数の最大化のために陰符号を選ぶ。
【0079】上記数32の制約条件(constrai
nt)に現れたように、数35の位相遅延ベクトル
(k)は各ステップで定規化されるべきである。
【0080】又、追跡方向ベクトル(k)は初期に
(0)=λ(0)(0)−x(0)(0)に設定
された後、次のように更新される。
【0081】
【数36】 (k+1)=(k+1)+β(k)(k)
【0082】但し、誤差ベクトル(k+1)とスカラ
ーβ(k)は次のように決められる
【0083】
【数37】(k+1)=λ(k+1)(k+1)−
x(k+1)(k+1)
【0084】
【数38】
【0085】本実施例で提示する最適の位相遅延ベクト
ルを求める全体的な過程を総合してみると次のようであ
る。
【0086】第一、初期に各アンテナ素子に有機された
信号を利用して(0)=(0)/x1(0)で初期
解を設定する。このとき、自己相関行列をx(0)=
(0) (0)にして計算する。
【0087】第二、新しい信号ベクトル(k)を数1
4に代入して自己相関行列を更新して、数34と35で
適応利得を求めて、数36または数38で追跡方向ベク
トルを計算して利得ベクトルを数30のように更新す
る。
【0088】それから、各スナップショットの新しい信
号ベクトルを受け取るときごとにこれを反復する。
【0089】本発明によると、原信号の方向は勿論すべ
ての干渉信号成分の方向についた一切の事前情報を必要
にしないから、全体的な過程が画期的に単純化されて公
知の汎用プロセスを使っても移動通信を初めて大部分の
実際通信環境で信号再生と送信を実時間で処理されるよ
うになる。
【0090】例えば、上記最適の位相遅延ベクトルを求
めるのに必要な総計算量は上記数34または38に現れ
たように、各スナップショットごとに約0(3N+1
2N)だから、コンピュータ模擬実験結果使用者の速度
が150km/hを超えず陸上移動通信では標準DSP
チップ(digital signal proces
sing chip)を利用しても技術的である難しさ
がないのが確認された。
【0091】上記のように共役傾き方法を応用して所望
のビームパターンを持つようにする位相遅延ベクトルを
求められるものの、上記の方法は従来の方法よりはいち
じるしく簡略化されたが、数24に現れたのように各ス
ナップショットごとに自己相関行列を更新しなければな
らないからシステムの複雑度はそのままである。
【0092】従って、全体の過程をもっと簡略化させる
ためには、共役傾き方法で必要とする自己相関行列計算
時に忘却因子の値を特定の値に調整する。
【0093】すなわち、数24で忘却因子の値を0に固
定させる場合を考慮してみる。そういえば、自己相関行
列を現在の信号ベクトルに決定しようとする意味でさき
に提示された共役傾き方法の全ての過程がずっと減らさ
れようになる。
【0094】又、各スナップショットでの入射角の変化
があまり大きい場合にはとにかく過去の信号値などを自
己相関行列を考慮しなければならないから忘却因子を0
にしたのは一般的の信号環境で適用される。
【0095】先ず、自己相関行列は次のように簡略化さ
れる。
【0096】
【数39】
【0097】上記の数49を数35に適用すると数35
で計算量0(N)を要るようにした因子らλ(k)、
a(k)、b(k)が次のように簡略に計算されてい
る。
【0098】
【数40】λ(k)=|y(kT)|, a(k)=y(kT (kT(k), b(k)=| (k)(kT)|
【0099】(但し、y(kTs)はk番めスナップシ
ョットでの配列アンテナ出力としてy(kTs)=
(k)x(kTs)に定義される) 上記の数40でみるように忘却因子を0にする場合、自
己相関行列が現在の信号ベクトルだけで決められるから
最適の位相遅延ベクトルを求める過程が大幅的に簡略化
されて、自己相関行列を各スナップショットごとに更新
しないから、行列自体を計算する必要がなくなって上記
数24の遂行が省かれるのである。
【0100】コンピュータ模擬実験結果、上記で紹介し
た方法で自己相関行列を計算して忘却因子の値を最適値
に設定した結果、干渉信号について約12dBだけの改
善を得られて、雑音についてはアンテナ素子の数だけ改
善を得られた。(すなわち、実際の雑音電力は配列アン
テナの出力端で約
【数41】 に減少。)
【0101】反面、瞬時値で自己相関行列を近似化した
方法によると、雑音についてはほどんど対等な改善を得
たし、干渉の場合は約9dBの改善を得ることができ
る。
【0102】結果的に、忘却因子を導入するから過去の
信号値を皆考慮して自己相関行列を計算した共役傾き方
法を導入して上記配列アンテナを設計する場合と比較す
ると、自己相関行列を瞬時値で近似化した簡略化技術は
干渉信号について約3dBだけの性能低下を誘発するの
がわかつたものの、全体的な過程が大幅的に簡素化され
るからシステムのやさしい実現と費用節減を得ることが
できるのである。
【0103】瞬時信号値だけで簡略化された方法で配列
アンテナを設計する場合、0(N)の演算子は全てな
くなって全体過程の計算量は約0(11N)になる。
【0104】本発明で提示された技術の複雑度を減少さ
せて最適の利得ベクトル(または位相遅延ベクトル)を
求めるのに必要な計算量を減らすために、前述したよう
に瞬時信号値だけを自己相関行列を近似する方法は、シ
ステムの簡略化の面では成功的だといえるが、性能の面
では適切な忘却因子を導入して自己相関行列を計算して
その計算された行列の最大固有値に対応される固有ベク
トルを各アンテナ素子の利得ベクトルにする提案技術よ
りは非常に劣勢である。信号電力対干渉電力の改善量に
おいては大きく劣らないが、ビット誤診確率において
は、コンピュータ模擬実験結果約10倍以上増加するの
がわかつた。
【0105】従って、システムの複雑度の面と全体の性
能の面を同時に考慮した方式の必要性が対応されるか
ら、瞬時信号値方式より全体のシステムはすこし複雑で
あるが、全体性能、特にビット誤診確率においてはもっ
と優れた折衡方式をしたのように提示する。
【0106】システムの複雑度を増加させる項は行列計
算項でx(k)・(k)項と γ(k)・(k)
項なのがわかった。
【0107】従って、この2つの行列演算項を簡略化す
ると瞬時信号値で自己相関行列を近似しなくても全体の
システムの複雑度を著しく減らされる。
【0108】上記の2つの項をそれぞれγ(k)=
(k)・(k)とζ(k)=x(k)(k)とす
ると、この2つの項の計算は次のように簡略化される。
【0109】最初のスナップショットでγ(0)とζ
(0)はそれぞれγ (0)=(0)・ (0)・(0)=(0)
(0)、ζ (0)=(0)・ (0)・(0)で求められ
て、第二のスナップショットからは次のように更新され
る。
【0110】
【数42】 γ(k+1) = (k+1)・(k+1) =[f (k)+(k+1) (k+1)](k+1) =f (k)(k+1)+(k+1)y(k+1) =f (k)[(k)+ρ(k)(k)]+y(k+1)・ (k+1) =fγ(k)+fρ(k)ζ(k)+y(k+1)・(k+1) 但し、fは0<f≦1の忘却因子である。
【0111】
【数43】 ζ(k+1) = (k+1)・ (k+1) =[f (k)+(k)・ (k)](k+1) =f (k)(k+1)+(k)・ (k)・(k+1) =f (k)[γ(k+1)+β(k)(k)] +(k)・ (k)・(k+1) =f (k)γ(k+1)+f・β(k)(k)(k) +(k)・ (k)・(k+1)
【0112】誤差ベクトルγ(k+1)が正しく求めら
れたら
【0113】
【数44】
【0114】だから、上記数43は次のように近似され
る。
【0115】
【数45】
【0116】但し、fは<f≦1の忘却因子である。
【0117】従って、全体のシステムの複雑度に大部分
を占めた2つの行列演算項は結局次のようなベクトル演
算項で簡略化される。
【0118】
【数46】γ(k+1)= (k+1)(k+1) =f・γ(k)+fρ(k)・ζ(k)+y(k+
1)(k+1)
【0119】
【数47】ζ(k+1)= (k+1)(k+1)
〜f・β(k)・ζ(k)+(k)・ (k)・
(k+1)
【0120】上記数46と47によると本発明で提示さ
れた方式の全体の計算量は約0(15N)ぐらいにな
る。これは瞬時信号方式の場合が約0(11N)のに比
べると多少複雑度が大きいといえるが、既存の方式(自
己相関行列を計算する方式)の場合が約0(3N+1
2N)のに比べると非常に簡略化が成功されるのがわか
った。
【0121】多様な環境のコンピュータ模擬実験結果上
記数47によって簡略化方式で設計した配列アンテナは
干渉信号除去面では元の方式とほとんど等しい性能をみ
せたが、ビット誤診確率の面でも約1.5倍ぐらいしか
ならなくて、大きく劣らないのがわかった。
【0122】又、配列アンテナ元の特性の雑音電力
【数48】
【0123】減少性は前述した2つの方式と同じように
みえる。
【0124】以下で、上記数46によって計算されるベ
クトルは“ガンマベクトル”、そして上記数47によっ
て計算されるベクトルは“ゼータベクトル”とそれぞれ
称する。
【0125】受信と送信を全て考慮した全体のシステム
を具現するためには、受信モードで上記に説明された要
領で最適の位相遅延ベクトルを求めた後、その値を送信
モードにそのまま適用して最適のシステムを具現され
る。
【0126】前述したように、理想的なビームパターン
を提供するために信号処理装置を移動通信システムの基
地局に具備する場合、通信容量の増大と通信品質の改善
とともに基地局内のすべての端末機のバッテリーの寿命
を大幅増大させる効果が得られる。
【0127】すなわち、基地局では通信しようとする加
入者の方向で主ビーム(mainlobe)を設定する
から従来技術による基地局の場合よりずっと高い送受信
効率を達成される。
【0128】従って、該当される端末機の送信電力を大
幅低くしても円滑な通信を遂行することができる。そし
て、このように端末機の送信電力を低くするのは端末機
のバッテリーの寿命延長と直結されるのである。
【0129】もう、もっと具体的に実施例を紹介するこ
とにする。
【0130】(第1実施例)本実施例では配列アンテナ
を採用している通信システムで最適ビームパターンをつ
くるように実時間で利得ベクトルを計算する信号処理装
置を紹介する。
【0131】すなわち、各アンテナ素子に有機される信
号に適当な複素利得をあげるから、配列アンテナ全体の
ビームパターンを調整される。
【0132】第1図は第1実施例による信号処理装置の
一実施例構成ブロック図で、配列アンテナを利用して信
号を受信する装置(以下、“受信装置”という)から各
スナップショットごとに出力される信号ベクトル(
(t))と上記受信信号ベクトル((t))と所定の
利得ベクトル()を内積して出力する装置(以下、
“内積計算装置”という)を具備する通信システムの直
前スナップショットからの最終出力値(y(t))と現
在のスナップシヨットでの利得ベクトル値()を入力
してもらって誤差ベクトルを計算して出力する誤差ベク
トル合成部(91)と、上記誤差ベクトル合成部(9
1)から誤差ベクトルを受け取り追跡方向ベクトルを合
成することに必要なスカラー値を合成して出力するスカ
ラー合成部(92)と、上記誤差ベクトル合成部と上記
スカラー合成部の出力を受け取り上記追跡方向ベクトル
を合成して出力する追跡ベクトル合成部(93)と、上
記信号ベクトル((t))と追跡方向ベクトル(υ
と上記直前スナップショットからの最終出力値(y)と
上記現在のスナップショットでの利得ベクトル値(
をそれぞれ受け取り各スナップシヨットごとの適応利得
を求めて出力する適応利得合成部(94)と、現在のス
ナップショットでの追跡方向ベクトルと適応利得値をそ
れぞれ受け取り利得ベクトルを更新する利得ベクトル更
新部(95)を包含する。
【0133】信号処理装置の究極的である目的は最適の
ビームパターンを提供する上記利得ベクトルを算出して
上記内積計算装置へ出力するから上記内積計算装置で現
在のスナップショットでの受信信号ベクトル(
(t))と上記利得ベクトル()を相互内積して配列
アンテナを利用した通信システムの最顋出力y(t)を
作らせる。
【0134】第2図は上記第1図に図示された誤差ベク
トル合成部(91)の一実施例細部構成をみせたのであ
る。
【0135】図面に図示されたように上記誤差ベクトル
合成部(91)は、外部の内積計算装置から出力される
出力値(y(t))の大きさを自乗するための乗算器
(911)と、外部の受信装置から印加される信号ベク
トルの各要素に上記内積計算装置から出力される直前ス
ナップショットからの最終出力値(y(t))の複素共
役を掛け算するための多数の乗算器(912)と、上記
乗算器(911)によって自乗された出力値を利得ベク
トルの各要素で掛け算するための多数の乗算器(91
3)と、上記利得ベクトルの各要素に割当てされた乗算
器(913)の該当要素出力値で上記信号ベクトルの各
要素に割当てされた乗算器(912)の各出力値を引く
ための減算機(914)を含む。
【0136】第2図に図示された装置が究極的に遂行す
るのは次の条件を満足する誤差ベクトル()である。
【0137】
【数49】 =|y(t)| x(t)y (t)
【0138】但し、x(t)、y(t)、wは現在のス
ナップショットでの受信信号ベクトル、配列アンテナを
利用した通信システムの出力値(内積計算装置から出力
される)、そして利得ベクトルである。上添字“*”は
複素共役演算子である。第2図に例示された装置と数4
9は自己相関行列を瞬時受信信号(t)・
(t)で近似化した結果である。
【0139】第3図は上記第1図に図示された信号処理
装置の適応利得合成部(94)の一実施例細部構成図で
ある。
【0140】図面に図示されたのように、上記適応利得
合成部(94)は上記受信信号ベクトル((t))の
各要素を複素共役して上記追跡方向ベクトル(υ)の各
要素と順に掛け算するための多数の乗算器(941)、
上記多数の乗算器(941)の出力を互いに足すための
足し算器(946)、上記追跡方向ベクトル(υ)の各
要素の絶対値自乗を求めるための多数の乗算器(94
2)、上記乗算器(942)の出力を互いに足すための
足し算器(945)、上記追跡方向ベクトル(υ)の各
要素と上記利得ベクトルの各要素の複素共役を順に掛け
算するための多数の乗算器(943)、上記乗算器(9
43)の出力を互いに足すための足し算器(944)、
上記足し算器(946)の出力を自乗するための乗算器
(949)、上記直前スナップショットからの最終出力
(y(t))と上記足し算器(946)の出力を掛け算
するための乗算器(947)、上記直前スナップショッ
トからの最終出力値(y(t))についた絶対値自乗を
求めるための乗算器(948)(実際回路においては本
乗算器(948)と上記第2図に図示された乗算器(9
11)を兼用できる。)、上記足し算器(944、94
5)と乗算器(947、948、949)の出力端にそ
れぞれ結ばれた適応利得計算部(950)を含む。
【0141】そして、信号ベクトルと追跡方向ベクトル
を内積した結果(足し算器(946)出力)をAとし、
上記Aと配列アンテナの出力値を掛け算した結果(乗算
器(947)出力)をBとし、上記Aの自乗(乗算器
(949)出力)をCとし、利得ベクトルと追跡方向ベ
クトルを内積した結果(足し算器(944)出力)をD
とし、追跡方向ベクトルとその自分の内積(足し算器
(945)出力)をEとすれば、上記適応利得計算部
(950)では適応利得ρを
【0142】
【数50】 ここで、F=C・Re[D]−B・Re[E]、 G=
C−|y(t)|E,H=Re[B]−|y(t)|
・Re[D]で、Re[・]は複数“・”の実数部
(real part)を意味する。
【0143】又、上記のようにB、C、D、Eを計算す
る場合、その値は次のように定義される。
【0144】
【数51】 B=y , C= , D= , E=|
【0145】第4図は上記第1図に図示された信号処理
装置の利得ベクトル更新部(95)の一実施例細部構成
図として、現在のスナップショットでの追跡方向ベクト
ルと適応利得値を掛け算するための多数の乗算器(95
1)と、直前スナップショットでの利得ベクトルと上記
各乗算器(951)の出力値を足すための多数の足し算
器(952)を具備している。
【0146】従って、上記利得ベクトル更新部では各J
番めスナップショットごとに次のように利得ベクトルを
更新するようになる。
【0147】
【数52】(J+1)=(J)+ρ(J)υ(J)
【0148】すなわち、次スナップショットでの利得ベ
クトル()の値は、現在の利得ベクトルの値を追跡方
向ベクトルの方向で適応利得ぐらいの大きさに変化させ
て決定するという意味になる。
【0149】第5図は上記第1図に図示された信号処理
装置の利得ベクトル更新部(95)のほかの実施例細部
構成図として、配列アンテナを構成するアンテナ素子個
数をNとするとき、上記多数の足し算器(952)の各
出力値を、基準アンテナ素子に結ばれた足し算器(95
2)出力値のN自乗根倍で全て分ける多数の除算器(9
53)を上記第4図の構成に追加するから、更新される
利得ベクトルを定規化するのである。
【0150】これは上記第4図に図示された利得ベクト
ル更新部と対比してみると、次のような差異点があるの
がわかった。
【0151】第一、上記基準アンテナ素子にかける利得
がいつも実数になるようにして、基準アンテナ素子に有
機される受信信号には位相遅延を加えない。
【0152】第二、上記利得ベクトル()の大きさを
1に定規化させる。
【0153】すなわち、本図に図示された利得ベクトル
更新部(95)は各J番めスナップショットごとに次の
ように利得ベクトルを更新する。
【0154】
【数53】
【0155】但し、w (J+1)は更新した利得ベ
クトルの、((J)+ρ(J)+υ(J))、第一要
素である。
【0156】すなわち、 w (J+1)は次のスナ
ップショットで基準アンテナ素子に受信される信号のた
めの利得値である。
【0157】第6図は上記第1図に図示された信号処理
装置のスカラー合成部(92)の一実施例細部構成図と
して、上記誤差ベクトルの各要素の絶対値を自乗するた
めの多数の乗算器(921)と、この乗算器(921)
の出力を互いに足すための足し算器(922)と、直前
スナップショットでの上記足し算器(922)の出力で
現在のスナップショットでの上記足し算器(922)出
力をわける除算器(923)と、上記除算器(923)
の出力に陰符号(−)を加える符号変換機(924)で
構成されている。
【0158】上記スカラー合成部(92)では次のよう
な数53でスカラー値(β)を算出している。
【0159】
【数54】
【0160】本図に図示されたスカラー合成部(92)
で算出するスカラー値(β)は直前スナップショットで
は追跡方向ベクトル(υ)にかけて誤差ベクトルと足し
て現在のスナップショットでは追跡方向ベクトルを計算
するのに使う。こんなにスカラー値(β)を算出する窮
極的な目的は、全てのスナップショットでの追跡方向ベ
クトルが全て自己相関行列について直交されるようにす
る。
【0161】第7図は上記第1図に図示された信号処理
装置の追跡方向ベクトル合成部(93)の一実施例細部
構成図として、図面に図示されたのように、上記追跡方
向ベクトル合成部(93)は直前スナップショットでの
追跡方向ベクトルの各要素について上記スカラー合成部
(92)から印加されるスカラー値を斯く斯く乗算する
多数の乗算部(932)と、上記多数の乗算部(93
2)の各結果値とそれに相応する誤差ベクトル要素を斯
く斯く足して求めた現在のスナップショットでの追跡方
向ベクトルを出力する多数の足し算器(931)を具備
している。
【0162】それから、最初のスナップショットでは上
記誤差ベクトル合成部(91)から出力される誤差ベク
トルを追跡方向ベクトルにして、二番めスナップショッ
ト以後の場合は上記乗算器(932)を利用して直前ス
ナップショットでの追跡方向ベクトルに上記スカラー値
をかけてから、上記足し算器(931)を利用して上記
乗算器(932)の出力値と現在スナップショットでの
誤差ベクトルを足して得た結果をそれぞれ上記追跡方向
ベクトルで合成して出力するのである。
【0163】(第2実施例)第8図は第2実施例による
信号処理装置の概略的な構成ブロックとして、図面に図
示されたように、誤差ベクトル合成部(91)、スカラ
ー合成部(92)、追跡方向ベクトル合成部(93)、
適応利得合成部(94)、および利得ベクトル更新部
(95)でつくられる第1図の信号処理装置構成に、自
己相関行列発生部(96)と最大固有値合成部(97)
を具備させて構成したのである。
【0164】上記自己相関行列発生部(96)は各スナ
ップショットごとに信号ベクトルを受け取り自己相関行
列を計算して出力して、上記最大固有値合成部(97)
は上記自己相関行列発生部(96)から出力される現在
スナップショットでの上記自己相関行列の最大固有値を
推定する。
【0165】誤差ベクトル合成部(91)は各スナップ
シヨットごとに上記自己相関行列発生部(96)から出
力する自己相関行列、上記最大固有値合成部(97)か
ら出力する最大固有値、現在のスナップショットでの利
得ベクトル値をそれぞれ受け取り誤差ベクトルを合成し
て出力する。
【0166】スカラー合成部(92)は上記誤差ベクト
ル合成部(91)の出力の誤差ベクトルを受け取り追跡
方向ベクトルを合成することに必要なスカラー値を合成
して出力する。
【0167】追跡方向ベクトル合成部(93)は上記誤
差ベクトルとスカラー値を受け取り追跡方向ベクトルを
合成して出力するので、その細部構成は第7図の構成と
同一である。
【0168】適応利得合成部(94)は自己相関行列、
追跡方向ベクトル、現在のスナップショットでの上記最
大固有値、利得ベクトル値をそれぞれ受け取り各スナッ
プショットごとの適応利得を求めて出力するのである。
【0169】そして、利得ベクトル更新部(95)は各
スナップショットごとに上記追跡方向ベクトルと上記適
応利得値を基盤で上記利得ベクトルを更新するのであ
る。
【0170】第9図は上記第8図に図示された信号処理
装置の誤差ベクトル合成部(91)の一実施例細部構成
図である。
【0171】本図に図示された誤差ベクトル合成部は、
上記自己相関行列発生部(96)で前述した数24に依
拠して各スナップシヨットごとに更新する自己相関行列
値を根拠にして、現在のスナップシヨットでの利得ベク
トル()と推定最大固有値(λ)を利用して誤差ベク
トルを合成するので、上記自己相関行列()の各行の
各要素と利得ベクトルの各要素を順にかけるための多数
の乗算器(982)と、各行に連結されている乗算器
(982)の出力を互いに足す自己相関行列の行数ぐら
いの足し算器(983)と、現在の推定最大固有値
(λ)と利得ベクトルの各要素をかけるための多数の乗
算器(981)と、この乗算器(981)それぞれの出
力から上記足し算器(983)の出力を順に引くための
多数の足し算器(984)で構成されている。
【0172】従って、上記誤差ベクトル合成部(91)
で合成する誤差ベクトル()は=λ に依
拠して計算されている。
【0173】第10図は上記第8図に図示された信号処
理装置の最大固有値合成部(97)の一実施例細部構成
図である。
【0174】図面に図示されたように、最大固有値合成
部(97)は上記自己相関行列発生部(96)で各スナ
ップシヨットごとに更新する自己相関行列値と現在のス
ナップショットでの利得ベクトル()を利用して最大
固有値(λ)を合成するので、上記自己相関行列(
の各行の各要素と現在のスナップショットでの利得ベク
トルの各要素をかけるための多数の乗算器(992)
と、該当行に連結されている乗算器(992)の出力を
全て足して出力する多数の足し算器(993)と、同一
行に具備された上記足し算器(993)の出力と該当行
の利得ベクトル要素の複素共役(*)をかけて出力す
る多数の乗算器(994)と、各行について1ずつ具備
される上記多数の乗算器(994)の出力を全て足した
値を現在の推定最大固有値(λ)から出力する足し算器
(995)で構成されていて、各スナップショットごと
に正規化された上記利得ベクトルについて次のように最
大固有値(λ)を推定させている。
【0175】
【数55】
【0176】第11図は上記第8図に図示された信号処
理装置の適応利得合成部(94)の一実施例細部構成図
である。
【0177】本図に図示された適応利得(ρ)合成部は
自己相関行列の各行の各要素と追跡方向ベクトルの相応
する各要素との積のための多数の乗算器(261)と上
記乗算器(261)の出力を自己相関行列の各行別に互
いに足すための自己相関行列の行数ぐらいの足し算器
(262)と、上記足し算器(262)それぞれの出力
と利得ベクトルの各要素の複素共役をかけるための多数
の乗算器(263)と、上記乗算器(263)の出力を
全て足す足し算器(265)と、上記足し算器(26
2)それぞれの出力と追跡方向ベクトルの各要素の複素
共役をかける多数の乗算器(264)と、上記乗算器
(264)の出力を全て足す足し算器(266)と、追
跡方向ベクトルの各要素と利得ベクトルの各要素の複素
共役を互いに足すための多数の乗算器(267)と、上
記乗算器(267)の出力を全て足す足し算器(26
8)と、追跡方向ベクトルの各要素とその複素共役をか
ける多数の乗算器(269)と、上記乗算器(269)
と出力を全て足す足し算器(270)と、上記足し算器
(265)の出力をAとし、もう1つの足し算器(26
6)の出力をBとし、もう1つの足し算器(268)の
出力をCとし、そしてあまりのほかの足し算器(27
0)の出力をDとするとき、上記A、B、C、Dの値を
それぞれ受け取り計算する適応利得計算部(271)で
構成されている。
【0178】上記適応利得計算部(271)では各スナ
ップショットで通信しようとする信号原との物理的距離
がいちばんとおいスナップショットごとに入力される上
記A、B、C、Dの値を利用して、次のように適応利得
(ρ)を算出している。
【0179】
【数56】 但し、 E=B・Re〔C〕−D・Re[A]、F=B
−λ・D,G=Re〔D〕−λ・Re〔C〕。
【0180】又、上記のようにA、B、C、Dを算出す
る場合、その値は次のように決定される。
【0181】
【数57】A= υ, B=υ υ, C= υ, D=|υ
【0182】(第3実施例)本実施例では、前述した第
1実施例と第2実施例の長短所を折衡した方式としてシ
ステムの複雑度の面では第1実施例より劣勢でも第2実
施例よりは簡略で、全体的の性能面では第2実施例より
すこし劣勢であるが第1実施例よりは優秀な結果を創出
する利得ベクトルを計算する信号処理装置を紹介する。
【0183】第12図は第3実施例による信号処理装置
の一実施例構成ブロック図として、図面に図示されたよ
うに、第8図に図示された自己相関行列発生部(96)
を行列計算近似部(136)に代置したのを除外する
と、前述した第2実施例の信号処理装置と同じ構造をも
つ。
【0184】上記行列計算近似部(136)では自己相
関行列の値を直接計算する代りに各スナップショットご
とに自己相関行列が含まれる2つの行列演算をベクトル
演算で近似させて遂行して遂行結果の上記ガンマベクト
ルとゼータベクトルを最大固有値合成部(137)と誤
差ベクトル合成部(131)、そして適応利得合成部
(134)にそれぞれ出力する。従って、上記最大固有
値合成部(137)、誤差ベクトル合成部(131)、
適応利得合成部(134)それぞれの一入力が、前述し
た第2実施例でのように自己相関行列自体のではなく
て、上記ベクトル演算で近似された行列演算の結果ベク
トル(ガンマベクトルとゼータベクトル)だけを除外す
ると各機能部の入出力と全体的の構造が第8図に図示さ
れた第2実施例の信号処理装置と同じである。
【0185】第13図は上記第12図に図示された行列
計算近似部(136)の一実施例細部構成をみせたので
ある。図面に図示されたのように上記行列計算近似部
(136)は外部から印加される現在のスナップショッ
トからの信号ベクトル()の各要素に外部から印加さ
れる直前スナップショットからの通信システムの最終出
力値(y(t))の複素共役をそれぞれかけるための多
数の乗算器(1401)と、直前スナップショットでの
ガンマベクトルの各要素と上記忘却因子(f)をかける
ための多数の乗算器(1403)と、直前スナップショ
ットでのゼータベクトルの各要素と上記忘却因子(f)
をかけるための多数の乗算器(1408)と、上記乗算
器(1408)の出力と上記適応利得合成部(134)
の出力の適応利得(ρ)をかけるための多数の乗算器
(1410)と、上記乗算器(1410)の出力と他の
上記乗算器(1403)の出力をそれぞれ足すための多
数の足し算器(1404)と、上記足し算器(140
4)の出力と上記乗算器(1401)の出力を足すため
の多数の足し算器(1402)と、外部から印加される
信号ベクトル()の複素共役の各要素と上記追跡方向
ベクトル合成部(133)の出力の追跡方向ベクトル
)の各要素をかけるための多数の乗算器(140
5)と、上記乗算器(1405)の出力を全て足す足し
算器(1411)と、上記足し算器(1411)の出力
と上記信号ベクトル()の各要素をかけるための多数
の乗算器(1406)と、他の上記乗算器(1408)
の出力と上記スカラー(β)をかけるための多数の乗算
器(1409)と、上記乗算器(1409)の出力とほ
かの上記乗算器(1406)の出力をそれぞれ足すため
の多数の足し算器(1407)で構成されていて、上記
足し算器(1402)の出力をガンマベクトル(γ)に
して上記最大固有値合成部(137)と誤差ベクトル合
成部(131)に出力して、上記足し算器(1407)
の出力をゼータベクトル(ζ)にして上記適応利得合成
部(134)に出力する。
【0186】第14図は上記第12図に図示された最大
固有値合成部(137)の一実施例細部構成をみせたの
である。図面に図示されたのように上記最大固有値合成
部(137)は第13図に図示された行列計算部近似部
(136)から印加されるガンマベクトル(γ)の各要
素と現在のスナップショットでの利得ベクトル()の
複素共役の各要素をかける多数の乗算器(1501)
と、上記乗算器の出力を足すための足し算器(150
2)で構成されて上記足し算器(1502)の出力を上
記最大固有値(λ)として出力する。
【0187】第15図は上記第12図に図示された誤差
ベクトル合成部(131)の一実施例細部構成をみせた
のである。図面に図示されたのように、上記誤差ベクト
ル合成部(131)は上記最大固有値合成部(137)
から最大固有値(λ)を受け取り現在のスナップショッ
トでの利得ベクトル()の各要素とかけるための多数
の乗算器(1601)と、上記乗算器(1601)の出
力から上記追跡方向ベクトル()の各要素を引くため
の減算機(1602)を含む。
【0188】上記第12図に図示された装置が窮極的に
遂行することは次の条件を満足する誤差ベクトル(γ
である。
【0189】=λγ 但し、λは上記最大固有値合成部(137)の出力、
は現在のスナップシヨットでの利得ベクトル、γは上記
行列計算近似部の2つの出力の中で1つのガンマベクト
ルである。
【0190】第16図は上記第12図に図示された信号
処理装置の適応利得合成部(134)の一実施例細部構
成図である。
【0191】図面に図示されたのように、上記適応利得
合成部(134)は、上記追跡方向ベクトル()の各
要素の絶対値自乗を求めるための多数の乗算器(170
4)、上記乗算器(1704)の出力を互いに足すため
の足し算器(1708)、上記追跡方向ベクトル(
の各要素と上記利得ベクトルの各要素の複素共役を順に
かけるための多数の乗算器(1703)、上記乗算器
(1703)の出力を互いに足すための足し算器(17
07)、上記ゼータベクトル(ζ)の各要素と上記利得
ベクトル()の複素共役の各要素をかけるための多数
の乗算器(1701)と、上記乗算器(1701)の出
力を足すための足し算器(1705)と、上記ゼータベ
クトル(ζ)の各要素と上記追跡方向ベクトル()の
複素共役をかける多数の乗算器(1702)、上記乗算
器(1702)の出力を全て足す足し算器(1706)
と、上記足し算器(1705、1706、1707、1
708)の出力端に結ばれた適応利得計算部(170
9)を含む。
【0192】そして、上記足し算器(1705)の出力
をAとし、上記足し算器(1706)の出力をBとし、
上記足し算器(1707)の出力をCとし、上記足し算
器(1708)の出力をDとすると、上記適応利得計算
部(1709)では適応利得ρを
【数58】
【0193】のように求める。
【0194】ここで、E=B・Re〔C〕−D・Re
〔A〕、F=B−λ・D G=Re〔A〕−λ・Re〔C〕で、λは上記最大固有
値で、Re〔・〕は複素数“・”の実数部(real
part)を意味する。
【0195】又、上記のようにする場合、
【数59】A= ζ, B= ζ, C= , D=v である。
【0196】第17図は本発明の第1乃至第3実施例中
いずれかの一実施例による干渉と雑音を減衰させる信号
処理装置を利用した一実施例信号通信システムの概略図
である。図面で1は配列アンテナ、7は受信装置、8は
内積計算装置、9は信号処理装置をそれぞれ表したもの
である。
【0197】図面に図示されたのように、本信号通信シ
ステムは、多数のアンテナ素子(11)を具備して所定
の位置と間隔で配列されて各アンテナ素子に有機される
受信信号を後端に印加する配列アンテナ(1)と、上記
各アンテナ素子に有機されて上記配列アンテナ(1)か
ら出力される信号ベクトルについて周波数低域遷移、複
調などの信号受信に必要な処理を行って各スナップショ
ットごとに信号ベクトルを合成する受信装置(7)と、
上記受信装置(7)から出力される信号ベクトルの各要
素(x1…xN)と適切な値の利得ベクトルを内積して
配列アンテナの出力値(y(t))を合成する内積計算
装置(8)と、上記受信装置(7)から出力する信号ベ
クトルの各要素(x1…xN)を上記内積計算装置
(8)の出力値(y(t))を利用して処理して適切な
利得ベクトル値(w1…wN)を求めた後、上記内積計
算装置(8)で提供する信号処理装置(9)を具備す
る。
【0198】本通信システムは受信装置(7)、信号処
理装置(9)、および内積計算装置(8)で構成されて
いて、上記受信装置(7)で各アンテナ素子(11)に
有機された受信信号の周波数を低域に遷移して復調など
の過程を経て受信信号ベクトル(x(t))を作らせ
る。本発明の技術をCDMA信号環境で使う場合には復
調された受信信号を所望の信号に割当てされたチップコ
ード(chip code)で相関する相関器も上記受
信装置(7)に含まれる。そして、上記受信装置(7)
から出力された受信信号((t))は信号処理装置
(9)と内積計算装置(8)で加えられる。
【0199】上記信号処理装置(9)での現在のスナッ
プショットで受信された受信信号((t))と直前ス
ナップシヨットでの配列アンテナ出力信号(y(t))
を利用して最適の利得ベクトル()を算出している。
算出された最適の利得ベクトル(w)は内積計算装置
(8)に送られて内積計算装置(8)が現在のスナップ
ショットでの受信信号((t))と利得ベクトル
)を相互内積して次のスナップショットでの出力値
(y(t))を算出している。
【0200】ここで核心部分は本発明の信号処理装置
(9)として、各スナップショットで原信号方向には最
大利得を形成して余他の方向には小さな利得値を形成す
る最適である利得ベクトル()を計算するから窮極的
に配列アンテナを利用した信号通信システムに最適のビ
ームパターンを提供させている。
【0201】第4実施例 本実施例では原信号の大きさがそれぞれの干渉信号より
越等につよい信号環境で原信号方向に利得を最大化する
ための位相遅延ベクトルを求めて所期の目的を達する技
術を説明する。
【0202】第18図は本発明による信号処理装置の第
4実施例構成を概略的に現したブロック図として、図面
で51は誤差ベクトル合成部、52はスカラー合成部、
53は追跡方向ベクトル合成部、54は適応利得合成
部、55は位相遅延ベクトル更新部をそれぞれ現したの
である。
【0203】図面に例示されたように、本実施例による
信号処理装置は、配列アンテナを形成する多数のアンテ
ナ素子から印加される受信信号(χ、χ、…χ
と上記受信信号を適切に位相遅延させた後合算して出力
する直前スナップショットからの最終出力(y(t))
と、直前スナップショットでの位相遅延ベクトル(φ
…φ)を入力して誤差ベクトルを計算して出力する誤
差ベクトル合成部(51)と、上記誤差ベクトル合成部
(51)の一方の出力端に連結されるスカラー合成部
(52)と、上記誤差ベクトル合成部(51)の他方の
出力端と上記スカラー合成部(52)の出力端に連結さ
れる追跡方向ベクトル合成部(53)と、上記多数のア
ンテナ素子から印加される受信信号と、上記直前スナッ
プショットからの最終出力と上記追跡方向ベクトル合成
部(53)からの印加される現在のスナップショットか
らの追跡方向ベクトルと直前スナップシヨットでの位相
遅延ベクトルをうけとり適応利得値を求めて出力する適
応利得合成部(54)と、上記現在のスナップショット
からの追跡方向ベクトルと上記適応利得値を各各受け取
りされて位相遅延ベクトルを更新する位相遅延ベクトル
更新部(55)を含む。
【0204】上記誤差ベクトル合成部(51)は上記多
数のアンテナ素子からの未遅延受信信号出力(x
(t)x(t)…x(t))、直前スナップショ
ットからの位相遅延ベクトル(φ…φ)と直前スナ
ップショットからの最終出力(y(t))を受け取り誤
差ベクトル(r(t)…r(t))を合成する。
【0205】スカラー合成部(52)は上記誤差ベクト
ル合成部(51)から誤差ベクトル(r(t)…r
(t))を受け取りスカラー値(β)を合成して追跡方
向ベクトル合成部(53)に提供する。
【0206】追跡方向ベクトル合成部(53)は上記誤
差ベクトル(r(t)…r(t))とスカラー値
(β)を受け取り追跡方向ベクトル(υ)を出力する。
【0207】適応利得合成部は上記多数のアンテナ素子
からの未遅延受信信号出力(x(t)x(t)…x
(t))、上記直前スナップショットからの位相遅延
ベクトル(φ…φ)、上記直前スナップショットか
らの最終出力(y(t))と上記追跡方向ベクトル
υ)をそれぞれ受け取り適応利得(ρ)を合成して位
相遅延ベクトル更新部(55)に提供する。
【0208】位相遅延ベクトル更新部(55)は上記追
跡方向ベクトル(υ)と適応利得(ρ)を受け取り位相
遅延ベクトルを合成して更新された位相遅延ベクトル
(φ…φ)を遅延信号として出力する。
【0209】第19図は上記第4実施例による信号処理
装置の誤差ベクトル合成部(51)の一実施例細部構成
をみせたのである。
【0210】図面に図示されたのように上記誤差ベクト
ル合成部は、各スナップショットで上記各アンテナ素子
に有機された信号を上記位相遅延ベクトルに依拠して位
相遅延させた結果ベクトルの各要素の値を全て足して得
た直前スナップショットからの上記配列アンテナの最終
受信出力値(y(t))を自乗する乗算器(511)
と、上記各アンテナ素子に有機された信号から得た信号
ベクトル((t))の各要素に上記配列アンテナの最
終受信出力値(y(t))をかける多数の乗算器(51
2)と、上記乗算器(511)によって自乗された出力
値を上記位相遅延ベクトルの各要素値だけ位相遅延させ
る多数の位相遅延素子(513)と、上記多数の位相遅
延素子(513)を通じて位相遅延させて得たベクトル
値から、上記乗算器(512)によってかけられた結果
のベクトル値を引く多数の足し算器(514)を含めて
いて、上記各足し算器(514)の結果を誤差ベクトル
の各要素の値に決定する。
【0211】第19図に提示された誤差ベクトル合成部
(51)は受信された実際の信号値を周波数低域遷移せ
ずに処理する装置である。
【0212】第19図の誤差ベクトル合成部(51)で
究極的に遂行しようとするのは、(J)=(J)
(J)−λ(J)(J)を満足する誤差ベクトル
(J)を算出するのである。
【0213】但し、説明したように自己相関行列を現在
の入力信号(瞬時値)だけで計算するから第19図のよ
うに簡略に具現される。従って、誤差ベクトル()は
位相遅延ベクトル(φ)が固有ベクトルの位相に近接す
るのによってその大きさが0(zero)に収斂するよ
うになる。
【0214】第20図は上記第4実施例による信号処理
装置のスカラー合成部(52)の一実施例細部構成図と
して、上記スカラー合成部(52)は、現在スナップシ
ョットでの誤差ベクトルの各要素の大きさを自乗する多
数の乗算器(521)と、上記誤差ベクトルの各要素の
自乗値を全て足す足し算器(522)と、直前スナップ
ショットでの上記足し算器(522)の出力から現在の
スナップショットでの上記足し算器(522)出力をわ
ける除算器(525)と、上記除算器(525)の結果
出力に陰符号(−)を加える符号変換機(526)を含
む。
【0215】追跡方向ベクトル(υ)更新時直前スナッ
プショットでの追跡方向ベクトル(υ)をスカラー
(β)倍して現在のスナップショットでの2次ベクトル
)に足すから追跡方向ベクトル(υ)を算出してい
る。
【0216】第20図に提示されたようにスカラー値
(β)を合成する窮極的な目的は、各スナップショット
ごとに算出される全ての追跡方向ベクトル(υ)が互い
に自己相関行列について直交されるようにするスカラー
(β)値を計算するのにある。従ってスカラー(β)値
が正確に計算される場合に最適の上記位相遅延ベクトル
を最小の計算量で算出されるようになる。
【0217】第21図は上記第4実施例による信号処理
装置の追跡方向ベクトル合成部(53)の一実施例細部
構成を現したものである。
【0218】図面に図示されたように、上記追跡方向ベ
クトル合成部(53)は上記誤差ベクトル合成部(5
1)の各誤差ベクトル要素(r1…rN)出力端にそれ
ぞれ一入力端が結ばれてその出力端で追跡方向ベクトル
(v1…vN)を出力する多数の足し算器(531)
と、一入力端では上記足し算器(531)を通じて出力
される上記追跡方向ベクトルの各要素について直前スナ
ップショットでの値を受け取りほかの一つの入力端では
上記スカラー値(β)を受け取りかけた後その結果値を
上記足し算器(531)から出力する多数の乗算器(5
32)を具備している。
【0219】そして、最初のスナップショットでは上記
誤差ベクトル合成部(51)から出力される誤差ベクト
ルを追跡方向ベクトルにして、二番目のスナップショッ
ト以後の場合は上記乗算器(532)を利用して直前ス
ナップショットでの追跡方向ベクトルに上記スカラー値
をかけてから、上記足し算器(531)を利用して上記
乗算器(532)の出力値と現在スナップショットでの
誤差ベクトルを足して得た結果をそれぞれ上記追跡方向
ベクトルで合成して出力するのである。
【0220】第22図は上記第4実施例による信号処理
装置の適応利得合成部(54)の一実施例細部構成図で
ある。
【0221】図面に図示されたように、上記適応利得合
成部(54)は上記信号ベクトル((t))の各要素
と上記追跡方向ベクトル(υ)の各要素をかける多数の
乗算器(541b)と、上記追跡方向ベクトル(υ)の
各要素を自乗するための多数の乗算器(541a)と、
上記追跡方向ベクトル(υ)の各要素の自乗値を互いに
足すための足し算器(543a)と、上記追跡方向ベク
トル(υ)を現在のスナップショットでの上記位相遅延
ベクトル(φ)ぐらい位相遅延させるための多数の位相
遅延素子(542)と、上記位相遅延された追跡方向ベ
クトル(υ)の各要素値を互いに足すための足し算器
(543b)と、上記多数の乗算器(541b)の出力
を互いに足すための足し算器(543c)と、その足し
算器(543c)の出力を自乗するための乗算器(54
4)と、現在のスナップショットでの配列アンテナの出
力(y(t))と上記足し算器(543c)の出力をか
けるための乗算器(545)と、現在のスナップショッ
トでの配列アンテナ出力値(y(t))を自乗するため
の乗算器(546)と、上記足し算器(543a)(5
43b)と上記乗算器(544)(545)(546)
の出力端にそれぞれ結ばれた適応利得計算部(547)
を含む。
【0222】上記足し算器(543c)の出力をAと
し、上記Aと上記配列アンテナの受信出力値(y
(t))を上記乗算器(545)出力をBとし、上記A
値を上記乗算器(544)で自乗した値をCとし、上記
足し算器(543b)の出力をDとし、上記足し算器
(543a)の出力をEとし、上記CとDの積から上記
EとBをかけた値をひくのをFとし、上記Eと配列アン
テナ受信出力値の自乗(y(t))との積を上記Cか
らひいた結果をGとし、上記Bから上記配列アンテナ受
信出力値の自乗(y(t))をDとかけた結果をひい
たのをHとするとき、上記適応利得計算部(547)は
結論的にGの自乗からFとG積の4倍を引いた結果の自
乗根(square root)を−Gから引いたもの
をもうFの2倍にわけた結果値、すなわち
【0223】
【数60】
【0224】を適応利得(ρ)に合成して出力する。
【0225】ここで、F=CD−BE、G=C−y
(t)E、H=B−y(t)Dである。
【0226】第23図は上記第4実施例による信号処理
装置の位相遅延ベクトル更新部(55)の一実施例細部
構成図である。
【0227】図面に図示されたように、上記位相遅延ベ
クトル更新部(55)は上記追跡方向ベクトルの各要素
(v1…vN)出力端ごとに、上記該当追跡方向ベクト
ル要素(vi)に上記適応利得合成部(54)から出力
される適応利得値(ρ)をかける乗算器(551)と、
上記受信信号(x(t))のキャリア周波数の信号を発
生させる発振機(osc)の出力信号を直前スナップシ
ョットでの位相遅延ベクトル(φ)の各要素だけ位相遅
延させるための多数の位相遅延素子(552)と、上記
乗算器(551)の出力と上記位相遅延素子(552)
の出力を足すための多数の足し算器(553)と、上記
足し算器(553)の結果値から現在のスナップショッ
トで使われる各要素の位相遅延を算出する位相検出機
(554)をそれぞれ具備させて構成される。
【0228】そして、上記したのように構成される上記
位相遅延ベクトル更新部(55)は、現在のスナップシ
ョットで受信される信号ベクトル((t))の各要素
を更新された位相遅延ベクトルのそれぞれの要素だけ位
相遅延装置で位相遅延させた後、このように位相遅延さ
れた受信信号ベクトルの各要素を合算装置で相互足して
現在のスナップショットで上記配列アンテナの出力を算
出するのにその目的がある。
【0229】第24図は上記第4実施例による信号処理
装置の位相遅延ベクトル更新部(55)についたほかの
実施例の細部構成図として、上記第23図に図示された
位相遅延ベクトル更新部の各要素についた構成に、付加
的に定規化された位相遅延ベクトル値の出力のための素
子をそれぞれ具備させたのである。
【0230】本実施例による位相遅延ベクトル更新部
(55)は図面に図示されたように、上記追跡方向ベク
トルの各要素(v1…vN)出力端ごとに、乗算器(5
51)、位相遅延素子(552)、足し算器(55
3)、および位相検出機(554)を具備させた構成
に、各スナップショットごとに上記位相検出機(55
4)で計算された上記位相遅延ベクトルの一番目要素
(φ1)と最後要素(φN)の大きさを比較して大きさ
が小さい要素を選ぶ選択素子(555)と、上記位相検
出機(554)の出力値で上記選択素子(555)によ
って選ばれた値を引いてから出力する足し算器(55
6)をそれぞれ付加的に具備させたのである。
【0231】上記のように構成される上記位相遅延ベク
トル更新部(55)は位相遅延値を算出するにおいて、
上記配列アンテナの基準アンテナ素子に加えられる位相
遅延値は0にして、その以後のすべてのアンテナ素子に
加えられる位相遅延値は陽数になれるようにするため
に、各スナップショットごとに上記位相検出機(55
4)で計算される上記位相遅延ベクトルの一番目要素
(φ1)と最後要素(φN)の大きさを比較して大きさ
が小さい要素を選んだ後上記各位相検出機(554)の
出力値で引いて得た値を定規化された位相遅延ベクトル
の値に出力するのである。
【0232】参考的に、上記“基準アンテナ”は受信モ
ードではもっとも遅い位相の信号が有機されるアンテナ
素子で、送信モードではもっとも位相が早い信号を放出
するアンテナ素子である。すなわちこれを物理的に説明
すると通信しようとする相対方から距離がいちばん遠い
方のアンテナである(送受信全て)。
【0233】第25図は上記第18図の信号処理装置を
利用して干渉と雑音を減衰させた信号通信システムの例
示図で、図面で1は配列アンテナ、2は位相遅延装置、
3は遅延信号加算装置、5は信号処理装置をそれぞれ現
したのである。
【0234】図面に図示されたように、本通信システム
は、多数のアンテナ素子(11)を具備して所定の位置
と間隔に配列されて受信信号を受け取り後端の位相遅延
装置(2)と信号処理装置(5)に提供する配列アンテ
ナ(1)と、上記配列アンテナ(1)から信号を受け取
り上記各アンテナ素子に有機された信号を所望程度の位
相遅延させる多数の位相遅延素子(21)を具備した位
相遅延装置(2)と、上記位相遅延装置(2)を通じて
斯く斯く適切に位相遅延されたそれぞれの信号を互いに
足して上記配列アンテナの出力値を算出する遅延信号加
算装置(3)と、上記配列アンテナ(1)から得られた
信号ベクトルを処理して適切な位相遅延値を上記位相遅
延装置(2)に提供する第18図に図示された構成の信
号処理装置(5)にできている。
【0235】そうして、所望の信号の方向に最大の利得
を提供するビームパターンを形成するための位相遅延ベ
クトルを算出して信号を受信するから所望の信号と干渉
信号信号との大きさの差をもっと大きくして干渉効果を
大幅減らすようになる。
【0236】特に、上記のように第18図の信号処理装
置を利用した通信システムは信号環境自体が干渉信号が
所望の信号より顕著に大きい場合にいちばん適合であ
る。
【0237】前述したような本発明は次のような効果を
もつ。
【0238】原信号の受信レベルが干渉信号それぞれの
受信レベルより高い信号環境で原信号レベル対干渉信号
レベルの差をもっと増加させて、付加雑音の強さを顕著
に減小させられるだけではなく、雑音の影響を顕著に減
らすから通信品質を向上させて、通信容量を増加させ
て、従前の方式よりその計算量を顕著に減らすから、実
施間処理を可能にするいちばん優秀な発明である。
【0239】以上で説明した信号処理装置は、提示され
た実施例と添付図面に限定されずに、本発明の技術思想
の内の範囲内で本発明が含まれた技術分野の熟練者によ
ってできるいろいろな置換、変形と変更も本発明の範囲
に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う信号処理装置の第1実施例の構
成を概略的に表すブロック図である。
【図2】上記図1に図示された信号処理装置の誤差ベク
トル合成部の一実施例細部構成図である。
【図3】上記図1に図示された信号処理装置の適応利得
合成部の一実施例細部構成図である。
【図4】上記図1に図示された信号処理装置の利得ベク
トル更新部の一実施例細部構成図である。
【図5】上記図1に図示された信号処理装置の利得ベク
トル更新部のほかの実施例細部構成図である。
【図6】上記図1に図示された信号処理装置のスカラー
合成部の一実施例細部構成図である。
【図7】上記図1に図示された信号処理装置の追跡方向
ベクトル合成部の一実施例細部構成図である。
【図8】本発明に従う信号処理装置の第2実施例構成を
概略的に表すブロック図である。
【図9】上記図8に図示された信号処理装置の誤差ベク
トル合成部の一実施例細部構成図である。
【図10】上記図8に図示された信号処理装置の最大固
有値合成部の一実施例細部構成図である。
【図11】上記図8に図示された信号処理装置の適応利
得合成部の一実施例細部構成図である。
【図12】第3実施例に従う信号処理装置の一実施例構
成ブロック図である。
【図13】上記図12に図示された行列計算近似部の一
実施例細部構成図である。
【図14】上記図12に図示された最大固有値合成部の
一実施例細部構成図である。
【図15】上記図12に図示された誤差ベクトル合成部
の一実施例細部構成図である。
【図16】上記図12に図示された信号処理装置の適応
利得合成部の一実施例細部構成図である。
【図17】上記図1、8、12に図示された信号処理装
置を利用して干渉及び雑音を減瘻させた信号通信システ
ムを表す概略図である。
【図18】本発明に従う信号処理装置の第3実施例構成
を概略的に表すブロック図である。
【図19】上記図18に図示された信号処理装置の誤差
ベクトル合成部の一実施例細部構成図である。
【図20】上記図18に図示された信号処理装置のスカ
ラー合成部の一実施例細部構成図である。
【図21】上記図18に図示された信号処理装置の追跡
方向ベクトル合成部の一実施例細部構成図である。
【図22】上記図18に図示された信号処理装置の適応
利得合成部の一実施例細部構成図である。
【図23】上記図18に図示された信号処理装置の位相
遅延ベクトル更新部の一実施例細部構成図である。
【図24】上記図18に図示された信号処理装置の位相
遅延ベクトル更新部についたほかの実施例細部構成図で
ある。
【図25】上記図18に図示された信号処理装置を利用
して干渉及び雑音を減瘻させた信号通信システムを表す
概略図である。
【符号の説明】
1 配列アンテナ 2 位相遅延装置 3 遅延信号仮想装置 5、9 信号処理装置 6 受信装置 8 内積計算装置 11 アンテナ素子 21 位相遅延素子 51、91、131 誤差ベクトル 52、92、132 スカラー合成部 53、93、133 追跡方向ベクトル合成部 54、94、134 適応利得合成部 55 位相遅延ベクトル更新部 95、135 利得ベクトル更新部 96 自己相関行列発生部 97、137 最大固有値合成部 136 行列計算近似部

Claims (102)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信システムにてビームパターンを実時
    間で調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号
    処理装置において、各スナップショットごとに外部から
    入力される現在スナップショットでの信号ベクトル(
    (t))と直前スナップショットでの上記通信システム
    の最終出力値(y(t))と現在スナップショットでの
    利得ベクトル値()とを受け取り誤差ベクトルを計算
    して出力する誤差ベクトル合成手段(91)と、上記誤
    差ベクトル合成手段(91)から誤差ベクトルを受け取
    り追跡方向ベクトル(υ)の合成に必要なスカラー値を
    合成して出力するスカラー合成手段(92)と、上記誤
    差ベクトル合成手段と上記スカラー合成手段の出力を受
    け取り上記追跡方向ベクトル(υ)を合成して出力する
    追跡ベクトル合成手段(93)と、上記信号ベクトル
    (t))と追跡方方ベクトル(υ)と直前スナップ
    ショットの出力値(y)と上記現在スナップショットで
    の利得ベクトル値()とをそれぞれ受け取り各スナッ
    プショットごとの適応利得を求めて出力する適応利得合
    成手段(94)と、現在スナップショットでの追跡方向
    ベクトル(υ)と適応利得値とをそれぞれ受け取り利得
    ベクトルを更新する利得ベクトル更新手段(95)とを
    含むことを特徴とする無線通信システムで干渉を最小化
    して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記利得ベクトル値()は上記通信シ
    ステムで所定の間隔に配列される多数の配列アンテナ素
    子のそれぞれに有機された信号から求めた自己相関行列
    の最大固有値に対応する固有ベクトルの値と決定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の無線通信システムで干渉
    を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固有
    値に対応する上記固有ベクトルのビームパターン特性に
    影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにするた
    めに上記最大固有値の固有ベクトルを常数(定数)倍し
    て決定することを特徴とする請求項2記載の無線通信シ
    ステムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信
    号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固有
    値に対応する上記固有ベクトルのビームパターン特性に
    影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにするた
    めに上記最大固有値の固有ベクトルを定規化(norm
    alization)して決定することを特徴とする請
    求項2記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音
    の影響を減らすための信号処理装置。
  5. 【請求項5】 現在スナップショットでの自己相関行列
    は、直前のスナップショットでの自己相関行列に大きさ
    が0から1の間の忘却因子をかけた値に現在スナップシ
    ョットでの上記各アンテナ素子に有機された信号から得
    られた信号ベクトルで計算する下記式〔1〕による信号
    行列を足して求めることを特徴とする請求項2記載の無
    線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らす
    ための信号処理装置。 【数1】 (但し、 (J+1)と (J)はそれぞれJ+1
    番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
    0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
    ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
    m)演算子である)
  6. 【請求項6】 上記最大固有値に対応する固有ベクトル
    は最初のスナップショットでは上記各アンテナ素子に有
    機された信号の間の位相差をなくすように上記利得ベク
    トルを決定するために、基準アンテナに有機された信号
    には変化を加えず、各上記アンテナ素子の信号について
    は次の位相をもつ隣接した上記アンテナ素子との位相差
    だけ位相遅延を加えるように上記利得ベクトルの値を決
    定し、2番目のスナップショット以後からは直前のスナ
    ップショットでの上記利得ベクトルを更新して求めるも
    のの、各スナップショットで上記基準アンテナ素子に有
    機される信号にかける利得値は実数(real num
    ber)に維持して上記自己相関行列のレーリー商(R
    ayleigh quotient)が最大になるよう
    に更新して求めることを特徴とする請求項2記載の無線
    通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすた
    めの信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記基準アンテナ素子は、上記多数のア
    ンテナ素子中、各スナップショットごとに位相が最も遅
    い信号が有機されるアンテナ素子であることを特徴とす
    る請求項6記載の無線通信システムで干渉を最小化して
    雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記基準アンテナ素子は、上記多数のア
    ンテナ素子中、現スナップショットで通信しようとする
    信号原との物理的な距離がいちばん遠い所に位置したア
    ンテナ素子であることを特徴とする請求項6記載の無線
    通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすた
    めの信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記誤差ベクトル合成手段(91)は、
    上記直前スナップショットの出力値(y(t))を自乗
    するための乗算手段(911)と、外部から印加される
    信号ベクトル(x(t))の各要素に上記直前スナップ
    ショットの最終出力値(y(t))を内積させるための
    多数の乗算手段(912)と、上記乗算手段(911)
    によって自乗された出力値を各要素の利得ベクトルにか
    けるための多数の乗算手段(913)と、上記信号ベク
    トルの各要素に割当てられた乗算手段(912)の各出
    力値から上記利得ベクトルの各要素に割当てられた乗算
    手段(913)の該当要素出力値を引くための減算手段
    (914)とを含むことを特徴とする請求項1記載の無
    線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らす
    ための信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記適応利得合成手段(94)は、上
    記受信信号ベクトル(x(t))の各要素を複素共役し
    て上記追跡方向ベクトル(υ)の相応する各要素と順に
    かけるための多数の第1乗算手段(941)と、上記多
    数の乗算手段(941)の出力を互いに足すための第1
    足し算手段(946)と、上記追跡方向ベクトル(υ
    の各要素の絶対値の自乗を求めるための多数の第2乗算
    手段(942)と、上記乗算手段(942)の出力を互
    いに足すための第2足し算手段(945)と、上記追跡
    方向ベクトル(υ)の各要素と上記利得ベクトルの各要
    素の複素共役を順にかけるための多数の第3乗算手段
    (943)と、上記乗算手段(943)の出力を互いに
    足すための足し算手段(944)と、上記足し算手段
    (946)の出力を自乗するための第4乗算手段(94
    9)と、外部から印加される上記通信システムの直前ス
    ナップショットの最終出力(y(t))と上記足し算手
    段(946)の出力をかけるための第5乗算手段(94
    7)と、上記直前スナップショットの最終出力値(y
    (t))についた絶対値の自乗を求めるための第6乗算
    手段(948)と、上記第2、3足し算手段(944、
    945)と第4、5、6乗算手段(947、948、9
    49)の出力端にそれぞれ結ばれた適応利得計算手段
    (950)とを含むことを特徴とする請求項1記載の無
    線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らす
    ための信号処理装置。
  11. 【請求項11】 信号ベクトルと追跡方向ベクトルを内
    積した結果(第1足し算手段(946)の出力)をAと
    し、上記Aと配列アンテナの出力値をかけた結果(第4
    乗算手段(947)の出力)をBとし、上記Aの自乗
    (第6乗算手段(949)の出力)をCとし、利得ベク
    トルと追跡方向ベクトルを内積した結果(第2足し算手
    段(944)の出力)をDとし、追跡方向ベクトルとそ
    れ自分の内積(第3足し算手段(945)の出力)をE
    とするとき、上記適応利得計算手段(950)では下記
    式〔2〕により適応利得(ρ)を求めることを特徴とす
    る請求項10記載の無線通信システムで干渉を最小化し
    て雑音の影響を減らすための信号処理装置。 【数2】 (但し、F=C・Re[D]−B・Re[E]、G=C
    −|y(t)|E、H=Re〔B〕−|y(t)|
    ・Re〔D〕、Re〔・〕は複素数“・”の実数部(r
    eal part)である)
  12. 【請求項12】 上記利得ベクトル更新手段(95)
    は、現在のスナップショットでの追跡方向ベクトルと適
    応利得値をかけるための多数の乗算手段(951)と、
    直前スナップショットでの利得ベクトルと上記各乗算手
    段(951)の出力値を足すための多数の足し算手段
    (952)とを含むことを特徴とする請求項1記載の無
    線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らす
    ための信号処理装置。
  13. 【請求項13】 上記利得ベクトル更新手段(950)
    は、上記多数の足し算手段(952)の各出力値を、基
    準アンテナ素子に連結さた足し算手段(952)の出力
    値のN乗倍で総て除算する多数の除算手段(953)を
    含むことを特徴とする請求項12記載の無線通信システ
    ムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処
    理装置。
  14. 【請求項14】 上記スカラー合成手段(92)は上記
    誤差ベクトルの各要素の絶対値を自乗するための多数の
    乗算手段(921)と、上記乗算手段(921)の出力
    を互いに足すための足し算手段(922)と、直前スナ
    ップショットでの上記足し算手段(922)の出力で現
    在のスナップショットでの上記足し算手段(922)の
    出力を除算する除算手段(923)と、上記除算手段
    (923)の出力に陰符号(−)を加える符号変換手段
    (924)を含むことを特徴とする請求項1記載の無線
    通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすた
    めの信号処理装置。
  15. 【請求項15】 上記追跡方向ベクトル合成手段(9
    3)は、直前スナップショットでの追跡方向ベクトルの
    各要素について上記スカラー合成手段(92)から印加
    されるスカラー値を斯く斯く乗算する多数の乗算手段
    (932)と、上記多数の乗算手段(932)の各結果
    値とそれに相応する誤差ベクトル要素を斯く斯く足して
    求めた現在のスナップショットでの追跡方向ベクトルを
    出力する多数の足し算手段(931)を含むことを特徴
    とする請求項1記載の無線通信システムで干渉を最小化
    して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  16. 【請求項16】 通信システムにてビームパターンを実
    時間で調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信
    号処理装置において、各スナップショットごとに信号ベ
    クトルを受け取り自己相関行列を計算して出力するため
    の自己相関行列発生手段(96)と、上記自己相関行列
    発生手段(96)にて出力する現在スナップショットで
    の上記自己相関行列の最大固有値を推定するための最大
    固有値合成手段(97)と、各スナップショットごとに
    自己相関行列発生手段(96)にて出力する自己相関行
    列と上記最大固有値合成手段(97)から出力する最大
    固有値と現在のスナップショットでの利得ベクトル値と
    をそれぞれ受け取り受け取り誤差ベクトルを合成して出
    力する誤差ベクトル合成手段(91)と、上記誤差ベク
    トル合成手段(91)の出力である誤差ベクトルを受け
    取り追跡方向ベクトルを合成することに必要なスカラー
    値を合成して出力するスカラー合成手段(92)と、上
    記誤差ベクトルおよびスカラー値を受け取り追跡方向ベ
    クトルを合成して出力する追跡方向ベクトル合成手段
    (93)と、自己相関行列と、追跡方向ベクトルと、現
    在のスナップショット現スナップショットでの上記最大
    固有値と、利得ベクトル値とをそれぞれ受け取り各スナ
    ップショットごとの適応利得を求めて出力する適応利得
    合成手段(94)と、各スナップショットごとに上記追
    跡方向ベクトルと上記適応利得値とを基づいて上記利得
    ベクトルを更新する利得ベクトル更新手段(95)を含
    むことを特徴とする無線通信システムで干渉を最小化し
    て雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  17. 【請求項17】 上記利得ベクトル値()は上記通信
    システムで所定の間隔に配列される多数の配列アンテナ
    素子のそれぞれに有機された信号から求めた自己相関行
    列の最大固有値に対応する固有ベクトルの値と決定する
    ことを特徴とする請求項16記載の無線通信システムで
    干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装
    置。
  18. 【請求項18】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固
    有値に対応する上記固有ベクトルのビームパターン特性
    に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにする
    ために上記最大固有値の固有ベクトルを常数倍して決定
    することを特徴とする請求項17記載の無線通信システ
    ムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処
    理装置。
  19. 【請求項19】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固
    有値に対応する上記固有ベクトルのビームパターン特性
    に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにする
    ために上記最大固有値の固有ベクトルを定規化(nor
    malization)して決定することを特徴とする
    請求項17記載の無線通信システムで干渉を最小化して
    雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  20. 【請求項20】 現在スナップショットでの自己相関行
    列は、直前のスナップショットでの自己相関行列に大き
    さが0から1の間の忘却因子をかけた値に現在スナップ
    ショットでの上記各アンテナ素子に有機された信号から
    得られた信号ベクトルで計算する下記式〔3〕による信
    号行列を足して求めることを特徴とする請求項17記載
    の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減
    らすための信号処理装置。 【数3】 (但し、x(J+1)とx(J)はそれぞれJ+1
    番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
    0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
    ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
    m)演算子である)
  21. 【請求項21】 上記最大固有値に対応する固有ベクト
    ルは、最初のスナップショットでは上記各アンテナ素子
    に有機された信号の間の位相差異をなくすように上記利
    得ベクトルを決定するために、基準アンテナに有機され
    た信号には変化を加えず、各上記アンテナ素子の信号に
    ついては次後位相をもつ隣接した上記アンテナ素子との
    位相差だけ位相遅延を加えるように上記利得ベクトルの
    値を決定して、二番目スナップショット以後からは直前
    のスナップショットでの上記利得ベクトルを更新して求
    めて、各スナップショットで上記基準アンテナ素子に有
    機される信号にかける利得値は実数(real num
    ber)に維持して上記自己相関行列のレーリー商(R
    ayleigh quotient)が最大になれるよ
    うに更新して求めることを特徴とする請求項17記載の
    無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減ら
    すための信号処理装置。
  22. 【請求項22】 上記基準アンテナ素子は、 上記多数のアンテナ素子中、各スナップショットごとに
    位相が最も遅い信号が有機されるアンテナ素子と決定す
    ることを特徴とする請求項21記載の無線通信システム
    で干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理
    装置。
  23. 【請求項23】 上記基準アンテナ素子は、上記多数の
    アンテナ素子中、現在のスナップショットで通信しよう
    とする信号原との物理的距離がいちばん遠い所に位置し
    たアンテナ素子と決定することを特徴とする請求項21
    記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響
    を減らすための信号処理装置
  24. 【請求項24】 上記誤差ベクトル合成手段は、上記自
    己相関行列()の各行の各要素と利得ベクトルの相応
    する各要素を順にかけるための多数の乗算手段など(9
    82)と、上記乗算手段(982)の出力を上記自己相
    関行列のかく行別に互いに足すための自己相関行列の行
    数だけの足し算手段(983)と、現在の推定最大固有
    値(γ)と利得ベクトルの各要素をかけるための多数の
    乗算手段(981)と、上記乗算手段(981)のそれ
    ぞれの出力から上記足し算手段(983)の出力を順に
    ひくための多数の足し算手段(984)を含むことを特
    徴とする請求項16記載の無線通信システムで干渉を最
    小化して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  25. 【請求項25】 上記自己相関行列発生手段(96)で
    各スナップショットごとに更新する自己相関行列値およ
    び現在のスナップショットでの利得ベクトル(*)を
    利用して最大固有値(λ)を合成するための上記最大固
    有値合成手段(97)は、上記自己相関行列()の各
    行の各要素と現在のスナップショットでの利得ベクトル
    の相応する各要素をかけるための多数の乗算手段(99
    2)と、上記乗算手段(992)の出力を上記自己相関
    行列の各行別に全て足して出力する多数の足し算手段
    (993)と、各行各に一つずつ具備された上記足し算
    手段(993)の出力と該当行の利得ベクトル要素の複
    素共役(w*)をかけて出力する多数の乗算手段(99
    4)と、各行に対して一つずつ具備される上記多数の乗
    算手段(994)の出力を全て足した値を現在の推定最
    大固有値(λ)として出力する足し算手段(995)を
    含むことを特徴とする請求項16記載の信号処理装置。
  26. 【請求項26】 上記適応利得合成手段(94)は、 自己相関行列の各行の各要素と追跡方向ベクトルの相応
    する各要素との積のための多数の乗算手段(261)
    と、上記乗算手段(261)の出力を上記自己相関行列
    の各行別に足すための多数の足し算手段(262)と、
    各行ごとに一つずつ具備された上記足し算手段(26
    2)のそれぞれの出力と該当行の利得ベクトル要素の複
    素共役をかけるための多数の乗算手段(263)と、上
    記乗算手段(263)の出力を全て足す第1足し算手段
    (265)と、上記足し算手段(262)それぞれの出
    力と追跡方向ベクトルの相応する各要素の複素共役をか
    ける多数の乗算手段(264)と、上記乗算手段(26
    4)の出力を全て足す第二足し算手段(266)と、追
    跡方向ベクトルの各要素と利得ベクトルの相応する各要
    素の複素共役を互いにかけるための多数の乗算手段(2
    67)と、上記乗算手段など(267)の出力を全て足
    す第三足し算手段(268)と、追跡方向ベクトルの各
    要素とその複素共役をかける多数の乗算手段(269)
    と、上記乗算手段(269)の出力を全て第四足す足し
    算手段(270)と、上記第一乃至第四足し算手段(2
    65、266、268、270)の出力を入力にして適
    応利得を計算する適応利得計算手段(271)を含むこ
    とを特徴とする請求項16記載の無線通信システムで干
    渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装
    置。
  27. 【請求項27】 上記第一足し算手段(265)の出力
    をAとし、上記第二足し算手段(266)の出力をBと
    し、上記第三足し算手段(268)の出力をCとし、そ
    して上記第四足し算手段(270)の出力をDとすると
    き、上記適応利得計算手段(271)は、各スナップシ
    ョットごとに入力される上記A、B、C、Dの値を利用
    して、下記式〔4〕によって適応利得(ρ)を算出する
    ことを特徴とする請求項26記載の無線通信システムで
    干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装
    置。 【数4】 (但し、E=B・Re〔C〕−D・Re[A]、F=B
    −λ・D,G=Re〔D〕−λ・Re〔C〕、λは最大
    固有値、Re〔・〕は複素数“・”の実数部(real
    part)である)
  28. 【請求項28】 通信システムでビームパターンを実時
    間に調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号
    処理装置において、各スナップショットごとに信号ベク
    トルをうけて自己相関行列の演算をベクトル演算に近似
    して所定のガンマベクトルとゼータベクトルを出力する
    ための行列計算近似手段(136)と、上記行列計算近
    似手段(136)で出力する上記ガンマベクトルと現在
    のスナップショットでの利得ベクトルを受け取り各スナ
    ップショットごとに上記自己相関行列の最大固有値を推
    定するための最大固有値合成手段(137)と、各スナ
    ップショットごとに上記行列計算近似手段(136)か
    ら出力する上記ガンマベクトル、上記最大固有値合成手
    段(137)から出力する最大固有値と現在のスナップ
    ショットでの利得ベクトル値をそれぞれ受け取り誤差ベ
    クトルを合成して出力する誤差ベクトル合成手段(13
    1)と、上記誤差ベクトル合成手段(131)の出力の
    誤差ベクトルを受け取り追跡方向ベクトルの合成に必要
    なスカラー値を合成して出力するスカラー合成手段(1
    32)と、上記誤差ベクトルとスカラー値を受け取り追
    跡方向ベクトルを合成して出力する追跡方向ベクトル合
    成手段(133)と、上記行列計算近似手段(136)
    から出力するゼータベクトルと、上記追跡方向ベクトル
    と、現在のスナップショットでの上記最大固有値および
    利得ベクトル値をそれぞれ受け取り各スナップショット
    ごとの適応利得を求めて出力する適応利得合成手段(1
    34)と、各スナップショットごとに上記追跡方向ベク
    トルと上記適応利得値を基盤に上記利得ベクトルを更新
    する利得ベクトル更新手段(135)を含むことを特徴
    とする無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響
    を減らすための信号処理装置。
  29. 【請求項29】 上記利得ベクトル値()は上記通信
    システムで所定の間隔に配列される多数の配列アンテナ
    素子のそれぞれに有機された信号から求めた自己相関行
    列の最大固有値に対応する固有ベクトルの値と決定する
    ことを特徴とする請求項28記載の無線通信システムで
    干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装
    置。
  30. 【請求項30】 上記利得ベクトル値は、上記最大固有
    値に対応する上記固有ベクトルのビームパターンの特性
    に影響をあたえずに局部的な変化だけを加えるように上
    記最大固有値の固有ベクトルを常数(定数)倍して決定
    することを特徴とする請求項29記載の無線通信システ
    ムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処
    理装置。
  31. 【請求項31】 上記利得ベクトル値は、上記最大固有
    値に対応する上記固有ベクトルのビームパターンの特性
    に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにする
    ために上記最大固有値の固有ベクトルを定規化(nor
    malization)して決定することを特徴とする
    請求項29記載の無線通信システムで干渉を最小化して
    雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  32. 【請求項32】 現在スナップショットでの上記自己相
    関行列は、直前のスナップショットでの上記自己相関行
    列に大きさが0から1の間の忘却因子をかけた値に現在
    スナップショットでの上記各アンテナ素子に有機された
    信号から得られた信号ベクトルに計算する下記式〔5〕
    による信号行列を足して求めることを特徴とする請求項
    29記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の
    影響を減らすための信号処理装置。 【数5】 (但し、 (J+1)と (J)はそれぞれJ+1
    番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
    0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
    ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
    m)演算子である)
  33. 【請求項33】 上記最大固有値に対応する固有ベクト
    ルは、最初のスナップショットでは上記各アンテナ素子
    に有機された信号の間の位相差異をなくすように上記利
    得ベクトルを決定するために基準アンテナに有機された
    信号には変化を加えずに各上記アンテナ素子の信号につ
    いては次後位相をもつ隣接した上記アンテナ素子との位
    相差だけの位相遅延を加えるように上記利得ベクトルの
    値を決定して、二番目スナップショット以後からは直前
    のスナップショットでの上記利得ベクトルを更新して求
    めて、各スナップショットで上記基準アンテナ素子に有
    機される信号にかける利得値は実数(real num
    ber)に維持して上記自己相関行列のレーリー商(R
    ayleigh quotient)が最大になれるよ
    うに更新して求めることを特徴とする請求項29記載の
    無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減ら
    すための信号処理装置。
  34. 【請求項34】 上記基準アンテナ素子は、上記多数の
    アンテナ素子中、各スナップショットごとに位相が最も
    遅い信号が有機されるアンテナ素子であることを特徴と
    する請求項32記載の無線通信システムで干渉を最小化
    して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  35. 【請求項35】 上記基準アンテナ素子は、上記多数の
    アンテナ素子中、現在のスナップショットで通信しよう
    とする信号原との物理的な距離がいちばん遠い所に位置
    したアンテナ素子であることを特徴とする請求項33記
    載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を
    減らすための信号処理装置。
  36. 【請求項36】 上記誤差ベクトル合成手段(131)
    は、現在最大固有値と利得ベクトルの各要素を順にかけ
    るための多数の乗算手段(1601)と、上記乗算手段
    (1601)の各出力から上記追跡方向ベクトルの各要
    素を順に減算するための多数の減算手段(1602)を
    含むことを特徴とする請求項28記載の無線通信システ
    ムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処
    理装置。
  37. 【請求項37】 上記行列計算近似手段(136)は外
    部から印加される現在スナップショットでの信号ベクト
    ル()の各要素に外部から印加される直前スナップシ
    ョットでの通信システムの最終出力値(y(t))の複
    素共役をそれぞれかけるために多数に具備される第一乗
    算手段(1401)と、直前スナップショットでのガン
    マベクトルの各要素と忘却因子(f)をかけるために多
    数に具備される第二乗算手段(1403)と、直前スナ
    ップショットでのゼータベクトルの各要素と上記忘却因
    子(f)をかけるために多数に具備される第三乗算手段
    (1408)と、上記第三乗算手段(1408)の出力
    と上記適応利得合成手段(134)の出力である適応利
    得(ρ)をかけるために多数具備される第四乗算手段
    (1410)と、上記第四乗算手段(1410)の出力
    と上記第二乗算手段(1403)の出力をそれぞれ足す
    ために多数に具備される第一足し算手段(1404)
    と、上記第一足し算手段(1404)の出力と上記第一
    乗算手段(1401)の出力を足すために多数に具備さ
    れる第二足し算手段(1402)と、外部から印加され
    る信号ベクトル()の複素共役の各要素と上記追跡方
    向ベクトル合成手段(133)の出力である追跡方向ベ
    クトル()の相応する各要素をかけるために多数に具
    備される第五乗算手段(1405)と、上記第五乗算手
    段(1405)の出力を全て足す第三足し算手段(14
    11)と、上記第三足し算手段(1411)の出力と上
    記信号ベクトル()の各要素をかけるために多数に具
    備される第六乗算手段(1406)と、上記第三乗算手
    段(1408)の出力と上記スカラー(β)をかけるた
    めに多数具備される第七乗算手段(1409)と、上記
    第七乗算手段(1409)の出力と上記第六乗算手段
    (1406)の出力をそれぞれ足すために多数具備され
    る第四足し算手段(1407)を含むことを特徴とする
    請求項28記載の無線通信システムで干渉を最小化して
    雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  38. 【請求項38】 上記行列計算近似手段(136)から
    各スナップショットごとに更新する上記ガンマベクトル
    と現在のスナップショットでの利得ベクトル()を利
    用して最大固有値(λ)を合成するための上記最大固有
    値合成手段(137)は、上記ガンマベクトルの各要素
    と現在のスナップショットでの利得ベクトル複素共役の
    相応する各要素をかけるための多数の乗算手段(150
    1)と、上記乗算手段(1501)の出力を全て足して
    出力する足し算手段(1502)を含むことを特徴とす
    る請求項28記載の無線通信システムで干渉を最小化し
    て雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  39. 【請求項39】 上記適応利得合成手段(134)は、
    上記行列計算近似手段(136)の一出力の上記ゼータ
    ベクトルの各要素と上記利得ベクトルの相応する各要素
    の複素共役を順にかけるための多数の乗算手段(170
    1)と、上記乗算手段(1701)の出力を全て足す第
    一足し算手段(1705)と、上記ゼータベクトルの相
    応する各要素と上記追跡方向ベクトルの各要素の複素共
    役を順にかけるための多数の乗算手段(1702)と、
    上記乗算手段(1702)の出力を全て足す第二足し算
    手段(1706)と、上記追跡方向ベクトルの各要素と
    利得ベクトルの各要素の相応する複素共役を互いにかけ
    るための多数の乗算手段(1703)と、上記乗算手段
    (1703)の出力を全て足す第三足し算手段(170
    7)と、上記追跡方向ベクトルの各要素とその複素共役
    をかける多数の乗算手段(1704)と、上記乗算手段
    (1704)の出力を全て足す第四足し算手段(170
    8)と、上記第一乃至第四足し算手段(1705、17
    06、1707、1708)の出力を入力として適応利
    得を計算する適応利得計算手段(1709)を含むこと
    を特徴とする請求項28記載の無線通信システムで干渉
    を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  40. 【請求項40】 上記第一足し算手段(1705)の出
    力をAとし、上記第二足し算手段(1706)の出力を
    Bとし、上記第三足し算手段(1707)の出力をCと
    し、そして上記第四足し算手段(1708)の出力をD
    とするとき、上記適応利得計算手段(1709)は、各
    スナップショットごとに入力される上記A、B、C、D
    の値を利用して、下記式〔6〕による適応利得(ρ)を
    算出することを特徴とする請求項39記載の無線通信シ
    ステムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信
    号受信装置。 【数6】 (但し、E=B・Re〔C〕−D・Re[A]、F=B
    −λ・D,G=Re〔A〕−λ・Re〔C〕、λは最大
    固有値、Re〔・〕は複素数“・”の実数部(real
    part)である)
  41. 【請求項41】 通信システムでビームパターンを実時
    間に調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号
    処理装置において、多数の配列アンテナ素子(11)斯
    く斯くから印加される受信信号と直前スナップショット
    からの上記通信システムの出力と直前スナップショット
    での位相遅延ベクトルを入力して誤差ベクトルを計算し
    て出力する誤差ベクトル合成手段(51)と、上記誤差
    ベクトル合成手段(51)の一方の出力端に連結された
    スカラー合成手段(52)と、上記誤差ベクトル合成手
    段(51)の他方の出力端と上記スカラー合成手段(5
    2)の出力端に連結された追跡方向ベクトル合成手段
    (53)と、上記多数のアンテナ素子(11)から印加
    される受信信号と上記直前スナップショットからの最終
    出力と上記追跡方向ベクトル合成手段(53)から印加
    される現在スナップショットからの追跡方向ベクトルと
    上記直前スナップショットでの位相遅延ベクトルが入力
    されるように連結された適応利得合成手段(54)と、
    上記追跡方向ベクトル合成手段(53)と上記適応利得
    合成手段(54)の出力端にその入力端が連結されて上
    記現在スナップショットからの追跡方向ベクトルと上記
    適応利得値を斯く斯く受け取り位相遅延ベクトルを更新
    する位相遅延ベクトル更新手段(55)を含むことを特
    徴とする無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影
    響を減らすための信号処理装置。
  42. 【請求項42】 上記位相遅延ベクトルは上記各アンテ
    ナ素子に有機された信号から求めた自己相関行列の最大
    固有値に対応する固有ベクトルの各要素の位相値と決定
    することを特徴とする請求項41記載の無線通信システ
    ムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処
    理装置。
  43. 【請求項43】 上記位相遅延ベクトルの値を決定する
    ことにおいて、上記最大固有値に対応する上記固有ベク
    トルのビームパターン特性に影響を与えずに局部的な変
    化だけを加えるようにするために上記最大固有値の固有
    ベクトルを常数倍して上記位相遅延ベクトルの値を決定
    することを特徴とする請求項42記載の無線通信システ
    ムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処
    理装置。
  44. 【請求項44】 上記位相遅延ベクトルの値を決定する
    において、上記最大固有値に対応する上記固有ベクトル
    のビームパターン特性に影響を与えずに局部的な変化だ
    けを加えるようにするために上記最大固有値の固有ベク
    トルを定規化(normalization)して上記
    位相遅延ベクトルの値を決定することを特徴とする請求
    項40記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音
    の影響を減らすための信号処理装置。
  45. 【請求項45】 現在スナップショットでの上記自己相
    関行列は、直前スナップショットでの上記自己相関行列
    に大きさが0から1の間の忘却因子をかけた値に現在ス
    ナップショットでの上記各アンテナ素子に有機された信
    号から得られた信号ベクトルに計算する下記式〔7〕に
    よる信号行列を足して求めることを特徴とする請求42
    項記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影
    響を減らすための信号処理装置。 【数7】 (但し、 (J+1)と (J)はそれぞれJ+1
    番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
    0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
    ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
    m)演算子である)
  46. 【請求項46】 上記最大固有値に対応する固有ベクト
    ルは、最初スナップショットでは上記各アンテナ素子に
    有機された信号の間の位相差異をなくすように上記位相
    遅延ベクトルを決定するために基準アンテナに有機され
    た信号には0位相を加えて各上記アンテナ素子の信号に
    ついては次後位相をもつ隣接した上記アンテナ素子との
    位相差だけ位相遅延を加えるように上記位相遅延ベクト
    ルの値を決定して、二番目スナップショット以後からは
    直前のスナップショットでの上記位相遅延ベクトルを更
    新して求めるものの各スナップショットで上記基準アン
    テナ素子に有機される信号に加える位相遅延を0に維持
    して上記自己相関行列のレーリー商(Rayleigh
    quotient)が最大になれるように更新して求
    めることを特徴とする請求項42記載の無線通信システ
    ムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処
    理装置。
  47. 【請求項47】 上記基準アンテナ素子は、上記多数の
    アンテナ素子中、各スナップショットごとに位相が最も
    遅い信号が有機されるアンテナ素子であることを特徴と
    する請求項46記載の無線通信システムで干渉を最小化
    して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  48. 【請求項48】 上記基準アンテナ素子は、上記多数の
    アンテナ素子中、現在のスナップショットで通信しよう
    とする信号原との物理的な距離がいちばん遠い所に位置
    したアンテナ素子であることを特徴とする請求項46記
    載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を
    減らすための信号処理装置。
  49. 【請求項49】 上記誤差ベクトル合成手段(51)
    は、各スナップショットで上記各アンテナ素子に有機さ
    れた信号を上記位相遅延ベクトルに依拠して位相遅延さ
    せた結果ベクトルの各要素の値を互いに足して得た上記
    配列アンテナの受信出力値(y(t))を自乗する第1
    乗算手段(511)と、上記各アンテナ素子に有機され
    た信号から得た信号ベクトル((t))の各要素に上
    記配列アンテナの受信出力値(y(t))をかける多数
    の第2乗算手段(512)と、上記第1乗算手段(51
    1)によって自乗された出力値を上記位相遅延ベクトル
    の各要素値だけ位相遅延させる多数の位相遅延素子(5
    13)と、上記多数の位相遅延素子(513)を通じて
    位相遅延させて夭たベクトル値から、上記第2乗算手段
    (512)によってかけられた結果のベクトル値を齎く
    多数の足し算手段(514)を含むことを特徴とする請
    求項41記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑
    音の影響を減らすための信号処理装置。
  50. 【請求項50】 上記スカラー合成手段(52)は、現
    在スナップショットでの誤差ベクトルの各要素の大きさ
    を自乗する多数の乗算手段(521)と、上記誤差ベク
    トルの各要素の自乗値を全て足す足し算手段(522)
    と、直前スナップショットでの上記足し算手段(52
    2)の出力で現在のスナップショットでの上記足し算手
    段(522)の出力を分ける除算手段(525)と、上
    記除算手段(525)の結果出力に陰符号(−)を加え
    る符号変換手段(526)を含むことを特徴とする請求
    項41記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音
    の影響を減らすための信号処理装置。
  51. 【請求項51】 上記追跡方向ベクトル合成手段(5
    3)は、上記誤差ベクトル合成手段(51)の各誤差ベ
    クトル要素(r1…rN)出力端にそれぞれ一入力端が
    結ばれてその出力端で追跡方向ベクトル(v1…vN)
    を出力する多数の足し算手段(531)と、一入力端で
    は上記足し算手段(531)を通じて出力される上記追
    跡方向ベクトルの要素についた直前スナップショットで
    の値を受け取り他の一入力端では上記スカラー値(モ)
    を受け取りかけた後その結果値を上記足し算手段(53
    1)に出力する多数の乗算手段(532)を含むことを
    特徴とする請求項41記載の無線通信システムで干渉を
    最小化して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  52. 【請求項52】 上記適応利得合成手段(54)は、上
    記信号ベクトル((t))の各要素と上記追跡方向ベ
    クトル(υ)の相応する各要素を乗算する多数の第1乗
    算手段(541b)と、上記追跡方向ベクトル(υ)の
    各要素を自乗するための多数の第2乗算手段(541
    a)と、上記追跡方向ベクトル(υ)の各要素などの自
    乗値を互いに足すための第1足し算手段(543a)
    と、上記追跡方向ベクトル(υ)を現在のスナップショ
    ットでの上記位相遅延ベクトル(φ)ぐらい位相遅延さ
    せるための多数の位相遅延素子(542)と、上記位相
    遅延素子(542)により位相遅延された追跡方向ベク
    トル(υ)の各要素値を互いに足すための第2足し算手
    段(543b)と、上記信号ベクトルの各要素と上記追
    跡方向ベクトル(υ)の相応する各要素を乗算する多数
    の第1乗算手段(541b)の出力を互いに足すための
    第3足し算手段(543c)と、上記第3足し算手段
    (543c)の出力を自乗するための第3乗算手段(5
    44)と、現在のスナップショットでの配列アンテナの
    出力(y(t))と上記第3足し算手段(543c)の
    出力をかけるための第4乗算手段(545)と、現在の
    スナップショットでの配列アンテナ出力値を自乗するた
    めの第5乗算手段(546)と、上記第1、2足し算手
    段(543a)(543b)と上記第3、4、5乗算手
    段(544)(545)(546)の出力端にそれぞれ
    結ばれた適応利得計算手段(547)を含むことを特徴
    とする請求項41記載の無線通信システムで干渉を最小
    化して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  53. 【請求項53】 上記第3足し算手段(543c)の出
    力をAとし、上記Aと上記配列アンテナの受信出力値
    (y(t))を上記第4乗算手段(545)出力をBと
    し、上記A値を上記第3乗算手段(544)で自乗した
    値をCとし、上記第2足し算手段(543b)の出力を
    Dとし、上記第1足し算手段(543a)の出力をEと
    し、上記CとDの積から上記EとBをかけた値を引いた
    のをFとし、上記Eと配列アンテナ受信出力値の自乗
    (y(t))との積を上記Cから引いた結果をGと
    し、上記Bから上記配列アンテナ受信出力値の自乗(y
    (t))をDとかけた結果を引いたのをHとすると
    き、上記適応利得計算手段(547)は、Gの自乗から
    FとGの積の4倍を引いた結果の自乗根(square
    root)を−Gから引いたものをもうFの2倍にわ
    けた結果値(ρ) 【数8】 (但し、F=CD−BE,G=C−y(t)E,H=
    B−y(t)D)を適応利得値で出力することを特徴
    とする請求項52記載の無線通信システムで干渉を最小
    化して雑音の影響を減らすための信号処理装置。
  54. 【請求項54】 上記位相遅延ベクトル更新手段(5
    5)は、上記追跡方向ベクトルの各要素(v1…vN)
    の出力端ごとに、上記該当追跡方向ベクトル要素(v
    i)に上記適応利得合成手段(54)から出力される適
    応利得値(ρ)をかける乗算手段(551)と、上記受
    信信号(x(t))のキャリア周波数の信号を発生させ
    る発振手段(osc)の出力信号を直前スナップショッ
    トでの位相遅延ベクトル(φ)の各要素ぐらい位相遅延
    させるための多数の位相遅延素子(552)と、上記乗
    算手段(551)の出力と上記位相遅延素子(552)
    の出力を足すための多数の足し算手段(553)と、上
    記足し算手段(553)の結果値から現在のスナップシ
    ョットで使われる各要素の位相遅延を算出する位相検出
    手段(554)を含むことを特徴とする請求項41記載
    の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減
    らすための信号処理装置。
  55. 【請求項55】 上記位相遅延ベクトル更新手段(5
    5)は各スナップショットごとに上記位相検出手段(5
    54)で計算された上記位相遅延ベクトルの一番目要素
    φ1)と最後要素(φN)の大きさを比較して大きさ
    が甞さい要素を選ぷ選択素子(555)と、上記位相検
    出手段(554)の出力値で上記選択素子(555)に
    よって選択された値を齎いてから出力する足し算手段
    (556)をもっと含めて位相遅延ベクトル値を出力す
    ることを特徴とする請求項41記載の無線通信システム
    で干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理
    装置。
  56. 【請求項56】 通信システムでビームパターンを実時
    間に調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号
    処理方法において、各スナップショットごとに外部から
    入力される現在スナップショットからの上記信号ベクト
    ル((t))と直前スナップショットからの上記通信
    システムの最終出力値(y(t))と現在のスナップシ
    ョットでの利得ベクトル値(w)を受け取り誤差ベクト
    ルを計算して出力する誤差ベクトル合成段階と、上記誤
    差ベクトル合成段階から誤差ベクトルを受け取り追跡方
    向ベクトルを合成することに必要なスカラー値を合成し
    て出力するスカラー合成段階と、上記誤差ベクトル合成
    段階と上記スカラー合成段階の出力を受け取り上記追跡
    方向ベクトルを合成して出力する追跡ベクトル合成段階
    と、上記信号ベクトル((t))、追跡方向ベクトル
    υ)、直前スナップショットの出力値(y)、および
    上記現在のスナップショットでの利得ベクトル値(
    をそれぞれ受け取り各スナップショットごとの適応利得
    を求めて出力する適応利得合成段階と、現在のスナップ
    ショットでの追跡方向ベクトルと適応利得値をそれぞれ
    受け取り利得ベクトルを更新する利得ベクトル更新段階
    を含むことを特徴とする無線通信システムで干渉を最小
    化して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  57. 【請求項57】 上記利得ベクトル値()は上記通信
    システムで所定の間隔に配列される多数の配列アンテナ
    素子のそれぞれに有機された信号から求めた自己相関行
    列の最大固有値に対応する固有ベクトルの値と決定する
    ことを特徴とする請求項56記載の無線通信システムで
    干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理方
    法。
  58. 【請求項58】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固
    有値に対応する上記固有ベクトルのビームパターンの特
    性に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにす
    るために上記最大固有値の固有ベクトルを常数倍して決
    定することを特徴とする請求項57記載の無線通信シス
    テムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号
    処理方法。
  59. 【請求項59】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固
    有値に対応する上記固有ベクトルのビームパターンの特
    性に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにす
    るために上記最大固有値の固有ベクトルを定規化(no
    rmalization)して決定することを特徴とす
    る請求項57記載の無線通信システムで干渉を最小化し
    て雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  60. 【請求項60】 現在スナップショットでの上記自己相
    関行列は、直前のスナップショットでの上記自己相関行
    列に大きさが0から1の間の忘却因子をかけた値に現在
    スナップショットでの上記各アンテナ素子に有機された
    信号から得られた信号ベクトルに計算する下記式〔9〕
    による信号行列を足して求めることを特徴とする請求項
    57記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の
    影響を減らすための信号処理方法。 【数9】 (但し、 (J+1)と (J)はそれぞれJ+1
    番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
    0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
    ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
    m)演算子である)
  61. 【請求項61】 上記最大固有値に対応する固有ベクト
    ルは、最初スナップショットでは上記各アンテナ素子に
    有機された信号の位相差異をなくすように上記利得ベク
    トルを決定するために基準アンテナに有機された信号に
    は変化を加えず各上記アンテナ素子の信号については次
    後位相をもつ隣接した上記アンテナ素子との位相差だけ
    位相遅延を加えるように上記利得ベクトルの値を決定し
    て、二番目スナップショット以後からは直前のスナップ
    ショットでの上記利得ベクトルを更新して求めて、各ス
    ナップショットで上記基準アンテナ素子に有機される信
    号にかける利得値は実数(real number)に
    維持して上記自己相関行列のレーリー商(Raylei
    gh quotient)が最大になれるように更新し
    て求めることを特徴とする請求項57記載の無線通信シ
    ステムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信
    号処理方法。
  62. 【請求項62】 上記誤差ベクトル合成段階は、上記直
    前スナップショットの出力値(y(t))を自乗するた
    めの第1段階と、外部から印加される信号ベクトルの各
    要素に上記直前スナップショットの最終出力値(y
    (t))を内積させる第2段階と、上記第1段階によっ
    て自乗された出力値を各要素の利得ベクトルにかける第
    3段階と、上記信号ベクトルの各要素についてかける第
    2段階の各出力値で上記利得ベクトルの各要素について
    かける第3段階の該当要素出力値を引いた第4段階を含
    むことを特徴とする請求項56記載の無線通信システム
    で干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理
    方法。
  63. 【請求項63】 上記適応利得合成段階(94)は、上
    記受信信号ベクトル((t))の各要素を複素共役し
    て上記追跡方向ベクトル(υ)の相応する各要素と順に
    かける第1段階と、上記第1段階の結果出力を互いに足
    す第2段階と、上記追跡方向ベクトル(υ)の各要素の
    絶対値自乗を求める第3段階と、上記第3段階の結果出
    力を互いに足す第4段階と、上記追跡方向ベクトル
    υ)の各要素と上記利得ベクトルの各要素の複素共役
    を順にかける第5段階と、上記第5段階の結果出力を互
    いに足す第6段階と、上記第6段階の出力を自乗する第
    7段階と、上記通信システムの直前スナップショットか
    らの最終出力(y(t))と上記第6段階の出力をかけ
    る第8段階と、上記直前スナップショットからの最終出
    力値(y(t))についた絶対値自乗を求める第9段階
    と、上記第4段階、第6段階または第9段階の結果出力
    を利用して適応利得を計算する第10段階を含むことを
    特徴とする請求項56記載の無線通信システムで干渉を
    最小化して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  64. 【請求項64】 信号ベクトルと追跡方向ベクトルを内
    積した結果をAとし、上記Aと配列アンテナの出力値を
    かけた結果をBとし、上記Aの自乗をCとし、利得ベク
    トルと追跡方向ベクトルを内積した結果をDとし、追跡
    方向ベクトルとその自分の内積をEとするとき、上記第
    10段階では下記式〔10〕による適応利得(ρ)を求
    めることを特徴とする請求項63記載の無線通信システ
    ムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処
    理方法。 【数10】 (但し、F=C・Re[D]−B・Re[E]、G=C
    −|y(t)|E、H=Re〔B〕−|y(t)|
    ・Re〔D〕、Re〔・〕は複素数“・”の実数部(r
    eal part)である)
  65. 【請求項65】 上記利得ベクトル更新段階(95)
    は、現在のスナップショットでの追跡方向ベクトルと適
    応利得値をかける第1段階(951)と、直前スナップ
    シヨットでの利得ベクトルと上記第1段階(951)の
    出力値を足す第2段階(952)を含むことを特徴とす
    る請求項56記載の信無線通信システムで干渉を最小化
    して雑音の影響を減らすための号処理方法。
  66. 【請求項66】 上記第2段階(952)の出力値を上
    記第2段階(952)の出力中基準アンテナ素子につい
    た出力値のN自乗根倍(但し、Nはアンテナ素子数)に
    全てわける第3段階(953)をもっと含むことを特徴
    とする請求項65記載の無線通信システムで干渉を最小
    化して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  67. 【請求項67】 上記スカラー合成段階(92)は上記
    誤差ベクトルの各要素の絶対値を自乗する第18段階
    (921)と、上記第18段階(921)の出力を互い
    に足す第19段階(922)と、直前スナップショット
    についた上記第19段階(922)の結果値で現在のス
    ナップショットについた上記第19段階(922)の出
    力をわける第20段階(923)と、上記第20段階
    (923)の出力に陰符号(−)をかける符号変換をす
    る第21段階(924)を含むことを特徴とする請求項
    56記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の
    影響を減らすための信号処理方法。
  68. 【請求項68】 上記追跡方向ベクトル合成段階(9
    3)は直前スナップショットからの追跡方向ベクトルの
    各要素について上記スカラー合成段階で決定されたスカ
    ラー値を斯く斯く乗算する第一段階と、上記追跡方向ベ
    クトルの各要素についての第一段階の結果値とそれに相
    応する誤差方向ベクトル要素を斯く斯く足して現在のス
    ナップショットからの追跡方向ベクトルを合成する第二
    段階を含むことを特徴とする請求項56記載の無線通信
    システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための
    信号処理方法。
  69. 【請求項69】 受信システムでビームパターンを実時
    間に調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号
    処理方法において、各スナップショットごとに信号ベク
    トルを受け取り自己相関行列を計算して出力する自己相
    関行列発生段階(96);上記自己相関行列発生段階
    (96)から出力する現在スナップショットでの上記自
    己相関行列の最大固有値を推定する最大固有値合成段階
    (97)と、各スナップショットごとに上記自己相関行
    列発生段階(96)から出力される自己相関行列と上記
    最大固有値合成段階(97)の結果出力の最大固有値と
    現在のスナップショットでの利得ベクトル値をそれぞれ
    受け取り誤差ベクトルを合成して出力する誤差ベクトル
    合成段階(91)と、上記誤差ベクトル合成段階(9
    1)の出力の誤差ベクトルを受け取り追跡方向ベクトル
    を合成することに必要なスカラー値を合成して出力する
    スカラー合成段階(92)と、上記誤差ベクトルとスカ
    ラー値を受け取り追跡方向ベクトルを合成して出力する
    追跡方向ベクトル合成段階(93)と、自己相関行列と
    追跡方向ベクトルと現在のスナップショットでの上記最
    大固有値と利得ベクトル値をそれぞれ受け取り各スナッ
    プショットごとの適応利得を求めて出力する適応利得合
    成段階(94)と、各スナップショットごとに上記追跡
    方向ベクトルと上記適応利得値を基づいて上記利得ベク
    トルを更新する利得ベクトル更新段階(95)を含むこ
    とを特徴とする無線通信システムで干渉を最小化して雑
    音の影響を減らすための信号処理方法。
  70. 【請求項70】 上記利得ベクトル値()は上記通信
    システムで所定の間隔に配列される多数の配列アンテナ
    素子のそれぞれに有機された信号から求めた自己相関行
    列の最大固有値に対応する固有ベクトルの値と決定する
    ことを特徴とする請求項69記載の無線通信システムで
    干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理方
    法。
  71. 【請求項71】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固
    有値に対応する上記固有ベクトルのビームパターンの特
    性に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにす
    るために上記最大固有値の固有ベクトルを常数倍して決
    定することを特徴とする請求項70記載の無線通信シス
    テムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号
    処理方法。
  72. 【請求項72】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固
    有値に対応する上記固有ベクトルのビームパターンの特
    性に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにす
    るために上記最大固有値の固有ベクトルを定規化(no
    rmalization)して決定することを特徴とす
    る請求項70記載の無線通信システムで干渉を最小化し
    て雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  73. 【請求項73】 現在スナップショットでの上記自己相
    関行列は、直前のスナップショットでの上記自己相関行
    列に大きさが0から1間の忘却因子をかけた値に現在ス
    ナップショットでの上記各アンテナ素子に有機された信
    号から得られた信号ベクトルで計算する下記式〔11〕
    による信号行列を足し求めることを特徴とする請求項7
    0記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影
    響を減らすための信号処理方法。 【数11】 (但し、 (J+1)と (J)はそれぞれJ+1
    番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
    0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
    ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
    m)演算子である)
  74. 【請求項74】 上記最大固有値に対応する固有ベクト
    ルは、最初のスナップショットでは上記各アンテナ素子
    に有機された信号の間の位相差異をなくすように上記利
    得ベクトルを決定するために基準アンテナに有機された
    信号には変化を加えず、各上記アンテナ素子の信号につ
    いては次後位相をもつ隣接である上記アンテナ素子との
    位相差だけの位相遅延を加えるように上記利得ベクトル
    の値を決定して、二番目スナップショット以後からは直
    前スナップショットでの上記利得ベクトルを更新して求
    めて、各スナップショットで上記基準アンテナ素子に有
    機される信号にかける利得値は実数(real num
    ber)に維持して上記自己相関行列のレーリー商(R
    ayleigh quotient)が最大になれるよ
    うに更新して求めることを特徴とする請求項70記載の
    無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減ら
    すための信号処理方法。
  75. 【請求項75】 上記誤差ベクトル合成段階は、上記自
    己相関行列(R)の各行の各要素と利得ベクトルの相応
    する各要素を順にかける第1段階(982)と、上記第
    1段階(982)の出力を上記自己相関行列の各行別に
    互いに足す第2段階(983)と、現在の推定最大固有
    値(λ)と利得ベクトルの各要素をかける第3段階(9
    81)と、上記第3段階(981)の結果出力から上記
    第2段階(983)の出力を順に齎く第4段階(98
    4)を含むことを特徴とする請求項69記載の無線通信
    システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための
    信号処理方法。
  76. 【請求項76】 上記自己相関行列発生段階(96)で
    各スナップショットごとに更新する自己相関行列値と現
    在のスナップショットでの利得ベクトル(w)を利用し
    て最大固有値(λ)を合成するための上記最大固有値合
    成段階(97)は、上記自己相関行列(R)の各行の各
    要素と現在のスナップショットでの利得ベクトルの相応
    する各要素をかける第1段階(992)と、上記第1段
    階(992)の結果出力を上記自己相関行列の各行別に
    全部足して出力する第2段階(993)と、各行につい
    た上記第2段階(993)の出力と該行の利得ベクトル
    要素の複素共役(*)をかけて出力する第3段階(9
    94)と、各行についた上記第3段階(994)の出力
    を全て足した値を現在の推定最大固有値(λ)に出力す
    る第4段階(995)を含むことを特徴とする請求項6
    9記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影
    響を減らすための信号処理方法。
  77. 【請求項77】 上記適応利得合成段階(94)は、自
    己相関行列の各行の各要素と追跡方向ベクトルの相応す
    る各要素との積を遂行する第1段階(261)と、上記
    第1段階の結果を上記自己相関行列の各行別に互いに足
    す第2段階(262)と、上記第2段階(262)の出
    力と該当行の利得ベクトル要素の複素共役をかける第3
    段階(263)と、上記第3段階(263)の出力を全
    て足す第4段階(265)と、上記第2段階(262)
    の出力と追跡方向ベクトルの各要素の複素共役をかける
    第5段階(264)と、上記第5段階(264)の出力
    を全て足す第6段階(266)と、追跡方向ベクトルの
    各要素と利得ベクトルの相応する各要素の複素共役を互
    いにかける第7段階(267)と、上記第7段階(26
    7)の出力を全て足す第8段階(268)と、追跡方向
    ベクトルの各要素とその複素共役をかける第9段階(2
    69)と、上記第7段階(269)の出力を全て足す第
    10段階(270)と、上記第4段階と第6段階と第8
    段階と第10段階(265、266、268、270)
    の出力を受け取り適応利得を計算する第11段階(27
    1)を含むことを特徴とする請求項76記載の無線通信
    システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための
    信号処理方法。
  78. 【請求項78】 上記第4段階(265)の出力をAと
    し、上記第14段階(266)の出力をBとし、上記第
    8段階(268)の出力をCとし、そして上記第10段
    階(270)の出力をDとするとき、上記第11段階
    (271)は、各スナップショットごとに入力される上
    記A、B、C、Dの値を利用して、下記式〔12〕によ
    る適応利得(ρ)を算出することを特徴とする請求項7
    7記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影
    響を減らすための信号処理方法。 【数12】 (但し、E=B・Re〔C〕−D・Re[A]、F=B
    −λ・D,G=Re〔A〕−λ・Re〔C〕、λは最大
    固有値、Re〔・〕は複素数“・”の実数部(real
    part)である)
  79. 【請求項79】 通信システムでビームパターンを実時
    間に調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号
    処理方法において、各スナップショットごとに信号ベク
    トルを受け取り自己相関行列の演算をベクトル演算に近
    似して所定のガンマベクトルとゼータベクトルを出力す
    るための行列計算近似段階(136)と、上記行列計算
    近似段階(136)から出力する上記ガンマベクトルと
    現在のスナップショットでの利得ベクトルを受け取り各
    スナップショットごとに上記自己相関行列の最大固有値
    を推定するための最大固有値合成段階(137)と、各
    スナップショットごとに上記行列計算近似段階(13
    6)で出力する上記ガンマベクトル、上記最大固有値合
    成段階(137)で出力する最大固有値、および現在の
    スナップショットでの利得ベクトル値をそれぞれ受け取
    り誤差ベクトルを合成して出力する誤差ベクトル合成段
    階(131)と、上記誤差ベクトル合成段階(131)
    の出力の誤差ベクトルを受け取り追跡方向ベクトルの合
    成に必要なスカラー値を合成して出力するスカラー合成
    段階(132)と、上記誤差ベクトルとスカラー値を受
    け取り追跡方向ベクトルを合成して出力する追跡方向ベ
    クトル合成段階(133)と、上記行列計算近似段階
    (136)から出力するゼータベクトルと上記追跡方向
    ベクトルと現在のスナップショットでの上記最大固有値
    と利得ベクトル値をそれぞれ受け取り各スナップショッ
    トごとにの適応利得を求めて出力する適応利得合成段階
    (134)と、各スナップショットごとに上記追跡方向
    ベクトルと上記適応利得値を基づいて上記利得ベクトル
    を更新する利得ベクトル更新段階(135)を含むこと
    を特徴とする無線通信システムで干渉を最小化して雑音
    の影響を減らすための信号処理方法。
  80. 【請求項80】 上記利得ベクトル値()は上記通信
    システムで所定の間隔に配列される多数の配列アンテナ
    素子のそれぞれに有機された信号から求めた自己相関行
    列の最大固有値に対応する固有ベクトルの値を決定する
    ことを特徴とする請求項79記載の無線通信システムで
    干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理方
    法。
  81. 【請求項81】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固
    有値に対応する上記固有ベクトルのビームパターンの特
    性に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにす
    るために、上記最大固有値の固有ベクトルを常数倍して
    決定することを特徴とする請求項80記載の無線通信シ
    ステムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信
    号処理方法。
  82. 【請求項82】 上記利得ベクトルの値は、上記最大固
    有値に対応する上記固有ベクトルのビームパターン特性
    に影響を与えずに局部的な変化だけを加えるようにする
    ために、上記最大固有値の固有ベクトルを定規化(no
    rmalization)して決定することを特徴とす
    る請求項80記載の無線通信システムで干渉を最小化し
    て雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  83. 【請求項83】 現在スナップショットでの上記自己相
    関行列は、直前のスナップショットでの上記自己相関行
    列に大きさが0から1のあいだの忘却因子をかけた値に
    現在スナップショットでの上記各アンテナ素子に有機さ
    れた信号などから夭られた信号ベクトルに計算する下記
    式〔13〕による信号行列を足して求めることを特徴と
    する請求項80記載の無線通信システムで干渉を最小化
    して雑音の影響を減らすための信号処理方法。 【数13】 (但し、 (J+1)と (J)はそれぞれJ+1
    番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
    0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
    ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
    m)演算子である)
  84. 【請求項84】 上記最大固有値に対応する固有ベクト
    ルは、最初スナップショットでは上記各アンテナ素子に
    有機された信号の間の位相差異をなくすように上記利得
    ベクトルを決定するために基準アンテナに有機された信
    号には変化を加えず、各上記アンテナ素子の信号につい
    ては次後位相をもつ隣接した上記アンテナ素子との位相
    差だけ位相遅延を加えるように上記利得ベクトルの値を
    決定されて、二番目スナップショット以後からは直前の
    スナップショットで更新して求めて各スナップショット
    で上記基準アンテナ素子に有機される信号にかける利得
    値は実数(real number)に維持して上記自
    己相関行列のレーリー商(Rayleigh quot
    ient)が最大になれるように更新して求めることを
    特徴とする請求項80記載の無線通信システムで干渉を
    最小化して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  85. 【請求項85】 上記誤差ベクトル合成段階(131)
    は、現在の最大固有値と利得ベクトルの各要素を順にか
    ける第1段階(1601)と、上記第1段階(160
    1)の出力から上記追跡方向ベクトルの各要素を順に減
    算する第2段階(1602)を含むことを特徴とする請
    求項86記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑
    音の影響を減らすための信号処理方法。
  86. 【請求項86】 上記行列計算調査段階は外部から印加
    される現在のスナップショットからの信号ベクトル各要
    素に、直前スナップショットからの上記通信システムの
    最終出力値の複素共役を各各乗算する第1段階と、直前
    スナップショットからのガンマベクトルの各要素と忘却
    因子を各各乗算する第2段階と、直前スナップショット
    からのゼタベクトルの各要素と忘却因子を各各乗算する
    第3段階と、上記第3段階の結果出力と上記適応利得を
    乗算する第4段階と、上記第4段階の結果出力と上記第
    二段階の結果出力を各各足す第5段階と、上記第5段階
    の結果出力と上記第2段階の結果出力を各各足す第6段
    階と、外部から印加される信号ベクトル複素共役の各要
    素と上記追跡方向ベクトルの相応する各要素を乗算する
    第7段階と、上記各要素についての第7段階の実行結果
    を全て足す第8段階と、上記第8段階の結果出力と上記
    信号ベクトルの各要素を乗算する第9段階と、上記第4
    段階の結果出力と上記スカラー値を乗算する第10段階
    と、上記第10段階の結果出力途上記第9段階の結果出
    力を各各足す第11段階を含むことを特徴とする請求項
    79記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の
    影響を減らすための信号処理方法。
  87. 【請求項87】 上記行列計算近似段階(136)で各
    スナップショットごとに更新する上記ガンマベクトルと
    現在のスナップショットでの利得ベクトル()を利用
    して最大固有値(λ)を合成するための上記最大固有値
    合成段階(137)は、上記ガンマベクトルの各要素と
    現在のスナップショットでの利得ベクトル複素共役の各
    要素をかける第1段階(1501)と、上記第1段階
    (1501)の出力を全て足して出力する第2段階(1
    502)を含むことを特徴とする請求項82記載の無線
    通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすた
    めの信号処理方法。
  88. 【請求項88】 上記適応利得合成段階(134)は、
    上記行列計算近似段階(136)の一出力の上記ゼータ
    ベクトルの各要素と上記利得ベクトル相応するの各要素
    の複素共役を順にかける第1段階(1701)と、上記
    第1段階(1701)の出力を全て足す第2段階(17
    05)と、上記ゼータベクトルの各要素と上記追跡方向
    ベクトルの相応する各要素の複素共役を順にかける第3
    段階(1702)と、上記第3段階(1702)の出力
    を全て足す第4段階(1706)と、上記追跡方向ベク
    トルの各要素と利得ベクトルの相応する各要素の複素共
    役を互いにかける第5段階(1703)と、上記第5段
    階(1703)の出力を全て足す第6段階(1707)
    と、上記追跡方向ベクトルの各要素とその複素共役をか
    ける第7段階(1704)と、上記第7段階(170
    4)の出力を全て足す第8段階(1708)と、上記第
    2段階、第4段階、第6段階と第8段階(1705、1
    706、1707、1708)の結果出力を受け取り適
    応利得を計算する第9段階(1709)を含むことを特
    徴とする請求項87記載の無線通信システムで干渉を最
    小化して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  89. 【請求項89】 上記第2段階(1705)の出力をA
    とし、上記第8段階(1706)の出力をBとし、上記
    第6段階(1707)の出力をCとし、そして上記第8
    段階(1708)の出力をDとするとき、上記第9段階
    (1709)は、各スナップショットごとに入力される
    上記A、B、C、Dの値を利用して、下記式〔14〕に
    よる適応利得(ρ)を算出することを特徴とする請求項
    88記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の
    影響を減らすための信号処理方法。 【数14】 (但し、E=B・Re〔C〕−D・Re[A]、F=B
    −λ・D,G=Re〔A〕−λ・Re〔C〕、λは最大
    固有値、Re〔・〕は複素数“・”の実数部(real
    part)である)
  90. 【請求項90】 通信システムでビームパターンを実時
    間に調整して干渉を最小化して雑音の影響を減らす信号
    処理方法において、多数の配列アンテナ素子各各から印
    加される受信信号と直前スナップショットからの上記通
    信システムの最終出力と、直前スナップショットでの位
    相遅延ベクトルを受け取り誤差ベクトルを計算して出力
    するする誤差ベクトル合成段階(51)と、上記誤差ベ
    クトル合成段階(51)の結果出力を受け取りスカラー
    合成を遂行する段階(52)と、上記誤差ベクトル合成
    段階(51)の結果出力と上記スカラー合成を遂行する
    段階(52)の結果出力を利用して追跡方向ベクトルを
    合成する段階(53)と、上記多数のアンテナ素子から
    印加される受信信号と上記直前スナップショットからの
    最終出力と上記追跡方向ベクトルと上記直前スナップシ
    ョットでの位相遅延ベクトルを受け取り適応利得を合成
    する段階(54)と、上記追跡方向ベクトルと上記適応
    利得を利用して位相遅延ベクトルを更新する段階(5
    5)を含むことを特徴とする無線通信システムで干渉を
    最小化して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  91. 【請求項91】 上記位相遅延ベクトルは上記通信シス
    テムから所定の間隔に配列される多数のアンテナ素子の
    それぞれに有機された信号から求めた自己相関行列の最
    大固有値に対応する固有ベクトルの各要素の位相値と決
    定することを特徴とする請求項90記載の無線通信シス
    テムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号
    処理方法。
  92. 【請求項92】 上記位相遅延ベクトルの値を決定する
    において、上記最大固有値に対応する上記固有ベクトル
    のビームパターンの特性に影響を与えずに局部的な変化
    だけを加えるようにするために上記最大固有値の固有ベ
    クトルを常数倍して上記位相遅延ベクトルの値を決定す
    ることを特徴とする請求項91記載の無線通信システム
    で干渉を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理
    方法。
  93. 【請求項93】 上記位相遅延ベクトルの値を決定する
    ことにおいて、上記最大固有値に対応する上記固有ベク
    トルのビームパターンの特性に影響を与えずに局部的な
    変化だけを加えるようにするために上記最大固有値の固
    有ベクトルを定規化(normalization)し
    て上記位相遅延ベクトルの値を決定することを特徴とす
    る請求項91記載の無線通信システムで干渉を最小化し
    て雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  94. 【請求項94】 現在スナップショットでの上記自己相
    関行列は、直前スナップショットでの上記自己相関行列
    に大きさが0から1の間の忘却因子をかけた値に現在ス
    ナップショットでの上記各アンテナ素子に有機された信
    号から得られた信号ベクトルで計算する下記式〔15〕
    による信号行列を足して求めることを特徴とする請求項
    91記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音の
    影響を減らすための信号処理方法。 【数15】 (但し、 (J+1)と (J)はそれぞれJ+1
    番目とJ番目のスナップショットの自己相関行列、fは
    0と1との間の値を取る忘却因子、Tsはスナップショ
    ット周期、上添字Hはハミシャン(Hermitia
    m)演算子である)
  95. 【請求項95】 上記最大固有値に対応する固有ベクト
    ルは、最初スナップショットでは上記各アンテナ素子に
    有機された信号の間の位相差異をなくすように上記位相
    遅延ベクトルを決定するために基準アンテナに有機され
    た信号には0位相を加えて各上記アンテナ素子の信号に
    ついては次後位相をもつ隣接した上記アンテナ素子との
    位相差だけ位相遅延を加えるように上記位相遅延ベクト
    ルの値を決定して、二番目スナップショット以後からは
    直前スナップショットでの上記位相遅延ベクトルを更新
    して求めて各スナップショットで上記基準アンテナ素子
    に有機される信号に加える位相遅延を0に維持して上記
    自己相関行列のレーリー商(Rayleigh quo
    tient)が最大になれるように更新して求めること
    を特徴とする請求項91記載の無線通信システムで干渉
    を最小化して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  96. 【請求項96】 上記誤差ベクトル合成段階(51)
    は、各スナップショットで上記各アンテナ素子に有機さ
    れた信号を上記位相遅延ベクトルに依拠して位相遅延さ
    せた結果ベクトルの各要素の値を互いに足して得た上記
    配列アンテナの受信出力値(y(t))を自乗する第1
    段階(511)と、上記各アンテナ素子に有機された信
    号から得た信号ベクトル(x(t))の各要素に上記配
    列アンテナの受信出力値(y(t))をかける第2段階
    (512)と、上記第1段階(511)によって自乗さ
    れた出力値を上記位相遅延ベクトルの各要素値だけ位相
    遅延させる第3段階(513)と、上記第3段階(51
    3)を通じて位相遅延させて得たベクトル値から、上記
    第2段階(512)によってかけられた結果のベクトル
    値を齎く第4段階(514)を含むことを特徴とする請
    求項90記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑
    音の影響を減らすための信号処理方法。
  97. 【請求項97】 上記スカラー合成を遂行する段階(5
    2)は、現在スナップショットでの誤差ベクトルの各要
    素の大きさを自乗する第1段階(521)と、上記誤差
    ベクトルの各要素の自乗値を全て足す第2段階(52
    2)と、直前スナップショットについた上記第2段階
    (522)の結果出力に現在のスナップショットでにつ
    いた上記第2段階(522)の結果出力をわける第3段
    階(525)と、上記第3段階(525)の結果出力に
    陰符号(−)をかける符号変換を加える第4段階(52
    6)を含むことを特徴とする請求項90記載の無線通信
    システムで干渉を最小化して雑音の影響を減らすための
    信号処理方法。
  98. 【請求項98】 上記追跡方向ベクトルを合成する段階
    (53)は、追跡方向ベクトルの各要素についた直前ス
    ナップショットでの値と上記スカラー値(モ)をかけた
    結果値を出力する第1段階(532)と、上記誤差ベク
    トル合成段階(51)の各誤差ベクトル要素結果出力
    (r1…rN)と上記第1段階の結果出力を足す第2段
    階(531)を含むことを特徴とする請求項90記載の
    無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減ら
    すための信号処理方法。
  99. 【請求項99】 上記適応利得合成段階(54)は、上
    記信号ベクトル((t))の各要素と上記追跡方向ベ
    クトル(υ)の相応する各要素をかける第1段階(54
    1b)と、上記追跡方向ベクトル(υ)の各要素を自乗
    する第2段階(541a)と、上記追跡方向ベクトル
    υ)の各要素などの自乗値を互いに足す第3段階(5
    43a)と、上記追跡方向ベクトル(υ)を現在のスナ
    ップショットでの上記位相遅延ベクトル(φ)ぐらい位
    相遅延させる第4段階(542)と、上記第4段階によ
    り位相遅延された追跡方向ベクトル(υ)の各要素値を
    互いに足す第5段階(543b)と、上記第1段階(5
    41b)の結果出力を互いに足す第6段階(543c)
    と、上記第6段階(543c)の出力を自乗する第7段
    階(544)と、現在のスナップショットでの配列アン
    テナの出力(y(t))と上記第6段階(543c)の
    出力をかける第8段階(545)と、現在のスナップシ
    ョットでの配列アンテナ出力値を自乗する第9段階(5
    46)と、上記第3段階(543a)と第5段階(54
    3b)の結果出力と上記第7または9段階(544)
    (545)(546)の結果出力などを利用して適応利
    得を計算する第10段階(547)を含むことを特徴と
    する請求項90記載の無線通信システムで干渉を最小化
    して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  100. 【請求項100】 上記第3段階(543c)の出力を
    Aとし、上記第8段階(545)出力をBとし、上記第
    7段階(544)の結果出力をCとし、上記第5段階
    (543b)の出力をDとし、上記第3段階(543
    a)の出力をEとし、上記CとDの積から上記EとBを
    かけた値を引いたのをFとし、上記Eと配列アンテナ受
    信出力値の自乗(y(t))との積を上記Cから引い
    た結果をGとし、上記Bから上記配列アンテナ受信出力
    値の自乗(y(t))をDとかけた明里を引いたのを
    Hとするとき、上記第10段階(547)は、Gの自乗
    からFとG積の4倍を引いた結果の自乗根(squar
    e root)を−Gから引いたのをもうFの2倍にわ
    けた結果値(ρ) 【数16】 (但し、F=CD−BE,G=C−y(t)E,H=
    B−y(t)D)を適応利得に出力することを特徴と
    する請求項記99載の無線通信システムで干渉を最小化
    して雑音の影響を減らすための信号処理方法。
  101. 【請求項101】 上記位相遅延ベクトルを更新する段
    階(55)は、上記追跡方向ベクトルの各要素(v1…
    vN)出力端で、上記該当追跡方向ベクトル要素(v
    i)に上記適応利得を合成する段階(54)の結果出力
    (ρ)をかける第1段階(551)と、上記受信信号
    (t))のキャリア周波数の信号を発生させる発振
    手段(osc)の出力信号を直前スナップショットでの
    位相遅延ベクトル(φ)の各要素ぐらい位相遅延させる
    第2段階(552)と、上記第1段階(551)の出力
    と上記第2段階(552)の結果出力を足す第3段階
    (553)と、上記第3段階(553)の結果値から現
    在のスナップショットで使われる各要素の位相遅延を算
    出する第4段階(554)を含むことを特徴とする請求
    項90記載の無線通信システムで干渉を最小化して雑音
    の影響を減らすための信号処理方法。
  102. 【請求項102】 上記位相遅延ベクトル更新段階(5
    5)は各スナップショットごとに上記第4段階(55
    4)で計算された上記位相遅延ベクトルの一番目要素
    (φ1)と最後要素(φN)の大きさを比較して大きさ
    がちいさい要素を選択する第5段階(555)と、上記
    第4段階(554)の結果出力値で上記第5段階(55
    5)の結果出力を齎いてから出力する第6段階(55
    6)をもっと含むことを特徴とする請求項101記載の
    無線通信システムで干渉を最小化して雑音の影響を減ら
    すための信号処理方法。
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