JPH1074727A - エッチング装置およびエッチング方法 - Google Patents

エッチング装置およびエッチング方法

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JPH1074727A
JPH1074727A JP8249239A JP24923996A JPH1074727A JP H1074727 A JPH1074727 A JP H1074727A JP 8249239 A JP8249239 A JP 8249239A JP 24923996 A JP24923996 A JP 24923996A JP H1074727 A JPH1074727 A JP H1074727A
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昌弘 森元
Makoto Inogaki
誠 猪垣
Satoshi Maeda
智 前田
Takao Nakajima
隆男 中嶋
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Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチングでのウェーハ表面の平坦度を向上
させ、かつ、その面質を高める。エッチング液の劣化を
防止する。 【解決手段】 シリコンウェーハをラック12に保持し
てエッチング液中で所定速度で回転させ、エッチングす
る。このとき、ガス供給管13をラック12から所定距
離だけ離れた位置に近づける。不活性ガスを噴出孔13
Aから一定の速度で噴出する。ウェーハ表面近傍でのエ
ッチング液が大いに撹拌され、リングマーク等の表面痕
跡が消去される。所定時間経過後、ガス供給管13をガ
ス噴出は継続した状態(ガス圧は一定で)で上記位置か
ら所定距離だけ遠ざける。この結果、ウェーハ表面の平
坦度は改善され、エッチング液の劣化も防止される。ま
た、ガス供給管を液槽内の2カ所に設置し、一定時間は
ウェーハ真下の管から、その後隅の管から吹き付けても
よい。1本の供給管からのガス圧をエッチング時間内で
変化させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体ウェーハの
エッチング装置およびエッチング方法、特にエッチング
中の半導体ウェーハに対してバブリングを行うエッチン
グ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエッチング装置としては、例えば
特公平7−85471号公報に記載されたものが知られ
ている。このエッチング装置は、エッチング液槽中にエ
アーバブルを放出するバブリング管を備えていた。この
バブリング管よりクリーンなエアーを吹き付けることに
より、エッチング液を撹拌し、ウェーハ表面を均一にエ
ッチングしようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このエ
ッチング装置では、バブリング管は半導体ウェーハの保
持ケーシングに対して固定されていた。したがって、吹
き付けるエアーバブルはエッチング中は一定の部位に一
定の強さで当たっていた。このため、半導体ウェーハ表
面の平坦度が良好なものとなっていなかった。または、
エッチング液によるリングマーク(円環状に現れるマー
ク)がウェーハ表面に形成されていた。
【0004】そこで、発明者は、鋭意研究の結果、吹き
付けるバブルの吹き出し口が半導体ウェーハから遠い方
がウェーハ表面の平坦度を高めることができ、吹き出し
口を近づける方がリングマークを除去できることを知見
した。また、併せて吹き付けるバブリングガスとしては
不活性ガス等が好適なものであることを知見した。
【0005】
【発明の目的】この発明の目的は、エッチングでのウェ
ーハ表面の平坦度を向上させ、かつ、その面質を向上さ
せることである。この発明の目的は、エッチング液の劣
化を防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、エッチング液が注入されるエッチング液槽と、この
エッチング液槽内に半導体ウェーハを保持するウェーハ
保持具と、このエッチング液槽内に配設され、ウェーハ
保持具に保持された半導体ウェーハに向かってバブリン
グガスを供給するガス供給手段と、を備えたエッチング
装置であって、上記ガス供給手段はウェーハ保持具に対
して相対的に接近離隔動自在に設けられたエッチング装
置である。
【0007】請求項2に記載の発明は、エッチング液が
注入されるエッチング液槽と、このエッチング液槽内に
半導体ウェーハを保持するウェーハ保持具と、このエッ
チング液槽内に配設され、ウェーハ保持具に保持された
半導体ウェーハに向かってバブリングガスを供給するガ
ス供給手段と、を備えたエッチング装置であって、上記
ガス供給手段は、ウェーハ保持具からの離間距離が異な
る複数のガス吹き出し口を備えたエッチング装置であ
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、エッチング液中
に浸漬された半導体ウェーハに対してバブリングガスを
吹き付けるエッチング方法において、エッチング中の吹
き付けるバブリングガスの強度を変化させたエッチング
方法である。
【0009】請求項4に記載の発明は、上記バブリング
ガスの吹き付け速度をエッチング時間に対応して変化さ
せる請求項3に記載のエッチング方法である。
【0010】
【作用】請求項1,2に記載の発明に係るエッチング装
置にあっては、半導体ウェーハに対してバブリングガス
を遠くからと近くから吹き付けることができる。その強
さを変えるものである。その結果、ウェーハ表面のリン
グマークを除去することができると同時にその平坦度を
高めることができる。遠くからガスを吹き付けることで
高平坦度を得るものであり、また、近くからガスを吹き
付けることで表面のリングマークを除去するものであ
る。ウェーハ保持具を固定した場合は、ガス供給手段を
接近離隔動させ、ガス供給手段を固定した場合はウェー
ハ保持具を接近離隔動させることができる。
【0011】請求項3,4に記載の発明では、バブリン
グガスの吹き付け強度を制御することにより、例えば遠
くからの吹き付けと、近くからの吹き付けとをコントロ
ールすることにより、ウェーハ表面平坦度とリングマー
ク除去とを同時的に得るものである。例えば、エッチン
グ時間が30分とすれば、15分間ずつ遠い吹き付けと
近い吹き付けを行うものとする。または、エッチング中
にガスの吹き付け速度を変えて、吹き付け強度を変化さ
せることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るエッチング
装置の実施例を説明する。図1はこの発明の一実施例に
係るエッチング装置を示す断面図である。この実施例に
あっては、エッチング装置は、エッチング液が満たされ
たエッチング液槽11と、エッチング液槽11内に配さ
れるウェーハ保持用のラック12と、ラック12に対し
て接近・離隔動自在に設けられたバブリングガス供給管
13とを備えている。
【0013】ラック12は公知の回転式のラックであっ
て、大略円筒形状であって、軸線方向の両端に配された
側板12A,12B間に3本の支持ロッド14を配設し
た構造である。シリコンウェーハはこれらの支持ロッド
14間にその外縁面(側面)が当接しながら回転自在に
保持されることとなる。15A,15Bはラック12の
回転軸を示している。駆動機構はこの図には示していな
いが公知のギヤ機構を用いて構成されている。
【0014】バブリングガス供給管13は、エッチング
液槽11内で上下左右に可動とされる構成であって、そ
の外面に多数の孔13Aが軸線方向に沿って略等間隔に
形成されている。そして、このバブリングガス供給管1
3は、その管内部のガス流路にガス供給源16から所定
のガスを供給可能とされている。17はその供給路に設
けられたバルブを示している。バブリングガスとして
は、不活性ガス、例えばアルゴンガス等の他にもN 2
ス等が使用される。なお、吹き付けるガス圧、流速など
はガス供給源16で任意にコントロールすることができ
るものとする。
【0015】以上の構成に係るエッチング装置において
は、シリコンウェーハをラック12に保持してエッチン
グ液(HF系、HF/HNO3系等)中で所定回転速度
で回転させることにより、シリコンウェーハ表面のエッ
チングを行う。このとき、バブリングガス供給管13を
ラック12(定位置で回転している)から所定距離だけ
離れた位置に近づける。そして、不活性ガスを噴出孔1
3Aから一定の速度で噴出する(供給ガス圧を一定値に
保持する)。この結果、シリコンウェーハ表面近傍での
エッチング液が大いに撹拌され、そのリングマーク等の
表面痕跡が消去される。または、発生しない。そして、
所定時間経過後、このバブリングガス供給管13をガス
噴出は継続した状態(ガス圧は一定で)で上記位置から
所定距離だけ遠ざける。この結果、ウェーハ表面の平坦
度は改善されるとともに、全体としてエッチング液の劣
化も防止される。これはエッチング液が全体として充分
に撹拌される効果である。なお、ガス供給管13を固定
した場合は、ラック12をこれに対して接近離隔動させ
てもよい。
【0016】図2〜図4はこの発明の他の実施例を示し
ている。この実施例では、エッチング槽21の底部にバ
ブリング管22を底面に沿って水平方向に移動自在に配
設したものである。このバブリング管22は治具23の
中心から水平方向に160mm離れた位置と、120m
m離れた位置(ウェーハ半径+20mm)との間を往復
動することができるように構成されている。また、この
バブリング管22からは2.0kg/cm2のN2ガスを
吹き出すものとする。このバブリング時間はエッチング
時間(40秒)から3秒程度短くする。この時間内にバ
ブリング管22を140mm位置から120mm位置に
近づけさらに160mm位置に遠ざけ、140mm位置
に戻るように動かす。図3は、遠い位置(160mm位
置)と近い位置(100mm位置)とのいずれか一方の
位置からのみガスを供給した場合のリングマークの程度
を示している。遠い位置ではリングマークの段差は大き
く、近い位置では小さくなる(1/10程度)。また、
図4は同様にウェーハ表面平坦度の関係を示している。
近い方がTTV(Total ThicknessVa
riation)は悪化する(1/10程度)。従来は
1箇所から供給していたため、リングマーク、平坦度と
も中間的なものとなっていた。そこで、上記のようにバ
ブリング管の位置を移動させる結果、両方の位置からバ
ブリングガスを供給することができ、表面平坦度とリン
グマーク除去とを両立することができることがわかる。
【0017】なお、2つのバブリングガス供給管をエッ
チング液槽内の底面の中央部と隅部との2カ所に固定・
設置することもできる。このように構成することでも上
記実施例と同様の効果を発揮することができる。すなわ
ち、一定時間はウェーハ真下の管から不活性ガスを、そ
の後、隅の管から交互に吹き付けることで、ウェーハ表
面平坦度と、リングマーク除去とを両立することができ
る。さらには、1本の供給管から吹き出すガス圧をエッ
チング時間内で段階的に変化させることで、吹き付ける
ガス強度を変化させることもできる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、エッチング後のウェ
ーハ表面を高平坦度に保持することができ、同時に表面
からリングマークを除去することもできる。また、エッ
チング液の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るエッチング装置を示
す断面図である。
【図2】この発明の他の実施例に係るエッチング装置を
示す模式的な断面図である。
【図3】この発明の他の実施例に係るエッチング装置で
のリングマーク発生率を示すグラフである。
【図4】この発明の他の実施例に係るエッチング装置に
よるウェーハの表面平坦度を示すグラフである。
【符号の説明】
11 エッチング液槽、 12 ラック(ウェーハ保持具)、 13 バブリングガス供給管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 智 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 中嶋 隆男 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチング液が注入されるエッチング液
    槽と、 このエッチング液槽内に半導体ウェーハを保持するウェ
    ーハ保持具と、 このエッチング液槽内に配設され、ウェーハ保持具に保
    持された半導体ウェーハに向かってバブリングガスを供
    給するガス供給手段と、を備えたエッチング装置であっ
    て、 上記ガス供給手段はウェーハ保持具に対して相対的に接
    近離隔動自在に設けられたエッチング装置。
  2. 【請求項2】 エッチング液が注入されるエッチング液
    槽と、 このエッチング液槽内に半導体ウェーハを保持するウェ
    ーハ保持具と、 このエッチング液槽内に配設され、ウェーハ保持具に保
    持された半導体ウェーハに向かってバブリングガスを供
    給するガス供給手段と、を備えたエッチング装置であっ
    て、 上記ガス供給手段は、ウェーハ保持具からの離間距離が
    異なる複数のガス吹き出し口を備えた記載のエッチング
    装置。
  3. 【請求項3】 エッチング液中に浸漬された半導体ウェ
    ーハに対してバブリングガスを吹き付けるエッチング方
    法において、 上記吹き付けるバブリングガスの強さを変化させるエッ
    チング方法。
  4. 【請求項4】 上記バブリングガスの吹き付け速度をエ
    ッチング時間に対応して変化させる請求項3に記載のエ
    ッチング方法。
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