JPH1074708A - 銅配線の形成方法 - Google Patents

銅配線の形成方法

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JPH1074708A
JPH1074708A JP22946696A JP22946696A JPH1074708A JP H1074708 A JPH1074708 A JP H1074708A JP 22946696 A JP22946696 A JP 22946696A JP 22946696 A JP22946696 A JP 22946696A JP H1074708 A JPH1074708 A JP H1074708A
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JP
Japan
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copper
thin film
substrate
copper thin
wiring
Prior art date
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Pending
Application number
JP22946696A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Kanao
寛人 金尾
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微細なパターンを形成できる銅配線の形成方法
を提供することを目的としている。 【解決手段】基板1上の凹部3が形成された絶縁膜2
(図1(a))上に、基板1に高周波電界および/また
は直流電界を印加しつつECRプラズマスパッタ法によ
り銅薄膜5を成膜し(図1(c))、この成膜された銅
薄膜5を熱処理によりリフローさせて絶縁膜2に形成さ
れた凹部3を銅5で埋めた(図1(d))後、凹部3以
外の不要な銅薄膜5cを除去して、絶縁膜2に微細なパ
ターンの銅配線6を形成する(図1(e))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅配線の形成方
法、特に半導体装置に使用される銅配線の形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIの配線材料として、アルミ
ニウムまたはアルミニウム合金(以下、アルミニウムま
たはアルミニウム合金をアルミニウムと記す)が用いら
れている。
【0003】しかし、近年LSIの高集積化が進むにつ
れてアルミニウム配線にさまざまな問題が生じてきてい
る。なかでも、エレクトロマイグレーション、ストレス
マイグレーションなどアルミニウム配線の信頼性が問題
となってきている。このため、アルミニウムに代わる高
い信頼性を有する配線材料が求められている。
【0004】現在、アルミニウムに代わる配線材料とし
て、銅がもっとも有力視されている。配線材料として銅
を用いれば、アルミニウムを用いる場合にくらべ、比抵
抗は約1/2になり、エレクトロマイグレーション耐性
は約2桁改善される。
【0005】しかしながら、配線材料として銅を用いる
場合、銅はアルミニウムに比べエッチングが難しく、微
細な配線を形成することが困難であるという問題があ
る。
【0006】そこで、銅の配線形成方法としてダマシン
法が提案されている。
【0007】このダマシン法は、CMP(Chemical Mec
hanical Polishing)プロセスを利用する方法であっ
て、配線パターンとなる溝または下層と上層とのコンタ
クト部となる孔をエッチングによって絶縁膜に形成し、
この絶縁膜上に銅薄膜を形成し、溝または孔の部分以外
の銅薄膜をCMPにより除去し、配線を形成する方法で
ある。
【0008】一方、配線とコンタクトを同時に形成する
ことにより、LSIの製造工程を簡略化することが提案
されている。
【0009】図4は、配線とコンタクトを同時に形成す
る銅配線の模式図であって、(a)は平面図、(b)は
A−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【0010】シリコン酸化膜などの絶縁膜2に銅配線6
が埋め込まれており、この銅配線6はコンタクト部6a
でシリコンなどの基板1に接触する。また、銅配線6と
絶縁膜2との密着性を改善し、銅配線6と基板1との反
応を防ぐ目的で、TiNなどの下地膜4が形成されてい
る。
【0011】図4に示されているように、配線とコンタ
クトを同時に形成するには、アスペクト比の高いコンタ
クト部6aの孔3に銅を埋め込む必要がある。
【0012】しかしながら、配線パターンがより微細に
なると、平行平板型スパッタ法などの通常のスパッタ法
による成膜では段差被覆性が悪いので、このコンタクト
部の孔のような微細な凹部を埋め込むことが難しい。そ
のため、上述したダマシン法では、銅配線を形成するこ
とができない。
【0013】この埋め込み特性を改善するため、さらに
リフロー処理を加えることが提案されているが、配線パ
ターンがより微細な場合には、凹部への十分な埋め込み
を行うことができなくなる。
【0014】図5は、平行平板型スパッタ法およびリフ
ロー処理による孔の埋め込み状況を示す模式図であり、
(a)はスパッタ直後の孔の断面図であり、(b)はリ
フロー処理後の孔の断面図である。
【0015】孔3の径がより小さい場合、孔3の側壁に
形成される銅薄膜5bの膜厚が薄くなる。また、孔3の
上部には銅薄膜5のオーバーハング8が生じる。そのた
め、銅薄膜5の成膜後にリフロー処理を行っても、孔3
の底部の銅薄膜5aと絶縁膜2の上の銅薄膜5cに分か
れ、ボイド(空孔)9を生じ、孔3を完全に隙間なく埋
め込むことができなくなるためである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
課題を解決するためになされたものであって、銅を微細
なパターンの溝や孔などの凹部に埋め込むことができる
微細な銅配線の形成方法を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の銅配線の形成方
法は、基板上の凹部が形成された絶縁膜上に、基板に電
界を印加しつつECRプラズマスパッタ法により銅薄膜
を成膜し、この成膜された銅薄膜を熱処理によりリフロ
ーさせて絶縁膜の凹部を銅で埋めた後、絶縁膜の凹部以
外部分の銅薄膜を除去することを特徴としている。な
お、基板に印加する電界は高周波電界でも直流電界でも
良い。また、ECRは電子サイクロトロン共鳴(Electr
on Cyclotron Resonance)を意味する。
【0018】本発明者は、ECRプラズマスパッタ法に
より銅薄膜を成膜する際、基板に高周波電界または直流
電界を印加することにより、孔の側壁および底部に成膜
する銅薄膜の膜厚を厚くできることを知見した。
【0019】図2は、ECRプラズマスパッタ法および
リフロー処理による孔の埋め込み状況を示す模式図であ
り、(a)は基板に高周波電界または直流電界を印加し
なかった場合のスパッタ直後の孔の断面図、(b)はリ
フロー処理後の孔の断面図、(c)は基板に高周波電界
または直流電界を印加した場合のスパッタ直後の孔の断
面図、(d)はリフロー処理後の孔の断面図である。
【0020】図2(c)に示すように、基板に高周波電
界または直流電界を印加し、孔3の側壁および底部に成
膜される銅薄膜5b、5aの膜厚を厚くすれば、図2
(d)に示すように、リフロー処理により孔3に銅薄膜
5を完全に隙間なく埋め込むことができる。
【0021】すなわち、本発明の銅配線の形成方法は、
基板に電界を印加しつつECRプラズマスパッタ法によ
り銅薄膜を成膜する。そのため、微細な凹部であって
も、電界の強度を調整することにより、段差被覆性を良
好に保ったまま凹部側壁および底部に形成される銅薄膜
の膜厚を厚くすることができる。その結果、後のリフロ
ー処理により、微細な凹部に銅を完全に隙間なく埋め込
むことができ、凹部以外の不要な銅薄膜を除去して、微
細な配線パターンを形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の銅配線の形成方法の実施
の形態について図面に基づいて説明する。
【0023】図1は、本発明の銅配線の形成方法を示す
模式図である。
【0024】フォトリソグラフィーおよびエッチング
により、シリコンウエハなどの基板1上に形成されたシ
リコン酸化膜(SiO2)などの絶縁膜2に溝や孔から
なる凹部3を形成する(図1(a))。
【0025】例えばECRプラズマCVD法により、
TiN膜などの下地膜4を形成する(図1(b))。こ
の下地膜4を用いれば、銅配線と絶縁膜との密着性を改
善でき、また銅配線と基板との反応を防ぐこともでき
る。なお、下地膜4として、TiN以外にW、TiW、
TiON、Ta、Mo、Crなどを用いることもでき
る。また、これらの膜の積層構造を用いても良い。
【0026】ECRプラズマスパッタ法により、基板
に高周波および直流電界のいずれか一方または両方を印
加しつつ、銅薄膜5(5a、5b、5c)を形成する
(図1(c))。
【0027】熱処理により、銅薄膜5をリフローさせ
て、凹部3の中に銅を完全に隙間なく埋め込む(図1
(d))。熱処理は、真空容器内において、400〜6
00℃程度で加熱すれば良い。なお、リフロー処理の温
度を下げる目的で、水素、窒素、Arなどの酸素以外の
ガスを含む雰囲気中で加熱しても良い。
【0028】例えばCMP法により、不要な絶縁膜2
上にある銅薄膜5cおよび不要な絶縁膜2上部分の下地
膜4を研磨除去して、銅配線6を形成する(図1
(e))。なお、不要な部分の銅薄膜5cおよび下地膜
4を除去する方法として、CMP以外に、エッチバッ
ク、ウェットエッチング処理等などを用いることができ
る。
【0029】以下、銅薄膜の形成工程(図1(c))
の1例について詳述する。
【0030】図3は、本発明の銅配線の形成方法に用い
られるECRプラズマスパッタ装置の1例を示す模式的
縦断面図である。この装置は、プラズマ発生室10と反
応室11を備えている。
【0031】プラズマ発生室10の上部には導波管12
を介してマイクロ波発振器(図示せず)が接続されてい
る。プラズマ発生室10の外周には、磁場発生コイル1
4が周設されている。プラズマ発生室10の上部には、
ガス導入管15が接続されている。
【0032】反応室11には、電極20を兼ねた試料台
18が配設され、この電極20には高周波電源21が接
続されている。試料台18上に基板Sが載置され、静電
吸着などにより保持される。基板Sの上方のプラズマ室
10と反応室11の境界部分には銅のターゲット16が
配役され、この銅のターゲット16に直流電圧電源17
が接続されている。
【0033】銅配線の形成は次のように行われる。
【0034】a)プラズマ発生室10および反応室11
内を真空排気し、ガス導入管15から例えばArガスを
プラズマ発生室10に導入して、プラズマ発生室10の
圧力を例えば1×10-3Torr程度に設定する。
【0035】b)磁場発生コイル14に直流電流を流
し、プラズマ発生室10内にECR励起に必要な磁場を
発生させる。ECRに必要な磁場は、例えばマイクロ波
の周波数が2.45GHzのとき875Gaussである。
【0036】c)マイクロ波を導波管5を介してプラズ
マ発生室10に導入し、Arプラズマを発生させる。磁
場発生コイル14の発散磁界により、Arプラズマを反
応室11へ導き、直流電圧電源17により銅の夕ーゲッ
ト16に負の電圧を印加して、Arイオンを銅のターゲ
ット16に引き込み、銅のターゲット16をスパッタさ
せて、基板S上に銅薄膜を形成させる。
【0037】d)このとき試料台18の電極20に高周
波電界を印加して、基板S上の溝や孔からなる凹部の側
壁に形成される銅薄膜の膜厚を厚くする。このとき印加
する高周波電界の周波数は、例えば200kHz〜1
3.56MHz程度とすれば良い。また高周波電界のパ
ワーは、基板Sのサイズなどに依存するが、基板Sが6
インチシリコンウェハの場合、600W〜2kW程度と
すれば良い。
【0038】このように高周波電界を印加することによ
り、凹部側壁に形成される銅薄膜の膜厚を厚くして、後
のリフロー処理により、微細な凹部に銅を完全に隙間な
く埋め込むことができるようにする。
【0039】その結果、上述した工程により、銅を微細
なパターンの溝や孔などの凹部に埋め込み、微細なパタ
ーンの銅配線を形成することができる。
【0040】なお、この例ではECRプラズマスパッタ
の際に基板に高周波電界を印加する場合について説明し
たが、基板に直流電界を印加する場合にも同様の効果を
得ることができる。ただし、基板に直流電界を印加する
場合は、基板に直接印加する必要がある。
【0041】スパッタにより形成する銅薄膜は、比抵抗
の点から、純度が高いものが好ましいが、例えば耐酸化
性を向上する目的で窒素を添加するなど、種々の元素を
添加しても良い。例えば窒素を添加する場合、窒素を含
む雰囲気中でスパッタするなどの方法によれば良い。
【0042】
【実施例】本発明の実施例について図1に基づき具体的
に説明する。
【0043】(実施例1) 表面に膜厚が0.8μmのSiO2膜2が形成され、
そのSiO2膜2に孔3が形成されたSi基板1を用い
た(図1(a))。孔3は、径が0.4μm、深さが
0.8μm、アスペクト比が2である。
【0044】ECRプラズマCVD法を用いて、Ti
N膜4を50nm形成した(図1(b))。成膜に用い
たガスはTiC14、H2、N2およびArガスである。
【0045】図3に示す装置を用いて、銅のターゲッ
ト(銅:99.9999%以上)をスパッタして銅薄膜
5を1μm(SiO2膜2上の銅薄膜5cの厚さ)形成
した(図1(c))。スパッタ条件は次の通りである。
Arガス流量:72sccm、プラズマ発生室10の圧力:
1×10-3Torr、マイクロ波周波数2.45GHz、マ
イクロ波パワー:2.8kW、ターゲット電圧:−60
0V、基板に印加する高周波の周波数:13.56MH
z、高周波パワー:1kW。プラズマ発生室10内には
ECRに必要な磁場である875Gaussを発生させた。
【0046】基板1を別の真空容器内に搬入し、5×
10-6Torr以下に真空排気し、450℃に加熱し、15
分間熱処理を行った(図1(d))。
【0047】孔3以外の部分に形成された不要な銅薄
膜5c及びTiN膜4をCMP法にて除去した(図1
(e))。
【0048】このようにして、SiO2膜の凹部に銅の
配線パターンを埋め込み形成できることを確認した。
【0049】また、形成された銅薄膜の比抵抗は1.7
9μΩcmとアルミニウムに比べて低抵抗であり、エレ
クトロマイグレーション耐性はアルミニウムに比べ約2
桁良くなっていることを確認した。
【0050】
【発明の効果】本発明の銅配線の形成方法によれば、銅
を微細なパターンの溝や孔などの凹部に埋め込み、欠陥
のない微細なパターンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の銅配線の形成方法を示す模式的縦断面
図である。
【図2】ECRプラズマスパッタ法およびリフロー処理
による孔の埋め込み状況を示す模式図であり、(a)は
基板に高周波電界または直流電界を印加しない場合のス
パッタ直後の孔の断面図、(b)はリフロー処理後の孔
の断面図、(c)は基板に高周波電界または直流電界を
印加する場合のスパッタ直後の孔の断面図、(d)はリ
フロー処理後の孔の断面図である。
【図3】本発明の銅配線の形成方法に用いられるECR
プラズマスパッタ装置の1例を示す模式的縦断面図であ
る。
【図4】配線とコンタクトを同時に形成する銅配線の模
式図であって、(a)は平面図、(b)はA−A断面
図、(c)はB−B断面図である。
【図5】平行平板型スパッタ法およびリフロー処理によ
る孔の埋め込み状況を示す模式図であり、(a)はスパ
ッタ直後の孔の断面図であり、(b)はリフロー処理後
の孔の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 絶縁膜 3 凹部(孔、溝) 4 下地膜 5 銅薄膜 5a 凹部(孔、溝)の底部の銅薄膜 5b 凹部(孔、溝)の側壁の銅薄膜 5c 絶縁膜の上の銅薄膜 6 銅配線 8 オーバーハング 9 ボイド(空孔) 10 プラズマ発生室 11 反応室 12 導波管 13 マイクロ波窓 14 磁場発生コイル 15 ガス導入管 16 ターゲット 17 直流電源 18 試料台 20 電極 21 高周波電源 22 排気口 S 基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上の凹部が形成された絶縁膜上に、基
    板に電界を印加しつつECRプラズマスパッタ法により
    銅薄膜を成膜し、この成膜された銅薄膜を熱処理により
    リフローさせて絶縁膜の凹部を銅で埋めた後、絶縁膜の
    凹部以外部分の銅薄膜を除去することを特徴とする銅配
    線の形成方法。
JP22946696A 1996-08-30 1996-08-30 銅配線の形成方法 Pending JPH1074708A (ja)

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JP22946696A JPH1074708A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 銅配線の形成方法

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