JPH1074262A - スジキズ検査方法及びその装置 - Google Patents

スジキズ検査方法及びその装置

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JPH1074262A
JPH1074262A JP9170619A JP17061997A JPH1074262A JP H1074262 A JPH1074262 A JP H1074262A JP 9170619 A JP9170619 A JP 9170619A JP 17061997 A JP17061997 A JP 17061997A JP H1074262 A JPH1074262 A JP H1074262A
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Noriyuki Arai
規之 新井
Mitsuo Komori
三雄 小森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コントラストで微細なスジキズであっても
容易に検出できるスジキズ検査方法及びその装置を得
る。 【解決手段】 欠陥データの幅を拡大するミクロフィル
タ部25とある程度の幅がある欠陥データをムラとして
検出するムラフィルタ部27とを直列接続する。そし
て、ミクロフィルタ部25が画像入力部22からのライ
ンセンサカメラ3が撮像した画像データを取り込むこと
によって、低コントラストな微細なスジキズのデータ幅
を拡大して直接、ムラフィルタ部26に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低コントラストで
幅が狭く搬送方向に長いなスジキズを容易に検出するス
ジキズ検査方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、紙、フィルム、鋼板等のシート
状の物を加工する製造ラインにおいては、キズ、凹凸、
汚れ、異物等の欠陥があるかどうかを検査する必要があ
る。このような欠陥を検査するには、一般に搬送されて
くるシートの上にラインセンサカメラを設けてシートを
撮像する。そして、このラインセンサカメラが撮影した
映像信号を画像処理して欠陥を強調する。
【0003】この画像処理は、ラインセンサカメラから
の映像信号をデジタル変換した画像データに対して、微
細欠陥はミクロフィルタ処理により検出し(特開平7−
225196号参照)、模様等の明るいムラ又は汚れ等
の暗いムラをムラフィルタ処理により検出していた(特
開平6−323954号参照)。即ち、欠陥の種類に応
じて異なる検査手法を用いて検査を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ミクロ
フィルタ処理というのは、画素間の濃度情報の変化量を
強調し、この変化量を平均化している。
【0005】そして、求めた平均化された変化量の差が
所定のしきい値以上を微細欠陥として検出するものであ
る。
【0006】つまり、ミクロフィルタ処理による判定
は、一画素の濃度値の差を強調し、この差が所定以上の
とき欠陥と判定するものであるから、ある程度の差がな
いと検出できない。
【0007】例えば、低コントラストで幅が狭く搬送方
向に長いスジキズ等は、濃度値が微少であるから差が微
少となってしきい値以上とはならないので検出ができな
い。
【0008】従って、ミクロフィルタでは低コントラス
トの欠陥は検出できないという問題点があった。
【0009】また、ムラフィルタ処理というのは、画素
の濃度情報である画像データを、縦横それぞれ所定数の
画素行列からなる格子に分割し、その各格子内の各画素
の濃度情報を積分してムラを強調し、更に積分値間の差
分を求めることにより、求めた差分量が所定以上のとき
にムラと判定するものである。
【0010】つまり、ムラフィルタ処理は、複数の画素
の濃度値を積分し、その差をムラとしているので、ある
程度の面積がないとムラが検出されないという問題点が
あった。
【0011】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、低コントラストで幅が狭く搬送方向に長
いスジキズであっても容易に検出できるスジキズ検出方
法及びその装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のスジキズ検査
方法は、シート状の被検査物を搬送させながら被検査物
を撮像し、この撮像信号を変換して得られた画素毎の画
像データを利用して得られた欠陥データから、被検査物
上に形成された直線状のスジキズの有無を検査する検査
方法において、画像データの各画素間の濃度情報の変化
量を強調する第1の工程と、第1の工程により強調され
た複数のデータを加算する第2の工程と、第2の工程に
より加算されたデータ間の変化量を求める第3の工程
と、第3の工程で求められた変化量から所定閾値と比較
してスジキズを検出する第4の工程からなることを要旨
とする。
【0013】請求項1のスジキズ検査方法においては、
被検査物の画像データの各画素間の濃度情報の変化量が
強調され、この強調された変化量のデータが加算され
て、所定閾値と比較されてスジキズが検出される。
【0014】請求項2のスジキズ検査方法は、第2の工
程は、複数のデータを被検査物体の搬送方向のデータ数
を搬送方向に直交する方向のデータ数より大なるように
格子状に切り出し、この格子内の加算値を算出する工程
を含むことを要旨とする。
【0015】請求項2においては、被検査物体の搬送方
向のデータ数が搬送方向に直交する方向のデータ数より
大なるように格子状に切り出され、この格子内の加算値
が算出される。
【0016】請求項3のスジキズ検査方法は、第1の工
程は、強調された変化量を平均化して欠陥データの幅を
拡大する工程を含むことを要旨とする。
【0017】請求項3においては、ラインセンサカメラ
で撮影した被検査物の撮像信号の変化量が平均化され
て、その欠陥データが拡大される。
【0018】請求項4のスジキズ検査装置は、シート状
の被検査物を搬送させながら被検査物を撮像し、この撮
像信号を変換して得られた画素毎の画像データを利用し
て得られた欠陥データから、被検査物上に形成された直
線状のスジキズの有無を検査するスジキズ検査装置にお
いて、画像データの各画素毎の濃度情報を格納する記憶
手段と、画像データの各画素間の濃度情報の変化量を強
調する第1の変化量算出手段と、第1の変化量算出手段
により得られた複数の変化量を被検査物の搬送方向のデ
ータ数を搬送方向に直交する方向のデータ数より大なる
ように格子状に切り出し、この格子内の変化量を算出す
る第2の変化量算出手段と、第2の変化量算出手段によ
り得られた変化量と所定の閾値を比較する比較手段とを
具備することを要旨とする。
【0019】請求項4のスジキズ検査装置においては、
ラインセンサカメラで撮影した被検査物の撮像信号が画
像データに変換されると、画像データ毎の各画素間の濃
度情報の変化量が強調されて出力される。そして、この
強調された変化量のデータが加算されて、所定閾値と比
較されてスジキズが検出される。
【0020】請求項5のスジキズ検査装置は、第1の変
化量算出手段は、算出された変化量を平均化する手段を
具備することを要旨とする。
【0021】請求項5のスジキズ検査装置おいては、第
1の変化量演算手段が入力された画像データの1画素間
毎の濃度情報の変化量が平均化される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本実施の形態のスジキズ検
査装置の概略構成図である。図1のスジキズ検査装置1
は、シート2上を撮影するラインセンサカメラ3と、ラ
インセンサカメラ3が撮像する撮像ラインの近傍に設け
られ、照明用電源4からの電力に基づいた光を照射する
照明器5と、ラインセンサカメラ3より上流の位置に設
けられ、シート2を検出するセンサ7と、センサ7がシ
ートを検出したとき、ラインセンサカメラ3からの映像
信号を所定ライン分毎に取り込み、取り込んだライン分
の画像データからスジキズ(低コントラストなスジキズ
を含む)を検出し、この検出結果をパソコン9及びプリ
ンタ10に出力する検査制御装置11とを備えている。
【0023】また、検査制御装置11には、シート2の
画像を表示するモニタ12が備えられている。
【0024】上記のようなスジキズ検査装置1の検査制
御装置11は、図1に示すように、エンコーダ21と、
画像入力部22と、フレームメモリ24と、ミクロフィ
ルタ部25と、ムラフィルタ部26と、欠陥判定部27
とを備えている。前述のエンコーダ21は、一定間隔の
パルス信号を出力する。
【0025】また、エンコーダ21は、センサ7がシー
ト2を検出すると、画像分解幅の幅のパルス信号を画像
入力部22に出力する。
【0026】画像入力部22は、エンコーダ21からの
パルス信号の入力に伴って、ラインセンサカメラ3から
の1ライン毎の映像信号とエンコーダ21からのパルス
信号との同期を取り、1ライン分のデジタルの画像デー
タ(画素の濃度)を出力する。
【0027】ミクロフィルタ部25は、画像入力部22
からの画素間の濃度情報の変化量を強調し、この変化量
を平均化している。この結果、欠陥(微小な凹凸、ピン
ホール等の輪郭)を強調したデータを出力する。
【0028】ムラフィルタ部26は、画素の濃度情報で
ある画像データを、縦横それぞれ所定数の画素行列から
なる格子に分割し、その各格子内の各画素の濃度情報を
積分してムラを強調している。
【0029】欠陥判定部27は、ムラフィルタ部26で
強調されたムラが所定長さを有しているとき、スジキズ
と判定する。
【0030】また、欠陥判定部27は、検査結果をパソ
コン9に検査結果を出力したり、もしくはプリンタ10
に出力する。
【0031】次に、図1に示したシート2をラインセン
サカメラ3で画像を取り込む状態を図2に示した。即
ち、シート2は矢印の方向に搬送している。スジキズ2
8は、図のように、搬送方向に平行な細くて長い直線状
のキズ又は欠陥を対象とする。特に本発明においては、
このスジキズとその周囲のコントラスト比が低い場合で
あっても良好にこのスジキズを検出することが可能とし
た。また、図2のA−A線は、ラインセンサカメラ3に
より撮像される箇所を示したものである。
【0032】図3(a)は、図2に示したスジキズ28
をラインセンサカメラ3を用いて、A−A線上で撮像し
た1ラインの画像信号を示したものであり、検査制御装
置11に入力される。即ち、図3(a)は横軸にシート
幅をとり、縦軸に明るさをとったもので、この信号の上
部にスジキズ28を表す信号が認められる。しかしなが
ら、このスジキズ28を表す信号は周囲のキズのない部
分の信号と比較してその明るさの差、幅の差、即ちコン
トラスト差が小さく、前述したミクロフィルタ処理又は
ムラフィルタ処理のいずれを利用してもその検出は困難
であった。
【0033】図3(b)は、図3(a)に示した画像信
号をシートの搬送とともに、順次撮像ラインがずれて後
述するフレームメモリ24に取り込まれたデータ構造を
模式的に示したものである。即ち、図3(b)は格子状
になっているが、各格子は1画素に相当している。ま
た、図の横方向はシート2の幅方向を示し、図の縦方向
はシート2の搬送方向を示すものである。各格子の中に
記載されたデータは、明るさ又は暗さの程度を示す。最
も暗い状態を0とし、最も明るい状態を255の数字で
示す。図3(b)は、図2のスジキズ28を対象とし、
図3(a)に示した画像信号を例にしたデータ構造であ
る。即ち、図3(b)において、スジキズ28の列には
直線的にデータ145が格納されており、その他の列に
はデータ150等が格納されている。このスジキズ28
の列は、スジキズ28の明るさに相当しており、その周
囲は正規の領域を表している。このようにスジキズ28
の明るさと正規の領域の明るさの差は極めて低く、即ち
低コントラスト状態である。
【0034】次に検査制御装置11の詳細を図1により
説明する。画像入力部22は、A/D変換器、シェーデ
ィング補正手段、射影演算手段、輝度補正手段等を備え
ている。
【0035】このような画像入力部22は、シート2が
センサ7により検出されて、パルスコントローラ21か
らパルス信号が入力すると、ラインセンサカメラ3から
の映像信号とパルス信号とを同期を取ってデジタル化し
た後に、シェーディング補正と射影補正と輝度補正とを
行った画像データを送出する。
【0036】ミクロフィルタ部25は、図4に示すよう
に、変化量演算を行う空間フィルタである3行3列の縦
ソーベルフィルタ31と平均値を算出する平均値フィル
タ32とから構成されている。
【0037】このようなミクロフィルタ部25は、縦ソ
ーベルフィルタ31を用いて3行3列の9つの格子領域
の垂直方向及び水平方向の濃度の変化量を求めて、それ
ぞれの変化量を画素毎に加算し、加算した変化量の平均
値を平均値フィルタ32を用いて求める。平均値は、3
行3列の9つの格子領域の中心画素の変化量の平均とす
ることによって、スジキズ28の水平方向即ちシート2
の幅方向の輪郭を強調することができる。
【0038】縦ソーベルフィルタ31は、図5に示すよ
うに、3行3列の各格子の左列に上から−1、−2、−
1が、真ん中の列に0、0、0が、そして右列に上から
1、2、1がそれぞれ設定されている。
【0039】例えば、任意の画素Lijの水平方向の変
化量Hijは、図6に示すように画素Lijを中心とし
た3行3列の9つの格子の濃度情報を基に、図5に示す
縦ソーベルフィルタ31が以下に示す式(1)によって
求められる。
【0040】
【数1】 Hij=|−Lj-1,j-1+Lj+1,j-1 −2Li-1,j+2Li+1,j −Li-1,j+1+li+1,j+1| …式(1) 上記式(1)によって、水平方向の変化量Hijが求め
られる。
【0041】上記式(1)のように、縦ソーベルフィル
タ31を用いた演算を、図3(b)に示したデータ構造
を例に説明する。即ち、図7(a)の太枠で示した3行
3列に縦ソーベルフィルタ31を用いて積和演算処理を
行う。図7の太枠で示した演算は左から右へ1画像づつ
ずらして演算し、次に1段下へずらして再度左から右へ
演算を行う。図7(b)は、図7(a)の1つの行33
の画像信号を表したものである。
【0042】このようにして、9つの格子、即ち9つの
画素毎に積和演算を行った結果を図8に示す。図8
(a)の1つの格子には、図7(a)の9つの画素に対
して縦ソーベルフィルタを用いて行われた積和演算の結
果を示してある。このように、図7の画素単位の濃度値
ではコントラスト差が低いデータが、図8(a)に示す
ようにコントラスト差が強調されたことが分かる。図8
(b)は、図8(a)の1つの行34のデータを画そう
信号として表した図である。即ち、図8(a)の−20
に相当する信号は、マイナス方向のピーク34aで表さ
れ、+20に相当する信号は、プラス方向のピーク34
bで表わされる。
【0043】図9は、図8のデータの絶対値を求めたも
ので、図9(a)がその数値であり、図9(b)が画像
信号として表したものである。このようにして、図7に
示した低コントラストのスジキズデータは、図9のよう
に特徴が強調されたデータが抽出される。
【0044】図9(a)に示す画像データは、更に図4
の平均値フィルタ32を用いて平均化される。この平均
化は、図9(a)のデータに対して3行3列毎に平均値
を求めることにより行われる。
【0045】図10は、図9(b)に示した平均化処理
を行う前の画像信号であるが、スジキズに相当する信号
の高さをS、幅をWとし、スジキズの周囲の信号の高さ
をNとして表してある。図11は、平均化処理後の画像
信号を表したもので、スジキズに相当する信号の高さを
s、幅をwとし、スジキズの周囲の信号の高さをnとし
て表してある。このようにして、より一層スジキズの特
徴が抽出され、n/N<s/Sとなり、更にW/wとな
る。この結果、スジキズに相当する信号の幅は、平均化
を行う前と比較して拡大されることになる。しかしなが
ら、この状態でも未だ正確で十分なスジキズの抽出はで
きない。ムラフィルタ処理により本発明の効果を求める
ことができる。
【0046】以上のようにして、平均化されたデータ
は、図12に示したムラフィルタ部により更に処理が施
される。平均化されたデータは、図13(a)に示すよ
うな格子36の各々に格納されている。ムラセクタ加算
器35により、6×30格子毎の加算値Σを求め、この
加算を順次ずらせて行う。この結果、図13(b)に示
すような加算値Σの格子データが得られる。
【0047】このように、細く長い直線状のスジキズの
特徴抽出のため、ムラ加算器35においては、スジキズ
方向に格子データを30と多く用い、スジキズに直交す
る方向に少ない6個の格子データを用いた。即ち、図1
3の太枠のように、縦長の領域を単位として加算を行
う。
【0048】図13に示した加算値シグマの格子データ
の内、例えば行37を画像信号として表した図が図14
である。この結果、図13の信号のようななだらかな信
号と比較して、図14に示すように各信号の境界が垂直
なメリハリの良い信号が得られる。
【0049】その後、図12の縦ソーベルフィルタ38
を用いて変化量を算出する。この縦ソーベルフィルタ3
8は、図5に示した縦ソーベルフィルタ31と同様なも
のである。
【0050】例えば、任意の格子の濃度加算値Σijの
水平方向の変化量Sijは、図13(b)に示すように
濃度加算値Σijを中心とした3行3列の9つの格子の
濃度加算値を基に、図5で示した縦ソーベルフィルタ3
1とを用いて以下に示す式(2)によって求める。
【0051】
【数2】 Sij=|Σi-1,j+1+Σi+1,j-1 −2Σi-1,j+2Σi+1,j −Σi-1,j+1+Σi+1,j+1| …式(2) このように、ラインセンサカメラ2によって得られた検
査物の画素毎の濃度情報を縦横複数の画素行列からなる
格子に切り分け、その各格子内の各画素の濃度情報を加
算して格子毎の濃度加算値を求めることによりムラを強
調し、各格子間での水平方向の濃度加算値の変化量Si
jを3行3列の行列内で求めることによってさらにムラ
を強調している。
【0052】すなわち、ミクロフィルタ処理後の欠陥デ
ータを格子に配列し、その配列方向に沿って縦横ソーベ
ルフィルタによって積分することにより、スジキズの方
向性に基づいたムラ欠陥データを得ている。
【0053】従って、図13(b)の太枠に示した3×
3の領域に対して、縦ソーベルフィルタ38を用いて積
和演算処理を行う。この結果、図15に示すようなスジ
キズ部分が強調且つ周囲との境界が明確になった信号が
得られる。
【0054】(全体の動作説明)上記のように構成され
たスジキズ検査装置について図面16を用いて動作を説
明する。
【0055】例えば、低コントラストのスジキズ28が
あるシート2が搬送されて、センサ7により、このシー
トが検出されると、センサ7からは検出信号が検査制御
装置11に出力される(ステップST1)。
【0056】この検出信号の入力に伴って、ラインセン
サカメラ3からの1ラインの映像信号を、画像入力部2
2が入力してデジタル変換した後に光学的な誤差に基づ
く補正を行った画像データを得る(ステップST2)。
【0057】この画像データはミクロフィルタ部25に
入力し、ミクロフィルタ部25の変化量演算手段の縦ソ
ーベルフィルタ31が画素の濃度情報に対して各濃度情
報間での垂直方向Hijを3行3列の行列内で求める
(ステップST3)。
【0058】次に、平均算出手段の平均値フィルタ33
は、求められた各変化量を3行3列の9つの変化量の平
均値を中心画素の平均とし、これを平均変化量とする
(ステップST4)。
【0059】従って、低コントラストな微細なスジキズ
はミクロフィルタ部25によって数ビット拡大され、ム
ラフィルタ部26が検出できる大きさの欠陥サイズにさ
れて出力される。
【0060】このようなミクロフィルタ部で求められた
平均変化量をムラフィルタ部26が入力して以下の処理
を行う。
【0061】ムラフィルタ部26は、ミクロフィルタ部
25からのミクロ欠陥データをムラセクタ加算器35で
受け、このセクタ加算器35が濃度情報を縦横複数の画
素行列からなる格子に切り分け(ステップST5)、そ
の各格子内の各画素内の各画素の濃度情報を加算して格
子毎の濃度加算値を求める(ステップST6)。
【0062】次にムラフィルタ部26の変化量算出手段
38は、各格子間の垂直方向の変化量Sijを3行3列
の行列内で求める(ステップST7)。
【0063】そして、欠陥判定部27は、得られたムラ
欠陥データの縦又は横の長さを判断し、所定以上の長さ
であれば、その方向にスジキズがあると判断する(ステ
ップST8)。
【0064】従って、ラインセンサカメラ2によって低
コントラストの微細スジキズが検出されても、直列接続
されたミクロフィルタ部25とムラフィルタ部26とに
より、低コントラストのスジキズが強調されて欠陥判定
部27に出力され、所定以上の長さがあればスジキズと
判定される。
【0065】
【発明の効果】以上のように請求項1のスジキズ検査方
法によれば、被検査物の画像データの各画素間の濃度情
報の変化量を強調し、この強調した変化量のデータを加
算して、所定閾値と比較してスジキズを検出するように
する。
【0066】このため、低コントラストのスジキズ、小
さなムラであってもその画像データが強調されるので容
易に欠陥として検出できるという効果が得られている。
【0067】請求項2のスジキズ検査方法によれば、被
検査物体の搬送方向のデータ数を搬送方向に直交する方
向のデータ数より大なるように格子状に切り分け、この
格子内の加算値を算出する。
【0068】このため、小さなムラであってもそのムラ
がより強調されるという効果が得られている。
【0069】請求項3のスジキズ検査方法によれば、ラ
インセンサカメラで撮影した被検査物の撮像信号の変化
量を平均化し、その欠陥データを拡大する。
【0070】このため、低コントラストなスジキズであ
っても、そのスジキズの幅が拡大されるという効果が得
られている。
【0071】請求項4のスジキズ検査装置によれば、ラ
インセンサカメラで撮影した被検査物の撮像信号を画像
データに変換した後に、画像データ毎の各画素間の濃度
情報の変化量を強調し、この強調された変化量のデータ
を加算して、所定閾値と比較してスジキズとして検出す
る。
【0072】このため、低コントラストのスジキズであ
っても、そのスジキズが強調され、かつ小さなムラであ
ってもそのムラがより強調されるので容易に欠陥として
検出できるという効果が得られている。
【0073】請求項5のスジキズ検査装置によれば、第
1の変化量演算手段が入力された画像データの1画素間
毎の濃度情報の変化量を平均化する。
【0074】このため、微細欠陥であっても拡大されて
強調されるという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスジキズ検査装置の概略
構成図である。
【図2】シートのスジキズを説明する説明図である。
【図3】シートのスジキズを説明する説明図である。
【図4】ミクロフィルタ部の概略構成図である。
【図5】縦ソーベルを説明する説明図である。
【図6】ミクロフィルタ部の変化量の算出を説明する説
明図である。
【図7】ミクロフィルタ部の積和演算処理を説明する説
明図である。
【図8】ミクロフィルタ部の積和演算処理の結果を説明
する説明図である。
【図9】ミクロフィルタ部の変化量算出結果を説明する
説明図である。
【図10】ミクロフィルタ部の平均化処理を説明する説
明図である。
【図11】ミクロフィルタ部の平均化処理の結果を説明
する説明図である。
【図12】ムラフィルタ部の概略構成図である。
【図13】ムラフィルタ部の変化量の算出を説明する説
明図である。
【図14】ムラフィルタ部の加算値の算出を説明する説
明図である。
【図15】ムラフィルタ部の加算値の変化量を算出する
説明図である。
【図16】本発明のスジキズ検査の流れを説明する説明
図である。
【符号の説明】
2 シート 3 ラインセンサ 4 照明用電源 5 照明器 7 センサ 11 検査制御装置 21 エンコーダ 22 画像入力部 24 フレームメモリ 25 ミクロフィルタ部 26 ムラフィルタ部 27 欠陥判定部 28 スジキズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の被検査物を搬送させながら前
    記被検査物を撮像し、この撮像信号を変換して得られた
    画素毎の画像データを利用して得られた欠陥データか
    ら、前記被検査物上に形成された直線状のスジキズの有
    無を検査する検査方法において、 前記画像データの各画素間の濃度情報の変化量を強調す
    る第1の工程と、 前記第1の工程により強調された複数のデータを加算す
    る第2の工程と、 前記第2の工程により加算されたデータ間の変化量を求
    める第3の工程と、 前記第3の工程で求められた変化量から所定閾値と比較
    してスジキズを検出する第4の工程からなることを特徴
    とするスジキズ検査方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の工程は、前記複数のデータを
    前記被検査物体の搬送方向のデータ数を搬送方向に直交
    する方向のデータ数より大なるように格子状に切り出
    し、この格子内の加算値を算出する工程を含むことを特
    徴とする請求項1記載のスジキズ検査方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の工程は、強調された変化量を
    平均化して前記欠陥データの幅を拡大する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のスジキズ検査方法。
  4. 【請求項4】 シート状の被検査物を搬送させながら前
    記被検査物を撮像し、この撮像信号を変換して得られた
    画素毎の画像データを利用して得られた欠陥データか
    ら、前記被検査物上に形成された直線状のスジキズの有
    無を検査するスジキズ検査装置において、 前記画像データの各画素毎の濃度情報を格納する記憶手
    段と、 前記画像データの各画素間の濃度情報の変化量を強調す
    る第1の変化量算出手段と、 前記第1の変化量算出手段により得られた複数の変化量
    を前記被検査物の搬送方向のデータ数を搬送方向に直交
    する方向のデータ数より大なるように格子状に切り出
    し、この格子内の変化量を算出する第2の変化量算出手
    段と、 前記第2の変化量算出手段により得られた変化量と所定
    の閾値を比較する比較手段とを具備することを特徴とす
    るスジキズ検査装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の変化量算出手段は、算出され
    た変化量を平均化する手段を具備することを特徴とする
    請求項4記載のスジキズ検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001281166A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 周期性パターンの欠陥検査方法および装置
KR100969052B1 (ko) 2004-03-03 2010-07-09 엘지전자 주식회사 라인 카메라의 획득 화상 개선장치
KR20160030116A (ko) * 2013-07-05 2016-03-16 프로세멕스 오와이 영상 동기화
JP2021071298A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 コニカミノルタ株式会社 画像検査装置及び画像検査システム

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