JPH107369A - 抗菌性ハンドレール - Google Patents

抗菌性ハンドレール

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JPH107369A
JPH107369A JP16181796A JP16181796A JPH107369A JP H107369 A JPH107369 A JP H107369A JP 16181796 A JP16181796 A JP 16181796A JP 16181796 A JP16181796 A JP 16181796A JP H107369 A JPH107369 A JP H107369A
Authority
JP
Japan
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handrail
antibacterial
ultraviolet
antibacterial agent
added
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Pending
Application number
JP16181796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Kato
善久 加藤
Norio Takahata
紀雄 高畑
Takashi Ishikawa
隆司 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Publication of JPH107369A publication Critical patent/JPH107369A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B31/00Accessories for escalators, or moving walkways, e.g. for sterilising or cleaning
    • B66B31/02Accessories for escalators, or moving walkways, e.g. for sterilising or cleaning for handrails

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、迅速且つ容易に抗菌性のハン
ドレールが得られるハンドレールを提供することにあ
る。 【解決手段】本発明は、化粧ゴム層の表面に抗菌剤添加
塗料を塗布して成ることを特徴とする抗菌性ハンドレー
ルにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性ハンドレール
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エスカレータはデパート、駅、空港、展
示会場、病院等に設置されている。
【0003】このエスカレータには移動手摺としてハン
ドレールが取り付けられているが、このハンドレールは
常に不特定多数の人が手に触れるようになっている。
【0004】このような不特定多数の中には本人も知ら
ないで雑菌を持っていることがある。そしてそのような
雑菌を持っている人がハンドレールに触れることにより
他人が雑菌を持つ懸念がある。
【0005】雑菌としてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌
(一般にMRSAと言われている)等のときには公衆衛
生上好ましいものではない。
【0006】ところでハンドレールはC字型積層帆布上
に化粧ゴムを接着して成るものである。
【0007】ここにおいて化粧ゴムとしてはクロロスル
フォン化ポリエチレンゴム、クロロプレンゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、天
然ゴム等が用いられている。
【0008】そこでハンドレールでは手垢等で汚染され
ときには新品のハンドレールと交換するか、ハンドレー
ルの化粧ゴム層のみを交換する。
【0009】しかしながらこのような新品ハンドレール
への交換作業や化粧ゴム層のみの交換作業は作業時間が
かり、しかもコスト的にも不利である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、迅速且つ容易に抗菌性
のハンドレールが得られるハンドレールを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、化粧ゴム層の表面に抗菌剤添加塗料を塗布して成
ることを特徴とする抗菌性ハンドレールにある。
【0012】本発明における塗料としては、溶剤型、無
溶剤型、二液混合型、一液型など種々の塗料を必要に応
じて用いることができる。それらの塗膜形成には熱硬
化、常温硬化、湿気硬化、紫外線硬化、可視光硬化、電
子線硬化など必要に応じた方法をとることができる。
【0013】特に、紫外線硬化樹脂組成物を用いるの
は、無溶剤で安全性が高く、硬化性が速いこと、簡易的
な紫外線照射ランプがあれば硬化できるため、既存のエ
スカレーターハンドレール表面に現地でも容易に被覆で
きる。
【0014】本発明に使用する紫外線硬化樹脂組成物
は、基本的に光重合性オリゴマ、光重合性モノマ、光開
始剤などからなる。光重合性オリゴマ(プレポリマ)と
は、例えば、エポキシアクリレート系、エポキシ化油ア
クリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステル
ウレタンアクリレート系、ポリエーテルウレタンアクリ
レート系、ポリエステルアクリレート系、ポリエーテル
アクリレート系、ビニルアクリレート系、シリコーンア
クリレート系、ポリブタジエンアクリレート系、ポリス
チレンエチルメタクリレート系、ポリカーボネートジカ
ルボネート系、不飽和ポリエステル系、ポリエン/チオ
ール系など各種オリゴマであって、不飽和二重結合を有
する官能基,例えばアクリロイル基、メタクリロイル
基、アリル基、ビニル基を2個以上有するものである。
オリゴマはフッ素置換されたものでもよく、2種以上の
オノリゴマを組み合わせてもよく、特に限定するもので
はないが、シリコーンアクリレート系が有効である。シ
リコーンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物が望まし
いのは、塗布するハンドレール表面と適度な密着性と剥
離性のバランスを得ることが容易で、塗布皮膜を取り除
き再処理することも容易にできる。
【0015】光重合性モノマとは、分子中にアクリロイ
ル基、メタクリロイル基、ビニル基、アリル基などの官
能基を1個または2個以上有する公知の化合物を用いる
ことができる。
【0016】光重合開始剤とは、光重合性オリゴマやモ
ノマの重合反応を開始させる働きをもつもので、紫外線
を受けフリーラジカルを生成する役割を持つ。紫外線架
橋のためにはこのフリーラジカルが必要で、光重合開始
剤は紫外線照射により特定波長を吸収して電子的励起状
態となりラジカルを発生し易い物質である。例えば、ベ
ンゾインエーテル系、ケタール系、アセトフェノン系、
ベンゾフェノン系、チオキサントン系などがあり目的に
応じて種々の光重合開始剤を用いることができる。
【0017】本発明において抗菌剤在添加塗料のベース
樹脂を紫外線硬化性樹脂としたときには紫外線で迅速に
硬化し、しかも硬化後には照明の蛍光ランプで硬化促進
と殺菌作用とを発揮できる。
【0018】紫外線硬化性樹脂としては全てのものが実
用できるが、シリコーン系紫外線硬化樹脂を用いたとき
には塗膜を交換する際における塗膜剥離性が優れてい
る。
【0019】抗菌剤としては、目的の用途に応じて公知
の抗菌剤を用いることができるが、安全性、持続性の点
で銀系の抗菌剤が有効である。銀系抗菌剤としてはゼオ
ライト、セラミック、リン酸ジルコニウム、リン酸カル
シウム、シリカゲル、水酸化カルシウム、酸化マグネシ
ウム、活性炭セラミックス、リン酸塩化物などに銀を担
持したものがあげられる。また銀だけでなく、他の抗菌
性を有する金属、たとえば銅、亜鉛、水銀、錫、鉛、ビ
スマス、カドミウム、クロムなどと組み合わされ人体に
対して安全なものであれば用いることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の抗菌性ハンドレー
ルの実施例について説明する。
【0021】まず、本発明の抗菌性ハンドレールの実施
例の製造方法について説明する。
【0022】図2は本発明の抗菌性ハンドレールの実施
例の製造方法を示した正面説明図、図3はそのA方向か
ら見た側面説明図である。
【0023】図2及び図3において1は抗菌剤添加塗料
供給口、2はダイス、3は紫外線照射炉、4は紫外線照
射ランプ、5はハンドレール、6は反射板である。
【0024】即ち、本発明の抗菌性ハンドレールの実施
例は、まず図2の塗装装置にハンドレールを送り込み、
次いで送り込まれたハンドレールの表面に抗菌剤添加紫
外線硬化樹脂を塗布し、次に塗布した抗菌剤添加紫外線
硬化樹脂の過剰分をダイス2で絞り落とし、次に紫外線
照射ランプ4で紫外線を照射して抗菌剤添加紫外線硬化
樹脂を硬化させ、最後に得られた抗菌性ハンドレールを
取り出すようになっている。
【0025】(実施例1)ウレタンアクリレート系紫外
線硬化樹脂組成物に銀系抗菌剤としてバクテキラーBM
−102A(カネボウ化成(株))を1重量部添加した
該樹脂組成物を図2に示す塗布装置を用いて、クロロス
ルフォン化ポリエチレンをベースとしたハンドレール表
面に膜厚30μm塗布硬化させた抗菌性ハンドレールを
得た。
【0026】(実施例2)エポキシアクリレート系紫外
線硬化樹脂組成物に銀系抗菌剤としてゼオミック(品川
燃料(株))を1重量部添加した該樹脂組成物を実施例
1と同様にハンドレール表面に塗布硬化させて抗菌性ハ
ンドレールを得た。
【0027】(実施例3)シリコーンアクリレート系紫
外線硬化樹脂組成物に銀系抗菌剤としてシルウェルB0
3(富士シリシア化学工業(株))を1重量部添加した
該樹脂組成物を実施例1と同様にSBRをベースとした
ハンドレール表面に塗布硬化させ抗菌性ハンドレールを
得た。
【0028】(比較例1)ウレタンアクリレート系紫外
線硬化樹脂組成物を実施例1と同様にクロロスルフォン
化ポリエチレンをベースとしたハンドレール表面に塗布
硬化させたハンドレールを得た。
【0029】図1はかくして得られた本発明の実施例の
抗菌性ハンドレールを示した横断面説明図である。
【0030】図1において5はハンドレール、7は抗菌
剤添加紫外線硬化樹脂層である。
【0031】表1に実施例1から3及び比較例1により
得られたハンドレールの抗菌性、剥離性などの評価結果
を示す。
【0032】
【表1】
【0033】(抗菌性試験方法:フィルムカバー法) 1)試験片表面に試験液の懸濁液(1.2×106 CF
U/0.5ml)をのせ、これにストマッカー用ポリ袋
をカバーし、それを相対湿度95%のデシケータにいれ
て、27℃で24時間作用させる。
【0034】2)24時間作用終了と同時に、これを取
り出し、減菌ブースでカバーと試験片の菌付着面を拭き
取り、洗い出し液の菌数測定を行う。
【0035】3)菌数測定には、トリプチケースソイ寒
天培地(BBL)を用い、36℃×48時間培養後の発
生集落を数え、試験片1枚(5cm×5cm角の大きさ)あ
たりの菌数を測定 4)試験菌は、黄色ブドウ状球菌(Staphylococus aure
us ATCC29213)と大腸菌(Escherichia coli ATCC2592
2)を用いた。
【0036】表1から分かるように比較例1のハンドレ
ールはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌及び大腸菌が多
い。
【0037】これに対して本発明の実施例1〜3の抗菌
性ハンドレールはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌及び大
腸菌が共に顕著に少ない。そして本発明の実施例3の抗
菌性ハンドレールは剥離力が1.2kg/cmと最も小
さく、それにより汚染して交換するときにおける除去剥
離作業性が優れていることが分かる。
【0038】
【発明の効果】本発明の抗菌性ハンドレールは迅速且つ
容易に製造でき、しかも得られた抗菌性ハンドレールは
優れた抗菌性を有するものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる抗菌性ハンドレールを
示した横断面説明図である。
【図2】本発明の実施例に係る抗菌性ハンドレールの製
造方法を示した正面説明図である。
【図3】図2のA方向から見た側面説明図である。
【符号の説明】
1 抗菌剤添加塗料供給口 2 ダイス 3 紫外線照射炉 4 紫外線照射ランプ 5 ハンドレール 6 反射板 7 抗菌剤添加紫外線硬化樹脂層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧ゴム層の表面に抗菌剤添加塗料を塗布
    して成ることを特徴とする抗菌性ハンドレール。
  2. 【請求項2】抗菌剤添加塗料のベース樹脂が紫外線硬化
    性樹脂であることを特徴とする請求項1記載の抗菌性ハ
    ンドレール。
  3. 【請求項3】抗菌剤添加塗料のベース樹脂が紫外線硬化
    性樹脂であり且つ抗菌剤が銀化合物であることを特徴と
    する請求項1記載の抗菌性ハンドレール。
  4. 【請求項4】紫外線硬化性樹脂がシリコーン系紫外線硬
    化樹脂であることを特徴とする請求項2記載若しくは請
    求項3記載の抗菌性ハンドレール。
JP16181796A 1996-06-21 1996-06-21 抗菌性ハンドレール Pending JPH107369A (ja)

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