JPH1073686A - トカマク型核融合装置の遠隔保全装置 - Google Patents

トカマク型核融合装置の遠隔保全装置

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JPH1073686A
JPH1073686A JP8246964A JP24696496A JPH1073686A JP H1073686 A JPH1073686 A JP H1073686A JP 8246964 A JP8246964 A JP 8246964A JP 24696496 A JP24696496 A JP 24696496A JP H1073686 A JPH1073686 A JP H1073686A
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Eisuke Tada
栄介 多田
Satoshi Kakudate
聡 角舘
Seiichi Fukatsu
誠一 深津
Yasuhiro Matsumoto
泰弘 松本
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Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Agency
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Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Research Institute
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道面に段差や隙間が生じることがなく軌道
面を滑らかにする。 【解決手段】 関節ロック機構304は、隣接するリン
ク301a,301bのいずれか一方の端面に凹部31
0を形成し、いずれか他方の端面に凹部に嵌合する突起
308を形成すると共に、リンクのいずれか一方の端部
に設ける受け部309に係合して隣接するリンク同士を
枢動不能とするリンクのいずれか他方の端部に揺動自在
に内蔵されるフック305と、フックを揺動させて受け
部にフックを係合させるフック操作機構307を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はそれぞれ関節により
互いに枢着された複数の円弧状のリンクにより形成さ
れ、核融合炉のトーラス状スペース内に半円状に延設す
るときにリンクどうしを枢動不可能に固着する関節ロッ
ク機構を備えたトカマク型核融合装置の遠隔保全装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】D−T反応を行う核融合炉の炉内機器
は、高温のプラズマに直接対向し、高エネルギーの粒子
負荷を直接受けるので、定期的な交換や修理等の保全作
業が必要とされている。また、運転後の炉内は放射化さ
れているため、炉内機器の保全作業は遠隔装置によって
行わなければならない。
【0003】図45はトカマク型核融合炉の一例を示す
断面図である。
【0004】図に示すようにトカマク型核融合炉はトー
ラス状スペース100の外径が約20m、高さが約12
mに及ぶ中空ドーナツ状の真空容器101を有し、この
容器全体が厚さ数mの遮蔽体(図示せず)の中に収納さ
れている。保守の対象となっている大形の炉内機器の中
で、ブランケツト103は、重量1トンから5トン程度
で約1000個のモジュールに分割されており、トーラ
ス状スペース100の下部を除いた内面全体を覆ってい
る。また、核融台炉の運転時に生成される不純物を排出
するためのダイバータ102は、トーラス状スペース1
00の下端部に放射状に並べられて固定されている。
【0005】また、トーラス状スペース100の周りに
は、トロイダル磁場コイル104や、トーラスの中心軸
回りに円環状にポロイダル磁場コイル105a〜105
fが複雑に配置されている。従って、ダイバータ102
やブランケツト103等の炉内機器を交換するには、こ
れらの周りの機器を回避するようにトーラス状スペース
100の周りに放射状に設けられた、中央部のボート1
06や下部のボート107を使用しなければならない。
【0006】限られた空間で炉内機器を点検・交換する
作業を安定して行え、炉内機器を高精度で保守でき、作
業効率の高い遠隔保守装置として、トーラス状スペース
内に軌道を敷設し、マニピユレータを装着したビークル
をその軌道に沿って走行させ、前記マニピュレータで炉
内機器を点検・交換する方式の遠隔保全装置が特開平4
−212091号公報および特開平6−328373号
公報にて提案されている。
【0007】まず、特開平4−212091号公報によ
って提案されている遠隔保全装置の実施の形態を図46
から図53を用いて説明する。
【0008】図46は遠隔保全装置をトーラス状スペー
ス100内に敷設した状態を示す斜視図である。この遠
隔保全装置は、円弧状の軌道300と、マニピュレータ
530を搭載して軌道300上を走行するビークル50
0を備えている。この軌道300は、それぞれ関節30
2により枢着された複数の円弧状のリンク301で形成
されおり、遠隔装置が使用されないときは、トーラス状
スペース100の外側に配置されたキャスク108内に
設けられた軌道収納手段406に収容されている。
【0009】そして、炉内機器の保全が必要となったと
きに、キャスク108の内部からメンテナンス用の中央
部のボート(以後、単にメンテナンスポートと呼ぶ)1
06をキャスク108内に固定された固定ガイド407
に沿ってトーラス状スペース100の中心方向に伸縮し
て軌道300を軌道収納手段406からトーラス状スペ
ース100内に順次送り出し可能な第1、第2スライド
アーム403、404と、このスライドアームの先端に
揺動可能に装着されてビークル500を着脱自在に保持
する支持アーム405と、軌道300の基端のリンク3
01を関節302を介して支持する旋回リンク401
と、旋回リンク401を回転自在に支持するとともに前
記第1、第2スライドアーム403、404にスライド
自在に支持された台車402と、第1スライドアーム4
03に沿ってスライドして軌道300のリンク301を
トーラス状スペース100の内部に押し出す図示しない
軌道送り出し手段410を備えた軌道敷設手段400に
よりトーラス状スペース100内に延設される。トーラ
ス状スペース100内に延設された軌道300は他のメ
ンテナンスポート106から挿入される軌道支持装置4
50により強固に支持される。
【0010】図47は軌道300がキャスク108内に
収納されている状態を上方から見た図である。
【0011】本図中でリンク301及び関節302に付
した記号a、b、c、d、e、fは軌道300の先端か
ら順次付けたものである。リンク301は円弧の外側方
向に屈曲できるが、内側方向には隣接するリンク301
と連続する円弧をなす位置までしか屈曲できないように
なっていてる。ビークル500は支持アーム403に保
持されており、先端のリンク301aはビークル500
に保持されている。また、関節302aの回転中心と支
持アーム405の回転中心とはほぼ一致している。
【0012】次に、この遠隔保全装置における軌道30
0の敷設方法を図48乃至図52を用いて説明する。
【0013】(1)リンク301の引き出しと整列 図48は軌道300の先端が第1スライドアーム403
とともにメンテナンスポート106内をトーラス状スペ
ース100の中心方向に移動している状態を示してい
る。この時第1スライドアーム403が第2スライドア
ーム404の上をスライドしながらメンテナンスポート
106内に進入し、同時に旋回リンク401が台車40
2の旋回軸まわりに旋回される。また、台車402は固
定ガイド407に対して静止している。すると、軌道3
00のリンク301は軌道収納手段406から引き出さ
れ、第1スライドアーム403の上に移動する。第1ス
ライドアーム403が所定距離移動した後、第2スライ
ドアーム404が固定ガイド407上を所定距離移動す
る。やがて軌道300のリンク301は2つのスライド
アーム403、404の上に整列し、第2スライドアー
ムの後端部に台車402が付いた図49の状態となる。
【0014】(2)図49に示す状態からメンテナンス
ポート106内の移動とトーラス状スペース100内へ
の進入台車402を停止させて第2スライドアーム40
4を固定ガイド407上を移動させる。
【0015】すると、先端のビークル500はトーラス
状スペース100に進入する。ビークル500や支持ア
ーム405がトーラス状スペース100の壁、即ちブラ
ンケット103と干渉しないように第2スライドアーム
404のスライドと支持アーム405の旋回を同期させ
て行い、先端のリンク301aの円弧の中心とトーラス
状スペースの中心とがほぼ一致する図50の状態の位置
で停止させる。
【0016】(3)図50に示す状態からリンク301
aの送り出し支持アーム403の先端に固定されたビー
クル500の走行機能を使って軌道300をトーラス状
スペース100内に移動させる。この時、スライドアー
ム403及び404上でリンク301aから301fが
整列した状態を維持するように、リンク301aから3
01fの送り出しと同期して台車402をスライドアー
ム403及び404に沿って移動させる。そして、リン
ク301aの関節302aがビークル500の近くに達
したとき、ビークル500によるリンク301aの送り
出しと台車402の移動して図51に示す状態で停止す
る。
【0017】(4)リンク301aとリンク301bを
円弧状に形成し軌道送り出し手段410を第1スライド
アーム403に沿ってトーラス状スペース100の中心
方向に移動させ、リンク301cをトーラス状スペース
100内に押し出す。すると、リンク301bは関節3
02aを中心に旋回する。そして、リンク301aと次
のリンク301bが円弧を形成した時点で軌道送り出し
手段410を図52を示す状態で停止させる。この時、
軌道送り出し手段410と同期させて台車402を同じ
量だけスライドアーム403及び404に沿って移動さ
せる。
【0018】(5)関節のロックについて図53は関節
部の概略を説明する図である。右側のリンク301aの
端部にはフック305が内蔵されており、軸306によ
り揺動自在に支持されている。軸306の一方の端部に
はフック305を外部から操作するための操作入力部3
07gが設けられている。左側のリンク301bの端部
には受け部309が形成されている。一方、ビークル5
00には前記操作入力部307gと接続して軸306を
回転するための関節ロック駆動機構314(図示せず)
が設けられている。図52の状態で関節ロック駆動機構
314の駆動部315を操作入力部307gに接続して
軸306を回転してフック305を受け部309に引っ
かけることによりリンク301aとリンク301bは強
固に固定されて枢動不能になる。
【0019】以上の(3)(4)(5)を繰り返して関
節302aから関節302fを固定してリンク301a
からリンク301fを円弧状の軌道300に形成する。
ただし、終端から2本のリンク301eと301fでは
(4)の操作において軌道送り出し手段410を使わず
に台車402の移動により円弧状に形成する。
【0020】以上の操作によりトーラス状スペース10
0内に円弧状の軌道300を敷設する。そして、他のメ
ンテナンスポート106から軌道支持装置450を挿入
して軌道300を強固に支持する。
【0021】軌道300を敷設後、ビークル500は、
支持アーム405から解放され、軌道300に沿って移
動可能となる。そして、このビークル500の走行機能
と、ビークル500に搭載されたマニピュレータ530
を用いて炉内機器の保守点検作業を行う。
【0022】軌道300の収納は、上記敷設動作の逆の
手順で行う。
【0023】次に、特開平6−328373号公報によ
って提案されている遠隔保全装置の実施の形態を図54
を用いて説明する。
【0024】この遠隔保全装置において軌道300、軌
道収納手段406、軌道敷設手段400、及び軌道支持
装置450は特開平4−212091号公報の保全装置
と同様なので省略する。
【0025】マニピュレータ530は走行機構501に
より軌道300上を走行するビークル500に取り付
き、軌道300回りに回転する回転機構540と、スラ
イド機構551により回転機構540に対して摺動する
と共に伸縮機構552によりそれ自体が伸縮するアーム
550とを備えており、炉内全域をカバーできる動作領
域を持つ。そしてアーム550の先端に作業目的に合致
したエンドエフェクタやマニピュレータなどを装着する
ことにより、炉内機器の保守・交換のみならず、真空容
器の溶接・切断等の作業まで行う。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
ビークル型の遠隔保全装置が高精度で高効率の炉内保守
作業を実現するために、軌道は以下のことを満足しなけ
ればならない。
【0027】まず、ビークルが軌道の上を安定して走行
できるよう、軌道を炉内に延設したとき軌道部分は滑ら
かな円弧形状をしていなければならず、隣接するリンク
の接合部すなわち関節部分に隙間や段差があってはなら
ない。
【0028】また、軌道を起点にマニピュレータの手先
が位置決めされるので、関節部分はせん断力や軌道の円
周に接する軸回りの捩じりトルクや軌道の径方向の軸回
りの曲げトルクを支持できて、機構的に安定していて信
頼性の高いものでなければならない。
【0029】また、関節ロック機構は少ない駆動力で簡
単に操作できなければならない。
【0030】また、関節ロック機構の操作入力部は、ビ
ークルの軌道に沿った走行動作を阻害せず、またビーク
ルが軌道表面におよぼす荷重を過大にしない構成でなけ
ればならない。
【0031】また、ビークルに搭載したマニピユレータ
が動作して炉内機器の保守作業を行っているときにロッ
クが解除されることがないように、関節ロック機構は操
作入力部を操作する以外の外力によって作動してはなら
ない。
【0032】一方、関節ロック駆動機構は、通常はビー
クルが走行するのを妨げない位置にあって、関節をロッ
クしたり解除したりするときだけ関節ロック機構の操作
入力部と取り合って関節ロック機構を操作する構成でな
ければならない。
【0033】また、関節ロック機構の操作入力部と関節
ロック駆動機構の駆動部の位置がずれても確実に取りあ
える構成でなければならない。
【0034】本発明は上記課題を解決する以下のような
トカマク型核融合装置の遠隔保全装置を提供することを
目的とする。
【0035】第1の目的は、軌道を炉内に延設したとき
軌道部分は滑らかな円弧形状を形成でき、ビークルが安
定して走行できる軌道の関節部分を提供することであ
る。
【0036】第2の目的は、ビークルに搭載したマニピ
ュレータが動作することなどにより関節部分に発生する
せん断力や軌道の円周に接する軸回りの捩じりトルクや
軌道の径方向の軸回りの曲げトルクを支持でき、機構的
に安定していて信頼性の高い関節部分を提供することで
ある。
【0037】第3の目的は、少ない駆動力で容易に操作
できる関節ロック機構を備えた関節部分を提供すること
である。
【0038】第4の目的は、関節ロック機構の操作入力
部は、ビークルの走行動作を阻害せず、またビークルが
軌道表面におよぼす荷重を過大にしない構成の関節ロッ
ク機構の操作入力部を備えた関節部分を提供することで
ある。
【0039】第5の目的は、ビークルに搭載したマニピ
ュレータが動作して炉内機器の保守作業を行っていると
きに関節のロックが解除されることがないように、その
操作入力部を操作する以外の外力によって作動しない関
節ロック機構を備えた関節部分を提供することである。
【0040】第6の目的は、通常はビークルが走行する
のを妨げない位置にあって、ロックしたり解除したりす
るときだけ関節ロック機構の操作入力部と取り合って関
節ロック機構を操作する構成の関節ロック駆動機構を提
供することである。
【0041】第7の目的は、関節ロック機構の操作入力
部と関節ロック駆動機構の駆動部の位置がずれても確実
に取りあえる構成の関節ロック駆動機構を提供すること
である。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の円弧状のリンクを互いに枢着する関節によって半円状
の軌道をトーラス状スペース内に延設するとき互いに隣
接するリンク同士を枢動不能とする関節ロック機構を有
して、軌道上にマニピュレータを搭載したビークルを走
行させて核融合炉の内部を遠隔で保全するトカマク型核
融合装置の遠隔保全装置において、関節ロック機構は、
隣接するリンクのいずれか一方の端面に凹部を形成し、
いずれか他方の端面に凹部に嵌合する突起を形成すると
共に、リンクのいずれか一方の端部に設ける受け部に係
合して隣接するリンク同士を枢動不能とするリンクのい
ずれか他方の端部に揺動自在に内蔵されるフックと、該
フックを揺動させて受け部にフックを係合させるフック
操作機構を設けるようにしたものである。この手段によ
れば、リンクのいずれか一方の端面の凹部にいずれか他
方の端面の突起が嵌合され、リンク間により形成される
軌道面に段差や隙間が生じることがなく軌道面を滑らか
にしてビークルが安定して走行ができる。また、リンク
間に働くせん断荷重と捩じりトルクに対して凹部と突起
の嵌合によって支持することができ曲げトルクをフック
と受け部によって支持することができる機構的に安定し
信頼性の高い関節となる。
【0043】請求項2の発明は、請求項1記載のトカマ
ク型核融合装置の遠隔保全装置において、関節ロック機
構は、フックと受け部とが係合して接触する部分の中心
とフックの揺動中心とを結ぶ線が軌道の円弧状の接線方
向と平行となるようにフックと受け部を配置するように
したものである。この手段によれば、フックと受け部と
の接触部分の中心とフックの揺動中心とを結ぶ線が軌道
上の円弧の接線方向と平行するようにしてフックと受け
部が係合しているのでフックが揺動する方向の力が作用
せずフックが受け部から離間しリンクの端面が開くおそ
れを解消する。
【0044】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載のトカマク型核融合装置の遠隔保全装置におい
て、関節ロック機構は、フックと受け部とが係合する接
触面がフックの揺動中心から等距離で形成される面とす
るようにしたものである。この手段によれば、各リンク
の端面を閉じフックが受け部の方向へ旋回するときフッ
クが受け部に案内されて円滑に係合される。また、フッ
クと受け部との接触面の形成が一致し、フックと受け部
とが広い面積で接触することができる。
【0045】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
記載のいずれかのトカマク型核融合装置の遠隔保全装置
において、関節ロック機構は、リンクの周方向と交差す
るリンクの半径方向と平行になるように形成されるフッ
クと受け部との接触面がリンクの半径方向に揺動自在と
なるように受け部を設けるようにしたものである。この
手段によれば、フックと受け部とが係合した状態で、関
節部分に軌道に曲げトルクが作用したとき受け部がフッ
クに対して移動してフックと受け部が均一に接触し、フ
ックは断面全体に働く引っ張り荷重として曲げトルクを
受けることができる。
【0046】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
記載のいずれかのトカマク型核融合装置の遠隔保全装置
において、関節ロック機構は、フックを揺動させる4節
からなるリンクによるトグル機構として、フックと受け
部とが係合したとき入力側リンクと中間リンクとがデッ
ト状態となるように各リンク長を定めるようにしたもの
である。この手段によれば、受け部にフックが係合する
付近で入力側リンクと中間リンクとがデット状態付近と
なり、操作力を軽減でき、また、フックが全閉または全
開のときフック側へ外力を作用させても開閉できない。
従って、少ない駆動力で、容易に操作ができる。
【0047】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
記載のいずれかのトカマク型核融合装置の遠隔保全装置
において、関節ロック機構は、フックの上下にローラを
配置し、各ローラが受け部に係合する直前に各ローラと
受け部に形成される接触面の先端部が接触し、かつ、係
合した状態でローラと受け部の接触面の先端部とが離間
するように構成するようにしたものである。この手段に
よれば、リンクの両端面が少し開いた状態でフックを受
け部方向へ旋回させるとローラが受け部に設ける接触面
に案内されつつリンクの両端面を閉じていき、フックと
受け部とが係合したときローラと受け部とが離れる。こ
の結果、フックと受け部と係合する直前にはローラと接
触面とが接触するので駆動力を軽減できフックと受け部
とが係合したときフックと受け部とにより接触面が形成
されるので関節を確実にロックできる。
【0048】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
記載のいずれかのトカマク型核融合装置の遠隔保全装置
において、関節ロック機構のフック操作機構に設ける回
転軸を駆動させる操作入力部と連結させたとき回転軸を
回転させる駆動部と、この駆動部を回転させる回転機構
と、駆動部を上昇させて操作入力部と連結する一方、駆
動部を降下させて駆動部と分離する上下機構からなる関
節ロック駆動機構を設けるようにしたものである。この
手段によれば、関節をロックまたは解除するとき上下機
構によって駆動部を上昇させ操作入力部と連結させて、
回転機構を回転させれば、フック操作機構を駆動させフ
ックを操作することができる。従って、通常、関節ロッ
ク駆動機構は、コンパクトに形成され、ビークルの走行
を妨げない下方に配置されて必要時のみフック操作機構
と連結して使用することができる。
【0049】請求項8の発明は、請求項7記載のトカマ
ク型核融合装置の遠隔保全装置において、関節ロック駆
動機構は、上下機構によって駆動部を上昇させたとき、
駆動部の中心軸が該中心軸に垂直な平面内に移動可能と
して、駆動部を操作入力部へ連結させる調芯機構を設け
るようにしたものである。この手段によれば、駆動部と
操作入力部との芯がずれた状態でも調芯機構の作用によ
って操作入力部に案内され駆動部が操作入力部に連結で
き作業効率を向上させることができる。
【0050】請求項9の発明は、請求項7または請求項
8記載のトカマク型核融合装置の遠隔保全装置におい
て、関節ロック駆動機構は、上下機構によって駆動部を
上昇させたときに操作入力部と駆動部との位置関係から
連結不能を検出する検出器を設けて、この検出器によっ
て検出されたとき、上下機構による駆動部の上昇を停止
し、調芯機構によって調芯しつつ再度上下機構によって
駆動部を上昇させ駆動部と操作入力部とを連結するよう
にしたものである。この手段によれば、操作入力部と駆
動部との位置関係が大幅にずれていても駆動部の上昇を
一旦停止して駆動部と操作入力部との芯の位置関係を調
整して駆動部を再上昇させ連結させることができる。従
って、リンクによって軌道を延設する作業の迅速化と効
率化が図られる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0052】図1は本発明による第1の実施形態の関節
部分の構成を説明する斜視図で、関節を閉じてロックし
た状態を示している。図中、リンク301aとリンク3
01bは関節302により連結されており、関節部分の
内部には関節ロック機構304が設けられている。関節
302は図2に示すようにヒンジ構造になっていて、ヒ
ンジ302aとヒンジ302bとはシャフト302cに
より回転自在に連結されている。シャフト302cはヒ
ンジ302bに固定されており、またエンドブレート3
02dとボルト302eによりヒンジ302a,bから
脱落しないようになっている。ヒンジ302aとヒンジ
302bの間、及びヒンジ302bとシャフト302c
の間にはそれぞれスラストワツシヤ302gとスリーブ
302fとが設けられており、摺動性の向上を図ってい
る。
【0053】関節ロック機構304は、図1に示すよう
に、フック305とその軸306とフック操作機構30
7とフック305が係合する受け部309等で構成され
ている。そして、右側のリンク301aの端部には鍵状
のフック305が内蔵されており、フック305は、軸
306により揺動自在に支持され、フック305には外
部から操作するためのフック操作機構307が設けられ
ている。また、端面には対角線上にピン状の突起308
が2個設けられている。
【0054】一方、左側のリンク301bの端部には、
受け部309が設けられ、端面にはリンク301aの突
起308とはめ合う対向位置に穴状の凹み310が設け
られ、突起308の先端部分は凹み310に挿入しやす
いように面取りが施されている。図3は関節をロックし
た状態を示す水平断面図で、フック305と受け部30
9にかかる荷重の中心Aと軸306の中心Bは軌道の円
弧の接線と平行な直線Lの上に並ぶようにフック305
と受け部309および軸306が配置されている。
【0055】まず、関節302を開閉するときの関節3
02と突起308と凹み310との作用を説明する。
【0056】図4(A)・(B)および図5(A)・
(B)は関節302を開閉するときの状況を示す図で、
特に突起308と凹み310に注目している。図4
(A)は関節を開いたときの状態で、図5(B)は関節
を閉じたときの状態である。
【0057】図6は、関節302を開閉するときに関節
302に働く荷重を示す図で、リンク301の自重など
により関節302には垂直荷重P1とトルクT1が働
く。垂直荷重P1は主にスラストワツシャ302gを介
して、トルクT1は主にスリーブ302fとシャフト3
02cを介してヒンジ302aとヒンジbの間で支持さ
れる。図4(A)の状態から図4(B)、図5(A)・
(B)と関節を閉じると、突起308と凹み310はガ
イドの役割をはたし、リンク301a,301bは段差
なく接合する。
【0058】次に、関節302をロックするときについ
て説明する。
【0059】図7は関節302を閉じてロックする前の
関節ロック機構304の状況を示す図で、図8は関節3
02をロックした後の状況を示す図であって、フック操
作機構307を動作させてフック305を受け部309
の方向に揺動させてフック305を受け部309に係合
させることにより関節302をロック即ち枢動不能にす
る。
【0060】軌道を敷設した後、軌道上をビークルが移
動して保守作業を行うが、この時関節部分には、軌道や
ビークル(図示せず)の重量やビークルが動作すること
によって発生する軌道回りのモーメントなどにより軌道
の円弧の半径方向を軸とした曲げトルクM2、軌道の接
線を軸とした軌道回りの捩じりトルクT2、リンク30
1aと301bの端面を上下にずらそうとするせん断荷
重P2が働く。
【0061】図9は関節部分に働くこれらの荷重を説明
する図で、これらの荷重に対し、突起308と凹み31
0が捩じりトルクT2とせん断荷重P2をフック305
と受け部309が曲げトルクM2をそれぞれ支持する。
図10および図11はは曲げトルクM2の支持の状況を
説明する図で、図10は垂直断面図、図11は水平断面
図である。ただし、突起308と凹み310は省略して
いる。
【0062】曲げトルクM2が関節部分に作用すると、
フック305と受け部309が受ける荷重の中心の点A
とリンク301a、301bの下端の点Cの垂直距離I
M2を荷重点距離として式(1)で与えられる荷重FM
2がリンク301aの端面の下端とフック305に、ま
た、その反力FM2’がリンク301bの下端と受け部
309にそれぞれ働く。
【0063】 FM2=FM2’=M2/lM2 ・・・(1)
【0064】荷重FM2とFM2’が作用する中心A
は、軌道の円弧の接線と平行で軸306の中心Bを通る
直線Lの上にあり、かつ、荷重FM2とFM2’の方向
は直線Lと一致する。なお、荷重FM2とFM2’の方
向は突起308の挿抜方向と一致するので突起308と
凹み310には曲げトルクM2は支持しない。
【0065】図12は、捩じりトルクT2とせん断荷重
P2の支持の状況を説明する図で関節部分の縦断面図で
ある。ただし、フック305は省略した。
【0066】関節部分に捩じりトルクT2とせん断力P
2が作用すると、突起308にはせん断荷重FT2とF
P2が働く。せん断荷重FT2は捩じりトルクT2によ
るもので、突起308の距離をlT2とするとその大き
さは以下の式(2)で与えられる。
【0067】FT2=T2/lT2 ・・・(2)
【0068】また、せん断荷重FP2はせん断荷重P2
によるものでその大きさはP2/2である。一方、凹み
310には前記せん断力FT2、FP2の反力が作用す
る。なお、捩じりトルクT2はフック305と受け部3
09の接触面に垂直な軸まわりに接触箇所を捩じる方向
に、またせん断荷重P2はフック305と受け部309
の接触箇所を上下にずらす方向にそれぞれ作用するた
め、フック305と受け部309はせん断荷重P2およ
び捩じりトルクT2を支持しない。
【0069】第1実施の形態では、スリーブ302fと
スラストワツシヤ302gにより摺動性が維持されてい
るため、ヒンジ302a、302bやシャフト302c
にダメージを与えることなくリンク301aと301b
は相対的旋回動作を行える効果がある。突起308と凹
み310が嵌合することによりリンク301aと301
bの軌道面が段差無くそろえられる効果がある。関節部
分に働くせん断荷重P.2と捩じりトルクT2を突起3
08と凹み310が、曲げトルクM2をフック305と
受け部309が支持できる効果がある。
【0070】また、フック305と受け部309が受け
る荷重FM2とFM2’が作用する中心Aとフック30
5の軸306の中心Bが軌道の円弧の接線と平行な直線
Lの方向に並ぶように配置され、フック305が支持す
る荷重FM2の方向が前記直線Lと一致し、フック30
5を揺動する方向に力は作用しないため、フック305
が受け部309からはずれることはなく安定して関節を
ロックできる効果がある。
【0071】図13は突起308と凹み310の第1実
施の形態の他の実施の形態を説明する図である。
【0072】この実施の形態において突起308はリン
ク301aの端面の上下の凹み部分308’をコの字に
落として形成しており、凹みはリンク301bの端面の
上下にコの字の出っ張り部分310’を残して形成して
いる。これら突起308と凹み310は関節を閉じた時
に嵌合する構成になっている。
【0073】関節302を開閉するときの突起308と
凹み310の作用は前記の実施の形態と同様で、関節3
02を閉じると突起308は凹み310に嵌合してリン
ク301aと301bの軌道面が段差無くそろえられる
効果がある。
【0074】次に、関節をロックした状態で突起308
と凹み310が支持する荷重について説明する。
【0075】本実施の形態においても突起308と凹み
310は図9に示す軌道の接線を軸とした軌道回りの捩
じりトルクT2、リンク301aとbの端面を上下にず
らそうとするせん断荷重P2を支持する。図14は捩じ
りトルクT2とせん断荷重P2の支持の状況を説明する
関節部分の縦断面図で突起308に注目して記載した。
(フック305は省略した。)捩じりトルクT2は突起
308と図示しない凹み310の境界のうち図14の斜
線を引いた部分Dを介して支持し、せん断力P2は下の
面のEの部分を介して支持する。
【0076】以上説明したように本構成の場合も関節部
分に働くせん断荷重P2と捩じりトルクT2を突起30
8と凹み310が支持する効果がある。
【0077】本実施の形態においてリンク301aの凹
み部分308’の奥とリンク301bの突起部分31
0’の先端を軌道の円弧の半径方向を軸とした円筒面形
状にする。
【0078】図15は関節をロックした状態の関節部分
の縦断面図である。この状態で図9の曲げトルクM2が
関節に作用すると、リンク301bの下側の突起部分3
10’の先端のR面Hの中心C’とフック305の中心
Aとの垂直距離IM2を荷重点距離として式(1)で与
えられる荷重FM2が、フック305と下側の凹み部分
308’に、また、荷重FM2’が受け部309と下側
の突起部分310’に働く。この時、下側の凹み部分3
08’と突起部分310’はR面で接触しているため、
荷重FM2は突起部分310’に、荷重FM2Iは凹み
部分308’にほぼ均等に働く効果がある。
【0079】次に、本発明の第2実施の形態を図16を
参照して説明する。
【0080】第2の実施の形態は、第1の実施の形態に
おける関節ロック機構304のフック305と受け部3
09の接触面を揺動軸306を中心としたR面で構成し
たものである。本発明の第2実施の形態では、フック3
05の動作方向とフック305と受け部309の接触面
とが一致するため、フック305と受け部309の接触
面積を大きくできる。また、図16に示すようにフック
305の引っかかりが不完全であっても荷重FM2とF
M2’が作用する中心A’は、軌道の円弧の接線と平行
で軸306の中心Bを通る直線Lの上にあり、かつ荷重
FM2とFM2’の方向は直線Lと一致している。
【0081】本発明の第2実施の形態では、フック30
5と受け部309の接触面積を大きくでき、関節302
を確実にロックをする効果がある。また、関節302を
ロックした状態で関節部分に曲げトルクM2が作用した
場合、フック305と受け部309に作用する荷重FM
2、FM2’の中心Aとフック305の軸306の中心
Bとを結ぶ直線上に荷重FM2が作用するため、フック
305の受け部309への係合が多少不完全であっても
フック305が外れることがなく安定してロックできる
効果がある。
【0082】次に、本発明の第3実施の形態を図17を
参照して説明する。
【0083】第3の実施の形態は、第1あるいは第2の
実施形態における関節ロック機構304の受け部309
をリンクの半径方向を軸に揺動自在に設けたものであ
る。図17は本発明の第3実施の形態における受け部3
09の構成を説明するもので、関節部分の縦断面図であ
る。
【0084】図示するように、受け部309の裏面はリ
ンク301a、301bの半径方向を軸にR面形状をし
ている。すなわち、受け部309の裏側にはガイド31
1が取り付けられており、ガイド311はリンク301
bの径方向には拘束され、リンク301bの円弧の接線
と平行な直線と上下方向の直線を含む平面内では移動可
能なようにブロック部分312に支持されている。
【0085】上記のように構成された本発明の第3実施
の形態では、受け部309はブロック部分312に対し
て揺動可能であって、関節302をロックした状態で図
9に示す曲げトルクM2が関節部分に作用した場合、図
10の場合と同様に荷重FM2がフック305とリンク
301aの下端に、FM2’が受け部309とリンク3
01bの下端に働く。このとき、受け部309はフック
に倣って揺動可能なためフック305と受け部309は
均一に接触し、荷重FM2はフック305の断面全体に
均等に働く。そのため本実施形態では曲げトルクM2に
対する関節部分の剛性を向上させる効果がある。
【0086】次に、本発明の第4実施の形態を図18乃
至図21を参照して説明する。
【0087】第4の実施の形態は、第1、第2あるいは
第3の実施形態における関節ロック機構304のフック
操作機構307を4節のリンク機構で構成したものであ
る。図18は関節302を解放した時の関節ロック機構
304の状況を実線で示し、関節302をロックしたと
きの状況を2点破線を示したものである。本発明の第4
実施の形態のフック操作機構307は、リンク301a
に対して軸307bにより回転自在に取り付けたクラン
ク307aと、フック305から突き出したアーム30
7fと、軸307bの中心IよりオフセットしたJに中
心を持つ軸307cによりクランク307aに対して揺
動自在に取り付けられ、かつ、軸306の中心点Bから
離れたKに中心を持つ軸307eによりアーム307f
に対して揺動自在に取り付けられた中間リンク307d
とで構成されている。
【0088】ここで、クランク307aの軸307bと
307cの中心距離と中間リンク307dの軸間距離の
決定方法について説明する。
【0089】まず、軸306の中心Bと軸307bの中
心Iの位置は固定され、アーム307fの軸間距離、す
なわち、軸306の中心Bと軸307eの中心Kの距離
lL1は一定と仮定する。こうすれば、関節302を解
放したときとロックしたときの軸307eの位置が決ま
るので、それぞれの場合の軸307eの中心点と軸30
7bの中心Iの距離lKlとlKl’は一意に定まる。
【0090】ここで、クランク307aの軸307bと
307cの中心距離IL2と中間リンク307dの軸向
距離lL3は式(3)(4)により決定する。
【0091】 lL2=llK’−llK/2 ・・・(3) lL3=llK’+llK/2 ・・・(4)
【0092】すると、点I、J、Kは関節302を解放
したときに直線N1上に、ロックしたときに直線N2上
に並ぶ。上記のように構成した4節のリンク機構をトグ
ル機構と呼ぶ。
【0093】図19乃至図21は本発明の第4実施の形
態の作用を説明するもので、関節部分の水平断面図であ
る。図19は関節302を解放したときの状態を示すも
のである。この状態で中心I、J、Kは直線N1上に並
んでおり、フック305側から操作してもクランク30
7aと中間リンク307dはデッド状態にあるのでフッ
ク305は動かない。一方、クランク307aの軸30
7bを反時計回りに回転させると、クランク307aと
中間リンク307dのデッド状態を崩す方向に作用する
ため、中間リンク307d、アーム307fを介してフ
ック305は容易に回転する。
【0094】図20は関節302をロックする中間の過
程を示すものである。クランク307aの軸307bを
回転すると軸307cが矢印Sのごと〈旋回する。する
と中間リンク307dは軸307eを矢印Uのごと〈押
し、軸307eは軸306を中心に矢印Vのごと〈旋回
する。それに伴いフック305も矢印Qのごと〈旋回す
る。
【0095】図21は関節302をロックしたときの状
態を示すもので、フック305は受け部309に引っか
かっている。この場合も図19の場合と同様に、中心
I、J、Kは直線N2上に並んでおり、クランク307
aと中間リンク307dはデッド状態にあるのでフック
305側から操作してもフック305は動かない。一
方、軸307bを時計回りに回転すると、中間リンク3
07d、アーム307fを介してフック305は容易に
回転し、またクランク307aと中間リンク307dが
デッド状態付近にあるとき小さな駆動力で大きな力をフ
ック305に発生させることが出来る。これをトグル機
構の倍力効果と呼ぶ。
【0096】本発明の第4実施の形態によるフック操作
機構307によると、フック305が全閉・全開の状態
ではフック305の側を操作しても開閉せず、クランク
307aの軸307bからしかフック305を開閉でき
ないという効果がある。また、このフック操作機構30
7のようなトグル機構ではその倍力効果によりロックが
完了する付近の操作力を低減できる効果がある。
【0097】次に、本発明の第5実施の形態を図22乃
至図27を参照して説明する。
【0098】図22および図23は第5の実施の形態を
説明する図で、図22は関節302をロックした状態の
斜視図で、図23は関節302をロックしたときのフッ
ク305と受け部309を拡大した水平断面図である。
【0099】本発明の第5実施の形態は、第1、第2、
第3あるいは第4の実施の形態における関節ロック機構
304のフック305の上下にローラ312を設け、受
け部309のR面のローラ312が通過する部分を延長
し、フック305のR面よりその転勤面を微少量εだけ
後退させた位置にローラ312を配置した構成である。
【0100】この第5実施の形態の作用を図24乃至図
27に基づき以下に説明する。
【0101】まず、図24のごと〈リンク301aと3
01bの端面が少し開いた状態でフック305を受け部
309方向に旋回させる。すると、まず、図25のごと
くローラ312が受け部309のR面に接触してR面上
を転がりながら受け部309を引き寄せていきリンク3
01aと301bの端面を閉じていく。そして図26の
ときにフック305と受け部309が接触する。そして
図27のごとくフック305が受け部309に完全に係
合した状態では、ローラ312は受け部309のR面か
ら微少量εだけ離れる。
【0102】この第5実施の形態によると、フック30
5と受け部309のR面同士が接触するよりも先にロー
ラ312が受け部309のR面に接触し、転動しながら
関節302をロックするため、フック305の駆動力を
低減できる効果がある。また、ローラ312によりフッ
ク305が受け部309を引き寄せる機能も備えている
ため、多少リンク301aと301bの端面が開いた状
態であっても関節302をロックできる効果がある。そ
して、フック305と受け部309が完全に係合した状
態ではローラ312は受け部309と接触せず、フック
305と受け部309のR面同士だけが面接触している
ので、関節302を強固にロックでき、また関節302
をロックした後にローラ312に荷重がかかることがな
い。
【0103】図28は第5実施の形態におけるローラ3
12の位置と受け部309の形状を変えた他の実施の形
態を説明する図である。
【0104】本実施の形態では、フック305のR面に
ローラ312の転動面が接するようにローラ312を配
置してフック305が受け部309に完全に係合した状
態でローラ正面のR面を微少量εだけ無くした構成とす
る。この実施の形態においても前記実施の形態と同様に
作用してほぼ同じ効果が得られる。また、ローラ312
を受け部309に配置し、フック305のR面をローラ
312が通過する部分だけ延長した構成でも同様に作用
し、同じ効果がある。
【0105】次に、本発明の第6実施の形態について図
29乃至図36を参照して説明する。
【0106】第6の実施の形態は、第1、第2、第3、
第4あるいは第5の実施の形態における関節ロック機構
304を駆動する関節ロック駆動機構に関するものであ
る。図29は関節部分の縦断面図で関節ロック機構30
4のフック操作機構307を説明するものである。図に
示すように、クランク307aの下側端面に軸307b
の同芯上に6角形の穴状の操作入力部307gが設けら
れている。
【0107】図30は関節ロック駆動機構314を横か
ら見た図である。関節ロック駆動機構314は、関節ロ
ック機構304のフック操作機構307の操作入力部3
07gと接続する駆動部315と、駆動部315を回転
軸O回りにトルク伝達部316介して回転する回転機構
317と、駆動部315をスライド部319を介して回
転軸Oの方向に上下する上下機構318とで構成されて
いる。なお、図22において上下機構318の駆動部分
は省略してある。
【0108】駆動部315は操作入力部307gの6角
穴と嵌合する6角棒形状をしており、その先端は面取り
が施されている。
【0109】回転機構317は図31に示すように駆動
源としてモータ316aを用いて、モータ316aの出
力は同軸上に入出力軸を持つ減速機316bと減速機3
16c、さらに、軸316dを経て傘歯車316e、傘
歯車316fに伝達される。この傘歯車316e、傘歯
車316fで回転軸の向きが90°変換されている。こ
のとき回転方向だけでなく軸方向にも力がかかるが、こ
の力は傘歯車316e側では2個の円錐コロ軸受け31
6gで、傘歯車316f側ではクロスローラ軸受け31
6hでそれぞれ支持する。傘歯車316fに伝達された
回転力は中空の軸316iを経て回転機構317に伝達
される。回転機構317の中心は駆動部315と同サイ
ズの6角穴が開いており、回転トルクは駆動部315に
伝達するが、軸O方向には拘束しない構成になってい
る。またモータ316aの後端には位置検出器316j
が設けられており、駆動部315の回転角を制御できる
ようになっている。
【0110】図32は上下機構318の構成を説明する
図で、関節ロック駆動機構314の下から見たものであ
って、回転機構318は駆動源としてモータ318aを
用いている。モータ318aの出力は同軸上に入出力軸
を持つ減速機318bと軸318cを経て平歯車318
dに伝達される。ここでは、回転方向の力しか発生しな
いので軸318cを2個の玉軸受け318eで支持して
いる。一方、スライド部319には直動ガイド319a
が両脇に設けられておりレール319bにより上下方向
に案内されている。また、平歯車318dに噛み合うフ
ック318fが取り付けられており、モータ318aを
回すことによりスライド部319は上下に移動する。
【0111】図33はスライド部319の内部を説明す
る図であって、スライド部319の内部にはガイド31
9cが設けられており、このガイド319cに駆動部3
15が支持されている。ガイド319cはスライド部3
19に対して軸Oを中心に回転自在に支持されている
が、上下方向には拘束されている。
【0112】本発明の第6実施の形態を説明すると、関
節ロック駆動機構314は軌道の下側に位置するように
ビークルや旋回アームなどに設け、通常は駆動部315
を下げておく。関節をロックあるいは解除するときは、
まず、操作入力部307gと駆動部315の中心と位相
を合わせる。図34はこのときの関節部分と関節ロック
駆動機構314の状況を横から示すものである。また、
図35は図34の関節ロック機構307の操作入力部3
07gと関節ロック駆動機構314の駆動部315付近
を拡大したもので、このときスライド部319は下がっ
ており、駆動部315は回転機構317の表面から飛び
出していない。次に、上下機構318を作動してスライ
ド部319を上昇させる。すると駆動部315は操作入
力部307gに挿入される。図36はこのときの操作入
力部307gと駆動部315付近の状況を示すものであ
る。
【0113】この状態で、回転機構316を作動して回
転機構317を回転すると、駆動部315が操作入力部
307gに嵌合しているのでロック駆動機構307が作
動して関節302がロックあるいは解放される。
【0114】本発明の第6実施の形態によると、第1、
第2、第3、第4あるいは第5の実施の形態における関
節ロック機構304を作動して関節302をロック、解
放できる効果がある。また、上下機構318を採用して
駆動部315を通常は収納しておき、関節ロック機構3
04を操作する必要があるときだけ上昇させること、回
転機構316の回転軸を傘歯車316e、316fによ
り直角に折り曲げた構成であること、回転機構317と
スライド部319により回転機構316と上下機構31
8の動作の干渉をなくす機構を採用したことなどにより
ビークルの端面などに取り付けてもビークル等の動作を
妨げないコンパクトな関節ロック駆動機構を実現できる
効果がある。
【0115】次に、本発明の第7実施の形態を図37乃
至図40を参照して説明する。
【0116】第7実施の形態は、第6実施の形態におけ
る関節ロック駆動機構314の回転機構317に自動調
芯機能を付加した構成のものである。
【0117】図37は、本実施の形態における回転機構
317の水平断面図である。回転機構317は、その外
形を構成するケース317aとケース317aの内側に
Y軸方向に摺動可能なように設けられたスライダ317
bとスライダ317bの内側にX軸方向に摺動可能なよ
うに設けられたスライダ317cとケース317aとス
ライダ317bの間とスライダ317bとスライダ31
7cの間のそれぞれの摺動方向の両端に設けられ圧縮バ
ネ317eにより押し出し力を発生する4個のバネ機構
317dとスライダ317cの内側に設けられた駆動部
315が通過する6角穴317fとで構成されている。
【0118】図38は、スライド部319の内部を説明
する図で、ガイド319cは水平面内の移動が可能な構
成になっている。すなわち、スライダ317cはスライ
ダ317bに対してX軸方向に、スライダ317bはケ
ース317aに対してY軸方向にそれぞれ移動可能なた
め駆動部315はケース317aに対してXY平面、す
なわち、水平面内を移動可能である。そして、スライダ
317cはスライダ317bとの間のバネ機構317d
により、また、スライダ317bはケース317aとの
間にバネ機構317dによりそれぞれ両側を押されてい
るため、駆動部315は通常バネ機構317dの力が平
衡する位置、すなわち、回転機構317の中心に位置す
る。回転トルクはケース317aとスライダ317bが
接触する面317g、スライダ317bとスライダ31
7cが接触する面317h、スライダ317cの内側の
6角穴317fを介して駆動部315へ伝達される。
【0119】図39および図40は関節ロック駆動機構
314の回転軸Oと操作入力部307gの中心O’がず
れているときの本実施の形態の作用を説明する図であ
る。
【0120】まず、図39のごとく関節ロック駆動機構
314の回転軸Oと操作入力部307gの中心O’がず
れた状態で、上下機構318を動作させてスライド部3
19を上昇させると、駆動部315はバネ機構317d
の力に抗して操作入力部307gの入り口の面取りに沿
って水平面内を移動していき、駆動部315の中心は操
作入力部397gの中心O’と一致し、図40のごとく
駆動部315は操作入力部307gに挿入される。この
状態で回転機構316を動作させて回転機構317を回
転すると、駆動部315は回転機構317の調芯機能に
より水平面内を移動しながら操作入力部307gの中心
O’を中心に回転する。
【0121】本発明の第7実施の形態によると関節ロッ
ク駆動機構314の回転軸Oがフック操作機構307の
操作入力部307gの中心O’からずれていても駆動部
315を操作入力部307gに挿入でき、関節302を
ロック、解放できる効果がある。
【0122】次に、本発明の第8実施の形態を図41乃
至図44を参照して説明する。
【0123】第8実施の形態は、第6あるいは第7の実
施の形態における関節ロック駆動機構314のスライド
部319に干渉機能を付加した構成のものである。図4
1は本発明の第8実施の形態のスライド部319の構成
を説明する図であって、スライド部319の内部は円筒
状のシリンダ319dを形成し、シリンダ319dの内
部にはシリンダ319dに沿って上下するピストン31
9eが設けられ、ガイド部319cはピストン319d
に対して上下方向を拘束されている以外回転軸O回りお
よび水平面内を移動可能に取り付けられている。
【0124】ピストン319eは圧縮バネ319fによ
り上方向に押し上げられており、通常はストッバ319
gに押し当てられている。スライド部319の上側には
センサ319hが設けられており、ピストン319eが
シリンダ319dの上部にあるときに信号を発し、シリ
ンダが2点破線319gのごとく下がると信号が切れ
る。
【0125】図42乃至図44は操作入力部307gと
駆動部315の位相が合っていないときの本実施の形態
の作用を説明する図である。
【0126】図44は動作前の状態であって、この状態
から上下機構を作動してスライド部319を上昇させる
と駆動部315は操作入力部307gの入り口で停止す
る。さらに上昇させるとピストン319eは圧縮バネ3
19fの力に抗してシリンダ319dに沿って下がって
いく。そして、ピストン317eはセンサ317hから
離れていきセンサ319hの信号が切れ、駆動部315
が操作入力部307gに挿入されていないことが判る。
図43はこのときの状況を示すものであって、この状態
で回転機構316を作動して回転機構317を回転する
と駆動部315のみが回転し、操作入力部307gと位
相があったところで駆動部315が操作入力部307g
に挿入される。このときの状況を示した物が図44であ
る。このときセンサ319hは信号を発生し、駆動部3
15と操作入力部307gの位相が合い挿入可能である
ことがわかる。これ以降は第6実施の形態と同様に作用
する。
【0127】本発明の第8実施の形態によると、駆動部
315と操作入力部307gの位相が合わない状態で関
節ロック機構304を操作開始しても、関節302をロ
ック、解除可能であるという効果がある。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、リンクのいずれか一方の端面の凹部にいずれか他
方の端面の突起が嵌合され、リンク間により形成される
軌道面に段差や隙間が生じることがなく軌道面を滑らか
にしてビークルが安定して走行ができ、リンク間に働く
せん断荷重と捩じりトルクに対して凹部と突起の嵌合に
よって支持することができ曲げトルクをフックと受け部
によって支持することができる機構的に安定し信頼性の
高い関節となる。
【0129】請求項2の発明によれば、フックと受け部
との接触部分の中心とフックの揺動中心とを結ぶ線が軌
道上の円弧の接線方向と平行するようにしてフックと受
け部が係合しているので、フックが揺動する方向の力が
作用せずフックが受け部から離間しリンクの端面が開く
おそれを解消する。
【0130】請求項3の発明によれば、各リンクの端面
を閉じフックが受け部の方向へ旋回するときフックが受
け部に案内されて円滑に係合される。また、フックと受
け部との接触面の形成が一致し、フックと受け部とが広
い面積で接触することができる。
【0131】請求項4の発明によれば、フックと受け部
とが係合した状態で、関節部分に軌道に曲げトルクが作
用したとき受け部がフックに対して移動してフックと受
け部が均一に接触し、フックは断面全体に働く引っ張り
荷重として曲げトルクを受けることができる。
【0132】請求項5の発明によれば、受け部にフック
が係合する付近で入力側リンクと中間リンクとがデット
状態付近となり、操作力を軽減でき、また、フックが全
閉または全開のときフック側へ外力を作用させても開閉
できない。従って、少ない駆動力で、容易に操作ができ
る。
【0133】請求項6の発明によれば、リンクの両端面
が少し開いた状態でフックを受け部方向へ旋回させると
ローラが受け部に設ける接触面に案内されつつリンクの
両端面を閉じていき、フックと受け部とが係合したとき
ローラと受け部とが離れる。この結果、フックと受け部
と係合する直前にはローラと接触面とが接触するので駆
動力を軽減でき、フックと受け部とが係合したときフッ
クと受け部とにより接触面が形成されるので関節を確実
にロックできる。
【0134】請求項7の発明によれば、関節をロックま
たは解除するとき上下機構によって駆動部を上昇させ操
作入力部と連結させて、回転機構を回転させれば、フッ
ク操作機構を駆動させフックを操作することができる。
従って、通常、関節ロック駆動機構は、コンパクトに形
成され、ビークルの走行を妨げない下方に配置されて必
要時のみフック操作機構と連結して使用することができ
る。
【0135】請求項8の発明によれば、駆動部と操作入
力部との芯がずれた状態でも調芯構造の作用によって操
作入力部に案内され駆動部が操作入力部に連結でき作業
効率を向上させることができる。
【0136】請求項9の発明によれば、操作入力部と駆
動部との位置関係が大幅にずれていても駆動部の上昇を
一旦停止して駆動部と操作入力部との芯の位置関係を調
整して駆動部を再上昇させ連結させることができる。従
って、リンクによって軌道を延設する作業の迅速化と効
率化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す関節部の斜視図
である。
【図2】第1実施の形態の関節を示す構成図である。
【図3】第1実施の形態の関節をロックした状態を示す
水平断面図である。
【図4】第1実施の形態の関節を開閉するときの第1お
よび第2の作用図である。
【図5】第1実施の形態の関節を開閉するときの第3お
よび第4の作用図である。
【図6】第1実施の形態の関節を開閉するときの関節に
働く荷重を示す説明図である。
【図7】第1実施の形態の関節をロックする前の状況を
示す説明図である。
【図8】第1実施の形態の関節をロックした状況を示す
説明図である。
【図9】第1実施の形態の関節部分に働く荷重を示す説
明図である。
【図10】第1実施の形態の関節部分に働く曲げトルク
の支持状況を示す第1説明図である。
【図11】第1実施の形態の関節部分に働く曲げトルク
の支持状況を示す第2説明図である。
【図12】第1実施の形態の関節部分に働く捩じりトル
クとせん断荷重の支持の状況を示す説明図である。
【図13】第1実施の形態の関節部分の突起と凹みの他
の実施の形態の構成を示す説明図である。
【図14】第1実施の形態の関節部分の他の実施の形態
の突起と凹みが捩じりトルクとせん断荷重を支持する状
況を示す説明図である。
【図15】第1実施の形態の関節部分の他の実施の形態
の突起と凹みが曲げトルクにより発生する荷重を指示す
る状況を示す説明図である。
【図16】第2実施の形態の関節部分の構成と作用を示
す説明図である。
【図17】第3実施の形態の構成を示す説明図である。
【図18】第4実施の形態の関節部分の構成を示す水平
断面図である。
【図19】第4実施の形態の第1の作用を示す水平断面
図である。
【図20】第4実施の形態の第2の作用を示す水平断面
図である。
【図21】第4実施の形態の第3の作用を示す水平断面
図である。
【図22】第5実施の形態を示す斜視図である。
【図23】第5実施の形態のフックと受け部の部分拡大
図である。
【図24】第5実施の形態の第1の作用を示す説明図で
ある。
【図25】第5実施の形態の第2の作用を示す説明図で
ある。
【図26】第5実施の形態の第3の作用を示す説明図で
ある。
【図27】第5実施の形態の第4の作用を示す説明図で
ある。
【図28】図27の部分拡大図を示す説明図である。
【図29】第6実施の形態を示す部分縦断面図である。
【図30】第6実施の形態の関節ロック駆動機構の構成
を示す説明図である。
【図31】第6実施の形態の関節ロック駆動機構の回転
機構の構成を示す説明図である。
【図32】第6実施の形態の関節ロック駆動機構の上下
機構の構成を示す説明図である。
【図33】第6実施の形態の関節ロック駆動機構のスラ
イド部の構成を示す説明図である。
【図34】第6実施の形態の関節ロック駆動機構の部分
縦断面図である。
【図35】第6実施の形態の第1の作用を示す説明図で
ある。
【図36】第6実施の形態の第2の作用を示す説明図で
ある。
【図37】第7実施の形態の回転機構の水平断面図であ
る。
【図38】第7実施の形態のスライド部の内部説明図で
ある。
【図39】第7実施の形態の第1の作用を示す説明図で
ある。
【図40】第7実施の形態の第2の作用を示す説明図で
ある。
【図41】第8実施の形態を示す構成図である。
【図42】第8実施の形態の第1の作用を示す説明図で
ある。
【図43】第8実施の形態の第2の作用を示す説明図で
ある。
【図44】第8実施の形態の第3の作用を示す説明図で
ある。
【図45】トカマク型核融合炉の一例を示す概念図であ
る。
【図46】遠隔保全装置をトカマク型核融合炉のトーラ
ス状スペース内に敷設した状態を示す斜視図である。
【図47】遠隔保全装置をキャスク内に収納した状態を
示す説明図である。
【図48】遠隔保全装置をキャスクから引き出す第1状
態を示す説明図である。
【図49】遠隔保全装置をキャスクから引き出す第2状
態を示す説明図である。
【図50】遠隔保全装置をトカマク型核融合炉のトーラ
ス状スペース内に敷設する第1説明図である。
【図51】遠隔保全装置をトカマク型核融合炉のトーラ
ス状スペース内に敷設する第2説明図である。
【図52】遠隔保全装置をトカマク型核融合炉のトーラ
ス状スペース内に敷設する第3説明図である。
【図53】従来の関節部分を示す斜視図である。
【図54】他の従来の遠隔保全装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
300 軌道 301a,301b リンク 302 関節 304 関節ロック機構 305 フック 306 軸 307 フック操作機構 308 突起 309 受け部 310 凹み 311 ガイド 312 ローラ 314 関節ロック駆動機構 315 駆動部 316,318 上下機構 317 回転機構 319 スライド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深津 誠一 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の1 日本原子力研究所 那珂研究所内 (72)発明者 松本 泰弘 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の円弧状のリンクを互いに枢着する
    関節によって半円状の軌道をトーラス状スペース内に延
    設するとき前記互いに隣接するリンク同士を枢動不能と
    する関節ロック機構を有して、軌道上にマニピュレータ
    を搭載したビークルを走行させて核融合炉の内部を遠隔
    で保全するトカマク型核融合装置の遠隔保全装置におい
    て、 前記関節ロック機構は、前記隣接するリンクのいずれか
    一方の端面に凹部を形成し、いずれか他方の端面に前記
    凹部に嵌合する突起を形成すると共に、前記リンクのい
    ずれか一方の端部に設ける受け部に係合して前記隣接す
    るリンク同士を枢動不能とする前記リンクのいずれか他
    方の端部に揺動自在に内蔵されるフックと、該フックを
    揺動させて前記受け部に前記フックを係合させるフック
    操作機構を設けることを特徴とするトカマク型核融合装
    置の遠隔保全装置。
  2. 【請求項2】 前記関節ロック機構は、前記フックと前
    記受け部とが係合して接触する部分の中心と前記フック
    の揺動中心とを結ぶ線が前記軌道の円弧状の接線方向と
    平行となるように前記フックと前記受け部を配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載のトカマク型核融合装置の
    遠隔保全装置。
  3. 【請求項3】 前記関節ロック機構は、前記フックと前
    記受け部とが係合する接触面が前記フックの揺動中心か
    ら等距離で形成される面とすることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のトカマク型核融合装置の遠隔保
    全装置。
  4. 【請求項4】 前記関節ロック機構は、リンクの周方向
    と交差するリンクの半径方向と平行になるように形成さ
    れる前記フックと前記受け部との接触面が前記リンクの
    半径方向に揺動自在となるように前記受け部を設けるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかの
    トカマク型核融合装置の遠隔保全装置。
  5. 【請求項5】 前記関節ロック機構は、前記フックを揺
    動させる4節からなるリンクによるトグル機構として、
    前記フックと前記受け部とが係合したとき入力側リンク
    と中間リンクとがデット状態となるように各リンク長を
    定めることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のい
    ずれかのトカマク型核融合装置の遠隔保全装置。
  6. 【請求項6】 前記関節ロック機構は、前記フックの上
    下にローラを配置し、前記各ローラが受け部に係合する
    直前に前記各ローラと受け部に形成される接触面の先端
    部が接触し、かつ、係合した状態で前記ローラと前記受
    け部の接触面の先端部とが離間するように構成したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項5記載のいずれかのト
    カマク型核融合装置の遠隔保全装置。
  7. 【請求項7】 前記関節ロック機構のフック操作機構に
    設ける回転軸を駆動させる操作入力部と連結させたとき
    前記回転軸を回転させる駆動部と、この駆動部を回転さ
    せる回転機構と、前記駆動部を上昇させて前記操作入力
    部と連結する一方、前記駆動部を降下させて前記駆動部
    と分離する上下機構からなる関節ロック駆動機構を設け
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6記載のいずれ
    かのトカマク型核融合装置の遠隔保全装置。
  8. 【請求項8】 前記関節ロック駆動機構は、前記上下機
    構によって駆動部を上昇させたとき、前記駆動部の中心
    軸が該中心軸に垂直な平面内に移動可能として、前記駆
    動部を前記操作入力部へ連結させる調芯機構を設けるこ
    とを特徴とする請求項7記載のトカマク型核融合装置の
    遠隔保全装置。
  9. 【請求項9】 前記関節ロック駆動機構は、前記上下機
    構によって駆動部を上昇させたときに前記操作入力部と
    前記駆動部との位置関係から連結不能を検出する検出器
    を設けて、この検出器によって検出されたとき、前記上
    下機構による駆動部の上昇を停止し、前記調芯機構によ
    って調芯しつつ再度前記上下機構によって駆動部を上昇
    させ駆動部と操作入力部とを連結することを特徴とする
    請求項7また請求項8記載のトカマク型核融合装置の遠
    隔保全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111192695A (zh) * 2020-02-24 2020-05-22 南京航空航天大学 基于压电驱动的托卡马克装置轨道检测系统
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