JPH1073517A - ハイブリッド車両の動力源テスト装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の動力源テスト装置

Info

Publication number
JPH1073517A
JPH1073517A JP22954696A JP22954696A JPH1073517A JP H1073517 A JPH1073517 A JP H1073517A JP 22954696 A JP22954696 A JP 22954696A JP 22954696 A JP22954696 A JP 22954696A JP H1073517 A JPH1073517 A JP H1073517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
power source
test
motor
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22954696A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Mikami
強 三上
Yutaka Taga
豊 多賀
Hideaki Matsui
英昭 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP22954696A priority Critical patent/JPH1073517A/ja
Publication of JPH1073517A publication Critical patent/JPH1073517A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンと電動モータとを車両走行時の動力
源として備えているハイブリッド車両において、各動力
源の運転性能を安全且つ正確にテストできるようにす
る。 【解決手段】 ステップSA4において、シフトレバー
がN又はPレンジへ操作されて、動力源から駆動輪への
動力伝達が機械的に遮断されたり、駆動輪が回転不能に
ロックされている場合に限り、ステップSA7またはS
A8において、電動モータまたはエンジンの運転性能が
テストされるため、車両が突然動きだすことが無くなっ
て安全性が向上する。また、ステップSA6で判断され
る第2操作信号の有無に従ってエンジンテスト運転とモ
ータテスト運転とが選択されるため、エンジンおよび電
動モータを独立してテストすることができ、各動力源を
正確にテストすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハイブリッド車両に
係り、特に、動力源の運転性能をテストする装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】燃料の燃焼によって作動するエンジン
と、電気エネルギーで作動する電動モータとを車両走行
時の動力源として備えているハイブリッド車両が、例え
ば特開平7−67208号公報等に記載されている。こ
のようなハイブリッド車両においては、運転状態に応じ
てエンジンと電動モータとを使い分けて走行することに
より、燃料消費量や排出ガス量が低減され、エンジンの
みを動力源として使用したり、電動モータのみを動力源
として使用したり、エンジンおよび電動モータの両方を
動力源として使用したり、エンジンを動力源として走行
しながら電動モータを発電機として使用して蓄電装置を
充電したりするなど、種々の運転モードが考えられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
ハイブリッド車両においては、車速、アクセル操作量、
およびバッテリ残量等の各種の走行条件に応じて、例え
ばエネルギー効率が最高となるように動力源の作動状態
を自動的に調整しているため、車両点検時などにエンジ
ンと電動モータを独立して運転できず、それぞれの運転
性能を正確にテストすることが難しかった。また、図1
1に示されるように、エンジンと主としてジェネレータ
として用いられる第1モータジェネレータと、主として
電動モータとして用いられる第2モータジェネレータ
と、動力分配機構と、出力部材とを有し、出力部材から
駆動輪までが機械的に連結されているハイブリッド駆動
装置においては、シフトレバーによってN(ニュートラ
ル)レンジが選択された場合でも機械的な動力伝達遮断
状態が得られないため、第1モータジェネレータを無負
荷状態で空回りさせることによってエンジンから駆動輪
への動力伝達を遮断するなどしていたが、このようなハ
イブリッド車両においては、シフトレバーをNレンジへ
入れてエンジンの運転性能をテストする際に、第1モー
タジェネレータが故障していると駆動力が駆動輪まで伝
達される可能性が有ったのである。
【0004】本発明は以上のような事情を背景として為
されたものであり、その目的とするところは、燃料の燃
焼によって作動するエンジンと、電気エネルギーで作動
する電動モータとを車両走行時の動力源として備えてい
るハイブリッド車両において、各動力源の運転性能を正
確且つ安全にテストできるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明は、(a) 燃料の燃焼によって作動するエン
ジンと、電気エネルギーで作動する電動モータとを車両
走行時の動力源として備えているハイブリッド車両にお
いて、(b) 駆動輪からの駆動力発生を阻止する駆動力発
生阻止手段と、(c) 駆動力発生阻止手段により駆動輪か
らの駆動力発生が阻止されている場合に、前記動力源を
作動させて運転性能をテストする動力源テスト手段とを
有することを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明の動力源テスト装置
において、駆動力発生阻止手段は、動力源から駆動輪へ
の動力伝達を遮断することにより、その駆動輪からの駆
動力発生を阻止するものであることを特徴とする。本発
明は、第1発明の一実施態様に相当する。
【0007】第3発明は、第1発明の動力源テスト装置
において、駆動力発生阻止手段は、駆動輪を回転不能に
固定することにより、その駆動輪からの駆動力発生を阻
止するものであることを特徴とする。本発明は、第1発
明の一実施態様に相当する。
【0008】第4発明は、第1発明の動力源テスト装置
において、(a) 動力源テスト手段は、前記エンジンの運
転性能をテストするエンジンテスト手段と、前記電動モ
ータの運転性能をテストするモータテスト手段とを備え
ており、(b) 所定の切換え条件に従って前記エンジンお
よび前記電動モータを使い分けて走行する通常運転と、
前記動力源テスト手段による動力源の運転性能をテスト
する動力源テスト運転とを、作業者の操作に応じて第1
出力手段から出力される第1操作信号に従って切り換え
る第1運転切換え手段と、(c) 前記エンジンテスト手段
により前記エンジンの運転性能をテストするエンジンテ
スト運転と、前記モータテスト手段により前記電動モー
タの運転性能をテストするモータテスト運転とを、作業
者の操作に応じて第2出力手段から出力される第2操作
信号に従って切り換える第2運転切換え手段とを有する
ことを特徴とする。本発明は、第1発明の一実施態様に
相当する。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、駆動輪からの駆動力発
生が阻止されている場合に、動力源の運転性能がテスト
されるため、エンジンや電動モータの運転性能をテスト
する際に車両が突然動き出すことが無くなって安全性が
向上する。
【0010】また、第4発明では、第1操作信号に従っ
て通常運転と動力源テスト運転とが切り換えられると共
に、第2操作信号に従ってエンジンテスト運転とモータ
テスト運転とが切り換えられるため、エンジンおよび電
動モータを独立してテストすることができ、各動力源の
運転性能を正確にテストすることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】ここで、本発明は、例えばクラッ
チ手段により動力伝達を接続、遮断することによって動
力源を切り換える切換タイプや、遊星歯車装置などの合
成分配機構によってエンジンおよび電動モータの出力を
合成したり分配したりするミックスタイプ、電動モータ
またはエンジンを補助的に使うアシストタイプなど、エ
ンジンおよび電動モータを車両走行時の動力源として備
えている種々のタイプのハイブリッド車両に適用され得
る。
【0012】本発明の動力源テスト手段は、少なくとも
駆動力発生阻止手段によって駆動輪からの駆動力発生が
阻止されている状態で動力源テスト手段による動力源の
テストが行われるようになっていれば良いが、好適に
は、駆動力発生阻止手段により駆動輪からの駆動力発生
が阻止されているか否かを判断し、駆動力発生が阻止さ
れている場合に前記動力源テスト手段による動力源のテ
ストを許容する動力源テスト許容手段を備えて構成され
る。この動力源テスト許容手段によって動力源のテスト
が許容されなかった場合には、動力源の作動を禁止した
り、駆動力発生阻止手段を手動操作で作動させる旨の指
示表示を行ったりすることが望ましい。
【0013】また、前記第1運転切換え手段などのテス
ト選択手段により動力源テスト手段による動力源のテス
トが選択された場合には、ブレーキ手段やクラッチ手段
などにより自動的に駆動輪からの駆動力発生を阻止する
駆動力発生阻止手段を採用することも可能である。
【0014】また、前記動力源テスト手段には、エンジ
ンの運転性能をテストするエンジンテスト手段や、電動
モータの運転性能をテストするモータテスト手段などが
含まれ、それらはアクセルペダルやテストツールなどの
外部操作信号に従ってエンジントルクやエンジン回転
数、またはモータトルクやモータ回転数を変化させるこ
とにより各動力源のテストを行う。尚、テストツール
は、車両点検時等に車両の動作状態をテストするため
に、車載コンピュータに接続して車両を自在に動作させ
るパソコンなどの外部端末器である。
【0015】前記第1操作信号としては、予め設けられ
るテスト端子の短絡信号や、テストツールからの操作信
号などが好適に用いられ、前記第2操作信号としては、
オーバードライブスイッチのON・OFF信号、テスト
ツールからの操作信号や、予め設けられるモード切換え
スイッチのON・OFF信号などが好適に用いられる。
【0016】駆動輪からの駆動力発生を阻止する方法と
しては、例えば自動変速機のクラッチ手段などにより動
力源から駆動輪への動力伝達を機械的に遮断する方法
や、ホイールブレーキ(パーキングブレーキを含む)、
噛合歯などで機械的に回転を阻止するメカニカルパーキ
ングロック機構などにより駆動輪を回転不能にロックす
る方法などが好適に用いられるが、それらを併用するこ
とも可能である。特に電気的に動力伝達を遮断する場合
は、駆動輪を回転不能にロックする手段を併用すること
が望ましい。
【0017】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例である動力源
テスト装置を備えているハイブリッド車両のハイブリッ
ド駆動装置10の骨子図である。
【0018】図1において、このハイブリッド駆動装置
10はFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車両用
のもので、燃料の燃焼によって作動する内燃機関等のエ
ンジン12と、電動モータおよび発電機としての機能を
有するモータジェネレータ14と、シングルピニオン型
の遊星歯車装置16と、自動変速機18とを車両の前後
方向に沿って備えており、出力軸19から図示しないプ
ロペラシャフトや差動装置などを介して左右の駆動輪
(後輪)へ駆動力を伝達する。
【0019】遊星歯車装置16は機械的に力を合成分配
する合成分配機構で、モータジェネレータ14と共に電
気式トルコン24を構成しており、リングギヤ16rは
第1クラッチCE1 を介してエンジン12に連結され、
サンギヤ16sはモータジェネレータ14のロータ軸1
4rに連結され、キャリア16cは自動変速機18の入
力軸26に連結されている。また、サンギヤ16sおよ
びキャリア16cは第2クラッチCE2 によって連結さ
れるようになっている。
【0020】なお、エンジン12の出力は、回転変動や
トルク変動を抑制するためのフライホイール28および
スプリング、ゴム等の弾性部材によるダンパ装置30を
介して第1クラッチCE1 に伝達される。第1クラッチ
CE1 および第2クラッチCE2 は、何れも油圧アクチ
ュエータによって係合、解放される摩擦式の多板クラッ
チである。
【0021】自動変速機18は、前置式オーバードライ
ブプラネタリギヤユニットから成る副変速機20と、単
純連結3プラネタリギヤトレインから成る前進4段、後
進1段の主変速機22とを組み合わせたものである。
【0022】具体的には、副変速機20はシングルピニ
オン型の遊星歯車装置32と、油圧アクチュエータによ
って摩擦係合させられる油圧式のクラッチC0 、ブレー
キB 0 と、一方向クラッチF0 とを備えて構成されてい
る。また、主変速機22は、3組のシングルピニオン型
の遊星歯車装置34、36、38と、油圧アクチュエー
タによって摩擦係合させられる油圧式のクラッチC1 ,
2 、ブレーキB1 ,B2 ,B3 ,B4 と、一方向クラ
ッチF1 ,F2 とを備えて構成されている。
【0023】そして、図2に示されているソレノイドバ
ルブSL1〜SL4の励磁、非励磁により油圧回路40
が切り換えられたり、シフトレバー42に機械的に連結
されたマニュアルシフトバルブによって油圧回路40が
機械的に切り換えられたりすることにより、クラッチC
0 ,C1 ,C2 、ブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 ,B
4 がそれぞれ係合、解放制御され、図3に示されている
ようにニュートラル(N)と前進5段(1st〜5t
h)、後進1段(Rev)の各変速段が成立させられ
る。
【0024】なお、上記自動変速機18や前記電気式ト
ルコン24は、中心線に対して略対称的に構成されてお
り、図1では中心線の下半分が省略されている。
【0025】図3のクラッチ、ブレーキ、一方向クラッ
チの欄の「○」は係合、「●」は図示しないシフトレバ
ー42がエンジンブレーキレンジ、たとえば「3」、
「2」、及び「L」レンジ等の低速レンジへ操作された
場合に係合、そして、空欄は非係合を表している。
【0026】その場合に、ニュートラルN、後進変速段
Rev、及びエンジンブレーキレンジは、シフトレバー
42に機械的に連結されたマニュアルシフトバルブによ
って油圧回路40が機械的に切り換えられることによっ
て成立させられ、前進変速段の1st〜5thの相互間
の変速はソレノイドバルブSL1〜SL4によって電気
的に制御される。
【0027】また、前進変速段の変速比は1stから5
thとなるに従って段階的に小さくなり、4thの変速
比i4 =1であり、5thの変速比i5 は、副変速機2
0の遊星歯車装置32のギヤ比をρ(=サンギヤの歯数
S /リングギヤの歯数ZR<1)とすると1/(1+
ρ)となる。後進変速段Revの変速比iR は、遊星歯
車装置36、38のギヤ比をそれぞれρ2 、ρ3 とする
と1−1/ρ2 ・ρ3である。図3は各変速段の変速比
の一例を示したものである。
【0028】図3の作動表に示されているように、第2
変速段(2nd)と第3変速段(3rd)との間の変速
は、第2ブレーキB2 と第3ブレーキB3 との係合・解
放状態を共に変えるクラッチツウクラッチ変速になる。
この変速を円滑に行うために、上述した油圧回路40に
は図4に示す回路が組み込まれている。
【0029】図4において符号70は1−2シフトバル
ブを示し、また符号71は2−3シフトバルブを示し、
さらに符号72は3−4シフトバルブを示している。こ
れらのシフトバルブ70、71、72の各ポートの各変
速段での連通状態は、それぞれのシフトバルブ70、7
1、72の下側に示している通りである。なお、その数
字は各変速段を示す。
【0030】その2−3シフトバルブ71のポートのう
ち第1変速段および第2変速段で入力ポート73に連通
するブレーキポート74に、第3ブレーキB3 が油路7
5を介して接続されている。この油路にはオリフィス7
6が介装されており、そのオリフィス76と第3ブレー
キB3 との間にダンパーバルブ77が接続されている。
このダンパーバルブ77は、第3ブレーキB3 にライン
圧が急激に供給された場合に少量の油圧を吸入して緩衝
作用を行うものである。
【0031】また符号78はB−3コントロールバルブ
であって、第3ブレーキB3 の係合圧をこのB−3コン
トロールバルブ78によって直接制御するようになって
いる。すなわち、このB−3コントロールバルブ78
は、スプール79とプランジャ80とこれらの間に介装
したスプリング81とを備えており、スプール79によ
って開閉される入力ポート82に油路75が接続され、
またこの入力ポート82に選択的に連通させられる出力
ポート83が第3ブレーキB3 に接続されている。さら
にこの出力ポート83は、スプール79の先端側に形成
したフィードバックポート84に接続されている。
【0032】一方、前記スプリング81を配置した箇所
に開口するポート85には、2−3シフトバルブ71の
ポートのうち第3変速段以上の変速段でDレンジ圧を出
力するポート86が油路87を介して連通させられてい
る。また、プランジャ80の端部側に形成した制御ポー
ト88には、リニアソレノイドバルブSLUが接続され
ている。
【0033】したがって、B−3コントロールバルブ7
8は、スプリング81の弾性力とポート85に供給され
る油圧とによって調圧レベルが設定され、且つ制御ポー
ト88に供給される信号圧が高いほどスプリング81に
よる弾性力が大きくなるように構成されている。
【0034】さらに、図4における符号89は、2−3
タイミングバルブであって、この2−3タイミングバル
ブ89は、小径のランドと2つの大径のランドとを形成
したスプール90と第1のプランジャ91とこれらの間
に配置したスプリング92とスプール90を挟んで第1
のプランジャ91とは反対側に配置された第2のプラン
ジャ93とを有している。
【0035】この2−3タイミングバルブ89の中間部
のポート94に油路95が接続され、また、この油路9
5は2−3シフトバルブ71のポートのうち第3変速段
以上の変速段でブレーキポート74に連通させられるポ
ート96に接続されている。
【0036】さらに、この油路95は途中で分岐して、
前記小径ランドと大径ランドとの間に開口するポート9
7にオリフィスを介して接続されている。この中間部の
ポート94に選択的に連通させられるポート98は油路
99を介してソレノイドリレーバルブ100に接続され
ている。
【0037】そして、第1のプランジャ91の端部に開
口しているポートにリニアソレノイドバルブSLUが接
続され、また第2のプランジャ93の端部に開口するポ
ートに第2ブレーキB2 がオリフィスを介して接続され
ている。
【0038】前記油路87は第2ブレーキB2 に対して
油圧を供給・排出するためのものであって、その途中に
は小径オリフィス101とチェックボール付きオリフィ
ス102とが介装されている。また、この油路87から
分岐した油路103には、第2ブレーキB2 から排圧す
る場合に開くチェックボールを備えた大径オリフィス1
04が介装され、この油路103は以下に説明するオリ
フィスコントロールバルブ105に接続されている。
【0039】オリフィスコントロールバルブ105は第
2ブレーキB2 からの排圧速度を制御するためのバルブ
であって、そのスプール106によって開閉されるよう
に中間部に形成したポート107には第2ブレーキB2
が接続されており、このポート107より図での下側に
形成したポート108に前記油路103が接続されてい
る。
【0040】第2ブレーキB2 を接続してあるポート1
07より図での上側に形成したポート109は、ドレイ
ンポートに選択的に連通させられるポートであって、こ
のポート109には、油路110を介して前記B−3コ
ントロールバルブ78のポート111が接続されてい
る。尚、このポート111は、第3ブレーキB3 を接続
してある出力ポート83に選択的に連通させられるポー
トである。
【0041】オリフィスコントロールバルブ105のポ
ートのうちスプール106を押圧するスプリングとは反
対側の端部に形成した制御ポート112が油路113を
介して、3−4シフトバルブ72のポート114に接続
されている。このポート114は、第3変速段以下の変
速段で第3ソレノイドバルブSL3の信号圧を出力し、
また、第4変速段以上の変速段で第4ソレノイドバルブ
SL4の信号圧を出力するポートである。
【0042】さらに、このオリフィスコントロールバル
ブ105には、前記油路95から分岐した油路115が
接続されており、この油路115を選択的にドレインポ
ートに連通させるようになっている。
【0043】なお、前記2−3シフトバルブ71におい
て第2変速段以下の変速段でDレンジ圧を出力するポー
ト116が、前記2−3タイミングバルブ89のうちス
プリング92を配置した箇所に開口するポート117に
油路118を介して接続されている。また、3−4シフ
トバルブ72のうち第3変速段以下の変速段で前記油路
87に連通させられるポート119が油路120を介し
てソレノイドリレーバルブ100に接続されている。
【0044】そして、図4において、符号121は第2
ブレーキB2 用のアキュムレータを示し、その背圧室に
はリニアソレノイドバルブSLNが出力する油圧に応じ
て調圧されたアキュムレータコントロール圧が供給され
ている。このアキュムレータコントロール圧は、リニア
ソレノイドバルブSLNの出力圧が低いほど高い圧力に
なるように構成されている。したがって、第2ブレーキ
2 の係合・解放の過渡的な油圧は、リニアソレノイド
バルブSLNの信号圧が低いほど高い圧力で推移するよ
うになっている。
【0045】また、符号122はC−0エキゾーストバ
ルブを示し、さらに符号123はクラッチC0 用のアキ
ュムレータを示している。C−0エキゾーストバルブ1
22は2速レンジでの第2速のみにおいてエンジンブレ
ーキを効かせるためにクラッチC0 を係合させるように
動作するものである。
【0046】したがって、上述した油圧回路40によれ
ば、B−3コントロールバルブ78のポート111がド
レインに連通していれば、第3ブレーキB3 の係合圧を
B−3コントロ−ルバルブ78によって直接調圧するこ
とができ、また、その調圧レベルをリニアソレノイドバ
ルブSLUによって変えることができる。
【0047】また、オリフィスコントロールバルブ10
5のスプール106が、図の左半分に示す位置にあれ
ば、第2ブレーキB2 はこのオリフィスコントロールバ
ルブ105を介して排圧が可能になり、したがって第2
ブレーキB2 からのドレイン速度を制御することができ
る。
【0048】さらに、第2変速段から第3変速段への変
速は、第3ブレーキB3 を緩やかに解放すると共に第2
ブレーキB2 を緩やかに係合する所謂クラッチツウクラ
ッチ変速が行われるわけであるが、その変速に先立って
入力軸26への入力トルクを予め推定し、その入力トル
ク推定値に基づいてリニアソレノイドバルブSLUによ
り駆動される第3ブレーキB3 の解放過渡油圧を制御す
ることにより変速ショックを好適に軽減することができ
る。
【0049】ハイブリッド駆動装置10は、図2に示さ
れるようにハイブリッド制御用コントローラ50及び自
動変速制御用コントローラ52を備えている。これらの
コントローラ50、52は、CPUやRAM、ROM等
を有するマイクロコンピュータを備えて構成され、シフ
トポジションセンサ44からシフトレバー42の操作位
置を表す信号、テストツール46から後述する第1操作
信号および第2操作信号などが供給される他、自動変速
機18の入力軸回転数NI 、車速V(自動変速機18の
出力軸回転数NO に対応)、アクセル操作量θAC、エン
ジントルクTE、モータトルクTM 、エンジン回転数N
E 、モータ回転数NM 、蓄電装置58の蓄電量SOC、
ブレーキのON、OFFなどに関する情報が、種々の検
出手段などから供給されるようになっており、予め設定
されたプログラムに従って信号処理を行う。尚、テスト
ツール46は、車両点検時等に車両の動作状態をテスト
するために、ハイブリッド制御用コントローラ50等に
設けられたテスト用コネクタ48に接続されて車両に任
意の動作を行わせるパソコンなどの外部端末器である。
【0050】なお、エンジントルクTE はスロットル弁
開度や燃料噴射量などから求められ、モータトルクTM
はモータ電流などから求められ、蓄電量SOCはモータ
ジェネレータ14がジェネレータとして機能する充電時
のモータ電流や充電効率などから求められる。
【0051】前記エンジン12は、ハイブリッド制御用
コントローラ50によってスロットル弁開度や燃料噴射
量、点火時期などが制御されることにより、運転状態に
応じて出力が制御される。
【0052】前記モータジェネレータ14は、図5に示
すようにM/G制御器(インバータ)56を介してバッ
テリー等の蓄電装置58に接続されており、ハイブリッ
ド制御用コントローラ50により、その蓄電装置58か
ら電気エネルギーが供給されて所定のトルクで回転駆動
される回転駆動状態と、回生制動(モータジェネレータ
14自体の電気的な制動トルク)によりジェネレータと
して機能して蓄電装置58に電気エネルギーを充電する
充電状態と、ロータ軸14rが自由回転することを許容
する無負荷状態とに切り換えられる。
【0053】また、前記第1クラッチCE1 及び第2ク
ラッチCE2 は、ハイブリッド制御用コントローラ50
により電磁弁等を介して油圧回路40が切り換えられる
ことにより、係合或いは解放状態が切り換えられる。
【0054】前記自動変速機18は、自動変速制御用コ
ントローラ52によって前記ソレノイドバルブSL1〜
SL4、リニアソレノイドバルブSLU、SLT、SL
Nの励磁状態が制御され、油圧回路40が切り換えられ
たり油圧制御が行われることにより、運転状態に応じて
変速段が切り換えられる。
【0055】上記ハイブリッド制御用コントローラ50
は、例えば本願出願人が先に出願した特願平7−294
148号に記載されているように、図6に示すフローチ
ャートに従って図7に示す運転モード1〜9の1つを選
択し、その選択したモードでエンジン12及び電気式ト
ルコン24を作動させる。
【0056】図6において、ステップS1ではエンジン
始動要求があったか否かを、例えばエンジン12を動力
源として走行したり、エンジン12によりモータジェネ
レータ14を回転駆動して蓄電装置58を充電したりす
るために、エンジン12を始動すべき旨の指令があった
か否かを判断する。
【0057】ここで、始動要求があればステップS2で
モード9を選択する。モード9は、図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 を係合(ON)し、第2クラッ
チCE2 を係合(ON)し、モータジェネレータ14に
より遊星歯車装置16を介してエンジン12を回転駆動
すると共に、燃料噴射などのエンジン始動制御を行って
エンジン12を始動する。
【0058】このモード9は、車両停止時には例えばシ
フトレバー42の操作とは無関係に前記自動変速機18
をニュートラルにして行われ、モード1のように第1ク
ラッチCE1 を解放したモータジェネレータ14のみを
動力源とする走行時には、第1クラッチCE1 を係合す
ると共に走行に必要な要求出力以上の出力でモータジェ
ネレータ14を作動させ、その要求出力以上の余裕出力
でエンジン12を回転駆動することによって行われる。
【0059】また、車両走行時であっても、一時的に自
動変速機18をニュートラルにしてモード9を実行する
ことも可能である。このようにモータジェネレータ14
によってエンジン12が始動させられることにより、始
動専用のスタータ(電動モータなど)が不要となり、部
品点数が少なくなって装置が安価となる。
【0060】一方、ステップS1の判断が否定された場
合、すなわちエンジン始動要求がない場合には、ステッ
プS3を実行することにより、制動力の要求があるか否
かを、例えばブレーキがONか否か、シフトレバー42
の操作レンジがLや2などのエンジンブレーキレンジ
(低速変速段のみで変速制御を行うと共にエンジンブレ
ーキや回生制動が作用するレンジ)で、且つアクセル操
作量θACが0か否か、或いは単にアクセル操作量θAC
0か否か、等によって判断する。
【0061】この判断が肯定された場合にはステップS
4を実行する。ステップS4では、蓄電装置58の蓄電
量SOCが予め定められた最大蓄電量B以上か否かを判
断し、SOC≧BであればステップS5でモード8を選
択し、SOC<BであればステップS6でモード6を選
択する。最大蓄電量Bは、蓄電装置58に電気エネルギ
ーを充電することが許容される最大の蓄電量で、蓄電装
置58の充放電効率などに基づいて例えば80%程度の
値が設定される。
【0062】上記ステップS5で選択されるモード8
は、図7に示されるように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、モ
ータジェネレータ14を無負荷状態とし、エンジン12
を停止状態すなわちスロットル弁を閉じると共に燃料噴
射量を0とするものであり、これによりエンジン12の
引き擦り回転による制動力、すなわちエンジンブレーキ
が車両に作用させられ、運転者によるブレーキ操作が軽
減されて運転操作が容易になる。また、モータジェネレ
ータ14は無負荷状態とされ、自由回転させられるた
め、蓄電装置58の蓄電量SOCが過大となって充放電
効率等の性能を損なうことが回避される。
【0063】ステップS6で選択されるモード6は、図
7から明らかなように第1クラッチCE1 を解放(OF
F)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、エンジ
ン12を停止し、モータジェネレータ14を充電状態と
するもので、車両の運動エネルギーでモータジェネレー
タ14が回転駆動されることにより、蓄電装置58を充
電するとともにその車両にエンジンブレーキのような回
生制動力を作用させるため、運転者によるブレーキ操作
が軽減されて運転操作が容易になる。
【0064】また、第1クラッチCE1 が開放されてエ
ンジン12が遮断されているため、そのエンジン12の
引き擦りによるエネルギー損失がないとともに、蓄電量
SOCが最大蓄電量Bより少ない場合に実行されるた
め、蓄電装置58の蓄電量SOCが過大となって充放電
効率等の性能を損なうことがない。
【0065】一方、ステップS3の判断が否定された場
合、すなわち制動力の要求がない場合にはステップS7
を実行し、エンジン発進が要求されているか否かを、例
えばモード3などエンジン12を動力源とする走行中の
車両停止時か否か、すなわち車速Vに対応する出力軸回
転数NO =0か否か等によって判断する。
【0066】この判断が肯定された場合には、ステップ
S8を実行する。ステップS8ではアクセルがONか否
か、すなわちアクセル操作量θACが略零の所定値より大
きいか否かを判断し、アクセルONの場合にはステップ
S9でモード5を選択し、アクセルがONでなければス
テップS10でモード7を選択する。
【0067】上記ステップS9で選択されるモード5
は、図7から明らかなように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、
エンジン12を運転状態とし、モータジェネレータ14
の回生制動トルクを制御することにより、車両を発進さ
せるものである。
【0068】具体的に説明すると、遊星歯車装置16の
ギヤ比をρE とすると、エンジントルクTE :遊星歯車
装置16の出力トルク:モータトルクTE =1:(1+
ρE):ρE となるため、例えばギヤ比ρE を一般的な
値である0.5程度とすると、エンジントルクTE の半
分のトルクをモータジェネレータ14が分担することに
より、エンジントルクTE の約1.5倍のトルクがキャ
リア16cから出力される。
【0069】すなわち、モータジェネレータ14のトル
クの(1+ρE )/ρE 倍の高トルク発進を行うことが
できるのである。また、モータ電流を遮断してモータジ
ェネレータ14を無負荷状態とすれば、ロータ軸14r
が逆回転させられるだけでキャリア16cからの出力は
0となり、車両停止状態となる。
【0070】すなわち、この場合の遊星歯車装置16は
発進クラッチおよびトルク増幅装置として機能するので
あり、モータトルク(回生制動トルク)TM を0から徐
々に増大させて反力を大きくすることにより、エンジン
トルクTE の(1+ρE )倍の出力トルクで車両を滑ら
かに発進させることができるのである。
【0071】ここで、本実施例では、エンジン12の最
大トルクの略ρE 倍のトルク容量のモータジェネレー
タ、すなわち必要なトルクを確保しつつできるだけ小型
で小容量のモータジェネレータ14が用いられており、
装置が小型で且つ安価に構成される。
【0072】また、本実施例ではモータトルクTM の増
大に対応して、スロットル弁開度や燃料噴射量を増大さ
せてエンジン12の出力を大きくするようになってお
り、反力の増大に伴うエンジン回転数NE の低下に起因
するエンジンストール等を防止している。
【0073】ステップS10で選択されるモード7は、
図7から明らかなように第1クラッチCE1 を係合(O
N)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、エン
ジン12を運転状態とし、モータジェネレータ14を無
負荷状態として電気的にニュートラルとするもので、モ
ータジェネレータ14のロータ軸14rが逆方向へ自由
回転させられることにより、自動変速機18の入力軸2
6に対する出力が零となる。これにより、モード3など
エンジン12を動力源とする走行中の車両停止時に一々
エンジン12を停止させる必要がないとともに、前記モ
ード5のエンジン発進が実質的に可能となる。
【0074】一方、ステップS7の判断が否定された場
合、すなわちエンジン発進の要求がない場合にはステッ
プS11を実行し、要求出力Pdが予め設定された第1
判定値P1以下か否かを判断する。要求出力Pdは、走
行抵抗を含む車両の走行に必要な出力で、アクセル操作
量θACやその変化速度、車速V(出力軸回転数NO )、
自動変速機18の変速段などに基づいて、予め定められ
たデータマップや演算式などにより算出される。
【0075】また、第1判定値P1はエンジン12のみ
を動力源として走行する中負荷領域とモータジェネレー
タ14のみを動力源として走行する低負荷領域の境界値
であり、エンジン12による充電時を含めたエネルギー
効率を考慮して、排出ガス量や燃料消費量などができる
だけ少なくなるように実験等によって定められている。
【0076】ステップS11の判断が肯定された場合、
すなわち要求出力Pdが第1判定値P1以下の場合に
は、ステップS12で蓄電量SOCが予め設定された最
低蓄電量A以上か否かを判断し、SOC≧Aであればス
テップS13でモード1を選択する。一方、SOC<A
であればステップS14でモード3を選択する。
【0077】最低蓄電量Aはモータジェネレータ14を
動力源として走行する場合に蓄電装置58から電気エネ
ルギーを取り出すことが許容される最低の蓄電量であ
り、蓄電装置58の充放電効率などに基づいて例えば7
0%程度の値が設定される。
【0078】上記モード1は、前記図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 を解放(OFF)し、第2クラ
ッチCE2 を係合(ON)し、エンジン12を停止し、
モータジェネレータ14を要求出力Pdで回転駆動させ
るもので、モータジェネレータ14のみを動力源として
車両を走行させる。
【0079】この場合も、第1クラッチCE1 が解放さ
れてエンジン12が遮断されるため、前記モード6と同
様に引き擦り損失が少なく、自動変速機18を適当に変
速制御することにより効率の良いモータ駆動制御が可能
である。
【0080】また、このモード1は、要求出力Pdが第
1判定値P1以下の低負荷領域で且つ蓄電装置58の蓄
電量SOCが最低蓄電量A以上の場合に実行されるた
め、エンジン12を動力源として走行する場合よりもエ
ネルギー効率が優れていて燃費や排出ガスを低減できる
とともに、蓄電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電量A
より低下して充放電効率等の性能を損なうことがない。
【0081】ステップS14で選択されるモード3は、
図7から明らかなように第1クラッチCE1 および第2
クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジン12を
運転状態とし、モータジェネレータ14を回生制動によ
り充電状態とするもので、エンジン12の出力で車両を
走行させながら、モータジェネレータ14によって発生
した電気エネルギーを蓄電装置58に充電する。エンジ
ン12は、要求出力Pd以上の出力で運転させられ、そ
の要求出力Pdより大きい余裕動力分だけモータジェネ
レータ14で消費されるように、そのモータジェネレー
タ14の電流制御が行われる。
【0082】一方、前記ステップS11の判断が否定さ
れた場合、すなわち要求出力Pdが第1判定値P1より
大きい場合には、ステップS15において、要求出力P
dが第1判定値P1より大きく第2判定値P2より小さ
いか否か、すなわちP1<Pd<P2か否かを判断す
る。
【0083】第2判定値P2は、エンジン12のみを動
力源として走行する中負荷領域とエンジン12およびモ
ータジェネレータ14の両方を動力源として走行する高
負荷領域の境界値であり、エンジン12による充電時を
含めたエネルギー効率を考慮して、排出ガス量や燃料消
費量などができるだけ少なくなるように実験等によって
予め定められている。
【0084】そして、P1<Pd<P2であればステッ
プS16でSOC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場
合にはステップS17でモード2を選択し、SOC<A
の場合には前記ステップS14でモード3を選択する。
【0085】また、Pd≧P2であればステップS18
でSOC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場合にはス
テップS19でモード4を選択し、SOC<Aの場合に
はステップS17でモード2を選択する。
【0086】上記モード2は、前記図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 および第2クラッチCE2 を共
に係合(ON)し、エンジン12を要求出力Pdで運転
し、モータジェネレータ14を無負荷状態とするもの
で、エンジン12のみを動力源として車両を走行させ
る。
【0087】また、モード4は、第1クラッチCE1
よび第2クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジ
ン12を運転状態とし、モータジェネレータ14を回転
駆動するもので、エンジン12およびモータジェネレー
タ14の両方を動力源として車両を高出力走行させる。
【0088】このモード4は、要求出力Pdが第2判定
値P2以上の高負荷領域で実行されるが、エンジン12
およびモータジェネレータ14を併用しているため、エ
ンジン12およびモータジェネレータ14の何れか一方
のみを動力源として走行する場合に比較してエネルギー
効率が著しく損なわれることがなく、燃費や排出ガスを
低減できる。また、蓄電量SOCが最低蓄電量A以上の
場合に実行されるため、蓄電装置58の蓄電量SOCが
最低蓄電量Aより低下して充放電効率等の性能を損なう
ことがない。
【0089】上記モード1〜4の運転条件についてまと
めると、蓄電量SOC≧Aであれば、Pd≦P1の低負
荷領域ではステップS13でモード1を選択してモータ
ジェネレータ14のみを動力源として走行し、P1<P
d<P2の中負荷領域ではステップS17でモード2を
選択してエンジン12のみを動力源として走行し、P2
≦Pdの高負荷領域ではステップS19でモード4を選
択してエンジン12およびモータジェネレータ14の両
方を動力源として走行する。
【0090】また、SOC<Aの場合には、要求出力P
dが第2判定値P2より小さい中低負荷領域でステップ
S14のモード3を実行することにより蓄電装置58を
充電するが、要求出力Pdが第2判定値P2以上の高負
荷領域ではステップS17でモード2が選択され、充電
を行うことなくエンジン12により高出力走行が行われ
る。
【0091】ステップS17のモード2は、P1<Pd
<P2の中負荷領域で且つSOC≧Aの場合、或いはP
d≧P2の高負荷領域で且つSOC<Aの場合に実行さ
れるが、中負荷領域では一般にモータジェネレータ14
よりもエンジン12の方がエネルギー効率が優れている
ため、モータジェネレータ14を動力源として走行する
場合に比較して燃費や排出ガスを低減できる。
【0092】また、高負荷領域では、モータジェネレー
タ14およびエンジン12を併用して走行するモード4
が望ましいが、蓄電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電
量Aより小さい場合には、上記モード2によるエンジン
12のみを動力源とする運転が行われることにより、蓄
電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電量Aよりも少なく
なって充放電効率等の性能を損なうことが回避される。
【0093】なお、図7のモード10は、シフトレバー
42がNまたはPレンジへ操作された場合に実行される
ものであり、第1クラッチCE1 および第2クラッチC
2を共に解放(OFF)し、機械的にニュートラルを
達成させる。NレンジおよびPレンジでは自動変速機1
8も機械的にニュートラルを達成し、Pレンジでは更に
メカニカルパーキングロック機構により車軸のロックも
行われる。このモード10や自動変速機18のNレン
ジ、Pレンジは前記駆動力発生阻止手段に対応してい
る。
【0094】次に、本実施例の特徴部分、即ちエンジン
12およびモータジェネレータ14の運転性能を正確且
つ安全にテストするための制御作動について、図8のフ
ローチャートに基づいて説明する。尚、本制御作動にお
いて、ステップSA2は前記第1運転切換え手段に対応
し、ステップSA4は前記動力源テスト許容手段に対応
し、ステップSA6は前記第2運転切換え手段に対応
し、ステップSA7は前記モータテスト手段(動力源テ
スト手段)に対応し、ステップSA8は前記エンジンテ
スト手段(動力源テスト手段)に対応しており、それぞ
れハイブリッド制御用コントローラ50により実行され
る。
【0095】図8において、ステップSA1では、ハイ
ブリッド制御用コントローラ50によって各種の入力信
号が順次処理される。次にステップSA2では、第1出
力手段としてのテストツール46から、作業者の操作に
より通常運転と動力源テスト運転とを切り換える第1操
作信号が出力されたか否かが判断される。尚、第1出力
手段としては、予め設けられるテスト端子などを用いて
もよく、この場合はテスト端子の短絡信号が第1操作信
号に対応する。
【0096】このステップSA2の判断が否定された場
合(信号無し)は、ステップSA3において、図6の運
転モード判断サブルーチンに従って、エンジン12とモ
ータジェネレータ14とを使い分けて走行する通常運転
が選択される。
【0097】一方、この判断が肯定された場合(信号有
り)は、ステップSA4において、シフトレバー42が
PまたはNレンジへ操作されているか否かがシフトポジ
ションセンサ44からの信号に基づいて判断される。こ
の判断が否定された場合は、ステップSA5において、
安全のために動力源が停止させられる。尚、ステップS
A5の代わりに、シフトレバー42の操作レンジに拘ら
ず図7のモード10を実行し、メカニカルなニュートラ
ルを達成させた上で、ステップSA6の判断を実行する
ようにしても良い。また、図9に示されるように、ステ
ップSA4の代わりにステップSA4’を実行して、図
7のモード10を選択するようにしても良い。
【0098】一方、ステップSA4の判断が肯定された
場合は、ステップSA6において、第2出力手段として
のテストツール46から、作業者の操作によりエンジン
テスト運転とモータテスト運転とを切り換える第2操作
信号が出力されたか否かが判断される。尚、第2出力手
段としては、予め設けられるオーバードライブスイッチ
やモード切換えスイッチなどを用いてもよく、この場合
はそれらのON・OFF信号などが第2操作信号に対応
する。
【0099】このステップSA6の判断が否定された場
合(信号無し)は、ステップSA7において、モータジ
ェネレータ14の運転性能をテストするモータテスト運
転が選択される。モータテスト運転では、アクセルペダ
ルやテストツール46等の外部操作装置から出力される
操作信号量に応じて、例えば図10(A)に示されるよ
うに全ての作動領域でモータジェネレータ14が作動さ
せられる。
【0100】一方、この判断が肯定された場合(信号有
り)は、ステップSA8において、エンジン12の運転
性能をテストするエンジンテスト運転が選択される。エ
ンジンテスト運転でも、アクセルペダルやテストツール
46等の外部操作装置から出力される操作信号量に応じ
て、例えば図10(B)に示されるように全ての作動領
域でエンジン12が作動させられる。
【0101】上述のように本実施例によれば、シフトレ
バー42がNまたはPレンジへ操作されることにより、
動力源から駆動輪への動力伝達が遮断されたり、駆動輪
が回転不能にロックされている場合に限り、エンジンテ
スト運転を選択することが許容されるため、エンジン1
2やモータジェネレータ14の運転性能をテストしてい
る最中に車両が突然動きだすことが無くなって安全性が
向上する。
【0102】また、テストツール46から出力される第
1操作信号に従って通常運転と動力源テスト運転とが切
り換えられると共に、テストツール46から出力される
第2操作信号に従ってエンジンテスト運転とモータテス
ト運転とが切り換えられるため、エンジン12およびモ
ータジェネレータ14を独立してテストすることがで
き、各動力源の運転性能を正確にテストすることが可能
になる。
【0103】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用
され得る。
【0104】例えば、前述の実施例では、後進1段およ
び前進5段の変速段を有する自動変速機18が用いられ
ていたが、図12に示されるように、前記副変速機20
を省略して前記主変速機22のみから成る自動変速機6
0を採用し、図13に示されるように前進4段および後
進1段で変速制御を行うようにすることも可能である。
【0105】また、前記実施例では、N(ニュートラ
ル)レンジで機械的に動力伝達経路を遮断する自動変速
機18を備えていたが、図11のように動力源から駆動
輪まで機械的に連結されているハイブリッド車両にも本
発明は適用され得、例えばエンジンの運転性能をテスト
する場合には、メカニカルパーキングロック機構などで
車輪をロックした状態で第1モータジェネレータを無負
荷(自由回転可能)としてエンジンを作動させれば良
い。
【0106】本発明は、その主旨を逸脱しない範囲にお
いて、その他種々の態様で適用され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である動力源テスト装置を備
えているハイブリッド車両のハイブリッド駆動装置の構
成を説明する骨子図である。
【図2】図1のハイブリッド駆動装置に備えられている
制御系統を説明する図である。
【図3】図1の自動変速機の各変速段を成立させる係合
要素の作動を説明する図である。
【図4】図1の自動変速機の油圧回路の一部を示す図で
ある。
【図5】図2のハイブリッド制御用コントローラと電気
式トルコンとの接続関係を説明する図である。
【図6】図1のハイブリッド駆動装置の基本的な作動を
説明するフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートにおける各モード1〜1
0の作動状態を説明する図である。
【図8】本発明の特徴となる制御作動を説明するフロー
チャートである。
【図9】図8のステップSA4の代わりに実行され得る
ステップSA4’を示す図である。
【図10】アクセルペダルなどの操作信号量に対する動
力源のトルク特性を例示する図であって、(A)はモー
タジェネレータのトルク特性図で、(B)はエンジンの
トルク特性図である。
【図11】本発明が好適に適用される他のハイブリッド
駆動装置の構成を例示する図である。
【図12】図1のハイブリッド駆動装置とは自動変速機
が異なる実施例を説明する骨子図である。
【図13】図12の自動変速機の各変速段を成立させる
係合要素の作動を説明する図である。
【符号の説明】
12:エンジン 14:モータジェネレータ(電動モータ) 18:自動変速機(駆動力発生阻止手段) モード10:駆動力発生阻止手段 ステップSA2:第1運転切換え手段 ステップSA4’:駆動力発生阻止手段 ステップSA6:第2運転切換え手段 ステップSA7:モータテスト手段(動力源テスト手
段) ステップSA8:エンジンテスト手段(動力源テスト手
段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の燃焼によって作動するエンジン
    と、電気エネルギーで作動する電動モータとを車両走行
    時の動力源として備えているハイブリッド車両におい
    て、 駆動輪からの駆動力発生を阻止する駆動力発生阻止手段
    と、 該駆動力発生阻止手段により駆動輪からの駆動力発生が
    阻止されている場合に、前記動力源を作動させて運転性
    能をテストする動力源テスト手段とを有することを特徴
    とするハイブリッド車両の動力源テスト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記駆動力発生阻止手段は、動力源から駆動輪への動力
    伝達を遮断することによって該駆動輪からの駆動力発生
    を阻止するものであることを特徴とするハイブリッド車
    両の動力源テスト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記駆動力発生阻止手段は、駆動輪を回転不能に固定す
    ることによって該駆動輪からの駆動力発生を阻止するも
    のであることを特徴とするハイブリッド車両の動力源テ
    スト装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記動力源テスト手段は、前記エンジンの運転性能をテ
    ストするエンジンテスト手段と、前記電動モータの運転
    性能をテストするモータテスト手段とを備えており、 所定の切換え条件に従って前記エンジンおよび前記電動
    モータを使い分けて走行する通常運転と、前記動力源テ
    スト手段により動力源の運転性能をテストする動力源テ
    スト運転とを、作業者の操作に応じて第1出力手段から
    出力される第1操作信号に従って切り換える第1運転切
    換え手段と、 前記エンジンテスト手段により前記エンジンの運転性能
    をテストするエンジンテスト運転と、前記モータテスト
    手段により前記電動モータの運転性能をテストするモー
    タテスト運転とを、作業者の操作に応じて第2出力手段
    から出力される第2操作信号に従って切り換える第2運
    転切換え手段とを有することを特徴とするハイブリッド
    車両の動力源テスト装置。
JP22954696A 1996-08-30 1996-08-30 ハイブリッド車両の動力源テスト装置 Withdrawn JPH1073517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22954696A JPH1073517A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 ハイブリッド車両の動力源テスト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22954696A JPH1073517A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 ハイブリッド車両の動力源テスト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1073517A true JPH1073517A (ja) 1998-03-17

Family

ID=16893867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22954696A Withdrawn JPH1073517A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 ハイブリッド車両の動力源テスト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1073517A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2693021A1 (fr) * 1992-06-26 1993-12-31 Thomson Csf Détecteur de champ magnétique.
EP0882887A3 (en) * 1997-06-06 2000-01-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus and method for controlling internal combustion engine during testing of hybrid vehicle
US7441617B2 (en) 1998-03-19 2008-10-28 Hitachi, Ltd. Hybrid car
JP2009216486A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Toyota Motor Corp ノイズ測定装置およびノイズ測定方法
US7626395B2 (en) 2006-11-03 2009-12-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hybrid vehicle testing system and method
JP2010207030A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Toyota Motor Corp モータ駆動制御装置
JP2010531981A (ja) * 2007-07-04 2010-09-30 アウディー アーゲー 内燃機関の完全自動機能検査を行う方法および配置
JP2011033516A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 National Traffic Safety & Environment Laboratory 複数の動力源を持つ車両の試験装置
JP2020083220A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 ダイハツ工業株式会社 車両用システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2693021A1 (fr) * 1992-06-26 1993-12-31 Thomson Csf Détecteur de champ magnétique.
EP0882887A3 (en) * 1997-06-06 2000-01-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus and method for controlling internal combustion engine during testing of hybrid vehicle
US7441617B2 (en) 1998-03-19 2008-10-28 Hitachi, Ltd. Hybrid car
US7626395B2 (en) 2006-11-03 2009-12-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hybrid vehicle testing system and method
JP2010531981A (ja) * 2007-07-04 2010-09-30 アウディー アーゲー 内燃機関の完全自動機能検査を行う方法および配置
JP2009216486A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Toyota Motor Corp ノイズ測定装置およびノイズ測定方法
JP2010207030A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Toyota Motor Corp モータ駆動制御装置
JP2011033516A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 National Traffic Safety & Environment Laboratory 複数の動力源を持つ車両の試験装置
JP2020083220A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 ダイハツ工業株式会社 車両用システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3933728B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JPH09284914A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JPH09233606A (ja) ハイブリッド駆動装置
JPH1023607A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3536527B2 (ja) 車両の変速制御装置
JPH1073517A (ja) ハイブリッド車両の動力源テスト装置
JP3552394B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3853878B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3610714B2 (ja) ハイブリッド駆動制御装置
JP3346375B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3709666B2 (ja) 電気自動車のクリープトルク制御装置
JP3633135B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3149785B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3536536B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JPH10290502A (ja) クリープトルク制御装置
JP3646724B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JPH104605A (ja) ハイブリッド車両
JP3539075B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JPH1051907A (ja) ハイブリッド車両
JP3911313B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3520666B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JPH10325344A (ja) ハイブリッド駆動制御装置
JPH1018878A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JPH1068335A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JPH09327104A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040129