JPH1073144A - 制振タンク - Google Patents
制振タンクInfo
- Publication number
- JPH1073144A JPH1073144A JP24543696A JP24543696A JPH1073144A JP H1073144 A JPH1073144 A JP H1073144A JP 24543696 A JP24543696 A JP 24543696A JP 24543696 A JP24543696 A JP 24543696A JP H1073144 A JPH1073144 A JP H1073144A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- liquid
- vertical
- vibration
- vibration damping
- Prior art date
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高層建築物、塔状構造物などの振動防止に適
用される制振タンクに関するもので、制振タンク内の液
体の移動する周期（固有振動数）を調整し制振タンクを
取付けた構造物の振動数と一致させ構造物の振動を抑制
することを目的としている。 【解決手段】 Ｕ字形連通タンク１の左右に、これと連
接する竪形タンク２，２を配設し、各タンク１，２の内
部に液体３を満たしている。竪形タンク２，２の内部は
１つ以上の仕切り板４で縦方向に分割区画され、各区画
内の液体３の没する位置に仕切弁５を設けている。そし
て仕切弁５により竪形タンク２内の液体の移動を部分的
に閉鎖し、竪形タンクの液体の移動する面積と、水平方
向のタンク内の液体の移動する面積の比を変更できるよ
う構成する。これにより固有振動数を調整可能としたも
の。
用される制振タンクに関するもので、制振タンク内の液
体の移動する周期（固有振動数）を調整し制振タンクを
取付けた構造物の振動数と一致させ構造物の振動を抑制
することを目的としている。 【解決手段】 Ｕ字形連通タンク１の左右に、これと連
接する竪形タンク２，２を配設し、各タンク１，２の内
部に液体３を満たしている。竪形タンク２，２の内部は
１つ以上の仕切り板４で縦方向に分割区画され、各区画
内の液体３の没する位置に仕切弁５を設けている。そし
て仕切弁５により竪形タンク２内の液体の移動を部分的
に閉鎖し、竪形タンクの液体の移動する面積と、水平方
向のタンク内の液体の移動する面積の比を変更できるよ
う構成する。これにより固有振動数を調整可能としたも
の。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は高層建築物、橋梁、
船舶上部構造などの塔状構造物等の振動防止に適用され
る制振タンクに関する。
船舶上部構造などの塔状構造物等の振動防止に適用され
る制振タンクに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来この種大型構造物の制振装置として
は、流体を利用した制振装置が一般的に知られている。
は、流体を利用した制振装置が一般的に知られている。
【０００３】図３に従来技術の１例としてのＵ字形流体
式制振タンクを示す。１は水平タンク及び竪形タンクで
構成されるＵ字形連通タンク、２は竪形タンクである。
式制振タンクを示す。１は水平タンク及び竪形タンクで
構成されるＵ字形連通タンク、２は竪形タンクである。
【０００４】そしてＵ字形連通タンク１、竪形タンク２
内には液体を満たしており、連通タンク１と竪形タンク
２内の流路は連通されている。
内には液体を満たしており、連通タンク１と竪形タンク
２内の流路は連通されている。
【０００５】このように構成したＵ字形流体式制振タン
クは高層建築物や塔状構造物などに取付けられ、竪形タ
ンク２内の液位を変化することにより、液体がタンク内
を移動する周期すなわち振動数を調整し、制振タンクを
取付けた構造物の振動数に一致させ、動吸振作用により
構造物の振動を抑制制振する。
クは高層建築物や塔状構造物などに取付けられ、竪形タ
ンク２内の液位を変化することにより、液体がタンク内
を移動する周期すなわち振動数を調整し、制振タンクを
取付けた構造物の振動数に一致させ、動吸振作用により
構造物の振動を抑制制振する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述の従来の
Ｕ字形流体式制振タンクは、竪形タンク内の液位を変化
させタンク内の液体が移動する固有振動数を、制振対象
とする構造物の固有振動数に一致させ制振する動吸振器
であるが、振動数の調整を竪形タンクの液位に頼ってい
るため調整の範囲がせまいと云う不具合がある。
Ｕ字形流体式制振タンクは、竪形タンク内の液位を変化
させタンク内の液体が移動する固有振動数を、制振対象
とする構造物の固有振動数に一致させ制振する動吸振器
であるが、振動数の調整を竪形タンクの液位に頼ってい
るため調整の範囲がせまいと云う不具合がある。
【０００７】また調整範囲を広くするためには、竪形タ
ンクの高さを高くする必要があり、タンクが大型化する
一方、水平方向の制振に有効とならない竪形タンクの水
量が増大するなどの不具合も生じてしまう。
ンクの高さを高くする必要があり、タンクが大型化する
一方、水平方向の制振に有効とならない竪形タンクの水
量が増大するなどの不具合も生じてしまう。
【０００８】本発明は上記各不具合点を解消する新たな
制振タンクを提供することを目的としている。
制振タンクを提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明の制振タンクは、水平タンク及び竪
形タンクで構成し、内部に液体を充満したＵ字形連通タ
ンクにおいて、前記竪形タンクの内部に、縦方向複数区
画に仕切る仕切り板と、該仕切り板により区画された各
区画の液体移動を制限するため各区画内に設置する仕切
弁とを配設し、該仕切弁の開閉により竪形タンク内の液
体の上下移動を部分的に制限可能としたことを特徴とし
ている。
の構成として本発明の制振タンクは、水平タンク及び竪
形タンクで構成し、内部に液体を充満したＵ字形連通タ
ンクにおいて、前記竪形タンクの内部に、縦方向複数区
画に仕切る仕切り板と、該仕切り板により区画された各
区画の液体移動を制限するため各区画内に設置する仕切
弁とを配設し、該仕切弁の開閉により竪形タンク内の液
体の上下移動を部分的に制限可能としたことを特徴とし
ている。
【００１０】また、水平タンク及び竪形タンクで構成
し、内部に液体を充満するＵ字形連通タンクにおいて、
前記竪形タンクの流路にそれぞれバタフライ弁を配設
し、該バタフライ弁の開度により流路面積を制御したも
のも効果的である。
し、内部に液体を充満するＵ字形連通タンクにおいて、
前記竪形タンクの流路にそれぞれバタフライ弁を配設
し、該バタフライ弁の開度により流路面積を制御したも
のも効果的である。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下図面により発明の最良と思わ
れる実施の形態につき図１、図２により説明する。図１
は本発明の第１の実施形態例を示すＵ字形連通タンクの
断面図、図２は本発明の第２の実施形態例を示すＵ字形
連通タンクの断面図を示す。
れる実施の形態につき図１、図２により説明する。図１
は本発明の第１の実施形態例を示すＵ字形連通タンクの
断面図、図２は本発明の第２の実施形態例を示すＵ字形
連通タンクの断面図を示す。
【００１２】まず図１において、Ｕ字形連通タンク１の
左右には、これと連設する竪形タンク２，２が配置さ
れ、それぞれは連通管（水平タンク）で連結されてお
り、各タンク１，２の内部には液体３が満たされてお
り、その流路は連通している。
左右には、これと連設する竪形タンク２，２が配置さ
れ、それぞれは連通管（水平タンク）で連結されてお
り、各タンク１，２の内部には液体３が満たされてお
り、その流路は連通している。
【００１３】竪形タンク２，２の内部は１つ以上の仕切
り板４で縦方向に分割され、液体３に没する位置の各仕
切り板４間及び竪形タンクの側壁と仕切り板間に流路を
開閉する仕切弁５がそれぞれその区画毎に設けられてい
る。
り板４で縦方向に分割され、液体３に没する位置の各仕
切り板４間及び竪形タンクの側壁と仕切り板間に流路を
開閉する仕切弁５がそれぞれその区画毎に設けられてい
る。
【００１４】そして、各区画毎に設けた仕切弁５により
竪形タンク２内の液体の移動を部分的に閉鎖し、竪形タ
ンクの液体の移動する面積と、水平方向のタンク内の液
体の移動する面積の比を変更できるように構成してい
る。
竪形タンク２内の液体の移動を部分的に閉鎖し、竪形タ
ンクの液体の移動する面積と、水平方向のタンク内の液
体の移動する面積の比を変更できるように構成してい
る。
【００１５】つぎに本発明の第２の実施形態例を図２に
より説明する。図２において、Ｕ字形連通タンク１の左
右には、これと連設する竪形タンク２，２が配置され、
各タンク１，２の内部には液体３が満たされており、そ
の流路は連通している点は、前述の第１の実施形態例の
場合と同様である。
より説明する。図２において、Ｕ字形連通タンク１の左
右には、これと連設する竪形タンク２，２が配置され、
各タンク１，２の内部には液体３が満たされており、そ
の流路は連通している点は、前述の第１の実施形態例の
場合と同様である。
【００１６】本例の場合は、竪形タンク２の内部に液体
３の上下動する流路面積を変更するバタフライ弁６が設
けられている。
３の上下動する流路面積を変更するバタフライ弁６が設
けられている。
【００１７】そしてこのバタフライ弁６を作動すること
により竪形タンク内の液体の移動する面積を変化させ、
水平方向のタンク内の液体の移動する面積との比を変更
できるように構成している。
により竪形タンク内の液体の移動する面積を変化させ、
水平方向のタンク内の液体の移動する面積との比を変更
できるように構成している。
【００１８】つぎに本発明の作用について要約説明す
る。Ｕ字形流体式制振タンクの液体の移動する周期すな
わち固有振動数は下式で表現することができる。なお式
中の記号は図３参照。
る。Ｕ字形流体式制振タンクの液体の移動する周期すな
わち固有振動数は下式で表現することができる。なお式
中の記号は図３参照。
【００１９】
【数１】
【００２０】
【数２】
【００２１】なお ｆ ：固有振動数 Ｌｅ：有効長さ Ｈ ：竪形タンクの液位 Ａ1 ：竪形タンク内の液体の移動するタンクの断面積 Ａ0 ：水平方向のタンク内のタンクの断面積 Ｌ0 ：水平方向のタンクの長さ ｇ ：重力加速度
【００２２】上式より固有振動数は竪形タンクの液位Ｈ
と液の移動する断面積比Ａ1 ／Ａ0によって調整するこ
とができる。
と液の移動する断面積比Ａ1 ／Ａ0によって調整するこ
とができる。
【００２３】よって本発明は、図３に示す従来の竪形タ
ンクの液位Ｈの変化に加え、仕切弁５又はバタフライ弁
６などで竪形タンク２の液体が移動する断面積Ａ1 を変
更させ、断面積比Ａ1 ／Ａ0 を図４に示すように変化さ
せ、固有振動数を調整できるようにしたものである。
ンクの液位Ｈの変化に加え、仕切弁５又はバタフライ弁
６などで竪形タンク２の液体が移動する断面積Ａ1 を変
更させ、断面積比Ａ1 ／Ａ0 を図４に示すように変化さ
せ、固有振動数を調整できるようにしたものである。
【００２４】なお図４は、竪形タンクの液位と、液の移
動する竪形タンクと水平方向タンクの断面積比と制振タ
ンクの固有振動数ｆの関係の説明図である。
動する竪形タンクと水平方向タンクの断面積比と制振タ
ンクの固有振動数ｆの関係の説明図である。
【００２５】液位の変化（Ｈａ，Ｈｂ，Ｈｃ）と断面積
比Ａ1 ／Ａ0 を組み合わせ広範囲にわたり制振タンクの
固有振動数ｆを変化させることが可能である。
比Ａ1 ／Ａ0 を組み合わせ広範囲にわたり制振タンクの
固有振動数ｆを変化させることが可能である。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように本発明の制振タンク
によれば次に示す効果を奏する。
によれば次に示す効果を奏する。
【００２７】（１）竪形タンク内に配置した仕切弁ある
いはバタフライ弁の操作により液体の移動する竪形タン
クの断面面と水平方向の断面積比を変化させ制振タンク
の固有振動数を竪形タンクの水位と組み合わせ変化させ
ることが出来る。
いはバタフライ弁の操作により液体の移動する竪形タン
クの断面面と水平方向の断面積比を変化させ制振タンク
の固有振動数を竪形タンクの水位と組み合わせ変化させ
ることが出来る。
【００２８】（２）本発明制振タンクを取付ける高層建
築物、塔状構造物等の構造物振動数の推定誤差、経年変
化による振動数の低下などに対応することができる。
築物、塔状構造物等の構造物振動数の推定誤差、経年変
化による振動数の低下などに対応することができる。
【００２９】（３）竪形タンクは現状の大きさを変更す
る必要はないので、タンク全体を大形化する必要はなく
竪形タンクの水平方向の制振に有効でない液の容量ＵＰ
を防止することが出来る。
る必要はないので、タンク全体を大形化する必要はなく
竪形タンクの水平方向の制振に有効でない液の容量ＵＰ
を防止することが出来る。
【図１】本発明の第１の実施形態例に係るＵ字形連通タ
ンクの断面図である。
ンクの断面図である。
【図２】本発明の第２の実施形態例に係るＵ字形連通タ
ンクの断面図である。
ンクの断面図である。
【図３】従来の流体式制振タンクの１例の説明図であ
る。
る。
【図４】本発明の作用説明図である。
１ Ｕ字形連通タンク ２ 竪形タンク ３ 液体 ４ 仕切り板 ５ 仕切弁 ６ バタフライ弁
Claims (2)
- 【請求項１】 水平タンク及び竪形タンクで構成し、内
部に液体を充満したＵ字形連通タンクにおいて、前記竪
形タンクの内部に、縦方向複数区画に仕切る仕切り板
と、該仕切り板により区画された各区画の液体移動を制
限するため各区画内に設置する仕切弁とを配設し、該仕
切弁の開閉により竪形タンク内の液体の上下移動を部分
的に制限可能としたことを特徴とする制振タンク。 - 【請求項２】 水平タンク及び竪形タンクで構成し、内
部に液体を充満するＵ字形連通タンクにおいて、前記竪
形タンクの流路にそれぞれバタフライ弁を配設し、該バ
タフライ弁の開度により流路面積を制御したことを特徴
とする制振タンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24543696A JP3564238B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 制振タンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24543696A JP3564238B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 制振タンク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1073144A true JPH1073144A (ja) | 1998-03-17 |
| JP3564238B2 JP3564238B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=17133640
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24543696A Expired - Fee Related JP3564238B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 制振タンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3564238B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009043547A1 (de) * | 2007-09-27 | 2009-04-09 | Bernard Ingenieure Zt Gmbh | Flüssigkeitstilger zur reduktion von vertikalen und/oder horizontalen schwingungen an einer bau- oder maschinenkonstruktion |
| KR101321057B1 (ko) * | 2011-11-17 | 2013-10-23 | 주식회사 삼신기전 | 제진용 유체탱크를 갖는 수배전반용 외함 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107914836B (zh) * | 2017-11-13 | 2020-05-05 | 武汉理工大学 | 一种基于海洋起重平台的压载装置 |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP24543696A patent/JP3564238B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009043547A1 (de) * | 2007-09-27 | 2009-04-09 | Bernard Ingenieure Zt Gmbh | Flüssigkeitstilger zur reduktion von vertikalen und/oder horizontalen schwingungen an einer bau- oder maschinenkonstruktion |
| JP2010540854A (ja) * | 2007-09-27 | 2010-12-24 | ベルナルト・インジェニエーレ・ツェットテー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 液体式制振装置 |
| RU2474738C2 (ru) * | 2007-09-27 | 2013-02-10 | Бернард Инженере Цт Гмбх | Гидравлический демпфер для уменьшения вертикальных и/или горизонтальных колебаний конструкции сооружения или механизма |
| KR101321057B1 (ko) * | 2011-11-17 | 2013-10-23 | 주식회사 삼신기전 | 제진용 유체탱크를 갖는 수배전반용 외함 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3564238B2 (ja) | 2004-09-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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