JPH1073048A - 多シリンダ内燃機関のシリンダ識別装置 - Google Patents
多シリンダ内燃機関のシリンダ識別装置Info
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- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/009—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating position or synchronisation signals
Abstract
変動してもシリンダ識別に悪影響が及ぼされないように
した多シリンダ内燃機関におけるシリンダ識別装置を提
供する。 【解決手段】 カムシャフトと同期して回転する発信器
ディスクが検出器により走査される。この発信器ディス
クはシリンダ数に対応する個数の角度マークを有してい
る。その際、1つの角度マークはその他の角度マークと
異なっている。この異なっている角度マークはまえもっ
て定められた1つのシリンダに対応づけられており、計
算装置を用いることで次のようにして識別される。すな
わち、セグメントディスクを反映するセンサ信号の前縁
と後縁との間の時間間隔が求められ、前縁と後縁との間
の時間間隔tiと同種の側縁間の時間間隔Tiとの比が
形成され、次に先行して同じようにして形成された比と
関連づけられる。
Description
トと同期して回転する発信器ディスクと定置された検出
器とが設けられており、前記発信器ディスクは、シリン
ダ数と相関する個数の複数の角度マークを有しており、
それらの角度マークのうち少なくとも1つの角度マーク
は他の角度マークとは異なっていて、まえもって定めら
れた1つのシリンダの位置を特徴づける基準マークを成
しており、前記検出器は、前記発信器ディスクを走査し
て角度マークに対応する出力信号を供給し、該出力信号
は評価手段へ供給され、該評価手段は前記出力信号から
前縁と後縁との間の時間間隔tiと、同種の側縁間の時
間間隔Tiとを求めるように構成されている、多シリン
ダ内燃機関のシリンダ識別装置に関する。
識別するための方法ないし装置はすでに知られており、
その場合、内燃機関のカムシャフトと固定的に結合され
た発信器ディスクに複数のマークが取り付けられてい
て、それらの数字がシリンダの番号と対応するように構
成されている。その際、それらのマークのうちの1つは
他のマークとは異なるような形状で設けられている。そ
してこのマークは基準マークを発生させるために用いら
れ、これを用いることで内燃機関の角度位置を判定する
ことができる。この基準マークは通常、所定のシリンダ
の上死点に対応づけられている。
センサのような検出器により走査される。この検出器の
出力信号は準備処理回路において処理され、矩形信号が
形成される。この場合、評価回路により矩形信号におけ
る所定の側縁間で時間間隔が求められ、求められた時間
間隔の評価により基準マークが識別される。このような
方式により動作するシリンダ識別装置は、たとえばドイ
ツ連邦共和国特許出願第4131004号明細書により
公知である。
ミック特性の影響を抑える目的で、ドイツ連邦共和国特
許出願第4030433号明細書によれば、先に述べた
方法と同じように動作するがそれとは異なりシリンダ識
別のため比の形成を行うようにした多シリンダ内燃機関
のためのシリンダ識別方法が提案されている。この場
合、評価回路において形成された矩形信号に基づき、そ
のつど前縁と後縁との間の持続時間を2つの後縁間の持
続時間と関連づけるようにして比の形成が行われ、その
ような比の形成が各矩形パルスごとに実施される。そし
て求められた比の値を所定の基準値と比較して、この比
の値が基準値と所定のように異なっているときに基準マ
ークを識別することができる。1つのシリンダが識別さ
れれば、通常は他のシリンダの位置も識別できる。それ
というのは、選択可能な1つのシリンダに対する他のシ
リンダの位置は常に既知だからである。
ナミックな動作において回転数が大きく変動しても、つ
まり著しい加速や制動のときでも、シリンダ識別に悪影
響が及ぼされないようにした多シリンダ内燃機関におけ
るシリンダ識別装置を提供することにある。
ばこの課題は、値Xiを求めるために目下の比ti/T
i対先行の比t(i−1)/T(i−1)が形成され、
Xiの値から基準マークが識別されることを特徴とする
装置により解決される。
関における本発明によるシリンダ識別装置は従来技術の
手段に対し、ダイナミックな動作において回転数が大き
く変動しても、つまり著しい加速や制動のときでも、シ
リンダ識別に悪影響が及ぼされないという利点を有して
いるが、この利点は以下のようにして得られるものであ
る。すなわち、シリンダ識別のために、発信器の出力信
号たとえばカムシャフトと接続され特徴的な表面を有す
る発信器ディスクを走査するカムシャフト発信器の出力
信号が評価され、その際、矩形信号の特定の領域におけ
る2重の比の形成が行われ、矩形信号における同種でな
い側縁間の時間間隔と矩形信号の同じ領域における同種
の側縁間の時間間隔との比が形成され、この比が同じよ
うにして形成された先行の比により正規化される。そし
てこのようにして得られた値Xから、最終的にシリンダ
識別が行われる。
の利点が実現される。角度マークの長さを適切に選定す
ることにより、いわゆる1つのセグメントと一致する周
期をもつ矩形信号を形成できる。この場合、矩形信号に
おける異なる側縁間の時間間隔は1つの部分セグメント
に対応する。
制御装置ないしはその制御装置のマイクロプロセッサに
おいて行わせることができる。シリンダ識別が行われた
後、制御装置によりただちに相応の制御をトリガさせる
ことができ、たとえばシーケンシャルな燃料噴射、点
火、ノッキング調整等のための制御をトリガさせること
ができる。
が内燃機関の個々の動作サイクル中にあるセグメント全
体に関連づけられることにあり、このことでシリンダの
動作に障害のあるときでもシリンダ識別を確実かつ迅速
に行うことができる。この目的で殊に有利には、カムシ
ャフト発信器ディスクとして種々異なる角度マークを備
えたいわゆる高速始動発信器ディスクが用いられる。こ
の場合、クランクシャフト発信器が故障したときでも緊
急動作が可能である。
ら本発明について詳細に説明する。
明の主要な構成部分が示されている。その際、参照符号
10により発信器ディスクが示されており、これはカム
シャフト11と接続されていてそれと同期して回転す
る。この発信器ディスク10には角度マーク12,1
3,14,15が配置されており、その際、角度マーク
12,13,14は同じものであるのに対し、角度マー
ク15は特有のかたちで異なっており、たとえばこの角
度マークの成す角度が他のものよりも小さいというよう
にして異なっている。この角度マークを基準マークまた
は基準セグメントとも称する。
の角度マークにおける同じ側縁との間の間隔は通常、セ
グメントSと呼ばれる。図1に示した4シリンダ内燃機
関に係わる実施例では、角度ないしセグメントSの長さ
は90゜である。図1で採用した発信器ディスクの形態
によれば、角度マークの各側縁R間の間隔は等間隔(9
0゜)である。なお、図1に示した発信器ディスクは実
例として挙げたにすぎず、原則的にはこれを内燃機関の
クランクシャフトと接続することもできる。そのような
場合、クランクシャフトはカムシャフトの2倍の速さで
回転することから、角度マークの個数をシリンダ数の半
分の個数と等しくしておく。
めて、検出器16により走査される。検出器16はたと
えばホールセンサであり、これにより出力信号S1が供
給され、この信号は矩形信号への処理後に発信器ディス
ク10の表面構造を反映するようになり、この場合、角
度マークが検出器16の前を通過しているときには信号
S1は高いのに対し、他の期間は低い。図2のa)およ
びb)には信号S1に関して2つの異なる信号経過特性
が示されており、これは4シリンダエンジンについて得
られるものであり、この場合、基準角度マーク15した
がって基準角度セグメントはその他の角度マークよりも
あるときは短くあるときは長い。さらに図2には、個々
のシリンダの上死点も書き込まれている。
セッサ17において評価される。このマイクロプロセッ
サはたとえば内燃機関の制御装置とすることができる。
マイクロプロセッサ17には参照符号18で示した他の
入力量たとえば回転数n、吸気管圧力p、負荷信号L、
あるいは温度たとえばエンジン温度T等が供給される。
マイクロプロセッサ17は図示されていない別の入力・
処理ユニットのほかに、処理段19と4つのメモリセル
SZ1,SZ2,SZ3,SZ4も有している。このメ
モリセルの個数が角度マークの個数ないしは内燃機関の
シリンダの個数と一致していれば、各メモリセルに1つ
の期間を書き込むことができる。
縁間の時間間隔を求め、たとえば同種でない信号側縁間
の時間間隔tiと同種の信号側縁間の時間間隔Tiを求
める。これらの時間間隔からマイクロプロセッサは後述
の方法に従い、まえもって定められた1つのシリンダに
対応づけられた基準マーク15を検出する。このように
して基準マークを検出することでシリンダ識別を実施す
ることができ、シリンダ識別が行われた後、周知のよう
にして他のシリンダの位置を求めることができる。それ
というのはすべてのシリンダは互いに一定の関係におか
れているからである。
セッサ17ないし内燃機関の制御装置は点火および噴射
のための制御パルスをトリガし、その際、通常のように
その他に供給された量に依存して、さらに必要に応じて
特性マップを考慮して、計算が行われる。これによりシ
リンダ識別後ないしは同期化後、たとえばシーケンシャ
ルな燃料噴射、特別な点火調整あるいはノック制御を行
うことができる。
それに付随するシリンダ識別は、マイクロプロセッサ1
7により以下のようにして行われる:期間tiがそれぞ
れ測定され、それらがマイクロプロセッサ17のメモリ
に格納される。さらに、セグメント期間とも称する期間
Tiが捕捉され、同様にそれぞれマイクロプロセッサの
メモリに書き込まれる。期間tiとTiは、大部分が同
じ燃焼サイクル中にあるよう互いに対応づけられてい
る。基準マーク検出ないしはシリンダ識別に際して回転
数変動によるダイナミックな影響を減少させるために、
期間tiが期間Tiと関連づけられ、つまり比ti/T
iが形成される。この比は、直前の比t(i−1)/T
(i−1)を用いて正規化される。したがって最終的に
以下の値が形成される: Xi=(ti/Ti)/(t(i−1)/T(i−1) この値Xiに依存して別の値Aが求められ、これは各シ
リンダに対し任意に割り当てられたメモリセルSZiに
加えられる。メモリセルSziにおいて所定の経過が認
められた後、基準マークが検出されないしは基準シリン
ダが識別される。
iの値の大きさに応じて値Aがそのつど−1,0または
+1をとり得るようにして行われる。
わかるのは、カムシャフトの回転数が一定である場合、
t2>t1,t3,t4があてはまることである。つま
り、基準マークに対応づけられている期間t2は他の期
間よりも常に大きい。この場合、期間t1,t3,t4
は製造公差の範囲内で等しい。時間間隔Tiについて
は、T1=T2=T3=T4があてはまる。この関係を
考慮すれば値Aと値Xiとの間の関係を定めることがで
き、つまり以下のことが成り立つ: Xi<1であればA=−1 Xi=1であればA= 0 Xi>1であればA= 1 基準マークの期間t2が他の期間t1,t3,t4より
も短い図2のb)に示されている実例によれば、AとX
iの関係は正反対になる。
セルSZiに加えられ、この場合、通常のようにメモリ
セルはスタートまたはリセット時にゼロにセットされ
る。メモリセルへの書き込みは、そのつど次の値が次の
メモリセルに書き込まれるようにして行われ、そのセル
の内容はZiからZi+Aまで変化し、その際、値Aは
既述のように値−1,0または+1をとることになる。
めに期間t1が求められると、Aに対する所属のメモリ
セルSZ1へ値ゼロが加えられる。なぜならば、比Xi
=(t1/T1)/(t4/T4)≦1だからである。
これに対しt2の領域における比の形成により、基準マ
ークよりも前の期間が対応する期間全体と関連づけられ
るのか、基準マークよりも後の期間が対応する全期間と
関連づけられるのかに応じて、ゼロよりも大きいかまた
は小さい値が生じる。
に同じ位置に現れるので、1つのメモリセルには常に値
−1が書き込まれ、他方、それに続くメモリセルには常
に値+1が書き込まれる。その他のメモリセルにはそれ
ぞれ値ゼロが書き込まれる。したがって各メモリセルの
内容を所定の閾値と比較することにより、あるいは各メ
モリセルを互いに比較することで、メモリセルに対応づ
けられた期間ないしは対応づけられた角度マークが基準
マークであるか否かに関する情報が確実に得られる。
れば、値Xiをただちに1つまたは複数の適切な閾値と
比較することができ、閾値検出に基づき基準マークひい
ては該当するシリンダを識別することができる。
の可能な構成として挙げられるのは、順次連続する複数
の比Xiを互いに比較して、たとえばX1<X2<X3
が成り立てば基準マークを検出するよう構成ことであ
り、その際、、設けられている角度マークの長さに対し
整合すべき選定可能な係数により、X1とX3の値を付
加的に重みづけることができる。
ィスクのように異なる形状で構成された発信器ディスク
によっても評価プロセスを行うことができ、この場合に
は、他とは異なるが互いに同じである2つのセグメント
長が発生し、その際、これらの異なるセグメント長は基
準セグメントの長さよりも短くまたは長くされていて、
たとえば一方のセグメント長は一方の基準セグメントよ
りも短く他方の基準セグメントよりも長く構成されてい
る。その際、両方の基準セグメントはすぐに相前後して
続くかまたは180゜ずらされている。このような発信
器ディスクによれば、4シリンダ内燃機関について図4
に示されているような信号経過特性を生じさせる。
に期間t1,t2,T1,T2を有する信号経過特性を
生じさせる発信器ディスクによれば、比の形成はシリン
ダ識別のためにすでに十分なものとすることができる。
なぜならば、図3のa)による信号経過特性について
は、 [(t2/T2)/(t1/T1)]<<1 が成り立ち、図3のb)による信号領域では、 [(t2/T2)/(t1/T1)]>>1 が成り立つからである。
器とカムシャフト発信器を備えた内燃機関であればクラ
ンクシャフト発信器の故障が検出されたとき、本来はク
ランクシャフト発信器から供給されるものである情報を
カムシャフト発信器の情報から得るようにするという緊
急動作を行える。
ィスクが示されており、これはドイツ連邦共和国特許出
願公開第4131004号公報から部分的に公知である
が、別の方式に従って信号評価が行われるものである。
る。
図である。
図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 内燃機関のシャフトと同期して回転する
発信器ディスクと定置された検出器とが設けられてお
り、 前記発信器ディスクは、シリンダ数と相関する個数の複
数の角度マークを有しており、それらの角度マークのう
ち少なくとも1つの角度マークは他の角度マークとは異
なっていて、まえもって定められた1つのシリンダの位
置を特徴づける基準マークを成しており、 前記検出器は、前記発信器ディスクを走査して角度マー
クに対応する出力信号を供給し、該出力信号は評価手段
へ供給され、該評価手段は前記出力信号から前縁と後縁
との間の時間間隔tiと、同種の側縁間の時間間隔Ti
とを求めるように構成されている、 多シリンダ内燃機関のシリンダ識別装置において、 値Xiを求めるために目下の比ti/Ti対先行の比t
(i−1)/T(i−1)が形成され、Xiの値から基
準マークが識別されることを特徴とする、 多シリンダ内燃機関のシリンダ識別装置。 - 【請求項2】 評価手段はマイクロプロセッサを有して
おり、たとえば内燃機関の制御装置のマイクロプロセッ
サを有している、請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 値Xiが先行のおよび/または後続の値
Xi−1,Xi+1と比較され、それらの値の差から基
準マークが検出される、請求項1または2記載の装置。 - 【請求項4】 前記の値Xiから、−1,0または+1
をとり得る別の値Aが形成され、前記評価手段は各シリ
ンダごとに1つのメモリセルを有しており、Aの値がそ
れぞれ対応づけられたメモリセルへ書き込まれる、請求
項1〜3のいずれか1項記載の装置。 - 【請求項5】 前記メモリセルの内容は、1つのメモリ
セルの内容が閾値を越えるまで継続的に更新され、閾値
の超過が検出されて、該当するメモリに対応づけられた
角度マークが基準マークとして検出されないしは該当す
るメモリまたは該当する角度マークに対応づけられたシ
リンダが基準シリンダとして識別される、請求項4記載
の装置。 - 【請求項6】 メモリセルの内容はスタート時またはリ
セット時にゼロにセットされる、請求項4または5記載
の装置。 - 【請求項7】 メモリセルにおいてその値が所定の一連
の閾値を上回ったか下回ったとき、基準マーク検出つま
りはシリンダ識別が行われる、請求項1〜6のいずれか
1項記載の装置。 - 【請求項8】 発信器ディスクは他の角度マークとは異
なる2つの角度マークを有しており、これにより2つの
異なるセグメント長が生じ、一方のセグメント長は基準
セグメントよりも短くされ、他方の基準セグメントは長
くされ、両方の基準セグメントはすぐに相前後して続く
かまたは180゜の角度でずらされている、請求項1〜
7のいずれか1項記載の装置。 - 【請求項9】 他の角度マークとは異なるが互いに同じ
角度マークを有する発信器ディスクが用いられ、これに
より形成された異なるセグメント長は基準セグメントよ
りも短くまたは長くされており、基準セグメントはすぐ
に相前後して続く、請求項1〜8のいずれか1項記載の
装置。 - 【請求項10】 発信器ディスクは、比の形成だけでシ
リンダ識別が十分行われるよう、少なくとも1つのセグ
メントが基準セグメントとは著しく異なるように形成さ
れている、請求項1〜9のいずれか1項記載の装置。 - 【請求項11】 前記制御装置へ内燃機関の動作状態に
関する別のデータが供給され、該制御装置はそれらのデ
ータならびに格納されている特性マップから、シリンダ
識別後つまりは同期化後、点火および/または噴射のた
めの制御信号ならびに必要に応じて別の制御信号が送出
される、請求項1〜10のいずれか1項記載の装置。 - 【請求項12】 クランクシャフト発信器を備えた内燃
機関のシリンダ識別方法において、 クランクシャフト発信器が故障したときに緊急動作を実
行し、請求項1〜11のいずれか1項記載のシリンダ識
別装置から供給される情報を、該緊急動作の実行のため
に考慮することを特徴とする、 クランクシャフト発信器を備えた内燃機関のシリンダ識
別方法。
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