JPH1073046A - アイドルスピードコントロール系の異常判別方法およびその装置 - Google Patents

アイドルスピードコントロール系の異常判別方法およびその装置

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JPH1073046A
JPH1073046A JP9160061A JP16006197A JPH1073046A JP H1073046 A JPH1073046 A JP H1073046A JP 9160061 A JP9160061 A JP 9160061A JP 16006197 A JP16006197 A JP 16006197A JP H1073046 A JPH1073046 A JP H1073046A
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宏志 高松
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    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/08Introducing corrections for particular operating conditions for idling
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドルスピードコントロール系の異常判別
を常に適正に行う。 【解決手段】 自動車用エンジンのアイドル運転時に、
エンジンの実回転数とアイドル目標回転数との偏差に基
づいてアイドルスピードコントロール系の異常を判別す
る異常判別手段17と、エンジン回転数が変化し易い状
態にあるか否かを判定する状態判定手段18と、エンジ
ン回転数が変化し易い状態にあることが確認された場合
に、エンジン回転数が変化しにくい状態にある場合に比
べて、アイドルスピードコントロール系の異常が判別さ
れにくい方向に判別基準を補正する判別基準補正手段1
9等からなる判別条件変更手段と、この判別条件変更手
段において変更された判別条件下で上記アイドルスピー
ドコントロール系の異常判別を行うように構成したアイ
ドルスピードコントロール系の異常判別方法およびその
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
のアイドル運転時に、エンジン回転数を制御するアイド
ルスピードコントロール系の異常判別方法およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平7−77093号公
報に示されるように、アイドルスピードコントロールシ
ステムの状態を診断する診断方法および同装置におい
て、エンジン回転数が本来制御されるべき回転範囲内に
一旦入った後も、即座にシステムが正常であると判定す
ることなく、所定時間の経過後にシステムが異常になる
ことを考慮した故障診断を行うように構成し、オンボー
ドでシステム故障診断情報を収集するような場合でも、
信頼性の高い情報が得られるようにしたものが知られて
いる。
【0003】すなわち、アイドルスピードコントロール
システムのフィードバック制御モードに入った時点から
の経過時間を計測する第1のタイマ手段と、エンジン回
転数が所要の回転数範囲内に入ったか否かを検出する回
転数検出手段と、エンジン回転数が上記回転数範囲内に
入った時点からの経過時間を計測する第2のタイマ手段
とを設け、上記第1のタイマ手段での計測時間が所定時
間以内であり、エンジン回転数が回転数範囲内に入った
状態が他の設定時間に達するまで継続されたことが正常
判定手段において確認された場合に、上記アイドルスピ
ードコントロールシステムが正常であると判定すること
が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の故障診断方
法によれば、アイドルスピードコントロール系(アイド
ルスピードコントロールシステム)に異常があるにも拘
らず、エンジン回転数が本来制御されるべき回転数範囲
内に一時的に入った場合に、即座に正常であると判別さ
れる誤判別を防止できるが、アイドルスピードコントロ
ール系の異常を判別するための回転数範囲が一定に設定
されているため、アイドルスピードコントロール系が正
常であるにも拘らず、何らかの原因で一時的にエンジン
回転数が変動して上記回転数範囲内を逸脱した場合に、
アイドルスピードコントロール系に異常があると誤判定
されることが避けられないという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、アイド
ルスピードコントロール系の異常判別を常に適正に行う
ことができるアイドルスピードコントロール系の異常判
別方法およびその装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
自動車用エンジンのアイドル運転時に、エンジンの実回
転数とアイドル目標回転数との偏差に基づいてアイドル
スピードコントロール系の異常を判別する異常判別方法
において、エンジン回転数が変化し易い状態にあるか否
かを判定し、エンジン回転数が変化し易い状態にあるこ
とが確認された場合に、エンジン回転数が変化しにくい
状態にある場合に比べて、アイドルスピードコントロー
ル系に異常があると判別されにくい方向に判別条件を変
更した後、この変更後の判別条件下で上記アイドルスピ
ードコントロール系の異常判別を行うものである。
【0007】上記構成によれば、自動車用エンジンのア
イドル運転時に、エンジン回転数が変動し易い状態にあ
るか否かが判定され、変動し易い状態にあることが確認
された場合には、アイドルスピードコントロール系に異
常があると判別されにくい方向に判別条件が変更された
後、この判別条件下において、エンジンの実回転数とア
イドル目標回転数との偏差に基づく上記アイドルスピー
ドコントロール系の異常判別が実行されることになる。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
のアイドルスピードコントロール系の異常判別方法にお
いて、燃料にベーパが発生し易い状態にあるか否かを判
定し、燃料にベーパが発生し易い状態にあることが確認
された場合に、アイドルスピードコントロール系に異常
があると判別されにくい方向に判別条件を変更するもの
である。
【0009】上記構成によれば、エンジンの始動時に、
燃料にベーパが発生し易い状態にあるか否かが判定さ
れ、発生し易い状態にあることが確認された場合には、
通常時に比べてアイドルスピードコントロール系に異常
があると判別されにくい方向に判別条件が変更された
後、この判別条件下においてアイドルスピードコントロ
ール系に異常があるか否かが判別されることになる。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は2記載のアイドルスピードコントロール系の異常判別
方法において、自動車の製造直後からの走行距離が所定
値以上であるか否かを判定し、上記走行距離が所定値以
上であることが確認された場合に、走行距離が所定値未
満である場合よりもアイドルスピードコントロール系に
異常があると判別されにくい方向に判別基準を補正する
ものである。
【0011】上記構成によれば、エンジンのアイドル運
転時に、自動車の製造直後からの走行距離が所定値以上
であるか否かが判定され、上記走行距離が所定値以上で
あることが確認された場合には、所定値未満の場合に比
べてアイドルスピードコントロール系に異常があると判
別されにくい方向に判別条件が変更された後、この判別
条件下においてアイドルスピードコントロール系に異常
があるか否かが判別されることになる。
【0012】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3
のいずれかに記載のアイドルスピードコントロール系の
異常判別方法において、エンジンのアイドル運転時に、
外部負荷が作用しているか否かを判定し、外部負荷が作
用していることが確認された場合に、アイドルスピード
コントロール系の異常判別を禁止するようにしたもので
ある。
【0013】上記構成によれば、エンジンのアイドル運
転時に、外部負荷が作用することによってエンジン回転
数が低下する可能性が高いことが確認された場合には、
アイドルスピードコントロール系の異常判別が禁止さ
れ、外部負荷が作用していない状態でアイドルスピード
コントロール系に異常があるか否かが判別されることに
なる。
【0014】請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4
のいずれかに記載のアイドルスピードコントロール系の
異常判別方法において、大気圧が予め設定された基準値
よりも低いか否かを判定し、この基準値よりも大気圧が
低いことが確認され場合に、アイドルスピードコントロ
ール系の異常判別を禁止するようにしたものである。
【0015】上記構成によれば、高地等の走行時におい
て大気圧が低いためにエンジン回転数が変化し易い状態
にあることが確認された場合には、アイドルスピードコ
ントロール系の異常判別が禁止され、大気圧が通常の範
囲内にある場合に上記アイドルスピードコントロール系
に異常があるか否かが判別されることになる。
【0016】請求項6に係る発明は、自動車用エンジン
のアイドル運転時に、エンジンの実回転数とアイドル目
標回転数との偏差に基づいてアイドルスピードコントロ
ール系の異常を判別する異常判別手段を備えた異常判別
装置であって、エンジン回転数が変化し易い状態にある
か否かを判定する状態判定手段と、この状態判定手段に
よってエンジン回転数が変化し易い状態にあることが確
認された場合に、エンジン回転数が変化しにくい状態に
ある場合に比べ、上記アイドルスピードコントロール系
に異常があると判別されにくい方向に判別条件を変更す
る判別条件変更手段とを備えものである。
【0017】上記構成によれば、自動車用エンジンのア
イドル運転時に、状態判定手段においてエンジン回転数
が変動し易い状態にあるか否かが判定され、変動し易い
状態にあることが確認された場合には、判別条件変更手
段により、通常時に比べてアイドルスピードコントロー
ル系に異常があると判別されにくい方向に判別条件が変
更された後、この変更後の条件下において上記アイドル
スピードコントロール系に異常があるか否かが判別され
ることになる。
【0018】請求項7に係る発明は、上記請求項6記載
のアイドルスピードコントロール系の異常判別装置にお
いて、エンジン始動時に異常判別手段によるアイドルス
ピードコントロール系の異常判別を所定時間に亘って禁
止する判別禁止手段と、燃料にベーパが発生し易い状態
にあるか否かを判定する状態判定手段とを備え、この状
態判別手段によって燃料にベーパが発生し易い状態にあ
ることが確認された場合に、上記判別禁止手段によって
設定された判別禁止時間を通常時よりも長くすることに
よって上記アイドルスピードコントロール系に異常があ
ると判別されにくい方向に判別条件を変更するように構
成したものである。
【0019】上記構成によれば、エンジンの始動時に、
状態判定手段において燃料にベーパが発生し易い状態に
あることが確認された場合には、上記異常判別手段によ
るアイドルスピードコントロール系の異常判別が、通常
時に比べて長時間に亘って禁止され、上記ベーパに起因
した回転数変動が収まった後に、上記異常判別の禁止状
態が解除されてアイドルスピードコントロール系に異常
があるか否かが異常判別手段により判別されることにな
る。
【0020】請求項8に係る発明は、上記請求項6また
は7記載のアイドルスピードコントロール系の異常判別
装置において、自動車の製造直後からの走行距離が所定
値以上であるか否かを判定する状態判定手段と、この状
態判定手段によって上記走行距離が所定値以上であるこ
とが確認された場合に、アイドルスピードコントロール
系に異常があるか否かを判別するための判別基準を、自
動車の走行距離が所定値未満である場合に比べてアイド
ルスピードコントロール系に異常があると判別されにく
い方向に補正する判別基準補正手段からなる判別条件変
更手段とを設けたものである。
【0021】上記構成によれば、エンジンのアイドル運
転時に、状態判定手段において自動車の製造直後からの
走行距離が所定値以上であることが確認された場合に
は、上記アイドルスピードコントロール系に異常がある
か否かを判別するための判別基準が、上記走行距離が所
定値未満の場合に比べてアイドルスピードコントロール
系に異常があると判別されにくい方向に補正された後、
この補正後の判別基準に基づいてアイドルスピードコン
トロール系に異常があるか否かが判別されることにな
る。
【0022】請求項9に係る発明は、上記請求項6〜8
のいずれかに記載のアイドルスピードコントロール系の
異常判別装置において、エンジンのアイドル運転時に、
外部負荷が作用しているか否かを判定する外部負荷判定
手段と、この外部負荷判定手段によって外部負荷が作用
していることが確認された場合に、異常判別手段による
アイドルスピードコントロール系の異常判別を禁止する
判別禁止手段とを設けたものである。
【0023】上記構成によれば、エンジンのアイドル運
転時に、外部負荷判定手段において外部負荷が作用して
いるか否かが判定され、外部負荷が作用することによっ
てエンジン回転数が変動する可能性が高いことが確認さ
れた場合には、異常判別手段によるアイドルスピードコ
ントロール系の異常判別が判別禁止手段によって禁止さ
れ、外部負荷が作用していない状態で上記アイドルスピ
ードコントロール系の異常判別が行われることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
アイドルスピードコントロール系の異常判別装置を備え
たエンジンの概略構成を示している。このエンジンは、
エンジン本体1と、吸気通路2と、排気通路3とを有し
ている。上記吸気通路2には、その上流側から順に、エ
アクリーナ4と、エアフローメータ5と、スロットル弁
6と、サージタンク7と、燃料噴射弁8とが設けられて
いる。
【0025】また、上記吸気通路2には、スロットル弁
6の設置部をバイパスするバイパス通路9が設けられる
とともに、このバイパス通路9にはアイドル制御弁10
が設置されている。そして、上記スロットル弁6が閉止
状態となったエンジンのアイドル運転時に、エンジンコ
ントロールユニット(ECU)11から出力される制御
信号に応じて上記アイドル制御弁10が開閉駆動される
ことにより、上記バイパス通路9を介してエンジン本体
1の燃焼室12に導入される吸気量が調節され、エンジ
ン回転数を所定のアイドル目標回転数に一致させるアイ
ドル制御が実行されるようになっている。
【0026】上記エンジンコントロールユニット11に
は、図2に示すように、スロットル弁6の設置部に設け
られたアイドルスイッチ13の検出信号と、車速を検出
する車速センサ14の検出信号と、エンジン回転数を検
出する回転数センサ15の検出信号とに基づいてエンジ
ンがアイドル運転状態にあるか否かを判定するアイドル
判定手段16が設けられている。このアイドル判定手段
16は、アイドルスイッチ13がON状態にあることが
確認されるとともに、車速が0であることが確認され、
かつエンジンが作動状態にあることが確認された場合
に、下記のアイドル制御を実行するように構成されてい
る。
【0027】すなわち、図3に示すように、上記各セン
サから出力される検出信号等に基づいてエンジンの運転
状態を検出するとともに(ステップS21)、エンジン
がアイドル運転状態にあるか否かを判定し(ステップS
22)、YESと判定された時点で、アイドル制御弁1
0の基本制御量Vを読出す(ステップS23)。
【0028】次に、図4に示すように、アイドル制御時
におけるエンジンの実回転数の検出値と目標回転数との
偏差Dと、アイドル制御弁10のフィードバック制御量
nとの対応関係を示すグラフに基づき、エンジンの実
回転数を目標回転数に一致させるためのフィードバック
制御量Fnを算出するとともに(ステップS24)、こ
のフィードバック制御量Fnと、それ以前の制御時にお
けるフィードバック制御量Fn-1〜F1とを、重み付けし
て移動平均化することにより、上記アイドル制御弁10
の制御量の学習値Nを算出する(ステップS25)。
【0029】例えば、今回のフィードバック制御量Fn
に所定の重み付け係数a1を掛けた値と、前回のフィー
ドバック制御量Fn-1に所定の重み付け係数a2を掛けた
値と、所定回数前のフィードバック制御量F1に所定の
重み付け係数anを掛けた値とを加算した後、この加算
値を上記重み付け係数の総和(a1+a2+…+an)で
割算して平均化することにより、上記学習値Nを算出す
る。
【0030】次いで、上記ステップS23〜S25で求
めた基本制御量Vとフィードバック制御量Fnと学習値
Nとを加算することにより、アイドル制御弁10の最終
制御量FVを求めてこの最終制御量FVに対応した制御
信号をアイドルスピードコントロール系に出力する(ス
テップS26)。その後、上記ステップS24で求めた
フィードバック制御量Fnを前回のフィードバック制御
量Fn-1とする書替えを行い(ステップS27)、リタ
ーンする。
【0031】また、上記エンジンコントロールユニット
11には、エンジンのアイドル運転時に、エンジンの実
回転数とアイドル目標回転数との偏差Dに基づいて、ア
イドル制御弁10およびその制御部等からなるアイドル
スピードコントロール系の異常を判別する異常判別手段
17と、エンジンの作動状態等を判定する状態判定手段
18と、上記異常判別手段17によって異常判別を行う
ための判別基準を補正する判別基準補正手段19と、上
記異常判別手段17によるアイドルスピードコントロー
ル系の異常判別を禁止する判別禁止手段20と、パワー
ステアリング装置等の外部負荷が作用しているか否かを
判定する外部負荷判定手段21とが設けられている。
【0032】上記異常判別手段17は、アイドル判定手
段16によってエンジンがアイドル運転状態にあること
が確認された場合に、上記回転数センサ15によって検
出されたエンジンの実回転数と、エンジンの冷却水温度
等に応じて700rpm程度の値に設定されたアイドル
目標回転数との偏差Dを算出するとともに、この偏差D
が所定の判別基準領域内にあるか否かを判定し、上記偏
差Dが判別基準領域外となった状態が所定時間に亘って
継続した場合に、上記アイドルスピードコントロール系
に異常が発生したと判断し、この異常が発生したことを
表示させる指令信号を表示手段24に出力するように構
成されている。
【0033】上記状態判定手段18は、エンジンの冷却
水の温度を検出する水温センサ22の検出信号および吸
気通路2内の吸気温度を検出する吸気温センサ23の検
出信号に応じ、燃料噴射弁8および燃料供給通路(図示
せず)内の燃料に気泡が生成されるベーパが発生し易い
状態にあるか否かを判定するように構成されている。ま
た、上記状態判定手段18は、自動車の製造直後からの
走行距離が所定値未満のいわゆるグリーン状態にある
か、または上記走行距離が所定値以上のいわゆるラップ
状態にあるかを、上記アイドル制御の実行時に算出され
た上記学習値Nに基づいて判定するように構成されてい
る。
【0034】すなわち、アイドルスピードコントロール
系によるエンジンのアイドル制御は、上記のようにアイ
ドル制御弁6の開度を制御するための基本制御量Vに、
エンジンの実回転数の検出値と目標回転数との偏差Dに
対応したフィードバック制御量Fnと、このフィードバ
ック制御量Fnを重み付けして移動平均化することによ
り算出した学習値Nとを加算することにより求めた最終
制御量FVに基づいて実行される。そして、自動車の製
造直後からの走行距離が所定値以上となってグリーン状
態からラップに移行すると、エンジンの出力軸の軸受抵
抗が減少する等の諸条件が変化することにより、エンジ
ン回転数が上昇し易い傾向があるので、このエンジン回
転数を一定に維持するため、上記アイドル制御弁10の
制御量の学習値Nがマイナス方向、つまり上記バイパス
通路9を通過する吸気量を減少させる方向に設定される
傾向がある。
【0035】したがって、上記アイドル制御弁10の制
御量の学習値Nが、予め設定された基準値を越えてマイ
ナス状態となったか否かを上記状態判定手段18におい
て判定することにより、自動車が製造直後のいわゆるグ
リーン状態から、走行距離が所定値以上となったラップ
状態に移行したか否かを判別することができる。なお、
自動車の走行距離を記憶する記憶手段の出力信号に応じ
て自動車の製造直後からの走行距離が所定値以上である
否かを判定するように構成してもよい。
【0036】上記判別基準補正手段19は、状態判定手
段18において自動車の製造直後からの走行距離が所定
値以上となったラップ状態に移行したことが確認された
場合に、上記走行距離が所定値未満であるグリーン状態
よりも、アイドルスピードコントロール系の異常が判別
されにくい方向に判別基準を補正して、判別条件を変更
する条件変更手段を構成している。すなわち、自動車が
ラップ状態となったことが確認された場合には、上記判
別基準領域の上限値を増大させるように異常判別用の判
別基準領域を補正して判別条件を変更することにより、
上記エンジンの実回転数とアイドル目標回転数との偏差
が多少大きくなっても、アイドルスピードコントロール
系に異常があると判別されにくいようにしている。
【0037】上記判別禁止手段20は、エンジンのスタ
ータモータを作動させるイグニッションスイッチ25か
ら出力されスタート信号の出力時点、つまりエンジンの
始動時点から所定時間に亘り、上記異常判別手段17に
よる異常判別を禁止する機能に加え、上記外部負荷判定
手段21において外部負荷が作動状態にあることが確認
された場合に、上記異常判別手段17による異常判別を
禁止するように判別条件を変更する機能を有している。
【0038】また、上記判別禁止手段20は、状態判定
手段18において燃料にベーパが発生し易い状態にある
ことが確認された場合に、エンジンの始動時に異常判別
を禁止する判別禁止時間を通常時よりも長くすることに
より、アイドルスピードコントロール系に異常があると
判別されにくい方向に判別条件を変更する判別条件変更
手段としての機能も有している。すなわち、上記水温セ
ンサ22および吸気温センサ23の検出信号に応じ、エ
ンジンの冷却水温度および吸気温度が高く、燃料噴射弁
8内および図示を省略した燃料供給通路内の燃料に気泡
が生成されるベーパが発生し易い状態にあることが上記
状態判定手段18において確認された場合には、上記判
別禁止手段20により、通常時に始動時点から5秒程度
に設定された上記判別禁止時間が、120秒程度に変更
されるようになっている。
【0039】上記外部負荷判定手段21は、例えば図外
のパワーステアリング装置を制御するパワーステアリン
グ制御部26から出力される制御信号に応じて外部負荷
が作用しているか否かを判定し、外部負荷が作用してい
ることが確認された場合に、上記異常判別手段17によ
るアイドルスピードコントロール系の異常判別を禁止す
る禁止信号を上記判別禁止手段20を介して異常判別手
段17に出力することにより、判別条件を変更するよう
に構成されている。
【0040】上記構成の異常判別装置によって実行され
る制御動作を図5に示すフローチャートに基づいて説明
する。上記制御動作がスタートすると、アイドル判定手
段16においてエンジンがアイドル運転状態にあるか否
かを判定し(ステップS1)、YESと判定された場合
には、上記外部負荷判定手段21においてパワーステア
リング装置等の外部負荷が作動状態にあるか否かを判定
する(ステップS2)。
【0041】上記ステップS1でNOと判定されてエン
ジンがアイドル運転状態にないことが確認され、あるい
は上記ステップS2でYESと判定されて外部負荷が作
動状態にあることが確認された場合には、アイドルスピ
ードコントロール系の異常判別を行うべき状態にないた
め、異常判別用カウンタciscfに初期値をセットし
た後(ステップS3)、上記異常判別を実行することな
くリターンする。
【0042】また、上記ステップS2でNOと判定さ
れ、外部負荷が作用していないことが確認された場合に
は、上記状態判定手段18において、エンジンの冷却水
温度が所定値以上で、かつ吸気温度が所定値以上である
か否かを判定することにより、燃料にベーパが発生し易
い状態にあるか否かを判定する(ステップS4)。この
ステップS4でNOと判定された場合には、上記判別禁
止手段19において設定される判別禁止時間、つまりエ
ンジンの始動時点から制御状態が安定するまで上記異常
判別手段17による異常判別を禁止する時間Tを、通常
の時間、例えば5秒に設定する(ステップS5)。
【0043】上記ステップS4でYESと判定され、燃
料にベーパが発生し易い状態にあることが確認された場
合には、上記判別禁止時間Tを通常時よりも長い時間、
例えば120秒に設定した後(ステップS6)、この判
別禁止時間Tが経過したか否かを判定する(ステップS
7)。そして、このステップS7でYESと判定されて
上記判別禁止時間Tが経過したことが確認されるまで、
上記制御動作を繰り返し、上記ステップS7でYESと
判定されて判別禁止時間Tが経過したことが確認された
時点で、上記状態判定手段18において、アイドル制御
弁6の制御量の学習値Nが予めマイナス方向に設定され
た基準値を越えてマイナス状態となったか否かを判別す
ることにより、自動車の製造直後からの走行距離が所定
値以上となったラップ状態に移行したか否かを判定する
(ステップS8)。
【0044】上記ステップS8でNOと判定され、上記
走行距離が所定値未満のグリーン状態にあることが確認
された場合、つまりアイドルスピードコントロール系の
制御状態が製造段階で適正に調節された自動車の出荷後
の状態にあり、正確にエンジン回転数を目標回転数に一
致させることが可能であることが確認された場合には、
上記判別基準補正手段19による判別基準の補正を行う
ことなく、エンジンの実回転数とアイドル目標回転数と
の偏差Dが、グリーン時の判別基準領域(200〜−1
00rpm)内にあるか否かを判定する(ステップS
9)。そして、このステップS9でYESと判定され
て、上記偏差Dがグリーン時の判別基準領域内にあるこ
とが確認された場合には、アイドルスピードコントロー
ル系が正常に作動していると判断して上記ステップS3
に移行する。
【0045】これに対して上記ステップS8でYESと
判定され、自動車の製造直後からの走行距離が所定距離
以上となってラップ状態に移行し、出力軸の軸受抵抗が
減少する等の諸条件が変化することによってエンジン回
転数が上昇する可能性が高い状態にあることが確認され
た場合には、上記判別基準補正手段19において補正さ
れた判別基準に基づいてアイドルスピードコントロール
系の異常判別を行う(ステップS10)。すなわち、上
記ステップS10において、判別基準領域の上限値が大
きな値に補正された領域(400〜−100rpm)内
に、上記エンジンの実回転数とアイドル目標回転数との
偏差Dがあるか否かを判定し、YESと判定された場合
には、アイドルスピードコントロール系が正常に作動し
ていると判断して上記ステップS3に移行する。
【0046】また、上記ステップS9またはステップS
10でNOと判定され、上記偏差Dが判別基準領域外に
あることが確認された場合には、上記異常判別用カウン
タciscfのカウント値をデクリメントした後(ステ
ップS11)、このカウント値が0となったか否かを判
定し(ステップS12)、このステップS12でNOと
判定された場合には、そのままリターンする。
【0047】上記ステップS12でYESと判定され、
異常判別用カウンタciscfのカウント値が0とな
り、上記偏差Dが判別基準領域外となった状態が所定時
間に亘って継続したことが確認された場合には、アイド
ルスピードコントロール系に何らかの異常があるため
に、上記のような状態が発生したと判断して上記アイド
ルスピードコントロール系に異常があることを表示する
指令信号を表示手段24に出力するとともに、上記異常
データを記憶した後に制御動作を終了する(ステップS
13,S14)。
【0048】このように自動車用エンジンのアイドル運
転時に、エンジンの実回転数とアイドル目標回転数との
偏差に基づいてアイドルスピードコントロール系の異常
を判別する異常判別方法およびその装置において、エン
ジン回転数が変化し易い状態にあるか否かを判定し、エ
ンジン回転数が変化し易い状態にあることが確認された
場合に、エンジン回転数が変化しにくい状態にある場合
に比べて、アイドルスピードコントロール系に異常があ
ると判別されにくい方向に判別条件を変更した後、この
変更後の判別条件下でアイドルスピードコントロール系
の異常判別を実行するように構成したため、このアイド
ルスピードコントロール系の異常を容易かつ正確に判別
することができる。
【0049】また、上記のようにエンジンの始動時に、
アイドルスピードコントロール系の異常判別を所定時間
に亘って禁止するように構成されたアイドルスピードコ
ントロール系の異常判別方法およびその装置において、
上記状態判定手段18において燃料にベーパが発生し易
い状態にあるか否かを判定し、燃料にベーパが発生し易
い状態にあることが確認された場合に、上記エンジン始
動時の判別禁止時間を通常時よりも長くするように構成
した場合には、燃料噴射弁8内等の燃料に気泡が生成さ
れるベーパが発生して燃料噴射量が減少することに起因
した誤判別を確実に防止することができる。
【0050】すなわち、エンジンの冷却水温および吸気
温度が高く、燃料にベーパが発生し易い状態にあること
が確認された場合には、エンジンの始動時点から所定時
間が経過して燃料に気泡が生成されるベーパの発生に起
因した回転数変動が収まるまで、上記エンジン始動時の
判別禁止時間を通常時に比べて長くするように判別条件
を変更することにより、上記ベーパに起因してエンジン
の実回転数とアイドル目標回転数との偏差が大きくなっ
た状態で、アイドルスピードコントロール系の異常判別
が行われるのを禁止することができる。しかも、上記判
別禁止時間が経過してベーパに起因した回転数変動が収
まった時点で、上記判別禁止手段20による判別禁止状
態を解除することにより、アイドルスピードコントロー
ル系の異常判別を適正に実行することができる。
【0051】したがって、上記アイドルスピードコント
ロール系が正常であるにも拘らず、アイドルスピードコ
ントロール系に異常があると誤判定されるのを効果的に
防止することができる。なお、上記状態判定手段18に
おいてベーパが発生し易い状態にあることが確認された
場合に、アイドルスピードコントロール系に異常がある
と判定されにくい方向に上記判別基準補正手段19によ
って判別基準を補正することにより、上記誤判定の発生
を防止するようにしてもよいが、誤判定を防止する上で
は、上記のように所定時間に亘り異常判別を禁止するよ
うに構成することが望ましい。
【0052】また、上記実施形態では、エンジンの実回
転数とアイドル目標回転数との偏差が、判別基準領域内
にあるか否かを状態判定手段18において判定し、この
判別基準領域外にあることが確認された場合に、アイド
ルスピードコントロール系に異常があると判別するよう
に構成されたアイドルスピードコントロール系の異常判
別方法およびその装置において、自動車の製造直後から
の走行距離が所定値以上となったか否かを判定し、上記
走行距離が所定値以上となったことが確認された場合
に、自動車の走行距離が所定値未満である場合よりも上
記判別基準領域の上限値を増大させる補正を行うように
構成したため、自動車の走行距離に適合したアイドルス
ピードコントロール系の異常判別制御を実行することが
できる。
【0053】つまり、上記状態判定手段18において、
アイドルスピードコントロール系の制御状態が製造段階
で適正に調節された出荷後のグリーン状態にあり、正確
にエンジン回転数を目標回転数に一致させることが可能
であることが確認された場合には、判別基準領域の上限
値が小さな値に設定された補正前の判別基準に基づいて
異常判別を行うことにより、アイドルスピードコントロ
ール系の異常を迅速かつ正確に判別することかできる。
【0054】そして、アイドル制御時に、エンジンスト
ップが発生するのを防止するためにエンジン回転数が低
下するのを抑制するように構成されたアイドルスピード
コントロール系では、エンジンがラップ状態となると、
エンジンの出力軸の軸受抵抗が減少する等の諸条件が変
化することにより、エンジン回転数が上昇し易い傾向が
ある。したがって、上記のようにエンジンがラップ状態
となったことが確認された場合に、判別基準領域の上限
値を増大させるように補正することにより、上記諸条件
の変化に基づいてエンジン回転数が上昇することによる
誤判定を効果的に防止することができる。
【0055】さらに上記実施形態では、エンジンのアイ
ドル運転時に、パワーステアリング装置等の外部負荷が
作用しているか否かを判定し、外部負荷が作用している
ことが確認された場合に、アイドルスピードコントロー
ル系の異常判別を禁止することにより判別条件を変更す
るように構成したため、上記外部負荷が作用してエンジ
ン回転数が低下すること等に起因した誤判別を効果的に
防止し、エンジン回転数が変化しにくい状態で上記アイ
ドルスピードコントロール系に異常があるか否かを正確
に判別することができる。
【0056】また、上記実施形態では、アイドル制御弁
6の開度をフィードバック制御するとともに、このフィ
ードバック制御に基づいて上記アイドル制御弁6の制御
量の学習値Nを求めるように構成されたアイドルスピー
ドコントロール系の異常判別方法およびその装置におい
て、上記学習値Nがマイナス方向に設定された基準値を
越えてマイナス状態となった場合に、自動車の走行距離
が所定値以上であると判定するように構成したため、特
別な検出手段を設けることなく、自動車がラップ状態に
あるか否かを簡単かつ適正に判定することができる。
【0057】なお、上記実施形態では、エンジンの運転
状態を判定する上記状態判定手段18においてエンジン
がラップ状態となったことが確認された場合に、判別基
準補正手段19により上記判別基準領域の上限値のみを
補正するように下例について説明したが、上記上限値の
補正に対応させて判別基準領域の下限値も補正するよう
に構成してもよい。
【0058】また、大気圧を検出する圧力センサの検出
信号に応じ、大気圧が予め設定された基準値よりも低い
か否かを判定し、この基準値よりも大気圧が低いことが
確認され場合に、エンジン回転数が変化し易い状態にあ
ると判断して上記判別禁止手段20によりアイドルスピ
ードコントロール系の異常判別を禁止するように判別条
件を変更してもよい。このように構成した場合には、高
地等の走行時において大気圧が低いためにエンジン回転
数が変動し易い状態で、上記異常判別手段17によるア
イドルスピード系の異常判別が行われることによる誤判
定の発生を確実に防止することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、自動車
用エンジンのアイドル運転時に、エンジンの実回転数と
アイドル目標回転数との偏差に基づいてアイドルスピー
ドコントロール系の異常を判別する異常判別方法および
その装置において、エンジン回転数が変化し易い状態に
あるか否かを判定し、エンジン回転数が変化し易い状態
にあることが確認された場合に、エンジン回転数が変化
しにくい状態にある場合に比べて、アイドルスピードコ
ントロール系に異常があると判別されにくい方向に判別
条件を変更した後、この変更後の判別条件下においてア
イドルスピードコントロール系の異常判別を実行するよ
うに構成したため、エンジン回転数が変動することに起
因する誤判定を防止しつつ、アイドルスピードコントロ
ール系の異常を迅速かつ正確に判別できるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアイドルスピードコン
トロール系の異常判別装置を有するエンジンの全体構成
を示す説明図である。
【図2】上記異常判別装置の具体的構成を示す説明図で
ある。
【図3】アイドル制御時の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図4】エンジンの実回転数と目標回転数との偏差に対
応したフィードバック制御量を示すグラフである。
【図5】上記異常判別装置による異常判別動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
6 アイドル制御弁(アイドルスピードコントロール
系) 17 異常判別手段 18 状態判定手段 19 判別基準補正手段(判別条件変更手段) 20 判別禁止手段(判別条件変更手段) 21 外部負荷判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幸徳 正信 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用エンジンのアイドル運転時に、
    エンジンの実回転数とアイドル目標回転数との偏差に基
    づいてアイドルスピードコントロール系の異常を判別す
    る異常判別方法において、エンジン回転数が変化し易い
    状態にあるか否かを判定し、エンジン回転数が変化し易
    い状態にあることが確認された場合に、エンジン回転数
    が変化しにくい状態にある場合に比べて、アイドルスピ
    ードコントロール系に異常があると判別されにくい方向
    に判別条件を変更した後、この変更後の判別条件下で上
    記アイドルスピードコントロール系の異常判別を行うこ
    とを特徴とするアイドルスピードコントロール系の異常
    判別方法。
  2. 【請求項2】 燃料にベーパが発生し易い状態にあるか
    否かを判定し、燃料にベーパが発生し易い状態にあるこ
    とが確認された場合に、アイドルスピードコントロール
    系に異常があると判別されにくい方向に判別条件を変更
    することを特徴とする請求項1記載のアイドルスピード
    コントロール系の異常判別方法。
  3. 【請求項3】 自動車の製造直後からの走行距離が所定
    値以上であるか否かを判定し、上記走行距離が所定値以
    上であることが確認された場合に、自動車の走行距離が
    所定値未満である場合よりもアイドルスピードコントロ
    ール系に異常があると判別されにくい方向に判別基準を
    補正することを特徴とする請求項1または2記載のアイ
    ドルスピードコントロール系の異常判別方法。
  4. 【請求項4】 エンジンのアイドル運転時に、外部負荷
    が作用しているか否かを判定し、外部負荷が作用してい
    ることが確認された場合に、アイドルスピードコントロ
    ール系の異常判別を禁止するようにしたことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のアイドルスピードコ
    ントロール系の異常判別方法。
  5. 【請求項5】 大気圧が予め設定された基準値よりも低
    いか否かを判定し、この基準値よりも大気圧が低いこと
    が確認され場合に、アイドルスピードコントロール系の
    異常判別を禁止するようにしたことを特徴とする請求項
    1〜4記載のいずれかに記載のアイドルスピードコント
    ロール系の異常判別方法。
  6. 【請求項6】 自動車用エンジンのアイドル運転時に、
    エンジンの実回転数とアイドル目標回転数との偏差に基
    づいてアイドルスピードコントロール系の異常を判別す
    る異常判別手段を備えた異常判別装置であって、エンジ
    ン回転数が変化し易い状態にあるか否かを判定する状態
    判定手段と、エンジン回転数が変化し易い状態にあるこ
    とが確認された場合に、エンジン回転数が変化しにくい
    状態にある場合に比べ、上記アイドルスピードコントロ
    ール系に異常があると判別されにくい方向に判別条件を
    変更する判別条件変更手段とを備えことを特徴とするア
    イドルスピードコントロール系の異常判別装置。
  7. 【請求項7】 エンジン始動時に異常判別手段によるア
    イドルスピードコントロール系の異常判別を所定時間に
    亘って禁止する判別禁止手段と、燃料にベーパが発生し
    易い状態にあるか否かを判定する状態判定手段とを備
    え、この状態判別手段によって燃料にベーパが発生し易
    い状態にあることが確認された場合に、上記判別禁止手
    段によって設定された判別禁止時間を通常時よりも長く
    することによって上記アイドルスピードコントロール系
    に異常があると判別されにくい方向に判別条件を変更す
    るように構成したことを特徴とする請求項6記載のアイ
    ドルスピードコントロール系の異常判別装置。
  8. 【請求項8】 自動車の製造直後からの走行距離が所定
    値以上であるか否かを判定する状態判定手段と、この状
    態判定手段によって上記走行距離が所定値以上であるこ
    とが確認された場合に、アイドルスピードコントロール
    系に異常があるか否かを判別するための判別基準を、自
    動車の走行距離が所定値未満である場合に比べてアイド
    ルスピードコントロール系に異常があると判別されにく
    い方向に補正する判別基準補正手段からなる判別条件変
    更手段とを設けたことを特徴とする請求項6または7記
    載のアイドルスピードコントロール系の異常判別装置。
  9. 【請求項9】 エンジンのアイドル運転時に、外部負荷
    が作用しているか否かを判定する外部負荷判定手段と、
    この外部負荷判定手段によって外部負荷が作用している
    ことが確認された場合に、異常判別手段によるアイドル
    スピードコントロール系の異常判別を禁止する判別禁止
    手段とを設けたことを特徴とする請求項6〜8のいずれ
    かに記載のアイドルスピードコントロール系の異常判別
    装置。
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