JPH1072364A - 癌転移抑制剤 - Google Patents

癌転移抑制剤

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JPH1072364A
JPH1072364A JP9158528A JP15852897A JPH1072364A JP H1072364 A JPH1072364 A JP H1072364A JP 9158528 A JP9158528 A JP 9158528A JP 15852897 A JP15852897 A JP 15852897A JP H1072364 A JPH1072364 A JP H1072364A
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protein
cancer
cancer metastasis
soluble
present
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JP9158528A
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Yasuo Takahashi
靖雄 高橋
Yoshitaka Hosaka
義隆 保坂
Hidemi Ishii
秀美 石井
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Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 癌転移を抑制する効果があり、副作用が軽度
で安全であり、生体内で持続的な効果を有する医薬を提
供する。 【解決手段】 癌転移抑制剤が、トロンボモジュリン様
蛋白質を有効成分として含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトロンボモジュリン
(以下、TMと略す)様蛋白質を含有することを特徴と
する癌転移抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、癌は日本人の死亡原因の第1位を
占めており、国民の4人に1人が確実に癌で亡くなって
いる。近年の化学療法、外科的治療法、放射線療法、温
熱療法や免疫療法などの進歩により原発癌の除去による
治癒率は大幅に向上している。
【0003】しかしながら、原発癌を完全に除去したに
もかかわらず、癌転移により死に至ることが少なくな
い。なぜならば、単一臓器に複数個の癌転移、または複
数臓器に癌転移が認められる場合、外科的治療が困難で
あることが多く、治療の第一選択は化学療法となる。し
かし、抗癌剤を用いる化学療法は癌細胞に直接作用を及
ぼすものであり、この際、宿主の正常細胞に対しても有
害な副作用を及ぼすものが多く、癌の転移に対し必ずし
も有効とはいえない状況にある。
【0004】このように、原発癌の除去による治癒率は
大幅に向上しているものの、癌転移における有効な治療
法が確立されていないのが実情であり、癌転移の克服が
医療における重要な課題となっている。
【0005】ところで、癌転移の分子メカニズムは以下
のステップからなると考えられている。(1)転移能を
もった癌細胞が腫瘍塊の中から離脱し、(2)その離脱
した癌細胞が間質組織の中を移動し、(3)血管の基底
膜へ接着する。(4)基底膜に接着した癌細胞は基底膜
を分解、破壊し、さらに血管内腔へ侵入する。(5)血
管内腔へ侵入した癌細胞は、血管内を移動して転移先に
流れ着き、標的臓器の血管内皮細胞に選択的に接着す
る。なお、この接着を促進する因子として、癌細胞の血
小板凝集作用がある。(6)標的臓器の血管内皮細胞と
接着した癌細胞は、その血管の基底膜を分解し、破壊
し、さらに標的臓器内へ移動する。(7)標的臓器内へ
入り込んだ癌細胞は、新しい環境で生着し増殖し、さら
に新たな転移巣を形成する。
【0006】このため、癌転移を抑制するためには上述
の各ステップのいずれかを抑制すればよいとされている
(愛甲ら、日本臨床、53巻、1571−1577頁、
1995年)。事実、これまでに知られている癌転移抑
制物質を、血管新生を抑制する物質(TNP−470、
アンジオスタチン、サイクリックRGDfV、トロンボ
スポンジン、インターフェロンα、GM−1474、血
小板因子4、ペントサンポリサルフェート、リノマイド
等)、細胞接着を抑制する物質(RGDS関連ペプチ
ド、YIGSR関連ペプチド、SCMキチン、ノジリマ
イシン、ツニカマイシン等)、血小板凝集を抑制する物
質(シカプロスト、インドメタシン、アンチスタシン
等)、シグナル伝達阻害および運動能を制御する物質
(カルボキシアミド−トリアゾール、MDL−2703
2、ベラパミル、ジルチアゼム等)、細胞外マトリック
ス分解酵素を阻害する物質(バチマスタット、ウリナス
タチン、FOY−305、メシル酸ナファモスタット、
レチノイド、インターフェロンβ等)、免疫能を高める
物質(CGP−19835A、MDP−Lys(L1
8)、BCG、OK−432等)等に分類した報告があ
る(豊島ら、ファルマシア、31巻、1132−113
7頁、1995年)。
【0007】しかしながら、これまでに癌転移抑制剤と
して十分な作用を有し、かつ十分な安全性を有する物質
は見出されておらず臨床において用いられている薬剤は
ない。
【0008】一方、TMは1981年にエスモンらによ
り血管内皮細胞表面上に存在する抗凝固物質として発見
され、その後1987年に鈴木らによりその全アミノ酸
配列が明らかにされた糖蛋白質であり、トロンビンと結
合してトロンビンの凝固促進作用を抑制するとともにト
ロンビンによるプロテインC活性化を著しく促進させる
物質である。TMは効率よく凝固系を抑制することか
ら、播種性血管内凝固症候群(以下、DICと略す)、
各種血栓症等の予防や治療に有用であることが示唆され
ている。
【0009】このTMと癌細胞との関連については、原
発癌細胞に比して転移癌細胞ではTMの発現が低かった
旨報告されている(テズカ、ワイ.(Tezuka、
Y.)等、キャンサー リサ−チ(Cancer Re
search)、55巻、4196−4200頁、19
95年)。しかしながら、TMの癌転移抑制作用が論じ
られているわけではなく、この報告からTMに癌転移抑
制剤としての有用性を認めることはできない。
【0010】なお、TMは上述のようにトロンビンと結
合してトロンビンの凝固促進作用を抑制するが、この
他、トロンビンによる血小板凝集も抑制する(エスモ
ン、エヌ.エル.等(Esmon、N.L.)、ジャー
ナル オブ バイオロジカル ケミストリー(Jour
nal of Biological Chemist
ry)、258巻、12238−12242頁、198
3年)。しかしながら、癌細胞による血小板凝集作用
は、トロンビンの選択的阻害剤であるアルガトロバンで
抑制されない(新津ら、癌と化学療法、11巻、480
−486頁、1984年)。したがって、TMがトロン
ビンの血小板凝集を抑制しても、癌細胞による血小板凝
集がTMにより抑制されると予測することはできない。
また一般に、血小板凝集抑制作用と癌転移抑制作用との
作用機序の関連性も明らかにされてはいない。
【0011】以上のように、これまでにTMがトロンビ
ンの凝固促進作用を抑制すること等は知られていても、
TMの癌転移抑制剤としての有用性の報告はなく、その
ような有用性は示唆すらされていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
に癌転移に対する有効な治療法が確立されていない状況
において、臨床において十分効果を有し、生体内で安定
で持続的な効果が認められ、ヒトに毒性を示さない医薬
品を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、TMの癌転
移抑制剤としての有用性が未知であるという状況下にお
いて、TM様蛋白質の癌細胞に対する生理作用を種々研
究している途上、TM様蛋白質が癌の転移を抑制するこ
とを見いだし、さらに鋭意研究を重ねて本発明を完成し
た。
【0014】即ち、本発明は、TM様蛋白質を有効成分
として含有することを特徴とする癌転移抑制剤を提供す
る。
【0015】本発明は、TM様蛋白質を有効成分として
含有するので優れた癌転移抑制作用を発揮する。また、
癌転移抑制剤は、臨床的には癌再発抑制剤でもあり、患
者の生存期間を延長し生存率を高める。
【0016】本発明の癌転移抑制剤は、既知の化学療
法、外科的治療法、放射線療法、温熱療法や免疫療法な
どと組み合わせて用いることができる。特に、本発明の
癌転移抑制剤は、既知の抗腫瘍剤および/または癌転移
抑制物質との併用によりさらに癌転移抑制効果を高める
ことができる。さらに有利であることは、併用すること
により、投与すべき既知の抗腫瘍剤および/または癌転
移抑制物質の量を減量することができ、場合によっては
単独で投与した時には最小の薬理学的作用しか示さない
量まで減らすことができ、従って高投与量のこれらの薬
物により引き起こされる副作用(白血球減少、血小板減
少、出血、貧血、食欲不振、悪心、嘔吐、口内炎、下
痢、発疹、脱毛、皮膚の色素沈着、発熱、倦怠感、頭
痛、肝機能障害、蛋白尿、浮腫、過敏症等)を低減でき
ることである。
【0017】また、TM様蛋白質は現在臨床開発中のD
IC治療薬であり、ヘパリンによる治療に付随するよう
な出血傾向などの副作用も少なく、医薬品としての安全
性が高い(保坂義隆ら、第56回日本血液学会抄録集、
791題、1994)。また、TM様蛋白質は生体内半
減期が長く、医薬品として好ましい体内動態を示すこと
が確認されている。したがって、本発明の癌転移抑制剤
は、優れた癌転移抑制作用を有する他に、副作用の点か
らも、生体内における作用の持続性の点からも、これま
での癌転移抑制剤に比して優れたものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0019】本明細書において「癌転移」の語は、癌細
胞が原発巣から離れた部位に移動して癌が形成されるこ
とを意味する。
【0020】癌転移の分子メカニズムは、前述のよう
に、(1)転移能をもった癌細胞の腫瘍塊からの離脱、
(2)原発巣より離脱した癌細胞の間質組織中の移動、
(3)間質組織の中の癌細胞の血管の基底膜への接着、
(4)基底膜に接着した癌細胞の基底膜の分解と破壊、
ならびに血管内腔への侵入、(5)血管内腔へ侵入した
癌細胞の血管内の移動、ならびに標的臓器の血管内皮細
胞への選択的接着、(6)標的臓器の血管内皮細胞と接
着した癌細胞の血管の基底膜の分解と破壊、ならびに標
的臓器内への移動、(7)標的臓器内へ入り込んだ癌細
胞の、新たな環境における生着と増殖、ならびに新たな
転移巣の形成、からなっている。
【0021】ここで、それぞれの癌により転移しやすい
臓器は少しずつ異なり、乳癌は肺、肝、骨、リンパ節
に、胃癌では肝、肺、骨、副腎に、そして大腸癌では
肝、肺、副腎などに高率に転移することが知られてい
る。そのほか、腎、脳、消化管、前立腺、卵巣、甲状
腺、皮膚等に転移することが知られている。転移癌の例
としては、転移性肝癌、転移性空腸癌、転移性骨腫瘍、
転移性脳腫瘍、転移性肺腫瘍、皮膚転移癌、転移性肋骨
腫瘍、転移性卵巣癌等がある。したがって、本発明にお
いて、癌転移抑制剤とは、このような癌転移を抑制する
ために使用される薬剤であること、特に、術後の転移抑
制剤として有用な薬剤であることを意味する。また、癌
転移抑制剤は、臨床的には癌再発抑制剤でもあり、患者
の生存期間を延長し、生存率を高める。
【0022】また、「TM様蛋白質」の語は、TMおよ
びTMの生物学的もしくは免疫学的活性に必要な一部分
のアミノ酸配列を有するペプチドまたはそれらの類似物
を意味する。すなわち、本発明に用いるTM様蛋白質
は、トロンビンと結合してトロンビンの凝固促進作用を
抑制するとともにトロンビンによるプロテインC活性化
を著しく促進させる蛋白性物質をすべて含む。従って、
天然型あるいは遺伝子工学的に産生されたいずれでも良
く、遺伝子工学手法により得られる改変型あるいはキメ
ラ型であってもよい。医薬品とする場合、好ましくはヒ
ト由来のTM様蛋白質が望まれる。また、ヒト由来のT
Mは膜結合性であり、完全長のアミノ酸配列を持つもの
は水に対する溶解性が低い。このため、本発明において
は完全長のアミノ酸配列を持たず、溶解性の高いTM様
蛋白質(以下、可溶性TM様蛋白質と略す)、例えば、
天然型のヒト尿由来の可溶性TM様蛋白質もしくは遺伝
子組換えヒト可溶性TM様蛋白質がさらに好ましい。な
お、遺伝子組換え技術等を利用して産生された、TMの
アミノ酸配列の部分構造を有する様々なTM様蛋白質
も、癌転移抑制剤として本発明の効果を有するものは、
本発明に含まれる。
【0023】このようなTM様蛋白質は、天然型につい
ては、例えば、特開昭60−199819号公報に開示
されているヒト胎盤由来のTM、ヒト尿由来の可溶性T
M様蛋白質として、特開平3−86900号公報に開示
されている非還元状態での分子量が55,000〜5
8,000および60,000〜65,000の可溶性
TM様蛋白質および特開平3−218399号公報に開
示されている非還元状態での分子量が72,000±
3,000および79,000±3,000の可溶性T
M様蛋白質、ジャーナル オブ バイオケミストリー
(Journal of Biochemistr
y)、113巻、433−440頁、1993年に記載
されている非還元状態での分子量が55,000及び6
0,000の可溶性TM様蛋白質およびヨーロピアン
ジャーナル オブ バイオケミストリー(Europe
an Journal of Biochemistr
y)、221巻、1079−1087頁、1994年に
記載されている非還元状態での分子量が57,000お
よび63,000の可溶性TM様蛋白質があげられる。
【0024】遺伝子組換え型については、例えば、遺伝
子組換えヒト可溶性TM様蛋白質として、特開平1−6
219号公報に開示されている少なくともアミノ末端か
ら345−462番目のアミノ酸配列を含む可溶性TM
様蛋白質およびWO92/00325号公報に開示され
ている少なくともアミノ末端から4−446番目のアミ
ノ酸配列を含む可溶性TM様蛋白質があげられる。
【0025】また、特開平2−255699号公報、特
開平3−259084号公報あるいは特開平5−213
998号公報に開示されているTMの構成アミノ酸が一
部欠如しているTM様蛋白質、特表平5−508150
号公報、WO93/15755号公報、WO93/25
675号公報あるいは特開平5−310787号公報に
開示されている一部が他のアミノ酸に置換されたTM様
蛋白質が挙げられる。例えば、メチオニンを他のアミノ
酸に置換することによって酸化を防止したもの(特表平
5−508150号公報)、あるいはアミノ酸配列を修
飾することによって蛋白分解酵素による分解を防止した
もの、(WO93/15755号公報)等が挙げられ
る。
【0026】また、WO91/04276号公報、WO
91/05803号公報、あるいは特開平3−1333
80号公報に開示されているコンドロイチン及び/又は
コンドロイチン硫酸を含む糖鎖を有するTM様蛋白質、
特開平6−279497号公報に開示されているウシト
ロンボモジュリン由来の酸性アミノ酸配列を含むO−グ
リコシド糖鎖結合部位を付加し、コンドロイチン硫酸糖
鎖を結合させたTM様蛋白質、あるいは、WO92/0
3149号公報に開示されているO−グリコシル化部位
領域の糖鎖を修飾あるいはO−グリコシル化部位領域を
欠失させたTM様蛋白質、特開平4−210700号公
報に開示されているコンドロイチン及び/またはコンド
ロイチン硫酸を含まないTM様蛋白質などが挙げられ
る。さらに、特表平4−505554号公報に開示され
ているヒト組織プラスミノーゲンアクチベーター等のア
ミノ酸配列の一部を含んでいてもよいTM様蛋白質があ
げられる。
【0027】「併用」の語は、本発明の癌転移抑制剤の
有効成分であるTM様蛋白質と既知の抗腫瘍剤および/
または癌転移抑制物質とを個別に投与あるいは混合して
一剤の形で投与すること、また、本発明の癌転移抑制剤
の有効成分であるTM様蛋白質を投与した一定時間後に
既知の抗腫瘍剤および/または癌転移抑制物質を投与す
ること、あるいは既知の抗腫瘍剤および/または癌転移
抑制物質を投与した一定時間後に本発明の癌転移抑制剤
の有効成分であるTM様蛋白質を投与することを包含す
る。本発明の癌転移抑制剤には、この様な可溶性TM様
蛋白質と既知の抗腫瘍剤および/または癌転移抑制物質
を同時に投与できる剤形ばかりでなく、両者を個々に調
製し、順次投与できるようにした剤形も包含される。
【0028】本発明の癌転移抑制剤と併用することによ
り単独で使用した場合と同等以上の効果、好ましくは相
乗効果を示す既知の抗腫瘍剤としては、例えば、イホス
ファミド、塩酸ナイトロジェンマスタード−N−オキシ
ド、塩酸ニムスチン、カルボコン、シクロフォスファミ
ド、ダカルバジン、チオテパ、トシル酸インプロスルフ
ァン、ブスルファン、ミトプロニトール、メルファラ
ン、ラニムスチン、リン酸エストラムスチンナトリウ
ム、エノシタビン、カルモフール、シタラビン、テガフ
ール、テガフール・ウラシル、ドキシフルリジン、ヒド
ロキシカルバミド、フルオロウラシル、メトトレキサー
ト、メルカプトプリン、アクチノマイシンD、塩酸アク
ラルビシン、塩酸イダルビシン、塩酸エピルビシン、塩
酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸ピラルビ
シン、塩酸ブレオマイシン、ジノスタチンスチマラマ
ー、ネオカルチノスタチン、マイトマイシンC、硫酸ブ
レオマイシン、硫酸ペプロマイシン、エトポシド、塩酸
イリノテカン、硫酸ビンクリスチン、硫酸ビンデシン、
硫酸ビンブラスチン、アセグラトン、ウベメニクス、L
−アスパラキナーゼ、塩酸ファドロゾール水和物、塩酸
プロカルバジン、塩酸ミトキサントロン、カルボプラチ
ン、クエン酸タモキシフェン、クエン酸トレミフェン、
クレスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、シスプラ
チン、シゾフィラン、ソブゾキサン、トレチノイン、ネ
ダプラチン、ピシバニール、フルタミド、ペントスタチ
ン、ポルフィマ−ナトリウム、レンチナン等から選ばれ
る一種または二種以上の混合物から選択される抗腫瘍剤
が挙げられる。
【0029】また、本発明の癌転移抑制剤と併用するこ
とにより単独で使用した場合と同等以上の効果、好まし
くは相乗効果を示す癌転移抑制物質としては、例えば、
血管新生を抑制する物質(TNP−470、アンジオス
タチン、サイクリックRGDfV、トロンボスポンジ
ン、インターフェロンα、GM−1474、血小板因子
4、ペントサンポリサルフェート、リノマイド等)、細
胞接着を抑制する物質(RGDS関連ペプチド、YIG
SR関連ペプチド、SCMキチン、ノジリマイシン、ツ
ニカマイシン等)、血小板凝集を抑制する物質(シカプ
ロスト、インドメタシン、アンチスタシン等)、シグナ
ル伝達阻害および運動能を制御する物質(カルボキシア
ミド−トリアゾール、MDL−27032、ベラパミ
ル、ジルチアゼム等)、細胞外マトリックス分解酵素を
阻害する物質(バチマスタット、ウリナスタチン、FO
Y−305、メシル酸ナファモスタット、レチノイド、
インターフェロンβ等)、免疫能を高める物質(CGP
−19835A、MDP−Lys(L18)、BCG、
OK−432等)等から選ばれる一種または二種以上の
混合物から選択される癌転移抑制物質が挙げられる。こ
れらの内、医薬品として認可されている物質が安全性の
面で好ましく、例えば、インターフェロンα、インドメ
タシン、ベラパミル、ジルチアゼム、ウリナスタチン、
メシル酸ナファモスタット、インターフェロンβ等が好
ましい。
【0030】本発明の癌転移抑制剤は、有効成分として
TM様蛋白質を含有していれば良く、公知のいかなる製
剤学的製法によっても製造することができる。したがっ
て、TM様蛋白質は、薬剤として一般的に用いられる適
当な担体または媒体、例えば滅菌水や生理食塩水、植物
油、鉱油、高級アルコール、高級脂肪酸、無害性有機溶
媒等、さらには必要に応じて賦形剤、着色剤、乳化剤、
懸濁剤、界面活性剤、溶解補助剤、吸着防止剤、安定化
剤、保存剤、保湿剤、酸化防止剤、緩衝剤、張化剤、無
痛化剤等と適宜組合わせて、生体に効果的に投与するの
に適した注射剤、経皮吸収剤、点眼剤、経鼻吸収剤、経
口剤等の医薬品製剤、好ましくは注射剤に調製すること
ができる。注射剤の製剤としては、例えば凍結乾燥品
や、注射用水剤、あるいは浸透圧ポンプに封入した形等
で提供できる。
【0031】本発明の癌転移抑制剤の投与方法として
は、動脈内注射、静脈内注射、皮下注射、筋肉注射等と
することができ、また、必要に応じて腹腔内投与、脳槽
内投与、経口投与とすることもできる。この場合の投与
量としては、例えば、TM様蛋白質の蛋白量として一日
約0.01〜1000μg/kg、好ましくは、約0.
1〜500μg/kg、さらに好ましくは1〜200μ
g/kgとすることができる。
【0032】さらに本発明の有効成分であるTM様蛋白
質をリポソーム形成物質(特開昭60−243022号
公報あるいは特開昭64−85920号公報の記載参
照)に封入した後、リポソームとして投与することもで
きる。あるいは、浸透圧ポンプ等に封入し生体に留置す
ることにより連続的に投与することもできる。また、除
放性製剤の剤形として原発巣の摘出部位に外科的にその
製剤を埋め込んでもよく、経皮吸収剤として、外科的手
術部に、液剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、バップ剤
等の方法により局所適用することもできる。この場合、
TM様蛋白質濃度は、例えば約0.001〜1000μ
g/ml、好ましくは、0.01〜500μg/ml、
さらに好ましくは0.1〜200μg/mlとすること
ができる。
【0033】本発明の癌転移抑制剤と既知の抗腫瘍剤お
よび/または癌転移抑制物質を併用する場合は、TM様
蛋白質の投与量は前記の有効成分としての単独投与量の
範囲から選ばれ、併用する既知の抗腫瘍剤あるいは医薬
認可を有する癌転移抑制物質の投与量は通常「医療薬日
本医薬品集」(日本医薬情報センター編、薬業時報社、
1996年)に記載の各々の単独投与量の範囲から選択
されるが、さらに単独投与では最小の薬理学的作用しか
示さない量まで減量することも可能である。
【0034】上記投与量は剤形、投与方法、1日あたり
の投与回数、症状の程度、癌の部位、体重、年齢、単独
投与または併用、同時投与または逐次投与等によって適
宜増減することができる。
【0035】
【実施例】
1.取得例 以下にTM様蛋白質の取得例を挙げて、本発明をより具
体的に説明するが、本発明に用いるTM様蛋白質はこれ
らに限定されるものではない。
【0036】1-1)可溶性TM様蛋白質の取得例:ヒト尿
由来可溶性TM様蛋白質の製造 特開平3−218399号公報に記載された方法に準じ
て調製した。すなわち、原尿100Lをアクリル繊維で
濾過して尿中のウロキナーゼを吸着除去し、通過尿を限
外濾過膜を使用して脱塩濃縮した。次いで、DEAEセ
ルロース(ワットマン社製)カラム、DIP−トロンビ
ン−アガロースクロマトグラフィーおよびセファクリル
S−300(ファルマシアファインケミカル社製)カラ
ムを用いて順次精製し、活性画分を採取した(以下、U
TM0と略す)。この画分は一晩蒸留水に対して透析し
た後凍結乾燥した。
【0037】1-2)可溶性TM様蛋白質の取得例:遺伝子
組換え型ヒト可溶性TM様蛋白質の製造 WO92/00325号公報の方法に準じて製造した。
すなわち、ヒト胎盤cDNAライブラリーより釣り上げ
たDNAを利用してアミノ末端のアミノ酸配列がAla
−Pro−Ala−であるアミノ酸456残基よりなる
可溶性TM様蛋白質を発現するベクターを調製し、これ
をCHO細胞に組み込んだ後、遺伝子増幅を行って高発
現株を得た。この高発現株の培養液をDIP−トロンビ
ン−アガロースカラムとゲル濾過により精製し目的物
(以下、RTM1と略す)を得た。
【0038】1-3)可溶性TM様蛋白質の取得例:遺伝子
組換え型ヒト可溶性TM様蛋白質の製造 WO92/00325号公報の方法に準じて製造した。
すなわち、ヒト胎盤cDNAライブラリーより釣り上げ
たDNAを利用してアミノ末端のアミノ酸配列がAla
−Pro−Ala−であるアミノ酸498残基よりなる
可溶性TM様蛋白質を発現するベクターを調製し、これ
をCHO細胞に組み込んだ後、遺伝子増幅を行って高発
現株を得た。この高発現株の培養液をDIP−トロンビ
ン−アガロースカラムとゲル濾過により精製し目的物
(以下、RTM2と略す)を得た。
【0039】2.評価 上記の取得例に示した、UTM0、RTM1、RTM2
の各TM様蛋白質について、以下のように作用効果を評
価した。
【0040】2-1)TM様蛋白質による癌細胞浸潤能に対
する効果 癌細胞浸潤能の測定はボイデンチャンバーを用いて磯
合、熊谷の方法(がんの浸潤・転移研究マニュアル、磯
合、熊谷、125頁−131頁、金芳堂、1995年)
に準じ、マウス黒色腫由来B16F10細胞の浸潤能に
対する被検薬の阻害効果を調べた。ボイデンチャンバー
内の直径8μmの細孔を有するフィルターをマトリゲル
でコートし、チャンバー上室にB16F10細胞2×1
5 個および被検薬を添加した。対照には、被検薬の代
わりに0.1%ウシ胎児血清アルブミン−ダルベッコ変
法イーグル培養液(以下、BSA−DMEMと略す)を
添加した。チャンバー下室にはケモアトラクタントとし
てフィブロネクチンを含む培養液をいれた。一晩培養
し、マトリゲルを浸潤しフィルター下面に移動したB1
6F10細胞の数をMTT比色定量法にて測定し、対照
の0.1%BSA−DMEM添加と比較した。結果を図
1および図2に示す。
【0041】図1から明らかなように、UTM0はB1
6F10細胞の浸潤能を用量依存的に抑制した。また、
図2から明らかなように、RTM1およびRTM2はB
16F10細胞の浸潤能を抑制した。
【0042】また、この測定において、B16F10細
胞は死滅していないことが確認された。したがって、T
M様蛋白質は殺癌細胞作用はもたないが、癌細胞浸潤能
の抑制作用を有し、臨床において癌転移抑制剤として有
用であることがわかった。
【0043】2-2)TM様蛋白質による実験的癌細胞肺転
移に対する効果 藤猪、済木の方法(がんの浸潤・転移研究マニュアル、
藤猪、済木、7頁−11頁、金芳堂、1995年)に準
じ実施した。6週令の雄性BDF1マウスに、マウス黒
色腫由来B16F10細胞1×105 個を尾静脈内注射
することにより移植した。UTM0(3,000、1
0,000、または30,000TMU/kg)はB1
6F10細胞と共に尾静脈内注射した。UTM0をその
後、3,000、10,000、または30,000T
MU/kg/dayで2日間投与し、細胞移植より15
日後にマウスを屠殺し、肺の癌コロニー数(即ち、転移
結節数)を数え、対照のリン酸緩衝生理食塩水投与群と
比較した。結果を図3に示す。
【0044】図3から明らかなように、UTM0は用量
依存的に癌細胞の肺転移を抑制した。また、UTM0以
外のTM様蛋白質についても同様の作用を示した。
【0045】以上の結果から、UTM0等のTM様蛋白
質は、臨床において癌転移抑制作用を有する好ましい薬
物であることが確認できた。
【0046】3.製剤例 以下に製剤例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0047】3-1)製剤例1 UTM0 5mg 精製ゼラチン 50mg リン酸ナトリウム 34.8mg 塩化ナトリウム 81.8mg マンニト−ル 25mg 上記成分を注射用蒸留水10mlに溶解、無菌濾過した
あとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結乾燥
して注射用製剤を調製した。
【0048】3-2)製剤例2 UTM0 5mg アルブミン 20mg リン酸ナトリウム 34.8mg 塩化ナトリウム 81.8mg マンニト−ル 25mg 上記成分を注射用蒸留水10mlに溶解、無菌濾過した
あとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結乾燥
して注射用製剤を調製した。
【0049】3-3)製剤例3 RTM1 10mg 精製ゼラチン 20mg リン酸ナトリウム 34.8mg 塩化ナトリウム 81.8mg マンニト−ル 25mg 上記成分を注射用蒸留水10mlに溶解、無菌濾過した
あとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結乾燥
して注射用製剤を調製した。
【0050】3-4)製剤例4 RTM2 10mg 精製ゼラチン 20mg リン酸ナトリウム 34.8mg 塩化ナトリウム 81.8mg マンニト−ル 25mg 上記成分を注射用蒸留水10mlに溶解、無菌濾過した
あとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結乾燥
して注射用製剤を調製した。
【0051】3-5)製剤例5 UTM0 10mg L−アルギニン塩酸塩 200mg プルロニックF68 10mg 上記成分を注射用蒸留水10mlに溶解、無菌濾過した
あとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結乾燥
して注射用製剤を調製した。
【0052】 3-6)製剤例6 RTM1 10mg マルトース 100mg 精製ゼラチン 100mg プルロニックF68 10mg リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.77mg リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.18mg 塩化ナトリウム 81.8mg 上記成分を注射用蒸留水10mlに溶解、無菌濾過した
あとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結乾燥
して注射用製剤を調製した。
【0053】
【発明の効果】本発明のTM様蛋白質を有効成分とする
組成物は、癌転移抑制作用を有する。従って、癌転移の
抑制剤として使用することができる。また、癌転移抑制
剤は、臨床的には癌再発抑制剤であり、患者の生存期間
を延長し、生存率を高めることができる。
【0054】本発明の癌転移抑制剤は、既知の化学療
法、外科的治療法、放射線療法、温熱療法や免疫療法な
どと組み合わせて用いることができる。特に、本発明の
癌転移抑制剤は、既知の抗腫瘍剤および/または癌転移
抑制物質との併用によりさらに癌転移抑制効果を高める
ことができる。さらに有利であることは、併用すること
により、投与すべき既知の抗腫瘍剤および/または癌転
移抑制物質の量を減量することができ、場合によっては
単独で投与した時には最小の薬理学的作用しか示さない
量まで減らすことができ、従って高投与量のこれらの薬
物により引き起こされる副作用(白血球減少、血小板減
少、出血、貧血、食欲不振、悪心、嘔吐、口内炎、下
痢、発疹、脱毛、皮膚の色素沈着、発熱、倦怠感、頭
痛、肝機能障害、蛋白尿、浮腫、過敏症等)を低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)の癌細胞浸潤抑制効果を示すグラフである。
【図2】 図2は、本発明に用いるTM様蛋白質(RT
M1およびRTM2)の癌細胞浸潤抑制効果を示すグラ
フである。
【図3】 図3は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)の癌細胞肺転移抑制効果を示すグラフである。図
中、t−検定によるコントロール群に対する有意差を、
危険率5%未満(*)および危険率1%未満(**)で
示した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分
    として含有することを特徴とする癌転移抑制剤。
  2. 【請求項2】 トロンボモジュリン様蛋白質が、可溶性
    トロンボモジュリン様蛋白質である請求項1記載の癌転
    移抑制剤。
  3. 【請求項3】 トロンボモジュリン様蛋白質が、ヒト尿
    由来可溶性トロンボモジュリン様蛋白質である請求項2
    記載の癌転移抑制剤。
  4. 【請求項4】 トロンボモジュリン様蛋白質が、遺伝子
    組換えヒト可溶性トロンボモジュリン様蛋白質である請
    求項2記載の癌転移抑制剤。
JP9158528A 1996-06-14 1997-06-16 癌転移抑制剤 Pending JPH1072364A (ja)

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