JPH1072181A - ハンドレール - Google Patents
ハンドレールInfo
- Publication number
- JPH1072181A JPH1072181A JP22103996A JP22103996A JPH1072181A JP H1072181 A JPH1072181 A JP H1072181A JP 22103996 A JP22103996 A JP 22103996A JP 22103996 A JP22103996 A JP 22103996A JP H1072181 A JPH1072181 A JP H1072181A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibacterial
- handrail
- antibacterial agent
- agent
- rubber layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B31/00—Accessories for escalators, or moving walkways, e.g. for sterilising or cleaning
- B66B31/02—Accessories for escalators, or moving walkways, e.g. for sterilising or cleaning for handrails
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、優れた抗菌作用を発揮し且つ
その抗菌作用はあらゆる細菌に有効であるハンドレール
を提供することにある。 【解決手段】本発明は、厚織帆布を横断面がほぼC字状
に形成した芯体上に一層又は多層の化粧ゴム層を設けて
成るハンドレールにおいて、前記化粧ゴム層の内の少な
くとも最外層の化粧ゴム層は抗菌剤を配合したものであ
ることを特徴とするハンドレールにある。
その抗菌作用はあらゆる細菌に有効であるハンドレール
を提供することにある。 【解決手段】本発明は、厚織帆布を横断面がほぼC字状
に形成した芯体上に一層又は多層の化粧ゴム層を設けて
成るハンドレールにおいて、前記化粧ゴム層の内の少な
くとも最外層の化粧ゴム層は抗菌剤を配合したものであ
ることを特徴とするハンドレールにある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハンドレールに関す
るものである。更に詳述すれば本発明は抗菌性に優れた
ハンドレールに関するものである。
るものである。更に詳述すれば本発明は抗菌性に優れた
ハンドレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、病院内における細菌感染、即ち院
内感染が社会問題化している。
内感染が社会問題化している。
【0003】このような院内感染の防止方法の一つとし
て抗菌加工医療製品が注目されるようになってきてい
る。
て抗菌加工医療製品が注目されるようになってきてい
る。
【0004】病院内に設置されるエスカレータにおいて
もそのような抗菌加工処理が要求される気運にある。
もそのような抗菌加工処理が要求される気運にある。
【0005】エスカレーターの抗菌加工処理において最
も問題となる箇所は移動手摺であるハンドレールであ
る。
も問題となる箇所は移動手摺であるハンドレールであ
る。
【0006】この病院の外にエスカレータはデパート、
駅、空港、展示会場等に設置されていることから、いず
れこれらの場所に設置されるハンドレールにおいても抗
菌加工処理が要求されるようになるものと思われる。
駅、空港、展示会場等に設置されていることから、いず
れこれらの場所に設置されるハンドレールにおいても抗
菌加工処理が要求されるようになるものと思われる。
【0007】ところでエスカレータのハンドレールは常
に不特定多数の人が手に触れるようになっている。
に不特定多数の人が手に触れるようになっている。
【0008】このような不特定多数の中には本人も知ら
ないで雑菌を持っていることがある。そしてそのような
雑菌を持っている人がハンドレールに触れることにより
他人が雑菌を持つ懸念がある。
ないで雑菌を持っていることがある。そしてそのような
雑菌を持っている人がハンドレールに触れることにより
他人が雑菌を持つ懸念がある。
【0009】雑菌としてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌
(一般にMRSAと言われている)等のときには公衆衛
生上好ましいものではない。
(一般にMRSAと言われている)等のときには公衆衛
生上好ましいものではない。
【0010】また、このように多数の人が触るとハンド
レールには細菌の外に、異臭物質やカビ等も付着する。
レールには細菌の外に、異臭物質やカビ等も付着する。
【0011】ところでハンドレールはC字型積層帆布上
に化粧ゴム層を設けて成るものである。
に化粧ゴム層を設けて成るものである。
【0012】ここにおいて化粧ゴムとしてはクロロスル
フォン化ポリエチレンゴム、クロロプレンゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、天
然ゴム等が用いられている。
フォン化ポリエチレンゴム、クロロプレンゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、天
然ゴム等が用いられている。
【0013】そこでハンドレールでは手垢等で汚染され
ときには新品のハンドレールと交換するか、ハンドレー
ルの化粧ゴム層のみを交換する。
ときには新品のハンドレールと交換するか、ハンドレー
ルの化粧ゴム層のみを交換する。
【0014】しかながらこのような新品ハンドレールへ
の交換作業や化粧ゴム層のみの交換作業は作業時間がか
り、しかもコスト的にも不利である。
の交換作業や化粧ゴム層のみの交換作業は作業時間がか
り、しかもコスト的にも不利である。
【0015】さて、ハンドレールに付着する細菌、異臭
物質、カビ等の除去方法としては次のような方法が行わ
れている。
物質、カビ等の除去方法としては次のような方法が行わ
れている。
【0016】(1)定期的清掃 この方法はハンドレールの表面を毎日清潔な布等で拭き
とる方法で、広く行われている。
とる方法で、広く行われている。
【0017】(2)一体化クリナー清掃方法 この方法はハンドレールの可動部分にクリナーを設置し
ておき、自動的に清掃する。
ておき、自動的に清掃する。
【0018】(3)ゼオライト配合化粧ゴム使用方法 この方法は特開昭63−267690号公報等に提案さ
れている方法であって、この方法ではハンドレールの化
粧ゴム層内にゼオライトを金属イオンでイオン交換した
殺菌剤を混合する。
れている方法であって、この方法ではハンドレールの化
粧ゴム層内にゼオライトを金属イオンでイオン交換した
殺菌剤を混合する。
【0019】しかしながらこれらの方法では次のような
難点があった。
難点があった。
【0020】まず、(1)の定期的清掃方法では清掃工
数がかかるのが難点である。
数がかかるのが難点である。
【0021】また、(2)の一体化クリナー清掃方法で
は一体化クリナー装置そのものの汚れが発生し、その保
守管理が厄介である。
は一体化クリナー装置そのものの汚れが発生し、その保
守管理が厄介である。
【0022】そして(3)のゼオライト配合化粧ゴム使
用方法では特定の細菌には有効であるが、大腸菌等には
殺菌作用がないことである。つまり(3)のゼオライト
配合化粧ゴム使用方法では細菌選択殺菌性があり、抗菌
加工処理が完全に行われないのである。
用方法では特定の細菌には有効であるが、大腸菌等には
殺菌作用がないことである。つまり(3)のゼオライト
配合化粧ゴム使用方法では細菌選択殺菌性があり、抗菌
加工処理が完全に行われないのである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、優れた抗菌作用を発揮
でき且つその抗菌作用があらゆる細菌に有効性を発揮で
きるハンドレールを提供することにある。
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、優れた抗菌作用を発揮
でき且つその抗菌作用があらゆる細菌に有効性を発揮で
きるハンドレールを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、厚織帆布を横断面がほぼC字状に形成した芯体上
に一層又は多層の化粧ゴム層を設けて成るハンドレール
において、その化粧ゴム層の内の少なくとも最外層の化
粧ゴム層は抗菌剤を配合したものであることを特徴とす
るハンドレールにある。
ろは、厚織帆布を横断面がほぼC字状に形成した芯体上
に一層又は多層の化粧ゴム層を設けて成るハンドレール
において、その化粧ゴム層の内の少なくとも最外層の化
粧ゴム層は抗菌剤を配合したものであることを特徴とす
るハンドレールにある。
【0025】本発明で使用する抗菌剤は抗菌性金属であ
る銀またはその塩を単独、或いはシリカゲル、ゼオライ
ト、アパタイト、リン酸カルシウム、リン酸ジルコニウ
ム等のイオン交換体、多孔質体等に担持させたものであ
り、塩の形態、担体の種類については特に限定されるも
のではない。しかし、抗菌性の発現しやすさ、ハロゲン
等との反応による失活の危険性を考慮すると銀がマイナ
スイオンとして存在する塩の形で使用することが望まし
く、また、抗菌効果の持続性やゴムへの分散性の点か
ら、抗菌性金属塩は単独で使用するよりも何等かの担体
に担持された形で使用することが望ましい。
る銀またはその塩を単独、或いはシリカゲル、ゼオライ
ト、アパタイト、リン酸カルシウム、リン酸ジルコニウ
ム等のイオン交換体、多孔質体等に担持させたものであ
り、塩の形態、担体の種類については特に限定されるも
のではない。しかし、抗菌性の発現しやすさ、ハロゲン
等との反応による失活の危険性を考慮すると銀がマイナ
スイオンとして存在する塩の形で使用することが望まし
く、また、抗菌効果の持続性やゴムへの分散性の点か
ら、抗菌性金属塩は単独で使用するよりも何等かの担体
に担持された形で使用することが望ましい。
【0026】抗菌剤としては抗菌性金属を主成分とした
無機系の他にベンズイミダゾール、イソチアゾリン、フ
タルイミド、安息香酸の誘導体等に代表される有機系、
ヒノキチオール、ワサオーロ、キトサン等の天然系があ
るが、前者は無機系と比べ即効性である反面、持続性、
安全性に問題のあるものが多く、一方後者は安全性は高
いもののコストや加工時における耐熱性等の課題が残っ
ており、両者とも無機系と比べて利用範囲が限定され
る。更に無機系の抗菌性金属としては銀、銅、亜鉛、チ
タン、ニッケル、鉛等が挙げられるが、中でも抗菌性、
安全性共に高い銀が最も有効である。
無機系の他にベンズイミダゾール、イソチアゾリン、フ
タルイミド、安息香酸の誘導体等に代表される有機系、
ヒノキチオール、ワサオーロ、キトサン等の天然系があ
るが、前者は無機系と比べ即効性である反面、持続性、
安全性に問題のあるものが多く、一方後者は安全性は高
いもののコストや加工時における耐熱性等の課題が残っ
ており、両者とも無機系と比べて利用範囲が限定され
る。更に無機系の抗菌性金属としては銀、銅、亜鉛、チ
タン、ニッケル、鉛等が挙げられるが、中でも抗菌性、
安全性共に高い銀が最も有効である。
【0027】本発明において、抗菌剤配合量の下限は、
抗菌剤中の銀成分が化粧ゴム(化粧ゴムが複数層の場合
は最表面層)に対して5×10-4wt%以上、望ましく
は1×10-2wt%以上になるように設定されており、
上限は抗菌剤全体(担持物の場合、担体も含む)が、化
粧ゴムに対して15wt%以下、望ましくは5wt%以
下である。ここで、下限を化粧ゴムの銀含有量が5×1
0-4wt%以上とした理由は、それ以下では十分な抗菌
効果が認められないからであり、また、上限を抗菌剤が
15wt%以下としたのは、それ以上ではゴム物性が低
下するためである。
抗菌剤中の銀成分が化粧ゴム(化粧ゴムが複数層の場合
は最表面層)に対して5×10-4wt%以上、望ましく
は1×10-2wt%以上になるように設定されており、
上限は抗菌剤全体(担持物の場合、担体も含む)が、化
粧ゴムに対して15wt%以下、望ましくは5wt%以
下である。ここで、下限を化粧ゴムの銀含有量が5×1
0-4wt%以上とした理由は、それ以下では十分な抗菌
効果が認められないからであり、また、上限を抗菌剤が
15wt%以下としたのは、それ以上ではゴム物性が低
下するためである。
【0028】本発明において化粧ゴムとしてはクロロス
ルホン化ポリエチレン、クロロプレンゴム、エチレン・
プロピレン・ジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等
が使用され、特に限定されるものではない。また、本発
明の化粧ゴム配合は上記の抗菌剤を必須成分として含有
するが、その他の配合剤として充填剤、可塑剤、老化防
止剤、加工助剤、着色剤等を必要に応じて使用すること
ができる。また、加硫系は硫黄及び硫黄化合物を含まな
い系であれば、特に限定されるものではなく、化粧ゴム
として最も一般的であるクロロスルホン化ポリエチレン
を例にとれば、パーオキサイド、マレイミド、エポキシ
樹脂が挙げられ、それらを適当な受酸剤、促進剤と組合
わせて用いることができる。
ルホン化ポリエチレン、クロロプレンゴム、エチレン・
プロピレン・ジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等
が使用され、特に限定されるものではない。また、本発
明の化粧ゴム配合は上記の抗菌剤を必須成分として含有
するが、その他の配合剤として充填剤、可塑剤、老化防
止剤、加工助剤、着色剤等を必要に応じて使用すること
ができる。また、加硫系は硫黄及び硫黄化合物を含まな
い系であれば、特に限定されるものではなく、化粧ゴム
として最も一般的であるクロロスルホン化ポリエチレン
を例にとれば、パーオキサイド、マレイミド、エポキシ
樹脂が挙げられ、それらを適当な受酸剤、促進剤と組合
わせて用いることができる。
【0029】本発明のハンドレールにおいて化粧ゴム層
は複数層から成っていても良く、その際は直接利用者が
手を触れる最表面のみ上記の各条件を満たしていれば良
い。
は複数層から成っていても良く、その際は直接利用者が
手を触れる最表面のみ上記の各条件を満たしていれば良
い。
【0030】また、本発明者等は抗菌(殺菌)効果の細
菌選択性が大きい原因について調査した結果、化粧ゴム
中の配合されている硫黄及び硫黄化合物が大腸菌等に対
して抗菌効果を阻害することを見い出した。したがって
抗菌効果の細菌選択性を小さくするには、化粧ゴム中に
硫黄及びその化合物が含まれないことが必要である。
菌選択性が大きい原因について調査した結果、化粧ゴム
中の配合されている硫黄及び硫黄化合物が大腸菌等に対
して抗菌効果を阻害することを見い出した。したがって
抗菌効果の細菌選択性を小さくするには、化粧ゴム中に
硫黄及びその化合物が含まれないことが必要である。
【0031】ここで硫黄化合物としては、ジフェニルグ
アニジン、ジオルトトリルグアニジン等のグアニジン
類、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4′−モ
ルホリノジチオ)ベンゾチアゾール等のチアゾール類、
N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンア
ミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスル
フェンアミド等のスルフェンアミド類、2−メルカプト
イミダゾリン、ジエチルチオウレア等のチオウレア類、
ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチ
オカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸セレ
ン等のジチオカルバミン酸塩類、テトラメチルチウラム
ジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフ
ィド等のチウラム類、モルホリンやアルキルフェノール
のジスルフィド類等が挙げれ、その他一般にゴムの加硫
剤や加硫促進剤として用いられるものを含む。
アニジン、ジオルトトリルグアニジン等のグアニジン
類、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4′−モ
ルホリノジチオ)ベンゾチアゾール等のチアゾール類、
N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンア
ミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスル
フェンアミド等のスルフェンアミド類、2−メルカプト
イミダゾリン、ジエチルチオウレア等のチオウレア類、
ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチ
オカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸セレ
ン等のジチオカルバミン酸塩類、テトラメチルチウラム
ジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフ
ィド等のチウラム類、モルホリンやアルキルフェノール
のジスルフィド類等が挙げれ、その他一般にゴムの加硫
剤や加硫促進剤として用いられるものを含む。
【0032】本発明において用いられる抗菌剤の抗菌メ
カニズムについては、まだ完全に解明されていないが、
概ね次のような機構と考えられる。
カニズムについては、まだ完全に解明されていないが、
概ね次のような機構と考えられる。
【0033】・抗菌性金属である銀が触媒となり、抗菌
剤近傍の空間に活性酸素を発生させ、この活性酸素が細
菌を死滅させる。
剤近傍の空間に活性酸素を発生させ、この活性酸素が細
菌を死滅させる。
【0034】・銀イオンが菌体内に取り込まれて代謝系
の酸素阻害、細胞膜の物質移動阻害を引き起こし、細胞
分裂不能となり死滅させる。
の酸素阻害、細胞膜の物質移動阻害を引き起こし、細胞
分裂不能となり死滅させる。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0036】図1は本発明のハンドレールの一実施例を
示す斜視図である。図1において1は芯体、2は抗菌剤
が配合された第1化粧ゴム層、3は第2化粧ゴム層であ
る。このような構成において、第1化粧ゴム層として表
2に示すような種々のゴム配合物を適用し、それぞれに
ついて評価試験を行なった。その結果を表2に併せて示
す。
示す斜視図である。図1において1は芯体、2は抗菌剤
が配合された第1化粧ゴム層、3は第2化粧ゴム層であ
る。このような構成において、第1化粧ゴム層として表
2に示すような種々のゴム配合物を適用し、それぞれに
ついて評価試験を行なった。その結果を表2に併せて示
す。
【0037】なお、供試した第1化粧ゴムの基本配合は
表1の通りである。今回は抗菌剤として、チオスルファ
ト銀錯塩/シリカゲルを用いた。
表1の通りである。今回は抗菌剤として、チオスルファ
ト銀錯塩/シリカゲルを用いた。
【0038】
【表1】
【0039】また、各試験方法は次の通りである。
【0040】・抗菌試験 各菌体を普通寒天培地で37℃、18〜24時間培養
後、普通ブイヨン培地に菌体浮遊させて、約106 CF
U/mlになるように調整した。試験菌液0.5mlを
試験品表面に滴下した後、加湿条件で37℃、24時間
保存した。保存後、滴下した菌液をスポイトで吸い取
り、この溶液中の生菌数を標準寒天培地を用いた混釈平
板培養法により測定し、1ml当たりのCFU値に換算
した。
後、普通ブイヨン培地に菌体浮遊させて、約106 CF
U/mlになるように調整した。試験菌液0.5mlを
試験品表面に滴下した後、加湿条件で37℃、24時間
保存した。保存後、滴下した菌液をスポイトで吸い取
り、この溶液中の生菌数を標準寒天培地を用いた混釈平
板培養法により測定し、1ml当たりのCFU値に換算
した。
【0041】・ゴム物性 JIS K6251、JIS K6253、JIS K
6260に基づいて行なった。
6260に基づいて行なった。
【0042】
【表2】
【0043】表2に示すように、抗菌剤を配合していな
い比較例1はいずれの菌に対しても、抗菌効果を示して
いない。また、化粧ゴム中の銀含有量が5×10-4%よ
り少ない比較例2では若干生菌数の低下が認められるも
ののまだ不十分である。一方、抗菌剤の配合量が15w
t%を超える比較例3では十分な抗菌性を示している
が、ゴム物性、特に耐屈曲疲労性の低下が大きく、また
抗菌剤自体が高価であるためコスト的にも問題が生じ
る。更に加硫剤として硫黄やDM、TETといった硫黄
化合物を含む比較例4、5は、抗菌剤の配合量が本発明
の範囲内であっても、十分な抗菌性が得られていない。
い比較例1はいずれの菌に対しても、抗菌効果を示して
いない。また、化粧ゴム中の銀含有量が5×10-4%よ
り少ない比較例2では若干生菌数の低下が認められるも
ののまだ不十分である。一方、抗菌剤の配合量が15w
t%を超える比較例3では十分な抗菌性を示している
が、ゴム物性、特に耐屈曲疲労性の低下が大きく、また
抗菌剤自体が高価であるためコスト的にも問題が生じ
る。更に加硫剤として硫黄やDM、TETといった硫黄
化合物を含む比較例4、5は、抗菌剤の配合量が本発明
の範囲内であっても、十分な抗菌性が得られていない。
【0044】これに対し、抗菌剤を本発明の範囲内で配
合し、加硫剤として硫黄及び硫黄化合物を含まない実施
例1〜5はいずれの菌に対しても十分な抗菌性を示して
おり、抗菌剤無添加の比較例1と比べてゴム物性の低下
もほとんど認められない。
合し、加硫剤として硫黄及び硫黄化合物を含まない実施
例1〜5はいずれの菌に対しても十分な抗菌性を示して
おり、抗菌剤無添加の比較例1と比べてゴム物性の低下
もほとんど認められない。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のハンドレールは優
れた抗菌作用を発揮し且つその抗菌作用はあらゆる細菌
に有効であり、それにより病院等において使用してもハ
ンドレールを介した院内感染や雑菌付着による悪臭等の
発生を低減もしくは解消することができるものである。
このように本発明はきわめて衛生的なハンドレールを提
供できる工業上有用なものである。
れた抗菌作用を発揮し且つその抗菌作用はあらゆる細菌
に有効であり、それにより病院等において使用してもハ
ンドレールを介した院内感染や雑菌付着による悪臭等の
発生を低減もしくは解消することができるものである。
このように本発明はきわめて衛生的なハンドレールを提
供できる工業上有用なものである。
【図1】本発明の実施例のハンドレールを示した斜視図
である。
である。
1 芯体 2 第1化粧ゴム層 3 第2化粧ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎名 守 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 電線株式会社電線工場内
Claims (4)
- 【請求項1】厚織帆布を横断面がほぼC字状に形成した
芯体上に一層又は多層の化粧ゴム層を設けて成るハンド
レールにおいて、前記化粧ゴム層の内の少なくとも最外
層の化粧ゴム層は抗菌剤を配合したものであることを特
徴とするハンドレール。 - 【請求項2】前記化粧ゴム層の内の少なくとも抗菌剤を
配合した化粧ゴム層においては、ゴム配合物として硫黄
又は硫黄化合物が配合されていないことを特徴とする請
求項1記載のハンドレール。 - 【請求項3】抗菌剤が金属銀若しくはその塩又はそれら
をイオン交換体若しくは多孔質体に担持して成る担持物
から成ることを特徴とする請求項1記載のハンドレー
ル。 - 【請求項4】抗菌剤を配合した化粧ゴムの銀含有量が5
×10-4wt%以上であり、また、抗菌剤の配合量(担
持物の場合、担体も含む)が、化粧ゴムに対して15w
t%以下であることを特徴とする請求項3記載のハンド
レール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22103996A JPH1072181A (ja) | 1996-06-25 | 1996-08-22 | ハンドレール |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16480896 | 1996-06-25 | ||
JP8-164808 | 1996-06-25 | ||
JP22103996A JPH1072181A (ja) | 1996-06-25 | 1996-08-22 | ハンドレール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072181A true JPH1072181A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=26489771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22103996A Pending JPH1072181A (ja) | 1996-06-25 | 1996-08-22 | ハンドレール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1072181A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6026598B1 (ja) * | 2015-07-08 | 2016-11-16 | 東芝エレベータ株式会社 | 手摺りベルト及びそれを用いた乗客コンベア |
WO2022201297A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 | 三菱電機株式会社 | エスカレーター |
-
1996
- 1996-08-22 JP JP22103996A patent/JPH1072181A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6026598B1 (ja) * | 2015-07-08 | 2016-11-16 | 東芝エレベータ株式会社 | 手摺りベルト及びそれを用いた乗客コンベア |
JP2017019591A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | 東芝エレベータ株式会社 | 手摺りベルト及びそれを用いた乗客コンベア |
WO2022201297A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 | 三菱電機株式会社 | エスカレーター |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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