JPH1071714A - 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置 - Google Patents
記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置Info
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- JPH1071714A JPH1071714A JP23108296A JP23108296A JPH1071714A JP H1071714 A JPH1071714 A JP H1071714A JP 23108296 A JP23108296 A JP 23108296A JP 23108296 A JP23108296 A JP 23108296A JP H1071714 A JPH1071714 A JP H1071714A
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- B41J2202/00—Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
- B41J2202/01—Embodiments of or processes related to ink-jet heads
- B41J2202/13—Heads having an integrated circuit
Abstract
ヘッドを用いた記録装置を提供する。 【解決手段】 発熱体101と、発熱体を駆動するトラ
ンジスタ102と、画像データを入力して一時的に格納
するシフトレジスタ104と、シフトレジスタ104に
格納された画像データをラッチするラッチ回路117と
を1つの基板上に実装し、発熱体101の抵抗をモニタ
するランクヒータ123と、ヘッド温度調整に用いる保
温ヒータ121と、ランクヒータ123と保温ヒータ1
21への信号を入力する共通端子125と、共通端子1
25にゲートが、また、ドレインに保温ヒータ121に
接続するNMOSトランジスタ124とを備え、共通端
子125をランクヒータ123に直接接続するような構
成の記録ヘッドを備える。
Description
記録ヘッドを用いた記録装置に関し、特に、インクを吐
出して記録を行うインクジェット方式の記録ヘッド及び
その記録ヘッドを用いた記録装置に関する。
せて記録を行うインクジェット記録方法は、記録時に発
生する騒音を無視できる程度に小さくでき、高速に記録
を行うことが可能であるのみならず、特別な処理を必要
とせずにいわゆる普通紙に定着して記録できるなど多く
の利点がある。
て現在までにいくつかの方法が提案されているが、その
中でも、例えば、特開昭54−51837号公報或はド
イツ公開(DOLS)第2843064号公報に記載さ
れている記録方法は、熱エネルギーを液体(インク)に
作用させることによってインク吐出のための作用力を得
るという点において、他のインクジェット記録方法とは
異なる特徴を有している。
よれば、熱エネルギーの作用を受けた液体が急峻な体積
の増大を伴う状態変化を起こし、この状態変化による作
用力によって、記録ヘッドの先端に設けられたオリフィ
ス(吐出口)から液体が吐出されて飛翔的液滴が形成さ
れ、この液滴が記録媒体に付着することによって記録が
行われる。特に、DOLS第2843064号公報に開
示されているインクジェット記録方法は、いわゆるドロ
ップ・オン・デマンド法に極めて有効に適用できるばか
りでなく、多数の吐出口を一列に配列することにより記
録用紙の全幅に相当する記録幅を有するように構成した
フルライン型の記録ヘッドを容易に実現することがで
き、さらに吐出口密度を高めることができるので、高解
像度、高品質の画像を高速に記録することができる。
ンクジェット記録ヘッドは、主に液滴を吐出するために
設けられた吐出口と、この吐出口に連通する液流路と、
熱エネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱体)
を備えた基板とから構成されている。液流路は、液滴を
吐出するための熱エネルギーが液体に作用する部分であ
る熱作用部を構成の一部としている。
のが普通であるから、これに対応して記録ヘッド用の基
板には、複数の発熱体が一列に配列される。このような
基板には、一列に配列された複数の発熱体の他に、発熱
体と1対1で対応して発熱体を画像データに応じてそれ
ぞれ駆動するためのドライバと、シリアル入力される画
像データを各ドライバに並列に出力するためのシフトレ
ジスタと、シフトレジスタからの出力を一時的に記憶す
るラッチ回路とを実装したものも開発されている。ここ
で、シフトレジスタには、発熱体の数と同じビット数の
画像データが格納される。同一基板上にこれら回路を組
み込んだ記録ヘッド用基板は、例えば、シリコン基板を
用い、この基板にBi−CMOS構成(バイポーラトラ
ンジスタとCMOSトランジスタを混在させた構成)の
IC(集積回路)をモノリシックに形成し、さらに発熱
部としての発熱体を形成することによって製造される。
する記録ヘッド用基板に実装された論理回路の内部等価
回路を示す図である。これら64個の発熱体(発熱素
子)は基板上に一列に配列されている。
一列に配列された64個の発熱体(発熱素子: H1、
H2、…、H64)101を有し、各発熱体101に1
対1に対応するように、ドライバであるパワートランジ
スタ102が設けられている。各発熱体101の一端
は、発熱体駆動電源用の端子110に共通に接続され、
他端は、対応するパワートランジスタ102のコレクタ
にそれぞれ接続されている。パワートランジスタ102
のエミッタはコモン端子111に共通接続されている。
は、ヒートパルス幅入力端子107に入力するパルス信
号に応じて制御される。また、シフトレジスタ104に
は外部からの画像データ(DATA)が1ビットずつシ
リアルに(例えば、b1、b2、…、b64)入力さ
れ、シフトレジスタ104の出力側にはラッチ回路11
7が設けられている。シフトレジスタ104は、クロッ
ク入力端子105とデータ入力端子106が接続され、
クロック入力端子105に入力するクロック(CLK)
に応じてシフト動作を実行する。さらに、基板上にはシ
フトレジスタ104やラッチ回路117などで代表され
る論理回路部分に電源を供給するための電源端子108
とグランド端子(GND)109が設けられている。以
上が、記録ヘッドの論理回路に最小限必要な構成要素で
ある。
は、同時にインクを吐出する吐出口の数を減らすことに
より、インクタンクから液流路へのインクのリフィル
(再充填)が正しく行われ、記録品位の劣化が防止さ
れ、高品位な記録が可能となることが知られている。そ
こで、記録ヘッドをいくつかのブロック(図4に示す例
では8ブロック)に分割し、かつ隣接する吐出口が同時
にインクを吐出することがないように考慮して論理回路
を設計するようになっている。
(B2、B1、B0)が並列に入力する入力端子114
〜116と、入力端子114〜116に入力したブロッ
ク選択信号を各ブロックごとの信号にデコードするため
の3→8デコーダ118と、奇数番目素子選択信号(以
下、ODD信号)及び偶数番目素子選択信号(以下、E
VEN信号)がそれぞれ入力される入力端子112、1
13と、各パワートランジスタ102にそれぞれ対応す
るAND回路119とが設け、64個のパワートランジ
スタを8個ずつ8つのブロックに分割し、さらに、隣接
するパワートランジスタ即ち奇数番目素子(H1、H
3、…、H63)と偶数番目素子(H2、H4、…、H
64)とが別々に駆動されるようにし、同時に駆動され
るパワートランジスタが最大4個となるように設計され
ている。
のであって、対応するブロックについて3→8デコーダ
118が出力する信号(BLK1、BLK2、…、BL
K8)とヒートパルス幅入力端子107に入力するパル
ス信号(ENB)と偶奇数番目素子選択信号(ODD或
いはEVEN)とラッチ回路117の出力信号との論理
積に基づいて、対応するパワートランジスタ102を駆
動する。
号B2(MSB)が、入力端子115にブロック選択信
号B1が、入力信号116にブロック選択信号B0(L
SB)が入力され、B2=B1=B0=0であると、3
→8デコーダ118からの出力信号BLK1がオンとな
って発熱体H1、H2、…、H8が選択され、さらに、
ODD信号が入力端子112から入力されると、その
内、奇数番号の発熱体H1、H3、H5、H7が選択さ
れる。
02はバイポーラプロセスで形成され、ロジック回路部
分(シフトレジスタ104、ラッチ回路117、3→8
デコーダ118、AND回路119など)はCMOSプ
ロセスで形成される。
装置では、画像データ(DATA)をデータ入力端子1
06を介してシフトレジスタ104にシリアルに入力し
てシフトレジスタ104でこれらの画像データを一時的
に格納してパラレルデータに変換し、このパラレルデー
タをラッチ回路117でラッチする。そして、ラッチ回
路117の出力と、3→8デコーダ118からの出力信
号(BLK1〜BLK8)と、奇数番目素子選択信号
(ODD)或は偶数番目素子選択信号(EVEN)と、
ヒートパルス信号(ENB)との論理積がAND回路1
19で演算され、AND回路119の出力がオンの時の
みパワートランジスタ102がオンとなって、発熱体1
01が駆動される。その結果、駆動された発熱体101
に対応する液流路中のインクが加熱され、吐出口からイ
ンクが吐出し記録が行われる。
ク吐出を行うために、インクの温度制御を行うための保
温ヒータ121を備えたり、また発熱体の抵抗値をモニ
タするランクヒータ123を設け、抵抗のばらつきに対
し駆動電圧や駆動パルス幅の制御ができるようにしてい
る。そして、保温ヒータ121とランクヒータ123の
一端はコモン端子111に接続され、夫々の他端は、保
温ヒータ端子122とランクヒータ端子120に接続さ
れる。
例では、インクの温度を制御するための保温ヒータの保
温ヒータ端子と、発熱体の抵抗をモニタするランクヒー
タのランクヒータ端子を独立に備えていたので、特に、
前述のような回路基板を複数個組み合わせて構成する記
録ヘッドやフルライン型の記録ヘッドでは、その組み合
わせた数だけ端子数が増え、記録ヘッド全体としての生
産コストが上昇したり、記録装置と記録ヘッドとを接続
するケーブルが太く大きくなってしまうという問題があ
る。
で、端子数を少なくした記録ヘッド及びその記録ヘッド
を用いた記録装置とを提供することを目的としている。
に本発明の記録ヘッドは、以下のような構成からなる。
動回路と、画像データを入力して一時的に格納するシフ
トレジスタと、前記シフトレジスタに格納された画像デ
ータをラッチするラッチ回路とを1つの基板上に実装し
た記録ヘッドであって、前記発熱体の抵抗をモニタする
モニタ素子と、ヘッド温度調整に用いる予備ヒータと、
前記モニタ素子と前記予備ヒータへの信号を入力する共
通端子とを有することを特徴とする記録ヘッドを備え
る。
ッドを用いた記録装置であって、前記共通端子に電流を
投入することにより前記発熱体の抵抗をモニタするモニ
タ手段と、前記共通端子に入力する電圧を変化させるよ
う制御する電圧制御手段とを有することを特徴とする記
録装置を備える。
ランジスタをさらに備え、共通端子をモニタ素子に直接
接続し、さらに、その共通端子をNMOSトランジスタ
のゲートに接続し、NMOSトランジスタのドレインに
予備ヒータに接続するように構成しても良い。ここで、
NMOSトランジスタが予備ヒータを駆動する。
を行うインクジェット記録ヘッドでも良いし、或は、熱
エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであ
って、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱
エネルギー変換体を備えていても良い。
の記録要素を含むように構成しても良い。
制御手段は、電圧を変化させて、記録ヘッドの温度調整
を行うよう動作する。
好適な実施形態について詳細に説明する。
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。
ヘッドIJHとインクタンクITとを内蔵した一体型イ
ンクジェットカートリッジIJCが搭載されている。記
録ヘッドIJHにはプラテン24にまで搬送されてきた
記録紙の記録面に対向してインク吐出を行うノズル群を
備えている。キャリッジ16はインクジェットカートリ
ッジIJC20を保持し、駆動モータ17の駆動力を伝
達する駆動ベルト18の一部と連結し、互いに平行に配
設された2本のガイドシャフト19Aおよび19Bと摺
動可能となっており、記録紙の全幅にわたる往復移動が
可能である。
端、例えば、ホームポジションのキャリッジ16と対向
さる位置にはヘッド回復装置26が設けられる。そし
て、伝動機構23を介したモータ22の駆動力によっ
て、ヘッド回復装置26を動作させ、記録ヘッドIJH
のノズル群のキャッピングを行う。ヘッド回復装置26
のキャップ部26Aによる記録ヘッドIJHへのキャッ
ピングに関連させて、ヘッド回復装置26内に設けた吸
引器によるインク吸引、或は、インクジェットカートリ
ッジIJC内のインクタンクITから記録ヘッドIJH
へのインク供給経路に設けた加圧器によるインク加圧に
よって、インクを吐出口より強制的に排出させることに
より、ノズル内の増粘インクを除去する回復処理を行
う。また、記録終了には記録ヘッドIJHをホームポジ
ションに移動させてそのノズルをキャッピングして記録
ヘッドを保護する。
録ヘッドのインク吐出口をワイピングする役目を果たす
シリコンゴムで形成されたブレード30が配設される。
ブレード30はブレード保持部材30Aにカンチレバー
形態で保持され、ヘッド回復装置26と同様、モータ2
2および伝動機構23によって動作し、記録ヘッドIJ
Hのインク吐出面との係合が可能となる。これにより、
記録ヘッドIJHの記録動作時における適切なタイミン
グで、或は、ヘッド回復装置26を用いた回復処理後
に、ブレード30をキャリッジ16の移動経路に突出さ
せ、キャリッジ16の移動に伴って記録ヘッドIJHの
吐出面の結露、インク漏れあるいは塵埃等をふきとる。
プリンタIJRAは、記録用紙自動フィーダ(不図示)
が設けられており、記録用紙Pを自動的に給紙する。
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示
す同図において、1700は記録信号を入力するインタ
フェース、1701はMPU、1702はMPU170
1が実行する制御プログラムを格納するROM、170
3は各種データ(上記記録信号や記録ヘッドIJHに供
給される記録データ等)を保存しておくDRAMであ
る。1704は記録ヘッドIJHに対する記録データの
供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)であり、イン
タフェース1700、MPU1701、RAM1703
間のデータ転送制御も行う。1710は記録ヘッドIJ
Hを搬送するためのキャリアモータ、1709は記録紙
搬送のための搬送モータである。1705は記録ヘッド
IJHを駆動するヘッドドライバ、1706、1707
はそれぞれ搬送モータ1709、キャリアモータ171
0を駆動するためのモータドライバである。
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJH
が駆動され、記録が行われる。
構成を模式的に示す断面図である。基板301は、図6
で示した従来の記録ヘッドの基板と同様の内部等価回路
構成となっており、インクを吐出するためのエネルギー
を発生するエネルギー発生素子である発熱体(電気熱変
換体)と、複数の発熱体と、発熱体を駆動するために発
熱体と1対1で設けられるパワートランジスタ(ドライ
バ)と、シフトレジスタやラッチ回路等の論理回路とを
同一のシリコン基板上に形成している。
01にAsなどのドーパントをイオンプランテーション
及び拡散の手段により導入し、N型埋込層202を形成
し、その上の層にN型エピタキシャル層203を形成す
る。さらに、N型エピタキシャル層203にB等の不純
物を導入し、P型ウェル領域204を形成する。その
後、フォトリソグラフィと酸化拡散及びイオンプランテ
ーション等の方法によって、不純物導入を繰り返してN
型エピタキシャル領域203にp−MOS250、P型
ウエル領域にn−MOS251が構成される。p−MO
S250及びn−MOS251は、それぞれ厚さ数百ナ
のゲート絶縁膜208を介してCVD法で堆積したポリ
シリコンによるゲート配線215及びN型あるいはP型
の不純物導入したソース領域205、ドレイン領域20
6などで構成される。
路103、シフトレジスタ(S/R)104のロジック
部が構成される。
PN型パワートランジスタ252は、やはり不純物導入
及び拡散等の工程によりN型エピタキシャル層203中
に、コレクタ領域211、ベース領域212、エミッタ
領域213などを設けることで構成される。
形成された酸化膜分離領域253によって、相互に分離
されている。このフィールド酸化膜は、発熱素子255
下においては、一層目の畜熱層214として作用する。
がCVD法でPSG、BPSGで堆積され、熱処理によ
り平坦化処理等されてからコンタクトホールを介し、一
層目のアルミ電極217が形成されている。発熱体で
は、抵抗層219と別のアルミ電極220とが同一パタ
ーンで相互に積層するように形成されているが、発熱部
255においては、アルミ電極220が切り欠かれ、抵
抗層219のみに電流が通じるように構成されている。
このように構成することにより、発熱部255でのみ発
熱するようになる。その後、プラズマCVD法によるS
iO等の層間絶縁膜218を堆積し、更にスルーホール
を介して、ヒータ層219と2層目のアルミ電極218
を形成している。
iN膜が形成されている。最上層には耐キヤビテーショ
ン膜222が、Ta等で堆積され、パッド部254を開
口して形成する。
ラトランジスタで構成したが、MOSトランジスタで形
成してもよい。
構成を示す図である。
その一方の長辺に沿って、64個の発熱体302が2
5.4mm当たり360個の密度(即ち、360dp
i)で等間隔に配置されている。他方の長辺に沿って、
記録装置IJRAとの接続に使用される複数の入力信号
パッド310が配置されている。また、基板301のほ
ぼ中央部分には、発熱体302を駆動するパワートラン
ジスタを配置するパワートランジスタ配置領域303が
発熱体302の配列方向に沿うように帯状に形成されて
いる。上述したようにパワートランジスタと発熱体30
2とは1対1に対応しているので、パワートランジスタ
配置領域303には64個のパワートランジスタが含ま
れ、これらパワートランジスタは発熱体302の配列方
向に平行して1列に配列されている。発熱体302とパ
ワートランジスタ配置領域303内のパワートランジス
タとは、図3に示したアルミ電極219によって電気的
に接続されている。この配線の設けられる領域が、図4
におけるヒータ配線部304である。
3を参照して説明する。
上の層間絶縁膜216までが形成されたSi基板201
上に、2層目の蓄熱層として作用する層間絶縁膜21
8、抵抗層(発熱体層)219、アルミ電極(ヒータ配
線層)220が順次積層されている。アルミ電極220
の一部は、発熱体302の発熱部255となるべき部分
においてエッチング等により溝形状に除去されていて、
その溝の底部に抵抗層219の一部が露出する。この露
出した抵抗層219およびアルミ電極220の上には、
これらの層をインクの影響から保護する保護膜221お
よびTa保護層として形成された耐キャビテーション膜
222が順次積層されている。これら2つの保護層も、
アルミ電極220の溝形状に対応した溝部分を有してお
り、この溝部分においてインクを膜沸騰させることがで
きる。
いて、図4を参照して説明する。
信号パッド310側の長辺との間の領域は、論理回路領
域309である。論理回路領域309には、CMOS論
理回路で構成されたシフトレジスタやラッチ回路などが
形成されている。入力信号パッド310は、論理回路領
域309内に形成された各回路に信号を供給するために
使用されている。
いる側の基板301の長辺の両端部には、それぞれ比較
的大きなパッド311、312が設けられている。パッ
ド311は、各発熱体302に対し所定の発熱体駆動電
圧(+VH)を共通に印加するためのパッドであり、パ
ッド312は接地(GND)用のパッドである。パワー
トランジスタ配置領域303の長手方向の両端部には、
それぞれ温度調節用のヒータ313が設けられ、一方の
ヒータ313の近傍にはサブヒータ314が設けられて
いる。
端には夫々、温度センサ用のダイオード315が設けら
れ、このダイオードの近傍にはスルーホール317が設
けられている。また、パワートランジスタ配置領域30
3の四隅近くにはそれぞれスルーホール316が設けら
れている。これらスルーホール316、317は、その
下部に配線された2層の配線層との電気的接続を確立す
るために設けられている。さらに、パワートランジスタ
配線領域303の長手方向の両端には、記録ヘッド製造
組み立て時の位置検出に用いられるマーク318が形成
されている。
た回路の内部等価回路図である。
ヘッドの構成要素と同じ要素には同じ参照番号を付し、
ここでの説明は省略する。その図において、124はN
MOSトランジスタ、125は保温ヒータ121とラン
クヒータ123の共通端子である。
(1)インクの温度を制御する保温ヒータ121にNM
OSトランジスタ124のドレイン側を接続し、そのゲ
ート側にランクヒータ123と共通端子125を接続す
る点と、(2)保温ヒータ121の一方の接続端を発熱
体駆動電源用の端子110に接続し、NMOSトランジ
スタ124のソース側とランクヒータ123の一方の接
続端をコモン端子111に接続する点である。
モニタする場合は、共通端子125に電流を流すことに
より測定でき、また、吐出インクの温度を制御する場合
は、共通端子125から入力する電圧を変化させて印加
することにより、保温ヒータ121に投入される電力を
制御して、その温度を調節する。
指示やその電圧制御は、記録ヘッドIJHを装着するM
PU1701が実行し、実際の電流はヘッドドライバ1
705を介して記録ヘッドIJHの共通端子124に入
力される。
保温ヒータへの信号入力端子とランクヒータへの入力信
号端子とを共通化することができるので1基板当たりの
端子数を削減することができる。これにより、例えば、
このような基板を複数個組み合わせることにより構成す
る記録ヘッドやフルライン型の記録ヘッドでは、その組
み合わせた数だけ端子数を削減することができ、記録ヘ
ッド全体としての生産コストを削減することに資するこ
とになる。さらに、このような記録ヘッドを記録装置と
接続するケーブルを細くしたり、小さくすることにも貢
献する。
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
ニタ素子と予備ヒータへの信号を入力する端子を共通化
しているので、記録ヘッドに備えねばならない端子数を
減らすことができるという効果がある。特に、例えば、
請求項6に記載したような複数の基板を組みあわせて多
くの記録要素をもつように構成する記録ヘッドやフルラ
イン型記録ヘッドの場合、組み合わせた数だけ端子数を
減らすことができるので、より低コストでこのような記
録ヘッドを生産できるという利点がある。
ットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図で
ある。
構成を示すブロック図である。
に示す断面図である。
である。
部等価回路図である。
ド用基板に実装された論理回路の内部等価回路を示す図
である。
Claims (9)
- 【請求項1】 発熱体と、前記発熱体を駆動する駆動回
路と、画像データを入力して一時的に格納するシフトレ
ジスタと、前記シフトレジスタに格納された画像データ
をラッチするラッチ回路とを1つの基板上に実装した記
録ヘッドであって、 前記発熱体の抵抗をモニタするモニタ素子と、 ヘッド温度調整に用いる予備ヒータと、 前記モニタ素子と前記予備ヒータへの信号を入力する共
通端子とを有することを特徴とする記録ヘッド。 - 【請求項2】 NMOSトランジスタをさらに有し、 前記共通端子は前記モニタ素子に直接接続され、 前記共通端子は前記NMOSトランジスタのゲートに接
続され、前記NMOSトランジスタのドレインは前記予
備ヒータに接続されることを特徴とする請求項1に記載
の記録ヘッド。 - 【請求項3】前記NMOSトランジスタは、前記発熱体
を駆動する駆動回路であることを特徴とする請求項2に
記載の記録ヘッド。 - 【請求項4】 前記NMOSトランジスタが前記予備ヒ
ータを駆動することを特徴とする請求項2に記載の記録
ヘッド。 - 【請求項5】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
する請求項1に記載の記録ヘッド。 - 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘ
ッド。 - 【請求項7】 前記基板を複数組み合わせて多くの記録
要素を含むように構成したことを特徴とする請求項1に
記載の記録ヘッド。 - 【請求項8】 請求項1に記載の記録ヘッドを用いた記
録装置であって、 前記共通端子に電流を投入することにより前記発熱体の
抵抗をモニタするモニタ手段と、 前記共通端子に入力する電圧を変化させるよう制御する
電圧制御手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 【請求項9】 前記電圧制御手段は、前記電圧を変化さ
せて、記録ヘッドの温度調整を行うことを特徴とする請
求項8に記載の記録装置。
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