JPH1071407A - 圧延ロールのオンライン研削方法 - Google Patents
圧延ロールのオンライン研削方法Info
- Publication number
- JPH1071407A JPH1071407A JP22841596A JP22841596A JPH1071407A JP H1071407 A JPH1071407 A JP H1071407A JP 22841596 A JP22841596 A JP 22841596A JP 22841596 A JP22841596 A JP 22841596A JP H1071407 A JPH1071407 A JP H1071407A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinding
- wear
- roll
- profile
- rolling
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】圧延機に組み込まれたロール研削ユニットを用
いて圧延中の圧延ロールを砥石で研削する方法におい
て、ロールの熱膨張も考慮して研削する。 【解決手段】ロール摩耗予測モデルに基づいて研削量を
決める場合、予測誤差により過剰研削となるよりも研削
不足となるように目標研削量を定め予測モデルの予測値
の80%を研削量とする。
いて圧延中の圧延ロールを砥石で研削する方法におい
て、ロールの熱膨張も考慮して研削する。 【解決手段】ロール摩耗予測モデルに基づいて研削量を
決める場合、予測誤差により過剰研削となるよりも研削
不足となるように目標研削量を定め予測モデルの予測値
の80%を研削量とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧延中にオンライン
でロールを研削する際のロール研削量分布の算出方法に
関する。
でロールを研削する際のロール研削量分布の算出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧延機に組み込まれた圧延ロールは圧延
の進行に伴って圧延材と接触する部分が摩耗する。その
ため、ロール表面が劣化すると共に摩耗に伴いロールプ
ロフィルが段差状に変化し、板幅が狭い材料の後に広幅
の材料を圧延すると、圧延材のプロフィル異常を招く。
したがって、圧延ロールは一定量の圧延を行った後、又
は、ロールの劣化が甚だしい場合には圧延作業を一時中
断してロールを交換する。このロール交換作業は圧延能
率向上の妨げとなるため近年、圧延ラインにロール研削
装置を組み込み、ロール摩耗に伴う段差及びロール表面
の劣化部分をオンラインで研削する技術が提案されてい
る。
の進行に伴って圧延材と接触する部分が摩耗する。その
ため、ロール表面が劣化すると共に摩耗に伴いロールプ
ロフィルが段差状に変化し、板幅が狭い材料の後に広幅
の材料を圧延すると、圧延材のプロフィル異常を招く。
したがって、圧延ロールは一定量の圧延を行った後、又
は、ロールの劣化が甚だしい場合には圧延作業を一時中
断してロールを交換する。このロール交換作業は圧延能
率向上の妨げとなるため近年、圧延ラインにロール研削
装置を組み込み、ロール摩耗に伴う段差及びロール表面
の劣化部分をオンラインで研削する技術が提案されてい
る。
【0003】ロール研削は、例えば、特開平5−423
10号公報に示されるように、ロール摩耗に伴う段差部
分を平滑化するように、ロールが圧延材に接触しない部
分を摩耗量に相当する分だけ研磨するのが一般的であ
る。
10号公報に示されるように、ロール摩耗に伴う段差部
分を平滑化するように、ロールが圧延材に接触しない部
分を摩耗量に相当する分だけ研磨するのが一般的であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】異常な板プロフィルを
発生させる因子にはロール摩耗に伴う段差の他にロール
の熱膨張が挙げられる。ロール摩耗に伴う段差部分をオ
ンラインで研削し平滑化しても板幅の狭い材料を大量に
圧延した後に板幅の広い材料を圧延する場合、又は狭幅
材から広幅材への幅戻り量が大きい場合には、狭幅材の
板道に成長した熱膨張により広幅材の板プロフィルが品
質異常となり、また、最悪の場合には局部的な形状不良
を招き圧延材が破断する不具合が生じる。
発生させる因子にはロール摩耗に伴う段差の他にロール
の熱膨張が挙げられる。ロール摩耗に伴う段差部分をオ
ンラインで研削し平滑化しても板幅の狭い材料を大量に
圧延した後に板幅の広い材料を圧延する場合、又は狭幅
材から広幅材への幅戻り量が大きい場合には、狭幅材の
板道に成長した熱膨張により広幅材の板プロフィルが品
質異常となり、また、最悪の場合には局部的な形状不良
を招き圧延材が破断する不具合が生じる。
【0005】さらに、ロール摩耗段差の予測モデルに基
づき、圧延材と接触しない部分を研削する際には、摩耗
の予測誤差により過剰研削となる場合があり、異常板プ
ロフィルが発生する問題があった。本発明は以上の問題
点を解決することを目的とするものである。
づき、圧延材と接触しない部分を研削する際には、摩耗
の予測誤差により過剰研削となる場合があり、異常板プ
ロフィルが発生する問題があった。本発明は以上の問題
点を解決することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧延機に組み
込まれたロール研削ユニットを用いて圧延中の圧延ロー
ルを砥石で研削する方法において、ロールの摩耗の予測
値に基づき圧延材とロールとの非接触部を研削する際
に、摩耗の予測値より小さい目標研削量を定めて研削す
ることを特徴とするオンラインにおける圧延ロールのオ
ンライン研削方法を提供するものである。
込まれたロール研削ユニットを用いて圧延中の圧延ロー
ルを砥石で研削する方法において、ロールの摩耗の予測
値に基づき圧延材とロールとの非接触部を研削する際
に、摩耗の予測値より小さい目標研削量を定めて研削す
ることを特徴とするオンラインにおける圧延ロールのオ
ンライン研削方法を提供するものである。
【0007】圧延材のプロフィルはロールベンダー、ロ
ールシフト、ロールクロス等のアクチュエータにより目
標値に制限される。これらのアクチュエータは局部的な
プロフィル異常を修正する能力を有しておらず、ロール
摩耗段差に伴う板の局部的な凹凸は回避できない。その
ため、オンラインでロール摩耗段差を研削しロールプロ
フィルの平滑化を図る。さらに、圧延のインターバルが
短い(ロール冷却時間が短い)場合にはロールの熱膨張
が大きく、かつ急峻な分布となり、摩耗段差の研削だけ
では板プロフィルの局部的な不良を引き起こす場合もあ
る。
ールシフト、ロールクロス等のアクチュエータにより目
標値に制限される。これらのアクチュエータは局部的な
プロフィル異常を修正する能力を有しておらず、ロール
摩耗段差に伴う板の局部的な凹凸は回避できない。その
ため、オンラインでロール摩耗段差を研削しロールプロ
フィルの平滑化を図る。さらに、圧延のインターバルが
短い(ロール冷却時間が短い)場合にはロールの熱膨張
が大きく、かつ急峻な分布となり、摩耗段差の研削だけ
では板プロフィルの局部的な不良を引き起こす場合もあ
る。
【0008】ロールの摩耗量Wは例えば次の(1)式の
ような予測式を用いて計算する。 w=C・P・L/(D・π・W)…(1) ここで、Cは摩耗係数、Pは圧延荷重、Lは圧延長さ、
Wは板幅であり、摩耗係数Cは圧延スタンド毎と、圧延
鋼種毎に調整する係数である。上記(1)におけるP・
L/(D・π・W)はロールの円周上のある1点が圧延
材と接触した回数に圧延荷重を乗じたものであり一般的
には負荷パラメータと呼ばれている。ロール摩耗のメカ
ニズムは完全には解明されておらず、摩耗量の予測精度
向上には限界がある。予測精度の一例として、図1に熱
間仕上圧延機におけるロールの摩耗量の実績値と予測値
との関係を示す。予測モデルは最大30%程度の予測誤
差が生じている。
ような予測式を用いて計算する。 w=C・P・L/(D・π・W)…(1) ここで、Cは摩耗係数、Pは圧延荷重、Lは圧延長さ、
Wは板幅であり、摩耗係数Cは圧延スタンド毎と、圧延
鋼種毎に調整する係数である。上記(1)におけるP・
L/(D・π・W)はロールの円周上のある1点が圧延
材と接触した回数に圧延荷重を乗じたものであり一般的
には負荷パラメータと呼ばれている。ロール摩耗のメカ
ニズムは完全には解明されておらず、摩耗量の予測精度
向上には限界がある。予測精度の一例として、図1に熱
間仕上圧延機におけるロールの摩耗量の実績値と予測値
との関係を示す。予測モデルは最大30%程度の予測誤
差が生じている。
【0009】摩耗の予測値を研削量とした場合、実際の
摩耗量との誤差のために図2に示すように摩耗段差が残
ったり、あるいは図3に示すように過剰研削となる場合
が生じる。ロールのプロフィル変化にはロール摩耗の他
にロールの熱膨張があり、局所的な板プロフィル異常を
誘発する。図2のように段差研削量が不足して段差残り
が生じた場合、図4に示すように摩耗段差には熱膨張を
相殺する成分を有するため見かけ上熱膨張が小さいプロ
フィルとなる。逆に、図3に示すように過剰研削となっ
た場合の合成プロフィルは図5に示すように見かけ上熱
膨張が増長されたプロフィルとなる。図4及び図5のそ
れぞれのロールプロフィルで幅戻り圧延を行った際の板
プロフィルを図6に示す。過剰研削となった場合にはエ
ッジビルトアップが大きい品質異常が発生した。従っ
て、ロール摩耗予測モデルに基づいて研削量を決める場
合、予測誤差により過剰研削となるよりも研削不足とな
るように目標研削量を定めた方が異常板プロフィルの発
生率が少なくなる。
摩耗量との誤差のために図2に示すように摩耗段差が残
ったり、あるいは図3に示すように過剰研削となる場合
が生じる。ロールのプロフィル変化にはロール摩耗の他
にロールの熱膨張があり、局所的な板プロフィル異常を
誘発する。図2のように段差研削量が不足して段差残り
が生じた場合、図4に示すように摩耗段差には熱膨張を
相殺する成分を有するため見かけ上熱膨張が小さいプロ
フィルとなる。逆に、図3に示すように過剰研削となっ
た場合の合成プロフィルは図5に示すように見かけ上熱
膨張が増長されたプロフィルとなる。図4及び図5のそ
れぞれのロールプロフィルで幅戻り圧延を行った際の板
プロフィルを図6に示す。過剰研削となった場合にはエ
ッジビルトアップが大きい品質異常が発生した。従っ
て、ロール摩耗予測モデルに基づいて研削量を決める場
合、予測誤差により過剰研削となるよりも研削不足とな
るように目標研削量を定めた方が異常板プロフィルの発
生率が少なくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】オンラインロール研削装置を有す
る7スタンドの4段圧延機で構成される熱間仕上圧延機
において、摩耗予測モデルの予測値を研削量として研削
を行った場合(従来法)と予測モデルの予測値の80%
を研削量とした場合(本発明法)の板プロフィル不良の
発生率を図7に示す。従来に比べて本発明法適用後は板
プロフィル異常の発生率を約1/3に減少することがで
きた。
る7スタンドの4段圧延機で構成される熱間仕上圧延機
において、摩耗予測モデルの予測値を研削量として研削
を行った場合(従来法)と予測モデルの予測値の80%
を研削量とした場合(本発明法)の板プロフィル不良の
発生率を図7に示す。従来に比べて本発明法適用後は板
プロフィル異常の発生率を約1/3に減少することがで
きた。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロールの
摩耗の予測値に基づき圧延材とロールの非接触部を研削
する際に摩耗の予測値より小さい目標研削量を定めて研
削することにより、板プロフィル異常の発生率を大幅に
削減できる。
摩耗の予測値に基づき圧延材とロールの非接触部を研削
する際に摩耗の予測値より小さい目標研削量を定めて研
削することにより、板プロフィル異常の発生率を大幅に
削減できる。
【図1】ロール摩耗量の実績値と予測値との関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図2】摩耗の予測誤差に伴う段差研削残りを示す図で
ある。
ある。
【図3】摩耗の予測誤差に伴う過剰研削を示す図であ
る。
る。
【図4】研削残りが生じた場合のロールプロフィルを示
す図である。
す図である。
【図5】過剰研削が生じた場合のロールプロフィルを示
す図である。
す図である。
【図6】研削残り及び過剰研削それぞれにおける幅戻圧
延時の板プロフィルを示す図である。
延時の板プロフィルを示す図である。
【図7】板プロフィル不良の発生率を示すグラフであ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 堅司 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (72)発明者 後藤 義人 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (72)発明者 植村 敬 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内
Claims (1)
- 【請求項1】 圧延機に組み込まれたロール研削ユニッ
トを用いて圧延中の圧延ロールを砥石で研削する方法に
おいて、ロールの摩耗の予測値に基づき圧延材とロール
との非接触部を研削する際に、摩耗の予測値より小さい
目標研削量を定めて研削することを特徴とするオンライ
ンにおける圧延ロールのオンライン研削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22841596A JPH1071407A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 圧延ロールのオンライン研削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22841596A JPH1071407A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 圧延ロールのオンライン研削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1071407A true JPH1071407A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16876125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22841596A Withdrawn JPH1071407A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 圧延ロールのオンライン研削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1071407A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002178012A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-25 | Kawasaki Steel Corp | オンラインロール研削方法 |
CN109968204A (zh) * | 2019-03-21 | 2019-07-05 | 华南理工大学 | 一种砂轮工件互磨损的数控磨削形状误差自适应补偿方法 |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP22841596A patent/JPH1071407A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002178012A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-25 | Kawasaki Steel Corp | オンラインロール研削方法 |
CN109968204A (zh) * | 2019-03-21 | 2019-07-05 | 华南理工大学 | 一种砂轮工件互磨损的数控磨削形状误差自适应补偿方法 |
CN109968204B (zh) * | 2019-03-21 | 2021-05-14 | 华南理工大学 | 一种砂轮工件互磨损的数控磨削形状误差自适应补偿方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |