JPH1070998A - 改良された酵素基質 - Google Patents
改良された酵素基質Info
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Abstract
る酵素基質として使用される4メチルウンベリフェロン
リン酸等のリン酸エステルを含む酵素基質であって、長
期間保存した場合の安定性が向上され、品質の劣化が防
止された酵素基質を提供する。 【解決手段】クエン酸やコハク酸等の有機酸と4メチル
ウンベリフェロンリン酸等のリン酸エステルからなる酵
素基質等。
Description
質、改良された酵素基質の製造方法、更には改良された
酵素基質を含んでなる酵素活性測定用の試薬キット等に
関するものであり、例えば酵素免疫測定方法等に使用可
能な、安定性の向上した、優れた酵素基質等を提供する
ものである。
白質等の含有量等は、抗体や抗原を利用した、いわゆる
サンドイッチ法、競合法等の酵素免疫測定を実施するこ
とで知ることが可能である。例えばサンドイッチ法と呼
ばれる方法においては、測定されるべき蛋白質等に対す
る固相化モノクローナル抗体(固相化抗体)と、測定さ
れるべき蛋白質等に対する、前記モノクローナル抗体と
は異なるモノクローナル抗体であって酵素と結合させた
抗体(標識抗体)を使用し、測定されるべき蛋白質等の
量に相関した(固相化抗体−蛋白質等−標識抗体)との
サンドイッチ複合体を形成させ、このようなサンドイツ
チ複合体を形成していない標識抗体を分離した後、サン
ドイッチ複合体中の酵素量をその活性を基に測定し、最
終的に測定されるべき蛋白質等の量を推定する。
て又は凍結乾燥等した粉末状態で提供されることが多
い。実際に酵素反応を行うに際しては、該溶液を希釈又
は希釈することなしに、或いは該凍結乾燥粉末に水等を
加えて溶液としてから使用するが、提供された溶液や粉
末状態の酵素基質が劣化していた場合、再現性が悪化す
る等、酵素活性の測定結果に与える影響は大きい。従っ
て、酵素基質を製造し提供する側から言えば、より長時
間に渡って安定で酵素との反応性等が変化しない酵素基
質を提供することが必要である。
目的とする抗原等を測定するための標識として使用され
るが、このような場合以外にも、例えば体液中の酵素含
有量を、その酵素活性を測定することで知る方法も頻繁
に実施されている。
8578号公報には、酵素基質をアルカリ条件下におく
ことで安定化させることが記載されている。しかし、各
種酵素には活性発現に際して最適pHが存在するため、
このようにアルカリ条件下で安定化された酵素基質をそ
のまま酵素活性の測定に使用すると、当該pHが測定し
ようとする酵素の最適pHと一致しない場合には酵素活
性自体が小さくなってしまい、測定精度が低下するとい
う課題を生じる。むろん、このようにアルカリ条件下で
安定化された酵素溶液のpHを酵素の最適pHに調整す
ることも可能ではあるが、酵素活性測定に先立ってpH
調整という工程が必要となる。
には、酵素基質溶液へEDTAやEGTA等の金属キレ
ート剤を添加する、酵素溶液の安定化させる方法が記載
されている。この方法は、4メチルウンベリフェロンリ
ン酸又はその塩を非酵素的に分解してしまう金属イ才ン
を捕捉することでこれらを安定化するものである。この
方法においては、しかし、例えば免疫測定に頻繁に使用
されるアルカリ性フォオスファターゼ等、その活性の発
現にマグネシウムイオンや亜鉛イ才ンが必要とされる酵
素基質として4メチルウンベリフェロンリン酸又はその
塩を使用する場合、上記キレート剤によって前記イオン
も捕捉され、酵素活性が阻害される恐れがあるため、使
用に先立ってキレート剤を除去する等の操作が必要とな
る。
り、溶液として保存等する場合に比べて安定性を向上さ
せることが可能である。しかし、このような凍結乾燥処
理を行う場合であっても、更に長期間、更に安定的に酵
素基質の品質を保持し得る酵素基質を提供できれば、使
用者にとって便利である。即ち、凍結乾燥された酵素基
質は使用に先立って適当な溶液に溶解されるため、凍結
乾燥された基質であっても溶解後の保存安定性を良好に
できれば、大量の貯蔵液を調製し保存しておくことが可
能となるからである。
酵素基質を提供すべく鋭意研究を行った結果、クエン酸
及び/又はコハク酸を共存させることにより、免疫測定
等の分野において標識物質として頻繁に使用されている
アルカリ性フォスファターゼ等の加水分解酵素の基質で
あるリン酸エステルを安定化し得ることを見出し、本発
明を完成するに至った。即ち本発明は、20〜25℃、
イオン強度が0.1の水溶液中での亜鉛に対するキレー
ト安定度定数(logK)が8〜14である有機酸又は
その塩とリン酸エステルを含む酵素基質であり、かかる
酵素基質を含んでなる酵素活性測定用試薬セットや、か
かる酵素基質を含んでなる、酵素を標識物質として用い
る免疫測定用試薬セットである。
が0.1の水溶液中での亜鉛に対するキレート安定度定
数(logK)が8〜14である有機酸又はその塩を共
存させることを特徴とするリン酸エステルの安定化法で
あり、更には20〜25℃、イオン強度が0.1の水溶
液中での亜鉛に対するキレート安定度定数(logK)
が8〜14である有機酸又はその塩を添加する安定化さ
れたリン酸エステルの製造方法である。以下本発明を詳
細に説明する。
液中での亜鉛に対するキレート安定度定数(logK)
が8〜14である有機酸又はその塩は、4メチルウンベ
リフェロンリン酸又はその塩(以下単に4MUPとい
う)やパラニトロフェニルリン酸(以下単にPNPPと
いう)等のリン酸エステルを非酵素的に分解する金属イ
オン等を捕捉することにより、保存中にその品質等が劣
化するの抑制する。かかる条件下でのEDTAの安定度
定数(logK)は16.5程度であり、EDTAより
も弱い金属イオン捕捉力の有機酸又はその塩を用いるこ
とにより、4MUP等のリン酸エステルを、活性発現の
ために金属イオンを必要とする酵素用の基質として使用
する場合であっても、これら活性発現に必要な金属イオ
ンが捕捉されてしまうという不都合がない。
はその塩として、例えば、該定数が11程度のクエン酸
やシュウ酸、13程度のコハク酸、或いはこれらのナト
リウムやカリウムの塩(水和物を含む)を示すことがで
きる。クエン酸、シュウ酸、コハク酸等の有機酸、或い
はこれらの塩は、単独で、或いは2種以上を同時に使用
できる。
等の長期保存に先だって添加することが好ましいが、他
にも種々時期に添加できる。例えば4MUPの原液の調
製直後やこれを凍結乾燥する場合における凍結乾燥処理
直前が特に好ましいが、酵素活性の測定に先だつ添加で
あれば前記本発明の効果が期待できる。
添加し、共存させる有機酸又はその塩の量については特
に制限されないが、総量で0.1〜1000mMが良
く、特に総量で1〜100mMが好ましい。
明者の知見によれば、クエン酸やコハク酸が共存しても
酵素活性の測定に影響はなく、酵素と4MUP或いは酵
素とPNPP等の反応性は変化しない。従って、有機酸
又はその塩を添加して製造した4MUPやPNPP等の
リン酸エステルを、例えば酵素免疫測定法等の酵素活性
測定用試薬キットの一構成試薬として使用することで、
安定化され、再現性の向上が期待できるという高品質の
試薬キットを提供することが可能である。
期間に渡って酵素基質を安定化することが可能である。
この結果、従来安定性を向上させるために凍結乾燥品と
して提供されていた4MUPやPNPP等のリン酸エス
テルを、同等の安定性を保証しつつ溶液状態で提供する
ことも可能である。従って本発明によれば、凍結乾燥の
ような煩雑で各工程での制御が厳しい操作を省くことが
可能となり、溶液状態の4MUPやPNPPであっても
長期間安定的に保存することか可能とある。これによ
り、酵素基質溶液を必要時に必要量調製して使用しなく
とも再現性に支障をきたすことが無くなり、逐次基質を
調製するという不便さを解消することも可能である。む
ろん、本発明によって製造された4MUPやPNPP等
のリン酸エステル溶液を凍結乾燥等することを排除する
ものではなく、本発明により提供される酵素基質を凍結
乾燥等した場合には、特に該乾燥物を溶解した後の安定
性を向上することができる。
れるアルカリ性フォスファターゼの酵素活性測定に多用
される4MUPやPNPP等のリン酸エステルについて
顕著に安定性を向上できるため、酵素免疫測定の分野に
おける酵素基質の長期安定性向上のために有用である。
るために4MPUに関する実施例を記載するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
るクエン酸及び/又はコハク酸(クエン酸及び/又はコ
ハク酸イオン)の効果 (酵素基質の製造)2−アミノ−2一メチル−1−プロ
パノール(ナカライ化学(株)製)44.46g及びア
ジ化ナトリウム(ナカライ化学(株)製)1gを容器に
秤りとり、これに精製水を加えて約900m1とした。
この溶液をpHメーターでモニターしながら濃塩酸を加
え、pH10に調整した後、更に精製水を加え液量を1
リットルにした。
ルウンベリフェロンリン酸(米国JBL社製、以下4M
UPという)256.2mg加え、1mMの4MUP溶
液とした(以下この溶液をベース基質という)。
(株)製)、亜鉛溶液(ナカライ化学(株)製)、カド
ミウム溶液(ナカライ化学(株)製)、アルミニウム溶
液(ナカライ化学(株)製)、鉄溶液(ナカライ化学
(株)製)、コバルト溶液(ナカライ化学(株)製)、
ニッケル溶液(ナカライ化学(株)製)、マグネシウム
溶液(ナカライ化学(株)製)又は鉛溶液(ナカライ化
学(株)製)を最終濃度が100ppmとなるように添
加し、対照溶液とした。
調製した溶液を4、25、35、45℃の保温器へ入
れ、一定時間毎に取り出し、希釈液(0.14Mリン酸
緩衝液、0.1M EDTA(ナカライ化学(株)
製)、0.1%アジ化ナトリウム、pH9.1)にて1
0倍に希釈した後、蛍光分光光度計(日立F2000
型、1cmガラス角セル使用)にて測定した。蛍光分光
光度計による測定は、励起波長363nm(バンドパス
5nm)、蛍光波長447nm(バンドパス5nm)で
室温にて実施し、4MUPが加水分解されて生じる4M
U濃度測定のため既知濃度の4MU(希釈液(0.14
Mリン酸緩衝液、0.1M EDTA(ナカライ化学
(株)製、2ナトリウム・2水和物)、0.1%アジ化
ナトリウム、pH9.1)により希釈系列を作製した)
を測定したものとの相対蛍光強度の比較にて計算した。
示す。この結果から、ベース基質と比較して対照溶液、
特に鉄溶液を添加した対照溶液では4MUの生成が早い
こと、即ち、即ちこれら金属イオンの共存により4MU
Pの安定性が失われる(加水分解される)されることが
分かる。また4、25及び35℃で保温した結果(不図
示)では、保温温度が低下するに従って生成4MU量は
低下し、前記金属イオン共存下での4MUPの非酵素的
分解は温度依存性であることも示された。
イオン濃度の影響 実施例1と同様にして調製したベース基質及びベース基
質に鉄溶液(ナカライ化学(株)製)を最終濃度1、1
0又は100ppmとなるように添加した対照溶液を実
施例1と同様に一定温度で一定時間保温した後、蛍光分
光光度計を用いて4MU濃度を測定した。
ば、鉄イオンの濃度に依存して4MUの生成、即ち4M
UPの非酵素的加水分解の度合いが増加することが分か
る。
ハク酸又はクエン酸の効果 実施例1と同様にして調製したベース基質、ベース基質
に鉄溶液(ナカライ化学(株)製)を最終濃度1又は1
0ppmとなるように添加した対照溶液、対照溶液に対
してコハク酸又はクエン酸を最終濃度が10mMとなる
ように添加した基質溶液(以下、コハク酸添加基質又は
クエン酸添加基質という)を実施例1と同様に一定温度
で一定時間保温した後、蛍光分光光度計を用いて4MU
濃度を測定した。
す。この結果から、ベース基質と比較して対照溶液では
4MUの生成が増加するものの、クエン酸添加基質又は
コハク酸添加基質ではその増加が抑制されていることが
分かる。
酵素活性測定 実施例1と同様にして調製したベース基質をもとに、ベ
ース基質に鉄溶液(ナカライ化学(株)製)を最終濃度
1ppmとなるように添加した対照溶液、対照溶液に対
してコハク酸、クエン酸又はEDTAを最終濃度が10
mMとなるように添加した基質溶液(以下、コハク酸添
加基質、クエン酸添加基質、EDTA添加基質という)
を調製した。
カリ性フォスファターゼ(シグマ社製)の最終濃度が1
4g/mlとなるように調製した0.1%ウシ血清アル
ブミン(シグマ社製)を含む50mM Tris−HC
l緩衝液(pH7.5)を20μl添加した後、実施例
1と同様にして4MU濃度を測定した。なお、本例の操
作は37℃の温度条件下で実施した。
質、対照溶液、コハク酸添加基質及びクエン酸添加基質
については同様に4MU濃度が増加すること、即ち4M
Uを産生する酵素活性が阻害されていないことが分か
る。一方、EDTA添加基質では、酵素活性が阻害され
た結果4MUの増加が抑制されていることが分かる。
は、コハク酸等を添加することにより、酵素活性を阻害
することなく、4MUP等を安定的に保存可能なことが
理解できる。
定化固相ビーズの調製) ウォーターストランド法により得た平均直径1.4m
m、平均長さ1.5mmのエチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)ペレット(東ソー(株)製)を特開平62
−197425号公報に記載された方法に従って真球化
し、フェライト(東ソー(株)製)を熱融着させ、更に
グリシジルメタアクリレート(GMA)でポリマーコー
ティングした。得られたポリマーコーティングビーズを
苛性ソーダ・メタノール溶液で処理して表面層のエポキ
シ基を開環させジオールにした。以上のようにして得ら
れたビーズに、以下に示すようにマウス抗ヒトTSH
(甲状腺刺激ホルモン)モノクローナル抗体(抗体1)
を固定化した。まずビーズ100000個に対し、特開
平63−15167号公報に記載された方法に従って5
00mgのN,N’−カルボニルジイミダゾール(CD
I:東京化成工業(株)製)を含む乾燥アセトン25m
lを窒素雰囲気下、室温下で30分間激しく撹拌して活
性化処理を行った。この活性化されたビーズを洗浄後、
2.5mg/20mlのマウス抗ヒトTSHモノクロー
ナル抗体を加え、室温にて4時間振とうして抗体を粒子
に結合させた。
ミン(BSA)を含むリン酸緩衝液(pH7.0)を加
えブロッキング処理を行った。
ルカリ性フォスファターゼを使用しこれを常法に従って
抗ヒトTSHモノクローナル抗体(抗体2)と結合し
た。
TSHの酵素免疫測定を行なった。まず抗体固定化ビー
ズ12個をプラスチック製カップに入れ、これに50μ
lの標識抗体(抗体2)を加えたものを用意した。これ
を下部に磁石を有する測定装置(AIA一1200、東
ソー(株)製)にセットし、抗原溶液として、0又は4
8μIU/ml濃度のTSH溶液100μlを添加して
酵素免疫反応を開始した。TSHの抗原抗体反応を進行
させるために37℃にて40分間、下部の磁石を約83
ストローク/分にて振とうさせながらインキュベート
し、その後、反応容器を洗浄液にて洗浄した(B/F分
離)。
質溶液100μlを分注して酵素反応を実施した。反応
は、37℃にて3、6、10分間、下部の磁石を約83
ストローク/分にて振とうさせながらインキュベートさ
せて実施した。酵素反応停止液である希釈液(0.14
Mリン酸緩衝液、0.1M EDTA、0.1%アジ化
ナトリウム、pH9.1)500μlを添加して酵素反
応を停止させた後、反応が停止された反応用液を実施例
1に示した希釈液にて希釈し、実施例1同様に蛍光量を
測定した。
からは、ベース基質、クエン酸添加基質及びコハク酸添
加基質ではほぼ同じ蛍光量(4MU量)が得られるこ
と、即ち(1)クエン酸及び/又はコハク酸の共存が酵
素活性を阻害しないこと、及び(2)及びクエン酸及び
/又はコハク酸の共存が免疫反応を阻害しないこと、が
分かる。
ン、亜鉛、カドミウム溶液を含む対照溶液の結果につい
て示したものである。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸
は保存時間(時間)を示し、白丸はベース基質の、黒丸
はマンガンを含む対照溶液の、黒三角は亜鉛を含む対照
溶液の、黒四角はカドミウムを含む対照溶液の結果をそ
れぞれ示す。
ニウム、鉄、コバルト溶液を含む対照溶液の結果につい
て示したものである。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸
は保存時間(時間)を示し、白丸はベース基質の、黒丸
はアルミニウムを含む対照溶液の、黒三角は鉄を含む対
照溶液の、黒四角はコバルトを含む対照溶液の結果をそ
れぞれ示す。
ル、マグネシウム、鉛溶液を含む対照溶液の結果につい
て示したものである。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸
は保存時間(時間)を示し、白丸はベース基質の、黒丸
はニッケルを含む対照溶液の、黒三角はマグネシウムを
含む対照溶液の、黒四角は鉛を含む対照溶液の結果をそ
れぞれ示す。
含む対照溶液を4℃で保存した結果について示したもの
である。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸は保存時間
(時間)を示し、自丸はベース基質の、黒丸は1ppm
の鉄を含む対照溶液の、黒三角は10ppmの鉄を含む
対照溶液の、黒四角は100ppmの鉄を含む対照溶液
の結果をそれぞれ示す。
含む対照溶液を25℃で保存した結果について示したも
のである。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸は保存時間
(時間)を示し、白丸はベース基質の、黒丸は1ppm
の鉄を含む対照溶液の、黒三角は10ppmの鉄を含む
対照溶液の、黒四角は100ppmの鉄を含む対照溶液
の結果をそれぞれ示す。
含む対照溶液を35℃で保存した結果について示したも
のである。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸は保存時間
(時間)を示し、白丸はベース基質の、黒丸は1ppm
の鉄を含む対照溶液の、4黒三角は10ppmの鉄を含
む対照溶液の、黒四角は100ppmの鉄を含む対照溶
液の結果をそれぞれ示す。
含む対照溶液を45℃で保存した結果について示したも
のである。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸は保存時間
(時間)を示し、白丸はベース基質の、黒丸は1ppm
の鉄を含む対照溶液の、黒三角は10ppmの鉄を含む
対照溶液の、黒四角は100ppmの鉄を含む対照溶液
の結果をそれぞれ示す。
果について示したものである。図中、縦軸は4MU濃度
を、横軸は保存時間(時間)を示し、白丸はベース基質
の、自三角は鉄を含む対照溶液の、黒丸はコハク酸添加
基質の、黒三角はクエン酸添加基質の、黒四角はEDT
A添加基質の結果をそれぞれ示す。
中、縦軸は4MU濃度を、横軸は酵素反応時間(秒)を
示し、白丸はベース基質の、黒四角は鉄を含む対照溶液
の、黒三角はコハク酸添加基質の、白三角はクエン酸添
加基質の、黒丸はEDTA添加基質の結果をそれぞれ示
す。
濃度のTSHを測定した場合の結果について示したもの
である。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸は酵素反応時
間(分)を示し、白丸はベース基質の、白三角は鉄を含
む対照溶液の、黒丸はコハク酸添加基質の、黒三角はク
エン酸添加基質の、黒四角はEDTA添加基質の結果を
それぞれ示す。
l濃度のTSHを測定した場合の結果について示したも
のである。図中、縦軸は4MU濃度を、横軸は酵素反応
時間(分)を示し、白丸はベース基質の、白三角は鉄を
含む対照溶液の、黒丸はコハク酸添加基質の、黒三角は
クエン酸添加基質の、黒四角はEDTA添加基質の結果
をそれぞれ示す。
Claims (20)
- 【請求項1】20〜25℃、イオン強度が0.1の水溶
液中での亜鉛に対するキレート安定度定数(logK)
が8〜14である有機酸又はその塩とリン酸エステルを
含む酵素基質。 - 【請求項2】前記有機酸又はその塩が、クエン酸及び/
又はコハク酸、或いはそれらの塩である請求項1の酵素
基質。 - 【請求項3】有機酸又はその塩の含有量が0.1〜10
00mMである請求項1又は2の酵素基質。 - 【請求項4】リン酸エステルが4メチルウンベリフェロ
ンリン酸又はその塩である請求項1の酵素基質。 - 【請求項5】リン酸エステルがパラニトロフェニルリン
酸又はその塩である請求項1の酵素基質。 - 【請求項6】アルカリ性フォスファターゼ用の基質であ
る請求項1に記載の酵素基質。 - 【請求項7】水溶液である請求項1〜6いずれかの項に
記載の酵素基質。 - 【請求項8】乾燥物である請求項1〜6いずれかの項に
記載の酵素基質。 - 【請求項9】請求項1〜8いずれかの項に記載の酵素基
質を含んでなる酵素活性測定用試薬セット。 - 【請求項10】請求項1〜8いずれかの項に記載の酵素
基質を含んでなる、酵素を標識物質として用いる免疫測
定用試薬セット。 - 【請求項11】20〜25℃、イオン強度が0.1の水
溶液中での亜鉛に対するキレート安定度定数(log
K)が8〜14である有機酸又はその塩を共存させる、
リン酸エステルの安定化法。 - 【請求項12】前記有機酸又はその塩がクエン酸及び/
又はコハク酸、或いはそれらの塩である請求項11のリ
ン酸エステルの安定化法。 - 【請求項13】0.1〜1000mMの有機酸又はその
塩を共存させる請求項11又は12の安定化法。 - 【請求項14】リン酸エステルが4メチルウンベリフェ
ロンリン酸又はその塩である請求項11の安定化法。 - 【請求項15】リン酸エステルがパラニトロフェニルリ
ン酸又はその塩である請求項11の安定化法。 - 【請求項16】20〜25℃、イオン強度が0.1の水
溶液中での亜鉛に対するキレート安定度定数(log
K)が8〜14である有機酸又はその塩を添加する、安
定化されたリン酸エステルの製造方法。 - 【請求項17】前記有機酸又はその塩がクエン酸及び/
又はコハク酸、或いはそれらの塩である請求項16の安
定化されたリン酸エステルの製造方法。 - 【請求項18】0.1〜1000mMの有機酸又はその
塩を添加する請求項16又は17の製造方法。 - 【請求項19】リン酸エステルが4メチルウンベリフェ
ロンリン酸又はその塩である請求項16の製造方法。 - 【請求項20】リン酸エステルがパラニトロフェニルリ
ン酸又はその塩である請求項16の製造方法。
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JP16569097A JP4120024B2 (ja) | 1996-06-24 | 1997-06-23 | 改良された酵素基質 |
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JPH1070998A true JPH1070998A (ja) | 1998-03-17 |
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JP (1) | JP4120024B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP16569097A patent/JP4120024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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