JPH107089A - 船外機用油圧ポンプユニット - Google Patents

船外機用油圧ポンプユニット

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JPH107089A
JPH107089A JP8162557A JP16255796A JPH107089A JP H107089 A JPH107089 A JP H107089A JP 8162557 A JP8162557 A JP 8162557A JP 16255796 A JP16255796 A JP 16255796A JP H107089 A JPH107089 A JP H107089A
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昭博 井馬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船外機をチルトさせるパワーシリンダーを駆
動する油圧ポンプユニットをコンパクトに構成して、部
品点数を減少してコスト低減化を図る。 【解決手段】 パワーシリンダーへ油の供給を行う油圧
ポンプユニットUに、チルトアップ方向への油流通のみ
を許容すべく、油圧ポンプPとパワーシリンダー3の間
の油圧回路途中にチェック弁21を設け、かつ、チルト
アップ時に前記チェック弁21を開放させるピストン1
4を設けたものにおいて、前記チェック弁21と前記ピ
ストン14を、ケース19またはケースカバー26のい
ずれか一方または両方に跨がって、該ケースとケースカ
バーとの接合面に対して垂直方向に作動すべく設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーターボート等
の小型船舶の船外機を複動型のパワーシリンダーを用い
てチルトさせる油圧ポンプユニットの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から小型船舶に船外機を昇降可能に
取り付けて、該船外機と船本体の間に複動型のパワーシ
リンダーを配置し、該パワーシリンダーを駆動させるた
めの圧油を発生させる油圧ポンプを正逆転可能なモータ
ーで駆動するように構成した技術は公知となっている。
この油圧ポンプはケースに収容され、このケース内には
パワーシリンダーを伸長方向及び縮小方向に圧油を送油
するためのポートがそれぞれ設けられ、この各ポートと
パワーシリンダーの伸長側油室と縮小側油室の間の油路
途中にそれぞれチェック弁やリリーフ弁を配置するよう
にしていた。例えば、実開昭58−77177号、特開
昭58−131481号、特開昭58−180879
号、実開昭58−74601号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記実開昭5
8−77177号、特開昭58−131481号、特開
昭58−180879号等の従来の技術では、油圧ポン
プユニットは図9に示すように、ケース19内に作動油
を充填して下部をケースカバー26で蓋して、ケース1
9上にモーターMを固定し、ケースカバー26の接合面
に対して水平方向に設けられた貫通孔にチェック弁等を
取り付けた上で栓部材45で栓をして、ケース19内の
ケースカバー26上に油圧ポンプPやリリーフ弁や作動
油供給部等を配置していた。従って、部品点数が多く、
組立工数も多くなってコストアップの原因となってい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、船外機昇降用のパワーシリンダーへ油の供給を行う
油圧ポンプユニットに、チルトアップ方向への油流通の
みを許容すべく、油圧ポンプとパワーシリンダーの間の
油圧回路途中にチェック弁を設け、かつ、チルトダウン
時に前記チェック弁を開放させるピストンを設けたもの
において、前記チェック弁と前記ピストンを、ケースま
たはケースカバーのいずれか一方または両方に跨がっ
て、該ケースとケースカバーとの接合面に対して略垂直
方向に作動すべく設けたものである。また、後進時にパ
ワーシリンダーに連動するチルトブラケットの回動を防
止するロック機構を設けるとともに、該パワーシリンダ
ーへ油の供給を行う油圧ポンプユニットに、チルトアッ
プ方向への油流通のみを許容すべく、油圧ポンプとパワ
ーシリンダーの間の油圧回路途中にチェック弁を設け、
かつ、チルトダウン時に前記チェック弁を開放させるピ
ストンを設けたものにおいて、前記チェック弁と前記ピ
ストンを、ケースまたはケースカバーのいずれか一方ま
たは両方に跨がって、該ケースとケースカバーとの接合
面に対して略垂直方向に作動すべく設けたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1は小型船舶の後部に船外機を
付設した側面図、図2はロック部の拡大断面図、図3は
本発明を採用した油圧ポンプユニットの平面図、図4は
図3におけるX−X矢視断面図、図5は図3におけるY
−Y矢視一部断面図、図6は上昇時の油圧ポンプユニッ
トにおける油圧回路、図7は同じく下降時の油圧回路
図、図8は本発明の他の実施例である。
【0006】図1、図2において、小型船舶1の船尾に
船外機2が枢支軸55を中心に上下に揺動可能に取り付
けられ、該船外機2の駆動で推進力を得ている。前記枢
支軸55にはチルトブラケット53が枢支され、該チル
トブラケット53の上部と船舶1の後部に設けたプレー
ト56との間にパワーシリンダー3を介装し、チルトブ
ラケット53の下部が船外機2の一部と当接可能に配置
して、パワーシリンダー3を伸長させたときにチルトブ
ラケット53を回動して船外機2を上昇、つまり、チル
トアップできるようにしている。
【0007】前記チルトブラケット53下部と船外機2
に設けたスイベルフォーク54の間にロック機構が配設
されており、図2に示すように、チルトブラケット53
下部にロックレバー57を枢支して、前記プレート56
に設けたロックピン58に係合できるように配置し、該
ロックレバー57の後部のスイベルフォーク54にはア
ーム59を枢支して、該アーム59の前端はロックレバ
ー57の後端に当接可能に配置し、アーム59の後端は
バネが係止されて、このアーム59の回動によってロッ
クレバー57をロックピン58に係合する方向に付勢
し、更に、その後部に配置したシフトレバー60のロッ
ク突起60aがアーム59に当接可能に配置している。
該シフトレバー60にはリンクやワイヤー等を介して前
後進操作レバーや切換レバー等と連結されている。
【0008】このような構成において、シフトレバー6
0が中立位置及び前進位置ではシフトレバー60のロッ
ク突起60aがアーム59に当接して回動し、ロックレ
バー57とロックピン58は解除状態として、船外機2
は任意に昇降回動できる。シフトレバー60が後進位置
ではロック突起60aがアーム59から外れ、ロックレ
バー57はロックピン58に係合する方向に付勢され
る。従って、船外機2を下降した状態では、ロックレバ
ー57はロックピン58に係合し、船舶1を後進させる
と、船外機2はその推力によって上昇しようとするが、
ロック機構によって、ロックされて、船外機2が上昇す
ることがないようにしている。
【0009】本実施例では、船舶1と船外機2との間に
ロック機構を設けているため、図6、図7に示すよう
に、シャトルピストン14のDOWN側のチェック弁を
なくした構成としている。つまり、従来ではピストンケ
ース12のDOWN側にチェック弁を設けて、船外機2
を下降させた状態では、パワーシリンダー3の縮小側室
3aの作動油をチェック弁で止め、モーターMを停止さ
せても油圧で船外機2を下降位置に維持して、船舶1を
後進させた時に船外機2が上昇しないようにしていたの
である。本実施例では後述するように、このDOWN側
のチェック弁をなくし、リリーフ弁も絞りとして簡単で
コンパクトな構成としている。
【0010】次に、油圧ポンプユニットUの油圧回路構
成を、図6より説明する。正逆転可能なモーターMによ
って油圧ポンプPが駆動され、該油圧ポンプPの給排部
Pa・Pbには絞り10・11と、油路15・16を介
してチェック弁8・9と、油路6・7を介してピストン
ケース12の油圧作動室12a・12bとにそれぞれ連
通され、前記チェック弁8・9の他側はフィルター17
・18を介して油タンクを形成するケース19に連通さ
れている。該チェック弁8・9はケース19より油圧ポ
ンプP側へのみの油流通を許容している。なお、前記絞
り10・11はリリーフ弁と置き換えることができる
が、構造を簡単とするために絞りとしている。この場合
構造が簡単となり製造が容易となり、部品点数も削減で
きて、コスト低減化に貢献できる。
【0011】前記ピストンケース12内にはシャトルピ
ストン14が摺動自在に収納され、該シャトルピストン
14の端面の軸心位置には解除ロッド14aが突出され
ている。該ピストンケース12の一側の油圧作動室12
aには油路22が連通され、ピストンケース12の他側
の油圧作動室12bにはチェック弁21が設けられて、
該チェック弁21に油路23が連通されている。該チェ
ック弁21はピストンケース12の油圧作動室12bよ
り油路23へのみ油流通を許容している。そして更に、
該チェック弁21は前記ピストンケース12内に圧油が
送油されることによってシャトルピストン14が摺動し
て、解除ロッド14aがチェック弁21の弁体(ボー
ル)21aを押して開放して、流通自在とすることがで
きる。
【0012】前記油路22・23にはパワーシリンダー
3が接続されており、油路22の他側はDOWNポート
4を介して縮小側油室3aと連通され、油路23の他側
はUPポート5を介して伸長側油室3bと連通され、油
路23の途中にはドライブ保持圧を規定するオーバーロ
ードリリーフ弁25が連通されている。
【0013】このような構成において、モーターMを正
転させた時に作動油が図6における矢印の如く左から右
へ送油されるとすると、モーターMの正転によって、油
圧ポンプPは油路15側から吸い上げて、チェック弁8
が開かれて、フィルター17、油路15を介してケース
19内の作動油を吸引する。一方、油圧ポンプPの吐出
側は、この吸い上げた作動油を油路7側へ吐出し、チェ
ック弁9は閉じられ、チェック弁21が開かれて、圧油
は油路23からUPポート5を介してパワーシリンダー
3の伸長側油室3bに送油されて、船外機2を上昇させ
る。この動作と同時に、パワーシリンダー3の縮小側油
室3a内の作動油が油圧ポンプPの吸入側に戻される。
また、油路7内には船外機2を上昇させるのに必要な圧
力が発生しており、これによって油圧ポンプPから吐出
された油の一部は絞り11を介して吐出されている。そ
して、最上昇位置に至ると絞り11からポンプ吐出油が
全量ドレンされる。そして、モーターMを停止させる
と、ケース19内の作動油が吸引されなくなり、チェッ
ク弁21・8・9が閉じられて、パワーシリンダー3は
その停止時の位置に維持される。
【0014】逆に、モーターMを逆転させると、作動油
は図7における矢印の如く右から左へ送油され、モータ
ーMの逆転によって、油圧ポンプPは油路7側から吸い
上げて、チェック弁9が開かれて、フィルター18、油
路16を介してケース19内の作動油を吸引する。一
方、油圧ポンプPの吐出側は、この吸い上げた作動油を
油路6側へ吐出し、チェック弁8は閉じられ、圧油は油
路22からDOWNポート4を介してパワーシリンダー
3の縮小側油室3aに送油されて、船外機2を下降させ
る。この動作と同時に、ピストンケース12内のシャト
ルピストン14が油路6からの圧油によって摺動され、
該シャトルピストン14より突出した解除ロッド14a
がチェック弁21を押して開き、パワーシリンダー3の
伸長側油室3b内の作動油が油圧ポンプPの吸入側に戻
される。そして、船外機2が最下降位置まで回動すると
前記ロック機構によってロックされる。
【0015】このような油圧回路構成を有する油圧ポン
プユニットUの具体的構成を図3、図4、図5により説
明する。上方を開放した有底のケース19上にモーター
Mが載置されて、該モーターMのケースによって上方の
開放部分を閉じ、該モーターMは電動モーターよりな
り、図示しないスイッチの操作で正逆転の切換操作がで
きるようにし、その駆動軸Maをケース19内の中央部
下方へ突出している。
【0016】該ケース19の下面にはケースカバー26
がボルト33・33・・・によって締結固定されてお
り、該ケースカバー26とケース19の間の合わせ面に
油圧ポンプPが配置されている。即ち、該ケースカバー
26の上面中央に凹部を形成してポンプケースとし、ポ
ンプギア27・28を互いに噛み合うように収納して、
ケース19によって密閉して油圧ポンプPを形成してい
る。但し、本実施例ではギア式の油圧ポンプとしている
が、トロコイド式の油圧ポンプとしてもよく限定するも
のではない。
【0017】前記ポンプギア27・28の中心にはポン
プ軸27a・28aが軸心(上下)方向に延設され、上
ポンプ軸27a・28aはケース19に、下ポンプ軸2
7a・28aはケースカバー26にそれぞれ回転自在に
支持されている。該ポンプ軸27aの上端はジョイント
13を介して(或いは延長して直接)前記駆動軸Maに
連結されている。但し、本実施例ではケースカバー26
側に油圧ポンプPが形成されているが、ケース19側で
あっても、両者に跨がって配置してもよい。
【0018】また、前記油圧ポンプPの作動油を吸入口
或いは吐出口となる給排部Pa・Pbはポンプギア27
・28の噛合部の両側に位置し、該給排部Pa・Pbに
油路6・7と油路15・16が連通され、更に、給排部
Pa・Pbの上方のケース19の底面に絞り10・11
が設けられて、ケース19内と連通している。前記油路
15・16はケース19の底面とケースカバー26の上
面の合わせ面に形成され、油路15・16の他端にフィ
ルター17・18とチェック弁8・9が設けられてい
る。つまり、ケース19の底面において上下方向に貫通
孔を開口して、この貫通孔にバルブシートを形成して下
方より弁体(ボール)8a・9aを挿入してチェック弁
8・9を構成し、フィルター17・18を貫通孔に嵌合
固定して、弁体8a・9aの抜け止めを兼ねて、簡単な
構成でフィルター17・18とチェック弁8・9を構成
している。前記絞り10・11はケース19の底面にお
いて、上方より給排部Pa・Pbに向かって貫通孔を開
口して、その一部にオリフィスを形成するだけの簡単な
構成として、製造コストの低減化を図っている。
【0019】前記油路6は給排部Paより垂直下方へ穿
設し、さらに、ケースカバー26の側面より水平方向に
油路6に向かって油路22を穿設して、油路6と連通さ
せている。該油路22の他端にはカップリングを設けて
DOWNポート4として油圧取出ができるようにしてい
る。そして、前記ケースカバー26の上方より油路22
へ向かって、垂直方向にピストンケース12が開口さ
れ、該ピストンケース12にシャトルピストン14が挿
入され、該シャトルピストン14を挿入した下側を油圧
作動室12aとし、上側を油圧作動室12bとしてい
る。そして、前記油圧作動室12bはケース19の底面
とケースカバー26の上面の合わせ面に形成した油路7
を介して給排部Pbと連通され、この油路7と前記油路
15はケースカバー製造時に構成することができる。
【0020】また、前記ケース19の内壁が内側に向か
って膨出されて肉厚部分を構成し、この肉厚部分をバル
ブケース19aとして、このバルブケース19aの上方
より前記ピストンケース12に向かって垂直方向に貫通
孔19bを開口し、このケース19とケースカバー26
の合わせ面部分の貫通孔19b下部にバルブシート21
bと弁体(ボール)21aを配置してチェック弁21を
構成している。該チェック弁21の下部は前記油圧作動
室12bと接続し、上部はケースとケースカバーの接合
面に対して垂直方向に設けられた有底の油路23を形成
し、該チェック弁21は油圧作動室12bから油路23
へ油流通を可能としている。なお、ピストンケース12
内に嵌入したシャトルピストン14の解除ロッド14a
を上昇させることで、弁体21aを押し上げてチェック
弁21を流通自在にすることもできる。但し、該チェッ
ク弁21とシャトルピストン14はケース19に設け、
或いは、ケース19とケースカバー26に跨がって設け
ることもできる。従来ピストンケースは水平方向の貫通
孔に設けられていたので、その両側を閉じるための栓部
材を必要としていたが、本実施例ではチェック弁を垂直
方向の有底の油路に設けることにより、栓部材を廃止す
ることができたのである。よって、コスト削減もでき
る。
【0021】そして、前記ケース19側面より貫通孔1
9bの中途部に向かって挿入孔19cを穿設して、油路
23と連通し、該挿入孔19cにUPポート5を構成す
るカップリングを挿入している。また、前記貫通孔19
bの上部には、バルブシート25eとボール25aを収
納して、更に、ボール25aを押すロッド25bと、該
ロッド25bに外嵌して下方へ付勢するバネ25cを収
納したバルブケース25dを上端に螺装して、オーバー
ロードリリーフ弁25を構成している。このように、ケ
ース19の底面における上下方向の貫通孔と、ケース1
9の肉厚部分の貫通孔19bを一直線上に配置すること
で、コンパクトな構成とすることができ、この孔に向か
って直角方向の側方より連通孔(油路)を容易に開口す
ることができて、製造コストを低減することができる。
【0022】また、シャトルピストン14を垂直方向に
作動すべく設けた構成において、更に、DOWN側にチ
ェック弁を配置することもできる。即ち、図8に示すよ
うに、ケースカバー26のシャトルピストン14を挿入
するピストンケース12を上下方向に貫通して、下側を
栓部材45で閉じ、ピストンケース12上部にシャトル
ピストン14を収納し、該シャトルピストン14を収納
した下側の油圧作動室12aには油圧ポンプPの給排部
Paに繋がる油路6を連通し、更に、油圧作動室12a
内にチェック弁20を配置して、油路22を介してDO
WNポート4と連通している。該チェック弁20は油路
6側の油圧作動室12aから油路22へは油流通自在と
し、逆方向への油流通は阻止する構成とし、該チェック
弁20の弁体(ボール)20aはシャトルピストン14
下側の解除ロッド14bで押して開放可能としている。
なお、弁体20aはバネ44で上方へ付勢されており、
該バネ44の付勢力は油圧作動室12a・12b内の油
圧が等しい場合のシャトルピストン14の自重では弁体
20aが開かない付勢力としている。従って、この実施
例ではDOWNポート4側にチェック弁20が配置され
るので、解除ロッド14aで弁体20aを押して開放し
ないかぎりパワーシリンダー3の縮小側油室3a内の油
はドレンされず、船外機2を下降することはないため、
ロック装置を廃止することも可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上の如く構成したことによ
り、次のような効果が得られる。即ち、請求項1におい
て、チェック弁をケースとケースカバーとの接合面に対
して垂直な有底の油路に設けることが可能となり、従来
のような貫通孔に設ける構成に比べて、それに使用する
栓部材を省略することができ、コストを低減し、加工工
程並びに組立工程の削減を図ることができたのである。
更に、請求項2においては、チルトブラケットの回動を
防止するロック機構を設けることにより、後進時に船外
機を機械的に係止することができるため、DOWN側の
チェック弁を廃止することが可能である。また、このよ
うな構成にすることによりDOWNポートを油圧ポンプ
の給排部をつなぐ油路に直接連通することができ、簡単
な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型船舶の後部に船外機を付設した側面図であ
る。
【図2】ロック部の拡大断面図である。
【図3】本発明を採用した油圧ポンプユニットの平面図
である。
【図4】図3におけるX−X矢視断面図である。
【図5】図3におけるY−Y矢視一部断面図である。
【図6】上昇時の油圧ポンプユニットにおける油圧回路
である。
【図7】同じく下降時の油圧回路図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】従来の油圧ポンプユニットの断面図である。
【符号の説明】
M モーター P 油圧ポンプ U 油圧ポンプユニット 3 パワーシリンダー 14 シャトルピストン 19 ケース 21 チェック弁 26 ケースカバー 53 チルトブラケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船外機昇降用のパワーシリンダーへ油の
    供給を行う油圧ポンプユニットに、チルトアップ方向へ
    の油流通のみを許容すべく、油圧ポンプとパワーシリン
    ダーの間の油圧回路途中にチェック弁を設け、かつ、チ
    ルトダウン時に前記チェック弁を開放させるピストンを
    設けたものにおいて、前記チェック弁と前記ピストン
    を、ケースまたはケースカバーのいずれか一方または両
    方に跨がって、該ケースとケースカバーとの接合面に対
    して略垂直方向に作動すべく設けたことを特徴とする船
    外機用油圧ポンプユニット。
  2. 【請求項2】 後進時にパワーシリンダーに連動するチ
    ルトブラケットの回動を防止するロック機構を設けると
    ともに、該パワーシリンダーへ油の供給を行う油圧ポン
    プユニットに、チルトアップ方向への油流通のみを許容
    すべく、油圧ポンプとパワーシリンダーの間の油圧回路
    途中にチェック弁を設け、かつ、チルトダウン時に前記
    チェック弁を開放させるピストンを設けたものにおい
    て、前記チェック弁と前記ピストンを、ケースまたはケ
    ースカバーのいずれか一方または両方に跨がって、該ケ
    ースとケースカバーとの接合面に対して略垂直方向に作
    動すべく設けたことを特徴とする船外機用油圧ポンプユ
    ニット。
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