JPH1070834A - ディジタル形電流差動継電器 - Google Patents

ディジタル形電流差動継電器

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JPH1070834A
JPH1070834A JP8226362A JP22636296A JPH1070834A JP H1070834 A JPH1070834 A JP H1070834A JP 8226362 A JP8226362 A JP 8226362A JP 22636296 A JP22636296 A JP 22636296A JP H1070834 A JPH1070834 A JP H1070834A
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terminal
trip
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JP8226362A
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English (en)
Inventor
Hiromi Nagasaki
寛美 長崎
Hirobumi Ono
博文 大野
Yoshiyuki Harada
義之 原田
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送路に不良または保守・点検する場合、残り
の健全な伝送路の保護機能が継続維持できるディジタル
形電流差動継電器を提供すること。 【解決手段】送電線の各端子間を互いに接続した伝送路
を介して、系統の事故を検出するディジタル形リレーに
おいて、伝送路の状態を監視する伝送路監視手段と、各
端子の系統電気量より差動演算を実施してトリップ出力
を行う差動判定手段と、伝送路を介して他の端子の差動
判定手段の出力を入力して他端子継電器のトリップ出力
を出力する転送出力判定手段と、伝送路監視手段の監視
結果に応じ差動判定手段からの出力と転送出力判定手段
からの出力とを切換えるトリップ出力切換手段とを備え
ているので、伝送路に不良が発生し、残りの伝送路にて
各端子の情報を送受信できる場合に、少なくとも1つの
リレーのトリップ出力を使うことで保護機能の維持が可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路を介して互
いに電気量を伝送し送電線を保護するためのディジタル
形電流差動継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線を保護するためにディジタル形電
流差動継電器を用いた例を図11に示す3端子送電線に
ついて説明する。同図において、1はA端子のディジタ
ル形電流差動継電器(リレーA),2はB端子のディジ
タル形電流差動継電器(リレーB),3はC端子のディ
ジタル形電流差動継電器(リレーC)である。31はリ
レーAとリレーB間の伝送路、32はリレーBとリレー
C間の伝送路、33はリレーCとリレーA間の伝送路で
ある。また、11はA端子に設置された変流器、12は
B端子に設置された変流器、13はC端子に設置された
変流器である。
【0003】各リレーA,B,Cは、それぞれの変流器
11,12,13から入力した電流値をディジタル量に
変換し、各伝送路31,32,33を介して互いに送受
信することで、相手端子の電流値を入手することができ
る。例えば、リレーAは自端子の電流値は変流器11か
ら入手でき、また伝送路31,32を介してリレーB,
リレーCの電流値を入手することができる。この結果、
全端子A,B,Cの電流を入手することができ、その電
流値から差動判定処理することで送電線21の内部事故
判定を可能としている。
【0004】このディジタル形電流差動継電器の原理は
公知技術であり、その詳細な説明は本発明を理解する上
で、必要としないので、ここではその明は省略すること
とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、伝送路を介
して各端子の電流値を入手することは、万一伝送路に不
良が発生した場合には相手端子の正しい電流値を入手す
ることができないことになるため、差動演算の結果、誤
判定に至る可能性が十分考えられる。
【0006】そこで、伝送路の不良を常時監視して、万
一不良が発生した場合に誤出力を防止する手段を内蔵し
て対応している。このため、伝送路のある1区間にのみ
不良が発生した場合でも、全ての端子にて誤出力を防止
することとなり、システム全体が停止状態に至ることが
あった。また、伝送路のある1区間を保守・点検する場
合も、全ての端子において誤出力防止手段をとっている
ため、システム全体を停止状態にする必要があった。
【0007】本発明(請求項1乃至請求項8対応)は、
上記状況に鑑みてなされたものであり、その目的は伝送
路に万一不良が発生した場合または伝送路のある1区間
を保守・点検する場合、残りの健全な伝送路がシステム
として保護機能が継続維持できるようにしたディジタル
形電流差動継電器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、送電線の端子の系統電気量を
入力量として一定周期でサンプリングし、取り込んだア
ナログ入力量をディジタル変換したデジタル量を、各端
子間を互いに接続した伝送路を介して各々の端子へ伝送
することにより、系統の事故を検出するディジタル形電
流差動継電器において、前記伝送路の状態を監視する伝
送路監視手段と、前記各端子の系統電気量より差動演算
を実施して、その結果よりトリップ出力を出力する差動
判定手段と、前記伝送路を介して他の端子の前記差動判
定手段の出力を入力して他端子継電器のトリップ出力を
出力する転送出力判定手段と、前記伝送路監視手段の監
視結果に応じて前記差動判定手段からの出力と前記転送
出力判定手段からの出力とを切換える第1トリップ出力
切換手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2は、請求項1記載のディ
ジタル形電流差動継電器において、前記伝送路監視手段
の監視結果を伝送路を介して他の端子へ伝送し、各端子
は受信した結果から監視不良伝送路の箇所を判別する切
換判断手段を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3は、請求項2記載のディ
ジタル形電流差動継電器において、前記第1トリップ出
力切換手段の出力結果あるいは前記切換判断手段の出力
結果の少なくともいずれか一方を表示できる表示手段を
備えたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4は、請求項1記載のディ
ジタル形電流差動継電器において、他端子から伝送され
る他端子継電器の伝走路監視手段の監視結果に応じ前記
差動判定手段からの出力と前記転送出力判定手段からの
出力とを切換える第2トリップ出力切換手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の請求項5は、請求項4記載のディ
ジタル形電流差動継電器において、少なくとも一つの端
子の前記トリップ出力切換手段にて設定された内容を伝
送路を介して残りの端子へ伝送し、各端子は受信した内
容に応じて前記差動判定手段からの出力と前記転送出力
判定手段からの出力とを切換える第3トリップ出力切換
手段を備えたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項6は、請求項1記載のディ
ジタル形電流差動継電器において、伝送路に接続されて
いる端子にて任意の伝送路を不使用状態に設定可能な第
4トリップ出力切換手段を備えたことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項7は、請求項1記載のディ
ジタル形電流差動継電器において、前記前記差動判定手
段からの出力と前記転送出力判定手段からの出力の論理
和をとり、出力できるように構成した第5トリップ出力
切換手段を備えたことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項8は、請求項7記載のディ
ジタル形電流差動継電器において、前記第1トリップ出
力切換手段と前記第5トリップ出力切換手段を選択でき
る表示設定手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の第1実施例(請求項
1及び請求項7対応)のディジタル形電流差動継電器の
構成図である。
【0017】同図に示すように、自端子用電流差動継電
器1は、変流器11で得た系統の電流値を取り込む電流
入力手段101と、各端子を同時に同一タイミングでア
ナログの入力電流値をサンプリングするサンプリング同
期手段102と、伝送路とのインタフェース手段103
と、伝送路の状態を監視する伝送路監視手段104と、
電流入力手段101とインタフェース手段103とから
それぞれ入力した電流値により差動判定処理して送電線
21の内部事故か否かを判断し、更にトリップ出力を行
う差動判定手段105と、インタフェース手段103よ
り相手端子からのトリップ信号を認識してトリップ出力
を行う転送出力判定手段106と、差動判定手段105
と転送出力判定手段106の出力を伝送路監視手段10
4の結果から切り分け可能なトリップ出力切換手段10
7とから構成されている。
【0018】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、変流器11より送電線21に流れる電流値を自端
子用電流差動継電器1へ取り込む。このとき、電流入力
手段101は、サンプリング同期手段102にて同期化
されたタイミング信号に従ってアナログ値をディジタル
値に変換する。このディジタル値は差動判定手段105
へ出力すると同時にインタフェース手段103にて相手
端子へ送信される。相手端子の電流のディジタル値はイ
ンタフェース手段103を介して差動判定手段105へ
入力される。差動判定手段105は自端子の電流値と相
手端子の電流値とから差動判定処理を行い、送電線21
の内部事故有無を判定して内部事故時にトリップ出力す
る。同時にインタフェース手段103へ出力して相手端
子へトリップ出力を全ての相手端子へ送信する。
【0019】また、相手端子にて内部事故と判定された
トリップ出力はインタフェース手段103を介して転送
出力判定手段106にて認識される。万一、伝送路に不
良があると、相手端子の電流値が不良となるため、差動
判定手段105にて行われる判定処理が不確実なものと
なる。このため、伝送路の状態を常時監視している伝送
路監視手段104が伝送不良を検出すると、トリップ出
力切換手段107に対して差動判定手段105の判定出
力から転送出力判定手段106のトリップ出力へ切換え
るよう切換指令を出力する。勿論、転送出力判定手段1
06は健全な伝送路から相手端子のトリップ信号を識別
する。
【0020】次に、トリップ出力切換手段の具体例とし
て3端子の送電線を示す図2〜図4を用いて説明する。
なお、図では説明の便宜上送電線を省いて表現してい
る。図2は3端子の送電線であり、電流差動継電器(リ
レー)1と電流差動継電器(リレー)2と電流差動継電
器(リレー)3はそれぞれ伝送路31と伝送路32と伝
送路33にて互いに接続されている。伝送路31に不良
があった場合、リレー1とリレー2の伝送路監視手段1
04にて伝送路31の不良を検出することができる。
【0021】図3はトリップ出力切換手段107の切換
状態を示す図で、同図(a)は伝送路が正常である常時
の場合、すなわち差動判定主段105の出力を用いてト
リップ出力する場合であり、同図(b)は伝送路の不良
の場合、すなわち転送出力判定手段106の出力を用い
てトリップ出力する場合である。
【0022】図4は伝送路の不良箇所に対して各電流差
動継電器のトリップ出力切換手段107の切換状態を示
したものである。すなわち、この図から伝送路の不良箇
所に応じて各リレー内のトリップ出力切換手段107に
て切換えることが可能であることが分かる。
【0023】本実施例によれば、伝送路に不良が発生
し、残りの伝送路にて各端子の情報を送受信できる場合
に、少なくとも1つの電流差動継電器(リレー)のトリ
ップ出力を使うことで保護機能の維持が可能となる。
【0024】更に、トリップ出力切換手段107を、差
動判定手段105の出力と転送出力判定手段106の出
力の論理和をとるような回路にて構成すると、特に伝送
路の状態を意識することなく、いずれのトリップ出力を
使用することができる。なお、この場合は、伝送路の不
良による誤判定を差動判定手段105もしくは転送出力
手段106にて実施しておくことが可能であるが、本実
施例とは直接関係ないので、その説明は省略する。
【0025】図5は本発明の第2実施例(請求項2対
応)の構成図である。本実施例が既に説明した図1の第
1実施例と異なる点は、第1実施例の伝送路監視手段1
04と転送出力判定手段106の代りに、伝送路の監視
結果をインタフェース手段103へも出力可能な伝送路
監視手段108と、その監視結果と相手端子にて検出し
た伝送路の不良内容をインタフェース103から読み出
してトリップ出力切換手段107へ切換指令を出力する
切換判断手段109を設けた点であり、その他の点は同
一であるので、第1実施例と同一部分には同一符号を付
して説明する。
【0026】同図に示すように、本実施例によれば、伝
送路の送信側にて不良が発生すると送信した端子の伝送
路検出手段108は伝送路の不良を検出できないが、伝
送路の相手端子の伝送路監視手段108が伝送路の不良
を検出し、伝送路を介して送信の不良を送り返すことが
可能である。
【0027】したがって、切換判断手段109にてトリ
ップ出力切換手段107へ指令を出力することが可能と
なり、伝送路の送信側の不良に対しても確実にトリップ
出力切換手段107にてトリップ出力を切換えることが
できる。
【0028】図6は本発明の第3実施例(請求項3対
応)の構成図である。本実施例が既に説明した図1の第
1実施例と異なる点は、伝送路監視手段104とトリッ
プ出力切換手段107の状態を表示できる表示手段11
0を設け、伝送路監視手段104が伝送路の不良を検出
し、トリップ出力切換手段107が切換実施している状
態を操作者が確認できるようにした点であり、その他の
点は同一であるので、第1実施例と同一の部分には同一
の符号を付して説明する。
【0029】同図に示すように、本実施例によれば、表
示手段110を見ることによりトリップ出力の切換が確
実に行われているか否かの判別を確認できることから、
伝送不良が発生している場合に正しく切換が実施されな
かった場合を発見することが可能となる。
【0030】更に、トリップ出力切換手段107を差動
判定手段105の出力と転送出力判定手段106の出力
の論理和をとるような手段にて構成すると、表示手段1
10にてトリップ出力切換手段107が出力した場合、
いずれの手段の出力なのかを確認することができる。従
って操作者はトリップ出力があった場合に自端子のトリ
ップ出力か相手端子のトリップ出力かを確認できる。こ
の場合、第1の実施例の場合と同様に伝送路の不良によ
る誤判定を差動判定手段105もしくは転送出力手段1
06にて実施しておくことが必要であるが、本発明とは
直接結び付くものではないので、ここではその説明は省
略する。
【0031】図7は本発明の第4実施例(請求項4及び
請求項8対応)の構成図である。本実施例が既に説明し
た図1の第1実施例と異なる点は、伝送路監視手段10
4とトリップ出力切換手段107の状態を表示でき、且
つ操作者の確認設定が可能な表示設定手段111を設
け、伝送路監視手段104が伝送路の不良を検出し、ト
リップ出力切換手段107へ切換指令を出すことを操作
者が表示設定手段111にて設定し、その後に切換が実
施できるようにした点であり、その他の点は同一である
ので、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して
説明する。同図に示すように、本実施例によれば、トリ
ップ出力の切換を操作者が確認した後に実施することか
ら、確実な切換制御が可能となる。
【0032】更に、トリップ出力切換手段107を、上
記各実施例の差動判定手段105の出力と転送出力判定
手段106の出力を切換える手段と、差動判定手段10
5の出力と転送出力判定手段106の出力の論理和をと
る手段の双方にて構成することにより、表示設定手段1
11にて操作者がいずれの手段を使用するかを設定可能
となる。これにより操作者はシステムの運用に適した方
式を選択することができる。
【0033】図8は本発明の第5実施例(請求項5対
応)の構成図である。本実施例が既に説明した図6の第
3実施例と異なる点は、伝送路の状態とトリップ出力の
状態の表示が可能と同時に操作者がトリップ出力の切換
をどの端子にて実施するかを選択できるように構成した
点であり、その他の点は同一であるので、第3実施例と
同一の部分には同一の符号を付して説明する。
【0034】同図に示すように、本実施例は、伝送路監
視手段104とトリップ出力切換手段107の状態を表
示でき、且つ操作者の確認設定が可能な表示設定手段1
11を設け、伝送路監視手段104が伝送路の不良を検
出し、トリップ出力切換手段107へ切換指令を出すこ
とを操作者が表示設定手段112にて設定し、同時に設
定された内容を伝送路を介して他の端子へ送信する。ま
た、受信した内容から切換判断手段109にて切換有無
を判断することができる。このように、本実施例によれ
ば、少なくとも1カ所の端末で操作者が操作可能とな
り、操作が容易になるばかりか誤操作を防止することも
可能となる。
【0035】図9は本発明の第6実施例(請求項6対
応)の構成図である。本実施例が既に説明した図1の第
1実施例と異なる点は、トリップ出力を選択できる選択
手段113を設け、選択手段113にて操作者は伝送路
を不使用にするための選択を実施できるようにし、この
操作により、トリップ出力切換手段107はトリップ出
力を転送出力判定手段106の出力へ切換えられるよう
に構成した点であり、その他の点は同一であるので、第
1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明す
る。本実施例によれば、上記した各実施例と異なり、伝
送路を一時的に不使用とすることができ、伝送路の保守
が可能となる。
【0036】図10は本発明の第7実施例(請求項6対
応)の構成図である。本実施例が既に説明した図1の第
1実施例と異なる点は、トリップ出力を選択でき且つイ
ンタフェース手段と入出力可能な選択手段114を設
け、選択手段114にて操作者は伝送路を不使用にする
ための選択を実施すると同時にインタフェース手段10
3へ出力し、伝送路を介して相手端子へ送信する。また
インタフェース手段103にて受信した内容から選択手
段114が伝送路を不使用とする内容を確認すると、ト
リップ出力切換手段107へ指令を渡し、トリップ出力
切換手段107はトリップ出力を転送出力判別手段10
6の出力へ切換えるように構成した点であり、その他の
点は同一であるので、第1実施例と同一の部分には同一
の符号を付して説明する。
【0037】本実施例によれば、上記した第1乃至第5
実施例と異なり、伝送路の保守などで伝送路を一時的に
不使用にすることができ、更にトリップの切換を伝送路
に接続されるいずれかの端子にてのみ設定することで可
能となるものである。すなわち、伝送路を一時的に不使
用とする場合に、不使用とする端子のいずれか一方の端
子にて設定が可能で、伝送路の保守が可能とする。
【0038】更に、本発明の第6実施例の他の例として
上記図10の構成図を用いて説明する。本実施例では、
選択手段114にて任意の伝送路の不使用を設定する
と、伝送路を介して任意の端子へその内容を送信するこ
とができ、受信した端子は該当する場合に限りトリップ
出力を切換えることができる。即ち、任意の端子にて任
意の伝送路を不使用とすることができる。
【0039】このように、本実施例によれば、作業者は
代表の端子にて伝送路の不使用を設定することができ、
特定の設定端子へ出向く必要がなくなる。これにより作
業の効率を向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明(請求項1
乃至請求項8対応)によれば、伝送路に不良がある場
合、もしくは伝送路を不使用とする場合に、残りの健全
な伝送路にて保護機能が継続可能と判断されると、電流
差動判定が可能な端子の判定結果を用いて保護可能なシ
ステムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図。
【図2】図1のディジタル形電流差動継電器が適用され
る3端子の伝送路の接続図。
【図3】図1のトリップ出力切換手段の切換状態を示す
図で、同図(a)は伝送路が正常な場合の回路図、同図
(b)は伝送路が不良の場合の回路図。
【図4】図1の各電流差動継電器のトリップ出力切換手
段の切換状態を示した図。
【図5】本発明の第2実施例の構成図。
【図6】本発明の第3実施例の構成図。
【図7】本発明の第4実施例の構成図。
【図8】本発明の第5実施例の構成図。
【図9】本発明の第6実施例の構成図。
【図10】本発明の第7及び第8実施例の構成図。
【図11】本発明のディジタル形電流差動継電器が適用
される3端子送電線の系統図。
【符号の説明】
1…自端電流差動継電器、2,3…相手電流差動継電
器、11,12,13…変流器(CT)、21…送電
線、31,32,33…伝送路、101…電流入力手
段、102…サンプリング同期手段、103…インタフ
ェース手段、104,108…伝送路監視手段、105
…差動判定手段、106…転送出力判別手段、107…
トリップ出力切換手段、109…切換判断手段、110
…表示手段、111,112…表示設定手段、113,
114…選択手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 義之 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線の端子の系統電気量を入力量とし
    て一定周期でサンプリングし、取り込んだアナログ入力
    量をディジタル変換したデジタル量を、各端子間を互い
    に接続した伝送路を介して各々の端子へ伝送することに
    より、系統の事故を検出するディジタル形電流差動継電
    器において、前記伝送路の状態を監視する伝送路監視手
    段と、前記各端子の系統電気量より差動演算を実施し
    て、その結果よりトリップ出力を出力する差動判定手段
    と、前記伝送路を介して他の端子の前記差動判定手段の
    出力を入力して他端子継電器のトリップ出力を出力する
    転送出力判定手段と、前記伝送路監視手段の監視結果に
    応じ前記差動判定手段からの出力と前記転送出力判定手
    段からの出力とを切換える第1トリップ出力切換手段と
    を備えたことを特徴とするディジタル形電流差動継電
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディジタル形電流差動継
    電器において、前記伝送路監視手段の監視結果を伝送路
    を介して他の端子へ伝送し、各端子は受信した結果から
    監視不良伝送路の箇所を判別する切換判断手段を備えた
    ことを特徴とするディジタル形電流差動継電器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディジタル形電流差動継
    電器において、前記第1トリップ出力切換手段の出力結
    果あるいは前記切換判断手段の出力結果の少なくともい
    ずれか一方を表示できる表示手段を備えたことを特徴と
    するディジタル形電流差動継電器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディジタル形電流差動継
    電器において、他端子から伝送される他端子継電器の伝
    走路監視手段の監視結果に応じ前記差動判定手段からの
    出力と前記転送出力判定手段からの出力とを切換える第
    2トリップ出力切換手段を備えたことを特徴とするディ
    ジタル形電流差動継電器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディジタル形電流差動継
    電器において、少なくとも一つの端子の前記トリップ出
    力切換手段にて設定された内容を伝送路を介して残りの
    端子へ伝送し、各端子は受信した内容に応じ前記差動判
    定手段からの出力と前記転送出力判定手段からの出力と
    を切換える第3トリップ出力切換手段を備えたことを特
    徴とするディジタル形電流差動継電器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のディジタル形電流差動継
    電器において、伝送路に接続されている端子にて任意の
    伝送路を不使用状態に設定可能な第4トリップ出力切換
    手段を備えたことを特徴とするディジタル形電流差動継
    電器。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のディジタル形電流差動継
    電器において、前記前記差動判定手段からの出力と前記
    転送出力判定手段からの出力の論理和をとり、出力でき
    るように構成した第5トリップ出力切換手段を備えたこ
    とを特徴とするディジタル形電流差動継電器。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のディジタル形電流差動継
    電器において、前記第1トリップ出力切換手段と前記第
    5トリップ出力切換手段を選択できる表示設定手段を備
    えたことを特徴とするディジタル形電流差動継電器。
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WO2013076992A1 (ja) * 2011-11-25 2013-05-30 株式会社 東芝 送電線保護継電装置

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