JPH106971A - 液圧倍力システム - Google Patents

液圧倍力システム

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JPH106971A
JPH106971A JP8158231A JP15823196A JPH106971A JP H106971 A JPH106971 A JP H106971A JP 8158231 A JP8158231 A JP 8158231A JP 15823196 A JP15823196 A JP 15823196A JP H106971 A JPH106971 A JP H106971A
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JP
Japan
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hydraulic
booster
hydraulic pressure
pump
power steering
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JP8158231A
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English (en)
Inventor
Kunio Okano
岡野邦雄
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オープンセンタ型の第1液圧倍力装置または第
2液圧倍力装置のいずれか一方の作動が他方の作動に影
響しないようにしながら、しかも非常用アキュムレータ
に所定の液圧を確実にかつ効果的に蓄圧する。 【解決手段】パワーステアリング装置7用のポンプ31
の吐出側とパワーステアリング装置7とを接続する通路
32が、非常用アキュムレータ11に通路33およびチ
ェックバルブ34を介して接続されている。ブースタ3
の作動時の液圧およびパワーステアリング装置7の作動
時の液圧がともに非常用アキュムレータ11に蓄えら
れ、非常用アキュムレータ11の蓄圧がより確実にかつ
効果的になる。また、ブースタ3のポンプ8とパワース
テアリング装置7のポンプ31とが互いに独立している
ので、パワーステアリング装置7の作動がブースタ3の
作動によって影響されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車にお
いてブレーキペダルの踏力を作動液の液圧により倍力し
てブレーキ力を増大させるオープンセンタ型の液圧ブレ
ーキシステムとハンドルの操作力を同じ作動液の液圧に
より倍力して操舵力を増大させるパワーステアリングシ
ステムとの2つの液圧システムからなる液圧倍力システ
ムの技術分野に属し、特に作動液の液圧失陥時に一方の
液圧ブレーキシステムを作動させるための作動液の非常
用の液圧を蓄えておく非常用アキュムレータを備えた液
圧倍力システムの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車等の車両においては、操作
部材の操作力を作動液の液圧により倍力して出力する液
圧倍力システムが用いられているものがある。この液圧
倍力システムとして、例えば、ブレーキペダルのペダル
踏力のみでは得られない大きなブレーキ力を得るためや
ペダル踏力を軽減するため等により、作動液の液圧によ
り作動する液圧ブレーキ倍力装置を用いてペダル踏力を
倍力してマスタシリンダを作動させる液圧ブレーキシス
テム、あるいはハンドルの操作力のみでは得られない大
きな操舵力を得るためやハンドル操作力を軽減するため
等により、作動液の液圧により作動するパワーステアリ
ング装置を用いてハンドル操作力を倍力して操行輪を操
舵させるパワーステアリングシステム等がある。
【0003】このような2つの液圧システムからなる液
圧倍力システムのなかには、例えば液圧ブレーキシステ
ムやパワーステアリングシステムの間で作動液を共用し
た液圧倍力システムがある。
【0004】図2は、従来のこの液圧倍力システムの一
例を示す図である。図中、1は液圧倍力システム(以
下、単に液圧倍力システムともいう)、2はブレーキペ
ダル、3はこのブレーキペダル2によって作動されてペ
ダル踏力を倍力して出力する、前述の液圧ブレーキ倍力
装置であるオープンセンタ型ハイドロリックブレーキブ
ースタ(以下、単にブースタともいう)、4はこのブー
スタ3の出力によって作動されブレーキ液圧を発生する
タンデム型のマスタシリンダ、5はマスタシリンダ4か
らのブレーキ液圧で作動して各車輪に対するブレーキ力
を発生するブレーキシリンダ、6はハンドル、7はハン
ドル6によって作動されてハンドル操作力を倍力して出
力するオープンセンタ型の前述のパワーステアリング装
置、8はエンジン9によって駆動されて作動液をブース
タ3およびパワーステアリング装置7に送給するポン
プ、10は作動液を貯留するリザーバ、および11はポ
ンプ8の故障等によりポンプ8から作動液が送給されな
いときに、ブースタ3を作動させるための作動液を蓄圧
する非常用アキュムレータである。この液圧倍力システ
ム1においては、ブースタ3とパワーステアリング装置
7とは、ポンプ8を共用しているとともに互いに直列に
配置されている。
【0005】オープンセンタ型のブースタ3は、ブレー
キ非操作時に制御弁の隙間が最大に開いて作動液を自由
に流すとともに、操作時に制御弁の隙間を絞ることによ
り作動液の流れを制限して液圧を発生し、この液圧によ
り出力するものであり、従来種々の構造のものが公知と
なっている。その一例のブースタ3を図3に示す。この
ブースタ3は従来公知であるので、ここでは本発明が解
決しようとする課題に関係する部分について簡単に説明
する。
【0006】図3に示すブレーキ非操作状態において
は、第1環状溝12と第2環状溝13との間の隙間が最
大となっており、また第2環状溝13と第3環状溝14
との間が遮断しているとともに第3環状溝14と第4環
状溝15との間が連通している。したがって、ポンプ8
から吐出された作動液は、オープンセンタ型のブースタ
3の入口通路16、第2環状溝13、第1環状溝12と
第2環状溝13との間の隙間、第1環状溝12および循
環通路17を通ってオープンセンタ型のパワーステアリ
ング装置7に流動し、更にパワーステアリング装置7の
制御弁(不図示)の最大となっている隙間を通って、再
びリザーバ10に循環している。その場合、第1環状溝
12と第2環状溝13との間の隙間およびパワーステア
リング装置7の制御弁の隙間がともに最大となっている
ので、循環している作動液にはほとんど液圧は発生しな
い。
【0007】この状態でブレーキペダル2の踏込により
ブレーキ操作が行われると、入力軸18が前進するの
で、レバー19が回動してスプール20が前進する。こ
のため、第1環状溝12と第2環状溝13との間の隙間
が絞られるとともに、第2環状溝13と第3環状溝14
とが連通し、かつ第3環状溝14と第4環状溝15とが
遮断する。第1および第2環状溝12,13との間の隙
間が絞られることにより、第2環状溝13に液圧が発生
する。この液圧は、第2環状溝13と第3環状溝14と
の間の隙間、径方向の通路21、長手方向の通路22お
よび径方向の通路23を通って動力室24に導入され
て、パワーピストン25に作用し、パワーピストン25
はペダル踏力を倍力したブーキ操作力を発生し、このブ
レーキ操作力が出力軸26から出力されてマスタシリン
ダ4を作動し、ブレーキが作動するようになっている。
【0008】また、第2環状溝13に発生した液圧はア
キュムレータバルブ28の第1チェック弁の第1弁体2
8aを図3において右方に移動して、第1弁体28aを
ゴムシート28bから離座させて第1チェック弁を開
く。これにより、この液圧は第1弁体28aとゴムシー
ト28bとの間の隙間、第1弁体28aの外周およびア
キュムレータ通路29を通って非常用アキュムレータ1
1に導入され、この非常用アキュムレータ11に蓄えら
れるようになっている。
【0009】更に、スプール20が最大ストローク前進
してそれ以上前進しなくなっても、ブレーキペダル2が
更に踏み込まれて入力軸18が更に前進すると、レバー
19が更に回転し、スプール20の端部に摺動可能に嵌
合されているリテーナ30がスプール20の対して相対
的に前進移動して、通路23を閉塞し、これにより動力
室24がポンプ8から遮断されるようになっている。そ
して、リテーナ30が更に前進すると、このリテーナ3
0によりアキュムレータバルブ28の第2弁体28cが
前進させられて開き、非常用アキュムレータ11に蓄え
られている液圧が動力室24に導入され、この非常用ア
キュムレータ11の液圧によりパワーピストン25が作
動するようになっている。
【0010】ブレーキペダル2の解放によるブレーキ作
動解除時には、入力軸18およびスプール20が図3に
示す非作動位置に後退して、第3環状溝14と第4環状
溝15とが連通し、かつ第2環状溝13と第3環状溝1
4とが遮断するとともに、第1環状溝12と第2環状溝
13との間の隙間が最大となる。このため、動力室24
の作動液は、通路23,22,21、第3環状溝14、第
3環状溝14と第4環状溝15との間の隙間、第4環状
溝15および排出通路27を通ってリザーバ10に排出
される。これにより、パワーピストン25が非作動位置
に後退してブレーキ操作力が消滅し、マスタシリンダ4
が非作動状態に戻ってブレーキ作動が解除される。更
に、第1および第2環状溝12,13との間の隙間が最
大となることにより、第2環状溝13に発生した液圧は
消滅する。
【0011】このように構成された液圧倍力システム1
においては、液圧ブレーキおよびパワーステアリングが
ともに非作動時には図2および図3に示す状態にある。
したがって、前述のようにポンプ8によって、作動液
は、リザーバ10、オープンセンタ型ハイドロリックブ
レーキブースタ3、オープンセンタ型パワーステアリン
グ装置7およびリザーバ10の経路を循環している。こ
のとき、循環している作動液の流れは制限されなく、作
動液にはほとんど液圧は発生しない。
【0012】ポンプ8が故障すると、ポンプ8から作動
液がブースタ3の方へ送られてこなく、第1環状溝12
と第2環状溝13との間の隙間が絞られても液圧は発生
しない。そこで、更にブレーキペダル2が踏み込まれる
ことにより、スプール20が最大ストローク前進すると
ともに、リテーナ30が相対的に前進して第2チェック
弁の第2弁体28cを前進させてこの第2チェック弁を
開く。これにより、非常用アキュムレータ11の液圧が
動力室24に導入されて、パワーピストン25を作動す
るようになる。こうして、ポンプ8が故障しても、非常
用アキュムレータ11に所定圧の液圧が蓄えられている
間、ブレーキを作動させることができる。
【0013】一方、オープンセンタ型パワーステアリン
グ装置7は、従来の一般的なオープンセンタ型パワース
テアリング装置であり、非操作時は内部に設けられてい
る制御弁(不図示)の隙間が最大となっており、ポンプ
8から吐出されブースタ3を通ってパワーステアリング
装置7に流入してくる作動液が制御弁の隙間を通って絞
られることなくリザーバ10に戻されるようになってい
る。したがって、このパワーステアリング装置7の非操
作時には、制御弁の上流側の作動液に液圧は発生しな
い。
【0014】ハンドル6の操作によるステアリング操作
が行われると、制御弁の隙間が絞られるので、この制御
弁の上流側に液圧が発生するようになっている。そし
て、この液圧がパワーステアリング装置7のパワーピス
トン(不図示)に作用するので、パワーピストンが作動
してハンドル操作力を倍力した操舵力を出力し、この操
舵力により車輪が操舵されるようになっている。こうし
て、パワーステアリング作動が行われる。そして、パワ
ーステアリング装置7によって発生された液圧は、前述
のブレーキ操作の場合と同様にアキュムレータバルブ2
8を通して非常用アキュムレータ11に蓄えられるよう
になっている。
【0015】ところで、この従来の液圧倍力システム1
においては、ブースタ3とパワーステアリング装置7と
が直列に配置されているため、ハンドル6が操作されて
パワーステアリング装置7が作動しているときにブレー
キペダル2が踏み込まれてブースタ3が作動されると、
パワーステアリング装置7に供給される作動液の液量が
減少してハンドル6にショックが生じるおそれがある。
すなわち、一方の液圧倍力装置の作動中に他方の液圧倍
力装置が作動すると、一方の液圧倍力装置に影響が出て
しまうことがある。
【0016】そこで、ブースタ3の液圧源であるポンプ
とパワーステアリング装置7の液圧源であるポンプとが
互いに独立した液圧倍力システムが、従来提案されてい
る。すなわち、図4に示すようにこの液圧倍力システム
1はブースタ3の液圧源であるポンプ8とは別に、パワ
ーステアリング装置7の液圧源としての、エンジン9の
駆動によるポンプ31を備えている。そして、ブースタ
3の作動圧はポンプ8の吐出圧で形成され、またパワー
ステアリング装置7の作動圧はポンプ31の吐出圧で形
成されるようになっている。
【0017】このように、この液圧倍力システム1によ
れば、ブースタ3の液圧源とパワーステアリング装置7
の液圧源とが互いに独立しているので、ハンドル6の操
舵によるパワーステアリング装置7の作動中に、ブレー
キペダル2が踏み込まれてブースタ3が作動されても、
パワーステアリング装置7に供給される液量が減少する
ことはなく、ハンドル6にショックを生じることはなく
なる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
4に示す液圧倍力システム1においては、非常用アキュ
ムレータ11への蓄圧は、ブレーキ操作時に発生する液
圧すなわちブレーキ用のポンプ8の吐出圧を非常用アキ
ュムレータ11に導入することにより行われている。こ
のため、ブレーキ操作力が小さいと、非常用アキュムレ
ータ11に十分に蓄圧されない場合が生じる。また、非
常用アキュムレータ11の蓄圧がブレーキ操作時のみに
行われるので、非常用アキュムレータ11が必ずしも効
果的に蓄圧されているとはいえなく、同様に蓄圧が不十
分になるおそれが考えられる。
【0019】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、オープンセンタ型の第1
液圧倍力装置または第2液圧倍力装置のいずれか一方の
作動が他方の作動に影響しないようにしながら、しかも
非常用アキュムレータに所定の液圧を確実にかつ効果的
に蓄圧することのできる液圧倍力システムを提供するこ
とである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明は、作動液を貯えるリザーバと、このリザ
ーバ内の前記作動液を吸い込んで吐出する第1ポンプ
と、第1操作部材と、前記第1操作部材の非操作時前記
第1ポンプから吐出される前記作動液が内部に設けられ
た第1制御弁の隙間を自由に通って前記リザーバへ循環
流動し、前記第1操作部材の操作時に前記第1制御弁の
隙間を絞ることにより前記作動液が第1液圧を発生する
とともにこの第1液圧を内部に設けられた第1パワーピ
ストンに作用することにより、前記第1操作部材の操作
力を前記第1液圧により倍力して出力するオープンセン
タ型の第1液圧倍力装置と、前記第1液圧を蓄える非常
用アキュムレータと、非常時作動して前記非常用アキュ
ムレータの液圧を前記第1パワーピストンに作用させる
非常用弁手段と、前記リザーバ内の前記作動液を吸い込
んで吐出する第2ポンプと、第2操作部材と、前記第2
操作部材の非操作時前記第2ポンプから吐出される前記
作動液が内部に設けられた第2制御弁の隙間を自由に通
って前記リザーバへ循環流動し、前記第2操作部材の操
作時に前記第2制御弁の隙間を絞ることにより前記作動
液が第2液圧を発生するとともにこの第2液圧を内部に
設けられた第2パワーピストンに作用することにより、
前記第2操作部材の操作力を前記第2液圧により倍力し
て出力するオープンセンタ型の第2液圧倍力装置とを備
えた液圧倍力システムにおいて、前記第2ポンプと前記
第2液圧倍力装置とを接続する通路を前記非常用アキュ
ムレータに接続するとともに、前記非常用アキュムレー
タから前記第2ポンプと前記第2液圧倍力装置とを接続
する通路へ向かう前記作動液の流れのみを阻止する一方
向流れ阻止手段を設け、前記第2液圧も前記非常用アキ
ュムレータに蓄えるようにしたことを特徴としている。
また請求項2の発明は、前記第1液圧倍力装置がブレー
キブースタであり、前記第2液圧倍力装置がパワーステ
アリング装置であることを特徴としている。
【0021】
【作用】このように構成された本発明においては、第1
液圧倍力装置の操作時、第1制御弁の隙間が絞られて第
1ポンプからの吐出圧により第1液圧が発生するが、こ
の第1液圧により第1液圧倍力装置が作動する。このと
き、この第1液圧が非常用アキュムレータに蓄えられ
る。また、第2液圧倍力装置の操作時、第2制御弁の隙
間が絞られて第2ポンプからの吐出圧により第2液圧が
発生するが、この第2液圧により第2液圧倍力装置が作
動する。このとき、この第2液圧も通路を介して非常用
アキュムレータに蓄えられる。
【0022】そして、第2液圧倍力装置の作動中に第1
液圧倍力装置が操作されても、第2液圧倍力装置への作
動液の供給は第2ポンプによって第1液圧倍力装置への
作動液の供給とは独立に行われる。このため、第2液圧
倍力装置に供給される作動液の液量が減少することはな
い。したがって、第2液圧倍力装置の作動は、第1液圧
倍力装置の作動によって影響されなく、第2液圧倍力装
置の第2操作部材にショックを生じることはない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明に係る液圧倍
力システムの実施の形態の一例を示す図である。なお、
前述の図2ないし図4に示す従来の液圧倍力システムと
同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細
な説明は省略する。
【0024】図1に示すように、この例の液圧倍力シス
テム1は、図4に示す液圧倍力システム1においてパワ
ーステアリング装置7用のポンプ31の吐出側とパワー
ステアリング装置7とを接続する通路32を、非常用ア
キュムレータ11に通路33を介して接続しているとと
もに、この通路33にポンプ31から非常用アキュムレ
ータ11に向かう作動液の流れのみを許容するチェック
バルブ34を設けている。このチェックバルブ34は、
本発明の一方向流れ阻止手段を構成している。一方向流
れ阻止手段は、チェックバルブ34以外の、例えば通常
時閉じていてパワーステアリング装置7の作動時でポン
プ31の吐出が非常用アキュムレータ11の蓄圧より高
くなったとき開く常閉の電磁開閉弁等の他の手段で構成
することもできる。本例の液圧倍力システム1の他の構
成は図4に示す液圧倍力システムと同じである。
【0025】このように構成された本例の液圧倍力シス
テム1においては、図4の液圧倍力システムと同様にブ
レーキペダル2の踏込によるブレーキ操作時に、ブース
タ3のスプール20が前進してポンプ8から吐出された
作動液が絞られることにより発生する液圧により、ブー
スタ3が作動する。また、ハンドル6の操作による操舵
時に、制御弁が作動してポンプ31から吐出された作動
液が絞られることにより発生する液圧により、パワース
テアリング装置7が作動する。
【0026】ところで、この液圧倍力システム1におい
ては、パワーステアリング装置7の作動中に、ブレーキ
ペダル2の踏込によるブレーキ操作が行われても、パワ
ーステアリング装置7への作動液の供給はポンプ31に
よってブースタ3とは独立に行われるので、パワーステ
アリング装置7に供給される作動液の液量が減少するこ
とはない。したがって、パワーステアリング装置7の作
動は、ブースタ3の作動によって影響されなく、ハンド
ル6にショックを生じることはない。
【0027】また、ブースタ3の作動時に発生する液圧
が非常用アキュムレータ11に蓄えられるばかりでな
く、パワーステアリング装置7の作動時に発生する液圧
も、通路33およびチェックバルブ34を介して非常用
アキュムレータ11に蓄えられるようになる。したがっ
て、非常用アキュムレータ11に、より一層十分な液圧
を確実にかつ効果的に蓄えることができる。これによ
り、ポンプ8の故障時でも、ブースタ3の倍力作用を確
実に行わせることができるとともに、ポンプ8の故障後
に倍力作用を行うことのできるブースタ3の操作回数を
増大することができる。本例の液圧倍力システム1の他
の作用効果は、図4に示す液圧倍力システムのそれと同
じである。
【0028】なお、本発明は、液圧ブレーキシステムお
よびパワーステアリングシステム以外の、作動液を共用
する2つのオープンセンタ型液圧倍力装置を備えていれ
ば、他の液圧倍力システムにも適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の液圧倍力システムによれば、第1液圧倍力装置の操作
時に生じる第1液圧を非常用アキュムレータに蓄えるば
かりでなく、第2液圧倍力装置の操作時に生じる第2液
圧も非常用アキュムレータに蓄えるようにしているの
で、非常用アキュムレータに、より一層十分な液圧を確
実にかつ効果的に蓄えることができる。したがって、第
1ポンプの故障時でも、第1液圧倍力装置の倍力作用を
確実に行わせることができるとともに、第1ポンプの故
障後に倍力作用を行うことのできる第1液圧倍力装置の
操作回数を増大することができる。
【0030】また、第1および第2液圧倍力装置を互い
に独立して作動するようにして、第2液圧倍力装置の作
動中に第1液圧倍力装置が操作されても、第2液圧倍力
装置に供給される作動液の液量が減少しないようにして
いるので、第2液圧倍力装置の作動が、第1液圧倍力装
置の作動によって影響されるのを防止でき、第2液圧倍
力装置の第2操作部材にショックを生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液圧倍力システムの実施の形態
の一例を示す図である。
【図2】従来の液圧倍力システムの一例を示す図であ
る。
【図3】従来のオープンセンタ型ハイドロリックブレー
キブースタの一例を示す図である。
【図4】従来の液圧倍力システムの他の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…液圧倍力システム、2…ブレーキペダル、3…オー
プンセンタ型ハイドロリックブレーキブースタ、4…マ
スタシリンダ、5…ブレーキシリンダ、6…ハンドル、
7…オープンセンタ型のパワーステアリング装置、8…
ブースタ3用のポンプ、10…リザーバ、11…非常用
アキュムレータ、12…第1環状溝、13…第2環状
溝、14…第2環状溝、15…第4環状溝、18…入力
軸、19…レバー、20…スプール、24…動力室、2
5…パワーピストン、26…出力軸、28…アキュムレ
ータバルブ、28a…第1弁体、28b…ゴムシート、
28c…第2弁体、29…通路、30…リテーナ、31
…パワーステアリング装置7用のポンプ、32,33…
通路、34…チェックバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動液を貯えるリザーバと、このリザー
    バ内の前記作動液を吸い込んで吐出する第1ポンプと、
    第1操作部材と、前記第1操作部材の非操作時前記第1
    ポンプから吐出される前記作動液が内部に設けられた第
    1制御弁の隙間を自由に通って前記リザーバへ循環流動
    し、前記第1操作部材の操作時に前記第1制御弁の隙間
    を絞ることにより前記作動液が第1液圧を発生するとと
    もにこの第1液圧を内部に設けられた第1パワーピスト
    ンに作用することにより、前記第1操作部材の操作力を
    前記第1液圧により倍力して出力するオープンセンタ型
    の第1液圧倍力装置と、前記第1液圧を蓄える非常用ア
    キュムレータと、非常時作動して前記非常用アキュムレ
    ータの液圧を前記第1パワーピストンに作用させる非常
    用弁手段と、前記リザーバ内の前記作動液を吸い込んで
    吐出する第2ポンプと、第2操作部材と、前記第2操作
    部材の非操作時前記第2ポンプから吐出される前記作動
    液が内部に設けられた第2制御弁の隙間を自由に通って
    前記リザーバへ循環流動し、前記第2操作部材の操作時
    に前記第2制御弁の隙間を絞ることにより前記作動液が
    第2液圧を発生するとともにこの第2液圧を内部に設け
    られた第2パワーピストンに作用することにより、前記
    第2操作部材の操作力を前記第2液圧により倍力して出
    力するオープンセンタ型の第2液圧倍力装置とを備えた
    液圧倍力システムにおいて、 前記第2ポンプと前記第2液圧倍力装置とを接続する通
    路を前記非常用アキュムレータに接続するとともに、前
    記非常用アキュムレータから前記第2ポンプと前記第2
    液圧倍力装置とを接続する通路へ向かう前記作動液の流
    れのみを阻止する一方向流れ阻止手段を設け、前記第2
    液圧も前記非常用アキュムレータに蓄えるようにしたこ
    とを特徴とする液圧倍力システム。
  2. 【請求項2】 前記第1液圧倍力装置はブレーキブース
    タであり、前記第2液圧倍力装置はパワーステアリング
    装置であることを特徴とする液圧倍力システム。
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