JPH09164938A - 液圧倍力システム - Google Patents

液圧倍力システム

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Publication number
JPH09164938A
JPH09164938A JP8116530A JP11653096A JPH09164938A JP H09164938 A JPH09164938 A JP H09164938A JP 8116530 A JP8116530 A JP 8116530A JP 11653096 A JP11653096 A JP 11653096A JP H09164938 A JPH09164938 A JP H09164938A
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JP
Japan
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hydraulic
flow rate
hydraulic pressure
booster
rate limiting
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Application number
JP8116530A
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English (en)
Inventor
Kunio Okano
岡野邦雄
Satoru Watabe
渡部悟
Masahiro Shimada
島田昌宏
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1および第2液圧倍力装置の作動により発生
する液圧以外でも、非常用アキュムレータに液圧を蓄え
るようにして、非常用アキュムレータに所定の液圧を確
実に蓄圧する。 【解決手段】イグニッションスイッチ34のオン信号が
ECU33に入力されると、ECU33は流量制限弁3
2を所定時間、流量制限位置IIに切換設定する。これに
より、PS通路31を流れる作動液の流量が制限される
ので、流量制限弁32の上流側に液圧が発生し、この液
圧は非常用アキュムレータ11に蓄えられる。これによ
り、非常用アキュムレータ11の液圧が上昇する。こう
して、イグニッションスイッチ34のオン後、所定時間
の間、非常用アキュムレータ11はブレーキ操作やステ
アリング操作が行われなくても蓄圧される。したがっ
て、非常用アキュムレータ11には、より一層十分な液
圧が確実に蓄えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車にお
いてブレーキペダルの踏力を作動液の液圧により倍力し
てブレーキ力を増大させるオープンセンタ型の液圧ブレ
ーキシステムや、この液圧ブレーキシステムとハンドル
の操作力を同じ作動液の液圧により倍力して操舵力を増
大させるパワーステアリングシステムとからなる液圧倍
力システム等の液圧倍力システムの技術分野に属し、特
に作動液の液圧失陥時に液圧ブレーキシステムを作動さ
せるための作動液の非常用の液圧を蓄えておく非常用ア
キュムレータを備えた液圧倍力システムの技術分野に属
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車等の車両においては、操作
部材の操作力を作動液の液圧により倍力して出力する液
圧倍力システムが用いられているものがある。この液圧
倍力システムとして、例えば、ブレーキペダルのペダル
踏力のみでは得られない大きなブレーキ力を得るためや
ペダル踏力を軽減するため等により、作動液の液圧によ
り作動する液圧ブレーキ倍力装置を用いてペダル踏力を
倍力してマスタシリンダを作動させる液圧ブレーキシス
テム、あるいはハンドルの操作力のみでは得られない大
きな操舵力を得るためやハンドル操作力を軽減するため
等により、作動液の液圧により作動するパワーステアリ
ング装置を用いてハンドル操作力を倍力して操行輪を操
舵させるパワーステアリングシステム等がある。
【0003】ところで、このような液圧倍力システムの
なかには、例えば液圧ブレーキシステムやパワーステア
リングシステムの間で作動液を共用した液圧倍力システ
ムがある。
【0004】図26は、従来のこの液圧倍力システムの
一例を示す図である。図中、1は液圧倍力システム(以
下、単に液圧倍力システムともいう)、2はブレーキペ
ダル、3はこのブレーキペダル2によって作動されてペ
ダル踏力を倍力して出力する、前述の液圧ブレーキ倍力
装置であるオープンセンタ型ハイドロリックブレーキブ
ースタ(以下、単にブースタともいう)、4はこのブー
スタ3の出力によって作動されブレーキ液圧を発生する
タンデム型のマスタシリンダ、5はマスタシリンダ4か
らのブレーキ液圧で作動して各車輪に対するブレーキ力
を発生するブレーキシリンダ、6はハンドル、7はハン
ドル6によって作動されてハンドル操作力を倍力して出
力するオープンセンタ型の前述のパワーステアリング装
置、8はエンジン9によって駆動されて作動液をブース
タ3およびパワーステアリング装置7に送給するポン
プ、10は作動液を貯留するリザーバ、および11はポ
ンプ8の故障等によりポンプ8から作動液が送給されな
いときに、ブースタ3を作動させるための作動液を蓄圧
する非常用アキュムレータである。
【0005】オープンセンタ型のブースタ3は、ブレー
キ非操作時に制御弁の隙間が最大に開いて作動液を自由
に流すとともに、操作時に制御弁の隙間を絞ることによ
り作動液の流れを制限して液圧を発生し、この液圧によ
り出力するものであり、従来種々の構造のものが公知と
なっている。その一例のブースタ3を図27に示す。こ
のブースタ3は従来公知であるので、ここでは本発明が
解決しようとする課題に関係する部分について簡単に説
明する。
【0006】図27に示すブレーキ非操作状態において
は、第1環状溝12と第2環状溝13との間の隙間が最
大となっており、また第2環状溝13と第3環状溝14
との間が遮断しているとともに第3環状溝14と第4環
状溝15との間が連通している。したがって、ポンプ8
から吐出された作動液は、オープンセンタ型のブースタ
3の入口通路16、第2環状溝13、第1環状溝12と
第2環状溝13との間の隙間、第1環状溝12および循
環通路17を通ってオープンセンタ型のパワーステアリ
ング装置7に流動し、更にパワーステアリング装置7の
制御弁(不図示)の最大となっている隙間を通って、再
びリザーバ10に循環している。その場合、第1環状溝
12と第2環状溝13との間の隙間およびパワーステア
リング装置7の制御弁の隙間がともに最大となっている
ので、循環している作動液にはほとんど液圧は発生しな
い。
【0007】この状態でブレーキペダル2の踏込により
ブレーキ操作が行われると、入力軸18が前進するの
で、レバー19が回動してスプール20が前進する。こ
のため、第1環状溝12と第2環状溝13との間の隙間
が絞られるとともに、第2環状溝13と第3環状溝14
とが連通し、かつ第3環状溝14と第4環状溝15とが
遮断する。第1および第2環状溝12,13との間の隙
間が絞られることにより、第2環状溝13に液圧が発生
する。この液圧は、第2環状溝13と第3環状溝14と
の間の隙間、径方向の通路21、長手方向の通路22お
よび径方向の通路23を通って動力室24に導入され
て、パワーピストン25に作用し、パワーピストン25
はペダル踏力を倍力したブーキ操作力を発生し、このブ
レーキ操作力が出力軸26から出力されてマスタシリン
ダ4を作動し、ブレーキが作動するようになっている。
【0008】また、第2環状溝13に発生した液圧はア
キュムレータバルブ28の第1チェック弁の第1弁体2
8aを図27において右方に移動して、第1弁体28a
をゴムシート28bから離座させて第1チェック弁を開
く。これにより、この液圧は第1弁体28aとゴムシー
ト28bとの間の隙間、第1弁体28aの外周およびア
キュムレータ通路29を通って非常用アキュムレータ1
1に導入され、この非常用アキュムレータ11に蓄えら
れるようになっている。
【0009】更に、スプール20が最大ストローク前進
してそれ以上前進しなくなっても、ブレーキペダル2が
更に踏み込まれて入力軸18が更に前進すると、レバー
19が更に回転し、スプール20の端部に摺動可能に嵌
合されているリテーナ30がスプール20の対して相対
的に前進移動して、通路23を閉塞し、これにより動力
室24がポンプ8から遮断されるようになっている。そ
して、リテーナ30が更に前進すると、このリテーナ3
0によりアキュムレータバルブ28の第2弁体28cが
前進させられて開き、非常用アキュムレータ11に蓄え
られている液圧が動力室24に導入され、この非常用ア
キュムレータ11の液圧によりパワーピストン25が作
動するようになっている。
【0010】ブレーキペダル2の解放によるブレーキ作
動解除時には、入力軸18およびスプール20が図27
に示す非作動位置に後退して、第3環状溝14と第4環
状溝15とが連通し、かつ第2環状溝13と第3環状溝
14とが遮断するとともに、第1環状溝12と第2環状
溝13との間の隙間が最大となる。このため、動力室2
4の作動液は、通路23,22,21、第3環状溝14、
第3環状溝14と第4環状溝15との間の隙間、第4環
状溝15および排出通路27を通ってリザーバ10に排
出される。これにより、パワーピストン25が非作動位
置に後退してブレーキ操作力が消滅し、マスタシリンダ
4が非作動状態に戻ってブレーキ作動が解除される。更
に、第1および第2環状溝12,13との間の隙間が最
大となることにより、第2環状溝13に発生した液圧は
消滅する。
【0011】このように構成された液圧倍力システム1
においては、液圧ブレーキおよびパワーステアリングが
ともに非作動時には図26および図27に示す状態にあ
る。したがって、前述のようにポンプ8によって、作動
液は、リザーバ10、オープンセンタ型ハイドロリック
ブレーキブースタ3、オープンセンタ型パワーステアリ
ング装置7およびリザーバ10の経路を循環している。
このとき、循環している作動液の流れは制限されなく、
作動液にはほとんど液圧は発生しない。
【0012】ポンプ8が故障すると、ポンプ8から作動
液がブースタ3の方へ送られてこなく、第1環状溝12
と第2環状溝13との間の隙間が絞られても液圧は発生
しない。そこで、更にブレーキペダル2が踏み込まれる
ことにより、スプール20が最大ストローク前進すると
ともに、リテーナ30が相対的に前進して第2チェック
弁の第2弁体28cを前進させてこの第2チェック弁を
開く。これにより、非常用アキュムレータ11の液圧が
動力室24に導入されて、パワーピストン25を作動す
るようになる。こうして、ポンプ8が故障しても、非常
用アキュムレータ11に所定圧の液圧が蓄えられている
間、ブレーキを作動させることができる。
【0013】一方、オープンセンタ型パワーステアリン
グ装置7は、従来の一般的なオープンセンタ型パワース
テアリング装置であり、非操作時は内部に設けられてい
る制御弁(不図示)の隙間が最大となっており、ポンプ
8から吐出されブースタ3を通ってパワーステアリング
装置7に流入してくる作動液が制御弁の隙間を通って絞
られることなくリザーバ10に戻されるようになってい
る。したがって、このパワーステアリング装置7の非操
作時には、制御弁の上流側の作動液に液圧は発生しな
い。
【0014】ハンドル6の操作によるステアリング操作
が行われると、制御弁の隙間が絞られるので、この制御
弁の上流側に液圧が発生するようになっている。そし
て、この液圧がパワーステアリング装置7のパワーピス
トン(不図示)に作用するので、パワーピストンが作動
してハンドル操作力を倍力した操舵力を出力し、この操
舵力により車輪が操舵されるようになっている。こうし
て、パワーステアリング作動が行われる。そして、パワ
ーステアリング装置7によって発生された液圧は、前述
のブレーキ操作の場合と同様にアキュムレータバルブ2
8を通して非常用アキュムレータ11に蓄えられるよう
になっている。
【0015】また、従来の液圧倍力システム1には、図
28に示すようにポンプ8がオープンセンタ型ハイドロ
リックブレーキブースタ3の液圧源のみに用いられて、
図示しないがパワーステアリング装置7の液圧源は他の
ポンプを用いたものもある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの液
圧倍力システム1においては、非常用アキュムレータ1
1への蓄圧は、ブレーキ操作時やステアリング操作時に
発生する液圧すなわちポンプ吐出圧を非常用アキュムレ
ータ11に導入することにより行われている。このた
め、ブレーキ操作力やステアリング操作力が小さいと、
非常用アキュムレータ11に十分に蓄圧されない場合が
生じ、ポンプ8の故障時に非常用アキュムレータ11の
液圧による倍力可能回数が少なくなり、ブレーキ力を十
分に確保できないことが考えられる。
【0017】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、オープンセンタ型の第1
液圧倍力装置または第2液圧倍力装置の作動にかかわら
ず、非常用アキュムレータに所定の液圧を確実に蓄圧す
ることのできる液圧倍力システムを提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、オープンセンタ型の第1液圧
倍力装置を備えている液圧倍力システムにおいて、ポン
プから第1液圧倍力装置を通りリザーバに至る作動液の
循環通路の所定位置に設けられ、非作動時作動液の流量
を制限しない位置に設定されるとともに作動時作動液の
流量を制限する位置に設定されて非常用アキュムレータ
に蓄えられる液圧を発生する流量制限手段と、必要時作
動するように流量制限手段を制御する制御装置とを備
え、第1液圧倍力装置の操作時以外の必要時に非常用ア
キュムレータに蓄える液圧を発生することを特徴として
いる。
【0019】また請求項2の発明は、請求項1の液圧倍
力装置システムにおいて、オープンセンタ型の第1液圧
倍力装置の下流側に、作動液をこの第1液圧倍力装置と
共用するオープンセンタ型の第2液圧倍力装置が設けら
れていることを特徴としている。
【0020】更に請求項3の発明は、前記流量制限手段
が、前記作動液の流量を制限する位置において前記作動
液の流量を設定量に制限するオリフィスを備えている流
量制限弁からなることを特徴としている。
【0021】更に請求項4の発明は、前記流量制限手段
が、前記作動液の流量を制限する位置において前記作動
液の流量を0に制限する常開の開閉弁からなることを特
徴としている。
【0022】更に請求項5の発明は、前記流量制限手段
が、前記第1液圧倍力装置より下流側の前記作動液の前
記循環通路に設けられていることを特徴としている。更
に請求項6の発明は、前記流量制限手段が、前記第1液
圧倍力装置より上流側の前記作動液の前記循環通路に設
けられていることを特徴としている。
【0023】更に請求項7の発明は、前記第1液圧倍力
装置がハイドロリックブレーキブースタであることを特
徴としている。更に請求項8の発明は、前記第1液圧倍
力装置がハイドロリックブレーキブースタであるととも
に、前記第2液圧倍力装置がパワーステアリング装置で
あることを特徴としている。
【0024】更に請求項9の発明は、前記制御装置が、
前記第1液圧倍力装置の操作時以外の必要時にまたは前
記第1および第2液圧倍力装置の少なくとも1つの操作
時以外の必要時に前記流量制限手段を作動することを特
徴としている。
【0025】更に請求項10の発明は、前記制御装置
が、車両のエンジン始動信号または停車信号が入力され
たとき、前記流量制限手段を所定時間作動することを特
徴としている。
【0026】更に請求項11の発明は、前記制御装置
が、車両のエンジン始動信号または停車信号が入力され
たときで、かつ前記非常用アキュムレータの液圧が第1
設定値以下のとき、前記流量制限手段を前記非常用アキ
ュムレータの液圧が前記第1設定値より大きい第2設定
値を超えるまで作動することを特徴としている。
【0027】更に請求項12の発明は、前記制御装置
が、前記非常用アキュムレータの液圧が第1設定値以下
のとき、前記流量制限手段を前記非常用アキュムレータ
の液圧が前記第1設定値より大きい第2設定値を超える
まで作動することを特徴としている。
【0028】
【作用】このように構成された本発明においては、第1
または第2液圧倍力装置の操作時、第1または第2制御
弁の隙間が絞られて液圧が発生するが、この液圧が非常
用アキュムレータに蓄えられる。また必要時において
も、制御装置が流量制限手段を作動することにより液圧
を発生させ、この液圧が非常用アキュムレータに蓄えら
れるようになる。すなわち、本発明においては、第1ま
たは第2液圧倍力装置の操作が行われたときに非常用ア
キュムレータが蓄圧されるばかりでなく、必要時にも非
常用アキュムレータが蓄圧される。したがって、非常用
アキュムレータには、より一層十分な液圧が蓄えられる
ようになる。これによりポンプの故障時でも、第1液圧
倍力装置は確実に倍力作用を行うとともに、ポンプの故
障後に倍力作用を行うことのできる第1液圧倍力装置の
操作回数が増大する。
【0029】特に請求項7または8の発明においては、
ハイドロリックブレーキブースタまたはパワーステアリ
ング装置の各操作時以外にも、液圧が非常用アキュムレ
ータに確実に蓄えられるようになる。したがって、ポン
プ故障等の液圧源失陥時にもハイドロリックブレーキブ
ースタを所定回数確実に作動させることができる。
【0030】また請求項9の発明においては、第1およ
び第2液圧倍力装置の少なくとも一方の操作時以外で、
流量制限手段が作動され、これらの液圧倍力装置の少な
くとも一方の操作時には流量制限手段は作動されない。
したがって、第1または第2液圧倍力装置は流量制限手
段の作動に影響されることはなく、確実に倍力作用を行
うようになる。
【0031】更に請求項10の発明においては、車両の
エンジン始動時または車両の停車時に流量制限手段が所
定時間作動して非常用アキュムレータの蓄圧が行われる
ようになる。したがって、車両を運転する際は、必ず非
常用アキュムレータが蓄圧されることになり、非常用ア
キュムレータの蓄圧がより一層確実なものとなる。
【0032】更に請求項11の発明においては、車両の
エンジン始動時または車両の停車時で、かつ非常用アキ
ュムレータの液圧が第1設定圧以下のときに、この液圧
が第1設定圧より大きい第2設定圧を超えるまで流量制
限手段が作動して非常用アキュムレータが蓄圧されるよ
うになる。したがって、非常用アキュムレータの蓄圧が
効率よく行われて、非常用アキュムレータの液圧が常時
所定値以上に保持される。
【0033】更に請求項12の発明においては、非常用
アキュムレータの液圧が第1設定圧以下のときに、この
液圧が第1設定圧より大きい第2設定圧を超えるまで流
量制限手段が作動して非常用アキュムレータが蓄圧され
るようになる。したがって、非常用アキュムレータの蓄
圧が効率よく行われて、非常用アキュムレータの液圧が
常時所定値以上に保持される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明に係る液圧倍
力システムの実施の形態の第1例を示す図である。な
お、前述の図26および図27に示す従来のシステムと
同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細
な説明は省略する。
【0035】図1に示すように、この第1例の液圧倍力
システム1は、ブースタ3の循環通路17とパワーステ
アリング装置7とを接続するパワーステアリング通路
(以下、PS通路ともいう)31に設けられた流量制限
弁32(本発明の流量制限手段に相当)と、この流量制
限弁32を作動制御する電子制御装置(以下、ECUと
もいう)33とを備えている。
【0036】流量制限弁32は電磁弁からなり、流量を
制限しない流量無制限位置Iとオリフィス32aにより
流量を所定量に制限する流量制限位置IIとが設定されて
おり、通常は流量無制限位置Iに設定されている。
【0037】ECU33は、イグニッションスイッチ3
4からのオン信号により流量制限弁32を所定時間作動
して流量制限位置IIに設定するようになっている。
【0038】このように構成された第1例の作用につい
て説明する。
【0039】車両を運転するために、イグニッションス
イッチ34をオンすると、エンジン9が駆動し、ポンプ
8が運転される。このポンプ8の運転により、リザーバ
10の作動液がブースタ3、PS通路31、流量制限弁
32およびパワーステアリング装置7を通って再びリザ
ーバ10へと環流する。同時に、イグニッションスイッ
チ34のオン信号がECU33に入力される。ECU3
3はこのオン信号により流量制限弁32を所定時間、流
量制限位置IIに切換設定する。これにより、PS通路3
1を流れる作動液の流量が所定量に制限されるので、流
量制限弁32の上流側に液圧が発生する。この液圧によ
り、アキュムレータバルブ28の第1弁体28aが移動
してゴムシート28bから離れて開くので、前述と同様
に液圧は非常用アキュムレータ11に導入されて蓄えら
れる。これにより、非常用アキュムレータ11の液圧が
上昇する。
【0040】所定時間が経過すると、ECU33は流量
制限弁32を元の流量無制限位置Iに切換設定する。こ
れにより、PS通路31を流れる作動液は流量を制限さ
れることなく流れるようになるとともに、流量制限弁3
2の上流側に発生した液圧は消滅する。こうして、イグ
ニッションスイッチ34のオン後、所定時間の間、非常
用アキュムレータ11はブレーキ操作やステアリング操
作が行われなくても蓄圧される。
【0041】また、ブレーキペダル2が踏み込まれてブ
レーキ操作が行われると、前述のように第2環状溝13
に発生する液圧が非常用アキュムレータ11に蓄えら
れ、非常用アキュムレータ11の液圧が上昇する。更
に、ハンドル6が回転されてステアリング操作が行われ
ると、前述のようにパワーステアリング装置7の上流側
に発生する液圧も非常用アキュムレータ11に蓄えら
れ、非常用アキュムレータ11の液圧が上昇する。
【0042】このように、この第1例においては、ブレ
ーキ操作やステアリング操作が行われたときに非常用ア
キュムレータ11が蓄圧されるばかりでなく、ブレーキ
操作やステアリング操作が行われないときでも、イグニ
ッションスイッチ34をオンした後所定時間の間、非常
用アキュムレータ11が蓄圧される。したがって、非常
用アキュムレータ11には、より一層十分な液圧が確実
に蓄えられるようになる。これによりポンプ8の故障時
でも、ブースタ3は確実に倍力作用を行うとともに、ポ
ンプ8の故障後に倍力作用を行うことのできるブレーキ
操作回数が増大する。
【0043】図2は、本発明の実施の形態の第2例を示
す、図1と同様の図である。なお、前述の図1に示す第
1例のシステムと同じ構成要素には同じ符号を付すこと
により、その詳細な説明は省略する。同様に、以後本発
明の実施の形態の各例の説明においては、その例よりも
前に説明した例のシステムと同じ構成要素には同じ符号
を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0044】前述の第1例では、オリフィス32aによ
り流量を所定量に制限する流量制限弁32が設けられて
いるのに対して、この第2例においては、図2に示すよ
うに本発明の流量制限手段として常開の開閉弁37が設
けられている。この開閉弁37は電磁弁からなり、流量
を制限しない流量無制限位置Iと流量を完全に0に制限
する流量制限位置IIとが設定されており、通常は流量無
制限位置Iに設定されている。この第2例の他の構成
は、第1例の構成と同じである。
【0045】この第2例の液圧倍力システム1において
は、開閉弁37の作動制御は、第1例の流量制限弁32
の作動制御と同様に行われるようになっている。そし
て、開閉弁37が流量制限位置IIに切換設定されたとき
開閉弁37の上流側に液圧が発生するが、PS通路31
を流れる作動液の流量が完全に0となるので、発生する
液圧は前述の第1例の場合に比べて大きいものとなる。
したがって、非常用アキュムレータ11に所定の液圧が
より確実に蓄えられるようになる。この第2例の他の作
用効果は、第1例の作用効果と同じである。
【0046】図3は、本発明の実施の形態の第3例を示
す、図1と同様の図である。前述の第1例では、イグニ
ッションスイッチ34のオン後の所定時間を計測するE
CU33内の例えばタイマ等により、流量制限弁32が
作動制御されるようになっているのに対して、この第3
例においては、図3に示すように非常用アキュムレータ
11の蓄圧を検知して作動する圧力スイッチ35が設け
られていて、この圧力スイッチ35からのオン信号によ
っても、流量制限弁32が作動制御されるようになって
いる。
【0047】圧力スイッチ35は、非常用アキュムレー
タ11の蓄圧が、ブレーキブースタ3が作動するに必要
な最低限の圧力に基づいて設定された第1設定圧以下の
ときオンしてオン信号を出力するとともに、非常用アキ
ュムレータ11の蓄圧が、ブレーキブースタ3が所定回
数作動可能な圧力に基づいて設定された、第1設定圧よ
り大きな第2設定圧以上のときオフしてオン信号を出力
しないように設定されている。
【0048】そして、第1例ではイグニッションスイッ
チ34のオン信号がECU33に入力されたときは、E
CU33が常に流量制限弁32を所定時間だけ流量制限
位置IIに切換設定するのに対し、この第3例ではイグニ
ッションスイッチ34のオン信号がECU33に入力さ
れたとき、圧力スイッチ35からのオン信号がECU3
3に入力されている場合には、ECU33は流量制限弁
32を流量制限位置IIに切換設定するが、保持圧力ス
イッチ35からのオン信号がECU33に入力されてい
ない場合には、ECU33は流量制限弁32を流量制限
位置IIに切換設定しないで流量無制限位置Iに保持す
るようになっている。この第3例の他の構成は、第1例
の構成と同じである。
【0049】この第3例の液圧倍力システム1において
は、エンジン始動時に非常用アキュムレータ11の液圧
が第1設定値以下のときのみ、流量制限弁32が流量制
限位置IIに切換設定されて、この液圧が第2設定値を超
えるまで流量制限弁32による非常用アキュムレータ1
1の蓄圧を行うようになる。これにより、流量制限弁3
2の不要な切換が行われなくなり、非常用アキュムレー
タ11の蓄圧制御がより一層適切に行われ、非常用アキ
ュムレータ11に所定値を超える液圧をより一層確実に
かつ効率よく蓄えることができるようになる。この第3
例の他の作用効果は、第1例の作用効果と同じである。
【0050】図4は、本発明の実施の形態の第4例を示
す、図2と同様の図である。図4に示すように、この第
4例の液圧倍力システム1は図2に示す第2例の液圧倍
力システム1に、図3に示す第3例と同様の圧力スイッ
チ35が設けられて構成されている。この第4例の他の
構成は第2例の構成と同じである。
【0051】このように構成された第4例の液圧倍力シ
ステム1においては、第2例の液圧倍力システム1と同
様に、開閉弁37の流量制限位置Iへの設定時、発生す
る液圧は前述の第1例の場合に比べて大きくなり、非常
用アキュムレータ11に所定の液圧がより確実に蓄えら
れるようになる。これに加えて、第3例の流量制限弁3
2と同様に開閉弁37の不要な切換が行われなくなり、
非常用アキュムレータ11に液圧がより一層効率よく蓄
えられるようになる。この第4例の他の作用効果は、第
2例の作用効果と同じである。
【0052】図5は、本発明の実施の形態の第5例を示
す、図3と同様の図である。図5に示すように、この第
5例の液圧倍力システム1は、前述の第3例において更
に車速を検出して車速信号をECU33に出力する車速
センサ36を備えている。
【0053】そして、ECU33はイグニッションスイ
ッチ34からのオン信号が入力されているときあるいは
車速が0で車速センサ36からの車速信号が入力されて
いないときで、かつ圧力スイッチ35からオン信号が入
力されたときに、流量制限弁32を流量制限位置IIに設
定し、それ以外では流量無制限位置Iに設定するように
なっている。この第5例の他の構成は第3例の構成と同
じである。
【0054】このように構成された第5例の作用につい
て説明する。この第5例においては、イグニッションス
イッチ34のオン信号がECU33に入力されたとき
は、流量制限弁32の作動制御は第3例の場合と同じで
ある。
【0055】また、車両が停車して車速が0であると、
車速センサ36から車速信号がECU33に入力されな
い。この状態で、ECU33は、圧力スイッチ35のオ
ン信号が入力されないと流量制限弁32を流量無制限位
置Iに保持し、またオン信号が入力されると流量制限弁
32を流量制限位置IIに切換設定して前述と同様に非常
用アキュムレータ11の蓄圧を行う。
【0056】更に、イグニッションスイッチ34がオン
しかつ圧力スイッチ35がオンして、非常用アキュムレ
ータ11の蓄圧が行われている状態で、車両が発進して
車速センサ36から車速信号がECU33に入力される
と、ECU33は流量制限弁32を流量無制限位置Iに
切換設定する。したがって、この場合には非常用アキュ
ムレータ11の液圧が所定値を超えていなくても、非常
用アキュムレータ11の蓄圧は行われない。
【0057】このように、この第5例においては、エン
ジン始動時に加えて車両停車時においても非常用アキュ
ムレータ11の液圧が第1設定値以下のときは、この液
圧が第2設定値を超えるまで流量制限弁32による非常
用アキュムレータ11の蓄圧を行うようになる。これに
より、非常用アキュムレータ11の蓄圧制御がより一層
適切に行われ、非常用アキュムレータ11に第1設定値
を超える液圧をより一層確実にかつ効率よく蓄えること
ができるようになる。この第5例の他の作用効果は、第
3例と同じである。
【0058】図6は、本発明の実施の形態の第6例を示
す、図5と同様の図である。前述の第5例では、オリフ
ィス32aにより流量を所定量に制限する流量制限弁3
2が設けられているのに対して、この第5例において
は、図6に示すように本発明の流量制限手段として図2
の第2例と同様の常開の開閉弁37が設けられている。
この第6例の他の構成は、第5例の構成と同じである。
【0059】この第6例の液圧倍力システム1において
は、開閉弁37の作動制御は、第5例の流量制限弁32
の作動制御と同様に行われるようになっている。図2の
第2例と同様に開閉弁37が流量制限位置IIに切換設定
されたとき発生する液圧は前述の第5例の場合に比べて
大きいものとなる。したがって、非常用アキュムレータ
11に所定の液圧がより確実に蓄えられるようになる。
この第6例の他の作用効果は、第5例の作用効果と同じ
である。
【0060】図7は、本発明の実施の形態の第7例を示
す、図1と同様の図である。前述の第1例では、オリフ
ィス32aにより流量を所定量に制限する流量制限弁3
2がブースタ3の下流側のPS通路31に設けられてい
るのに対して、この第7例においては、図7に示すよう
に第1例と同様の流量制限弁32が、ブースタ3の上流
側でポンプ8と入口通路16とを接続する供給側通路3
8に設けられている。また、この第7例では流量制限弁
32より上流側の供給側通路38が、第2アキュムレー
タ通路39を介して非常用アキュムレータ11に接続さ
れているとともに、この第2アキュムレータ通路39
に、ポンプ8から非常用アキュムレータ11に向かう作
動液の流れのみを許容するチェックバルブ40が配設さ
れている。この第7例の他の構成は、第1例の構成と同
じである。
【0061】このように構成された第7例の液圧倍力シ
ステム1においては、流量制限弁32の作動制御は、第
1例の流量制限弁32の作動制御と同様に行われるよう
になっている。しかし、この第7例では、流量制限弁3
2が流量制限位置IIに切換設定されたとき、流量制限弁
32より上流側の供給側通路38に発生する液圧は、第
2アキュムレータ通路39およびチェックバルブ40を
通って非常用アキュムレータ11に蓄えられるようにな
る。第7例の他の作用効果は、第1例の作用効果と同じ
である。
【0062】図8は、本発明の実施の形態の第7例を示
す、図7と同様の図である。前述の第7例では、オリフ
ィス32aにより流量を所定量に制限する流量制限弁3
2が設けられているのに対して、この第7例において
は、図8に示すように本発明の流量制限手段として図2
の第2例と同様の常開の開閉弁37が設けられている。
この第8例の他の構成は、第7例の構成と同じである。
【0063】この第8例の液圧倍力システム1において
は、開閉弁37の作動制御は、第7例の流量制限弁32
の作動制御と同様に行われるようになっている。図2の
第2例と同様に開閉弁37が流量制限位置IIに切換設定
されたとき発生する液圧は前述の第5例の場合に比べて
大きいものとなる。したがって、非常用アキュムレータ
11に所定の液圧がより確実に蓄えられるようになる。
この第8例の他の作用効果は、第7例の作用効果と同じ
である。
【0064】図9は、本発明の実施の形態の第9例を示
す、図7と同様の図である。前述の第7例では、イグニ
ッションスイッチ34のオン後の所定時間を計測するE
CU33内の例えばタイマ等により、流量制限弁32が
作動制御されるようになっているのに対して、この第9
例においては、図9に示すように非常用アキュムレータ
11の蓄圧を検知して作動する、図3の第3例と同様の
圧力スイッチ35が設けられていて、この圧力スイッチ
35からのオン信号によっても、流量制限弁32が作動
制御されるようになっている。この第9例の他の構成
は、第7例の構成と同じである。
【0065】この第9例の液圧倍力システム1において
は、圧力スイッチ35が図3の圧力スイッチ35と同様
の作用を行い、流量制限弁32の不要な切換が行われな
くなり、非常用アキュムレータ11の蓄圧制御がより一
層適切に行われ、非常用アキュムレータ11に所定値を
超える液圧をより一層確実にかつ効率よく蓄えることが
できるようになる。この第9例の他の作用効果は、第7
例の作用効果と同じである。
【0066】図10は本発明の実施の形態の第10例を
示す、図8と同様の図である。図10に示すように、こ
の第10例の液圧倍力システム1は図8に示す第8例の
液圧倍力システム1に、図3の第3例と同様の圧力スイ
ッチ35が設けられて構成されている。この第10例の
他の構成は第8例の構成と同じである。
【0067】このように構成された第10例の液圧倍力
システム1においては、第8例の液圧倍力システム1と
同様に、開閉弁37の流量制限位置Iへの設定時、発生
する液圧は前述の第1例の場合に比べて大きくなり、非
常用アキュムレータ11に所定の液圧がより確実に蓄え
られるようになる。これに加えて、第9例の流量制限弁
37と同様に開閉弁37の不要な切換が行われなくな
り、非常用アキュムレータ11に液圧がより一層効率よ
く蓄えられるようになる。この第10例の他の作用効果
は、第8例の作用効果と同じである。
【0068】図11は本発明の実施の形態の第11例を
示す、図9と同様の図である。図11に示すように、こ
の第11例の液圧倍力システム1は、前述の第9例にお
いて更に車速を検出して車速信号をECU33に出力す
る、図5の第5例と同様の車速センサ36を備えてい
る。
【0069】そして、ECU33は、図5の第5例にお
ける流量制限弁32の作動制御と同様に、イグニッショ
ンスイッチ34からのオン信号、車速センサ36からの
車速信号、および圧力スイッチ35からのオン信号の基
づいて流量制限弁32を作動制御するようになってい
る。この第11例の他の構成は第9例の構成と同じであ
る。
【0070】このように構成された第11例の液圧倍力
システム1においては、流量制限弁32の作動制御が第
5例における流量制限弁32のそれと同様の制御が行わ
れるので、エンジン始動時に加えて車両停車時において
も非常用アキュムレータ11の液圧が第1設定値以下の
ときは、この液圧が第2設定値を超えるまで流量制限弁
32による非常用アキュムレータ11の蓄圧を行うよう
になる。これにより、非常用アキュムレータ11の蓄圧
制御がより一層適切に行われ、非常用アキュムレータ1
1に第1設定値を超える液圧をより一層確実にかつ効率
よく蓄えることができるようになる。この第11例の他
の作用効果は、第9例と同じである。
【0071】図12は、本発明の実施の形態の第12例
を示す、図11と同様の図である。前述の第11例で
は、オリフィス32aにより流量を所定量に制限する流
量制限弁32が設けられているのに対して、この第12
例においては、図12に示すように本発明の流量制限手
段として図2の第2例と同様の常開の開閉弁37が設け
られている。この第12例の他の構成は、第11例の構
成と同じである。
【0072】この第12例の液圧倍力システム1におい
ては、開閉弁37の作動制御は、第5例の流量制限弁3
2の作動制御と同様に行われるようになっている。図2
の第2例と同様に開閉弁37が流量制限位置IIに切換設
定されたとき発生する液圧は前述の第12例の場合に比
べて大きいものとなる。したがって、非常用アキュムレ
ータ11に所定の液圧がより確実に蓄えられるようにな
る。この第11例の他の作用効果は、第12例の作用効
果と同じである。
【0073】図13は本発明の実施の形態の第13例を
示す、図1と同様の図である。前述の第1例では、ポン
プ8がブレーキブースタ3およびパワーステアリング装
置7に共用するものとしているのに対して、図13に示
すようにこの第13例においては、ポンプ8が図28の
液圧倍力システム1と同様にオープンセンタ型ハイドロ
リックブレーキブースタ3の液圧源のみに用いられるよ
うになっている。すなわち、図1の第1例と同様の流量
制限弁32がブースタ3の循環通路17とリザーバ10
とを接続する外部循環通路41に設けられている。この
第13例の他の構成は、図1の第1例と同じである。
【0074】そして、図1の第1例ではパワーステアリ
ング装置7の作動時に発生する液圧も非常用アキュムレ
ータ11に蓄えられるようになっているのに対して、こ
の第13例においては、非常用アキュムレータ11がパ
ワーステアリング装置7の液圧回路とは独立しているも
のとなっているので、パワーステアリング装置7の作動
時の液圧は非常用アキュムレータ11には蓄えられな
い。第13例の他の作用効果は図1の第1例と同じであ
る。
【0075】図14は、本発明の実施の形態の第14例
を示す、図13と同様の図である。この第14例では、
図13の第13例の流量制限弁32に代わりに図2の第
2例の開閉弁37が外部循環通路41に設けられてお
り、第14例の他の構成は図13の第13例と同様であ
る。また第14例の作用効果は、開閉弁37の作用効果
が図2の第2例の開閉弁37のそれらと同じであり、こ
れ以外の他の作用効果が図13の第13例のそれらと同
じである。
【0076】図15は、本発明の実施の形態の第15例
を示す、図13と同様の図である。この第15例では、
図13の第13例の液圧倍力システム1に図3の圧力ス
イッチ35と同様の圧力スイッチ35が設けられてお
り、第15例の他の構成は図13の第13例と同様であ
る。この第15例の作用効果は、圧力スイッチ35の作
用効果が図3の圧力スイッチ35のそれらと同じであ
り、これ以外の他の作用効果が図13の第13例のそれ
らと同じである。
【0077】図16は、本発明の実施の形態の第16例
を示す、図15と同様の図である。この第16例では、
図15の第15例の流量制限弁32に代わりに図2の第
2例の開閉弁37が外部循環通路41に設けられてお
り、第16例の他の構成は図15の第15例と同様であ
る。また第16例の作用効果は、開閉弁37の作用効果
が図2の第2例の開閉弁37のそれらと同じであり、こ
れ以外の他の作用効果が図15の第15例のそれらと同
じである。
【0078】図17は、本発明の実施の形態の第17例
を示す、図15と同様の図である。この第17例では、
図15の第15例の液圧倍力システム1に図5の車速セ
ンサ36と同様の車速センサ36が設けられており、第
17例の他の構成は図15の第15例と同様である。こ
の第17例の作用効果は、車速センサ36の作用効果が
図5の車速センサ36のそれらと同じであり、これ以外
の他の作用効果が図15の第15例のそれらと同じであ
る。
【0079】図18は、本発明の実施の形態の第18例
を示す、図17と同様の図である。この第18例では、
図17の第17例の流量制限弁32に代わりに図2の第
2例の開閉弁37が外部循環通路41に設けられてお
り、第18例の他の構成は図17の第17例と同様であ
る。また第18例の作用効果は、開閉弁37の作用効果
が図2の第2例の開閉弁37のそれらと同じであり、こ
れ以外の他の作用効果が図17の第17例のそれらと同
じである。
【0080】図19は、本発明の実施の形態の第19例
を示す、図13と同様の図である。前述の第13例で
は、流量制限弁32がブースタ3の下流側の外部循環通
路41に設けられているのに対して、この第19例にお
いては、図19に示すように流量制限弁32が、図7の
第7例と同様に供給側通路38に設けられている。ま
た、この第19例では図7の第7例と同様の第2アキュ
ムレータ通路39およびチェックバルブ40が配設され
ている。第19例の他の構成は、第13例の構成と同じ
である。
【0081】更に、この第19例の作用効果は、流量制
限弁32の作用効果が図13の第13例の流量制限弁3
2のそれらと同じであり、流量制限弁32を供給側通路
38に設けたこと、第2アキュムレータ通路39および
チェックバルブ40に基づく作用効果が図7の第7例の
それらと同じであり、更に第19例のこれ以外の他の作
用効果は、第13例の作用効果と同じである。
【0082】図20は、本発明の実施の形態の第20例
を示す、図19と同様の図である。この第20例では、
図19の第19例の流量制限弁32に代わりに図2の第
2例の開閉弁37が供給側通路38に設けられており、
第20例の他の構成は図19の第19例と同様である。
また第20例の作用効果は、開閉弁37の作用効果が図
2の第2例の開閉弁37のそれらと同じであり、これ以
外の他の作用効果が図19の第19例のそれらと同じで
ある。
【0083】図21は、本発明の実施の形態の第19例
を示す、図19と同様の図である。この第21例では、
図19の第19例の液圧倍力システム1に図3の圧力ス
イッチ35と同様の圧力スイッチ35が設けられてお
り、第21例の他の構成は図19の第19例と同様であ
る。この第21例の作用効果は、圧力スイッチ35の作
用効果が図3の圧力スイッチ35のそれらと同じであ
り、これ以外の他の作用効果が図21の第21例のそれ
らと同じである。
【0084】図22は、本発明の実施の形態の第22例
を示す、図21と同様の図である。この第22例では、
図21の第21例の流量制限弁32に代わりに図2の第
2例の開閉弁37が供給側通路38に設けられており、
第22例の他の構成は図21の第21例と同様である。
また第22例の作用効果は、開閉弁37の作用効果が図
2の第2例の開閉弁37のそれらと同じであり、これ以
外の他の作用効果が図21の第21例のそれらと同じで
ある。
【0085】図23は、本発明の実施の形態の第23例
を示す、図21と同様の図である。この第23例では、
図21の第21例の液圧倍力システム1に図5の車速セ
ンサ36と同様の車速センサ36が設けられており、第
23例の他の構成は図21の第21例と同様である。こ
の第23例の作用効果は、車速センサ36の作用効果が
図5の車速センサ36のそれらと同じであり、これ以外
の他の作用効果が図21の第21例のそれらと同じであ
る。
【0086】図24は、本発明の実施の形態の第24例
を示す、図23と同様の図である。この第24例では、
図23の第23例の流量制限弁32に代わりに図2の第
2例の開閉弁37が供給側通路38に設けられており、
第24例の他の構成は図23の第23例と同様である。
また第24例の作用効果は、開閉弁37の作用効果が図
2の第2例の開閉弁37のそれらと同じであり、これ以
外の他の作用効果が図23の第23例のそれらと同じで
ある。
【0087】なお、図25に示すように例えば図19の
第19例の液圧倍力システム1に、ブレーキペダル2の
踏込によるブレーキ操作時に作動してオン信号をECU
33に出力するブレーキスイッチ(SW)42を設け、
ブレーキスイッチ42からのオン信号が供給されている
ときは、ECU33は流量制限弁32を作動させない、
すなわち流量無制限位置Iに設定するようにすることも
できる。このようにすれば、ブレーキ操作時はポンプ8
からブレーキブースタ3に送られてくる作動液が流量制
限弁32によって制限されることはないので、ブレーキ
操作時に十分な量の作動液をブースタ3に供給すること
ができ、ブースタ3の倍力作用をより確実に行うことが
できる。すなわち、ブースタ3の作動が流量制限弁32
によって影響されることはない。このブレーキスイッチ
42を前述の他のすべての例の液圧倍力システム1に設
けることにより、前述の他のすべての例の液圧倍力シス
テム1においても、ブースタ3の作動が流量制限弁32
または開閉弁37によって影響されないようにすること
ができるが、特に流量制限弁32または開閉弁37を供
給側通路38に設けた第7〜12例および第19〜24
例の各液圧倍力システム1においては、ブースタ3の作
動が流量制限弁32または開閉弁37によってより効果
的に影響されなくなる。
【0088】同様に、図示しないがステアリング操作時
にオンするステアリングスイッチを設け、ECU33
は、このステアリングスイッチのオン信号が入力された
ときは流量制限弁32または開閉弁37を流量無制限位
置Iに設定するようにすることもできる。このようにす
れば、パワーステアリング装置7の作動が流量制限弁3
2または開閉弁37によって影響されることはなくな
る。
【0089】また前述の各例では、いずれも本発明を循
環通路17と排出通路27とが個別に独立して設けられ
かつ非作動時動力室24がポンプ8から遮断されている
ようなオープンセンタ型のブレーキブースタ3に適用し
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば図29に示すような循環通路17と排出通路27と
が共通でかつ非作動時動力室24がポンプ8に連通され
ているようなオープンセンタ型のブレーキブースタ3に
も適用することができる。ただし、このオープンセンタ
型のブレーキブースタ3は、流量制限弁32または開閉
弁37の作動によって発生する液圧によってブレーキブ
ースタ3が作動するのを阻止するため、流量制限弁32
または開閉弁37を供給側通路38に設けた第7〜12
例および第19〜24例の各液圧倍力システム1にのみ
用いることができる。
【0090】更に、前述の流量制限弁32のオリフィス
32aは固定オリフィス以外に絞り量が変えられる可変
オリフィスでもよい。更に、本発明は、液圧ブレーキシ
ステムおよびパワーステアリングシステム以外の、作動
液を共用する2つのオープンセンタ型液圧倍力装置を備
えていれば、他の液圧倍力システムにも適用することが
できる。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の液圧倍力システムによれば、第1または第2液圧倍力
装置の操作が行われたときに非常用アキュムレータを蓄
圧するばかりでなく、必要時にも非常用アキュムレータ
を蓄圧するようにしているので、非常用アキュムレータ
に、より一層十分な液圧を蓄えることができる。したが
って、ポンプの故障時でも、第1液圧倍力装置の倍力作
用を確実に行わせることができるとともに、ポンプの故
障後に倍力作用を行うことのできる第1液圧倍力装置の
操作回数を増大することができる。
【0092】特に請求項4の発明によれば、流量制限手
段による液圧発生時作動液の流量を0に制限しているの
で、より大きな液圧を発生させることができる。これに
より、非常用アキュムレータに大きな液圧を確実に蓄え
ることができるようになる。
【0093】また請求項7または8の発明によれば、ハ
イドロリックブレーキブースタまたはパワーステアリン
グ装置の各操作時以外にも、液圧を非常用アキュムレー
タに確実に蓄えることができるようになる。したがっ
て、ポンプ故障等の液圧源失陥時にもハイドロリックブ
レーキブースタを所定回数確実に作動させることができ
る。これにより、液圧源失陥時に、ブレーキ操作部材の
踏力を所定の大きさに倍力したブレーキ力を得ることが
でき、液圧源失陥時のブレーキの安全性が向上する。
【0094】更に請求項9の発明によれば、第1および
第2液圧倍力装置の少なくとも一方の操作時以外で流量
制限手段を作動し、これらの液圧倍力装置の操作時には
流量制限手段を作動しないようにしているので、第1ま
たは第2液圧倍力装置の倍力作用を、流量制限手段の作
動による非常用アキュムレータの蓄圧に影響されること
なく、確実に行わせることができる。
【0095】更に請求項10の発明によれば、車両のエ
ンジン始動時または車両の停車時に非常用アキュムレー
タの蓄圧を行うようにしているので、車両を運転する際
に、必ず非常用アキュムレータを蓄圧することができ、
非常用アキュムレータの蓄圧をより一層確実にすること
ができる。
【0096】更に請求項11および12の発明によれ
ば、非常用アキュムレータの蓄圧を非常用アキュムレー
タの液圧によって制御するようにしているので、非常用
アキュムレータの蓄圧を効率よく行うことができ、非常
用アキュムレータの液圧を常時所定値以上に保持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液圧倍力システムの実施の形態
の第1例を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態の第2例を示す図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態の第3例を示す図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態の第4例を示す図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態の第5例を示す図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態の第6例を示す図であ
る。
【図7】 本発明の実施の形態の第7例を示す図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態の第8例を示す図であ
る。
【図9】 本発明の実施の形態の第9例を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の第10例を示す図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態の第11例を示す図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態の第12例を示す図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態の第13例を示す図であ
る。
【図14】本発明の実施の形態の第14例を示す図であ
る。
【図15】本発明の実施の形態の第15例を示す図であ
る。
【図16】本発明の実施の形態の第16例を示す図であ
る。
【図17】本発明の実施の形態の第17例を示す図であ
る。
【図18】本発明の実施の形態の第18例を示す図であ
る。
【図19】本発明の実施の形態の第19例を示す図であ
る。
【図20】本発明の実施の形態の第20例を示す図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態の第21例を示す図であ
る。
【図22】本発明の実施の形態の第22例を示す図であ
る。
【図23】本発明の実施の形態の第23例を示す図であ
る。
【図24】本発明の実施の形態の第24例を示す図であ
る。
【図25】本発明の実施の形態の変形例の一例を示す図
である。
【図26】従来の液圧倍力システムの一例を示す図であ
る。
【図27】従来のオープンセンタ型ハイドロリックブレ
ーキブースタの一例を示す図である。
【図28】従来の液圧倍力システムの他の一例を示す図
である。
【図29】従来のオープンセンタ型ハイドロリックブレ
ーキブースタの他の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…液圧倍力システム、2…ブレーキペダル、3…オー
プンセンタ型ハイドロリックブレーキブースタ、4…マ
スタシリンダ、5…ブレーキシリンダ、6…ハンドル、
7…オープンセンタ型のパワーステアリング装置、8…
ポンプ、10…リザーバ、11…非常用アキュムレー
タ、12…第1環状溝、13…第2環状溝、14…第2
環状溝、15…第4環状溝、18…入力軸、19…レバ
ー、20…スプール、24…動力室、25…パワーピス
トン、26…出力軸、28…アキュムレータバルブ、2
8a…第1弁体、28b…ゴムシート、28c…第2弁
体、29…通路、30…リテーナ、31…パワーステア
リング通路(PS通路)、32…流量制限弁、32a…
オリフィス、33…電子制御装置(ECU)、34…イ
グニッションスイッチ、35…圧力スイッチ、36…車
速センサ、37…開閉弁、38…供給側通路、39…第
2アキュムレータ通路、40…チェックバルブ、41…
外部循環通路、42…ブレーキスイッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動液を貯えるリザーバと、このリザー
    バ内の前記作動液を吸い込んで吐出するポンプと、第1
    操作部材と、前記第1操作部材の非操作時前記ポンプか
    ら吐出される前記作動液が内部に設けられた第1制御弁
    の隙間を自由に通って前記リザーバへ循環流動し、前記
    第1操作部材の操作時に前記第1制御弁の隙間を絞るこ
    とにより前記作動液が第1液圧を発生するとともにこの
    第1液圧を内部に設けられた第1パワーピストンに作用
    することにより、前記第1操作部材の操作力を前記第1
    液圧により倍力して出力するオープンセンタ型の第1液
    圧倍力装置と、前記第1液圧を蓄える非常用アキュムレ
    ータと、非常時作動して前記非常用アキュムレータの液
    圧を前記第1パワーピストンに作用させる非常用弁手段
    と、前記ポンプから前記第1液圧倍力装置を通って前記
    リザーバに至る前記作動液の循環通路の所定位置に設け
    られ、非作動時前記作動液の流量を制限しない位置に設
    定されるとともに作動時前記作動液の流量を制限する位
    置に設定されて前記非常用アキュムレータに蓄えられる
    液圧を発生する流量制限手段と、必要時前記流量制限手
    段が作動するように前記流量制限手段を制御する制御装
    置とを備え、前記第1液圧倍力装置の操作時以外の必要
    時に前記流量制限手段を作動させて前記非常用アキュム
    レータに蓄える液圧を発生させることを特徴とする液圧
    倍力システム。
  2. 【請求項2】 更に第2操作部材と、非作動時前記第1
    液圧倍力装置を通って流れてくる、前記ポンプから吐出
    された前記作動液が、内部に設けられた第2制御弁の隙
    間を自由に流動して前記リザーバに循環流動し、前記第
    2操作部材の操作時に前記第2制御弁の隙間を絞ること
    により前記作動液が第2液圧を発生するとともにこの第
    2液圧を内部に設けられた第2パワーピストンに作用す
    ることにより、前記第2操作部材の操作力を前記第2液
    圧により倍力して出力するオープンセンタ型の第2液圧
    倍力装置を備え、前記非常用アキュムレータは前記第1
    液圧および前記第2液圧を蓄えることを特徴とする請求
    項1記載の液圧倍力システム。
  3. 【請求項3】 前記流量制限手段は、前記作動液の流量
    を制限する位置において前記作動液の流量を設定量に制
    限するオリフィスを備えている流量制限弁からなること
    を特徴とする請求項1または2記載の液圧倍力システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記流量制限手段は、前記作動液の流量
    を制限する位置において前記作動液の流量を0に制限す
    る常開の開閉弁からなることを特徴とする請求項1また
    は2記載の液圧倍力システム。
  5. 【請求項5】 前記流量制限手段は、前記第1液圧倍力
    装置より下流側の前記作動液の前記循環通路に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    記載の液圧倍力システム。
  6. 【請求項6】 前記流量制限手段は、前記第1液圧倍力
    装置より上流側の前記作動液の前記循環通路に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    記載の液圧倍力システム。
  7. 【請求項7】 前記第1液圧倍力装置がハイドロリック
    ブレーキブースタであることを特徴とする請求項1記載
    の液圧倍力システム。
  8. 【請求項8】 前記第1液圧倍力装置がハイドロリック
    ブレーキブースタであるとともに、前記第2液圧倍力装
    置がパワーステアリング装置であることを特徴とする請
    求項2記載の液圧倍力システム。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、前記第1液圧倍力装置
    の操作時以外の必要時にまたは前記第1および第2液圧
    倍力装置の少なくとも1つの操作時以外の必要時に前記
    流量制限手段を作動することを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれか1記載の液圧倍力システム。
  10. 【請求項10】前記制御装置は、車両のエンジン始動信
    号または停車信号が入力されたとき、前記流量制限手段
    を所定時間作動することを特徴とする請求項1ないし9
    のいずれか1記載の液圧倍力システム。
  11. 【請求項11】前記制御装置は、車両のエンジン始動信
    号または停車信号が入力されたときで、かつ前記非常用
    アキュムレータの液圧が第1設定値以下のとき、前記流
    量制限手段を前記非常用アキュムレータの液圧が前記第
    1設定値より大きい第2設定値を超えるまで作動するこ
    とを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1記載の液
    圧倍力システム。
  12. 【請求項12】前記制御装置は、前記非常用アキュムレ
    ータの液圧が第1設定値以下のとき、前記流量制限手段
    を前記非常用アキュムレータの液圧が前記第1設定値よ
    り大きい第2設定値を超えるまで作動することを特徴と
    する請求項1ないし9のいずれか1記載の液圧倍力シス
    テム。
JP8116530A 1995-10-12 1996-05-10 液圧倍力システム Pending JPH09164938A (ja)

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JP26403795 1995-10-12
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6273526B1 (en) 1998-10-22 2001-08-14 Jidosha Kiki Co., Ltd. Fluid pressure booster and brake system using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6273526B1 (en) 1998-10-22 2001-08-14 Jidosha Kiki Co., Ltd. Fluid pressure booster and brake system using the same

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