JPH0428289Y2 - - Google Patents

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JPH0428289Y2
JPH0428289Y2 JP18591584U JP18591584U JPH0428289Y2 JP H0428289 Y2 JPH0428289 Y2 JP H0428289Y2 JP 18591584 U JP18591584 U JP 18591584U JP 18591584 U JP18591584 U JP 18591584U JP H0428289 Y2 JPH0428289 Y2 JP H0428289Y2
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pressure
valve
hydraulic
oil
chambers
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【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の油圧制動装置、特に4輪アン
チスキツド装置を備えた油圧制動装置に関する。
自動車の制動装置においては、安全確保のた
め、アンチスキツド装置と呼ばれる制動時に車輪
ロツクを防止できる装置を付加することが望まし
い。この内急制動時の各車輪速度と基準速度との
差よりロツク前兆状態を検出してアクチユエータ
またはモジユレータと呼ばれる圧力調整装置によ
り制動圧を制御する電子制御方式が多用されてい
る。この種アンチスキツド装置付きの油圧制動装
置の一例は、たとえば、本出願人により先に提案
されており、これは特開昭60−50070号公報に開
示される。これらは複数の独立した油路系統に切
換弁を備えたバイパス路を設け、制動時にたとえ
ば、アウトレツトバルブを介して圧油を適時にリ
ザーバタンクに排出したり、逆に、油圧ブースタ
側よりインレツトバルブを介して圧油を適時に油
路側に供給するという作動を繰り返し、車輪ロツ
クを防止している。
このような従来の油圧制動装置は、特に高価な
電磁弁を各油路系統毎にそれぞれ必要であり(実
開昭60−50070号公報中の実施例では3つ必要)、
コスト低減が望まれている。
本考案は高価な電磁弁の数を減じることのでき
る油圧制動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は複数の圧力
室を備えたマスタシリンダと、倍力室を備えた油
圧ブースタと、各々、カツトバルブ及びシヤツト
バルブを備えた複数の系統の油路と、インレツト
バルブ及びチエツクバルブを備えた第1のバイパ
ス路と、アウトレツトバルブを備えた第2のバイ
パス路と、制動時にインレツトバルブを開き、更
に、ロツクを発生しそうな系統のアウトレツトバ
ルブとシヤツトバルブとを適時に開閉させ、車輪
ロツクを防止するよう制御する電子制御装置とを
有し、上記各カツトバルブはホイルシリンダより
圧力室の油圧が大きくなつた時その差圧で作動す
る構成であることを特徴としている。
このような油圧制動装置は、制動時に、複数の
油路に対し1つの電磁弁であるインレツトバルブ
と複数の差圧作動するカツト弁とを用い圧油を供
給するよう作動することができる。
第1図には本考案の一実施例としての油圧制動
装置を示した。図において、3連のマスタシリン
ダ1は油圧ブースタ2を備えている。ブレーキペ
ダル3を踏むと、この踏力が、ブースタ2に送ら
れた圧油と倍力リンク機構4とにより倍力され、
倍力ピストン5がプツシユロツド6を介してマス
タシリンダ1の第1ピストン7を押し、これによ
りそれぞれリターンスプリング8,9,10を有
する圧力室11,12,13内のブレーキ油が各
ピストン7,14,15により加圧される。それ
ぞれの圧力室11,12,13へはリザーバタン
ク16からブレーキ油が供給される。またリザー
バタンク16内のブレーキ油は電気モータ17に
よつて駆動される油圧ポンプ18により汲み上げ
られ、圧力スイツチ19,20により圧力を調整
されながらアキユムレータ21に蓄圧され、ブー
スタ2に供給される。最大圧力の制限は、リリー
フバルブ22によつて行われる。
この考案による油圧制動装置は、電子制御方式
のアンチスキツド装置を備えており、これは速度
検出装置と電子制御装置と圧力制御装置とから成
つている。このうち図面には圧力調整装置しか示
されていないが、速度検出装置と電子制御装置と
は周知のものが参考にされる。
この考案における圧力調整装置は油圧差で動く
常開型のカツト弁23,24,25と単一の常閉
型のインレツトバルブ26と、各カツト弁と直列
に接続する常開型のシヤツトバルブ27,28,
29及び常閉型のアウトレツトバルブ30,3
1,32とを備えている。ここで各カツト弁2
3,24,25は図示しないリターンばねで開に
保持され、しかも、閉方向へのパイロツト圧を、
誤作動防止用のしぼり33,34,35を介し各
圧力室11,12,13側より受け、逆に、開方
向へのパイロツト圧を各ホイルシリンダ側より受
け、ホイルシリンダより圧力室の油圧が大きくな
つた時リターンばねに抗して閉作動できる。な
お、図中符号36,37,38はチエツクバルブ
を示しており、これは圧力室側の低圧化時に、す
みやかにホイルシリンダ側の油圧を低下させるた
めの一方向弁である。ここで第1のカツトバルブ
23はマスタシリンダ1の第1の圧力室11から
前輪右ブレーキ用のホイルシリンダに通じる第1
の油路39の途中に設けられる。第2のカツトバ
ルブ24は第2の圧力室12から前輪左ブレーキ
用のホイルシリンダに通じる第2の油路40の途
中に設けられる。第3のカツトバルブ25は第3
の圧力室13から後輪左右の各ホイルシリンダに
通じる第3の油路41の途中に設けられる。各油
路のカツトバルブと各ホイルシリンダの間にはシ
ヤツトバルブ27,28,29が設けられ、この
シヤツトバルブとカツトバルブ間には第1のバイ
パス路42を介しブースタ2の倍力室2aが連通
可能である。この第1のバイパス路42は単一の
インレツトバルブ26を通つた後3つに分岐し、
各々倍力室2a側への油の逆流を防止するための
チエツクバルブ43,44,45を介し各油路側
に連結される。一方、アウトレツトバルブ30,
31,32はそれぞれの系統の油路39,40,
41からリザーバタンク16に通じる第2のバイ
パス路46の途中に設けられている。このアウト
レツトバルブ30,31,32は車輪ロツクの傾
向が検出された時のみ開となりその他の時は閉と
成る。なお図中符号47は、設定圧以上に後輪側
の油圧が上がることを規制できるプレツシヤコン
トロールバルブを示す。
次に、この圧力調整装置の作動を説明する。い
まブレーキペダル3を踏んで急ブレーキをかけた
とすると、ブースタ2により倍力されたマスタシ
リンダ1の各圧力室11,12,13内の圧油が
常開型のカツトバルブ23,24,25と常開型
のシヤツトバルブ27,28,29を通つてそれ
ぞれのブレーキのホイルシリンダに送られ制動が
行われる。この時後輪には、ロツク防止のために
プレツシヤコントロールバルブ47によつて前輪
よりも少くな目の圧力がかかるようになつてい
る。
アンチスキツド装置の速度検出装置は各車輪の
速度を検出し、これと電子制御装置に組込まれた
基準車両減速度とが比較されて、車輪がロツクに
向かう前兆が検出され、圧力調整装置にロツク防
止のための指令が出される。例えば前輪右がロツ
クしそうな時は、電子制御装置からの指令によつ
て第1シヤツトバルブ27が閉じ、インレツトバ
ルブ26と第1アウトレツトバルブ30が開けら
れる。この時、第1圧力室11側の油圧がホイル
シリンダ側より大きくなり、カツトバルブ23は
差圧により閉じる。このため前輪右ブレーキ用ホ
イルシリンダへの圧油の一部が第2バイパス路4
6を通つてリザーバタンク16に戻される。ロツ
クの前兆がなくなり、通常減速度に戻ると第1ア
ウトレツトバルブ30が閉じると共に第1シヤツ
トバルブ27が開いてブースタの倍力室2aから
の圧油が開状態のインレツトバルブ26及びチエ
ツクバルブ43を通つてホイルシリンダに送ら
れ、前輪右ブレーキが引き続きかけられる。再び
ロツクの前兆が検出されると、制動中は同様な動
作が繰り返され、各バルブは制動終了後に元の状
態に戻される。このような動作は前輪左ブレーキ
及び後輪左右ブレーキがロツクされそうな時も同
様である。そしてブレーキペダル3から足を離す
と、各ピストン7,14,15は各リターンスプ
リング8,9,10の復元力により元の位置に戻
る。この場合、たとえ、アンチスキツド作動が継
続中であつて、シヤツトバルブ27,28,29
及びカツトバルブ23,24,25が閉じていて
も各ホイルシリンダ内の圧油はチエツクバルブ3
6,37,38を通つて各圧力室11,12,1
3に戻り、ブレーキの引きずりを防止できる。
上述の油圧制動装置は3つの独立した系統の油
路を備えたものであつたが、2つあるいは4つの
系統の油路に本考案を適用することも可能であ
る。
このように、本考案による油圧制動装置はブレ
ーキ作動時にアンチスキツド作動を前後左右の各
車輪に行わせることできる。特に、この装置は従
来装置と比べて高価な電磁弁の使用個数を少なく
でき、即ち、上述の実施例では従来9個使用され
ていたものを7個で済ますことができる。このた
めコスト低減効果があり、かつ、電磁弁ソレノイ
ド部分が嵩ばることによるスペースの確保の点か
らも有利となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例としての油圧制動装置の
概略油圧回路図を示している。 1……マスタシリンダ、2……油圧式ブース
タ、2a……倍力室、3……ブレーキペダル、4
……倍力リンク機構、5……倍力ピストン、6…
…プツシユロツド、7,14,15……ピスト
ン、8,9,10……リターンスプリング、1
1,12,13……圧力室、18……油圧ポン
プ、23,24,25……カツトバルブ、26…
…インレツトバルブ、27,28,29……シヤ
ツトバルブ、30,31,32……アウトレツト
バルブ、36,37,38……チエツクバルブ、
39,40,41……油路、42……第1バイパ
ス路、43,44,45……チエツクバルブ、4
6……第2バイパス路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 倍力ピストンの受ける押圧力に基づき複数の圧
    力室に油圧を発生させるマスタシリンダと、上記
    倍力ピストンと対向する倍力室に油圧ポンプから
    の圧油を導き上記各油圧室に発生させる油圧ブー
    スタと、上記各油圧室から常開型のカツトバルブ
    及び常開型のシヤツトバルブを順次通つて各々の
    特定の車輪のブレーキ用のホイルシリンダにそれ
    ぞれ通じる複数の系統の油路と、上記各カツトバ
    ルブ及びシヤツトバルブを迂回して対応する上記
    各油圧室と各ホイールシリンダとを結ぶ油路にそ
    れぞれ設けられると共に上記各ホイールシリンダ
    より上記各油圧室に向けて油圧を抜くことの可能
    なチエツクバルブと、上記倍力室から常閉型のイ
    ンレツトバルブを通つて分岐し、上記各油路に通
    じる第1のバイパス路と、上記各油路からそれぞ
    れ常閉型のアウトレツトバルブを介して上記マス
    タシリンダのリザーバタンクに通じる第2のバイ
    パス路と、制動時に上記いずれかの系統の車輪が
    ロツクしそうなときにも、これを検出してインレ
    ツトバルブを開き、更に、その系統のシヤツトバ
    ルブを閉じると共にその系統のアウトレツトバル
    ブを開いてその圧油の一部を上記リザーバタンク
    に逃し、上記ロツクの恐れがなくなるとその系統
    のシヤツトバルブを開くと共にその系統のアウト
    レツトバルブを閉じて上記倍力室の圧油をその系
    統に送るよう上記各バルブを制御する電子制御装
    置とを有し、上記各系統のカツトバルブにはその
    系統の圧力室及びホイルシリンダの各油圧をパイ
    ロツト圧として供給する油路が連結され、上記各
    カツトバルブは各系統のホイルシリンダより圧力
    室の油圧が大きくなつた時その差圧で閉作動する
    構成の油圧制動装置。
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