JPH1068998A - 光学ボックス及びプロジェクションテレビジョン受像機 - Google Patents
光学ボックス及びプロジェクションテレビジョン受像機Info
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- JPH1068998A JPH1068998A JP8226534A JP22653496A JPH1068998A JP H1068998 A JPH1068998 A JP H1068998A JP 8226534 A JP8226534 A JP 8226534A JP 22653496 A JP22653496 A JP 22653496A JP H1068998 A JPH1068998 A JP H1068998A
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B21/00—Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
- G03B21/10—Projectors with built-in or built-on screen
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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- Liquid Crystal (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学系が汚れにくく、しかも前記光学系を収
容する光学ボックスの分解、組立てを簡単にして、光学
系のクリーニングを容易にすること。 【解決手段】 光源から出た紫外線を含んだ光はミラー
１２により反射されて、その進路を変えることにより、
液晶素子１３に入射される。ミラー１２の反射面には酸
化チタンの膜がコーティングしてある。このため、この
ミラー１２の反射面に有機系のゴミや埃が付着しても、
酸化チタンの膜に入射される紫外線により分解されてし
まうため、ミラー１２は汚れにくい。又、液晶素子１３
により画像光となった光は投影用レンズ１４を透過し
て、スクリーンに投射されるが、この時、投影用レンズ
１４の表面にコーティングされた酸化チタンの膜が有機
系のゴミや埃を分解してしまう。このため、これら光学
系を収容する光学ボックスの構造はそれ程気密にするこ
とはなく、分解、組立ての容易なものを使用できる。
容する光学ボックスの分解、組立てを簡単にして、光学
系のクリーニングを容易にすること。 【解決手段】 光源から出た紫外線を含んだ光はミラー
１２により反射されて、その進路を変えることにより、
液晶素子１３に入射される。ミラー１２の反射面には酸
化チタンの膜がコーティングしてある。このため、この
ミラー１２の反射面に有機系のゴミや埃が付着しても、
酸化チタンの膜に入射される紫外線により分解されてし
まうため、ミラー１２は汚れにくい。又、液晶素子１３
により画像光となった光は投影用レンズ１４を透過し
て、スクリーンに投射されるが、この時、投影用レンズ
１４の表面にコーティングされた酸化チタンの膜が有機
系のゴミや埃を分解してしまう。このため、これら光学
系を収容する光学ボックスの構造はそれ程気密にするこ
とはなく、分解、組立ての容易なものを使用できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン放送を
受信して再生した画像情報を前面のスクリーンに投射す
ることにより映像を写し出す光学ボックス及びこの光学
ボックスを用いた映像投射型のプロジェクションテレビ
ジョン受像機に関する。
受信して再生した画像情報を前面のスクリーンに投射す
ることにより映像を写し出す光学ボックス及びこの光学
ボックスを用いた映像投射型のプロジェクションテレビ
ジョン受像機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来この種のプロジェクションテレビジ
ョン受像機はハイビジョンや各種モニター類に用いられ
ているが、その光学系に液晶を用いたものは液晶プロジ
ェクションテレビジョン受像機と呼ばれている。この液
晶プロジェクションテレビジョン受像機の光学系統の構
造は、光源となるランプから放射された光が赤外光、紫
外光をカットするフィルターを通った後、レンズやミラ
ーなどで光路を調整されてから液晶素子を通過すること
によって画像光となり、この画像光を投影用レンズによ
ってスクリーンに映し出している。
ョン受像機はハイビジョンや各種モニター類に用いられ
ているが、その光学系に液晶を用いたものは液晶プロジ
ェクションテレビジョン受像機と呼ばれている。この液
晶プロジェクションテレビジョン受像機の光学系統の構
造は、光源となるランプから放射された光が赤外光、紫
外光をカットするフィルターを通った後、レンズやミラ
ーなどで光路を調整されてから液晶素子を通過すること
によって画像光となり、この画像光を投影用レンズによ
ってスクリーンに映し出している。
【０００３】ここで、前記光源から前記投影用レンズま
では光学ボックスと称される複合部品になっており、樹
脂などの筐体中にレンズ、ミラー、液晶素子などが固定
されて構成されている。この光学ボックス内にゴミや埃
などが入ると、画像上の影となってスクリーンに投影さ
れてしまう。このため、ゴミや埃などが入らないよう
に、機密性のある構造になっており、専門技術者が特別
の設備を用いないと、分解、組立てができないようにな
っている。
では光学ボックスと称される複合部品になっており、樹
脂などの筐体中にレンズ、ミラー、液晶素子などが固定
されて構成されている。この光学ボックス内にゴミや埃
などが入ると、画像上の影となってスクリーンに投影さ
れてしまう。このため、ゴミや埃などが入らないよう
に、機密性のある構造になっており、専門技術者が特別
の設備を用いないと、分解、組立てができないようにな
っている。
【０００４】しかし、実際にこの光学ボックスがプロジ
ェクションテレビジョン受像機に組み込まれて使用され
る際に、光学ボックスの周りの雰囲気によっては、煙草
のヤニや、調理用油の低分子成分などが空気中に存在し
ており、長期間の使用中に、これらの成分が光学ボック
ス内に入り込んで、レンズやミラーなどの光学部品表面
に付着して、光の反射率や透過率を悪くしてしまうとい
う不具合があった。
ェクションテレビジョン受像機に組み込まれて使用され
る際に、光学ボックスの周りの雰囲気によっては、煙草
のヤニや、調理用油の低分子成分などが空気中に存在し
ており、長期間の使用中に、これらの成分が光学ボック
ス内に入り込んで、レンズやミラーなどの光学部品表面
に付着して、光の反射率や透過率を悪くしてしまうとい
う不具合があった。
【０００５】しかし、上記のような不具合が発生した際
に、光学ボックスを分解して汚染された部分をクリーニ
ングしようとしても、専門の技術者が、特別な設備を用
いないと、分解、組立てができないようになっている。
このため、クリ−ニングを施すのに非常な手間がかかる
という不具合があった。そこで、このような不具合を回
避するには、新品の光学ボックスに取り替えればよい
が、これでは省資源化に逆行するという不具合があっ
た。
に、光学ボックスを分解して汚染された部分をクリーニ
ングしようとしても、専門の技術者が、特別な設備を用
いないと、分解、組立てができないようになっている。
このため、クリ−ニングを施すのに非常な手間がかかる
という不具合があった。そこで、このような不具合を回
避するには、新品の光学ボックスに取り替えればよい
が、これでは省資源化に逆行するという不具合があっ
た。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のように液晶プロ
ジェクションテレビジョン受像機の光学系に用いられて
いる光学ボックスは専用の設備を用い、しかも、専門の
技術者でないと分解、組立てができないようになってい
る。このため、光学ボックス内のレンズやミラーが汚れ
た場合、これをクリーニングするのに、非常に手間がか
かるという課題があった。又、この課題を回避するに
は、新品の光学ボックスに取り替えればよいが、これで
は省資源化に逆行するという課題があった。
ジェクションテレビジョン受像機の光学系に用いられて
いる光学ボックスは専用の設備を用い、しかも、専門の
技術者でないと分解、組立てができないようになってい
る。このため、光学ボックス内のレンズやミラーが汚れ
た場合、これをクリーニングするのに、非常に手間がか
かるという課題があった。又、この課題を回避するに
は、新品の光学ボックスに取り替えればよいが、これで
は省資源化に逆行するという課題があった。
【０００７】そこで本発明は上記のような課題を解決す
るためになされたもので、光学系が汚れにくく、しか
も、分解、組立てが簡単でクリーニングが容易な光学ボ
ックス及びこの光学ボックスを光学系に用いた保守の簡
単なプロジェクションテレビジョン受像機を提供するこ
とを目的としている。
るためになされたもので、光学系が汚れにくく、しか
も、分解、組立てが簡単でクリーニングが容易な光学ボ
ックス及びこの光学ボックスを光学系に用いた保守の簡
単なプロジェクションテレビジョン受像機を提供するこ
とを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、光を
発生する光源と、この光源から出た光を通過させること
により画像光に変換する液晶素子と、前記光源から出た
光を前記液晶素子に入射させると共にこの液晶素子から
出る画像光を外部に投射する光学系とを収容した光学ボ
ックスにおいて、前記光学系の光の反射面や光の透過面
に形成されて、付着した物質を分解する光触媒でできた
コーティング膜を具備した構成を備えている。
発生する光源と、この光源から出た光を通過させること
により画像光に変換する液晶素子と、前記光源から出た
光を前記液晶素子に入射させると共にこの液晶素子から
出る画像光を外部に投射する光学系とを収容した光学ボ
ックスにおいて、前記光学系の光の反射面や光の透過面
に形成されて、付着した物質を分解する光触媒でできた
コーティング膜を具備した構成を備えている。
【０００９】このような構成により、前記光学系の光の
反射面や光の透過面に形成された光触媒でできた膜は付
着した物質を分解する。これにより、前記光学ボックス
はゴミや埃の侵入に対してそれ程気密性を持たせる必要
はなく、誰でも簡単に分解や組立てができる構造をとる
ことができる。又、前記光学ボックスへのゴミや埃の侵
入に対して厳しい気密性を持たせた構造にすると、前記
光学系は長期間に亙って汚れによる性能劣化を起こさな
い。
反射面や光の透過面に形成された光触媒でできた膜は付
着した物質を分解する。これにより、前記光学ボックス
はゴミや埃の侵入に対してそれ程気密性を持たせる必要
はなく、誰でも簡単に分解や組立てができる構造をとる
ことができる。又、前記光学ボックスへのゴミや埃の侵
入に対して厳しい気密性を持たせた構造にすると、前記
光学系は長期間に亙って汚れによる性能劣化を起こさな
い。
【００１０】請求項２の発明は、光を発生する光源と、
この光源から出た光を通過させることにより画像光に変
換する液晶素子と、前記光源から出た光を反射してその
進路を変えることにより前記液晶素子に入射させるミラ
ーと、前記液晶素子から出る画像光を外部のスクリーン
に投射する投影用レンズと、前記ミラーの光の反射面と
前記投影用レンズの光の透過面に形成されて、付着した
物質を分解する光触媒でできたコーティング膜とを内部
に収容する筐体とを具備した構成を備えている。
この光源から出た光を通過させることにより画像光に変
換する液晶素子と、前記光源から出た光を反射してその
進路を変えることにより前記液晶素子に入射させるミラ
ーと、前記液晶素子から出る画像光を外部のスクリーン
に投射する投影用レンズと、前記ミラーの光の反射面と
前記投影用レンズの光の透過面に形成されて、付着した
物質を分解する光触媒でできたコーティング膜とを内部
に収容する筐体とを具備した構成を備えている。
【００１１】このような構成により、ミラーの反射面や
投影用レンズの光の透過面に形成された光触媒でできた
膜は付着した物質を分解する。これにより、前記光学ボ
ックスはゴミや埃の侵入に対してそれ程気密性を持たせ
る必要はなく、誰でも簡単に分解や組立てができる構造
をとることができる。又、前記光学ボックスへのゴミや
埃の侵入に対して厳しい気密性を持たせた構造にする
と、前記ミラーや投影用レンズは長期間に亙って汚れに
よる性能劣化を起こさない。
投影用レンズの光の透過面に形成された光触媒でできた
膜は付着した物質を分解する。これにより、前記光学ボ
ックスはゴミや埃の侵入に対してそれ程気密性を持たせ
る必要はなく、誰でも簡単に分解や組立てができる構造
をとることができる。又、前記光学ボックスへのゴミや
埃の侵入に対して厳しい気密性を持たせた構造にする
と、前記ミラーや投影用レンズは長期間に亙って汚れに
よる性能劣化を起こさない。
【００１２】請求項３の発明の前記光源は紫外線を含ん
だ光を発生し、前記光触媒はこの紫外線を吸収して、前
記物質を分解する構成を備えている。
だ光を発生し、前記光触媒はこの紫外線を吸収して、前
記物質を分解する構成を備えている。
【００１３】このような構成により、前記光触媒が紫外
線を吸収してカットするため、前記ミラーや投影用レン
ズなどの光学系に紫外線をカットする紫外線フィルター
を用いる必要がなくなるため、光学ボックスの構造が簡
単になる。
線を吸収してカットするため、前記ミラーや投影用レン
ズなどの光学系に紫外線をカットする紫外線フィルター
を用いる必要がなくなるため、光学ボックスの構造が簡
単になる。
【００１４】請求項４の発明の前記光触媒は酸化チタン
膜である構成を備えている。
膜である構成を備えている。
【００１５】請求項５の発明は、テレビジョン放送を受
信して画像信号に復調する受信回路と、映像を投影する
ためのスクリーンと、前記受信回路により得られた画像
信号に応じた画像光を前記スクリーンに投影する請求項
１乃至４いずれか１記載の光学ボックスとを具備した構
成を備えている。
信して画像信号に復調する受信回路と、映像を投影する
ためのスクリーンと、前記受信回路により得られた画像
信号に応じた画像光を前記スクリーンに投影する請求項
１乃至４いずれか１記載の光学ボックスとを具備した構
成を備えている。
【００１６】このような構成により、光学ボックスの性
能が長期間続くため、スクリーンに投影する映像は長期
間に亙ってその鮮明度を維持する。
能が長期間続くため、スクリーンに投影する映像は長期
間に亙ってその鮮明度を維持する。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は本発明の光学ボックスを用
いたプロジェクションテレビジョン受像機の一実施の形
態の構成を示した図である。１は光学ボックスで、メタ
ルハライドランプなどの光源１１、この光源１１から出
た光を反射するミラ−１２、このミラ−１２から入射さ
れる光を通過させることで画像光にする液晶素子１３、
この液晶素子１３から出る画像光をスクリーン２に投影
する投影用レンズ１４を内蔵している。２は映像が投影
されるスクリーン、３はアンテナ４から入力されるテレ
ビ放送信号を受信して画像信号に復調し、これを光学ボ
ックス１の液晶素子１３に出力する受信回路、４はテレ
ビ放送電波を捕らえるアンテナである。尚、上記ミラ−
１２と投影用レンズ１４は光学系を構成している。
を参照して説明する。図１は本発明の光学ボックスを用
いたプロジェクションテレビジョン受像機の一実施の形
態の構成を示した図である。１は光学ボックスで、メタ
ルハライドランプなどの光源１１、この光源１１から出
た光を反射するミラ−１２、このミラ−１２から入射さ
れる光を通過させることで画像光にする液晶素子１３、
この液晶素子１３から出る画像光をスクリーン２に投影
する投影用レンズ１４を内蔵している。２は映像が投影
されるスクリーン、３はアンテナ４から入力されるテレ
ビ放送信号を受信して画像信号に復調し、これを光学ボ
ックス１の液晶素子１３に出力する受信回路、４はテレ
ビ放送電波を捕らえるアンテナである。尚、上記ミラ−
１２と投影用レンズ１４は光学系を構成している。
【００１８】次に本実施の形態の動作について説明す
る。通常、光学ボックス１の光源１１から出た光はミラ
ー１２で反射されてその進路が変更さることにより、液
晶素子１３に入射される。液晶素子１３は受信回路３か
ら出力される画像信号により駆動され、この液晶素子１
３に入射した光を画像光にして、投影用レンズ１４側に
放射する。投影用レンズ１４は入射された画像光をスク
リーン２に投影する。
る。通常、光学ボックス１の光源１１から出た光はミラ
ー１２で反射されてその進路が変更さることにより、液
晶素子１３に入射される。液晶素子１３は受信回路３か
ら出力される画像信号により駆動され、この液晶素子１
３に入射した光を画像光にして、投影用レンズ１４側に
放射する。投影用レンズ１４は入射された画像光をスク
リーン２に投影する。
【００１９】図２は図１に示した投影用レンズ１４の側
面図である。この投影用レンズ１４の光の透過面には光
触媒である酸化チタンの膜１４１がコーティングしてあ
る。又、図３は図１に示したミラー１２の側面図であ
る。このミラー１２の反射面にも光触媒である酸化チタ
ンの膜１２１がコーティングしてある。このような酸化
チタンの膜１２１は光源１１として使用される例えばメ
タルハライドランプから出ている波長４００ｎｍ以下の
電磁波（紫外線）が当たると、この紫外線を吸収するこ
とにより、このコーティング膜に付着した有機成分を分
子レベルで分解し、二酸化炭素や水にしてしまうため、
有機物からなる油膜が形成されなくなる。
面図である。この投影用レンズ１４の光の透過面には光
触媒である酸化チタンの膜１４１がコーティングしてあ
る。又、図３は図１に示したミラー１２の側面図であ
る。このミラー１２の反射面にも光触媒である酸化チタ
ンの膜１２１がコーティングしてある。このような酸化
チタンの膜１２１は光源１１として使用される例えばメ
タルハライドランプから出ている波長４００ｎｍ以下の
電磁波（紫外線）が当たると、この紫外線を吸収するこ
とにより、このコーティング膜に付着した有機成分を分
子レベルで分解し、二酸化炭素や水にしてしまうため、
有機物からなる油膜が形成されなくなる。
【００２０】従って、ミラー１２や投影用レンズ１４に
有機物からなるゴミや埃が付着しても、これらは上記し
たコーティング層１２１、１４１により分解される。こ
のため、ミラー１２や投影用レンズ１４の光の反射率や
透過率が長期に亙って落ちることがない。それ故、光学
ボックス１は上記したゴミや埃を完全にシャットアウト
しなくてもよいため、誰にでも簡単に分解や組立てがで
きるような構造となっている。
有機物からなるゴミや埃が付着しても、これらは上記し
たコーティング層１２１、１４１により分解される。こ
のため、ミラー１２や投影用レンズ１４の光の反射率や
透過率が長期に亙って落ちることがない。それ故、光学
ボックス１は上記したゴミや埃を完全にシャットアウト
しなくてもよいため、誰にでも簡単に分解や組立てがで
きるような構造となっている。
【００２１】本実施の形態によれば、ミラー１２や投影
用レンズ１４の光学系に酸化チタン膜からできたコーテ
ィング１２１や１４１を施しているため、これらの光学
系に有機系のゴミや埃が付着しても、これらゴミや埃を
分解して油膜を付着させないため、光学ボックス１の機
密性をそれ程厳しくする必要がなく、光学ボックスは誰
にでも分解、組立てができるような構造をとることがで
きる。
用レンズ１４の光学系に酸化チタン膜からできたコーテ
ィング１２１や１４１を施しているため、これらの光学
系に有機系のゴミや埃が付着しても、これらゴミや埃を
分解して油膜を付着させないため、光学ボックス１の機
密性をそれ程厳しくする必要がなく、光学ボックスは誰
にでも分解、組立てができるような構造をとることがで
きる。
【００２２】このため、上記した投影用レンズ１４やミ
ラー１２などの光学系が上記した有機系以外のゴミや埃
によって汚れてしまったような場合でも、前記光学ボッ
クス１を簡単に分解して、汚れた光学系をクリーニング
した後、簡単に組立てて、復帰させることができる。従
って、光学ボックス１内の光学系のクリーニングなどの
保守が容易になるだけでなく、従来のような新品の光学
ボックスに交換する必要がなくなり、省資源とすること
ができる。
ラー１２などの光学系が上記した有機系以外のゴミや埃
によって汚れてしまったような場合でも、前記光学ボッ
クス１を簡単に分解して、汚れた光学系をクリーニング
した後、簡単に組立てて、復帰させることができる。従
って、光学ボックス１内の光学系のクリーニングなどの
保守が容易になるだけでなく、従来のような新品の光学
ボックスに交換する必要がなくなり、省資源とすること
ができる。
【００２３】又、光学ボックス１を従来と同様に機密性
のある構造とすれば、ゴミや埃は入りにくく、しかも、
仮りにゴミや埃が上記した光学系に付着しても、コーテ
イング層１２１、１４１によって、これらゴミや埃は分
解され、光学系の反射率や透過度が劣化しないため、性
能が長期間落ちない長寿命の光学ボックスとすることが
できる。これにより、光学系のクリーニングに関する保
守をしなくて済むようにでき、従来のように光学ボック
ス１内のクリーニングに手間や時間をかける必要を無く
すことができる。
のある構造とすれば、ゴミや埃は入りにくく、しかも、
仮りにゴミや埃が上記した光学系に付着しても、コーテ
イング層１２１、１４１によって、これらゴミや埃は分
解され、光学系の反射率や透過度が劣化しないため、性
能が長期間落ちない長寿命の光学ボックスとすることが
できる。これにより、光学系のクリーニングに関する保
守をしなくて済むようにでき、従来のように光学ボック
ス１内のクリーニングに手間や時間をかける必要を無く
すことができる。
【００２４】更に、本例では光源１１から発光される紫
外線をコーテイング層１２１、１４１が光学系の汚れを
分解するために吸収して積極的に用いているため、従来
必要であった紫外線フィルタを省略でき、構成を簡単に
して光学系の信頼性を向上させることができる。
外線をコーテイング層１２１、１４１が光学系の汚れを
分解するために吸収して積極的に用いているため、従来
必要であった紫外線フィルタを省略でき、構成を簡単に
して光学系の信頼性を向上させることができる。
【００２５】又、上記のような光学系の性能を長期に亙
って維持でき、しかも万一の光学系の汚れに対しては簡
単にクリーニングができる光学ボックスを用いたプロジ
ェクションテレビジョン受像機は、保守をしなくても長
期に亙って安定な性能を維持でき、しかも、保守をする
ような場合にも容易にこれを行うことができる。
って維持でき、しかも万一の光学系の汚れに対しては簡
単にクリーニングができる光学ボックスを用いたプロジ
ェクションテレビジョン受像機は、保守をしなくても長
期に亙って安定な性能を維持でき、しかも、保守をする
ような場合にも容易にこれを行うことができる。
【００２６】尚、上記実施の形態では、プロジェクショ
ンテレビジョン受像機に用いられる光学ボックスについ
て説明したが、液晶プロジェクターなどに用いられる光
学ボックスについても、同様の構成にすれば、同様の効
果を得ることができる。
ンテレビジョン受像機に用いられる光学ボックスについ
て説明したが、液晶プロジェクターなどに用いられる光
学ボックスについても、同様の構成にすれば、同様の効
果を得ることができる。
【００２７】
【発明の効果】以上記述した如く請求項１乃至４いずれ
かの発明によれば、通常に使用するだけで、特別な装置
や操作を必要としないで光学ボックス内の光学系の空気
中の有機物による汚染を防ぐことができ、従って、光学
ボックスを分解、組立てが簡単な構造として、万一光学
系が汚れても、そのクリーニングを容易にすることがで
きる。
かの発明によれば、通常に使用するだけで、特別な装置
や操作を必要としないで光学ボックス内の光学系の空気
中の有機物による汚染を防ぐことができ、従って、光学
ボックスを分解、組立てが簡単な構造として、万一光学
系が汚れても、そのクリーニングを容易にすることがで
きる。
【００２８】請求項５の本発明によれば、光学ボックス
の性能が長期間続くと共に、万一光学系が汚れた場合に
は容易にクリーニングができるため、常に安定な性能を
得ることができる。
の性能が長期間続くと共に、万一光学系が汚れた場合に
は容易にクリーニングができるため、常に安定な性能を
得ることができる。
【図１】本発明の光学ボックスを用いたプロジェクショ
ンテレビジョン受像機の一実施の形態の構成を示した
図。
ンテレビジョン受像機の一実施の形態の構成を示した
図。
【図２】図１に示した投影用レンズの拡大側面図。
【図３】図１に示したミラーの拡大側面図。
１ 光学ボックス ２ スクリーン ３ 受信回路 ４ アンテナ １１ 光源 １２ ミラー １３ 液晶素子 １４ 投影用レンズ
Claims (5)
- 【請求項１】 光を発生する光源と、 この光源から出た光を通過させることにより画像光に変
換する液晶素子と、 前記光源から出た光を前記液晶素子に入射させると共に
この液晶素子から出る画像光を外部に投射する光学系と
を収容した光学ボックスにおいて、 前記光学系の光の反射面や光の透過面に形成されて、付
着した物質を分解する光触媒でできたコーティング膜を
具備したことを特徴とする光学ボックス。 - 【請求項２】 光を発生する光源と、 この光源から出た光を画像光に変換する液晶素子と、 前記光源から出た光を反射してその進路を変えることに
より前記液晶素子に入射させるミラーと、 前記液晶素子から出る画像光を外部のスクリーンに投射
する投影用レンズと、 前記ミラーの光の反射面と前記投影用レンズの光の透過
面に形成されて、付着した物質を分解する光触媒ででき
たコーティング膜とを内部に収容する筐体とを具備した
ことを特徴とした光学ボックス。 - 【請求項３】 前記光源は紫外線を含んだ光を発生し、
前記光触媒はこの紫外線を吸収して、前記物質を分解す
ることを特徴とする請求項１又は２記載の光学ボック
ス。 - 【請求項４】 前記光触媒は酸化チタン膜であることを
特徴とする請求項３記載の光学ボックス。 - 【請求項５】 テレビジョン放送を受信して画像信号に
復調する受信回路と、 映像を投影するためのスクリーンと、 前記受信回路により得られた画像信号に応じた画像光を
前記スクリーンに投影する請求項１乃至４いずれか１記
載の光学ボックスとを具備したことを特徴とするプロジ
ェクションテレビジョン受像機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8226534A JPH1068998A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 光学ボックス及びプロジェクションテレビジョン受像機 |
| KR1019970040029A KR19980018882A (ko) | 1996-08-28 | 1997-08-22 | 화상 투사 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8226534A JPH1068998A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 光学ボックス及びプロジェクションテレビジョン受像機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1068998A true JPH1068998A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16846655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8226534A Withdrawn JPH1068998A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 光学ボックス及びプロジェクションテレビジョン受像機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1068998A (ja) |
| KR (1) | KR19980018882A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013257361A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Ricoh Co Ltd | 投射光学装置および画像投影装置 |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP8226534A patent/JPH1068998A/ja not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-08-22 KR KR1019970040029A patent/KR19980018882A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013257361A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Ricoh Co Ltd | 投射光学装置および画像投影装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR19980018882A (ko) | 1998-06-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |