JPH1068784A - 時計パルスモータ用ロータ - Google Patents

時計パルスモータ用ロータ

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Publication number
JPH1068784A
JPH1068784A JP8225236A JP22523696A JPH1068784A JP H1068784 A JPH1068784 A JP H1068784A JP 8225236 A JP8225236 A JP 8225236A JP 22523696 A JP22523696 A JP 22523696A JP H1068784 A JPH1068784 A JP H1068784A
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JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnet
pinion
teeth
gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP8225236A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Yoshikawa
一彦 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
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Publication of JPH1068784A publication Critical patent/JPH1068784A/ja
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  • Electromechanical Clocks (AREA)
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁石そのもののコストダウンを計るばかりで
なく、ロータの歯の位置合わせ簡単にしかも安価な構造
で可能とする。 【解決手段】 ロータは、直方体形状より成る2極性の
永久磁石1と、該永久磁石1の極性方向と垂直な方向
の、上方及び下方に配置される回転真3と、前記永久磁
石1の上方及び下方の少なくとも一方に配置される歯車
部3aとより構成される。又、前記永久磁石1の極性方
向5と歯車部3aの歯の位置が定位置を有している物で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計用パルスモー
タ用ロータ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】時計用のモータには、重要な構成部品で
あるコイルとステータとロータとを、各々平面的に散ら
した構造のものが使われている。これは、小型化や薄型
化が要求される時計にとっては非常に良い構造であり、
しかもコスト的に安価に製造し得ることが出来る効果も
ある。
【0003】以下に上記構造の時計モータの動作原理を
説明する。図6は、時計に一般的に用いられているモー
タ構造を示す平面図である。図によりモータ構造を説明
する。50はモータであり、ステータ51と、永久磁石
で出来たロータ52と、コイル53より構成されてい
る。
【0004】ステータ51は軟磁性体で出来た2枚の板
材51aと51bから成り、板材51aと51bの境界
にロータ穴51cを有している。このロータ穴51cは
保持トルクを得るために中央で芯がずれた段差形状を有
する穴となっている。そして、その段差部分にロータ磁
石に漏洩磁束を得るためのスリット51cが形成されて
いる。コイル53は軟磁性体で出来たコイル磁芯53a
に細い銅等で出来たワイヤ53bを巻回し、コイル磁芯
53a上に載置した端子シート53cのパターンにワイ
ヤ53bの端末処理を行なっている。そしてステータ5
1とコイル53は重ねることによって磁気的結合を行な
っている。
【0005】次に図8を用いてロータの従来の構造を説
明する。図8は円盤状の磁石を用いたロータの構造を示
すもので、(a)は側面図、(b)は下面図である。ロ
ータ52は、図8に示すような中央部に穴が開き2極の
極性を持つ異方性の磁石52aと、カナと両端に軸を持
つロータ真52bと、磁石52aをロータ真52bに固
定する非磁性材で出来たカップ52cとより構成されて
いる。磁石52aはロータ真52bに圧入や接着、スポ
ット熔接等で固着されている。図7(a)、(b)は時
計モータの動作原理を説明する原理図である。
【0006】図7(a)、(b)は時計モータの動作原
理を説明する原理図である。図6〜図7を用いて時計モ
ータの動作について説明する。コイル53に電流が流れ
ている状態ではロータ52は、動的安定位置54に停止
している(図6)。ここでコイル53の電流を切るとス
テータの段差形状のために図7(a)のように、ロータ
52は動的安定位置54から静的安定位置55へとわず
かに回転する。
【0007】更にコイル53へ図53と逆方向の磁場を
発生させるべく電流を流すことで、ステータ51の極性
が図7(b)に示すように、左側にS極、右側にN極が
発生する。するとロータ52は、ステータ51の極性に
反発して反時計方向に回転する。このようにしてロータ
52が回転するためロータ真52bと噛み合う次段の歯
車が回転することを繰り返すことにより、最終的に時計
の指針が歩進する。
【0008】ここで従来の時計用ステップモータのロー
タは、図8に示すように円柱又は円筒形の中空の磁石を
使用している。磁石外周が円形であるのはモータの特性
維持のためで、ほぼ円形のステータのロータ穴51cと
ロータ磁石52aとのクリアランスを大きく取れない理
由と、回転中心に対し円柱又は円筒形とすることで一定
の磁力におけるロータ慣性を極力押さえるためである。
【0009】従来の時計用パルスモータのロータは、初
期の段階においてはロータ真を含め金属製のロータであ
った。磁石についても中央部に穴明けが必要であるなど
加工に手間が掛かっていた。又磁石をロータ真に固着す
るにも加工工数の掛かる構造をしていた。このような欠
点を改良するために、近年は磁石をプラスチックでモー
ルドする構造が提案されている。
【0010】図9は磁石をプラスチックでモールドした
ロータ構造を示し、(a)は側面図、(b)は下面図で
ある。56はロータであり、2極の極性を持つ異方性の
ロータ磁石56aと、磁石56aを保持する保持部とカ
ナと両端の軸を一体でプラスチック成形したロータ真5
6bとより構成されている。ロータ磁石56aはロータ
真56bにインサートモールドにより固着されている。
ロータ磁石56aは成形のため、穴開けは不要である
が、外形は精度良く円柱形に加工されている。このため
磁石加工は工数が掛かる構成となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近では、慣
性モーメントを少なくするためやコストダウンのため
に、前述のような成形ロータが多用されるようになって
きた。このため磁石は円柱形状が主流である。このよう
な円柱又は円筒形状の磁石では、外形の精度が必要であ
り、製造コストが非常に高価であった。しかも製法とし
て、直接円形に作るものもあるが、角形状に切り出した
ものを改めて円形にするという方法も行なわれており、
素材材料を無駄にしているという欠点も有している。
【0012】更に従来のような円柱や円筒形のロータ磁
石では、磁化した後はその極性の方向の見極めが難し
く、磁石の初期位置決めも難しいために磁石極性方向と
歯車部の歯の位置を定位置に合わせることが非常に困難
であり、合わせるためにはコストアップとなる等の欠点
を有していた。
【0013】本発明の目的は、磁石そのもののコストダ
ウンを計るばかりでなく、ロータの歯の位置合わせ簡単
にしかも安価な構造で可能とすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本願の要旨は、コイルと軟磁性体より成るステータ
と永久磁石を有するロータから形成される時計用パルス
モータの内、前記ロータは、直方体形状より成る2極性
の永久磁石と、該永久磁石の極性方向と垂直な方向の上
方及び下方に配置される回転真と、前記永久磁石の上方
及び下方の少なくとも一方に配置される歯車部とより構
成されていることを特徴とする。
【0015】更に前記永久磁石の極性方向と歯車部の歯
の位置が定位置を有していることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の第一の実施の形態を
示すもので、ロータ構造の(a)は断面図、(b)は下
面図を示す。1はロータ磁石で、(b)からもわかるよ
うに直方体形状をしている2極の異方性磁石であり、矢
印1a方向に磁化されている。2はロータ真で、磁石1
を保持する保持部と歯車形状のカナと両端の軸を一体で
プラスチック成形している。ロータ磁石1はロータ真2
にインサートモールドにより成形されている。
【0017】図2は本発明の第二の実施形態を示すもの
で、ロータ構造の(a)は断面図、(b)は下面図を示
す。1は図1に示す直方体形状のロータ磁石であり、3
はロータカナ3aを有するロータ真である。又4はロー
タ3の駆動を指針へ伝達するため、ロータカナ3aに噛
み合う歯車である。本実施の形態では、ロータカナ3a
は静止時に歯車4との噛み合い常態を確保するため、2
枚の歯(ピン形状でも可)の方向に対しロータ磁石1は
矢印1aに示す90°回転した方向に磁路が形成されて
いる。もちろん通常の歯車形状でも問題無いことは明ら
かである。
【0018】ロータ磁石1が直方体形状をしているた
め、ロータ磁石1の磁化方向を明確にしておけば、ロー
タカナ3aの歯の方向とロータ磁石1の磁場方向とを合
わせることは容易にできることである。このようにすれ
ば、パルスモータ用ロータの停止位置が任意に決められ
るので、回転特性や歯車の伝達効率の良い位置での停止
や、逆転防止機構に役立てることが可能となる。
【0019】尚、図2のような2枚歯構成の腕時計用パ
ルスモータでは、歯車4の歯数を60枚にし、ロータカ
ナ3aは秒毎に180°回転する時、五番車4の歯に1
枚づつ噛み合うようにすれば、ロータ3の回転に対し
て、秒針を1秒づつ駆動することが可能となり、減速歯
車を1個省略でき、コストダウンに寄与することが出来
る。
【0020】図3は本発明の第三の実施形態を示し、
(a)はロータ構造の断面図、(b)は下面図を示す。
図3の特徴は、射出成形金型構造上で直方体形状のロー
タ磁石1の側面を保持せず、側面間の辺にて保持されて
いることである。6はプラスチックで成形されたロータ
真、ロータカナ6aを有し、凹部6b内に直方体形状を
しているロータ磁石1が収納され、押え部6cにてロー
タ磁石1を保持している。ロータ磁石1は金型挿入時に
は凹部6bの内壁に辺で保持固定されている。
【0021】尚、7は部品完成後取り外されて捨てられ
る捨て構造部分のリングである。時計サイズのような非
常に小型の部品では、金型にエジェクタ機構を形成する
ことが大変難しいため、リング7部分をわざと成形して
おき、このリング部分7にてイジェクトさせる目的を持
つものである。図3のような構成であれば、インサート
モールド成形する時、ロータ磁石1の回転を規制する必
要が無くなる為、成形金型への磁石挿入が容易となる効
果を有している。
【0022】図4は本発明の第四の実施形態を示し、ロ
ータ構造の断面図を示す。図4の特徴は、直方体形状の
ロータ磁石8の磁石中央部分に樹脂流入用の穴8aを明
けて、穴8aを介して左右の真9bを形成した、ロータ
カナ9aを持つロータ真9をモールド成形した例を示
す。図4の構成によれば、ロータ磁石8の外周に何もな
いので、慣性モーメントを下げれる効果を有している。
またエジュクタ機構8bは磁石8aを直接突上げる構造
が採用できる効果もある。
【0023】図5は本発明の第五の実施形態を示し、ロ
ータ構造の断面図を示す。図5の特徴は、ロータ磁石1
を後組み込みが出来る点である。すなわち、ロータカナ
10aを持つロータ真10をロータ磁石1保持用の穴1
0bを形成した状態でモールド成形をする。その後、ロ
ータ磁石1をロータ真10の側面より挿入して保持固定
する。当然のことながら、穴10bの寸法はロータ磁石
1が固定されて落ちないように設定される。
【0024】以上の各実施の形態に於いて、磁石の直方
体形状に対する配向方向を設定することにより、モータ
の特性に違いを設けることが出来る。一般的には、図1
などに示すように辺に平行方向が消費電力やモータトル
クの関係の効率を最も良く安定させることが出来る。し
かしモータの保磁力を強く出来るポイントは、配向方向
が20°程度傾けた位置であり、消費電力が上昇しモー
タトルクが減少する角度は45°付近まで傾けた位置と
なる。これらを考慮して、モータの性能に合わせた角度
を設定することが出来る。
【0025】
【発明の効果】上記の説明の如く本発明によれば、磁石
形状が直方体と形状が単純化され、加工コストを大幅に
削減でき、時計のコストダウンに大きく貢献することが
出来た。更に、用途に合わせてロータの極性とロータカ
ナの歯の位置を合わせることが容易で、歯車の伝達効率
を向上させることが出来ることや、逆転防止や2極モー
タの回転方向の操作なども可能である、等の効果も達成
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示すもので、ロータ
構造の(a)は断面図、(b)は下面図を示す。
【図2】本発明の第二の実施形態を示すもので、ロータ
構造の(a)は断面図、(b)は下面図を示す。
【図3】本発明の第三の実施形態を示し、(a)はロー
タ構造の断面図、(b)は下面図を示す。
【図4】本発明の第四の実施形態を示し、ロータ構造の
断面図を示す。
【図5】本発明の第五の実施形態を示し、ロータ構造の
断面図を示す。
【図6】時計に一般的に用いられているモータ構造を示
す平面図である。
【図7】(a)、(b)は時計モータの動作原理を説明
する原理図である。
【図8】円盤状の磁石を用いたロータの構造を示すもの
で、(a)は側面図、(b)は下面図である。
【図9】磁石をプラスチックでモールドしたロータ構造
を示し、(a)は側面図、(b)は下面図である。
【符号の説明】
1、8、11 ロータ磁石 2、3、6、9、10 ロータ真 5、13 配向方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的エネルギーを機械的エネルギーに
    変換するため、コイルと軟磁性体より成るステータと永
    久磁石を有するロータから形成される時計用パルスモー
    タにおいて、該ロータは、直方体形状より成る2極性の
    永久磁石と、該永久磁石の極性方向と垂直な方向の上方
    及び下方に配置される回転真と、前記永久磁石の上方及
    び下方の少なくとも一方に配置される歯車部とより構成
    されていることを特徴とする時計パルスモータ用ロー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石の極性方向と歯車部の歯の
    位置が定位置を有していることを特徴とする請求項1に
    記載の時計パルスモータ用ロータ。
JP8225236A 1996-08-27 1996-08-27 時計パルスモータ用ロータ Pending JPH1068784A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8225236A JPH1068784A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 時計パルスモータ用ロータ

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JP8225236A JPH1068784A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 時計パルスモータ用ロータ

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JPH1068784A true JPH1068784A (ja) 1998-03-10

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ID=16826134

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JP8225236A Pending JPH1068784A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 時計パルスモータ用ロータ

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JP (1) JPH1068784A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2811820A1 (fr) * 2000-07-13 2002-01-18 Isa France Sa Rotor pour micro-moteur
WO2004093293A1 (en) * 2003-04-16 2004-10-28 R. Audemars Sa Rotor for step micromotors for watchmaking and other industrial applications, and method for manufacturing the rotor

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FR2811820A1 (fr) * 2000-07-13 2002-01-18 Isa France Sa Rotor pour micro-moteur
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Effective date: 20050405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050823