JPH1068402A - 車両用油圧源装置 - Google Patents

車両用油圧源装置

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Publication number
JPH1068402A
JPH1068402A JP22483096A JP22483096A JPH1068402A JP H1068402 A JPH1068402 A JP H1068402A JP 22483096 A JP22483096 A JP 22483096A JP 22483096 A JP22483096 A JP 22483096A JP H1068402 A JPH1068402 A JP H1068402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner shell
chamber
outer shell
shell
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22483096A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinkichi Asanuma
信吉 浅沼
Yukio Hayakawa
由紀夫 早川
Satoshi Kondo
聡 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP22483096A priority Critical patent/JPH1068402A/ja
Priority to DE19648050A priority patent/DE19648050B4/de
Priority to US08/753,501 priority patent/US5927071A/en
Priority to KR1019960058352A priority patent/KR100298532B1/ko
Publication of JPH1068402A publication Critical patent/JPH1068402A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウタシェル1とインナシェル2との間の空
間を車両に搭載する動力源の冷却用の冷媒を流す加熱室
3に構成すると共に、インナシェル2内を気液変化する
媒体を封入した加圧室4に構成し、加圧室4内の媒体の
蒸気圧で油室7を圧縮して油圧を発生させるようにした
車両用油圧源装置において、冷媒から加圧室内の媒体へ
の熱伝達効率を向上すると共に、インナシェルを補強し
て圧力容器としての強度を確保する。 【解決手段】 加熱室3に、アウタシェル1とインナシ
ェル2とに当接する波板状のフィン部材8を設け、伝熱
面積を増すと共に、加圧室3の内圧をインナシェル2だ
けでなくフィン部材8を介してアウタシェル1でも受け
られるようにする。また、アウタシェル1を樹脂製とし
て、断熱性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載する油
圧アクチュエータに供給する油圧を発生する車両用油圧
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に、車高調整用の油圧シリ
ンダや4輪操舵車における後輪操舵用の油圧シリンダと
いった油圧アクチュエータを搭載することが知られてお
り、この場合、油圧アクチュエータ用の油圧源として電
動モータやエンジンで駆動される油圧ポンプを設けてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、油圧
ポンプを用いる関係で消費エネルギーが増大するため、
燃費性の改善を図る上で問題になっている。そこで、油
圧ポンプに代わる車両用油圧源装置として、車両に搭載
する動力源の廃熱を利用して油圧を発生し得るようにし
た装置の開発が望まれている。かかる車両用油圧源装置
としては、アウタシェルとインナシェルとを備え、アウ
タシェルとインナシェルとの間の空間を車両に搭載する
動力源の冷却用の水や油等の冷媒を流す加熱室に構成す
ると共に、インナシェル内を気液変化する媒体を封入し
た加圧室に構成し、該加圧室内の媒体の蒸気圧で圧縮さ
れる油室を設けて、該油室の圧縮により油圧を発生させ
るようにしたものが考えられる。そして、このもので
は、加熱室内の冷媒から加圧室内の媒体に効率良く熱伝
達し得るようにし、同時に、インナシェルを補強して圧
力容器としての強度を確保し得るようにすることが要求
される。本発明は、かかる要求を充足する、廃熱利用の
車両用油圧源装置を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、アウタシェルとインナシェルとを備え、アウ
タシェルとインナシェルとの間の空間を車両に搭載する
動力源の冷却用の冷媒を流す加熱室に構成すると共に、
インナシェル内を気液変化する媒体を封入した加圧室に
構成し、該加圧室内の媒体の蒸気圧で圧縮される油室を
設けて、該油室の圧縮により油圧を発生させるようにし
た車両用油圧源装置であって、加熱室内に、アウタシェ
ルとインナシェルとに接触する波板状のフィン部材を設
けることを特徴とする。
【0005】本発明によれば、フィン部材により伝熱面
積が増して、加熱室に流れる冷媒の熱が加圧室内の媒体
に効率良く伝達されるようになり、また、加圧室の内圧
を、インナシェルだけでなく、フィン部材を介してアウ
タシェルでも受けられるようになり、熱伝達効率と強度
とを共に向上できる。
【0006】尚、フィン部材に、アウタシェルとフィン
部材とで画成される通路部分に流れる冷媒をインナシェ
ルとフィン部材とで画成される通路部分に導入する窓穴
を複数形成すれば、冷媒とインナシェルとの間での直接
的な熱交換を促進させることができ、熱伝達効率を一層
向上できる。
【0007】また、アウタシェルを樹脂製とすれば、ア
ウタシェルの断熱性が良くなってアウタシェルからの放
熱が抑制され、熱伝達効率の向上を図る上で有利であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わる油圧源装
置を示している。該装置は、上下方向に長手のアウタシ
ェル1とインナシェル2とを備えている。そして、アウ
タシェル1とインナシェル2との間の空間を加熱室3に
構成し、車両に搭載する動力源、例えば、エンジンや電
気自動車におけるモータを冷却する水や油等の冷媒(以
下、冷却水と記す)を加熱室3に下端の流入ポート3a
から上端の流出ポート3bに向けて流すようにしてい
る。
【0009】インナシェル2内は、アンモニアや代替フ
ロン(例えばフロン134A)等の低沸点の媒体を封入
する加圧室4に構成されている。また、インナシェル2
には、ゴム製のベローズ5がその上端をインナシェル2
の上壁部に挿設した配管用プラグ6に嵌着した状態で収
納されている。そして、ベローズ5内を、車両に搭載す
る油圧アクチュエータ、例えば、車高調整用の油圧シリ
ンダ(図示せず)に連なる油室7に構成し、加熱室3に
流す冷却水の熱によって加熱気化される加圧室4内の媒
体の蒸気圧で油室7を圧縮して油圧を発生させるように
している。
【0010】アウタシェル1は、外部への放熱を抑制す
るために、樹脂製として断熱性を高めており、また、イ
ンナシェル2は熱伝導性の良い金属、例えば、アルミ製
としている。ここで、インナシェル2を圧力容器として
の強度を確保するために厚肉にすると、ヒートマスが大
きくなって、冷却水の通水開始から油圧が立上るまでに
時間がかかり、熱−圧力変換の応答性が悪くなる。そこ
で、本実施形態では、加熱室3内に、図2に示す如く、
アウタシェル1とインナシェル2とに接触する波板状の
フィン部材8を設け、加圧室4の内圧をインナシェル2
だけでなくフィン部材8を介してアウタシェル1によっ
ても受けられるようにしている。これによれば、インナ
シェル2を左程厚肉にせずに圧力容器としての強度を確
保でき、ヒートマスを小さくして熱−圧力変換の応答性
を向上できる。
【0011】また、フィン部材8を設けることにより伝
熱面積が増し、冷却水からインナシェル2への熱伝達効
率が向上する。更に、本実施形態では、フィン部材8
に、図3に示す如く、これを部分的に切起して複数の窓
穴8aを形成し、アウタシェル1とフィン部材8とで画
成される通路部分3aに流れる冷却水をインナシェル2
とフィン部材8とで画成される通路部分3bにこれら窓
穴8aを介して導入し得るようにしており、そのため、
冷却水とインナシェル2との間での直接的な熱交換が促
進され、熱伝達効率が一層向上する。
【0012】加圧室4の底部には、インナシェル2の底
壁2aとの間に空隙を存して底上板9が設けられてい
る。底上板9の外径はインナシェル2の内径よりも少許
小径になっており、底上板9の周囲にインナシェル2の
周壁2bとの間の隙間が確保される。底上板9は、その
周方向複数箇所に形成した窪み部9aにおいてインナシ
ェル2の底壁2aに着座し、該底壁2aに挿設したプラ
グ10の上端に中央部において連結されている。
【0013】プラグ10には通路10aが形成されてお
り、加圧室4を通路10aを介して真空引きした後に加
圧室4に媒体を注入し、最後に通路10aを盲栓10b
で密閉して加圧室4に媒体を封入する。通路10aは、
底上板9の中央の開口9bに連通すると共に、プラグ1
0に形成した横孔10cを介して底上板9とインナシェ
ル2の底壁2aとの間の空隙に連通している。かくて、
真空引きに際しベローズ5が下方に膨張して開口9bが
閉塞されても、底上板9と底壁2aとの間の空隙と底上
板9の周囲の隙間とを介して加圧室4内に吸引力が作用
するため、ベローズ5に邪魔されることなく加圧室4を
充分に真空引きできる。
【0014】また、インナシェル2の周壁2b内面に
は、上下方向に延在する突条11が周方向に間隔を存し
て複数設けられている。本実施形態で突条11は線材で
構成されているが、周壁2bに突条11を一体に形成し
ても良い。加圧室4の真空引きに際し、ベローズ5が径
方向に膨張して周壁2b内面に全周に亘って接触する
と、接触部の上方部分にはそれ以上吸引力が作用しなく
なるが、突条11を設ければ、突条11の両脇に隙間が
明くため、ベローズ5の接触部の上方部分にこの隙間を
介して吸引力が作用し、かくて加圧室4を確実に真空引
きできる。尚、突条11の下端は底上板9とインナシェ
ル2の周壁2bとの間の隙間に挿入されている。
【0015】加熱室3に冷却水を流すと、加圧室4の底
部に溜っていた液相の媒体が冷却水からの熱で加熱気化
される。この際、底上板9とインナシェル2の底壁2a
との間の空隙から媒体の沸騰に伴って媒体の液滴が底上
板9の周囲の隙間を通して上方に飛散し、加圧室4の上
部にも液相の媒体が分散される。従って、インナシェル
2の底壁のみならず底上板9や周壁2bも液相媒体の加
熱気化に寄与する伝熱部となり、フィン部材8や突条1
1による伝熱面積の増加と相俟って液相媒体が効率良く
加熱気化され、熱−圧力変換の応答性が可及的に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例の縦断面図
【図2】 図1のII−II線拡大截断平面図
【図3】 図2のIII−III線截断面図
【符号の説明】
1 アウタシェル 2 インナシェル 3 加熱室 4 加圧室 7 油室 8 フィン部材 8a 窓穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタシェルとインナシェルとを備え、
    アウタシェルとインナシェルとの間の空間を車両に搭載
    する動力源の冷却用の冷媒を流す加熱室に構成すると共
    に、インナシェル内を気液変化する媒体を封入した加圧
    室に構成し、該加圧室内の媒体の蒸気圧で圧縮される油
    室を設けて、該油室の圧縮により油圧を発生させるよう
    にした車両用油圧源装置であって、加熱室内に、アウタ
    シェルとインナシェルとに接触する波板状のフィン部材
    を設けることを特徴とする車両用油圧源装置。
  2. 【請求項2】 フィン部材に、アウタシェルとフィン部
    材とで画成される通路部分に流れる冷媒をインナシェル
    とフィン部材とで画成される通路部分に導入する窓穴を
    複数形成することを特徴とする請求項1に記載の車両用
    油圧源装置。
  3. 【請求項3】 アウタシェルを樹脂によって形成するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用油圧源装
    置。
JP22483096A 1995-11-28 1996-08-27 車両用油圧源装置 Pending JPH1068402A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22483096A JPH1068402A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 車両用油圧源装置
DE19648050A DE19648050B4 (de) 1995-11-28 1996-11-20 Hydraulikdruckquelleneinrichtung und Fahrzeughöhen-Steuer/Regel-Einrichtung
US08/753,501 US5927071A (en) 1995-11-28 1996-11-26 Hydraulic pressure source apparatus and vehicle height control apparatus
KR1019960058352A KR100298532B1 (ko) 1995-11-28 1996-11-27 유압원 장치 및 차량높이 조정 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22483096A JPH1068402A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 車両用油圧源装置

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Publication Number Publication Date
JPH1068402A true JPH1068402A (ja) 1998-03-10

Family

ID=16819861

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JP22483096A Pending JPH1068402A (ja) 1995-11-28 1996-08-27 車両用油圧源装置

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JP (1) JPH1068402A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007506058A (ja) * 2003-09-22 2007-03-15 デーナ、コーポレイション 統合加圧流体システム用の圧力容器アセンブリ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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