JPH1068333A - エンジン補助ブレーキ装置 - Google Patents

エンジン補助ブレーキ装置

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Publication number
JPH1068333A
JPH1068333A JP22641996A JP22641996A JPH1068333A JP H1068333 A JPH1068333 A JP H1068333A JP 22641996 A JP22641996 A JP 22641996A JP 22641996 A JP22641996 A JP 22641996A JP H1068333 A JPH1068333 A JP H1068333A
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JP
Japan
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exhaust
intake
valve
engine
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP22641996A
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English (en)
Inventor
Hideshige Kinoshita
秀栄 木下
Masahiro Maekawa
正宏 前川
Kazuhisa Tokimatsu
和寿 時松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Publication of JPH1068333A publication Critical patent/JPH1068333A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/08Shape of cams

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2サイクル作動時の吸気弁の時間あたりの開
口面積を変えることなく、吸収馬力を増大できるエンジ
ン補助ブレーキ装置を提供すること。 【解決手段】 エンジンの通常運転時の吸気行程におい
て開弁される吸気弁27と、エンジンの通常運転時の排
気行程において燃焼室2の排気を行なう排気手段28
と、エンジンの所定運転時において、吸気行程における
吸気弁27の開弁を停止するとともに、ピストンの上死
点近傍から下死点近傍への移動時に吸気弁27を開弁す
る吸気調整手段90と、エンジンの所定運転時におい
て、排気行程における排気手段28の排気を停止すると
ともに、ピストンが上死点近傍に達したとき排気手段2
8による排気を行なう排気調整手段91と、エンジンの
所定運転時に吸気系への吸気を過給する機械式過給機と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制動力補助装
置の一つである圧縮圧力開放式のエンジン補助ブレーキ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両は、車両を停止させるときや
車両の速度を減速させるときに、走行時の運動エネルギ
ーをディスクブレーキやドラムブレーキ等の車両制動装
置によって熱エネルギーに変換し、車両を停止あるいは
車両の速度を減速させている。最近では、安全性向上の
ために車両制動装置の他に制動力補助装置が車両に装着
される場合がある。この制動力補助装置は、車両の運動
エネルギを吸収して停止補助を行うものであり、制動力
補助装置には、通常のエンジンブレーキの他に、排気系
路に配設されている開閉弁を閉じて排気圧力を高めてエ
ンジンブレーキ能力を増大する排気ブレーキ装置や、エ
ンジンの圧縮行程で圧縮仕事を発生させた上でその圧縮
行程後にシリンダ内の圧力を開放してエンジンブレーキ
能力を増大する圧縮圧力開放式エンジン補助ブレーキ装
置がある。
【0003】このような排気ブレーキや圧縮圧力開放式
エンジン補助ブレーキ装置は、主に大型トラックやバス
等の重量の大きな車両に適用されており、特に両ブレー
キ装置を併用することで、アクセルオフ時に強力なエン
ジンブレーキをエンジンに生じさせて、大きな制動力を
発生させているとともに、車両制動装置の負担を低減し
ている。
【0004】ここで、前述の圧縮圧力開放式エンジン補
助ブレーキ装置の作動について簡単に説明する。 1.吸気行程時には、通常運転通りに吸気弁を開弁して
吸気を取り入れる。圧縮行程時には、通常運転時通りに
吸気弁及び排気弁を共に閉弁して、ピストンの上昇によ
りシリンダ内の吸気を圧縮する。これらの動作により、
圧縮力の反作用がピストンの上昇を妨げる方向に働き、
エンジンブレーキ力が発生する。 2.圧縮行程から膨張行程に移行する直前に、排気弁を
開弁して圧縮された吸気を排気弁を介して排気ポートに
排出する。したがって、圧縮行程で圧縮された吸気の反
発力はピストンに作用しなくなり、ピストンを押し下げ
る向きの力が消失する。 3.圧縮された吸気を排出した後に排気弁を閉弁して、
膨張行程時にシリンダ内を密閉状態にする。これにより
ピストンの下降を妨げる力が発生して、エンジンブレー
キ力がピストンに作用する。 4.ピストンが下死点近傍に達して排気行程に移行する
と、通常運転通りに排気弁を開弁して、シリンダ内を排
気ポートに連通させる。この後、ピストンが上死点近傍
に達すると、再び吸気行程を開始する。
【0005】このように圧縮行程及び膨張行程において
制動力がピストンに連続して作用することにより、エン
ジンブレーキ能力が大幅に増大される。換言すれば、エ
ンジンに負の仕事としてポンプ作動を行なわせることに
より、車両の運動エネルギを吸収して制動力に変換して
いる。なお、エンジンブレーキにより制動力に変換され
たエネルギを、以下、吸収馬力という。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の制動
力補助装置による吸収馬力を増大させるためには、排気
ブレーキ装置または圧縮圧力開放式エンジン補助ブレー
キ装置のいずれか一方の装置による吸収馬力を増大させ
るか、あるいは両装置の吸収馬力を増大させる必要があ
る。
【0007】排気ブレーキ装置による吸収馬力を増大さ
せる場合には、排気ブレーキ装置では、排圧を上げるほ
ど吸収馬力を増大できるが、排圧を上げ過ぎると排気マ
ニホールド内が高圧になりすぎて、他の気筒の排気弁が
開弁する調圧リフトという現象が発生する。この調圧リ
フトを防止するためには、排気弁のバルブスプリングの
セット荷重(バネ定数)を上げることが考えられるが、
このようなセット荷重の増大は、動弁系に過大な負荷を
生じさせることになる。よって、排気ブレーキ装置で
は、排圧を所定値以上に上げることは困難であり、排気
ブレーキ装置のみでは吸収馬力の著しい増大は期待でき
ないという問題点がある。また、排気ブレーキ装置と圧
縮圧力開放式エンジン補助ブレーキ装置とを併用して吸
収馬力を増大する場合には、排気温度の上昇によりバル
ブシートが摩耗するという問題点がある。
【0008】これらの問題点を解決するためには、圧縮
圧力開放式エンジン補助ブレーキ装置による吸収馬力を
増大させて、排気ブレーキ装置を備えなくても十分なエ
ンジンブレーキ力を得ることができればよい。そこで、
エンジンのクランク軸の回転角度720°(クランク軸
2回転)中に、エンジンを2回ポンプ作動させて、吸収
馬力を向上する技術が提案されている。この技術では、
エンジンは、通常運転時には、通常の4サイクル作動
し、かつ、エンジンブレーキ時には、クランク軸の回転
角度360°(クランク軸1回転)毎に、吸入と圧縮・
排気とを行なう2サイクル作動する。また、この技術と
同様の技術が、米国特許第4572114号に開示され
ている。
【0009】しかしながら、前述の技術では、2サイク
ル作動時には、吸気期間が4サイクル作動時に比べ短く
なり、吸気弁の時間あたりの開口面積が減少して吸入空
気量が減少する。吸入空気量が減少すると、吸収馬力が
低下して吸収馬力の増大が困難になるという問題点が発
生する。そこで、吸気弁の時間あたりの開口面積を広げ
るために、吸気弁の開弁時期を早める方法と、吸気弁の
閉弁時期を遅くする方法とが考えられるが、吸気弁の開
弁時期を早めると、排気弁の開弁期間とのオーバーラッ
プ期間が増加して排気圧の上昇が鈍り、排気効率が低下
して排気動作に支障を来す。一方、吸気弁の閉弁時期を
遅くすると、ピストンの上昇によって、吸気が逆流し
て、シリンダ内の吸気の圧縮が鈍り、圧縮圧力を高める
ことが困難になる。いずれの方法でも吸収馬力が低下す
るので、吸気弁の開弁期間を広げることは困難である。
【0010】よって、本発明は、2サイクル作動時の吸
気弁の時間あたりの開口面積を変えることなく、吸収馬
力を増大できるエンジン補助ブレーキ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジンの燃焼室と吸気系との間を開閉し、エンジンの通常
運転時の吸気行程において開弁される吸気弁と、燃焼室
と排気系との間を開閉し、エンジンの通常運転時の排気
行程において燃焼室の排気を行なう排気手段と、エンジ
ンの所定運転時において、吸気行程における吸気弁の開
弁を停止するとともに、ピストンの上死点近傍から下死
点近傍への移動時に吸気弁を開弁する吸気調整手段と、
エンジンの所定運転時において、排気行程における排気
手段の排気を停止するとともに、ピストンが上死点近傍
に達したとき排気手段による排気を行なう排気調整手段
と、エンジンの所定運転時に吸気系への吸気を過給す
る、吸気系に配設された機械式過給機とを有する構成で
ある。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載のエンジ
ン補助ブレーキ装置において、排気手段が、エンジンの
通常運転時の排気行程において開弁される排気弁と、こ
の排気弁とは別個にエンジンの通常運転時の排気行程に
おいて閉弁される第3の弁とを有する構成であり、排気
調整手段が、エンジンの所定運転時において、排気行程
における排気弁の開弁を停止するとともに、ピストンが
上死点近傍に達したとき第3の弁を開弁する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図面を
参照して説明する。図1において、符号1は4サイクル
式ディーゼルエンジン(以下単にエンジンという)を示
す。エンジン1は、4気筒エンジンであり、その1気筒
あたり吸気2弁、排気2弁の4弁を有する。エンジン1
は、吸排気を駆動するOHC式の動弁機構23を備えて
いる。動弁機構23は、各シリンダ2にそれぞれ対応し
て配設されており、これらの動弁機構23によって圧縮
圧力開放式エンジン補助ブレーキ装置の要部が構成され
ている。
【0014】エンジン1の吸気側には、各シリンダ2に
対応する吸気系としての吸気マニホールド3が、その排
気側には、各シリンダ2に対応する排気系としての排気
マニホールド4がそれぞれ接続されている。吸気マニホ
ールド3の上流側には、この吸気マニホールド3への吸
気を過給する機械式の過給機5が介装されている。過給
機5は、2個のまゆ型ロータを回転させて過給を行なう
ルーツ式であり、クランクシャフト6の回転駆動力が複
数のギアからなるギヤ列7を介して過給機5の軸5aに
伝達されて駆動される。
【0015】各シリンダ2の上方には、各シリンダ2内
へ燃料を供給する図示しない燃料供給装置が設けられて
いる。燃料供給装置は、周知の装置であり、燃料供給量
を調整するコントロールラックと燃料を噴射させる燃料
噴射ポンプとから主に構成されている。過給機5及び燃
料供給装置は、後述のECU81によってその作動を制
御される。
【0016】各シリンダ2にそれぞれ対応する動弁機構
23は、それぞれ同様の構成であるので、ここでは、一
つのシリンダ2に対応する動弁機構23について説明
し、他のシリンダ2に対応する動弁機構23の説明は省
略する。図2に示すように、動弁機構23には、クラン
クシャフト6(図1参照)からの回転駆動力により駆動
されるカムシャフト24が設けられており、このカムシ
ャフト24には、エンジン1の通常運転時に適したカム
プロフィールに形成された吸気カム25及び排気カム2
6がそれぞれ配設されている。動弁機構23には、ロッ
カシャフト21が配設されている。ロッカシャフト21
は、各シリンダ2毎に分割されており、さらに吸気ロッ
カシャフト21Aと排気ロッカシャフト21Bとに分割
されている。吸気ロッカシャフト21Aと排気ロッカシ
ャフト21Bとは、同軸上に配設されており、図2に示
すように、各ロッカシャフト21A,21Bは、軸受部
材60,61,62により回転自在に支持されている。
【0017】シリンダ2の上方には吸気弁27及び排気
手段としての排気弁28が配設されている。図3に示す
ように、吸気弁27の上方には、吸気用バルブブリッジ
34が配設されている。排気弁28の上方には、吸気用
バルブブリッジ34と同様に排気用バルブブリッジ35
が設けられている。吸気用バルブブリッジ34により2
つの吸気弁27が、排気用バルブブリッジ35により2
つの排気弁28が、それぞれ同時に開弁駆動される。こ
れらのバルブブリッジ34,35は、ロッカアーム2
9,30の揺動に応じて上下方向に駆動されるようにな
っており、これにより吸排気弁27,28も開閉駆動さ
れるようになっている。
【0018】吸気用ロッカアーム29は、上述の吸気ロ
ッカシャフト21Aと一体に作動するロッカシャフト一
体型ロッカアームとして構成されており、吸気用ロッカ
アーム29の揺動とともに、吸気ロッカシャフト21A
も回動する。
【0019】吸気用ロッカアーム29のカムシャフト2
4側端部には、吸気カム25と常に接するローラ63が
設けられており、ローラ63は、吸気カム25の作動を
吸気ロッカアーム29に滑らかに伝達する。したがっ
て、エンジン1の通常運転時には、吸気カム25のカム
プロフィールに応じたタイミングで、ロッカアーム29
が揺動して吸気弁27が開閉駆動される。
【0020】動弁機構23には、ピストン83(図5参
照)の上死点位置近傍から下死点近傍への移動時に吸気
弁27を開弁させる吸気調整手段90が設けられてい
る。この吸気調整手段90は、エンジン補助ブレーキ用
のカム75(以下、可変吸気カム75という)と、可変
吸気ロッカアーム70と、この可変吸気ロッカアーム7
0をロッカアーム29と接離させるロッカアーム係合機
構71とから主に構成されている。
【0021】可変吸気ロッカアーム70は、図2に示す
ように、吸気ロッカアーム29に隣接して設けられてい
る。可変吸気ロッカアーム70は、吸気ロッカシャフト
21Aに回転自在に支持されている。吸気ロッカシャフ
ト21Aには、可変吸気ロッカアーム70と吸気ロッカ
アーム29とが互いに連携動作しない非連携モードと、
可変吸気ロッカアーム70と吸気ロッカアーム29とが
一体的に連携動作する連携モードとを切り換えるロッカ
アーム係合機構としての油圧ピストン機構71が設けら
れている。非連携モードは、可変吸気ロッカアーム70
が吸気ロッカシャフト21Aから分離されている状態で
あり、連携モードは、可変吸気ロッカアーム70が吸気
ロッカシャフト21Aと実質的に一体化している状態で
ある。
【0022】油圧ピストン機構71は、図3に示すよう
に、吸気ロッカシャフト21Aの直径方向に形成された
穴部72と、この穴部72内を進退するピン部材73と
を備えている。ピン部材73の上端側には、図示しない
リターンスプリングが配設されており、このリターンス
プリングのバネ作用により、ピン部材73は図中下方に
に付勢されている。可変吸気ロッカアーム70の所要の
位置には、ピン部材73の上端部が侵入する穴74が形
成されている。
【0023】エンジン1には、所定圧力の作動油を油圧
ピストン機構71に供給する図示しない油圧供給系が配
設されており、ピン部材73の下端面と穴部72とによ
り形成された空間には、この油圧供給系を介して作動油
が供給される。この空間に作動油が供給されると、リタ
ーンスプリングの付勢力に抗してピン部材73が上方へ
移動する。この場合には、ピン部材73が穴74に係合
して、可変吸気ロッカアーム70と吸気ロッカシャフト
21Aとが互いに連結状態となり、可変吸気ロッカアー
ム70と吸気ロッカアーム29とが一体作動する連携モ
ードとなる。作動油の供給を停止すると、リターンスプ
リングの付勢力によりピン部材73が図中下方に移動し
て、ピン部材73が穴74から離脱する。この場合に
は、可変吸気ロッカアーム70と吸気ロッカシャフト2
1Aとが分離した非連携モードとなる。
【0024】エンジン1の動弁機構23には、吸気カム
25と隣接して可変吸気カム75が設けられており、可
変吸気ロッカアーム70は、可変吸気カム75により駆
動される。可変吸気カム75は、吸気カム25と同一ま
たは略同一のカムプロフィールを有しており、吸気カム
25に対して位相を180°相違させて配設されてい
る。可変吸気ロッカアーム70と可変吸気カム75との
接触部位には、吸気ロッカアーム29と同様にローラ7
6が設けられている。可変吸気ロッカアーム70は、吸
気ロッカアーム29に対して180°の回転位相をとも
なって作動することになり、可変吸気ロッカアーム70
が吸気ロッカアーム29と一体作動する連携モードとな
ると、エンジン1のクランクシャフト6の回転角度36
0°毎に吸気弁27が開弁駆動されることになる。よっ
て、吸気行程及び排気行程に関わらず、ピストン83の
上死点近傍から下死点近傍への移動に吸気弁27が開弁
動作することになり、吸気弁27は2サイクルで作動す
る。
【0025】通常運転時、すなわち、可変吸気ロッカア
ーム70が吸気ロッカシャフト21Aから分離された非
連携モードでは、吸気弁27の開閉動作は、可変吸気ロ
ッカアーム70の動作になんら影響されることなく、通
常通り、クランクシャフト6の回転角度720度(クラ
ンクシャフト6が2回転する)毎に吸気弁27が開弁駆
動され、吸気弁27は4サイクルで作動する。
【0026】次に、排気弁28側の動弁機構23につい
て説明する。動弁機構23には、排気行程における排気
弁28の作動を停止して、ピストン83の上死点位置近
傍で排気弁28を作動する排気調整手段91が設けられ
ている。排気調整手段91は、排気ロッカアーム30、
可変排気カム31及び流体回路80から主に構成されて
いる。排気ロッカアーム30は、吸気ロッカアーム29
と同様に排気ロッカシャフト21Bと一体作動するロッ
カシャフト一体型ロッカアームとして構成されている。
排気ロッカアーム30は、排気カム26には直接接して
おらず、図2に示す排気ローラアーム65により揺動す
る。
【0027】図2に示すように、排気ローラアーム65
は、排気ロッカアーム30に隣接して設けられており、
排気ロッカシャフト21Bに回転自在に支持されてい
る。排気ロッカシャフト21Bには、排気ローラアーム
65と排気ロッカアーム30とが互いに連携動作しない
非連携モードと、排気ローラアーム65と排気ロッカア
ーム30とが一体的に連携動作する連携モードとを切り
換えるロッカアーム係合機構としての油圧ピストン機構
66が設けられている。非連携モードは、排気ローラア
ーム65が排気ロッカシャフト21Bから分離されてい
る状態であり、連携モードは、排気ローラアーム65が
排気ロッカシャフト21Bと実質的に一体化している状
態である。
【0028】油圧ピストン機構66は、油圧ピストン機
構71と略同様に構成されたものであり、図4に示すよ
うに排気ロッカシャフト21Bの直径方向に形成された
穴部67と、この穴部67内を進退するピン部材68と
を備えている。ピン部材68の下端側には、図示しない
リターンスプリングが配設されており、このリターンス
プリングによりピン部材68は図中上方に付勢されてい
る。
【0029】排気ローラアーム65の所要の位置には、
ピン部材68の上端部が侵入する穴69が形成されてい
る。ピン部材68の上端面と穴部67とに形成された空
間には、油圧供給系を介して作動油が供給される。この
空間に作動油が供給されると、リターンスプリングの付
勢力に抗してピン部材68が図中下方に移動して、図4
に示す状態となる。この場合には、ピン部材68が、排
気ロッカシャフト21Bに形成された穴部67から離脱
して、排気ローラアーム65は排気ロッカシャフト21
Bから分離された非連携モードとなる。
【0030】一方、排気ロッカシャフト21B内の空間
への作動油の供給を停止すると、リターンスプリングの
付勢力により、ピン部材68が図中上方に移動して、ピ
ン部材68が穴部67に係合する。排気ローラアーム6
5と排気ロッカシャフト21Bとが連結状態となり、排
気ローラアーム65と排気ロッカアーム30とが一体作
動する連携モードとなる。排気ローラアーム65のカム
シャフト24側端部にも、可変吸気ロッカアーム70と
同様にローラ64が設けられており、排気カム26の作
動を排気ローラアーム65に滑らかに伝達するようにな
っている。これらロッカシャフト21A、21B内の作
動油の供給状態の制御、すなわち、油圧供給系の制御
は、図1に示すエンジンコントロールユニット81(以
下、ECU81という)により実行される。
【0031】エンジン1の排気弁28側の動弁機構23
の上部には、図2,図5に示すように、エンジン補助ブ
レーキ機構用の流体回路80が各シリンダ2毎にそれぞ
れ設けられている。流体回路80には、その要部として
油路形成体39が設けらており、油路形成体39には作
動油路41及び分配路42が形成されている。作動油路
41の一端には、後述する可変排気カム31により駆動
されるピストン部材としてのマスタピストン46が挿入
されており、マスタピストン46の上方には、このマス
タピストン46を下方へ付勢するリターンスプリング4
8が設けられている。作動油路41の途中には、押し下
げ機構としてのスレーブピストン40が設けられてお
り、このスレーブピストン40は、油路形成体39に形
成される穴53に摺動自在に挿嵌されている。
【0032】スレーブピストン40の下部には、スレー
ブピストン40を上方に向かって付勢するリターンスプ
リング54が設けられている。穴53の上方には、スレ
ーブピストン40に当接することによってスレーブピス
トン40の上方への移動を規制するストッパ55が設け
られている。
【0033】作動油路41の他端は、コントロールバル
ブ44を介して分配路42に接続されている。この分配
路42の端部には、ソレノイドバルブ45が設けられて
おり、ソレノイドバルブ45を切り換えることで、ポン
プ82で加圧された非圧縮性流体としての作動油を作動
油路41及び分配路42に供給し、または作動油路41
及び分配路42内の作動油をドレーンする。ソレノイド
バルブ45は、ECU81によって制御される。
【0034】コントロールバルブ44は、図中上下方向
に形成された空間441に摺動可能に嵌挿されており、
リターンスプリング442により下方に付勢されてい
る。コントロールバルブ44は、一方向弁として構成さ
れており、ソレノイドバルブ45をオンに切り換えてポ
ンプ82から分配路42に作動油を供給すると、リター
ンスプリング442の付勢力に抗して上昇し、作動油路
41を閉鎖する。この場合、作動油路41の作動油の圧
力が分配路42内の高圧油よりも低圧になると、コント
ロールバルブ44を介して高圧油が作動油路41内に供
給される。
【0035】一方、ソレノイドバルブ45がオフに切り
換えられて分配路42が低圧になると、コントロールバ
ルブ44が降下して作動油路41内の作動油が開口部4
43を介してドレーンされる。スレーブピストン40
は、その下端が排気ロッカアーム30に当接するように
形成されており、作動油による押圧力を受けると排気ロ
ッカアーム30を押圧し、排気バルブブリッジ35を介
して一対の排気弁28を開弁駆動させる。
【0036】ここで、可変排気カム31について説明す
る。可変排気カム31は、図2に示すように、カムシャ
フト24に設けられており、吸排気カム25,26と同
様に、クランクシャフト6が2回転する間に1回転する
カムである。可変排気カム31は、ソレノイドバルブ4
5がオンになったときに、排気弁28を2サイクルで開
弁駆動するように形成されており、このため、可変排気
カム31のカムプロフィールは、図5に示すように、カ
ム山部が2か所に設けられている。各カム山部は180
°の位相差でそれぞれ形成されており、各カム山部のカ
ムプロフィールは互いに同一に形成されている。各カム
山部は、ピストン83が上死点位置にあるときにマスタ
ピストン46を最大ストロークで突出するようなタイミ
ングに配設されている。ECU81には、図示しないア
クセルスイッチ等の各種センサ類がそれぞれ接続されて
おり、運転者の運転操作情報が入力される。ECU81
は、これらの情報に基づいて車両の運転状態を判断す
る。
【0037】次に、上述したエンジン補助ブレーキ装置
の動作について説明する。エンジン1の通常運転時は、
図6(a)に示すバルブタイミング特性で吸排気弁2
7,28がそれぞれ駆動され、エンジン補助ブレーキ装
置を作動させた場合は、図6(b)に示すバルブタイミ
ング特性で吸排気弁27,28がそれぞれ駆動される。
【0038】まず、エンジン1の通常運転時について説
明する。この場合は、ECU81からの制御信号に基づ
いて、油圧供給系から各ロッカシャフト21A,21B
内への油圧供給が停止された状態となる。流体回路80
のソレノイドバルブ45はオフに制御され、油圧形成体
39の作動油路41内への高圧作動油の供給も停止され
た状態となる。
【0039】吸気ロッカアーム29側の油圧ピストン機
構71は、非連携モードに制御される。すなわち、吸気
ロッカシャフト21A内への作動油供給を停止すること
により、図3に示すピン部材73が図示しないリターン
スプリングの付勢力により下方に移動されて、ピン部材
73が穴部74から離脱する。吸気ロッカシャフト21
Aと可変吸気ロッカアーム70とが互いに分離されるの
で、吸気弁27は、吸気カム25のカムプロフィールに
応じて開閉駆動され、通常運転時に適したタイミングで
開弁動作を行なう。
【0040】排気ロッカアーム30側の油圧ピストン機
構66は、連携モードに制御される。すなわち、排気ロ
ッカシャフト21B内への作動供給が停止される。図4
に示すピン部材68は、図示しないリターンスプリング
の付勢力により上方に移動されて、ピン部材68が穴6
9に係合する。排気ロッカシャフト21Bと排気ローラ
アーム65とが互いに連結され、排気カム26のカムプ
ロフィールに応じてロッカシャフト一体型の排気ロッカ
アーム30が揺動する。
【0041】流体回路80のソレノイドバルブ45がオ
フに制御されると、コントロールバルブ44が降下する
ので、マスタピストン46が駆動されても作動油路41
内は高圧とならず、スレーブピストン40も作動しな
い。排気ロッカアーム30は、排気カム26のカムプロ
フィールにのみ応じて揺動することとなり、排気弁28
は、通常運転時に適したタイミングで開閉駆動される。
【0042】したがって、吸排気弁27,28は、吸排
気カム25,26によってそれぞれ開閉駆動され、通常
運転時には、通常の4サイクルエンジンのサイクルと同
様に、クランクシャフト6が2回転する間(クランクシ
ャフト6の回転角度720°)に、吸排気弁27,28
の一連の動作が完了する。
【0043】一方、図示しないエンジン補助ブレーキス
イッチのオンによりECU81は、アクセル開度センサ
(図示しない)等の各種センサからの情報に基づいてエ
ンジン補助ブレーキが必要な運転状態となったことを判
断すると、燃料供給装置による燃料供給を停止するとと
もに、油圧供給系から各ロッカシャフト21A,21B
内に作動油をそれぞれ供給し、流体回路80のソレノイ
ドバルブ45をオンに制御して油路形成体39の作動油
路41内に高圧作動油を供給する。
【0044】吸気ロッカシャフト21Aに作動油が供給
されることによって、ピン部材73がリターンスプリン
グの付勢力に抗して上方に移動されてピン部材73が穴
部74に係合する。この係合によって吸気ロッカシャフ
ト21Aと可変吸気ロッカアーム70とが互いに連結さ
れて、吸気ロッカアーム29側の油圧ピストン機構71
は、連携モードに制御される。連携モードでは、吸気弁
27は、可変吸気カム75及び吸気カム25の各カムプ
ロフィールに応じて開閉駆動される。可変吸気カム75
は、上述したように、吸気カム25と同一または略同一
のカムプロフィールに形成されており、吸気カム25に
対してカムシャフト24上で位相が180°相違して配
設されているので、吸気弁27は、ピストン83が上死
点位置近傍になると毎回開弁駆動される。
【0045】吸気弁27が開弁すると、シリンダ2内に
は、吸気マニホールド3から過給機5により過給された
空気が吸入される。このときの吸気は過給機5により過
給されているので、通常運転時の吸気量よりも大量であ
る。
【0046】排気ロッカシャフト21Bに作動油が供給
されることによって、ピン部材68は、リターンスプリ
ングの付勢力に抗して下方に移動されて、ピン部材68
が穴69から離脱する。この離脱によって排気ロッカシ
ャフト21Bと排気ローラアーム65とが分離され、排
気ロッカアーム30側の油圧ピストン機構66は、非連
携モードに制御される。非連携モードでは、排気ローラ
アーム65が駆動されても排気ロッカアーム30は作動
しない。
【0047】一方、流体回路80のソレノイドバルブ4
5がオンに制御されることによって、コントロールバル
ブ44が上昇して、油路形成体39内の作動油路41が
高圧の作動油で満たされる。可変排気カム31によりマ
スタピストン46が駆動されると、作動油路41内の作
動油の圧力がさらに上昇し、作動油の圧力がスレーブピ
ストン40に作用する。スレーブピストン40がリター
ンスプリング54に抗して下方に移動されると、排気ロ
ッカアーム30を押圧して排気弁28を開弁駆動させ
る。
【0048】マスタピストン46は、可変排気カム31
により駆動されるが、上述したように、可変排気カム3
1は、ピストン83が上死点位置にあるときにマスタピ
ストン46を最大ストロークで突出させるタイミングに
配設されており、ピストン83が上死点位置近傍になる
と、毎回排気弁28が開弁駆動される。すなわち、排気
弁28もクランクシャフト6の1回転毎に開弁する2サ
イクルで作動する。
【0049】なお、一般に作動流体を媒体としてスレー
ブピストン40等のピストン部材を作動させる場合に
は、マスタピストン46のストローク量に対してスレー
ブピストン40のストローク量は小さくなるが、エンジ
ン補助ブレーキ作動時の排気弁28のバルブリフト量
は、通常のバルブリフト量に比べて小さくても十分であ
り、ピストン83とのクリアランスも考慮して、このと
きの排気弁28のリフト量は小さめに設定されている。
【0050】したがって、エンジン補助ブレーキの作動
時には、吸排気弁27,28は、クランクシャフト6が
1回転する毎(クランクシャフト6の回転角度360
°)に、1回開弁動作を行なう2サイクルで作動する。
2サイクル時の吸排気弁27,28の動作を、図6
(b)を参照して説明する。
【0051】1.吸気行程 吸気弁27は、ピストン83が上死点(クランクシャフ
ト6の回転角度=0°)となる直前から開弁し、ピスト
ン83が下死点(クランクシャフト6の回転角度=18
0°)に達した直後に閉弁する。吸気弁27が開弁して
いる間に、過給機5により過給された大量の空気を吸気
マニホールド3を介してシリンダ2内に吸入する。
【0052】2.圧縮・排気行程 吸気行程終了後、ピストン83が上昇することによりシ
リンダ2内の空気を圧縮する(クランクシャフト6の回
転角度=180°〜360°)。このとき、シリンダ2
には、過給機5により大量の空気が吸入されているの
で、ピストン83は、負の仕事として強力なポンプ作動
を行なうことになる。ピストン83が上死点(クランク
シャフト6の回転角度=360°)位置近傍に達する
と、排気弁28が開弁して圧縮された空気を排気マニホ
ールド4に排出するとともに、この排出とオーバーラッ
プして、再び吸気弁27が開いて過給機5により過給さ
れた大量の空気をシリンダ2内に吸入する。
【0053】以上の動作によって、エンジン1をポンプ
として作動させて、空気を圧縮するという負の仕事を実
行することで車両の走行エネルギを吸収して制動力に変
換する。この動作をクランクシャフト6が1回転する
(クランクシャフト6の回転角度360°)毎に、繰り
返して実行させることで、2サイクル毎にエンジンブレ
ーキが作動することになり、大きな吸収馬力が得られ
る。
【0054】エンジン補助ブレーキ装置の作動時におけ
る模式的なPV特性線図を図7に示す。同図において、
閉曲線で囲まれた面積がエンジン1の吸収馬力であっ
て、この吸気行程と圧縮・排気行程とにより得られる吸
収馬力を、クランクシャフト6の1回転で得ることがで
きる。
【0055】エンジン補助ブレーキ装置によれば、2サ
イクルでエンジン補助ブレーキを作動させることによ
り、通常のエンジン補助ブレーキ装置よりも大きな吸収
馬力が得られるので、強力な制動力を得ることができ
る。また、吸気行程時に過給機5により大量の空気がシ
リンダ2内に吸入されるので、圧縮行程時にピストン8
3は強力なポンプ作動を行なうことになり、負の仕事が
増大し、大きな吸収馬力を得ることができる。さらに、
過給機5は、クランクシャフト6の駆動力により駆動さ
れるので、クランクシャフト6の負荷となり、吸収馬力
を発生する。この吸収馬力によっても制動力を得ること
ができる。
【0056】なお、機械式の過給機5の代わりにターボ
チャージャを採用することも考えられるが、ターボチャ
ージャは排気系において排気の流れを阻害するために、
排気ブレーキ装置による課題と同様の課題が生じるおそ
れがあり、本実施形態の2サイクルエンジン補助ブレー
キ装置には適していない。換言すると、機械式の過給機
5は、上死点近傍における排気と吸気とのオーバーラッ
プが生じる本実施形態の2サイクルのエンジン補助ブレ
ーキ装置に適している。
【0057】次に、第2の実施形態を図8に示し、この
実施形態について説明する。同図において、図2に示す
部材と同様の部材は、図2で用いた符号と同一符号を付
すにとどめてその説明を省略し、相違する点について説
明する。第2の実施形態では、上述のエンジン補助ブレ
ーキ装置に対して排気手段の構成が相違しており、排気
手段以外は、上述のエンジン補助ブレーキ装置の構成と
略同様に構成されている。
【0058】本実施形態におけるエンジン1では、図8
に示すように、シリンダ2に対して吸気弁27及び排気
弁28がそれぞれ一つずつ設けられている。シリンダ2
の上方には、圧縮圧力開放式エンジン補助ブレーキ装置
の要部を構成するOHC式の動弁機構23が配設されて
いる。吸気弁27と排気弁28との間には、通常運転時
には閉弁されている第3の弁28aが吸排気弁27,2
8に隣接して配設されている。排気弁28と第3の弁2
8aとから排気手段が構成されている。
【0059】第3の弁28aの上方には、流体回路80
が設けられている。吸気弁27及び排気弁28は、吸気
ロッカアーム29及び排気ロッカアーム30によりそれ
ぞれ開弁駆動され、第3の弁28aは、流体回路80内
に備えられたスレーブピストン40により開弁駆動され
る。動弁機構23には、吸排気ロッカアーム29,30
と隣接して可変吸気ロッカアーム70及び排気ローラア
ーム65が設けられている。
【0060】次に、本実施形態におけるエンジン補助ブ
レーキ装置の動作について説明する。エンジン補助ブレ
ーキが必要な運転状態で、排気ロッカシャフト21Bに
作動油が供給されることによって、ピン部材68が穴6
9から離脱し、排気ロッカアーム30側の油圧ピストン
機構66は、非連携モードに制御される。
【0061】一方、流体回路80のソレノイドバルブ4
5がオンに制御されることによって、コントロールバル
ブ44が上昇して、油路形成体39内の作動油路41が
高圧の作動油で満たされる。可変排気カム31によりマ
スタピストン46が駆動されると、作動油の圧力がスレ
ーブピストン40に作用する。スレーブピストン40が
リターンスプリング54に抗して下方に移動されると、
排気ロッカアーム30を押圧して第3の弁28aを開弁
駆動させる。
【0062】可変排気カム31は、第1の実施形態と同
様に、ピストン83が上死点位置にあるときにマスタピ
ストン46を最大ストロークで駆動させるタイミングに
配設されているので、ピストン83が、上死点近傍にな
ると、毎回第3の弁28aが、開弁駆動される。すなわ
ち、第3の弁28aもクランクシャフト6が1回転する
毎に開弁駆動される2サイクルで作動する。
【0063】したがって、本実施形態においても第1の
実施形態と同様に、エンジン1をポンプとして作動させ
て、空気を圧縮するという負の仕事を実行することで車
両の走行エネルギを吸収して制動力に変換する。この動
作をクランクシャフト6が1回転する(クランクシャフ
ト6の回転角度360°)毎に、繰り返して実行させる
ことで、2サイクル毎にエンジンブレーキが作動するこ
とになり、大きな吸収馬力を得ることができ、強力な制
動力を得ることができる。また、吸気行程時に過給機5
により1回の吸気開弁期間を通常運転時と同様に保ちな
がら、上死点近傍で開弁する第3の弁28aとのオーバ
ーラップが生じても吸気の逆流を低減でき、大量の空気
がシリンダ2内に吸入されるので、圧縮行程時にピスト
ン83は強力なポンプ作動を行なうことになり、負の仕
事が増大し、大きな吸収馬力を得ることができる。さら
に、過給機5は、クランクシャフト6の駆動力により駆
動されるので、クランクシャフト6の負荷となり、エン
ジン1の仕事を増大させ、さらに、吸収馬力を得ること
ができる。この吸収馬力によっても制動力を得ることが
できる。
【0064】次に、第3の実施形態を図9,10に示
し、この実施形態について説明する。同図において、図
1,2に示す部材と同様の部材は、図1,2で用いた符
号と同一符号を付すにとどめてその説明を省略し、相違
する点について説明する。第3の実施形態では、第1の
実施形態のエンジン補助ブレーキ装置に対して、動弁機
構の構成及び無段階変速装置を有する点が相違してい
る。
【0065】図9に示すように、過給機5とギヤ列7と
の間の軸5aには、変動を吸収する流体継手9と、クラ
ンクシャフト6からの回転を増減速して過給機5に伝達
する無段階変速装置10(以下、CVT10という)と
がそれぞれ配設されている。CVT10は、プライマリ
プーリ11とセカンダリプーリ12と間に回転伝達ロー
ラ13を介装し、回転伝達ローラ13の両プーリ11,
12との回転伝達位置をアクチュエータ14の作動で切
換、両プーリ11,12との回転伝達位置での径比を変
化させて無段階変速を行なうという周知の構成からな
る。アクチュエータ14は、ECU81によりその駆動
を制御される。
【0066】エンジン1では、図10に示すように、シ
リンダ2に対して吸気弁27及び排気弁28がそれぞれ
二つずつ設けられている。シリンダ2の上方には、圧縮
圧力開放式エンジン補助ブレーキ装置の要部を構成する
OHC式の動弁機構100が配設されている。
【0067】吸気弁27側の駆動機構は、吸気ロッカア
ーム29と、この吸気ロッカアーム29に隣接した可変
吸気ロッカアーム70が配設されている吸気ロッカシャ
フト21Aとが一体的に構成されており、第1の実施形
態の駆動機構と同様に構成されているので、その詳細な
説明は省略する。
【0068】排気弁28は、図10に示すように、排気
ロッカシャフト21Bと一体構成された排気ロッカアー
ム30により開弁駆動され、排気弁28側の駆動系に
は、エンジン1の通常運転時に作動する排気ローラーア
ーム65と、エンジン補助ブレーキ装置の作動時に作動
する可変排気ロッカアーム65Aとが設けられている。
各アーム65,65Aは、共に排気ロッカシャフト21
Bに対して回転自在に支持されている。
【0069】排気ローラーアーム65には、油圧ピスト
ン機構66が設けられ、可変排気ロッカアーム65Aに
は、油圧ピストン機構66Aが設けられている。油圧ピ
ストン機構66は、排気ロッカシャフト21B内に作動
油が供給されると、ピン部材68の係合が解除されて、
排気ロッカアーム65と排気ロッカシャフト21Bとが
互いに分離された非連携モードとなり、排気ロッカシャ
フト21B内への作動油の供給が停止されると、ピン部
材68が係合されて排気ロッカアーム65と排気ロッカ
シャフト21Bとが連結された連携モードとなる。
【0070】可変排気ロッカアーム65Aの油圧ピスト
ン機構66Aは、可変吸気ロッカアーム70の油圧ピス
トン機構66と同様に構成されている。すなわち、油圧
ピストン機構66Aは、油圧ピストン機構66とは逆に
作動するものであって、排気ロッカシャフト21B内に
作動油が供給されると、ピン部材68Aの係合により可
変排気ロッカアーム65Aと排気ロッカシャフト21B
とが連結された連携モードとなり、排気ロッカシャフト
21Bへの作動油の供給が停止されると、ピン部材68
Aの係合が解除されて、排気ロッカアーム65と排気ロ
ッカシャフト21Bとが互いに分離された非連携モード
となる。
【0071】排気ロッカシャフト21B内への作動油の
供給が停止されているときには、排気ロッカアーム65
と排気ロッカシャフト21Bとが互いに連結状態となる
とともに、可変吸気ロッカアーム65Aと排気ロッカシ
ャフト21Bとが互いに分離状態となり、排気弁28
は、排気カム26のカムプロフィールに応じて開閉駆動
される。
【0072】排気ロッカシャフト21B内へ作動油が供
給されると、排気ロッカアーム65と排気ロッカシャフ
ト21Bとが互いに分離されるとともに、可変排気ロッ
カアーム65Aと排気ロッカシャフト21Bとが互いに
連結され、排気弁28は、可変排気カム31のカムプロ
フィールに応じて開閉駆動されることになる。
【0073】エンジン1の通常運転時について説明す
る。ECU81は、過給機5を作動させるとともに、ア
クチュエータ14の作動を制御することによって、両プ
ーリ11,12との回転伝達位置での径比を変化させ
て、クランクシャフト6からの回転を所定回転に増減速
して過給機5の軸5aに伝達する。過給機5は、所定回
転に回転駆動されることによって、シリンダ2への吸気
を過給して、大量の空気を吸気マニホールド3を介して
シリンダ2内に送り込む。吸入空気量の増大により、シ
リンダ2内への吸気充填効率が増大されて出力が向上
し、高出力を得ることができる。
【0074】次に、エンジン補助ブレーキ装置の作動時
について説明する。ECU81が、図示しないエンジン
補助ブレーキスイッチがオン状態で、アクセル開度セン
サ(図示しない)等の各種センサからの情報に基づいて
エンジンブレーキが必要な運転状態になったと判断する
と、ECU81は、燃料供給装置による燃料供給を停止
するとともに、油圧供給系により各ロッカシャフト21
A,21B内に作動油をそれぞれ供給する。ECU81
は、アクチュエータ14を制御し、両プーリ11,12
との回転伝達位置での径比を変化させて、過給機5のシ
リンダ2への過給圧が大幅に増大するように、クランク
シャフト6からの回転を増速して過給機5の軸5aに伝
達する。過給機5は、軸5aに伝達される回転が増速さ
れるので、吸気マニホールド3を介してシリンダ2に高
過給圧の吸気を送り込む。
【0075】一方、作動油の吸気ロッカシャフト21A
への供給によって、吸気ロッカアーム29側の油圧ピス
トン機構71は連携モードに制御され、吸気ロッカシャ
フト21Aと可変吸気ロッカアーム70とが互いに連結
される。吸気弁27は、可変吸気カム75及び吸気カム
25の各カムプロフィールに応じて開閉駆動されること
になり、ピストン83が上死点位置近傍に達すると、毎
回開弁駆動される。この場合、吸気弁27は、クランク
シャフト6が1回転する毎に開弁する2サイクルで作動
する。吸気弁27の開弁時には、過給機5によって過給
された空気が吸気マニホールド3を介してシリンダ2内
に送り込まれる。このときの吸気量は、通常運転時の吸
気量よりも大量である。
【0076】作動油の排気ロッカシャフト21Bへの供
給によって、排気ロッカアーム30では、排気ロッカア
ーム65の油圧ピストン機構66が非連携モードとな
り、可変排気ロッカアーム65Aの油圧ピストン機構6
6Aが連携モードとなる。排気ロッカシャフト21B
が、排気ロッカアーム65と分離されるとともに、可変
排気ロッカアーム65Aと連結され、排気ロッカアーム
30は、可変排気カム31のカムプロフィールに応じて
駆動される。よって、排気弁28は、ピストン83が上
死点位置近傍に達する毎に開弁駆動され、クランクシャ
フト6の1回転毎に開弁駆動する2サイクルで作動す
る。
【0077】よって、エンジン補助ブレーキ作動時で
は、吸排気弁27,28は、図6(b)に示すバルブタ
イミングと同様のバルブタイミングで作動する。吸気行
程では、CVT13により最大増速側で回転駆動される
過給機5により過給された大量の空気がシリンダ2内に
送り込まれるので、圧縮行程では、シリンダ2内の圧力
が高まり、ピストン83は強力なポンプ作動を行なうこ
とになり、負の仕事が増大される。
【0078】以上の動作によって、エンジン1をポンプ
として作動させて、空気を圧縮するという負の仕事を実
行することで車両の走行エネルギを吸収して制動力に変
換する。この動作をクランクシャフト6が1回転する
(クランクシャフト6の回転角度360°)毎に、繰り
返して実行させることで、2サイクル毎にエンジンブレ
ーキが作動することになり、大きな吸収馬力を得ること
ができ、強力な制動力を得ることができる。また、通常
運転時には、過給機5が、シリンダ2への吸気を過給し
て大量の空気をシリンダ2内に送り込むことにより、吸
気充填効率が向上し、高出力を得ることができる。エン
ジン補助ブレーキ作動時における吸気行程には、過給機
5が、通常運転時よりも高回転で回転駆動されるため大
量の空気をシリンダ2内に送り込むことにより、圧縮行
程時にピストン83に強力なポンプ作動をさせて、負の
仕事を増大する。負の仕事の増大により、大きな吸収馬
力を得ることができる。さらに、過給機5は、クランク
シャフト6の駆動力により駆動されるので、クランクシ
ャフト6の負荷となり、吸収馬力を発生する。この吸収
馬力によっても制動力を得ることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、エンジンの通常運転時の吸気行程において開弁
される吸気弁と、エンジンの通常運転時の排気行程にお
いて燃焼室の排気を行なう排気手段と、エンジンの所定
運転時において、吸気行程における吸気弁の開弁を停止
するとともに、ピストンの上死点近傍から下死点近傍へ
の移動時に吸気弁を開弁する吸気調整手段と、エンジン
の所定運転時において、排気行程における排気手段の排
気を停止するとともに、ピストンが上死点近傍に達した
とき排気手段による排気を行なう排気調整手段と、エン
ジンの所定運転時に吸気系への吸気を過給する、吸気系
に配設された機械式過給機とを有するので、エンジンの
所定運転時、クランクシャフトが1回転する(クランク
シャフトの回転角度360°)毎に、ピストンによって
シリンダ内の空気を圧縮する負の仕事が繰り返して行な
われる。換言すると、所定運転時には、吸気行程及び圧
縮・排気行程が繰り返し行なわれる2サイクルになり、
圧縮行程において負の仕事が行なわれる。この負の仕事
により、車両の走行エネルギが吸収されて制動力に変換
される。したがって、2サイクル毎にエンジンブレーキ
が作動することになり、大きな吸収馬力を得ることがで
きる。
【0080】また、吸気行程時に、機械式過給機により
大量の空気がシリンダ内に送り込まれるので、圧縮行程
時には、ピストンは強力なポンプ作動を行なうことにな
り、負の仕事が増大されて、吸収馬力を増大することが
できる。さらに、機械式過給機は、クランクシャフトの
駆動力により駆動されるので、クランクシャフトの負荷
となり、吸収馬力を発生する。この吸収馬力によっても
制動力を得ることができる。
【0081】請求項2記載の発明によれば、排気手段
が、エンジンの通常運転時の排気行程において開弁され
る排気弁と、この排気弁とは別個にエンジンの通常運転
時の排気行程において閉弁される第3の弁とを有するの
で、エンジンの所定運転時に、排気調整手段によって、
排気行程における排気弁の開弁が停止されるとともに、
ピストンが上死点近傍に達したとき第3の弁が開弁され
る。よって、所定運転時には、吸気行程及び圧縮・排気
行程が繰り返し行なわれる2サイクルになり、圧縮行程
において負の仕事が行なわれる。また、排気行程時に
は、シリンダ内の圧縮空気を確実に第3の弁から排気系
に排出することができる。これにより確実に吸収馬力を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すエンジンの概略
全体構成図である。
【図2】第1の実施形態を示す圧縮圧開放式のエンジン
補助ブレーキ装置の要部を示す拡大図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図2におけるB−B断面図である。
【図5】図2におけるC−C断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるエンジン補助
ブレーキ装置の作動特性図であって、(a)は通常運転
時のバルブ作動タイミングを示す図であり、(b)はエ
ンジンブレーキ作動時のバルブ作動タイミングを示す図
である。
【図7】本発明の第1の実施形態としてのエンジン補助
ブレーキ装置の作動時におけるPV特性線図である。
【図8】本発明の第2の実施形態としてのエンジン補助
ブレーキ装置の要部を示す拡大図である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示すエンジンの概略
全体構成図である。
【図10】本発明の第3の実施形態としてのエンジン補
助ブレーキ装置の要部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダ 3 吸気マニホールド 4 排気マニホールド 5 過給機 6 クランクシャフト 10 無段階変速装置(CVT) 21 ロッカシャフト 21A 吸気ロッカシャフト 21B 排気ロッカシャフト 23,100 動弁機構 24 カムシャフト 25 吸気カム 26 排気カム 27 吸気弁 28 排気弁 28a 第3の弁 29 吸気ロッカアーム 30 排気ロッカアーム 31 可変排気カム 34 吸気用バルブブリッジ 35 排気用バルブブリッジ 39 油路形成体 40 スレーブピストン 41 作動油路 42 分配路 44 コントロールバルブ 45 ソレノイドバルブ 46 マスタピストン 65 排気ローラアーム 65A 可変排気ロッカアーム 66,66A,71 油圧ピストン機構 70 可変吸気ロッカアーム 75 エンジン補助ブレーキ用カム(可変吸気
カム) 80 流体回路 81 エンジンコントロールユニット(EC
U) 82 ポンプ 83 ピストン 90 吸気調整手段 91 排気調整手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの燃焼室と吸気系との間を開閉
    し、上記エンジンの通常運転時の吸気行程において開弁
    される吸気弁と、 上記燃焼室と排気系との間を開閉し、上記エンジンの通
    常運転時の排気行程において上記燃焼室の排気を行なう
    排気手段と、 上記エンジンの所定運転時において、上記吸気行程にお
    ける上記吸気弁の開弁を停止するとともに、ピストンの
    上死点近傍から下死点近傍への移動時に上記吸気弁を開
    弁する吸気調整手段と、 上記エンジンの所定運転時において、上記排気行程にお
    ける上記排気手段の排気を停止するとともに、上記ピス
    トンが上死点近傍に達したとき上記排気手段による排気
    を行なう排気調整手段と、 上記エンジンの所定運転時に上記吸気系への吸気を過給
    する、上記吸気系に配設された機械式過給機と、 を有することを特徴とするエンジン補助ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】上記排気手段が、上記エンジンの通常運転
    時の上記排気行程において開弁される排気弁と、この排
    気弁とは別個に上記エンジンの通常運転時の上記排気行
    程において閉弁される第3の弁とを有し、 上記排気調整手段が、上記エンジンの所定運転時におい
    て、上記排気行程における上記排気弁の開弁を停止する
    とともに、上記ピストンが上死点近傍に達したとき上記
    第3の弁を開弁することを特徴とする請求項1記載のエ
    ンジン補助ブレーキ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074500A (ja) * 2007-09-24 2009-04-09 Honda Motor Co Ltd Sohc型内燃機関の動弁装置
WO2022218114A1 (zh) * 2021-04-14 2022-10-20 上海尤顺汽车技术有限公司 发动机四冲程制动系统、方法和发动机制动气门升程系统

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