JPH1068255A - 引戸用電気錠の施解錠制御装置 - Google Patents
引戸用電気錠の施解錠制御装置Info
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- JPH1068255A JPH1068255A JP24571496A JP24571496A JPH1068255A JP H1068255 A JPH1068255 A JP H1068255A JP 24571496 A JP24571496 A JP 24571496A JP 24571496 A JP24571496 A JP 24571496A JP H1068255 A JPH1068255 A JP H1068255A
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- latch
- locking
- lock
- unlocking
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な電気回路を採用し、引戸の開放スピー
ド如何(速い、普通、遅い)を問わず、引戸を少しでも
開けると、必ず引戸を半開状態で施錠できるようにす
る。 【解決手段】 駆動源用制御装置85に設けられた電源
90及びメイン開閉スイッチ91と、錠ケース7に設け
られた駆動源30とを直列に接続して引戸全閉時の主施
解錠制御回路92を構成し、一方、前記錠ケースに通風
状態設定用開閉スイッチ80を設け、この開閉スイッチ
80を主施解錠制御回路92に並列に接続することによ
り引戸半開時の施解錠制御枝路93を構成し、また引戸
1には所要間隔を有して半開用デッドボルト3Aと全閉
用デッドボルト3Bとを設け、一方、これらのデッドボ
ルト3A、3Bに係脱し、かつ、錠ケースに内蔵された
施解錠機構Xの一部を構成するラッチ50には、該ラッ
チと共に移動して前記通風状態設定用開閉スイッチ80
を作動させる従動体70を組合わせたこと。
ド如何(速い、普通、遅い)を問わず、引戸を少しでも
開けると、必ず引戸を半開状態で施錠できるようにす
る。 【解決手段】 駆動源用制御装置85に設けられた電源
90及びメイン開閉スイッチ91と、錠ケース7に設け
られた駆動源30とを直列に接続して引戸全閉時の主施
解錠制御回路92を構成し、一方、前記錠ケースに通風
状態設定用開閉スイッチ80を設け、この開閉スイッチ
80を主施解錠制御回路92に並列に接続することによ
り引戸半開時の施解錠制御枝路93を構成し、また引戸
1には所要間隔を有して半開用デッドボルト3Aと全閉
用デッドボルト3Bとを設け、一方、これらのデッドボ
ルト3A、3Bに係脱し、かつ、錠ケースに内蔵された
施解錠機構Xの一部を構成するラッチ50には、該ラッ
チと共に移動して前記通風状態設定用開閉スイッチ80
を作動させる従動体70を組合わせたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引戸用電気錠の施解
錠制御装置に関する。本発明は、例えば特別養護老人ホ
ームや病院などの引戸用電気錠の施解錠制御装置に適す
る。
錠制御装置に関する。本発明は、例えば特別養護老人ホ
ームや病院などの引戸用電気錠の施解錠制御装置に適す
る。
【0002】
【従来の技術】特別養護老人ホームや病院では、天気の
良い日などには、「風を入れたい」という理由で引戸を
多少開くような場合がある。このような場合、管理上の
観点から、引戸の全閉時はもちろん、所望の通風空間を
設定した半開状態(ここでは一般に人の通過が不可能な
空間状態:例えば12cmを意味する。)に於いても確
実に引戸を施錠状態にする必要がある。
良い日などには、「風を入れたい」という理由で引戸を
多少開くような場合がある。このような場合、管理上の
観点から、引戸の全閉時はもちろん、所望の通風空間を
設定した半開状態(ここでは一般に人の通過が不可能な
空間状態:例えば12cmを意味する。)に於いても確
実に引戸を施錠状態にする必要がある。
【0003】そこで、現在、簡単な電気回路及び施解錠
機構により、引戸の全閉時並びに半開時に確実に施錠で
きる引戸用電気錠の施解錠制御装置の出現が要望されて
いる。
機構により、引戸の全閉時並びに半開時に確実に施錠で
きる引戸用電気錠の施解錠制御装置の出現が要望されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の要望点に鑑み、第1の目的は簡単な電気回路を採
用し、引戸の開放スピード如何(速い、普通、遅い)を
問わず、引戸を少しでも開けると、必ず引戸を半開状態
で施錠できることである。第2の目的は半開状態に於け
る施錠用信号を確実に取り出すことができることであ
る。第3の目的は、第1及び第2の目的を前提に、引戸
を半開(通風)状態にするか否かを自由に制御すること
ができることである。
従来の要望点に鑑み、第1の目的は簡単な電気回路を採
用し、引戸の開放スピード如何(速い、普通、遅い)を
問わず、引戸を少しでも開けると、必ず引戸を半開状態
で施錠できることである。第2の目的は半開状態に於け
る施錠用信号を確実に取り出すことができることであ
る。第3の目的は、第1及び第2の目的を前提に、引戸
を半開(通風)状態にするか否かを自由に制御すること
ができることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の引戸用電気錠の
施解錠制御装置は、駆動源用制御装置85に設けられた
電源90及びメイン開閉スイッチ91と、錠ケース7に
設けられた駆動源30とを直列に接続して引戸全閉時の
主施解錠制御回路92を構成し、一方、前記錠ケースに
通風状態設定用開閉スイッチ80を設け、この開閉スイ
ッチ80を主施解錠制御回路92に並列に接続すること
により引戸半開時の施解錠制御枝路93を構成し、また
引戸1には所要間隔を有して半開用デッドボルト3Aと
全閉用デッドボルト3Bとを設け、一方、これらのデッ
ドボルト3A、3Bに係脱し、かつ、錠ケースに内蔵さ
れた施解錠機構Xの一部を構成するラッチ50には、該
ラッチと共に移動して前記通風状態設定用開閉スイッチ
80を作動させる従動体70を組合わせたことを特徴と
する。
施解錠制御装置は、駆動源用制御装置85に設けられた
電源90及びメイン開閉スイッチ91と、錠ケース7に
設けられた駆動源30とを直列に接続して引戸全閉時の
主施解錠制御回路92を構成し、一方、前記錠ケースに
通風状態設定用開閉スイッチ80を設け、この開閉スイ
ッチ80を主施解錠制御回路92に並列に接続すること
により引戸半開時の施解錠制御枝路93を構成し、また
引戸1には所要間隔を有して半開用デッドボルト3Aと
全閉用デッドボルト3Bとを設け、一方、これらのデッ
ドボルト3A、3Bに係脱し、かつ、錠ケースに内蔵さ
れた施解錠機構Xの一部を構成するラッチ50には、該
ラッチと共に移動して前記通風状態設定用開閉スイッチ
80を作動させる従動体70を組合わせたことを特徴と
する。
【0006】また上記構成に於いて、施解錠機構Xは、
駆動源30の作動杆31の伸縮動により回動するように
錠ケース7に軸支された回動ロック部材35と、この回
動ロック部材35にロックされるように錠ケース7に回
転及び上下動可能に軸支され、かつ、ラッチ用復帰バネ
79で常時突出方向に付勢されたラッチ50と、このラ
ッチに軸支され、かつ、全閉用デッドボルト3Bが引戸
を開く初期の段階で開放方向Aに移動すると、従動体用
復帰バネ78のバネのバネ力により所定量回転してその
まま所定位置で停止する従動体70とから構成されてい
ることを特徴とする。
駆動源30の作動杆31の伸縮動により回動するように
錠ケース7に軸支された回動ロック部材35と、この回
動ロック部材35にロックされるように錠ケース7に回
転及び上下動可能に軸支され、かつ、ラッチ用復帰バネ
79で常時突出方向に付勢されたラッチ50と、このラ
ッチに軸支され、かつ、全閉用デッドボルト3Bが引戸
を開く初期の段階で開放方向Aに移動すると、従動体用
復帰バネ78のバネのバネ力により所定量回転してその
まま所定位置で停止する従動体70とから構成されてい
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の
形態を、引戸1の上端部或いは上框2に設けた支持箱4
に取付けられた複数個のデッドボルト3A、3Bと、こ
れらのデッドボルト3A、3Bに対してそれぞれ係脱す
る1個のラッチ50並びにこのラッチ50に組合わせら
れた従動体(トリガー)70とを含む電気錠の施解錠機
構Xを内蔵し、かつ、望ましくは戸枠の上枠5内に設け
られた錠ケース7と、引戸1の付近の壁や柱、管理室な
ど建物の適当な箇所に設置され、かつ、電源やスイッチ
等が設けられた駆動源用制御盤或いは制御装置85との
関係で説明する。
形態を、引戸1の上端部或いは上框2に設けた支持箱4
に取付けられた複数個のデッドボルト3A、3Bと、こ
れらのデッドボルト3A、3Bに対してそれぞれ係脱す
る1個のラッチ50並びにこのラッチ50に組合わせら
れた従動体(トリガー)70とを含む電気錠の施解錠機
構Xを内蔵し、かつ、望ましくは戸枠の上枠5内に設け
られた錠ケース7と、引戸1の付近の壁や柱、管理室な
ど建物の適当な箇所に設置され、かつ、電源やスイッチ
等が設けられた駆動源用制御盤或いは制御装置85との
関係で説明する。
【0008】まず複数個のデッドボルト3A、3Bにつ
いて説明する。デッドボルト3A、3Bは、図1で示す
ように引戸1のデッドボルト用支持箱4に所要間隔を有
して固定されている。ここで「所要間隔」とは、通風空
間用の半開状態を形成するためのあいだを意味する。な
お、デッドボルト3A、3Bの幅は同一であるが、同一
の直線ライン上には位置していない(互い違い)。
いて説明する。デッドボルト3A、3Bは、図1で示す
ように引戸1のデッドボルト用支持箱4に所要間隔を有
して固定されている。ここで「所要間隔」とは、通風空
間用の半開状態を形成するためのあいだを意味する。な
お、デッドボルト3A、3Bの幅は同一であるが、同一
の直線ライン上には位置していない(互い違い)。
【0009】図1を基準にすると、左右のデッドボルト
3A、3Bは、横方向に横設された長箱状の支持箱4に
下端部3aが上下方向にスライド可能に内装され、一
方、支持箱から突出する上端部3bが後述する駆動体と
してのラッチ50に係合する。そして、左右のデッドボ
ルト3A、3Bは、支持箱4に対し、固定具6を介して
それぞれ突出量を任意に調整することができる。
3A、3Bは、横方向に横設された長箱状の支持箱4に
下端部3aが上下方向にスライド可能に内装され、一
方、支持箱から突出する上端部3bが後述する駆動体と
してのラッチ50に係合する。そして、左右のデッドボ
ルト3A、3Bは、支持箱4に対し、固定具6を介して
それぞれ突出量を任意に調整することができる。
【0010】デッドボルト3A(3B)の突出量の調整
手段の一例について図5を参照に説明する。8は支持箱
4の左右の部位にそれぞれ縦方向に形成された調整長
孔、9はデッドボルト3A(3B)に形成され、かつ、
前記調整長孔8と符合するボルト6a用メネジ貫通孔、
6bは座金、6cはボルト6aに螺着するナットであ
る。
手段の一例について図5を参照に説明する。8は支持箱
4の左右の部位にそれぞれ縦方向に形成された調整長
孔、9はデッドボルト3A(3B)に形成され、かつ、
前記調整長孔8と符合するボルト6a用メネジ貫通孔、
6bは座金、6cはボルト6aに螺着するナットであ
る。
【0011】ところで、本実施例では支持箱4の所定位
置に合計2個のデッドボルト3A、3Bがそれぞれ設け
られているが、引戸の開放側端部に位置するデッドボル
ト3Aは、引戸1を半開状態にした時に施解錠機構Xの
ラッチ50に係止ロックされる係合片であり、一方、引
戸の開放側端部寄りの部位に位置するデッドボルト3B
は、引戸1を全閉状態にした時に前記ラッチ50に係止
ロックされる係合片である。
置に合計2個のデッドボルト3A、3Bがそれぞれ設け
られているが、引戸の開放側端部に位置するデッドボル
ト3Aは、引戸1を半開状態にした時に施解錠機構Xの
ラッチ50に係止ロックされる係合片であり、一方、引
戸の開放側端部寄りの部位に位置するデッドボルト3B
は、引戸1を全閉状態にした時に前記ラッチ50に係止
ロックされる係合片である。
【0012】次に施解錠機構Xを内蔵する錠ケース7に
ついて説明する。錠ケース7は長箱状に形成され、上述
したように戸枠の上枠5内に横設されている。ここで図
1を基準にすると、7aは前壁、7bは後壁、7cは左
側壁、7dは右側壁、7eは上壁、7fは底壁である。
ついて説明する。錠ケース7は長箱状に形成され、上述
したように戸枠の上枠5内に横設されている。ここで図
1を基準にすると、7aは前壁、7bは後壁、7cは左
側壁、7dは右側壁、7eは上壁、7fは底壁である。
【0013】図1又は図3で示すように前壁7a及び後
壁7bには、それぞれ対向する複数個の案内部としての
垂直ガイド長孔11、12や軸孔13、14、15が適
宜に形成されている。
壁7bには、それぞれ対向する複数個の案内部としての
垂直ガイド長孔11、12や軸孔13、14、15が適
宜に形成されている。
【0014】しかして、11は錠ケース7の右側壁7d
寄りの部位に形成された弧状部を有する第1垂直ガイド
長孔で、この第1垂直ガイド長孔11にはラッチ50を
案内するガイド部材としての横軸16が横架されてい
る。
寄りの部位に形成された弧状部を有する第1垂直ガイド
長孔で、この第1垂直ガイド長孔11にはラッチ50を
案内するガイド部材としての横軸16が横架されてい
る。
【0015】また12は第1垂直ガイド長孔11に対し
て形成され、かつ、錠ケース7の略中央部に位置する第
2垂直ガイト長孔で、この第2垂直ガイド長孔12には
横軸16と相俟ってラッチ50を上下方向に案内するラ
ッチ突起軸60が係合する。
て形成され、かつ、錠ケース7の略中央部に位置する第
2垂直ガイト長孔で、この第2垂直ガイド長孔12には
横軸16と相俟ってラッチ50を上下方向に案内するラ
ッチ突起軸60が係合する。
【0016】また13は錠ケース7の中央部寄りの部位
に形成された第1軸孔で、この第1軸孔13には後述す
る回動ロック部材を枢支する軸(突起軸又は横軸)17
が取付けられる。また14は錠ケース7の略中央部に位
置する第2軸孔で、この第2軸孔14にはトリガーバネ
用軸18が取付けられる。また15は錠ケース7の右端
部に位置する第3軸孔で、この第3軸孔15にはラッチ
バネ用軸19が取付けられる。
に形成された第1軸孔で、この第1軸孔13には後述す
る回動ロック部材を枢支する軸(突起軸又は横軸)17
が取付けられる。また14は錠ケース7の略中央部に位
置する第2軸孔で、この第2軸孔14にはトリガーバネ
用軸18が取付けられる。また15は錠ケース7の右端
部に位置する第3軸孔で、この第3軸孔15にはラッチ
バネ用軸19が取付けられる。
【0017】さらに、錠ケース7の底壁7fには、錠ケ
ース7の一部を形成する長板状の取付け板20が固定的
に設けられ、この取付け板20には固着具21を介して
フロント板22が一体的に取付けられている。そして、
各板20、22の右端部よりの部位には、ラッチ用貫通
孔23が形成されている。
ース7の一部を形成する長板状の取付け板20が固定的
に設けられ、この取付け板20には固着具21を介して
フロント板22が一体的に取付けられている。そして、
各板20、22の右端部よりの部位には、ラッチ用貫通
孔23が形成されている。
【0018】次に錠ケース7に設けられた施解錠機構X
を構成する各部材について説明する。この施解錠機構X
は、回転及び上下方向に移動可能な駆動体(ラッチ)5
0と、この駆動体と共に錠ケース7内に後退動する従動
体(トリガ)70と、この従動体の回転動を利用し、ソ
レノイドに素早く通電させるための通風状態設定用開閉
スイッチ80等を有している。
を構成する各部材について説明する。この施解錠機構X
は、回転及び上下方向に移動可能な駆動体(ラッチ)5
0と、この駆動体と共に錠ケース7内に後退動する従動
体(トリガ)70と、この従動体の回転動を利用し、ソ
レノイドに素早く通電させるための通風状態設定用開閉
スイッチ80等を有している。
【0019】そこで、まず30は駆動源の一例としての
ソレノイドである。このソレノイド30は錠ケース7内
に横設され、かつ、配線用の電気コード86、コネクタ
ー87を介し、駆動源用制御装置(制御盤)85の電
源、複数個の開閉スイッチに電気的に接続している。
ソレノイドである。このソレノイド30は錠ケース7内
に横設され、かつ、配線用の電気コード86、コネクタ
ー87を介し、駆動源用制御装置(制御盤)85の電
源、複数個の開閉スイッチに電気的に接続している。
【0020】ここで、図2を参照に駆動源用制御装置8
5を含む電気回路について説明する。88は駆動源用制
御装置85内に設けられた電力変換装置で、この電力変
換装置88は商業用の交流電源89を直流電源90に変
換する。91は駆動源通電用のメイン開閉スイッチで、
このメイン開閉スイッチ91は前記直流電源90及び錠
ケース7内に設けられたソレノイド30に前記配線用の
電気コード86を介して直列に接続され、本実施例では
引戸全閉時の主施解錠制御回路92を構成している。
5を含む電気回路について説明する。88は駆動源用制
御装置85内に設けられた電力変換装置で、この電力変
換装置88は商業用の交流電源89を直流電源90に変
換する。91は駆動源通電用のメイン開閉スイッチで、
このメイン開閉スイッチ91は前記直流電源90及び錠
ケース7内に設けられたソレノイド30に前記配線用の
電気コード86を介して直列に接続され、本実施例では
引戸全閉時の主施解錠制御回路92を構成している。
【0021】93は主施解錠制御回路92に並列に接続
された引戸半開時の施解錠制御枝路である。この施解錠
制御枝路93には、制御装置85内に設けられた引戸全
開用選択スイッチ94及び錠ケース7内に設けられた通
風状態設定用開閉スイッチ80がそれぞれ直列に設けら
れている。31はソレノイド30の作動杆で、この作動
杆31は水平方向に伸縮動するが、本実施例では通電時
に伸張し、一方、非通電時には収縮する。
された引戸半開時の施解錠制御枝路である。この施解錠
制御枝路93には、制御装置85内に設けられた引戸全
開用選択スイッチ94及び錠ケース7内に設けられた通
風状態設定用開閉スイッチ80がそれぞれ直列に設けら
れている。31はソレノイド30の作動杆で、この作動
杆31は水平方向に伸縮動するが、本実施例では通電時
に伸張し、一方、非通電時には収縮する。
【0022】次に35は作動杆31の伸縮動により回動
するように錠ケース7に軸17を介して軸支された回動
ロック部材である。回動ロック部材35は、ソレノイド
30の通電時に作動杆31が伸張するとラッチ50の回
転を阻止するロック方向に、一方、非通電時に作動杆3
1が収縮するとラッチ50の回転を許容するロック解除
の方向にそれぞれ回転する。
するように錠ケース7に軸17を介して軸支された回動
ロック部材である。回動ロック部材35は、ソレノイド
30の通電時に作動杆31が伸張するとラッチ50の回
転を阻止するロック方向に、一方、非通電時に作動杆3
1が収縮するとラッチ50の回転を許容するロック解除
の方向にそれぞれ回転する。
【0023】しかして、回動ロック部材の軸受板36の
一方の左下端部には突起部39が形成され、この突起部
39は底壁7fに設けられたソレノイド用の施解(伸
張)及び・解錠(収縮)状態を検出する検出手段81と
プッシュ的に接触可能である。また軸受板36の下端部
寄りの右側にはやや幅広のロックアーム部41が突出
し、このロックアーム部41にはラッチの後退側垂直面
と当接する水平ローラ42が設けられている。また44
は回動ロック部材35内に位置するように軸17に巻装
された回動ロック部材用バネ44である。回動ロック部
材35はこのバネ44により常時ロック解除の方向(反
時計方向)に付勢されている。
一方の左下端部には突起部39が形成され、この突起部
39は底壁7fに設けられたソレノイド用の施解(伸
張)及び・解錠(収縮)状態を検出する検出手段81と
プッシュ的に接触可能である。また軸受板36の下端部
寄りの右側にはやや幅広のロックアーム部41が突出
し、このロックアーム部41にはラッチの後退側垂直面
と当接する水平ローラ42が設けられている。また44
は回動ロック部材35内に位置するように軸17に巻装
された回動ロック部材用バネ44である。回動ロック部
材35はこのバネ44により常時ロック解除の方向(反
時計方向)に付勢されている。
【0024】次に錠ケース7のラッチ用貫通孔23から
進退動可能に突出するラッチ50について説明する。本
実施例に於いては、ラッチ50は従動体(トリガ)70
との関係では支軸59を介して従動体70を錠ケース7
内に持ち上げ(後退させ)たり、錠ケース7内から元の
位置へと復帰(突出)させたりする。また引戸1の係合
部材(デッドボルト)との関係ではストッパーとしの機
能を発揮する。
進退動可能に突出するラッチ50について説明する。本
実施例に於いては、ラッチ50は従動体(トリガ)70
との関係では支軸59を介して従動体70を錠ケース7
内に持ち上げ(後退させ)たり、錠ケース7内から元の
位置へと復帰(突出)させたりする。また引戸1の係合
部材(デッドボルト)との関係ではストッパーとしの機
能を発揮する。
【0025】そこで、このラッチ50を図6に基づいて
説明する。51は錠ケース7から突出する垂直係止面で
ある。この垂直係止面51は引戸1を半開〜全開方向へ
開くと、デッドボルト3B、3Aの一側面に係脱〜係合
する。
説明する。51は錠ケース7から突出する垂直係止面で
ある。この垂直係止面51は引戸1を半開〜全開方向へ
開くと、デッドボルト3B、3Aの一側面に係脱〜係合
する。
【0026】52は垂直係止面51の下端縁から後方へ
連設するテーパー状摺接面である。このテーパー状摺接
面52は引戸1を全開〜半開位置から全閉位置へと閉じ
ると、デッドボルト3A、3Bの他側面に係脱する。
連設するテーパー状摺接面である。このテーパー状摺接
面52は引戸1を全開〜半開位置から全閉位置へと閉じ
ると、デッドボルト3A、3Bの他側面に係脱する。
【0027】53はテーパー状摺接面52にやや弧状に
連設すると共に、ラッチ用貫通孔23に遊嵌合する後方
連設部である。54はこの後方連設部53と錠ケース7
内に常時位置する上壁55にそれぞれ連設する突起部
で、この突起部54には固定軸筒56を介して横軸16
が設けられている。
連設すると共に、ラッチ用貫通孔23に遊嵌合する後方
連設部である。54はこの後方連設部53と錠ケース7
内に常時位置する上壁55にそれぞれ連設する突起部
で、この突起部54には固定軸筒56を介して横軸16
が設けられている。
【0028】57は全体としてピストル形状に形成され
た前後の側壁で、この前後の側壁57には錠ケース7の
第2垂直ガイド長孔12と係合する一対の突起軸60が
形成されている。また本実施例では一方側壁57の略中
間部(突起軸60と横軸16とに間)に、従動体70を
枢支する支軸59が突設されている。
た前後の側壁で、この前後の側壁57には錠ケース7の
第2垂直ガイド長孔12と係合する一対の突起軸60が
形成されている。また本実施例では一方側壁57の略中
間部(突起軸60と横軸16とに間)に、従動体70を
枢支する支軸59が突設されている。
【0029】61は前記上壁55の先端部に突起状に形
成され、かつ、回動ロック部材35の水平ローラ42と
当接する後退側垂直面61aを有する当接部である。
成され、かつ、回動ロック部材35の水平ローラ42と
当接する後退側垂直面61aを有する当接部である。
【0030】次に全閉用デッドボルト3Bが半開方向へ
水平動するとラッチ50と共に移動(本実施例ではやや
回転しながら上下動)し、かつ、トリガーバネのバネ力
により所定量回転したまま所定位置に保持され、一方、
全閉用デッドボルト3Bが全閉方向へ水平動すると再び
ラッチ50と共に移動し、かつ、トリガーバネのバネ力
により元の位置に復帰する従動体(トリガー)70につ
いて説明する。
水平動するとラッチ50と共に移動(本実施例ではやや
回転しながら上下動)し、かつ、トリガーバネのバネ力
により所定量回転したまま所定位置に保持され、一方、
全閉用デッドボルト3Bが全閉方向へ水平動すると再び
ラッチ50と共に移動し、かつ、トリガーバネのバネ力
により元の位置に復帰する従動体(トリガー)70につ
いて説明する。
【0031】この従動体70は、図7、図8で示すよう
に、望ましくは一部に切欠部や開閉スイッチ80用突起
部を有する外周円形〜多角形の板状体が用いられる。
に、望ましくは一部に切欠部や開閉スイッチ80用突起
部を有する外周円形〜多角形の板状体が用いられる。
【0032】しかして、71はラッチ50の支軸59が
嵌挿する中心孔で、この中心孔71を介して従動体70
はラッチ50に回動可能に装着されている。72はこの
中心孔71から左下半径方向へ広がるように一部切欠さ
れた切欠部で、この切欠部72はラッチ50の垂直係止
面51と全閉用デッドボルト3Bとの係合関係を考慮
し、本実施例では山形状に切欠されている。そこで、従
動体70を山形状切欠部72との関係で親指〜人差し指
の形態に例えると、73はラッチ50の前の側壁57の
一部に対向する親指部であり、一方、74は引戸の半開
時錠ケース7から突出する反面、引戸の全閉の際には全
閉用デッドボルト3Bの上端面と一旦摺接する人差し指
部である。
嵌挿する中心孔で、この中心孔71を介して従動体70
はラッチ50に回動可能に装着されている。72はこの
中心孔71から左下半径方向へ広がるように一部切欠さ
れた切欠部で、この切欠部72はラッチ50の垂直係止
面51と全閉用デッドボルト3Bとの係合関係を考慮
し、本実施例では山形状に切欠されている。そこで、従
動体70を山形状切欠部72との関係で親指〜人差し指
の形態に例えると、73はラッチ50の前の側壁57の
一部に対向する親指部であり、一方、74は引戸の半開
時錠ケース7から突出する反面、引戸の全閉の際には全
閉用デッドボルト3Bの上端面と一旦摺接する人差し指
部である。
【0033】75は、図8を基準にすると板状従動体7
0の前壁面70aの上部に設けられた突出ピンで、一
方、76は板状従動体70の後壁面70bの上部に設け
られた検出手段用突起部である。前記突出ピン75は開
閉スイッチ80用突起部76よりも右側に位置し、トリ
ガーバネ78と相俟って従動体70を左右いずれかの方
向に回転させる役割を果たす。また前記突起部76は、
トリガー70が一方向へ回転した際にラッチ50の上壁
55と当接し、トリガー70がフリーにならないように
所定位置に保持する役割を果たす。
0の前壁面70aの上部に設けられた突出ピンで、一
方、76は板状従動体70の後壁面70bの上部に設け
られた検出手段用突起部である。前記突出ピン75は開
閉スイッチ80用突起部76よりも右側に位置し、トリ
ガーバネ78と相俟って従動体70を左右いずれかの方
向に回転させる役割を果たす。また前記突起部76は、
トリガー70が一方向へ回転した際にラッチ50の上壁
55と当接し、トリガー70がフリーにならないように
所定位置に保持する役割を果たす。
【0034】次に78は軸18に巻装され、かつ、一端
部78a側が従動体70の突出ピン75に圧接係合する
従動体用付勢バネである。一方、79は軸19に巻装さ
れ、かつ、ラッチ50の固定軸筒56に圧接するラッチ
用復帰バネである。
部78a側が従動体70の突出ピン75に圧接係合する
従動体用付勢バネである。一方、79は軸19に巻装さ
れ、かつ、ラッチ50の固定軸筒56に圧接するラッチ
用復帰バネである。
【0035】次にソレノイドに素早く通電させるための
検出信号を拾う通風状態設定用開閉スイッチ80につい
て説明する。この開閉スイッチ80は錠ケース7に内装
され、従動体70に対して設けられている。本実施例で
は引戸1が全閉状態の時、その可動接片80aが突起部
76に押圧され、施解錠制御枝路93に於いてソレノイ
ド30に対し通電スイッチOFFであり、一方、全閉用
デッドボルト3Bが半開方向へ水平動することにより従
動体70がラッチ50と共に移動し、その可動接片80
aが突起部76から離れるや否や、ソレノイド30に対
して通電スイッチONと成る。なお、81は施解錠機構
Xの施解状態又は解錠状態の信号を検出するための検出
手段で、この検出手段81は本発明の構成を特定するた
めの要件ではない。
検出信号を拾う通風状態設定用開閉スイッチ80につい
て説明する。この開閉スイッチ80は錠ケース7に内装
され、従動体70に対して設けられている。本実施例で
は引戸1が全閉状態の時、その可動接片80aが突起部
76に押圧され、施解錠制御枝路93に於いてソレノイ
ド30に対し通電スイッチOFFであり、一方、全閉用
デッドボルト3Bが半開方向へ水平動することにより従
動体70がラッチ50と共に移動し、その可動接片80
aが突起部76から離れるや否や、ソレノイド30に対
して通電スイッチONと成る。なお、81は施解錠機構
Xの施解状態又は解錠状態の信号を検出するための検出
手段で、この検出手段81は本発明の構成を特定するた
めの要件ではない。
【0036】上記構成に於て、まず図3は、引戸1が全
閉状態で、かつ、ソレノイド30が通電状態の説明図
(引戸全閉時施錠)である。この引戸全閉時施錠の状態
の電気回路を図4で簡単に示す。この場合メイン開閉ス
イッチ91及び選択スイッチ94は閉じ、一方、通風状
態設定用開閉スイッチ80は開いている。したがって、
図3で示すようにソレノイド30の作動杆31は主施解
錠制御回路92側の通電により伸張し、回動ロック部材
35の水平ローラ42はラッチ50の後退側垂直面61
aに当接している。それ故にラッチ50は反時計方向に
回転することができず、そのため全閉用デッドボルト3
Bはラッチ50に阻止されている。
閉状態で、かつ、ソレノイド30が通電状態の説明図
(引戸全閉時施錠)である。この引戸全閉時施錠の状態
の電気回路を図4で簡単に示す。この場合メイン開閉ス
イッチ91及び選択スイッチ94は閉じ、一方、通風状
態設定用開閉スイッチ80は開いている。したがって、
図3で示すようにソレノイド30の作動杆31は主施解
錠制御回路92側の通電により伸張し、回動ロック部材
35の水平ローラ42はラッチ50の後退側垂直面61
aに当接している。それ故にラッチ50は反時計方向に
回転することができず、そのため全閉用デッドボルト3
Bはラッチ50に阻止されている。
【0037】次に図9は、引戸1が全閉状態で、かつ、
ソレノイド30が非通電状態の説明図である(引戸全閉
時解錠)。この場合主施解錠制御回路92のメンイ開閉
スイッチ91は開く。そのためソレノイド30の作動杆
31は収縮し、回動ロック部材35は反時計方向に回転
する。これにより回動ロック部材35の水平ローラ42
はラッチ50の後退側垂直面61aから離れる。検出手
段81は、ソレノイド30の非通電状態を検出し、この
状態の検出信号を制御装置85に送る。したがって、ラ
ッチ50は反時計方向に回転することができ、そのため
全閉用デッドボルト3Bは矢印A方向へ移動可能にな
る。
ソレノイド30が非通電状態の説明図である(引戸全閉
時解錠)。この場合主施解錠制御回路92のメンイ開閉
スイッチ91は開く。そのためソレノイド30の作動杆
31は収縮し、回動ロック部材35は反時計方向に回転
する。これにより回動ロック部材35の水平ローラ42
はラッチ50の後退側垂直面61aから離れる。検出手
段81は、ソレノイド30の非通電状態を検出し、この
状態の検出信号を制御装置85に送る。したがって、ラ
ッチ50は反時計方向に回転することができ、そのため
全閉用デッドボルト3Bは矢印A方向へ移動可能にな
る。
【0038】次に引戸1を開放方向Aへと開くと、ラッ
チ50は全閉用デッドボルト3Bの移動により、ラッチ
用復帰バネ79のバネ力に抗して突起軸60を支点に反
時計方向へ回転する。そうすると、従動体70はラッチ
50に支軸59を介して一体的に連結されているので、
ラッチ50の軌跡に基づいて錠ケース7内に回転後退す
る。この場合従動体70の突出ピン75は付勢バネ78
の一端部78aをそのバネ力に抗して押し上げ、従動体
70の中心孔71よりも左側へと移行する。この突出ピ
ン75の移行時に従動体70の突起部76は開閉スイッ
チ80の可動接片80aから離れる。この引戸半開ヘの
移行時に於ける施錠状態の電気回路を図12で示す。こ
の場合メイン開閉スイッチ91は既に開いているが、引
戸1を全開状態にすることができる選択スイッチ94は
そのま閉じている。そして、通風状態設定用開閉スイッ
チ80は閉じる。
チ50は全閉用デッドボルト3Bの移動により、ラッチ
用復帰バネ79のバネ力に抗して突起軸60を支点に反
時計方向へ回転する。そうすると、従動体70はラッチ
50に支軸59を介して一体的に連結されているので、
ラッチ50の軌跡に基づいて錠ケース7内に回転後退す
る。この場合従動体70の突出ピン75は付勢バネ78
の一端部78aをそのバネ力に抗して押し上げ、従動体
70の中心孔71よりも左側へと移行する。この突出ピ
ン75の移行時に従動体70の突起部76は開閉スイッ
チ80の可動接片80aから離れる。この引戸半開ヘの
移行時に於ける施錠状態の電気回路を図12で示す。こ
の場合メイン開閉スイッチ91は既に開いているが、引
戸1を全開状態にすることができる選択スイッチ94は
そのま閉じている。そして、通風状態設定用開閉スイッ
チ80は閉じる。
【0039】次に図10は、引戸1を開放方向Aへさら
に開き、全閉用デッドボルト3Bがラッチ50の下方を
通過した場合を示す。この場合ラッチ50はラッチ用復
帰バネ79のバネ力により回転して直ぐ元の位置に復帰
する。この時従動体70は突出ピン75の位置が左側に
移行しているため、付勢バネ78のバネ力により支軸5
9を支点に反時計方向へ回転し、そのまま付勢バネ78
により押さえ付けられ、かつ、突起部76がラッチ50
の上壁55と当接するため、所定位置に回転停止する。
この時施解錠制御枝路93の開閉スイッチ80は「スイ
ッチON」のままである。回動ロック部材35は作動杆
31の伸張により、バネ44のバネ力に抗して時計方向
に回転し、ラッチ50の回転を確実に阻止している。
に開き、全閉用デッドボルト3Bがラッチ50の下方を
通過した場合を示す。この場合ラッチ50はラッチ用復
帰バネ79のバネ力により回転して直ぐ元の位置に復帰
する。この時従動体70は突出ピン75の位置が左側に
移行しているため、付勢バネ78のバネ力により支軸5
9を支点に反時計方向へ回転し、そのまま付勢バネ78
により押さえ付けられ、かつ、突起部76がラッチ50
の上壁55と当接するため、所定位置に回転停止する。
この時施解錠制御枝路93の開閉スイッチ80は「スイ
ッチON」のままである。回動ロック部材35は作動杆
31の伸張により、バネ44のバネ力に抗して時計方向
に回転し、ラッチ50の回転を確実に阻止している。
【0040】ところで、この引戸の半開時施錠状態に於
いて、引戸1の施錠状態を解消し、引戸1の全開を望む
場合は、制御装置85側の選択スイッチ94を「開」に
すれば良い。
いて、引戸1の施錠状態を解消し、引戸1の全開を望む
場合は、制御装置85側の選択スイッチ94を「開」に
すれば良い。
【0041】図11は、引戸1を開き、半開用デッドボ
ルト3Aがラッチ50に係止ロックされた場合の説明図
(引戸半開時施錠)である。この場合半開用デッドボル
ト3Aは、全閉用デッドボルト3Bに対して互い違いに
位置しているので、従動体70の人差し指部74が錠ケ
ース7から突出していても邪魔にならない。
ルト3Aがラッチ50に係止ロックされた場合の説明図
(引戸半開時施錠)である。この場合半開用デッドボル
ト3Aは、全閉用デッドボルト3Bに対して互い違いに
位置しているので、従動体70の人差し指部74が錠ケ
ース7から突出していても邪魔にならない。
【0042】次に図13は、引戸1を半開状態から全閉
方向Bへ移動させ、全閉用デッドボルト3Bによりラッ
チ50が錠ケース7内へと後退した場合の説明図であ
る。この場合全閉用デッドボルト3Bがラッチ50のテ
ーパー状摺接面52に摺接すると、ラッチ50はラッチ
用復帰バネ79のバネ力に抗し、かつ、横軸16、突起
軸60を介し、第1垂直ガイド長孔11及び第2垂直長
孔12に案内されながら錠ケース7内へと水平後退す
る。したがって、従動体70もラッチ50と共に錠ケー
ス7内へと水平後退する。
方向Bへ移動させ、全閉用デッドボルト3Bによりラッ
チ50が錠ケース7内へと後退した場合の説明図であ
る。この場合全閉用デッドボルト3Bがラッチ50のテ
ーパー状摺接面52に摺接すると、ラッチ50はラッチ
用復帰バネ79のバネ力に抗し、かつ、横軸16、突起
軸60を介し、第1垂直ガイド長孔11及び第2垂直長
孔12に案内されながら錠ケース7内へと水平後退す
る。したがって、従動体70もラッチ50と共に錠ケー
ス7内へと水平後退する。
【0043】しかして、図14で示すように全閉用デッ
ドボルト3Bがラッチ50及び従動体70の下方を通過
する際、従動体70はその人差し指部74が全閉用デッ
ドボルト3Bの上端面と摺接する一方、その後ラッチ5
0が錠ケース7から突出するのに追従し、かつ、トリガ
ーバネ78のバネ力により支軸59を支点に時計方向に
回転する。その結果、従動体の突出ピン75は元の位置
へと戻ると共に、その突起部76が開閉スイッチ80の
可動接片80aを押圧し、開閉スイッチ80は「スイッ
チOFF」と成る。
ドボルト3Bがラッチ50及び従動体70の下方を通過
する際、従動体70はその人差し指部74が全閉用デッ
ドボルト3Bの上端面と摺接する一方、その後ラッチ5
0が錠ケース7から突出するのに追従し、かつ、トリガ
ーバネ78のバネ力により支軸59を支点に時計方向に
回転する。その結果、従動体の突出ピン75は元の位置
へと戻ると共に、その突起部76が開閉スイッチ80の
可動接片80aを押圧し、開閉スイッチ80は「スイッ
チOFF」と成る。
【0044】したがって、ソレノイド30は一旦非通電
状態になるが、その後制御装置85は検出手段81から
の信号を受理した後、主施解錠制御回路92のメイン開
閉スイッチ91を閉じ、ソレノイド30を通電状態にす
る。そして、前述した図3で示すように全閉状態になる
と、ラッチ50はラッチ用復帰バネ79のバネ力により
錠ケース7から突出し、全閉用デッドボルト3Bを係止
する。
状態になるが、その後制御装置85は検出手段81から
の信号を受理した後、主施解錠制御回路92のメイン開
閉スイッチ91を閉じ、ソレノイド30を通電状態にす
る。そして、前述した図3で示すように全閉状態になる
と、ラッチ50はラッチ用復帰バネ79のバネ力により
錠ケース7から突出し、全閉用デッドボルト3Bを係止
する。
【0045】
【実施例】まず本発明の実施例に於いては、開閉スイッ
チ80、81の一例としては、マイクロスイッチが使用
される。また錠ケース7のラッチ50を上下方向に案内
する案内部は垂直ガイド溝であっても良い。また従動体
70は、本実施例では支軸59を支点に略60度回転す
る。またデッドボルト3A、3Bは同一の直線ライン上
には位置していないが、仮にデッドボルト3A、3Bは
同一の直線ライン上に位置させる場合には、半開用デッ
ドボルト3Aの幅は従動体と衝突しないように全閉用デ
ッドボルト3Bのそれよりも狭いことが必要である。
チ80、81の一例としては、マイクロスイッチが使用
される。また錠ケース7のラッチ50を上下方向に案内
する案内部は垂直ガイド溝であっても良い。また従動体
70は、本実施例では支軸59を支点に略60度回転す
る。またデッドボルト3A、3Bは同一の直線ライン上
には位置していないが、仮にデッドボルト3A、3Bは
同一の直線ライン上に位置させる場合には、半開用デッ
ドボルト3Aの幅は従動体と衝突しないように全閉用デ
ッドボルト3Bのそれよりも狭いことが必要である。
【0046】さらに、トリガー70の人指し指部74の
長さは親指部73と略同等であるが、例えば引戸1の全
閉時の際に人指し指部74がデッドボルト3Bの上端部
に係合するように親指部73よりも多少長く設定しても
良い。
長さは親指部73と略同等であるが、例えば引戸1の全
閉時の際に人指し指部74がデッドボルト3Bの上端部
に係合するように親指部73よりも多少長く設定しても
良い。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)簡単な電気回路を採用し、引戸の開放スピード如
何(速い、普通、遅い)を問わず、引戸を少しでも開け
ると、必ず引戸を半開状態で施錠できる。 (2)半開状態に於ける施錠用信号を確実に取り出すこ
とができる。 (3)トリガーがラッチと共にスムースに作動する。 (4)ラッチにトリガーを組合わせているので、錠ケー
スのコンパクト化の要望を満たすことができる。 (5)選択スイッチが設けられている実施例の場合は、
引戸を半開(通風)状態にするか否かを自由に制御する
ことができる。
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)簡単な電気回路を採用し、引戸の開放スピード如
何(速い、普通、遅い)を問わず、引戸を少しでも開け
ると、必ず引戸を半開状態で施錠できる。 (2)半開状態に於ける施錠用信号を確実に取り出すこ
とができる。 (3)トリガーがラッチと共にスムースに作動する。 (4)ラッチにトリガーを組合わせているので、錠ケー
スのコンパクト化の要望を満たすことができる。 (5)選択スイッチが設けられている実施例の場合は、
引戸を半開(通風)状態にするか否かを自由に制御する
ことができる。
図1乃至図14は本発明の実施の形態を説明するための
第1実施例に基づく各説明図。
第1実施例に基づく各説明図。
【図1】引戸の全閉状態に於に於ける概略説明図。
【図2】錠ケース内の施解錠機構との関係に於いて、電
気回路の全体を示す概略説明図。
気回路の全体を示す概略説明図。
【図3】錠ケース内の施解錠機構を構成する各部材並び
に支持箱側の部材(主にデッドボルト)の配置を示す概
略説明図。なお、引戸が全閉状態で、かつ、駆動源が通
電状態の説明図(引戸全閉時施錠)でもある。
に支持箱側の部材(主にデッドボルト)の配置を示す概
略説明図。なお、引戸が全閉状態で、かつ、駆動源が通
電状態の説明図(引戸全閉時施錠)でもある。
【図4】引戸全閉時施錠状態の電気回路を示す説明図。
【図5】支持箱側の部材(主にデッドボルト)を示す斜
視からの説明図。
視からの説明図。
【図6】駆動体(ラッチ)と従動体(トリガー)との関
係を示す斜視からの説明図。
係を示す斜視からの説明図。
【図7】従動体を示す斜視図。
【図8】従動体と他の部材との関係を示す概略説明図。
【図9】図3に於いて、駆動源が非通電状態の説明図
(引戸全閉時解錠)。
(引戸全閉時解錠)。
【図10】全閉用デッドボルトがラッチの下方を通過中
に駆動源が施解錠制御枝路により通電状態になった場合
の説明図。
に駆動源が施解錠制御枝路により通電状態になった場合
の説明図。
【図11】引戸を半開状態にし、半開用デッドボルトが
ラッチに係止ロックされた場合の説明図(引戸半開時施
錠)。
ラッチに係止ロックされた場合の説明図(引戸半開時施
錠)。
【図12】図10に於ける電気回路の状態を示す説明
図。
図。
【図13】引戸を半開状態から全閉方向Bへ移動させ、
全閉用デッドボルトによりラッチが錠ケース内へと後退
した場合の説明図。
全閉用デッドボルトによりラッチが錠ケース内へと後退
した場合の説明図。
【図14】図13に於いて、全閉用デッドボルトがラッ
チ及び従動体の下方を通過し、ラッチに係止された説明
図。
チ及び従動体の下方を通過し、ラッチに係止された説明
図。
1…引戸、2…上框、3A…半開用デッドボルト、3B
…全閉用デッドボルト、4…支持箱、5…上枠、6…固
定具、7…錠ケース、11、12…垂直ガイド長孔、1
3、14、15…軸孔、16…横軸、17、18、19
…軸、59…支軸、60…突起軸、20…取付け板、2
1…固着具、22…フロント板、X…施解錠機構、30
…駆動源、31…作動杆、33…駆動ピン、35…回動
ロック部材、36…軸受板、39…突起部、41…ロッ
クアーム部、42…水平ローラ、50…ラッチ、51…
垂直係止面、52…摺接面、54…突起部、55…上
壁、56…固定軸筒、57…前後の側壁、61…当接
部、70、70A…従動体、71…中心孔、72…切欠
部、73…親指部、74…人差し指部、75…突出ピ
ン、78…付勢バネ、79…復帰バネ、80…通風状態
設定用開閉スイッチ、81…検出手段、85…制御装
置、86…電気コード、87…コネクター、88…電力
変換装置、89…交流電源、90…直流電源、91…メ
イン開閉スイッチ、92…主施解錠制御回路、93…施
解錠制御枝路、94…選択スイッチ、A…開放方向、B
…全閉方向。
…全閉用デッドボルト、4…支持箱、5…上枠、6…固
定具、7…錠ケース、11、12…垂直ガイド長孔、1
3、14、15…軸孔、16…横軸、17、18、19
…軸、59…支軸、60…突起軸、20…取付け板、2
1…固着具、22…フロント板、X…施解錠機構、30
…駆動源、31…作動杆、33…駆動ピン、35…回動
ロック部材、36…軸受板、39…突起部、41…ロッ
クアーム部、42…水平ローラ、50…ラッチ、51…
垂直係止面、52…摺接面、54…突起部、55…上
壁、56…固定軸筒、57…前後の側壁、61…当接
部、70、70A…従動体、71…中心孔、72…切欠
部、73…親指部、74…人差し指部、75…突出ピ
ン、78…付勢バネ、79…復帰バネ、80…通風状態
設定用開閉スイッチ、81…検出手段、85…制御装
置、86…電気コード、87…コネクター、88…電力
変換装置、89…交流電源、90…直流電源、91…メ
イン開閉スイッチ、92…主施解錠制御回路、93…施
解錠制御枝路、94…選択スイッチ、A…開放方向、B
…全閉方向。
Claims (4)
- 【請求項1】 駆動源用制御装置85に設けられた電源
90及びメイン開閉スイッチ91と、錠ケース7に設け
られた駆動源30とを直列に接続して引戸全閉時の主施
解錠制御回路92を構成し、一方、前記錠ケースに通風
状態設定用開閉スイッチ80を設け、この開閉スイッチ
80を主施解錠制御回路92に並列に接続することによ
り引戸半開時の施解錠制御枝路93を構成し、また引戸
1には所要間隔を有して半開用デッドボルト3Aと全閉
用デッドボルト3Bとを設け、一方、これらのデッドボ
ルト3A、3Bに係脱し、かつ、錠ケースに内蔵された
施解錠機構Xの一部を構成するラッチ50には、該ラッ
チと共に移動して前記通風状態設定用開閉スイッチ80
を作動させる従動体70を組合わせたことを特徴とする
引戸用電気錠の施解錠制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に於いて、施解錠機構Xは、駆
動源30の作動杆31の伸縮動により回動するように錠
ケース7に軸支された回動ロック部材35と、この回動
ロック部材35にロックされるように錠ケース7に回転
及び上下動可能に軸支され、かつ、ラッチ用復帰バネ7
9で常時突出方向に付勢されたラッチ50と、このラッ
チに軸支され、かつ、全閉用デッドボルト3Bが引戸を
開く初期の段階で開放方向Aに移動すると、従動体用復
帰バネ78のバネのバネ力により所定量回転してそのま
ま所定位置で停止する従動体70とから構成されている
ことを特徴とする引戸用電気錠の施解錠制御装置。 - 【請求項3】 請求項1に於いて、通風状態設定用開閉
スイッチ80は、全閉用デッドボルト3Bがラッチ50
に係止されている時は、従動体70が開閉スイッチ80
に接触して「スイッチOFF」となり、一方、全閉用デ
ッドボルト3Bが半開方向へ水平動することにより従動
体70がラッチ50と共に移動し、突起部76が開閉ス
イッチ80から離れるや否や駆動源30に対して「スイ
ッチON」と成ることを特徴とする引戸用電気錠。 - 【請求項4】 請求項1に於いて、引戸半開時の施解錠
制御枝路93には、駆動源用制御装置85により開閉が
制御される選択スイッチ94が設けられていることを特
徴とする引戸用電気錠の施解錠制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24571496A JP3860865B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 引戸用電気錠の施解錠制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24571496A JP3860865B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 引戸用電気錠の施解錠制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1068255A true JPH1068255A (ja) | 1998-03-10 |
JP3860865B2 JP3860865B2 (ja) | 2006-12-20 |
Family
ID=17137716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24571496A Expired - Fee Related JP3860865B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 引戸用電気錠の施解錠制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3860865B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020023859A (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | ケージーエス株式会社 | 電気錠 |
WO2021064783A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | ケージーエス株式会社 | 電気錠 |
-
1996
- 1996-08-27 JP JP24571496A patent/JP3860865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020023859A (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | ケージーエス株式会社 | 電気錠 |
WO2021064783A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | ケージーエス株式会社 | 電気錠 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3860865B2 (ja) | 2006-12-20 |
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