JPH1067032A - 中空射出成形品の製造方法 - Google Patents

中空射出成形品の製造方法

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JPH1067032A
JPH1067032A JP22660596A JP22660596A JPH1067032A JP H1067032 A JPH1067032 A JP H1067032A JP 22660596 A JP22660596 A JP 22660596A JP 22660596 A JP22660596 A JP 22660596A JP H1067032 A JPH1067032 A JP H1067032A
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JP
Japan
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mold
metal layer
hollow
insulating layer
main material
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JP22660596A
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Takeshi Watanabe
辺 武 渡
Mitsuaki Maeda
田 光 秋 前
Takashi Suzuki
木 喬 鈴
Nobuaki Ito
藤 信 昭 伊
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ひけや反りがなく、かつ、質感等の特性を併
せ持った優れた外観面を有する高中空率の中空射出成形
品の製造方法を提供する。 【解決手段】 中空射出成形方法で中空率が20〜70
%の熱可塑性樹脂製中空射出成形品を製造するに当た
り、金型主材が室温における熱伝導率0.1cal/c
m・sec・℃以上のもので形成されており、キャビテ
ィーを形成する面の少なくとも一部が、厚さ0.2〜2
mm、熱伝導率0.15cal/cm・sec・℃以上
の金属層で形成され、前記金型主材と金属層との間に、
厚さ2〜20mm、熱伝導率0.05cal/cm・s
ec・℃以下、線膨脹率0.00003cm/cm・℃
以下の断熱層が形成されている射出成形用金型を用い
て、5〜30kg/cmの低圧流体で熱可塑性樹脂を
中空射出成形することを特徴とする、中空射出成形品の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧の流体圧力
で、中空率が大きく、ひけや反りがなく、外観の優れた
質量感のある中空射出成形品を製造することができる中
空射出成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、厚肉成形物を射出成形するに際し
て、金型内に射出充填された溶融樹脂内に高圧のガス又
は液体を圧入して、成形品の内部に中空部を形成させ、
ひけや反り等のない質量感のある射出成形物を得る方法
として特公昭48−41264号公報が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭48−41264号公報に記載の方法では、中空部
の肉厚をできるだけ薄くするために、溶融樹脂の充填量
を減らして、金型内に完全に満たす量よりも少ない充填
量で実施すると、樹脂充填完了時の充填樹脂の先端位置
にヘジテーションマークと呼ばれる痕跡が残り、外観不
良になると言う問題点がある。また、成形物の形状に凹
凸がある場合には、溶融樹脂の流れが乱れて、表面む
ら、フローマーク、皺等の外観不良が発生し易くなる。
従って、この様な外観不良が製品の要求性能上の問題点
となる場合には、後で塗装する等の処理が必要であっ
た。更に、金型転写性が良好な成形品を得る場合には、
高圧のガスを注入する必要があり、この様な高圧のガス
は、常圧から高圧に圧縮する際に高温化されているの
で、酸化作用等の悪影響を溶融樹脂に与えることから、
不活性な、窒素、ヘリウム、炭酸ガス等の高価なガスを
使用しなければならなかった。
【0004】一方、本発明者らが提案した特開平8−5
7888号公報に記載の発明においては、金型主材が室
温における熱伝導率0.1cal/cm・sec・℃以
上のもので形成され、キャビティーを形成する面の少な
くとも一部が、厚さ0.2〜1.0mm、熱伝導率0.
15cal/cm・sec・℃以上の金属層で形成され
ており、前記金型主材と金属層との間に、厚さ0.5〜
2.0mm、熱伝導率0.05cal/cm・sec・
℃以下の無機物層(断熱層)が形成されている射出成形
用金型を用いて、200kg/cm程度の比較的高圧
の流体で中空率15%程度の中空状の板状体を成形して
いる。しかし、この特開平8−57888号公報に記載
の金型では、無機物層(断熱層)の厚みが0.5〜2.
0mmであり、それ以上の厚みのものでは金型の製造工
程が繁雑である旨記載されているとおり、無機物層(断
熱層)の厚みは2.0mmまでのものしか意図されてい
ない。そのために、中空率15%の中空状の板状体を2
00kg/cmもの比較的高圧の流体で成形してい
る。その上、この無機物層(断熱層)は線膨脹率が大き
いため、金型主材との間で剥離を起こし易いので改善が
必要であった。従って、本発明は上記問題点に鑑みてな
されたものであり、中空率が比較的高い20〜70%の
中空部を有し、ひけや反りがなく、軽量であり、かつ外
観の優れた、質量感のある中空射出成形品を、低圧力の
流体で製造する方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成
するに至ったものである。すなわち、本発明の中空射出
成形品の製造方法は、中空射出成形方法で中空率が20
〜70%の熱可塑性樹脂製中空射出成形品を製造するに
当たり、金型主材が室温における熱伝導率0.1cal
/cm・sec・℃以上のもので形成されており、キャ
ビティーを形成する面の少なくとも一部が、厚さ0.2
〜2mm、熱伝導率0.15cal/cm・sec・℃
以上の金属層で形成され、前記金型主材と金属層との間
に、厚さ2〜20mm、熱伝導率0.05cal/cm
・sec・℃以下、線膨脹率0.00003cm/cm
・℃以下の断熱層が形成されている射出成形用金型を用
いて、5〜30kg/cmの低圧流体で熱可塑性樹脂
を中空射出成形することを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
[I] 中空射出成形品の製造方法 (1) 原材料 本発明の中空射出成形品の製造方法において用いられる
熱可塑性樹脂としては、熱可塑性樹脂であれば特に制約
はないが、具体的には、ポリスチレン、ゴム変性ポリス
チレン、ABS樹脂、AS樹脂等のスチレン系樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹
脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレ
ンエーテル等を挙げることができる。これら熱可塑性樹
脂の中でも、ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレン、A
BS樹脂、AS樹脂等のスチレン系樹脂を用いることが
好ましい。
【0007】(2) 射出成形金型 (a) 構 造 本発明の中空射出成形品の製造方法において用いられる
射出成形金型は、金型主材と、キャビティーを形成する
面の少なくとも一部を形成している金属層と、前記金型
主材と金属層との間に形成されている断熱層とから構成
される少なくとも三層構造の金型である。
【0008】具体的には、例えば、図1に示す様な金型
1である。該金型1には、金型主材1´に対して、キャ
ビティー2面の少なくとも一部に金属層3と断熱層4が
形成されている。これらの金属層3と断熱層4は、成形
品の目視観察され易い面だけに形成しても良い。図1に
おいては、金型1の固定側の金型1aと可動側の金型1
bの双方に金属層3と断熱層4が形成された例を示す
が、固定側の金型1a或いは可動側の金型1bのいずれ
か一方のみに形成したり、部分的に形成することもでき
る。金型1のキャビティー2面に金属層3と断熱層4を
形成するには、金型加工された金型主材1´のキャビテ
ィー2を形成する面側に、先ず断熱層4を取り付ける。
この取り付けは溶射法によったり、別途製造した断熱層
4を金型主材1´との間に耐熱性接着剤を介在させて接
着することにより取り付けることができる。該取り付け
は耐熱性接着剤を介在させて接着するのが好ましい。こ
の断熱層4の上に金属層3を形成する。別途作成した金
属層3を断熱層4の上に配置する方法によって形成する
ことができる。この場合、断熱層4と金属層3との間に
耐熱接着剤を介在させて押圧して形成するのが好まし
い。また、金属層3に断熱層4を予め積層したものを、
耐熱接着剤を介在させて形成することもできる。
【0009】(b) 材 質金型主材 上記金型主材は、室温における熱伝導率が0.1cal
/cm・sec・℃以上、好ましくは0.11〜0.1
6cal/cm・sec・℃を示す素材のものから選ば
れる。この様な性質を有する材料としては、鋼鉄、アル
ミニウム、銅、亜鉛、及び、これら合金等の金属を挙げ
ることができる。上記室温における熱伝導率が上記範囲
未満の材質である場合は成形時の樹脂の冷却を効率的に
実施できない等の欠点が生じる。
【0010】金属層 上記金型主材のキャビティーを形成する面側の少なくと
も一部には、厚さが0.2〜2mm、好ましくは0.5
〜1.0mmで、しかも、熱伝導率が0.15cal/
cm・sec・℃以上、好ましくは0.16〜0.2c
al/cm・sec・℃の金属層が配置されている。該
金属層は、成形品を成形するときは金型キャビティーに
射出された溶融樹脂と接し、かつ成形品をある程度まで
冷却するという金型キャビティー面を形成する機構を果
たす。この金属層は、溶融樹脂が射出されキャビティー
内を流動するときは急激に冷却させず、しかし、溶融樹
脂を成形した後においては短時間で冷却することができ
るのが良い。従って、金型キャビティー表面を構成する
金属層の熱伝導率が上記範囲内のものであることが重要
であり、該熱伝導率が上記範囲未満では上記作用機能を
発揮させることができなくなる。この金型キャビティー
表面の金属層は、厳しい冷熱サイクルを受けるため、こ
の冷熱サイクルに耐え、強伸度が大きく、耐熱性があ
り、耐磨耗性に優れ、使用中に傷が付きにくい材質であ
る必要がある。具体的には、銅、ニッケル、クロム及び
これらの合金等の金属を挙げることができる。金属層の
厚さは、金型温度が高い程厚くし、金型温度が低い程薄
くするのが良いが、本発明者等の実験によると、金属層
に上記作用機能を発揮させるには、金属層の厚さを上記
範囲内で選ぶのが良い。従って、金属層の厚さが上記範
囲外であると、中空率を高くすることはできないし、流
体圧力を低くすることができなくなる。
【0011】断熱層 上記金型主材と金属層との間には、厚さが2〜20m
m、好ましくは3〜10mmで、しかも、熱伝導率が
0.05cal/cm・sec・℃以下、好ましくは
0.03〜0.001cal/cm・sec・℃、線膨
脹率が0.00003cm/cm・℃以下、好ましくは
0.000025〜0.00001cm/cm・℃の断
熱層が形成されている。断熱層は、金型主材と金属層と
の間にあり、金型キャビティーに射出された高温の溶融
樹脂からの温度を金型主材に伝えないで断熱する機能を
果たすと共に、金型主材及び金属層との剥離を考慮し
て、金型主材及び金属層の線膨脹率になるべく近い線膨
脹率を有する物質が使用される。この断熱層は熱伝導率
及び線膨脹率が上記範囲内のものであることが重要であ
る。熱伝導率が上記範囲を超過するものを用いると、溶
融樹脂から吸収した金属層の熱が急激に低下するため外
観改良の効果が少ない。また、上記線膨脹率が上記範囲
を超過するものを用いると、金型主材と金属層との間で
温度変化による歪みが発生し、金型主材及び金属層と断
熱層の剥離が起こり易くなると言った問題が生じる。こ
の様な断熱層の材質としては、具体的には、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ナイロンブロックコポリマー等の
熱硬化性樹脂に金属粉を樹脂との合計量に対して30〜
80重量%、好ましくは40〜70重量%の割合で含有
させた樹脂組成物からなるものを挙げることができる。
上記金属粉としては、鋼鉄、アルミニウム、銅、亜鉛、
及び、これらの合金等の金属を挙げることができる。該
金属粉の粒径としては、100〜500μmのものが好
ましい。また、上記断熱層の厚みは上記範囲内で選ぶの
が良い。断熱層の厚みが上記範囲未満であると断熱効果
が不十分となり、得られる成形品は急速に冷却され、成
形品に引け、反りが発生することになる。また、上記範
囲を超える溶融樹脂の冷却が遅くなり、成形サイクルが
長くなる。
【0012】(3) 中空射出成形 本発明の中空射出成形品の製造方法においては、上記射
出成形金型を用いて、5〜30kg/cm、好ましく
は10〜20kg/cmの低圧力の流体で、中空率が
20〜70%、好ましくは30〜60%の中空射出成形
が行なわれる。中空射出成形方法としては、上記低圧力
の流体で実施する以外は、通常の中空射出成形方法と同
様の方法で実施することができる。
【0013】具体的には、本発明の中空射出成形品の製
造方法における成形工程を表わす金型の断面図を図2
(a)、図2(b)、図2の(c)として表わす。 図2の(a)は、金型キャビティー2に金型キャビ
ティー2を満たすのに不十分な液体の溶融樹脂5をスプ
ルー6より射出した状態を表わす図である。 金型キャビティー2に射出された溶融樹脂5は、溶
融状態である間に流体注入口7から流体を注入した時、
該流体によって溶融樹脂5は金型キャビティー2の表面
に押されて、金型キャビティー2の形状に成形される。
図2の(b)は、溶融樹脂5に流体注入口7から流体を
注入し、中空部8を形成した状態を表わす図である。流
体が溶融樹脂5を金型キャビティー2に沿って押圧する
圧力は、溶融樹脂5の射出圧力の1/2以下の圧力であ
り、流体による流動速度は遅くなるが、本発明の中空射
出成形品の製造方法によるときはAの部分の流動速度変
化位置にヘジテーションマークは生じない。更に、成形
品の厚みが厚い部分から薄くなっているBの部分の皺の
発生し易い部分に、通常、溶融樹脂5が縮んだ皺が発生
するが、本発明の中空射出成形品の製造方法によるとき
は溶融樹脂5の冷却速度が穏やかなため、皺は生じな
い。 図2の(c)は、金型1を型開きして、中空射出成
形品9を離型した状態を表わす図である。
【0014】[II] 用 途上記中空射出成形によって得
られる中空射出成形品としては、具体的には、自動車用
ハンドル、シャワーヘッド、蛇口等を挙げることができ
る。
【0015】
【実施例】以下に示す実験例によって、本発明を更に具
体的に説明する。 実施例1 三菱重工業(株)製射出成形機200MGを使用し、金
型として、図1に示す様な鋼材(S55C、熱伝導率
0.13cal/cm・sec・℃)製の金型主材の可
動側及び固定側の金型キャビティー面側に厚さ15mm
のエポキシ樹脂にアルミニウム粉末を樹脂との合計量で
60重量%含有させた断熱層(熱伝導率0.005ca
l/cm・sec・℃、線膨脹率0.00002cm/
cm・℃)を形成し、この層の上に厚さ1.5mmのニ
ッケル板(熱伝導率0.17cal/cm・sec・
℃)を配置した三層構造の金型を使用し、ポリスチレン
(三菱化学(株)製、HT−60)を原材料として用い
て、長さ300mm、大外径40mm、小外径20mm
のパイプのハンドルを射出圧力300kg/cm、シ
リンダー温度220℃、ガス体(空気)注入圧力20k
g/cm、金型温度40℃、成形サイクル70秒の成
形条件で成形した。得られた成形品の表面光沢、外観を
目視観察で観察した結果、成形品は、ひけや反りがな
く、中空率が60%で、表面光沢90%であり、成形品
のヘジテーションマーク、皺は観察されなかった。
【0016】比較例1 実施例1において、金型を断熱層のないものに変更し、
更に、ガス体を窒素に変えて、150kg/cmの注
入圧力に変更した以外は実施例1に記載の方法と同様の
方法で成形した。得られた成形品は、ひけや反りがあ
り、中空率が60%であったが、成形品の表面にヘジテ
ーションマーク、皺が観察され、表面光沢70%であっ
た。
【0017】比較例2 実施例1において、金型を断熱層のないものに変更した
以外は実施例1に記載の方法と同様の方法で成形した。
得られた成形品は、ひけや反りがあり、中空率が60%
であったが、成形品の表面にヘジテーションマーク、皺
が観察され、表面光沢60%であった。
【0018】比較例3 実施例1において、断熱層を、厚さ1.0mm、熱伝導
率0.002cal/cm・sec・℃、線膨脹率0.
00005cm/cm・℃の無機物(珪酸カリウム)に
変更した以外は実施例1に記載の方法と同様の方法で成
形した。得られた成形品は、ひけや反りがあり、中空率
が60%、表面光沢70%であり、成形品の表面にヘジ
テーションマーク、皺が観察された。
【0019】比較例4 実施例1において、断熱層を、厚さ1mmに変更した以
外は実施例1に記載の方法と同様の方法で成形した。得
られた成形品は、ひけや反りがあり、中空率が60%、
表面光沢65%であり、成形品の表面にヘジテーション
マーク、皺が観察された。
【0020】
【発明の効果】このような本発明の中空射出成形品の製
造方法によれば、 ひけや反りがなく、 低圧中空射出成形法に存在する金型キャビティー内
における溶融樹脂の流動乱れによる外観不良現象が生じ
難く、外観の優れた成形品が得られる。 低圧の流体圧力で中空率が大きく、外観不良現象が
生じ難く、外観の優れた成形品が得られる。 中空射出成形で発生し易い金型キャビティー表面の
転写性、再現性等の外観不良の問題点を一挙に解決し、
商品価値の高い成形品を製造することができる。との優
れた利点があり、工業的利用価値が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明実施例に用いられる金型を表わ
す断面図である。
【図2】図2は本発明の中空射出成形品の製造方法にお
ける成形工程を表わす金型の断面図である。
【符号の説明】
1 金型 1´ 金型主材 1a 固定側金型 1b 可動側金型 2 キャビティー 3 金属層 4 断熱層 5 溶融樹脂 6 スプルー 7 ガス体注入口 8 中空部 9 中空射出成形品 A 流動速度変化位置 B 皺の発生し易い部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊 藤 信 昭 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空射出成形方法で中空率が20〜70%
    の熱可塑性樹脂製中空射出成形品を製造するに当たり、
    金型主材が室温における熱伝導率0.1cal/cm・
    sec・℃以上のもので形成されており、キャビティー
    を形成する面の少なくとも一部が、厚さ0.2〜2m
    m、熱伝導率0.15cal/cm・sec・℃以上の
    金属層で形成され、前記金型主材と金属層との間に、厚
    さ2〜20mm、熱伝導率0.05cal/cm・se
    c・℃以下、線膨脹率0.00003cm/cm・℃以
    下の断熱層が形成されている射出成形用金型を用いて、
    5〜30kg/cmの低圧流体で熱可塑性樹脂を中空
    射出成形することを特徴とする、中空射出成形品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】断熱層が、熱硬化性樹脂に金属粉を樹脂と
    の合計量に対して30〜80重量%含有させた樹脂組成
    物からなる、請求項1に記載の中空射出成形品の製造方
    法。
JP22660596A 1996-08-28 1996-08-28 中空射出成形品の製造方法 Pending JPH1067032A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002544016A (ja) * 1999-05-12 2002-12-24 キャラウェイ・ゴルフ・カンパニ 交換可能な金型キャビティ及び金型キャビティインサート
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JP2021055760A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 積水化学工業株式会社 管継手、空調設備用ドレン配管構造、及び管継手製造方法

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