JPH1066553A - 農産物の洗浄水及び洗浄方法 - Google Patents

農産物の洗浄水及び洗浄方法

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JPH1066553A
JPH1066553A JP26022796A JP26022796A JPH1066553A JP H1066553 A JPH1066553 A JP H1066553A JP 26022796 A JP26022796 A JP 26022796A JP 26022796 A JP26022796 A JP 26022796A JP H1066553 A JPH1066553 A JP H1066553A
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JP
Japan
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water
ionized water
washing
alkaline ionized
acidic
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JP26022796A
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English (en)
Inventor
Jinichi Ito
仁一 伊藤
Masakazu Nakamura
正和 中村
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JIPCOM KK
JIPUKOMU KK
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JIPCOM KK
JIPUKOMU KK
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Publication date
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Publication of JPH1066553A publication Critical patent/JPH1066553A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • C02F1/46104Devices therefor; Their operating or servicing
    • C02F1/4618Devices therefor; Their operating or servicing for producing "ionised" acidic or basic water

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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境汚染の問題がなく、人体に対して無害
で、農産物に付着した農薬等の洗浄効果に優れ、殺菌及
び鮮度維持効果をも有する農産物の洗浄水及び洗浄方法
を提供する。 【解決手段】 陽極と陰極との間にイオン透過性の隔膜
を有する電解槽を用いて水を電解したとき、陰極室側か
ら得られるpH10以上、生成時の酸化還元電位−15
0〜−850mVのアルカリイオン水を単独で、又はこ
のアルカリイオン水と、同様の電解槽を用いて水を分解
したとき、陽極側から得られるpH3以下、生成時の酸
化還元電位1000〜1300mVの酸性イオン水とを
組み合わせて洗浄水として用い、農産物等の洗浄をす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物に付着した
農薬等を洗浄除去すると共に、農産物の鮮度維持効果を
もたらす農産物の洗浄水及び洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】農産物の大部分は農薬を使用して栽培し
ているため、農産物を食するに際しては、付着した農薬
を洗浄しなければならず、その洗浄は、通常の水や、人
体に悪影響の少ない合成洗剤を溶解させた水等を用いて
行っている。
【0003】一方、特公平4−42077号や、特開平
1−180293号には、陽極と陰極との間にイオン透
過性の隔膜を有する電解槽を用いて水を電気分解したと
き、陽極室側から得られる酸性イオン水を、食品や医療
分野の殺菌水として用いることが開示されている、
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、農産物
に付着した農薬は、通常の水では除去することが困難で
あり、また、合成洗剤を用いた場合には、農薬の種類に
よって洗剤の種類を変えるとか、合成洗剤を洗い落とす
ことがまた必要となって作業が大変であり、洗剤の排水
によって河川や湖沼等が汚染されるという問題もあっ
た。
【0005】また、特公平4−42077号や、特開平
1−180293号に開示された酸性イオン水は、原水
にNaClを添加して水の電気伝導度を高めて電解する
ことにより得られるもので、次亜塩素酸(HClO)に
よる殺菌効果を利用したものであった。
【0006】しかし、食品自体に上記アルカリイオン水
を利用する場合、高濃度の苛性ソーダ(NaOH)、次
亜塩素酸(HClO)が付着して残留することによって
農作物の細胞が溶融する事例もあり、人体に対してより
安全な洗浄水が求められていた。また、上記従来の酸性
イオン水は、殺菌効果は認められるものの、農作物の表
面に付着する農薬等の洗浄除去効果は少なく、農産物に
対する鮮度維持効果はほとんど認められないものであっ
た。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、環境汚染の問題がなく、人体に対し
ても無害で、農産物に付着した農薬等の洗浄効果に優
れ、農作物の鮮度維持効果をも有する洗浄水及び洗浄方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、長年に亙
り、水を電気分解して得られる酸性イオン水及びアルカ
リイオン水について鋭意研究を重ねてきたが、特定の性
状のアルカリイオン水を単独で、又は、上記アルカリイ
オン水と特定の性状の酸性イオン水とを組合せて、農産
物を洗浄することにより、農産物に付着した農薬を効果
的に除去できると共に、農産物の鮮度を維持する効果も
もたされることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の第1は、陽極と陰極と
の間にイオン透過性の隔膜を有する電解槽を用いて水を
電解したとき、陰極室側から得られるアルカリイオン水
であって、pH10以上、生成時の酸化還元電位−15
0〜−850mVであることを特徴とする農産物の洗浄
水である。
【0010】本発明の第2は、前記第1の発明におい
て、表面張力が67ダイン/cm以下である農産物の洗
浄水である。
【0011】本発明の第3は、陽極と陰極との間にイオ
ン透過性の隔膜を有する電解槽を用いて水を電解したと
き、陰極室側から得られるアルカリイオン水であって、
pH10以上、生成時の酸化還元電位−150〜−85
0mVであるアルカリイオン水と、前記電解槽を用いて
水を電解したとき、陽極室側から得られる酸性イオン水
であって、pH3以下、生成時の酸化還元電位1000
〜1300mVである酸性イオン水との組合せからなる
ことを特徴とする農産物の洗浄水である。
【0012】本発明の第4は、前記第3の発明におい
て、前記アルカリイオン水及び前記酸性イオン水の表面
張力が67ダイン/cm以下であり、前記酸性イオン水
の残留塩素濃度が10ppm以下である農産物の洗浄水
である。
【0013】本発明の第5は、陽極と陰極との間にイオ
ン透過性の隔膜を有する電解槽を用いて水を電解したと
き、陰極室側から得られるアルカリイオン水であって、
pH10以上、生成時の酸化還元電位−150〜−85
0mVである洗浄水で、農産物を洗浄することを特徴と
する農産物の洗浄方法である。
【0014】本発明の第6は、陽極と陰極との間にイオ
ン透過性の隔膜を有する電解槽を用いて水を電解したと
き、陰極室側から得られるアルカリイオン水であって、
pH10以上、生成時の酸化還元電位−150〜−85
0mVであるアルカリイオン水と、前記電解槽を用いて
水を電解したとき、陽極室側から得られる酸性イオン水
であって、pH3以下、生成時の酸化還元電位1000
〜1300mVである酸性イオン水とを用いて、農産物
を順次洗浄することを特徴とする農産物の洗浄方法であ
る。
【0015】本発明の第7は、前記第5又は第6の発明
において、前記洗浄を超音波洗浄又はシャワー洗浄で行
う農産物の洗浄方法である。
【0016】本発明の第1の洗浄水は、水を電気分解し
て得られる前述した特定のpH及び酸化還元電位を有す
るアルカリイオン水からなるので、環境汚染や人体に対
して悪影響を与える物質を含まず、後述する実施例に示
されるように、優れた殺菌効果を有すると共に、農薬等
の洗浄除去効果や、農作物の鮮度維持効果をも有してい
る。
【0017】本発明の第2の洗浄水は、前述した特定の
表面張力を有していることにより、農作物に対する濡れ
性が良好であり、上記の効果を迅速かつ強力に得ること
ができる。
【0018】本発明の第3の洗浄水は、前述した特定の
pH及び酸化還元電位を有するアルカリイオン水と、同
じく特定のpH及び酸化還元電位を有する酸性イオン水
との組合せからなるので、農作物に対する殺菌作用をよ
り高め、上記農薬等の洗浄除去効果や、農作物の鮮度維
持効果をももたらすことができる。
【0019】本発明の第4の洗浄水は、アルカリイオン
水及び酸性イオン水が前述した特定の表面張力を有し、
かつ、酸性イオン水の残留塩素濃度が低いので、農作物
に対する濡れ性が良好であり、上記効果を迅速かつ強力
に得ることができると共に、人体に対する安全性も高
い。
【0020】本発明の第5の洗浄方法によれば、前記ア
ルカリイオン水で農作物を洗浄することにより、表面に
付着する農薬等を効果的に洗浄除去でき、しかも殺菌効
果と鮮度維持効果を付与することができる。
【0021】本発明の第6の洗浄方法によれば、前記ア
ルカリイオン水と前記酸性イオン水とを併用することに
より、農作物に対する殺菌効果を更に高め、農薬等の洗
浄除去効果や、農作物の鮮度維持効果をももたらすこと
ができる。
【0022】本発明の第7の洗浄方法によれば、農作物
を迅速かつ効果的に洗浄することができる。
【0023】上記の特定性状を有する本発明の洗浄水
は、例えば特開平7−265861号公報に開示された
電解方法で製造することができるが、アルカリイオン水
においては、pH10以上、生成時の酸化還元電位−1
50〜−850mV、酸性イオン水においては、pH3
以下、生成時の酸化還元電位1000〜1300mVの
条件を満たすことによって、アルカリイオン水中にはヒ
ドロキシルイオン(H32 -)、酸性イオン水中にはヒ
ドロニウムイオン(H3+ )を生成することができ
る。特に、殺菌効果を期待する場合は、生成時の酸化還
元電位の変化のないうちに農作物を洗浄することによっ
て、酸性イオン水の酸化還元電位に基づく放電による殺
菌効果又は好気性菌の生存できないアルカリイオン水の
マイナス電位の環境をつくることによって成果を上げる
ことができる。
【0024】なお、酸化還元電位は、時間経過と共にp
Hと関係なく変動するが、酸化還元電位による作用以外
の農薬等の洗浄作用や、鮮度維持作用、浸透性による殺
菌作用などは生成時と全く変わらない効果が保たれる。
【0025】本発明におけるアルカリイオン水が、優れ
た洗浄、殺菌、鮮度維持効果を有する理由は、よくわか
らないが、推測によれば次のように考えられる。
【0026】アルカリイオン水中に形成されたヒドロキ
シルイオンは、水の中では不安定な存在であるため、急
速に水の界面へと移動してH−O−H基の部分を水の中
に、OH- 基の部分を水の外側に向けて配列して、安定
した単分子膜となる。このヒドロキシルイオンは、乳
化、浸透、コロイド化、分散、可溶化、濡れ性等の界面
活性作用をもっており、それによって洗浄効果が発揮さ
れると考えられる。
【0027】なお、本発明の洗浄水に用いられるアルカ
リイオン水で、ヒドロキシルイオンが生成すると推測さ
れる理由は、次の通りである。すなわち、通常の電気分
解で得られたアルカリイオン水は、有機カルボン酸など
の遊離脂肪酸を含む油性分だけに洗浄効果をもたらす
が、本発明の洗浄水に用いられるアルカリイオン水は、
有機カルボン酸などの遊離脂肪酸を含む油性分だけでな
く、これらを含まない鉱物油等の油性分に対しても洗浄
効果を有するからである。
【0028】また、このアルカリイオン水は、電解によ
って発生する塩素をヒドロキシルイオンの単分子膜で包
み、界面における加水分解で塩素を不活性化し、塩素の
有する揮発性や激しい刺激や生理活性を失わせながら、
細胞の活性を維持させることができるという特質ももっ
ている。
【0029】更に、このアルカリイオン水のもう一つの
特徴として、浸透、コロイド化の機能により、生体の細
胞の中に浸透し、細胞膜内にある脂肪酸などを融合し、
保水性の高いミセル状態を創り出すことにより、細胞の
瑞々しさと新鮮さを保持するという機能があり、生鮮食
品などにもすばらしい効果を発揮する。
【0030】
【発明の実施の態様】図1、2には、本発明の洗浄水を
製造するための製造装置の一例が示されている。この製
造装置は、原水導入管1と、その途中に設けたフィルタ
ー槽5と、電解槽12と、アルカリイオン水導出管23
と、酸性イオン水導出管26とで主として構成されてい
る。
【0031】原水導入管1は、減圧弁2、圧力スイッチ
3、電磁弁4を介して、フィルター槽5に連結されてい
る。フィルター槽5は、有底円筒状のケーシング6内
に、同じく有底円筒状のフィルター7を配置し、このフ
ィルター7を蓋体11で支持した構造をなしている。原
水導入管1は、フィルター7の内側に連通する導入路8
に連結され、連結管9は、フィルター7の外側に連通す
る導出路10に連結されている。なお、この実施例にお
いて、フィルター7としては、10μm以上の粒子を捕
捉できる能力を有する「チッソCPフィルター」(商品
名、チッソ株式会社製)を用いた。
【0032】電解槽12は、円筒状のステンレス電極か
らなる陰極13と、この陰極13よりも直径の小さい円
筒状のチタン−白金電極からなる陽極14とを同心状に
配置し、それらの上下端面を環状の蓋体15、16で封
止した構造をなす。また、陰極13と陽極14との間に
は、同じく円筒状の隔膜17がその両端を蓋体15、1
6に支持されて設置されており、電解槽12内を外側の
陰極室18と、内側の陽極室19とに、容積比3:7の
比率で区画している。この隔膜17は、陽イオンを陽極
室19側から陰極室18側に透過させ、陰イオンを陰極
室18側から陽極室19側に透過させる。
【0033】連結管9は、その先端が管9a、9bに分
岐し、一方の管9aは、電解槽12底部の蓋体16に設
けられた陰極室18内への導入路20に連結され、他方
の管9bは、上記蓋体16に設けられた陽極室19内へ
の導入路21に連結されており、いずれも同径で、同圧
の原水が導入される構造とされている。また、電解槽1
2の上部の蓋体15には、陰極室18からアルカリイオ
ン水を取り出すための導出路22が形成され、これにア
ルカリイオン水導出管23が連結され、電磁弁24、流
量制御弁28を介してアルカリイオン水を供給するよう
になっている。更に、上部の蓋体15には、陽極室19
から酸性イオン水を取り出すための導出路25が形成さ
れ、これに酸性イオン水導出管26が連結され、電磁弁
27、流量制御弁29を介して酸性イオン水を供給する
ようになっている。そして、上記流量制御弁28、29
により、陽極室19からの吐出量と、陰極室18からの
吐出量との比が、4.5:5.5となるように調整され
ている。
【0034】なお、電解層12には、陽極14と陰極1
3とに電力を供給する電源30と、この電源30からの
電力を制御する制御装置31とが設けられている。ま
た、図2に示すように、陽極室19には、陽極14の軸
方向に沿って平行に、φ2mmのチタン丸棒32が、3
cm間隔で8本配設されている。
【0035】したがって、原水を原水導入管1から、減
圧弁2、圧力スイッチ3、電磁弁4を介して、フィルタ
ー槽5のフィルター7の内部に導入すると、フィルター
7を内側から外側に通過して連結管9より流出する。こ
のとき、10μm以上の大きさの粒子はフィルター7に
捕捉され、電解槽12の隔膜17の目詰まりを防止でき
る。なお、圧力スイッチ3は、常に一定の水圧の原水が
フィルター槽5に供給されるように、水圧を検出して減
圧弁2や電磁弁4を制御するものである。
【0036】連結管9に流出した原水は、分岐管9a、
9bに分流されて、電解槽12の陰極室18及び陽極室
19にそれぞれ同圧、同量で流入する。陽極室19に流
れ込んだ原水は、前記チタン丸棒32によって高流速で
陽極室19内を流れる。電解槽12では、陽極14と陰
極13との間で電圧が印加され、原水の電解が行われ
る。このとき、電圧50〜70V、電流16〜25Aと
なるように制御装置31で電力を調整し、陽極室19か
らは酸性イオン水が2〜5L/分の流速で吐出し、陰極
室18からはアルカリイオン水が5〜8L/分の流速で
吐出するように流量を調整する。
【0037】上記のような方法によって、pH3以下、
残留塩素濃度10ppm以下、酸化還元電位1000〜
1300mVである酸性イオン水、及びpH10以上、
酸化還元電位−150〜−850mVであるアルカリイ
オン水を製造することができる。また、上記方法によっ
て得られる酸性イオン水及びアルカリイオン水は、表面
張力が67ダイン/cm以下であるという特徴を有して
いる。
【0038】本発明は、少なくとも上記アルカリイオン
水を洗浄水として用いるもので、好ましくは上記アルカ
リイオン水と上記酸性イオン水とを組合せて洗浄水とし
て用いることを特徴としている。
【0039】本発明の対象とする農産物は、各種の野
菜、果実等、あらゆる農作物を包含する。また、収穫さ
れたばかりの農作物だけでなく、その皮を除去したり、
適当な大きさにカットしたもの等、一次加工を施した生
鮮品であってもよい。
【0040】本発明の洗浄水を用いて、農作物を洗浄す
る方法は、特に限定されないが、例えば、超音波洗浄、
シャワー洗浄、浸漬洗浄等が好ましく採用される。超音
波洗浄は、通常市販されている超音波洗浄機を用いて行
うことができ、シャワー洗浄は、例えば家庭用皿洗い機
等を用いて行うことができる。
【0041】図4には、本発明の洗浄水を用いて農産物
を洗浄するための洗浄装置の一例が示されている。
【0042】同図において、41は、図1、2に示した
のと同様なイオン水製造装置、42は、同イオン水製造
装置によって作られた酸性イオン水の貯留タンク、43
は、同イオン水製造装置によって作られたアルカリイオ
ン水の貯留タンクである。
【0043】44は、超音波洗浄槽であり、途中にポン
プ46を有する配管45によって酸性イオン水貯留タン
ク42と連結され、酸性イオン水貯留タンク42から酸
性イオン水が供給され、貯留されるようになっている。
また、超音波洗浄槽44の内部には、超音波発振機47
に連結された超音波発振子48と、ヒーター49とが設
置されている。更に、超音波洗浄槽44には、オーバー
フローした酸性イオン水を油水分離機50を介して排出
させる排水管51が連結されている。
【0044】52は、シャワー洗浄装置であり、途中に
ポンプ53を有する配管54によってアルカリイオン水
貯留タンク43に連結され、アルカリイオン水貯留タン
ク43からアルカリイオン水が供給され、このアルカリ
イオン水を被洗浄物に噴霧する構造になっている。な
お、噴霧されたアルカリイオン水は、油水分離機55を
有する排水管56によって排水されるようになってい
る。
【0045】61は、一次乾燥機であり、空気供給管6
2によって供給される空気を被洗浄物に吹き付ける構造
をなしている。また、63は、二次乾燥機であり、ヒー
ター64によって加熱され、温風供給管65によって供
給される温風を被洗浄物に吹き付ける構造をなしてい
る。
【0046】71は、バケットコンベアであり、例えば
ネット状のバケットに被洗浄物を収容して、図中矢印A
で示すように昇降しながら上記の各装置に順次移動し
て、被洗浄物を上記の各装置によって順次処理させるも
のである。
【0047】したがって、被洗浄物をバケットコンベア
71に載せると、バケットコンベア71は、まず被洗浄
物を超音波洗浄槽44内に浸漬させる。そして、超音波
発振機47の超音波発振子48によって酸性イオン水を
振動させ、被洗浄物を酸性イオン水で洗浄する。
【0048】次に、被洗浄物は、バケットコンベア71
によって、シャワー洗浄装置52に導入され、そこでア
ルカリイオン水を吹き付けられて洗浄される。
【0049】更に、被洗浄物は、バケットコンベア71
によって、一次乾燥機61に導入され、そこでエアーを
吹き付けられて、表面に付着している水滴を吹き飛ばす
ようにして除去される。
【0050】最後に、被洗浄物は、バケットコンベア7
1によって、二次乾燥機63に導入され、そこで温風を
吹き付けられてほぼ完全に乾燥される。
【0051】図5、6には、本発明の洗浄水を用いて被
洗浄物を洗浄するための洗浄装置の他の例が示されてい
る。
【0052】図5において、81は洗浄槽であって、底
部中央に洗浄水を矢印イの方向から導入する導入管82
が連結され、側面上部に、洗浄水を矢印ロの方向に排出
する排出管83が設けられている。また、底部には載置
台84が配置され、被洗浄物を入れたバケット75を載
置できるようにされている。
【0053】バケット75には、例えば多数の孔76、
76…が設けられて、洗浄水が通過できるようにされて
いる。
【0054】なお、図5においては、洗浄槽81を1個
だけ示したが、洗浄水としてアルカリイオン水と、酸性
イオン水とを組み合わせて用いる場合には、洗浄槽81
を2個とし、アルカリイオン水と、酸性イオン水とを別
々に供給、排出させる。
【0055】図6において、91は脱水槽であって、底
部中央を貫通する回転軸92の回転により回転する回転
台93が設けられ、回転台93にバケット75を載置で
きるようにされている。回転軸92は脱水槽91の外部
において、モータ95の駆動軸にベルト94で連結さ
れ、モータ95を作動させると、回転軸92及び回転台
93が矢印ハで示すように回転する。勿論、矢印ハの回
転方向は逆でもよい。また、脱水槽91の底部付近の側
面には、洗浄水を矢印ニの方向に排出する排出管96が
連結されている。
【0056】この洗浄装置を用いて酸性イオン水及びア
ルカリイオン水を併用して洗浄する場合には、洗浄槽8
1を2つ用意しておき、そのうちの一つには酸性イオン
水を満たし、もう一つにはアルカリイオン水を満たして
おく。そして、被洗浄物をバケット75に入れ、酸性イ
オン水が満たされた洗浄槽81に入れて、その載置台8
4上に載置し、導入管82から酸性イオン水を導入する
と共に、排出管83からオーバーフローした酸性イオン
水を排出しながら洗浄を行う。酸性イオン水は、バケッ
ト75の孔76、76…を通過するので、被洗浄物は、
酸性イオン水に浸漬した状態となり洗浄される。所望時
間経過後、バケット75を、洗浄槽81から引き上げ
る。この際、バケット75中で、被洗浄物に接触してい
た酸性イオン水の大部分は、孔76、76…から排出さ
れる。
【0057】次いで、酸性イオン水がほぼ水切りされた
バケット75を、アルカリイオン水が満たされた別の洗
浄槽81に入れ、その載置台84上に載置し、酸性イオ
ン水の場合と同様にしてアルカリイオン水で洗浄した
後、バケット75を洗浄槽81から引き上げて、アルカ
リイオン水をほぼ水切りする。
【0058】なお、酸性イオン水での洗浄と、アルカリ
イオン水での洗浄は、上記と順序が逆でもよく、また、
所望回数繰り返してもよい。
【0059】洗浄が終了した後、バケット75を、脱水
槽91の回転台93に載せ、モータ95を作動させて、
回転軸92と共に回転台93を回転させる。すると、バ
ケット75も回転して、被洗浄物に付着していた洗浄水
が、遠心力により孔76、76…から排出されて脱水さ
れる。
【0060】
【実施例】 参考例1 原水として水道水を用いて、図1に示した装置を用い、
電圧60V、電流20A、酸性イオン水の流量4L/
分、アルカリイオン水の流量4L/分の条件で電解を行
い、酸性イオン水及びアルカリイオン水を製造した。こ
うして得られたアルカリイオン水、酸性イオン水、及び
一般水道水について、それぞれ表面張力、酸化還元電位
(ORP)、残留塩素濃度(ppm)、pHを測定し
た。また、水道水とアルカリイオン水については、NM
Rスペクトル半値幅(Hz)も測定した。その結果を表
1及び図3に示す。なお、図3は、核磁気共鳴法によっ
て測定したNMRスペクトルであり、図中Aはアルカリ
イオン水、Bは水道水の結果を示す。
【0061】pH及び酸化還元電位は、ハンナインスツ
ルメンツ・ジャパン株式会社製の「ウォータテスター」
(商品名)を用いて測定した。また、表面張力は、太平
理化工業株式会社製のデュヌーイ氏表面張力計を用い
て、20℃における表面張力を測定した。更に、残留塩
素濃度は、オルトトリジン法・ヨウ化カリウム試薬によ
る検定法によって測定した。
【0062】
【表1】
【0063】表1の結果から、酸性イオン水、アルカリ
イオン水とも、水道水と比較して表面張力が低いことが
わかる。したがって、上記酸性イオン水及びアルカリイ
オン水は、被洗浄物に対する濡れ性に優れており、その
結果、洗浄効果が迅速に発揮される。
【0064】また、図3の結果から、アルカリイオン水
は、水道水より、NMRスペクトルの半値幅が小さいこ
とがわかる。なお、NMRスペクトルの半値幅W1/2
と、粒子半径rと、拡散定数Dとの間には、下記数1の
関係があるとされている。
【0065】
【数1】
【0066】したがって、半値幅W1/2 が小さいほど、
粒子半径rが小さく、すなわち水のクラスターが小さ
く、拡散定数Dが大きくなる。このように、本発明の洗
浄水であるアルカリイオン水は、表面張力が低いことか
ら濡れ性に優れ、また、クラスターが小さいことから拡
散性、浸透性に優れている。
【0067】参考例2 原水として水道水を用いて、図1に示した装置を用い、
電圧50V、電流60A、酸性イオン水の流量3L/
分、アルカリイオン水の流量5L/分の条件で電解を行
い、酸性イオン水及びアルカリイオン水を製造した。こ
うして得られたアルカリイオン水、酸性イオン水につい
て、20℃、40℃、80℃におけるpH、酸化還元電
位(ORP)、残留塩素濃度(ppm)を測定し、温度
変化によって特性が変化するかどうかをみた。アルカリ
イオン水や酸性イオン水を洗浄水として用いる際に、場
合よっては加熱することもあるので、高温時においても
その特性が変化しないもののほうがよい。その結果を表
2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】表2の結果から、温度が変化しても、アル
カリイオン水及び酸性イオン水の特性は、ほとんど変化
しないことがわかる。したがって、高温下で用いてもそ
の洗浄効果は変わらないことがわかる。
【0070】参考例3 原水として水道水を用いて、図1に示した装置を用い、
電圧、電流、酸性イオン水の流量、アルカリイオン水の
流量を変化させて電解を行い、下記表3に示す各種の酸
性イオン水及びアルカリイオン水を製造した。
【0071】こうして得られた各種のアルカリイオン
水、酸性イオン水に、大腸菌を210,000 個/ml となる量
で加えた後、1ml当りの大腸菌数を経時的に測定した。
なお、比較のため、蒸留水、水道水についても、上記と
同様に大腸菌を加えて、上記と同様な測定を行った。そ
の結果を表3に示す。
【0072】
【表3】
【0073】上記表3の結果から、pH9.0のアルカ
リイオン水では殺菌効果が得られないが、pH10.5
のアルカリイオン水では十分な殺菌効果が得られること
がわかる。同様に、pH3.5以上の酸性イオン水では
殺菌効果が得られないが、pH2.6の酸性イオン水で
は十分な殺菌効果が得られることがわかる。なお、蒸留
水、水道水では、いずれも殺菌効果は得られない。
【0074】実施例1〜3、比較例1 原水として水道水を用いて、図1に示した装置を用い、
電圧60V、電流24A、酸性イオン水の流量4L/
分、アルカリイオン水の流量4L/分の条件で電解を行
い、酸性イオン水及びアルカリイオン水を製造した。
【0075】こうして得られたアルカリイオン水、酸性
イオン水について、pH、酸化還元電位(ORP)を測
定した。その結果を表4に示す。
【0076】
【表4】
【0077】上記で得られたアルカリイオン水と酸性イ
オン水とを用い、前記表3によって判明した殺菌時間を
ベースに洗浄時間を設定し、図5、6に示した洗浄装置
を用いて、カット野菜(キャベツ)を洗浄した。
【0078】すなわち、酸性イオン水を満たした洗浄槽
81と、アルカリイオン水を満たした洗浄槽81とを用
い、カット野菜を下記表5に示すような手順で洗浄した
後、脱水槽91において遠心力による水切りを行った。
これらをそれぞれ実施例1〜3とする。また、比較のた
め、水道水を用いて同様の方法で洗浄し、比較例1とし
た。
【0079】
【表5】
【0080】こうして洗浄したカット野菜について、洗
浄直後及び1日経過後の大腸菌群を検査し、鮮度保持期
間をみた。大腸菌群の検査は、スタンプスプレッド法
(表面付着菌数の簡易測定法、検体の表面をこすったス
タンプで、普通ブイヨン培地をこすり、24時間培養
後、コロニー数をカウントする方法)で行った。評価
は、0…陰性、1…非常に少ない、2…少ない、3…多
い、4…非常に多いとして表した。また鮮度保持期間の
試験は、ビニールパックして5℃の冷蔵庫に保管し、褐
変現象を目視する方法で行った。その評価は、開始日か
ら変化の兆候が現れ始めた日数で表した。更に、これら
を総合評価し、◎…比較例1と比べて非常によい、○…
比較例1と比べてよい、△…比較例1と同等、×…比較
例1より悪いとして表した。これらの結果を表6に示
す。
【0081】
【表6】
【0082】表6の結果から、カット野菜を、本発明の
洗浄水を用いて、本発明の洗浄方法により洗浄した実施
例1〜3は、いずれも、大腸菌検査が陰性であり、鮮度
保持期間が5日間であり、したがって総合評価もよいこ
とがわかる。これに対して、水道水で洗浄した比較例1
は、洗浄直後から大腸菌が非常に多く検出され、また、
鮮度保持期間が2日で褐変現象が起こるのが早いことが
わかる。
【0083】実施例4 原水として水道水を用いて、図1に示した装置を用い、
電圧60V、電流20A、酸性イオン水の流量4L/
分、アルカリイオン水の流量4L/分の条件で電解を行
い、酸性イオン水及びアルカリイオン水を製造した。使
用した原水、得られたアルカリイオン水、酸性イオン水
について、pH、酸化還元電位(mV)、温度(℃)を測
定した。この結果を表7に示す。
【0084】
【表7】
【0085】次に、上記水道水とアルカリイオン水とを
用いて、トマト表面の付着物に対する溶出テストを行っ
た。トマトとしては、農薬を使用して栽培された市販の
ミニトマトと、無農薬で栽培された家庭菜園トマトとを
用いた。そして、上記水道水とアルカリイオン水とを、
それぞれ50mlずつ別々の容器に入れ、各容器に上記
各トマトを1個ずつ浸漬して、経時的に浸漬液の色調及
び濃度を観察した。
【0086】色調及び濃度の評価は、…黄緑色、…
黄色が強い黄緑色、…黄色、…わずかに着色、…
無色とした。この結果を表8に示す。
【0087】
【表8】 (なお、5は、1のアルカリイオン水に30分間浸漬した後取出し、再び新しいア ルカリイオン水に浸漬したものである。)
【0088】表8に示されるように、市販のミニトマト
をアルカリイオン水に浸漬すると、浸漬液が抽出物によ
り黄緑色(時間の経過に伴って色調は黄色に変化する)
となるが、家庭菜園の無農薬栽培のトマトでは、アルカ
リイオン水に浸漬しても、浸漬液の着色はほとんど起こ
らない。一方、水道水では、市販のミニトマトを浸漬し
た場合でも、わずかに着色したが、家庭菜園の無農薬栽
培のトマトを浸漬した場合は、当然の結果として全く着
色は見られない。浸漬液の着色の程度はそれほど差がな
い。また、1においては、5分間の短い浸漬時間で抽出
物による着色はほぼ完了するが、引き続いてトマト自身
の成分が溶出していないかを調べるために、30分間抽
出の終わったトマトを取り出して改めて新しいアルカリ
イオン水に浸漬したところ、5の結果にみられるように
わずかに着色するにとどまった。これは、トマトに付着
した物質のみが抽出されていることを示している。
【0089】なお、市販のミニトマトの抽出物を同定す
るために、アルカリイオン水500mlに市販のミニト
マト10個を浸漬し、1時間後に取り出して、残った浸
漬液を蒸発乾固させたところ白い粉末が得られた。この
粉末を赤外線反射光により分析したところ、炭素−水素
−酸素からなる有機物の存在が認められた。したがっ
て、上記浸漬液に有機リン酸系の農薬が溶出していると
推定された。
【0090】実施例5〜7、比較例2〜4 実施例1〜3で得たアルカリイオン水を用いて、大根の
つま(大根の細切り)を洗浄した。すなわち、表8に示
すように、常法により塩素処理した後、上記アルカリイ
オン水で5分洗浄したもの(実施例5)、塩素処理せず
に上記アルカリイオン水で5分洗浄したもの(実施例
6)、塩素処理せずに上記アルカリイオン水で10分洗
浄したもの(実施例7)を得た。
【0091】また、比較のため、常法により塩素処理し
たもの(比較例2)、次亜塩素酸ナトリウムを150ppmの
濃度で含有する水溶液で5分洗浄したもの(比較例
3)、水道水で5分洗浄したもの(比較例4)を得た。
【0092】こうして得られたそれぞれの大根のつまに
ついて、鮮度保持期間の評価、テクスチャーの評価、1
日後の菌検査を行った。鮮度保持期間の評価は、テクス
チュロメータで弾力性を測定し、弾力性が維持される日
数を持って評価した。また、テクスチャーの評価は、◎
…塩素処理した従来品より良い、○…塩素処理した従来
品と同等、△…塩素処理した従来品より劣る、×…かな
り悪い、という基準で行い、1日後の菌検査は、普通の
ブイヨン培地(栄研化学製)で24時間培養した後、コ
ロニー数をカウントする方法で行った。この結果を表9
に示す。
【0093】
【表9】
【0094】表9に示されるように、アルカリイオン水
で処理した実施例5〜7は、鮮度保持期間も長く、テク
スチャーも良好に維持されることがわかる。これに対し
て、塩素処理だけの比較例2、水道水で処理した比較例
4は、鮮度保持期間がやや短く、テクスチャーも実施例
5〜7に比べると劣っていた。また、次亜塩素酸ナトリ
ウム水溶液で処理した比較例3は、鮮度保持期間もテク
スチャーも著しく劣っていた。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水を電気分解して得られる特定性状のアルカリイオン
水、又は特定性状のアルカリイオン水及び酸性イオン水
を用いることにより、人体に対して無害で、環境汚染を
起こすことなく、農産物の表面に付着する農薬等を効果
的に溶出除去することができ、かつ、殺菌効果及び鮮度
保持効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄水を製造するための装置の一例を
示す概略断面図である。
【図2】図1の装置における電解槽の横断面図である。
【図3】本発明の洗浄水と、水道水とのNMRスペクト
ルを示す図表である。
【図4】本発明の洗浄水を用いて洗浄するための装置の
一例を示す説明図である。
【図5】本発明の洗浄水を用いて洗浄するための装置の
他の例における洗浄槽を示す断面図である。
【図6】同洗浄装置における脱水槽を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 原水導入管 5 フィルター槽 7 フィルター 9 連結管 12 電解槽 13 陰極 14 陽極 17 隔膜 18 陰極室 19 陽極室 23 アルカリイオン水導出管 26 酸性イオン水導出管 28、29 流量制御弁 30 電源 31 制御装置 32 チタン丸棒 41 イオン水製造装置 42 酸性イオン水の貯留タンク 43 アルカリイオン水の貯留タンク 44 超音波洗浄槽 47 超音波発振機 48 超音波発振子 52 シャワー洗浄装置 61 一次乾燥機 63 二次乾燥機 71 バケットコンベア 75 バケット 81 洗浄槽 91 脱水槽

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極と陰極との間にイオン透過性の隔膜
    を有する電解槽を用いて水を電解したとき、陰極室側か
    ら得られるアルカリイオン水であって、pH10以上、
    生成時の酸化還元電位−150〜−850mVであるこ
    とを特徴とする農産物の洗浄水。
  2. 【請求項2】 表面張力が67ダイン/cm以下である
    請求項1記載の農産物の洗浄水。
  3. 【請求項3】 陽極と陰極との間にイオン透過性の隔膜
    を有する電解槽を用いて水を電解したとき、陰極室側か
    ら得られるアルカリイオン水であって、pH10以上、
    生成時の酸化還元電位−150〜−850mVであるア
    ルカリイオン水と、前記電解槽を用いて水を電解したと
    き、陽極室側から得られる酸性イオン水であって、pH
    3以下、生成時の酸化還元電位1000〜1300mV
    である酸性イオン水との組合せからなることを特徴とす
    る農産物の洗浄水。
  4. 【請求項4】 前記アルカリイオン水及び前記酸性イオ
    ン水の表面張力が67ダイン/cm以下であり、前記酸
    性イオン水の残留塩素濃度が10ppm以下である請求
    項3記載の農産物の洗浄水。
  5. 【請求項5】 陽極と陰極との間にイオン透過性の隔膜
    を有する電解槽を用いて水を電解したとき、陰極室側か
    ら得られるアルカリイオン水であって、pH10以上、
    生成時の酸化還元電位−150〜−850mVである洗
    浄水で、農産物を洗浄することを特徴とする農産物の洗
    浄方法。
  6. 【請求項6】 陽極と陰極との間にイオン透過性の隔膜
    を有する電解槽を用いて水を電解したとき、陰極室側か
    ら得られるアルカリイオン水であって、pH10以上、
    生成時の酸化還元電位−150〜−850mVであるア
    ルカリイオン水と、前記電解槽を用いて水を電解したと
    き、陽極室側から得られる酸性イオン水であって、pH
    3以下、生成時の酸化還元電位1000〜1300mV
    である酸性イオン水とを用いて、農産物を順次洗浄する
    ことを特徴とする農産物の洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記洗浄を超音波洗浄又はシャワー洗浄
    で行う請求項5又は6記載の農産物の洗浄方法。
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