JPH106653A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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Publication number
JPH106653A
JPH106653A JP8185562A JP18556296A JPH106653A JP H106653 A JPH106653 A JP H106653A JP 8185562 A JP8185562 A JP 8185562A JP 18556296 A JP18556296 A JP 18556296A JP H106653 A JPH106653 A JP H106653A
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JP
Japan
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group
recording medium
information recording
alkyl group
atom
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8185562A
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English (en)
Inventor
Koji Wariishi
幸司 割石
Yoshio Inagaki
由夫 稲垣
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH106653A publication Critical patent/JPH106653A/ja
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い変調度及び反射率を有し、更に耐光性が
顕著に向上した情報記録媒体を提供すること。 【解決手段】 基板上に、レーザ光により情報の記録が
可能な記録層が設けられ、そして記録層上に金属反射層
が設けられてなる情報記録媒体において、記録層が、下
記の一般式(I): 【化1】 [但し、R11、R12は、アルコキシ基を除く置換基を有
していても良いアルキル基を表わし、R13、R14
15、R16は、置換基を有していても良いアルキル基を
表わし、Z1 、Z2 は、置換又は無置換のベンゼン環又
ナフタレン環を形成するのに必要な原子群を表わし、Y
11は臭素原子又は沃素原子を表わし、Xn-は陰イオンを
表わし、そしてnは1、2または3を表わす]により表
わされるシアニン系色素化合物を含むことを特徴とする
情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高エネルギー密度
のレーザ光を用いて情報の書き込みが可能な情報記録媒
体、及び該情報記録媒体の製造に有用な色素化合物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光により情報の記録が可能な情報
記録媒体(光ディスク)は、CD−Rあるいは追記型C
Dと呼ばれ、例えばコンピュータ用ディスクメモリーと
して広く使用されている。CD−Rの基本構造は、ポリ
マーからなる基板上にレーザ光により情報の記録が可能
な記録層が設けられたものである。その記録層として
は、Te、In等の金属からなる層、そしてシアニン色
素等の色素からなる層が一般的である。色素記録層は、
金属のように蒸着法でなく、塗布により容易に形成で
き、金属記録層に比べて高感度であるが、反射率が低
く、記録ピットを再生した場合に高いC/Nや変調度を
得られ難いとの問題がある。反射率が高いと、高い変調
度が得られ易く、市販のCDプレーヤで再生が可能とな
る等、再生に於て種々の利点がある。
【0003】反射率が高く、高変調度を可能にする色素
記録層を有するCD−Rとして、特開昭64−4038
2号公報に、ベンゾインドレニン骨格(インドレニン環
にベンゼンが縮合した構造)を有するシアニン系色素か
らなる記録層が基板上に設けられた記録媒体が開示され
ている。この記録媒体は、変調度についてはかなり改善
されているが、その反射率は高いとは言えない。
【0004】特開平4−175188号公報には、特定
のベンゾインドレニン骨格を有するシアニン系色素の記
録層上に反射層を設けて反射率を向上させたCD−R
が、開示されている。このシアニン系色素は、二個のベ
ンゾインドレニン環を結ぶペンタメチン鎖の中央の炭素
に、メチル、エチル又はベンジルが付いた特定の構造を
有するものである。このような特定の構造の色素からな
る記録層とその上に設けられる金属反射層の組み合わせ
により、変調度及び反射率が向上している。しかしなが
ら、本発明者の検討によると、記録媒体の長期の保存を
考えた場合、即ち情報の保存信頼性を考慮するとその色
素記録層は耐光性が充分ではないことが判明した。
【0005】特開平3−30987号公報には、ベンゾ
インドレニン環がペンタメチン鎖で繋がったシアニン系
色素で、ベンゾインドレニン環の窒素原子にアルコキシ
アルキルが付き、且つペンタメチン鎖の中央の炭素にハ
ロゲンあるいはアルキルが付いた色素からなる記録層を
有するCD−Rが、開示されている。このCD−Rは耐
久性(繰り返しの再生)の改善を目的としている。特開
平5−325252号公報には、インドレニン環又はベ
ンゾインドレニン環がペンタメチン鎖で繋がったシアニ
ン系色素で、インドレニン環の窒素原子にアルキル又は
ヒドロキシアルコキシアルキルが付き、且つペンタメチ
ン鎖の中央の炭素にメチル又は塩素が付いた色素からな
る記録層とその上に設けられた反射層とを有するCD−
Rが、開示されている。このCD−Rは変調度、感度の
向上を目的としている。
【0006】本発明者の検討によれば、上記特開平3−
30987号公報及び特開平5−325252号公報に
記載されている特定の色素の記録層の上に反射層を設け
て得られるCD−Rは、変調度及び反射率は向上してい
るが、耐光性がまだ充分とはいえないことが、明らかと
なった。即ち、このようなCD−Rは、情報の記録後、
長時間日光等の光に曝された場合、繰り返しの再生操作
を行なった場合、あるいは長期間保存後において、再生
不良が発生する場合があることが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、高い変調度及び反射率を有し、更に耐光性が顕
著に向上した情報記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に、レ
ーザ光により情報の記録が可能な記録層が設けられ、そ
して該記録層上に金属反射層が設けられてなる情報記録
媒体において、該記録層が、下記の一般式(I):
【0009】
【化5】 [但し、R11及びR12は、それぞれ独立に、アルコキシ
基を除く置換基を有していても良いアルキル基を表わ
し、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ独立に、置
換基を有していても良いアルキル基を表わし、R13とR
14及び/又はR15とR16は、互いに連結して環を形成し
ても良く、Y11は臭素原子又は沃素原子を表わし、Xn-
は陰イオンを表わし、nは1、2または3を表わし、そ
してZ1 及びZ2 は、C=Cと共に置換又は無置換のベ
ンゼン環又ナフタレン環を形成するのに必要な原子群を
表わす(但し、Z1 及びZ2 は、同時にベンゼン環を形
成するのに必要な原子群を表わすことはない)]により
表わされるシアニン系色素化合物からなることを特徴と
する情報記録媒体にある。
【0010】上記本発明の情報記録媒体の好ましい態様
は、下記の通りである。 1)一般式(I)のR11及びR12は、それぞれ独立に、
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、アルキルチオ
基、アシル基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、アルコ
キシカルボニル基、アルケニル基、アリール基あるいは
アリーロキシカルボニル基で置換されたアルキル基を表
わす。 2)R11及びR12は、それぞれ独立に炭素原子数1〜4
の無置換のアルキル基またはアルコキシカルボニル基あ
るいはアリーロキシカルボニル基で置換されたアルキル
基を表わす。 3)Z1 とC=Cにより形成される環、及びZ2 とC=
Cにより形成される環の、少なくとも一方は、ナフタレ
ン環である。 4)Xn-はClO4 -、PF6 -、BF4 -または金属錯体イ
オンを表わす。 5)nは1を表わす。 6)シアニン系色素化合物が、下記の一般式(II):
【0011】
【化6】 [但し、R21及びR22は、それぞれ独立に、アルコキシ
基を除く置換基を有していても良いアルキル基(好まし
くは、無置換のアルキル基又はハロゲン原子、アルキル
チオ基、アシル基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アルケニル基、アリール基ある
いはアリーロキシカルボニル基で置換されたアルキル
基)を表わし、R23、R24、R25及びR26は、それぞれ
独立に、置換基を有していても良いアルキル基を表わ
し、Y21は臭素原子又は沃素原子を表わし、Xm-は陰イ
オンを表わし、そしてmは1、2または3を表わす]に
より表わされる化合物である。 7)記録層が、さらに下記の一般式(III) 又は(IV):
【0012】
【化7】 [但し、R31は置換基を有していても良いアルキル基を
表わし、そしてQ- は陰イオンを表わす]
【0013】
【化8】 [但し、R41、R42、R43及びR44は、それぞれ独立に
置換基を表わし、a、b、c及びdはそれぞれ独立に0
〜5の整数を表わし、Mは金属原子を表わし、そしてL
1 、L2 、L3 及びL4 はそれぞれ独立に硫黄原子、酸
素原子又は窒素原子を表わす]により表わされる化合物
を含む。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の情報記録媒体は、以下に
述べるような方法により製造することができる。本発明
の情報記録媒体の基板は、従来の情報記録媒体の基板と
して用いられている各種の材料から任意に選択すること
ができる。基板材料としては、例えばガラス;ポリカー
ボネート;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹
脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニ
ル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィン
およびポリエステルなどを挙げることができ、所望によ
りそれらを併用してもよい。なお、これらの材料はフィ
ルム状としてまたは剛性のある基板として使うことがで
きる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価
格などの点からポリカーボネートが好ましい。
【0015】記録層が設けられる側の基板表面には、平
面性の改善、接着力の向上および記録層の防止の目的
で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材料としては
たとえば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メ
タクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合
体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルア
ミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスル
ホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミ
ド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート等の高分子物質;およびシランカップリン
グ剤などの表面改質剤を挙げることができる。下塗層
は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液
を調製したのち、この塗布液をスピンコート、ディップ
コート、エクストルージョンコートなどの塗布法により
基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあ
り、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
【0016】また、基板(または下塗層)上には、トラ
ッキング用溝またはアドレス信号等の情報を表わす凹凸
(グルーブ)が形成されていることが好ましい。このグ
ルーブは、ポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成形
あるいは押出成形する際に直接基板上に形成されること
が好ましい。またグルーブ形成を、プレグルーブ層が設
けることにより行ってもよい。プレグルーブ層の材料と
しては、アクリル酸のモノエステル、ジエステル、トリ
エステルおよびテトラエステルのうちの少なくとも一種
のモノマー(またはオリゴマー)と光重合開始剤との混
合物を用いることができる。プレグルーブ層の形成は、
例えば、まず精密に作られた母型(スタンパー)上に上
記のアクリル酸エステルおよび重合開始剤からなる混合
液を塗布し、さらにこの塗布液層上に基板を載せたの
ち、基板または母型を介して紫外線を照射するにより塗
布層を硬化させて基板と塗布相とを固着させる。次い
で、基板を母型から剥離することにより得ることができ
る。
【0017】プレグルーブ層の層厚は一般に0.05〜
100μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50μm
の範囲である。基板上に設けられるプレグルーブの深さ
は300〜2000Åの範囲のものが、その半値幅は、
0.2〜0.9μmの範囲にあることが好ましい。ま
た、プレグルーブ層の深さを1500〜2000Åの範
囲にすることにより反射率をほとんど低下させることな
く感度を向上させることができ、特に好ましい。従っ
て、このような光ディスク(深いプレグルーブの基板に
一般式(I)の色素の記録層および反射層が形成された
光ディスク)は、高い感度を有することから、低いレー
ザーパワーでも記録が可能となり、これにより安価な半
導体レーザの使用が可能となる、あるいは半導体レーザ
の使用寿命を延ばすことができる等の利点を有する。
【0018】基板上には、色素記録層が設けられる。本
発明の色素記録層は、下記の一般式(I)で表わされる
シアニン系色素化合物を含むことを特徴としている。
【0019】
【化9】 [但し、R11及びR12は、それぞれ独立に、アルコキシ
基を除く置換基を有していても良いアルキル基を表わ
し、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ独立に、置
換基を有していても良いアルキル基を表わし、R13とR
14及び/又はR15とR16は、互いに連結して環を形成し
ても良く、Y11は臭素原子又は沃素原子を表わし、Xn-
は陰イオンを表わし、nは1、2または3を表わし、そ
してZ1 及びZ2 は、C=Cと共に置換又は無置換のベ
ンゼン環又ナフタレン環を形成するのに必要な原子群を
表わす(但し、Z1 及びZ2 は、同時にベンゼン環を形
成するのに必要な原子群を表わすことはない)]
【0020】R11及びR12は、置換されていてもよい炭
素原子数1〜6のアルキル基が一般的であり、置換され
ていても良い炭素原子数1〜4のアルキル基が好まし
い。アルキル基の置換基としては、ハロゲン原子(例、
F,Cl)、アルコキシ基(例、メトキシ、エトキ
シ)、アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチ
オ)、アシル基(例、アセチル、プロピオニル)、アシ
ルオキシ基(例、アセトキシ、プロピオニルオキシ)、
ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基(例、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル)、アルケニル基
(例、ビニル)、アリール基(例、フェニル、ナフチ
ル)、アリーロキシカルボニル基(例、ナフトキシカル
ボニル)を挙げることができる。ハロゲン原子、アルコ
キシ基あるいはアリーロキシカルボニル基で置換された
炭素原子数1〜6のアルキル基、または無置換の炭素原
子数1〜6のアルキル基が好ましく、特に無置換の炭素
原子数1〜4のアルキル基が好ましい。
【0021】R13、R14、R15及びR16は、置換されて
いてもよい炭素原子数1〜6のアルキル基が一般的であ
り、無置換の炭素原子数1〜4のアルキル基が好まし
く、特にメチル基、エチル基が好ましい。R13とR14
及びR15とR16は、それぞれ互いに連結して環を形成し
ても良い。アルキル基の置換基としては、ハロゲン原子
(例、F,Cl)、アルコキシ基(例、メトキシ、エト
キシ)、アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチ
オ)、アシル基(例、アセチル、プロピオニル)、アシ
ルオキシ基(例、アセトキシ、プロピオニルオキシ)、
ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基(例、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル)、アルケニル基
(例、ビニル)、アリール基(例、フェニル、ナフチ
ル)を挙げることができる。
【0022】Y11は臭素原子であることが好ましい。
【0023】Z1 とC=C、あるいはZ2 とC=Cによ
り形成される環は、置換又は無置換のベンゼン環又ナフ
タレン環であるが、少なくとも一方がナフタレン環であ
ることが好ましく、特に共にナフタレン環であることが
好ましい。ベンゼン環及びナフタレン環としては、無置
換のものが好ましい。上記ベンゼン環又ナフタレン環の
置換基としては、置換又は無置換のアルキル基、置換又
は無置換のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基、シアノ基及びニトロ基を挙げることができる。
【0024】Xn-で表わされる陰イオンの例としては、
ハライドイオン(Cl- 、Br- 、I- など)、スルホ
ネートイオン(CH3 SO3 -、CF3 SO3 -、p−トル
エンスルホナートイオン、ナフタレン−1,5−ジスル
ホネートイオンなど)、ClO4 -、BF4 -、SbF6 -
下記の金属錯体イオン:
【0025】
【化10】
【0026】及びリン酸イオン(例、PF6 -
【0027】
【化11】 を挙げることができる。特にClO4 -、PF6 -、B
4 -
【0028】
【化12】 が好ましいが、合成の中間段階で使用されるI- やトル
エンスルホナートイオンが微量混入していても良い。ま
た、Xn-で表わされる陰イオンは、R11、R12、R13
14、R15、R16、Z1 、Z2 又はY11の置換基とし
て、スルホナート基等の陰イオンの形で存在して、分子
内塩を形成していても良い。nは1が好ましい。
【0029】上記一般式(I)で表わされるシアニン系
色素化合物は、下記の一般式(II)で表わされる化合物
であることが好ましい。
【0030】
【化13】 [但し、R21及びR22は、それぞれ独立に、アルコキシ
基を除く置換基を有していても良いアルキル基(好まし
くは、無置換のアルキル基又はハロゲン原子、アルキル
チオ基、アシル基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アルケニル基、アリール基ある
いはアリーロキシカルボニル基で置換されたアルキル
基)を表わし、R23、R24、R25及びR26は、それぞれ
独立に、置換基を有していても良いアルキル基を表わ
し、Y21は臭素原子又は沃素原子を表わし、Xm-は陰イ
オンを表わし、そしてmは1、2または3を表わす]に
より表わされる化合物である。
【0031】R21及びR22の好ましい例としては、一般
式(I)のR11及びR12の例を挙げることができる。R
23、R24、R25及びR26はの好ましい例は、一般式
(I)のR13、R14、R15及びR16の例を挙げることが
できる。Y21の好ましい例としては、一般式(I)のY
11の例を、Xm-の好ましい例としては、Xn-の例を挙げ
ることができる。mは1であることが好ましい。
【0032】上記一般式(I)(一般式(II)を含む)で
表わされるシアニン色素化合物の例を次に記載する。
【0033】
【化14】
【0034】
【化15】
【0035】
【化16】
【0036】
【化17】
【0037】
【化18】
【0038】
【化19】
【0039】
【化20】
【0040】
【化21】
【0041】
【化22】
【0042】
【化23】
【0043】
【化24】
【0044】
【化25】
【0045】本発明の情報記録媒体の記録層は、さらに
記録層の耐光性を向上させるために一重項酸素クエンチ
ャーとして知られている種々の化合物を含有することが
好ましい。クエンチャーの例としては、下記の一般式(I
II) 又は(IV)で表わされる化合物を挙げることができ
る。
【0046】
【化26】 [但し、R31は置換基を有していても良いアルキル基を
表わし、そしてQ- は陰イオンを表わす]
【0047】
【化27】 [但し、R41、R42、R43及びR44は、それぞれ独立に
置換基を表わし、a、b、c及びdはそれぞれ独立に0
〜5の整数を表わし、Mは金属原子を表わし、そしてL
1 、L2 、L3 及びL4 はそれぞれ独立に硫黄原子、酸
素原子又は窒素原子を表わす(但し、a、b、c及びd
が2以上の場合、R41、R42、R43及びR44で表わされ
るそれぞれの複数の置換基は互いに異なっていていも良
い)]
【0048】一般式(III) において、R31は、置換され
ていてもよい炭素数1〜8のアルキル基が一般的であ
り、無置換の炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。ア
ルキル基の置換基としては、ハロゲン原子(例、F,C
l)、アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ)、アル
キルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ)、アシル基
(例、アセチル、プロピオニル)、アシルオキシ基
(例、アセトキシ、プロピオニルオキシ)、ヒドロキシ
基、アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル)、アルケニル基(例、ビニ
ル)、アリール基(例、フェニル、ナフチル)を挙げる
ことができる。これらの中で、ハロゲン原子、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボニル基が好ま
しい。Q- の陰イオンの例としては、上記Xn-の例を挙
げることができるが、ClO4 -、AsF6 -、BF4 -、S
bF6 -が好ましい。
【0049】一般式(III) の化合物の例を、式中のR31
とQ- の例を示すことにより、下記に記載する。 (III) −1:R31=CH3 、 Q- =ClO4 - (III) −2:R31=C25 、 Q- =ClO4 - (III) −3:R31=n-C37 、 Q- =ClO4 - (III) −4:R31=n-C49 、 Q- =ClO4 - (III) −5:R31=n-C511、 Q- =ClO4 - (III) −6:R31=n-C49 、 Q- =SbF6 - (III) −7:R31=n-C49 、 Q- =BF4 - (III) −8:R31=n-C49 、 Q- =AsF6 -
【0050】上記一般式(IV)において、R41、R42、R
43及びR44で表わされる基の例としては、アルキル基、
アルコキシル基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシ
カルボニル基、ジアルキルアミノ基及びハロゲン原子を
挙げることができる。a、b、c及びdは0〜2の整数
であることが好ましい。Mは、Ni、Cu又はCoであ
ることが好ましく、特にNiであることが好ましい。L
1 、L2 、L3 及びL4 は硫黄原子であることが好まし
い。上記一般式(IV)で表わされる好ましい例を下記に示
す。
【0051】
【化28】
【0052】
【化29】
【0053】クエンチャーの例としては、さらに下記の
一般式(V) で表わされる化合物も挙げることができる。
【0054】
【化30】 [但し、A+ は非金属陽イオン(例、テトラアンモニウ
ムイオン)を表わし、Mは遷移金属原子(例、銅原子、
ニッケル原子)を表わし、そしてZ50及びZ51は、それ
ぞれ置換されていても良い5ないし6員環の芳香族環ま
たはヘテロ環(例、ベンゼン環、2−チオクソ−1,3
−ジチオール環)を完成するための原子団を表わす]
【0055】一般式(V) で表わされる化合物の例を下記
に示す。
【0056】
【化31】
【0057】記録層の形成は、上記色素、さらに所望に
よりクエンチャー、結合剤などを溶剤に溶解して塗布液
を調製し、次いでこの塗布液を基板表面に塗布して塗膜
を形成したのち乾燥することにより行なうことができ
る。色素層塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、セロソ
ルブアセテートなどのエステル;メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン;ジクロルメタン、1、2−ジクロルエタン、クロロ
ホルムなどの塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドな
どのアミド;シクロヘキサンなどの炭化水素;テトラヒ
ドロフラン、エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテ
ル;エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノールジアセトンアルコールなどのアルコ
ール;2,2,3,3−テトラフロロプロパノールなど
のフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエー
テル類などを挙げることができる。上記溶剤は使用する
色素の溶解性を考慮して単独または二種以上併用して適
宜用いることができる。塗布液中にはさらに酸化防止
剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤を目
的に応じて添加してもよい。
【0058】結合剤を使用する場合に結合剤の例として
は、たとえばゼラチン、セルロース誘導体、デキストラ
ン、ロジン、ゴムなどの天然有機高分子物質;およびポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソ
ブチレン等の炭化水素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合
体等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコー
ル、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹
脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等
の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高分子を挙
げることができる。記録層の材料として結合剤を併用す
る場合に、結合剤に対する色素の比率は一般に0.01
〜99%(重合比)の範囲にあり、好ましくは1.0〜
95%(重量比)の範囲にある。このようにして調製さ
れる塗布量の濃度は一般に0.01〜10%(重量比)
の範囲にあり、好ましくは0.1〜5%(重量比)の範
囲にある。
【0059】塗布方法としては、スプレー法、スピンコ
ート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート
法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げる
ことができる。記録層は単層でも重層でもよい。記録層
の層厚は一般に20〜500nmの範囲にあり、好まし
くは50〜300nmの範囲にある。また、記録層は基
板の片面のみならず両面に設けられていてもよい。
【0060】本発明の情報記録媒体は、上記記録層の上
に、情報の再生時における反射率の向上の目的で、反射
層が設けられる。反射層の材料である光反射性物質はレ
ーザ光に対する反射率が高い物質であり、その例として
は、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、T
a、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、
Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Z
n、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、P
b、Po、Sn、Biなどの金属及び半金属あるいはス
テンレス鋼を挙げることができる。これらのうちで好ま
しいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、A
lおよびステンレス鋼である。これらの物質は単独で用
いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで、または合
金として用いてもよい。反射層は、たとえば上記光反射
性物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティ
ングすることにより記録層の上に形成することができ
る。反射層の層厚は、一般的には10〜300nmの範
囲にあり、50〜200nmの範囲が好ましい。
【0061】また、反射層の上には、記録層などを物理
的および化学的に保護する目的で保護層が設けられても
よい。この保護層は、基板の記録層が設けられていない
側にも耐傷性、耐湿性を高める目的で設けられてもよ
い。保護層に用いられる材料の例としては、SiO、S
iO2 、MgF2 、SnO2 、Si34 等の無機物
質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の
有機物質を挙げることができる。保護層は、たとえばプ
ラスチックの押出加工で得られたフィルムを接着層を反
射層上および/または基板上にラミネートすることによ
り形成することができる。あるいは真空蒸着、スパッタ
リング、塗布等の方法により設けられてもよい。また、
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当
な溶剤に溶解して塗布液を調製したのち、この塗布液を
塗布し、乾燥することによっても形成することができ
る。UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当
な溶剤に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布液を塗
布し、UV光を照射して硬化させることによっても形成
することができる。これらの塗布液中には、更に帯電防
止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に
応じて添加してもよい。保護層の層厚は一般には0.1
〜100μmの範囲にある。
【0062】本発明において、情報記録媒体は上述した
構成からなる単板であってもよいが、あるいは更に上記
構成を有する二枚の基板を記録層が内側となるように向
い合わせ、接着剤等を用いて接合することにより、貼り
合せタイプの記録媒体を製造することもできる。あるい
はまた、二枚の円盤状基板のうちの少なくとも一方に上
記構成を有する基板を用いて、リング状内側スペーサと
リング状外側スペーサとを介して接合することにより、
エアーサンドイッチタイプの記録媒体を製造することが
もきる。本発明の情報記録媒体は上記のような方法で製
造することができる。このようにして得られる、反射率
が極めて高くかつ記録再生特性にも優れた光ディスク
で、耐光性においても向上している。すなわち、本発明
の情報記録媒体は反射率が80%前後と顕著に高いた
め、市販のCDプレーヤで再生することができる。従っ
て、高反射率を有しかつ耐光性に優れた光ディスクも得
ることができる。
【0063】上記本発明の光情報記録方法は、上記情報
記録媒体を用いて、例えば、次のように行われる。ま
ず、情報記録媒体を定線速度(CDフォーマットの場合
は1.2〜14m/秒)または定角速度にて回転させな
がら、基板側から半導体レーザー光などの記録用の光を
照射する。この光の照射により、記録層と反射層との界
面に空洞を形成(空洞の形成は、記録層または反射層の
変形、あるいは両層の変形を伴って形成される)する
か、基板が肉盛り変形する、あるいは記録層に変色、会
合状態の変化等により屈折率が変化することにより情報
が記録されると考えられる。記録光としては500nm
〜850nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザー
ビームが用いられる。上記のように記録された情報の再
生は、情報記録媒体を上記と同一の定線速度で回転させ
ながら半導体レーザー光を基板側から照射して、その反
射光を検出することにより行うことができる。以下に、
本発明の実施例を記載する。ただし、これらの各例は本
発明を制限するものではない。
【0064】
【実施例】
[実施例1]前記シアニン系色素化合物(I−1)3g
を、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール10
0ccに溶解し、記録層形成用塗布液を得た。この塗布
液を、表面にスパイラルグルーブ(グルーブピッチ:
1.6μm、グルーブ幅:0.4μm、グルーブの深
さ:0.17μm)が射出成形により形成されたポリカ
ーボネート基板(直径:120mm、厚さ:1.2m
m)のそのグルーブ面に、スピンコートにより塗布し、
記録層(厚さ:グルーブ内において約200nm)を形
成した。
【0065】記録層上に、Auをスパッタして、約10
0nmの金属反射層を形成した。さらに反射層上に、U
V硬化性樹脂(UV硬化剤3070、スリーボンド社
製)を塗布し、紫外線を照射して層厚3μmの保護層を
形成した。これにより情報記録媒体を得た。
【0066】[実施例2〜4]実施例1において、前記
シアニン系色素化合物(I−1)の代わりに表1に示す
シアニン系色素化合物を同量使用した以外は、実施例1
と同様にして情報記録媒体を得た。
【0067】[比較例1]実施例1において、前記シア
ニン系色素化合物(I−1)の代わりに下記のシアニン
系色素化合物(化合物A)を同量使用した以外は、実施
例1と同様にして情報記録媒体を得た。
【0068】
【化32】
【0069】[比較例2]実施例1において、前記シア
ニン系色素化合物(I−1)の代わりに下記のシアニン
系色素化合物(化合物B)を同量使用した以外は、実施
例1と同様にして情報記録媒体を得た。
【0070】
【化33】
【0071】[比較例3]実施例1において、前記シア
ニン系色素化合物(I−1)の代わりに下記のシアニン
系色素化合物(化合物C)を同量使用した以外は、実施
例1と同様にして情報記録媒体を得た。
【0072】
【化34】
【0073】[情報記録媒体の評価] 1)変調度 情報記録媒体に、波長780nmの半導体レーザ光を照
射し、グルーブをトラッキングしながら、定線速度1.
4m/秒で、記録レーザパワーを4〜9mWの範囲で種
々変えて、3Tと11TのEFM信号を記録した。レー
ザパワー0.5mWで再生し、最適記録パワーにおける
3Tと11Tの変調度を求めた。 2)反射率 1)の再生時の最適記録パワーにおけるグルーブ(非記
録領域)の反射率を求めた。 3)耐光性 1)で記録された情報記録媒体にXeランプ(14万ル
ックス)を8時間照射し、照射後の変調度及び反射率を
上記1)及び2)と同様に測定した。
【0074】得られた結果を表1に示す。
【0075】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── (Xe照射前) (Xe照射後) 色素 変調度 反射率 変調度 反射率 No 3T 11T (%) 3T 11T (%) ──────────────────────────────────── 実施例1 I−1 0.412 0.611 80.8 0.407 0.607 81.2 実施例2 I−2 0.404 0.600 90.2 0.401 0.598 90.5 実施例3 I−15 0.435 0.622 78.1 0.426 0.615 79.4 実施例4 I−16 0.489 0.973 66.0 0.476 0.961 67.2 ──────────────────────────────────── 比較例1 A 0.327 0.612 76.1 トラッキングできず測定不可 比較例2 B 0.355 0.608 88.5 トラッキングできず測定不可 比較例3 C 0.302 0.485 77.0 0.298 0.480 78.3 ────────────────────────────────────
【0076】[実施例5]実施例1において、前記シア
ニン系色素化合物(I−1)に対して10重量%のクエ
ンチャー(前記化合物(III) −4)を加えた以外実施例
1と同様にして記録層形成用塗布液を調製し、その後の
記録層の形成、反射層及び保護層の形成は実施例1と同
様にして情報記録媒体を得た。
【0077】[実施例6]実施例1において、前記シア
ニン系色素化合物(I−1)に対して10重量%のクエ
ンチャー(前記化合物(IV)−1)を加えた以外実施例1
と同様にして記録層形成用塗布液を調製し、その後の記
録層の形成、反射層及び保護層の形成は実施例1と同様
にして情報記録媒体を得た。
【0078】[比較例4]比較例1において、前記シア
ニン系色素化合物(化合物A)に対して10重量%のク
エンチャー(前記化合物(III) −4)を加えた以外比較
例1と同様にして記録層形成用塗布液を調製し、その後
の記録層の形成、反射層及び保護層の形成は比較例1と
同様にして情報記録媒体を得た。
【0079】[比較例5]比較例1において、前記シア
ニン系色素化合物(化合物A)に対して10重量%のク
エンチャー(前記化合物(IV)−1)を加えた以外比較例
1と同様にして記録層形成用塗布液を調製し、その後の
記録層の形成、反射層及び保護層の形成は比較例1と同
様にして情報記録媒体を得た。
【0080】[情報記録媒体の評価] 1)変調度 情報記録媒体に、波長780nmの半導体レーザ光を照
射し、グルーブをトラッキングしながら、定線速度1.
4m/秒で、記録レーザパワーを4〜9mWの範囲で種
々変えて、3Tと11TのEFM信号を記録した。レー
ザパワー0.5mWで再生し、最適記録パワーにおける
3Tと11Tの変調度を求めた。 2)反射率 1)の再生時の最適記録パワーにおけるグルーブ(非記
録領域)の反射率を求めた。 3)耐光性A 1)で記録された情報記録媒体にXeランプ(14万ル
ックス)を24時間照射し、照射後の変調度及び反射率
を上記1)及び2)と同様に測定した。 4)耐光性B 1)で記録された情報記録媒体にXeランプ(14万ル
ックス)を48時間照射し、照射後の変調度及び反射率
を上記1)及び2)と同様に測定した。
【0081】得られた結果を表2に示す。
【0082】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── クエン (Xe照射前) (Xe24hr照射後)(Xe48hr照射後) チャー 変調度 反射率 変調度 反射率 変調度 反射率 No 3T/11T(%) 3T/11T(%) 3T/11T(%) ──────────────────────────────────── 実施例 5 (III)-4 0.412/0.609 80.8 0.403/0.585 82.5 0.356/0.512 88.2 6 (IV)-1 0.411/0.607 80.9 0.395/0.578 83.7 0.323/0.501 90.2 ──────────────────────────────────── 比較例 4 (III)-4 0.322/0.601 76.3 0.198/0.325 97.3 トラッキング不可 5 (IV)-1 0.320/0.598 76.5 0.212/0.362 96.2 トラッキング不可 ────────────────────────────────────
【0083】
【発明の効果】本発明は、前記特定のシアニン系化合物
を記録層に用いているため、高い変調度及び反射率を維
持しながら、更に耐光性が顕著に向上した情報記録媒体
を得ることが可能となった。
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】記録層が設けられる側の基板表面には、平
面性の改善、接着力の向上および記録層の変質防止の目
的で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材料として
はたとえば、ボリメチルメタクリレート、アクリル酸・
メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重
合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリル
アミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルス
ルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビ
ニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミ
ド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート等の高分子物質;およびシランカップリン
グ剤などの表面改質剤を挙げることができる。下塗層
は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液
を調製したのち、この塗布液をスピンコート、ディップ
コート、エクストルージョンコートなどの塗布法により
基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあ
り、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】プレグルーブ層の層厚は一般に0.05〜
100μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50μm
の範囲である。基板上に設けられるプレグルーブの深さ
は300〜2000Åの範囲のものが、その半値幅は、
0.2〜0.9μmの範囲にあることが好ましい。ま
た、プレグルーブ層の深さを1500〜2000Åの範
囲にすることにより反射率をほとんど低下させることな
く感度を向上させることができ、特に好ましい。従っ
て、このような光ディスク(深いプレグルーブの基板に
一般式(I)の色素の記録層および反射層が形成された
光ディスク)は、高い感度を有することから、低いレー
ザパワーでも記録が可能となり、これにより安価な半導
体レーザの使用が可能となる、あるいは半導体レーザの
使用寿命を延ばすことができる等の利点を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】Xn−で表わされる陰イオンの例として
は、ハライドイオン(Cl、Br、Iなど)、ス
ルホートイオン(CHSO 、CFSO
p−トルエンスルホナートイオン、ナフタレン−1,5
−ジスルホートイオンなど)、ClO 、B
、SbF 、下記の金属錯体イオン:

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、レーザ光により情報の記録が
    可能な記録層が設けられ、そして該記録層上に金属反射
    層が設けられてなる情報記録媒体において、該記録層
    が、下記の一般式(I): 【化1】 [但し、R11及びR12は、それぞれ独立に、アルコキシ
    基を除く置換基を有していても良いアルキル基を表わ
    し、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ独立に、置
    換基を有していても良いアルキル基を表わし、R13とR
    14及び/又はR15とR16は、互いに連結して環を形成し
    ても良く、Y11は臭素原子又は沃素原子を表わし、Xn-
    は陰イオンを表わし、nは1、2または3を表わし、そ
    してZ1 及びZ2 は、C=Cと共に置換又は無置換のベ
    ンゼン環又ナフタレン環を形成するのに必要な原子群を
    表わす(但し、Z1 及びZ2 は、同時にベンゼン環を形
    成するのに必要な原子群を表わすことはない)]により
    表わされるシアニン系色素化合物を含むことを特徴とす
    る情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 R11及びR12は、それぞれ独立に、無置
    換のアルキル基又はハロゲン原子、アルキルチオ基、ア
    シル基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシカ
    ルボニル基、アルケニル基、アリール基あるいはアリー
    ロキシカルボニル基で置換されたアルキル基を表わす請
    求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 該シアニン系色素化合物が、下記の一般
    式(II): 【化2】 [但し、R21及びR22は、それぞれ独立に、アルコキシ
    基を除く置換基を有していても良いアルキル基を表わ
    し、R23、R24、R25及びR26は、それぞれ独立に、置
    換基を有していても良いアルキル基を表わし、Y21は臭
    素原子又は沃素原子を表わし、Xm-は陰イオンを表わ
    し、そしてmは1、2または3を表わす]により表わさ
    れる化合物である請求項1に記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 該記録層が、さらに下記の一般式(III)
    又は(IV): 【化3】 [但し、R31は置換基を有していても良いアルキル基を
    表わし、そしてQ- は陰イオンを表わす] 【化4】 [但し、R41、R42、R43及びR44は、それぞれ独立に
    置換基を表わし、a、b、c及びdはそれぞれ独立に0
    〜5の整数を表わし、Mは金属原子を表わし、そしてL
    1 、L2 、L3 及びL4 はそれぞれ独立に硫黄原子、酸
    素原子又は窒素原子を表わす]により表わされる化合物
    を含む層である請求項1に記載の情報記録媒体。
JP8185562A 1996-06-25 1996-06-25 情報記録媒体 Withdrawn JPH106653A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003523371A (ja) * 2000-01-18 2003-08-05 マリンクロッド・インコーポレイテッド 新規のインドシアニン染料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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