JPH1066486A - 釣り糸ガイド - Google Patents

釣り糸ガイド

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JPH1066486A
JPH1066486A JP8226987A JP22698796A JPH1066486A JP H1066486 A JPH1066486 A JP H1066486A JP 8226987 A JP8226987 A JP 8226987A JP 22698796 A JP22698796 A JP 22698796A JP H1066486 A JPH1066486 A JP H1066486A
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JP
Japan
Prior art keywords
diamond
coating layer
fishing line
layer
line guide
Prior art date
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Pending
Application number
JP8226987A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yamaguchi
孝夫 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Publication of JPH1066486A publication Critical patent/JPH1066486A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイヤモンドと同等の耐摩耗性を有し、化学蒸
着した表面に鋭い突起が出ない、研磨等の後処理のいら
ない、釣り糸ガイドを提供する。 【解決手段】リング状に成形したチタン又はチタン合金
の基材11の表面に接着用中間被膜層としてシリコン被膜
層12を形成し、その表面にダイヤモンドライクカーボン
被膜層12を形成したことを特徴とする。ダイヤモンドラ
イクカーボン被膜層12は、グラファイトとダイヤモンド
が共存するアモルファスだから、被膜層の表面がまるみ
を有しており、角がないから引っ掛からない。だから、
従来例のようにバレル研磨をしたり、ダイヤモンド被膜
層表面の凹凸を埋めたりする処理の手間が不要である。
又、シリコン被膜層12を中間層として有るから、基材11
とダイヤモンドライクカーボン被膜層13との間の両者の
密着性を向上させたり熱膨張差を吸収させたりできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸ガイドに係
わる。
【0002】
【従来の技術】従来から、釣り竿のガイドリングやリー
ルのスプール部のような釣り糸と接触する部分を有する
釣り糸ガイドは、釣り糸の多数回にわたる摺動により傷
や溝が生じ易い。又、釣り具に接触する釣り糸自身も前
記摺動により切れてしまう場合がある。この手の釣り糸
ガイドの問題解決としては特開平7−322796号が
知られている。この釣り糸ガイドは、タングステン、モ
リブデン、タンタル、銅、金、アルミニウム、シリコ
ン、黒鉛、石英ガラス、アルミナ等で成形された基材の
表面にダイヤモンド被膜層をCVD法等で蒸着してあ
る。
【0003】このように基材の表面に蒸着された、ダイ
ヤモンド被膜層によって釣り糸ガイドの耐摩耗性を向上
させている。又、ダイヤモンド被膜層は、熱伝導率がよ
くて釣り糸との間に摩擦熱が発生しても、迅速にその熱
を伝達させることによって釣り糸が熱により溶融するこ
とを防止できる。
【0004】しかし、基材の表面にダイヤモンド被膜層
を蒸着すると、ダイヤモンド被膜は8面体、12面体及
び6面体の軸結晶化し、被膜の表面が鋭い突起で被われ
る。そこで、この鋭い突起のままでは釣り糸が接触する
とすぐに切れてしまうので、被膜層の表面をバレル研磨
処理をして突起をなくしたり、或は、金、銀、クロム等
の金属でダイヤモンド被膜表面の凹凸を埋めてしまい突
起をなくし滑りをよくしている。
【0005】このように、ダイヤモンド被膜層を蒸着し
ても、その後、表面を削ったり、或は、凹部を埋めたり
しなければならなかった。従って、この処理に手間が掛
かったり、折角ダイヤモンド被膜を蒸着したのに軟質材
で表面を被ってしまい耐摩耗性を低下させてしまうとい
う問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、ダ
イヤモンドと同等の耐摩耗性を有し、化学蒸着した表面
に鋭い突起が出ない、研磨等の後処理のいらない、釣り
糸ガイドを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】本発明は、所定形状に成形された基材と、該
基材の表面にダイヤモンドライクカーボン被膜層を形成
させたことを特徴とする。本発明によると、このダイヤ
モンドライクカーボン被膜層は、CVD法、イオン化蒸
着法、スパッタリング法等で基材表面に形成すればよ
い。ダイヤモンドライクカーボン(DLCともいう)被
膜層を形成させると、ダイヤモンドライクカーボンはダ
イヤモンドのような8面体、12面体及び6面体の軸結
晶化と異なり、グラファイトとダイヤモンドとが共存す
るアモルファスであるから、被膜層の表面がまるみを有
し、滑らかなので被膜形成後の表面処理が不要である。
又、耐摩耗性、熱伝導性がダイヤモンド被膜とほぼ同等
の性質を有している。
【0008】又、前記基材はチタン又はチタン合金にす
ると、チタンは軽いから釣り竿の先を軽くすることがで
きるので特に細い竿先等に使うとよい。さらにチタンは
耐食性に優れているから錆びないし、加工がセラミック
スよりし易いし、チタンカーバイトを造り易い性質があ
るからダイヤモンドライクカーボンとの密着性がよい。
【0009】さらに、前記基材と前記ダイヤモンドライ
クカーボン被膜層の間に、例えばシリコン又はシリコン
カーバイト(SiC)を接着用中間被膜層として用いる
とシリコンの場合でもシリコンカーバイトを形成し易い
から、チタンとも馴染み易いし、ダイヤモンドライクカ
ーボンとも馴染み易く、チタンやダイヤモンドライクカ
ーボンとの密着性がさらによくなるし、基材とダイヤモ
ンドライクカーボンとの熱膨張係数の差等を吸収するこ
とができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。本
発明の釣り糸ガイドは、図1に示すような釣り竿用の釣
り糸ガイドリング1である。釣り糸ガイドリング1は取
付金具3によって釣り竿に取り付けられる。
【0011】5は、リング内を走行する釣り糸である。
釣り糸ガイドリング1は、図2に示すように、基板11
とダイヤモンドライクカーボン被膜層13の間に中間層
としてシリコン被膜層12を形成させてある。この基材
11の材料には、チタン又はチタン合金を用いた。又、
中間層のシリコン被膜層12は、基材11の表面にスパ
ッタ法を用いて被膜層を形成した。この中間層は、シリ
コンカーバイトが形成され易く、チタンやダイヤモンド
ライクカーボンと馴染み易いから、基材11とダイヤモ
ンドライクカーボン被膜層13との間の両者の密着性を
向上させたり、熱膨張差を吸収したりする。この中間層
の厚さはあまり厚過ぎると改質層の強度を低下させてし
まうからよくない。従って、これを防止するために1μ
m以下にすることが望ましい。
【0012】さらに、中間層の表面に形成されるダイヤ
モンドライクカーボン被膜層13は、グラファイトとダ
イヤモンドとが共存するアモルファスである。又、メタ
ン、エタン系のガス又は液体を蒸発させた同系のものを
原料としてプラズマCVD法を用いて、シリコン被膜層
12の表面にダイヤモンドライクカーボン被膜層13を
化学蒸着させて形成する。この際の、ダイヤモンドライ
クカーボン被膜層13の厚さは、0.1μm以上が必要
である。これはダイヤモンドライクカーボン被膜層13
の厚さが0.1μm以下であると基材11が局部的に露
出してしまい、その部分の耐摩耗性が低下してしまうか
らである。ダイヤモンドライクカーボン被膜層13はダ
イヤモンドのような8面体、12面体及び6面体の軸結
晶化しているものとは異なるアモルファスである。この
アモルファスは被膜層の表面がまるみを有しており、角
がないから滑らかで引っ掛かりがない。だから、従来例
のようにバレル研磨をしたり、ダイヤモンド被膜層表面
の凹凸を埋めたりする処理が不要である。又、ダイヤモ
ンドライクカーボン被膜層13は耐摩耗性、熱伝導性が
ダイヤモンド被膜層とほぼ同等の性質を有している。
【0013】このような釣り糸ガイドリング1を用いて
図1に示すように、釣り糸5を走行させたところ、釣り
糸ガイドリング1と釣り糸5が高速に摺動していたにも
かかわらず、長期間にわたって安定して釣り糸5を走行
させることができ、釣り糸ガイドリング1に傷や溝が生
じなかった。又、走行させた釣り糸5も強度低下や溶融
による糸切れが起こらなかった。
【0014】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明の趣旨の範囲を越えない限り種々の実施がで
きる。例えば、中間層としては、シリコンの他にSiC
等のように、基材とダイヤモンドライクカーボン被膜層
の密着性を向上させるものであればどんなものでもよ
い。又、図3に示すように、基材11の表面にダイヤモ
ンドライクカーボン被膜層13を直接に形成してもよ
い。さらに、釣り糸ガイドリング1の他にリールのスプ
ール部にダイヤモンドライクカーボン被膜層を使用して
もよい。そして、基材は、チタン又はチタン合金の他に
ステンレス、セラミックス等を用いてもよい、しかし実
施例の方がステンレスより軽かったり、セラミックスよ
り加工し易かったり、又、チタンカーバイトを作り易い
ので実施例の方が優れている。図4に示すように、基材
の断面形状は、丸でもよいし、四角でもよいし、窪みが
あつてもよいし、楕円でもよい。又パイプでもよく釣り
糸の当接面に角がなければどんな形をしていてもよい。
さらに、基材11の表面を洗剤等で清浄化し、表面の酸
化膜等を除去してから中間層を形成してもよい。そし
て、中間層は、スパッタ法の他にメッキやその他の形成
方法を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の釣り糸ガイドリングの要部を表す斜
視図。
【図2】 釣り糸ガイドリングの要部を表す断面図。
【図3】 釣り糸ガイドリングの要部を表す断面図。
【図4】 基材の形状を表す断面図。
【符号の説明】
1…釣り糸ガイドリング、11…基材、12…シリコン
被膜層、13…ダイヤモンドライクカーボン被膜層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状に成形された基材と、該基材の
    表面にダイヤモンドライクカーボン被膜層を形成させた
    ことを特徴とする釣り糸ガイド。
  2. 【請求項2】 前記基材はチタン又はチタン合金である
    ことを特徴とする請求項1記載の釣り糸ガイド。
  3. 【請求項3】 前記基材と前記ダイヤモンドライクカー
    ボン被膜層の間に接着用中間被膜層を設けたことを特徴
    とする請求項2記載の釣り糸ガイド。
JP8226987A 1996-08-28 1996-08-28 釣り糸ガイド Pending JPH1066486A (ja)

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JP8226987A JPH1066486A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 釣り糸ガイド

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JP8226987A JPH1066486A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 釣り糸ガイド

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JPH1066486A true JPH1066486A (ja) 1998-03-10

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ID=16853741

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JP8226987A Pending JPH1066486A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 釣り糸ガイド

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002125526A (ja) * 2000-10-25 2002-05-08 Shimano Inc 釣 竿
US6430865B1 (en) * 1999-10-25 2002-08-13 Calvin L. Burton, Sr. Oval fishing line guide
JP2002335814A (ja) * 2001-05-18 2002-11-26 Citizen Watch Co Ltd 釣針および釣針への硬質被膜形成方法
KR100467739B1 (ko) * 2001-12-28 2005-01-24 대우종합기계 주식회사 유리섬유용 가이드 슈 및 그 제조방법
JP2010148448A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Globeride Inc スポーツ用品、及びスポーツ用品の製造方法

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