JPH0769658A - フロートガラス製造用ロール - Google Patents
フロートガラス製造用ロールInfo
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- JPH0769658A JPH0769658A JP21970093A JP21970093A JPH0769658A JP H0769658 A JPH0769658 A JP H0769658A JP 21970093 A JP21970093 A JP 21970093A JP 21970093 A JP21970093 A JP 21970093A JP H0769658 A JPH0769658 A JP H0769658A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B35/00—Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
- C03B35/14—Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands
- C03B35/16—Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands by roller conveyors
- C03B35/18—Construction of the conveyor rollers ; Materials, coatings or coverings thereof
- C03B35/186—End caps, end fixtures or roller end shape designs
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Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】溶融石英質ロール1の胴部の外周に、熱膨張係
数の小さいセラミックスのスリーブ2を組み込み構成さ
れているフロートガラス製造用ロール。 【効果】本発明のフロートガラス製造用ロールは、高温
におけるアルカリや溶融スズに対し極めて高い腐食抵抗
性を有し、かつ表面への異物の付着もなく長期に亘って
平滑美麗な表面状態を保持する。
数の小さいセラミックスのスリーブ2を組み込み構成さ
れているフロートガラス製造用ロール。 【効果】本発明のフロートガラス製造用ロールは、高温
におけるアルカリや溶融スズに対し極めて高い腐食抵抗
性を有し、かつ表面への異物の付着もなく長期に亘って
平滑美麗な表面状態を保持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロートガラス製造用
ロールに関するものである。
ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロートガラス製造ラインにおいて、ガ
ラス溶融炉から溶融スズ浴槽に連続的に供給される溶融
ガラスは、スズ浴表面を浮遊前進しつつ所定の厚さと巾
寸法を有する、平坦で滑らかなガラスリボンとなってス
ズ浴槽から導出され、リフトアウトロール、レアーロー
ル等により下面から支えられて徐冷ゾーンに移送され
る。スズ浴槽から導出された直後のガラスリボンは約6
00〜700℃の高温状態にあり、これを支えるリフト
アウトロールは600〜650℃の温度となり、これに
続くレアーロールも約300℃以上の温度となってい
る。
ラス溶融炉から溶融スズ浴槽に連続的に供給される溶融
ガラスは、スズ浴表面を浮遊前進しつつ所定の厚さと巾
寸法を有する、平坦で滑らかなガラスリボンとなってス
ズ浴槽から導出され、リフトアウトロール、レアーロー
ル等により下面から支えられて徐冷ゾーンに移送され
る。スズ浴槽から導出された直後のガラスリボンは約6
00〜700℃の高温状態にあり、これを支えるリフト
アウトロールは600〜650℃の温度となり、これに
続くレアーロールも約300℃以上の温度となってい
る。
【0003】これらのロールは、回転し(周速例えば5
m/min前後)、ロールの表面はこれに伴ないガラス
リボンとの接触と非接触が繰返され、さらにガラスリボ
ンの巾寸法の変化等に伴って接触領域が変化することに
起因して、ロール表面においては、周方向及び軸方向の
温度分布による熱応力が生じる。
m/min前後)、ロールの表面はこれに伴ないガラス
リボンとの接触と非接触が繰返され、さらにガラスリボ
ンの巾寸法の変化等に伴って接触領域が変化することに
起因して、ロール表面においては、周方向及び軸方向の
温度分布による熱応力が生じる。
【0004】これらの問題のため上記ロールとしては、
耐熱合金鋼(HK40材、25Cr- 20Ni−Fe、
HH材、13Cr−26Ni−Fe等)が専ら使用され
ている。さらに、耐熱衝撃性に強い溶融石英質のロール
も使用されている。
耐熱合金鋼(HK40材、25Cr- 20Ni−Fe、
HH材、13Cr−26Ni−Fe等)が専ら使用され
ている。さらに、耐熱衝撃性に強い溶融石英質のロール
も使用されている。
【0005】また、耐熱合金鋼ロールの外表面にZrO
2 を容赦したフロートガラス製造用ロールも提案されて
いる。
2 を容赦したフロートガラス製造用ロールも提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融ス
ズ浴槽から導出される高温のガラスリボンの下面には、
溶融スズが付着して浴槽から持出され、その溶融スズが
ロール表面に接触する。溶融スズは、金属に対して極め
て強い腐食性を有する物質であり、耐熱合金鋼ロールの
表面が腐食し、ロール表面の肌あれ、凹凸を生じる。
ズ浴槽から導出される高温のガラスリボンの下面には、
溶融スズが付着して浴槽から持出され、その溶融スズが
ロール表面に接触する。溶融スズは、金属に対して極め
て強い腐食性を有する物質であり、耐熱合金鋼ロールの
表面が腐食し、ロール表面の肌あれ、凹凸を生じる。
【0007】また、最近耐熱合金鋼ロールに変わる溶融
石英質ロールは、高温のガラスから生成するアルカリ蒸
気により、侵食されるとともに、非晶質から結晶質へと
ロール表面が結晶化される等の表面脆化が起り、表面の
凹凸、さらには溶融スズの凹凸部への付着等が起こる。
石英質ロールは、高温のガラスから生成するアルカリ蒸
気により、侵食されるとともに、非晶質から結晶質へと
ロール表面が結晶化される等の表面脆化が起り、表面の
凹凸、さらには溶融スズの凹凸部への付着等が起こる。
【0008】ロール表面の肌あれ、表面の凹凸、さらに
は溶融スズの凹凸部への付着は、それらがガラスリボン
の下面に転写されたり、ガラスリボンを汚染し、ガラス
の品質、歩留りの低下を生じるという課題がある。
は溶融スズの凹凸部への付着は、それらがガラスリボン
の下面に転写されたり、ガラスリボンを汚染し、ガラス
の品質、歩留りの低下を生じるという課題がある。
【0009】また、耐熱合金鋼ロールの外表面にZrO
2 を容赦したフロートガラス製造用ロールは、熱膨張率
が大きいため、ガラスリボンが接触している部位と接触
してない部位との温度差による反りが発生する。この反
りは、ガラスリボンに接触する圧力が部分的異なり、ガ
ラスリボンに欠点を生じるという課題があった。
2 を容赦したフロートガラス製造用ロールは、熱膨張率
が大きいため、ガラスリボンが接触している部位と接触
してない部位との温度差による反りが発生する。この反
りは、ガラスリボンに接触する圧力が部分的異なり、ガ
ラスリボンに欠点を生じるという課題があった。
【0010】本発明は、上記従来の技術が有していた課
題を解消し、溶融スズやガラスからのアルカリ蒸気に対
して腐食が少なく、長期に亘って平滑な表面状態を維持
し、ガラスリボンに欠点を生じることのないフロートガ
ラス製造用ロールを提供するものである。
題を解消し、溶融スズやガラスからのアルカリ蒸気に対
して腐食が少なく、長期に亘って平滑な表面状態を維持
し、ガラスリボンに欠点を生じることのないフロートガ
ラス製造用ロールを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のフロートガラス
製造用ロールは、溶融石英質ロールの胴部の外周に、熱
膨張係数の小さいセラミックススリーブを組み込み構成
されていることを特徴とするものである。
製造用ロールは、溶融石英質ロールの胴部の外周に、熱
膨張係数の小さいセラミックススリーブを組み込み構成
されていることを特徴とするものである。
【0012】本発明において、溶融石英質ロールの外周
部に用いられるセラミックスのスリーブがSi3 N4 −
BN、サイアロン−BN、Al2 O3 −BN、AlN−
BN、ZrO2 −BN、SiC、Si3 N4 、サイアロ
ンから選ばれた少なくとも1種により構成されているこ
とが好ましい。中でもSi3 N4 −BN、サイアロン−
BNが特に好ましい。
部に用いられるセラミックスのスリーブがSi3 N4 −
BN、サイアロン−BN、Al2 O3 −BN、AlN−
BN、ZrO2 −BN、SiC、Si3 N4 、サイアロ
ンから選ばれた少なくとも1種により構成されているこ
とが好ましい。中でもSi3 N4 −BN、サイアロン−
BNが特に好ましい。
【0013】これらのセラミックスのうち、BNを含有
するものは、酸化物又は非酸化物にBNを配合し焼結し
たものであり、BNの配合量は20〜50重量%のもの
が耐腐食性、低熱膨張(5×10-6/℃以下)、耐熱衝
撃性、加工性等の点でも優れ、最適である。
するものは、酸化物又は非酸化物にBNを配合し焼結し
たものであり、BNの配合量は20〜50重量%のもの
が耐腐食性、低熱膨張(5×10-6/℃以下)、耐熱衝
撃性、加工性等の点でも優れ、最適である。
【0014】一方、非酸化物(Si3 N4 、サイアロ
ン、AlN、BN)により構成されているセラミックス
は650℃前後の温度では耐酸化性に対して優れた特性
を示すのでセラミックスの表面が変質する心配はない。
ン、AlN、BN)により構成されているセラミックス
は650℃前後の温度では耐酸化性に対して優れた特性
を示すのでセラミックスの表面が変質する心配はない。
【0015】これらのセラミックスのスリーブの外周表
面は研削研摩加工により表面粗さRa約0.8〜3μm
程度とすることがロール表面への異物の付着しいてはガ
ラスへの欠点付与をなくすため、好ましい。
面は研削研摩加工により表面粗さRa約0.8〜3μm
程度とすることがロール表面への異物の付着しいてはガ
ラスへの欠点付与をなくすため、好ましい。
【0016】以下、図面に基づいて説明する。図1は、
本発明によるフロートガラス製造用ロールの断面図であ
る。
本発明によるフロートガラス製造用ロールの断面図であ
る。
【0017】溶融石英質ロール1の外周部にセラミック
スのスリーブ2を装着し、その1端部を耐熱スプリング
5により固定金属リング6にて圧縮して構成されてい
る。3は、金属製エンドキャップで、4は、金属製リン
グある。この構造により、セラミックスのスリーブの空
回転が防止される。さらに、金属製エンドキャップ3、
固定金属リング6を外すことにより、セラミックスのス
リーブの取替も容易に行なえる。
スのスリーブ2を装着し、その1端部を耐熱スプリング
5により固定金属リング6にて圧縮して構成されてい
る。3は、金属製エンドキャップで、4は、金属製リン
グある。この構造により、セラミックスのスリーブの空
回転が防止される。さらに、金属製エンドキャップ3、
固定金属リング6を外すことにより、セラミックスのス
リーブの取替も容易に行なえる。
【0018】
【作用】本発明のフロートガラス製造用ロールは、ガラ
スからのアルカリ蒸気や溶融スズ浴槽からの溶融スズ付
着によるロール表面への腐食反応をなくした耐食性の高
いセラミックスのスリーブを、耐熱衝撃性の高い溶融石
英質ロールの胴部に組み込んだロールである。
スからのアルカリ蒸気や溶融スズ浴槽からの溶融スズ付
着によるロール表面への腐食反応をなくした耐食性の高
いセラミックスのスリーブを、耐熱衝撃性の高い溶融石
英質ロールの胴部に組み込んだロールである。
【0019】これらのことにより本発明のフロートガラ
ス製造用ロールは、高温での熱的機械的な衝撃にも強
く、ガラスからのアルカリ蒸気、溶融スズ等の腐食に対
して高い耐食性を保持するので、ロール表面への肌荒
れ、凹凸化もなく、しいては、ガラス表面に欠点を付与
することもなくなる。
ス製造用ロールは、高温での熱的機械的な衝撃にも強
く、ガラスからのアルカリ蒸気、溶融スズ等の腐食に対
して高い耐食性を保持するので、ロール表面への肌荒
れ、凹凸化もなく、しいては、ガラス表面に欠点を付与
することもなくなる。
【0020】本発明のフロートガラス製造用ロールは、
フロートガラス製造ラインのリフトアウトロールやレア
ーロールとして使用でき、ガラスに欠点を与えることな
く高い生産性と歩留まりを得ることができる。
フロートガラス製造ラインのリフトアウトロールやレア
ーロールとして使用でき、ガラスに欠点を与えることな
く高い生産性と歩留まりを得ることができる。
【0021】
【実施例】溶融石英質ロール(外径100mmφ、長さ
2000mm)の胴部の外周の1端近傍を残し、90m
mφに切削加工した。次いで、切削加工した溶融石英質
ロール胴部に、各種セラミックスのスリーブ(外径10
0mmφ、内径90mmφ、長さ700mm)を2ヶ装
着し、1端面を耐熱スプリングにより圧縮固定してロー
ルを製作した。両端面には金属製エンドキャップを取り
付け、図1に示すロールを作成した。セラミックススリ
ーブの材質及表面粗さは、表1のNo1〜9のそれぞれ
の欄にに示す。
2000mm)の胴部の外周の1端近傍を残し、90m
mφに切削加工した。次いで、切削加工した溶融石英質
ロール胴部に、各種セラミックスのスリーブ(外径10
0mmφ、内径90mmφ、長さ700mm)を2ヶ装
着し、1端面を耐熱スプリングにより圧縮固定してロー
ルを製作した。両端面には金属製エンドキャップを取り
付け、図1に示すロールを作成した。セラミックススリ
ーブの材質及表面粗さは、表1のNo1〜9のそれぞれ
の欄にに示す。
【0022】このロールをフロートガラス製造ラインの
リフトアウトロール、レアーロールに設置して、試験を
行った。
リフトアウトロール、レアーロールに設置して、試験を
行った。
【0023】評価は、各種ロールの腐食、異物の付着
性、ガラスへの欠点発生について観察し表1に示す結果
を得た。表中、腐食抵抗性については腐食が皆無のもの
を○印、腐食が発生したものを×印として示し、異物付
着性については異物付着が皆無ないしは極微量のものを
○印、異物付着がかなり認められたものを×印として示
した。また、ガラスへの欠点の有無についてはガラス欠
点が皆無ないしは極微量のものを○印、ガラス欠点がか
なり認められたものを×印として示した。
性、ガラスへの欠点発生について観察し表1に示す結果
を得た。表中、腐食抵抗性については腐食が皆無のもの
を○印、腐食が発生したものを×印として示し、異物付
着性については異物付着が皆無ないしは極微量のものを
○印、異物付着がかなり認められたものを×印として示
した。また、ガラスへの欠点の有無についてはガラス欠
点が皆無ないしは極微量のものを○印、ガラス欠点がか
なり認められたものを×印として示した。
【0024】また比較例として、従来から使用されてい
る耐熱性金属ロール、溶融石英質ロール(いずれもセラ
ミックススリーブのないもの)についても、同様の試験
を行ない、その結果を表1のNo11、12にそれぞれ
示した。
る耐熱性金属ロール、溶融石英質ロール(いずれもセラ
ミックススリーブのないもの)についても、同様の試験
を行ない、その結果を表1のNo11、12にそれぞれ
示した。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示したように、従来から使用されて
いる耐熱性金属ロール、溶融石英質ロールは溶融スズ、
ガラスからのアルカリ蒸気に対して腐食が激しくロール
表面を凹凸化し、より溶融スズが付着し、これらがガラ
スに多くの欠点を付与していることが観察される。これ
に対し、本発明のロールは腐食は認められず異物の付着
もなく、搬送されたガラスには欠点がほとんど認められ
ず高品質であった。
いる耐熱性金属ロール、溶融石英質ロールは溶融スズ、
ガラスからのアルカリ蒸気に対して腐食が激しくロール
表面を凹凸化し、より溶融スズが付着し、これらがガラ
スに多くの欠点を付与していることが観察される。これ
に対し、本発明のロールは腐食は認められず異物の付着
もなく、搬送されたガラスには欠点がほとんど認められ
ず高品質であった。
【0027】
【発明の効果】本発明のフロートガラス製造用ロール
は、高温におけるアルカリや溶融スズに対し極めて高い
腐食抵抗性を有しかつ表面への異物の付着もなく長期に
亘って平滑美麗な表面状態を保持する。また、熱膨張係
数が小さいため、ガラスリボンが接触している部位とそ
うでない部位との温度差によるロールの曲がりを生じな
い。これらによりロールメンテナンスの大巾な軽減、生
産性の向上及びガラス品質の高位安定化等に寄与し、そ
の効果は多大である。
は、高温におけるアルカリや溶融スズに対し極めて高い
腐食抵抗性を有しかつ表面への異物の付着もなく長期に
亘って平滑美麗な表面状態を保持する。また、熱膨張係
数が小さいため、ガラスリボンが接触している部位とそ
うでない部位との温度差によるロールの曲がりを生じな
い。これらによりロールメンテナンスの大巾な軽減、生
産性の向上及びガラス品質の高位安定化等に寄与し、そ
の効果は多大である。
【図1】本発明フロートガラス製造用ロールの断面図。
1:溶融石英質ロール 2:セラミックスのスリーブ 3:金属製エンドキャップ 4:金属製リング 5:耐熱性スプリング 6:金属製スプリング圧縮固定リング
Claims (2)
- 【請求項1】溶融石英質ロールの胴部の外周に、熱膨張
係数の小さいセラミックスのスリーブを組み込み構成さ
れていることを特徴とするフロートガラス製造用ロー
ル。 - 【請求項2】セラミックスのスリーブがSi3 N4 −B
N、サイアロン−BN、Al2 O3−BN、AlN−B
N、ZrO2 −BN、SiC、Si3 N4 、サイアロン
から選ばれた少なくとも1種により構成されている請求
項1に記載のフロートガラス製造用ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21970093A JPH0769658A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | フロートガラス製造用ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21970093A JPH0769658A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | フロートガラス製造用ロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769658A true JPH0769658A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16739601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21970093A Pending JPH0769658A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | フロートガラス製造用ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0769658A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10307588B4 (de) * | 2002-03-06 | 2005-03-24 | Schott Ag | Vorrichtung zum Reinigen der Oberfläche von Ausheberollen (Lift-out-Rollen) einer Floatanlage zum Herstellen eines gefloateten Glasbandes |
JP2008189516A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Asahi Glass Co Ltd | フロート法による板ガラスの製造方法 |
DE102006027944B4 (de) * | 2006-06-17 | 2009-05-14 | Schott Ag | Abstreifer für die Reinigung von Transportrollen im Aushebebereich einer Floatglasanlage |
CN105110607A (zh) * | 2015-08-28 | 2015-12-02 | 河南省海川电子玻璃有限公司 | 一种玻璃拉边机用陶瓷拉边轮及其制备方法 |
-
1993
- 1993-09-03 JP JP21970093A patent/JPH0769658A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10307588B4 (de) * | 2002-03-06 | 2005-03-24 | Schott Ag | Vorrichtung zum Reinigen der Oberfläche von Ausheberollen (Lift-out-Rollen) einer Floatanlage zum Herstellen eines gefloateten Glasbandes |
DE102006027944B4 (de) * | 2006-06-17 | 2009-05-14 | Schott Ag | Abstreifer für die Reinigung von Transportrollen im Aushebebereich einer Floatglasanlage |
JP2008189516A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Asahi Glass Co Ltd | フロート法による板ガラスの製造方法 |
KR101222759B1 (ko) * | 2007-02-05 | 2013-01-15 | 아사히 가라스 가부시키가이샤 | 플로트법에 의한 판유리의 제조 방법 |
CN105110607A (zh) * | 2015-08-28 | 2015-12-02 | 河南省海川电子玻璃有限公司 | 一种玻璃拉边机用陶瓷拉边轮及其制备方法 |
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