JPH1065379A - 携帯通信機用電磁波反射パネル - Google Patents

携帯通信機用電磁波反射パネル

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JPH1065379A
JPH1065379A JP8239836A JP23983696A JPH1065379A JP H1065379 A JPH1065379 A JP H1065379A JP 8239836 A JP8239836 A JP 8239836A JP 23983696 A JP23983696 A JP 23983696A JP H1065379 A JPH1065379 A JP H1065379A
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JP
Japan
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portable communication
communication device
electromagnetic wave
wave reflection
reflection panel
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Application number
JP8239836A
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English (en)
Inventor
Kazunori Kanda
和典 神田
Toshiki Takaso
利記 高祖
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯通信機が発する電磁波の人体頭部への照
射を簡便かつ有効に防止することができる携帯通信機用
電磁波反射パネルを提供する。 【解決手段】 携帯通信機のアンテナから発生する電磁
波から人体を保護するために、前記アンテナと人体との
間に設けられてなる携帯通信機用電磁波反射パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯通信機用電磁
波反射パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁波を利用する機器、なかでも、携帯
電話、PHS、ページャー、各種の無線電話、無線LA
N用トランシーバー等の500MHz以上の電磁波を利
用する携帯通信機の進歩と普及は目ざましいものがあ
る。
【0003】しかし、これら電磁波を利用する携帯通信
機の急速な普及に伴い、様々な弊害が社会問題視されは
じめている。なかでも、携帯通信機は人体頭部に接して
使用されるため、以下の事実に鑑み、医学的見地から、
脳に対する電磁波の影響が指摘されている。
【0004】すなわち、携帯通信機のアンテナから発せ
られる電磁波の強度を人体頭部を介して測定する場合
と、人体頭部を介さずに測定する場合においては、その
差が数十dB程度存在することから、携帯通信機を使用
する際に人体頭部が電磁波を吸収していることは明白で
ある。
【0005】特に、地上局が形成するセル内で使用され
る無線通信システムである携帯電話は、セル内の電波が
弱く通信状況が悪い場合には、送受信時に自動的にその
出力を上げることにより安定した通信を可能とするシス
テムを採用する。従って、通信状況が悪い場合には、携
帯電話の出力は自動的に1000mW程度にもなり、強
力な電磁波がアンテナから発せられる。このため、欧米
の国においては、携帯電話を使用する際にはアンテナを
頭部から1インチ以上離すことを推奨している場合もあ
る。
【0006】このような携帯通信機が発する電磁波の人
体への影響をできるだけ少なくするために、イヤホーン
を使用して通話する方法等、身体からできるだけ離して
携帯通信機を使用する方法が提案されている。しかしな
がら、人間工学的な難しさ、有線のための煩雑さや取扱
い難さがあり、より簡便かつ有効な防止策が求められて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑み、携帯通信機が発する電磁波の人体頭部への照射を
簡便かつ有効に防止することができる携帯通信機用電磁
波反射パネルを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、携帯通信機の
アンテナから発生する電磁波から人体を保護するため
に、上記アンテナと人体との間に設けられてなる携帯通
信機用電磁波反射パネルである。以下に本発明を詳述す
る。
【0009】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネル
は、携帯通信機のアンテナと人体との間に設けられてな
るものであり、上記アンテナから発生する電磁波から人
体、特に人体頭部を保護することができる。
【0010】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルと
して用いることができる電磁波反射パネルとしては、電
磁波を反射する能力を有するものであれば特に限定され
ず、例えば、金属板;電磁波反射能を有する導電性の反
射面を少なくとも一面に有するパネル等が挙げられる。
【0011】上記金属板の材質としては特に限定され
ず、例えば、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、真鍮
等が挙げられる。上記電磁波反射能を有する導電性の反
射面を少なくとも一面に有するパネルを構成するパネル
基板の材質としては特に限定されず、例えば、合成樹
脂、木質材料、無機質材料、金属材料、それらの組合せ
による複合材料等が挙げられる。本発明においては、こ
れらのうち、金属板、合成樹脂からなるプラスチック板
が、加工性、強靱性に優れているので好ましい。
【0012】上記電磁波反射能を有する導電性の反射面
を少なくとも一面に有するパネルは、上記パネル基板の
少なくとも一面に導電性材料による導電性層を設けるこ
とにより得ることができる。その方法としては特に限定
されず、従来の電磁波遮蔽構造体において使用されてい
る通常の導電性化の手法等を採用することができる。具
体的には、例えば、上記パネル基板に、銅、アルミニウ
ム等の導電性金属を蒸着する方法;上記パネル基板を、
銅、ニッケル等の無電解メッキ法や通常のメッキ法でメ
ッキする方法;上記パネル基板に、導電性を有する金属
粉末等の導電性材料を塗料として塗布する方法;上記パ
ネル基板に、導電性フィルム、導電性金属材料箔等を貼
り付ける方法等を挙げることができる。上記導電性層
は、上記パネル基板のアンテナに面する一面に設けても
よく、人体に面する一面に設けてもよく、その両面に設
けてもよい。好ましくは、アンテナに面する一面に設
け、より好ましくは、両面に設ける。
【0013】上記電磁波反射パネルの厚さは、0.05
〜5mmが好ましい。0.05mm未満であると、剛性
に欠け、5mmを超えると、嵩張るので取扱いにくい。
上記電磁波反射パネル自体の電磁波を遮る能力であるシ
ールド能は、500MHz〜10GHzの周波数帯域に
おいて、20dB以上であることが好ましい。より好ま
しくは、30dB以上である。
【0014】上記電磁波反射パネルの形状としては、ア
ンテナから人体頭部へ照射される電磁波を有効に遮蔽す
ることができる形状であれば特に限定されず、例えば、
図1及び図3で示されるような長方形の一面で構成され
る形状;図2、図4及び図5で示されるような長方形の
三面からなり、アンテナを取り囲むように構成される形
状;図6で示されるような曲面からなり、アンテナを取
り囲むように構成される形状;長方形の二面からなり、
アンテナを取り囲むように構成される形状等が挙げられ
る。
【0015】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネル
は、携帯通信機の使用時にのみ必要となるものであるの
で、携帯通信機の使用時以外の時においては、携帯通信
機の携帯性、取扱い性を損なわないように、携帯通信機
筐体の内側若しくは外側又は携帯通信機のケース等に格
納されるものであることが好ましい。この場合におい
て、携帯通信機の操作ボタン、スピーカ部分及び液晶表
示部分のうち少なくとも一つを覆うように格納されるも
のであることが、本発明の携帯通信機用電磁波反射パネ
ルをセットしない状態での携帯通信機の使用を防止する
ことができるので、好ましい。
【0016】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネル
は、少なくとも一部に、バインダー樹脂(a)、及び、
磁気的損失項を有する磁性体粉末(b)からなる磁性体
含有樹脂組成物からなるシートを有するものであること
が好ましい。上記磁性体含有樹脂組成物からなるシート
を有することにより、本発明の携帯通信機用電磁波反射
パネルからの電磁波の二次放射を低減することができ、
人体、特に頭部への電磁波の照射をより有効に防止する
ことが可能となる。
【0017】上記バインダー樹脂(a)としては、熱硬
化性樹脂又は熱可塑性樹脂を使用することができ、なか
でも、熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。上記熱
可塑性樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテ
ン、結晶性ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリブタジ
エン、スチレンブタジエン等の非極性樹脂;ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリテトラクロロエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、変性エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共
重合体、塩素化ポリエチレン、スチレン−アクリロニト
リル共重合体(SAN樹脂)、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリレー
ト−スチレン−アクリロニトリル共重合体(ASA樹
脂)、塩素化ポリエチレン−アクリロニトリル−スチレ
ン共重合体(ACS樹脂)、ポリアセタール、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアクリレート、ポリスルホン、ポリイミド、ポ
リアミドイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリオキ
シベンゾイル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエー
テルイミド、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂;
これらの変性樹脂等が挙げられる。これらは、単独で使
用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0018】上記バインダー樹脂(a)は、磁性体粉末
(b)との濡れ性、樹脂の混練加工時の粘度、温度、フ
ィルムの物性、耐化学性、耐熱性、耐水性、金属やプラ
スチックとの接着性等を考慮して適宜選択することがで
きる。なかでも、エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル
−塩化ビニルグラフト共重合体、塩素化ポリエチレン、
塩化ビニル樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂、アミド
樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂から選ばれる樹
脂、及び、これらの変性樹脂が好ましい。上記バインダ
ー樹脂(a)の配合量は、磁性体含有樹脂組成物中、7
〜70重量%が好ましい。7重量%未満であると、シー
トの製造性に欠け、70重量%を超えると、電磁波の二
次放射低減の効果が小さい。
【0019】上記磁性体粉末(b)としては、金属酸化
物磁性体及び金属磁性体のうち少なくとも1種からなる
ものが好適に用いられる。上記金属酸化物磁性体として
は特に限定されず、例えば、Fe2 3 にMnO、Zn
O、NiO、MgO、CuO、Li2 O等を組み合わせ
たフェライト;NiO−MnO−ZnO−Fe2 3
MnO−ZnO−Fe2 3 、NiO−ZnO−Fe2
3 等のスピネル型フェライト;ガーネット型フェライ
ト;スピネル型(立方晶)のγ−Fe2 3 、γ−Fe
4 4 等が挙げられる。上記金属酸化物磁性体の平均粒
子径は、1〜30μmが好ましい。より好ましくは、1
〜5μmである。
【0020】上記金属磁性体としては特に限定されず、
例えば、純鉄系のメタル粉、窒化鉄粉、Fe−Si−A
l合金(センダスト)、Ni−Fe合金(パーマロ
イ)、Co−Fe合金、Fe基又はCo基を有するアモ
ルファス合金等が挙げられる。上記金属磁性体の平均粒
子径は、1〜30μmが好ましい。
【0021】上記磁性体粉末(b)としては、上記金属
酸化物磁性体及び上記金属磁性体のなかでも、Fe2
3 にMnO、ZnO、NiO、MgOを組み合わせたス
ピネル型フェライト磁性体粉末、及び、アモルファス合
金系の磁性体粉末が好ましい。更に好ましくは、Mn−
Mg−Zn系フェライト磁性体粉末及びMn−Zn系フ
ェライト磁性体粉末で、平均粒径が、1〜5μmのもの
である。上記磁性体粉末(b)の配合量は、磁性体含有
樹脂組成物中、30〜93重量%が好ましい。30重量
%未満であると、電磁波の二次放射低減の効果が小さ
く、93重量%を超えると、シートの製造性に欠ける。
【0022】上記磁性体粉末(b)は、必要に応じて、
シランカップリング剤、チタン系カップリング剤、アル
ミネート系カップリング剤、樹脂等により表面処理され
ていてもよい。このような処理は、磁性体粉末(b)に
反応性を与える官能基や濡れ性を支配する官能基を導入
することができるので、磁性体粉末(b)が高充填とな
る場合や複合化される場合に製造性や造膜性の点から好
適に使用される。
【0023】また、上記磁性体粉末(b)には、その他
の添加剤を使用することもできる。上記添加剤としては
特に限定されず、例えば、磁性体粉末(b)の濡れ性や
流動性を改良するための界面活性剤、湿潤剤、粘度低下
剤;製造時の安定性のための熱安定剤、酸化防止剤等が
挙げられる。
【0024】上記磁性体含有樹脂組成物からなるシート
の製造方法としては特に限定されず、例えば、以下の方
法等を採用することができる。ロール、バンバリーミキ
サー、加圧ニーダー等を用い、バインダー樹脂(a)、
必要に応じて表面処理された磁性体粉末(b)及びその
他の添加剤を混練して磁性体含有樹脂組成物とし、更に
加圧プレス、カレンダーロール、押し出し機等によりシ
ートを成形する。塩化ビニル樹脂のように可塑剤により
可塑化した樹脂、又は、必要に応じて有機溶剤や水によ
って溶解した樹脂若しくは分散体とした樹脂を用いる場
合は、磁性体粉末(b)を含んだ溶液又はペーストを公
知の塗装機により塗装して、揮発成分を除くことにより
シートを成形することもできる。
【0025】上記磁性体含有樹脂組成物からなるシート
の厚さは、70〜500μmが好ましい。70μm未満
であると、電磁波の二次放射低減の効果が小さく、50
0μmを超えると、電磁波の二次放射低減の効果におい
ては問題ないが、シートの均一性が損なわれる。より好
ましくは、120〜250μmである。
【0026】上記磁性体含有樹脂組成物からなるシート
は、本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルの少なくと
も一部に設けることにより効果を発揮する。その具体的
な設置部位としては特に限定されないが、例えば、本発
明の携帯通信機用電磁波反射パネルが長方形の一面で構
成される形状である場合には、長方形の少なくとも一つ
の辺に沿って帯状に設けることが好ましい。より好まし
くは、二つ以上の辺に沿って設ける。また、短い辺より
も長い辺に沿って設ける方が、電磁波の二次放射低減の
効果をより発揮する。また、本発明の携帯通信機用電磁
波反射パネルとして上記電磁波反射能を有する導電性の
反射面を少なくとも一面に有するパネルを用いる場合
は、上記電磁波反射能を有する導電性の反射面に設ける
ことが好ましい。
【0027】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネル
は、携帯通信機を使用する際に、携帯通信機のアンテナ
と人体との間を隔離するので、上記アンテナから発生す
る電磁波の人体、特に人体頭部への直接的な照射を効果
的に防止することができる。更に、アンテナがセクトリ
アルアンテナとなって通信感度も向上させることができ
る。
【0028】また、携帯通信機の使用時以外の時には、
携帯通信機の操作ボタン、スピーカ部分及び液晶表示部
分のうち少なくとも一つを覆うように格納し、携帯通信
機の操作を妨げる構造又は液晶表示部分が隠されて視認
することができない構造とすることにより、本発明の携
帯通信機用電磁波反射パネルをセットしない状態での携
帯通信機の使用を防止することができる。このため、本
発明の携帯通信機用電磁波反射パネルをアンテナと人体
頭部との間にセットして電磁波を遮蔽することの必要性
及び重要性を充分に認織していながら、セットすること
を忘れてしまったり、面倒であるとして敢えてセットし
なかったりすることを回避できる。更に、携帯通信機の
使用時に本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルをセッ
トすることにより、携帯通信機の操作ボタン及びスピー
カ部分が開放され、携帯通信機が使用可能となると同時
に、電磁波の人体に対する曝露を確実に防ぐことが可能
となる。
【0029】また、磁性体含有樹脂組成物からなるシー
トを設けることで、本発明の携帯通信機用電磁波反射パ
ネルからの二次放射を低減し、より優れた効果を発揮さ
せることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の携帯通信機用電磁波反射
パネルの実施の形態について、図を用いて説明する。
【0031】図1は、本発明の携帯通信機用電磁波反射
パネル1の上端と携帯通信機筐体12の上端とを蝶番を
介してハッチ式に接続する場合の概略構成を示す。上記
ハッチ式構造においては、携帯通信機の使用時以外の時
には、本発明の携帯通信機用電磁波反射パネル1は携帯
通信機のスピーカ部分13等を覆うように格納され、携
帯通信機を使用することができない構造となる。また、
携帯通信機の使用時には、本発明の携帯通信機用電磁波
反射パネル1を上記蝶番を支点として上方にはね上げる
ことにより人体頭部と携帯通信機のアンテナとの間に設
置する。図2は、上記ハッチ式構造において、本発明の
携帯通信機用電磁波反射パネル2を長方形三面により構
成したものを示す。このようにすることにより、携帯通
信機の使用時には、本発明の携帯通信機用電磁波反射パ
ネル2がアンテナ11を三方向から取り囲み、より効果
的に電磁波を遮蔽する。
【0032】図3は、携帯通信機筐体12に設けられた
アンテナ11方向に本発明の携帯通信機用電磁波反射パ
ネル3が移動できるスライド式構造により、本発明の携
帯通信機用電磁波反射パネルを装備した携帯通信機の概
略構成を示す。上記スライド式構造においては、携帯通
信機の使用時以外の時には、本発明の携帯通信機用電磁
波反射パネル3は携帯通信機筐体12に格納される。こ
の場合においては、携帯通信機筐体12内部に格納する
構造であってもよいが、携帯通信機筐体12外部に格納
する構造とすることにより携帯通信機のスピーカ部分1
3等を覆うことができ、携帯通信機の使用時における本
発明の携帯通信機用電磁波反射パネル3の使用を促すこ
とができる。また、携帯通信機の使用時には、本発明の
携帯通信機用電磁波反射パネル3を携帯通信機筐体12
に沿ってアンテナ11方向に移動させることにより人体
頭部と携帯通信機のアンテナ11との間に設置する。図
4は、上記スライド式構造において、本発明の携帯通信
機用電磁波反射パネル4を長方形三面により構成したも
のを示す。
【0033】図5は、本発明の携帯通信機用電磁波反射
パネル5が携帯通信機筐体12又は携帯通信機ケースに
対して脱着可能なデタッチャブル式構造により、本発明
の携帯通信機用電磁波反射パネルを装備した携帯通信機
の概略構成を示す。上記デタッチャブル式構造において
は、携帯通信機の使用時以外の時には、本発明の携帯通
信機用電磁波反射パネル5を携帯通信機筐体12又は携
帯通信機ケースに取り付けることにより格納し、携帯通
信機の使用時には、本発明の携帯通信機用電磁波反射パ
ネル5を一時的に携帯通信機筐体12又は携帯通信機ケ
ースから取り外し、人体頭部と携帯通信機のアンテナ1
1との間に位置するように携帯通信機筐体12上部に取
り付ける。
【0034】図6は、本発明の携帯通信機用電磁波反射
パネル6とアンテナ11とが一体化した構造により、本
発明の携帯通信機用電磁波反射パネルを装備した携帯通
信機の概略構成を示す。この場合には、本発明の携帯通
信機用電磁波反射パネル6は、アンテナ11の人体に面
する側面のみを覆うように設置され、アンテナ11の人
体と反対側の側面は開放され、通信機能に影響を与える
ことはない。上記本発明の携帯通信機用電磁波反射パネ
ル6とアンテナ11とが一体化した構造においては、携
帯通信機の使用時以外の時には、本発明の携帯通信機用
電磁波反射パネル6はアンテナ11とともに携帯通信機
内部に格納され、携帯通信機の使用時には、アンテナ1
1とともに引き出される。
【0035】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0036】実施例1 10cm×4cmで厚さが1.0mmのアルミ板を電磁
波反射パネルとし、この電磁波反射パネルを800MH
z用携帯電話にハッチ式で取り付けた。使用したアルミ
板のシールド能は40dB以上であった。この携帯電話
の発する800MHz帯の電磁波強度を、ダブルリジッ
ドアンテナを使用してスペクトラムアナライザー(ヒュ
ーレットパッカード社製)で測定した。ダブルリジッド
アンテナの手前10cmに携帯電話を設置して通話状態
とし、電磁波反射パネルが携帯電話のアンテナとダブル
リジッドアンテナとの間にある状態で電磁波強度を測定
したところ、9dBmであった。この携帯電話は、電磁
波反射パネルを取り外して、ダブルリジッドアンテナの
手前10cmに設置し、電磁波強度を測定したところ、
19dBmであった。
【0037】実施例2 電磁波反射パネルとしてアルミ板の代わりに無電解メッ
キを施したABS樹脂からなるプラスチック板を用いた
こと以外は、実施例1と同様にして電磁波強度を測定し
たところ、10dBmであった。なお、プラスチック板
のシールド能は35dB以上であった。
【0038】実施例3 800MHz用携帯電話の代わりに1.5GHz用携帯
電話を用い、電磁波反射パネルとしてアルミ板の代わり
に、アルミニウムを蒸着させた50μmのPETフィル
ムを反射面として貼り合わせたABS樹脂板からなり、
両側の各面が5cm×2cmで厚さが1.0mm、中央
の一面が7cm×5cmで厚さが1.0mmである三面
型スライド式パネルを用いたこと以外は、実施例1と同
様にして電磁波強度を測定したところ、10dBであっ
た。なお、アルミニウムを蒸着させた50μmのPET
フィルムのシールド能は30dB以上であった。この携
帯電話は、電磁波反射パネルを取り外して、ダブルリジ
ッドアンテナの手前10cmに設置し、電磁波強度を測
定したところ、10dBmであった。
【0039】実施例4 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA、SUMITA
TE RB−11、住友化学社製)をバインダー樹脂と
し、Mn−Znフェライト粉末を磁性体粉末として、バ
インダー樹脂10重量部に対して磁性体粉末50重量部
を配合して混練体を得た。混練は、110℃に設定した
テストロールにて行った。次に、得られた混練体を適当
量取り、110℃の熱プレスで圧延した後、140℃の
熱圧ロールで270±30μmの膜厚分布となるように
成形し、シートを作製した。得られたシートを二つ折に
して曲げて、その可とう性をみたが、充分な柔軟性を有
しており、割れやクラック等は見られなかった。得られ
たシートを0.5cm×10cmの大きさにし、アルミ
板の長辺両端に、厚さ30μmの両面テープを用いて設
置したこと以外は、実施例1と同様にして電磁波強度を
測定したところ、3.7dBmであった。
【0040】実施例5 塩化ビニル樹脂100重量部、可塑剤30重量部、Zn
系とBa系熱安定剤各1重量部及びエポキシキシ化大豆
油2重量部を混合して塩化ビニルペレットを作り、更
に、Mn−Mg−Znフェライト粉末1197重量部を
配合して、加圧ニーダーでコンパウンドを作り、更に押
出機により、ダイからシートを作製した。得られたシー
トは、250±50μmの膜厚分布を有していた。得ら
れたシートを用いたこと以外は、実施例4と同様にして
電磁波強度を測定したところ、7.5dBmであった。
【0041】実施例6 EVAの代わりに塩素化ポリエチレン10重量部を用
い、Mn−Mg−Znフェライト粉末の代わりにMn−
Znフェライト粉末90重量部を用いたこと以外は、実
施例4と同様にして厚さ150μmのシートを得、電磁
波強度を測定したところ、6.5dBmであった。
【0042】実施例から、ダブルリジッドアンテナに到
達する電磁波、すなわち、実際に携帯電話を使用する際
においては人体頭部に到達する電磁波を、本発明の携帯
通信機用電磁波反射パネルを用いることにより、充分に
低減することができることが判った。なお、電磁波反射
パネルを取り外した携帯電話をダブルリジッドアンテナ
の手前40cmに設置したこと以外は、実施例1と同様
にして電磁波強度を測定したところ、18dBmであ
り、携帯電話とダブルリジッドアンテナとの間に人間の
頭部をいれて測定すると、0dBmであった。このこと
から、人体頭部が強い電磁波吸収体であることが確認で
きた。
【0043】
【発明の効果】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネル
は、上述の構成からなるので、携帯通信機が発する電磁
波の人体頭部への照射を簡便かつ有効に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルを携帯
通信機にハッチ式に装備した一例の概略構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルを携帯
通信機にハッチ式に装備した一例の概略構成を示す図で
ある。
【図3】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルを携帯
通信機にスライド式に装備した一例の概略構成を示す図
である。
【図4】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルを携帯
通信機にスライド式に装備した一例の概略構成を示す図
である。
【図5】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルを携帯
通信機にデタッチャブル式に装備した一例の概略構成を
示す図である。
【図6】本発明の携帯通信機用電磁波反射パネルを携帯
通信機のアンテナと一体に装備した一例の概略構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 ハッチ式に装備された本発明の携帯通信機用電磁
波反射パネル 2 ハッチ式に装備された本発明の携帯通信機用電磁
波反射パネル 3 スライド式に装備された本発明の携帯通信機用電
磁波反射パネル 4 スライド式に装備された本発明の携帯通信機用電
磁波反射パネル 5 デタッチャブル式に装備された本発明の携帯通信
機用電磁波反射パネル 6 アンテナと一体に装備された本発明の携帯通信機
用電磁波反射パネル 11 アンテナ 12 携帯通信機筐体 13 スピーカ部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯通信機のアンテナから発生する電磁
    波から人体を保護するために、前記アンテナと人体との
    間に設けられてなることを特徴とする携帯通信機用電磁
    波反射パネル。
  2. 【請求項2】 前記携帯通信機用電磁波反射パネルは、
    前記携帯通信機の使用時以外の時に、前記携帯通信機の
    操作ボタン、スピーカ部分及び液晶表示部分のうち少な
    くとも一つを覆うように格納されるものである請求項1
    記載の携帯通信機用電磁波反射パネル。
  3. 【請求項3】 前記携帯通信機用電磁波反射パネルは、
    少なくとも一部に、バインダー樹脂(a)7〜70重量
    %、及び、磁気的損失項を有する磁性体粉末(b)30
    〜93重量%からなる磁性体含有樹脂組成物からなるシ
    ートを有するものである請求項1又は2記載の携帯通信
    機用電磁波反射パネル。
JP8239836A 1996-08-21 1996-08-21 携帯通信機用電磁波反射パネル Pending JPH1065379A (ja)

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